国連デー(10月24日)に寄せるアントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ
プレスリリース 23-062-J 2023年10月24日
国連は、世界の今の有り様を映し出す鏡であると同時に、こうあるべきだと考える世界への切望でもあります。
平和、持続可能な開発、すべての人の人権を確保する世界の構築に向けて支援することは、国連の責務です。
私たちにはそれができるとわかっています。78年前の今日発効した国連憲章が、その道筋を示しています。
それは何よりも、分断を癒やし、関係を修復し、平和を構築するという決意の精神に根差しています。
機会を拡大させ、誰一人取り残さないために。
女性と女児に、公正、平等、エンパワーメントを保障するために。
助けを必要とする人々に、命を守る救援策を提供するために。
そして、国連が誕生した当時は存在すらしていなかった課題、すなわち、人類の存亡に関わる気候危機から人工知能(AI)の危険性と可能性に至るまで、十分な柔軟性をもって対処するために。
国連は、時を超えた価値観と原則を指針としていますが、時の中で凍り固まってしまってはなりません。常に活動方法を強化し、21世紀のレンズを通して国連のあらゆる活動を行い続けねばならない理由は、ここにあります。
今年の「国連(United Nations)デー」にあたり、より良い世界を築くという願いと決意を胸に、力を尽くそうではありませんか。
かけがえのない組織の名に恥じない未来に向けて尽力しようではありませんか。
世界は分断されています。私たちは「団結した国々(united nations)」にならなければなりません。
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原文(English)はこちらをご覧ください。