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GCに関するシラク大統領および企業幹部との会合(パリ、2004年1月27日)

プレスリリース 04/008-J 2004年02月04日

私はこの会合に同席でき、嬉しく思います。フランスをグローバル・コンパクト(GC)運動の先進国とされたシラク大統領に対し、深い感謝の意を表したいと思います。

フランスの企業は今日、企業市民を先頭に立って実践しています。私は、このような素晴らしい全国的な運動を展開し、GCに実際的な意義を与えた企業の指導者の方々に感謝いたします。

私はGCを支援するフランス国内のネットワーク創設を温かく歓迎いたします。全世界でこのようなネットワークの数は50を超えています。私は、このフランスのネットワークが近い将来、社会に良い影響を与えることにあたって、他のネットワークを先導していくものとなると確信しています。

特に、このネットワーク創設に多大な尽力をしていただいたジェローム・モノ氏と、その指導者としての役割をお引き受けになったベルトラン・コロンブ氏に感謝をいたします。

GCの根本的な使命は、5年前の発足当時と変わっていません。その使命とは、

* 世界各国の政府によって古くから認識されてきたものの、まだ全面的な実施に到っていない普遍的な原則を受け入れることにより、グローバルな倫理的枠組みを構築すること

* 今日の社会が直面する幅広い課題の解決に向けて、企業がどのような役割を果たせるかを示すこと

* 実践的なプロジェクトとイニシアチブを確認し、重視すること

* そして、社会のその他あらゆる主体とどのように協力したらよいかを学ぶことです。

すでに非常に心強い成果も見られます。GCは対話、ラーニング(学習)およびプロジェクトの要綱を通じ、多くのプロジェクトとイニシアチブに着想を与えました。労働者や市民社会などのパートナーとともに、企業もまた、対立よりも協力が望ましいことを学んでいます。

数百件に及ぶ事例研究とベストプラクティスの実例が、コンパクトのためのビジネスケースの構築に貢献しています。この意味で私は今日新たに提示されたフランスの事例研究を歓迎します。

GCは、国連ファミリーが新たなパートナーシップを構築する媒介としての役割を果たしています。今日では、民間セクターとのパートナーシップにより、加盟国が設定した崇高な目標の達成のための新たな方法を見出そうとする国連機関が多くなっています。

この2日間、皆様の多くが参加されましたこの透明性と腐敗対策に関する政策対話は現在進行中のプロジェクトのうち、もっとも注目に値するものの一つであります。貴重な時間を割いて、この対話に識見を提供していただいた参加者の方々に感謝したいと思います。

これは国連とGCにとって中心的なテーマです。なぜなら、透明性と腐敗対策は、多くの課題の根本原因に取り組む上で欠かせないものだからです。

国連とともにこの問題に取り組むためにお集まりいただけたことは、皆様の関心とコミットメントの表れであります。私は皆様の活動を、より詳しく拝聴できることを楽しみにしています。そして、皆様の活動が影響力を与えるものとなるようできる限りの努力を行ってゆく所存です。

今後の幾多の困難を乗り越える上で、GCの使命が今と変わらず意義深いものでありつづけ、そしてその十分な潜在能力が発揮されるために皆様のお力添えをいただきたいと思います。

このことは、グッドプラクティスを拡充する方法を見つけなければならないことを意味します。つまり、私たちが堅持しようとするすべての原則を具体化するためには、腐敗対策が欠かせないこと、また、これに向けた断固たる行動も取る必要があることを認識しなければならないのです。

しかし、GCの成功は最終的に、参加者の皆様の手にかかっています。私は、フランスのネットワークが実質的な先導者と革新者としての役割を果たし、その他多くの参加を促すことを期待しております。

6月、ニューヨークで開催される「グローバル・コンパクト・リーダーズ.サミット」に向け、引き続き皆様の創造力が発揮され、コミットメントがいただけることを期待しております。