国際障害者デー(12月3日)に寄せるアントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ
プレスリリース 22-077-J 2022年12月02日
今年の「国際障害者デー」は、アクセス可能で公平な世界を推進する上でイノベーションが果たす役割に光を当てます。
私たちの世界は今、障害者に不当に大きな影響を及ぼす危機の連鎖に直面しています。
持続可能な開発目標(SDGs)を救い、誰一人取り残さないために、私たちは変革をもたらす解決策を必要としています。
それには、障害者とともに、障害者による、障害者のための戦略を策定するための官民連携の拡大が欠かせません。
こうした協力の基礎として、完全なダイバーシティー(多様性)と、すべての意思決定プロセスにおける全面的な包摂性が保たれた上で、障害者たちが積極的に参加できなければなりません。
イノベーションとテクノロジーは、包摂性のための強力なツールになり得ます。
これらは情報、教育、生涯学習へのアクセスを改善することができます。また、障害者が平等な立場で、労働力や社会全体に参加する新たな道を開くこともできます。
しかし、テクノロジーがもたらす恩恵を実現するためには、デジタル格差を解消し、デジタル空間における人権を擁護しなければなりません。
国連では、「国連障害者インクルージョン戦略」を通じて、国連の活動全体における障害者の包摂性とアクセシビリティを推進する、具体的なロードマップを提示しています。
本部から現場に至るまで、私たちはデジタル・アクセシビリティを評価し、そこに取り組み、推進するとともに、模範を示して障害者の包摂性を主導すべく努力しています。
きょうも、そしていつの日も、すべての人にとってアクセス可能で公平な世界を築く革新的な解決策を見いだすために、協力しようではありませんか。
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