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オゾン層保護のための国際デー(9月16日)に寄せるアントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ

プレスリリース 23-049-J 2023年09月15日

©UN Photo/Mark Garten

オゾン層を保護するための国際条約は、人と地球を保護する上で、劇的かつ目に見える変化をもたらしました。これらの条約が示すのは、マルチラテラリズム(多国間主義)の力です。そして、私たちが共に力を合わせれば、気候変動の最悪の事態を回避し、持続可能でレジリエント(強靱)な世界を築くことができるという希望を抱かせてくれます。

世界全体の気温上昇を1.5℃に抑えることは、私たちが今すぐ、かつ劇的に気候行動を加速させれば、まだ可能です。その達成を後押しすべく、私は「気候連帯協定」と「アクセラレーション・アジェンダ」を提案してきました。私はすべての指導者たちに対し、力を合わせてこれらの提案を実行に移すとともに、モントリオール議定書の「キガリ改正」を支持し、地球温暖化につながるハイドロフルオロカーボン(HFC)を規制することで、こうした取り組みを支援するよう要請します。

キガリ改正を全面的に批准・履行すれば、2100年までに最大で0.5℃相当の温暖化を回避することができます。地球温暖化につながるガスからの移行と、冷却設備の省エネルギー対策を組み合わせれば、この数字を2倍にすることもできるのです。

私はすべての国に対し、キガリ改正を批准するよう呼びかけます。また各国政府に対し、ビジネスリーダー、市民社会、学術界、若者グループ、地域社会などとともに、真の変化をもたらすための取り組みを強化させると同時に、開発途上国がそうした取り組みを進める上で必要な支援を受けられるようにすることを要請します。

ウィーン条約とモントリオール議定書の精神を生かし、人類、自然、そして地球が共に栄える世界を築こうではありませんか。

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原文(English)はこちらをご覧ください。