世界人口デー(7月11日)に寄せるアントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ
プレスリリース 22-032-J 2022年07月08日
今年の世界人口デーは、地球に80億人目の住人が誕生すると見込まれる節目の年の中で迎えます。
私たちの多様性を祝い、共通の人間性を認識し、私たちの寿命が延び、母子死亡率を大幅に低下させた保健衛生の驚くべき進歩を称える時です。
同時に、私たちの地球を大切に扱うという共有の責任を再認識し、私たちがいまだに互いへの約束を果たせていない分野について再確認する日でもあります。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、気候危機、戦争や紛争、人道緊急事態、飢餓や貧困の中で、私たちの世界は危機的状況にあります。
世界にはいまだにジェンダー不平等が広くはびこり、私たちは、必要不可欠な保健サービスを含めた女性の権利に対する新たな攻撃を目の当たりにしています。妊娠や出産に関連する合併症は、引き続き15歳から19歳までの女児の最大の死因となっています。
世界人口が80億人に達することは数字の上では画期的な出来事ですが、私たちの焦点は、常に「人」でなければなりません。
私たちが構築しようと努める世界において、80億の人々がいるということは、尊厳のある充足した生活を送る80億の機会があることを意味します。
共有の価値観に従って行動すれば、私たちは共通の未来に貢献できます。
私たちの地球が、現在と将来世代のニーズを確かに支えられるようにするために、平等と連帯の拡充に向けて力を合わせようではありませんか。
人権と、すべての個人が子どもを持つかどうか、いつ持つかを情報に基づいて選択できることを守ろうではありませんか。
そして、私たち80億人の誰一人取り残さない、持続可能で包摂的な未来のために、持続可能な開発のための2030アジェンダを完全に履行するという私たちの約束を新たにしようではありませんか。
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