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紛争下の性的暴力根絶のための国際デー(6月19日)に寄せる アントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ

プレスリリース pr24-038-J 2024年06月19日

© MONUSCO/UNPOL

紛争関連の性的暴力は、壊滅的な形態の攻撃および抑圧であり、性的暴力のサバイバーの身体的健康、性的健康、性と生殖に関する健康、そしてメンタルヘルスに対し、長きにわたり有害な影響を及ぼすほか、コミュニティーの社会機構をも破壊します。

このおぞましい犯罪は、広く認識され、非難を受けているにもかかわらず、世界中で続いています。この一年、スーダンからハイチ、イスラエルに至るまで、性的暴力に関する悲惨な報告が上っています。加害者たちが罪に問われない一方で、サバイバーたちは回復のためにその生涯を費やすということが、あまりに多く見られます。

今年の「紛争下の性的暴力根絶のための国際デー」は、医療に焦点を当てています。病院やその他の医療施設は、性的暴力のサバイバーも含め、紛争下で傷ついたすべての人々にとって、安全と癒やしの光明であるべきです。これは、国際人道法における基本的な考え方です。

しかしながら、病院や医療施設を攻撃したり、医療従事者を標的にしたりすることは、サバイバーのための医療や心理社会的支援へのアクセスを、著しく制限する可能性があります。性的暴力を受けた女性や女児たちは、レイプによって妊娠することがあり、早急に性と生殖に関する医療を必要とします。男性や男児たちは、適切なケアを受けられなければ、孤立を深めてしまうおそれがあります。

「紛争下の性的暴力根絶のための国際デー」にあたり、この惨害をなくし、サバイバーたちと連帯し、紛争時に病院や医療施設を保護する約束を再確認することを誓おうではありませんか。

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原文(English)はこちらをご覧ください。