2023年国連水会議:プレスキットから【背景】
プレスリリース 23-009-J 2023年03月07日
国連総会は、オランダおよびタジキスタン政府の支援の下、2023年3月22-24日にニューヨークの国連本部で2023年国連水会議を開催する予定です。
安全に管理された飲料水と衛生施設へのアクセスが人権であることが定義されて久しいものの、その両方を利用できずに生活する人は、今も世界中で数十億人に上ります。多くの水資源がますます汚染され、水を供給する生態系は失われつつあります。気候変動が水循環を乱し、干ばつや洪水を引き起こしています。
正式名称を「国連水と衛生の行動の10年(2018-2028年)の実施に関する包括的中間審査のための2023年会議」とするこの会議は、ここ30年において最も重要な水のイベントです。
会議の主な目的は、世界的な水危機への認識を高めること、そして「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に含まれるものも含めて、国際的に合意された水関連の目標とターゲットの達成のための協調行動を決定することです。水はすべての人に関わる問題であり、この会議は包摂的かつ部門横断的に行われます。
持続可能な開発目標(SDGs)の多くが達成に向けた軌道から外れている中、目標6(水と衛生)の実施の進捗は、その他のSDGsのゴール、特に健康、食料、ジェンダー平等、教育、暮らし、産業、気候、環境に関する目標を達成する上で鍵となります。
会議では、各国やステークホルダーのコミットメントを示す「水行動アジェンダ」が主な成果として採択される予定です。同アジェンダは、世界の水関連の目標とターゲットの達成に向け、国、部門、ステークホルダーにまたがる行動を結集するのに役立つでしょう。
水に対して一層の焦点を当てることを目的として国連総会が採択した「水の国際行動の10年」は、2018年3月22日の「世界水の日」に始まり、2028年3月22日の「世界水の日」まで続きます。この「10年」が目指すのは、あらゆるレベルでの協力とパートナーシップを通じて、社会・経済・環境目標の達成に向けた水資源の持続可能な開発と統合管理を推進することです。
水に関する前回の国連会議は、1977年にアルゼンチンのマルデルプラタで開催されました。
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