News in Brief(2002年)
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2002年12月31日
- *北朝鮮:査察官、退去
*イラク:UNMOVIC委員長を招請
*コンゴ:反政府3勢力、停戦合意
*広報局、「一年を振り返って:国連平和維持活動」
*スーダン:エリトリア人難民資格終了
*UNMIBH、活動終了 - *朝鮮民主主義人民共和国に最後まで残留していた査察官が本日、同国を退去した。IAEA理事会は来週、この問題について協議する予定。
*イラクはこのたび、ハンス・ブリクスUNMOVIC委員長を兵器査察に関する協議のため、同国に招請した。
*月曜日、コンゴ民主共和国の北東部において戦闘を継続する反政府3勢力が停戦協定に合意した。国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)がこの合意達成に力を貸した。
*国連広報局、「一年を振り返って:国連平和維持活動」を発行。昨年一年間、国連は15件の平和維持活動、13の政治・平和建設活動を持続的に展開した。また、1年間で、52人の文民・軍人が命を落とした。
*本日、スーダンにおいて、32万人以上のエリトリア人難民たちの地位が失効、終了する。UNHCRが発表した。
*国連が手がけた警察機構改革のなかで最も大規模な活動を展開し成功させた、国連ボスニア・ヘルツェゴビナ・ミッション(UNMIBH)が本日をもって、その活動を終える。今後、EU警察ミッション(EUPM)がその活動を引き継ぐ。
2002年12月30日
- *ケニア:事務総長、平和的選挙を歓迎
*イラク:国連査察続行
*イラク:安保理、物資審査リスト修正
*アフリカ:事務総長、女性への関心訴える
*西ティモール難民資格終了へ
*エルサルバドル:変革を遂げた国、と事務総長
*アフガニスタン北部:200近い武器回収 - *アナン事務総長は、ケニアの選挙が平和裏に行われたことについて、歓迎の意を示すとともに、キバキ大統領およびNARCの勝利に祝福の辞を呈した。
*イラクにおいて、UNMOVICおよびIAEA、活動を続行。本日はバグダッド市内および周辺の諸施設に立ち入り、査察を行った。
*安保理は決議を賛成13、反対0、棄権2(ロシア、シリア)で採択し、イラク石油食糧交換プログラムの下、審査および承認を義務付けられた物資のリストに修正を加えるとともに、カタログの実施の新手続きを承認した。
*アナン事務総長はニューヨークタイムズ紙(昨日掲載)およびインターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙(本日掲載)に投稿し、アフリカが飢餓とエイズに襲われるなか、女性の窮状により一層の焦点を当てるよう訴えた。
*1999年の住民投票後の騒乱状態に続いて、西ティモールに流出した東ティモールの人々は1月1日をもって、難民としての地位が失効する。
UNHCRが本日、発表した。
*アナン事務総長は本日、中米に関する報告の付属書を発表、エルサルバドルは民主化への大きな歩みを進めた、変革した国である、と述べた。
*アフガニスタン北部において、武装解除が再開して以来、これまでに200近くの武器が回収された。UNAMAが本日、発表した。
2002年12月27日
- *イラク:国連査察、継続
*ケニア:大統領・議会選挙、実施
*北朝鮮:IAEA、査察団の滞在の必要性訴える
*コンゴ:反政府勢力の軍事攻撃継続
*コートジボワール:事務総長、人道特使、任命
*北朝鮮:事務総長、IAEAへの協力訴える
*グロズヌイ:テロ爆破事件起こる - *イラクにおいて、国連査察団、活動を継続。本日はUNMOVICが化学施設1箇所と中央税関当局、IAEAは2箇所の施設に立ち入り、査察を行った。(29日)
*国連は本日、イラクから、大量破壊兵器開発に携わる科学者500人以上の名簿を受け取った。(28日)
*ケニアにおいて、大統領・議会選挙が実施された。国連ケニア事務所は、同選挙が秩序を保ち、落ち着いた環境のなかで行われた、と賞賛の意を示した。(28日)
*朝鮮民主主義人民共和国が国連査察団の退去を求めた書簡に対し、IAEA事務局長は同国返答し、安全保障措置遵守を確保するため、査察団の滞在が必要である、と訴えた。
*イラクにおいて、大量兵器査察が進むなか、査察団は本日、同国の科学者ひとりの聴取を行った。
*コンゴ民主共和国北東部において、反政府勢力の軍事攻撃が継続していることについて、アナン事務総長は憂慮を表明し、自制を求めた。
*コートジボワールの人道情勢の悪化に鑑みて、アナン事務総長はこのたび、副緊急救済調整官のCaroline McAskie氏を、同国担当の人道特使に任命した。
*アナン事務総長は、朝鮮民主主義人民共和国における最近の事態に憂慮を示し、同国に対し、IAEAに協力するよう促した。
*グロズヌイのロシア政府施設において、爆破テロが起こり、死傷者がでたことについて、アナン事務総長はテロ行為の不毛さを指摘し、犠牲者の家族に対し、弔意を示した。
2002年12月26日
- *北朝鮮:再加工施設再開へ動き
*イラク:査察団、活動継続
*カンボジア:クメールルージュ裁く特別法廷準備協議に参加へ
*コートジボワール:人権状況視察ミッション、訪問
*UNHCR、一年を振り返る - *朝鮮民主主義人民共和国がこのたび、寧辺の核燃料再加工施設を再開する動きを見せたことについて、IAEAのエルバラダイ事務局長は本日、「核の瀬戸際政策」にほかならない、と述べた。
*イラクにおいて、国連査察団は兵器査察を継続。本日は首都バグダッド周辺にある兵器製造疑惑のある諸施設に立ち入り、査察を行った。
*カンボジアはこのたび、アナン事務総長からの招請を受け、クメールルージュを裁く特別法廷の準備協議に参加することを決めた。
*コートジボワールの人権状況を視察するミッションが同国を訪れ、市民社会組織、女性グループの代表、人権専門家や外交団と会った。
*UNHCRは、この1年、難民にとって困難なものであったが進展もあったと振り返るととともに、イラクの戦争により難民の大量発生がない限り、来年も今年と似た状況になるであろう、との見通しを示した。
2002年12月24日
- *北朝鮮、IAEA安全保障措置妨害を継続
*事務総長、カンボジアを特別法廷設置準備協議に招請
*コンゴ:安保理、反政府勢力の戦闘再開を非難
*安保理、アフガニスタンと近隣6カ国の善隣関係宣言を歓迎
*イラク:国連査察団、科学者と面談 - *IAEAのエルバラダイ事務局長は本日、朝鮮民主主義人民共和国が核施設の封印を撤去し、監視装置の機能を妨げ、IAEA安全保障措置の妨害を続けている、と述べた。
*アナン事務総長はカンボジアのフンセン首相に書簡を送り、クメール・ルージュを裁く特別法廷設置に関して、再開される準備協議に同国代表を派遣するよう招請した。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、コンゴ民主共和国北東部において、反政府勢力による戦闘再開を強く非難した。
*安保理は決議1453を全会一致で採択し、アフガニスタンと近隣6カ国が善隣関係宣言に署名したことを歓迎する意を示した。
*イラクのバグダッド技術大学で、国連査察団は、同国の科学者たちの面談を再会した。
2002年12月23日
- *北朝鮮、核施設の封印撤去。IAEA憂慮表明
*イラク:UNMOVIC、元乳児ミルク工場に立ち入り
*B規約委、14件の申し立てのうち7件に人権違反あり、と
*総会、世界連帯基金を承認。UNDP総裁、歓迎
*イラク、クウェート資産を返還
*アフガン:近隣諸国と不可侵宣言 - *IAEAは、朝鮮民主主義人民共和国が、寧辺の核施設の監視装置および封印の撤去を決定したことについて、憂慮を表明した。
*イラクにおいて、UNMOVICチームは本日、元乳児ミルク工場などに立ち入り査察した。
*10月14日から11月1日まで開かれたB規約委員会は、14件の申し立てのうち7件について、政治的市民的権利に関する国際規約違反がある、との結論をだした。なお反拷問委員会は11月11日から22日まで開かれ、ユーゴスラビアが拷問禁止条約に違反したとの結論をだした。
*ブラウンUNDP総裁は、総会が開発途上国の貧困対策、社会・人間開発促進を支援する「世界連帯基金」を承認したことについて、歓迎の意を示した。
*イラクはこのたび、公文書に関連しないクウェート資産をクウェートに返還した。
*アフガニスタンと近隣6カ国はこのたび、不可侵宣言に署名。アナン事務総長はこれを歓迎し、宣言が同国の和平プロセスを強化し、地域全体の政治経済発展を促進することに希望を表明した。
2002年12月20日
- *総会、休会
*エチオピア・エリトリア副特別代表、任命 - *総会は本日、アナン事務総長が提出した、「さらなる改革のための課題」を承認し、年次会期の主な期間を終え、休会に入った。
*アナン事務総長は、国連政治局米欧部のAngela Kane部長を、エチオピア・エリトリア副特別代表に任命した。
2002年12月19日
- *イラク申告:査察団長、安保理で評価報告
*イラク申告:安保理、引き続き協議続行へ
*コソボ:安保理視察団、報告発表
*コートジボワール:UNHCR、国内避難民状況報告
*ハイチ:エイズ感染者治療資金受ける - *UNMOVIC委員長およびIAEA事務局長は安保理の非公開協議で、イラク兵器申告書に関する最初の評価を報告した。それぞれ、申告書の内容が多くの疑問に答えていない、と述べた。
*イラク申告書の評価報告を受けて、安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、この問題について、安保理が引き続き協議を行っていく旨述べた。
*今月コソボ、ベオグラードを訪れた安保理代表団がこのたび、視察結果に関する報告書を発表した。報告は、コソボにおいて大きな進展があったことが認められるとしながらも、法の支配やマイノリティーの帰還の問題など、多くの課題が残っている、と指摘した。
*UNHCRはこのたび、コートジボワールの国内避難民の状況について最新報告を発表。報告によれば、同国の国内避難民は数千人の単位で移動が続き、その規模も拡大している。
*ハイチは、国内のエイズ感染者1200人以上の治療の資金として、エイズ・グローバル基金から、今後5年間に6690万ドルの提供を受ける。UNDPが発表した。
2002年12月18日
- *キプロス:安保理、解決努力の拡大求める
*ブルンジ:安保理、停戦合意署名を歓迎
*制裁監視委:安保理、各委報告を聴取
*イラク:査察団、活動を継続
*コンゴ:安保理、政治移行合意を歓迎
*事務総長、米外交官ホワイトヘッド氏称える
*UNWORKSキャンペーン:米で家族向けテレビ番組
*国際移民デー
*ギニアビサウ:安保理、政治的不安定に憂慮
*安保理、イラクにクウェート資産返還の努力拡大求める
*反テロ委、来年3月に - *安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、関係当事者に対し、キプロス問題の解決のため、努力を拡大するよう求めた。
*安保理は議長声明を発表、ブルンジ政府と反政府勢力が今月、停戦合意に署名したことを歓迎するとともに、事務総長に対し、和平プロセスを支援するよう求めた。
*安保理は、イラクやアンゴラなどの制裁監視パネルの委員長らから報告を聴取。これら委員長たちは制裁が平和を醸成するのに役立ったとするとともに、制裁の効率性を高めるためには克服すべき課題が多く残っている、と述べた。
*イラクにおいて、UNMOVICとIAEAは本日も査察活動を続け、兵器製造が疑われる場所に立ち入った。
*安保理議長は理事国を代表し報道声明を発表、コンゴ民主共和国の政治的移行に関する合意署名を歓迎する意を表明した。
*アナン事務総長は、元米国国連協会会長、現国務副長官のジョン・C・ホワイトヘッド氏が米国民に対し、国連に関する啓発を行った功績を称えた。
*国連の活動に関連して一人ひとりの物語を紹介する「UN Works」キャンペーンの一環として、米国において、来年1月から全10回のシリーズで「何が起こっているの」と題する家族向けテレビ番組(30分)が放映される。
*国際移民デー。アナン事務総長は、最近、発効にいたった国際移民権利条約への幅広い加入を達成するため、努力の拡大を求めた。
*安保理議長は報道声明を発表し、ギニアビサウが政治的な不安定さを増していることに憂慮を表明し、来る選挙の準備を早急に開始する必要を強調した。
*安保理議長は報道声明を発表し、イラクに対し、クウェート資産返還のための努力拡大と、クウェート人行方不明者問題の進展をはかるよう求めた。
*来年3月7日、反テロ委員会が予定されていることに鑑み、安保理はこのたび、同委に対し、関係国際機関との連携を構築するよう求めた。
2002年12月17日
- *アルカイダ監視グループ、最新報告を発表
*コンゴ:権力分散取決合意、署名
*イラク:兵器申告書改訂版、安保理メンバーに配布
*アンゴラ:安保理、公開ブリーフィング
*アフガン:国連、8億1500万ドルの拠出求める
*イラク:新たに査察員、バグダッドに到着
*イラク:クェート資産返還に関する事務総長報告 - *安保理が設置したタリバンやアルカイダに対する監視グループが最新報告を発表した。各国は協力し、アルカイダ・ネットワークの活動能力を大きく減じてきたが、依然として、世界の平和と安全に多大な脅威を与えている、と述べた。
*プレトリアにおいて、コンゴ民主共和国の権力分散取決に関する合意署名が行われた。アナン事務総長はこれを歓迎し、同合意が「コンゴ内対話」の本会期で正式に承認されるよう希望を表明した。
*国連は、イラクが提出した大量破壊兵器申告書の改訂版を安保理の全理事国に配布する準備を整えた。
*アナン事務総長は、ベネズエラ内の対立問題に関して、米州機構(OAS)の事務局長がその下に行っている仲介努力に対し、全面的な支援を表明した。
*ガンバリ特使(アンゴラ担当)が安保理で公開ブリーフィング。アンゴラ和平は大きく進展したが、今後の課題が多く残っていると指摘し、国際社会に対し、再定住、動員解除、選挙支援などへの取り組みを倍加するよう求めた。
*アフガン支援グループの会合、オスロで開始。国連は国際社会に対し、アフガニスタンにおける人道・再建活動を支援する資金として、8億1500万ドルを拠出するよう求めた。
*イラクにおいて査察活動を行っているUNMOVIC、IAEAの査察員たちに、本日新たなメンバーが加わり、それぞれ、94人、19人となった。
*イラク侵攻時に略奪されたクウェート資産の返還に関して、新しい事務総長報告が発表された。報告において、事務総長は、返還において進展がみられたとしながらも、多くの課題が残っている、と指摘した。
2002年12月16日
- *事務総長報告、子ども兵士を使う紛争地域を列挙
*中東:国連特使、流血と経済崩壊を指摘
*イラク:査察のペースあがる
*イラク:国連、科学者リスト求める
*シエラレオネ:特別法廷、控訴審・予審の裁判長選ぶ
*アンゴラ:事務総長報告、発表
*UNDOF:事務総長報告発表
*コソボ:安保理代表団、訪問終える - *アナン事務総長はこのたび、子どもが兵士として徴用されている紛争地域の国々を列挙した報告書を発表した。ブルンジ、コンゴ民主共和国、リベリア、ソマリアやアフガニスタンの政府および反政府勢力が報告書に名前を挙げられた。
*ラーセン中東和平プロセス担当特別調整官は安保理にブリーフィングし、イスラエル・パレスチナ紛争を2国家共存という形で解決を図ることで合意が成立しつつある中、地域において、流血と経済崩壊が拡大している、と指摘した。
*イラク大量兵器査察団は現在、100人を上回り、その査察ペースもあげている。本日も、UNMOVICのミサイル、生物・化学兵器のチームや、IAEAのチームが様々な施設に立ち入り、査察を行った。
*国連は安保理から与えられた権限を行使し、イラクに対し、同国の大量兵器プログラムに関与した科学者たちのリストの提供を求めた。
*シエラレオネの戦争犯罪を裁くため、国連とシエラレオネ政府が共同設置した特別法廷において、判事の中から、控訴審と予審の裁判長、Geoffrey Robertson氏(英国)とBankole Thompson(シエラレオネ)がそれぞれ選ばれた。
*アンゴラ情勢に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は、30年の紛争を経て、アンゴラが永続的な和平への展望を見出した今、同国政府と国際社会は発展を強固にし、再建を図っていくために数々の措置を講じていかなければならない、と訴えた。
*国連兵力引き離し監視軍(UNDOF)に関する事務総長報告、発表。アナン事務総長は同軍の任期を半年間延長するよう勧告した。
*安保理代表団はコソボでの諸会合を終えて、本日ベオグラードに向けて発つにあたり、記者団に対し、コソボの進展が強く印象的であった、と述べた。
2002年12月15日
- *イラク:UNMOVIC、ミサイル開発に関与する2箇所に立ち入り
*アフガン:ポリオ根絶、子ども予防接種 - *イラクにおいて、UNMOVICチームはミサイル開発に関与する2箇所に立ち入り、査察を行った。
*アフガニスタンにおいて、子どものポリオ感染をなくすべく、ユニセフとWHOは同国の保健衛生担当者と協力し、3日間にわたる国内予防接種活動を開始した。
2002年12月14日
- *イラク:伝染病統制センター、査察終了
- *イラクにおいて、UNMOVICの専門家チームは本日、伝染病統制センターの査察を終了した。
2002年12月13日
- *北朝鮮、核施設凍結解除
*キプロス:当事者間の距離、縮まる
*安保理、リベリア情勢に憂慮
*安保理、ケニアでのテロ攻撃を非難
*イラク:伝染病統制センター査察、後日に - *朝鮮民主主義人民共和国がこのたび、1994年の枠組み合意の下に継続してきた核施設の凍結を解除するとしたことについて、アナン事務総長は憂慮を表明し、同国に対し、セーフガード合意を遵守し、IAEAに協力するよう促した。
*デソト事務総長特別代表が最近行ったキプロス問題に関する集中的協議について、国連は本日、その協議により、包括的解決が達成することはなかったが、当事者間の距離は、これまで以上に縮まっており、最後の最後まで合意は可能に見えた、と述べた。
*安保理議長は公開会合において、声明を読み上げ、政府と反政府勢力の対立が地域全体の安全を脅かす事態となっているリベリア情勢に深い憂慮を表明した。
*安保理は決議を賛成14、反対1(シリア)で採択し、先月ケニアで起こった、リゾートホテルとイスラエル民間航空機をねらったテロ攻撃を強く非難した。
*本日、UNMOVICチームがイラク伝染病統制センターに立ち入り、査察を行おうとしたところ、祭日で担当者が出勤しておらず、センター内の部屋の鍵の場所がわからなかったため、それぞれのドアに封印を張り、後日実施することとした。
2002年12月12日
- *クウェート人行方不明者:イラク、国連特使を招請
*北朝鮮、IAEAに対し、核施設凍結解除を通告
*キプロス:事務総長顧問、コペンハーゲンで集中協議
*ボスニア:UNMIBH、任期満了へ
*中東:ラーセン特使、ベイルート訪問
*副事務総長、ハーバード模擬国連で講演
*プレブラカ:UNMOP、任期満了へ - *イラク国連大使はクウェート人行方不明者問題に関する国連ハイレベル調整官に書簡を送り、イラク外相が同調整官の同国訪問を歓迎する意向である旨を伝えた。調整官が同国に招請されたのは初めて。
*朝鮮民主主義人民共和国はIAEA事務局長に書簡を送り、同国が核施設凍結を解除する計画である、と通告した。
*キプロス問題事務総長顧問のアルバロ・デソト氏はアナン事務総長が提示した修正和平案について、コペンハーゲンで集中的な協議を続けた。
*安保理公開会合。安保理議長は声明を読み上げ、年末で任期満了を迎える国連ボスニア・ヘルツェゴビナ・ミッション(UNMIBH)の活動成功をもたらした協力的努力に深い謝意を述べた。
*ラーセン中東和平プロセス特別調整官はベイルートを訪問、同国大統領や首相らと会談し、地域情勢に関する広範な問題について意見を交換した。
*フレシェット副事務総長、ハーバード模擬国連会議(ボストン)で講演。イラクの現状は、大量破壊兵器のない世界をつくるうえで、国連が果たすことができる、また果たさなければならない中心的役割を示している、と語った。
*国連プレブラカ監視団(UNMOP)の任期満了日が近づくなか、安保理議長は公開会合で声明を読み上げ、同監視団の活動を賞賛する旨述べた。
2002年12月10日
- *イラク申告書:最初の精査報告、来週前半に安保理に
*キプロス:修正和平案、両系指導者に
*イラク:査察団、総数70人に
*安保理、武力紛争下の文民保護を討論
*UNRWA、9400万ドルの拠出求める
*アナン事務総長、BBC出演 - *UNMOVICのブリクス委員長は、イラク大量破壊兵器申告書に関する最初の精査報告が来週前半に安保理に提出されるとの見込みを述べた。
*キプロス担当事務総長特別代表のデソト氏は、アナン事務総長が修正を加えたキプロス和平案を、ギリシャ・トルコ両系指導者に手渡した。
*新たな査察員がイラク入り。これで、査察団は現在、UNMOVIC43人、IAEA27人の計70人となった。なお本日、イラクにおいて、UNMOVIC生物兵器班が2施設、IAEAが4施設に立ち入り、査察した。
*安保理は武力紛争下の文民保護のための措置について討論した。アナン事務総長は冒頭、演説し、この問題が安保理、ならびに国連全体が世界各地の紛争の影響に取り組むうえで、最も緊急かつ重要なもののひとつである、と訴えた。
*UNRWAは国際社会に対して、来年前半にガザと西岸地区での緊急援助活動を実施するために必要な資金として、9400万ドルの拠出を求めた。
*アナン事務総長はBBCに出演し、イラクに対して、戦争を回避するため、安保理決議に従い、完全武装解除するよう求めた。放送は明日、18時05分(GMT)。
2002年12月9日
- *イラク申告書、国連本部に到着
*安保理、対UNITA制裁を解除
*キプロス:事務総長、修正提案をまもなく発表
*安保理、中央アフリカとチャドの自制に満足の意
*エイズ:事務総長、アフリカ女性の感染増大を憂慮
*事務総長、ブラジル大統領と会談
*コソボ:事務総長特別代表、米国務長官と会談 - *1万2000ページにのぼるイラク大量兵器に関する申告書が国連本部に到着。安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、申告書の精査を進めるべく、核拡散やその他の慎重を要する情報のリスク評価をする専門性を持つメンバー国に文書を開示する、と述べた。
*安保理は決議を全会一致で採択し、アンゴラの反政府勢力UNITA資金の凍結、UNITAの支配下にある地域で産出されるダイヤモンドの禁輸など、対UNITA制裁を解除した。
*キプロス両系指導者から自身の和平案に対する回答を受け取ったアナン事務総長は提案に修正を加えたものをまもなく発表する、と明らかにした。今朝、国連本部登庁時に記者団からの質問に答えて、語った。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、中央アフリカ共和国とチャドが自制をはたらかせ、双方の対立について政治的対話を通じて解決する意欲をみせていることに満足の意を示した。
*アナン事務総長、ケープタウン大学から名誉博士号を授与される。コロンビア大学で行われた式典で、事務総長は記念講演し、アフリカの女性の間で、エイズ感染率が劇的に増えている旨を指摘した。
*アナン事務総長、ニューヨークでブラジルのコルドソ大統領と会談し、世界の諸問題について話し合った。
*コソボ担当事務総長特別代表はワシントンで、パウエル米国務長官と会談し、地域情勢について話し合う予定。
2002年12月6日
- *イラク、査察団に兵器申告(7日)
*イラク:安保理、査察団にイラク申告精査求める
*イラク申告、安保理に速やかに提出へ
*イスラエル、ガザ難民キャンプ襲撃
*モーリス・ストロング、ジム・マクニール両氏にキャンドルライト賞
*キプロス:両系指導者、事務総長提案に回答 - *イラクは今夜、UNMOVICおよびIAEAに対し、同国の兵器プログラムに関する申告を行った。文書とCD-ROMから成るこの申告はバグダッド市内のキャナル・ホテルで査察団に手渡された。(7日)
*安保理、イラク問題について非公式協議。協議後、安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、イラクが週末提出する申告が兵器拡散を促進することになりかねないとの懸念を払拭すべく、国連査察団が申告を精査するよう要請した。
*UNMOVICスポークスマンはUNラジオに出演し、12月8日が提出期限のイラク兵器申告はイラクからの提出後速やかに国連安保理に回送される、と述べた。
*イスラエル政府がガザの難民キャンプに対し軍事攻撃を行い、国連援助職員2人を含め、10人が死亡した。アナン事務総長はイスラエル政府に対して、自制と国際人道法に沿った行動を促した。
*企業家モーリス・ストロング氏、「われら共有の未来」の著者ジム・マクニール氏に対し、キャンドルライト賞が授与された。アナン事務総長がニューヨークに本部を構えるNGO、Carriage Houseに代わって、2人に賞を授与した。
*キプロスの両系指導者から、アナン事務総長の和平提案に対する回答が届いた。
2002年12月5日
- *キプロス:国連、当事者からの回答待つ
*エチオピア:ユニセフ、高エネルギー・ビスケット配給 - *事務総長が11月提示したキプロス問題解決案について、国連は現在、当事者からの回答を待っているところ。UNFICYPのスポークスマンが述べた。
*干ばつに襲われたエチオピアで栄養不良状態にある子どもや妊産婦に対して、ユニセフはこのたび、ノルウェーが提供した高エネルギー・ビスケット100トンを配布する計画を発表した。
2002年12月4日
- *東ティモールで暴動事件
*ブルンジ:安保理公開ブリーフィング
*イラク:兵器査察団、旧化学兵器工場に立ち入り
*コンゴ:MONUC、軍事要員拡大
*イラク:石油食糧交換プログラム、180日間延長
*アナン夫人、米国中西部でエイズ啓発活動
*アンゴラ:人道、開発が大きな課題
*コンゴ:反政府勢力、人道活動家に安全保障 - *東ティモールのディリにおいて、600人以上の大規模暴動が起き、学生ひとりが死亡し、国会議員が負傷した。国連平和維持兵および警察が治安回復のため、派遣された。
*南アフリカのズマ副大統領は安保理公開ブリーフィングにおいて、ブルンジの和平プロセスは進展の兆しを見せていると述べたうえで、その成功には国連の支援が欠かせない、と強調した。
*国連兵器査察団はイラクのバグダッド北部に旧化学兵器工場に立ち入り査察を行った。1998年の査察停止より前、国連は同工場にあった化学兵器を破壊したが、今回の査察で、当時残されたマスタードガス弾などが、まだそこに貯蔵されているかどうか確かめる。
*安保理は決議1445を全会一致で採択し、コンゴ民主共和国の和平プロセスを推し進めるべく、国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)の軍事要員数を現在の4250人から8700人の規模に拡大するとともに、その展開場所を東部方面にも広げることを決めた。
*安保理は決議を全会一致で採択し、イラク石油食糧交換プログラムを、明日から向こう180日間延長した。また、30日以内に、制裁対象品目リストについて、必要な修正を検討することを決めた。
*ナーネ・アナン事務総長夫人は本日と明日の2日間にわたり、米国中西部を訪れ、HIV/エイズの啓発活動を行う予定。
*昨日、UNMAのガンバリ代表はニューヨークに向けてルアンダを発つにあたり、記者団に対し、アンゴラの和平が確実なものとなった今、大きな課題は人道、開発に関するものとなった、と述べた。
*MONUCが本日発表したところによれば、コンゴ民主共和国の反政府勢力はイトゥリ地域の人道活動家に対し、安全を保証することを約束した。
2002年12月3日
- *イラク:兵器査察団、大統領施設に立ち入り
*事務総長、キプロスのEU加入を期待
*3800万のアフリカ人、飢餓の危機に
*イラク:兵器査察団、効果的な権限行使、と事務総長
*パレスチナ/中東:総会、一連の決議
*ブルンジ政府と反政府勢力の停戦協定、成立
*エネルギーと気候変動の関連:国連本部で講演会
*国際障害者デー
*バカシ半島に調査団派遣へ - *国連大量兵器査察団は本日、イラク大統領8施設のひとつに抜き打ちで立ち入り、査察を行った。
*アナン事務総長は、キプロスが近い将来、EU加入を認められるよう希望を表明した。キプロス問題の展望を問われ、記者団に語った。
*WFPのモリス事務局長は安保理公開会合でブリーフィング、約3800万のアフリカ人がかつてない規模の飢餓の危機に瀕していると述べ、適切な政治的意思と資源がこれを食い止めることができると強調した。
*アナン事務総長は国連兵器査察団がイラクでその権限を成功裡に行使している、と歓迎の意を表明した。今朝、国連本部登庁時に記者団に問われて、語った。
*総会はパレスチナ問題および中東情勢について、年次討論を行い、圧倒的多数の賛成で、パレスチナ人民の苦境や地域の国連活動計画に焦点を当てた一連の決議を採択した。
*12月1-2日、アルーシャで開かれた「地域イニシアチブ・サミット」において、ブルンジ暫定政府と反政府勢力CNDD-FDD間の停戦協定が成立した。アナン事務総長は、この停戦協定が同国の平和を模索する歩みにおいて前向きな動きであるとし、歓迎の意を表明した。
*国連本部において、アナン事務総長が主催する第3回講演会が開催され、エネルギーと気候変動の関連について、専門家たちが講演した。
*国際障害者デー。アナン事務総長はメッセージを発して、障害者が経済社会開発に完全参加するためのコミットメントは国連憲章、世界人権宣言などに深く根付いたものである、と述べた。
*バカシ半島の領有権をめぐるカメルーンとナイジェリア両国の係争事件についてICJが下した判決のフォローアップを行う国連委員会は第一回公式会合を終えるにあたり、半島に調査団を派遣することを決め、その旨をコミュニケで発表した。
2002年12月2日
- *イスラエル、国連食糧倉庫を破壊
*WFP、イスラエルに賠償を要求
*イラク:査察団、ミサイル開発所に立ち入り
*PAHO、創設100周年
*アフガン:ボン合意から1年
*感染症緊急対策基金、立ち上げ
*奴隷制度廃止国際デー - *イスラエル防衛軍(IDF)が週末、ガザにあるWFP食糧倉庫を破壊。アナン事務総長はイスラエルに対し、この事件を調査するよう求めた。
*IDFが週末、食糧倉庫を破壊したことを受け、WFPはイスラエル政府に対し、損害賠償を要求するととともに、人道原則の厳守を求めた。
*国連兵器査察団はイラクの主要なミサイル開発施設のひとつに立ち入り、査察を行った。
*汎米保健機構(PAHO)、創設100周年記念。アナン事務総長は記念式典に対する演説で、その1世紀にわたる活動を賞賛した。
*ボン合意から約1年。ブラヒミ事務総長特別代表はペテルスブルク市内で行われた会議で演説し、これまでの成果を称える一方、治安維持の課題に全力で取り組んでいく必要を強調した。
*WHOと「核の脅威イニシアチブ」は共同で、総額50万ドル規模の感染症緊急対策基金を立ち上げた。基金は感染症の発生感知から24時間以内に対応チームが現地に派遣されるよう確保する。
*奴隷制度廃止国際デーのこの日、アナン事務総長はメッセージを発し、この人権侵害の慣習を撤廃する努力に対し、全面的支持を表明した。
2002年11月27日
- *イラク:国連兵器査察、再開
*アフガニスタン:安保理、ISAFの任期延長
*キプロス:事務総長、両系指導者に接触はかる
*大島緊急援助調整官、イングーシ避難民キャンプ閉鎖に憂慮
*スペイン沖で石油タンカー沈没事故
*ブルンジ支援国会合、ジュネーブで
*カメルーン・ナイジェリア係争事件のフォローアップ会合 - *イラクにおいて、国連兵器査察団が4年ぶりに同国の大量兵器査察を再開。IAEAが国内の研究所ひとつ、UNMOVICが黒鉛工場とミサイルエンジン試験所の2箇所を査察した。
*アフガニスタンの状況が世界の平和と安全に脅威を与え続けるなか、安保理は、決議を全会一致で採択し、アフガニスタンに展開する国際治安支援部隊(ISAF)の任期を2003年12月20日まで延長した。
*アナン事務総長は、自身が提案したキプロス和平構想に対する反応を探るべく、ギリシャ系およびトルコ系指導者に接触をはかった。事務総長は、両当事者が今週土曜日までに、デソト事務総長顧問に対して、同構想に関し、コメント、提案、要望を伝えるよう求めた。
*ロシアが週末、イングーシの国内避難民キャンプを閉鎖すると伝えられたことについて、大島緊急援助調整官は、憂慮を示した。
*スペイン沿岸沖で石油タンカーが沈没した事件を受けて、UNEP事務局長は船舶の持ち主や管理者が高い基準や規則を遵守するよう、より厳しく責任を問うシステムの構築を呼びかけた。
*ブルンジ支援国会合、ジュネーブで開催。アナン事務総長はメッセージを発し、同国が政治的移行期間において、緊急の、そして行政的側面のニーズに対処するためには、国際社会の援助が不可欠である、と述べた。
*カメルーンとナイジェリアのバカシ半島領有権をめぐる係争事件について、アナン事務総長が11月15日に設置した委員会は日曜日、初会合を開く予定。同委は、カメルーンに領有権を認めたICJ判決(10月10日)のフォローアップを行う。
2002年11月26日
- *イラク:兵器査察団、準備開始
*西岸ジェニン:イスラエル兵、援助職員を背後から撃つ
*イスラエル防衛軍(IDF)、UNRWA職員宅を屈辱的捜査
*アンゴラ:国連、3億8600万ドル求め、共同アピール
*エイズ:アフリカ南部で、飢餓を深刻化
*事務総長、ユネスコ事務局長と会談
*中央アフリカ:安保理、地域部隊派遣を支持
*リベリア:安保理、包括的戦略に関する声明案づくり - *植木報道官によれば、国連兵器査察団は、今週水曜日に4年ぶりに再開する査察作業のため、準備を開始した。
*本日UNRWAが発表したところによれば、先週金曜日、西岸のジェニン難民キャンプで銃弾を受けて死亡した英国人援助職員は、イスラエル兵に背後から撃たれたことが判明した。
*UNRWAはこのたび、女性職員の自宅がイスラエル防衛軍(IDF)によって、屈辱的な捜査を受け、また、その夫が不当に拘束されたことについて、同軍に対し抗議を行った。
*国連はこのたび、アンゴラのための機関間共同アピールを発し、国際社会に対して、3億8600万ドルを拠出するよう求めた。同国においては、平均寿命が45歳、人口の2/3が貧困ライン以下の生活を送り、200万人以上が援助に依存している。
*エイズ合同計画(UNAIDS)とWHOはこのたび、エイズ報告を発表し、アフリカ南部では、エイズによって、飢餓の問題が一層深刻化しており、レソト、マラウィ、モザンビーク、スワジランド、ザンビア、ジンバブエの人々が飢えの危機に瀕している、と述べた。
*アナン事務総長は、フランス訪問を終えるにあたり、松浦ユネスコ事務局長と会談し、米国のユネスコ復帰を含めて、様々なことについて話し合った。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発し、中央アフリカ共和国への中央アフリカ経済通貨共同体(CEMAC)の部隊派遣に対する支持を表明するとともに、同国とチャドに対し、自制を呼びかけた。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発し、対リベリア制裁の見直しの一環として、同国の情勢に対処するための包括的戦略を詳述する声明草案を作っているところである、と明らかにした。
2002年11月25日
- *イラク:兵器査察官17人、バグダッドに到着
*女性に対する暴力撤廃のための国際デー
*ジェニンでの英国人援助職員殺害事件:国連、イスラエル主張に反駁
*イラク石油食糧交換プログラム、12月4日まで延長
*キプロス:安保理、UNFICYPの任期延長
*事務総長、多国間主義の重要性を強調
*対タリバン制裁委、対象リストに3団体追加 - *国連兵器査察官17人が、イラクに到着。UNMOVIC委員長は、安保理の非公開協議において、兵器査察官は事前通告なしで、同国内のあらゆる場所を査察する、と強調した。
*女性に対する暴力撤廃のための国際デー。アナン事務総長は、女性に対する暴力の問題について進展があったとしながらも、さらに多くの課題が残っていると指摘した。
*西岸ジェニンで英国人援助職員一人が死亡した事件で、イスラエルは職員がキャンプでの銃撃戦の最中に死んだ、と主張。UNRWAは声明を発表、この主張に反駁。UNRWAによれば、IDFが同地に突入し、武力衝突が起こった。そして、職員が銃弾を受けた後に、UNRWAが呼んだ救急車の進入をIDFが拒否したため、搬送が遅れて、職員は病院に着く前に死亡した。
*安保理は決議を全会一致で採択し、イラク石油食糧交換プログラムを12月4日まで延長した。
*安保理は決議を全会一致で採択し、国連キプロス平和維持軍(UNFICYP)の任期を2003年6月15日まで延長した。
*アナン事務総長はパリで演説し、地球規模の諸問題を解決するためには、多国間主義が必要である、と述べた。
*安保理の対アルカイダ/タリバン制裁委員会は、制裁対象リストにあらたに3団体を追加した。この3団体は、Benevolence International Foundation、Benevolence International Fund、Bosanska Idealna Futura。
2002年11月24日
- *アフガニスタン:援助要員2人、襲われる
*ジェニン援助職員殺害事件:イスラエル、救急車の進入阻む
*キプロス和平構想:事務総長、前向きな反応に勇気づけられる
*UNMOVIC委員長、ブレア英首相と会談
*事務総長、移民への人間的扱い求める
*アンゴラ:安保理、和平プロセスの進捗状況をたたえる
*コンゴ:国連・南ア、権力分担取決案を作成 - *アフガニスタンで、金曜日、2人の援助要員が襲われたことについて、ブラヒミ事務総長特別代表は同国当局に対し、犯人を探し出し、罰するよう促した。
*ジェニン難民キャンプで、復興プロジェクトを監督していた英国人職員が何者かによる銃撃を受け、死亡した。この際、イスラエル防衛軍が現場に急行した救急車の進入を阻み、同職員の病院への搬送が遅れ、病院に着く前に息を引き取った。アナン事務総長は救急車のアクセスを妨害したイスラエルの行動に深刻な憂慮を表明した。
*アナン事務総長は、自身が先日提示したキプロス和平構想に対し、全般的に前向きな反応がなされていることについて、勇気付けられている。国連スポークスマンが本日、記者団に語った。
*UNMOVICのブリクス委員長はロンドンで、ブレア英首相と会談し、最近のイラク情勢について話し合った。
*オランダ国際開発ソサイエティはハーグ宣言をうちあげ、移民への人間的扱いを求めた。アナン事務総長はハーグで行われた式典において、各国政府に対して、移民・難民が負担として見られてはならない、と訴えた。
*安保理議長は報道声明を発し、アンゴラ和平プロセスの進捗状況をたたえるとともに、当事者に敬意を表し、同国の将来展望に自信を示した。
*コンゴ民主共和国の権力分担取決案がこのたび、国連および南アの仲介チームによって作成された。明日にも、コンゴ内対話の参加者によって採択される見込み。
2002年11月21日
- *エルサレムで自爆テロ
*ブーゲンビル:和平プロセス膠着状態
*イラク:あらたに国連要員16人、到着
*ミャンマー:政治犯100人釈放
*アジアのE廃棄物問題、検討
*世界テレビ・デー
*事務総長、オランダで講演
*アンゴラ:共同委、対UNITA制裁解除提案
*アフガニスタン北部、武装解除進まず - *エルサレムで自爆テロ発生し、イスラエル人11人が死亡し、10人余が負傷した。アナン事務総長は声明を発表し、このテロ行為を最も強い調子で非難した。
*プレンダーガスト政治問題担当事務次長はブーゲンビル情勢について、安保理に現況を説明した。ブーゲンビルの和平プロセスの進展が最近、膠着状態を見せていることから、アナン事務総長は、現地の国連ブーゲンビル政治事務所(UNPOB)の任期を一年延長する意向である旨明らかにした。
*植木国連報道官によれば、来週開始するイラク兵器査察の準備のため、国連要員16人がさらにバグダッドに到着。これで、UNMOVICおよびIAEAの先遣隊メンバーは計30人となった。
*ミャンマー政府はこのたび、100人を超える政治犯を釈放した。アナン事務総長は、この動きが国民和解を加速させるとして歓迎の意を表した。
*バーゼル条約の下、アジア8カ国の代表者が集まり、PC、プリンターなどE廃棄物と呼ばれるものにより生じる問題の解決策について話し合った。
*世界テレビ・デー。アナン事務総長はメッセージを発し、テレビは世界の最も重要な情報伝達手段であり、情報社会の広がりの中核を担う、と述べた。
*アナン事務総長はオランダのTilburg大学で演説し、人権を尊重し、テロの脅威と戦い、多国間協力の有する資源と正当性によって立つ新たなグローバルな安全保障の展望をもつよう求めた。
*アンゴラ和平プロセス実施共同委員会はこのたび、安保理に対し、ルサカ議定書の履行は殆んど終わったとし、対UNITA制裁を即時に解除するよう勧告した。
*アフガニスタン北部の武装解除が順調に運んでおらず、回収した武器もたいした数ではない。国連アフガニスタン支援団(UNAMA)が明らかにした。
2002年11月20日
- *イラク:イラク、兵器査察に協力を確約
*西岸:イスラエル軍事攻撃で死傷者
*事務総長、クロアチア訪問
*世界の予防接種報告、発表
*ユニセフ事務局長、子どもの遊ぶ権利訴える
*キプロス:事務総長、UNFICYPの任期延長を勧告 - *2日間にわたりイラクに滞在したUNMOVIC委員長およびIAEA事務局長は、同国政府高官と協議し、国連兵器査察団に対する協力の確約を得た。査察団は来週、同国に入り、兵器査察を開始する予定。
*イスラエルがパレスチナ西岸で軍事攻撃を仕掛け、パレスチナ人7人が死亡し、12人が負傷した。アナン事務総長は、この暴力事件に遺憾の意を表明し、イスラエルに対して、過剰攻撃をやめるよう促した。
*アナン事務総長はクロアチアを訪れ、同国の大統領や首相らと会談、近隣諸国との関係改善努力をたたえる旨伝えた。
*WHO、ユニセフ、世界銀行は、「世界のワクチン予防接種」と題する報告を共同作成し、資金、研究、予防接種活動が不十分である状況を改めない限り、古い疾病と新しい感染病が再び台頭する、と警告した。
*ユニセフのベラミー事務局長は、世界子どもの日を記念し、子どもは遊ぶ権利を有するとしたうえで、紛争や搾取、予防可能な疾病などにより、その権利を否定されている、と訴えた。
*国連キプロス平和維持軍(UNFICYP)に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は、キプロス停戦ライン地域では、この数ヶ月間穏やかな情勢が続いているが、停戦の維持には同軍の展開が不可欠であるとし、2003年6月15日までの任期延長を勧告した。
2002年11月19日
- *イラク:国連高官、政府高官と会談
*人道援助:世界8都市で、共同アピール
*キプロス:交渉打開案への回答遅れる
*中東:ヘブロン襲撃、軍事要員ねらう
*ユーゴ:事務総長、コシュトニツァ大統領と会談
*イラク・プログラム事務局長、国民の窮状訴える
*総会、クローン人間などに関する決議採択 - *このたびイラクに入ったUNMOVICのブリクス委員長およびIAEAのエルバラダイ事務局長は本日、政府高官と会談した後、明日同国を離れる予定。
*国連は本日、東京を含む世界8都市において、国際社会に対し、30を数える国及び地域の5000万人への援助提供に必要な資金として、30億ドルの拠出を求める共同アピールを発する。
*アナン事務総長は、自身が11月11日、キプロス紛争両当事者に提出した交渉打開案に対するキプロス系指導者からの回答が遅れていることについて、深い憂慮を表明した。
*国連報道官はこのたび、ヘブロンにおいて発生した襲撃事件について、当初イスラエル市民が襲撃されたと伝えられたが、実際は、同国の軍事要員であったと述べ、中東紛争の解決のための包括的アプローチを促した。
*バルカン地域訪問中のアナン事務総長はユーゴスラビアのコシュトニツァ大統領と会談した後、記者団に対して、同国の制度改革努力、近隣諸国およびEUとの関係強化を評価する旨述べた。
*イラク・プログラム担当のセバン事務局長は安保理非公開協議において、イラクの政治的進展に焦点が当たるなかで、同国の一般市民の窮状にも関心を払うよう求めた。
*総会は、第6委員会から上がってきた、クローン人間、国連要員の保護など一連の決議を採択した。
2002年11月18日
- *イラク兵器査察:先遣隊、バグダッド到着
*UNCTAD、「電子商取引・開発報告」発表
*アフガニスタン:ボン合意から1年
*北朝鮮の人道状況、急激に悪化
*ボスニア:事務総長、UNMIBHの成果をたたえる
*事務総長、コソボ入り
*コンゴ:権力分配に関する交渉、再開 - *国連兵器査察団の先遣隊、イラクに到着。アナン事務総長は訪問中のボスニア・ヘルツェゴビナで発言し、フセイン大統領に対し、同国の国民、地域の安定、世界秩序のために、安保理の要求を遵守するよう促した。
*UNCTADはこのたび、「電子商取引・開発報告2002」を発表。開発途上国が依然として、情報技術の革新の恩恵を受けずにいる、と述べた。
*アフガニスタンの一年間を振り返るパネル討論会、ニューヨークで開催。アナン事務総長はメッセージを発し、ボン合意から一年間で大きな進展がみられたものの、国際社会がまだ満足できる状態ではない、と述べた。
*朝鮮民主主義人民共和国担当のハイダー人道調整官は国連本部で記者ブリーフィングし、同国の食糧・人道状況が急激に悪化していると警告し、国際社会の支援を求めた。
*ボスニア・ヘルツェゴビナを訪問中のアナン事務総長は記者団に対し、今年いっぱいで任務を終えるUNMIBHについて、10年間の同国駐留の遺産として、十分に訓練を積んだ警察機構と、同国の完全正常化のための環境を残した、と述べた。
*アナン事務総長は本日、ボスニア・ヘルツェゴビナからコソボに入った。UNMIK代表からブリーフィングを受けた後、同国の大統領や首相らと会談した。
*2週間の休止期間を経て、コンゴ民主共和国の包括的な暫定権力分配合意に関する交渉が先週金曜日、南アフリカで再開した。
2002年11月16日
- *ピースメッセンジャーのアリ氏、アフガニスタン訪問(17日)
*コソボ:セルビア正教会襲撃される(17日)
*スーダン:事務総長、大統領/SPLM指導者と電話会談
*事務総長特使、ミャンマー訪問終える
*きょうは国際寛容デー
*イラク:兵器査察再開、11月17日に - *元ボクシング世界チャンピオンで、国連ピースメッセンジャーのモハメド・アリ氏が、アフガニスタンを訪問。同国のニーズおよび国連活動について啓発を行うことが目的。(17日)
*コソボにおいて、セルビア正教会2つが爆弾で破壊された。UNMIK代表はこれら教会を訪れ、あらゆる宗教的暴力に対し断固たる行動をとることを約束した。(17日)
*アナン事務総長はスーダン大統領およびSPLM指導者と電話会談し、ケニアで行われている和平交渉を前進させるよう促した。
*ラザリ事務総長特使は5日間のミャンマー訪問を終えるにあたり、同国政府および野党に対し、主要な問題について実質的な対話をはじめるよう促した。
*本日は、国際寛容デー。アナン事務総長はメッセージを発し、人間の多様性を積極的に認めることが民主主義に不可欠である、と訴えた。
*UNMOVICのブリクス委員長は、ニューヨークを発つ前に記者会見し、イラクにおける最初の兵器査察が11月17日に再開する、と述べた。
2002年11月14日
- *東ティモール:安保理、公開ブリーフィング
*イラク:UNMOVIC委員長、月曜日にイラク入り
*事務総長、ジンバブエへの支援拡大求める
*事務総長、ナイジェリアとカメルーン指導者と会談へ
*アフガニスタン:事務総長報告、発表
*アフガニスタン:UNAMA、警察による学生の街頭デモを非難 - *安保理、東ティモールに関する公開ブリーフィングを開催。国連東ティモール支援団(UNMISET)のシャルマ代表は、国際社会に対し、この誕生したばかりの国への支援を継続するよう訴えた。
*UNMOVICのブリクス委員長は来週月曜日、イラク入りする。明日夜、パリに向け発ち、フランス政府官僚と会談し、日曜日にはキプロスにおいて、IAEA事務局長と会い、先遣隊と合流する。
*アナン事務総長はジンバブエにおいて700万人が食料不足の事態に直面する状態が悪化していることを憂い、国際社会に対して、南部アフリカ、特に同国人道危機対処への支援を拡大するよう訴えた。
*アナン事務総長は、バカシ半島の領有権をめぐるICJ判決についてフォローアップするため、明日、ジュネーブにおいて、ナイジェリアとカメルーンの両大統領と会談する。
*アフガニスタン情勢に関する事務総長報告、発表。アフガニスタンは深刻な人道危機の事態に直面しており、冬の到来が近づくなか、国民の基礎ニーズを満たすべく、国際支援の継続が欠かせない、と訴える。
*アフガニスタンにおいて、先日、街頭デモを行う学生たちに対し、警察が銃口を向け、発砲し、2人が死亡、15人が負傷した。UNAMAは本日、この警察の行動を非難する声明を発した。
2002年11月13日
- *イラク、安保理決議受諾
*事務総長、メリーランド大学で講演
*コンゴ:元ルワンダ兵士120人、自発的帰還
*万人教育の目標達成厳しい、とユネスコ
*事務総長、エイズ治療薬へのアクセス改善訴える
*シエラレオネ諮問グループ会合、パリで開催 - *アナン事務総長はイラクから、安保理決議1441の受諾の意思を伝える書簡を受け取った。本日、アナン事務総長はワシントンでブッシュ米大統領と会談した際、記者会見し、同大統領がイラク問題について安保理を通じて行動をとったことに謝意を述べた。
*アナン事務総長は、米メリーランド大学で行われたアンワル・サダト記念講演会で演説し、イスラエルとパレスチナの紛争激化のなかで、この地域が故サダト・エジプト大統領のような卓越した指導者を必要としている、と述べた。
*コンゴ民主共和国の東部から、元ルワンダ兵士120人がこのたび、自発的に祖国へ帰還した。国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)が本日、発表した。
*ユネスコはこのたび報告を発表し、2000年世界教育フォーラムが設定した2015年までにすべての子どもに教育を施すとの目標について、83カ国は順調に達成への道を歩んでいるが、ほぼ同数の国々がこのままでは達成不可能である、と警鐘を鳴らした。
*アナン事務総長は、シドニーで2日間にわたって開かれる貿易閣僚会合に対する声明において、開発途上国の人々がエイズ治療薬により簡単にアクセスできることを確保すべく、最善を尽くすよう訴えた。
*シエラレオネ諮問グループ会合、パリで開催。アナン事務総長はメッセージにおいて、シエラレオネ政府が全土に権限を及ぼし、国家資源の管理を回復、治安の責任を担い始めない限り、同国は脆弱な国であり続けるであろう、と警告した。
2002年11月12日
- *イラク:事務総長、公式回答を待つ
*中東:政治担当次長、外交による解決の必要訴える
*管理担当次長に、前WFP事務局長
*国連が今、必要とされている、と事務総長
*事務総長、エイズ啓発教育の必要指摘
*トルコでUNハウス、オープン
*来週、世界8都市で国連人道機関共同アピール - *安保理の対イラク新決議をイラク国会が受諾拒否の決定を行ったことについて、記者団から問われたアナン事務総長は、今は同国からの公式回答を待っているところである旨を述べた。
*プレンダーガスト政治問題担当事務次長は安保理において、中東情勢に関するブリーフィングを行い、同地域の暴力がいっこうに沈静化しないなか、外交による解決の必要性が高まっている、と述べた。
*アナン事務総長はこのたび、国連管理担当事務次長に、前WFP事務局長のキャサリン・バーティーニ氏(米国)を任命した。前任者のジョセフ・コナー氏はおよそ8年間、管理担当事務次長を務めた。
*アナン事務総長は、ワシントンで米国連協会の主催する夕食会で演説し、世界がテロや大量破壊兵器などの地球規模の危険に対処するうえで、これまでにないほど、国連を必要としている、と述べた。
*アナン事務総長夫妻は、NBCテレビの番組「トゥデイ」にインタビュー出演、エイズ禍の広がりを指摘し、エイズ教育啓発活動を活発化する必要を訴えた。
*トルコにおいて、様々な国連機関が事務所を構えるUNハウスがオープンした。アナン事務総長はメッセージを発し、この新たなUNハウスの開設を歓迎する意を表明した。
*11月19日と20日の2日間、東京を含む世界8都市において、2003年度国連機関共同アピールが発せられる。世界各地で窮状下にある約5000万人に人道援助を提供するため、国際社会に対し、総額約30億ドルの資金拠出を求める。
2002年11月11日
- *イスラエルのキブツで、テロ事件
*グアテマラ:事務総長、MINUGUA延長を勧告
*生物兵器禁止条約:第5回見直し会議、再開
*事務総長、今週ワシントンへ
*コソボ:帰還体験セルビア人に投石
*東ティモール:事務総長報告、発表
*アフガニスタン:囚人女性20人、恩赦釈放 - *日曜日、イスラエルのキブツで、テロ襲撃事件が発生し、母親と子ども2人を含む5人が死亡した。アナン事務総長はこの事件に衝撃を受けた旨表明し、一般市民へのあらゆるテロ行為を非難する声明を発した。
*グアテマラ情勢に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は同国の和平合意の多く条項が依然として未達成であり、情勢も悪化しているとし、国連グアテマラ検証団(MINUGUA)の任期を2003年末まで1年間延長するよう勧告した。
*生物兵器禁止条約の第5回見直し会議、ジュネーブで再開。ダナパラ軍縮担当事務次長は記者会見において、各国に対し、条約の遵守状況を監視するメカニズムの設置を求める提案を承認採択するよう促した。
*今週火曜日、アナン事務総長はワシントンを訪れ、いくつかの式典に出席する。この機会を利用し、パウエル米国務長官やブッシュ大統領と会談する予定。
*先週、メソジスト救済連合委員会の主催下で、コソボへの帰還を希望するセルビア人の体験訪問が行われた際、アルバニア人男性の集団がセルビア人たちを乗せた車に投石する事件が起きた。UNMIK、UNHCR、KFORはこれを強く非難する声明を発した。
*国連東ティモール支援団(UNMISET)に関する事務総長報告、発表。独立から5ヵ月が経過するなか、同国の人々と指導者たちは、国際社会の協力を得て、国の基盤を強化し、着実な歩みを進めてきた、と述べた。
*アフガニスタンにおいて、カルザイ大統領はこのたび、軽犯罪を犯し、投獄されていた女性20人を恩赦釈放する旨発表した。同国の人権改善努力に支援を続けてきた国連はこの動きに歓迎の意を示した。
2002年11月8日
- *対イラク:安保理、全会一致で決議採択
*事務総長、イラク決議を評価
*UNMOVIC、11月18日にイラク入り予定
*中央アフリカ共和国:安保理、国際部隊の早期派遣求める
*事務総長、執行委員会を招集
*コンゴ:MONUC、漂流船を救出
*事務総長特別代表、来週、ミャンマー訪問へ - *安保理は、イラク兵器査察復帰に関して、決議を全会一致で採択し、同国に対し、軍縮義務履行の最後のチャンスを与え、不遵守の場合には深刻な結果を招くことになるとした警告を繰り返し訴えた。
*アナン事務総長は、安保理の対イラク決議採択を評価し、今こそ、イラク、国連、世界にとって、試練のときであるとの旨述べた。そして、イラク指導層に対し、同国の国民、世界の安全、世界の秩序のために、この機会を捉えて、同国の孤立と国民の困窮を終わらせるよう促した。
*UNMOVICのブリクス委員長は、対イラク決議採択後、記者団に対して、11月18日にイラク入りする予定を明らかにした。
*安保理議長は報道声明を発表し、中央アフリカ共和国で最近起きた反乱事件を非難するとともに、同国への国際部隊の早期派遣を求めた。
*アナン事務総長、今年2回目の執行委員会を開始。27の国連機関、基金、プログラムの長が集まり、貧困対策などについて話し合う。
*MONUCに所属する船舶はキサンガニへ向かう途中、150人の乗客を乗せてコンゴ川に漂流する輸送船を見つけ、救出した。
*ラザリ事務総長特別代表はミャンマー国民和解を促進すべく、来週12日―16日、同国を訪れる予定。
2002年11月7日
- *イラク:安保理、今週金曜日に公式会合を予定
*パレスチナ難民、人道危機に直面
*ラーセン特使、シリア外相と会談
*スーダン:和平交渉が人権改善に光
*ミャンマー:政府と野党の話し合い不十分
*アフガン:UNDP、制憲委に初動経費
*地雷除去:最新事務総長報告、発表 - *安保理はイラクに関する英米決議案について非公式協議を行い、今週金曜日に公式会合を開くことを決めた。
*UNRWAのハンセン事務局長は国連本部で記者ブリーフィング、パレスチナ難民の間で失業、貧困、栄養不良の割合が危機的に大きくなっている、と訴えた。
*ラーセン中東和平プロセス特別調整官はダマスカスで、シリア外相と会談し、中東地域で高まる危機的事態について話し合った。
*スーダンの人権状況を担当する特別報告者Gerhart Baum氏は国連本部で記者ブリーフィングし、現在の和平交渉が同国の人権状況改善の希望の光を照らしている旨述べた。
*ミャンマーの人権状況担当の特別報告者Paulo Sergio Pinheiro氏は国連本部で記者ブリーフィング、同国政府と野党指導者との間の散発的な話し合いは依然として、同国の将来に関する構造化された政治的交渉を生み出すには至っていない、と述べた。
*UNDPは、新設のアフガニスタン制憲委員会に対して、その初動経費をカバーすべく、6万ドルを提供した。
*地雷除去支援に関する最新の事務総長報告、発表。この一年間の活動において、国連はその多くのことを学び、それにより、体系的な取り組みが可能になった、と述べた。
2002年11月5日
- *安保理、コンゴ資源の不法搾取について討議
*スリランカ:第2回和平交渉、成功裏に終わる
*ソロモン諸島:UNDP、憲法的改革プロジェクト開始
*イラク:石油輸出、増加
*コソボ支援国会合、ブリュッセルで - *安保理は、コンゴ民主共和国の自然資源の不法搾取に関するパネル報告書について討議を再開した。同報告は、パネル委員長から10月24日に提出された。
*スリランカ政府と反政府勢力LTTEの第2回和平交渉が成功裏に終わったことについて、アナン事務総長は声明を発表し、励まされたとの旨述べた。
*国連開発計画(UNDP)はこのたび、ソロモン諸島における地方分権化をめざす新しいプロジェクトの開始を発表した。
*イラク石油食糧交換プログラムの下で行われているイラクの石油輸出量がこの一週間で大幅に増加した。前週は510万バレルだったが、11月1日までの1週間では1930万バレルを記録した。
*コソボ支援国会合、ブリュッセルで開催。事務総長特別代表は席上演説し、国際社会がコソボのすべての住民に対し、自らの故郷に帰還できる権利を保証しなければならない、と述べた。
2002年11月4日
- *イラクに関する結論を急ぐべき、と安保理議長
*内部監査部、年次報告発表
*コンゴ:移行政権について、広範な合意
*アフリカ象:南部アフリカ4カ国の規制取引許可
*後発開発途上国に関するホームページ開設 - *安保理議長は記者ブリーフィングを行い、安保理がイラク情勢および米英決議案について見解を示し合った今、早く討議をまとめ、結論をだすべきである、と述べた。
*国連内部監査部(OIOS)はこのたび発表した年次報告において、国連の無駄をはぶき、不正をただし、効率性をあげるために、この1年間に監査部がだした全勧告がすべて実施されたとすると、およそ5600万ドルの節約となるはずだ、と述べた。
*コンゴ民主共和国において、受け入れ可能な政治的移行政権について、すべての当事者と非公式協議を行っている担当特使はこのたび、プレトリアで記者会見を行い、当事者との間で広範な合意は得られた、と述べた。
*絶滅のおそれのある野生動植物種の国際取引に関する条約(ワシントン条約)の締約国会議を前に、象の生息地を有するアフリカ諸国は、ボツワナ、ナミビア、南アフリカ、ジンバブエの4カ国について、厳密な規制の下で象牙取引を許可することに合意した。
*国連はこのたび、後発開発途上国、内陸国、小島嶼国に焦点をあてて、関連情報を満載したホームページを開設した。
*今週、国連ガイドツアーが始まってから、50周年を迎える。これまでに、3700万人以上が国連本部を訪れ、ツアーに参加した
2002年11月1日
- *事務総長、ナイジェリアとカメルーン両国に会談招請
*事務総長、ルワンダとコンゴの和平進展評価
*スーダン:政府とSPLM、人道援助アクセス許可
*コロンビア:事務総長顧問、正式任命
*ロシア、チェチェン避難民キャンプ攻撃
*国連改革:総会、事務総長報告の討論終える
*ソマリア:事務総長報告、発表
*ミャンマー:事務総長報告、発表 - *アナン事務総長はこのたび、ナイジェリアとカメルーン両国の指導者に対し、近い将来、自らとの会談を行うべく、招請した。国際司法裁判所で争っていたバカシ半島の領有権をめぐる両国の係争事項について、このたび判決がでたことから、そのフォローアップ支援を提供することを目的とする。
*アナン事務総長はメッセージを発し、ルワンダとコンゴ民主共和国が最近前向きの動きを見せたことを評価するとともに、両国に対し、平和への道を踏み外さないよう促した。
*スーダン政府と反政府勢力SPLMがこのたび、人道援助要員に対し、援助物資が届かず窮状に陥っている多くの人々へのアクセスを許したことについて、アナン事務総長は声明を発し、これを評価する旨述べた。
*アナン事務総長はこのたび、コロンビア担当の事務総長特別顧問代行を務めていたJames LeMoyne氏を正式な同国担当特別顧問に任命した。
*ロシア連邦がイングーシのチェチェン人避難民キャンプに軍事攻撃を行っていると伝えられることについて、UNHCRはこのたび、憂慮を表明した。
*総会は本日、事務総長の国連改革報告「さらなる改革への課題」について、3日間の討論を終えた。この討論において、70カ国以上の代表が発言した。
*ソマリアに関する事務総長報告、発表。同国の情勢はいまだ、安定していないことから、事務総長は当事者の責任を協調しながらも、国際社会に対して、紛争終結のための支援を求めた。
*ミャマーに関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は、同国の和解プロセスが重要な段階にあるとし、同国政府と野党リーダーのアウン・サン・スー・チー氏との実質的対話をはじめるよう訴えた。
2002年10月31日
- *コートジボワール:安保理、反乱事件を非難
*中央アフリカ:安保理、地域の能力向上を求める
*コンゴ:安保理、非公開協議
*小型武器問題:安保理、各国に対処求める
*平和創造と女性:安保理、女性の役割拡大を誓う
*UNIFEM、「世界の女性、2002年」を発表
*ソマリア:事務総長、和平合意を賞賛
*アフガン:事務総長報告、発表 - *コートジボワールにおいて、政府転覆をはかる反乱が起こった。安保理議長は報道声明を発表し、この未遂事件を強く非難するとともに、現正当政権に対する全面的支持を表明した。
*安保理は公式会合において議長声明を採択し、中央アフリカ諸国が豊かな可能性を有しながら、アフリカ全体のためになるような国々の安定が実現していないとし、地域の能力を高める努力を求めた。
*安保理、コンゴ民主共和国情勢に関する非公開協議。協議後、安保理議長は報道声明を発表し、同国北東部の戦略的拠点であるイツリにおける最近の民族間対立の状況について、憂慮を表明した。
*安保理は公式会合で議長声明を発表し、小火器および軽兵器が武力紛争下で一般市民に及ぼす被害に重大な憂慮を表明し、これら武器が不正なルートで取り引きされないようにするため、各国に対し、しかるべき措置を求めた。
*安保理は公式会合で議長声明を発表し、平和創造活動において、女性の役割を拡大するため、数々の措置を講じていくことを宣言した。
*国連婦人開発基金(UNIFEM)は「世界の女性、2002年」と題する報告書を発表。副題は、武力紛争の女性に及ぼす被害および平和建設における女性の役割に関する独立専門家の評価。
*アナン事務総長は声明を発表し、ソマリア紛争当事者間の和平合意を賞賛し、紛争各派に対し、武器を捨てるよう促した。
*アフガニスタン情勢に関する事務総長報告、発表。同国において散発的な戦闘が執拗に続いていることを指摘し、国際治安支援部隊(ISAF)の拡大を促した。
2002年10月30日
- *イラク:安保理、非公開協議
*国連改革:総会、事務総長報告を討議
*アフガニスタン:安保理、公式会合
*旧ユーゴ・ルワンダ刑事裁:主任検事、容疑者の逮捕協力要請
*ユニセフ、アジア太平洋の子ども兵士報告
*対リベリア制裁監視委、武器禁輸違反状況報告
*コソボ地方選、低い投票率 - *安保理がイラク兵器査察受け入れに関する英米決議案について、非公開協議。協議後、安保理議長は報道声明を発表し、理事会が強くかつ意見の一致したメッセージを送るべく、尽力している、と述べた。
*総会は、アナン事務総長がこのたび提出した「さらなる変革のための課題」について、討論を開始した。
*安保理、アフガニスタンに関する公式会合を開催。ブラヒミ事務総長特別代表は同国の情勢について、各地において、依然、散発的な戦闘が継続しており、安定を確保することが最優先事項である、と述べた。
*旧ユーゴ・ルワンダ国際刑事裁判所のデルポンテ主任検事が安保理の非公開協議で演説、各国に対し、これら裁判所が逮捕状をだした容疑者の逮捕に協力するよう訴えた。
*ユニセフ、「大人の戦争、子どもの兵士:東アジア太平洋地域の武力紛争に巻き込まれた子どもたちの声」と題する報告を発表した。ユニセフ事務局長はバンコクにおいて、この報告書出版を発表、世界の子ども兵士のおよそ4分の1が東アジア太平洋地域に集中している事実を指摘し、国際社会に対し、子ども兵士の武装解除および社会復帰のため全力を尽くすよう訴えた。
*対リベリア制裁監視委は安保理に対して、6機の貨物飛行機が200トン余りの武器や弾薬を同国に空輸したことなど、武器禁輸違反状況について、報告書を提出した。
*先週行われたコソボ地方選挙の投票率が非常に低い結果に終わったことについて、事務総長特別代表は、自らを傷つける行為だと遺憾の意を表明した。
2002年10月29日
- *イラク:今夜、安保理が非公式協議予定
*平和維持活動局設立10周年セミナー
*イラク:クウェートへの公文書返還スタート
*南部アフリカ:FAO/WFP、国際社会に農業支援を求める
*国連情報をより多くの言語に、と広報事務次長
*コンゴ:MLCが暫定政権取り決めに条件づきで賛意 - *安保理は今夜、イラクに関する非公式協議の開催を予定。イラク兵器査察復帰に関する米英決議案について、理事国間の合意をめざす。
*平和維持活動局設立10周年記念セミナー。「平和維持活動の過去、現在、将来の課題」をテーマに開催。アナン事務総長はセミナーで演説、かつて同局を率いた経験から、平和維持活動部隊の派遣に際しては、現実的な任務規程が必要である、と述べた。
*イラクが1990年にクウェートに侵攻した際、略奪した公文書のクウェートへの返還作業がはじまった。
*FAOとWFPは、南部アフリカの飢餓を回避すべく、国際社会に対し、同地域への農業支援を行うよう促した。
*タルーア広報担当事務次長は総会第4委員会で演説、今後、国連情報をより多くの言語に翻訳し、発信していくことの重要性を指摘した。
*事務総長特使のMustapha Niasse氏はコンゴ民主共和国の暫定政権取り決めについて、各当事者と非公式協議を行っているが、今のところ、コンゴ解放運動(MLC)がある一定条件の下であれば、この取り決めを受諾するであろう、との見通しを示した。
2002年10月28日
- *イラク:安保理、非公開協議
*中央アフリカ共和国:事務総長、戦闘の再発に懸念
*コンゴ:事務総長報告、発表
*ナイジェリアのガルバ大使、追悼式典
*国連職員係争問題に関するオンブズマン、設置
*リベリアの国家予算の半分、防衛費に:事務総長が報告 - *安保理、イラクに関する非公開協議。協議後、安保理議長は報道声明を発表、数日以内には、イラクに関する新決議が採択されるであろう、との見通しを示した。
*中央アフリカ共和国で戦闘が再燃した事態について、アナン事務総長は声明を発表し、暴力の即時終結を求め、同国に展開する予定の国際部隊への支援を促した。
*国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)に関する事務総長報告、発表。同報告において、アナン事務総長は、コンゴ民主共和国における脆弱な和平プロセスが最近のウビラなどの主要都市に対する武装襲撃によって頓挫する危険がある、と警鐘を発した。
*今年6月に死去したナイジェリアの外交官、故ジョセフ・ガルバ氏の追悼記念式典が、国連本部で行われた。アナン事務総長は、アパルトヘイトの終焉に果たした同氏の役割を想起し、哀悼の意を示した。
*国連職員が職場で直面する係争問題の解決のため、オンブズマン事務所が設置された。ジャマイカ大使のPatricia Durrant氏が初のオンブズマンに就任した。
*アナン事務総長はこのたび発表した報告書において、リベリアが国家予算のおよそ半分が防衛費に当てられていることを指摘し、同国の紛争が当面収束の方向にないことを示唆している、と述べた。
2002年10月26日
- *モスクワ人質事件、終わる
- *モスクワでの人質監禁事件、終わる。アナン事務総長はテロを非難するともに、犠牲となり死亡した人々に対し、哀悼の意を表明した。
2002年10月25日
- *イラク:安保理、非公開協議
*イラク新決議採択、忍耐強く待つように、と事務総長
*アヘン年次報告、発表
*戦争目的の自然資源搾取やめるように、と事務総長
*ウェルストーン米国上院議員、飛行機事故死
*国連スタッフ・デー
*ジェマー・イスラミア、対タリバン制裁対象リストに
*コンゴ:事務総長特使、暫定政治取り決めの非公式協議開始 - *安保理、イラクに関する非公開協議。安保理議長は新決議がまもなく採択されるだろう、と楽観的な見通しを示した。
*アナン事務総長は、イラク新決議採択をめざす交渉に時間がかかっていることについて、安保理は最終的に採択するはずだとして、忍耐を求めた。安保理で協議が行われる本日、国連本部登庁時に記者団に語った。
*国連薬物犯罪事務所(ODC)は本日、アヘン年次報告を発表。アフガニスタンが依然、世界のアヘンの主要栽培国であり、また、同国の5州に栽培地が集中している旨指摘した。
*コンゴ民主共和国の自然資源不法搾取に関する最新報告について、記者団から問われたアナン事務総長は国際社会に対し、各国が戦争目的で自然資源を搾取するのを止めさせるよう求めた。
*米国上院議員のポール・ウェルストーン氏が飛行機事故で死亡。アナン事務総長は同氏が国連の友人であったとして、哀悼の意を表明した。
*国連スタッフ・デー。フレシェット副事務総長は国連本部で行われた記念式典で演説し、昨年のスタッフ・デーから、平和維持要員57人と文民スタッフ6人が死亡していることを指摘し、哀悼の意を表明した。
*安保理の対タリバン制裁委員会は本日、東南アジアにネットワークをもつジェマー・イスラミアを制裁リストに加えた。
*事務総長特使のMoustapha Niasse氏は本日、プレトリアにおいて、コンゴ民主共和国政府や反政府勢力との間で、暫定政治取り決めに関する非公式協議を開始した。
2002年10月24日
- *安保理決議、モスクワの人質事件を非難
*事務総長、人権高等弁務官、即時解放求める
*10月24日は、国連デー
*コンゴ:安保理、自然資源の不法搾取を討議
*コソボ:安保理、地方選への参加求める
*エイズ:国連切手、発行
*国連チーム、ソロモン諸島に
*イラク:国連、4億6,900万ドルの損害賠償金を承認 - *安保理は決議を全会一致で採択し、モスクワの人質事件を強く非難、犯人たちに対し、即時かつ無条件の人質解放を求めた。
*モスクワでの人質事件に関して、アナン事務総長やデメロ人権高等弁務官もまた声明を発し、人質の即時無条件解放を求めた。
*本日は、57回目の国連デー。アナン事務総長は世界の人々に対し、ミレニアム開発目標の実現のため、それぞれの役割を果たすよう訴えた。
*安保理はコンゴ民主共和国の自然資源の不法搾取について、討議した。同問題に関する専門家パネルの代表はブリーフィングし、このたび発表した報告書において、過去4年間にわたり、犯罪的な経済活動を行ってきた3つのネットワークの名前をあげた旨説明した。
*安保理は議長声明を発表し、コソボの全有権者に対し、明日の地方選挙で参加、投票し、他民族社会の構築に向けて、その声を反映させるチャンスを逃さないよう訴えた。
*エイズに関する啓発活動のための国連切手、発行。同切手の販売価格には、6セントが上乗せされているが、この上乗せ分は、エイズ・結核・マラリアのためのグローバル基金に寄付される。
*国連はこのたび、ソロモン諸島における民族間緊張や対立を緩和する方策を探るため、小規模チームを派遣した。本日、同国政府、野党、市民社会の代表らの意見聴取を終えた。派遣は、同国首相の要請を受けて行われたもの。
*国連賠償委員会はこのたび、イラクのクウェート侵攻(1990年)による損害に対し、賠償請求のあった708件について、4億6,900万ドルの支払いを承認した。
2002年10月23日
- *イラク:安保理、非公開協議
*ボスニア:安保理、公開会合
*事務総長、アラブ首長国連邦入り
*コンゴ東部:武装勢力、民族間憎悪煽る
*シエラレオネ:人権高等弁務官、人権状況報告
*アブハジア:事務総長報告、発表
*対アルカイダ制裁委、制裁リスト追加 - *安保理、イラク情勢に関する非公開協議。今週金曜日、会合を開き、協議を続けることで合意した。
*安保理、ボスニア情勢に関する公開会合。国連ボスニア・ヘルツェゴビナ・ミッション(UNMIBH)のクライン代表はブリーフィングにおいて、今年いっぱいで任務を終える同平和維持活動からEUへの引継ぎが順調に運んでいる、との旨説明した。
*アナン事務総長はアラブ首長国連邦で行った記者会見において、イラク問題に触れて、イラクが国際社会の要求に従えば、同国に対する戦争は回避できる、と訴えた。
*コンゴ民主共和国・ブルンジ視察訪問から戻ったマカスキー副緊急援助調整官は本日、国連本部で記者会見、コンゴ民主共和国東部の武装勢力が戦闘の一環として故意に民族間の憎悪を煽っており、国際社会が早めに対処しなければ、大規模な虐殺が起こるであろう、と警鐘を発した。
*人権高等弁務官、シエラレオネの人権状況に関する報告を発表。同国の和平プロセスが大きく進展したことを指摘、次の課題として、過去の人権侵害に向き合ったり、人権改善に向けた国家能力を開発したりすることをあげた。
*アブハジア情勢に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長はアブハジア紛争が収束する兆しは全くないとし、両当事者に対し、交渉を開始するよう促した。
*安保理の対アルカイダ制裁監視委はこのたび、米国を本拠地とするイスラム慈善団体、「グローバル救済財団」を制裁リストに加えた。
2002年10月22日
- *国連要員の性搾取疑惑:OIOSが調査報告
*中央アフリカ:安保理、公開討論
*事務総長、国連職員構成報告
*国連高官、バルバドス会議行動計画の実施迫る
*副事務総長、アフガニスタン訪問中
*事務総長、トルクメニスタン訪問 - *ギニア、リベリア、シエラレオネの難民に対する国連人道援助要員や平和維持活動要員の性搾取行為疑惑に関して、国連内部監査部(OIOS)はこのたび調査報告を発表した。UNHCRとNGO「セーブ・ザ・チルドレン」の委託を受けて外部コンサルタントがかつて作成した報告書は広範囲にわたる性搾取行為があったと指摘したが、OIOS報告は、それを裏付ける証拠はなかった、と述べた。
*安保理、中央アフリカに関する公開討議。政治担当事務次長補のTuliameni Kalomoh氏は冒頭演説し、国連は同地域の平和のため必要な支援を提供するが、すべては地域の人々と政府にかかっている、と述べた。
*国連職員の構成に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は16カ国から国連職員がでていないこと、11カ国が望ましい職員数に達していないことを指摘した。
*総会の主要委員会のひとつ、経済財政委員会において、後発・内陸・島しょ開発途上国担当高等代表Anwarul Chowdhury氏は、1994年のバルバドス会議で採択した行動計画の10年後再検討を視野に置き、国際社会に対し、国際公約を果たすよう訴えた。
*アフガニスタン訪問中のフレシェット副事務総長は、独立人権委員会メンバー、法律家や教員、メディアなど市民社会の代表らと会談し、同国の人権問題について意見交換した。
*アナン事務総長、トルクメニスタン入り。同国大統領との会談後、事務総長は記者会見し、隣国アフガニスタンへの同国の支援に謝意を表した。
2002年10月21日
- *イスラエルで爆弾テロ。事務総長、非難声明
*コートジボワール:事務総長、和平努力の活発化求める
*事務総長、タジキスタン入り
*コンゴ:制裁監視パネル、報告書発表
*選挙監視:国連、アルゼンチン・ブラジル・パナマと合意覚書
*副事務総長、アフガニスタン訪問
*UNMIK代表、来月地方分権の提言
*紛争の女性への影響:事務総長報告 - *イスラエルのハデラで爆弾テロ。少なくとも14人が死亡したほか、多数の負傷者がでた。アナン事務総長はこのテロ襲撃を非難し、パレスチナ人各派に対し、テロの終結を訴えた。
*コートジボワールにおける停戦に向けた動きを受け、アナン事務総長は当事者に対し、和平努力を活発化するよう求めるとともに、その努力を支援する姿勢を示した。
*アナン事務総長は本日タジキスタン入りした際、安保理が早ければ今週中にも、対イラク決議を採択すると期待しているとの旨述べるとともに、イラクが安保理の要求に従うよう希望を表明した。
*コンゴ民主共和国に対する制裁監視パネルの報告書、発表される。報告によれば、同国の自然資源の輸出禁止が同国の一般市民に対し望ましくない結果をもたらしているものの、犯罪組織による同国の自然資源の不法開発を抑えるため、こうした制裁措置が依然として必要である、と述べた。
*国連はアルゼンチン、ブラジル、パナマとの間で、国連選挙監視向上のため、それぞれの選挙の技術や経験の交換することなどについて、合意覚書を交わした。
*フレシェット副事務総長、アフガニスタン入り。3日間滞在し、同国における国連活動を視察する。
*UNMIK代表は来月、会議を開き、地方分権について提言を行う意向。本日、主要政党の指導者をこの会議に招請した。
*アナン事務総長は報告書を安保理に提出し、紛争が女性や女児に及ぼす被害を指摘し、その権利を保護するため、一連の具体的提言を行った。
2002年10月19日
- *ヨハネスブルクで、アフリカ財政計画経済開発・閣僚会議
- *ヨハネスブルクにおいて、アフリカ財政計画経済開発閣僚会議が、スタート。アフリカ経済委員会のアモアコ事務局長は演説し、NEPADがアフリカ発展の展望を示している、との旨述べた。
2002年10月18日
- *事務総長、北朝鮮の核開発に憂慮
*安保理、対UNITA制裁監視パネルの任期延長
*中央アフリカ:安保理、IFORの派遣に支持
*コンゴ:安保理、戦闘継続に憂慮
*現在の国際環境、マルティラテラリズムに脅威、と事務総長、
*事務総長、ウズベキスタン訪問
*副事務総長、フランス語圏機構会議にメッセージ
*IAEA、北朝鮮に接触
*スーダン:事務総長、停戦協定を歓迎 - *朝鮮民主主義人民共和国が濃縮ウランを使った核開発を進めていると伝えられることについて、アナン事務総長は、深い憂慮を表明した。
*安保理は決議を全会一致で採択し、対UNITA制裁監視パネルの任期を2ヶ月間延長するとともに、同パネルの活動に関する行動計画を要請した。
*安保理は議長声明を発表し、中央アフリカ共和国への国際監視軍(IFOR)の派遣決定に対する支持を表明した。また、同軍に参加する国々に対し、国連中央アフリカ平和建設事務所(BONUCA)との密接な協力を求めた。
*安保理は議長声明を発表し、コンゴ民主共和国東部において引き続く戦闘が同国の安定に脅威を与えているとして憂慮を表明、全当事者に対し、敵対行為の即時・無条件停止を求めた。
*アナン事務総長は、ローマに集うノーベル賞受賞者に対するメッセージを発し、現在の国際環境がマルティラテラリズムの原則に難しい挑戦を突きつけている、と述べた。
*アナン事務総長、ウズベキスタン入り。同国の大統領、外相や国会議員らと会談した。
*フレシェット副事務総長はフランス語圏機構会議(ベイルート)で演説し、すべての人々の尊厳の尊重に基づいた文化間の対話が平和と国際協力を促進する、と述べた。
*朝鮮民主主義人民共和国が濃縮ウランを使った核開発を進めていると伝えられる事態に対応し、国際原子力機関(IAEA)は同国に接触し、同問題に関する話し合いを求めた。
*アナン事務総長は、スーダン政府と反政府勢力SPLMが署名した停戦協定を歓迎の意を示し、双方に対し、紛争の早期解決を促した。
*アナン事務総長はこのたび、オランダのPatrick Cammaert少将を国連平和維持活動局の軍事顧問に任命した。
2002年10月17日
- *イラク:安保理、公開討論終了
*北朝鮮、核兵器用の濃縮ウラン計画認める
*イスラエル、ガザ難民キャンプを軍事攻撃
*コソボ投資会議、スタートへ
*ボスニア:国連警察官、懲戒免職
*事務総長、カザフスタン訪問
*アンゴラ和平協定実施・共同委員会、開催
*アフガニスタンで、ケシ栽培増加の見通し - *安保理、イラクに関する公開討論(2日間)を終了した。15理事国を含んで、40カ国以上が討論に参加した。討論においては、イラクの安保理決議遵守および暴力的対決の回避を求める幅広い声が聞かれた。
*米国務省はこのたび、北朝鮮が核兵器用の濃縮ウラン計画を認めた、と発表した。IAEA事務局長は深い憂慮を示し、北朝鮮から緊急に情報を求める、との声明をだした。
*イスラエルのガザの難民キャンプに対する軍事攻撃について、アナン事務総長は遺憾の意を表明した。この攻撃で、4歳の少女と70歳の女性を含んで、少なくともパレスチナ人7人が死亡した。
*明日、コソボ投資会議が国連の支援の下、ニューヨークでスタート。コソボの経済開発の新しい段階に進むうえで、海外在住の約50万のアルバニア系コソボ人など、海外からの民間投資を引き込むことを目的とする。
*ボスニア・ヘルツェゴビナにおいて、国際警察タスク・フォースの人身売買対策を担当する警察官11人がこのたび、人身売買で摘発した同国のナイトクラブで従業員女性の性的サービスを受けていたことが発覚し、懲戒免職となった。
*アナン事務総長、カザフスタンを公式初訪問。ナザルバエフ大統領との会談後、事務総長は記者会見し、同国が地域の紛争を予防する努力を払っていること、ならびに、同地域を非核地帯とするのにイニシアチブをとったことについて、賞賛の言葉を述べた。
*アンゴラ和平協定実施のための共同委員会、第2回会合を開催。ガンバリ事務総長特別代表は同国政府およびUNITAに対し、自身が第1回会合以降に行った数々の会談や接触について情報を提供した。
*アフガニスタンにおいて、第2回国際薬物統制調整会合、開催。ブラヒミ事務総長特別代表は同国のケシ生産量が増加するとの見通しを明らかにし、国際社会に対して、政府の薬物対策を支援するよう促した。
2002年10月16日
- *イラク:安保理、公開討論
*事務総長、安保理に協調の維持求める
*事務総長、モンゴル訪問
*きょうは世界食糧デー
*GEF、創設10周年
*副事務総長、レバノン、アフガニスタン訪問へ - *安保理、イラクに関する公開討論。討論に参加した国々は、イラクが国連決議を遵守する必要については声をそろえる一方、その具体的な強制方法については多様な意見を表明した。
*イラクの兵器査察に関する上記安保理公開討論において、アナン事務総長は声明を発し、安保理理事国に対して、協調の維持を促すとともに、イラクの安保理決議遵守義務を主張した。
*アナン事務総長はモンゴルで記者団に対し、採択される決議が一本となるか2本となるかは別にして、安保理はかならず、イラク兵器査察団復帰を可能にする最善の措置を決定するであろう、同理事会を信頼している旨を述べた。
*アナン事務総長はモンゴル国会で演説、小さい国々の国際協力が重要であるとし、相互の利益を認識したうえで、基本的な国家間協定を結び、国際法を遵守するよう呼びかけた。
*本日は世界食糧デー。アナン事務総長は今後の水不足のおそれに警告を発し、水資源の効率的管理の必要を訴えた。
*地球環境ファシリティー(GEF)、創設10周年。北京で、GEFの第2回総会、スタート。アナン事務総長はメッセージを発し、貧困との闘いを環境保護とあわせて進めるうえで、GEFが果たす重要な役割を指摘した。
*フレシェット副事務総長は、レバノンおよびアフガニスタンを訪問すべく、今夜ニューヨークを発つ。
2002年10月15日
- *イラク書簡内容、兵器査察の障害とならず、とUNMOVIC委員長
*事務総長、中国訪問
*ソマリア国民和解会議、ケニアで
*コンゴ:新たな戦闘、新たな難民
*人権特別報告者、ミャンマー訪問へ
*エール大学、ダグ・ハマーショルド・ライブラリーにテープ寄贈 - *UNMOVIC委員長ハンス・ブリクス氏は安保理でブリーフィングを行った後、記者団に対し、最近のイラク書簡には明確化を必要とする箇所をあるが、これがイラク兵器査察の再開にとって深刻な障害となるものではない、と楽観的な見方を示した。
*アナン事務総長は中国において、国家副主席、副首相らと会談し、同国訪問を終えた。これらの会談のなかで、事務総長は同国に対し、国家全体で、エイズへの取り組んでいくよう求めた。
*ソマリア国民和解会議、ケニアで開始。アナン事務総長は声明(代読)において、同国の指導者らが人道援助要員の安全や、援助を必要とする人々へのアクセスを保証するなら、国連が開発援助の増大をはかる意向である、と述べた。
*UNHCRによれば、コンゴ民主共和国において、新たに激しい戦闘が起こったことから、数千人の人々がブルンジに難民となって流出した。
*10月17日―28日、パウロ・セルジオ・ピンヘイロ人権特別報告者がミャンマーを訪れ、政府高官や市民社会の代表と面会し、同国の人権状況について話し合う。
*エール大学はこのたび、国際政治に関係して、過去20年間に収集した著名人のインタービュー録音テープや原稿100点以上をダグ・ハマーショルド・ライブラリーに寄贈した。
2002年10月14日
- *安保理、バリ島での爆弾テロ非難
*ソマリア:安保理、非公開協議
*アナン事務総長、中国訪問
*人権高等弁務官、パリ爆弾テロを非難
*エイズ:事務総長、コミットメント宣言実施状況報告
*コンゴ、戦闘再発
*アンゴラ:UNITA、政府ポストに推薦人名簿
*バリ爆破事件:UNMISET要員7人、重軽傷
*宇宙条約35周年、パネル討論会
*スーダン、和平交渉再開 - *安保理は決議を全会一致で採択し、バリ島での爆弾テロを非難するとともに、責任者を裁きにかけるべく、すべての国々に対し、協力を呼びかけた。
*安保理、ソマリアに関する非公開協議を開催。協議後、安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、ケニアではじまった国民和解会議への全面的支持の姿勢を表明した。
*中国訪問中のアナン事務総長は本日、江沢民主席との会談後、記者団と会見し、週末のバリで起きた爆破事件を非難した。
*デメロ人権高等弁務官はジュネーブで声明を発し、バリでの爆弾テロ事件を非難するとともに、テロ根絶の取り組みに対する全面支援の姿勢を示した。
*アナン事務総長はこのたび、総会に対して、エイズに対するコミットメント宣言の実施状況報告を提出。報告において、事務総長は、エイズ対策のための資金不足を指摘、各国に対し、今後3年間で、その対策に向ける年間支出を50%増加するよう求めた。
*コンゴ民主共和国東部で戦闘が再発している事態について、MONUCは声明を発出し、遺憾の意を表明した。
*アンゴラのUNITAがこのたび、ルサカ議定書に沿って、同国政府ポストに推薦する人物の名簿を国連事務総長特別代表に提出した。特別代表はこの名簿を政府に送達する。
*このたびのバリの爆弾テロ爆破事件において、国連東ティモール支援団(UNMISET)の要員7人が重軽傷を負った。
*アナン事務総長は中国訪問をスタート。杭州のZhejiang大学で講演し、中国がエイズの広がりを防止する措置を講じるべきである、との旨述べた。
*「宇宙条約35周年」と題するパネル討論、国連本部で開催。ダナパラ軍縮担当事務次長は開幕演説、宇宙空間における軍備競争は経済社会開発から貴重な資金を奪うとし、各国に対して、宇宙探査が平和的目的でのみ行われるべきと規定した国際条約を遵守するよう求めた。
*スーダン政府と反政府勢力SPLM間の和平交渉が本日、再開する予定。アナン事務総長は声明を発し、これを歓迎する意を示した。
2002年10月13日
- *バリで、テロ。事務総長、非難声明
- *昨夜、バリ(インドネシア)で、爆弾テロ事件。アナン事務総長はこのテロを非難し、テロとの闘いにおける共同の努力の必要を強調した。
2002年10月12日
- *イラク:安保理、公開討論へ
- *安保理は金曜日、来週水曜日にイラクに関する公開討論を行うことを決定した。非同盟諸国グループがイラクに関する新決議採択前に、広範な意見を聴くべきあるとし、開催を要請した。
2002年10月11日
- *イラク:非同盟諸国、安保理公開討論要請
*安保理、小型武器討論スタート
*コソボ:アルバニア系の群集、セルビア系年金受給高齢者襲撃
*カーター元米大統領にノーベル平和賞
*事務総長、MITで講演
*プレブラカ:安保理、UNMOP任期延長
*対タリバン制裁委、2つのグループを制裁対象に追加 - *非同盟諸国グループは安保理に対し、イラクに関する公開討論開催を要請した。イラクに関する新たな決議採択を前に、加盟国の広範な意見を聴取することの重要性を指摘。
*安保理、小型武器に関する討論をスタート。ダナパラ軍縮担当事務次長は席上発言し、小型武器の不法取引や蓄積が国際の平和と安全に複雑で多面的な課題を突きつけている、と述べた。
*コソボで、アルバニア系群集がセルビア系の高齢年金受給者を襲撃。UNMIK代表は、この襲撃事件を卑劣であるとし、非難する声明を発表。
*カーター元米大統領、ノーベル平和賞を受賞。ボストンで記者団の質問に答え、アナン事務総長は、カーター氏に対するお祝いの言葉を述べた。
*アナン事務総長はマサチューセッツ工科大で講演し、国連と企業セクターとの関係拡大を歓迎するとともに、グローバル・コンパクトに沿った責任ある企業行動を求めた。
*安保理は決議を全会一致で採択し、国連プレブラカ監視団(UNMOP)の任期を12月15日まで2ヶ月間延長するとともに、同ミッションを終わらせることを視野に視野に置き、任期を短くする心構えを表明した。
*安保理の対タリバン制裁委員会はこのたび、"Tunisian Combatant Group"と"Moroccan IslamicCombatant Group"の2つを制裁対象リストに加えた。
2002年10月10日
- *ベネズエラ:事務総長、暴力再発に憂慮
*事務総長、中国・モンゴル・中央アジアへ
*国連本部で、「女性の家族」展
*ICJ、ナイジェリア・カメルーン領有権争いに判決
*エリトリア:大島人道調整官、緊急援助求める
*テルアビブで自爆テロ
*リベリア:事務総長、UNOLの任期更新勧告 - *アナン事務総長は本日、ベネズエラでの暴力再発の可能性に憂慮を表明するとともに、同国の人々に対し、民主主義と法の支配の原則の下に、忍耐強く行動するよう求めた。
*土曜日、アナン事務総長は、中国、モンゴル、中央アジア5カ国訪問のため、ニューヨークを出発する。
*ニューヨーク国連本部で、UNFPAの活動を紹介する「女性の家族」展が、スタートした。フレシェット副事務総長は開幕式典で演説し、UNFPAのリプロダクティブ・ライツ促進のための活動を称えた。
*バカシ半島をめぐるナイジェリアとカメルーンの領有権争いについて、国際司法裁判所は本日、カメルーンの主権を認める判決を下した。アナン事務総長は両国に対して、この判断を受け入れるよう求めた。
*戦争の後遺症と干ばつに苦しむエリトリア視察を終えた大島緊急援助調整官は、同国に人道危機事態が迫っているとし、国際社会に対して、緊急援助を求めた。
*テルアビブ近くで自爆テロが発生し、高齢の女性ひとりが志望し、10人余の人々が負傷した。ラーセン中東和平特別調整官は、遺族に弔意を示すとともに、このテロ行為を強く非難した。
*アナン事務総長は安保理議長との交換書簡において、国連理リベリア平和建設支援事務所(UNOL)の任期を2003年12月末まで、1年間更新するよう勧告した。
2002年10月9日
- *イラク兵器査察:ウィーン協議内容、安保理に書簡
*マカレスター大学、国連の友、と事務総長
*「世界経済見通し2002」、発表
*事務総長、麻薬合法化を求める声を非難
*軍縮教育に関する研究書、発表
*滞納金:米国、国連に4,600万ドル
*アフガニスタン北部:軍閥間の戦闘止む
*事務総長、新UNMEE軍事司令官を任命 - *UNMOVICおよびIAEAはアナン事務総長に対し、このたびウィーンで行ったイラクとの兵器査察受け入れに関する協議の内容を記した書簡を送付。事務総長はこれを安保理に送達した。
*アナン事務総長は本日、国連本部を訪れた母校マカレスター大学の学長らと夕食をともにした。夕食会で、事務総長は演説し、同大学の国際社会に対する視点や関与を称えた。
*「世界経済見通し2002」、発表。同報告の見通しによれば、2002年の世界経済成長率はわずか1.7%、ラテンアメリカの成長率は0.9%減少する。
*アナン事務総長は、Rainbow International Association Against Drugsに対するメッセージにおいて、麻薬の合法化を求めたり、不法な麻薬使用を子どもの成長過程で不可避なものであるとしたりすることについて、非難した。
*事務総長の任命で設置された専門家グループはこのたび、軍職教育が担う重要な役割に関する報告書を発表した。
*米国はこのたび、国連に対する義務的拠出に関する米議会の合意の一環として、4,600万ドルを支払った。
*アフガニスタン北部を中心にした軍閥間の戦闘が今朝、終了した。停戦協議に参加していたUNAMAが発表した。
*アナン事務総長は安保理議長に書簡をだし、国連エチオピア・エリトリア・ミッション(UNMEE)の次期軍事司令官に、英国のロバート・ゴードン少将を任命する意向を通知した。
2002年10月8日
- *反テロ委:安保理、報告未提出国に早急な提出求める
*イスラエル、ガザ侵攻:人権高等弁務官、憂慮
*NEPAD:事務総長、国会議員の役割を強調
*プレブラカ:事務総長報告、発表
*スーダン:UNHCR職員の移動制限解除
*コンゴ:MONUC、静穏を呼びかける - *安保理は反テロ委員会の進捗状況に関する討議を締めくくるにあたり議長声明を発表し、同委のこれまでの成果を賞賛するとともに、報告書の未提出国に対し、早急な提出を求めた。
*デメロ人権高等弁務官はジュネーブでイスラエル高官と会談し、同国政府の昨日のガザ侵攻で死者がでたことについて、極めて憂慮している旨を伝えた。
*アフリカの国会議員たち、ベナンのコトヌーに集い、NEPADについて討論。アナン事務総長はメッセージを寄せ、新しいアフリカ開発戦略を実施に移すうえで、国会議員が担う役割の大きさを指摘した。
*国連プレブラカ監視団(UNMOP)に関する事務総長報告、発表。報告において、事務総長は、ユーゴスラビアとクロアチアがプレブラカ半島をめぐる対立を解決に向けて確実に歩みを進めている旨述べた。そして、UNMOPの任期について、わずか2ヶ月の延長を勧告するにとどまった。
*週末、スーダンのUNHCR職員に課された移動制限が解除され、難民キャンプに生活し、祖国帰還を希望するエリトリア人の登録作業が再開した。
*コンゴ民主共和国のキサンガニにおいて、デモ学生たちの攻撃を受けるMONUCは静穏を呼びかけた。RCD-Gomaが大学教授とその妻を襲撃したことが、事の発端。
2002年10月7日
- *事務総長、イスラエルのガザ軍事侵攻を憂慮
*コンゴ:ルワンダ軍隊、完全撤退
*エイズ:アジアの感染、世界最大級に
*世界ハビタット・デー
*人道局長、エチオピア緊急援助を求める
*米国と北朝鮮、高官協議
*アフガニスタン、新通貨導入
*ボスニア:総選挙、実施 - *イスラエル、ガザ南部に軍事侵攻。子供を含む、多くの人々が死傷した。アナン事務総長は声明を発表し、憂慮の念を表明した。
*国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)の報告によれば、10月5日、コンゴ民主共和国から、ルワンダ軍が完全撤退した。
*UNAIDSのピオット事務局長は、世界経済フォーラム・東アジア経済サミット(クアラルンプール)で演説し、アジア地域において、エイズ感染者/患者の数がサブサハラを超え、世界で最大となる恐れが高い、と警告した。
*本日は、世界ハビタット・デー。今年のテーマは、都市間協力(City-to-City Cooperation)。
*大島人道問題担当事務次長は国際社会に対して、干ばつの被害を受ける600万人以上のエチオピア人への緊急食糧援助を求めた。
*アナン事務総長は声明を発表し、米国と朝鮮民主主義人民共和国間の高官レベル協議の再開を歓迎する意を表明した。
*アフガニスタンはこのたび、国連の支援の下、新しい通貨を導入した。
*土曜日、ボスニア・ヘルツェゴビナにおいて、総選挙および大統領選挙が成功裡に実施された。UNMIBHはこの成功を選挙民の成熟度を示す証拠であるとし、賞賛した。
2002年10月4日
- *WHO、結核対策に資金拠出を求める
*事務総長、紛争予防への取り組み求める
*寛容促進:広報事務次長、メディアの役割を強調
*ILOとユネスコ、世界の教員の現状を報告
*安保理・反テロ委、設置から1年
*国連ミレニアム目標実施、初の年次報告
*キプロス交渉、2日間の日程終わる
*トーマス・フランク教授、ニューヨーク大学退職 - *WHOは国際社会に対し、2005年までの達成を目標にした結核対策を実施するため必要な資金の拠出を求めた。
*アナン事務総長はインターナショナル・クライシス・グループの夕食会で演説し、紛争発生前に予防措置を講じる必要性を強調するとともに、紛争の根本原因への関心を促した。(5日)
*タルーア広報担当事務次長は、「教育・メディアを通じた寛容・人権促進に関する会議」(ドイツ)のパネル討論会で演説し、寛容促進や人権尊重をすすめるうえで、メディアが国連を支援する役割を強調した。(5日)
*ILOとユネスコはこのたび、世界の教員の現状報告を共同発表し、人口拡大や労働条件の悪化により、世界的に教員の数が不足し、教育の質の低下を招いている、と指摘した。(5日)
*安保理が反テロ委を設置してから1年。アナン事務総長は安保理で演説し、テロ対策のための3つの戦略を示した。(4日)
*アナン事務総長は、国連ミレニアム諸目標実施に関する初の年次報告を総会に提出し、各加盟国に対し、目標達成のため、確固たる行動をとるよう訴えた。(4日)
*2日間にわたるキプロス交渉、終わる。アナン事務総長は、ギリシャ・トルコ両系指導者が重要な実務的問題の処理を即時に開始すべく、2つの委員会を設置した、と発表した。(4日)
*トーマス・フランク教授、ニューヨーク大学を退職。アナン事務総長は国連の良き支援者であり続けてきた同氏の退職を記念する夕食会において、その功績を称える言葉を述べた。(4日)
2002年10月3日
- *イラク:UNMOVICとIAEA、安保理でブリーフィング
*国連本部で、発砲事件
*副事務総長、ワールド・クロニクルで出演
*シーズ・オブ・ピース創設者の追悼記念式
*「ハート・アンド・ソウル」、放送
*キプロス:事務総長、両系指導者と協議スタート
*コロンビア大学新学長就任:事務総長、祝辞 - *ウィーンでのイラクとの協議を終えたUNMOVIC委員長とIAEA事務局長が本日、この兵器査察受け入れ復帰準備に向けた同協議の内容について、安保理でブリーフィングした。
*ニューヨーク国連本部に銃をもった男が侵入し、事務局ビルに対し発砲した。発砲直後、男は、米国シークレットサービス、ニューヨーク警察などによって、とり押さえられた。けが人はなかった。
*フレシェット副事務総長は国連テレビ番組「ワールド・クロニクル」のインタビューで、国連改革をすすめるためのアナン事務総長のこのたびの具体的諸提言について、予算上の配慮から行われたものでなく、各国指導者たちの合意した優先順位に焦点をあわせることが目的である、と述べた。
*アナン事務総長は、「シーズ・オブ・ピース」創設者、故John Wallach氏の追悼記念式において、洞察力のある同氏の活動の意義は今も変わらず、世界で必要とされている、と述べた。
*ケニア政府や国連諸機関、ブリティッシュ・カウンシル、フォード財団などのスポンサーの支援を得て、エイズなどの諸問題についてアフリカの人々を啓発するため、テレビ・ラジオ用のドラマ番組、「ハート・アンド・ソウル」のパイロット版が制作、放送された。今後、来年の放送にむけて、13話からなる2つのシリーズを制作する。
*アナン事務総長は、ニューヨーク国連本部において、キプロスのギリシャ・トルコ両系指導者と2日間にわたる協議を開始した。
*アナン事務総長はコロンビア大学で行った新学長就任に対する祝辞を述べ、国連と同大の今後の協力関係拡大に期待を表明した。
2002年10月1日
- *ミレニアム開発目標実施状況:事務総長、初報告
*国連とイラク、兵器査察協議終了
*東ティモール、WHO加盟
*国連、ディスカバリ・チャンネルと協力
*ボスニア:UNMIBH、2つの法執行機関を認定
*対アルカイダ制裁委、監視対象リストに4人追加 - *アナン事務総長、ミレニアム開発目標の実施状況に関する初の報告書を発表。事務総長は国際社会がそれら諸目標の達成には遠いと警告し、実施の加速を支援するため、ミレニアム・キャンペーンなどの一連の措置について概要を示した。
*ブラウンUNDP総裁は国連本部で記者ブリーフィングし、アナン事務総長が開始を宣言したミレニアム・キャンペーンについて、地球的運動のうねりを起こすことをねらうものである、と説明した。
*国連とイラクは、2日間にわたりウィーンで行っていた兵器査察復帰に向けた具体的取決に関する協議を終了した。
*東ティモールはこのたび、先日の国連加盟に続いて、世界保健機関(WHO)への加盟も果たした。
*ダナパラ軍縮担当事務次長は国連本部で行われたパネル討論会で演説し、軍縮が人々と離れた学術的な追求ではなく、平和と安全、経済開発、環境保護、人道援助に対して影響を及ぼすものである、と述べた。
*国連は、「ディスカバリ・チャンネル」と協力し、ラテンアメリカ、イベリア半島全土において、特別テレビ・キャンペーンをスタート、地球的諸課題に関する啓発活動を行う。UNWORKSプログラムの一環として行われるもので、5人の国連親善大使が協力する。
*ボスニア・ヘルツェゴビナにおいて、UNMIBHはこのたび、民主的な警察施設認定基準をクリアした2つの法執行機関について、その活動を認定する。
*安保理の設置した、アルカイダやオサマ・ビンラディンに対する制裁監視委員会はこのたび、制裁監視対象リストに、新たに4人の名前を追加した。
2002年9月30日
- *国連とイラク、ウィーンで兵器査察を協議
*コートジボワール:ECOWAS、臨時サミット開催
*対アルカイダ制裁監視委、第2回報告
*事務総長、国連本部ビル改修案を提示
*ボスニア:クロアチア人囚人改宗強要の疑い、証拠なし
*安保理、先週の中東決議の完全実施促す - *国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)とIAEAの高官はウィーンで、イラク担当者と、兵器査察受け入れ復帰に向けた具体的取り決めについて、協議をスタートした。
*土曜日、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)はアクラで、臨時サミットを開催し、コートジボワールの紛争解決に向けた話し合いを行った。アナン事務総長はこのサミットに歓迎の意を表明した。
*オサマ・ビンラディンやアルカイダに対する制裁措置の実施を監視する委員会、第2回報告書を発表。報告書は、アルカイダ包囲のための国際的行動にもかかわらず、同ネットワークが財政支援の保持し、脅威となり続けている旨を指摘した。
*ニューヨーク国連本部ビルがますます劣化し、健康、安全上の懸念が生じている事態に対応して、アナン事務総長はこのたび、新しい報告書において、国連ビル改修案の詳細を提示した。
*ボスニア・ヘルツェゴビナにおいて、クロアチア人囚人がイスラム教への改宗を強要されているとの人権侵害の疑いについて調査していたUNMIBHとOSCEはこのたび、共同声明を発表し、これを裏付ける証拠は何も見つからなかった、との旨述べた
*安保理議長は理事国を代表し報道声明を発表し、安保理が中東に関して、先週採択した決議1435の完全実施を促した。
2002年9月29日
- *イスラエル、アラファト議長府包囲解除
*UNDP、初のアラブ地域エイズ対策
*セネガル船籍フェリー、暴風雨で転覆
*国連、IMF/世界銀行・開発委員会に政策声明
*世界心臓デー - *イスラエル、ラマラのアラファト・パレスチナ議長府包囲解除を決定。アナン事務総長は本日、この決定を歓迎する意を表明。
*国連開発計画(UNDP)、イエメンで、HIV/エイズに関するワークショップ(3日間)をスタート。UNDPはまもなく、アラブ地域において、初のエイズ対策地域プロジェクトを立ち上げる予定。
*ガンビア沿岸沖で、セネガル船籍のフェリーが暴風雨に襲われ、転覆。数百人の乗客が溺死したと思われる。この事故の知らせを受けたアナン事務総長は本日、弔意を表明した。
*国連は本日、IMF/世界銀行の開発委員会会合に対す政策声明を発表し、国際社会の広範な支持を受けた開発諸目標を達成するためには、世界の金融・財政・貿易システムの強化に向けた持続的な国際的コミットメントが必要である、と述べた。
*29日は、世界心臓デー。WHOおよびそのパートナーは、健康なライフスタイルを促進すべく、すべての年齢層の人々に対し、ウォーク・イヴェントに参加するよう奨励した。
2002年9月27日
- *東ティモール、国連加盟
*コンゴ:安保理、外国軍隊の撤退計画を賞賛
*安保理、次期非常任理事国:アンゴラ、チリ、ドイツ、パキスタン、スペイン - *総会は本日、決議を採択し、東ティモール民主共和国の加盟を承認した。ニューヨーク国連本部において、東ティモール国旗掲揚式典が行われた。9月10日には、スイスが加盟しており、国連加盟国は191カ国となった。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、コンゴ民主共和国からのウガンダ、アンゴラ、ジンバブエ、ルワンダの各国軍隊の完全撤退計画を賞賛するとともに、国連がこの動きを監視する必要を強調した。
*総会は本日、アンゴラ、チリ、ドイツ、パキスタン、スペインの5カ国を安保理非常任理事国に選出した。任期は来年1月1日から2年間。コロンビア、アイルランド、モーリシャス、ノルウェー、シンガポールの5カ国に替わる。ブルガリア、カメルーン、ギニア、メキシコ、シリアの5カ国は2003年末まで、もう一年、理事国を務める。
2002年9月26日
- *事務総長、イスラエルの軍事攻撃に遺憾の意
*中東:ラーセン特使、テルアビブで会談
*総会、安保理年次報告を採択
*アンゴラ共同委、初会合開催
*旧ユーゴ刑事裁:クロアチア・ボスニアでのミロシェビッチ犯罪裁判開始
*事務総長、コロンビア大統領と会談 - *本日、イスラエル政府はガザで軍事攻撃を行い、市民に死傷者がでた。アナン事務総長はこの攻撃に遺憾の意を示し、その影響に深い憂慮を表明した。
*中東の危機的状態の緩和努力を続けているラーセン中東和平プロセス特別調整官は本日、テルアビブで、イスラエル、パレスチナ双方の代表と会談した。
*総会、安保理の提出した年次報告を採択。同報告は、この1年間について、テロの脅威との闘いに向けた集中的な活動の年であった、と総括している。
*アンゴラ共同委員会の初会合、開催。和平案の実施条件について、協議する。アンゴラ担当事務総長特別代表のイブラヒム・ガンバリ氏は、忍耐強く交渉を継続すること、国民和解へのコミットメントの重要性を強調した。
*旧ユーゴ国際刑事裁判所は本日、ミロシェビッチ前旧ユーゴ大統領がクロアチアおよびボスニア・ヘルツェゴビナにおいて犯したジェノサイドなどについての裁判を開始した。
*アナン事務総長はコロンビア大統領と会談し、同国に対し、人道危機および人権状況への対処を支援することを約束した。
2002年9月25日
- *イラク:石油輸出収入減
*ソマリア:安保理、当事者に和解会議への建設的参加を求める
*国連本部で、米同時多発テロ犠牲者追悼展示
*ダグ・ハマーショルド記念奨学生3人、表彰
*モンゴル非核地帯宣言、10周年
*グアテマラ:人権・治安、懸念すべき状態が継続
*小火器:事務総長報告、具体的提言 - *イラク・プログラムを担当するベノン・セバン事務局長が安保理でブリーフィングし、石油食糧プログラムの下で実施されているイラク石油輸出が落ち込み、その収益が深刻に減少している、と現状を報告した。
*火曜日夜、安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、ソマリアの紛争当事者に対して、10月15日にケニアで開催が予定されている国民和解会議に建設的に参加するよう呼びかけた。
*現在、ニューヨーク国連本部のビジターズ・ロビーにおいて、昨年の米同時多発テロの犠牲者に奉げる展示会が行われている。ナーネ・アナン事務総長夫人は本日、この展示が国連とニューヨーク市の連帯を象徴するものである、と述べた。
*国連特派員協会はこのたび、ジャーナリスト3人を、ダグ・ハマーショルド記念奨学生として表彰。1961年に、ダグ・ハマーショルド記念奨学基金が設置されて以来、継続して、アフリカ、アジア、ラテンアメリカの若いジャーナリストをニューヨークに招待し、総会や安保理の取材の機会を提供している。
*モンゴル非核地帯宣言、10周年。アナン事務総長は声明を発表し、歓迎の意を表明した。
*グアテマラの和平合意実施において進展はみられるものの、同国の人権および治安状況には深刻な憂慮すべき状態が続いている。国連グアテマラ検証団(MINUGUA)を率いるTom Koenigs事務総長特別代表が本日、国連本部で記者団に語った。
*アナン事務総長はこのたび、安保理の要請に応じ、小火器に関する新たな報告書を発表し、小火器・軽兵器統制の実現のため、一連の具体的な提言を行った。
2002年9月24日
- *安保理、イスラエルにラマラでの破壊的活動の停止求める
*イラク:事務総長と安保理常任理事国、話し合い
*シエラレオネ:安保理、UNAMSILを延長
*コンゴ:事務総長、外国軍撤退継続を歓迎
*パレスチナ:市民社会国際会議、終了
*コソボ:遺体のDNA鑑定実施へ - *安保理は決議を賛成14、反対0、棄権1(米国)で採択し、イスラエルに対し、ラマラ、および、その周辺におけるパレスチナ市民や治安インフラに対する破壊的活動を即時停止するよう求めた。
*アナン事務総長は昨日と本日の両日にわたって、安保理の5常任理事国と会談、イラク問題について話し合った。
*安保理は決議を全会一致で採択、シエラレオネ政府による和平プロセスへの努力を支援すべく、国連シエラレオネ・ミッション(UNAMSIL)の任期を半年間延長した。
*アナン事務総長は声明を発表、コンゴ民主共和国から外国軍隊撤退が引き続き撤退していることについて、歓迎の意を表明した。
*「パレスチナ人民を支援する市民社会の国連国際会議」は本日終了するにあたり、行動計画を採択し、パレスチナ占領を終わらせ、国連諸決議を実施するための第1歩として、各国政府と協力し、安保理あるいは総会が国際部隊の承認するよう行動していく旨を述べた。
*国連は本日、コソボで発見された埋葬地から掘り起こされた遺体について、初めてDNA鑑定を行う、と発表した。
2002年9月23日
- *国連改革:事務総長、「さらなる変革への課題」を発表
*中東:安保理、集中討議
*イラクに全決議遵守義務あり、と事務総長
*パレスチナ人民支援の市民社会国際会議
*広報事務次長、国際平和デーの意義を強調
*事務総長、UNIKOM駐留継続を勧告 - *アナン事務総長はこのたび「さらなる変革への課題」と題する報告を発表、さらに国連を強化し、現在・将来の課題に対処していく能力を向上させるための具体的提言を行った。
*安保理は中東における最近の衝突事件への対応策について集中討議を行った。この討議は、パレスチナが、アラブグループ議長として、その開催を要請した。
*アナン事務総長は本日、ニューヨークで記者団の質問に答え、イラクにはこれまでのすべての国連決議を遵守する義務がある、と述べた。
*パレスチナ人民を支援する市民社会国際会議、スタート。同会議の主催は、パレスチナ人民の不可譲の権利行使に関する国連委員会。アナン事務総長は、この会議に対する声明において、中東紛争の終結努力への国連の支援を約束するとともに、市民社会グループに対し、当事者間の理解を深めるべく、その役割を果たすよう促した。
*タルーア広報担当事務次長は先週土曜日の国際平和デーに、CNNのニュースキャスター、Catherine Callawayに対し、この国際デーの意義を説明した。
*UNIKOMに関する事務総長報告、発表。報告において、事務総長は中東における絶え間ない状況の変化を指摘し、国連イラク・クウェート監視団(UNIKOM)の駐留を継続するよう勧告した。
2002年9月20日
- *総会一般演説、終了
*国連本部で、平和の鐘式典
*平和、行動に向けた対話のための女性会議、開催
*中東:安保理、4者の外交イニシアチブへの支持求める - *総会一般演説、終了。12日にスタートした一般演説において、国家元首33人、政府首班14人、副首相14人、外相110人が演壇に立ち、自国の意見を主張した。最終日の本日は、パラオ、グレナダ、アルバニア、キプロス、リベリア、シエラレオネ、エクアドル、キルギスタン、スワジランド、エストニア、アラブ首長国連邦、ガンビア、エリトリアなどの国々の代表が演説した。
*本日、国際平和デー(9月21日)を記念し、ニューヨーク国連本部において、平和の鐘を打ち鳴らす式典が行われた。アナン事務総長は、すべての国家、すべての人々に対し、あらゆる敵対行為を24時間停止するよう訴えた。
*シャルムエルシェイクにおいて、「平和、行動に向けた対話のための女性会議」が開催。アナン事務総長はメッセージを寄せ、戦争により被害を受ける女性たちがその終結により大きな役割を与えられるべきである、と述べた。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、中東和平のための4者(国連、EU、ロシア、米国)の外交イニシアチブに対する広範な支持を促した。
2002年9月19日
- *イラク:UNMOVIC事務局長、安保理にブリーフィング
*アフガン:特別代表、治安情勢に警鐘
*アフガン:安保理議長、暫定政権への支持求める
*中東:事務総長、最近の襲撃事件に憂慮
*総会一般演説:イラク、ルワンダ、サウジアラビアなど
*国連年鑑、CD-ROMで
*コンゴ:ルワンダ部隊、撤退継続
*コソボ:大量埋葬地の存在の証拠なし - *UNMOVICのハンス・ブリクス事務局長は本日、安保理協議でのブリーフィングの後、記者団に対し、イラク当局との交渉がまとまり次第、国連兵器査察団はイラクでの作業を始められるであろう、との楽観的な見方を示した。
*ブラヒミ事務総長特別代表は安保理でアフガン情勢について説明、治安情勢が最も切迫した問題になっているとし、同国政府が十分な解決をできない場合、混沌に陥るであろう、と警告した。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、アフガニスタン暫定政権への全面的支持を表明するとともに、国際社会に対し、同国の復興のための財政的、物質的な支援の約束を果たすよう訴えた。
*アナン事務総長は中東における最近の一連の襲撃事件に憂慮を示し、和平への包括的アプローチの重要性を強調した。
*総会、一般演説。本日は、フィジー、イラク、スウェーデン、ウガンダ、スロバキア、ドミニカ共和国、ネパール、ルワンダ、サウジアラビア、ウズベキスタン、エルサルバドルなどの国々の代表が演説した。
*国連年鑑(United Nations Yeabook)のCD-ROM版が初めて刊行された。ディスク2枚で、1946年-1999年に出版された53全巻(5万9000ページ以上)へのアクセスが可能。
*このたびコンゴ民主共和国東部から引き揚げ始めたルワンダ部隊は撤退を継続している。これまでに、1380人がキンドゥ/カリマから撤退し、キガリに入った。
*コソボ南西部における大量埋葬地の存在の可能性を指摘した報道に対応し調査を行っていたUNMIKは調査を終え、その存在を示唆する証拠はまったくないとする報告を行った。
2002年9月18日
- *ブルンジ:安保理、戦闘の継続に憂慮
*総会一般演説:イスラエル、レバノンなど
*アンゴラ人道援助:国連、資金拠出求めアピール
*安保理、UNAMSILの任務の微調整へ - *安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表、ブルンジにおける戦闘の継続に深刻な憂慮を表明し、反政府勢力に対して、交渉のテーブルに戻り、対話に真剣に取り組むよう求めた。
*総会一般演説。本日は、バヌアツ、スーダン、モザンビーク、イスラエル、レバノン、スリランカ、セントルシア、タジキスタン、エチオピアなどの代表が演説した。
*アンゴラの悲惨な人道状況に対処すべく、国連は現在、今年度中に実施する150件以上のプロジェクトに対し、1億7200万ドルの資金拠出を求めている。年初から8月前半までに拠出されたのは、総額の46%でしかない。
*安保理議長が記者団に語ったところによれば、安保理メンバーは事務総長の提案に応え、国連シエラレオネ・ミッション(UNAMSIL)の任務の微調整を行う意向である。
2002年9月17日
- *中東:国連・EU・ロシア・米国の4者、3段階プランを示す
*4者会談、歴史的、と事務総長
*イラク:査察団受け入れ合意ははじまり、と事務総長
*総会一般演説、5日目
*UNMOVICとイラク、協議
*ハマーショルド事務総長死去41周年 - *国連、EU、ロシア連邦、米国の4者は本日、国連本部で会談した後、コミュニケを発表し、イスラエルとパレスチナが国家として平和的に共存するという目標を実現させるための3段階のプランを示した。
*アナン事務総長は上記4者会談について、歴史的であると評価し、4者が合意したプランについて概要を説明した。しかし一方で、この成功にはパーフォーマンスと希望の両方が必要である、と警告した。
*このたびのイラク国連査察団受け入れ合意について、アナン事務総長は本日、国連本部で行った記者会見において、査察団の復帰努力の始まりであって終わりではないとの旨を述べた。
*総会一般演説、5日目。アルジェリア、カーボベルデ、サモア、アイスランド、クロアチア、タイ、アルゼンチン、ボツワナ、ソロモン諸島、モナコ、タンザニア、マケドニア・旧ユーゴスラビア共和国、ウルグアイ、朝鮮民主主義人民共和国などの国々の代表が演壇に立った。オブザーバーのパレスチナもこの日、演説した。
*国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)は本日、イラクでの国連査察再開の具体的な進め方の問題について、同国の担当者と協議した。
*ダグ・ハマーショルド第2代国連事務総長の死から、41年目。国連本部において、記念式典が行われた。
2002年9月16日
- *イラク、国連兵器査察団の復帰受け入れ合意
*総会、NEPADについて討議
*ウガンダでWFP食糧輸送車列が襲われる
*スリランカ政府とLTTE、直接交渉スタート
*IAEA、ウィーンで総会開催
*UNTAETに関する会議、東京で
*事務総長、コンゴ・ルワンダ・ウガンダの和平合意を評価 - *イラクが事務総長に書簡を送り、国連兵器査察団の復帰の無条件受け入れに合意する旨を伝えた。アナン事務総長が、イラク外相およびアラブ連盟事務局長と会談後、明らかにした。
*総会は、「アフリカ開発のための新パートナーシップ(NEPAD)について討議。アナン事務総長は冒頭、演説し、アフリカが貧困や飢餓の緩和、エイズ統制を達成しない限り、新しいイニシアチブの成功はありえない、と訴えた。討議の終わりに、総会は決議を採択し、NEPADを賞賛し、支持する意を示した。この討議には、ザンビア、ボツワナ、セネガル、ナイジェリア、ガーナ、アルジェリア、南アフリカなど、アフリカ10カ国の首脳らが参加し、自らの考えを主張した。
*先週土曜日の朝、ウガンダにおいて、WFPの食糧輸送車列が武装グループに襲われ、WFP職員一人が銃弾に当たり、死亡した。この襲撃事件を受けて、WFPはしばらくの間、この地域の食糧援助活動を停止することを決めた。
*スリランカ政府と反政府勢力LTTEがタイにおいて、直接交渉をスタート。アナン事務総長は声明を発表し、この交渉開始を歓迎する意を示した。
*IAEA事務局長は、総会(ウィーン)で演説し、イラクが核兵器を開発しているかどうか確認するために、新たな調査が必要不可欠である、と訴えた。IAEAの査察は1998年以来、実施不可能な状態となっている。
*UNITARの主催の下、東京において、国連東ティモール暫定行政機構(UNTAET)に関する会議が開かれている。アナン事務総長は同会議にメッセージを寄せ、制度構築や多岐にわたる複雑な活動計画など、国連は東ティモールでの活動に多くのことを学んだ、と指摘した。
*アナン事務総長は安保理宛報告書を発表し、コンゴ民主共和国がルワンダ・ウガンダと別個に締結した和平合意は第1歩だが、地域の長年の紛争解決に向けた確かな前進である、と述べた。
2002年9月14日
- *コロンビア市民社会の紛争解決努力を賞賛:事務総長(15日)
*アナン事務総長がアラブ連盟事務局長、イラク外相と会談
*総会、一般演説3日目
*安保理議長、イラク問題などに対する立場を説明 - *アナン事務総長は声明を発表して、コロンビアの人々や市民社会が同国の紛争の交渉を通じた解決をはかろうとしていることに賞賛の念を示した(15日)。
*アナン事務総長は、アラブ連盟事務局長とイラク外相と会談し、イラクや中東の情勢について話し合った。
*総会一般演説、3日目を終了。本日午前中、演説を行ったのは、コンゴ民主共和国、ザンビア、トンガ、カザフスタン、英国、ルーマニア、キューバ、オマーンなど。午後には、ツバル、マレーシア、モロッコ、オーストリア、ウクライナ、ガイアナ、マラウイなどの国々の代表が演説した。
*安保理議長は理事国を代表し報道声明を発表、イラクの国連決議違反の問題を含めて、世界の各紛争地域について、理事国の共有する立場を説明した(13日)。
2002年9月13日
- *総会一般演説2日目。日本の小泉首相、演説
*アフガン:ドナー会合 - *総会一般演説、2日目。インドのパジパイ首相は、貧困、環境破壊、経済格差などの問題が将来の世代に脅威を与えていると述べたうえで、国際社会に対し、開発途上諸国の正当なニーズに対処するよう訴えた。なお本日、日本の小泉首相も一般演説を行った。この他、イタリア、コロンビア、スロベニア、オーストラリア、スイス、ガーナ、マダガスカル、ブルンジ、コンゴ共和国、モーリシャス、ベネズエラ、エジプト、クウェート、中国、ロシア連邦、アイルランド、チリなども演台に立った。
*アフガニスタン支援国による非公開会合、国連本部で開催。日本を含み、20カ国以上が参加。会合後、コミュニケを発表し、アフガニスタンにおける進展を賞賛し、治安を回復する努力を支援することを約束した。
2002年9月12日
- *総会、一般演説スタート
*ブッシュ米大統領、一般演説
*事務総長、米大統領と会談
*総会議長、米大統領と会談
*国連大学学長、再任 - *総会、一般演説スタート。アナン事務総長は冒頭演説、テロや世界の広範な問題を解決するうえで、多国間行動が重要である旨訴えた。
*ブッシュ米大統領は総会で一般演説し、イラクに対し、国連決議遵守を求めるとともに、米国が安保理と協力して国連の共通の挑戦に取り組んでいくことを約束。イラクが決議違反を続ける場合、世界が行動しなければならないとの旨述べた。一般演説初日、このほかに、南アフリカ、ペルー、ブラジル、アフガンニスタン、ユーゴスラビア、パラグアイ、グアテマラ、パナマ、赤道ギニア、ミクロネシア、パキスタン、ブルガリア、ラトビア、リトアニア、ナウル、ジンバブエ、デンマークなどの国々の代表が演説した。
*アナン事務総長、ブッシュ米大統領と会談。イラク情勢を含む、世界の安全保障問題について、話し合った。
*カバン総会議長はブッシュ米大統領と会談し、国連と米国の共通の問題について、話し合った。
*アナン事務総長はユネスコ事務局長と協議のうえ、国連大学のギンケル学長を再任した。ギンケル氏は62歳、1997年に第4代国連大学学長に就任。
2002年9月10日
- *ICC第1回締約国会議、終了
*UNMOVICがイラクにとってチャンス、とブリクス委員長
*専門家グループ、テロ対応について国連に提言
*第57回総会、開幕
*ルワンダで、髄膜炎流行 - *国際刑事裁判所規程の第1回締約国会議、終了。アナン事務総長は同会議で演説、参加締約国に対し、同裁判所が政治的な「魔女狩り」に使われないよう注意を促した。
*国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)のブリクス委員長は安保理非公開協議でのブリーフィング後、記者団に対し、同委員会がイラクの利益にかなうチャンスを提供するものであるとの旨述べた。
*テロに対する国連の対応策を練る専門家報告、発表。この報告を作成したのは、2001年10月に設置された「国連とテロに関する国連政策作業グループ」で、具体的な政策提言を行っている。
*第57回総会、開幕。議長を務めるチェコ共和国のJan Kavan氏は演説し、グローバリゼーション、平和と安全、国連の役割強化、改革促進など、一連の問題に関心を喚起した。
*ユニセフによれば、現在、ルワンダにおいて髄膜炎が流行し、200万の人々の生命に脅威を与えており、この疾病がさらに首都キガリに広がり、100万の住民にも影響を及ぼすことが恐れられている。
2002年9月6日
- *キプロス:事務総長、両系指導者と会談
*アフガン:安保理、大統領暗殺未遂を非難
*イラク:UNMOVIC報告、発表
*事務総長、ブッシュ米大統領演説に関心
*ICC、来年3月には始動へ
*9月8日は国際識字デー
*安保理、UNMEE任期延長
*第55回DPI/NGO年次総会、開催へ
*コンゴ:安保理、ウガンダ撤退合意を評価 - *アナン事務総長、パリで、キプロスのトルコ・ギリシャ両系指導者と会談した。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、アフガニスタンのカルザイ大統領の暗殺未遂事件について、最も強い調子で非難した。
*UNMOVIC理事会はこのたび、報告書を発表し、ハンス・ブリクス委員長のリーダーシップに対して、全面的支持を示した。
*アナン事務総長はパリで記者団に対して、ブッシュ米大統領が行う国連総会一般演説に、高い関心を持っている旨述べた。
*国際刑事裁判所規程の第1回締約国会議議長はこのたび、同裁判所について、2003年3月にはその機能開始が可能となるべきである、と述べた。
*アナン事務総長は、国際識字デー(9月8日)に寄せるメッセージを発して、教育格差について、グローバル化する世界の根本的不平等であるとし、その格差是正努力を倍加するよう促した。
*安保理は決議を全会一致で採択し、国連エチオピア・エリトリア・ミッション(UNMEE)の任期を6ヶ月間延長した。
*第55回DPI/NGO年次総会、月曜日に開始する。国連広報局(DPI)の主催。3日間の日程で、戦争で破壊された社会における法の支配の再確立、良い統治、社会サービスの回復、経済回復、精神的和解、武装解除プロセスの問題について、話し合う。ユーゴスラビア大統領、東ティモール外務副大臣らも出席する。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、コンゴ民主共和国からのウガンダ軍撤退に関する最近の合意を賞賛する旨述べる一方で、同国東部の状況に深い懸念を示し、両当事者に対し、戦闘を即時停止するよう呼びかけた。
2002年9月5日
- *対ビンラディン制裁監視委員長、より厳酷な措置求める
*アフガン:カルザイ大統領暗殺未遂
*PKO事務次長補、安保理にUNMIK活動説明
*事務総長、パリ入り
*カメルーンとナイジェリア国境紛争:ICJ決定に従うことに合意 - *対オサマ・ビンラディン制裁監視委員長はアルカイダのテロ脅威の継続に警告を発し、より厳格な措置を講じるよう求めた。
*アフガニスタンにおいて、カルザイ大統領暗殺未遂と爆弾テロが相次いで起こったことについて、アナン事務総長は衝撃を受けたとし、最も強い調子で非難する声明を発表した。
*アナビ平和維持活動担当事務次長補が、安保理でブリーフィング。UNMIKがコソボで法の支配の確立、来る地方選挙の準備、マイノリティー・コミュニティーの帰還のための環境整備に向けた活動を進めている旨説明した。
*アナン事務総長、パリ入り。明日のキプロスのギリシャ・トルコ系両指導者の直接会談を控え、デソト特別顧問と協議した。
*カメルーンとナイジェリアの両大統領は、アナン事務総長との会談後、両国間の国境をめぐる対立、善隣関係の回復について、国際司法裁判所の決定に従うことに合意した。
2002年9月4日
- *ヨハネスブルク・サミット:実施文書、採択
*事務総長、イスラエルに国際人道法の遵守を促す
*事務総長、米国務長官と会談
*イラク石油輸出減少
*9・11:安保理、反テロ声明へ
*スーダン和平交渉中断
*コンゴ:ウガンダ軍隊、撤退 - *ヨハネスブルク・サミットは本日、10日間の集中討議を終えて、実施文書を採択した。サミットには政府代表9101人、NGO8227人、報道陣4012人を含み、2万1000人以上が参加した。
*アナン事務総長はイスラエルの軍事攻撃でパレスチナ市民が死亡していることに憂慮を示し、同国に対し、国際人道法の下の義務を遵守するよう促した。
*ヨハネスブルクにおいて、アナン事務総長はパウエル米国務長官と会談し、イラク問題や中東情勢について話し合った。
*アナン事務総長はヨハネスブルクで記者団に対し、同地で開かれたサミットが貧困との闘いを進めるのに必要な公的機関、市民社会、企業などの協力関係を築くうえで、大きな一歩をしるした、との旨述べた。
*国連イラク・プログラム部によれば、イラクの石油輸出量は前週に引き続き減少。輸出総量490万バレル、収入は1億2300万ドルだった。
*9月11日、米同時多発テロ1周年の日に、安保理はハイレベル会合を開催し、反テロの議長声明をだす予定。
*スーダン政府と反政府勢力の第2回和平交渉が一時中断した事態について、アナン事務総長は憂慮を示し、当事者双方に対し、交渉再開を促した。
*コンゴ民主共和国の北東部から、ウガンダの軍隊(2000人兵力)がこのたび、撤退した。
2002年9月3日
- *ヨハネスブルクサミット:実施文書、合意成立
*事務総長、イラク副首相会談
*中東:国連特使、イスラエル攻撃に憂慮
*国際刑事裁:初会期をスタート
*コンゴ、人権担当大臣解放 - *ヨハネスブルクサミット閣僚会合において、サミット終了時に採択する予定の世界実施文書について、健康と人権に関わる項目を残し、合意が成立した。
*ヨハネスブルクにおいて、アナン事務総長とイラクのアジズ副首相が会談し、国連兵器査察の問題について話し合った。
*最近、イスラエルの攻撃により、あわせて10余人のパレスチナ市民が死亡していることについて、ラーセン中東和平プロセス特別調整官は憂慮を表明して、罪のない人々を保護する措置を講じるよう求めた。
*国際刑事裁判所が国連本部で、初会期をスタート。日程は、9月10日まで。同裁判所の判事と検察官の選出について、手続き規則を採択する予定。
*コンゴ民主共和国の北西部において、先週木曜日に拉致されていた人権担当大臣がこのたび、解放された。MONUCのAmos Namanga Ngongi代表は、喜びを表明した。
2002年9月2日
- *ヨハネスブルク:事務総長、具体的取り組みを求める
- *ヨハネスブルクサミットにおいて、アナン事務総長は演説し、各国首脳たちに対して、水、エネルギー、衛生、農業、生物多様性の5つの分野の具体的取り組みを求めた。
2002年8月30日
- *ヨハネスブルクサミット、首脳クラスの討議へ(9月1日)
*事務総長、モザンビーク訪問中
*ヨハネスブルク:FAOやユニセフ、地球問題への投資求める
*エリトリアから、最後のエチオピア人戦争捕虜搬送
*南部アフリカ、遺伝子組み換え食物受け入れ拒否の再考を - *ヨハネスブルクサミット、各国首脳の参加を得て、議論が本格化。また、世界各地から子どもたちが様々な形で参加し、地球環境の悪化に懸念を表明する。(9月1日)
*アナン事務総長、モザンビーク訪問中。チサノ大統領の主催する夕食会において、事務総長は、同国の発展が戦争を終えた国々に対し、良い模範となる、と述べた。
*ヨハネスブルクサミットにおいて、FAO、ユニセフ、UNAIDSの事務局長はそれぞれ、各国政府に対し、飢餓や貧困の緩和、安全な飲み水の提供、エイズ対策などを求めた。
*ICRCが木曜日、エリトリアに残っていたエチオピア人戦争捕虜の最終グループ(279人)を祖国に帰還させた。国連は本日、これを確認した。
*ジャック・ディウフFAO事務局長はヨハネスブルクサミットで記者会見し、遺伝子組み換え食物を含んだ援助食糧の受け入れを拒否する南部アフリカ諸国に対し、1300万の人々が援助を必要としている現状と、多様な情報と現在の科学的見識を十分に検討し決定するよう訴えた。
2002年8月29日
- *国連、パレスチナ経済に関する統計発表
*ヨハネスブルクサミット:パートナーシップ事業に焦点
*事務総長、モザンビーク訪問
*シエラレオネ:安保理、ダイヤモンド取引監視を評価
*安保理、ブーゲンビルに武器除去努力求める
*事務総長、中央アフリカ地域に和平努力促す - *イスラエルの西岸侵攻移行のパレスチナ経済について、国連は初の統計報告を発表し、貧困と失業状況が悪化の一途を辿り、地域に悲惨な影響を及ぼしている旨指摘した。
*ヨハネスブルクサミットにおいて、行動計画案を実際の目標達成努力に結びつけることをめざし、各国政府、民間セクター、市民社会、国際機関のパートナーシップ事業に関心を向けた討論が行われた。
*アナン事務総長、モザンビークを訪問。同国のチサノ大統領を会談し、エイズや旱魃の問題について話し合った。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、シエラレオネが国内鉱山の監督メカニズムを創設しダイヤモンド取引の監視に取り組んでいることについて、賞賛の念を表明した。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、ブーゲンビルの武器を除去する努力を新たにするよう促した。2001年8月、ブーゲンビルとパプアニューギニアの和平合意が署名されたが、その中に自治、住民投票、武器の除去の3点が盛り込まれている。
*アナン事務総長は「中央アフリカの安全保障問題に関する国連常設諮問委員会」にメッセージを送り、中央アフリカ地域がこれまでの成果を生かし、平和を築くために全力を尽くすよう求めた。
2002年8月28日
- *ヨハネスブルクサミット:漁業資源の回復をめざす合意
*事務総長、レソト訪問
*シエラレオネ:事務総長特使、難民キャンプ訪問視察
*グアテマラ:MINUGUA、リンチ多発を指摘
*エリトリア、地雷除去NGOに活動停止命令 - *世界の漁業資源が近年減少している事態に対応し、ヨハネスブルクサミットは本日、2015年までにこれら資源の回復をはかることに合意した。
*アナン事務総長、レソトを訪問。同国において、首相との会談、議会演説などにおいて、エイズや飢餓への取り組みを求めた。
*シエラレオネ担当事務総長特別代表のアラン・ドス氏はシエラレオネとリベリア国境沿いにある難民キャンプを視察した。同地においては、戦闘が起こるごとに難民が流入し、衛生条件等が悪化している。
*MINUGUAはこのたび報告書を発表し、グアテマラにおいてリンチが多発しているのは人権状況悪化の兆しであると指摘した。
*エリトリア政府がこのたび国際NGOに対して、地雷除去活動を今月末までに停止するよう求めた問題について、国連は現在、その期限を延長するよう求めている。
2002年8月27日
- *事務総長、ボツワナ訪問
*国連ミレニアム開発目標:事務総長特使、記者ブリーフィング
*国連ウェブサイト:各国大使、子どもの質問受付へ
*イラク石油輸出減少
*アフガン:大量埋葬地の調査、証人の保護を
*キプロス:両系指導者、直接会談 - *アンゴラ訪問中のアナン事務総長は声明を発表し、ジンバブエの深刻な食糧危機の事態を打開するため、同国の適切な土地改革の必要を訴えた。
*アナン事務総長、ボツワナを訪問。国連事務総長が同国を訪ねるのは初めて。
*国連ミレニアム開発目標担当の事務総長特別顧問Michael Doyle氏は、このたび目標の実施状況について発表された事務総長報告について記者ブリーフィングし、達成に向けた国際社会の今後の道のりがまだ長いことに関心を喚起した。
*国連ウェブサイトのサイバースクールバスに、新たに子ども向けのページが追加された。「大使に質問しよう」というページで、各国の国連大使が1ヶ月毎に持ちまわりで、世界じゅうの子どもたちからの質問に答える。最初の月は、ロシアのラブロフ大使が担当する。
*イラク・プログラム部によれば、イラクの石油輸出は前週に比べて200万バレル減少し、530万バレルであった。
*アナン事務総長はアンゴラにおいて、同国首脳および反政府勢力代表と会談、人道援助、和平プロセスに対する国連の支援を約束した。
*ブラヒミ事務総長特別代表はカブールで記者会見し、アフガニスタン北部で見つかった大量埋葬地の調査に際して、その証人を保護する責任を指摘した。
*キプロスにおいて、ギリシャ・トルコ両系指導者による直接会談が行われた。事務総長特別顧問のアルバロ・デソト氏が同席した。
2002年8月26日
- *ヨハネスブルクサミット、スタート
*事務総長、コートジボワール、アンゴラ訪問
*UNIDO、企業の社会的責任について報告書
*事務総長、ミレニアム目標に関する報告
*アフガニスタン:国連ゲストハウスで爆発 - *ヨハネスブルクサミット、スタート。この10日間の会議には、100人を超える各国首脳が出席。そのほか、6万人近い人々が参加する。
*ヨハネスブルクサミットにおいて、各国政府は行動計画案に関連する交渉を行い、地球環境基金(GEF)が砂漠化防止条約の資金メカニズムとなるよう、その任務拡大を決めた。
*コートジボワール訪問を終えたアナン事務総長は次にアンゴラを訪れ、同国大統領と会談した。会談において、事務総長は、同国南部の永続的平和の展望が開けたことについて賞賛した。
*UNIDOはこのたび、「企業の社会的責任:開発途上国の中小企業に対する影響」と題する報告書を発表。貧困を緩和するため、先進国および開発途上国において、企業の社会的責任を重視する必要を指摘する。
*アナン事務総長はコートジボワールを訪れ、同国大統領と会談した。会談後、事務総長は記者会見し、同国の和解への動きを賞賛し、それが開発の面における前進につながるであろうと述べた。
*アナン事務総長は総会に報告書を提出し、国際社会がミレニアム目標の達成のためには、さらに多くのことを行わなければならない、と述べた。
*アフガニスタンの首都カブールの国連ゲストハウスで爆発が起こり、少女一人が軽症を負った。国連要員に負傷者はでなかった模様。
2002年8月23日
- *軍縮事務次長、開発と軍縮の関連を訴える(25日)
*ECA報告:アフリカの諸問題の解決に新技術の利用を(24日)
*事務総長、アフリカ5カ国訪問へ
*ヨハネスブルクサミット、26日から来月4日まで
*中東:タスクフォース、国際支援の必要訴える
*エチオピア・エリトリア、戦争捕虜解放を約束 - *中央アジア非核化地帯の構想を促進するためトルクメニスタンを訪問中のダナパラ軍縮担当事務次長は土曜日、ヨハネスブルクサミット参加者が、サミットの議題への取り組みにおいて、軍縮の役割の重要性を認識するよう促した。(25日)
*アフリカ経済委員会(ECA)は、ヨハネスブルクサミットで発表する報告書において、新技術を効果的に利用することができれば、アフリカの疾病率、食糧不安定、環境破壊への脆弱性といった問題への対処を支援することができる、と述べた。(24日)
*明日、アナン事務総長は、アフリカ5カ国訪問を開始する。最後の訪問国は南アフリカで、ヨハネスブルクサミットに出席する。
*ヨハネスブルクサミットが26日から来月4日まで、開催される。月曜日、南アのムベキ大統領が冒頭演説し、開幕する。
*「パレスチナ改革に関する国際タスクフォース」、パリでの2日間の会合を終了。パレスチナ国家とイスラエルの平和的共存の基盤づくりのための国際的な支援の必要を訴えた。
*エチオピアとエリトリアはこのたび、残るすべての戦争捕虜を解放することを約束。アナン事務総長はこの動きに歓迎の意を表明した。
2002年8月22日
- *中東:安保理、タスクフォースのパリ会合を支持
*西岸・ガザ:イスラエル、人道アクセス緩和措置
*ソマリア:各地で人道状況が悪化
*ボスニア:UNMIBH、警察官認定プロセスを明らかに
*米国で、UNFPAに対する市民募金運動
*国際刑事裁、ルワンダの疑念に回答
*アフガニスタン:国連、大量埋葬地調査に支援の立場 - *安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、パレスチナ自治政府の改革について、国際タスクフォースが現在、パリで行っている協議に支持を表明した。
*イスラエル政府は、西岸・ガザにおける人道的惨害を回避すべく、人道アクセスを緩和するための措置を講じ始めた。このたび、8日間の中東訪問から戻った人道問題担当の事務総長個人代表キャサリン・バーティーニ氏が国連本部で記者会見し、明らかにした。
*この数ヶ月間、ソマリアの各地において、旱魃、紛争や強制立ち退き等による人道状況の悪化がみられる。アナン事務総長が総会に報告書を提出し、述べた。
*UNMIBHは、ボスニア・ヘルツェゴビナの警察官認定プロセスについて明らかにした。国際的な認定基準を満たして初めて、警察官になれることを確保した。
*米国において、議会が国連人口基金(UNFPA)に対する3400万ドルの拠出を拒否していることに不満を示し、米国市民たちが草の根レベルでEmailによる募金運動を始めた。UNFPAに対し、一人1ドルの寄付を求め、この金額の穴埋めをすることをめざす。UNFPAは本日、この市民運動について、歓迎の意を表明した。
*ルワンダ国際刑事裁判所は安保理議長に書簡をだし、ルワンダ政府が同裁判所の非効率と腐敗について疑念を示した問題について、回答した。
*UNMAスポークスマンは本日カブールで記者ブリーフィングし、アフガニスタン北部の大量埋葬地の件について、今のところ、同国政府から正式な要請はないが、国連としては、いかなる調査についても支援する用意がある、と述べた。
2002年8月21日
- *ブルンジ:安保理、武装勢力に戦闘停止求める
*安保理、イラクに残るクウェート人らの問題に憂慮
*平和維持活動担当事務次長、中国訪問終了
*ルワンダ国際刑事裁:元国軍幹部の公判開かれる
*中東:4者代表、自治政府改革の進捗状況を検討 - *安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、ブルンジの武装諸勢力に対し、即時戦闘停止と停戦協定の早急な交渉を求めた。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、イラクに残るクウェート人らの苦境に深い憂慮を示すとともに、イラク政府に対し、同問題解決に向けた国際努力に協力するよう求めた。
*国連平和維持活動担当事務次長は、中国訪問を終了。同国政府高官らと会談し、同国の平和活動参加の拡充について話し合った。
*ルワンダ国際刑事裁判所において、ジェノサイド罪等を問われている元ルワンダ軍幹部Augustin Bizimungu氏の公判が行われた。同氏は無罪を主張した。
*「パレスチナ改革のための国際タスクフォース」は明日、パリで会合を開き、パレスチナ自治政府の改革の進捗状況について話し合う。タスクフォースには、国連、米国、ロシア、EUの4者のほか、ノルウェー、日本、世界銀行、IMFが参加している。
2002年8月20日
- *クメール・ルージュ裁判:事務総長、交渉権限の必要訴える
*アフリカ:事務総長報告、発表
*アフガニスタン:大量埋葬地に関する調査報告
*コソボ:UNMIK副代表、任命
*FAO、世界農業に関する報告発表
*クウェート人行方不明者:事務総長報告発表
*コンゴ:人権特別報告者、市民保護訴える - *クメール・ルージュ裁判に関する最近のカンボジア政府の動きに対応して、アナン事務総長は、声明を発表。カンボジア、関係加盟国に対し、安保理、総会において、事務総長に交渉を進める権限を求めるよう促した。
*「アフリカにおける紛争の原因、持続的平和、持続可能な開発の促進」に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長はアフリカにおいて、平和回復、経済開発、良い統治に向けた努力が実りを結びつつあるとしたが、暴力、資金援助の減少、エイズ、貧困等が依然、大きな問題である旨を指摘した。
*アフガニスタン北部において、大規模埋葬地と思われるものが発見されたと伝えられることを受けて、UNAMAは本日、声明を発し、今年はじめに行われた同地への視察訪問について詳細を提供した。
*アナン事務総長はこのたび、国連コソボ暫定行政機構(UNMIK)の副代表(文民行政担当)に、Francesco Bastagli氏を任命した。前任者のTom Koenigs氏はグアテマラ担当の事務総長特別代表に就任する。
*FAOはこのたび、「世界農業:2015/2030年に向けて」と題する報告書を発表。今後数10年の間、世界の食糧生産量は人口成長を引き続き凌ぐが2030年まで、開発途上諸国の人々は数億人単位で、飢え続けるであろう、との予測を明らかにした。
*アナン事務総長は安保理に報告書を提出し、クウェート人行方不明者の問題について、イラク政府が協力を拒んでいることが、解決に向けた進展を阻んでいる、と指摘した。
*コンゴ民主共和国の人権状況担当の特別報告者は、同国紛争各派にアピールを発信し、女性や子どもなど、一般市民を保護するよう訴えた。
2002年8月19日
- *兵器査察:イラク回答、安保理で回覧
*中東:人道特使、訪問終了
*イラク:国連とクウェート、歴史文書返還問題協議
*事務総長に、アシャンティの称号
*シエラレオネ北部:政府事務所、開所
*アフガニスタン:ガズニ州、国連施設外に武装治安部隊 - *兵器査察問題に関して、イラクの事務総長への回答書がこのたび、アラビア語から翻訳され、安保理メンバーの間に回覧された。
*人道問題担当の事務総長個人代表キャサリン・バーティーニ氏は本日、中東訪問を終了。訪問最終日の本日、ベツレヘムで商売を営む店主たちや、ICRCの運営するパイロット・プロジェクトに参加する商店を訪ねた。
*クウェートの歴史的文書をイラクから返還する問題について、国連担当者リチャード・フォラン氏が本日、クウェート代表と会合をもち、協議した。
*アナン事務総長はこのたび休暇で戻った祖国ガーナにおいて、アシャンティの人々から、高位の顧問を意味する「ブスムル」の称号を与えられた。
*シエラレオネ北部において、このたび、元RUF本部が政府事務所として開所したことについて、UNAMSIL高官は、地域の文民統治の回復における重要な一歩である旨述べた。
*アフガニスタンのガズニ州において、UNHCR事務所が先週、襲われたことを受けて、同州は武装治安部隊を国連施設外に駐留させることに合意した。
2002年8月16日
- *イラク、兵器査察問題で事務総長に返書
*世界各地で洪水被害
*内部監査部、国連雇用慣行調査報告
*人道特使、ガザ訪問
*中央アフリカ:事務総長、BONUCA延長勧告 - *イラクはこのたび、兵器査察受け入れに関して、アナン事務総長の書簡に対する回答を行った。この返信は、安保理の公式文書として、回覧される。
*中欧、南アジア、ロシア、イラン、中国、フィリピンなど、世界各国を大洪水が襲い、多大な被害をもたらしている。アナン事務総長は、被害者に心痛の念を示し、国連支援の継続を約束した。
*国連内部監査部(OIOS)はこのたび報告書を発表し、国連の雇用慣行において、国籍、人種、性別、宗教などによる差別の恒常化は認められない、と述べた。しかしジェンダーや宗教の側面における平等を促進するうえで、国連の取り組みを向上させるべく、様々な措置を講じる必要を指摘した。
*人道問題担当の事務総長個人代表キャサリン・バーティーニ氏は、訪問中のガザ地区において、パレスチナ女性やこどもを対象にした援助プロジェクトを視察した。
*アナン事務総長はこのたび安保理に対し、国連中央アフリカ共和国平和建設支援事務所(BONUCA)の任期を2003年末まで延長するよう勧告した。
2002年8月15日
- *アンゴラ:安保理、UNMAを設置
*コンゴ・ルワンダ:安保理、和平合意を歓迎
*コンゴ:安保理、北東部での戦闘を非難
*事務総長特使、ガザを視察
*アンゴラ:安保理、対UNITA制裁停止を延長
*9・11テロ:国連、記念式典予定
*アフガン:北部2派、武装解除に合意 - *安保理は決議を全会一致で採択し、アンゴラに展開する新しい国連ミッション、国連アンゴラ・ミッション(UNMA)の設置を承認した。アナン事務総長の勧告を受けたもので、任期は来年2月15日までの半年間。
*安保理議長は公開会合において声明を読み上げ、コンゴ民主共和国とルワンダ両国間で最近成立した和平合意を歓迎するとともに、当事者に対し、合意の下の責任を果たすよう促した。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、コンゴ民主共和国北東部の町Buniaで発生した戦闘と殺害事件を非難するとともに、暴力の即時終結を求め、責任者を裁判にかけるよう促した。
*人道問題担当の事務総長個人代表キャサリン・バーティニ氏はガザにおいて情勢を視察し、パレスチナ自治政府の高官と会談した。
*安保理は決議を全会一致で採択し、アンゴラ反政府勢力UNITAが同国の民主的政治プロセスに積極的に参加しようとしていることを歓迎し、同勢力メンバーの旅行における制裁措置(1997年決議)の一時停止をさらに90日間延長した。
*国連は9月11日朝、昨年の米同時多発テロの1周年を記念した式典を催す。式典には、アナン事務総長他、総会議長、米国連大使らが参加する予定。
*アフガニスタン北部で対立していた2派がこのたび、UNAMAの支援した合意の下、武装解除することに合意した。先週、この2派の間の戦闘で、兵士8人が死亡していた。
2002年8月14日
- *エチオピア・エリトリア:安保理、UNMEEの任務変更
*東ティモール:人権高等弁務官、インドネシア裁判所の初判決に憂慮
*ルワンダ刑事裁:安保理、暫定判事(18人)の追加決定
*軍縮事務次長、タジキスタン入り
*アフガニスタン:UNHCR事務所、襲われる
*クウェート資産:国連、イラクが交渉開始 - *安保理は決議を全会一致で採択し、国連エチオピア・エリトリア・ミッション(UNMEE)が国境画定委の決定の迅速かつ秩序ある実施を支援できるよう、その任務の変更を行った。
*ロビンソン人権高等弁務官は、インドネシアの裁判所が東ティモールで発生した犯罪について下した初判決について憂慮を表明するとともに、同国政府に対して、1999年の住民投票の際に起こったと思われるすべての人権侵害について徹底的な調査を行うよう促した。
*安保理は決議を全会一致で採択し、ルワンダ国際刑事裁判所の作業を早急に完了させることをめざし、暫定判事(18人)を追加することを決定した。
*ダナパラ軍縮問題担当事務次長、タジキスタン入り。本日、国連ラジオとのインタビューにおいて、中央アジア5カ国が同地域の非核化条約に合意するであろう、との楽観的な見通しを示した。
*火曜日夜、アフガニスタンのカブール南西部の町Ghazniにおいて、UNHCR事務所が武装した男たちに襲われ、事務所の備品が盗まれた。死傷者は報告されていない。
*バグダッドにおいて、国連とイラクの代表が、イラクのクウェート侵攻後行方不明になっているクウェート資産の返還問題について交渉を開始した。
2002年8月13日
- *東ティモール:UNMISETの活動、順調
*事務総長特使、中東訪問中
*アンゴラ:コンゴからの帰還難民、減少
*アフガニスタン:UNFPA、カブールに移動病院
*イラク、石油輸出急減
*ボスニア:セルビア人女性に暴力をはたらいた男性を地方警察が逮捕
*軍縮事務次長、中央アジア諸国訪問へ
*ギニアビサウ:事務総長報告、UNOGBIS任期延長を勧告 - *安保理、東ティモールに関する非公式協議を開催。協議後、安保理議長は理事国を代表して報道声明を発し、東ティモールおよび国連東ティモール支援団(UNMISET)が同国の独立後、大きな歩みを進めているとの旨述べた。
*人道問題担当の事務総長個人代表キャサリン・バーティーニ氏は現在、中東訪問を続行中。
*アンゴラにおける生活状況が困難なものになっていることから、コンゴ民主共和国からアンゴラへ戻る帰還難民の数が減少している。UNHCRが本日、明らかにした。
*アフガニスタンに戻る難民が増えるなか、UNFPAはこのたび、同国の母子保健サービスを拡充すべく、カブールに緊急移動式病院を設置した。
*イラク石油食糧交換プログラムの下、イラクの石油輸出量が急減。8月9日までの一週間で、売却できたのはわずかに、440万バレル。この前の1週間は840万バレルだった。
*ボスニア・ヘルツェゴビナの地方警察がこのたび、サラエボに戻るのを選んだセルビア人女性に対し、性的に暴行を加えた男性を逮捕した。UNMIBHはこれについて、賞賛の念を表明した。
*ダナパラ軍縮問題担当事務次長は8月14日-26日、中央アジアの5カ国を訪問する。現在交渉中の中央アジア非核地域条約草案について、各国政府代表らと話し合う。
*ギニアビサウ情勢に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は同国の安定のため、国連ギニアビサウ平和建設支援事務所(UNOGBIS)の任務を来年末まで延長するよう勧告した。
2002年8月12日
- *バーティーニ人道問題担当特使、テルアビブ入り
*コンゴ:ブニア州知事公邸で15人の死体発見
*きょうは、国際青年デー
*スーダン:政府・SPLM和平交渉、スタート
*アフガン:イランからの帰還難民、急増
*カシミール:国連、UNMOGIPに関する報道に反駁
*コソボ:UNMIK、アルバニア系一人逮捕
*ソマリア:国連職員、解放 - *人道問題担当の事務総長個人代表キャサリン・バーティーニ氏が本日、テルアビブ入り。地域における人道危機の状況を調査する。
*コンゴ民主共和国北東部のブニア州知事公邸で、MONUCは15人の死体を発見。これで、反政府勢力の2派が先週、衝突事件を起こして以来、死者数は合計で、90人となった。
*本日は、国際青年デー。アナン事務総長はメッセージを発し、ヨハネスブルクサミットの成功には、若者たちの関与が欠かせない、と訴えた。
*スーダン政府と反政府勢力SPLMの第2回和平交渉がケニアで始まった。アフリカ担当事務総長特使モハメド・サヌーン氏もこの交渉に参加。
*8月に入ってから、イランからアフガニスタンに帰還する難民の数が急激に増えた。これについて、UNHCRはイラン当局が難民に対し、立ち退くよう圧力をかけたとして、懸念を表明した。
*カシミールに展開する国連インド・パキスタン軍事監視団(UNMOGIP)について、現地の報道機関が事実無根のニュースを流した。国連はこれに反駁し、同監視団がカシミールの停戦監視を任務とし、監視団は第3者に情報を提供することはない、と強調した。
*UNMIK警察はこのたび、アルバニア系コソボ人Rustem Mustafaを、不法に拘束下にあった少なくとも5人を拷問し、殺害した容疑で逮捕した。
*ソマリアにおいて、今月はじめに拉致され、5日間拘束されていた国連職員Abdulkadir Mohamed Abikar氏が解放された。国連は本日、歓迎声明を発表した。
2002年8月9日
- *国連・南ア、コンゴ・ルワンダ和平合意実施事務局設置(10日)
*中東:国連、今後もアラファト議長を協議相手に
*アフガニスタン:NGO施設で爆発
*人権小委、米国に対し、8・14死刑執行の停止求める
*エイズ基金:サッカー親善試合で、3億7500万ドル
*事務総長、アフリカ5カ国訪問へ
*エリトリア、エチオピア人捕虜を解放 - *国連と南アフリカ政府は共同コミュニケを発表し、コンゴ民主共和国とルワンダの間でこのたび締結された和平合意の実施を支援すべく、事務局の設置を決定した旨を明らかにした。(10日)
*アナン事務総長は本日、国連が今後も引き続き、パレスチナ自治政府のアラファト議長を、パレスチナの人々の代表として考え、話し合っていく、との立場を確認した。
*障害者の権利に関する包括的条約に関するアドホック委員会が、2週間の会期を終了した。
*アフガニスタンのジャララバド市において、NGOの倉庫で爆発が起こり、数人が死亡し、多くの負傷者がでた。爆発の原因はまだわかっていない。
*人権小委員会は声明を発表し、米国に対し、テキサス州の死刑囚、メキシコ人のJavier Suarez Medinaの死刑執行(8月14日に予定)を行わないよう求めた。同死刑囚は19歳のときに犯した犯罪で死刑を宣告されたが、人権小委員会は、その裁判において、1963年ウィーン条約違反があった、とする。
*グローバル・エイズ基金の資金集めのイヴェントとして、昨夜、米ニュージャジー州でサッカー親善試合が行われたが、あわせて3億7500万ドルの資金が集まった。
*アナン事務総長は今月、アフリカ5カ国を訪問する。最後の訪問先は南アフリカで、ヨハネスブルク・サミットに出席する。
*ロビンソン人権高等弁務官は、エリトリアがこのたびエチオピア人戦争捕虜を解放したことについて、両国間の和平強化に向けた一歩であるとして、歓迎声明を発表した。
2002年8月8日
- *安保理・事務総長、コンゴ・ルワンダ和平合意を歓迎
*イラク、兵器査察受け入れ問題に対する回答まだ
*コロンビアで襲撃事件、発生
*グローバル・エイズ基金:サッカー親善試合で資金集め
*UNMIK、ミトロビツァでの暴力事件容疑者に出頭求める
*ベリーズ・グアテマラ:事務総長、解決努力継続求める
*アフガニスタン:特別代表、バーミヤン訪問 - *安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表、コンゴ民主共和国とルワンダの和平合意について歓迎の意を表明した。
*安保理、コンゴ民主共和国について、公開会合を開催。アナン事務総長は冒頭演説し、コンゴ民主共和国とルワンダの和平合意を歓迎し、当事者に対し、合意を実施に移すべく、必要な措置を講じるよう促した。
*アナン事務総長は先日、兵器査察受け入れ問題に関し、イラクに書簡を送ったが、これに対する回答はまだ得られていない。事務総長が今朝、国連本部登庁時、記者団に語った。
*コロンビアで大統領就任式典が行われている最中に襲撃事件が発生し、14人が死亡した。アナン事務総長はこれを強く非難する声明を発した。
*米ニュージャジー州で、グローバル・エイズ基金の資金集めのためのサッカー親善試合が行われた。アナン事務総長は試合開幕のあいさつを行い、エイズに対する闘いのため、力をあわせる必要を訴えた。
*UNMIKは今年、ミトロビツァで起こった暴力事件への関与の容疑で先週逮捕状がでたセルビア人医師Milan Ivanovicに対し、自発的出頭を求めた。
*アナン事務総長は声明を発し、ベリーズとグアテマラの領土をめぐる対立解決の進展を歓迎し、両国に対し、解決努力の継続を促した。
*アフガニスタンにおいて、ブラヒミ事務総長特別代表はバーミヤンを訪問し、その貧困状況を視察した。
2002年8月7日
- *中東:キャサリン・バーティーニ氏、事務総長特使に
*イラク兵器査察:事務総長、イラクに返信
*アンゴラ:安保理、新しい国連ミッション決議採択へ
*適切な住居:特別報告者、パレスチナ自治区の状況に憂慮
*グローバル・エイズ基金の資金集めで、サッカー試合
*ニジェール:事務総長、武力衝突拡大に憂慮 - *アナン事務総長は、前WFP事務局長のキャサリン・バーティニ氏を、人道問題に関する個人特使に任命した。バーティニ氏はまもなく、中東を訪れ、地域の人道危機状態を調査する。
*アナン事務総長は兵器査察の問題に関して、イラクに返信。安保理議長が記者団に語ったところによれば、その立場は、安保理メンバーのそれと完全に合致し、イラクに対し、安保理決議の遵守を求めるものである。
*今月25日―27日、アナン事務総長のアンゴラ訪問が予定されているが、安保理議長が記者団に語ったところによれば、安保理はその前に、事務総長が提案したアンゴラにおける新しい国連ミッションの性格や規模について、決議を採択することをめざしている。
*適切な住居に関する特別報告者Milloon Kothari氏は国連本部で記者会見し、イスラエルがパレスチナ地区に軍事侵攻し、住居の破壊や土地の接収を行っていることについて強く非難した。
*伝統あるサッカー・クラブ、Real MadridとRoma、国連本部にアナン事務総長を訪ねた。明日、ニュージャージー州のスタジアムで、グローバル・エイズ基金の資金集めのため、両クラムの試合が行われる。
*ニジェールにおいて、武力衝突が拡大していることから、アナン事務総長は本日、同国の憲法秩序の遵守、対話による解決を求めた。
2002年8月6日
- *イラク兵器査察:事務総長、イラクへ回答
*安保理、コンゴ・ルワンダ和平合意を討議へ
*アフガニスタン:オトゥヌ特別代表、青少年への投資の必要を訴える
*国連高官、イラク石油輸出収入減に憂慮表明
*小島嶼開発途上国の持続可能な開発:事務総長報告、発表
*事務総長特使、ミャンマー訪問
*緊急特別総会、ジェニン調査報告討議終了 - *アナン事務総長は本日、兵器査察受け入れ問題に関するイラクからの書簡に対し、回答を行った。今朝、国連本部登庁時に、安保理メンバーの見解を記者団に問われた事務総長は、同メンバーがイラクの安保理決議遵守を求めている旨を述べた。
*安保理は今週木曜日、コンゴ民主共和国およびルワンダ間で最近締結された和平合意について、討議を行う予定。安保理議長が記者団に対し、明らかにした。
*オララ・オトゥヌ事務総長特別代表は国連本部で記者ブリーフィングを行い、国際社会がアフガニスタンの青少年のために投資を行う必要がある、と述べた。同特別代表は7月22日から28日まで、アフガニスタンを訪問した。
*イラク・プログラムのべノン・セバン事務局長は安保理の対イラク制裁委員会に対し、書簡を提出し、イラクの人道救済事業の資金源となっている石油輸出を通じた収入の減少に深刻な憂慮を表明した。
*小島嶼開発途上国の持続可能な開発に関する世界会議(1994年)の成果の実施に関する事務総長報告が発表された。同報告によれば、カリブ海地域の統合管理において、一層の活動がみられたが、依然として、これら諸国の情報共有やネットワークのより広範な使用の改善のための余地がある。
*ラザリ・イズマイル事務総長特使はこのたび、ミャンマー訪問を終了、国際社会に対し、関与と支援の継続を求めた。
*緊急特別総会は本日、ジェニン調査報告についての討議を終えるにあたり、決議を採択し(賛成114、反対4、棄権11)、イスラエルのジェニン侵攻、すべての暴力行為等の即時終結を求めた。
2002年8月5日
- *イラク兵器査察:国連、イラク書簡に回答へ
*中東:第10回緊急特別総会、再開
*イスラエル・パレスチナ共存に向け具体的措置を、と事務総長
*南東ヨーロッパに関する協議、オーストリアで
*LDC諸国会合、ベニンで
*ガンビア・ギニアビサウ:事務総長、特使派遣
*アフガニスタン:国連施設に攻撃 - *安保理が兵器査察受け入れ問題に関するイラクからの書簡について討議したことを受け、アナン事務総長は、国連がこの書簡に対する回答をイラクに送付するとしたが、イラクの安保理決議遵守の義務を強調した。
*第10回緊急特別総会、再開。西岸自治区ジェニンへのイスラエル侵攻に関する事務総長報告について、討議をはじめた。
*アナン事務総長は、イスラエルとパレスチナの2国家が、3年以内に、平和と安全の中で共存するという目的を達成するために、具体的な措置を講じていかなければならない、と述べた。今朝、国連本部登頂時に、記者団に語った。
*オーストリアのザルツブルクで、EUの安定化協定担当特別調整官、ボスニア・ヘルツェゴビナ高等代表らが会談。各国政府、政治家、政党に対し、南東ヨーロッパで、今年予定されている選挙において、民主的ルールを尊重するよう求めた。
*ベニンのコトヌーにおいて、LDC諸国の政府代表の会合が開かれた。アナン事務総長はこの会合に寄せるメッセージを発し、国連ファミリーが引き続き、LDC諸国支援に全力を尽くしていく、と述べた。
*ガンビア・ギニアビサウ両国間で高まる緊張状態を鎮めるべく、アナン事務総長は特使を地域に派遣した。
*アフガニスタンの国連施設に対して、襲撃が行われた。ボン合意により、同国における国際プレゼンスの拡大に道を開いてから初めて。この襲撃により、地方当局はカンダハルの全国連施設に武装警護部隊を駐屯させた。
2002年8月2日
- *イスラエル北部でテロ攻撃(4日)
*イラク、兵器査察問題について事務総長に書簡
*中東:第10回緊急特別総会、再開
*UNMIK代表、バルカン地域協力について会談
*イスラエル・ペレス外相、事務総長と会談
*キプロス交渉、今月後半まで中断へ
*エチオピア・エリトリア:UNMEE、地雷除去支援
*アンゴラ:反政府勢力、国軍に加わる - *イスラエル北部のサファドにおいて、パレスチナ人によるテロ攻撃発生。多くの死傷者でた。アナン事務総長は声明を発し、暴力終結と交渉の再開を求めた(4日)。
*イラク政府は兵器査察受け入れ問題について、アナン事務総長に書簡を提出。事務総長はこの書簡を安保理に送達した。
*総会は月曜日、「占領下の東エルサレムおよびそのほかのパレスチナ地域における不法なイスラエルの行動」に関する第10回緊急特別総会を再開し、ジェニンに対するイスラエル侵攻に関する事務総長報告を討議する。
*UNMIKのMichael Steiner代表は土曜日、ボスニア・ヘルツェゴビナ高等代表Paddy Ashdown氏、EUの特別調整官Eberhard Busek氏と会談し、バルカンの長期的安定と経済成長について話し合う。
*アナン事務総長とイスラエルのペレス外相が木曜日、会談し、中東の政治・治安問題について話し合った。ペレス外相は中東における国連の人道活動に支持を約束。アナン事務総長はこれを歓迎するとともに、政治問題における進展の必要も強調した。
*ニコシアにおいて進行中のキプロス交渉が検討の時間を設けるべく、今月後半まで一時中断する。
*国連エチオピア・エリトリア・ミッション(UNMEE)はエチオピア・エリトリア両国の国境画定のため地雷除去の支援を提供する、と発表した。
*アンゴラの元反政府勢力は本日、首都ルアンダでの式典において、同国の軍隊に加わった。
2002年8月1日
- *西岸自治区ジェニン報告、発表
*事務総長、イスラエルのテロ犯人追放計画に憂慮
*不法煙草貿易国際会議、終了
*スーダン:援助NGO職員、解放される
*2001国連軍縮年鑑、発表
*アンゴラ:事務総長報告、発表 - *総会の要請に応じ、アナン事務総長は、西岸パレスチナ自治区ジェニンへのイスラエル侵攻について調査、本日、その結果報告を発表した。
*イスラエルがテロ犯人の血縁者らを西岸・ガザ地区から追放する計画を進めていることについて、アナン事務総長は声明を発し、憂慮の念を表明した。
*不法な煙草貿易に関する国際会議、終了。米国のアルコール・煙草・火器担当庁が開催。145カ国、Interpolなどの国際機関の代表が参加した。
*先月、スーダン南部で拉致された国際NGOワールド・ビジョンのドイツ人職員が本日、解放された。国連はさらに、ともに拉致された他の2人の解放に向けて取り組んでいる。
*2001年国連軍縮年鑑、発行。報告によれば、昨年一年間の世界軍事費は約8400億ドル、一人当たり137ドル。
*アンゴラ情勢に関する事務総長報告、発表。同報告において、アナン事務総長は同国の平和を確固たるものにすべく、新たな国連ミッション、国連アンゴラ・ミッション(UNMA)の創設を勧告した。
2002年7月31日
- *エルサレム、ヘブライ大学で爆弾テロ
*ジェニン事件報告:木曜日朝、発表予定
*ブルンジ:反政府勢力、首都攻撃
*アフガニスタン:米軍空爆に関する内部報告について、米国の圧力なし
*7月の安保理議長、グリーンストック氏交代
*安保理、アフリカの紛争予防について非公開協議
*キプロス:両系指導者、アナン事務総長と会談へ
*事務総長、ミャンマーへ特使派遣 - *エルサレムのヘブライ大学で爆弾テロ、発生。7人が死亡し、80人が負傷した。アナン事務総長は声明を発し、このテロ行為を強く非難した。
*木曜日朝、西岸パレスチナ自治区ジェニンでの事件に関する国連調査報告が発表される予定。すべての国連公式言語で作成され、ホームページにも掲載される。
*ブルンジにおいて、反政府勢力が首都を攻撃。安保理議長は理事国を代表し、この攻撃を非難。反政府勢力に対し、攻撃を停止し、来月に予定された和平交渉への参加を求めた。
*国連スポークスマンは本日、記者団に対し、アフガニスタンのウルズガンで起きた米軍空爆についての内部報告について、それを公表しないよう国連が米国から圧力をかけられたことはない、と述べた。
*今月の安保理議長を務めた英国のグリーンストック大使は本日で議長を交代し、明日から次の議長にバトンタッチする。
*安保理、アフリカの紛争予防に関する非公開協議。協議後、安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、理事国がアフリカ連合(AU)との協力を強化の必要に合意した、と述べた。
*キプロスのギリシャ・トルコ両系指導者は、9月6日、アナン事務総長の招請を受けて、パリで、事務総長と会談することに合意した。
*アナン事務総長は来月初め、ミャンマーに特使を派遣し、国民和解の促進をはかる。
2002年7月30日
- *コンゴ民主共和国とルワンダ、和平協定に調印
*安保理、UNIFIL延長
*安保理、MINURSO延長
*不法な煙草貿易に関する国際会議開催
*国連、爆発事件調査報告を米国とアフガニスタンに提出
*安保理公開会合、コソボ情勢
*中東:国連、EU、ロシア、米国の4者、全力を尽くす
*東ティモール:事務総長、UNMISET軍事司令官任命 - *コンゴ民主共和国とルワンダが南アフリカで和平協定に調印。アナン事務総長は賞賛の意を表明した。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、コンゴ民主共和国とルワンダが署名した合意の具体的実施について、ルサカ合意当事者が早急に国連と協議を行うよう求めた。
*安保理は全会一致で決議を採択し、国連レバノン暫定軍(UNIFIL)の任期を2003年1月まで延長した。
*安保理は決議を採択し、国連西サハラ住民投票ミッション(MINURSO)の任期を2003年1月末まで延長した。
*国連本部で、不法な煙草貿易に関する国際会議が開催。主催は、米国のアルコール・煙草・火器担当庁。会期は3日間。不法な煙草貿易について、有効な対策を提案することを目的とする。これら提案は、次回の煙草統制枠組み条約交渉委員会(10月)に提出される。
*国連アフガニスタン監視団(UNAMA)は、今月初めにアフガニスタンのウルズガンで起こった爆発事件の調査報告書の写しを、米国とアフガニスタン当局に提出した。
*UNMIKのSteiner代表は安保理公開会合で、コソボ情勢を説明。過去数ヶ月間に進展がみられたものの、将来の地位を決定するプロセスを開始するのに必要な基準を満足させるものではない、と述べた。
*アナン事務総長は、中東において暴力が継続するなかで、国連、EU、ロシア連邦、米国の4者がイスラエルとパレスチナの平和的共存を実現させるべく努力を尽くしている、と述べた。今朝、国連本部登庁時に、記者団の質問に答えて。
*アナン事務総長は、シンガポールのTan Huck Gim少将を、国連東ティモール支援団(UNMISET)の軍事司令官に任命した。
2002年7月29日
- *中東:事務総長、暴力終結を促す
*デメロ氏、人権高等弁務官への抱負語る
*アフガニスタン:今月の爆発事件、報告書に
*グルジア:安保理、UNOMIGの任期を延長
*障害者:国際条約に関するアドホック委、スタート
*アフガニスタン:対人地雷条約の締約国に - *中東における一連の衝突事件について、アナン事務総長は地域の暴力終結を促し、両当事者に対し、対立解決の交渉を再開するよう求めた。
*アナン事務総長は、国連本部で行った記者会見において、新しく人権高等弁務官となるセルジオ・ビエイラ・デメロ氏を紹介した。同氏は、ホセ・アヤラ・ラッソ氏、メアリー・ロビンソン氏に続き、3代目人権高等弁務官となる。
*アフガニスタンのウルズガンで今月1日に起こった爆発事件について、国連アフガニスタン支援団(UNAMA)は現地に調査団を派遣し、現在、報告書を作成中であるが、このたび、この報告書がメディアに漏れた。ブラヒミ特別代表は現在、包括的な報告を作成中であり、この報告に、さらに詳細かつ正確な情報を記載する旨述べた。
*安保理は決議を全会一致で採択し、国連グルジア監視団(UNOMIG)の任期を2003年1月末まで延長するとともに、両紛争当事者に対して、状況の改善および政治解決に向けた努力を求めた。
*「障害者の権利と尊厳の保護と促進に関する国際条約」に関するアドホック委員会が、条約案作成に向けた協議をスタート。会期は2週間。
*アフガニスタンが対人地雷禁止条約への加入を決定。ブラヒミ事務総長特別代表は歓迎の意を表明した。
2002年7月26日
- *中東情勢:安保理、決議案の採択を持ち越し
*西サハラ:安保理、非公開協議
*コソボ:UNMIKに関する事務総長報告、発表
*アフガニスタン:日本、難民の子どもの教育に資金拠出
*化学兵器:OPCWの新事務局長、任命 - *本日、安保理は中東情勢についてシリアが提出した決議案を討議したが採決には至らず、月曜日に採決を持ち越した。
*安保理は、西サハラ情勢について、非公開協議を開催。月曜日、国連西サハラ住民投票ミッション(MINURSO)の任期を延長する決議案についての討議を続ける。
*昨日、コンゴ民主共和国東部において火山爆発があったが、住民に直接の被害を及ぼす危険はない模様。
*国連コソボ暫定行政機構(UNMIK)に関する事務総長報告、発表。報告において、事務総長は、この数ヶ月間で、コソボの治安、民族間の関係が改善をみたことを指摘したが、依然、UNMIKの駐留継続により、同領土の法の支配を強化していくことが重要である、と述べた。
*日本政府はこのたび、アフガニスタンに戻る避難民・難民の子どもたちのための教育プログラムに対し、1080万ドルを拠出した。ユニセフは、賞賛の意を表明した。
*化学兵器禁止機構(OPCW)の事務局長に、このたび、アルゼンチンのRogelio Pfirter氏が任命された。同氏は、アルゼンチンの前外務次官。
2002年7月25日
- *紛争解決へのジェンダーの視点、安保理討議
*イスラエル空爆(ガザ):安保理、公開会合
*シエラレオネ特別法廷:事務総長、シエラレオネが判事任命
*イスラエル高官、パレスチナ改革タスクフォースと会談
*経社理、拷問禁止条約議定書を採択 - *安保理は、紛争解決・再建活動においてジェンダーの視点を取り入れる必要について、討論した。平和維持活動担当事務次長、ジェンダー担当特別顧問、国連婦人開発基金・事務局長がそれぞれの立場から、現状や課題を説明した。
*ガザ地区におけるイスラエルの空爆問題について、安保理は公開会合を開催し、深夜に至るまで、3時間にわたる討議を行った。
*アナン事務総長とシエラレオネ政府は同国の特別犯罪法廷の判事8人を任命。事務総長が5人、同国政府が3人を任命した。国連と一国政府の任命する判事が混合するこの構成はユニーク、ルワンダや旧ユーゴ裁判所の判事は外国国籍の判事のみの構成である。
*ペレス外相ら、イスラエル政府高官は、パレスチナ改革に関する国際タスクフォースのメンバーと会談した。会談の中で、イスラエル高官はパレスチナ自治政府の代理で集めた付加価値税などの資金の一部をレリースする意向を示唆した。
*経済社会理事会は拷問禁止条約の議定書を採択、総会に対して、その採択を勧告した。議定書により、専門家による刑務所の定期視察を可能にする。オーストラリア、中国、キューバ、エジプト、日本、リビア、ナイジェリア、スーダンの8カ国は決議に反対した。
2002年7月24日
- *中東:今夜、安保理公開会合を予定
*スーダン:安保理、内戦終結に向けた合意を歓迎
*UNDP、人間開発報告を発表
*明日、社会フォーラム開催へ
*ユニセフ、世界中のアミューズメント・パークと協力
*安保理、スイス国連加盟を勧告
*西サハラ:安保理、非公開協議
*UNMISET代表、インドネシア初訪問 - *アラブ・グループの要請を受けて、安保理は今夜、中東情勢に関する公開会合を開く。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、スーダン政府と反政府勢力の間で7月20日、内戦終結に向けた合意が成立したことを歓迎した。
*国連開発計画(UNDP)、今年の人間開発報告、「分裂する世界における民主主義の深化」を発表。過去20年間、世界に民主主義が広まってきたが、多くの国が独裁主義へと逆行し、また経済的・社会的窮状に苦しんでいる、と述べた。
*明日、国連ジュネーブ事務局で、社会フォーラムが開催される。会期は2日間。同フォーラムは、グローバリゼーションの経済的・社会的・文化的権利への影響について高まる懸念に応えて、人権委員会が設置したもの。
*ユニセフは、世界中のアミューズメント・パークと協力し、子どもの予防接種のための資金を集めるキャンペーンを行っていく、と発表した。
*安保理は決議を無投票で採択し、第57回総会開催中のスイス国連加盟を勧告した。
*西サハラ情勢に関する決議採択に向けて、安保理は本日、加盟国それぞれの立場や決議案文に関して、討議した。
*国連東ティモール支援団(UNMISET)のKamalesh Sharma代表は本日、インドネシアを初訪問した。
2002年7月23日
- *コンゴ:安保理、政治情勢改善の前進求める
*イスラエルによるガザ爆撃:事務総長、遺憾の意
*旧ユーゴ刑事裁、一部事件を各国裁判所に委ねる方向
*アフガニスタン:イランからの帰還難民、10万越える
*総会、デメロ氏の人権高等弁務官就任を承認
*東ティモール最東端:国連、治安権限を同国防衛軍に委譲 - *安保理は議長声明を発表、コンゴ民主共和国および近隣諸国の政治情勢改善に留意し、全当事者に対し、これらのプロセス前進させるとともに、阻害要因となる軍事行動を控えるよう求めた。
*月曜日、ガザ地区において、イスラエルが軍事攻撃を行い、10人が死亡、100人以上が負傷した。アナン事務総長は声明を発表し、遺憾の意を表明した。
*旧ユーゴ国際刑事裁判所はこのたび裁判の迅速化を図るため、一部の犯罪事件については各国国内裁判所に委ねる計画を示したが、安保理は本日、議長声明を発表し、この計画を支持する旨表明した。
*国連の支援するイランのアフガン難民帰還計画がスタートしてから3ヶ月。これまでにイランから帰還した難民は10万人以上を越えた。
*総会はデメロ前東ティモール担当事務総長特別代表を次期人権高等弁務官に推すアナン事務総長の指名を承認した。デメロ氏は、9月12日に4年間の任期を開始する。総会はまた、Anna Tibaijuka氏を国連人間居住計画(UN-HABITAT)の事務局長に選出した。同氏の就任は9月1日。
*国連は本日、東ティモールの最東端地域の治安権限を同国の防衛軍に委譲した。国連が1999年に同国に入ってから、治安権限の委譲は初めて。
2002年7月22日
- *対ソマリア制裁:安保理、専門家パネル設置提案
*次期人権高等弁務官に、デメロ氏
*安保理、UNIFILの移動の自由求める
*UNFPA、米大統領の資金拠出撤回に遺憾
*事務総長、パレスチナの深まる経済危機を警告
*事務総長、国際人事委員会で演説
*対リベリア制裁:事務総長、専門家パネル任命
*スーダン和平交渉進展 - *安保理は決議を全会一致で採択し、対ソマリア武器禁輸の強化をねらい、この制裁措置の違反に関する情報を収集するため、3人構成の専門家パネルの設置を提案した。
*アナン事務総長は、メアリー・ロビンソン氏の後任として、セルジオ・ビエイラ・デメロ前東ティモール担当事務総長特別代表を、次期人権高等弁務官に指名する意思を総会に通告した。総会は明日、これを承認する見込み。9月12日に就任し、4年間の任期を開始する。
*安保理議長は報道声明を発表し、国連レバノン暫定軍(UNIFIL)が自由に移動できることが保証されなければならないとし、地域における衝突の終結を求めた。
*ブッシュ米大統領はこのたび、国連人口基金(UNFPA)が中国の一人っ子政策に暗黙の承認を与えているとし、同基金に対する資金(3,400万ドル)の拠出を行わないとの旨表明した。UNFPAのオベイド事務局長は国連本部で記者会見し、遺憾の意を表明した。
*アナン事務総長は総会および経済社会理事会に対して、報告書を提出、パレスチナ人が悲惨な人道状況とともに、深まる経済危機に直面しているとし、危機回避および交渉再開のための努力強化を求めた。
*アナン事務総長は国際人事委員会で演説、国連改革の一環として、同委員会が国連職員の給与体系の向上をはからなければならない、と述べた。
*アナン事務総長はこのたび、対リベリア制裁の遵守状況を検証すべく、リベリアおよび近隣諸国を訪問調査する4人構成の専門家パネルを任命した。
*アナン事務総長はスーダンの和平交渉の進展を歓迎するとともに、次回交渉において、最終的な合意が成立するよう希望を表明した。
2002年7月20日
- *西岸:イスラエル、パレスチナ人住居破壊
- *イスラエル政府が再び、西岸のパレスチナ人住居を破壊したと伝えられることについて、アナン事務総長は遺憾の意を表明した。
2002年7月19日
- *アフガニスタン:安保理、公開会合
*裁判官独立に関する特別報告者:コロンビアの状況に懸念
*オトゥヌ特別代表:アフガニスタン訪問へ
*UNDP、西岸・ガザでサマーキャンプ
*事務総長、西アフリカ、大湖地域担当特使を任命 - *安保理、アフガニスタンに関する公開会合を開催。ブラヒミ事務総長特別代表は、同国の治安状況が引き続き不安定であるにもかかわらず、和平プロセスが軌道に乗り進展している、と報告した。
*裁判官の独立に関する特別報告者は声明を発し、コロンビアにおいて、暴力が激化し、法の支配および司法行政の軽視を招いている状況に深刻な懸念を表明した。
*オトゥヌ事務総長特別代表は来週、アフガニスタンを訪問し、長年の紛争が子どもに与えた影響について調査する予定。
*国連開発計画(UNDP)はこの夏、西岸およびガザ地区において、35のサマーキャンプを開設し、パレスチナの子どもたちにスポーツ、芸術などのレクリエーション活動に参加する機会を与える。
*アナン事務総長はこのたび、西アフリカ、大湖地域をそれぞれ担当する特使を指名した。西アフリカ担当としてIbrahima Fall氏、大湖地域担当としてAhmedou Ould-Abdallah氏。
2002年7月18日
- *南部アフリカ:飢餓の危機回避に、6億ドルの拠出必要
*中東:メディア・セミナー、終わる
*シエラレオネ:安保理、広範な討議
*中東:安保理、公開会合
*エイズ薬、ラテンアメリカで大幅に下がる
*賠償委、イラク侵攻の損害賠償金支払い
*アフガニスタン:3つの軍閥、武器返還
*グルジア:事務総長、UNOMIGの任期延長を勧告 - *南部アフリカの1300万人が飢餓の危機に直面しているとして、国連は本日、国際社会に対し、この人道危機の回避のため、6億ドルの拠出を求めた。
*コペンハーゲンで開かれていた国際メディア・セミナー「対立を終わらせるために:中東における平和構築」が本日、終了した。ラーセン中東和平プロセス特別調整官は、同セミナーの基調演説において、中東紛争の包括的解決の道筋について広範な合意が存在する今、国際社会は和平プロセスを軌道に戻し、完了させなければならない、と述べた。
*安保理は、国連シエラレオネ・ミッション(UNAMSIL)およびその経験がMano River Unionなどの問題にどのように生かせるかについて、広範にわたる討議を行った。
*安保理、中東情勢に関する公開会合を開催。会合の中で、安保理は議長声明を発表し、中東和平プロセスを進める4者(国連、米国、ロシア、EU)の共同声明に支持を表明するとともに、イスラエル政府とパレスチナ暫定自治政府に対して、声明のうたう目標を達成する努力に協力するよう求めた。
*汎米保健機関(PAHO)が本日発表したところによると、昨年、ラテンアメリカ・カリブ地域において、各国の保健衛生担当閣僚と薬剤企業との間の合意が成立して以来、エイズ治療薬の価格が急激に下がった。
*国連賠償委員会は、イラクのクウェート侵攻で生じた損害について賠償を求めていた961の請求者に対し、総額約7億ドルの賠償金を支払った。
*アフガニスタンのマザリシャリフ近郊において、国連監視の下、3つの軍閥が武器を返還した。これが、同国における初の自発的武装解除の実施となった。
*アブハジア情勢に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は国連グルジア監視団(UNOMIG)の任期を2003年1月31日まで6ヶ月間延長するよう勧告した。
2002年7月17日
- *大島事務次長、アンゴラ人道状況を報告
*中東:DPI、メディア・セミナー開催
*UNEP、パレスチナの環境報告作成へ
*モロッコ・スペイン:事務総長、懸念表明
*事務総長、UNIFIL任期延長勧告
*スイス、事務総長に加盟申請
*アフガン:事務総長、ISAFの拡大提唱
**中東:4者会合、終わる(16日) - *アンゴラから戻った大島緊急援助調整官は安保理で視察報告を行い、同国の多くの地域における深刻な人道状況について説明した。同国の停戦が続き、平和への道が確実なものにみえるなか、国連と同国政府にとって、人道ニーズと再建・開発問題にともに取り組む新しいパートナーシップを築く格好のチャンスが訪れている、と述べた。
*国連広報局がコペンハーゲンで、国際メディア・セミナー「対立を終わらせるために:中東における平和構築」を開催。アナン事務総長はメッセージを発し、国際社会に対し、パレスチナ・イスラエル紛争の終結の努力を支援するよう求めた。
*国連環境計画(UNEP)のテプファー事務局長が本日発表したところによれば、UNEPは11月までにパレスチナ領土のエコシステムの状態を調べ、緊急の関心を必要とする程度までに環境が破壊した地域をリストアップした報告書を作成し、来年2月に管理理事会に提出する。
*アナン事務総長はこのたび声明を発出し、最近のモロッコ・スペイン間の対立に懸念を示すとともに、国連が両国に支援を提供する用意があるとの姿勢を示した。
*国連レバノン暫定軍(UNIFIL)に関する事務総長報告、発表。アナン事務総長は、最近のイスラエル・レバノン間の撤退ラインをめぐる緊張状態を指摘し、UNIFILの任期を2003年1月まで延長するよう勧告した。
*スイス大使は国連本部で、アナン事務総長に対して、国連加盟を申請する同国大統領の書簡を手渡した。アナン事務総長は、スイスの申請を歓迎し、書簡を受けとった。
*アナン事務総長はこのたび、アフガニスタン和平・ボン合意の実施状況に関する報告書を総会および安保理に提出した。報告書において、事務総長は、同国の治安状況に懸念を示し、国際治安支援部隊(ISAF)の限定的拡大を提唱した。
**国連、米国、ロシア連邦、EUの4者は本日、中東和平に関する会合を終え、コミュニケを発表。パレスチナ暫定自治政府の改革に対する支援の姿勢を強調するとともに、イスラエルに対し、パレスチナ国家の樹立を支援する具体的措置を講じるよう求めた。(16日)
2002年7月16日
- *中東:4者会合、スタート
*事務総長、西岸でのテロを非難
*イラク人道物資搬送:迅速化手続き、完全実施段階に
*アフリカ首脳婦人たち、エイズと闘う
*軍縮:事務総長諮問理事会、非公開協議を開始 - *国連、米国、ロシア連邦、EUの4者は本日、中東和平プロセスを進めるべく、高官レベルの会談を開始、最近の中東情勢について話し合った。
*西岸の入植地域近郊でバスがテロ襲撃にあい、イスラエル人7人が死亡した。アナン事務総長はこのテロ行為を非難し、暴力が紛争解決努力を妨げることがあってはならないとの旨強調した。
*イラク・プログラム担当事務局長のべノン・セバン氏は安保理に書簡を送り、イラクへの人道物資搬送のための新しい迅速化手続きが完全に実施段階に移った、と述べた。
*アフリカ18カ国首脳の夫人たちは明日、ジュネーブに会し、「HIV/エイズと闘うアフリカン・ファースト・レーディズ機構」を発足させる。
*軍縮問題に関する事務総長諮問理事会はジュネーブで、明日から3日間の非公開協議を行う。議題は、バイオ・テロリズム・核の安全、宇宙空間の兵器化、軍事費の上昇など。
2002年7月15日
- *中東:明日、4者会合、ニューヨークで開催
*事務総長、ナイジェリア訪問終え、ニューヨークに戻る
*カシミール:事務総長、週末のテロ行為を非難
*ベイルートで、新技術の貧困緩和への利用に関するセミナー
*GNSSの開発問題解決への利用についてワークショップ
*東ティモール:UNとインドネシア代表、軍事問題を協議 - *明日、中東和平プロセスに関して、国連、米国、ロシア連邦、EUの4者の高官会合がニューヨーク市内のホテルで行われる。
*アナン事務総長は土曜日、ナイジェリアの首都アブジャにおいて、オバサンジョ大統領と会談し、アフリカの諸紛争、エイズ、アフリカ連合などについて話し合った。そして、本日、ニューヨークに戻った。
*週末、カシミール南部で殺害事件が起こり、女性や子どもを含む多くの人々が死亡した。アナン事務総長は声明を発表し、このテロ行為を強く非難し、インド・パキスタン両国に対し、自制を求めた。
*国連西アジア経済社会委員会(ESCWA)と国際労働機関(ILO)はベイルートで、新しい技術をアラブ地域の雇用創出や貧困緩和に役立てる方策について話し合うセミナーを開催する。会期は明日から3日間。
*グローバル・ナビゲーション・サテライト・システム(GNSS)を開発問題の解決に利用する方策について検討するワークショップがザンビアで開始した。会期は1週間。アフリカ、西アジアの政府や民間企業の代表が多数参加。国連宇宙空間問題部および米国の共催。
*国連東ティモール支援団(UNMISET)の軍事司令官は本日、インドネシア軍司令官と会談し、両国の軍事問題について話し合った。
2002年7月12日
- *国際刑事裁による平和維持兵訴追を一年間猶予
*UNMIBH、UNMOP任期延長
*エチオピア・エリトリア国境画定:安保理、両国に協力求める
*事務総長、スーダン訪問終える
*国際刑事裁・準備委、終了 - *安保理は決議を全会一致で採択し、憲章第7章の下、7月1日から1年間は、国際刑事裁判所による国連平和維持兵の訴追を猶予する旨を決めた。
*国際刑事裁による平和維持兵の訴追を1年間猶予する決議を採択したのに続いて、安保理は国連ボスニアヘルツェゴビナ・ミッション(UNMIBH)の任期を延長するとともに、SFORの活動継続を承認した。また、別の決議において、国連プレブラカ監視団(UNMOP)の任期も延長した。
*来週、エチオピア・エリトリア国境画定委員会の会合が予定されているが、この会合を控え、安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、両国に対し、国境画定プロセスに協力するよう呼びかけた。
*アナン事務総長、2日間のスーダン訪問を終了。事務総長と同国大統領との会談においては、援助活動の搬送に十分なアクセスが認められることが必要であるとの合意がみられた。
*国際刑事裁判所の準備委員会、最終会合を終了。準備委・委員長は記者団に対して、同裁判所と国連平和維持活動兵の関係で安保理が行動する可能性について、憂慮を表明した。
2002年7月11日
- *事務総長、スーダンで難民キャンプ訪問
*中央アフリカ:安保理、腐敗防止の取り組みを評価
*シエラレオネ:安保理、治安部門改革の必要を強調
*リベリア制裁:安保理、制裁対象個人リストを改訂
*薬物統制事務所、アフガンのけし栽培依存を断ち切るプラン
*対ソマリア武器禁輸:国連専門家パネル設置が必要
*対タリバン制裁委、カナダ人一人を制裁リストからはずす - *アナン事務総長、スーダンの避難民キャンプを訪れ、避難民の平和を求める願いを聞く。また、この日、同国外相と会談した。
*安保理議長は理事国を代表し報道声明を発表し、中央アフリカ共和国が腐敗防止や良い統治の確立に取り組んでいることを歓迎するととともに、必要な改革を実施する重要性を強調した。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、警察機構を発展させるなどして、シエラレオネの治安部門の改革を推し進める必要を強調した。
*安保理の対リベリア制裁委員会はこのたび、海外旅行を禁止されたリベリア人のリストを改訂。3人をリストから外し、同制裁対象となった個人の数を120人とした。
*国連薬物統制犯罪防止事務所(ODCCP)は本日、アフガニスタン支援グループ会合(ジュネーブ)で、ドナーに対し、アフガニスタンのけし栽培依存を断ち切るためのプランを示した。
*対ソマリア武器禁輸について、事務総長任命の専門家チームはこのたび、安保理に報告を提出、テロリストたちの格好の温床となっているソマリアに対する武器禁輸を強化するためには、国連専門家パネルを設置する必要がある、と述べた。
*安保理の対タリバン制裁委員会はこのたび、アルカイダ制裁対象リストから、カナダ市民のLiban Husseinをはずした。
2002年7月10日
- *UNMIBH延長問題:安保理、公開会合
*事務総長、スーダン訪問
*国際刑事裁、コンゴ民主共和国の訴えを却下
*コンゴ川商業輸送、再開
*副事務総長、経社理の強化の必要訴える - *安保理は国際刑事裁判所をめぐる意見の対立で、UNMIBHの任期延長ができない問題について公開討議を行った。
*アナン事務総長、スーダンに初の公式訪問。事務総長はハルトゥームで、記者団に対し、同国の和平と人道援助活動拡大の機は熟している、と述べた。
*コンゴ民主共和国が今年5月、国際司法裁判所に対して、ルワンダが自国に侵攻したとし、同国に対する暫定措置を講じるよう訴えていた件について、国際司法裁判所は本日、賛成14、反対2で、この訴えを却下した。
*MONUCはこのたび、1998年8月にコンゴ民主共和国の戦争勃発以来初めて、コンゴ川を使った商業輸送を再開する旨宣言した。
*フレシェット副事務総長は、経済社会理事会の調整会合で冒頭演説し、国連がよりよい未来を切りひらいていくうえで、強力かつ効率的な経社理が不可欠である、と訴えた。
2002年7月9日
- *事務総長、アフリカ連合発足式典に出席
*キプロス:安保理、和平プロセスの遅い進展に失望
*第14回国際エイズ会議、開催
*広報局、中東和平セミナー開催
*平和維持活動殉職者、追悼
*国連・OIC年次会合
*ソマリア:今週、安保理が決議案を討議 - *アナン事務総長、アフリカ連合(AU)の発足式典に出席。AU発足の歴史的意義を称え、祝福の演説を行った。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、キプロス問題について、アナン事務総長のキプロス訪問などの関与にもかかわらず、和平プロセスの進み具合が期待に反して遅く、6月に合意を成立させるとの目標が達成できなかったことに失望を表明した。
*国連人口基金(UNFPA)のエイズ担当調整官Suman Mehta氏は、第14回国際エイズ会議(バルセロナ)で演説し、現在、若者や女性がエイズに感染する危険が高まっており、感染予防のため、より多くの措置が講じられなければならない、と述べた。
*国連広報局(DPI)は17日―18日、デンマーク政府との共催の下、コペンハーゲンで中東和平に関するセミナーを開催する。イスラエル、パレスチナ暫定自治政府、EU、国連の代表、国際的な専門家やメディアの代表が参加し、オスロ和平合意以降に得られた教訓について討議する。
*国連本部において、これまでに国連平和維持活動に参加し殉職した44カ国の人々を追悼する式典を開催した。
*国連とイスラム会議機構(OIC)の第8回年次会合、ウィーンで開催。アナン事務総長はメッセージを発し、両機構が共通の価値を促進すべく活動しているとし、その共通の目的のための一層の共同行動を求めた。
*安保理、ソマリア情勢に関する非公開協議を開催。協議後、安保理議長は報道陣に対し、理事会が今週、ソマリアに関する決議案を討議するであろう、と述べた。
2002年7月8日
- *アフリカ連合、発足へ。事務総長、OAU閉幕会議で演説
*総会議長、開幕3ヶ月前に選出
*国連・イラク会談:安保理、非公開協議
*アフガニスタン:カディル副首相殺害
*ギニアビサウ:安保理、事務総長の呼びかけを支持
*西サハラ:解放されたモロッコ兵、帰還
*コソボ:UNMIK警察、アルバニア系家族殺人容疑者を逮捕 - *明日、アフリカ統一機構(OAU)にかわって、アフリカ連合(OA)が発足する。アナン事務総長は本日、OAUの最終首脳会議で演説、アフリカが一層の統合に向け歩みを進めていることを評価すると同時に、成功のためにはさらなる努力が必要である、と述べた。
*総会は、その手続き規則を修正する決議を採択し、各会期の円滑な移行をはかるため、次期総会から、開幕日の3ヶ月前に議長を選出することを決めた。この決議採択直後に、57回総会(9月10日開幕)の議長として、チェコ副首相(外相)のJan Kavan氏が指名された。
*安保理、国連・イラク会談に関する非公開協議。協議後、安保理議長は理事国を代表し、イラクがクウェート資産を返還する約束を守るよう希望を表明した。
*アナン事務総長は、アフガニスタンのカディル副首相が殺害されたことを最も強い調子で非難した。そして、この殺害事件は、国内および国際社会が、紛争の再発を防ぎ、平和を強固なものにすべく断固たる行動をとる必要を示した、と述べた。
*アナン事務総長はこのたび、ギニアビサウの全当事者が同国憲法の枠内で建設的な対話を促進するよう求めたが、安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、事務総長のこの呼びかけを支持する旨述べた。
*西サハラのポリサリオ戦線が先月解放したモロッコ兵100人が祖国に帰還した。アナン事務総長はこの解放を歓迎する意を表明した。
*国連コソボ暫定行政ミッション(UNMIK)の警察は、Glogovacのアルバニア系家族を殺害した容疑で、8人の男性を逮捕した。
2002年7月5日
- *国連・イラク会談、終了
*シエラレオネ:事務総長特別代表、真実和解委と会合
*英、カナダ、オランダ、南部アフリカの飢餓回避に資金拠出
*大島次長、アンゴラ訪問を終了
*アフガニスタン:Spin Boldak地域で未爆発物緊急除去作業、終了 - *国連・イラク会談、終了。アナン事務総長は会談を終えてから、記者団に対し、会談について語り、技術面に関する建設的な議論も行われたが、もう少し進展が欲しかったとの感想を述べた。
*アデニジ事務総長特別代表はフリータウンにおいて、シエラレオネ真実和解委員会のメンバーと会合を持った。特別代表は委員たちに対し、国連が同国政府と協力し、暫定司法機関の設置に取り組んでいる旨説明した。
*WFPは先週、南部アフリカ6カ国の数百万の人々が飢餓に直面することのないよう食糧援助を提供すべく、5億ドルの資金拠出を求めたが、このたび、英国、カナダ、オランダの3カ国がこの資金要請に応え、それぞれ、2810万ドル、100万ドル、50万ドルを拠出した。
*大島人道問題担当事務次長は本日アンゴラ訪問を終えるにあたり、同国の治安は著しく改善したものの、依然、30年に及ぶ戦争の影響を克服するため、国際支援が必要であるとの旨述べた。
*アフガニスタンのSpin Boldak地域において、先月、未爆発物の爆発が起こって以来、緊急除去活動が行われていたが、このたび、その作業が終了した。
2002年7月4日
- *国連・イラク会談、スタート
- *国連とイラク、ウィーンで2日間のハイレベル会談をスタート。アナン事務総長は報道記者たちに対し、兵器査察員らのイラクへの帰還と作業再開などの中核的問題について、会談で具体的な結果を生み出せるよう期待している、と述べた。
2002年7月3日
- *UNMIBH、7月15日まで任期延長
*事務総長、ウィーン入り
*国際刑事裁・準備委の委員長、米国の拒否権に憂慮
*キプロス:今回の直接会談では対立解決枠組みできず
*中東:ロンドンで4者会合
*UNDP、人間開発賞を発表
*リベリア:事務総長、衝突事件の継続に憂慮
*プレブラカ:事務総長、UNMOP延長を勧告
*シエラレオネ:UNAMSIL代表、同国西部を視察 - *国連ボスニア・ヘルツェゴビナ・ミッション(UNMIBH)の任期延長問題について集中協議を行っていた安保理は本日、決議を全会一致で採択し、7月15日まで、同任期を延長した。
*アナン事務総長、ウィーン入り。イラク会談に臨む国連代表団メンバーと準備を開始。両者会談は、今週木曜日と金曜日の2日間にわたって行われる予定。
*国際刑事裁判所・準備委員会の委員長を務めるPhilippe Kirsch氏は声明を発表し、米国が自国兵の免責特権を求め、UNMIBH任期延長決議に対し拒否権を発動した問題について、憂慮を表明した。
*キプロス担当事務総長特別顧問のアルバロ・デソト氏はウィーンに出発直前、記者団に対し、このたび行われたギリシャ・トルコ両系指導者の直接会談においては、対立解決のための枠組みをつくることができなかった、と述べた。
*火曜日、ロンドンにおいて、中東情勢に関して、国連、EU、ロシア、米国の4者会合が行われた。討論においては、パレスチナ暫定自治政府の改革問題に焦点が当てられた。
*UNDPは本日、各国や地域において人間開発への貢献を果たしている人々を表彰する2002年人間開発賞(6分野)を発表した。
*アナン事務総長は、リベリアにおいて、衝突事件が引き続き、多数の死傷者がでていることに憂慮を示すとともに、政府および反政府勢力の双方に対し、人道援助要員の被災民へのアクセスを可能にするよう求めた。
*国連プレブラカ監視団(UNMOP)の活動に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長はユーゴスラビア連邦共和国とクロアチアのプレブラカ半島をめぐる対立を解決する環境を維持すべく、UNMOPの任期を10月15日まで3ヶ月延長するよう勧告した。
*UNAMSILのアデニジ代表らは昨日、シエラレオネ西部を訪問し、難民および帰還民の流入および治安の状況を視察した。
2002年7月2日
- *UNMIBH任期延長否決問題:安保理、解決に努力
*パレスチナ難民キャンプ再建に5600万ドルの追加支援必要
*事務総長、ウィーンへ
*大島人道局長、南部アフリカ訪問を終える
*イラク、今週、800万バレル石油輸出
*米軍空爆:UNAMA、被災者に医薬品輸送車を準備 - *安保理議長は報道陣に対するブリーフィングの中で、米国のUNMIBH任期延長決議に拒否権を発動した問題に言及し、理事会が意見の相違を克服する努力を続けている旨説明した。
*国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のハンセン事務局長は国連本部で記者会見し、イスラエル軍事侵攻で破壊されたパレスチナ難民キャンプの再建のため、5600万ドルの追加的資金の拠出が必要である旨述べた。
*アナン事務総長、国連・イラク会談のため、本日午後にウィーンに向けて出発する。同会談後、南アフリカを訪問し、OAUサミットに出席する。
*南部アフリカ訪問を終えた大島賢三人道問題担当事務次長によれば、同地域での飢餓を回避できる可能性はあるが、機会の窓は急速に閉じつつある。同次長は10日、ウィーンで援助国に対して、その危機的事態について説明し、18日には、経社理の人道会合で、地域アピールをだす予定。
*イラク・プログラムの発表によれば、イラクはこの一週間で、石油800万バレルを輸出し、1億9000万ユーロ(1億8,500万ドル)の収入を得た。
*国連アフガニスタン支援団(UNAMA)はこのたび、Uruzgan州において昨日米軍機の空爆を受け被災した人々に対して医薬品を届けるべく、輸送団の派遣を準備した。
2002年7月1日
- *国際刑事裁判所規程、発効
*経社理・実質会期スタート
*国連人口賞、授与
*経社理・委員長、記者会見
*カンボジア衣服製造工場の労働条件改善
*サッカー、青少年に大きい影響与えられる、と事務総長
*ソマリア:事務総長報告、発表
*キプロス両系指導者、明日最終会合
*中東:明日、ロンドンで4者会合 - *国際刑事裁判所規程、発効。アナン事務総長は、戦争犯罪について個人の責任を問う同裁判所の創設を歴史的な出来事であるとして、歓迎の意を表明した。また、同規程にまだ批准していない国々に対し、早期に批准するよう訴えた。
*経済社会理事会の実質会期、スタート。アナン事務総長はハイレベル会合で冒頭演説、世界はより持続的で均衡のとれた成長を通して、公正さを達成するため、グローバリゼーションの機会を捉えなければならない、と訴えた。
*今年の国連人口賞が、ガーナ人の医師Odoi-Agyarko氏と米国のNGO、Engender Healthに授与された。
*経済社会理事会の委員長を務めるクロアチアのIvan ?imonovic大使は国連本部で、記者会見し、ハイレベル会合がこれまでの世界会議などの成果を生かし、ヨハネスブルク・サミットの成功に向けた討議を行うよう訴えた。
*ILOはこのたび報告書を発表し、カンボジアの衣服製造工場の労働条件が改善の兆しを見せている状況を示した。
*アナン事務総長はこのたび、サッカーW杯の組織運営者へのメッセージを発し、世界中の人々が熱狂するサッカーは健康や教育などの分野で、子どもたちに大きな影響を与えることができる、と述べた。
*ソマリア情勢に関する事務総長報告、発表。ソマリアの国民和解プロセスの進め方について対立が解消せず、地域和平努力が膠着状態に陥っているなか、事務総長は、全当事者に対して、意見の相違により、状況を困難にしないよう訴えた。
*キプロスのギリシャ・トルコ両系指導者は第4回会談の最終会合を明日、行う予定。
*ラーセン中東和平プロセス特別調整官は明日、ロンドンで、EU、ロシア、米国の代表と4者会合を持ち、中東地域の情勢について話し合う。
2002年6月30日
- ボスニア:米国、安保理で拒否権
- *米国は安保理において、国連ボスニア・ヘルツェゴビナ・ミッション(UNMIBH)の年末までの任期延長決議案の採択に拒否権を発動した。なお、ブルガリアが棄権し、投票動向は、賛成13、反対1、棄権1であった。その後、安保理は決議1420を全会一致で採択し、UNMIBHの任期を7月3日まで延長した。
2002年6月28日
- *ボスニア:安保理、UNMIBH延長決議採決を延期
*事務総長、アフリカ3カ国を訪問へ
*経社理、2002年実質会期スタート
*7月1日、国際刑事裁判所発足
*殺精子薬はエイズ感染予防に無効、とWHO
*対シエラレオネ制裁委・委員長、フリータウン入り
*東ティモール人道に検察庁、4つの起訴状 - *国連ボスニア・ヘルツェゴビナ・ミッション(UNMIBH)の任期期限が6月30日に迫るなか、米国は国際刑事裁判所の訴追からの自国兵士の免責特権を要求、特権が与えられなければ、任期延長に反対すると主張したことから、安保理はその任期延長の採決を延長した。
*国連とイラクの会談が7月4日、ウィーンでスタート。日程は2日間の予定。アナン事務総長は会談の後、南アフリカ、ナイジェリア、スーダンのアフリカ3カ国を訪問する。
*経済社会理事会、2002年の実質会期を開始。ハイレベル会合(7月1日―3日)では、健康、教育などの分野における、人的資源の開発への貢献に焦点を当てた議論が行われる。
*7月1日、国際刑事裁判所が発足する。裁判官・法律家の独立に関する特別報告者は声明を発表し、同裁判所の判事に公正な人物を選ぶ必要を強調した。
*WHOはこのたび、報告書を発表し、ノンオキシノール-9を含む殺精子薬はHIV感染予防には有効ではなく、女性がこれを服用すると逆に感染の確立が高くなる、と明らかにした。そして女性が避妊のために、この薬を使うのを止めるよう促した。
*安保理の対シエラレオネ制裁委の委員長、メキシコのAdolfo Zinser大使、フリータウン入り。滞在中、同国の和平プロセスの現状および政治情勢について視察評価する。
*東ティモールの検察庁は、1999年当時の国連職員殺害事件など、4件の人道に対する罪について起訴状を発行した。
2002年6月26日
- *アフガン:安保理、ロヤ・ジルガの成功を称える
*事務総長、カナナスキス入り
*世界経済2002年、発行
*コソボ:安保理、公開会合
*拷問犠牲者を支援する国際デー
*ロータリー国際財団、年次会合 - *安保理は決議を全会一致で採択し、アフガニスタンのロヤ・ジルガがこのたび国家元首を選び、移行政権をつくるなど成功裡に終わったことを賞賛した。
*アナン事務総長、カナダのカナナスキス入り。G8サミットに参加し、アフリカの開発について、問題提起する予定。
*国連はこのたび、「世界経済2002年」を発行、世界経済は昨年の急激な落ち込みの後、成長の鈍化が予測される、と指摘した。
*安保理、コソボ情勢に関する公開会合を開催。平和維持活動担当事務次長は、UNMIKが最近、1999年当時の事件の容疑者を逮捕したことなどを指摘し、コソボにおいて、誰もが法の下にあることを強調した。
*本日は、拷問犠牲者を支援する国際デー。拷問禁止委員会および人権高等弁務官は共同声明を発表し、拷問禁止条約の選択議定書の採択を求めた。
*バルセロナでロータリー国際財団の年次会合開催。ナーネ・アナン事務総長夫人は会合で演説し、ポリオ根絶活動への協力など、同財団の貢献を称えた。
2002年6月25日
- *パレスチナ選挙実施の時期でない、と事務総長
*OIC、開催
*エイズ:2800万を超えるアフリカ人が感染
*G8サミット:NEPADの議論は非常に重要、と事務総長
*イラク石油輸出量、先週の2倍
*タンザニアで列車事故
*「汚れた爆弾」に必要な放射性物質はどの国にもある、とIAEA
*コソボ:UNMIK経済財政理事会、ギャンブル規制議論 - *アナン事務総長は、中東の現在の環境はパレスチナ選挙を実施するのにふさわしいものではないとするとともに、米大統領のこのたびの提案について、国連・米国・ロシア・EUの4者が集まって検討する必要がある、と述べた。今朝、国連本部登庁時、報道記者からの質問に答えて。
*イスラム会議機構(OIC)、ハルトゥームで開催。アナン事務総長はメッセージを送り、OICと国連が共通の課題に取り組むべく、パートナーシップを強化すべきであると述べた。
*現在、2800万人を超えるアフリカ人がエイズ・ウイルスに感染しており、同大陸の一部諸国においては、成人の感染率が少なくとも30%となっている。国連エイズ合同計画(UNAIDS)が報告した。
*来るG8サミット(カナダ)において、アフリカ開発のための新パートナーシップ(NEPAD)に関する議論がなされる予定であるが、アナン事務総長はアフリカの経済状況の改善に向けて、この議論が不可欠であるとの旨述べた。今朝、国連本部登庁時に、報道記者からの質問に答えて。
*国連イラク・プログラムによれば、石油食糧交換プログラムの下、イラクはこの1週間、770万バレルの石油を輸出し、1億7500万ドルの収入を得た。この輸出量は先週の2倍。
*タンザニアで列車事故が起こり、200人以上が死亡した。アナン事務総長は犠牲者およびその家族らに哀悼の意を表した。
*現在、世界のどの国においても、「汚れた爆弾」を作るのに必要な放射性物質はみられ、また100カ国以上において、これら物質の盗難防止などについて十分な措置が講じられていない。IAEAが指摘した。
*国連コソボ暫定行政ミッション(UNMIK)の経済財政理事会はこのたび、コソボにおけるギャンブル規制に関する議論をはじめた。
2002年6月24日
- *中東:ブッシュ米大統領、演説
*事務総長、イスラエルの西岸再占拠に憂慮
*パレスチナ人民の権利会合、ラバトで
*ブルンジ:安保理、停戦努力を奨励
*新たなエイズ報告、発表
*事務総長、ジャクソン師訪問
*アフガニスタン:移行政権、正式発足
*中央アフリカ情勢、事務総長報告 - *ブッシュ米大統領が本日演説を行い、中東和平プロセスの結果、安保理決議242と338に基づいて、存続可能で信頼できるパレスチナ国家が樹立され、同時にイスラエルに安全がもたらされるべきである、との旨述べた。アナン事務総長は声明を発表し、米大統領が和平プロセスの目的を再確認したことを歓迎した。
*イスラエルが西岸地区の6つの都市を再占拠したことについて、アナン事務総長は本日、こうした行為はオスロ合意に違反し、緊張を高めるものであるとして、憂慮を表明した。
*アナン事務総長は「パレスチナ人民の不可譲の権利を支援する国連アフリカ会合」(モロッコのラバトで開催)にメッセージを発し、イスラエルおよびパレスチナの指導者に対し、市民保護と和平追求を訴えるとともに、国際社会に対し、中東紛争の恒久的解決の努力を支援するよう求めた。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、ブルンジ停戦を実現させる地域努力を奨励し、同国の武装勢力に対し、この努力に協力するよう呼びかけた。
*エイズ特別総会、一周年。国連経済社会問題局はこのたび、「HIV/エイズ:認識と行動」と題する報告を発表。報告はアフリカ諸国を含めて39カ国のエイズに関する状況を示し、開発途上国におけるエイズの認知度はかなり高くなったにも拘わらず、個人個人は依然、エイズ感染の危険が高い性的行動を続けている、と指摘した。
*アナン事務総長は、ジェシー・ジャクソン師の率いるレインボー/プッシュ同盟(シカゴ)の週間会合で演説し、人間の尊厳、機会の平等、経済発展を求める闘いに勝つために、同団体のような機関や政府、民間セクターの協力が必要である旨強調した。
*アフガニスタンの移行政権が正式に発足。発足式典には、ブラヒミ事務総長特別代表も出席した。また同氏は本日、アフガン独立人権委員会と初会合を行い、メンバーに国連の支援を約束した。
*中央アフリカ共和国の情勢に関する事務総長報告、発表。報告において、事務総長は、同国が安定の度合いを増してきた様子を示したが、国際支援が得られなければ安定もすぐに崩れると警告を発した。
2002年6月21日
- *イラン西部で大地震発生
*ラーセン中東特使、アラファト氏と会談
*アフガニスタン:安保理、ロヤジルガの成功裡の閉幕を歓迎
*事務総長、ノースウェスタン大学で講演
*人権高等弁務官、欧州評議会で演説
*トニー・モリソン氏、国連本部で講演へ
*安保理、イラクにクウェート資産返還努力を求める
*安保理、UNMIBHを延長 - *イラン西部で大地震発生。アナン事務総長は多くの犠牲者がでたことについて、悲しみを表明した。
*ラーセン中東和平プロセス特別調整官はアラファト暫定自治政府議長と会談し、同議長が自爆テロを非難する声明をだしたことを歓迎しながらも、言葉だけでは不十分であると伝えた。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、アフガニスタンのロヤ・ジルガが成功裡に幕を閉じたこと、またカルザイ氏が同国元首に選出されたことを歓迎した。
*アナン事務総長は米シカゴのノースウェスタン大学の学位授与式で演説、卒業していく学生たちに対し、人類が直面している大きな課題のひとつである、地球的規模の貧困への取り組みに積極的に関与するよう促した。
*ロビンソン人権高等弁務官は、欧州評議会(スペインで開催)へのメッセージにおいて、欧州各国が不法移民の問題について話し合い、庇護希望者などに関する正しい情報が国民に伝わるべく努めるよう求めた。
*2002年―2003年、アナン事務総長の名の下、政治的、文化的障壁の克服をねらいとした連続講演会が催される。1回目の講演は、1993年のノーベル文学賞受賞者のトニー・モリソン氏が、"The Humanities after 9/11"と題し、戦争と平和にまつわる言葉の使い方について話す。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、イラクがクウェート資産を依然として保有していることを認めたことを指摘し、同国に対して、それら資産の返還に向けて、さらなる努力を払うよう促した。
*安保理は全会一致で決議を採択し、国連ボスニア・ヘルツェゴビナ・ミッション(UNMIBH)の任期を6月30日まで延長した。
2002年6月20日
- *中東:安保理、非公開協議
*サッカーW杯は弱者に希望を与える、と事務総長
*国連託児所、コンピューター・ステーション立ち上げ
*アフガニスタン:英国、ISAFの指揮権をトルコに
*米国、エイズ母子感染防止に5億ドル
*スイス、国連加盟申請書に署名
*シエラレオネ:鑑定医チーム、集団埋葬地を調査
*スリランカ:反政府勢力、子ども徴兵禁止を約束
*ギニアビサウ:事務総長報告、発表 - *安保理、中東情勢に関する非公開協議を開催。アナン事務総長は席上演説し、中東地域は引き続き不安定で危険であり、政治プロセスの持続がない限り、状況は和平に反対する勢力の思う方向へと進むであろう旨指摘した。
*アナン事務総長は今朝、国連本部に登庁時、強豪チームが敗退した今年のサッカーW杯は、弱者に希望を与えている、と述べた。
*アナン事務総長夫人は、「国連子どもケアセンター」を訪問し、国連情報技術サービス部が贈呈したコンピューター・ステーションの開始を宣言した。
*アフガニスタンにおいて、英国は本日、国際治安支援部隊(ISAF)の指揮権をトルコに譲り渡した。ブラヒミ事務総長特別代表はこの式典で演説し、国内全土の治安が改善したとしても、気を抜ける状況ではない、と述べた。
*米国はこのたび、エイズ母子感染防止のプログラムに対し、5億ドルの追加拠出を行った。国連エイズ合同計画(UNAIDS)は、この米国の行動を歓迎する意を表明した。
*スイスは本日、国連加盟の申請書に正式に署名。7月初めには、この申請書をアナン事務総長に提出する。この後、総会は安保理の勧告を経て、9月10日の開幕日に加盟を承認する予定。
*アルゼンチンのNGO鑑定医チームはこのたび、シエラレオネにおいて、10年間の紛争下で殺害された人々が集団埋葬された場所の調査を開始した。このチームの調査費用は、人権高等弁務官事務所が負担する。
*スリランカの反政府勢力「タリム・イーラム・解放の虎」はこのたび、ユニセフとの間で合意を結び、18歳未満の子どもを徴兵しないことを約束した。
*国連ギニアビサウ平和建設支援事務所(UNOGBIS)に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長はギニアビサウが政治・経済・財政の各分野において諸課題に直面していながらも、平和を保っている旨指摘した。
2002年6月19日
- *ラーセン調整官、エルサレムの自爆テロ非難
*アフガニスタン:ロヤ・ジルガ終了
*コンゴ:安保理、反政府勢力による国連要員襲撃を非難
*国連親善大使らの集い、終わる
*オトゥヌ特別代表、イングーシェチアを訪問
*ガンバリ国連特使、アンゴラ訪問終了 - *エルサレムでまた最近、自爆テロが発生した事態を受けて、ラーセン中東特別調整官は声明を発表し、テロ行為を非難する国連の立場を明確にした。
*アフガニスタンにおいて、ロヤ・ジルガが本日、終了した。カルザイ暫定政権議長を国家元首に選出し、また政府人事も決めた。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、コンゴ民主共和国においてMONUC要員が反政府勢力により脅迫を受けたことを強く非難し、RCD-Gomaに対し、調査と責任を有する者を明らかにするよう求めた。
*国連のピースメッセンジャーと親善大使48人の集い、終了。2日間の集いで、親善大使ら48人はワークショップに参加し、情報や意見交換を行った。
*オララ・オトゥヌ事務総長特別代表(子どもと紛争担当)は本日、ロシア連邦のイングーシェチアに滞在する避難民キャンプを視察訪問した。
*アフリカ担当特別顧問のガンバリ氏率いる機関間調査団が、アンゴラ訪問を終了。ニューヨークに帰国後、調査結果に基づいて、アナン事務総長と安保理に対し、同国における国連活動のあり方について意見を述べる。
2002年6月18日
- *事務総長、エルサレムでの自爆テロ非難
*事務総長、G8首脳に書簡
*親善大使ら、国連本部に集う
*サンクトペテルスブルク経済フォーラム、開催。
*アフガニスタン:ロヤ・ジルガ、8日目
*コンゴ:事務総長、反政府勢力による脅迫行為を非難
*コソボ:国連警察、4人逮捕
*カメルーン選挙に国連特使派遣 - *エルサレムで、自爆テロが発生し、学生を含む多数の市民が死亡した。アナン事務総長は、国連親善大使らの集いで演説し、このテロを最も強い調子で非難した。
*G8サミットを前に、事務総長は主要8カ国に対し、書簡を送付し、アフリカへの支援を促すとともに、ミレニアム開発目標の達成に向けて力を尽くすよう求めた。
*ピースメッセンジャーと親善大使40人以上、国連本部に集う。アナン事務総長はこの集いで演説し、これらの人々の貢献を称えるとともに、著名人であることを生かし、重要な地球的課題について啓蒙活動を続け、国連を支援するよう訴えた。
*サンクトペテルスブルク経済フォーラム(ロシア)、開催。アナン事務総長はメッセージを送り、独立国家共同体(CIS)に対する国連の支援継続を約束した。
*アフガニスタンにおいて、ロヤ・ジルガが開催8日目を迎えた。同国の国家元首に選出されたカルザイ氏は、主要閣僚のリストを明日提出する意向を発表した。
*コンゴ民主共和国において、このところ、反政府勢力による脅迫行為が起こっている。今週月曜日には、国連職員が拉致され、負傷した。アナン事務総長は本日、これらの脅迫行為を強く非難した。
*コソボにおいて、国連警察は本日、1999年当時アルバニア系住民に対し重大な罪を犯した容疑で、4人の男性を逮捕した。
*アナン事務総長はこのたび、コートジボワールの元首相Seydou Diarra氏を特使として、今月23日に選挙が実施されるカメルーンに派遣した。同特使は25日まで滞在し、政党代表らに対し、国連の支援継続を伝えるとともに、困難な諸問題に平和的に取り組むよう促す。
2002年6月17日
- *総会、情報技術に関するハイレベル会合開催
*事務総長、慈善団体に対し、ミレニアム開発目標の支援を求める
*事務総長、コロンビア次期大統領と会談
*ブラヒミ特別代表、アフガニスタン北部の治安悪化を指摘
*オトゥヌ特別代表、モスクワ入り
*平和維持活動担当事務次長、エチオピア入り
*タジキスタン和平合意署名、5周年 - *総会、情報・コミュニケーション・技術(ICT)に関するハイレベル会合を開催。日程は2日間。アナン事務総長は冒頭演説し、デジタル革新の機会を捉えることが国際社会の喫緊の課題である、と訴えた。
*アナン事務総長は、ロックフェラー財団、ゲイツ財団など、フィランソロピー諸財団の代表らの集いで演説し、これら財団に対し、ミレニアム開発目標の実施を支援するよう促した。
*アナン事務総長は国連本部で、コロンビアのウリベ次期大統領と会談し、同国に対する国連の支援について話し合った。
*ブラヒミ事務総長特別代表はアフガニスタン行政機構の新しい長となったカルザイ氏に対し、書簡を送り、同国北部における治安状況がひどく悪化していると警告を発した。
*オララ・オトゥヌ事務総長特別代表(子どもと紛争担当)はモスクワで、外相やその他の政府高官らと会談し、紛争下の子どもの問題について話し合った。同代表は北カフカスを含め、ロシア連邦を一週間の予定で視察する。
*平和維持活動担当事務次長、エチオピアの首都アジスアベバ入り。同国およびエリトリア両国の政府高官と会談し、最近の国境画定委決定の実施をはかる。
*タジキスタン和平合意署名、5周年。アナン事務総長はドシャンベで開催された国際会議にメッセージを送り、当事者たちが安全な環境をつくろうとする決意を固めていることを賞賛した。
2002年6月14日
- *東ティモール:長谷川祐弘氏、副特別代表に
*国連とビジネス:「パートナーシップの構築」、刊行 - *アナン事務総長は、前UNDP東京事務所所長の長谷川祐弘氏を、デニス・マクナマラ氏の後任として、東ティモール担当副特別代表に任命した。
*国連とプリンス・オブ・ウェールズ・インターナショナル・ビジネス・リーダーズ・フォーラムは共同で、「パートナーシップの構築」と題する新刊本を刊行した。国連とビジネス界の高まる協力関係を書した。
2002年6月13日
- *アフガニスタンのロヤ・ジルガ、カルザイ議長、国家元首に選出
*安保理、中東情勢に関する公式会合を開催
*エイズ:事務総長、企業の取り組みを賞賛
*「世界職業サミット:5年後」、終了
*南部アフリカ人道災害:WFP事務局長、米の迅速な対応を求める
*テロ対策と人権促進は密接に関連、と事務総長
*安保理、UNFICYPを延長 - *アフガニスタンで開催中のロヤ・ジルガにおいて、このたび、カルザイ暫定行政機構・議長が国家元首に選出された。アナン事務総長は声明を発表し、これを歓迎した。
*安保理、中東情勢に関する公式会合を開催。同会合の開催は、アラブグループの要請に応じたもの。30か国以上が討論に参加した。
*「エイズに対するグローバル・ビジネス同盟」がダイムラークライスラーに対し、南アにおける同社のエイズ対策の業績を称えた表彰式を行った。コフィー・アナン事務総長は、エイズに対する地球的闘いにおいて、企業の関与が拡大していることを賞賛した。
*「世界食糧サミット:5年後」、閉幕。ディウフFAO事務局長は、同会議において、2015年までに飢餓の半減をうたった5年前の誓いが再確認されたことを賞賛した。
*モーリスWFP事務局長は本日、米下院の国際関係委で演説し、南部アフリカの人道災害を防ぐため、迅速な対応を求めた。同地域では、来年、1280万人が飢餓による脅威にさらされる。
*アナン事務総長は、OSCEのハイレベル・テロ対策会議にメッセージを発し、テロとの世界的闘いは人権促進のための国際的努力と密接に関連している、と述べた。
*安保理は決議を全会一致で採択し、国連キプロス平和維持軍(UNFICYP)の任期を12月15日まで延長した。
2002年6月12日
- *6月18日-19日、ピースメッセンジャー、国連に集う
*アフガニスタン:ロヤジルガ、2日目
*アフリカ大湖地域:UNDP、小火器・軽兵器の拡散防止プロジェクトを開始 - *6月18日―19日、ロジャー・ムーアやダニー・グローバーなど、国連がピース・メッセンジャーや親善大使に任命している著名人46人が国連本部に集い、国連および自らの役割について詳しい説明を受ける予定。ソーレンセン渉外担当事務次長補は、国連本部で記者ブリーフィングし、この集いの意義を表明した。
*アフガニスタンのロヤ・ジルガ、開催2日目。議長や副議長の選出などが行われた。
*UNDPはこのたび、アフリカ大湖地域において、小火器および軽兵器の拡散を防ぐための新しいプロジェクトを開始した。
2002年6月11日
- *アフガニスタン:緊急ロヤ・ジルガ開催
*「食糧サミット:5年後」、開催中
*オトゥヌ事務総長特別代表、ドイツ・アフリカ賞を受賞
*カンボジア:群集による殺害事件増える
*職員の安全に関する年次サミット、開催
*事務総長、ブレア英国首相と会談
*事務総長特別顧問、アンゴラ訪問
*事務総長、MONUC任期延長を勧告 - *アフガニスタンで、緊急ロヤ・ジルガ開催。会議の開会を宣言したシャー元国王はカルザイ暫定行政機構議長を意向政権の元首として支持する旨述べた。
*現在開催中の「世界食糧サミット:5年後」はこのたび、宣言を全会一致で採択し、2015年までに、飢餓人口を半減するべく、全力で取り組む旨をうたった。
*ドイツ・アフリカ財団はこのたび、オララ・オトゥヌ事務総長特別代表(子どもと武力紛争担当)に対して、その世界の平和と民主主義への献身的な努力を称え、ドイツ・アフリカ賞を授与した。
*カンボジアの人権を担当する事務総長特別代表はこのたび報告書を発表し、カンボジアにおいて、群衆による殺害事件が増加している旨指摘するとともに、こうした殺害事件を防ぐべく、同国の警察による一層の介入を求めた。
*職員の安全に関する年次サミット、国連本部で開催。フレシェット副事務総長はサミット席上、演説し、国連職員が任務遂行中、攻撃の対象とされている状況に憂慮を表明した。
*アナン事務総長はロンドンで、ブレア英国首相と会談し、アフリカ開発、インド・パキスタン問題、中東問題、ヨハネスブルク・サミットなどについて話し合った。
*ガンバリ事務総長特別顧問(アフリカ担当)は現在、16人構成の国連機関代表団を率い、アンゴラを訪問し、和平プロセスおよび同国の再建を進める方策を探っている。
*アナン事務総長はこのたび、報告書を安保理に提出し、国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)の任期を1年間延長するよう勧告した。
2002年6月10日
- *世界食糧サミット、開始
*事務総長、アフリカ各国首脳と会談
*UNHCR親善大使アンジェリーナ・ジョリーさん、エクアドル訪問終える
*北朝鮮:15万トンの追加的食糧援助が必要
*アフガニスタン難民帰還支援の資金不足の危機 - *アナン事務総長はローマで開かれた「世界食糧サミット:5年後」で開幕演説、食糧不足、農業開発への取り組み努力を拡大するよう促した。同首脳会議は、FAOが主催。
*アナン事務総長は、「世界食糧サミット:5年後」に参加するためローマを訪問している、ナイジェリア、エチオピア、シエラレオネなど、アフリカ諸国の首脳らと会談した。
*UNHCRの親善大使アンジェリーナ・ジョリーさんはエクアドル訪問を終了。滞在中、コロンビア難民を訪ね、その窮状をみた。
*朝鮮民主主義人民共和国において、今年後半に深刻な食糧不足が起きないようにするためには、15万トンの追加的食糧援助が必要である。WFPが本日、警告を発した。
*UNHCRは本日、アフガニスタンに帰還する難民支援活動のための資金が7月末までに底をついてしまい、新たな拠出がない限り、活動を抑制せざるを得ない、と述べた。UNHCRによれば、年末までの活動に必要な2億7100万ドルのうち、これまでに受領したのは1億8000万ドルのみ。
2002年6月7日
- *アフガニスタン:安保理、各国に資金提供を求める
*グローバル化が進むなか、国連の必要性高まる、と事務総長
*ヨハネスブルク・サミット:準備委(バリ)、終了
*米国、北朝鮮に追加的食糧援助
*東ティモールでミニ・ワールド・カップ - *安保理、アフガニスタン情勢に関する非公開協議を開催。協議後、安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、各国に対し、アフガニスタンのニーズを満たすため、資金を提供するよう求めた。
*アナン事務総長はジュネーブで、Graduate Institute of International Studiesの75周年を記念する基調講演を行い、今日のグローバル化する世界において、ますます国連の必要性が高まっていると強調した。
*ヨハネスブルク・サミット準備委員会・最終会合(バリ)、終了。この会合においては、世界実施宣言案の完全合意は成立せず、各国代表の合意は80%程度に留まった。残りの20%についての交渉はサミット(8月26日―9月4日)に持ち越すことになった。
*米国はこのたび、朝鮮民主主義人民共和国に対し、10万トン相当の追加的な食糧援助をすることを決定。大島賢三緊急援助調整官は歓迎声明を発表した。
*東ティモールでUNMISETに従事する韓国と日本の平和維持要員はこのたび、サッカーW杯の開催にあわせて、同国で「ミニ・ワールド・カップ」を開始した。まず地方のサッカークラブ40団体で試合を行い、この優勝チームが日韓合同チームと試合をする。
2002年6月6日
- *テロに対する最善の対応は人間安保の強化、と人権高等弁務官
*コンゴ民主共和国:セネガル元首相、事務総長特使に
*シエラレオネ:政府事務所の開設記念式典
*アフガニスタン:独立人権委、設置
*UNDP、プロジェクトCapacity2015を開始
*事務総長、ジュネーブ入り - *ロビンソン人権高等弁務官はロンドンで演説し、昨年の米同時多発テロへの最善の対応は人間の安全保障を強化することであり、50年かかって築き上げてきた国際原則を「テロとの戦争」の犠牲にしてはならない、と述べた。
*アナン事務総長はこのたび、セネガル元首相Mustapha Niasse氏をコンゴ民主共和国の和平プロセス担当の事務総長特使に指名した。
*シエラレオネが現在、国民和解に向かって着実な歩みを進めているなか、昨日、同国のコノの地区事務所とブラマ地区の警察署の開設記念式典が行われた。
*アフガニスタンにおいて、独立人権委員会を設置する布告が署名された。ロビンソン人権高等弁務官は声明を発表し、この動きを暖かく歓迎する意を示した。
*UNDPはこのたび、ヨハネスブルクサミット準備委員会・最終会合の場において、"Capacity2015"というプロジェクトの開始を発表。このプロジェクトは、ミレニアム・サミットの目標達成に向けて努力する国々の支援を目的とする。
*アナン事務総長はジュネーブで演説し、同市が平和と人道的介入の分野で発揮してきたイニシアチブを称えた。
2002年6月5日
- *イスラエルで自爆テロ。事務総長、非難声明
*コンゴ:安保理、反政府勢力によるMONUC襲撃を非難
*事務総長、プーチン大統領と会談
*事務総長、エイズ患者見舞う
*シリアで、ダム崩壊 - *イスラエル北部で自爆テロ発生。アナン事務総長はこのテロ行為を非難するとととに、これによって中東問題の政治解決努力が妨げられることがあってはならないとの旨述べた。
*安保理は議長声明において、コンゴ民主共和国でこのたび起こった反政府勢力(特に、RCD-Goma)によるMONUCに対する襲撃を非難した。
*ロシア訪問中のアナン事務総長はプーチン大統領と会談、インド・パキスタン問題などについて話し合った。
*アナン事務総長はロシアにおいて、ストリートチルドレンなど脆弱な人々のエイズなどの予防に尽くすSANAMクリニックを訪ね、若年層のエイズ患者を見舞った。
*火曜日、シリア北部においてダムが崩壊し、周辺村落が洪水で被害を受け、10人が死亡。この事態を受けて、国連は援助活動の調整支援をするため、専門家チームを派遣した。
2002年6月4日
- *インド・パキスタン:事務総長、忍耐強く慎重な取り組み求める
*事務総長、モスクワ訪問
*コンゴ:安保理、反政府勢力のUN襲撃を非難
*リベリア:戦闘を逃れ、数千人が流出
*ケニア、食糧援助センター設置を許可 - *アナン事務総長は「アジア協力信頼醸成措置機構・首脳会議」に対しメッセージを発し、アジア諸国はどこも、地域で起こるいかなる紛争によっても深い影響をうけると警告するとともに、インド・パキスタンの緊張状態を緩和するためには、忍耐強く慎重な取り組みを行う必要を強調した。
*アナン事務総長はモスクワを訪問し、同国政府幹部らと会談した。明日、プーチン大統領と会談するほか、イワノフ外相主催の昼食会に出席する予定。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、コンゴ民主共和国において反政府勢力、特にRCD-Gomaが最近、国連平和維持活動員に対する攻撃をしかけていることを非難した。そして、同勢力に対し、この襲撃を即時に停止し、キサンガニにおける最近の事件に関する調査に全面協力するよう求めた。
*リベリアにおける戦闘の頻発や全般的な治安の悪化を逃れ、この数週間に、同国から数千の人々が流出している。隣国シエラレオネには、2万人以上が逃れ、難民キャンプに収容されている。
*ケニアにおいて、疾病、栄養不良が原因で、ソマリア難民10人が死亡した事態を受けて、ケニア北東部の地方当局はこのたび、援助諸機関に対し、食糧援助センター3つを設置することを許可した。UNHCRが本日、発表した。
2002年6月3日
- *事務総長、キエフ・バビヤールを訪問
*アジア信頼醸成会議、カザフスタンで開催
*国際テロ:ウィーンでシンポジウム
*人道危機に対する国連対応、資金不足で不十分
*ナイジェリア元外相、死去
*キプロス:事務総長、UNFICYP任期延長勧告
*イラク:UNMOVIC、報告提出
*コンゴ:反政府勢力、MONUCを攻撃 - *アナン事務総長は、キエフのバビヤールを訪問、最近、欧州諸国で起こる一連のユダヤ人攻撃について警鐘を鳴らし、不寛容との闘いに努力を惜しまないと述べた。バビヤールはナチ占領時代、多くのユダヤ人が虐殺された地。
*アジア協力信頼醸成措置機構の首脳会議が今週、カザフスタンで開催される。インド・パキスタン間の緊張関係が高まるなか、アナン事務総長は本日、首脳会議がこの緊張状態の緩和に役立つことを期待した。
*アナン事務総長は本日、ウクライナを訪問し、同国大統領と会談した。アナン事務総長が同国を訪問するのは初めて。
*ウィーンで、国際テロに関するシンポジウムが開始。会期は2日間。オーストリア政府の支援を受けて開かれる同シンポは、ODCCPが越境犯罪、麻薬密輸、マネーロンダリングなどの対策において、どのような貢献ができるかを探る。
*国連人道問題調整部(OCHA)・政策開発研究班のチーフMark Bowden氏は本日、世界の人道危機事態への国連の対応について、資金の不足が原因で十分な対応ができていない、と述べた。
*ナイジェリアの元外相Joseph Nanven Garba氏、死去。アナン事務総長は哀悼の意を表明した。同氏は、第44回総会の議長を務めた。
*アナン事務総長はこのたび、安保理に報告書を提出し、国連キプロス平和維持軍(UNFICYP)の任期を12月15日まで、6ヶ月間延長するよう勧告した。
*国連監視検査検証委員会(UNMOVIC)のハンス・ブリクス事務局長は安保理に報告書を提出、イラクがこのたび、国内査察について対話の意向を示したことを歓迎した。
*コンゴ民主共和国において反政府勢力がMONUCを襲撃している事態を受けて、アナン事務総長は平和維持活動要員および事務総長特別代表に対する支援を表明した。
2002年5月31日
- *EU、京都議定書批准
*事務総長・イラク会談、7月4日と5日に
*ヨハネスブルク・サミット準備委、最終文書づくり進む
*欧州において庇護希望者、減る
*Shashi Tharoor氏、国連広報局長に
*スウェーデン外交官Gunnar Jarring氏、死去
*国連、東ティモールに警察・放送権限引き渡す - *EUと欧州委員会が京都議定書を批准。アナン事務総長はこれを歓迎するとともに、他の国々が同様に京都議定書を批准するよう求めた。
*国連スポークスマンが本日発表したところによれば、アナン事務総長とイラク政府代表の次回会談は7月4日と5日に開催される予定。
*ヨハネスブルク・サミット準備委員会・最終会合(バリ)において、最終文書をまとめる交渉が続いている。準備委において、草案づくりを担当している交渉担当者は本会議で発言し、かなりの部分について合意が成立した、と進捗状況を報告した。日本の赤坂清隆氏も副議長として、草案作成交渉にあたっており、この日発言した。
*欧州各国において、移民についてかなり行過ぎた政治的議論がみられる事態を受けて、UNHCRは本日、実際のところ、庇護希望者の数が欧州において激減していることを示す統計を発表した。
*アナン事務総長はこのたび、Shashi Tharoor氏(インド)を広報局担当事務次長に任命した。同氏は、2001年1月以降、同局担当事務次長代行の職を務めていた。
*スウェーデンの外交官、Gunnar Jarring氏、死去。享年94歳。同氏は1950年代に同国の国連大使を、また、1967年から1990年まで、中東担当事務総長特使を務めた。アナン事務総長は本日、哀悼の意を表明した。
*国連は東ティモール当局に対し、警察および公共放送の権限を引き渡した。
2002年5月30日
- *中東:4者代表、イスラエル外相と会談
*世界貿易センター残骸撤去作業終了
*アフガニスタン帰還難民、予想数超える
*サッカーW杯:ユニセフ、テレビ宣伝放映
*ヨハネスブルク・サミット準備委:最終文書大詰め
*安保理、UNDOF任期を延長
*対ソマリア制裁:事務総長、専門家2人を任命 - *EU、ロシア、米国、国連の4者代表はこのたび、イスラエルのペレス外相と会談し、和平プロセスに関して、建設的な話し合いを行った。
*ソーレンセン渉外担当事務次長補は本日、国連を代表して、同時多発テロ後続けられてきた米国の世界貿易センターの残骸撤去作業終了を記念する式典に出席した。
*3月1日以降、80万を越える難民がアフガニスタンに帰還。当初、UNHCRでは、2002年の帰還難民数は120万人程度を予想していたが、すでに、この予想を超える勢いである。
*サッカーのワールドカップ(W杯)の開幕を翌日に控え、ユニセフは国際サッカー連盟(FIFA)との共同プロジェクトとして、著名なサッカー選手の協力を得て、世界の子どもの福祉向上をめざした宣伝のテレビ放映を開始した。
*ヨハネスブルク・サミット準備委員会の最終会合(バリ)において、サミット最終文書草案づくりの交渉が大詰めを迎えている。
*安保理は決議を全会一致で採択し、国連兵力引き離し監視軍(UNDOF)の任期を12月末まで延長した。
*アナン事務総長は安保理の要請に応じ、対ソマリア制裁委の実施に関連して、武器禁輸違反調査・専門家パネルのニーズ評価のため、専門家2人を任命した。
2002年5月29日
- *エチオピア・エリトリア国境問題:安保理、密接な協議を求める
*イラク人道物資輸入:新しい手続き、開始
*ソマリア:制裁委、軍事兵器の大規模な使用に憂慮
*平和維持活動:軍人、警官36人に国連メダル授与
*ヨハネスブルク・サミット準備委員会、開催中
*シエラレオネ:リベリア難民の影響調査 - *安保理は非公開協議を開催し、エチオピア・エリトリア和平プロセスについて検討した。その後、安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表、国境画定委の最近の決定について、国境当事者、UNMEE、国境画定委間の密接な協議を行うことの重要性を強調した。
*イラク・プログラム部はこのたび、安保理決議1409に従って、民生関連物資の輸入承認の迅速化のため、新しい手続きを適用し始めた。7月15日までには、新しい手続きに全面移行することをめざす。
*安保理の対ソマリア制裁委は声明を発表、ソマリアにおいて軍事兵器の大規模な使用がみられること、また外部から武器などが引き続き同国に流入していることについて、憂慮を表明した。
*国連はこのたび、25カ国出身の軍事要員30人と警察官6人に対し、国連メダルを授与し、その国連平和維持活動に対する貢献を称えた。
*ヨハネスブルク・サミット準備委員会の最終会合(バリ)において、貿易・財政、自然災害、エネルギー、アフリカの持続可能開発促進、海洋、良い統治など、サミット文書の作成のうえで各国の対立点が残る諸問題について交渉が続けられている。
*UNAMSIL軍事司令官はこのたび、シエラレオネ各地を視察訪問し、リベリアから流入する難民がシエラレオネの治安に及ぼす影響を調査した。
2002年5月28日
- *国連、コロンビア大統領選の結果を歓迎
*ヨハネスブルク・サミット準備委員会、最終会合開始
*中東:国連特使、自爆テロを非難
*アフガニスタン:UNAMA、殺害事件増加を憂慮
*コンゴ、人権状況悪化
*ソマリア:UNDP職員身柄解放 - *国連はこのたび、コロンビア大統領選の結果を歓迎するとともに、同国の和平に国連が果たす役割について新大統領が提示するプランを検討する旨述べた。
*ヨハネスブルク・サミット準備委員会の最終会合が日曜日、インドネシアのバリで開始した。政府代表たちは本日、サミットで採択予定の行動計画案づくりを再開した。
*ラーセン中東担当特別調整官は、Petah Tikvaでこのたび起こったイスラエル市民を対象にした自爆テロを非難した。
*アフガニスタンで最近、殺害事件が増えていることについて、国連アフガニスタン支援団(UNAMA)は本日、憂慮を表明した。
*コンゴ民主共和国において、数多くの市民が戦闘に巻き込まれ死傷し、援助職員も援助提供活動を阻まれていることについて、ロビンソン人権高等弁務官は憂慮の念を表明した。
*国連はこのたび、レバノン南部において、5000万ドル規模の地雷除去活動(第2段階)を開始した。
*ソマリアにおいて4月28日に誘拐され拘束されていた国連開発計画(UNDP)の職員がこのたび、その身柄を解放された。
2002年5月24日
- *事務総長、ウクライナ初訪問へ
*ソマリア:安保理、平和的解決を求める
*先住民フォーラム、初会期を終了
*安保理、コソボ議会の決定を非難
*コンゴ:安保理、キサンガニ殺害事件を非難
*明日、アフリカの日
*コンゴ:自然資源の不正搾取続く - *アナン事務総長は6月2日、ウクライナを初訪問、3日間滞在し、同国指導者らと会談する。その後、ロシア、スイス、イタリアを歴訪する。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、ソマリアのすべてのアクターに対し、暴力を控え、対立を平和的に解決するよう求めた。
*米国とロシアが戦略核弾道削減条約に調印。アナン事務総長は歓迎声明を発表した。
*先住民に関する国連恒久フォーラムが本日、初会期を終了した。アナン事務総長は会合において演説し、国連において先住民の歴史に新しい一章が開かれた、と述べた。
*安保理は公式会合において議長声明を発表し、コソボ議会が境界問題について権限を超える決定を行ったことについて非難した。
*安保理は公式会合において、議長声明を発表し、コンゴ民主共和国のキサンガニで起きた殺害事件を強く非難し、人権・人道法侵害の即時停止を求めた。
*25日は、アフリカの日。アフリカ統一機構の創設を祝賀する日。安保理および事務総長は、アフリカ諸国の指導者が同大陸の抱える諸問題の解決のために払っている努力に支援を表明し、国際的支援を強調した。
*「コンゴ民主共和国における自然資源等の不正搾取に関する専門家パネル」が大湖地域における2ヶ月にわたる調査の報告を発表。報告によれば、自然資源の不正搾取は依然として続いており、一般市民に破壊的な影響を及ぼしている。
2002年5月23日
- *アフガニスタン:安保理、多国籍治安部隊の承認延長
*カシミール:事務総長、憂慮表明
*UNMIK代表、コソボ議会決定の無効を宣言
*安保理、東ティモール加盟勧告
*エコツーリズム・サミット、終了
*グルジア:事務総長、UNOMIG代表任命
*コンゴ民主共和国:人権違反、報告 - *安保理は決議を全会一致で採択し、アフガニスタンの不安定な治安状況に憂慮を示し、展開する国際治安支援部隊(ISAF)の承認を延長した。
*カシミールをめぐりインド・パキスタン間の緊張が急激に高まっている事態について、アナン事務総長は憂慮を表明し、両国に対し、暴力を排して問題解決にあたるよう促した。
*コソボ議会はこのたび、境界問題に関する決議を採択したが、UNMIK代表はこの決定が議会の権限を超えるものであるとし、その無効を宣言した。この日、安保理議長も報道声明を発表し、このUNMIK代表の議決無効宣言に指示を表明した。
*安保理は本日、無投票で決議を採択し、総会に対して、東ティモールの国連加盟を勧告した。
*エコツーリズム・サミットは水曜日夜、ケベック宣言を採択して終了した。UNEP事務局長はエコツーリズムに関して初めて開かれた世界会議が成功裡に終わったことを称えた。
*アナン事務総長はこのたび、スイス外交官のIleidi Tagliavini氏を、Dieter Boden氏の後任として、国連グルジア監視団(UNOMIG)を担当する事務総長特別代表に任命した。
*MONUCはこのたび、暫定報告書を発表し、コンゴ民主共和国のキサンガニにおいて、RCD指導者たちが先週の騒乱事態の中、重大な人権および人道法違反を犯した、と述べた。
2002年5月22日
- *安保理、アフリカの紛争防止と復興を討議
*中東:4者グループ、アラファト議長と会談
*アルカイダ、財政基盤の多様化
*地球環境報告、発表
*中東特使、自爆テロを非難 - *安保理、アフリカの紛争防止と復興について討議。安保理が2月末設置した「アフリカの紛争防止と復興に関するアドホック作業部会」の議長が冒頭演説し、部会の設置以来、選挙監視、紛争状況を扱う同盟設置、NGOや大学などの活性化といった主要問題を扱うことに合意した、と述べた。
*中東問題4者グループ(国連、米国、EU、ロシア)の代表は本日、アラファト・パレスチナ暫定自治政府暫定議長とラマラで会談し、同氏の改革イニシアチブに支援を表明した。
*安保理が設置した対タリバン監視グループはこのたび、報告書を発表し、アルカイダ・ネットワークのテロ構成員が資産の一部を金やダイヤモンドに変えるなどして財政基盤の多様化を図り、また、インタ-ネットを使って資金を動かしている、と指摘した。
*国連環境計画はこのたび、「地球環境報告3」("Global Environment Outlook 3")を発表した。この報告は、地球環境を保護するための対策が緊急に講じられない場合、今後30年間で、地球の表面の70%が道路、鉱山、都市、そのほかのインフラ開発の影響を受ける、と指摘した。
*ラーセン中東担当特別調整官は声明を発表し、イスラエル市民をねらった最近の自爆テロを非難した。
2002年5月21日
- *東ティモール:デメロ特別代表、離任
*アンゴラ:事務総長特使、深刻な人道状況を指摘
*東ティモール人間開発報告、発表
*エリトリア・エチオピア:国境画定委員会、ハーグで会合
*ESCAP、貧困緩和やグローバル化問題へシフト - *デメロ事務総長特別代表が本日、その任務を終え、東ティモールの地を離れた。今後、インド人外交官、Kamalesh Sharma氏が後任として、同国において、国連東ティモール支援団(UNMISET)を率いていく。
*アフリカ担当事務総長特別顧問、Ibrahim Gambari氏が国連本部で、記者会見し、アンゴラで紛争が再開するおそれはほとんどないとする一方で、同国の人道状況が深刻である旨指摘した。
*UNDPはこのたび、東ティモール人間開発報告を発表し、新たな独立国となった東ティモールがアジアで最も貧しい国であるとし、その状況を報告した。
*WFPはこのたび、パレスチナで急激に悪化する状況に陥った難民以外の約50万の人々に対し、緊急食糧援助を開始した。
*エリトリア・エチオピア国境画定委員会は本日ハーグにおいて、当事者との会合を開催。国境線の様態について話し合う。
*第58回ESCAPの非公式円卓会合において、加盟各国代表は、同委員会の活動内容について討議、貧困緩和、グローバリゼーション、新しい社会問題に一層焦点を当てたものにするよう合意した。
*MONUC代表はキンシャサで記者会見し、先週起こった反乱事件はキサンガニの非武装化を遅らせることにはならないであろうと述べるとともに、反政府勢力に対し、法と秩序を維持する義務について注意を喚起した。MONUCは近く、この反乱事件について詳細な報告書を提出する予定。
2002年5月20日
- *安保理、東ティモール独立を歓迎
*イスラエルで自爆テロ
*東ティモール、国連加盟を申請
*国連人口部、「世界の避妊状況」を発表
*世界エコツーリズム・サミット開催中
*インド・パキスタン:国境地帯交戦続き死者増える
*シエラレオネ:カバー大統領再選 - *安保理は議長声明を発表し、東ティモールの独立を歓迎し、国連の果たした役割を賞賛する意を表明した。
*日曜日と月曜日、イスラエルにおいて自爆テロ発生。アナン事務総長は非難声明を発表した。
*東ティモール議会はこのたび、アナン事務総長に対し、国連加盟申請を行った。アナン事務総長は東ティモール議会で演説し、この申請を安保理に伝達することを約束した。
*国連人口部はこのたび、「世界の避妊状況2001」と題するウォール・チャートを発表。この統計によると、世界中の男女カップルの3分の2(約6億5000万人)がなんらかの形で避妊をしている。
*カナダ・ケベック市において、世界エコツーリズム・サミット、開催中。日曜日、UNEPのテプファー事務局長はサミットで演説し、同会議の成果が8月末に開始するヨハネスブルクサミットの重要な貢献をする、と述べた。
*アナン事務総長は、インド・パキスタン国境地帯の交戦が続き死亡者が増えていることについて憂慮を表明し、当事者に対し、自制と緊張激化の回避を求めた。
*シエラレオネにおいて、総選挙が実施され、カバー大統領が再選された。
2002年5月19日
- *東ティモール、独立
- *東ティモール、独立。アナン事務総長や、ポルトガル・インドネシア大統領、オーストラリア首相、クリントン前米大統領ら各国要人の出席の下、独立式典が行われた。
2002年5月17日
- *安保理、UNMISETを設置
*事務総長、インドネシア訪問
*アフガニスタン:ロヤ・ジルガ地区代表6人選出
*グアテマラ、軍事予算拡大
*安保理、対UNITA旅行制限解除 - *安保理は決議を全会一致で採択し、UNTAETの後継として、国連東ティモール支援団(UNMISET)を設置した。
*アナン事務総長は、インドネシアを公式訪問し、メガワティ大統領と会談。同大統領が近隣諸国との関係を強化すべく努力していることを賞賛し、また東ティモールの独立記念式典への出席を決めたことについて、「賢明かつ勇気ある」決断である、と述べた。
*UNAMAがこのたび発表したところによれば、アフガニスタン中部および南部の12部族を代表する1000人近くの人々がロヤ・ジルガの地区代表
6人を選出した。
*アフガニスタンの治安セクター改革に関する支援国会合、開催。ブラヒミ事務総長特別代表は会合後、記者会見し、約40の参加国の代表が示した支援の姿勢に勇気づけられた、と述べた。
*MINUGUAはこのたび報告書を発表し、グアテマラの軍事予算が、同国政府とURNGが和平合意で定めた制限を越えて拡大していることに憂慮を表明した。
*安保理はこのたび、アンゴラにおける情勢進展に鑑みて、1997年の対UNITA旅行制限を解除した。
2002年5月16日
- *事務総長、キプロス訪問終了
*安保理:平和維持活動担当事務次長、コソボ情勢説明
*副事務総長、IMF幹部と会談
*オトゥヌ事務総長特別代表、アンゴラで記者会見
*ミャンマー:事務総長特使、記者会見
*コンゴ民主共和国:MONUC、キサンガニの緊縛情勢に懸念 - *アナン事務総長、キプロス訪問を終了。事務総長は本日、Larnaca空港で記者団に対し、今、キプロス問題解決の好機が訪れている、と述べた。
*平和維持活動担当事務次長は本日、安保理公開会合において、コソボ情勢について説明。セルビア系代表が自治政府において、割り当てられた閣僚ポストを受け、意思決定プロセスに参画することが重要である旨強調した。
*UNTAETのデメロ代表は本日、東ティモールの初代大統領となるグスマン氏と会談、UNTAETから政府への権限委譲の象徴として、同氏に政府庁舎(ディリ)の鍵の引渡しを行った。
*フレシェット副事務総長はワシントンで、国際通貨基金(IMF)の幹部らと会談し、国連の開発目標について話し合った。
*オララ・オトゥヌ事務総長特別代表(子どもと武力紛争)は昨日、アンゴラで記者会見し、同国のMoxicoおよびBie両州の紛争で避難民となった人々の多さに懸念を表明した。
*イスマイル事務総長特使(ミャンマー担当)は国連本部で記者会見し、このたびミャンマーの民主運動指導者のアウン・サン・スー・チー氏が解放されたことについて、単に国民和解プロセスのひとつではあるが、注目すべき進展である、と述べた。
*MONUCは本日、コンゴ民主共和国のキサンガニの緊迫した情勢について、懸念を表明し、全当事者に対し、自制を促した。
2002年5月15日
- *シエラレオネ選挙、成功裡に終わる
*オスロの基本原則は今なお生き続ける、とラーセン特使
*イスラエル侵攻による損害、3億6100万ドル
*リベリア、不安定な情勢
*事務総長、キプロスで個別会談
*本日は、国際家族デー
*東ティモール:支援会合で3億6000万ドルの拠出誓約
*コンゴ民主共和国:昨日の衝突から一夜明けて静穏
*コソボ:憲法枠組み署名から1年 - *シエラレオネにおいて昨日、大統領・議会選挙が成功裡に実施されたことについて、アナン事務総長、安保理議長、平和維持活動担当事務次長らは一様に、賞賛の意を表明した。
*ラーセン中東担当特別調整官はノーベル委員会主催の年次イヴェント(オスロ)において、「中東における現在の危機:原因と解決」との主題の下、演説した。オスロ・プロセスがこう着状態にあるなか、新しい提案とメカニズムに国際的コンセンサスが成立しつつあるが、オスロ・プロセスの基本的原則は今もなお生き続けている、と述べた。
*UNDP、世銀、ノルウェー政府が本日発表した試算によれば、最近のイスラエルの西岸侵攻による損害額は3億6100万ドルに上る。
*リベリアの不安定な情勢について、アナン事務総長は、同国における反政府勢力による武力を通じた権力掌握の試みを非難し、地域諸国に対し、敵対行為を防ぐよう促した。安保理議長も同日、報道声明を発し、ドナー諸国に対し、援助救済機関への十分な資源提供を求めた。
*アナン事務総長はキプロスにおいて、ギリシャ・トルコ両系指導者にそれぞれ個別会談した。
*本日は、国際家族デー。アナン事務総長はメッセージを発し、世界が高齢化するなか、この人口動態の変化の諸課題に取り組むうえで、家族こそが鍵を握る、と述べた。
*東ティモール支援会合において、今後3年間にわたる支援金として、3億6000万ドルの拠出誓約がなされた。
*コンゴ民主共和国のキサンガニにおいて昨日、衝突事件が発生したが、一夜明けた本日は、状況は緊張しながらも、とりあえず沈静化している様子。MONUCは本日、キサンガニの非武装化の必要を強調した。
*コソボ暫定自治政府のための憲法枠組みの署名から1年。UNMIKのMichael Steiner代表は本日、この枠組み文書について大きな成功だった、と述べた。
2002年5月14日
- *カシミールで、バス襲撃事件
*事務総長、キプロス入り
*米とロシア、戦略核弾道削減に合意
*イラク石油食糧交換プログラム、改訂延長 - *カシミールにおいて、バス襲撃事件が発生。このバスには、軍事要員の家族が乗っており、30人以上が死亡した。アナン事務総長は、このテロ行為を最も強い調子で非難した。
*アナン事務総長、キプロス入り。滞在中、トルコ・ギリシャ両系指導者と会談し、和平交渉における妥協を促す。
*米国とロシアはこのたび、戦略核弾道を10年間で大幅に削減する条約に調印することに合意した。アナン事務総長は声明を発し、歓迎の意を表明した。
*安保理は決議を全会一致で採択し、イラク石油食糧交換プログラムを6ヶ月延長、また改訂し、民生関連人道物資のイラク輸入については制裁委員会の検討を省いて承認手続きを簡素化することとした。
2002年5月13日
- *先住民恒久フォーラム、スタート
*シエラレオネ大統領・議会選、明日実施
*郵便・電気通信産業、情報技術革新の影響
*WHO総会、開幕
*国連特使、パレスチナ・イスラエル代表と会談 - *「先住民問題に関する恒久フォーラム」、第1会期をスタート。世界の先住民の代表1000人近くが参集した。同フォーラムは、経済社会理事会が2000年に設立。16人の独立専門家で構成し、先住民をめぐる経済社会開発、文化、環境、教育、健康、人権問題などについて検討する。1年に一回10日間にわたる会合を開き、年次報告を経済社会理事会に報告する。
*シエラレオネの大統領・議会選挙を明日に控え、アナン事務総長は声明を発表、選挙が同国の和平プロセスにとって重要な一里塚となるとし、すべての有権者に参加を促した。
*ILOは本日、1週間にわたる会合を開催し、郵便・電気通信産業が直面する情報技術革新やグローバリゼーション、債務の問題、労働者への影響緩和策について検討した。
*UNEPが発表したところによると、登山家チームが現在、ヒマラヤ山脈に登頂し、山脈の環境状況について現地の僧侶や人々、旅行者に面接調査を行っている。6月5日の世界環境デーに合わせて、調査報告を発表する。
*WHO総会、開幕。ブルントラント事務局長は冒頭演説し、世界の人々が、喫煙、劣悪な衛生条件、脂肪分の多い食習慣などによって健康を損なっている状況を指摘した。
*オララ・オトゥヌ事務総長特別代表(子どもと武力紛争担当)、アンゴラ入り。約一週間滞在し、同国で計画されている子ども保護プロジェクトについて検討する。
*ラーセン中東担当特別調整官は週末、ローマで、イスラエル・パレスチナ双方の代表と会談した。
*WFPはこのたび、緊急アピールを発し、モーリタニアにおいて旱魃と最近の豪雨のため、深刻な食糧不足に苦しむ25万の人々を援助するための資金を求めた。
2002年5月11日
- *子ども特別総会、成果文書採択
- *子ども特別総会は金曜日夜、成果文書「子どもたちにふさわしい世界」を無投票で採択し、終了した
2002年5月10日
- *子ども総会、ユニセフ事務局長記者会見
*アフガニスタン:バッタ大発生
*事務総長、国連安全調整官を任命
*東ティモール独立まで10日 - *ユニセフのベラミー事務局長は国連本部で記者会見し、子どもたちが参加していることが、今回の子ども特別総会と過去の会議の大きな違いである、と指摘した。
*子ども特別総会、最終日。成果文書について、大詰めの交渉に入っている。本日は、UNAIDS、HABITAT、ILOの事務局長らがそれぞれの分野における子どもの窮状を訴えた。
*アフガニスタンにおいて、30年ぶりのバッタの大発生。FAOはこの事態に対処し、穀物の収穫に及ぼす影響を緩和すべく、緊急キャンペーンを展開中。
*アナン事務総長はこのたび、新設の国連安全調整官のポストに、Tun Myat氏(ミャンマー)を任命した。このポストは事務次長補レベル。昨年、総会が事務総長の要請に基づいて設置した。
*東ティモールの独立まで残すところ10日。デメロ事務総長特別代表は本日、制憲議会で離任挨拶、東ティモールが独立国として世界の仲間入りする準備が十分整っている旨述べた。
2002年5月9日
- *子ども特別総会、2日目
*政府、企業、市民団体の協力が子どもの将来を築く、と事務総長
*西岸:ガザ:UNRWA、緊急人道援助に追加資金要請
*ビル・ゲイツ、「栄養向上グローバル同盟」に加わる
*事務総長、キプロス訪問へ
*シエラレオネ:軍事司令官、RUFの以前の拠点訪問 - *子ども特別総会、2日目。本会議において、10人の首脳を含めて、70人近くが演説し、自国の経験を語り、世界の子どもの福祉向上のための国際努力について討議した。また、非公開協議において、最終日に採択する予定の成果文書に関する交渉が進められた。
*アナン事務総長は「官民パートナーシップ対話」会合で演説し、政府、企業、市民団体が協力することが世界の子どもにより良い未来を築くことにつながる、と述べた。
*UNRWAはアンマンで開かれたドナー会合において、最近のイスラエル侵攻による被害を受けた西岸・ガザの緊急人道援助のため、7000万ドルの追加資金を要請した。
*ルベルス難民高等弁務官は国連本部で記者ブリーフィング、世界の難民2100万人のうち、半分が子どもである事実に関心を喚起した。
*ビル・ゲイツ氏はユニセフに加わり、「栄養向上のためのグローバル同盟」を立ち上げた。世界の200万人の子どもの生命を脅かすビタミンとミネラルの欠乏症の根絶をめざす。
*アナン事務総長は来週、キプロスを訪問する。その後、インドネシア、東ティモールを訪れ、東ティモールでは独立式典に参加する。
*来週、シエラレオネの選挙が実施されるが、UNAMSILの軍事司令官はこのたび、反政府勢力RUFが以前拠点としていた地域を訪れ、治安状況を調査し、平和維持部隊の準備状況を視察した。
2002年5月8日
- *子ども特別総会、開幕
*イスラエルで自爆テロ
*国連事務局、ジェニン報告作成へ
*エリトリア人:難民の扱いは終わり
*WHO、新タイプの経口補水塩
*NGOは子どもの権利実現に不可欠、と事務総長
*米国、国際刑事裁判所規程に批准を拒否
*タリバン制裁監視グループに新メンバー
*東ティモール独立記念式典、80カ国以上が参加の返事 - *子ども特別総会、開幕。18歳未満の子どもの問題に焦点を当てた特別総会は国連の歴史上初めて。約60カ国の元首や政府首班が参加、各国政府代表団、子どもやNGO代表など、6000人が参集した。会期は3日間。最終宣言「子どもにふさわしい世界」を採択する予定。
*7日、イスラエルのリション・レツィオンで自爆テロが発生。イスラエル人15人が死亡したほか、多数の負傷者がでた。アナン事務総長は同日夜、声明を発表し、この自爆テロを最も強い調子で非難した。また本日、ラーセン中東担当特別調整官とロビンソン人権高等弁務官も声明を発し、このテロを非難した。
*総会が昨日採択した決議を受けて、国連事務局は、ジェニンでの最近の出来事について、入手可能な情報に基づいて、報告書を迅速に作成する。国連スポークスマンが本日、記者団に語った。
*UNHCRは、来年以降、エリトリア人は難民として扱われなくなる、と発表した。1991年、エリトリアはエチオピアとの戦争を終結、93年には独立、2000年6月には停戦協定が成立し、平和が戻り、両国間の国連監視下の緩衝地帯が設置されるなど、エリトリア難民を生み出す根源的な問題が消失したことから。
*WHOはこのたび、新しいタイプの経口補水塩を発表。下痢や脱水症状で死亡する数百万の子どもの生命を救うことが期待される。
*アナン事務総長は、子ども特別総会に出席するNGO代表を前に演説、NGOの活動は子どもの権利実現をめざす国際目標の達成に不可欠である、と述べた
*米国はこのたび、国際刑事裁判所規程に批准しないことを決め、国連に正式に通知した。アナン事務総長は遺憾の意を表明した。
*アナン事務総長は、安保理が設置した対タリバン制裁監視グループの新メンバーとして、米国のVictor D. Comras氏を指名した。個人的な理由で辞職したMichael D. Langan氏(米国)の後任。
*5月20日の東ティモール独立記念式典へのアナン事務総長からの招待状に対し、これまでに80カ国以上が参加の返事をしている。
2002年5月7日
- *中東:第10回緊急特別総会、再開
*安保理、武力紛争下の子ども使用を非難
*アラファト氏、ラーセン特別調整官と会談
*国連ウィーン事務所・新所長着任
*副事務総長、エイズ蔓延防止のための国際行動求める
*子ども総会プレ・イヴェント:事務総長、子ども兵士の禁止を訴える
*釈迦誕生日
*大湖地域:安保理代表団、ニューヨークに戻る
*アフガニスタン:国連調査団、集団埋葬地の調査完了
*東ティモール、独立後、世銀に加盟へ - *第10回緊急特別総会、再開。ジェニン調査団の受け入れをイスラエルが拒否した問題について、非同盟運動(NAM)が提出した決議案を討議する。
*安保理議長は公開会合で声明を読みあげ、武力紛争において子どもを襲ったり、兵士として使用したりすることを強く非難するとともに、すべての紛争当事者に対し、そうした慣行を即時に停止するよう求めた。
*アラファト・パレスチナ暫定自治政府議長は本日、ラーセン中東和平プロセス特別調整官と会談し、自治政府の改革を加速することを約束した。
*国連ウィーン事務所(UNOV)の新所長に、アントニオ・マリア・コスタ氏が就任。勤務初日、国連職員を前に演説し、良い統治、明確かつ戦略的な優先順位、安定した予算を主要な目的としていく旨述べた。
*フレシェット副事務総長はサンフランシスコで開かれた「国際政策に関する太平洋理事会」において演説し、エイズの蔓延を防ぎ、犠牲者を治療するための国際敵行動を求めた。
*子ども特別総会を前に国連本部で行われた特別イヴェントにおいて、アナン事務総長は演説し、子ども兵士の禁止の必要を訴えた。
*アナン事務総長はDay of Vesak(釈迦の誕生日)にメッセージを発し、平和や人類の最も高い可能性に対する釈迦のビジョンは現在、いつの時代にもまして重要である、と述べた。
*安保理代表団は大湖地域訪問を終え、ニューヨークに戻った。本日、最終コミュニケを発表し、団長を務めたJean-David Levitte仏大使が月曜日、ルワンダのカガメ大統領と会談した際、コンゴ民主共和国における暫定政権に道を敷くべく、包括的な合意を求めたことに留意した。
*国連調査団はアフガニスタンにおいて、3つの集団埋葬地の調査を完了し、本日、同国を離れた。
*東ティモール評議会は本日、財務省の提案を承認し、独立後、世銀やIMFへの加盟する道を拓いた。
2002年5月6日
- *中東:第10回緊急特別総会、あす再開
*安保理、対リベリア制裁を延長
*ミャンマー:アウンサンスーチー氏解放
*安保理代表団、大湖地域歴訪を終える
*事務総長、ケネディ賞を受賞
*安保理、東ティモール独立記念会合予定
*ボスニア:IPTFの長にデンマーク警察幹部
*エチオピア、エリトリアとの国境を再開 - *第10回緊急特別総会が明日、再開し、「占領下の東エルサレムおよびその他のパレスチナ占領地域におけるイスラエルの不正な行動」について討議する。アラブ・グループ、南アフリカ、非同盟運動を代表して、スーダンがその開催を要請した。この緊急特別総会は1997年に初開催。東エルサレム南部にイスラエルがつくった入植地について、安保理が決議の採択に失敗した後、「平和のための結集決議」を援用して開かれた。
*安保理は決議を全会一致で採択し、リベリアがシエラレオネの反政府勢力RUFに対する支援を停止していないとして、対リベリア制裁を12ヶ月間延長した。
*ミャンマー政府がこのたび、同国の民主運動指導者アウンサンスーチー氏を解放した。アナン事務総長はこの解放について、同国の国民和解プロセスの大きな進展であると述べ、歓迎の意を表明した。またロビンソン人権高等弁務官、ピンヘイロ・ミャンマー問題担当人権特別報告者は共同声明を発し、同国政府の行動を賞賛した。
*安保理代表団は本日、ルワンダにおいて、カガメ大統領らと2時間にわたる会談を終え、アフリカ大湖地域8カ国の歴訪を終了した。
*アナン事務総長はこのたび、ボストンにおいて、ジョン・F・ケネディ・プロファイル・イン・カレッジ賞を受賞。受賞演説において、中東問題に言及し、真の指導者とは良心に基づく決定を下し、対決ではなく妥協を、暴力ではなく交渉を、戦争ではなく平和を選ぶものである旨述べた。
*安保理議長は国連本部で記者ブリーフィングを行い、今月の安保理の活動において、東ティモールの独立を記念する会合がひとつのハイライトになる、と述べた。
*アナン事務総長は、UNMIBHの法律執行部門である国際警察タスクフォース(IPTF)の長に、デンマークの警察幹部Sven Christian Frederiksen氏を任命する意向。
*エチオピア政府はこのたび、エリトリアとの国境(4月27日以降、閉鎖)を再開した。一方、エチオピア・エリトリア国境画定委員会の決定(125ページ)が本日、安保理の公式文書として発表された。
2002年5月2日
- *事務総長、ジェニン調査団解散へ
*中東:事務総長、4者会合の後、共同記者会見
*ガザ地区の人道状況、危機的
*事務総長、キプロス訪問へ
*情報委員会、終了 - *アナン事務総長、ジェニン調査団を解散へ。スポークスマンが今夜、明らかにした。事務総長は水曜日、安保理議長、イスラエル政府、パレスチナ自治政府に対し、書簡を送付し、自らの決定を伝えた。
*アナン事務総長はワシントンでの4者会合(ロシア、米国、EU、国連)の後、共同記者会見に臨み、たとえジェニン調査団の派遣が取りやめとなったとしても、安保理は事務総長に対し、ジェニンに関する報告書の作成を要請できる、と述べた。
*イスラエル政府がガザ地区への食糧や医薬品の運び入れを阻害しているなか、UNRWAは本日、同地区の人道状況が悪化し、危機的事態となりつつあることに警告を発した。
*アナン事務総長は近くキプロスを訪問し、ギリシャ・キプロス両系指導者と会談する、と発表した。安保理議長は報道声明を発表し、これを歓迎する意を表明した。
*情報委員会、第24会期を終了するにあたり、包括的な決議を採択し、ジャーナリストをねらった攻撃を非難するとともに、関係者に対し、報道記者が自由かつ効率的に取材できることを確実なものとするよう促した。
2002年5月1日
- *ジェニン調査団:事務総長、安保理に意見求める
*国連・イラク間協議、スタート
*中東:事務総長、ワシントンで4者間協議に参加へ
*アフガニスタン:ブラヒミ氏、暫定政府指導者と会談
*今年の総会一般演説、9月12日―20日
*東ティモールに、「労働綱領」 - *アナン事務総長は本日開催される安保理会合で、ジェニン調査団の派遣問題について、理事会の意見を求め、それを踏まえて最終的な決定を下すつもり。今朝、国連本部登庁時に記者団に対し、語った。
*国連・イラク間の協議がスタート。アナン事務総長は今朝、記者団に対し、この協議において、兵器査察官らをイラクに戻す問題に焦点が当たることを期待する、と述べた。
*アナン事務総長は明日、ワシントンにおいて、中東問題について、EU、ロシア、米国の3者と会談する。
*アフガニスタン北部における戦闘状況を収め、安定を図るため、ブラヒミ事務総長特別代表は現在、同国暫定政府の指導者と協議を行っているところ。火曜日、カルザイ議長と会談、本日は防衛担当大臣と会談した。
*総会は本日、決議を採択し、今年の一般演説を9月12日―20日に行うことを決めた。また、別の決議において、東ティモールは独立後、国連の非自治地域リストから外されることを決めた。
*UNTAETのデメロ代表は本日、東ティモールにおいて労働者を保護するため、国際基準を導入した「労働綱領」に署名した。
2002年4月30日
- *事務総長、ジェニン調査団解散の考えも
*安保理代表団、大湖地域歴訪継続
*イスラエル検問所、人道物資搬送を困難に
*西サハラ:安保理、MINURSOの任期延長
*国連・イラク間協議、明日から
*平和維持活動:殉職者にダグ・ハマーショルド・メダル - *イスラエル政府がジェニン調査団受け入れを拒否する姿勢を崩していないことから、アナン事務総長は同調査団の解散を考えて始めている。政治問題担当事務次長Kieran
Prendergast氏が安保理非公開協議におけるブリーフィング後、記者団に明らかにした。
*安保理代表団は現在、アフリカ大湖地域8カ国歴訪を続けている。今朝、キンシャサにおいて、コンゴ民主共和国のカビラ大統領と2時間にわたる会談を行った。
*国連の各援助機関が述べるところによれば、イスラエルがパレスチナ占領地区において検問所設置やその他の封鎖措置を続けていることにより、人道物資の搬送が妨げられている。
*アナン事務総長は、国連としてはジェニン調査団の派遣について、イスラエルの懸念解消に必要なことをすべて行ったとし、現在はイスラエル政府から、その決定に関する正式な通知を待っているところである、と述べた。今朝、国連本部登庁時に記者団に語った。
*安保理は決議を採択し、国連西サハラ住民投票ミッション(MINURSO)の任期を7月31日まで延長した。西サハラ問題をめぐる現在の膠着状態を打開すべく、アナン事務総長が示した諸提案について検討する時間的猶予をつくることをねらう。
*国連・イラク間の協議が、明日から3日間の予定で行われる。木曜日には、事務総長はワシントンを訪問するが、その間も、協議は専門家レベルで継続する。
*昨日、国連本部において、平和維持活動中に死亡した37カ国の要員たちの栄誉を称える式典が行われた。これらの国々の代表に、ダグ・ハマーショルド・メダルが授与された。1948年から2001年末までに、殉職した平和維持要員は1738人。
2002年4月29日
- *ジェニン調査団:事務総長、遅滞ない訪問の必要を強調
*大湖地域:安保理代表団、南アフリカ入り
*経社理、人権委員会メンバー選出。米国復帰
*ジェニン調査団に軍事・警察専門家追加
*UNITA制裁監視パネル:事務総長、専門家4人を再任
*小泉首相、東ティモール訪問 - *国連の派遣するジェニン調査団について、イスラエル政府幹部は依然として、国連側の当初の期待を裏切って、受け入れ合意の決定を下していない。政治問題事務次長Kieran
Prendergast氏が安保理非公式協議でブリーフィングした後、記者団に対し明らかにした。
*アナン事務総長は、国連とイスラエルがジェニン調査団派遣をめぐる対立を克服できるとの希望を表明するとともに、調査団が現地を遅滞なく訪問する必要を強調した。今朝、国連本部に入る際、CNN記者に語った。
*アフリカ大湖地域の和平イニシアチブ支援拡大のため、安保理代表団が地域8カ国歴訪を開始。最初の訪問国は南アフリカ。本日、プレトリアで一連の協議を行った。
*経済社会理事会はジュネーブ人権委員会のメンバー15カ国を選出した。昨年落選し、この1年間不在だった米国が無投票で選ばれ、委員国に戻った。
*ジェニン調査団は現在、ジュネーブで準備を進めているが、このたび調査団に、新たに軍事および警察の専門家が追加された。
*アナン事務総長はこのたび、アンゴラ反政府勢力UNITAに対する制裁を監視するパネルの委員として、4人の専門家を再任した。
*日本の小泉首相、東ティモールを訪問。関係者と会談し、東ティモールが来月独立した後、日本が密接な関係を築いていくと述べた。
2002年4月23日
- *ジェニン調査団、今週末までに現地入り
*事務総長とイラク協議、5月1日-3日
*世界エイズ基金、国連本部で会合
*東ティモール:事務総長、UNMISETの設置を勧告
*西サハラ:事務総長報告、発表 - *アナン事務総長の主導の下にジェニン難民キャンプに派遣することになった調査団は、今週末までに現地入りする予定。調査団の団長を務めるアーティサリ元フィンランド大統領が、国連本部で記者団に明らかにした。
*アナン事務総長とイラク政府高官の協議が5月1日-3日、国連本部で行われる。前回の協議は3月7日に行われた。
*世界エイズ基金・理事会、国連本部で会合。アナン事務総長は席上、演説し、同基金の存在がエイズや結核などとの闘いに対する世界の決意を示すものである、と述べた。
*東ティモール情勢に関する事務総長報告、発表。アナン事務総長は、東ティモールでのこの2年半の成果を維持する必要を認識し、UNTAETの後継として、国連東ティモール支援団(UNMISET)を設置するよう勧告した。同支援団は、安定、民主主義と司法、国内治安と法執行などの分野に焦点を当てた活動を行う。
*西サハラ情勢に関する事務総長報告、発表。MINURSOの任期終了期限が近づき、国連の今後の関与のあり方に関する決定を控えるなか、アナン事務総長は地域の人道救援活動に対する国際支援を求めた。前回の報告書において、事務総長は、MINURSOの撤退案などを含めて、西サハラに対する国連の関与のあり方について、4つの選択肢を示している。
2002年4月20日
- *安保理、事務総長のジェニン調査団派遣提案を歓迎
- *安保理は決議1405を全会一致で採択し、パレスチナの人々の置かれたひどい人道状況、ジェニン難民キャンプで不特定の数の人々が死亡したと伝えられる状況に懸念を示すとともに、救済援助機関に課された制裁の解除を求め、パレスチナの市民へのアクセスの緊急の必要性を強調した。決議はまた、ジェニン・キャンプに現地調査団を派遣するという事務総長のイニシアチブを歓迎した。
2002年4月19日
- *中東:安保理、2日間の討議を終了
*中東:多国籍軍派遣が両当事者の信頼回復に役立つ、とラーセン調整官
*生物多様性条約締約国会議、終了
*事務総長特使、ミャンマー訪問へ
*マダガスカル大統領選をめぐる騒動解決に合意、成立
*2005年NPT再検討会議・準備委、初会合終了
*アフガン:UNDP総裁、経社理で特別ブリーフィング
*リベリア武器禁輸:専門家パネルが継続を勧告 - *安保理は、中東の危機的事態に関する2日間の討議を終了。この討議は、アラブ・グループのチュニジアの要請で開かれた。討議に参加した多くの国が、事務総長の提案した多国籍軍派遣について発言した。
*ラーセン中東和平プロセス特別調整官はエルサレムでの記者会見において、アナン事務総長の提案する中東への多国籍軍派遣が、イスラエルとパレスチナの治安を確保し、政治プロセスを開始するのに不可欠な両者の信頼回復に役立つ、と述べた。
*第6回生物多様性条約締約国会議、終了。遺伝子資源に関する初のガイドラインを採択し、企業が医薬品や香料をつくるために使われる植物をある国で手にいれようとする場合、買取権利の代価をその国に対し支払うよう奨励した。
*イズマイル事務総長特使が4月23日―26日、ミャンマーを訪問する。特使の訪問は当初、今年3月に行われる予定だったが、同国政府の要請で延期となっていた。
*セネガルにおいて、マダガスカルのDidier Ratsiraka大統領および野党指導者Marc Ravalomanana氏がこのたび、大統領選をめぐる騒動の解決をはかることに合意し、合意書に署名した。アナン事務総長はこの合意を歓迎する意を表明した。
*2005年NPT再検討会議の準備委員会、初会合を終了。2週間の会期中、スウェーデンのHenrik Salander議長の下、核不拡散・軍縮、非核地域、セーフガード、核エネルギーの平和利用に関する討議が行われた。
*UNDPのブラウン総裁、経済社会理事会において特別ブリーフィング。国際社会がアフガニスタンに対して行っている開発・人道支援について、一年前に可能と思われたことより、ずっと多く、また早く行っており、同国における努力が同国の人々にとって実質的な平和の配当を生み出しているとの旨述べた。
*対リベリア武器禁輸・専門家パネルはこのたび報告書を発表し、リベリアが安保理決議に反して兵士に武器を買い与えているとの信頼できる証拠が見つかったとし、同国に対する武器禁輸を継続するよう勧告した。
2002年4月18日
- *中東:事務総長、多国籍軍派遣の検討を求める
*中東:安保理、公開会合を開催
*国連幹部2人、ジェニン難民キャンプを訪問
*UNRWA、イスラエルに対し、ガザの治安対策を緩めるよう求める
*キプロス:UNFYCIP、武器破壊開始
*マダガスカル:当事者、状況緩和の工程表に合意
*コンゴ民主共和国:事務総長特使、国内対話に出席
*アフガニスタン:シャー元国王、帰国
*ガンバリ国連特使、アンゴラ訪問終了 - *アナン事務総長は安保理非公開協議において、中東の緊迫した情勢を指摘し、先週提示した多国籍軍派遣案を緊急に検討するよう求め、多国籍軍の目的、正確、機能について説明した。
*安保理は非公開協議に続いて、公開会合を開催し、中東情勢について討議した。40カ国近くの代表が発言を希望し、名前を登録した。この会合は、アラブ・グループの委員長、チュニジアの要請で開かれた。
*ラーセン中東和平プロセス特別調整官とハンセンUNRWA事務局長はこのたび、西岸のジェニン難民キャンプを視察した。そして、アナン事務総長に対し、キャンプにおける大規模な破壊と、住民たちが受けている被害の状況を報告した。
*UNRWAはこのたび、イスラエル軍がガザにおいて過度に厳格な治安対策を講じているために基礎食糧が不足する事態を招いていると抗議。同国に対し、同地域への物資の自由な流れを容認するよう求めた。
*国連キプロス平和維持軍(UNFYCIP)は本日、1972年以来保管していた武器4500丁を破壊し始めた。この破壊作業を完了するには、2ヶ月を要する。
*国連とOAUの下、マダガスカル大統領選をめぐる政治危機の当事者がセネガルで会談、状況緩和をめざす工程表に合意した。この合意によれば、まず投票用紙を数えなおし、それでもなお、結論がでなければ、OAU、国連、EUの支援を得て、6ヶ月以内に国民投票を実施する。
*事務総長特別代表Amos Ngongiは本日、コンゴ民主共和国の内戦当事者間の公式交渉の最終会合に出席し、参加者を激励した。
*シャー元アフガニスタン国王が亡命先のイタリアからカブールに戻った。ブラヒミ事務総長特別代表らが空港で出迎えた。
*ガンバリ・アフリカ特別顧問は2週間に及ぶアンゴラ訪問を終えるにあたり、記者会見し、政府当局やUNITA代表との協議の結果、アンゴラにおける国連の役割の重要性が確認できたが、明確化しなければならない問題も多少ある、と述べた。
2002年4月17日
- *中東:ジェニンに援助物資配給2日目
*マダガスカル:国連幹部、セネガルでの話し合いに参加
*クウェート人行方不明者:安保理、イラクに約束を果たすよう求める
*アンゴラ:国連援助機関、人道状況の調査へ
*新生児破傷風の死亡者数、大幅減少
*グローバル・コンパクト:紛争地帯におけるビジネス界の役割を考える
*ブーゲンビル:安保理、武器除去活動強化を求める
*東ティモール大統領選:グスマン氏、勝利 - *国連の援助職員たちが西岸のジェニン難民キャンプに入り、難民たちに援助物資を配給し始めてから2日目。同地において、国連は、食糧提供、爆発物除去、シェルター再建に全力をあげて取り組んでいる。
*マダガスカルにおいて政治的膠着状態の継続と暴力の発生が伝えられるなか、フォール事務次長補はこの危機的事態の打開のため、セネガルでの話し合いに参加している。この話し合いは、「アフリカ開発のための新パートナーシップ(NEPAD)」の資金づくりの方策に関するアフリカ諸国首脳会議の合間に行われている。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表、イラクのクウェート侵攻がもたらした行方不明者問題に関して、イラクが先月行った約束を果たすよう求めた。
*WFP、ユニセフ、FAOなどの国連援助機関はまもなく、アンゴラ政府と協力して、これまで何年にもわたり人道援助が届かなかった同国の各地域の状況を調査・評価する。
*昨年、破傷風で死亡する新生児の数が1万5000人減少し、20万人となった。ユニセフは、この大幅な減少に喜びを表明するとともに、2005年までに新生児破傷風を根絶することが目標である旨述べた。
*グローバル・コンパクト会議が国連本部で、2日間の日程で開始。企業、労働者、市民社会グループの代表60人以上が集まり、紛争地帯におけるビジネス界の役割について話し合った。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、ブーゲンビルをめぐる最近の明るい政治状況を歓迎するとともに、同島から武器を除去するための活動を強化するよう促した。
*東ティモール大統領選において、シャナナ・グスマン氏が全投票数(37万8548)のうち、82.7%を制し、初の大統領となることが確実となった。
2002年4月16日
- *ジェニン難民キャンプで、援助物資配給
*東ティモール:安保理、大統領選の成功を歓迎
*中東:事務総長、第3者機関の設置を求める
*ベネズエラ:支援の用意あり、と事務総長
*東ティモール大統領選:グスマン氏、優勢
*タンザニアの故ニエレレ元大統領、生誕80周年
*事務総長、Jane Goodall博士を平和の使者に任命
*エチオピア・エリトリア国境画定:安保理、両国の協力を求める
*スレブレニツァ復興プログラム、立ち上げ - *国連は本日、西岸のジェニン難民キャンプにおいて、援助物資の配給を行った。UNRWAはトラック2台でキャンプに入って、20トンの食糧を配給し、ICRCは車両2台で入り、医薬品を配給した。キャンプの状況を見た援助職員の中には、まるで地震の跡地のようだと述べるものもいた。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、このたび東ティモールで大統領選が成功裡に行われたことについて歓迎の意を表明した。
*アナン事務総長は国連中東和平支援会議(ニコシア)にメッセージを発し、現在の中東の状況は地域を越えて激化する危険があると警告し、暴力を静め、状況を改善するため、現地に国際停戦監視団などの第3者機関を置くよう求めた。
*アナン事務総長はベネズエラに静穏が戻ったことを歓迎するとともに、同国の民主主義と人権を促進するため、支援の手を差し伸べる用意があると述べた。
*東ティモールにおいて、大統領選の開票作業がほぼ終わった。暫定結果発表によれば、グスマン候補が圧倒的に優勢である。最終結果は水曜日発表され、さらに選挙監視委員会がこの結果を公式なものとして認定するのが日曜日(21日)となる。
*月曜日、タンザニアの故ニエレレ元大統領の生誕80周年を祝う式典がニューヨーク国連本部で行われた。アナン事務総長はメッセージを発し、ニエレレ氏の様々な分野における計り知れない貢献が多くの遺産となって残ったと述べ、その業績に敬意を表明した。
*アナン事務総長は本日、チンパンジーの研究で有名な科学者Jane Goodall博士を「平和の使者(Messenger of Peace)」に任命した。1997年以降、アナン事務総長は、モハメド・アリ氏やマイケル・ダグラス氏など、多くの著名人を「平和の使者」に任命している。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、エチオピア・エリトリア両国に対し、このたびの国境決定の実施および国境画定プロセスにおいて、国境画定委員会および国連に緊密に協力するよう求めた。
*アフガニスタンの同国のシャー元国王がこのたび、カルザイ暫定行政機構議長に伴われ、ローマからカブールに戻る予定。
*国連ボスニア・ヘルツェゴビナ・ミッション(UNMIBH)と国連開発計画(UNDP)はこのたび、スレブレニツァ地域復興プログラム(SRRP)を共同で立ち上げる旨発表した。
2002年4月15日
- *イスラエル軍当局、ジェニンへのアクセスを許可
*アフガニスタン:ロヤ・ジルガ議員選挙スタート
*反テロ:安保理、CTCへの報告の必要を強調
*官民の協力がアフリカを利する、と事務総長
*イスラエル、人権高等弁務官率いる中東訪問団への協力を依然検討中
*事務総長、国連アンゴラ事務所の任期延長を勧告
*東ティモール大統領選:国連、開票作業を開始 - *イスラエル軍当局は本日、国連に対して、西岸のジェニン難民キャンプへのアクセスを許可した。しかし、援助職員が難民キャンプの人々に緊急物資を配給することについては禁止したままである。
*アフガニスタンで、緊急ロヤ・ジルガの議員選挙が始まった。国連アフガニスタン支援団のブラヒミ代表は歓迎の意を表明した。
*安保理は公開会合において議長声明を発表し、すべての国が国連反テロ委員会(CTC)に報告する必要があると強調するとともに、同委・委員長とビュアローの任期を6ヶ月間延長した。
*アナン事務総長は、セネガルで開かれた「アフリカ開発のための新パートナーシップ」会議にメッセージを発し、貧困層を2015年までに半減するなどの開発目標達成に向けて、官民パートナーシップを構築することがアフリカの援助になる、と述べた。
*ロビンソン人権高等弁務官は人権委員会で演説、イスラエルが依然として、高等弁務官が率いる中東訪問団への協力について検討中である、と述べた。
*アナン事務総長は安保理宛書簡において、アンゴラにおける国連の将来の役割について、政府およびUNITAと一層の協議を可能とすべく、国連アンゴラ事務所(UNOA)の任期を7月中旬まで延長するよう勧告した。
*昨日、東ティモールにおいて、大統領選が成功裡に実施された。43万9000人(有権者の86.3%)が投票した。国連は本日、開票作業を始めた。
2002年4月13日
- *安保理と事務総長、エチオピア・エリトリア国境委決定を歓迎
- *安保理およびアナン事務総長は、エチオピア・エリトリア国境画定委員会のこのたびの決定について、両国の国境問題の最終的な法的解決であるとして歓迎の意を表明した。
2002年4月12日
- *事務総長、中東への国際部隊派遣を提案
*事務総長、エルサレムでの自爆テロを非難
*国連特別報告者、ジェニンでの恣意的処刑の疑いを非難
*国連、依然としてジェニンへの立ち入りできず
*事務総長、人権委で演説
*事務総長とイラク会談、延期
*政治局担当事務次長補にナミビア外務次官任命
*東ティモール大統領選に十分な保障措置 - *アナン事務総長はジュネーブでプレスエンカウンターを行い、中東の暴力の激化と人道状況の悪化について深い憂慮を表明するとともに、中東への国際部隊の派遣が安全を確保し、外交交渉をスタートさせるための唯一の方法である、と提案した。
*アナン事務総長は人権委員会で演説し、エルサレムでの自爆テロを非難するとともに、両当事者に対し、中東滞在中のパウエル米国務長官に協力するよう求めた。
*裁判外・略式・恣意的処刑に関する特別報告者Asma Jahangir氏はジュネーブで声明を発表し、イスラエルがジェニンの難民キャンプに侵攻した際に行った恣意的な処刑の疑いについて、憂慮を表明した。
*国連が西岸のジェニン難民キャンプに入る許可を繰り返し求め、イスラエルがアクセスを提供するとの保証を行ったにもかかわらず、国連およびその他の国際援助職員は依然、同地に入れずにいる。
*アナン事務総長は人権委員会で行った演説において、米同時多発テロ後の問題として、国々が自国の人々を保護する義務を再確認するとともに、そうしたことが人権の犠牲の上になされてはならない、と述べた。
*4月18日と19日に予定されていたアナン事務総長とイラク政府幹部の会談が、イラクの要請で延期となった。
2002年4月11日
- *中東:事務総長、国際社会の継続的関与を促す
*国際刑事裁判所規約、7月1日発効へ
*事務総長、パウエル米国務長官の中東ミッションに支持表明
*アナン事務総長、国際刑事裁判所規約発効に歓迎の意
*国連ボランティア20人、コモロ入り
*アフリカ特使、UNITA代表と会談
*エチオピア/エリトリア:国連事務総長とOAU事務局長、国境画定決定実施を促す
*アフガニスタン:バーミヤン埋葬地、あらたな調査チーム派遣へ
*東ティモール:大統領候補、ラジオ討論 - *アナン事務総長はローマで記者会見し、中東における米国の外交面の動きに対する支持を繰り返し表明するとともに、国際社会の継続的な関与を促した。
*本日、国連本部で行われた式典で、国際刑事裁判所規約の批准書を10カ国が寄託、批准国が規約発効に必要な60を超え、66となった。これによって、同規約は7月1日に発効する。本日、批准書を寄託した10カ国は、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブルガリア、カンボジア、コンゴ共和国、アイルランド、ヨルダン、モンゴル、ニジェール、ルーマニア、スロバキア。
*アナン事務総長はローマで記者会見し、パウエル米国務長官の中東ミッションに対する支持を表明するとともに、中東紛争に対する国際社会の関与継続を促した。
*国際刑事裁判所規約が発効要件の60カ国の批准を得たことを記念し、国連本部で式典が行われた。事務総長、総会議長、人権高等弁務官はそれぞれ、常設の国際刑事裁判所設置の夢がようやく実現する運びとなったことについて、歓迎の意を表明した。
*国連ボランティア20人がコモロ入り。日曜日に実施される大統領選の準備および票集計の監視を支援する。これらボランティアの母国は、ベルギー、ベナン、コンゴ民主共和国、ギニア、ドイツ、アイルランド、イタリア、スペイン、スイス、英国の10カ国。
*ガンバリ・アフリカ担当特別顧問はアンゴラ反政府勢力UNITAの代表と会談、このたびの政府との停戦協定、国連制裁解除などについて話し合った。
*アナン事務総長とエシーOAU事務局長は、カナダのThe Globe and Mail紙に投稿し、エチオピアとエリトリアに対し、国境画定委が近く両国国境についてだす決定を実施するよう促した。
*アフガニスタンのバーミヤンで見つかった大規模埋葬地2箇所を国連チームが視察。同チームは、鑑定医も含めた新たなチームを編成し、さらなる調査を行うよう提案した。
*東ティモールの初の大統領選を3日後に控えるなか、大統領候補2人は国連ラジオに生出演し、討論を行った。2人は人々に対し、投票所に行き、良心に従って投票するよう呼びかけた。
2002年4月10日
- *中東:国連、EU、ロシア、米の4者、共同声明発表
*中東:治安、人道、地域の3つの危機に直面、と事務総長
*UNRWA事務局長、ジェニン・キャンプへのアクセス求める
*人道機関、パレスチナ占領地のイスラエル軍事行動を非難
*テロ資金供与禁止条約、発効
*安保理非公開協議、大湖地域への派遣団準備
*レバノン南部:ブルーラインで激しい銃撃戦
*東ティモールへの帰還民、20万人に - *国連、EU、ロシア連邦、米国の4者は本日、マドリッドで共同声明を発表、イスラエルに対し、軍事作戦の即時停止を促すとともに、パレスチナ暫定自治政府のアラファト議長に対し、テロ攻撃を停止するため全力を尽くすよう求めた。
*アナン事務総長はマドリッドにおいて、EU・ロシア連邦・米国の代表との会談後、共同記者ブリーフィングし、中東が現在、治安、人道、地域の3つの危機に直面していると警告し、暴力の終了を求めた。
*UNRWAのハンセン事務局長は、西岸・ジェニン難民キャンプは大惨事の状態になっているとし、人道活動家が速やかに同地域に入ることを許されない場合、さらなる悲劇が起こると警告した。
*OCHA、国連開発計画(UNDP)、国連人口基金(UNFPA)、ユニセフ、UNHCR、WFP、WHO、UNRWAは共同声明を発表し、パレスチナ占領地におけるイスラエルの軍事行動を非難するとともに、軍事行動の結果、人道危機をかつてないレベルまで悪化させている、と述べた。赤十字国際委員会など、他の国際人道機関もこの声明に署名した。
*テロ資金供与禁止条約、発効。同条約は1999年、総会により採択されたもの。これまでに26カ国が批准したが、このうち22カ国は昨年9月11日以降に批准した。同条約の発効に必要な批准国数は22カ国。
*安保理、大湖地域への視察団派遣準備について、非公開協議を開催。派遣時期は4月27日から5月7日の予定。
*レバノン南部からのイスラエル撤退線(ブルーライン)において、激しい銃撃戦が発生。UNIFIL司令官は暴力の激化に深い憂慮を表明し、自制を促した。
*西ティモールから東ティモールへ戻る帰還民の数が増えるなか、UNTAETのデメロ代表は本日、境界地域の町Batugadeを訪れ、20万人目の帰還民を祝福した。
2002年4月9日
- *中東:安保理、公開会合
*中東:事務総長、米国、EU、ロシアの代表と会談
*事務総長、スペイン訪問中
*コソボ:セルビア人集団、UNMIK警察を攻撃
*UNDPとシェル石油、中国パイプライン・プロジェクト影響評価実施に合意
*キプロス:事務総長特別顧問、記者会見
*東ティモール:大統領選が近づくなか、300人が帰還 - *安保理は中東情勢に関する公開会合を終了、シリアが提出した決議案について、非公開協議を開始した。同決議案は、決議1402および1403の不履行を非難するとともに、イスラエルに対し、第4ジュネーブ条約を尊重するよう求める内容。
*中東における暴力が継続するなか、アナン事務総長は水曜日、米国、EU、ロシア連邦の代表と会談し、事態の打開策について話し合う。会談後、共同声明を発表する予定。
*アナン事務総長、スペイン訪問中。アルカラ大学で名誉学位を授与された後、世界中の貧困削減活動について講演した。
*月曜日、コソボのミトロビツァで、セルビア人の集団がUNMIK警察官と衝突し、警察官数人が重傷を負った。UNMIK代表は本日、この国連警察官に対する攻撃を非難した。
*UNDPとシェル石油はこのたび、中国の東西パイプライン・プロジェクトの社会的影響評価を行うことに合意した。このパイプラインは全長4000キロ、中国西部から上海や東部にガスを運ぶ。
*キプロス担当事務総長特別顧問のアルバロ・デソト氏はこのたび、ニコシアで記者会見し、現在進行中の直接交渉を通じて長年の対立が解決するよう希望を表明した。
*UNTAETが本日発表したところによれば、東ティモール大統領選、独立が近づくなか、投票意欲をもつ難民たち300人が本日、西ティモールから故郷に帰還した。これで、現在までに帰還した人々は計20万人となった。
2002年4月8日
- *中東:安保理、公開会合
*中東:事務総長、イスラエル指導者にパレスチナ撤退求める
*第2回世界高齢者会議、スタート
*ボスニア:昨年以降、1300人以上の売春少女発見される
*国際刑事裁判所・準備委、第9会期をスタート
*南北朝鮮、対話復活に合意
*アフガニスタン:バーミヤンで大規模埋葬跡、発見
*レバノン南部:ブルーラインで暴力激化 - *安保理、中東情勢に関する公開会合を開催。約40カ国の代表が討議に参加。演説者たちはそれぞれ、決議1402の実施を要求し、イスラエルに対し、パレスチナ攻撃をやめ、部隊を撤退するよう求めた。
*アナン事務総長は中東の悲劇に憂慮を示し、イスラエルの指導者たちに対し、パレスチナ自治区から撤退するよう求めた。本日、第2回世界高齢者会議に出席するため訪問したマドリッドで記者団に語った。
*第2回世界高齢者会議(マドリッド)、スタート。アナン事務総長は冒頭演説し、今世紀の半ばまでに60歳以上の人口が20億を超えると予想されることについて、大きな挑戦であるとし、世界がこの問題に緊急に関心を向けるよう求めた。
*国連ボスニア・ヘルツェゴビナ・ミッション(UNMIBH)は昨年、人身売買業者を逮捕すべく精力的なプログラムを開始したが、このプログラムの下、これまでに、ボスニアの酒場で売春行為に携わる1300人以上の少女が発見された。UNMIBHの人身売買特別顧問、Celhia de Lavarene氏が国連本部で記者ブリーフィングし、その取り組みを説明した。
*国際刑事裁判所・準備委員会、第9会期をスタート。委員長のPhilippe Kirschカナダ大使は、同裁判所が今や現実になろうとしていると感慨を述べた。
*北朝鮮と韓国はこのたび、両国の対話を復活させることに合意。アナン事務総長は本日、この合意を歓迎する意を表明した。
*このたび、アフガニスタンのバーミヤンで大規模埋葬跡が発見された。虐殺の犠牲者が埋められた疑いも懸念されていることから、国連チームが同跡地視察のため、派遣された。
*レバノン南部のイスラエル撤退線地域において暴力が継続するなか、レバノン南部担当事務総長個人代表Staffan de Mistura氏はレバノン国防大臣らと会談し、地域の暴力激化の脅威に深い懸念を表明した。
2002年4月5日
- *UNRWA事務局長、パレスチナ人の窮状に警告
*4月7日は世界保健デー
*人権委員会、高等弁務官をパレスチナに派遣
*B規約人権委、終了。人権侵害申し立て30件近く扱う
*人権委、終了
*ロシア連邦、待機軍取り決め制度に参加
*安保理、カブールの治安改善に留意 - *国連はイスラエルに対し、パレスチナ領土において窮状を強いられている人々に対する人道活動家たちのアクセスを認めるよう呼びかけているが、ハンセンUNRWA事務局長は本日、イスラエル当局がこの国連の訴えに耳を傾けるよう促した。事務局長はエルサレムからテレビ電話を通じてジュネーブ国連事務所の報道陣に語りかけた。
*4月7日は、世界保健デー。アナン事務総長やブルントラントWHO事務局長はメッセージを発し、疾病を防いだり、寿命をのばしたりするうえで、アクティブなライフスタイルが効果的であることに関心を喚起した。
*人権委員会は賛成44、反対2、棄権7で決議を採択、ロビンソン人権高等弁務官に対し、パレスチナ地域に即時にハイレベル視察団を率いて訪問し、その状況を報告するよう要請した。この決議案は、パキスタンがイスラム会議機構を代表して提出したもの。
*第74回B規約人権委員会、終了。30件近い人権侵害申し立て、およびハンガリー、スウェーデン、グルジアの3カ国の報告書について扱った。
*人権開発委員会、第35回年次会期を終了。リプロダクティブ・ライツ/ヘルスの問題、特にHIV/エイズに関する問題について、より一層の調査を求めた。
*ロシア連邦はこのたび、国連平和維持局との間で、待機軍取り決め制度の参加に関する了解覚書に署名した。これで、待機制度に参加する国は38カ国となった。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表、アフガニスタンの首都カブールの安定度が増したことに留意するとともに、治安の問題に対する関心の拡大を求めた。
2002年4月4日
- *安保理、決議1402の実施を求める
*米大統領、イスラエルのパレスチナ自治区撤退を求める
*レバノン南部:ヒズボラがUNIFILを襲撃
*国連子ども特別総会:開発途上国60カ国以上が首脳参加
*アンゴラ:政府とUNITA、停戦協定に署名
*グローバル・レポーテリング・イニシアティブ(GRI)、開始
*ドイツ、ベルリンの壁の断片を国連に寄贈
*UNRWA、イスラエルに難民キャンプからの撤退求める
*キプロス:安保理、遅い和平交渉進展に憂慮
*国連と世銀、パレスチナ経済崩壊に憂慮 - *安保理は決議1403を全会一致で採択し、決議1402を遅滞なく実施するよう求めるとともに、パウエル米国務長官の中東訪問および、米国、ロシア、EU、国連の4者による和平努力を歓迎する意を表明した。
*ブッシュ米大統領は木曜日、イスラエルのパレスチナ自治区撤退を求めた。アナン事務総長はこの大統領声明を歓迎する意を表明した。
*レバノン南部において、UNIFILの非武装軍事監視員が本日ヒズボラの襲撃を受け、3人が負傷した。アナン事務総長および安保理は、この襲撃を強く非難する声明を発表した。
*国連スポークスマンが本日発表したところによると、国連子ども特別総会(5月8日―10日)への首脳参加を確認した開発途上国は60カ国以上。一方、先進国は、7カ国に止まる(アンドラ、リヒテンシュタイン、フィンランド、ポルトガル、スペイン、オーストリア、モナコ)。総会議長Han Seung-soo氏は、これら諸国の首脳の参加を歓迎するとともに、他の国々の首脳に対しても、参加を促した。
*アンゴラ政府と反政府勢力UNITAが本日、停戦協定に署名。ガンバリアフリカ担当特使は署名式典で演説し、紛争両当事者が「死への道」を捨て、和平と和解の道を選んだことをたたえた。
*国連本部において、グローバル・レポーティング・イニシアティブ(GRI)の開始式典が行われた。これは、グローバル・コンパクトを補完するもので、企業が行う経済社会活動の持続性に関する報告づくりのガイドラインを提供する。
*東ティモールの独立が5月21日に予定されているが、この独立日以降、デメロ氏の後任として、インドのカマレシュ・シャルマ国連大使が事務総長特別代表を引き継ぐ。
*ドイツはこのたび、「ベルリンの壁」の断片3つを国連に寄贈。アナン事務総長は本日、寄贈記念式典において、ベルリンの壁は、人々が互いを理解しようとするよりも、外界と自分とを隔てる壁をつくりがちであることを象徴的に示すものであるとの旨述べた。
*ハンセンUNRWA事務局長はエルサレムで声明を発表し、イスラエル政府に対し、パレスチナ領土の難民キャンプなどから即時撤退するよう促した。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、キプロス和平交渉の進み具合が遅いことに懸念を示し、両当事者の指導者に対し、交渉を早め、今年6月までに解決をはかるよう促した。
*ラーセン中東和平プロセス特別調整官とロバーツ世銀部長(西岸・ガザ担当)は本日、共同声明を発表し、パレスチナ経済の崩壊に懸念を表明し、イスラエルに対し、パレスチナ自治区の閉鎖措置を解除するよう促した。
2002年4月3日
- *安保理、中東情勢について討議
*レバノン南部:国連特使、レバノン外相と会談
*国連広報局、Eメイル・ニュース配信開始
*インドネシア・アンボン:ムスリム・キリスト教徒、衝突
*アフガニスタン:治安改善に関する援助国会合、終了
*UNIKOMに関する事務総長報告、発表 - *安保理、中東情勢について討議。アラブ・グループおよび非同盟諸国運動が開催を要請した。イスラエルとパレスチナの代表は、暴力が激化する事態について、それぞれの立場を主張した。この討議には、60カ国近くが参加した。
*レバノン南部担当個人代表Staffan de Mistura氏は本日、レバノン外相と会談、ブルーラインをめぐる不安定な情勢に対するアナン事務総長の懸念を伝えた。
*国連広報局は本日、Eメイルによる国連ニュース配信サービスを開始した。登録すれば、誰でも、国連の動きに関するニュースを毎日受信することができる。登録ページのアドレスは、http://www.un.org/news/dh/latest/subscribe.shtml
*本日、インドネシアのアンボンにおいて、ムスリムとキリスト教徒が衝突し、5人が死亡し、OCHAやユニセフの事務所が損壊した。
*アフガニスタンの治安改善に関する援助国会合(ジュネーブ)、終了。ブラヒミ事務総長特別代表は、会議の成功を賞賛した。
*国連イラク・クウェート監視団(UNIKOM)に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は、同監視団は静穏と安定に寄与しており、展開を継続すべきである、と述べた。
2002年4月2日
- *中東:ラーセン特使、外交努力を継続
*ロビンソン人権高等弁務官、パレスチナ視察団の派遣を求める
*ブラヒミ特別代表、ジュネーブ入り
*コンゴ民主共和国:安保理、非公開協議
*イラク石油輸出のペース、アップ
*事務総長、欧州歴訪へ
*事務総長、UNTSO参謀総長任命
*セルビア人共和国:警察官2人、解任 - *ラーセン中東和平プロセス担当特別調整官は中東の激化する暴力を食い止めるべく、現在、外交努力を継続中。火曜日、イスラエル防衛軍(IDF)の幹部やペレス外相と会談したほか、パレスチナ幹部とも電話会談した。
*中東で暴力が激化、死傷者が増えている事態を受け、ロビンソン人権高等弁務官は本日、人権委員会に対し、イスラエル占領下のパレスチナ領土に視察団を派遣し、情報を収拾し、今後の対処方針について提案をまとめるよう求めた。
*ブラヒミ事務総長特別代表、ジュネーブ入り。援助国会議に出席し、アフガニスタンの軍隊および警察の再建について話し合う。
*安保理、コンゴ民主共和国情勢について非公開協議を開催。協議後、安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、同国南東部の町Moliroからすべての兵力が完全撤退することが重要である旨強調した。
*石油食糧交換プログラムの下、イラク石油輸出のペースがアップした。この一週間で、石油1650万バレルを輸出し、4億2700万ユーロ(3億7500万ドル)の収入を得た。
*アナン事務総長は今週金曜日、ニューヨークを発ち、欧州諸国を歴訪する。11日には、ローマにおいて、国際刑事裁判所規程の批准国が60カ国に達したことを記念する式典に出席する。同条約は7月1日に発効する。
*アナン事務総長は国連休戦監視機構(UNTSO)の参謀総長にCarl A. Dodd将軍(アイルランド)を任命した。前任者は、イタリアのFranco Ganguzza少将。
*UNMIBHが本日発表したところによれば、セルビア人共和国において、権力を乱用し、非セルビア人に対する暴力を働いたセルビア人警察官2人が解任となり、将来の警察活動に関わることも禁じられた。この2人の警察官のうち一人は、戦争犯罪に関わった疑いがもたれている。
2002年4月1日
- *中東:事務総長、安保理で演説
*人口開発委、年次会期スタート
*スーダン:国連人道機関、衛生担当職員拘束を非難
*アフガニスタン:ロヤ・ジルガ開催の手続き、発表
*アンゴラ:政府とUNITA、停戦協定に署名
*ギニアビサウ:事務総長報告、発表
*東ティモール:UNTAET、家畜どろぼう殺害事件、調査支援 - *安保理、中東情勢について非公開協議。アナン事務総長の要請を受けて、開催された。事務総長はイスラエルの治安懸念とパレスチナの政治願望に対して、同時に関心を向ける必要を強調した。
*人口開発委員会、第35会期をスタート。HIV/エイズを含め、リプロダクティブ・ライツ/ヘルスをめぐる問題などについて討議する。デサイ事務次長は開幕演説し、同委員会とその他の国連機関の扱う課題の連関を強調した。
*スーダンにおいて、SPLAのメンバーに拘束されていた衛生担当職員14人がこのたび、解放された。これら職員は同国において、ポリオ根絶活動に従事していた。OCHAやユニセフ、WHOの長は共同声明を発表し、この拘束事件が地域のポリオ根絶事業の大きな阻害要因となった旨述べた。
*アフガニスタンにおいて、ロヤ・ジルガ開催のための新たな手続きが発表された。この手続き規則の下、国連はロヤ・ジルガ選挙の期間中、治安と秩序に責任を担うことになる。UNAMA幹部のカール・フィシャー氏は、このステップが同国の将来の平和にとって鍵となる、と述べた。
*アンゴラ政府と反政府勢力UNITAはこのたび、停戦協定に署名した。事務総長代表Mussagy Jeichande氏はこの合意を歓迎、同国の平和を確立するうえで、国連が支援を提供することを強調した。
*ギニアビサウ情勢に関する事務総長報告、発表。報告において、事務総長は同国の政治状況について、多少の改善がみられるとしたが、いくつかの重要な側面が未解決のままであると指摘した。
*金曜日、東・西ティモール境界地帯で家畜どろぼう2人がインドネシア軍に殺害された事件について、UNTAETは現在、国連警察の調査を支援しているところ。
2002年3月30日
- *安保理、イスラエルにパレスチナ自治区からの撤退求める
*英国のエリザベス皇太后、死去 - *安保理は緊急会合を再開、決議1402を賛成14、欠席1(シリア)で採択し、イスラエルに対し、パレスチナ自治区から兵力を撤退するよう求めるとともに、即時に停戦実現に向けた動きを見せるよう促した。
*英国のエリザベス皇太后、死去。アナン事務総長は声明を発表し、哀悼の意を表明した。
2002年3月29日
- *中東:安保理、緊急会合を開催
- *中東における暴力激化の事態を受けて、安保理は緊急会合を開催。アナン事務総長は同会合で演説し、イスラエルに対しパレスチナ自治政府への攻撃を止めるよう促すとともに、パレスチナの人々に対し、ジニ米特使の和平案を受諾するよう求めた。
2002年3月28日
- *中東:事務総長、自爆テロを強く非難
*アフガニスタン:安保理、UNAMAを設置
*アンゴラ政府、和平プロセス再開の意思表明
*ダーバン会議:総会、行動計画を支持
*ソマリア:安保理、来月の国民和解会議を支持
*シエラレオネ:安保理、UNAMSILの任期を延長
*東ティモール:重大犯罪特別パネル、初の判決 - *アナン事務総長はベイルートで声明を発表、Netanyaにおける自爆テロを強く非難するとともに、自身がたった今、シャロン・イスラエル首相とアラファト・パレスチナ暫定自治政府議長と話した際、両者に対して和平の模索を継続するよう促した旨を述べた。
*安保理は決議を全会一致で採択し、国連アフガニスタン支援団(UNAMA)を設置した。当初の任務期間は12ヶ月。ボン和平合意の下、国連に委託された人権、法の支配、ジェンダー問題などにかかわる任務を遂行する。
*アンゴラ政府はこのたび、和平プロセスを再開する意思を表明。安保理は議長声明を発表、この意思表明を歓迎し、停戦を含めた国民和解を実現すべく、反政府勢力UNITAに対し、同様の立場を共有する意思を示すよう求めた。
*総会はこのたび、人種主義の闘いにおける弾みを維持する必要を強調するとともに、反人種主義世界会議(昨年9月、ダーバン)が採択した行動計画に支持を表明した。134カ国がこの決議に賛成したが、イスラエルと米国の2カ国は反対票を投じた。
*安保理は議長声明を発表、来月ナイロビで開催されるソマリア国民和解会議を強く支持し、地域のすべての国々に対し、同国の和平努力に建設的に寄与し、ソマリアの紛争各派を和平プロセスに参画させるため、その影響力を行使するよう求めた。
*安保理は決議を全会一致で採択し、国連シエラレオネ・ミッション(UNAMSIL)の任期を9月30日まで6ヶ月間延長した。また、5月の大統領・議会選の後、政府が平和と安全を強化するうえで、UNAMSILの継続的支援が重要である旨強調した。
*東ティモールにおいて、重大犯罪を裁く特別パネルはこのたび、1999年の住民投票後の騒乱状態時に殺人の罪を犯した元民兵を4年間の禁固刑に処する判決を下した。これは、同パネルが下した初の判決。
2002年3月27日
- *事務総長、アラブ首脳会議で演説
*イスラエルで自爆テロ。事務総長、非難声明
*アフガニスタン北部で大地震。国連、救済援助
*事務総長、アラブ首脳たちと会談
*安保理、アフガニスタン情勢に関する非公開協議
*西岸地区で国際監視員2人殺害される
*パプアニューギニア国会、ブーゲンビル和平合意実施法を可決
*安保理、コソボ情勢に関する公開会合
*コンゴ民主共和国Moliroから反政府勢力撤退 - *アナン事務総長はアラブ連盟首脳会議で演説し、シャロン・イスラエル首相とアラファト・パレスチナ暫定自治政府議長に対し、それぞれが率いる人々を危機の淵から引き戻すよう訴えるとともに、会議参加の首脳たちに対し、サウジ皇太子の和平案を団結して支持するよう求めた。
*イスラエルのNetanyaにおいて自爆テロが起こり、少なくとも15人のイスラエル市民が死亡したほか、多くの負傷者がでた。アナン事務総長はイスラエル政府と犠牲者家族に哀悼の意を示すととももに、このテロ行為を強く非難する声明を発表した。
*アフガニスタン北部で発生した大地震により被災した多くの人々に対して、国連とそのパートナーは現在、救済援助を継続している。暫定行政機構のカルザイ議長は本日、内閣のメンバーたちを連れ、被災地の被害状況を視察した。
*アナン事務総長は、アラブ連盟首脳会議に出席する首脳らと一連の会談を行っている。本日、まずレバノン国会議長、大統領、首相と会談。パレスチナのカドウミ代表との会談も行った。水曜日には、ソラナEU高等代表、ソマリア大統領、シリア大統領、モロッコ国王、イラク代表と会談した。
*安保理、アフガニスタン情勢に関する非公開協議を開催。アフガニスタンに展開させる新しい国連ミッションの設置について検討した。協議後、安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、フランスの提出した決議案について早急に採決する希望と、ISAFの任期を延長する意向をを表明した。
*西岸地区において、スイス人とトルコ人の2人の国際監視員が殺害された。この2人は国連とは別組織のヘブロン暫定国際プレゼンス(TIPH)の所属。アナン事務総長はこの殺害を非難し、停戦を達成するため、新たな努力を求めた。
*パプアニューギニア国会はこのたび、ブーゲンビル和平合意(2001年8月30日)の実施法を可決。アナン事務総長は本日、この歴史的な投票結果を祝福する声明をだした。
*安保理、コソボ情勢に関する公開会合。平和維持活動担当事務次長補とユーゴ連邦共和国の副首相からの説明後、各理事国が意見を述べ合った。
*コンゴ民主共和国のMoliroから反政府勢力が撤退したとの情報について、MONUCが確認。これに引き続いて、安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、この動きを歓迎、同国の全当事者に対し、先週の安保理決議1399の諸要求に従うよう求めた。
2002年3月26日
- *アフガニスタン北部で大地震発生
*安保理、UNAMAの設置を討議
*エチオピア・エリトリア:子どもの兵士使用や虐待みられず
*コソボ:セルビア刑務所拘置のアルバニア系釈放され、帰還
*イラク石油輸出量、急減
*事務総長、ベイルート入り
*東ティモール:閣僚理事会、公共交通・放送網に関する諸規則を承認
*安保理代表団、コンゴ民主共和国を訪問へ - *月曜日夜、アフガニスタン北部において、大地震が連続的に発生し、数多くの死傷者がでた。アナン事務総長や総会議長は犠牲者に追悼の意を示すとともに、国際社会に対し、早急な支援を求めた。
*安保理、アフガニスタン情勢について討議。国連アフガニスタン支援団(UNAMA)の設置を提案する事務総長報告に焦点があてられた。報告書を提出したフレシェット副事務総長は、人権がこの支援団の中心的な目的と機能として据えられる、と述べた。
*オララ・オトゥヌ事務総長特別代表(子どもと武力紛争担当)は国連本部で記者ブリーフィングを行い、このたび同氏が行ったエリトリア・エチオピア訪問においては、子ども兵士の組織的使用や難民キャンプにおける子ども虐待の状況はみられなかったとし、地方当局とコミュニティーがUNMEEと十分に連携をとっていることを賞賛した。
*UNMIKがこのたび発表したところによれば、セルビアの刑務所に拘束されている全てのアルバニア系住民がコソボに戻った。UNMIKのSteiner代表はこの動きを歓迎し、この帰還により戦争の痛ましい遺産の幕が下りた、と述べた。
*イラク石油食糧交換プログラムの下で実施されている石油輸出量が減少を続けている。この2週間で、670万バレルにまで急減した。
*アナン事務総長、ベイルート入り。明日、アラブ連盟サミットで冒頭演説し、会議の合間に各国首脳と2者会談を行う予定。本日は、連盟代表のムーサ氏と会談する。
*東ティモールの閣僚理事会は、公共交通網および放送システムに関する諸規則を承認。UNTAET代表が検討し、承認するよう勧告した。
*安保理代表団は4月下旬、コンゴ民主共和国および近隣諸国を訪問する予定。平和プロセス、ルサカ合意の当事者による実施の促進をはかる。
2002年3月22日
- *開発金融国際会議、モンテレー・コンセンサスを採択
*事務総長、国連本部ビルの安全対策費を求める
*国連、厳しい予算。業務削減は不可避、とコナー事務次長
*ギニアからシエラレオネに陸路で難民帰還
*国連水の日
*東ティモール、憲法発布 - *メキシコのモンテレーで1週間にわたり開催されていた開発金融国際会議が「モントレー・コンセンサス」を採択し、終了した。会議には、政府代表2500人、報道陣2500人、NGO代表ら800人が参加した。
*アナン事務総長はこのたび、報告書を総会に提出し、9月11日の米テロ事件などに備え、ニューヨーク、ジュネーブ、ウィーンの国連ビル群の安全対策を強化すべく、5800万ドルの予算措置を求めた。
*総会は昨年12月、来年からの2年間予算として、26億2500万ドルを承認した。この金額は、事務総長の提案予算を7500万ドル下回るものであった。コナー管理担当事務次長は本日、国連本部で記者ブリーフィングし、こうした状況においては、国連がその業務を削減せざるを得ない、と述べた。
*ギニアからシエラレオネに新たにつくられた陸上道路を使って、難民500人が土曜日、祖国シエラレオネに帰還する予定。これまでは、ギニアの難民キャンプから首都コナクリに陸路入った後、海路でシエラレオネに戻っていた。
*国連水の日。アナン事務総長やテプファUNEP事務局長はメッセージを発し、開発における水の役割を指摘し、その保護や全ての人々に利用できるようにするための協力活動の必要を強調した。
*東ティモールの制憲議会は本日、初の憲法を発布した。憲法草案に対する議会の投票は、賛成72、反対14、棄権1、欠席1。デメロ事務総長特別代表らは記念式典に出席し、祝福の言葉を送った。
2002年3月21日
- *開発金融国際会議、4日目。
*事務総長、貧困諸国への援助資金の倍増を求める
*アフガニスタン:事務総長、UNAMAの設置を提案
*中東:イスラエルの攻撃の被害総額、38万ドル
*旧ユーゴ国際刑事裁:主任検察官、ユーゴへの圧力求める
*きょうは、国際人種差別撤廃デー
*コンゴ民主共和国:コンゴ内対話再開
*欧州評議会、ボスニアを迎え入れる
*シエラレオネ:安保理、元戦闘員の社会統合資金求める - *アナン事務総長は開発金融国際会議で演説し、世界各国指導者たちに対し、貧困諸国への援助資金の倍増を求めるとともに、そうした資金は無駄遣いにはならず、世界の開発目標達成に欠かせないものであることを強調した。
*開発金融国際会議、4日目。国連総会議長、世界銀行総裁、IMF専務理事などが演説し、先進諸国が開発途上諸国への援助を拡大し、市場アクセスや債務救済の機会を創出するよう訴えた。
*アフガニスタンに関する事務総長報告、発表。報告は、ボン合意の下、国連に託された同国の人権、法の支配、ジェンダー問題等に関する任務を遂行する国連ミッションとして、国連アフガニスタン支援団(UNAMA)を設置するよう勧告した。
*UNRWAがこのたび発表したところによると、イスラエルが3月に行ったパレスチナ難民キャンプへの軍事侵攻やガザ地区爆撃による被害総額は少なく見積もっても38万ドルに達する。
*旧ユーゴ国際刑事裁判所のデルポンテ主任検察官は国連本部で記者会見し、戦争犯罪で起訴した人々の逮捕・裁判を進めるべく、国際社会がユーゴ当局やセルビア当局に圧力を加えるよう訴えた。
*国際人種差別撤廃デー。事務総長や総会議長はメッセージを発し、各国政府および市民社会が昨年のダーバン会議以来行ってきたことを見なおす必要を強調した。
*コンゴ民主共和国の政府と反政府勢力RCDは今朝、同国東部から兵力を撤退することに合意し、その後、紛争当事者間の正式協議が再開した。
*欧州評議会はこのたび、ボスニア・ヘルツェゴビナを44番目のメンバーとして迎え入れることを決めた。UNMIBHはこの動きを歓迎する意を表明した。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、シエラレオネの武装解除プロセスの完了を歓迎するとともに、国際社会に対し、約5万人の元戦闘員を社会に戻すのに必要な資金の提供を求めた。
2002年3月20日
- *イスラエル北部で自爆テロ
*事務総長、メキシコ入り
*ミレニアム開発目標:事務総長特別顧問、メキシコで記者会見 - *イスラエル北部において、バスが自爆テロにあい、7人が死亡した。アナン事務総長はこのテロ行為を強く非難するとともに、イスラエル・パレスチナ双方に対し、暴力終結の努力を続け、政治的解決をはかるよう求めた。
*アナン事務総長、メキシコ入り。同国大統領と会談後に行った共同記者会見において、開発金融国際会議にふれ、貧困諸国を救うべく、援助資金をつくる重要性を強調した。
*ミレニアム開発目標に関する事務総長特別顧問を務めるJeffrey Sachsハーバード大教授はメキシコで記者会見し、十分な支援と政治的意思さえあれば、ミレニアム・サミットが設定した経済社会目標は達成可能である、と述べた。
2002年3月19日
- *コンゴ:安保理、反政府勢力の撤退求める
*中東:ラーセン特使、アラファト議長と会談
*リベリア:安保理、各国に制裁遵守を求める
*中東:ニューヨークで、悲しみを訴える催し
*アフガニスタン:WFP、パン製造所で女性追加雇用
*事務総長、ホンジュラス訪問
*ジュネーブ軍縮会議事務局長任命
*事務総長、4月にキプロス進捗状況を検討
*コソボ、マケドニア境界問題解決委設置 - *コンゴ民主共和国南東部の町Moliroが反政府勢力RCD-Gomaにより占拠された事件を受け、安保理は決議を全会一致で採択、同占拠を非難し、同勢力に対し、即時・無条件の撤退を求めた。
*ラーセン中東担当特別調整官は本日、西岸ラマラにおいて、アラファト・パレスチナ自治政府議長と会談し、イスラエル撤退問題について話し合った。この後、イスラエル政府および国連、EU、米国、ロシアの4者代表とも会談する予定。
*対リベリア制裁委員会・委員長が安保理において、専門家パネルの報告に盛り込まれた諸提案について説明した。この説明を受けて、安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、すべての国々が対リベリア制裁決議を遵守する必要性を再確認し、制裁決議実施状況を引き続き監視していく旨述べた。
*ニューヨーク国連本部前のプラザにおいて、中東で引き続く暴力が生む悲しみを視覚的に訴えるため、イスラエル・パレスチナ双方の国旗に包んだ棺1000以上を悲しみの象徴として並べる催しが行われた。主催は、「平和のためのイスラエル・パレスチナ遺族の会」。アナン事務総長はメッセージにおいて、イスラエル・パレスチナ双方に対し、交渉のテーブルに戻るよう呼びかけた。
*アフガニスタンの首都カブールにおいて、WFPは25万人を超える学校の子どもたちに配布するパンをつくるため、21箇所のパン製造所で約3500人の女性を新たに雇用する。
*アナン事務総長はホンジュラスを訪問し、同国大統領と会談した。同会談の後、記者団に対し、小国は国連の貧困や疾病に対する取り組みをよく理解し、また自ら国連に対し、重要な貢献を行っている、と述べた。事務総長は午後には、メキシコに入った。同国で、今週開かれる開発金融国際会議に出席する予定。
*アナン事務総長はジュネーブ軍縮会議と協議し、Sergei Ordzhonikidze氏(ロシア連邦)を同会議の事務局長に任命した。
*アナン事務総長はキプロスの和平交渉の進展状況について、4月第1週に検討する予定。アルバロ・デソト事務総長特別顧問が3月28日にアンカラを訪問し、翌29日にアテネを訪問した後、検討のため、ニューヨークに戻る。
*UNMIKのSteiner代表は月曜日、マケドニアを訪問し、同国大統領と会談した。マケドニアとの間で、境界問題を扱う共同委員会が設置されることを明らかにした。
2002年3月18日
- *イスラマバードのキリスト教会に手榴弾
*開発金融国際会議、開幕
*人権委員会、スタート
*ロビンソン氏、9月に人権高等弁務官を退任
*ミャンマー:事務総長特使受け入れ、延期へ
*事務総長、コスタリカ訪問
*アフガニスタン:ブラヒミ特別代表、ヘラトへ
*グアテマラ:野党メンバー、殺害される
*東ティモール:帰還難民増える - *日曜日、イスラマバードのキリスト教会に手榴弾が投げ込まれ、数多くの死傷者がでた。アナン事務総長は声明を発表し、この襲撃を強く非難した。
*開発金融国際会議(メキシコ、モンテレー)、開幕。各地域経済委員会の事務局長たちは演説し、重債務や武力紛争など、援助の流れや地域の開発努力を妨げる諸要因について関心を喚起した。
*第58回人権委員会、スタート。4月26日まで。ロビンソン人権高等弁務官は演説し、各国代表が自国政府に対し、人権諸条約加入を求め、人権報告者の招待を促すよう求めた。
*ロビンソン人権高等弁務官は人権委員会・開幕演説において、今年9月、高等弁務官の職を退く意向を明らかにした。アナン事務総長は、同氏が高等弁務官として大きな成果をあげたとして、その業績を称えた。
*ミャンマーは、副外相U Khin Maung Win氏が病気になったとして、火曜日から予定されていた事務総長特使Razali Ismail氏の受け入れを延期した。
*アナン事務総長、コスタリカ訪問を終了。本日、同国大統領と会談したほか、平和大学を訪れた。
*ブラヒミ事務総長特別代表はこのたび、アフガニスタン東部のヘラトに向かった。地方の代表たちと一連の会談を行う予定。
*土曜日、グアテマラにおいて、野党の愛国党メンバーJorge Alberto Rosal Zea氏が殺害された。MINUGUAはこの殺害事件を非難し、同国政府に対し調査を求めた。
*西ティモールの難民キャンプから東ティモールに帰還する難民の数がこのところ、急増している。今月に入ってから、すでに2000人近くの難民が帰還した(今年初めからの帰還難民1300人に対し)。
2002年3月17日
- *中東:事務総長、EUの訴えを支持
*コンゴ民主共和国:反政府勢力、南東部の町を占拠 - *EU諸国指導者たちはこのたび、イスラエルとパレスチナの人々に対し、流血を止め、交渉を通じ平和と安全を実現するよう訴えた。アナン事務総長はこの訴えを強く支持する旨表明した。
*コンゴ民主共和国の南東部の町Moliroがこのたび、反政府勢力RCD-Gomaメンバーにより占拠されたと伝えられることについて、アナン事務総長は深い憂慮を示し、全当事者に対し、対話を再開するよう促した。
2002年3月15日
- *安保理、武力紛争下の市民保護の重要性強調
*事務総長、ニカラグア訪問最終日
*安保理、UNAMSIL任期を延長
*野生動植物国際取引条約、貿易制裁などを解除・緩和
*開発金融国際会議、3月18日から
*事務総長特使、ミャンマー訪問へ
*スーダン:国連、人道援助活動範囲を拡大
*シエラレオネ:UNAMSIL幹部、兵士の規律高める努力 - *安保理は、武力紛争における民間人の窮状に懸念を示すとともに、その和平プロセスへの影響を認識し、非戦闘員の保護に関する討議を促進すべく、ガイドラインを含む文書を採択した(議長声明)。
*アナン事務総長、ニカラグア訪問最終日。国会で、Pedro Joaquin Chamorro賞を受賞した。昨日は、大統領と会談し、同国の経済開発の見とおしについて話し合った。
*安保理は決議を全会一致で採択し、エチオピア・エリトリア間の和平合意実施の継続的支援の必要を強調するとともに、UNMEEの任期を9月15日まで6ヶ月間延長した。
*「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(CITES)」に関するUNEP常設委員会はこのたび、アラブ首長国連邦やベトナムなど、野生動植物管理方法の改善を約束した国々について、貿易制裁措置を解除・緩和した。
*開発金融国際会議が3月18日‐22日、メキシコのモンテレーで開催される。経済成長を高め、国際的に合意された開発目標を達成するために必要な資金の問題について討議し、会議の終わりには、「モンテレー・コンセンサス」を採択する予定。
*ミャンマー担当事務総長特使Razali Ismail氏3月19日‐22日、ミャンマーを訪問し、同国の和解プロセスの促進をはかる。
*国連人道的緊急事態班を率いるケビン・ケネディ氏はこのたび、国連本部で記者会見し、国連がスーダンの人道活動活動範囲の拡大に成功した、と述べた。
*援助活動・平和維持員が難民キャンプの子どもたちに性的行為を強要していたとの事件が発生したシエラレオネにおいて、UNAMSIL幹部は現在、兵士たちの行動規範を高めるべく、平和維持活動拠点を訪問している。
2002年3月14日
- *安保理、大湖地域に代表団派遣へ
*スコットランド裁判所、パンナム航空機爆破事件犯人の上告却下
*中東:ラーセン特別調整官、平和維持活動司令官と会談
*事務総長、中米諸国歴訪へ
*アンゴラ政府、和平プロセスに関する15項目宣言
*東ティモール:インドネシアで1999年人権侵害裁判開始 - *安保理議長は報道声明を発表し、安保理が5月初旬、大湖地域に高レベル代表団を派遣することを決定した、と述べた。コンゴ民主共和国とブルンジの和平プロセス膠着状態の打開促進をめざす。
*スコットランド特別裁判所がこのたび、パンナム航空機爆破犯人であるリビア人被告の上告を却下。この知らせを受けたアナン事務総長は犠牲者の家族がついに、人生の悲劇の幕を閉じることができることを希望する、と述べた。
*ラーセン中東担当特別調整官は本日、UNDOF、UNIFIL、UNTSOの3司令と会談し、現在の状況について話し合った。
*アナン事務総長は本日、中米地域歴訪の旅に発った。最初の訪問国はニカラグア。
*アンゴラ政府、和平プロセスに関する15項目宣言を発表。同国担当事務総長特別代表は、同宣言を歓迎する旨述べた。
*インドネシアで、1999年の東ティモール住民投票時の人権侵害行為の裁判が始まった。UNTAETは本日、歓迎声明を発表した。
2002年3月13日
- *中東:事務総長、安保理決議を歓迎
*ジンバブエ:事務総長、静穏を求める
*中東:ラマラでUNRWA学校占拠
*中東:安保理、イスラエルとパレスチナ共存構想に賛同
*国連財政状況、改善
*事務総長、イラク代表発言の報道に左右されず
*ダイヤモンド取引:総会、国際認証スキームの早期実施を求める
*中東:エルサレムで4者会合 - *安保理は昨日、イスラエルとパレスチナが安全かつ承認された境界内で共存する構想に賛同する旨の決議を採択。アナン事務総長は本日、国連本部で記者会見、この決議を歓迎する意を表明した。
*ジンバブエで大統領選をめぐる混乱が続いているが、アナン事務総長は本日、国連本部で記者会見し、同国のすべての人々に対し、静穏を呼びかけた。
*パレスチナ自治区のラマラにおいて、このたび、UNRWAが運営する学校がイスラエル軍に占拠され、難民キャンプの人々が拘束された。国連職員も軟禁状態に置かれた。
*安保理は決議を賛成14、反対0、棄権1(シリア)で採択し、イスラエルとパレスチナが安全かつ承認された境界内で共存する構想に賛同するとともに、暴力の終結を要求し、双方に対し、交渉の再開に向けた措置を講じるよう求めた。
*コナー管理担当事務次長は総会第5委員会で演説し、国連財政状況がこの1年間に改善したが、さらなる進展があるかどうかは加盟国の支払い状況に依拠する、と述べた。
*イラク代表がこのたび国連兵器査察を拒否する姿勢を示したとの報道がなされたことについて、アナン事務総長は、イラク代表との対話は非公開で行われており、こうした発言が自身とイラク代表との対話に影響を及ぼすことはない、と述べた。
*ダイヤモンド取引と武力紛争の関係を断ち切る努力を継続するなか、総会は本日、無投票で決議を採択し、各国に対し、貴金属の国際認証スキームをまとめあげ、早急に実施に移すよう促した。
*ジニ米特使の中東訪問を前に、国連、米国、ロシア連邦、EUの4者はエルサレムで会合をもち、安全保障問題について話し合った。
2002年3月8日
- *国際婦人デー:世界中で様々な催し
*安保理、事務総長のイラク接触継続を支持
*UNRWA事務局長、難民キャンプの窮状に懸念
*ジンバブエ大統領選:事務総長、結果尊重を訴える
*アンゴラ:国連人道援助調整官、4600万ドルの拠出求める
*事務総長、LDC担当特使を任命
*事務総長、イスラエルにUNRWA職員殺害事件の調査を求める
*事務総長、対リベリア制裁決議遵守調査パネルの専門家を任命 - *本日は国際婦人デー。世界中でこの国際デーを記念するイヴェントが行われた。今年の焦点はアフガニスタンの女性。ニューヨーク国連本部で行われたイヴェントにはブッシュ米大統領夫人らが参加した。
*アナン事務総長は安保理非公開協議で、イラク代表と昨日行った会談の内容を説明した。協議後、アナン事務総長は報道陣に対し、安保理が事務総長のイラクとの接触継続に支持を表明した、と述べた。
*UNRWA事務局長は、イスラエル治安軍の侵攻以来、暴力事件が多発し、多くの犠牲者がでているTulkaremキャンプを訪問した。同事務局長はイスラエルに対して、UNRWAの救急車が襲撃され国連職員が死亡した事件の徹底調査や、Tulkaremの2つのキャンプへのアクセスを求めた。
*アナン事務総長は声明を発表し、今週に予定されるジンバブエ大統領選をめぐる状況に懸念を示し、全当事者に対し、暴力の自制を呼びかけ、選挙結果の全面的尊重を求めた。
*アンゴラの人道状況が急激に悪化するなか、国連アンゴラ人道援助調整官はアピールを発し、同国の援助活動を継続すべく、国際社会が優先プロジェクト11件の資金として、4600万ドルを拠出するよう求めた。
*アナン事務総長はこのたび、Anwarul Karim Chowdhury氏を「後発開発途上国、内陸開発途上国、島嶼開発途上国のための高等代表」に任命した。現在、国連は49カ国を後発開発途上国(LDC)に指定している。
*西岸地区において、UNRWA救急車が昨日イスラエル兵に襲撃され国連職員が死亡した事件について、アナン事務総長は非難声明を発表し、イスラエル政府に対し、事件の調査を徹底して進めるよう促した。
*アナン事務総長はこのたび、対リベリア安保理制裁決議の遵守状況を調査するパネルのメンバーとして、4人の専門家を任命した。この制裁決議は、リベリアのシエラレオネ反政府勢力に対する支援を終わらせる目的で採択されたもの。
2002年3月7日
- *事務総長、イラク代表と会談
*西岸:難民キャンプで国連職員殺害
*ガザ:難民キャンプ学校近くでイスラエルの爆撃
*3月8日は国際婦人デー
*アフガニスタン女性協議会、開催
*国連ウィーン事務所・新事務局長、任命 - *アナン事務総長は午前と午後の2回にわたり、イラク代表と会談し、国連兵器査察団のイラクへの帰任問題などに焦点を当てた話し合いを行った。金曜日、事務総長は安保理の非公開会合で、会談内容について説明する予定。
*西岸の難民キャンプで、UNRWA救急車がイスラエル兵士の銃撃を受け、警護員1人が死亡した。2000年にインティファーダが始まってから、国連職員が殺害されたのは初めて。
*ガザ難民キャンプの学校に近接するパレスチナ警察本部に対し、イスラエルの爆弾攻撃が行われた。UNRWA事務局長は、イスラエルに対し、国連施設近くの建物に対する爆撃を停止するよう促した。
*3月8日は国際婦人デー。アナン事務総長はメッセージを発し、社会のすべての構成員が、男女平等の実現に寄与する必要を強調した。
*アフガニスタン女性協議会、カブールで開催中。3月8日、行動計画を発表すべく、アフガニスタンの各地から女性たちが集まり、その草案を練っている。
*アナン事務総長はこのたび国連ウィーン事務所・新事務局長に、イタリアのアントニオ・マリオ・コスタ氏を任命した。同氏は現在、欧州復興開発銀行の事務局長を務めている。
2002年3月6日
- *中東:事務総長、両当事者に交渉を求める
*事務総長、加盟国地域グループとの会合を終える
*アフガニスタン:平和維持兵5人、事故で死亡
*東ティモール:平和維持兵殺害犯に6年の禁固刑 - *中東において対立が激化し多くの死傷者がでている事態を受けて、アナン事務総長は、イスラエルおよびパレスチナ双方に対し、交渉を行うよう促すとともに、外部からの和平支援は当事者の努力がなければ失敗に終わるだけであると警告した。
*アナン事務総長は本日、月曜日に始まった国連加盟国・各地域グループとの一連の会合を終了。アナン事務総長は会合について総括し、国連ミレニアム・サミットの打ち出した目標を達成するため、国連が優先課題を並べなおし、効率性を高めなければならない、と述べた。
*アフガニスタンにおいて、ISAFの平和維持兵がミサイル破壊作業にあたっていたところ、これが爆発し、要員5人が死亡した。ブラヒミ事務総長特別代表は、悲しみを表明した。
*2000年7月西ティモール境界地帯において武装民兵を追跡していた平和維持兵が殺害された事件について、インドネシア裁判所は本日、判決を下し、犯人に6年間の禁固刑を言い渡した。検察は12年間の禁固刑を要求しており、UNTAETのデメロ代表は、あまりにも短すぎるとして失望の念を表明、控訴審で検察の要求が通るよう希望を表明した。
2002年3月5日
- *ボスニア:来年から、欧州が警察隊を派遣
*人権高等弁務官、国際司法裁設置の重要性を指摘
*森林フォーラム、2週間の会期スタート
*事務総長、正義と許しの調和の検討を求める
*婦人の地位委、年次会期スタート
*環境と開発:事務総長、財界の役割を強調
*UNMOVIC事務局長、事務総長とイラク代表の会談に出席へ
*ソマリア:ユニセフ職員解放される - *ボスニア和平実施評議会(PIC)はこのたび、EUによる警察隊派遣の申し出を歓迎。安保理は決議を全会一致で採択、EUの動きを称賛した。国連ボスニア・ヘルツェゴビナ・ミッション(UNMIBH)が今年いっぱいで任期終了となることから、欧州連合(EU)はその活動を引き継ぐべく、EU警察ミッション(EUPM)を派遣すると申し出ていた。
*ロビンソン人権高等弁務官はベイルートのアメリカン大学で講演し、昨年9月11日の米同時多発テロは人道に対する罪であり、今後、こうしたテロ行為に対応するためにも、国際刑事裁判所を早期に設置することが重要であるとの旨述べた。
*国連森林フォーラム、2週間の会期をスタート。現在の森林管理の慣行を検討し、森林消失を止めるための有効な方策を考える。
*国連政治・平和維持活動担当事務所長らの年次会合、開催。アナン事務総長は同会合で演説し、参加者に対し、紛争後の状況において、正義と許しをいかに調和させるかという問題について検討するよう促した。
*婦人の地位委員会、年次会合を開始。会合に出席した世界銀行のジェンダー担当者は、女性たちの貧困に無関心でいることが社会全体に深刻な経済的影響を及ぼす、と指摘した。
*パリで、「持続可能な開発および責任ある企業管理のための欧州フォーラム」が2日間の日程でスタート。アナン事務総長はフォーラムにメッセージを送り、ヨハネスブルク・サミットが開発と環境が不可分な関係にあるという認識を強化する良い機会を提供するとし、財界が果たす役割を強調した。
*国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)のブリクス事務局長は今週、アナン事務総長とイラク代表の会談に出席する予定。エッカード国連スポークスマンが記者団の質問に答え、述べた。
*ソマリアで先日拉致され、安否が心配されていたユニセフ現地職員がこのたび、無傷で解放された。
2002年3月4日
- *中東:事務総長、当事者に自制を促す
*中東:国連特使と人権高等弁務官、自爆テロを非難
*UNRWA事務局長、イスラエルの難民キャンプ撤退を求める
*平和維持活動:事務総長、国会議員の支援を求める
*コンゴ民主共和国:安保理、戦闘再開に懸念
*ノーベル平和賞100周年展示、国連本部で
*7日、事務総長、イラク代表と会談
*コソボ議会、初代大統領と政府を承認 - *悪化の一途を辿る中東情勢について、アナン事務総長はつのる懸念を示し、全当事者に対し、最大限の自制を促し、和平実現に向けた努力を新たにするよう呼びかけた。今朝、国連本部登庁時に報道陣に対し語った。
*土曜日、エルサレムにおいて自爆テロが発生し、乳児2人や10歳の子ども1人を含む9人のイスラエル民間人が死亡し、約50人が負傷した。ラーセン中東和平プロセス調整官およびロビンソン人権高等弁務官はそれぞれ声明を発表、この自爆テロを強く非難した。
*イスラエルがジェニンに軍事侵攻。同国がさらに侵攻を進めると伝えられる事態を受け、ハンセンUNRWA事務局長は、イスラエル政府に対し、同国軍をパレスチナ難民キャンプから完全撤退させるよう促した。
*3月2‐3日、ニューデリーで国連平和維持活動セミナーが開催された。「グローバル・アクションのための国会議員たち」が主催した。アナン事務総長はセミナーにメッセージを送り、より一貫し、また将来を見据えたグローバル戦略を練るとともに、国連平和維持活動の改善を支援するよう訴えた。
*安保理、コンゴ民主共和国情勢に関する非公開協議を開催。協議後、安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、来週月曜日に開かれる同国紛争当事者間の会合に支持を表明するとともに、全関係者に対し、会議に建設的に参加するよう促した。
*国連本部において、「ノーベル平和賞1901‐2001、100周年展」が始まった。ノーベル平和賞を受賞したアナン事務総長が本日、この展示の開始を宣言した。
*7日、アナン事務総長はイラク代表と会談する。この会談で、事務総長は、国連による大量破壊兵器査察の再開問題について話し合う予定。
*スイスがこのたび国民投票を実施し賛成多数で国連加盟を承認したことについて、総会議長は本日、祝福の言葉を送った。
*コソボ議会は本日、コソボ州の初代大統領(Ibrahim Rugova)と首相(Bajram Rexhepi)を承認した。コソボ内閣の閣僚9人も指名した。
2002年3月3日
- *スイス、国連加盟へ
- *スイスでこのたび、国連加盟の是非を問う国民投票が実施され、同国の国連加盟を賛成多数で可決した。アナン事務総長は歓迎の意を表明した。
2002年3月1日
- *ドイツで、グローバルコンパクト立ち上げ
*アフガニスタン:UNHCR、150人難民帰還
*人権高等弁務官、イスラエルに難民キャンプからの撤退要求
*リザ国連補佐官、アフガニスタン訪問
*ソマリア:ユニセフ職員拉致される
*副事務総長、国際協力の重要性訴える
*アブハジア:UNOMIG、議会選挙の法的妥当性を否定 - *ドイツにおいて、アナン事務総長は同国の企業、労働組合、NGOの3者代表と会合をもち、グローバルコンパクトの原則を同国ばかりでなく、世界中に適用すべく、尽力することに合意した。
*アフガニスタンに春が到来し治安が改善するなか、UNHCRは9月11日の米同時多発テロ以降初の難民帰還作業に取りかかり、本日、150人の難民を帰還させた。
*ロビンソン人権高等弁務官は、昨日の事務総長声明を支持し、イスラエルに対し、パレスチナのナブルスとジェニンの両難民キャンプから撤退するよう求めるとともに、全当事者に対し、政治解決を促進するよう促した。
*国連幹部が本日、アフガニスタンを訪れ、事務総長特別代表らと会談し、同国における人道・再建活動について話し合った。同幹部は、国連本部のイクバル・リザ主席補佐官。
*ソマリアで今月拉致されたユニセフ現地職員の解放をめざし、ソマリアおよびニューヨークの国連当局は現在、全力を尽くしているところ。1週間前には、同じくユニセフの現地コンサルタントの殺害事件があった。
*フレシェット副事務総長は米ペンシルベニア州のディキンソン・カレッジで講演、今日の世界において、テロとの闘いを進め、経済社会問題の解決を図るためには、国際的協力が不可欠である、と訴えた。
*アブハジア当局がこのたびアブハジア共和国議会の選挙を実施すると発表したことに、UNOMIGは懸念を表明し、この選挙は法的妥当性を欠くものである、と述べた。
2002年2月28日
- *中東:事務総長、イスラエルに難民キャンプからの撤退を要求
*コソボ、ルゴバ氏を大統領することに合意。事務総長と安保理、歓迎
*事務総長、ドイツ議会で演説
*エチオピア・エリトリア:安保理代表団の報告、発表
*中東:安保理、討議を終了 - *中東において、紛争が激化し、多くの死傷者がでている事態を受けて、アナン事務総長はイスラエル防衛軍(IDF)に対して、パレスチナ難民キャンプから即時に徹底するよう、またイスラエル・パレスチナ双方に対して、民間人襲撃を止めるよう求めた。
*コソボにおいて、アルバニア系3党が今朝、Ibrahim Rugova氏を大統領とし、Bajram Rexhepi氏を首相とすることに合意した。アナン事務総長および安保理はそれぞれ歓迎の意を表明した。
*アナン事務総長はドイツ議会で演説、平和建設の成功の鍵を握るのは包括的かつ長期的アプローチである旨指摘した。
*エチオピア・エリトリアを訪問した安保理代表団の報告書が本日、発表された。報告において、代表団は、両国が和平プロセスにおいて達成した進展状況を歓迎し、国境問題に関する最終的な法的解決がアルジェ合意に沿って到達される見込みであることに満足の意を示した。
*安保理、中東情勢に関する討議を終了。討議には、約40カ国が参加、多くの国がサウジアラビア皇太子の和平構想に支持を表明した。
2002年2月27日
- *中東:安保理、公開会合を再開
*マダガスカル:事務総長、政治解決を促す
*西アフリカ:援助団体職員、少女に性関係強要
*リベリア:安保理、RUF支援禁止決議の遵守調査委を再設置
*3月8日は国際婦人デー
*事務総長、ECE新事務局長を任命
*事務総長、ドイツ訪問
*安保理、MINURSO任期延長
*アフガニスタン:政治問題担当事務次長、安保理に情勢説明
*ソマリア:事務総長報告、発表 - *安保理、中東に関する公開会合を再開。火曜日夜に終わった集中討議においては、30人以上が演説し、中東の不安定な情勢に懸念を表明している。
*安保理議長は理事国を代表し報道声明を発表、マダガスカルの政治危機について深刻な懸念を表明し、情勢の悪化を避け、法的プロセスの枠内で政治解決を図るよう促した。
*西アフリカ地域の難民キャンプにおいて、援助団体が少女らに性的関係を強要しているとの調査結果を、このたびUNHCRとNGO「セーブ・ザ・チルドレン」が明らかにした。アナン事務総長およびユニセフ事務局長は衝撃を受けた旨表明し、早急かつ徹底的な事実究明を約束した。
*安保理は全会一致で決議を採択し、リベリアが隣国シエラレオネの反政府勢力RUFを支援しないよう要求した昨年の決議の遵守状況を調査する専門家パネルを再設置した。
*3月8日は、国際婦人デー。この日、国連本部において、アフガニスタン女性に焦点を当てた記念イヴェントが行われるが、米国大統領夫人もこれに出席する予定。
*アナン事務総長はこのたび、欧州経済委員会(ECE)の新事務局長にBrigita Schmognerova氏(スロバキア)を任命した。
*アナン事務総長、ドイツ訪問。ボンの新しい国連事務所収容施設に関する合意書に署名したほか、同国大統領らと会った。
*安保理は決議を全会一致で採択し、国連西サハラ住民投票ミッション(MINURSO)の任期を4月30日まで2ヶ月間延長した。また、決議は、事務総長が提案した4つの選択肢について活発に検討する意向を示した。
*政治担当事務次長は本日、安保理でアフガニスタン情勢について説明し、アフガニスタンの将来は、国際社会および同国自身が今後、安定への脅威にどう対処するかにかかっている、と述べた。
*ソマリアに関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は、ソマリアの近隣諸国が同国の和解を促進するうえで積極的な役割を演じようとしていることを指摘し、関心を有する国々から成る「友人委員会」を再設置するよう提案した。
2002年2月26日
- *中東:安保理、集中討議を開始
*キプロス:安保理、非公開協議
*西サハラ:安保理、事務総長報告を討議中
*INCB年次報告、インターネットを使った薬物取引を指摘
*イラク石油食糧交換プログラム:事務局長、イラク訪問から戻る
*高齢者虐待に関する事務総長報告、発表
*事務総長、英国訪問を終了
*アンゴラ:UNITA指導者死亡。事務総長、即時停戦を呼びかける
*オーストラリア、インドネシア、東ティモール間の初の3者会合 - *安保理は今夜、中東情勢およびパレスチナ問題に関する集中討議を開始した。15理事国のほか、24カ国の代表が参加する。
*安保理、キプロス問題に関する非公開協議を開催。協議後、安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、ギリシャ・トルコ両系指導者に対して、金曜日に再開する協議に妥協の精神、緊急性および政治的決意をもって臨み、お互いの相違点を狭めるよう促した。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、事務総長が先週発表した西サハラに関する報告書について、同理事会が検討しはじめているとし、今後、ベーカー事務総長特別代表との協議を継続していくとの旨述べた。この事務総長報告は、西サハラの将来について、1988年の解決案の断固たる実施やMINURSOの撤退などを含め、4つの選択肢を示している。
*国際麻薬統制委員会(INCB)はこのたび発表した年次報告において、麻薬業者や犯罪組織がインターネットを利用し、不正薬物の取引を行っている現状を指摘。今年の報告書のテーマは、グローバリゼーションとテクノロジー。
*イラク石油食糧交換プログラム担当事務局長のセバン氏はこのたびイラク公式訪問から戻り、安保理非公開協議で状況説明し、イラクにおける国連人道活動が同国の市民の生活に明るい影響を及ぼしていると述べた。しかし、そのニーズに応えるには、さらに多くのことを成し遂げなければならない、とつけ加えた。
*今年4月8日‐12日に開催される2回世界高齢者会議の準備が進むなか、高齢者虐待に関する事務総長報告が、発表された。報告において、アナン事務総長は、高齢者の権利を保護するための国際的ガイドラインづくりを求めた。
*アナン事務総長、英国公式訪問を終了。滞在中、一連の会談を行い、中東やアフガニスタン問題について話し合った。事務総長は明日から、ドイツを3日間訪問し、同国指導者らと会談する。
*アンゴラの反政府勢力UNITA指導者のサビンビ氏が死亡。この事態を受けて、アナン事務総長は声明を発表し、アンゴラの当事者に対し、即時停戦に合意し、ルサカ議定書に基づいた和平交渉を再開するよう求めた。
*本日、オーストリア・インドネシアの両国政府、東ティモール代表の間で初の3者会合が開かれた。会談は3時間続き、来たる独立式典、経済開発、教育訓練、難民などの問題について話し合った。
2002年2月25日
- *中東:膠着状態打開のため創造的方法が必要、事務総長
*事務総長、イラク外相と会談へ
*持続可能な開発:事務総長、ロンドンで講演
*人間クローン:総会アドホック委、禁止条約づくり討議開始
*コンゴ民主共和国:安保理、事務総長、コンゴ内対話を歓迎
*スリランカ:事務総長、停戦合意を歓迎
*コロンビア:大統領候補、拉致される。事務総長、これを非難
*エリトリア・エチオピア:安保理代表団、訪問終了 - *アナン事務総長は中東において悲劇的な事態が展開していることに懸念を表明し、和平努力の膠着状態に終止符を打つ新しいアプローチを求めるとともに、サウジアラビア皇太子が最近行った発言の重要性を強調した。ロンドンで、記者団からの質問に答え、語った。
*アナン事務総長はイラクとの対話を再開すべく、3月7日に国連本部でサブリ同国外相と会談する。
*アナン事務総長はロンドンで講演し、持続可能性は抽象的概念に留まるものではないとし、持続可能な開発に関する世界会議(ヨハネスブルク)の重要性を強調した。またこの会議とあわせて、世界貿易機関(ドーハ、昨年11月)、開発金融国際会議(モントレー、来月)の2つがミレニアム総会の打ち出した目標の達成にとって非常に重要であると指摘した。
*「人間クローン再生に反対する国際条約」に関する総会アドホック委員会は本日、人間クローンを禁止する条約づくりに関する討議に着手した。
*安保理は議長声明を発表し、南アフリカ・サンシティで始まった「コンゴ内対話」がコンゴの永続的和平の達成に不可欠であるとし、全当事者に対し、建設的な精神をもって、このプロセスに参加するよう求めた。アナン事務総長も先週、同様の声明を発表し、この対話がコンゴ当事者にとってユニークな機会であり、当事者こそがプロセスの成功に責任を負っている、と述べた。
*スリランカ政府と反政府勢力「タミル・イーラム解放の虎」がこのたび停戦合意を成立させたことについて、アナン事務総長は本日、歓迎声明を発表した。
*コロンビアにおいて、大統領候補Ingrid Betancourt氏が反政府勢力FARCにより拉致された。アナン事務総長はFARCに対し、同氏およびこれまでに拉致された人々の解放を求めるとともに、同国の全武装グループに対し、民間人を対象にした暴力行為を停止するよう求めた。
*安保理代表団は、エリトリアとエチオピアへの訪問を終了。団長のノルウェー大使Ole Peter Kolby氏は、両国の指導者が和平プロセスを前進させるため、国連と協力していくことに合意した、と述べた。
2002年2月22日
- *ジンバブエ:事務総長、自由かつ公正な選挙を求める
*マダガスカル:事務総長、危機事態に対する交渉解決を促す - *アナン事務総長は声明を発表し、ジンバブエで来月実施される選挙は同国ばかりでなく、アフリカ全体の民主主義を試すものであるとし、同選挙が平和裡に、法律に則って、信頼できる形で実施されるよう強く呼びかけた。
*マダガスカルにおいて、大統領選候補のMarc Ravalomana氏がこのたび、第2回選挙を避け、2月22日に自らを大統領として宣言する意向を示した。アナン事務総長は、憲法手続きをはずれた権力掌握の動きは容認できないとするとともに、危機事態を交渉により解決するよう促した。
2002年2月21日
- *中東:事務総長、全面戦争の危険を警告
*安保理、中東危機事態を検討することに合意
*コロンビア:事務総長、和平協議崩壊に遺憾の意
*スーダン:人道機関、民間人に対する攻撃を非難
*事務総長、今年の世界会議に関する主要演説へ
*UNMIK、ミトロビツァで2000年2月殺害事件の容疑者逮捕
*東ティモール:憲法草案、人々に配布 - *アナン事務総長は安保理公開会合で演説し、イスラエル・パレスチナの対立が全面戦争に進んでいく危険を警告し、同理事会に対し、両当事者とともに紛争解決に向けた協力をするよう促した。
*安保理公開会合において、アナン事務総長による上記演説の後、Adolfo Aguilar Zinser議長(メキシコ大使)は事務総長と同様の懸念を表明するとともに、同理事会が近日中に、この中東危機事態について検討することに合意した、と述べた。
*コロンビア和平協議が崩壊した事態について、アナン事務総長は本日、深い遺憾の意を示すとともに、反政府勢力FARCに対し、ハイジャックを止め、すべての武装アクターに対し、国際人道法を尊重するよう促した。
*水曜日、スーダン南部において、政府軍ヘリが食糧配給地点を攻撃、市民17人が死亡し、多数の負傷者がでた。人道問題担当事務次長ならびにWFP、ユニセフの両事務局長は、食糧配給時の民間人襲撃を強く非難した。
*来週月曜日、アナン事務総長はロンドンで、今年の2つの世界会議に関する演説を行う予定。今年の2会議のひとつは3月にメキシコで開催される開発金融国際会議、もうひとつは8月開催の持続可能な開発に関する世界会議だが、これら会議が国連ミレニアム宣言の目標を達成するための戦略にとって不可欠である旨強調する。
*UNMIK警察特別チームはこのたび、ミトロビツァ北部の3棟のアパートを抜き打ちで捜査し、2000年2月のアルバニア系コソボ人殺害事件の容疑者として、2人のセルビア系コソボ人を逮捕した。
*東ティモール憲法草案に関する公聴会を前に、草案の写し2000部以上が東ティモールの人々に配られた。26日から3月2日まで、制憲議会メンバーは13地区において公聴会に参加し、報告書を作成する。
2002年2月20日
- *事務総長、イスラエルによるガザ地区攻撃に懸念
*安保理代表団、エチオピア・エリトリア訪問へ
*コソボ:UNMIK代表、OSCE幹部と会談
*西サハラ:事務総長報告、発表
*国連、リベリア避難民救済資金を求める
*事務総長、国連ソマリア政治事務所代表を任命
*エジプト列車火災事故:事務総長、犠牲者に哀悼の意
*事務総長、幹部を集めブレーンストーミング - *昨日、イスラエルがガザ地区を爆撃するなど、中東における暴力が引き続いていることについて、アナン事務総長は懸念を示した。ハンセンUNRWA事務局長は本日、イスラエル政府に対し、昨日の爆撃について、強い抗議の書簡を送付した。
*安保理の15理事国の代表団が、明日から25日まで、エチオピア・エリトリアを訪れる。団長を務めるノルウェー大使Ole Peter Kolby氏は本日、国連本部で記者会見し、両国の人々に対し、永続的な平和を築くため国連が全力で取り組んでいくとのメッセージを発したい、と述べた。
*コソボにおいて、UNMIK代表はOSCE幹部と会談し、9月実施予定の第2回地方選挙について話し合った。
*西サハラ情勢に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は西サハラの和平プロセスについてあまり明るい展望が開けない状況を説明し、安保理の検討に付すため、MINURSOの活動停止など4つの選択肢を示した。
*国連はこのたび、リベリアから戦闘を逃れ避難民となった6万5000人に緊急救済物資を提供するため、ドナーに対し、総額1700万ドルを拠出するよう訴えた。
*アナン事務総長はこのたび、David Stephen氏の後任として、リベリアの外交官であるWinston A. Tubman氏を、国連ソマリア政治事務所・代表(兼事務総長代表)に任命することを決めた。
*エジプトにおいて列車火災事故が起こり、数百人が死亡した。アナン事務総長は犠牲者の家族およびエジプト政府に対し、哀悼の意を表明した。
*アナン事務総長はニューヨーク近郊に幹部を集め、米テロ事件の影響も含め、事務総長2期目の優先事項や国連システムとそのパートナーとの協力関係向上について話し合った。
2002年2月19日
- *テロ対策がアフリカ問題解決を損なわないように、と事務総長、
*コンゴ民主共和国:事務総長報告、発表
*事務総長、セサミストリートに出演
*コソボ:新特別代表、テレビ演説で人々に演説
*コンゴ民主共和国:安保理議長報道声明、当事者会合を支持
*ボスニア:EUが国連警察訓練等引き継ぎの意向。国連、歓迎を表明 - *アナン事務総長は月曜日、アフリカン・センチュリー・チャレンジ・アウォーズ・ディナーで演説し、テロに対する国際的な闘いがアフリカを長年にわたり苦しめている問題の解決努力を減じることになってはならない、と述べた。このイヴェントはアフリカの開発に貢献した人々を表彰するもので、「シェアード・インタレスト」が主催した。
*国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)に関する事務総長報告、発表。報告の中で、アナン事務総長は、コンゴ民主共和国東方へのMONUCの拡大展開が難かしい状況に留意し、MONUC兵士および警察官の増員を検討するよう勧告した。
*アナン事務総長、米国の教育番組「セサミストリート」に出演。アルファベットの歌を誰が次に歌うかでもめている人形たちに、皆で一緒に歌うことの価値を教えた。事務総長が出演したこのコーナーは、昨年12月に録画し、今週月曜日に放映された。
*新しくコソボ事務総長特別代表に就任したMichael Steiner氏はコソボの人々に向けてテレビ演説し、国際支援の動員を約束するとともに、コソボの人々自身が、政治経済発展および、「すべての人々にとって公正な社会」をめざし、隣人たちとの協力を図っていくことの大切さを訴えた。
*安保理、コンゴ民主共和国に関する非公開協議を開催。協議後、安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、来週月曜日に開始する予定の当事者間の会合に支持を表明し、すべての関係当事者がこの会合に建設的に参加するよう促した。
*国連ボスニア・ヘルツェゴビナ・ミッション(UNMIBH)は、EUが2003年から国連警察訓練および監視任務を引き継ぐ意向を示したことについて、歓迎の意を表明した。
2002年2月15日
- *事務総長、「保護する責任」報告を支持
*事務総長、国連ジュネーブ事務所・新所長を任命
*UNMIK新代表、プリシュティナで初記者会見
*東ティモール:初の大統領選に向け、選挙監視委員会を再設置
*UNHCR、リベリアからシエラレオネ難民第2陣搬送を準備
*アフガニスタン:暫定政府、航空相殺害事件調査を開始
*シエラレオネ:反政府勢力RUF、旅行禁止措置の解除求める - *アナン事務総長は本日、国際平和アカデミー主催のせみなーで、武力紛争における文民の保護について書かれた「保護する責任」報告を強く支持する姿勢を示した。
*アナン事務総長はこのたび、ロシア連邦のSergei Ordzhonikidze氏を3月1日付けで国連ジュネーブ事務所・所長に任命した。
*UNMIKの新代表Michael Steiner氏は本日、プリシュティナで初の記者会見を行い、まず全当事者の意見に耳を傾けるところから仕事を始める意向を示した。また良い統治、法の支配、経済の活性化といった分野に優先順位を置くとの旨述べた。
*東ティモールにおいて初の大統領選挙が4月14日に実施予定となっているが、アナン事務総長はこのたび、この選挙の監視委員会(5人構成)を再設置することを承認した。
*UNHCRは今週初めにリベリアからシエラレオネ難民約250人を帰還させることに成功したが、本日午後あるいは明日午前中、第2陣430人を同様に帰還させる準備を整えた。
*アフガニスタン暫定政府の航空観光大臣がこのたび、カブール空港で襲撃にあい、死亡した。同政府は本日、国連に対し、この殺害事件に関する調査を開始したことを通知した。
*シエラレオネにおいて、反政府勢力RUFがつくった政党の代表はこのたび、UNAMSIL副代表と会談、対RUF制裁の一部である旅行禁止措置を解除し、来たる総選挙に向けたより自由な運動を可能とするよう要請した。
2002年2月14日
- *安保理、最近のイスラエルによる襲撃に憂慮
*事務総長、キリスト・ユダヤ・イスラム3教徒の平和アピールを歓迎
*コソボ:新特別代表、就任
*欧州委が一層の開発援助呼びかけ。国連は歓迎
*WFP新事務局長、任命
*スレブレニツァ調査団、社会経済ニーズ評価へ
*アンゴラ:人道調整官、厳しい人道状況を指摘
*キプロス:ギリシャ・トルコ両系指導者、直接会談 - *安保理、中東情勢に関する非公開協議を開催。協議後、安保理議長(メキシコ大使のAdolfo
Aguilar Zinser氏)は理事国を代表して報道声明を発表し、イスラエルが2月10日ガザのパレスチナ自治区を襲撃し、国連施設の損壊や職員の負傷をもたらした事件を含めて、地域において暴力が継続している事態に懸念を示した。
*アナン事務総長は本日、キリスト・ユダヤ・イスラムの3教徒指導者たちが先月会合をもち、発した平和アピールを称賛した。本日、イスラエル副外相Michael Melchiorから宣言写しを受けとって。
*新コソボ事務総長特別代表Michael Steiner氏は本日、プリシュティナ入りし、記者団に対し、法の支配と政府樹立、経済と雇用、治安の3つを優先課題として取り組んでいく旨述べた。
*欧州委員会がこのたび、すべてのEU諸国に対して、開発途上国への援助資金を大幅に増額するよう呼びかけたことについて、国連は歓迎の意を表明した。
*米国のJames T. Morris氏がこのたび、世界食糧計画(WFP)の新事務局長に任命された。同氏の任命は、アナン事務総長とFAO事務局長がWFP執行理事会の36カ国と協議して決めた。
*UNMIBHとUNDPの調整の下、国連調査団がスレブレニッツァを訪れ、今後1ヶ月にわたり、同地域の経済・社会・復興ニーズの調査を実施する。
*アンゴラ人道調整官Erick de Mul氏は国連本部で記者会見し、アンゴラの厳しい人道状況を説明するとともに、国際社会に対し、救済援助を促した。
*キプロスにおいて、ギリシャ・トルコ両系指導者は直接会談において、これまでの作業ペースを再検討し、定期会談の間隔を少し空け、個々の会談時間を長くすることを決めた。今後は、火曜日午後と木曜日午前に直接会談が行われる。
2002年2月13日
- *事務総長、ブッシュ米大統領と会談
*アンゴラ:人道問題担当事務次長、安保理に情勢説明
*中東:暴力連鎖が人権活動の緊急性高めている、と人権高等弁務官
*安保理、コソボ議会に大統領選をめぐる膠着状態の解決促す
*リベリア:安保理、暴力発生に遺憾の意
*事務総長、環境と持続可能開発の連関の重要性指摘
*事務総長、トーゴ外相と会談
*スーダン:WFP食糧配給の町、爆撃受ける
*平和維持活動担当事務次長、アフリカ大湖地域訪問へ - *アナン事務総長はワシントンを訪問し、ブッシュ米大統領と会談し、アフガニスタンや中東の情勢について協議した。また、上院外交委員会のメンバーらとエイズ禍について、話し合った。
*大島人道問題担当事務次長は、安保理公開会合でアンゴラ情勢について説明。同国の人道状況は世界で最悪であると指摘し、世界が緊急に関心を向ける必要を訴えた。
*ロビンソン人権高等弁務官は本日、イスラエルに対しアラファト・パレスチナ自治政府議長の行動制限を解くよう求めたアナン事務総長の呼びかけを支持するとともに、中東における暴力の連鎖は地域の人道擁護活動を緊急かつ困難にしていると指摘した。
*安保理は公開会合で議長声明を発表し、コソボにおける1999年決議の実施の進捗状況に留意するとともに、コソボ議会に対して、暫定自治政府大統領の選出をめぐる膠着状態の解決を求めた。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、リベリアにおける最近の暴力発生に遺憾の意を示し、同国の人道社会状況に懸念を表明した。
*アナン事務総長はUNEP管理理事会/世界閣僚環境フォーラム(カルタヘナ)に対するメッセージを発し、地球サミット+5は単に環境ばかりでなく、持続可能な開発との連関が肝要である旨指摘した。
*アナン事務総長はこのたび、トーゴ外相と会談し、そのなかで、同国の選挙プロセスをめぐる膠着状態、政治的コンセンサスの崩壊に懸念を示した。
*スーダン南部において、このたびWFPが指定する食糧配給の町が爆撃を受け、子ども2人が死亡し、十余人の一般市民が負傷した。WFPはこの爆撃の3時間ほど前、77トンの食糧を配り終え、現地事務所に向けて出発したばかりだった。
*平和維持活動担当事務次長は来週、アフリカの大湖地域を訪れ、コンゴ民主共和国の和平プロセスの進展をめざして一連の会談を行う予定。
2002年2月12日
- *パレスチナ人権利委、年次会期開始
*旧ユーゴ刑事裁判所:ミロシェビッチ氏の本格審理スタート
*児童と武力紛争:児童権利条約議定書、発効
*アフガニスタン:パキスタンのJalozai難民キャンプ、閉鎖
*平和維持活動特別委、討議終了
*事務総長、ワシントン訪問へ
*非植民地化委員会、スタート
*リベリアからシエラレオネへ難民流出
*専門家チーム、スリランカで不正武器回収プログラム開発支援
*国連幹部、マダガスカルを訪問 - *パレスチナ人民の不可譲の権利行使に関する委員会、2002年度会期をスタート。アナン事務総長は委員会で冒頭演説し、イスラエル人とパレスチナ人の双方に対し、交渉のテーブルに戻るよう呼びかけた。
*旧ユーゴ国際刑事裁判所において、ミロシェビッチ氏の本格審理がスタート。同氏は1990年代、クロアチア、ボスニア、コソボで犯した人道に対する罪やジェノサイド罪で起訴されている。
*児童と武力紛争について扱う児童権利条約議定書、発効。オトゥヌ事務総長特別代表、ベラミー・ユニセフ事務局長はそれぞれ、歓迎声明を発表した。ロビンソン人権高等弁務官は各国に対し、議定書の批准ばかりでなく、18歳未満の子どものすべての形態の徴兵や戦争参加を終わらせるため、拘束力のある宣言を行うよう求めた。
*パキスタンにおいて、衛生条件などの劣悪さで有名だったJalozai難民キャンプから、最後のアフガニスタン難民グループがこのたび、新設の難民キャンプへと移送されて、同キャンプは閉鎖となった。このキャンプ閉鎖について、ルベルス難民高等弁務官は歓迎の意を示した。
*平和維持活動特別委員会、2日間の討議を終了。平和維持活動担当事務次長は、討議のなかで、加盟諸国から国連事務局と兵力提供国の緊密な調整を求める声がでたことを指摘した。
*アナン事務総長は明日、ワシントンを訪れ、エイズ禍の問題について、米上院外交委のメンバーたちと非公式協議を行う。
*非植民地化委員会、年次会期をスタート。フレシェット副事務総長は席上、冒頭演説し、来たる東ティモール独立について、非植民地化運動における画期的な成果であるとして、称賛の念を表明した。
*UNHCRが本日発表したところによれば、リベリアにおいて、先週政府と反政府勢力間の戦闘が発生した後、数千人にのぼるリベリア人が隣国シエラレオネへと流出、また同国に滞在していたシエラレオネ難民たちも国境を超え祖国へと逃げ帰った。
*国連軍縮局の率いる専門家チームがスリランカを訪れ、同国の南部地域の不正武器回収プログラムの開発を支援。このチーム派遣は、同国政府の要請を受けたもの。
*フォール政治問題担当事務次長は水曜日、マダガスカルを訪問し、同国の政治指導者と会談し、大統領選後の混乱状態の収束支援について話し合う。
2002年2月11日
- *中東:事務総長、暴力の連鎖を嘆く
*アフガニスタン:WHO、医薬品300トンを発送
*リベリア:事務総長、最近の戦闘に深い懸念
*コソボ:UNMIKとユーゴ、行方不明者の確認について合意
*米テロ犠牲者:国連職員の募金、15万ドルに
*オリンピック:事務総長、スポーツの役割を強調
*中東:ラーセン特使、国連施設近くへの攻撃を非難
*東ティモール:議会、憲法発布の2週間延期を検討
*シエラレオネ:英首相、支援継続を表明 - *イスラエルが昨日、ガザのパレスチナ自治区を爆撃、国連事務所を破壊し、職員2人を負傷させた事態を受け、アナン事務総長は声明を発表し、イスラエルとパレスチナ双方の暴力の連鎖を嘆くとともに、両者に対し、交渉のテーブルに戻るよう促した。
*世界保健機関(WHO)はこのたび、アフガニスタンで厳しい冬を迎える300万の人々に届けるべく、医薬品300トンを発送した。
*アナン事務総長はこのたび、声明を発表し、リベリアにおける最近の戦闘に深い懸念を示し、全当事者に対し、暴力の回避および対話による紛争解決を訴えた。
*UNMIKとユーゴスラビア連邦共和国は本日、行方不明者の身元確認のための諸手続きを改善するべく、3つの主要な議定書に署名した。
*国連職員組合が本日発表したところによれば、国連職員が昨年9月のテロ事件の犠牲者のために設置した特別救済基金の総額は15万ドルに達した。募金のほとんどは、すでに犠牲者らに直接配られている。
*土曜日、アナン事務総長はオリンピック・エイド・フォーラムで基調講演し、ソールトレークシティ冬季五輪に参加する選手たちを聴衆に、世界の若者たちの生活向上のためにスポーツが果たす役割の重要性を強調した。
*ラーセン中東和平プロセス特別調整官は、一般市民や国連施設が近いにもかかわらず、イスラエルがガザのパレスチナ自治区を襲撃し、その結果、国連事務所が損壊し、職員に負傷者もでたことについて、非難声明を発表した。
*東ティモール制憲議会は、憲法草案の個別条項審議、編集等に予想以上に時間がかかったことから、まず憲法草案(最新版)を暫定的に承認し、その発布については2週間延期する可能性について討議した。この案が承認されれば、議会における最終的な採決と署名式典の実施は3月23日となる
*シエラレオネ訪問中のブレア英首相は土曜日、アデニジ事務総長特別代表と会談し、UNAMSILの平和回復努力を称えるとともに、英国の継続的支援を約束した。
2002年2月8日
- *クメール・ルージュ裁判:国連、カンボジア政府との交渉打ち切り
*グルジア・アブハジア高位級会談、来週開催
*コソボ:UNMIK新代表、記者会見
*リオ・サミット+10:第2回準備委員会、終了
*コロンビア:政府と反政府勢力、事務総長の仲介を要請
*事務総長、ロゲIOC委員長と会談 - *カンボジアのクメール・ルージュの戦争犯罪を問う裁判所設置の問題について、国連はこのたび、カンボジア政府との交渉を打ち切った。コレル法務担当事務次長は本日、国連本部で記者会見し、カンボジア政府が国連の支援協力に関する合意内容を拒否したこと、同国の提案する裁判所が国際基準には合致せず公正さを欠くものであることを指摘した。
*国連グルジア監視団(UNOMIG)の仲介努力により、グルジアの国務大臣A. Dzhorbenadze氏とアブハジアの(実質的)首相A. Dzherjenia氏の会談が来週、実現する運びとなった。
*2月14日、コソボ担当事務総長特別代表および国連コソボ暫定行政機構(UNMIK)の代表に就任するMichael Steiner氏は本日、国連本部で記者会見し、コソボは今後の目標は、国連から選ばれた暫定政府への段階的な権限委譲である旨述べた。
*持続可能な開発に関する世界会議(南アフリカ・ヨハネスブルク、8月26日-9月4日)のための第2回準備委員会は本日、議長文書を採択し、今会期を終了した。第3回準備委の開催は3月25日から4月5日まで。第4回(最終)準備委は5月27日から6月7日まで、インドネシア・ジャカルタで開催予定。
*コロンビア政府と反政府勢力(FARC-EP)がこのたび、アナン事務総長に対して、和平プロセスにおける協力を要請。事務総長は、この要請を歓迎する旨発表した。
*アナン事務総長、ソールとレークシティ冬季五輪の開幕式典に出席。今朝、ジャック・ロゲ国際オリンピック委員会と会談した。国連事務総長がオリンピック開幕式典に出席するのは初めて。
2002年2月7日
- *安保理議長声明、ブルンジ暫定政府を支持
*アフガニスタン:緊急ロヤジルガ開催に向け、特別委員会正式発足
*難民が反テロの闘いの犠牲になってはならない、と難民高等弁務官(写真)
*農業作物の貿易自由化がアフリカの生活向上の鍵、とFAO事務局長
*マダガスカル:事務総長、大統領・反政府勢力指導者と電話会談
*シエラレオネ選挙委、有権者登録期間を3日間延長 - *安保理は公開会合において議長声明を発表し、ブルンジの暫定政府に対する全面的支持を表明。また、正当な政権に対する戦闘継続は不当なもので受け入れがたく、同国の和平プロセスの実施に脅威を与えるものである、と述べた。
*カブールの国連ミッション本部で行われた式典において、アフガニスタン暫定行政機構のカルザイ議長は本日、緊急ロヤジルガ開催のための特別委員会を正式に発足させた。
*安保理は、難民と国際の平和と安全に関する公開会合を開催。ルベルス難民高等弁務官は席上演説し、テロに対する世界的な闘いにおいて、難民たちは安易にスケープゴートにされたり、不当に犠牲を被ったりする恐れがあるほか、難民保護の国際法の弱体化を生む危険性がある、と警告した。
*FAO事務局長は、カイロで開催されたFAOアフリカ地域会議で演説し、農業作物の貿易自由化や投資拡大こそがアフリカの人々の生活向上の鍵を握っている、と述べた。
*アナン事務総長はこのたび、マダガスカル大統領と反政府勢力指導者と電話会談、双方に対し、現在の政治危機状態を法的かつ平和的に解決するよう促した。
*UNAMSILがこのたび発表したところによれば、シエラレオネの国内選挙委員会は5月14日に予定される大統領・議会選挙のための有権者登録期間を2月10日まで3日間延長した。当初の予定では、本日終了することになっていた。
2002年2月6日
- *アフガニスタン:支援の継続が必要、と事務総長
*アフガニスタン:ブラヒミ特別代表、ISAFの展開拡大を求める
*事務総長、冬季オリンピック開幕式典に出席へ
*パネル討論会「メディアと持続可能な開発」、国連本部で開催
*チェルノブイリ核事故の健康への影響に関する報告、発表
*東ティモール:UNTAET、家庭内暴力根絶のため、強力な措置を求める - *安保理、アフガニスタン情勢に関する討議。アナン事務総長は席上、日本、パキスタン、アフガニスタン、イラン、カタールへの歴訪について報告するなか、アフガニスタン暫定行政機構への権力移行以来の進展を指摘したが、同時に、同国の短期的安定および将来の再建と成長を確保するためには国際的な支援の継続が不可欠である、と述べた。
*アフガニスタン情勢に関する安保理公開会合において、ブラヒミ事務総長特別代表は、声明を発し、安保理に対し、国際治安支援軍(ISAF)をカブールから同国全土に広げて展開することを緊急に検討するよう要請した。
*アナン事務総長はこのたび、IOCからの要請を受け、ソールトレークシティで行われる冬季オリンピックの開幕式典に出席することになった。国連事務総長がオリンピック式典に出席するのは初めて。
*「メディアと持続可能な開発」という主題の下、国連本部で、パネル討論会が行われた。国連広報局(DPI)が主催した。局長代行Shashi Tharoor氏は冒頭発言し、持続可能な開発はこの10年ほどの間に進化してきた比較的新しい考え方ではあるが、世界の経済成長の必要と、社会正義および環境保護への懸念のバランスをいかにとるかという人類の価値システムの中核的な問題である、と述べた。
*国連はこのたび、「チェルノブイリ核事故の人類への影響:回復への戦略」を発表した。報告は国際機関、援助国、ボランティア・セクターの間の協力を高めるため、開発ニーズを扱うプロジェクト20件を提案している。
*UNTAETはこのたび、東ティモールにおける家庭内暴力を根絶すべく、より強力な措置を呼びかけた。
2002年2月5日
- *ブルンジ大統領、安保理で情勢を説明
*地球サミット+10準備:事務総長、有識者パネルで演説
*健康と人的資源開発に関する円卓討論会、ニューヨークで開催
*事務総長、イラク大統領と会談する用意あり
*西サハラ石油開発:コレル法務担当事務次長、法的判断示す - *ブルンジ大統領は安保理公開会合において、情勢説明し、安保理に対し、同国の紛争を停止し、和平プロセスを軌道に乗せるための援助を求めた。そして、外交的努力により反政府勢力の暴力を止めることができない場合、その他の手段が講じられなければならないと強調した。
*国連本部において、8月開催予定の「持続可能な開発に関する世界サミット」に向けて、13人構成の有識者パネルの非公開会合が開かれた。アナン事務総長はパネル席上で演説し、世界サミットが目に見える成果を生むことができるよう、具体的な課題に焦点を絞ることを求めた。
*健康と人的資源開発に関する円卓討論会、ニューヨークで開催。経済社会理事会の議長が、ハイレベル会合を前に主催した。ブルントラントWHO事務局長は席上演説し、世界の貧困層の経済社会状況を改善する重要な手段として、健康に対する投資拡大を求めた。
*イラク大統領から対話再開の意向を伝えられたアナン事務総長はこのたび、イラク代表と協議する準備があるとの姿勢を示した。スポークスマンが記者ブリーフィングにおいて語った。
*モロッコがこのたび、西サハラの石油開発のため、外国企業と一定の契約を結んだことの法的妥当性について、安保理から意見を求められたコレル法務担当事務次長は、西サハラの人々の利益とは無関係に開発活動が進んだ場合、この契約は国際法の原則に違反することになる、との判断を示した。
2002年2月4日
- *世界経済フォーラム、ニューヨークで開催
*世界社会フォーラム、ブラジルで開催
*国連内部監査部、UNMIBHのフォローアップ調査を終了
*反テロ包括条約起草:総会アドホック委、最終会合
*事務総長、Sachs教授をミレニアム開発目標・特別顧問に - *世界経済フォーラム、ニューヨークで開催。アナン事務総長はフォーラム最終日に演説し、グローバリゼーションは貧困などの原因というより、それらの問題の克服に向けた最大の希望となっているとし、ビジネス界の指導者たちに対し、世界のすべての人々がグローバリゼーションによる恩恵を受けるように最善を尽くすよう促した。
*世界経済フォーラムと並行して、ブラジルで、市民社会組織による世界社会フォーラム、開催。アナン事務総長は社会フォーラムにメッセージを送り、市民社会組織に対し、政府やビジネス界と対立ではなく協力し、世界の諸問題に対する解決方法を見出すよう求めた。
*国連内部監査部(OIOS)はこのたび、国連ボスニア・ヘルツェゴビナ・ミッション(UNMIBH)のフォローアップ調査を終了した。国連警察監視員による人身売買への広範あるいは組織的な関与を示す証拠は発見できなかった。
*反テロ包括条約の起草作業を行っている総会アドホック委は金曜日、最終会合を終了。草案の27条文のほとんどについて合意をみているが、管轄権からの免除について規定する18条について、合意が成立しない。
*アナン事務総長はこのたび、ハーバード大学のJeffrey Sachs教授を、ミレニアム・サミット開発目標に関する特別顧問に指名した。任期は一年間。2000年9月、ミレニアム・サミットにおいて、9つの開発目標が設定されたが、教授の任務は、これらの目標達成のため、新しいアプローチを示すこと。
2002年2月1日
- *若者による貢献こそ国連の成功の鍵、と事務総長
*バイオ・テロとの闘いには多国間協定が不可欠:国連シンポ
*ニューヨーク市、国連担当コミッショナーを任命
*安保理代表団、エチオピア・エリトリア視察訪問へ
*ロカビー事件裁判:事務総長、控訴審オブザーバー2人を追加指名
*情報技術タスクフォース、明日会合
*IAEA、イラクで定期通常査察を終了 - *アナン事務総長はオランダで、模擬国連会議に出席、学生たちを聴衆に演説し、若者の貢献こそ国連の成功の鍵であると訴えた。
*第5回生物兵器条約再検討会議の議長Tibor T_th氏は国連本部で開かれたシンポジウムで演説し、バイオ・テロの脅威との闘いにおいて、各国政府は自国の防衛システムのみに頼るのではなく、国際協定を通じた努力の調整を行うべきである旨述べた。
*ニューヨーク市はこのたび、国連・各国政府領事団を担当するコミッショナーとして、Marjorie Tiven氏を任命した。アナン事務総長は本日、声明を発表し、歓迎の意を示した。
*安保理の15理事国代表が参加する代表団が今月20日-25日、エチオピアとエリトリアを訪問し、同地の国連平和維持活動を視察し、また両国政府と状況について討議する。
*オランダにおいて、スコットランド裁判所によるロッカビー事件裁判が進んでいるが、アナン事務総長はこのたび、この裁判の控訴審に出席する国際監視員2人を追加指名した。この2人は、Ben Hlatshwayo判事(OAUを代表)と、El Hassan El Noor博士(アラブ連盟を代表)。
*情報コミュニケーション・テクノロジー(ICT)のタスクフォースは明日、会合を開き、開発および貧困削減を促進するため、情報技術の利用の仕方について検討を進める。
*IAEAはこのたび、イラクの協力の下、同国における核施設の定期査察を終了した。この査察はNPT条約下で実施される通常の作業の一環として実施されるもの。
2002年1月31日
- *安保理、アフリカ情勢に関する集中討議を終了
*事務総長、総会議長、オリンピック休戦を求める
*安保理、UNTAETの任期を延長
*総会、腐敗防止条約作成交渉のガイドラインを決める
*安保理、UNOMIGの任期延長
*セルビア系ボスニア人Dusan Fustar、国際刑事裁判所へ移送
*事務総長特別顧問、キプロス交渉に楽観的見通し
*中東:安保理、暴力の連鎖の即時停止を求める - *安保理はアフリカ情勢に関して2日間の集中討議を終えるにあたり、議長声明を発し、アフリカにおける紛争予防、その平和および持続可能な開発に不可欠な政治・社会・経済条件創出のための一連の提言を行った。
*冬季オリンピックの開幕を一週間後に控え、事務総長と総会議長はそれぞれ、世界各地の紛争当事者が競技に参加する選手に敬意を表し武器を使用しないよう訴えた。
*安保理は決議を全会一致で採択し、東ティモール暫定行政機構(UNTAET)の任期を、東ティモールの独立が予定されている5月20日まで延長することを決定した。
*総会は決議を採択し、腐敗防止のための国際条約作成に向け、交渉のためのガイドラインを決めた。
*安保理は決議を全会一致で採択し、国連グルジア監視団(UNOMIG)の任期を7月31日まで延長し、またアブハジア紛争当事者に対し、新交渉文書に関する協議に参加するよう促した。
*人道に対する罪などで起訴されていたセルビア系ボスニア人Dusan Fustarがこのたび自発的に出頭し、本日、旧ユーゴ国際刑事裁判所に移送された。
*アルバロ・デソト事務総長特別顧問はこのたび、国連ラジオのインタビューにおいて、現在進められているキプロス交渉の秘める成功の可能性について、慎重ながらも楽観的な見通しを示した。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、中東における暴力が前例にない域に達し、また着実に悪化の一途をたどっていることについて懸念を示し、破壊的かつ危険な暴力の連鎖を即時に終止符を打つよう求めた。
2002年1月29日
- *安保理、アフリカ情勢に関するハイレベル会合
*アフガニスタン:緊急ロヤ・ジルガ開催に向け、準備特別パネルが初会合
*事務総長、オーストリア訪問
*地球サミット+10準備委:FAO事務局長、農業の可能性を強調
*イラク石油食糧交換プログラム:セバン事務局長、イラク北部を視察
*リベリア:新たな戦闘勃発により避難民発生 - *安保理、アフリカ情勢に関するハイレベル会合を開催。フレシェット副事務総長は冒頭演説し、紛争予防、平和維持、平和建設に対する総合的アプローチの発展に向けて、国連が今後、アフリカの地域グループの創設した政治メカニズムとの協力を拡大していくべきである、と述べた。
*アフガニスタンにおいて、ブラヒミ事務総長特別代表は本日、暫定政府樹立に関する決定を行う緊急ロヤ・ジルガの開催に向けて準備を行う特別パネルの初会合に出席した。
*アナン事務総長はオーストリア訪問初日、記者会見し、アラファト・パレスチナ暫定政府議長はより広い余地と政治的時間を与えられるべきであるとの旨述べた。
*ディウフFAO事務局長は、地球サミット+10の準備委員会へのメッセージにおいて、農業が同サミットの目標を達成する重要な可能性を秘めていることを強調した。
*イラク・プログラム部担当のセバン事務局長はこのたび、1週間にわたるイラク北部の訪問を終了。石油食糧交換プログラムの実施の迅速化と改善を図るため、地方当局や国連機関の代表らを訪ね、実情を視察した。
*リベリアの首都モンロビア北部で新たな戦闘が起こり、これにより、10万人ほどの避難民が発生した。これらの人々には、シエラレオネを逃れてきた難民も含まれる。
2002年1月28日
- *事務総長、ウィーン入り
*アフガニスタン:暫定行政機構議長、水曜日に安保理会合出席へ
*テロ:総会、包括的条約起草作業を再開
*地球サミット+10:第2回準備委員会、スタート
*コロンビア和平プロセス、今後数週間が正念場
*ボスニア:過剰な軍事支出が経済成長阻む
*レバノン:安保理、UNIFIL任期延長
*マダガスカル:安保理、騒乱状態に懸念 - *アナン事務総長、ウィーン入り。今朝、ラーセン中東和平特別調整官と会談し、中東地域の情勢悪化について話し合った。これより前、週末にはイラン、カタールを訪れ、それぞれの国の指導者と会談し、アフガニスタン暫定機構への支援や中東問題などについて話し合った。
*アフガニスタン暫定行政機構のカルザイ議長は水曜日、ニューヨーク国連本部を訪れ、アフガニスタン情勢に関する安保理公式会合に出席する予定。
*総会のテロ根絶措置に関するアドホック委員会が本日、テロに関する包括的な国際条約起草作業を再開した。同委の委員長Rohan Perera氏は各国に対し、依然意見の対立が残る条項について、政治的意思を発揮し、妥協を図るよう求めた。同委員会は昨年2月、27条から成る条約案の起草を開始。今回の会期は一週間。
*持続可能な開発に関する世界サミットのための第2回準備委員会、スタート。世界会議は1992年の地球サミットから10年間の状況について検討するもので、今年8月26日から9月4日まで南アフリカのヨハネスブルクで開催される。
*コロンビア政府と反政府勢力FARCはこのたび和平プロセスを再構築し、対立解決に向けて、新しい日程表や具体的な議題を設定したことから、同国は難しい局面を乗り切ったとはいえるが、今後数週間のうちに、重大な課題に直面することになる。コロンビア担当の事務総長特別顧問James LeMoyne氏が本日、国連本部で記者団に語った。
*ボスニア・ヘルツェゴビナ担当の事務総長特別代表Jacques Paul Klein氏は本日、OSCE主催の軍事支出に関する会議で発言し、ボスニア・ヘルツェゴビナの過剰な軍事支出が国家の破産状態を招いており、経済成長を阻んでいる、と述べた。
*安保理は決議を全会一致で採択し、レバノンとイスラエル間の撤退ラインの重大な侵害状況について懸念を表明するとともに、国連レバノン暫定軍(UNIFIL)の任期を7月31日まで半年間延長した。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、マダガスカルの現在の騒乱状態、そして同国および地域の平和と安定を損なう危険性について懸念を表明した。
2002年1月25日
- *事務総長、イラン入り
*事務総長、アフガニスタン訪問
*アフガニスタン:事務総長、現地の住民から意見聴取
*ILO会合、テロの影響脱却の措置求める
*ミロシェビッチ裁判:旧ユーゴ国際刑事裁判所、検察要請に関する公判開催へ
*UNHCRケニア事務所:国連内部監査部、賄賂の疑いの証拠発見
*反タリバン制裁委、報告書発表 - *アナン事務総長、イラン入り。同国滞在中、ホメイニ師やハタミ大統領らと会談し、同国や近隣諸国の直面する問題について話し合う。事務総長は今夜、空港で記者団に対し、イランがこのたびアフガニスタン復興会議において、5億6000万ドルの拠出を誓約したことを称賛した。
*アナン事務総長はアフガニスタンを訪問し、同国指導部と会談し、同国の政治的移行と経済復興の支援のための国連活動について話し合った。国連事務総長が同国を訪れたのは過去40年で初めて。
*アナン事務総長はカブールにおいて、同国一般市民から同国の再建支援について意見を聞くとともに、国連事務所を訪れ、現地職員らの活動を労った。
*ILOが発表したところによると、各国の政府、航空会社、労働団体の代表はこのたびのILO会合において、航空産業が米国同時多発テロの影響を脱し回復を図るべく、空の安全のための包括的国際基準の設定を求めた。
*旧ユーゴ国際刑事裁判所は、検察がミロシェビッチ前旧ユーゴ大統領の裁判をクロアチア・ボスニア、そしてコソボの2つに分けて行うよう要請している問題について、今月30日に公聴会を開くことを決定した。
*国連内部監査部はこのたび、UNHCRのケニア事務所職員が難民から賄賂をもらって難民登録しているとの疑いを裏付ける証拠を見つけた。
*安保理の反タリバン制裁委の報告書がこのたび、発表された。報告書によれば、同委は困難な活動を遂行するうえで、加盟国および国連機関からの協力を得ている。
2002年1月24日
- *事務総長、パキスタン外相らと会談
*コンゴ民主共和国:国連、食糧以外の物資配給を開始
*事務総長、アフガニスタンに向かう
*民間セクター、国連エコツーリズム・プロジェクトに10万㌦の寄付
*シエラレオネ:有権者登録、スタート
*東ティモール独立式典:事務総長、各国に参加招請
*レバノン南部:事務総長特使、暴力停止を求める - *パキスタン訪問中のアナン事務総長は本日、UNHCRなど国連機関の幹部から現地情勢について説明を受けたほか、同国外相と会談し、カシミール問題などについて話し合った。
*先週火山噴火の被害を被ったコンゴ民主共和国・ゴマ東西部10箇所において、国連は本日、食糧以外の緊急物資の配給を開始した。
*アナン事務総長は金曜日、アフガニスタンに入り、戦争で憔悴した人々に対する支援のメッセージを発信する。
*化粧品会社Avedaおよび国連財団は、脆弱な自然環境において持続的観光を育てる国連プロジェクトに対して、それぞれ50万ドルずつ拠出する。UNEP、ユネスコ、熱帯保護RAREセンターが共同プロジェクトとして取り組む。
*UNAMSILが発表したところによれば、シエラレオネの来たる大統領・議会選挙(5月)に向けて、有権者登録がスタート。
*アナン事務総長はこのたび、189加盟国およびバチカン、スイスに対し、東ティモール独立式典(5月20日)への出席を招請した。
*レバノン南部の撤退ライン地帯における衝突事件を受けて、レバノン南部担当事務総長個人代表Staffan de Mistura氏は声明を発表し、当事者に対して、緊張の激化につながる暴力の終結を求めた。
2002年1月23日
- *事務総長、パキスタン入り
*コンゴの火山噴火:国連、食糧配給開始
*アフガニスタン:国連職員、100人以上展開
*イタリア司法制度改革:人権特別報告者、国内対立に懸念を表明
*アブハジア:事務総長、UNOMIGの任期延長を勧告
*UNMIK:事務総長、ヘケロップ氏の後任を任命
*旧ユーゴ国際刑事裁判所:セルビア系ボスニア人被告2人、初公判 - *アナン事務総長、パキスタン入り。大統領らと会談し、アフガニスタン暫定行政機構に対する支援問題や、インド・パキスタン関係などの地域問題について話し合う。
*先週、コンゴ民主共和国東部の火山が噴火し、ゴマに住む数千世帯が被害を受けている。WFPは本日、これらの人々に対する食糧配給活動を開始した。
*アフガニスタンの農村部における治安情勢は依然として不安定な状態が続いているが、国連は現在すでに国内の各地域事務所に、合わせて100人以上の援助職員を展開している。
*イタリアにおいて、裁判制度改革案をめぐる政府と裁判官らの対立が大きくなっていることについて、国連人権委員会の特別報告者Dato Param Cumaraswamy氏は緊急アピールを発し、懸念を表明するとともに、「司法の独立に関する国連基本原則」に対する関心を喚起した。
*アブハジア情勢に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は同情勢を解決に導くための政治プロセスに先月進展がみられたことを指摘するとともに、UNOMIGの任期の6ヶ月延長延長を勧告した。
*アナン事務総長はこのたび、ヘケロップ氏の後任として、Michael Steiner氏(ドイツ)をコソボ事務総長特別代表(UNMIK代表)に任命した。
*旧ユーゴ国際刑事裁判所において、ジェノサイド罪や人道に対する罪などで起訴されたボスニア人(セルビア系)の被告2人Radoslav BrdjaninとMomir Talicの初公判が行われた。
2002年1月22日
- *アフガニスタン復興支援閣僚会合、閉幕
*コンゴ民主共和国:OHCA、1500万ドルの人道支援アピール
*石油食糧交換プログラム:イラクは先週、1億8000万ドルの収入
*WFP事務局長、中米援助プログラムへの拠出求める
*ジュネーブ軍縮会議、スタート
*欧州評議会、ボスニアの評議会加盟申請承認を勧告
*中東:特別調整官、イスラエル・パレスチナ間の暴力を非難
*シエラレオネ:日本政府、復興・元兵士統合のため、300万ドルを無償援助 - *アフガニスタン復興支援閣僚会合、閉幕。2002年度の復興費用として総額約20億ドルの拠出誓約がなされた。アナン事務総長は会議が驚くほどの成功をおさめた、と評価した。
*コンゴ民主共和国において、火山活動がおさまり、住民が避難場所から戻りはじめている。OCHAは今後15日間で40万人の緊急ニーズに対応すべく、1500万ドルを求める人道アピールを発した。
*イラク石油食糧交換プログラムの下、イラクは先週、1億8000万ドルの収入を得た。今期、これまでの収入総額は9億2200万ドルとなった。
*WFPのバーティーニ事務局長は中央アフリカの地域総局の開設式典で演説し、援助国はすでに中米の紛争や自然災害の犠牲者に対して支援を行っているが、国際社会は深刻な資金不足に陥っている地域長期開発プログラムのことを忘れてはならないとの旨述べた。
*ジュネーブ軍縮会議、2002年度の会期をスタート。アナン事務総長はメッセージを発し、テロの脅威は、会議が長い間、実質審議に入れない事態の打開を求めている、と述べた。
*欧州評議会の議員会議は本日、ボスニア・ヘルツェゴビナの評議会加盟申請承認を勧告した。UNMIBH代表Jacques Paul Klein氏はこの動きを受けて、同国と地域全体にとって重要な進展である、と述べた。
*ラーセン中東和平特別調整官は声明を発し、イスラエル・パレスチナの双方による暴力を強く非難し、暴力が拡大していく危険について警告した。
*シエラレオネの復興・元兵士統合のため、日本政府はこのたび、300万ドルの無償支援を承認した。
2002年1月21日
- *アフガニスタン復興支援閣僚会合、開幕
*WHOやFAO、対アフガニスタン経済支援を求める
*コロンビア:事務総長、政府・反政府勢力の合意を歓迎
*キプロス:ギリシャ・トルコ両系指導者の定期直接会談、開催
*コソボ情勢:平和維持活動担当事務次長、安保理ブリーフィング
*東ティモール:事務総長、UNTAET任期延長を勧告
*中東:事務総長、暴力停止を求める
*アフガニスタン:監視委員会、武器禁輸の維持を求める - *アフガニスタン復興支援閣僚会合、開始。アナン事務総長は開幕演説し、アフガニスタンの復興のため、当面13億ドルが緊急に必要となる、と述べた。
*WHOは東京で声明を発表し、アフガニスタンの公衆衛生サービス再建のための緊急・長期の経済支援を求めた。また一方、FAOは同国の食糧生産の拡大などのための経済支援を求めた。
*アナン事務総長は、このたびのコロンビア政府と反政府勢力FARC間の合意署名を歓迎し、この合意は同国の和平交渉のための将来を約束する道路マップである、と述べた。
*キプロスのギリシャ・トルコ両系指導者の第1回定期直接会談が本日、行われた。1月16日の会合で、毎週月水金に直接会談を行うことに合意した。
*平和維持活動担当事務次長は今朝安保理に対して、コソボ情勢に関するブリーフィング。ブリーフィングによれば、現在、コソボにおいて、連立政権樹立や大統領選出が行き詰まっている。UNMIKおよび関係当事者は引き続き、早期の解決を促している。
*UNTAETに関する事務総長報告、発表。同報告において、アナン事務総長は安保理に対し、UNTAETの任期を5月20日まで延長するよう勧告した。
*アナン事務総長はイスラエル・パレスチナ紛争を武力で解決することはできないと強調し、当事者双方に対し、暴力の連鎖を断ち切り、交渉のテーブルに戻るよう促した。
*アフガニスタン監視グループ(安保理決議1363により設置)は本日、報告書を発表し、タリバンやアルカイダ、その支援者に対する武器禁輸を維持するよう勧告した。
2002年1月18日
- *反テロ委:グリーンストック委員長、安保理に活動報告
*中東:事務総長、最近の襲撃事件を非難
*反テロ対処における連帯は他の分野に広がるべき、と事務総長
*アフガニスタン復興会議:国連、再建プランを提示
*子どもの性的搾取:ユニセフ、議定書発効を歓迎
*旧ユーゴの国連滞納金:事務総長、数々の提案
*シエラレオネ:武装解除完了を記念する焼却式
*アフガニスタン:同国の人々の関心事項調査
*コソボ:UNMIK、アルバニア系議員殺害事件を非難 - *反テロ委のグリーンストック委員長は安保理公開会合で、委員会の今後の活動について説明するとともに、同委員会の任務にはテロリストを裁くことは含まれない、と述べた。
*イスラエル・パレスチナの関係悪化の事態ついて、アナン事務総長は深刻な懸念を表明するとともに、イスラエル市民に対する最近の襲撃事件を非難し、パレスチナ人指導者に対し、犯人を裁きにかけるよう促した。
*アナン事務総長、安保理公開会合で冒頭演説。各国はテロに対し、国連を通じて共同の対処を図っているが、その姿は国連がいかに使われるべきかを示しており、同様の連帯が他の分野においてもみられるべきであるとの旨述べた。
*アフガニスタン復興支援閣僚会合、21日にスタート。援助国政府はこの会合において、「アフガニスタン復興再建のための暫定ニーズ評価(2002年-2006年)」について再検討する機会を得る。
*性的搾取から子どもを守るための児童権利条約選択議定書が発効。ユニセフ事務局長は歓迎の意を表明した。
*すでに消滅した国家である旧ユーゴの国連に対する滞納金の問題について、アナン事務総長は報告書を提出し、滞納金の帳消しや継承国による支払い分担など、数々の解決方法を提案した。
*シエラレオネの武装解除完了を記念し、約3000を数える回収武器の焼却式典が行われた。アナン事務総長は声明を発表し、歓迎の意を表明した。
*NGOの「経済社会権利センター」はこのたび、国連の協力の下、アフガニスタンの人々のニーズに関する調査を実施。この調査によれば、平和と安全への願望、軍人の武装解除の必要が、同国の人々の主要な関心事項となっている。
*昨夜、コソボにおいて、アルバニア系議員が殺害された。UNMIK代表(代行)のCharle Brayshaw氏はこの殺害事件を非難し、犯人逮捕に全力をあげる旨述べた。
2002年1月17日
- *アフガニスタン:事務総長特別代表、米国の長期的関与の姿勢を歓迎
*イスラエル兵拉致事件関連資料:国連、家族に見せる
*UNMIKに関する事務総長報告、発表
*シエラレオネ:武装解除プロセス完了宣言
*ルワンダ国際刑事裁判所、初のCD-ROM刊行
*UNIFILに関する事務総長報告、発表
*東ティモール:大統領選挙、4月14日実施へ - *カルザイ・アフガニスタン暫定行政機構議長とパウエル米国務長官が会談。この会談の場に同席したブラヒミ事務総長特別代表は、パウエル氏がアフガニスタンに対する米国の長期的関与の姿勢を示したことについて歓迎の意を表明した。
*国連は2000年10月にハマスにより拉致されたイスラエル兵3人の家族をエルサレムの国連事務所事件に招き、事件に関連するビデオテープや写真などを見せた。遺留品から推察し、これら3人の兵士は既に死亡していると見られる。
*UNMIKに関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は2001年11月17日のコソボ議会選挙は最終的な自治政府に向けた大きなステップとなった、と述べた。
*シエラレオネ政府および反政府勢力RUFは本日、共同声明を発表し、同国の武装解除プロセスが完了したことを正式に宣言した。
*ルワンダ国際刑事裁判所はこのたび、この5年間(1995‐2000)の決定や文書(全文)を盛りこんだCD-ROMを制作、発表した。
*UNIFILに関する事務総長報告、発表。同報告において、アナン事務総長はUNIFILの任期を今年7月末まで延長するよう勧告するとともに、その機能について、現在の情勢に合ったものにし、その機動性を高めるべく、引き続き見直し、再編を図るよう求めた。
*東ティモールの初の大統領選挙が4月14日、実施される。UNTAETが本日、発表した。東ティモールは5月20日、独立を宣言することになっている。
2002年1月16日
- *アフガニスタン:安保理決議、制裁更新。アルカイダをねらう
*アフガニスタン暫定行政機構、けし栽培令だす
*アルカイダ捕虜:人権高等弁務官、米国に法的保護の適用求める
*コンゴ民主共和国:安保理、和平プロセス進展を歓迎
*エリトリア・エチオピア:安保理、残る捕虜の早期解放を求める
*エルサルバドル和平協定、10周年
*事務総長:来日後、パキスタン、アフガニスタン、イランへ
*シエラレオネ選挙:責任は政府に、と安保理
*キプロス:両系指導者、直接会談 - *水曜日夜、安保理は決議を全会一致で採択し、アルカイダ・ネットワークとその支援者にねらいをさだめ、対アフガニスタン制裁対象リストを更新した。
*アフガニスタン暫定行政機構のカルザイ議長、けしの栽培止令をだす。一方、UNDCPの代表Bernard Frahi氏はカブールで記者団に対し、パキスタンがこのたび、アフガニスタンから流出した900キロ超のヘロインとモルヒネを押収したことを明らかにした。
*米国がアフガニスタンで捕らえたアルカイダのメンバーをキューバの米海軍基地に移送する際、その処遇に問題あったとの疑いがでていることについて、ロビンソン人権高等弁務官は本日、声明を発し、これらの捕虜に対して国際人権法や人道法が適用されなければならない旨述べた。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、コンゴ民主共和国の和平プロセスの進展を歓迎するとともに、当事者に対し、プロセス進展に向けて一層努力するよう求めた。
*安保理は議長声明を発表、エリトリア・エチオピア間の信頼醸成の必要を強調し、両国に対し、武力紛争下で捕虜となり、依然拘束されている人々を早急かつ無条件に解放するよう求めた。
*エルサルバドルの内戦を終結させた和平協定署名、10周年。アナン事務総長は、協定が平和創造および平和建設の分野において、新地を切り拓いた、と祝福の言葉を述べた。
*アナン事務総長は今月、アフガニスタン復興支援閣僚会合のため訪日するが、その後、パキスタン(23日)、アフガニスタン(25日)、イラン(26日)を訪問し、それぞれの国の指導者たちと会談する予定。
*安保理は決議を全会一致で採択、シエラレオネで今年予定されている選挙の責任は政府および国内選挙委員会にあると強調したうえで、投票過程におけるUNAMSILの役割を明確化した
*キプロスのギリシャ、トルコ両系指導者が本日、直接会談を開始。今後、定期的に週3回(月、水、金)、会談することに合意した。
2002年1月14日
- *アナン事務総長(写真)が来週、訪日
*アフガニスタン:ブラヒミ特別代表、行政機構への資金拠出求める
*コロンビア:事務総長、政府・FARCに危機解決努力を求める
*事務総長、パキスタン大統領の反テロ措置演説を歓迎
*キプロス:事務総長特使、ギリシャ・トルコ系指導者と個別会談
*経社理、今年度会期をスタート
*事務総長、2期目任期の優先事項を検討
*バンス元米国務長官、死去
*クロアチアとユーゴ、国境画定問題に関する2国間委員会設置 - *アナン事務総長が来週、アフガニスタン復興支援閣僚会合(21‐22日)に出席するため、訪日する。23日までの滞在中、天皇陛下への謁見のほか、小泉首相や田中外相らとの会談が予定されている。
*ブラヒミ事務総長特別代表はスポークスマンを通じてアピールを発し、アフガニスタン暫定行政機構職員への給与支払いが滞っていることを指摘し、国際社会に対し、資金拠出を求めた。
*アナン事務総長はコロンビア政府と反政府勢力FARCの双方に対し、和平協議の危機的事態解決のため努力するよう訴えた。
*パキスタンのムシャラフ大統領がこのたび、反テロ措置を講じる旨の演説を行ったことについて、アナン事務総長は歓迎の意を表明するとともに、同国とインドの対立は平和的な手段によってのみ解決が可能であると強調した。
*キプロスにおいて、アルバロ・デソト事務総長特別顧問は本日、ギリシャ系、トルコ系の指導者と個別会談を行った。
*経済社会理事会は本日、2002年度会期をスタート。クロアチアの国連大使Ivan Simonovic氏が議長に選出された。
*土曜日、アナン事務総長は世界各地から専門家30人を招き、2期目の任期中の優先事項について、終日検討した。
*元米国務長官サイラス・バンス氏、死去。アナン事務総長は声明を発表し、深い悲しみを表明した。バンス氏は国連において、旧ユーゴスラビア問題解決のための事務総長特使などとして活躍した。
*クロアチアとユーゴスラビア連邦共和国はこのたび、国境画定問題などに関する2国間委員会を設置した。安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、これを歓迎する旨述べた。
2002年1月11日
- *アフガニスタン:制裁修正の必要あり、と安保理
*中東:事務総長、ハマス、イスラエル双方の攻撃に遺憾の意
*クメールルージュ法廷設置:国連、カンボジア政府の回答待つ
*東ティモール:国連、UNTAET人事に関する報道記事に反駁
*西サハラ情勢、事務総長報告発表
*グループ77議長国、ベネズエラに *キプロス:ギリシャ、トルコ両系指導者会談
*コロンビア:国連特使、ボゴタへ
*中東:ラーセン調整官、地域指導者と協議継続 - *安保理、アフガニスタン情勢について非公開協議を開催。協議後、安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、タリバン支配の終わりを歓迎するとともに、新しい状況にあわせて、安保理決議1267、1333が科した制裁の内容を修正すべきである旨述べた。
*中東における一連の暴力事件を受けて、アナン事務総長は声明を発表し、イスラエルにおけるハマスの攻撃とともに、ガザ地区におけるイスラエルのパレスチナ住宅破壊に遺憾の意を表明した。
*ロイター通信はこのたび、カンボジア政府がまもなく国連に対し、クメールルージュを裁く法廷設置に関する法律の承認を要請し、コレル国連法務担当事務次長を合意・署名のために招請するとした政府高官発言引用記事を流した。国連は本日、国連としては、この法廷設置法に関して、コレル氏が投げかけた様々な質問に対するカンボジア政府の回答を依然待っている段階である、との立場を確認した。
*東ティモール暫定行政機構(UNTAET)において、偏見や差別に根ざした人事の登用が行われている、と最近同機構の要職を離れたマレーシア外交官が発言したことについて、国連および東ティモールの幹部は根拠のない非難である、として反駁した。
*西サハラ情勢に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長はモロッコ人およびサハラ人の戦争捕虜が最近解放されたことを歓迎しながらも、ポリサリオ戦線が依然として1400人近くを捕虜として拘束していることについて、深刻な人道問題であるとして、早急な解放を求めた。
*「グループ77」の議長国が本日、正式にイランからベネズエラに移った。アナン事務総長はこの機をとらえ、開発途上諸国が来たる開発金融国際会議など主要な国連会議の場で立場を共有するよう促した。
*キプロスのギリシャ系とトルコ系の両指導者が本日、ニコシアで会談し、行方不明者の問題について話し合った。
*コロンビア担当特別顧問代行James Le Moyne氏が本日、ボゴタに向けて出発。コロンビア政府と反政府勢力FARCが同国の和平プロセス崩壊回避を図るのを支援する。
*ラーセン中東和平プロセス特別調整官は現在、ダマスカス、ベイルートで、政府高官らと協議を継続。調整官によれば、明るい兆候としては、当事者の間で、解決は安保理決議242、338をもとにしたものでなければならないとのコンセンサスが大きくなりつつあることがあげられるが、同時に、その目標への到達方法について、当事者の考えには大きな隔たりがある。
2002年1月10日
- *アフガン:ブラヒミ代表(写真)、行政機構と治安支援部隊の会合を初招請
*中央アフリカ共和国:安保理、政治経済問題の増大に懸念表明
*ソマリア:事務総長、東アフリカ首脳に支援を求める
*反テロ委に世界各国の広範な協力
*アフガン:パキスタン難民キャンプ近くで衝突事件。UNHCR職員死傷
*コソボ大統領選:2回投票実施。ルゴバ氏、必要得票数に達せず
*コロンビア:政府とFARC交渉決裂寸前 - *ブラヒミ事務総長特別代表は、アフガニスタン暫定行政機構と国際治安支援部隊(ISAF)の初会合を招請した。同代表が議長を務めた。会合の焦点は、治安問題に当てられた。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、中央アフリカ共和国の政治経済情勢に影響を及ぼしている様々な問題に深い懸念を示し、アナン事務総長に対し、同国の静穏と安定を回復するための地域レベルの諸活動を調整するよう求めた。
*アナン事務総長はIGADサミットに寄せるメッセージを発し、東アフリカ7カ国首脳に対し、ソマリアの和平プロセスを支援するよう促すとともに、国連の援助を約束した。
*国連反テロ委員会(CTC)は9月11日後の設置以降、世界各国の幅広い協力を得ている。委員長を務めるグリーンストック英国大使が本日、記者ブリーフィングで述べた。
*パキスタンにあるアフガン難民キャンプに隣接する村落において、2グループ間の衝突事件が起き、銃撃戦のなか、UNHCRの職員1人が死亡し、2人が負傷した。UNHCRは職員の安全について、憂慮を表明した。
*コソボ議会において、大統領選出のための投票が2回行われたが、唯一の候補者ルゴバ氏は勝利に必要な票数を得ることができなかった。議会は閉会。第3回投票実施の期日は後日、発表される。
*コロンビア政府と反政府勢力(FARC)の和平協議が決裂寸前。アナン事務総長はこの発表について、深い憂慮を表明した。
2002年1月9日
- *シエラレオネ:来る選挙は和平プロセスの分水嶺、と安保理
*ソマリア:国連、治安情勢視察団を派遣へ
*アフガニスタン:UNHCR、4つめの事務所を開設(左:UNHCRロゴ)
*コンゴ民主共和国:安保理、南部アフリカ諸国サミットの紛争終結努力を支持
*東ティモール:検察庁長官、重大犯罪30件以上を起訴
*事務総長、ニューヨーク新市長と会談
*事務総長、UNMOP任期延長を勧告
*中東:ラーセン調整官、エジプト外相らと会談 - *安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、シエラレオネの来る選挙が同国和平プロセスの行方を決める分水嶺となるものであると述べたうえで、今後、同選挙におけるUNAMSILの役割を明確化する決議を採択する意図を示した。
*国連調査団(7人構成)は1月15日から24日まで、ソマリア各地を訪問し、同国の治安情勢を視察する。調査団の派遣については、安保理が昨年10月、議長声明において、勧告していた。
*アフガニスタンのジャララバードにおいて、日曜日、UNHCRの4つめの事務所が開設した。これにより、UNHCRは、アフガン帰還難民の動きを監察し、救援物資を配給する能力を拡大した。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、来たるSADCサミットがコンゴ民主共和国の内戦終結を図ることを支持した。
*東ティモール検察庁長官はこのたび、大量殺害や強制追放など、1999年当時の重大犯罪事件について、30以上の起訴状を発行した。
*アナン事務総長とブルームバーグ・ニューヨーク新市長は会談し、暖かい雰囲気の中で、国連とニューヨーク市の関係について話し合った。
*国連プレブラカ監視団(UNMOP)に関する事務総長報告、発表、報告の中で、アナン事務総長はUNMOPの任期を7月15日まで6ヶ月間延長するよう勧告した。
*ラーセン中東和平プロセス担当特別調整官は本日、エジプトの首都カイロで、同国外相や大統領顧問らと会談。その後、シリアのダマスカスへの途についた。
2002年1月8日
- *事務総長、ニューヨーク新市長と会談
*アフガニスタン:ブラヒミ特別代表、各派代表と協議継続
*アフガニスタン南部、治安が悪く人道活動阻害
*コソボ議会・第3回会合、今月10日召集
*グローバル・コンパクト諮問理事会、招集
*OCHA内に避難民問題担当ユニット設置される
*ギニアビサウ:安保理、大統領の国民和解政策を支援激励
*UNIFIL兵站基地、地雷除去活動調整センターに
*東ティモール議会、憲法草案づくり進む - *アナン事務総長は本日、ブルームバーグ・ニューヨーク新市長と会談する。国連ビルの修繕などの問題について話し合う。国連ビルは何十年もの間、根本的な修繕がなされず、すでにニューヨーク市の火災防止・環境基準などに合わなくなっている。
*ブラヒミ事務総長特別代表は本日も、アフガニスタン政治移行プロセスの次段階であるロヤ・ジルガ召集のための特別独立委の設置に向けて、各派代表との協議を精力的に継続した。
*アフガニスタン南部において、武装したタリバン兵や強盗により、治安情勢が悪いため、人道援助活動が円滑に進んでいない。アフガニスタン人道調整官事務所が本日、記者ブリーフィングで述べた。
*今月10日に予定されたコソボ議会の第3回会合を前に、事務総長特別代表代行のCharles Brayshaw氏はすべての政治勢力に対し、民主プロセスを追求するよう促した。
*アナン事務総長は本日、グローバル・コンパクト諮問理事会を初招集。理事会メンバーは17人。それぞれ、個人資格での参加となる。1年に2回正式会合が開かれる。
*人道問題調整部(OCHA)内にこのたび、国内避難民問題を扱うユニットが設置された。職員は、UNHCR、ユニセフ、UNDP、WFP、IOMやNGOなどからの出向組でまかない、国内避難民担当特別調整官のKofi Asomani氏が率いる。
*安保理、国連ギニアビサウ平和建設支援事務所(UNOGBIS)に関する事務総長報告書について非公開協議を開催。協議後、安保理議長は報道声明を発表、ギニアビサウにおいて国民和解政策を進める同国大統領のKumba Yala氏に対し、支援激励の姿勢を示した。
*国連レバノン暫定軍(UNIFIL)はこのたび、レバノン政府の地雷除去活動を支援し、Tyre兵站基地を地雷除去活動調整センターに変える、と発表した。
*東ティモール制憲議会は本日、議会権限を規定する憲法草案の7つの条項を採択した。
2002年1月7日
- *アフガニスタン:ブラヒミ特別代表、地雷除去活動視察
*エボラ出血熱:コンゴ共和国でまたひとり死亡
*シエラレオネ:砲弾破裂事故で平和維持兵6人死亡
*ODCCP事務局長人事:事務総長、アルラッキ氏の後任を指名
*リベリア:事務総長、UNOL代表を任命 - *ブラヒミ事務総長特別代表は本日、カブール空港を訪れ、地域の地雷除去活動を視察。その際、同氏は地雷除去作業に携わる人々を称え、彼らこそ真のヒーローである、との旨述べた。
*WHOがこのたび発表したところによれば、コンゴ共和国でエボラ出血熱による死者がまたひとり出た。これにより、西アフリカ諸国において、同ウイルスにより死亡した人数は24となった。
*土曜日、シエラレオネで、武装解除プロセスで回収した砲弾が破裂する事故が起き、UNAMSIL平和維持兵6人(ザンビア人)が死亡した。アナン事務総長は声明を発表し、悲しみを表明するとともに、平和維持兵らの献身に絶えず感謝している旨表明した。
*アナン事務総長はピノ・アルラッキ氏の後任として、国連ウィーン事務所(UNOV)・代表および国連薬物統制犯罪防止事務所(ODCCP)・事務局長の代行に、Steinar B. Bjornsson氏を指名した。この辞令は2002年1月1日付けで発効した。
*アナン事務総長はこのたび、元エリトリア大使のHaile Menkerios氏を国連リベリア平和建設支援事務所(UNOL)の代表に任命した。この辞令は2月1日付けで発効する。
2002年1月4日
- *アナン事務総長、グローバル・コンパクト諮問理事会召集へ
*ブラヒミ事務総長特別代表、カブールで協議継続
*反テロ措置:安保理委、113カ国から報告書受ける
*アフガニスタン東部、情勢悪化。パキスタンへの難民流出拡大
*UNDP、ソマリア金融システム支援プロジェクト開始
*西サハラ:安保理、ポリサリオ戦線によるモロッコ人捕虜解放を歓迎
*コンゴ民主共和国:事務総長、自然資源不正搾取委のメンバー指名
*中央アフリカ:国民和解、進まず - *来週火曜日、アナン事務総長はグローバル・コンパクト諮問理事会を召集する。理事会は、企業重役や労働団体指導者、市民社会活動家で構成し、コンパクトの効果を高めたり、その悪用を防ぐべく、より良い参加基準の提案などを行う。
*ブラヒミ事務総長特別代表は現在カブールにおいて、アフガニスタンの政治移行を支援するため、協議を続けている。
*安保理の反テロ委員会は昨日までに、加盟各国に対して反テロ措置を求めた決議1373の履行状況について、113カ国からの報告書を受け取った。同委員会の次回会合は1月9日に予定されている。
*UNHCRがこのたび発表したところによれば、アフガニスタン東部の情勢悪化により、パキスタンに逃れるアフガニスタン人が増えている。
*UNDPは本日、ソマリアの金融システムを再建すべく、同国を支援するプロジェクトを開始した。
*西サハラにおいて、ポリサリオ戦線がこのたび、115人のモロッコ人戦争捕虜の身柄を解放したことについて、安保理議長は報道声明を発表し、歓迎の意を示した。
*アナン事務総長はこのたび、コンゴ民主共和国の自然資源不正搾取を調査する安保理委のメンバーを指名した。このうち、委員長と3人の委員は再指名。残りの2人については新しいメンバーで、近々安保理に報告される。
*BONUCAに関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は中央アフリカ共和国大統領と同国軍部の元指導者の対立が続いており、これが同国の国民和解努力を阻んでいる、と述べた。
2002年1月3日
- *アフガニスタン:ブラヒミ事務総長特別代表(写真)、衛生状況の劣悪さを指摘
*シエラレオネ特別法廷:事務総長、計画ミッション派遣へ
*反人種主義世界会議:宣言・行動計画が刊行
*PAHO、カリブ地域のエイズ予防戦略プラン開始
*MINURUSO、紛争当事者に戦争捕虜の解放継続を求める
*国連システム・スタッフ・カレッジ、運営開始
*東ティモール:大統領の地位、選出など憲法5条項を承認 - *ブラヒミ事務総長特別代表は本日、アフガニスタンの公衆衛生担当大臣と会談し、そのなかで、衛生状況の劣悪さを指摘し、国際社会がこの問題に関心を向けるよう期待を表明した。
*アナン事務総長は安保理議長に宛てて書簡を送付し、シエラレオネ犯罪特別法廷の設置について、活動資金が不足していることは承知しながらも、設置に向けた第1歩として、今月7日から18日まで、フリータウンに国連の計画ミッションを派遣する意向を述べた。
*ロビンソン人権高等弁務官は声明を発表し、昨年ダーバンで開催された反人種主義世界会議の宣言および行動計画が刊行物として発行された旨述べた。会議においては、草案に関する最終合意が成立することなく閉会し、加盟国の間で、いくつかのパラグラフの配置について意見の相違があったことから、その発行が遅れていた。総会は今後、これら宣言および行動計画を含む世界会議の報告書について検討することになる。
*カリブ地域におけるエイズ流行が危機的なレベルになってきたことから、汎米保健機関(PAHO)は本日、同地域のエイズ予防統制のための新戦略プランを開始した。
*ポリサリオ戦線がこのたびモロッコ人の戦争捕虜115人の身柄を解放したことを受け、MINURSOは本日、紛争当事者に対し、長期間拘束下にある捕虜たちの解放を続けるよう促した。
*国連システム・スタッフ・カレッジ(イタリア、トリノ)、その運営を開始。同カレッジは、総会が昨年7月、その規程を承認し、国連システムの一員となった。
*東ティモール議会は本日、東ティモール憲法のなかで、大統領の地位、選出の問題などについて規定する5つの条項を承認。
2002年1月2日
- *バルバドスで、国連ハウス開設
*アフガニスタン:数千のアフガン人、パキスタンへの流入求める
*UNEP、水問題に関するホームページ立ち上げ
*安保理の新・非常任理事国:ブルガリア、カメルーン、ギニア、メキシコ、シリア
*シエラレオネ:武装解除プロセス完了期限まで残すところ1週間 - *バルバドスにおいて、国連ハウスが開設。ここに、UNDP、ユニセフ、UNIFEM、ITU,UNDCPが事務所を置き、互いの協力関係を深めながら活動する。アナン事務総長は本日、記念式典に出席し、国連ハウス開設を高らかに宣言した。
*UNHCRによれば、最近のアフガン難民祖国帰還の流れとは逆に、このところ数千の人々がアフガニスタンからパキスタンへの流入を求めている。
*UNEPは本日、水の問題に関する情報を発信するホームページを立ち上げた。アドレスは、http://freshwater.unep.net/
*2002年の安保理の非常任理事国として、ブルガリア、カメルーン、ギニア、メキシコ、シリアの5ヶ国が加わった。バングラデシュ、ジャマイカ、マリ、チュニジア、ウクライナの5カ国は昨年12月13日で2年の任期を終了した。
*シエラレオネ武装解除プロセスの完了期限まで、残すところわずか1週間。これまでに、4万2000人の元兵士がUNAMSILに武器を引き渡した。このうち、1万6620人は反政府勢力RUF、2万5314人は政府系CDF。