国際平和デー(9月21日)に寄せる
コフィー・アナン国連事務総長メッセージ
プレスリリース 05/079-J 2005年09月21日
平和は国連にとって至上の任務です。
それは私たちの存在の基礎であり、私たちのアイデンティティの本質であり、私たちのあらゆる行動に生命を吹き込む要因でもあります。
9月21日の「国際平和デー」は、私たちが平和を追求する決意を新たにする日です。
それは、私たちの集団安全保障システムや開発のための地球的パートナーシップをどのように強化したらよいかを考える機会でもあります。
また、すべての国々や人々があらゆる戦闘行為を停止する日という意図もあります。
さらに、世界中の人々がそれぞれ、現地時間の正午に1分間の黙とうを捧げる日でもあります。
24時間は決して長い時間ではありません。
それでも、戦闘員や政治指導者に、自分たちが国民や国土にどれだけの破壊をもたらしているかを考えさせるのには、十分な時間といえるでしょう。
そして、バリケードや鉄条網の向こう側を眺めながら、(戦いではなく)別の方法があるのではないかと考えるにも、十分な時間であるはずです。
今年の国際平和デーにあたり、暴力や武力紛争に苦しんできた人々に思いを馳せてみようではありませんか。
先週開催された2005年世界サミットでは、平和について重要な決定が下されました。これらを実行に移すため、全力を尽くすことを誓おうではありませんか。