デニス・フランシス 第78回国連総会議長(略歴)
プレスリリース 24-005-J 2024年02月01日
デニス・フランシス大使は、トリニダード・トバゴの外交官として約40年間にわたりキャリアを築いてきました。途切れることのなかったその外交官歴のうち、2016年に定年退職を迎えるまでの18年間は、大使レベルにありました。フランシス氏自身によれば、氏は母国で最も長く大使を務めたことで傑出しています。多国間関係局長としての職務を離れるまでは、気候変動や「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に関する交渉を含めたすべての多国間レベルの案件について、外務大臣の上級顧問を務めました。
2011年に首都ポートオブスペインに戻るまで、フランシス大使は、ジュネーブの国連常駐代表と世界貿易機構(WTO)および国連人権理事会の常駐代表を務めましたフランシス氏はまた、ウィーンおよびローマの国連専門機関における職務も兼任するとともに、オーストリアとイタリア両国大使も兼任しました。さらに、国連教育科学文化機関(UNESCO)の常駐代表にも任命されました。
多角的貿易交渉に向けた取り組みが再開された時期にあたる2010年、フランシス大使はWTOのルール(アンチダンピング、補助金相殺関税、漁業補助金)に関する交渉グループの議長という、慎重さが求められる立場に選出されました。さらに、「知的所有権の貿易関連の側面に関する理事会」の通常会合の議長、「英連邦開発途上国グループ」の議長も務めました(2007-2008年)。
フランシス氏は、2011年10月の国連人権理事会でのトリニダード・トバゴに対する第1回UPR(普遍的・定期的レビュー)や、2008年にガーナのアクラで開催された国連貿易開発会議第12回総会などの多くの機会に、国家代表団を率いました。
フランシス大使は、2006年にジュネーブに赴任する以前の7年間、トリニダード・トバゴの駐ジャマイカ高等弁務官と国際海底機構(ISA)の常駐代表を歴任しました。この時期に、ドミニカ共和国、ハイチ、キューバの非常駐大使にも任命されています。最後の2年近くは、外交団長も務めました。ISAで扱う諸問題に積極的な関心を寄せていたこともあり、2003年にはその議長にも選出されました。
2021年7月、フランシス氏はUNESCOのトリニダード・トバゴ国内委員会議長としての3年間の任期を果たしました。
フランシス大使は、カリブ海地域外交アカデミーでは「儀礼と外交:現代のプロフェッショナルのためのガイド」と題した訓練コースの共同ファシリテーターを務めました。同組織は、フランシス氏が外務大臣主席テクニカル・アドバイザーとしてその構想に深く携わったものです。2018年には『外交団長のためのハンドブック』と題した書籍を共同執筆しており、地域および世界で高い評価を得ています。2020年には、聖アウグスティヌスキャンパスの国際関係研究所の客員研究員として、母校である西インド諸島大学に戻りました。フランシス大使はまた、ワシントンDCにあるジョンズ・ホプキンズ大学高等国際関係大学院も修了しています(1985年)。
フランシス大使は、親友であるジョイ・トーマス=フランシス氏と結婚し、夫妻には3人の成人した息子がいます。
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