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人権デー(12月10日)事務総長メッセージ

プレスリリース 11-075-J 2011年12月08日

人権は私たち一人ひとりに例外なく備わっています。しかし、私たちが人権を知り、その尊重を求め、それを行使する自分たちの、そして他の人々の権利を擁護していかなければ、人権は単に、数十年前に作られた文書に盛り込まれた言葉で終わってしまいます。

だからこそ、私たちは「人権デー」を迎え、世界人権宣言が1948年に採択されたということを祝うだけでなく、現在も変わることのないその重要性も認識するのです。

人権の重要性は今年、幾度となく強調されました。人々は世界中で、公正、尊厳、平等、参加という、世界人権宣言に謳われた権利を求めて立ち上がったのです。

こうした平和的デモの参加者たちの多くは、暴力やさらなる弾圧にもめげず、目的を貫きました。まだ闘争が続いている国もある一方で、国民の意志が大幅な譲歩や独裁政権の打倒につながった国もあります。

正当な要求の実現を求めた人々は、多くがソーシャル・メディアでつながっていました。圧政的な政府が情報の流れを完全に統制できる時代は終わったのです。政府は従来、集会や表現の自由権を尊重するという義務を負っていますが、その義務には現在、批判や公の議論を妨げる手段として、インターネットや各種ソーシャル・メディアへのアクセスを遮断しないことも含まれています。

依然として、私たちの世界には抑圧がはびこり、不処罰がまん延し、あまりにも多くの人々がその権利を踏みにじられています。

それでも、人権にとって特別な年となった今年2011年を振り返れば、私たちは多くの成果に勇気づけられるはずです。新たな民主化への動きが始まり、戦争犯罪や人道に対する罪の責任を確実に問うための新たな措置が講じられたほか、人権自体に対する認識も新たに広がっているからです。

今後の課題を見据えるにあたり、人権活動家の実例と、時代を超えた世界人権宣言の力から、多くを学んでいこうではありませんか。そして、どの文化にも、どの人にも当てはまる理想と願望を守っていけるよう、全力を尽くそうではありませんか。

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