国際平和デー(9月21日)に寄せるアントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ
プレスリリース 22-052-J 2022年09月16日
平和とは尊く、欠かせない追求であり、あらゆる人々にとってよりよく、より公平な世界へと向かう唯一の実現可能な道です。
しかし、あまりに多くの場所と状況において、私たちは平和という理念を実現できずにいます。
今年の国際平和デーのテーマである「End Racism, Build Peace(人種主義に終止符を打ち、平和を築こう)」は、人種主義が様々な形で人々の心と考え方を蝕み、私たちすべてが求める平和を損なっていることを思い起こさせます。
人種主義は人々から権利と尊厳を奪い、不平等と不信を煽ります。そして人種主義は、私たちが人類という一つの家族として団結し、ひび割れた世界を修復しなければならない時に、人々を引き離すのです。
私たちは、互いに争うのではなく、真の敵である人種主義、貧困、不平等、紛争、気候危機、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックに打ち勝つために努力しなければなりません。
私たちは、人種主義を支える構造を壊し、至るところで人権運動を盛り上げなければなりません。
そして私たちは、真実、理解、相互尊重を求める声を一つにし、声を上げ続けることで、ヘイトスピーチの卑劣な声をかき消さなければなりません。
24時間の非暴力と停戦を順守するべきこの重要な「国際平和デー」にあたり、私たちは武器を置く以上のことを行うよう、あらゆる人々に再び呼びかけます。
人類として共有する連帯のきずなを再確認するとともに、よりよい、より平和な世界を築くために真剣に取り組むよう、呼びかけます。
* *** *
原文(English)はこちらをご覧ください。