核不拡散条約記念日に寄せて
コフィー・アナン国連事務総長、締約国に再検討会議で誓約の再確認を促す
プレスリリース 00/23 2000年03月12日
30年前の1970年3月5日、「核不拡散条約(NPT)」が発効しました。この出来事は当時、核時代が始まって以来、もっとも重要な国際協定であるとともに、平和主義にとっての大きな成功であるとして歓迎されました。同条約はそれ以降、地球的核不拡散体制の礎石となり続けています。その締約国も着実に増加し、今日では187カ国に達しています。
NPT発効30周年を記念して、アナン国連事務総長は、核兵器のない世界という究極的な目標を達成するため、国際社会が即座に新たな効果的措置を講じ、核の軍縮と不拡散という切り離せない目標を達成すべきであることを強調したいと考えています。あらゆる核兵器の廃絶を目指す努力は、高い優先課題となり続けなければなりません。
事務総長は、すべてのNTP締約国が、条約に基づくその義務をすべて履行すべく、不断の努力を行う決意を新たにすることを希望しています。来る2000年のNPT再検討会議(4月24日から5月19日)は、すべての締約国が条約へのコミットメントを再確認する絶好の機会となりましょう。