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砂漠化および干ばつと闘う国際デー(6月17日)に寄せる アントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ

プレスリリース 23-033-J 2023年06月17日

©UNDP/Imen Meliane

“彼女の土地。彼女の権利。— ジェンダー平等と土地回復における目標を促進する”

 

各国代表の方々、友人の皆様、

私たちの生存は、土地にかかっています。にもかかわらず、私たちは土地を粗末に扱っています。

持続不可能な農業によって、自然のプロセスが土壌回復できる100倍もの速さで土壌浸食が生じています。

そして今や、私たちの地球の土地の最大40%を劣化させ、

食料生産を危険にさらし、

生物多様性を脅かし、

気候危機を深刻化させています。

これは、女性と女児に最も大きな打撃を与えています。

彼女たちは、土地の酷使の結果として生じた食料不足、水不足、強制移住によって、不当に苦しめられています。

しかし、彼女たちには、自分ではほとんどどうすることもできません。

多くの国では、法律や慣行により、女性と女児たちの土地所有が妨げられています。

一方で、女性や女児でも土地を所有できる国々では、彼女たちこそが土地を回復・保護させています。生産性を向上させ、干ばつに対するレジリエンス(強靭性)を構築し、健康、教育、栄養摂取に投資しています。

土地に対する平等な権利は、土地を守るとともにジェンダー平等を促進します。

今年の「砂漠化および干ばつと闘う国際デー」で「彼女の土地、彼女の権利」に焦点を当てている理由はここにあります。

私は、すべての政府に対して、女性が土地を所有する上での法的な障壁を排除し、女性を政策決定に参加させるよう要請します。

私たちの最も貴重な資源を守る中で、女性と女児たちがその役割を果たせるよう支援してください。

そして力を合わせ、2030年までに土地の劣化をくい止めようではありませんか。

ありがとうございました。

* *** *

原文(English)はこちらをご覧ください。