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世界水の日(3月22日)事務総長メッセージ

プレスリリース 16-028-J 2016年03月23日

今年の「世界水の日」は、水と雇用の間の関連性に焦点を当てます。全世界の労働者のほぼ半数にあたる15億人は、水関連の部門で働いており、しかもほとんどすべての雇用が、淡水の入手可能性に依存しているからです。

その圧倒的な重要性にもかかわらず、産業部門としての水が当然の関心を向けられることは一般的にありません。それでも、水は人間の生存や環境、経済にとって中心的な要素となっています。

水や衛生が劣化すれば、すべての労働者が悪影響を受けかねません。毎年、労災による死者は200万人に上りますが、その5人に1人は、飲料水の汚濁、不十分な衛生施設、劣悪な衛生状態によって命を失っています。

水や衛生施設の利用が最も困難な人々は、医療や安定した雇用にもアクセスできないことが多くなっています。そして、これが貧困の永続化につながります。私は特に、都市部と農村部、男性と女性、そして富裕層と貧困層の間の格差を懸念しています。家庭や学校、職場で十分な水、衛生施設、衛生サービスを基本的に提供できれば、健全で生産的な国民と労働力の育成を通じて、経済の拡大が可能になります。

私たちは「持続可能な開発のための2030アジェンダ」実現に向けた取り組みの一環として、水関連の格差に大胆な対策を講じることができます。すべての人に水と衛生施設の入手可能性や持続可能な管理を確保するという持続可能な開発目標6は、このアクセスの必要性に取り組むものです。

今年の「世界水の日」にあたり、私たちがすべての人に尊厳ある暮らしを実現するための歴史的なキャンペーンの一環として、水資源の質、管理、保護を改善する決意を新たにしようではありませんか。

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