アントニオ・グテーレス国連事務総長の訪日について
プレスリリース 23-025-J 2023年05月17日
アントニオ・グテーレス国連事務総長は明日、G7広島サミットに出席するため、日本へ向けて出発します。
滞在中の20日(土)に、事務総長はパートナー国とともに2つのワーキング・セッションに出席します。まず、「複合的危機への対応のための結束」(“Working Together to Address Multiple Crises”、UNIC仮訳) において、事務総長はG7メンバー国に対し、不公平で機能不全に陥った国際システムに直面する開発途上国へ正義ある財政的な対応を果たすよう呼びかける見込みです。事務総長は、経済のデカップリングは選択肢ではないことを強調し、各国に対し、自身が提案する「SDG(持続可能な開発目標)刺激策」(SDG Stimulus)への資金提供を呼びかけます。
また、ワーキング・セッション「レジリエントで持続可能な地球に向けた共通の努力」(“Common Endeavour for a Resilient and Sustainable Planet”、UNIC仮訳)では、G7メンバー国に対し、先進国においても新興経済国においても、化石燃料の段階的廃止や再生可能エネルギーの強化を含め、この10年間で排出量を劇的に削減するための状況をつくり出すことを呼びかけます。また、開発途上国との効果的な連帯の必要についても触れ、切に必要としている資金を提供することによって開発途上国自身もこの移行を実現し、気候レジリエンスを高めることができると言及する見込みです。
広島に滞在中、事務総長は岸田文雄内閣総理大臣との会談、およびサミットに出席する他のリーダーたちとの会談を行う予定です。また、21日(日)にはプレス取材に応じる機会も予定されています。
2023年5月17日