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国際幸福デー(3月20日)事務総長メッセージ

プレスリリース 14-014-J 2014年03月20日

幸福と福祉という一対の理念は、持続可能な開発と私たちが望む未来に関する国際的な議論でも、ますます大きく取り上げられるようになってきました。

生活の質という考え方を一歩進め、こうした理念を進める実際的な方法を法律や政策づくりに取り入れている国々も多くあります。この優れた実践が他の国々にも広がれば、単なる国民所得にとどまらず、より幅広い福祉を測定、把握することが世の中で広く行われる慣行となることでしょう。

人によって幸福が持つ意味は違うかもしれません。それでも、私たちの多くの同胞たちをこれほど苦しめている紛争や貧困という不幸な状況を終わらせることが、幸福につながるという点については、誰にも異論はないでしょう。

幸福とは、浮かれたふるまいをすることでも、贅沢をすることでもありません。それは、すべての人々が共有する切実な願いです。幸福は、誰にも拒まれず、誰にでも手が届くものであるべきです。この願いは、平和、正義、人権、社会の進歩、そして生活水準を上げていくという国連憲章の誓いにも読み取ることができます。

今こそ、この約束を国内的、国際的な行動へと具体化し、貧困の根絶、社会参加と文化間の調和促進、人間らしい生活の確保、環境の保護、よいガバナンスに向けた制度の構築を図っていかねばなりません。それこそまさに、人間の幸福と福祉の礎となるものだからです。

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国際幸福デー(3月20日)ウェブサイト

http://www.un.org/en/events/happinessday/

©UNICEF/Giacomo Pirozzi