クリーンエネルギーの国際デー(1月26日)に寄せるアントニオ・グテーレス国連事務総長ビデオ・メッセージ
プレスリリース 24-003-J 2024年01月26日
クリーンエネルギーは、継続的に恩恵をもたらす贈り物です。
汚染された空気を浄化し、
増大するエネルギー需要を満たし、
供給を確保し、
そして、何十億もの人々を手頃な価格の電力へとつなぎ、2030年までにすべての人々が電気を利用できるようにします。
同時に資金を節約し、地球を救うことにもつながります。
汚染を引き起こす化石燃料からクリーンエネルギーへの公平・公正・衡平で緊急の移行は、気候カオス(大混乱)による最悪の事態を回避し、持続可能な開発を促進する上で不可欠です。
よって私は、今年が初めてとなる「クリーンエネルギーの国際デー」を祝福し、
国際再生可能エネルギー機関の取り組みを称え、
国連気候変動枠組条約第28回締約国会議(COP28)における、2030年までに再生可能エネルギー容量を3倍にする各国の呼びかけを歓迎します。
化石燃料の段階的廃止は、必要なだけでなく、必然であると私は確信しています。
しかしそれには、排出量の多い国々が先頭に立ち、各国政府が行動を起こして移行を加速させなければなりません。
それは、気候変動対策資金を大幅に増額することを意味します。特に、利用可能な融資が流入するよう、各国政府が国際金融機関のビジネスモデルを変革するということです。
また、各国が2025年までに、クリーンな電力への公平・公正な移行を描いた自国の気候計画を新たに策定することを意味します。
そして各国政府が、正義と衡平性をもって、化石燃料の時代と決別することを意味します。
クリーンエネルギーの未来を、止めることはできません。
共に、この未来の実現を早めようではありませんか。
ありがとうございました。
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