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クリーンエネルギーの国際デー(1月26日)に寄せるアントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ

プレスリリース 25-004-J 2025年01月24日

UNSPLASH/Thomas Reaubourg

今年は、再生可能エネルギーが初めて世界最大の発電源になる見通しです。同時に、再生可能エネルギーの価格は低下し続けています。

「クリーンエネルギーの国際デー」にあたり、私たちはこの変革を称えます。しかし私たちは、今後の課題も認識しています。

化石燃料の時代の終焉は確実です。しかし各国政府は、それを迅速かつ公平に実現させるようにしなければなりません。これは、最悪の気候危機から私たちを救い、すべての人々をクリーンエネルギーにつなげ、何百万もの人々を貧困から解放する上で極めて重要です。

今年は、各国が気候野心と自国のエネルギーおよび開発戦略を整合させる、またとない機会です。すべての国々が、世界全体の気温の上昇を1.5°Cに抑える目標に沿った新たな国別気候行動計画の策定に尽力しています。各国はすべての温室効果ガスならびにすべての部門を対象とし、公正な化石燃料の段階的廃止を計画し、2030年までに再生可能エネルギー容量を3倍にするグローバル目標に貢献する計画を提出しなければなりません。

G20諸国には最大の能力と責任があり、他国を主導しなければなりません。これらはすべて、共通だが差異ある責任の原則に沿って達成されなければなりません。同時にすべての国が、さらに取り組まねばなりません。

また、新興国や開発途上国の再生可能エネルギー改革に資金の流れを作るための行動も必要です。これには、国際開発金融機関の融資能力を高めること、高い資本コストに対処すること、債務について効果的な対策を講じることが含まれます。

今年の「クリーンエネルギーの国際デー」にあたり、スピード、公正さ、そして協力を中核に据えて、国際的なクリーンエネルギーの時代を誓おうではありませんか。

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原文(English)はこちらをご覧ください。