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世界的大混乱の中で、国際協力に対する世論の支持が拡大(プレスリリース・日本語訳)

プレスリリース 20-025-J 2020年04月28日

UN75 2020年そしてその先へ 一緒につくろう私たちの未来

186カ国のデータを見ると、世論は国際協力を圧倒的に支持していることがわかりますが、COVID-19が全世界に蔓延を始めてから、この支持は大幅に拡大しています。数百回の対話とオンライン調査を通じて得られたこのデータは、国連創設75周年記念イニシアチブ(UN75)の一環として集められたものです。UN75は、世論を把握し、グローバルな課題に対する解決策を広く一般から募るために国連がこれまでに立ち上げた最大級の取り組みとして、2020年1月に発足しました。

ニューヨーク、2020420国連システム全体が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックに結束して立ち向かう中、国連は創設75周年イニシアチブ(UN75)を通じ、全世界の一般市民の声を聞くための取り組みも拡大しています。1月に発足し、2020年末まで継続されるUN75は、UN75の対話に参加するか、www.un75.onlineで1分間のアンケートに答えることにより、すべての人々がグローバルな優先課題の決定に参加できる機会を提供しています。[1]

2020年1月1日から2020年3月24日までに集められたデータに基づく暫定的調査結果が本日、www.un.org/en/un75/news-eventsで発表されました。[2]

  1. 回答者の95%に当たる圧倒的多数が、グローバル・トレンドを管理するために各国が協力する必要性に同意しました。この割合はCOVID-19の世界的蔓延により生じた大きな混乱を受け、2月下旬との比較でも大幅な上昇を示しています。支持は、あらゆる年齢層と教育レベルで共通して見られます。国際協力を強化するためのアイディアとしては、市民社会や民間セクターとのさらに効果的なパートナーシップのほか、女性や若者、先住民、脆弱な立場に置かれた集団の政策立案への参加拡大が挙げられます。
  1. 人類の未来に最も大きな影響を与えると見られる問題としては、気候と環境を挙げる回答が最も多く、その他の問題を挙げた回答数の2倍以上に及んでいます。これに続くのが紛争と暴力で、第3位の健康リスクは、3月上旬から回答数が急増しています。
  1. 将来的な最優先課題として明らかになったのは、環境保護、人権の擁護、紛争の削減、基本的サービスへの平等なアクセス、差別ゼロの5つです。

 

UPDATE ON THE WORK OF THE UN75 OFFICE. RESOLVED TO COMBINE OUR EFFORTS

 

 

「私たちの継続的な取り組みが、当面のパンデミックに取り組むという意味でも、国連創設のさらに長期的な目標を達成するという意味でも、国連75周年の有意義な記念を確保するとともに、この節目を活用して世界が今まさに必要としている多国間協力について改めて考える機会となることを楽しみにしています」 – アントニオ・グテーレス国連事務総長

 

 

 

注記

[1] 国連事務総長が立ち上げた国連創設75周年記念イニシアティブはこれまでの記念行事とは明らかに一線を画しており、国連の成果の発信に重点を置くよりも、若者をはじめ、全世界の人々の声に耳を傾けることを重視します。UN75チームは2020年末まで、1分間のアンケート(53の言語で)と全世界のパートナーが(現在はほとんどがオンラインで)開催する対話を通じ、グローバルな課題とこれに取り組むための解決策に関し、一般市民の意見を募っていきます。このデータは代表的な世論調査や学術研究、約70カ国での従来型メディアとソーシャルメディアの分析により補完されます。分析結果は、2020年9月の国連75周年公式記念行事で提示されますが、UN75はそれ以降、今後の進展のあり方を集中的に検討し、2021年1月に最終報告書を発表する予定です。

[2] ここで提示したデータは、2020年1月1日から3月24日までに集められたものです。この期間には、186の国連加盟国から3万5,556人が1分間のアンケートに回答したほか、モバイルアプリを通じ、さらに5,688人が参加しています。また、87の国連加盟国で330回を超える対話が行われていますが、今回の予備的分析には、うち32回分のサマリー56件が含まれています。

UN75に関する最新情報の全文は、www.un.org/en/un75/news-eventsをご覧ください。

UN75の対話には、www.un.org/UN75から参加できます。

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