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国際障害者デー(12月3日)、潘基文事務総長メッセージ

プレスリリース 09-068-J 2009年12月02日

今年の「国際障害者デー」は「ミレニアム開発目標(MDGs)に障害者の参加を」というテーマを掲げています。来年9月にミレニアム開発目標サミット(MDGサミット)を控えた今、私たちは全員が確実に参加できる取り組みを進め、あらゆる人々の生活の水準と質を高めてゆかねばなりません。

特に高齢化が進む中で、私たちはすべて、一時的であれ、恒久的であれ、障害に見舞われやすい立場にあります。ほとんどの国では、10人に1人以上が身体障害、精神障害または感覚障害を持ちながら暮らしています。また、介護者や家族として、世界人口の実に4分の1が障害の直接的影響を受けています。

障害を持つ人々は多くの苦難に直面しています。最貧層に属し、社会から疎外されることも多くあります。にもかかわらず、障害者は逆境に立ち向かう強さを大いに発揮し、人間のあらゆる分野での取り組みで、数多くの偉業を成し遂げているのです。

障害者が開発のプロセスに参加し、これを先頭に立って進めてゆけば、社会全体の前進につながることは、経験が示すとおりです。こうした関与は、障害の有無に関係なく、あらゆる人々が活躍できる機会を作り出すからです。このことはMDGsに明確なメッセージを伝えています。障害者とそのコミュニティを私たちの取り組みの中心に据えることは、開発目標の達成に向けた王道に他ならないのです。

国連は根本的な目標として、また、平和と安全、繁栄に不可欠な基盤として、普遍的な人権と万人のための開発を標榜しています。2008年に発効した「国連障害者の権利条約」は、私たちがこの目標に向かって進むための最も重要な手段の一つです。私たちはその履行と普遍化に向けた取り組みを続けてゆかねばなりません。

今年の国際デーにあたり、障害を持つ人々の参加とアクセスを阻む日常生活の壁を取り払うことを誓おうではありませんか。そして、MDGsと万人のための開発の実現に欠かせない手段として、障害者の地位向上を図ってゆこうではありませんか。