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「『地球』という受け継いだ遺産のよき『管理人』になろう」
世界環境デー(6月5日)に寄せる
コフィー・アナン国連事務総長メッセージ

プレスリリース 01/45-J 2001年06月04日

 私たちはすべて、地球の脆弱な生態系と貴重な資源を共有しなければならず、私たちの一人ひとりが、その保全に果たすべき役割を担っています。私たちがこの地球で一緒に暮らしていくのであれば、私たちは皆、責任を負わなければなりません。

 今年の「世界環境デー」を記念し、国連と世界資源研究所(The World Resoures Institute)は、「ミレニアム(千年紀)生態に関するアセスメント」を発足させます。この全世界的な科学事業は、私たちの住む地球の健康マップを作成することにより、地球を保全するために私たちが必要としている知識の大きな格差を埋めることになります。

 正しい選択を行うことは難しくても、不可能なことではありません。私たちはすでに、浪費と破壊を回避するための技術を進展させました。そして、私たちが持つアイデアと技能により、経済の基盤をより持続可能なものにできるのです。こうしたアイデアを図書館から取り出し、こうした技能を実験室から解き放つべき時が来ています。今こそ、これらを実践に移すべきなのです。

 世界の2つに1つの仕事は直接、生態系の持続可能性に依存しています。そして、気候変動、生物多様性の破壊あるいは環境に対するその他の重大な脅威の影響を受けずに済む人は、誰ひとりとしていないのです。

 新しい世紀を迎えた今、私たちはこの100年間を通じて持続できる生活様式を採用する決意を固めようではありませんか。「地球」という祖先から受け継いだ遺産のよき「管理人」となろうではありませんか。そして、私たちの子どもたち、さらにはその子どもたちのために、地球を守っていこうではありませんか。

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(SG/SM/7818,ENV/DEV/583,24/05/01)