アントニオ・グテーレス事務総長によるハビエル・ペレス・デ・クエヤル元事務総長追悼メッセージ
プレスリリース 20-013-J 2020年03月06日
私は先輩であるハビエル・ペレス・デ・クエヤル元国連事務総長死去の知らせを聞き、深い悲しみに包まれています。
デ・クエヤル氏は優れた政治家であり、献身的な外交官であり、インスピレーションを与える個人として国連と私たちの世界に大きな影響を残しました。
デ・クエヤル氏の生涯は1世紀に及んだだけでなく、1946年の第1回総会への参加から、国連の歴史全体にわたるものでもありました。
デ・クエヤル氏の事務総長としての任期は、国際情勢における2つの、大きく異なる時代と重なりました。初めに冷戦の最も厳しい数年間を経験し、続いて、イデオロギー的対立の終焉を受けて、国連が創設者たちの思い描いた役割をより果たし始める時期を経験しました。
デ・クエヤル氏は、ナミビアの独立、イラン・イラク戦争の終結、レバノンで捕らえられていた米国人人質の釈放、カンボジアでの和平協定、そして任期が終わる直前に実現したエルサルバドルでの歴史的な和平合意を含め、数多くの外交上の成功で欠かせない役割を果たしました。
私はデ・クエヤル氏のご家族の皆様、ペルーの人々、そのほか、私たちの世界をはるかに良い場所にしてくれた優秀で情に厚いグローバル・リーダーによって影響を受けた世界中の人々に対し、深い哀悼の意を表します。
アントニオ・グテーレス
2020年3月4日
ニューヨーク
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