世界津波の日(11月5日)に寄せるアントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ
プレスリリース 21-063-J 2021年11月05日
「世界津波の日」にあたり、私たちは各国、国際機関、市民社会に対し、脅威に関する理解を深め、リスクを軽減する革新的なアプローチを共有するよう呼びかけます。
私たちは、津波のリスクにさらされている世界各地のコミュニティーに対する支援の強化から、「国連持続可能な開発のための海洋科学の10年」に津波プログラムを盛り込むことに至るまで、これまでに達成した進捗を足がかりにすることができます。
しかし、依然としてリスクは甚大なままです。
気候緊急事態によって引き起こされる海面上昇により、津波の破壊力はさらに増幅されます。私たちは、平均気温上昇を産業革命以前に比べて1.5℃に抑え、沿岸コミュニティーのレジリエンス(強靱性)構築に大規模な投資を行わなければなりません。
津波やその他のハザードから人命を守るためには、備えと早期行動だけでなく、科学と国際協力を私たちの取り組みの中核に据えなければなりません。
開発途上国への支援を拡大し、検知と早期警報を改善することが非常に重要です。
複雑な地球規模での危機の増大に直面する中、私たちはより良く備えなければなりません。
津波のリスクを軽減し、仙台防災枠組を実行し、あらゆる災害に対するレジリエンスを共に構築するために努力しようではありませんか。
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