国際障害者デー(12月3日)に寄せるアントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ
プレスリリース 24-082-J 2024年12月02日
今年の国際障害者デーは、私たちがこれまで以上に障害者たちのリーダーシップを必要としていることを思い起こさせてくれます。
紛争や気候関連災害から貧困や不平等に至るまで、私たちの世界を傷つけている危機には、根強い差別、スティグマ(偏見)、基本的な権利やサービスの享受を妨げる障壁が存在し、障害者たちはこれらの危機の矢面に立たされています。
しかも、障害を持つ人々は、しばしばそうした危機の解決策に貢献する権利をも否定されています。
最近採択された「未来のための協定」を通じて、世界の国々は、あらゆる年代の障害者たちのために、そして現在および将来世代のためにこの不公正を是正することを約束しました。
これには、コミュニティー全体の変革を推進するデジタル技術や支援技術(人工知能(AI)を搭載したものをはじめ)の未来を形作る上で障害者たちが担う重要な役割を認識すること、そして、障害者たちの生活に影響を与える意思決定プロセスにおいて障害者たちが正当な立場を得られるよう擁護することが含まれます。
来年開催される「世界社会開発サミット」は、これらのコミットメントを前進させる重要な機会となるでしょう。
すべてのコミュニティーにおいて、障害者は変革の担い手であり、ピースメーカーです。
そして、リーダーでもあるのです。
この重要な日に、そしていつの日も、すべての人々にとって包摂的で持続可能な未来を実現すべく、障害を持つ人々と共に取り組もうではありませんか。
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