潘基文(パン・ギムン)国連事務総長 記者会見 仙台の被災地を視察して (2015年3月15日、仙台)
プレスリリース 15-027-J 2015年03月18日
こんにちは。
私は南蒲生地区を訪問し、地域の指導者や学生、市民の方々とお会いできたことを、たいへん嬉しく、また光栄に思います。
私たちを温かく歓迎、歓待し、この悲劇の克服に取り組む様子を見せていただいた方々に感謝したいと思います。
私は4年前、[福島]南高校を訪問し、当時生徒だった多くの方々とお会いしました。私は、困難の克服に向けた強い意志と精神、そして勇気によって、大いに鼓舞されました。
4年後、この地を訪れた私は、日本人が災害を、以前よりもさらに強いコミュニティを目指す機会へと変えている姿に、深い感銘を受けています。
日本の方々は、悲劇をよりよく明るい未来へと変えることにより、素晴らしい勇気と強靭な精神を実証しました。これこそ日本人の精神の神髄といえます。私はそれに深い感動を覚えています。
現在、仙台で開催中の国連防災世界会議はまさに、悲劇をよりよい未来、持続可能な未来へと変えてゆこうとする日本の政府や国民のこのような精神と、ビジョンに富むリーダーシップを実証するものです。
私は、浄化センターで目の当たりにした、施設再建の様子に深い感銘を受けました。とても印象的な光景でした。私はこの現状が国際社会や、この種の自然災害に見舞われかねない他の国々に対し、教訓に学び、日本人がしてきたことに見習うべきだという強力なメッセージを送るものと期待しています。
私は特に、素晴らしいすずめ踊りを披露していただいた方々に感謝したいと思います。踊りの美しさもさることながら、私は地域の方々の強固な精神と、連帯を通じて自分たちの未来を切り拓きながら、文化と伝統を守ってゆこうという姿勢に大いに感動しました。私は、地域の指導者と踊り手の方々に深く感謝します。
南蒲生地区の方々、そしてすべての日本国民のご成功とご多幸をお祈りします。
どうもありがとうございました。
国際社会も国連も応援しています。頑張ってください。
私も国連も、日本の国際貢献にいつも感謝しています。どうもありがとうございました。
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