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国際防災の日(10月13日)に寄せるアントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ

プレスリリース 24-070-J 2024年10月11日

© UNICEF / A. Sami Malik

「災害のない未来のために、若者たちを守り、力を与える教育の役割」

災害が発生すると、個人や社会、経済に甚大な被害をもたらします。死、破壊、避難や移住といった波及的影響は、想像を絶するものです。今日、災害はしばしば気候危機によってその勢いを増しており、頻発化し、激甚化しています。

誰一人として安全ではありませんが、特に子どもたちは脆弱な立場に置かれています。近年、世界中で破壊的な洪水の影響を受けた子どもの数は、過去30年以上を見ても最も高い水準に達しています。災害によって、子どもたちは教育の中断、栄養管理や医療と保健衛生の崩壊といった深刻な影響に直面します。

しかし子どもたちは、災害の被害者であるだけに留まりません。子どもたちは世界の未来に大きく関わる存在であり、子どもたちのアイデアやイノベーションは、リスクの軽減やレジリエンス(強靭性)の構築に役立つものになり得るのです。

今年の「国際防災の日」が再認識させてくれるように、教育は子どもたちを守るだけでなく、すべての人々のリスクを軽減するための意思決定に参加できるようにするための鍵となります。

すべての国が、マルチハザードに対応した早期警報システムで国全体がカバーされるよう確保し、災害にレジリエント(強靭)な学校の建設やそのための改修を行い、「包括的学校安全枠組」に参加し、若者たちにレジリエンスのチャンピオンとなるための場やツールを提供することで、子どもたちへのリスクを軽減するための対策を進めることができます。

今年の「国際防災の日」においても、そしていつの日も、私たちは将来の世代に対してより安全でレジリエントな明日を築いてゆく義務を負っているのです。

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原文(English)はこちらをご覧ください。