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セルウィン・ハート 国連事務総長特別顧問(気候行動および公正な移行担当)兼 事務次長補(気候行動チーム担当)(略歴)

2024年09月18日

©UN Photo

国連事務総長特別顧問(気候行動および公正な移行担当)の職務は、気候変動に関する事務総長の優先事項を着実に実施することです。これには、パリ協定および持続可能な開発目標(SDGs)を達成するために、より強化された国際的な気候野心を動員・確保することが含まれます。これは、具体的には「自国が決定する貢献(NDC)」、化石燃料や石炭の段階的廃止と再生可能エネルギーの導入の加速化を通じた公正なエネルギー移行の支援、特に開発途上国に対する緩和・適応行動を下支えする上で必要な公的・民間資金のシフトの確保、非国家主体による信頼できる気候行動の推進を通じて行います。特別顧問はまた、事務総長の代理として国連システムの気候行動を調整します。

ハート氏の前職は、米州開発銀行のカリブ地域担当の理事でした。2016年から2018年まで駐米バルバドス大使兼米州機構バルバドス常駐代表を務め、それ以前には潘基文国連事務総長の気候変動支援チームのディレクターとして、パリ協定の採択・調印につながった2014年の「気候サミット」や事務総長の気候に関する取り組みを主導しました。

ハート氏は自身のキャリアを通じて、気候行動に関する指導的役職を歴任してきました。その中には、カリブ開発銀行の気候顧問、バルバドスの気候変動首席交渉官、小島嶼国連合(カリブ海、太平洋、アフリカ、インド洋、南シナ海に所在する43の島嶼国や海抜の低い沿岸諸国からなる連合)の調整官兼資金調達担当首席交渉官などが含まれます。ハート氏は2009年から2010年にかけて京都議定書適応基金の理事を務めたほか、第60回国連総会で総会第2委員会(経済と金融)の副委員長に選出されました。

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