人権デー(12月10日)に寄せる アントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ
プレスリリース 24-085-J 2024年12月07日
人権デーにあたり、私たちは厳しい現実に直面しています。
人権は攻撃にさらされています。
何千万もの人々が貧困、飢餓、そしていまだ新型コロナ・パンデミックから完全に回復していない不十分な保健・教育システムから抜け出せずにいます。
世界中で不平等が蔓延しています。
紛争が激化しています。
国際法が故意に無視されています。
権威主義が台頭する一方で、市民空間が縮小しています。
憎悪に満ちたレトリックが差別、分断、あからさまな暴力を煽っています。
女性の権利は法と実践において、後退し続けています。
今年のテーマは、人権とは、まさにこの瞬間から未来を築くことだと思い起こさせます。
すべての人権は不可分です。
経済、社会、市民、文化、政治のいずれの権利であれ、一つの権利が損なわれれば、すべての権利が損なわれるのです。
常にすべての権利の擁護が必要です。
分断を癒し、平和を築く。
貧困と飢餓という惨害に取り組む。
すべての人の医療と教育を確保する。
女性、女児、少数者のために、正義と平等を推進する。
民主主義、報道の自由、労働者の権利のために立ち上がる。
安全でクリーンな、健康的で持続可能な環境に対する権利を促進する。
そして、人権擁護活動家たちがその重要な仕事に取り組めるよう保護する。
最近採択された「未来のための協定」は、世界人権宣言に対する世界的なコミットメントをより一層強化しました。
この重要な日にあたり、あらゆる人々のためにすべての人権を保護し、擁護し、支持しようではありませんか。
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原文(English)はこちらをご覧ください。