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「オリンピック停戦」を呼びかける事務総長メッセージ

プレスリリース 14-008-J 2014年02月05日

冬季オリンピック/パラリンピックにあたり、「オリンピック停戦」を呼びかける

潘基文(パン・ギムン)国連事務総長メッセージ

ソチ(ロシア連邦)、2014年2月7~23日および3月7~16日

ソチでの冬季オリンピックとパラリンピックを間近に控え、私は国際オリンピック委員会(IOC)と声を一つにして、全世界で戦闘行為に関わるすべての人々に対し、戦いをやめ、「オリンピック停戦」を守るよう呼びかけます。

ソチ・オリンピック/パラリンピックに参加する選手たちは、それぞれの国を代表してはいても、平等、フェアプレー、相互の尊重、非差別という共通の旗を掲げ、集まってくるのです。私は各国政府や団体、組織、個人を含め、今大会のあらゆる関係者に対し、これらオリンピックの中心的な理想を堅持、擁護するよう促します。

今年の「オリンピック停戦」を呼びかけるにあたり、私はシリア、中央アフリカ共和国、南スーダンの人々をはじめ、無分別な暴力に苦しむすべての人々の気持ちを考えています。その中には、ソチから遠くないボルゴグラードで発生した最近の爆弾テロ事件により、家族を失った人々も含まれています。

私は各地のあらゆる戦闘員に対し、193の国連加盟国が満場一致で採択した「オリンピック停戦」を守るよう呼びかけます。紛争の克服は絶え間ない闘いですが、私たちはとりわけ、この停戦の実現に向け、全力を尽くすことに固執しなければなりません。

「オリンピック停戦」は、人々や国々が1日だけでも、その立場の違いを越えることができれば、これを土台にして、より持続的な停戦を確立し、恒久的な平和や繁栄、人権の実現への道を見出すことができるはずだという希望に根差しています。これから数週間の間、ソチ・オリンピック/パラリンピックの聖火はきっと、諸国家が団結すれば何ができるかを改めて私たちに示してくれることでしょう。

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第22回オリンピック冬季競技大会の開催都市、ソチの夜景©UN Photo/Paulo Filgueiras