紛争下の性的暴力根絶のための国際デー(6月19日)に寄せる アントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ
プレスリリース 21-032-J 2021年06月19日
紛争下の性的暴力は、戦争、拷問、恐怖や抑圧の残酷な手段です。
その影響は数世代に及び、人間の安全保障と国際安全保障の双方を脅かします。
紛争の影響を受けている地域においては、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックによる混乱のため、性的暴力の加害者の責任を問うことが一層困難になっています。
同時に、性的暴力のサバイバーは犯罪の通報や支援サービスの利用において、新たな障壁に直面しています。
パンデミック対応のさなかであっても、私たちはすべての事件について捜査を行い、すべてのサバイバーにとって不可欠なサービスを維持しなければなりません。
私たちは、ただでさえ過小報告されているこの犯罪が、これ以上闇に葬られることを許してはなりません。加害者は罰せられなければならないのです。
パンデミックからの復興への投資は、性的暴力やジェンダーに基づく暴力の根本的原因に対処するものでなければなりません。
今年の「紛争下の性的暴力根絶のための国際デー」にあたり、この恐ろしい犯罪を予防し、終止符を打つための取り組みの中で、すべてのサバイバーの権利を守り、そのニーズに応えることを決意しようではありませんか。
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