世界結晶年に寄せる事務総長メッセージ (2014年1月20日)
プレスリリース 14-004-J 2014年01月21日
今年は近代的結晶学の生誕100周年にあたります。私たちはその100年間にわたる画期的な前進を祝います。
結晶学は物質の構造を理解するうえで基本となる学問です。
それは材料科学、保健医療、農業、バイオテクノロジーにも欠かせない存在です。
鉱物や生命分子の組成を解明し、科学者による新世代素材と救命用医薬品の開発を助ける結晶学は現在、中心的な構造科学のひとつになっています。
国連総会はこうした重要な貢献を認識し、2014年を「世界結晶年」に指定しました。その目標は、全世界的に結晶が持つ力に対する認識を高め、協力を促進し、新たなパートナーシップを作り上げることにあります。
私たちが人々と地球に資する政策として、包摂的で持続可能な開発に向けた取り組みを進める中で、結晶学は重要な役割を果たすことができます。
私は国連教育科学文化機関(UNESCO)と、国際結晶学連合をはじめとするすべてのパートナーに謝意を表します。
科学の力を結集し、持続可能な開発に活用しようとする社会の取り組みに対する皆様の貢献に感謝します。この国際年をともに大成功へと導こうではありませんか。
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世界結晶年ウェブサイト http://www.iycr2014.org/