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核実験に反対する国際デー(8月29日)事務総長メッセージ

プレスリリース 15-073-J 2015年08月28日

核の時代がその幕を開けてから、今年で70年になります。70年前、2万トン以上のTNTに相当する威力を証明した「トリニティ実験」は、その後2,000回を超える核実験の引き金となりました。

中央アジア、北米、南太平洋の自然環境と、人々が暮らすコミュニティーが影響を受けました。核実験による環境、健康、そして経済への打撃から二度と立ち直れなかった人々も多くいます。

地下水の汚染、がん、白血病、放射性降下物 – これらは核実験による有毒な遺産の一部にすぎません。

過去の実験の犠牲者に敬意を表する最善の方法は、今後いかなる核実験も行わせないことです。

包括的核実験禁止条約(CTBT)は、核兵器の廃絶に欠かせません。それは核兵器の開発を量的、質的に制限するための法的拘束力を持つ検証可能な手段だからです。

交渉妥結からほぼ20年が過ぎた CTBT は、とっくに発効していなければならないはずのものです。

私は、核保有国による自主的な核実験の中断を歓迎します。と同時に、それが法的拘束力を有する条約の代わりとはなりえないことを強調します。

今年の「核実験に反対する国際デー」にあたり、私は核兵器のない世界を目指すために欠かせないステップとして、まだ条約の署名と批准を行っていない国々、特にその発効に批准が必要な8カ国に対してこれを求めるという、長年の呼びかけを繰り返したいと思います。

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