世界食料デー(10月16日)に寄せるアントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ
プレスリリース 24-071-J 2024年10月16日
何十億人もの子ども、女性、男性たちにとって飢餓や栄養失調が人生の現実であるこの世界は、何かが極めて間違っています。
「世界食料デー」にあたり、私たちは、紛争、疎外、気候変動、貧困、景気後退によって食料不足に陥っている7億3,300万の人々を思い起こします。そこには、人為的な飢饉の脅威に直面しているガザやスーダンの人々も含まれます。
その一方、世界的に肥満率が急上昇する中で過体重にある人々も含め、健康的な食生活を送る余裕がない28億の人々のことを。
良い知らせは、飢餓ゼロの世界は可能だということです。
2021年の「食料システムサミット」は、食料システムに組み込まれている非効率と不平等に取り組む方向へ私たちを導きました。
食料システムは、企業、学会、研究機関、市民社会の貢献の下で、さらに効率的で、包摂的で、レジリエント(強靭)かつ持続可能になるために、大規模な変革を必要としています。
各国政府はすべてのパートナーと協力し、健康的で栄養価の高い食料を手ごろな価格で生産、販売することを促さなければなりません。
「世界食料デー」にあたり、飢餓や栄養失調との闘いに一層取り組もうではありませんか。
より良い生活とより良い未来のために、「食糧の権利」を守る行動を起こそうではありませんか。
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原文(English)はこちらをご覧ください。