国際高齢者デー(10月1日)に寄せるアントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ
プレスリリース 22-056-J 2022年10月01日
今年の「国際高齢者デー」にあたり、私たちは、変わりゆく世界の中で、10億人を超える高齢の女性たちと男性たちが持つレジリエンス(強靱性)に焦点を当てます。
この数年間には劇的な大変動があり、その多くの場合において、高齢者たちは危機の中心にいました。
高齢者は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック、気候危機の深刻化、紛争の増加、貧困の拡大など、さまざまな課題に対して特に脆弱な立場に置かれています。
しかし、このような脅威に直面する中でも、高齢者たちは並外れたレジリエンスによって私たちを鼓舞してくれました。
2030年までに、14億の人々が60歳以上になります。
社会、そして国際社会としての私たちの責務は、長寿に伴う課題に対処し、その潜在能力を引き出すことです。
私たちは、あらゆる年齢のあらゆる人々の社会的、経済的、政治的包摂性を推進しなければなりません。
この約束は、持続可能な開発目標(SDGs)にも謳われています。
生涯学習、強力な社会的保護、アクセス可能な質の高い長期的なヘルスケア、デジタル格差の解消、世代間の支援、尊厳と敬意が不可欠です。
高齢者は、膨大な知識と経験の源です。
私たちは、高齢者たちの積極的な関与、完全な参加、重要な貢献を確保するよう努めなければなりません。
一緒に、より包摂的で高齢者に優しい社会と、よりレジリエントな世界を築こうではありませんか。
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