軍縮不拡散に関する啓発のための国際デー(3月5日)に寄せるアントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ
プレスリリース 24-008-J 2024年03月05日
今年で2回目となる「軍縮不拡散に関する啓発のための国際デー」は、軍事費の拡大、地政学的緊張の高まり、世界各地における暴力的紛争の激化という、危険な時期に迎えることとなりました。
その一方で、一部の指導者は、核兵器の使用について世界の終焉を思わせるレトリックを用いています。非合法な小型武器・軽火器の拡散、人口密集地における爆発装置の使用、人工知能(AI)を含む最先端・新興技術の軍事的利用の拡大もまた、深刻な懸念事項です。
本日の国際デーを迎えるにあたり、軍縮と不拡散は平和な未来のためだけでなく、私たちの生存そのものにとっても、不可欠であることを思い起こさせます。
世界の指導者たちは、核兵器不拡散条約も含め、殺傷兵器の拡散や使用を防ぐための制度やツールを強化することで、そして軍縮のための解決策を生み出すことで、平和に向けた投資をしなければなりません。
私が提案した「新たな平和への課題」には、核兵器、化学兵器、生物兵器による脅威や、自律型兵器システムなどのその他の新たな危険を排除するための、新しい戦略やアプローチが盛り込まれています。
この重要な日にあたり、大きく、明快で、団結した声を、共に上げようではありませんか。
今こそ、狂気を止めるときです。私たちには、今こそ軍縮が必要です。
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