国連平和維持要員の国際デー(5月29日)に寄せる アントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ
プレスリリース 20-034-J 2020年05月28日
私たちはきょう、これまで国連の平和維持要員として奉仕してきた100万を超える男女、そして、その任務中に命を落とした3,900人以上の殉職者を称えます。
私たちはまた、世界各地で現在活動している9万5,000人の文民、警察官、軍事要員に感謝の意を表します。
彼らは今、かつてない最大の課題の一つに直面しています。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に取り組む国々を支えるとともに、平和と安全に関するマンデートを遂行するということです。
今年の国際デーのテーマ「平和維持における女性たち」は、国連の平和維持活動における女性たちの中核的な役割に注目します。
女性たちは多くの場合、国連が活動するコミュニティーにより大きく関わることができ、市民の保護の改善、人権の促進、全体的な能力の向上を可能にします。
これは、女性の平和維持要員が、すでに脆弱な状況の中でCOVID-19対応の支援の最前線に立っているなか、特に重要です。現地ラジオ局を利用した公衆衛生に関する情報提供、感染予防のための必需品配布、そして地元の平和構築活動家の支援などを行っています。
しかし、現地ミッションで、女性が制服軍事要員、警察、司法および矯正要員に占める割合は今もなお、わずか6%に留まっています。
女性・平和・安全保障に関する国連安保理決議1325号の20周年を記念するにあたり、私たちは平和と安全保障のすべての分野における男女の平等な参加を達成するため、より多くのことをしなければなりません。
ともに力を合わせて平和を維持し続け、パンデミックに打ち克ち、より良い未来を築こうではありませんか。
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