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世界エイズ・デー(12月1日)事務総長メッセージ

プレスリリース 13-088-J 2013年11月29日

この世界エイズ・デーにあたり、私はかつてないほど楽観的になっています。世界の大半はHIV対応の進歩を加速させています。新たな感染と死は大幅に減少し、2015年までに1,500万人が抗レトロウィルス治療を受けられるようにするという私たちの目標は実現に向けて着実に進んでいます。これはエイズという疫病を恒久的に抑制し後退させるためには非常に重要です。

しかし、国連合同エイズ計画(UNAIDS)の2013年『世界エイズ・デー報告』からわかるように、世界にはまだ立ち遅れている国や地域があることを示す憂慮すべき証拠があります。スティグマ(汚名)と差別を排除する取り組みを通じた脆弱な人々への支援も進んでいますが、この問題に終止符を打つためにすべきことは、まだ多く残っています。今こそ私たちは、刑罰法規や社会的疎外など、残っている障壁を打ち壊し、すべての人がHIV治療とサービスを受けられるようにする決意を新たにすべきです。

エイズのない世代のための条件を整えるには、子どもの新たなHIV感染を阻止し、HIVと闘うすべての母親に治療の機会を与える努力を強化する必要があります。特に甚大な損傷をもたらし、HIV感染とエイズによる死のリスクを増やす、女性への差別と暴力をなくすため、行動を起こすよう求めます。

私はグローバルな対策のための最も重要な資金源の一つである世界エイズ・結核・マラリア対策基金(GFATM)を支援するすべてのパートナーを称えたいと思います。主要経済大国は模範となり、エイズや他の疾病対策に持続的な資金提供を行っています。低・中所得国の多くもエイズ対策にかける国内支出を大幅に増やしています。2015年以降のエイズ対策の長期的持続可能性を促進するための資金調達策を模索するすべての国を、私たちは全面的にサポートします。

やるべきことはまだたくさんあります。エイズのない未来を望むなら、継続的な投資、コミットメント、そしてイノベーションを活用し、新たなHIV感染ゼロ、差別ゼロ、エイズ関連死ゼロのビジョンを達成する必要があります。今年の「世界エイズ・デー」にあたり、エイズを歴史の彼方に追いやる決意をしようではありませんか。

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