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青空のためのきれいな空気の国際デー(9月7日)に寄せる アントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ

プレスリリース 21-047-J 2021年09月07日

©Romeo Ibrišević/WMO

現在、10人に9人もの人々が汚れた空気を吸い、毎年約700万人が早死にしていますが、そのうちの60万人は子どもです。

私たちが決定的な行動を取らなければ、この数は2050年までに倍増するおそれがあります。

多くの社会悪と同様に、大気汚染はグローバルな不平等を反映しており、死者の大半は低・中所得国や、より豊かな国々の相対的に貧しい地域で発生する大気汚染に関連しています。

貧困により、人々は工場や幹線道路など、汚染源の近くで暮らすことを余儀なくされます。

また、貧困により、30億の人々が調理や暖房、照明用に固形燃料や灯油を燃やし続けています。

私たちの健康を損なっている汚染は、気候危機も悪化させています。

しかし、大気汚染は解決することができるのです。

「青空のためのきれいな空気の国際デー」にあたり、私はすべての国々が大気環境の改善に一層取り組むことを呼びかけます。

モニタリングを改善すれば、大気汚染源を特定することができます。

エビデンスに基づいた国内法を制定することで、世界保健機関(WHO)の空気質ガイドラインの基準を満たすことが可能になります。

そして、車両や発電所、建設、産業に関する排出基準を強化することで、汚染を削減することができます。

先日、世界的に有鉛ガソリン利用の段階的な廃止が完了したことを私は歓迎します。

私たちは、クリーンな調理とクリーンな暖房へのアクセスも加速させなければなりません。

私たちは、化石燃料の代わりに再生可能エネルギーに投資しなければなりません。

石炭の利用は、段階的に廃止しなければなりません。

そして私たちは、ゼロ・エミッション車に移行しなければなりません。

私たちがこれらの対策を講じれば、今世紀中に最大1億5,000万もの命を救うとともに、私たちの空気をきれいにすることが可能になります。

きょうも、そしていつの日も、私たちが吸う空気をきれいにするために協力し、人々と地球の両方を守ろうではありませんか。

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