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青空のためのきれいな空気の国際デー(9月7日)に寄せる アントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ

プレスリリース 23-047-J 2023年09月07日

©Romeo Ibrišević/WMO

大気汚染は、世界的な緊急事態です。人類の99%が煤(すす)や硫黄、その他の有害な化学物質が含まれた空気を吸い、低・中所得国が最も高い暴露量に苦しんでいます。その結果、毎年700万人もの人々が早死している上に、大気汚染は地球温暖化にも密接に関係しています。

大気汚染に国境はなく、風とともに何千キロを移動し汚染物質を拡散させます。そして、気候危機は地球上のすべての大陸に破壊的な影響を及ぼし、それは今も拡大し続けているのです。

グローバルな課題には、グローバルな解決策が必要です。私たちは、きれいな空気のために団結しなければならない ― それが今年の「青空のためのきれいな空気の国際デー」のテーマです。

私たちはともに、石炭を中心とする化石燃料からクリーンな再生可能エネルギーへの公正かつ公平な移行を加速させながら、誰一人取り残さないようにしなければなりません。

その実現を後押しするために、私は「気候連帯協定」を提案しています。同協定は、すべての主要排出国が排出削減に向けて一層努力するとともに、富裕国が財政的・技術的資源を動員して新興国の排出削減を支援するものです。そして、こうした取り組みを大きく加速させるための「アクセラレーション・アジェンダ」も私は提案しています。私はすべての国に対し、この二つの提案を実行に移すよう要請します。

私たちはまた、クリーンな調理と電気自動車への移行も後押ししなければなりません。都市では徒歩や自転車での移動を促進するとともに、責任ある廃棄物管理を習慣化する制度を導入しなければなりません。そして、メタン排出量を削減する誓約を実行しなければなりません。

私たちの空気は公共財であると同時に、共通の責任でもあります。空気をきれいにし、私たちの健康を守り、将来世代のために健全な地球を残すべく、皆で協力しようではありませんか。

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原文(English)はこちらをご覧ください。