経済・社会開発のための国際ボランティア・デーに寄せる国連事務総長メッセージ
プレスリリース 10-100-J 2010年12月06日
国際ボランティア・デーにあたり、私たちは世界中で何百万もの人々がその時間と能力を注ぎ込み、様々な問題に立ち向かっていることを知っています。地域で気候変動への適応や貧困削減に取り組む人、また平和、正義、そしてミレニアム開発目標(MDGs)という世界的大儀を支援する人もいます。
40年前、国連総会は国連ボランティア計画(UNV)の設立を呼びかけました。以来、多数のUNVボランティアが国連のグローバルミッションに貢献し、国連の諸機関、プログラム、あるいは平和維持活動や特別政治ミッションなどに協力してきました。このような献身的ボランティア活動を心から称賛します。
また近年急速に発展しつつあるオンライン・ボランティア活動も歓迎します。これにより、専門家、学生、家事従事者、障害者など、世界中のあらゆる人々がつながり、国連の発展と業務に貢献する機会が広がります。まだ比較的新しいこのオンライン・ボランティアには大きな可能性があり、このような形でインターネットの力を利用するためこれから何ができるか、すべてのパートナーに追求してもらいたいと思います。
またこの日は、それぞれの地域において政府、NGO、民間団体などと協力し、周囲の人々の生活向上に努めている多数のボランティアの貢献を記念する日でもあります。
ボランティア活動は、私たちを個人として、また社会として一つにすることができます。よりよい世界を築くための積極的なパートナーとして社会のあらゆる部分を動員できる強力な手段です。力を合わせ、ボランティア活動を支える制度的枠組みを強化しようではありませんか。2011年の「ボランティア国際年」の10周年(IVY+10)を活用し、ボランティア活動を生かせる新たな分野を開拓しましょう。そして人間性の共通の表現として、また相互の尊重、連帯、互恵を促進する手段としてのボランティア活動を称えようではありませんか。