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ホロコースト犠牲者を想起する国際デー(1月27日)に寄せるアントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ

プレスリリース 19-002-J 2019年01月25日

友人の皆様、

私たちはきょう、ホロコーストで命を奪われた600万のユダヤ人、そして、未曽有の計画的な残虐行為と恐怖政治の犠牲となったその他多くの人々を追悼します。

今年の国際デーは、反ユダヤ主義の憂慮すべき拡大の中で迎えられることとなりました。

米国のシナゴーグで起きた殺傷事件からヨーロッパでのユダヤ人墓地荒らしに至るまで、何世紀も前から続くこの憎悪は今でも強く残るばかりか、さらに激化の一途をたどっています。

ネオナチ集団や、歴史を書き換え、ホロコーストの事実を捻じ曲げようとする試みも増えてきました。

ネット上では、偏狭な思想が電光石火の速さで行き来しています。

第2次世界大戦の記憶が遠のき、ホロコースト生存者の数も少なくなる中で、私たちは警戒を怠ってはならない義務があります。

英国の元ユダヤ教最高指導者ジョナサン・サックス氏の印象深い言葉にあるとおり、「ユダヤ人から始まった憎悪がユダヤ人で終わることは決してない」のです。

私たちは事実、不寛容が政治の主流に躍り出て、少数者、イスラム教徒、移民や難民を標的にし、変容する世界で広がる怒りと不安に付け込んでいる様子を目の当たりにしています。

今こそ、これまで以上に結束を固め、普遍的価値を守るため闘うとともに、あらゆる人にとって平等な世界を築いていこうではありませんか。

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