国連の初代ユース担当事務次長補が、新設された「国連ユース・オフィス」のトップに就任(2023年12月1日付 国連ユース・オフィス プレスリリース・日本語訳)
プレスリリース 23-072-J 2023年12月15日
2023年12月1日/ニューヨーク国連本部 — 国連の初代ユース担当事務次長補であるフェリペ・ポーリエ氏が本日、新設された国連ユース・オフィスのトップに就任しました。これにより、世界の若者に関するアジェンダは、新たな時代に突入したことになります。
アントニオ・グテーレス国連事務総長による画期的な報告書『私たちの共通の課題(Our Common Agenda)』の勧告を受け、加盟国は、国連事務局内に若者に関する事柄に特化した組織として国連ユース・オフィスを設置することに全会一致で合意しました。これは、歴代のユース担当事務総長特使が主導した約10年の功績を基にした前進であり、若者とともに、そして若者のための国連の活動の活性化と拡大に向けた極めて大きな進展です。
若者の権利と機会の促進において、国連は数十年にわたり大きな前進を遂げてきました。若者のエンパワーメントは、単に公正さをめぐる問題だけにとどまらず、社会的・経済的に計り知れない可能性を秘めています。活力ある社会の推進、イノベーションの促進、前進の加速につながるからです。
しかし、若者に影響を及ぼしている格差は、世界のあらゆる場所に根強く残っています。若者たちは、教育、雇用、医療保健を受ける機会が制限されているなどの課題に直面しており、意思決定プロセスにおいてその声が届きにくくなっています。
「私たちは、若者のために、そして若者とともに、アドボカシー、協調、説明責任の強化に向けた取り組みを促進するため、国連事務局内に国連ユース・オフィスを設置することになりました。これは、2人のユース担当特使による約10年にわたる重要な活動を基礎に築かれたものです」事務総長はこのように述べました。
国連ユース・オフィスの設立は、こうした課題や機会に対する取り組みに焦点を当て、若者とともに、若者のために進める国連の関与の活性化と拡大に向けた突破口です。
国連ユース・オフィスは、国連システム全体にわたるユース戦略「ユース2030」を指針として、若者に関する事柄における協力、協調、説明責任の強化に向けた取り組みを主導し、国連が効果的かつ包摂的な形であらゆる多様な若者たちと協働できるようにします。
国連ユース・オフィスは、さまざまなステークホルダーにおける世代間の連帯の促進を通じて、持続可能な開発、人権、平和と安全をはじめとする国連のあらゆる活動の柱に対し、有意義で包摂的、効果的な若者の参画の強化に焦点を当てることを目的としています。
事務総長は10月28日、フェリペ・ポーリエ氏を初代ユース担当国連事務次長補に任命したことを発表しました。ポーリエ氏は本日正式に就任し、国連史上最年少の上級職となります。
「国連ユース・オフィスの設立は、国連システムにとって新たな時代の幕開けとなります。私は就任にあたり、オンライン上やそれぞれのコミュニティーで、世界各地の若者たちとの対話を始めたいと強く思います。今後数カ月にわたって若者たちの経験から学ぶことは、若者たちが誰一人取り残されないことを目指す新しいユース・オフィスの行動計画を策定する上で、必要不可欠です」フェリペ・ポーリエ ユース担当事務次長補は、このように述べました。
ポーリエ氏の前職は、2020年に就任したウルグアイ国立青少年研究所所長でした。それ以前は、モンテビデオ県CH市副市長(2015-2020年)、モンテビデオ県立法裁判所参与員補(2010-2015年)など、さまざまな政治管理職を歴任。ポーリエ氏は、小児科専門医の資格も保有しています。
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国連ユース・オフィスについて
国連ユース・オフィスは、あらゆる場所の若者たちのための揺るぎなき擁護者と提唱者として、すべての若者が自らに最も影響を与える決定に有意義な形で参画できる世界を目指しています。国連ユース・オフィスでは、若者に関する事柄について国連システム全体の協力、協調、説明責任を主導しており、国連があらゆる多様な若者たちとともに、そして若者たちのために活動する方法を調和します。その活動では、さまざまなステークホルダーにおける世代間の連帯を促進することで、持続可能な開発、人権、平和と安全の分野において、有意義で、包摂的で、効果的な若者の参画を強化することに焦点を当てています。詳しくは、ソーシャルメディアで@UNYouthAffairsをフォローしてください。
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