事務総長、水野弘道(みずの・ひろみち)氏を 革新的ファイナンス・持続可能な投資担当特使に任命
プレスリリース 21-004-J Rev1 2021年02月09日
アントニオ・グテーレス国連事務総長は2020年12月30日、水野弘道氏(日本)を革新的ファイナンス・持続可能な投資担当特使に任命すると発表しました。金融の専門家である水野氏は、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)で理事兼最高投資責任者(CIO)を務めた経験もあります。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行(パンデミック)が社会と経済の核心に影響を及ぼす中で、特使は官民の投資を2030アジェンダと持続可能な開発目標(SDGs)の実現に向けてシフトさせる前例のない斬新な対策を促すための事務総長のアドボカシーと、グローバルな官民対話への関与を支援することになります。「COVID-19時代における開発資金イニシアチブ(Financing for Development in the Era of COVID-19 Initiative)」でも明らかにされたとおり、ブレンドファイナンスやその他の革新的な投資手段のボトルネックを解消することに特に注意を向けながら、持続可能な金融のプール増大を図ることが欠かせません。
水野氏は官民の両部門で金融に関する数多くの要職に就いています。「気候変動ファイナンス・リーダーシップ・イニシアチブ」の創設メンバーとなったほか、事務総長が招集した「持続可能な開発のためのグローバル投資家アライアンス」にも参加しました。現在は責任投資原則協会の理事を務めています。
また、東京大学総長室アドバイザーや、ハーバード・ビジネススクールのエグゼクティブフェロー、ケンブリッジ大学ジャッジ・ビジネススクールの客員フェロー、オックスフォード大学サイード・ビジネススクールのグローバル・リーダーシップ・カウンシルのメンバーも歴任しています。
水野氏は2017年、英ESGニュースサイトResponsible InvestorのInnovation and Industry Leadershipで個人部門最優秀賞(Outstanding Individual Contribution)を受賞しました。
水野氏は米ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院で経営学修士号を、大阪市立大学で法学学士号をそれぞれ取得しています。
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