国際ガールズ・デー(10月11日)事務総長メッセージ
プレスリリース 15-092-J 2015年10月09日
このたび新たに採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」には、当然のことながら、ジェンダーの平等、そしてすべての女性と女児のエンパワーメントに関する重要なターゲットが含まれています。これらは貧困や暴力、排除や差別が世代を越えて受け継がれるという悪循環を断ち、すべての人々の尊厳ある生活という私たちのビジョンを実現する機会を提供するものです。
いま私たちがすべきことは、SDGsのターゲットを達成し、女児が大人になる2030年までに、当然の機会をすべて得られるようにするという私たちの約束を果たすための作業に取り掛かることです。それはすなわち、女児が未成年の結婚と望まない妊娠を避け、HIV感染から身を守り、女性器切除術を強いられることなく、その潜在能力を発揮するために必要な教育とスキルを得られるようにすることを意味します。また、性と生殖に関する健康の権利を確保することも必要です。世界中の女児が、恐怖と暴力のない生活を送れるようにすべきです。女児のためにこのような進歩を達成できれば、私たちは社会全体を前進させることができます。
先月、世界のリーダーたちは持続可能な開発のためのグローバル目標を採択しました。彼らはそこで、ノーベル平和賞を受賞したマララ・ユサフザイさんが発する切実な訴えに耳を傾けました。「皆さんの言葉どおりに、私たちの将来に投資することを約束してください」総会議場で全世界の若者たちに囲まれたマララさんは、こう呼びかけました。
私は3年前の「国際ガールズ・デー」に、マララさんに対する攻撃を非難し、世界中の女児にもっと多くの機会を提供するよう求めました。私はきょう、私たちの世界に貢献できるチャンスをひたすら望むマララさんと、仲間の若者たちの勇気に拍手を送ります。
いま思春期にある少女たちが将来、市民や政治指導者、起業家、世帯主などとして活躍できるよう、投資することを決意しようではありませんか。それは少女たちの権利だけでなく、私たちに共通の未来を確保するための投資でもあるのですから。
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