国連デー(10月24日)事務総長メッセージ
プレスリリース 11-065-J 2011年10月21日
あと数日で、人類は70億人目の仲間を迎えます。
私たちの地球には人が多すぎるという人もいます。私は、70億もの強き人類と言いたいと思います。
66年前に国連が誕生して以来、世界はめざましい進歩を遂げてきました。
私たちの寿命は延び、子どもの生存率が高くなりました。民主的な法の統治のもとで、平和に暮らす人々はますます多くなっています。
この劇的な年に私たちが目にしたように、世界中の人々が権利と自由を求めて立ちあがっています。
しかし、こうした進歩は今、脅威にさらされています。すなわち、経済危機、高まる失業率と不平等、そして気候変動といった脅威です。
世界中で、あまりに多くの人々が不安を感じながら暮らしています。あまりに多くの人々が、自分の国の政府と世界経済は、自分たちに対してもう責任を果たすことができないのではないかと考えています。
この不穏な時代において、答えは一つしかありません。それは目的を一致させることです。
グローバルな課題には、グローバルな解決が必要です。
すべての国が、世界の人々のために結束して行動することが必要です。
これこそが、国連の使命なのです。すなわち、
よりよい世界をつくること、
誰一人として置き去りにしないこと、
そして世界平和と社会正義の名のもとに、最も貧しく脆弱な人々を守ること。
この特別な日にあたり、いま一度考えてみましょう。
今ほど国連が必要とされている時はありません。
相互のつながりがますます強くなっているこの世界において、力を合わせれば、誰にでも何かしら与えるものがあり、そして得るものがあるのです。
70億もの強き人類よ、世界共通の利益のため、心を一つにしようではありませんか。
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