News in Brief(2004年)
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2004年12月29日
- *インド洋津波:緊急援助調整官、記者ブリーフ
*事務総長、年末休暇返上で援助対策
*イラク独立選挙委、国連専門家活動たたえる
*国連システム、インド洋被災諸国に対する多様な援助
*ダルフール:過剰収容避難民、別サイト移送へ - *インド洋津波の被災国に対する国連援助活動がスタートしてから3日目。エーゲラン緊急援助調整官は国連本部で記者ブリーフィングし、今回の津波被害の大きさを説明し、1億3000万ドルの緊急援助資金拠出を求めた。なお、1月6日には、アナン事務総長は今後半年間にわたる活動をカバーする、より巨額な資金を求めるフラッシュアピールを発する予定。
*アナン事務総長はインド洋津波被災諸国に対する国連援助活動の陣頭指揮にあたるべく、年末休暇を返上。明朝、エーゲラン緊急援助調整官や援助活動にあたる国連機関の長たちと会合をもち、対策を検討する。この2日間、被災国やドナー国の指導者やたちと接触し、本日はパウエル米国務長官と被災状況について話し合った。
*イラクの独立選挙委員会の理事会は本日、声明を発し、現在イラクに入って来月の選挙実施の準備を進める約30人の国連専門家たちの活動を賞賛した。
*インド洋津波被災諸国に対し、国連システムは現在、多様な形で援助を行っている。たとえば、スリランカにおいては、WFPが今後2週間のため、50万人への食糧援助を行い、OCHAがイタリアの国連人道対応倉庫から援助物資を運び入れる。またユニセフがすでに3万の毛布を提供したが、今後3ヶ月のため15万人に対する医薬品を搬入する。このほか、WHOやUNHCRもそれぞれ援助活動を行っている。
*スーダン・ダルフールのカルマキャンプにおいて、現在、12万人の避難民が過剰収容されているが、来月初旬には、このうち半数が別のキャンプに移送されることになる。
2004年12月28日
- *インド洋津波:国連、飲料水など搬入開始
*ダルフール:WFP、援助物資搬送の停止余儀なくされる
*コンゴ民主共和国でMONUCが反政府勢力キャンプ武装解除
*ハイチ:MINUSTAHが暫定政府と元兵士の交渉主催
*2003年のLDCに対する資金援助、前年度に比べ大幅増大 - *インド洋の津波の被災者に対する援助のため、国連は飲料水や医薬品を搬入し始めた。国連人道問題調整事務所(OCHA)のスティーブンス所長はジュネーブで記者ブリーフィングを行い、来月、神戸で開催予定の国連防災世界会議において、早期警報の問題が討議されることを指摘した。
*スーダン・ダルフールにおいて、反政府勢力SLAが昨日、Ghubayshで大規模な攻撃を仕掛け、政府軍が応戦する状態となったことから、世界食糧計画(WFP)は援助物資の搬送停止を余儀なくされている。
*コンゴ民主共和国において、MONUCは反政府勢力FNIに属する3つの民兵キャンプを除去、武装解除した。MONUCがこの種の武装解除活動を行ったのは、これで3回目。
*ハイチにおいて、MINUSTAHは今週月曜日、暫定政府と元兵士たちの交渉を開催した。交渉の結果、暫定政府は元兵士に対する未払い給料や年金支払いを開始することとなった。
*後発開発途上国や内陸/小島嶼途上国の問題を担当するチョウドリー事務次長は昨年のドナー諸国による後発開発途上国に対する資金援助が2002年に比べて31%増大したことについて、1年間の増加率として最大のものであるとして、歓迎の意を表明した。
2004年12月27日
- *南アジア津波:国連、フラッシュアピール用意
*イラクで政党指導者自宅狙った爆弾攻撃
*コンゴ:国連プレゼンスが避難民4万人帰還もたらす
*総会、安全対策強化費用として、5400万ドル承認
*女性に対する暴力:特別報告者、ロシア公式訪問終える - *南アジアを襲った津波の被害者を援助すべく、国連は現在、フラッシュ・アピールを用意しているところ。一方、UNHCRやWFPなど国連援助機関は本日、被災地域に追加的援助物資を搬入した。
*イラクにおいて、イスラム革命最高評議会指導者アブドゥル・アジズ・アル=ハキム氏の自宅の外で爆弾攻撃が発生。アナン事務総長は憂慮を表明するとともに、イラクの人々に対し、来月の議会選挙成功のために団結するよう訴えた。
*国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)の副司令官は同ミッションのラジオ・オカビとのインタビューにおいて、DRC東部において、国連防護下の安全地帯の存在によって、4万人の国内避難民の帰還が可能になったとの旨述べた。
*総会は23日、今会期を終了。9月にスタートした今総会は全部で279の決議を採択したが、このうち208件がコンセンサス採択であった。なお、この日、安全対策強化のために、国連通常予算に加え、あらたに5400万ドル近い経費を承認した。
*女性に対する暴力に関する特別報告者はこのたび12月17日から24日までのロシア公式訪問を終え、声明を発し、この10年間、ロシアにおける行政立法上の改革が進み、女性の置かれた状況に改善がみられると指摘したが、同時に、家庭内における女性に対する暴力は依然継続し、毎年、多くの女性が傷つき、千人単位で死亡しているとの旨述べた。
2004年12月26日
- *地震/津波:国連援助要員、インド洋沿岸国へ
- *北スマトラ西岸などで地震発生後、大規模な津波によってインド洋沿岸諸国が大被害を受けた。国連援助要員たちは国際対応の調整支援を行うべく、各被災国に向かった。
2004年12月23日
- *イラク選挙:6250人近くの候補者が登録
*ネパール:事務総長、敵対状況の早期終結求める
*スーダン:国連援助機関、ポリオ流行抑える方策検討
*リベリア情勢に関する事務総長報告、発表
*ハイチ:MINUSTAF軍事要員、承認済み人数揃う - *来月1月末に実施予定のイラク議会選挙に向けて、これまでに、6250人近くの候補者が登録を済ませた。国連イラク支援団(UNAMI)が本日、発表した。
*ネパールにおける戦闘激化や人権侵害継続が伝えられるなか、アナン事務総長は声明を発し、敵対状況の早期終結、政府と毛派の交渉開始を求めた。
*スーダンの首都ハルツームにおいて、国連援助機関は緊急会合を開催し、同国におけるポリオ流行を抑える方策について話し合った。
*リベリア情勢に関する事務総長報告、発表、同国の民兵武装解除に進展がみられるが、武装勢力LURDの内部対立や、同国暫定政府による基礎的サービス提供あるいは腐敗対策における能力欠如が、平和プロセスを進めるうえでの阻害要因となっている旨を述べた。
*ハイチにおいて、MINUSTAH軍人要員が承認されている上限数まで揃った。一方、MINUSTAHの発表によれば、この2日間の間、暴力事件が発生が伝えられていない。
2004年12月22日
- *事務総長、イラクの人々に和解と対話促す
*ダルフール:事務総長、国連/安保理に新たな対応求める
*ギニアビサウ:安保理、UNOGBISの任期延長
*リベリア:外国船、不法漁業や船底汚水投棄
*イクバル・リザ官房長、来月退任へ - *アナン事務総長は、年末恒例の安保理メンバー代表たちとの写真撮影をした後、記者団からの質問に答え、イラクの人々に対し、暴力的手段の回避、和解と対話を促し、投票権を行使し、自らの国の将来を決めるよう訴えた。
*上記プレス・エンカウンターにおいて、アナン事務総長は、スーダン・ダルフールの人道危機事態へのアプローチが成果を生んでいないことから、国連および安保理が現在の対応評価を緊急に行う必要があるとの旨述べた。
*安保理は決議を全会一致で採択し、国連ギニアビサウ平和建設事務所(UNOGBIS)の任期を一年間延長し、また、同国暫定政府が国民和解および改革のための構造メカニズムを必要している点を指摘し、その活動を拡大した。
*国連リベリア・ミッション(UNMIL)のクライン代表、UNニュース・サービスとのインタビュー受ける。その中で、同代表は、リベリアの国際水域において、外国船が不法漁業や船底汚水の投棄を行っているとし、問題に対処すべく、介入権限の強化を提案した。
*来月15日付けで、イクバル・リザ官房長(70歳)が退任する。アナン事務総長は声明を発し、約30年にわたり国連に務めた同氏の、国連の理想と原則にゆるぎない貢献を称えた。
2004年12月21日
- *事務総長、今年最後の記者会見
*カジ特別代表、ブレア英首相と会談
*安保理、ダルフール情勢協議
*安保理決議、対リビア制裁を更新
*コンゴ民主共和国:MONUC、緩衝地帯を設置 - *アナン事務総長は国連本部で今年最後の記者会見を行い、2005年が世界各地での紛争を終わらせ、平和をもたらす良い機会となる旨述べた。
*カジ事務総長特別代表はバグダッドでブレア英首相と会談し、来年1月末に実施予定のイラク議会選挙における国連の役割について話し合った。
*スーダン・ダルフール情勢が悪化するなか、安保理は本日、同地域情勢を協議。協議後、安保理議長は理事国を代表して報道声明を発し、全当事者に対し、停戦合意遵守を訴えた。
*安保理は決議を全会一致で採択、リビアに対する制裁措置を更新した。制裁の内容は、ダイヤ・木材の輸出禁止、および武器輸入禁止、一定の元政府職員の渡航制限。
*コンゴ民主共和国の北キブにおいて、MONUCは援助物資搬入の促進を図るべく、一時的な緩衝地帯を設置した。
2004年12月20日
- *イラク:事務総長、テロ攻撃を強く非難
*コンゴ民主共和国東部:戦闘が停止した模様
*ダルフール:国連/パートナー、政府/反政府勢力に戦闘停止求める
*ハイチ:MINUSTAH、前大統領私邸座り込み元兵士を移動
*WHO、子宮頸がん予防プログラムのマニュアル発行 - *昨日、イラクノナジャフ、カルバラ、バグダッドにおいて、テロ攻撃が発生、選挙支援要員3人を含む、60人以上が死亡した。アナン事務総長は声明を発出し、このテロ行為を最も強い調子で非難し、イラク議会選挙の実施のうえで、同国の人々に対する国連の全面的支援を誓った。
*MONUCが発表したところによれば、コンゴ民主共和国東部において、1万人の単位で避難民を生んだ先週の戦闘が停止した様子である。
*スーダンの首都ハルツームにおいて、共同実施メカニズム(JIM)が昨日、国連の要請で開催。国連とパートナーたちはスーダン政府および反政府勢力に対し、ダルフールの戦闘終結を求めた。
*MINUSTAHはハイチ暫定政府の要請に応じ、アリスティド前大統領私邸に座り込みをしていた元武装兵士たちを移動させた。負傷者は一人も出なかった。
*WHOはこのたび、「子宮頸がん予防プログラムのプランニング/実施マニュアル」(255ページ)を発行。毎年、25万人の女性が子宮頸がんで死亡するが、その多くが早期検査/治療で助かるとの旨述べた。
2004年12月18日
- *初の南南協力デー(12/19)
*コンゴ民主共和国:北キブで多数の避難民(12/19)
*第10回気候変動枠組み条約締約国会議、閉幕
*12月18日は国際移民デー
*アナン事務総長、欧州理事会に対する声明 - *アナン事務総長は初の南南協力デーを記念し、メッセージを発し、先進国と途上国の間の協力なしでは2015年までの極貧の半減が不可能であると同時に、より深い形の南南協力が重要であるとの旨訴えた。(12/19)
*OCHAの発表によると、コンゴ民主共和国のルワンダ国境沿いの北キブにおいて、現在、武装勢力間の戦闘および文民に対する攻撃が原因で、一万人単位の人々が避難民となり、また、地域の情勢不安により、援助物資搬入が困難となっている。(12/19)
*第10回国連気候変動枠組み条約締約国会議が本日、「ブエノスアイレス行動計画」を採択、また来年政府専門家セミナーの開催を決め、閉幕した。なお、この締約国会議に際し、インドネシア、リヒテンシュタインとナイジェリアが条約に加入し、総締約国数が132カ国となった。
*12月18日は、国際移民デー。アナン事務総長はメッセージを発し、すべての移民労働者とその家族の人権保護に関する国際条約」の批准国が27にとどまっていることを指摘し、164の未加入国政府に対し、条約批准と、新設の監視委員会との協同を訴えた。
*アナン事務総長は欧州理事会に対する声明を発し、理事会参加諸国に対し、将来の平和への脅威に対応する集団的モデルをつくるうえで、指導的役割を果たすような経済的・政治的連帯を構築するうえで、その経験を生かすよう促した。
2004年12月16日
- *事務総長、米外交評議会で講演
*事務総長、パウエル米国務長官と会談
*コートジボワール:安保理、武器禁輸強化検討中
*:中東和平推進の好機が再来、と事務次長報告
*スーチー氏の護衛撤去/面会規制強化、事務総長が懸念 - *アナン事務総長はワシントンを訪れ、米外交評議会で講演、国連が新たな地球的諸課題により効果的な対処を図るための改革を成し遂げるうえで、米国の支援が必要である旨を訴えた。
*アナン事務総長はワシントンを訪れ、パウエル米国務長官と会談し、来年1月末に実施予定のイラク議会選挙のための準備などについて話し合った。
*安保理は議長声明を発し、コートジボワール紛争全当事者が昨日の和平合意実施期限を過ぎても、なおその履行を怠っていることに遺憾の意を表明、同国に対する武器禁輸強化など、次なる措置を講じる意向を示した。
*プレンダーガスト事務次長は安保理において中東情勢に関する報告を行い、アラファト・パレスチナ自治政府議長死去後の円滑な移行やイスラエル軍事活動の縮小などに言及し、イスラエル・パレスチナ中東和平を推し進める好機が訪れているとの旨述べた。
*ミャンマーにおいて、アウンサンスーチー氏の護衛スタッフ撤去、面会規制の強化などの動きがあったことについて、アナン事務総長は声明を発し、深刻な懸念を表明した。
2004年12月15日
- *イラク:事務総長、国連職員増やす意向表明
*ダルフール:国連、援助活動の一時停止決定
*レイヒー上院議員、事務総長に対する支持を表明
*WHO、緊急対策センターを開設
*セルビア・モンテネグロのNATO提訴、管轄権なし、とICJ - *アナン事務総長は声明を発し、イラクにおける国連職員の数を増やす意向を表明、その方向へ速やかに動き出すべく、治安状況の検討を行うよう指示をだした。
*スーダン・ダルフールにおいて、戦闘が継続し、また武装グループ同士の勢力争いが拡大し、人道援助コミュニティーの懸念が深まっていることから、国連は援助活動の一時中止を決定した。
*パトリック・レイヒー米上院議員は本日、国連本部を訪問し、アナン事務総長と会談し、広範な問題について話し合った。会談後、同議員は記者団に対し、イラクプログラム不正疑惑に関して辞職を求める声もでたアナン事務総長に対する支持を表明した。
*世界保健機関(WHO)は鳥インフルエンザやSARSなどの感染症に迅速に対応すべく、本日、緊急対策センターを開設した。
*国際司法裁判所は、セルビア・モンテネグロがNATO加盟諸国による1999年コソボ空爆を違法として提訴した問題について、裁判所が管轄権を持たないとの判断を下した。
2004年12月14日
- *事務総長、パウエル米国務長官と会談へ
*安保理会合、武力紛争下の文民保護を討議
*特別代表、反政府勢力による人道活動家殺害を示唆
*コンゴ民主共和国:MONUC、北キブ州に調査団派遣
*MINUSTAH、ハイチ首都で大規模な警察活動 - *アナン事務総長は今週、ワシントンを訪れ、米国のパウエル国務長官とライス国家安全保障問題顧問と会談する。会談後、米外交評議会において、国連改革、米国と国連の関係について講演する。
*安保理公開会合、武力紛争下の文民保護について討議。エーゲラン人道問題担当事務次長はイラクおよびアフガニスタンにおける武力紛争が市民保護に新たな難しい課題を突きつけているとの旨を指摘、宗教的/文化的指導者に対し、人道活動を狙った攻撃を行う者を強く非難するよう訴えた。
*プロンク事務総長特別代表は国連本部で記者ブリーフィング、スーダン・ダルフール地域において、反政府勢力SLAが週末、人道活動家2人を殺害した疑いがあることを示唆し、国際社会に対し、政府、反政府勢力を問わず、その武力行為に対する責任を追及するよう求めた。
*コンゴ民主共和国武装勢力(FARDC)の諸戦闘員グループ間の戦闘、および北キブ州の市民に対する兵器供与が伝えられたが、MONUCは本日、同地域に4日間にわたる調査を行うべく、主に軍人で構成されるチームを派遣した、と述べた。
*国連ハイチ安定化ミッション(MINUSTAH)はこのたび、ハイチ国家警察と協力し、武装集団の隠れ家となっていた、首都ポルトーブランスのシテソレイユに大規模な警察活動を行った。
2004年12月13日
- *イラク情勢に関する事務総長報告、発表
*「開発における女性の役割に関する世界概況」、発表
*中東:アナン事務総長、米政府の果たす役割を強調
*コンゴ:MONUC、武装集団に敵対行為の停止求める
*エイズ:アラブ地域の宗教指導者、カイロ宣言発する - *イラク情勢に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は、イラクにおける暴力が依然として主要な課題を突きつけるなか、治安の回復、市民の保護、信頼性があり内包的な選挙実施、政治経済再建のための国際支援が何よりも重要性を増しているとの旨述べた。
*「開発における女性の役割に関する世界概況」と題する事務総長報告、発表。国際移民の数が過去40年で2倍以上となったことを指摘、女性移民が暴力や人身売買などリスクに直面しながらも、その社会的役割を高め、エンパワーメントの経験をする可能性があるとの旨指摘した。
*ブラヒミ事務総長特別顧問が月曜日、アラブ戦略フォーラムで米政府の中東への関与に疑問を投げかけたことについて、アナン事務総長はブラヒミ氏の発言が国連の政策を反映するものではないとし、米政府の果たす役割の重要性を繰り返し指摘した。
*MONUCは本日、コンゴ民主共和国政府の北キブにおいて戦闘を繰り広げる武装集団に対し、敵対行為や、市民への武器供与をやめるよう訴えた。
*アラブ地域の宗教者指導者がエジプトに集い、カイロ宣言を採択し、エイズとの闘いを進めることを誓った。アラブ連盟の主催下、UNDP、HARPAS、UNAIDSなどの機関が組織した。
2004年12月10日
- *国際ドキュメンタリー協会賞、国連受賞(12/11)
*12月10日、国際人権デー
*ダルフールで新たな戦闘、新たな避難民
*カジ事務総長特別代表、ワシントンで国務副長官と会談
*事務総長を全面支援、とダンフォース米大使 - *国際ドキュメンタリー協会は国連の何十年にもわたる膨大なメディアアーカイブに対し、保存・スカラシップ賞を授与した。国連広報局ニュース・メディア部のファウジ部長はロサンジェルスで行われた受賞式典に出席し、この賞が国連の歴史上最も重大で挑戦に満ちた時期に与えられたとの旨述べた。(12/11)
*12月10日は国際人権デー。世界各地で、この国際デーを記念する様々な行事が行われた。アナン事務総長はメッセージを発し、すべての人々に対し、人権を保証するため、教育が果たす重要な役割を強調した。
*国連スーダン先遣隊(UNAMIS)によれば、ダルフール地域において、政府軍および反政府勢力の間で、新たな戦闘が発生し、千人単位の人々が避難民となった。
*カジ事務総長特別代表はこのたび、米ワシントンを訪問し、アーミテージ国務副長官と会談し、イラクにおける国連の役割について話し合った。
*米国のダンフォース国連大使は昨日、アナン事務総長に対する全面的支持を表明。国連スポークスマンは記者団からの質問に応じ、これを歓迎する旨述べた。
2004年12月9日
- *米政府、アナン事務総長支持を表明
*ダルフール:プロンク特別代表、政府/反政府勢力に自制求める
*イラク議会選挙:5000人を超える立候補者
*パレスチナ自治政府議長選挙、国連が支援へ
*大量破壊兵器:安保理委、各国に国別報告求める - *米国政府は本日、アナン事務総長に対する支持の立場を鮮明に打ち出した。この数日間、米の上院およびメディアにおいて、国連イラクプログラム不正疑惑をめぐり、アナン事務総長を責める声があがっていた。ダンフォース米大使は本日、記者会見し、ブッシュ米政権が事務総長の人格を疑ったり、辞任を求めたりしてはいないとの旨述べた。
*ダルフール紛争解決をめざした和平交渉再開を前に、プロンク事務総長特別代表は声明を発し、スーダン政府と反政府勢力に対し、自制を呼びかけた。特に、最近の政府軍攻撃が新たな戦闘の発生をもたらしたとして、懸念を表明した。
*国連スポークスマンがこのたび発表したところによれば、来年1月末実施予定のイラク議会選挙において、5000人を超える人々が200以上の政党から立候補するため登録手続きを済ませた。
*アラファト議長が先月死去したことから、その後任を選ぶパレスチナ自治政府議長選挙が来月実施されるが、国連は自治政府による選挙組織を支援すべく、ラマラとガザに2つの事務所を開設する予定。
*7ヶ月前、安保理は大量破壊兵器がテロリストたちの手に渡るのを防ぐことを狙い、決議を採択したが、現時点で、決議の求める国別報告を提出しているのは86カ国のみである。
2004年12月7日
- *安保理、ダルフール情勢を協議
*アフガン大統領就任:事務総長、祝賀メッセージ
*コンゴ:安保理、ルワンダに対し軍隊撤退求める
*人権高等弁務官、6000万ドルの自発的拠出金求める
*緊急援助調整官、ウガンダ大統領と会談 - *安保理、スーダン・ダルフール情勢協議。協議後、安保理議長は理事国を代表し報道声明を発表し、同地域の治安情勢悪化に警鐘を鳴らし、スーダン政府および反政府勢力に対し、和平合意の遵守を訴えた。
*アフガニスタンで初めて民主的に選出されたカルザイ大統領の就任式が本日、行われた。アナン事務総長は祝賀の声明を発し、ボン合意の完全履行に対する全面的支援を約束した。
*安保理は公開会合で議長声明を発し、ルワンダに対して、コンゴ民主共和国(DRC)に展開させている可能性のある軍隊を撤退するよう求めるとともに、DRCにおけるルワンダ反政府勢力の存在がもたらす潜在的な情勢不安に警鐘を鳴らした。
*アルブール人権高等弁務官は本日、156ページに及ぶアピールを発し、6000万ドルの自発的資金拠出を呼びかけた。人権高等弁務官事務所にとっては、自発的拠出金が2005年の活動予算の3分の2を占める。
*エーゲラン緊急援助調整官は本日、ウガンダの主とカンパラでムセビニ大統領と会談し、国内避難民160万人の帰還の準備について話し合った。
2004年12月6日
- *アフガニスタン:事務総長、総会/安保理報告
*コートジボワール:事務総長特別代表、辞職
*コンゴ民主共和国:MONUC兵士、銃撃戦で負傷
*カジ特別代表、イラク副首相らと会談
*イスラエル:レバノン撤退ライン空域越境 - *アフガニスタンで初めて民主的に選出された大統領の就任式を前に、アナン事務総長は総会および安保理に報告書を提出、政治的な進展の一方で、兵力派遣国が駐留兵士の数を減少させていることから、同国が治安悪化の脅威に直面しているとの旨述べた。
*Albert Tevoedjre事務総長特別代表(コートジボワール担当)が辞職。同特別代表はコートジボワール国連活動(UNOCI)代表を務める。UNOCIは2003年4月、コートジボワールの政府と反政府勢力の間で2003年1月に成立した和平合意の実施を支援すべく、設置された。
*昨日、コンゴ民主共和国において、MONUCが反政府民兵の人権侵害疑惑の調査をしていたところ、これを阻害しようとした反政府勢力と銃撃戦となり、平和維持兵2人が負傷、入院したが、回復に向かっている。
*カジ事務総長特別代表はこのたび、イラク副首相や防衛大臣と会談し、来る1月の選挙について話し合った。
*イスラエルがこのたびレバノン撤退ライン空域を越境違反。Staffan de Misura個人代表はイスラエルに対し、違反を停止するよう求めた。
2004年12月3日
- *アフガン:500人以上の戦闘員、武器引渡し(12/5)
*ダルフールで性的暴力やレイプ、依然続く
*対人地雷:ナイロビサミットで事務総長演説
*西アフリカ:平和維持/政治ミッション代表会合
*イラク:UNMOVIC、最新報告を安保理に提出 - *アフガニスタンで武装解除の機運が高まるなか、この2日間で、New Beginning Programmeの下、500人を超える元戦闘員たちが武器を引き渡した。UNAMAが本日発表した。(12/5)
*人権高等弁務官事務所によれば、スーダン・ダルフール地域において、政府と反政府勢力との和平合意にもかかわらず、性的暴力やレイプが執拗に続き、国内避難民の間に危険に対する不安が増している。
*アナン事務総長は「地雷のない世界に関するナイロビ・サミット」に衛生中継で演説し、この数年間の対人地雷除去における進展を歓迎、また地雷が依然として、多くの人の命を奪っていることに警鐘を鳴らした。
*モンロビアにおいて、西アフリカ地域に展開する5つの平和維持/政治ミッションの代表たちが集い、地域アプローチ実施のための具体的方策について話し合った。コートジボワールの騒乱やリベリア和平プロセスを阻害する動きを嘆いた。
*国連監視検証検査委員会(UNMOVIC)は安保理に報告書を提出し、イラクの兵器プログラムに関して、CIAがこのたび発表した報告の結論が、UNMOVIC調査分析結果に信頼を与えるものあるとの旨述べた。
2004年12月2日
- *ハイレベルパネル報告:事務総長、全面支持を表明
*ルワンダ/DRC緊張:事務総長、ルワンダに自制促す
*スーダン・ダルフールで新たな戦闘発生
*コートジボワールで新聞復活、情勢安定の兆し
*エーゲラン事務次長、ソマリア大統領と会談 - *このたび国連改革に関する提言を含め、安全に対する新たな脅威への取り組みの方策を探ったハイレベルパネルの報告について、アナン事務総長は全面的な支持を表明した。
*コンゴ民主共和国(DRC)、ルワンダの間で緊張が高まっていること、特に、ルワンダがDRCを本拠とする反政府勢力に対する軍事攻撃の可能性を示唆したことについて、アナン事務総長は深い懸念を表明するとともに、ルワンダに対し、DRC領土における戦闘を自制するよう促した。
*スーダンのダルフール地域において、新たな戦闘が始まった。昨日、南ダルフールKalmaで避難民に対する銃撃事件が起こったのに続き、本日、政府掌握下にあるNyala南西部で激しい銃撃戦が発生した。
*コートジボワールにおいて、1ヶ月前に政府軍が停戦合意に違反し、反政府勢力支配地を攻撃してから発行ストップとなっていた新聞がこのたび復活し、販売店に並んだ。UNOCIは、さらなる情勢安定の兆しのひとつとし、歓迎の意を表明した。
*エーゲラン人道問題担当事務次長は本日、ナイロビで、ソマリアのユスフ大統領と会談し、同国の複合的な人道問題への対応について話し合った。
2004年12月1日
- *脅威・挑戦・変革ハイレベルパネル、報告書作成
*12月1日は世界エイズ・デー
*MONUC、ルワンダ・コンゴ民主共和国間の緊張に懸念
*ブルンジ:安保理、ONUB任期を延長
*国連事務局職員2700人、アナン事務総長支持書簡に署名 - *脅威・挑戦・変革に関するハイレベルパネルはこのたび、国連活性化のための提言書を作成した。明日、国連本部において、アナン事務総長に正式に提出される。
*世界エイズ・デー。アナン事務総長はメッセージを発し、世界のエイズ感染者3720万人の半分近くを女性が占めている現状のなか、女性が自らを守れる社会の構築を訴えた。
*ルワンダがこのたび、コンゴ民主共和国に本拠地を置く反政府勢力に対する攻撃の意図を表明したことから、ルワンダ、コンゴ民主共和国の間に緊張が生じたことについて、MONUCは本日、懸念を表明した。
*安保理は決議1577を全会一致で採択し、国連ブルンジ活動(ONUB)の任期を来年6月1日まで延長するとともに、今夏にブルンジ国内の難民キャンプで150人が虐殺された事件について、繰り返して強く非難した。
*国連管理職による職務規定違反容疑に纏わる騒ぎのなか、国連事務局職員2700人以上がこのたび、アナン事務総長への支持を表明する書簡に署名した。
2004年11月30日
- *脅威・挑戦・変革ハイレベルパネル、報告書提出へ
*スーダン:国連/パートナー、15億ドル拠出求める
*イラク:安保理、警護隊を財政支援する信託基金設置
*ミャンマー:事務総長、スーチー氏の解放求める
*12月1日は世界エイズ・デー - *脅威・挑戦・変革に関するハイレベル・パネルは今週木曜日、ニューヨーク国連本部において、"A more secure world: our shared responsibility"と題する報告書を、アナン事務総長に正式提出する予定。16人のメンバーから成るパネルは報告において、100を超える提言を行うが、その中には安保理改革に関するものも含まれる。
*国連およびパートナー機関は本日、スーダンへの緊急援助(2005年)として、15億ドルの資金拠出を訴えた。この額は今年の2倍を超えるもので、ダルフール危機事態における援助活動のための6億ドルが含まれる。
*安保理は本日、公式会合を開催、アナン事務総長への書簡を承認し、イラクにおける国連プレゼンスを警護する部隊の財政支援のための信託基金を設置した。
*ミャンマーにおいて拘禁者9000人が釈放されると伝えられることを受けて、アナン事務総長は本日、ミャンマー当局に対し、アウンサンスーチー氏を含む政治犯も解放するよう促した。
*12月1日は世界エイズ・デー。国連平和維持局のHIV/エイズ政策アドバイザーのRoxanne Bazergan氏はUNニュース・サービスに対し、国連平和維持活動が展開している地域において、平和維持兵たちを対象にしたHIV予防プログラムの実施によって、エイズの広がりを防ぐことができるとの旨述べた。
2004年11月29日
- *ウクライナ混乱:アナン事務総長、最大限の自制訴え
*イランがウラン濃縮停止:IAEA、歓迎の意
*リベリア:10万人以上がUNMILに武器引渡し
*ハイチ:安保理、MINUSTAHの任期更新
*第1回グローバルWASHフォーラム、開催中 - *ウクライナの大統領選結果をめぐる混乱の事態を受けて、アナン事務総長は全当事者に対し、最大限の自制を繰り返し促した。
*イランがすべてのウラン濃縮活動停止を決定したことについて、IAEAは歓迎の意を表明した。また、同国が未申告の核開発を行っていないことについて、IAEAが信頼できる確証を得るために必要なアクセスを与えるよう求めた。
*リベリアにおいて、10万を超える人々が銃やロケット弾などを国連リベリア・ミッション(UNMIL)に引き渡した。現時点で、9万6333人が武装解除を済ませており、さらに、6千人から7千人が武装解除の順番を待っている。
*安保理はハイチにおける治安情勢悪化を指摘する事務総長報告を受け、決議を全会一致で採択、国連ハイチ安定化ミッション(MINUSTAH)の任期を来年6月1日まで半年間延長した。
*第1回グローバルWASHフォーラム、セネガルで開催中。アナン事務総長は、この水と衛生に関する会議にメッセージを送り、世界が安全な水や基礎的衛生へのアクセス欠如の深刻な結果に直面することがなくなるよう希望を表明した。
2004年11月26日
- *ダルフール治安情勢、急速に悪化
*コートジボワール西部、WFP空輸を一時停止
*ラーセン調整官、レバノン大統領らと会談
*エチオピアの5項目和平案、国連検討中
*フランコフォンサミットへ事務総長メッセージ - *WFPによれば、スーダン・ダルフールの治安情勢が急速に悪化している。今週、反政府勢力が政府との停戦合意を破り、Tawilaなどで攻撃をはじめたことから、30万人の避難民に対する援助活動が全く不可能となった。
*コートジボワール西部地域において、反政府勢力がWFP機を狙った銃撃を行い、乗務員に対し、脅迫やスローガンを叫ぶ行為にでたことから、WFPは同地域への空輸をしばらく見合わせることを決めた。
*ラーセン中東和平プロセス特別調整官は昨日、ベイルートにおいて、レバノン大統領や首相らと会談し、和平プロセス活性化の方策について話し合った。
*エチオピア首相は水曜日、国会に対して、隣国エリトリアとの紛争解決のための5項目プランを提出。国連は現在、このプランについて、検討を行っている。
*ブルキナファソにおいて、第10回フランコフォン・サミット開催。アナン事務総長はメッセージを送り、サブサハラが貧困の連鎖から抜け出すために特別な援助を必要としていること、そして、先進諸国が約束を守り、必要な援助を提供しなければならないことを訴えた。
2004年11月24日
- *ウクライナ大統領選結果めぐり緊張
*ルワンダ、コンゴ拠点の反政府勢力に攻撃の脅威
*ミレニアム開発目標:太平洋諸島、サブサハラに次ぎ進展なし
*国連援助職員、コートジボワールへ復帰中
*特別代表、スーダン政府に自制求める - *ウクライナで大統領選結果をめぐって緊張状態。アナン事務総長は懸念を表明し、全当事者に対し、最大の自制を呼びかけた。
*ルワンダがコンゴ民主共和国を拠点とする反政府勢力に対し、攻撃の脅威を与えた事態を受け、MONUCはルワンダに対し、国際法の尊重を求めた。
*国連経済社会局がこのたび、ミレニアム開発目標に関するチャートを作成。チャートによれば、太平洋諸島がサブサハラに次ぎ、進展がみられない地域である。
*OCHAが発表したところによれば、先月コートジボワールから退去した国連援助職員が現在、同国に戻りつつある。職員復帰により、同国全土における人道活動の再開が可能となる。
*プロンク事務総長特別代表は本日、スーダン政府に対して、空爆を停止するとともに、ジャンジャウィードに状況悪化につながる行為の回避を求めるよう呼びかけた。
2004年11月23日
- *イラク:国連職員、無事解放
*イラク:事務総長、国際社会の連帯求める - *イラクで武装勢力に拘束されていた国連選挙支援職員3人がこのたび、無事解放された。アナン事務総長は喜びを表明するとともに、国連が今後も同国の平和、再建、民主主義の促進支援に尽力していく旨を述べた。
*エジプト・シャルクエルシェイクでのイラク国際会議において、アナン事務総長は演説し、国際社会、特に近隣諸国に対し、安定し繁栄した国づくりを促進すべく、連帯を求めた。
2004年11月22日
- *事務総長、エジプト入り
*コートジボワール:情勢静穏だが、予断許さず
*ハイチ:事務総長報告、発表
*ILO、ミャンマーにハイレベル・ミッション派遣へ
*ジュネーブ国連職員組合、アナン事務総長への信頼表明 - *アナン事務総長、エジプトのシャルム・エルシェイクに到着。明日、開幕するイラク国際会議に出席する。また、明日夜、中東カルテットの他のメンバーであるEU、ロシア、米国と会合を持つ。
*UNOCIが報告するところによれば、コートジボワール情勢は静穏であるが、依然として、予測不可能な状態が継続している。3週間前、政府軍が2年に及ぶ停戦合意を破り、反政府勢力に攻撃を仕掛け、あらたな暴力が勃発した。
*国連ハイチ安定化ミッション(MINUSTAH)に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は、ハイチの治安状況がこの3ヶ月間で悪化したとし、街中のすべての不法武器を回収する必要を訴えた。
*ILO管理理事会はこのたび、ミャンマーにハイレベル・ミッションを派遣することを決定した。同国の強制労働の疑いがある状況について調査する。
*ジュネーブ国連職員組合(4000人)のリーダーたちは本日、声明を発し、アナン事務総長に対する全面的信頼を表明した。先週、ニューヨーク国連職員組合が国連管理職の誠実さと説明責任に対する立場を示したところ、メディアによる誤った解釈報道が行われた。
2004年11月20日
- *MINUSTAH代表、ハイチ支援求める
- *MINUSTAHのバルデス代表は金曜日、コスタリカで開催されたイベロ・アメリカン・サミットで演説し、ハイチの政治安定/経済開発の支援をめざし、資金拠出を行うよう訴えた。
2004年11月19日
- *スーダン政府とSPLM/A、内戦終結を約束
*コンゴ民主共和国で平和維持要員が性的虐待
*事務総長、大湖地域での安定強化訴え
*コートジボワールで恣意的処刑や拷問、レイプ継続 - *ケニアで開催された安保理会合において、スーダン政府と同国南部の反政府勢力SPLM/Aは本日、合意覚書に署名し、20年に及ぶ内戦の年内終結を約束した。署名直後、安保理は決議を全会一致で採択、内戦終結後の速やかな援助を約束し、この動きがダルフールの和平につながるよう希望を表明した。
*コンゴ民主共和国に展開する平和維持活動MONUCの要員が文民、軍人ともに性的搾取や虐待を犯していたことについて、アナン事務総長は事実と認定、憤りを示すとともに、そうした慣行に終止符を打ち、実行者の責任を問うことを約束した。
*アナン事務総長はケニアでの安保理会合に出席後、タンザニアを訪れ、同国で開かれた国際会議で演説し、アフリカ大湖地域での安定を強固なものにするよう訴えた。
*コートジボワール政府および反政府の双方の掌握下にある地域、ならびに国連警護下の分離地帯において、恣意的処刑や拷問、レイプなどが継続し、行われている。同国の人権侵害状況について調査したUNOCIが本日、報告した。
2004年11月18日
- *スーダン情勢:安保理、ナイロビ開催。
*事務総長、スーダン内戦解決訴え
*コートジボワール:特別代表、反政府勢力指導者と会談
*ロシア、京都議定書を事務総長に寄託
*イラク:人権高等弁務官、NGO職員殺害を非難 - *安保理はニューヨーク国連本部を離れ、ナイロビで会合を開催し、スーダン情勢について討議した。明日、決議を採択する予定である。
*上記安保理協議において、アナン事務総長は演説し、スーダン内戦の長い悪夢に終止符を打つうえで、無駄に費やす時間はないとの旨訴え、同国西部ダルフールの過酷な状況への取り組みと、南部における和平交渉の追い込みを求めた。
*事務総長特別代表Albert Tevoedjre氏とUNOCI司令官はこのたび、コートジボワール北部の反政府勢力支配下にある町Bouakeを訪れ、同勢力指導者と会談したほか、先週爆撃を受けた3箇所を視察した。
*ロシアは本日、アナン事務総長に対し、京都議定書の批准書を正式に寄託した。これにより、同議定書は2月16日、発効する。
*イラクにおけるNGO職員殺害事件について、人権高等弁務官は最も強い調子で非難するとともに、同国で拘束されている全人質の即時解放、および武装勢力による市民に対する無差別攻撃の停止を求めた。
2004年11月17日
- *イラク:NGO職員殺害、事務総長が非難
*安保理メンバー、ナイロビ入り
*コートジボワール:政府/反政府分離地帯が依然、緊張
*ファルージャ:カジ特別代表、イラク大統領と会談
*国際マイクロクレジット年:UNDP総裁、記者ブリーフ - *イラクにおいて、武装勢力に拉致/拘束されていたNGO職員マーガレット・ハッサンさんが殺害された。アナン事務総長は声明を発出し、人道援助職員や組織に対する攻撃を最も強い調子で非難した。
*安保理メンバーたち、ナイロビ入り。明日から2日間、安保理は同地で、スーダン情勢について討議する。アナン事務総長やプロンク特別代表も会合に出席する。ニューヨーク国連本部以外で安保理会合が開かれるのは国連史上4回目。
*コートジボワールでの戦闘発生から2週間後、比較的静穏な情勢が伝えられる中、国連警護下の政府/反政府勢力分離地帯は依然として、緊張状態にある。
*カジ事務総長特別代表はイラク大統領と会談、ファルージャ情勢について、特に、人道状況や市民への影響に焦点をあて、話し合った。
*国際マイクロクレジット年のスタートを前に、マロック・ブラウンUNDP総裁は本日、国連本部で記者ブリーフィングし、貧しい人々が信用、貯蓄、保険などの金融サービスにアクセスし易いようにし、事業の立ち上げ、資金貯蓄、家族扶養を可能とし、貧困から抜け出すのを支援することの意義を指摘した。
2004年11月16日
- *ファルージャ:人権高等弁務官、懸念表明
*コートジボワール:情勢不安、継続
*安保理、ナイロビで会合へ
*内部監査担当事務次長、職員規定違反容疑の証拠なし - *人権高等弁務官、イラクのファルージャにおける戦闘によって被害を受ける一般市民の状況について深い懸念を表明し、全当事者に対し、その保護を訴えた。
*コートジボワールにおいて、非常に不安定な状況が依然、継続しているが、アビジャンなどの主要都市の生活は正常化してきており、ラジオやテレビは民族間暴力を煽るような放送を控え、自制と職場への復帰を促すものとなってきた。
*安保理は11月18、19日、ナイロビにおいて、スーダン情勢に関する会合を開催する。安保理メンバーは本日、ニューヨークを発つ予定。
*スタッフ・カウンシルの要請により、Dileep Nair内部監査担当事務次長による職員規定違反容疑に関し、バーティーニ管理担当事務次長による調査が行われていたが、このたびでた調査結果は、この容疑が事実であることを示す証拠が一切なく、さらなる調査の必要はないとした。
2004年11月15日
- *コートジボワール:安保理決議、武器禁輸
*中東:ラーセン調整官、安保理に最後のブリーフ
*イラク:1月選挙の実施可能、とカジ特別代表
*パウエル米国務長官、辞表提出
*国連グアテマラ検証団、活動終了 - *安保理は決議を全会一致で採択し、コートジボワールにおける暴力終結をめざし、同国に対する武器禁輸(13ヶ月間)を即時に科するとともに、同国当事者が和平プロセス回復に努めない場合、12月15日に追加的な制裁措置を講じることを決めた。
*ラーセン中東和平プロセス調整官、安保理に対して、最後のブリーフィングを行った。調整官は、パレスチナ自治政府のアラファト議長死去後の中東情勢を説明し、イスラエルおよびパレスチナ双方に対し、和平プロセス前進に努力を傾けるよう促した。
*カジ事務総長特別代表は、新設のイラク・デモクラティック・インスティテュート主催の昼食会に出席し、席上、技術的な観点から、来年1月予定の選挙が予定どおり実施可能であるとの旨述べた。
*コリン・パウエル米国務長官、辞表を提出。アナン事務総長は、パウエル長官が事務総長との間に密接かつ建設的な関係を培ったことについて、感謝を表明した。
*国連グアテマラ検証団(MINUGUA)、任務終了。アナン事務総長は、グアテマラ市での式典に対し、メッセージを送り、その活動が他地域のモデルケースとなるとして、称えた。
2004年11月12日
- *コートジボワール暴力:近隣諸国への拡散の恐れ
- *西アフリカ担当事務総長特別代表は声明を発し、コートジボワールにおける暴力発生が戦闘員や小型武器の越境移動をもたらし、近隣諸国に紛争を拡散する恐れがあるとの旨を述べた。
2004年11月11日
- *アラファト議長死去:事務総長、哀悼の意
*コートジボワール:事務総長、暴力終結訴え
*南ダルフール:UNHCR、主要職員退去
*事務総長、2005統合人道アピール - *パレスチナ自治政府のアラファト議長が死去。ニューヨーク国連本部においては、議長の死を悼み、国連旗が半旗の掲揚。アナン事務総長は国連総会で演説、アラファト氏への哀悼の意を表明した。
*コートジボワール政府が反政府勢力との停戦協定に違反して以降、暴力が継続している事態を受け、アナン事務総長は同国の全当事者に対し、暴力を終結し、新たな民族的対立の再燃を防ぐべく、あらゆる手立てを尽くすよう訴えた。
*スーダン・南ダルフール当局がUNHCRの対国内避難民活動を妨害している状況に鑑み、UNHCRはこのたび、主要職員の同地域からの退去を決定、発表した。
*アナン事務総長はニューヨークで、2005年統合人道アピールを発し、特に、アフリカの紛争や緊急事態において苦しんでいる2600万の人々に対する援助活動のため、17億ドルの拠出を行うよう訴えた。
2004年11月10日
- *コートジボワール:UNOCI、外国人避難を支援
*ダルフール:政府、反政府勢力と人道治安改善合意
*開発途上国の人々のエネルギー入手確保訴え
*東ティモール、事務総長報告発表
*カジ特別代表、イラク独立監視委と会合 - *コートジボワール政府が反政府勢力との停戦合意に違反し、騒乱/略奪、外国人に対する脅迫行為が多発し、緊張状態が高まった事態を受けて、UNOCIは本日、数百人の外国人の避難を支援した。
*スーダン政府はこのたび、ダルフールの反政府勢力との間で、人道治安状況改善合意に署名した。アナン事務総長はこれを歓迎し、両当事者に対し、人道危機の解決を遅滞なく図るよう促した。
*UNDP持続可能エネルギー・プロジェクト責任者のSusan McDade氏は国連本部で記者ブリーフィング、年内発表予定のUNDPと国連ミレニアムプロジェクトによる2つの研究について触れ、開発途上国において、貧しい人々に対するエネルギーへのアクセス確保ができなければ、それら多くの国々の国連ミレニアム目標達成は難しいだろうとの旨述べた。
*東ティモール情勢に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は同国の公的行政組織が依然、脆弱であるとし、援助の必要を指摘し、国連東ティモール支援団(UNMISET)の任期を半年間延長するよう勧告した。
*カジ事務総長特別代表はイラク独立監視委との会合をもち、来年1月実施予定の選挙について話し合った。
2004年11月9日
- *コートジボワール:南ア大統領、和平ミッション
*JEMB、アフガン・カルザイ大統領当選を確定
*プロンク特別代表、反政府勢力指導者と会談
*万人のための教育ハイレベル会合、ブラジルで開催
*万人のための教育:グローバル・モニタリング報告 - *アナン事務総長は、ムベキ南ア大統領によるコートジボワール和平ミッションを歓迎し、すべての当事者に対し、和平交渉の再開を訴えるとともに、人道状況の悪化に憂慮を表明した。
*共同選挙監視委(JEMB)がアフガニスタンのカルザイ大統領当選を確定した。安保理はゲーノ事務次長によるブリーフィング聴取後、理事国を代表して報道声明を発し、歓迎の意を表明した。
*スーダン情勢に関する安保理会合開催(ケニア)を前に、プロンク事務総長特別代表はこのたび、スーダン反政府勢力指導者John Garang氏と会談、国連の果たす役割について話し合った。
*「万人のための教育」に関するハイレベル会合がブラジルで開催。ユニセフのベラミー事務局長は演説し、各国に対し、男女が同一の教育機会を得るのを確実なものにするよう訴えた。
*"EFA Global Monitoring Report"、刊行。ユネスコの資金援助を受けた独立の国際チームが作成したもので、万人のための教育を訴えた。
2004年11月8日
- *コートジボワール、依然、緊張状態続く
*ダルフール:国連調査委、スーダン入り
*事務総長とイラク駐米大使、会談
*モロッコ兵士たち、ハイチ入り
*コンゴ民主共和国:MONUC、国軍と共同行動 - *コートジボワールにおいて、数日間、暴力の横行が続いた後、比較的静穏が回復したが、外国人はいまだ、国連施設に避難し、商店街の不安定な緊張状態は続いている。
*国連調査委がスーダン入り。11月21日まで滞在、調査し、同国ダルフール地域におけるジェノサイド発生の有無を決定する。同調査委は先月、アナン事務総長が安保理の要請に応じて設置した独立機関で、人権高等弁務官の支援を受ける。
*アナン事務総長とイラク駐米大使がニューヨークで会談し、ファルージャ情勢および、来年1月実施予定の議会選挙について話し合った。
*昨日、モロッコの派遣した160人を越える兵士たちが国連ハイチ安定化ミッション(MINUSTAH)に加わるべく、ハイチ入りした。
*コンゴ民主共和国において、MONUCは同国軍隊を支援し、東部のワルング地域の保護にあたり、反政府勢力に対する共同行動を開始する。
2004年11月7日
- *アフガン人、国連職員3人の解放訴え
- *アフガニスタンの防衛省参謀総長や大統領選候補者たちが声明を発し、武装勢力により拉致された国連職員3人の解放を訴えた。
2004年11月6日
- *コートジボワール:安保理、緊急会合
*戦争/武力紛争における環境搾取防止デー - *コートジボワールにおけるフランス部隊への襲撃や、政府軍による反政府勢力支配地に対する空爆拡大の事態を受けて、安保理は緊急会合を開催した。安保理議長は声明を読み上げ、すべての軍事活動の即時終結を求め、フランス部隊およびUNOCIに対し、すべての必要な手段を講じる権限を与えた。
*11月6日は、「戦争および武力紛争における環境搾取防止のための国際デー」。UNEPのテプファー事務局長は声明を発し、世界各地の紛争当事者たちに対して、自然資源の破壊を止めるよう訴えた。
2004年11月5日
- *コートジボワール:人道活動、困難極める
*事務総長、イラク政治プロセスへの全面支援約束
*スポーツと体育の国際年(2005年)、スタート - *コートジボワールにおいて、同国政府軍による反政府勢力支配地域への攻撃が行われるなか、国連人道諸機関は車両6台を略奪あるいは破壊され、活動継続に困難を極めている。
*アナン事務総長は国連本部で記者団に対し、イラク政治プロセスに対する国連の全面的支援を訴えた。プレンダガスト政治担当事務次長は記者団に対し、来年1月選挙に向けた準備を支援すべく、状況が許し次第、より多くの国際職員がイラクに入るとの旨述べた。
*「スポーツと体育の国際年(2005年)」、スタート。アナン事務総長は国連本部で記者団にブリーフィングし、ミレニアム開発目標の達成をめざす活動の一環として、教育、健康、開発、平和を促進するするうえで、スポーツが役割を果たせるとの旨を述べた。
2004年11月4日
- *安保理、ダルフール情勢報告を聴取
*コートジボワール:政府が停戦合意違反
*安保理、コートジボワール情勢を討議
*平和維持活動顧問、ジェンダーの視点の重要性訴え
*イラク:ユネスコ事務局長、ジャーナリスト殺害非難 - *安保理会合、スーダン・ダルフール情勢に関する月例報告を聴取。プロンク事務総長特別代表は事務総長報告について説明し、スーダン政府、反政府勢力(SLA/AおよびJEM)の双方が自らの兵士たちの掌握力を減退させており、今後、国際的な平和維持活動が十分に展開されない場合には、群雄割拠の状態となる危険性を指摘した。
*コートジボワールにおいて、政府軍が停戦合意を違反し、反政府勢力支配下にある地域を攻撃した。このため、国連人道援助諸機関は同国全土における活動を一時的に中止することを余儀なくされている。
*コートジボワールにおける暴力の勃発を受け、安保理は同国情勢に関する非公式協議を開催した。協議後、安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、国連職員および、同国に滞在するすべての外国人の諸権利と安全の尊重を訴えた。
*平和維持活動局において、常設ジェンダー顧問を務めるComfort Lamptey氏はこのたび、UNニュース・サービスとのインタビューにおいて、平和維持活動がその諸目的を達成するうえで、ジェンダーの視点を確保することの重要性を強調した。ちなみに、現在展開中の平和維持活動のうち、10件について、フルタイムのジェンダー顧問が採用されている。
*イラクにおいて、この一週間で、何人ものジャーナリストが殺害されたことについて、松浦ユネスコ事務局長は非難声明を発し、民主主義の確立にはメディアの活動が不可欠であるとの旨述べた。
2004年11月3日
- *ブッシュ米大統領再選:事務総長、祝賀メッセージ
*国連・アフガン合同選挙管理委、カルザイ大統領当選を宣言
*ダルフール:事務総長、政府に避難民強制立ち退き停止を求める
*カジ特別代表、イラク副大統領と会談
*国連6主要機関、年次会合 - *ブッシュ米大統領、再選。アナン事務総長は祝福のメッセージを送り、国連の直面する諸課題に取り組むうえで、米大統領と協力していくことを誓った。
*国連・アフガニスタン合同選挙管理委は本日、カルザイ氏のアフガニスタン大統領選当選を宣言した。アナン事務総長は同国政府および同国民に対し、祝賀のメッセージを送った。
*OCHAによれば、この数日間、スーダン・北ダルフール地方において、同国政府がAbu Shouk避難民キャンプの300家族を強制的に立ち退かせ、Kormaキャンプに移送している。アナン事務総長はスーダン政府に対し、この強制立ち退き/移送を止めるよう促した。
*カジ事務総長特別代表とイラクのRowsch Shaways副大統領は本日、会談し、来年1月の議会選挙に向けた準備進捗状況などについて話し合った。
*総会、安保理、経社理など、国連の主要6機関の年次会合において、国連改革や来年の主要行事活動などがトップの議題として話し合われた。
2004年11月2日
- *ダルフール避難民強制移動:事務総長、停止求める
*国連財政:バーティーニ事務次長、記者ブリーフ
*事務総長、総会第5委に対し、新たな安全対策プラン提示
*人身売買に関する特別報告者、任命
*副事務総長講演、新たな脅威への国際的対応訴え - *スーダン政府がこのたび、南ダルフールの国内避難民を強制的に立ち退かせ、収容設備の整っていない場所に移送したことについて、アナン事務総長は国際人道法違反であるとし、同国政府に対し、その即時停止を求めた。
*バーティーニ管理担当事務次長は国連本部で記者ブリーフィングし、今年、国連財政に改善がみられるものの、多くの国はまだ分担金を完納しておらず、その状況は微妙であるとの旨述べた。10月29日の時点で、114カ国が完納済み。ちなみに、2000年には、年末までに141カ国が完納していた。通常予算に対する滞納金総額は7億600万ドルであるが、主要な滞納国は、米国(5億3000万ドル)、ブラジル(7600万ドル)、アルゼンチン(1800万ドル)、イラク(1300万ドル)、サウジアラビアとメキシコがそれぞれ1000万ドル。
*アナン事務総長は総会第5委員会に新たな安全対策プラン(9700万ドル)を提出した。このプランにおいて、事務総長は、安全対策に責任を有する従来の3つの事務所の統合をはかり、事務次長が統括する安全局(Directorate of Security)の新設を提案している。
*人権委員会はこのたび、バングラデシュの法律家、シグマ・フダ氏を、女性や子どもなどの人身売買に関する特別報告者に任命した。
*フレシェット副事務総長は昨日、オタワ大学政策研究スクール新設記念式典で講演し、新たな脅威に対する国際的対応を練ることの必要を訴えた。
2004年11月1日
- *ガザ/西岸にイスラエル侵攻、子ども死亡
*イスラエルの市場で自爆テロ、3人死亡
*IAEA事務局長、イランに遵守呼びかけ
*ウガンダ北部で激しい嵐、コレラ発生
*世界の企業、環境/社会リスク報告怠る、とUNEP - *この数日間、ガザや西岸において、イスラエル軍事攻撃によって子どもたちが相次いで死亡している事態に遺憾を示し、アナン事務総長はイスラエルに対し、市民の犠牲を回避する措置を講じるよう訴えた。
*イスラエルの市場、カルメルマーケットにおいて、自爆テロが発生し、少なくとも3人が死亡したほか、多くの負傷者がでた。ラーセン中東和平特別調整官はこのテロを厳しく非難し、パレスチナ自治政府に対し、犯人を速やかに逮捕するよう求めた。
*IAEAのエルバラダイ事務局長は総会で演説し、イランに対し、ウラン濃縮活動停止など、信頼醸成のために全力を尽くすよう訴えた。
*ウガンダ北部が激しい嵐に襲われ、同地域の避難民キャンプが屋根を吹き飛ばされたり、配給食糧を流されたりするなどの被害を受け、数千人の人々が過酷な状況に置かれているが、このたび、パボ・キャンプでコレラが発生し、3人が死亡した。
*UNEPはこのたび、サステナビリティ、スタンダード&プアーズと共同で、"Risk & Opportunity: Best Practice in Non-Financial Reporting"と題する報告書を作成、発表した。報告書によれば、世界のほとんどの企業が投資家に対して、環境および社会リスク評価に関する情報提供を行っていない。
2004年10月30日
- *アフガン:国連報道官、職員3人の解放求める(10/31)
*スリランカ、スペイン、グアテマラの兵士たち、ハイチ到着
*コソボ:副特別代表、警察官養成コース卒業生に対する演説
*EU諸国首脳、欧州憲法に調印、事務総長が歓迎
*UNMIL、モンロビア全土に展開、静穏回復めざす - *10月28日、アフガニスタンで活動する国連援助職員3人が武装集団により拉致された。国連スポークスマンは本日、アピールを発し、この職員たちの即時解放を求めた。(10/31)
*スリランカ、スペイン、グアテマラから派遣された兵士たちが木曜日、ハイチに到着し、国連ハイチ安定化ミッション(MINUSTAH)の各部隊に合流した。
*ロシン事務総長主席副特別代表はコソボの多民族警察養成コースの卒業生たちに対する演説を行い、平和および民主主義の実現に対する責任の自覚を訴えた。
*EU諸国首脳による欧州憲法調印について、アナン事務総長は歓迎の意を表明、国連とEU間の協力の強化に向けた好機であるとの旨述べた。
*国連リベリア・ミッション(UNMIL)はこのたび、略奪や破壊行為をおさめ、静穏を回復すべく、首都モンロビア全土に展開した。
2004年10月28日
- *パレスチナ:アラファト議長、容態悪化
*アフガン:武装集団、UNDP職員3人を拉致
*ダルフール:治安改善なし、とプロンク特別代表
*女性と平和、安全に関する事務総長報告、発表
*安保理議長声明、女性/女児に対する暴力停止求める - *パレスチナ自治政府のアラファト議長が病に倒れたと伝えられる事態を受けて、国連はラマラの情勢を注視している。中東和平プロセスのラーセン特別調整官はラマラにおいて、パレスチナ自治政府高官たちと終日、会合を続けた。
*アフガニスタンの首都カブールにおいて、国連開発計画(UNDP)の契約下で活動する国際職員3人が車で移動中、武装集団によって拉致された。アナン事務総長は深い遺憾の意を表明した。
*プロンク事務総長特別代表は来週、安保理でダルフール情勢報告を行う予定であるが、昨日、ハルツームで記者団に対し、地域の治安状況がこの一ヶ月間、全く改善していないとの旨警告した。
*女性と平和そして安全に関する事務総長報告、発表、報告のなかで、アナン事務総長は、女性たちが依然、和平交渉や紛争後の再建活動から除外されており、紛争下では、身体的および性的暴力の被害者となっている、と指摘した。
*安保理は議長声明を発し、国連に対し、女性や女児への引き続く暴力を停止する包括的かつ国連システム全体の努力を払い、また、紛争後の和平プロセスにおける女性の役割を強化するよう求めた。
2004年10月27日
- *イスラエル国会、ガザ撤退案を承認
*ダルフール:劣悪な治安状況で、援助物資搬送捗らず
*カジ特別代表、イラク外相と会談
*世界の人権保護めざし、「アクション2」スタート
*宗教/信条の自由:特別報告者、年次報告提出 - *イスラエル国会において、シャロン首相が提案したガザ地区および西岸一部地域からの撤退案が過半数で承認された。アナン事務総長はこの動きに歓迎の意を表明した。
*国連スーダン先遣隊(UNAMIS)によれば、スーダン・ダルフール地域の避難民に向けた援助物資搬送活動が劣悪な治安状況や道路封鎖などによって捗らない状況が続いている。
*カジ事務総長特別代表は本日、イラク外相と会談、来る国際会議や治安状況、来年1月の議会選挙などについて話し合った。
*国連は本日、世界各地の人権保護活動を支援すべく、国連システム全体のイニシアチブとして、「アクション2」を立ち上げた。アルブール人権高等弁務官は国連本部での立ち上げ式典で演説し、このイニシアチブの最終的目標は個人の利益をもたらすだけでなく、持続可能な平和と開発につながるよう、個人の権利の尊重と保護を確保することであるとの旨を述べた。
*宗教あるいは信条の自由に関する特別報告者に最近就任したAsma Jahangir氏は本日、総会第3委員会に年次報告を提出、多くの国々において、政府が宗教あるいは信条の自由に対する権利を規制しようとすれば、宗教コミュニティー間の対立が悪化するだけであるとの旨訴えた。
2004年10月26日
- *ダルフール情勢:安保理会合、ケニアで開催へ
*ソマリア:安保理、国連の役割の段階的拡大訴え
*事務総長副特別代表、ダルフールへ
*移民の人権、特別報告者、年次報告提出
*ユニセフ、ラオスの人身売買実態報告 - *安保理は決議1569を全会一致で採択、来月18日と19日にケニアで会合を開き、スーダン・ダルフール情勢について討議することを決定した。安保理が国連本部を離れて、会合を開くのは、国連の歴史上11回目。
*安保理は議長声明を発し、ソマリアにおける国連平和建設活動拡大への期待の高まりを予想したうえで、同国における国連の役割は新しく樹立された暫定政府との協議の結果に基づいて、序々に拡大していくべきである旨述べた。
*マニュエル・アランダ・ダシルバ事務総長副特別代表は明日、スーダン・ダルフール地域に向かう。現地において、すでに7万人の避難民が故郷に帰還したとする同国政府の主張を検証する。
*移民の人権問題を担当するピサーロ特別報告者は総会に年次報告書を提出し、世界中で移民たちがより過酷な状況に直面している状況を説明するとともに、各国に対して、移民およびその家族の権利条約の早期批准を訴えた。
*ユニセフはこのたび「破られた約束、打ち砕かれた夢」と題する研究書を発表、ラオス全土および国境地帯において、子どもたち、特に女児が売春を強制されている実態を指摘し、緊急の対策を求めた。
2004年10月25日
- *カジ特別代表、イラク暫定議会で演説
*コソボ:特別代表、新政府の速やかな樹立訴え
*ダルフール:プロンク特別代表、政治解決訴え
*ブルンジにおける虐殺事件調査報告、発表 - *カジ事務総長特別代表はイラク暫定議会で演説し、国連が来年1月末までに予定されたとおり、信頼できる選挙を実施する目標を共有しているとの旨述べた。
*ジェッセン=ピーターセン事務総長特別代表はプリシュティナで声明を発し、このたび実施されたコソボの議会選挙結果が最終的に纏まった時点で、新政府を速やかに樹立するよう求めた。
*ナイジェリアの首都アブジャにおいて、アフリカ連合(AU)は現在スーダン・ダルフールに関する和平交渉を開催中。本日アブジャ訪問から戻った、プロンク事務総長特別代表はすべての当事者に対し、国際社会が同地域に関心を寄せいていることを好機として捉え、この和平交渉を通じて、政治的解決を図るよう訴えた。
*8月中旬のブルンジにおけるコンゴ民主共和国のツチ族虐殺事件について事実究明にあたっていた国連調査団がこのたび、報告書を発表した。この事件に責任を有する者の確定はできず、この虐殺事件のさらなる調査を勧告した。
2004年10月24日
- *コソボ議会選挙、平和的に実施
*10月24日は国連デー
*安保理、UNFICYP規模縮小
*スペイン/モロッコ、MINUSTAHに兵力派遣(10/22)
*カンボジア、テロの温床になる可能性(10/22) - *週末、コソボ議会選挙が平和的に整然と実施された。コソボ各地の投票所に足を運んだ、ジェッセン=ピーターセンUNMIK代表は選挙の成功に祝賀の言葉を述べた。
*10月24日は国連デー。アナン事務総長はメッセージを発して、近いうちに、国連改革のための諸勧告をあらたに提案する旨述べた。
*安保理は決議を全会一致で採択し、国連キプロス平和維持軍(UNFICYP)に関する事務総長の勧告を受け入れ、その規模を3分の1に縮小し、2005年6月中旬まで任期延長することを決めた。
*スペインとモロッコ両国はこのたび、ハイチに展開する国連ハイチ安定化ミッション(MINUSTAH)に兵力を派遣した。(10/22)
*フィリピン、カンボジア、タイ、オーストラリア視察訪問から戻った、対アルカイダ/タリバン安保理制裁委のムーニョス委員長は本日、記者団に対するブリーフィングを行った。カンボジア対する国際協力が緊急に提供されない場合、同国がテロの温床になる可能性を指摘した。(10/22)
2004年10月21日
- *ダルフール:事務総長、AUに対する支援求める
*1月のイラク選挙は依然、技術的に可能、と事務総長
*石油食糧交換プログラム不正疑惑:事務総長、調査委員長と会談
*人道担当事務次長、ウガンダ北部の紛争解決求める
*総会第6委、クローン人間禁止条約案の討議再開 - *AUの平和・安全保障理事会は昨日、現在ダルフールに派遣している465人構成の監視団を拡大し、軍事要員(2341人)と文民(最大815人)を含む平和維持ミッションとする旨を発表した。アナン事務総長はこの動きを歓迎するとともに、各国に対して、AUへの緊急かつ寛大な協力を訴えた。
*アナン事務総長は、1月実施予定のイラク選挙が依然、技術的に可能であると述べるとともに、国連が選挙計画を支援する要員を派遣するために治安の改善が必要であると指摘した。本日、国連本部登庁に際し、記者団に語った。
*アナン事務総長は本日、国連イラク石油食糧交換プログラムをめぐる不正疑惑を調査する独立委のボルカー委員長と会談した。会談後、アナン事務総長は声明を発し、委員会の徹底した調査活動に満足の意を示した。
*エーゲラン氏は国連本部で記者団に対し、ウガンダ北部の20年に及ぶ紛争の解決により深く関与するよう訴えた。記者ブリーフィングの前、エーゲラン人道問題担当事務次長は、安保理に対し、アフリカの数々の人道状況について説明した。
*総会第6委員会は本日、2つの人間クローン禁止条約案に関する討議を再開した。クローン作製に関する異なる2つの草案はそれぞれ、コスタリカとベルギーが提案国。総会は昨年、この2案の本会議への上程を2年遅らせることを決めている。
2004年10月20日
- *フィジー、イラクに治安特派隊を派遣へ
*国連・スーダン政府、ダルフール治安状況を協議へ
*アフガン大統領選:不服申し立て285件
*ESCWA事務局長、記者ブリーフ
*「西太平洋地域のてんかん:行動の必要」、刊行へ - *フィジーはこのたび、イラクで活動する国連高官を守る治安特派隊、およびバグダッドの国連施設警備にあたる警護隊を派遣することに合意した。そして一方、オーストラリアがフィジーに対し、必要な装備のほとんどを提供することに合意した。
*国連とスーダン政府は明日、共同実施メカニズム・第7会合をスーダンの首都ハルツームで開催し、ダルフールの治安悪化状況、ならびに、その人道活動や援助職員に及ぼす影響について協議する。
*アフガニスタン大統領選に対する正式な不服申し立ては285件を数えたが、そのほとんどが二重投票を防ぐために使われたインクに関するものであった。
*国連西アジア経済社会委員会(ESCWA)のタラウィ事務局長はこのたび、記者ブリーフィングし、イラクが国連に対し、同国における強固なプレゼンスを求めていることについて、意欲的に対応する姿勢を示したが、一方で、治安状況が依然不安定であることを指摘した。
*第1回てんかん北京国際フォーラムにおいて、WHOやILAEなどの共同プロジェクト、「てんかんに関するグローバル・キャンペーン」は明日、「西太平洋地域のてんかん:行動の必要」を刊行する。世界中で現在、5000万人がてんかんに苦しんでいる。
2004年10月19日
- *ミャンマー首相解任・自宅軟禁:事務総長、憂慮
*ユニセフ顧問、スーダン・ダルフールから戻る
*安保理会合、テロ問題を討議
*ダルフール:アナン事務総長、AUへの支援訴え
*安保理、シリアにレバノンから残る兵力撤退促す - *ミャンマーのキン・ニュン首相解任および自宅軟禁のニュースについて、アナン事務総長は憂慮を表明し、同国当局に対し、国民和解・民主化プロセスへの継続的コミットメントを訴えた。
*ユニセフの暴力・性的搾取担当顧問を務めるパメラ・シフマン氏はこのたび、スーダンのダルフール地域視察訪問から戻り、国連ニュースセンターとのインタビューを受け、地域の女性や女児が武装民兵にレイプされる頻度や程度があまりにも酷く、もはや戦争犯罪として認知すべきものであるとの旨を訴えた。
*安保理公開会合、テロ問題を討議。対テロ事務局のルペレス事務局長はブリーフィングし、テロリズムとの闘いを進めるうえで、各国政府、国際機関などの協力強化に務めるとの旨を述べた。
*国連スーダン先遣隊(UNAMIS)の報告によれば、スーダン・ダルフール地域の治安状況は依然として厳しいものである。一方、アナン事務総長はロンドンで行われたジャック・ストロー英外相との記者会見の席で、ダルフール状況の改善を図る上で、アフリカ連合(AU)に対する支援の必要を訴えた。
*安保理公開会合、レバノンからのシリア撤退決議を討議。討議後、安保理は議長声明を発し、レバノンの領土保全を再確認し、シリアに対し、残る兵力の撤退を促すとともに、事務総長に対し、状況について継続的に報告するよう求めた。
2004年10月18日
- *コートジボワール、和平プロセス膠着状態
*平和維持活動の成功への条件、事務総長訴え
*ダルフール:不衛生かつ危険な状況で、最大7万人死亡
*アーティサリ特使、エチオピア/エリトリア訪問
*先進諸国の農業輸出補助金、アフリカ農業に打撃 - *アクラ合意実施期限が何の行動もないままに過ぎ、コートジボワールの和平プロセスが膠着状態に陥るなか、アナン事務総長は当事者に対し、憲法改正および武装解除の誓約の誠実な履行を訴えた。
*アナン事務総長はアイルランドのアルスター大学で講演し、平和維持活動の成功のためには、治安の確保、明確かつ現実的な任務、長期的なコミットメントが必要となるとの旨述べた。
*WHOによれば、今年3月以降、スーダン・ダルフールにおいて紛争によって家を失った最大7万にのぼる人々が、下痢関連の疾病など、不衛生かつ危険な状況継続が直接的引き金となって死亡した。
*アーティサリ事務総長特使はこのたび、旱魃に襲われたエチオピアおよびエリトリアを訪れ、地域の食糧不足事情について、政府高官、国連機関、NGO代表などと会合をもった。
*アフリカ担当事務総長特別顧問を務めるガンバリ事務次長は国連本部で記者会見、先進諸国がアフリカ農業部門に対する援助を増大する一方で、自国農産品輸出に対する補助金を維持していることから、アフリカに対する実質的な援助は減っているとの旨訴えた。
2004年10月15日
- *アフガン大統領選開票作業順調に進む(10/16)
*事務総長、アイルランド訪問中
*ダルフール避難民への相次ぐ襲撃事件
*アラブ国際フォーラム、閉幕
*ハイチ:MINUSTAH、数百名の兵力到着へ - *アフガニスタン大統領選開票作業は順調に進み、すでに約8万票の開票が済んだ。国連スポークスマンによれば、明日には、国内の全投票所から、8箇所の開票センターに投票箱がすべて届く予定。
*アイルランド訪問中のアナン事務総長はダブリンでマッキー兵舎において、同国兵士らに対する演説を行い、アフリカ・サハラ砂漠以南地域に平和維持兵士を派遣する同国の役割を賞賛した。
*国連スポークスマンによれば、スーダン・ダルフール地域における避難民に対する相次ぐ襲撃事件の発生が再び、国連に報告されている。
*昨日、アラブ国際フォーラムの終わりに、植樹や女性起業支援など、パレスチナ地域における開発促進をねらった新しい事業の立ち上げが発表された。
*国連スポークスマンによれば、国連ハイチ安定化ミッション(MINUSTAH)はこれまで、承認レベルの半分以下の兵力で活動してきたが、今月末までには数百名単位の兵士追加がある予定。日曜日には中国から125人の警察官が同国入り、25日から29日までの間に、622人のスリランカ人兵士も到着する予定である。
2004年10月14日
- *事務総長、欧州諸国に平和維持活動への兵力提供訴え
*ソマリア、ウスフ暫定大統領
*カンボジア、シハモニ新国王誕生
*10月15日、「世界農村女性の日」
*安保理、ハイチにおける暴力継続を非難 - *国連平和維持活動に対する需要が兵力提供を上回るペースで拡大するなか、アナン事務総長は「欧州に関する国家フォーラム」(アイルランド)で演説し、欧州諸国に対し、軍人、文民、専門技術の提供を拡大するよう求めた。
*ソマリアにおけるユスフ暫定大統領の就任について、アナン事務総長は意義ある希望に満ちた展開であるとして歓迎を表明した。
*カンボジアにおいて、シハモニ新国王が誕生したことについて、アナン事務総長は歓迎の意を表明した。
*10月15日は「世界農村女性の日」。WHOとUNDPはメッセージを発して、貧しい国々において、料理用固形燃料が喚起の悪い台所で使われ、排出される有害ガスにより、毎年160万人が死亡している、との旨を明らかにした。
*安保理議長は理事国を代表し、ハイチにおける暴力継続を非難、バルデス事務総長特別代表とMINUSTAHに対する支持を表明した。
2004年10月13日
- *ガザで被弾したパレスチナ人少女、死亡
*ダルフール:治安情勢不安、食糧援助困難に
*イラク復興支援会合、東京で
*UNRWA救急車ロケット運搬疑惑、イスラエル主張撤回
*石油食糧交換プログラム独立調査委予算、事務総長概観示す - *ガザにおいて昨日、イスラエル兵の発砲した銃弾で重傷を負い意識不明に陥っていた、難民キャンプ学校生徒のパレスチナ人少女がきょう、死亡した。
*WFPはこのたび警告を発し、スーダン・ダルフール情勢が非常に不安定となり、避難民たちに対する食糧援助に困難が生じている、との旨訴えた。
*イラク復興支援会合、東京でスタート。マロック・ブラウンUNDP総裁は演説、来年1月に開放的、自由かつ公正な選挙を実施すべく、必要な政治環境を整えるよう訴えた。
*イスラエル政府はこのたび、UNRWA救急車がロケット弾搬送に使われたとする非難を撤回、ビデオ映像が撮影した物体は担架であったとの国連の主張を受け入れた。
*アナン事務総長は安保理に書簡を送付、ポール・ボルカー前米連邦準備理事会議長率いる、イラク石油食糧交換プログラムに関する独立調査委の必要経費の概観を示した。
2004年10月12日
- *コートジボワール:国連施設など標的に示威行動
*アフガン大統領選:事務総長、国民の忍耐/成熟を賞賛
*安保理、アフガン大統領選歓迎
*ガザ:難民キャンプで学ぶパレスチナ少女、イスラエル銃弾受ける
*イラクから核転用物質消える、とIAEA - *昨日、コートジボワールにおいて、UNOCI事務所や商業地区を標的にした暴力的な示威行動が発生した。アナン事務総長およびUNOCIはそれぞれ、声明を発し、事態の沈静化を求めた。
*アナン事務総長はメッセージを発し、アフガニスタン大統領選でみられた国民の忍耐や成熟を賞賛するとともに、選挙不正疑惑の調査によって、来年に予定された議会選挙では、より信頼性の高い手続きが可能になるよう期待を表明した。
*安保理は議長声明を発し、アフガニスタン大統領選を歓迎し、同国政府に対し、治安の改善、元兵士たちの武装解除、不正麻薬取引との闘い、来年の議会選挙準備への取り組みに専念するよう促した。
*ガザにおいて、難民キャンプに通うパレスチナ人少女がイスラエル兵の発砲する銃弾を受け、緊急病院に搬送された。アナン事務総長は声明を発し、ガザにおける軍事行動と暴力の継続、また、それが子どもに及ぼす影響について深い憂慮を表明した。
*IAEAはこのたび、安保理に対する報告書において、イラクから核兵器製造に転用可能な装備/物質が消えたことが衛生写真で分かったとして警告を発するとともに、各国に対し、その行方に関する情報提供を継続するよう求めた。
2004年10月11日
- *アフガン大統領選終了:事務総長、賞賛の念
*ソマリアでアブドラヒ・ユスフ暫定大統領選出
*パレスチナ復興開発:アラブ国際フォーラム、開催
*レバノン南部:国連特使、イスラエルによる空域侵害に憂慮
*事務総長報告、国連職員安全対策を提案 - *アフガン大統領選が無事終了したことについて、アナン事務総長は賞賛の念を表明するとともに、候補者たちが投票不正疑惑をめぐる対立を法的に解決するよう促した。
*日曜日、ソマリアにおいて、2年間の交渉の結果として、アブドラヒ・ユスフ暫定大統領が選出された。アナン事務総長はこの動きが同国の和平と安定の確立に向けた重要な一歩であるとして、歓迎の意を表明した。
*ベイルートにおいて、国連西アジア経済社会委員会(ESCWA)とアラブ連盟が主催し、「パレスチナ占領地域の復興と開発に関するアラブ国際フォーラム:独立国家に向けて」という会合を開いた。日程は4日間。700人以上の専門家が集まり、パレスチナの人々の苦境に対する長期的解決の方策について話し合った。
*レバノン南部担当事務総長個人代表、Staffan de Mistura氏はこのたび、イスラエルが同国とレバノン間のブルーラインを越える空域を何回にもわたり侵害したことについて、深刻な憂慮を表明した。
*アナン事務総長はこのたび、総会に対し報告書を提出し、世界の150を超える勤務場所で働く国連職員10万人および家族30万人の安全を図るため、新たな対策を提案した。
2004年10月8日
- *アフガン大統領選実施:投票所襲撃、散発的(10/9)
*コソボ:セルビア系住民、再統合への厳しい道のり(10/9)
*安保理、あらゆるテロ対象の決議採択
*事務総長、エジプト爆弾テロを非難
*明日、アフガン大統領選、準備完了 - *アフガニスタン大統領選実施。投票所への襲撃事件がみられたが散発的であり、選挙への大きな影響はない様子。候補者による不正疑惑を指摘し、選挙の停止と無効を求める声に対して、アフガン・国連合同選挙監視委は声明を発し、今選挙プロセスの複雑さを考えた場合、技術的問題の発生は必然であるとしたが、この段階で選挙を止めることはアフガン人民の基本的な投票権利を否定するものだとするとともに、不正疑惑については後に徹底調査を行う旨述べた。(10/9
*ジェッセン=ピーターセンUNMIK代表はこのたび、セルビア系の人々が戻ったコソボの諸地域を訪れ、これらの人々が有刺鉄線に囲まれ、KFORに保護された状態を目にし、再統合へ向けた険しい道のりを厳しく認識し、地域コミュニティーおよび地方当局と協力し、問題の解決にあたっていく決意を表明した。(10/9)
*安保理は決議1566を全会一致で採択、テロリズムが平和と安全に対する最も深刻な脅威であると非難し、各国に対し、テロ行為を支援し、あるいは計画に参加したいかなる者も訴追し、あるいは引き渡すよう求めた。決議はまた、対アルカイダ/タリバン制裁委の指定を受けていない個人やグループに対し科する手段について提案を行う作業部会を設置した。
*エジプトのタバにおいて、爆弾テロが起こり、30人以上が死亡、120人が負傷した。アナン事務総長は非難声明を発し、いかなる理由も市民を対象にしたテロ行為を正当化するものではないとの旨訴えた。
*大統領選を翌日に控えたアフガニスタンにおいて、UNAMAは準備作業がすべて完了した旨を発表した。2150万の投票用紙が印刷され、アフガニスタン全土およびパキスタン、イランの投票所に配られた。アフガニスタンにおいては約1050万人、パキスタンにおいては難民74万人、イランにおいては60万から80万の難民が有権者登録を済ませている。
2004年10月7日
- *ダルフール・ジェノサイド調査委、発足
*安保理、対リベリア制裁を協議
*パキスタンのアフガン難民74万人、有権者登録
*プロンク事務総長特別代表、ケニア入り
*カジ事務総長特別代表、イラクに戻る - *アナン事務総長はこのたび、スーダン・ダルフール地域におけるジェノサイド発生の有無を調査する委員会の発足を発表した。旧ユーゴ国際刑事裁の初代所長、イタリアのアントニオ・カセッセ教授が委員長を務める。
*安保理、対リベリア制裁に関する協議。制裁監視専門家パネル中間報告の聴取を行った。協議後、安保理議長は理事国を代表し報道声明を発し、リベリアがダイヤ/木材禁輸違反を犯さず、進展がみられることを指摘する一方、制裁解除の機はまだ熟していないとの旨を述べた。
*土曜日、アフガニスタンからパキスタンに逃れた難民約74万人が祖国の初の大統領選のため、有権者登録を行った。候補者による選挙運動は、選挙日48時間前をもって、正式に終了した。
*プロンク事務総長特別代表、ケニア入り。本日、スーダン南部で長期にわたり続く内戦終結をめざし、スーダン政府と反政府勢力SPLM/A間の和平交渉が再開するが、この会議に参加する予定。
*カジ事務総長特別代表が今週、イラクに戻った。移行プロセスを支援する方策を探り、同国の広範な政治指導者たちとの会談を行っている。
2004年10月5日
- *安保理、スーダン情勢に関する会合
*イスラエルに対するガザ撤退要求決議案、米が拒否権
*地雷除去の進捗に関する事務総長報告、発表
*MONUC:インドとパキスタン、1700人兵士を派遣準備
*ガザ:国連援助諸機関、暴力事件に警鐘 - *安保理、スーダン情勢に関する会合を開催。プロンク事務総長特別代表は、事務総長の報告書に関するブリーフィングを行い、スーダン政府によるジャンジャウィード武装解除などに進展がみられない状況を説明した。
*安保理において、米国が拒否権を行使し、ガザからのイスラエル撤退を求める決議案は否決された。アルジェリア、パキスタン、チュニジアが同決議案の共同提案国。投票内容は、賛成11、反対1(米国)、棄権3(ドイツ、ルーマニア、英国)だった。
*地雷除去の進捗状況に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は、カンボジア、コロンビア、ウガンダ、ボスニア・ヘルツェゴビナなどの国々が地雷の脅威を緩和あるいは根絶するプログラムの計画および実施に長けてきているとの旨述べた。
*安保理が国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)の任務/規模を拡大したのを受け、とインドとパキスタンはそれぞれ、850人、あわせて1700人の兵士を同ミッションに派遣すべく、準備し始めた。
*ガザにおいて、人道状況の悪化に加えて、暴力事件が頻発していることについて、国連援助諸機関は本日、パレスチナ人たちを深い危機的状況に追いやっているとして、警鐘を発した。
2004年10月4日
- *ダルフール:事務総長、AUに対し国連支援分野を申し出
*UNRWA事務局長、イスラエル申し立てに反論
*事務総長、イスラエルに対し、ガザ軍事侵攻停止求める
*今月の安保理議長国、英国
*コートジボワール担当事務総長特別代表、西アフリカ諸国へ - *アナン事務総長はこのたび、アフリカ連合(AU)に書簡を送付、スーダン・ダルフールに展開するAUの停戦監視団の拡大をはかるうえで、国連が即時に支援できる4つの分野を示した。
*国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の救急車がロケット弾運搬に使われているとのイスラエル非難を受け、ハンセンUNRWA事務局長はこのたび、同国の無人偵察機が撮影した映像を解析。その結果、ロケット弾とされた物体は病人を搬送する担架であるとの結論をだし、こうした事実と反する申し立てが、国連援助職員の身を危険に晒すことになりかねないとして、同国に謝罪を求めた。
*イスラエルのガザ侵攻によってパレスチナ一般市民の犠牲者が増えている事態を受けて、アナン事務総長は同国政府に対し、軍事侵攻をやめるよう求めた。一方、パレスチナ自治政府に対しても、民兵たちによる襲撃を抑えるよう促した。
*今月の安保理議長国は、英国が務める。本日、同国のジョーンズ・パリー国連大使は国連本部で記者会見し、今月の安保理活動について説明した。今週水曜日には正義と法の支配、28日には女性/平和/安全を扱った公開会合が予定されている旨明らかにした。
*コートジボワール担当事務総長特別代表はこのたび、ガーナ、トーゴ、ベナン、ガボン、ニジェール、マリの西アフリカ諸国歴訪の旅に出発。各国首脳と会談し、コートジボワール情勢と和平合意実施の方策について話し合う。
2004年10月1日
- *アフガン選挙:パキスタンで難民たちの有権者登録進む(3日)
*インドで爆弾テロ、事務総長非難声明(2日)
*イラク:安保理、事務総長のUNAMI安全対策歓迎
*コンゴ:安保理、MONUC任務・兵力規模拡大
*ダルフール難民:チャド、キャンプおよび周辺安全対策 - *アフガニスタン大統領選が一週間後に迫るなか、同国の紛争を逃れて隣国パキスタンに流出していた数十万の難民たちが現在、有権者登録をしている。(3日)
*インドのナガランドおよびアッサム両州において、爆弾テロ事件が起こり、多くの無辜の市民が犠牲となった。アナン事務総長はこのテロを非難し、犠牲者の遺族に哀悼の意を表明した。(2日)
*安保理は本日、国連イラク支援団(UNAMI)のための安全対策に関する事務総長提案を歓迎するとともに、加盟国に対し、国連活動に貢献するよう促した。
*安保理は決議を全会一致で採択し、国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)の任期を2005年3月まで延長するとともに、任務を拡大した。さらに兵力規模も1万6700人を上限とした拡大を承認したが、事務総長が現在の課題に取り組むために最低限必要とし提案した数値(軍人2万3900人、文民警察官507人)にははるかに及ばないものとなった。
*スーダン・ダルフールからチャドに逃れた難民たちと地元住民たちと軋轢が高まるなか、この1週間で計3人の難民が相次いで殺害された。この事態を受けて、同国当局は現在、同国東部の10のキャンプおよび周辺地域における治安対策を強化している。
2004年9月30日
- *人権高等弁務官とジェノサイド防止特使、安保理ブリーフ
*ガザおよび周辺地域で暴力事件拡大
*総会一般演説、最終日
*ロシア、京都議定書批准を決定
*熱帯低気圧「ジーン」ユニセフ事務局長、ハイチ視察 - *人権高等弁務官とジェノサイド防止担当事務総長特使は本日、安保理でブリーフィング、このたびのスーダン・ダルフール訪問に関する報告を行い、国際的な警察プレゼンスの必要を指摘した。
*過去24時間において、ガザおよびイスラエル周辺地域の暴力事件が拡大、子供を含めて多くの死傷者がでていることについて、アナン事務総長は深刻な憂慮を表明した。
*総会一般演説の最終日。セイシェル、モルジブ、バハマ、タジキスタン、スリナムなどの国々の代表が登壇した。
*ロシア政府がこのたび京都議定書を批准することを決定。アナン事務総長は京都議定書発効への動きについて、気候変動の問題解決に向けた重要な一歩であると歓迎の意を表明した。
*ユニセフのベラミー事務局長はこのたび、ハイチを訪問、熱帯低気圧「ジーン」による被災状況を調査した。訪問を終えるにあたり、救済復興活動の加速化すべく、資金拠出を呼びかけていく旨述べた。
2004年9月29日
- *コートジボワール和平:事務総長、進展欠如に遺憾
*人権高等弁務官ら、安保理でダルフール情勢報告
*総会一般演説:チャド、ダルフール難民支援訴え
*ミャンマー民主化:事務総長、国連活動支援訴え
*安保理、ギニアビサウ情勢討議 - *コートジボワール国民議会は昨日、和平プロセスについて成果のないまま終わったが、アナン事務総長はこれまであまり進展がないことに遺憾の意を表明し、当事者に対して、早急な対策を講じるよう促した。
*アルブール人権高等弁務官とメンデス・ジェノサイド防止事務総長特別顧問は明日安保理において、このたびの1週間にわたるスーダン・ダルフール視察訪問について報告する。
*総会一般演説。チャド外相が登壇、スーダン・ダルフールを逃れ、自国に流入する難民への国際支援を訴えた。このほか、この日、中央アフリカ共和国、モーリタニア、東ティモールなどの国々の代表が演説した
*ミャンマー情勢に関するハイレベル協議が行われた後、アナン事務総長は声明を発し、各国がその行動を倍加し、ミャンマー民主化をめざす国連の活動を支援するよう訴えた。
*安保理、ギニアビサウ情勢討議。討議後、安保理議長は理事国を代表し報道声明を発し、同国の政治指導者たちが来年の大統領選後も、和平プロセスを継続して進めていくことの重要性を訴えた。
2004年9月28日
- *事務総長、イスラエルに無辜のパレスチナ人保護訴え
*アフガン大統領選迫る、暴力事件拡大の恐れ指摘
*総会一般演説:キリバス、モーリシャス、バヌアツなど
*人権高等弁務官、ダルフールから戻る
*WHO、妊婦の出産時死亡減らす努力 - *中東における最近の紛争事件で死傷者がでた事態を受け、アナン事務総長はイスラエルに対し、子どもたちを含め、無辜のパレスチナ人の安全を守るよう訴えた。
*アフガニスタン大統領選が迫るなか、ゲーノ平和維持活動担当事務次長は選挙の妨害をねらった暴力事件が頻発する可能性を指摘し、警告を発した。安保理ブリーフィング後、記者団に語った。
*総会一般演説。キリバス、モーリシャス、バヌアツ、パプアニューギニア、ソロモン諸島などの国々の代表が登壇した。
*アルブール人権高等弁務官はこのたび、スーダン・ダルフール訪問からジュネーブに戻り、同地域における治安および人道プレゼンスの拡大の必要を訴えた。
*世界中で、毎年、50万人の女性が出産時に死亡していく状況を改善すべく、世界保健機関(WHO)はこのたび、UNFPAやユニセフ、世銀などとの共同事業を開始した。
2004年9月27日
- *総会一般演説、第2週入り
*コートジボワール、ギニア、ヨルダンなど演説
*人権高等弁務官、ダルフール視察終える
*安保理、コートジボワールに関する協議
*大量破壊兵器:安保理パネル委員長、記者ブリーフ - *本日午後、総会において、コートジボワール、ギニア、ヨルダン、ウクライナ、ケニアなどの国々の代表が一般演説を行った。
*アルブール人権高等弁務官はこのたび、スーダン・ダルフール視察を終え、同地域の避難民のほとんどが「壁のない刑務所」のような状況で日々を送っていること、スーダン政府が危機事態の深刻さを否定し続けていることを指摘した。
*安保理、コートジボワールに関する協議。協議後、議長は理事国を代表して報道声明を発し、同国の国民和解プロセスの進展欠如に憂慮を示すとともに、バグボ大統領に対し、今年7月アクラで開催した和平サミットでの誓約を履行するよう求めた。
*総会一般演説、第2週目入り。本日午前中、マレーシア、シリア、中国、インドネシア、フィリピン、サウジアラビアなどの国々の代表が演説した。
*安保理決議1540の下、大量破壊兵器がテロリストらの手に渡るのを防ぐべく設置されたパネルのモトク委員長はこのたび国連本部で記者ブリーフィングし、同パネルがまもまくトルクメニスタンおよびマルタからの報告を受けるとの旨述べた。初回の国別報告の提出期限は10月28日。
2004年9月24日
- *アフガニスタン:重火器の半分近く回収(9/26)
*ダルフール:安保理、AU議長ブリーフィング聴取
*総会一般演説、4日目
*イラク首相、同国復興支援求める
*ハイチ:ISDR、災害対策への投資訴える - *アフガニスタンの選挙実施(来月)が迫るなか、武器回収の機運が高まっているが、UNAMAは本日、同国における重火器の半分近くの回収が行われたとの旨明らかにした。(9/26)
*安保理は、スーダン・ダルフール情勢に関する公開会合を開き、AUのオバサンジョ議長の報告を聴取した。アナン事務総長は冒頭演説、ダルフールの危機は単にアフリカの危機ではなくグローバルなものであると訴えた。
*総会一般演説、4日目。イラクのアラウィ首相は登壇し、近隣諸国および国際社会に対し、同国の復興やテロリストたちとの闘いへの支援を求めた。この日は、イラクの他、カーボベルデ、サモア、トリニダード・トバゴ、ルクセンブルク、エジプト、ノルウェーなどの国々の代表が演説した。
*ハイチが先週末、熱帯低気圧「ジーン」に襲われ、1000人以上が死亡、1200人が行方不明となった事態について、国際防災戦略(ISDR)ジュネーブ本部は本日、同国の早期警報体制欠落や大規模な森林伐採を指摘するとともに、同国政府および国際社会に対して、災害対策への投資を訴えた。
*本日午前中、総会一般演説において、サオトメプリンシペ、マケドニア旧ユーゴスラビア共和国、アゼルバイジャン、セントビンセントグレナディーン、フィジーなどの国々の首脳が演説した。
2004年9月23日
- *総会一般演説、3日目
*スーダン外相、一般演説
*ダルフール:明日、安保理公開会合
*先住民の人権:特別報告者、総会報告
*ネパールで保健衛生施設に爆弾襲撃 - *総会一般演説、3日目。午前中、セネガル、キプロス、ボツワナ、ナイジェリア、インド、ドイツ、イスラエルなどの首脳が演説した。
*スーダン外相が総会で一般演説を行い、ダルフールの和平と人権尊重に尽力する旨を述べたが、対スーダン安保理決議については非難した。スーダンの他、本日午後、ギニアビサウ、ガンビア、ホンジュラス、ガーナ、ウルグアイなどの首脳が演説を行った。
*明日、安保理はスーダン・ダルフール情勢に関する公開会合を開催する。オバサンジョ・ナイジェリア大統領が、ダルフールに監視部隊を派遣し、スーダン政府と反政府勢力間の和平交渉を主宰するアフリカ連合(AU)の議長として、最新状況を報告する。
*先住民の人権および基本的自由に関する特別報告者Rodolfo Strvenhagen氏はこのたび、総会への報告において、「世界の先住民の国際10年」の成果が少ないこと、依然として、先住民の生活水準が低いことなどを指摘した。
*ネパールの保健衛生施設がこのたび爆弾襲撃を受け、はしかワクチンなど医療品が破壊された。同国においては、はしか予防接種キャンペーンが木曜日にスタートしたばかり。即時にワクチン補充の手配がとられたが、ユニセフは本日、懸念を表明した。
2004年9月22日
- *国連総会一般演説、2日目。ボスニア、ペルー、ナミビアなど
*安保理、紛争後国家の持続的平和建設に関する会合開催
*中東外交カルテット、国連本部で会合開催
*ダルフール:国内避難民が急増、145万人に
*事務総長、エルサレムの自爆テロを非難 - *国連総会一般演説、2日目。ボスニア・ヘルツェゴビナ、ペルー、ナミビア、南アフリカ、ジブチ、パラグアイ、パキスタン、ラトビア、ジンバブエなどの国々の首脳が演説した。
*安保理は、紛争で引き裂かれた国々の持続的平和建設に関する会合を開催。アナン事務総長は演説し、紛争後の国々の平和建設は、十分な資源や訓練をつんだ要員などの諸条件が満たされたときにのみ、達成可能なものであるとの旨述べた。
*中東外交カルテット(国連、EU、ロシア、米国)はニューヨーク国連本部で会合を開催。中東和平ロードマップについて、これまでに大きな進展がみられないものの、その実施に向けた支援を約束した。
*スーダン・ダルフールにおいて、国内避難民の数が急増し、145万人となった。国連援助諸機関はこのたびアクセスが可能となった地域の調査に入ったことから、この数がさらに増加することが予測される。
*アナン事務総長はこのたび、エルサレムの自爆テロを強く非難、イスラエル政府に弔意を表明するとともに、パレスチナ暫定自治政府に対し、テロ防止のためにあらゆる措置を講じるよう訴えた。
2004年9月21日
- *国連総会一般演説、スタート
*事務総長、法の支配の軽視に遺憾の意
*アフガニスタン大統領、国際社会の支援訴える
*ダルフール:人権高等弁務官と特別顧問の滞在2日目
*熱帯低気圧「ジーン」で600人以上死亡 - *国連総会一般演説、スタート。国家元首および政府首班95人が国連本部に到着し始めた。ブッシュ米大統領はその演説において、国連に対し、テロとの戦いの一環として、アフガニスタンやイラクの民主化を支援するよう訴えた。初日の午前中、演説したのは、米国の他には、ブラジル、カタール、ガボン、スイス、タンザニア、タンザニア、スリランカ、などの首脳たち。
*アナン事務総長は総会で演説し、世界において、法の支配が軽視されていることに遺憾の意を表明した。そして、各国指導者に対し、国内および国際問題への対処における法の基本的原則に対する尊重を回復すべく、自らの権限内で全力を尽くすよう訴えた。
*本日午後、総会一般演説を行ったのは、アフガニスタン、モザンビーク、フィンランドなど。アフガニスタンのカルザイ大統領は、2週間後に大統領選が実施されることを指摘し、誕生したばかりの民主国家に対する支援を訴えた。
*アルブール人権高等弁務官とメンデス事務総長特別顧問は、スーダン・ダルフール入りしてから2日目。避難民キャンプを視察し、スーダン政府担当者、国連機関やNGO職員からの聴取を続けている。この2人によれば、ほとんどの住民がダルフール地方当局による安全対策に懐疑的である。
*国連ハイチ安定化ミッション(MINUSTAH)によれば、熱帯低気圧「ジーン」がハイチとドミニカ共和国を襲い、600人以上が死亡、少なくとも1000人が行方不明となっている。一方、近隣諸国においては、国連援助諸機関が支援活動を続けている。
2004年9月20日
- *人権高等弁務官と事務総長特別顧問、ダルフール入り
*ハイチを熱帯低気圧が襲う、緊急援助活動開始
*明日、総会一般演説スタート
*ミレニアム開発目標の達成遠し、と事務総長
*コートジボワール、「平和の回廊」設置 - *アルブール人権高等弁務官とメンデス・ジェノサイド防止担当事務総長特別顧問の2人がスーダンのダルフールに到着した。ダルフールの最新情勢を調査し、ジャンジャウィードによる襲撃から市民を守る方策を探る。
*ハイチにおいて、熱帯低気圧「ジーン」により、洪水や土砂崩れが起こり、百人単位の死者がでた。国連援助諸機関は速やかに、緊急援助活動を開始した。
*明日、総会一般演説がスタートする。本日現在、国家元首62人、政府首班21人、副大統領2人、皇太子1人、首相/外相12人、さらに外相91人、副外相1人が出席を予定している。
*ニューヨーク国連本部において、世界各国の指導者たちが集い、貧困と飢餓について話し合った。アナン事務総長は演説、世界において、飢えに苦しむ人々が増え、一部の国においては生活水準が後退していることを指摘し、ミレニアム開発目標の達成までの道のりがまだ遠いとの旨訴えた。
*コートジボワールにおいて、「平和の回廊」が設置され、国連の援助活動や、紛争で分断された家族たちの再開が可能になった。
2004年9月16日
- *ダルフール:事務総長、人権高等弁務官と特別顧問を派遣
*アフガニスタン:国連職員、ヘラトに段階的復帰
*事務総長のBBCインタビュー
*アフリカのエイズ特使、記者ブリーフィング
*新総会議長、メディアに対し、国連支援求める - *アナン事務総長は国連本部で記者団に対し、今週、人権高等弁務官とジェノサイド防止担当事務総長特別顧問の2人をスーダンのダルフール地域に派遣し、民兵たちによる残忍な襲撃から人々を守る諸策を練るとの旨述べた。2人は首都ハルツームに土曜日に到着する予定。
*日曜日に国連やNGOの事務所に対する襲撃事件が起こったアフガニスタンのヘラトに、国連職員が段階的に復帰している。一週間以内には、国連活動を再開できる見通し。UNAMAスポークスマンがカブールで記者ブリーフィングし、明らかにした。
*アナン事務総長はイラク戦争が国連憲章の枠内で予防行動の問題に対処し、武力行使の問題に関する共同努力を払わなければならないと考えている。国連スポークスマンが国連本部での記者ブリーフィングで、事務総長のBBCとのインタビューでの発言に関する質問に応え、述べた。
*アフリカHIV/エイズ担当事務総長特使ステファン・ルイス氏は国連本部で記者ブリーフィングし、アフリカ南部諸国がHIV/エイズとの闘い決意を示しているが、多くの国が行動を取るのが遅れ、障害も多く残っているとの旨指摘した。
*ジャン・ピン新総会議長は国連本部で記者会見し、メディアに対し、国連が諸問題の解決を図り、総会が指導的役割を果たすのを支援するよう訴えた。
2004年9月15日
- *北ダルフール州に大規模避難民到着
*リベリア:UNMILに関する事務総長報告、発表
*UNFPA、世界人口白書を刊行
*国際諸条約批准の必要
*ブルンジ:国内避難民のための一時避難所設営 - *昨夜から今朝にかけて、北ダルフール州の中心都市El Fasherに2000人から4000人規模の国内避難民が到着した。国連人道援助諸機関は、なぜ国内避難民が近くのZam ZamやAbu Shoukの既設キャンプに移動しなかったのか、その背景を調査している。
*国連リベリア・ミッション(UNMIL)に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は、UNMILがリベリアの安定を着実に進めてきたことを評価した。一方で、2005年10月の大統領・議会選挙に向けて準備を進めていくうえで、多くの課題が待ち受けていることを指摘し、国際援助が緊急に必要である旨訴えた。UNMILの任期については、2005年9月19日までの1年間延長を勧告した。
*国連人口基金(UNFPA)は本日、2004年版世界人口白書を刊行した。1994年のカイロ会議で打ち出したプログラムの達成に向けて、世界が進展を見せていると述べた。しかし一方で、あらゆる人々に対し、リプロダクティブ・ヘルス・ケア、HIV/エイズ、母子保健衛生に対するアクセスを得ることができるようにするためには、深刻な資金不足状態にあることを指摘した。
*国連条約課のPalitha Kohona課長は国連本部で記者ブリーフィング、世界各地において、文民が武力紛争の犠牲になっていることを指摘し、今年の国際諸条約促進における主要なテーマは文民保護となる旨を訴えた。
*ブルンジ政府軍と反政府勢力が首都ブジュンブラ近くで衝突するなか、国連人道援助諸機関およびNGOは推計2万5000人の国内避難民のための一時避難所を設営している。
2004年9月14日
- *カジ事務総長特別代表、安保理でブリーフ
*第59回総会、開幕
*ダルフール:国連援助諸機関とNGO、援助活発化検討
*国連援助諸機関、カリブ諸国への支援強化
*紛争後国家における女性の正義に関する会議 - *カジ事務総長特別代表は安保理でブリーフィングし、イラクにおける暴力連鎖が続いていることを指摘し、治安の欠如が同国再建努力や、来年1月の選挙実施に対する国連支援活動の障害となっている旨述べた。
*第59回総会、開幕。ジャン・ピン新議長は冒頭演説し、テロ、疾病、貧困など、世界の諸問題を解決するため、緊急かつ効果的な行動を訴えた。
*WHOがこのたび、スーダン・ダルフール地域に関する調査報告を発表、200人を超える避難民が毎日、不衛生なキャンプで命を落としていく状況を明らかにした。これを受けて、国連人道援助諸機関やNGO代表が、エーゲラン緊急援助調整官の招請した会合において、援助活動の活発化の方策を話し合った。
*国連人道援助諸機関は現在、ハリケーン「アイバン」で被災したカリブ海地域諸国への支援を強化しているところ。ユニセフによれば、UNDACの3人チームはこのたび、最も酷い被害を受けた国、グレナダに入った。同チームは今後、国家当局が対応を図るのを支援していく。
*紛争後国家における女性の正義に関する会議(UNIFEM、ILAC開催)を前に、UNIFEM事務局長は国連本部で記者団に対し、紛争で破壊された国々の女性は性的暴力に晒され、男性が受けるほどの保護は期待できないとの旨述べた。
2004年9月13日
- *アフガン:安保理、ヘラト国連事務所襲撃を非難
*対アルカイーダ/タリバン制裁委・委員長、安保理ブリーフ
*事務総長、ハリケーン「アイバン」の犠牲者遺族に哀悼の意
*スーダン:「共同実施メカニズム(JIM)」、金曜日に次会合
*第58回総会、閉幕 - *安保理議長は理事国を代表し報道声明を発し、アフガニスタン・ヘラトの国連事務所襲撃事件を非難、同国の全当事者に対し、10月9日予定の大統領選を平和的かつ民主的に実施するよう訴えた。
*対アルカイーダ・タリバン制裁監視委のムーニョス委員長は安保理公開ブリーフィングにおいて、アルカイーダ、タリバンからの脅威が絶えず変質、進化していることを指摘、テロとの戦うための新しい方策を考える必要を訴えた。
*カリブ海地域を襲ったハリケーン「アイバン」の犠牲者遺族に対し、アナン事務総長は本日、哀悼の意を表明した。国連人道援助諸機関は現在、家を失くした人々に対する支援を活発化している。また、ハリケーンが今後、通過する地点にいる人々への支援対策を準備中。
*スーダン政府によるジャンジャウィード武装解除などのコミットメント実施を任された「共同実施メカニズム(JIM)」は今週金曜日、次回会合を開く予定。
*第58回総会、終了。ハント総会議長は、イラク戦争に続いて、国連を覆った信頼危機の克服をめざした総会の努力を評価した。明日、第59回総会が開幕する。
2004年9月12日
- *アフガン:ヘラトで国連やNGO事務所に襲撃
- *アフガニスタンのヘラトにおいて、国連やNGO、独立人権委の事務所が襲撃を受けた。アナン事務総長はこの襲撃を非難するとともに、アフガン和平プロセスへの国連の強固なコミットメントを約束した。
2004年9月11日
- *アフガン:へラトなど州知事任命、UNAMA歓迎
*ペトロス総主教事故死:事務総長、哀悼の意 - *アフガニスタンのヘラトやゴールの州知事がこのたび任命されたことについて、UNAMA代表は歓迎の意を表明し、来月の選挙前の和解の重要性を強調した。
*エジプト・アレクサンドリアのペトロス総主教が今朝、ヘリコプター墜落事故死。アナン事務総長は、その突然の死に悲しみを表明、ギリシャ正教コミュニティーに対し、哀悼の意を示した。
2004年9月10日
- *スーダン決議案:安保理非公開協議
*ハイチ:安保理、不正規武装グループの武装解除迫る - *スーダンに関する決議案について、安保理が非公開協議開催。一方、サヌーン事務総長特別顧問(アフリカ担当)はクウェートを訪問。スーダン・ダルフール地域の人道危機事態に世界の関心を集めることをねらう。
*ハイチにおいて不正規武装グループが活動を活発化しているなか、安保理は本日、議長声明を発し、これら武装グループの武装解除を緊急に図るよう求めた。
2004年9月9日
- *ダルフール:安保理、非公開協議
*インドネシアのオーストラリア大使館近くで車爆弾
*食糧輸送隊、サハラ砂漠からチャドに到着
*UNAMIに関する事務総長報告、発表 - *安保理、スーダン・ダルフール情勢に関する非公開協議。米国はダルフール人道危機事態の打開をめざした決議案を提出しているが、ダンフォース大使は安保理協議後、同決議案が好意的な反応を得ているとの旨を記者団に説明した。
*インドネシアの首都ジャカルタのオーストラリア大使館近くで車爆弾が爆発し、少なくとも8人が死亡し、100人以上が負傷した。アナン事務総長はインドネシア政府と犠牲者の遺族に対し、哀悼の意を表明するとともに、すべてのテロ行為を非難した。
*スーダン・ダルフールからチャドに流出した避難民に対し食糧を届けるべく、リビアからサハラ砂漠を通って移動していた輸送隊が23日間の旅を終えて、昨夜、チャドに無事到着した。
*国連イラク活動(UNAMI)に関する事務総長報告、発表。同報告において、アナン事務総長は、イラクにおいて、国連職員が非常に危険な状況のなかで活動していることを指摘した。
2004年9月8日
- *イラクで人質事件相次ぐ、事務総長が憂慮
*ダルフール:安保理が明日、協議を予定
*民主主義/政治/国家に関する国際セミナー、メキシコで
*事務総長、インド・パキスタンのさらなる対話を求める
*カリブ海地域をハリケーン「アイバン」が襲う - *イラクにおいて人質事件が相次ぐなか、アナン事務総長は、人質となった人々の安否に憂慮を示すとともに、その即時かつ無条件の解放を訴えた。
*安保理は明日、スーダン・ダルフールの人道・治安状況に関する協議を行う予定。一方、ナイジェリアのアブジャにおいては、AU仲介の下、スーダン政府と反政府勢力SLAとJEMの交渉が続いている。
*メキシコにおいて、民主主義/政治/国家に関する国際セミナーが開幕。アナン事務総長は演説において、ラテンアメリカには強固な民主主義の伝統があるものの、その恩恵が地域の貧しい人々に届いていないとし、選挙の価値に対する人々の懐疑心をなくすべく、より良い政治的リーダーシップが発揮されるよう求めた。
*インドとパキスタン両国政府高官が今週、和平交渉を行ったが、アナン事務総長は本日、両国に対し、関係改善に向けた対話を継続するよう訴えた。
*カリブ海地域がハリケーン「アイバン」に襲われ、大きな被害がでた。国連人道諸機関は被害地域に対し、スタッフ派遣と緊急援助物資の搬送を急いでいるところ。
2004年9月7日
- *スーダン:安保理、来週中にも行動へ
*ロシア南部子供惨殺:事務総長、テロとの闘い訴え
*WFP、ダルフール避難民100万人近くに食糧提供
*国連森林フォーラム、国連本部で会合スタート
*ハイチ:MINUSTAHに関する事務総長報告、発表 - *アナン事務総長はスーダンのダルフール危機事態に関して、安保理が来週中にも行動をとることができるであろうとの旨述べた。また、AU監視部隊に対する国際的支援を訴えた。本日、国連本部登庁時に記者団に対するコメントのなかで語った。
*アナン事務総長は本日、ロシア南部学校のテロで子供たちが惨殺されたことについて、国際社会がともにテロと闘う必要を強調した。休暇後初の記者団との会合において、質問に答えるなかで述べた。
*WFPは8月中、ダルフールの避難民100万人近くに対し、食糧を提供したが、目標とした120万人に到達しなかったことを指摘した。
*国連森林フォーラムはこのたび、国連本部で4日間にわたる会合を開始した。世界中で急速に消失する森林の保全管理について話し合う。
*国連ハイチ安定化ミッション(MINUSTAH)に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長はハイチが安定と発展に向けて一定の進展をみせているものの、法の支配は依然脆弱であり、武装集団も引き続き、同国の諸制度を無視した行動をとっているとの旨述べた。
2004年9月3日
- *ロシア学校人質事件:事務総長、テロ行為を非難
*スーダン:政府とSLA/JEM、治安問題話し合い
*ブルンジ虐殺事件:安保理非公開会合、国連調査報告
*スーダン:事務総長、国際プレゼンス拡大訴え
*レバノン首相、HABITAT賞を受賞 - *ロシア南部学校人質事件で多くの子供たちが死傷したことについて、アナン事務総長は戦慄を表明するとともに、すべてのテロ行為を非難した。
*ナイジェリアのアブジャで和平交渉を進めているスーダン政府とダルフール反政府勢力SLAとJEMはこのたび、主要議題の第2項目、治安問題に関する話し合いを開始した。
*ブルンジにおいて、コンゴ民主共和国のツチ族160人が残忍な方法で虐殺された事件について、安保理は非公開会合を開き、国連調査に関する口頭報告を聴取した。安保理議長は理事国を代表して報道声明を発し、暫定調査結果が示唆しているのは、事件に責任を負っているのは、ブルンジ反政府勢力ではなく、ルワンダとコンゴ民主共和国の戦闘員たちであるとの旨述べた。
*アナン事務総長は安保理宛報告書を発表し、スーダン・ダルフール地域において、人々に対する襲撃が引き続き、民兵たちの武装解除がほとんど進んでいないことを指摘し、国際プレゼンスを早急に拡大する必要を訴えた。
*レバノンのハリリ首相は本日、同国の紛争後復興において、卓越したリーダーシップを発揮したことを称えられ、HABITATのSpecial Citation賞を受賞した。
2004年9月2日
- *スーダン:安保理、公式会合を開催
*ロシア南部学校人質事件、3日目迎える
*スーダン政府と反政府勢力、議定書案に合意
*ソマリア干ばつ:国連、援助資金拠出拡大求める
*グアテマラ:国連、農場占拠者立ち退きめぐる暴力調査訴え - *安保理は本日、スーダン政府による安保理決議遵守に関する公式会合を開催。プロンク事務総長特別代表は同国政府がジャンジャウィード武装解除やその市民攻撃を止めさせる努力を怠っているとの旨述べた。
*ロシア南部学校での人質事件が3日目を迎えるなか、オララ・オトゥヌ事務総長特別代表(子どもと武力紛争担当)は本日、すべての人質の即時解放を訴えた。
*スーダン政府と反政府勢力2組織SLAおよびJEMはこのたび、ダルフールの人道状況緩和すべく、AUが国連などの支援を受けて作成した議定書案に合意した。
*干ばつに襲われるソマリアにおいて、100万人が緊急人道援助を必要とするなか、同国で活動する国連事務所は国際ドナーに対し、援助資金拠出を拡大するよう訴えた。
*グアテマラ・Retalhuleu州の農場占拠者たちの強制立ち退きをめぐる暴力事件について、国連グアテマラ検証団(MINUGUA)はこのたび、声明を発し、同国当局に対して、徹底調査を行うよう求めた。
2004年9月1日
- *ロシア南部:学校で100人以上が人質に
*スーダン・ダルフール:安保理、最新報告を受けとる
*グアテマラ:MINUGUA、土地をめぐる衝突事件解決求める
*旧ユーゴ国際刑事裁:ミロシェビッチ、審理引き伸ばしの疑いを否定
*コートジボワール平和建設に関する事務総長報告、発表 - *ロシア連邦南部の学校で、子どもを含み、100人以上が人質となっていることについて、アナン事務総長は最も強い調子で非難し、人質の即時解放を訴えた。
*安保理は本日、スーダン・ダルフールに関する最新報告を受け取った。明日には、安保理公開会合が開かれ、プロンク事務総長特別代表がジャンジャウィード武装解除進展状況等について最新報告を行う予定である。
*グアテマラにおける土地をめぐる暴力的衝突事件について、国連グアテマラ検証団(MINUGUA)は遺憾の意を表明し、問題の解決に向けた戦略的対応を求めた。
*ミロシェビッチ元旧ユーゴ大統領は旧ユーゴ国際刑事裁公判において、審理を遅らせることをねらって、自らが服用している薬を変えたとの疑惑を否定した。
*コートジボワールの平和建設に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は、同国において、暴力が継続し、その経済社会状況が悪化しているとともに、他の西アフリカ諸国に及ぼす影響を指摘、同国の政治指導者に対し、平和に向けた実質的措置を即時に講じるよう訴えた。
2004年8月31日
- *イラク:ネパール人人質12人殺害、事務総長が非難
*イスラエルで爆破テロ、少なくとも15人死亡
*ダルフール:国連、行方不明の人道活動家の捜索救助中
*モスクワで爆破テロ、アナン事務総長、非難
*ロンドンでカイロ会議10周年記念円卓会合 - *イラクでネパール人人質12人が残忍な方法で殺害されたことについて、アナン事務総長は非難し、犠牲者の遺族に深い同情と弔意を表明した。
*イスラエルのベルシェバで爆破テロが発生し、少なくとも15人が死亡し、多数の負傷者がでたことについて、アナン事務総長はパレスチナ自治政府に対し、犯人を逮捕し、法の裁きにかけ、こうした憎むべき犯罪に終止符を打つべく、最善の努力を払うよう求めた。
*スーダン・ダルフールにおいて、WFP職員3人とNGO職員5人が土曜日から行方不明となっているが、国連は現在、これら職員の捜索救助活動を行っている。
*モスクワでの爆破テロ事件について、アナン事務総長は最も強い調子で非難し、ロシア国民および犠牲者の遺族に対し、哀悼の念を表明した。
*ロンドンにおいて、国際人口開発会議10周年記念円卓会合「カウントダウン2015」が開催された。オベイドUNFPA事務局長は会合で演説し、開発途上諸国がリプロダクティブ・ヘルス、女性の権利において著しい進展をみせているが、先進国が10年前に目標達成に向け誓約した拠出額61億ドルのうち、すでに支払いがあったのは半分を少し上回る程度である旨を指摘した。
2004年8月30日
- *ダルフール避難民、レイプや暴力の継続被害
*国連ブルンジ活動に関する初の事務総長報告、発表
*アフガニスタン:2件の爆破事件で多くの死傷者
*ルワンダ国際刑事裁:ルワンダ軍上級将官、初審理
*ナイジェリア/カメルーン、ICJ判決の平和的実施話し合い - *国連国内避難民部のマクナマラ部長はナイロビで記者会見し、スーダン・ダルフール地域の避難民が心的外傷を負い、屈辱的処遇を受け、レイプや暴力、故郷帰還を求める圧力に継続的に晒されている、と訴えた。
*国連ブルンジ活動(ONUB)に関する初の事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長はGatumba難民キャンプでの虐殺事件について、直後に犯行声明をだしたブルンジ反政府勢力が事件発生時、実際には別の場所におり、虐殺はコンゴ民主共和国の反政府勢力とブルンジ分子によって行われたとする目撃者の証言を指摘した。
*週末、アフガニスタンにおいて、2件の爆破事件が起こり、多くの死傷者がでた。アナン事務総長は本日、同国の選挙プロセスを阻害する目的で暴力事件が引き続いていることに深い憂慮を表明した。
*ルワンダ国際刑事裁判所において、ルワンダ軍上級将官(当時)のAloys Simba氏の初審理が行われた。裁判所検察官は、同氏がジェノサイド、その他の戦争犯罪で主要な役割を果たしたとの旨述べた。
*ナイジェリア/カメルーンの代表はこのたび、アナン事務総長が設置した両国合同委員会において、バカシ半島の領有権をめぐる国際司法裁判所判決(2002年)の9月15日までの平和的実施について話し合った。
2004年8月28日
- *スーダン難民:WFP、チャドキャンプへ向けリビア出発
- *WFP輸送車列は本日、チャドの難民キャンプに向け、リビアを出発した。WFPは先月、リビアと合意を交わし、サハラ砂漠を横断するルートを使い、スーダン・ダルフールの戦闘を逃れ、チャドの難民キャンプに避難する人々に食糧輸送することが可能になった。
2004年8月27日
- *スーダン政府と国連、民兵組織の武器引渡し立会い
*国連、チャドのスーダン避難民への支援金アピール
*コンゴ難民:ブルンジの国境地帯から内陸部へ
*カメルーンとナイジェリア、バカシ半島の領有権話し合いへ - *このたびスーダン入りした国連と同国政府の共同ミッションは本日、政府支援の民兵組織メンバー約200人が武器引渡しを行う場に立ち会った。
*国連はこのたび、スーダン・ダルフールの戦闘を逃れチャド東部に避難する20万以上の人々を支援すべく、年末までに必要とする金額を当初の3倍以上の1億6600万ドルに設定し、国際社会に拠出を求めるアピールを発した。
*コンゴ民主共和国からブルンジに流出した難民たちはこのたび、緊張が高まる国境地帯から内陸部の難民キャンプに移動した。
*カメルーンとナイジェリアが資源に恵まれたバカシ半島の領有権をめぐり対立している問題について、両国の合同委員会が今週土曜日、特別会合を開催し、話し合う。
2004年8月26日
- *イラク:米/暫定政府とサドル師、戦闘終結合意
*プロンク特別代表、ダルフール訪問開始
*コートジボワール:反政府勢力地域住民、衛生得られず
*コンゴ/ブルンジ国境地帯:国連、治安対策強化
*対ソマリア武器禁輸:専門家パネル・メンバー再任 - *イラク・シーア派最高権威シスターニ師の仲介により、ナジャフにおける米国/暫定政府軍とサドル師率いる民兵との間の戦闘終結に関する合意が成立した。アナン事務総長は歓迎の意を表明した。一方、本日、クファで起こった暴力事件によって、多くの死傷者がでたことに深い憂慮を示すとともに、国連がイラク政治移行支援の用意があることを繰り返し表明した。
*来週、安保理はスーダン政府が治安回復や民兵武装解除を誠実に履行しているかどうか決定する予定。この安保理会合を前に、プロンク事務総長特別代表は本日、3日間にわたるダルフール訪問を開始した。
*コートジボワールにおいて、反政府勢力の支配下に置かれた地域の住民の大半が基礎的衛生、水、教育サービスを受けられずにいる。国連人道チームが先週、これら地域を訪問し調査したが、本日、その結果を明らかにした。
*8月13日夜、Gatumbaの難民一時収容所で起こったツチ族160人の殺害事件を受けて、MONUCとONUBはその再発を防ぐべく、国境地帯の治安活動を強化している。
*対ソマリア武器禁輸の違反者を明らかにし、その遵守を強化すべく、アナン事務総長はこのたび、専門家パネルのメンバーを再任した。
2004年8月25日
- *スーダン:OCHA、援助資金不足額の拠出求める
*UNAMA代表、安保理ブリーフィング
*カジ特別代表、初のバグダッド訪問を終了
*国連本部で全米オープンテニス・ドロー式典
*ハイチ暫定選挙評議会、MICAHから900万ドル受領 - *OCHAはこのたび、対スーダン援助に必要な資金7億2200万ドルのうち、拠出済みの金額は40%に留まっており、4億3400万ドルが足りないとし、国際社会に対し、不足額拠出を求めた。
*UNAMA代表、安保理ブリーフィング。10月のアフガニスタン大統領選を前に、タリバンなど過激派グループによる暴力的攻撃の激化が予想されることを指摘し、有権者や選挙支援要員の保護を訴えた。
*カジ事務総長特別代表は本日、初のバグダッド訪問を終了した。滞在中、数多くの政治指導者や市民社会代表と会談し、イラクの再建における国連の役割について話し合った。
*全米オープンテニス・ドロー式典がニューヨーク国連本部で執り行われた。タルーア広報担当事務次長は式典での演説において、スポーツにおける寛容、チームワーク、相互尊重に焦点を当てた。
*ハイチ暫定選挙評議会はこのたび、ハイチ国際文民支援団(MICAH)から、2000年の活動経費の残額900万ドル以上を受領した。
2004年8月24日
- *スーダン政府、SLM/AとJEMと和平交渉。
*イラク:カジ事務総長特別代表、暫定政府高官と会談
*イスラエル西岸入植地拡大:事務総長、懸念
*東ティモール、長期的国際支援が必要
*UNHCR、コロンビア政治家と会談 - *ナイジェリアにおいて、スーダン政府と2つの反政府勢力SLM/AとJEMとの和平交渉が開催中。国連からは、サヌーン事務総長特別顧問(アフリカ担当)がオブザーバー参加している。
*イラク訪問中のカジ事務総長特別代表は本日、暫定政府高官と会談し、再建開発活動における国連の役割について話し合った。
*イスラエルによる西岸入植地の拡大が伝えられることについて、アナン事務総長は声明を発し、強い懸念を表明し、同国に対し、その中止を求めた。
*アナビ平和維持活動担当事務次長補は安保理に対し、国連東ティモール支援団(UNMISET)に関する事務総長報告について説明、同国政府が国連から治安権限を引き継いでから、概ね安定と平和が続いているとしながらも、国際社会の支援が長期的に必要であるとの旨訴えた。
*UNHCRはこのたび、コロンビアの政治家と会談し、首都ボゴタ周辺の避難民の人権状況改善について話し合った。
2004年8月23日
- *イラク:カジ特別代表、アラウィ暫定首相と会談
*プロンク特別代表、ダルフール訪問終了
*ダッカ野党集会で爆発:アナン事務総長、非難声明
*奴隷貿易とその廃止を記念する国際デー
*エチオピア降雨量減少、栄養不良と疾病招く - *カジ事務総長特別代表はバグダッドでアラウィ暫定首相と会談し、ナジャフで続く戦闘や同国の再建に果たす国連の役割について話し合った。
*プロンク事務総長特別代表はスーダンのダルフール避難民キャンプ視察訪問(3日間)を終えた。滞在中、人道活動家や避難民リーダーたちと会合を持った。
*土曜日、バングラデシュの首都ダッカで開かれた野党集会に手榴弾が投げ込まれ、10人余りが死亡した。アナン事務総長は市民に対する暴力を強く非難し、犯人の逮捕と裁判を求めた。
*奴隷貿易とその廃止を記念する国際デー。ユネスコの松浦事務局長はメッセージを発し、国際諸条約によって奴隷制が撤廃されているが、現在、新しい形での慣行により、子どもを含む多くの人々に影響を及ぼしているとの旨述べた。
*エチオピア中南部のオロミヤ地域において、降雨量が少ないことから、栄養不良および疾病が増加している。OCHAは本日、深い懸念を表明した。
2004年8月22日
- *アフガン:国連専門家、刑務所での人権侵害を非難
*事務総長、ソマリア暫定連邦議会樹立を歓迎
*ブルンジに第二難民キャンプ、国連とブルンジ合意
*プロンク事務総長特別代表、ダルフール訪問
*ダルフールで暴力と不安定情勢続く - *アフガニスタンの不法刑務所で起こった人権侵害事件について、国連独立専門家は非難声明を発し、収容者を釈放する問題に関し、米国からの説明を求めているとの旨のべた。
*ケニアの首都ナイロビで、ソマリア暫定連邦議会樹立式典が執り行われた。アナン事務総長は歓迎の意を表明した。
*国連はこのたび、ブルンジと合意に達し、コンゴ民主共和国との国境地帯から離れ内陸に入った場所に第二キャンプを設営することとなった。
*プロンク事務総長特別代表はスーダン西部のダルフールを訪れ、人道活動家や同国政府担当者と会談し、また国内避難民キャンプを視察した。
*スーダンのダルフールにおいて、暴力と不安定な情勢が続いていることについて、国連人道活動家たちは新たに3万人の人々が隣国チャドに流出する恐れがあることに懸念している。
2004年8月19日
- *バグダッド国連事務所爆破テロ一周年
*事務総長、ジュネーブで演説
*ブルンジでの難民大量虐殺:ジュネーブで追悼記念
*イラク侵攻後のクウェート人行方不明者報告、発表
*ハイチでサッカー親善試合、行われる - *バグダッド国連事務所爆破テロ1周年。バグダッド、ニューヨーク、ジュネーブ、ブエノスアイレスなど、世界各地において、国連システム全体が記念行事を行い、犠牲となった国連職員に哀悼の意を表し、イラクの人々のために国連活動を継続する決意をあらたにした。
*アナン事務総長はジュネーブで演説し、昨年のバグダッド国連事務所爆破テロ発生後、国連が危険な場所において、支援を提供するうえで、職員の安全をどのように確保するかという根本的問題と向き合ってきたとの旨述べた。
*先週ブルンジにおいて、殺害されたコンゴ民主共和国の難民約160人の追悼記念行事が、ジュネーブで執り行われた。ルベルス難民高等弁務官はこの襲撃事件を非難するとともに、現在、生存者たちを国境地帯から安全な場所へと避難させている旨述べた。
*イラクによるクウェート侵攻後、行方不明となったクウェート人に関する事務総長報告、発表。アナン事務総長は行方不明者605人のうち、340人の遺体がすでに祖国に戻された、と報告した。
*水曜日、ハイチにおいて、同国とブラジルの選手によるサッカー親善試合が行われた。試合結果は6-0で、ブラジルの勝利。MINUSTAHは現場で治安を確保するとともに、HIV/エイズの啓発活動を行った。
2004年8月18日
- *木曜日、バグダッド国連事務所爆破テロから一周年
*ブルンジ:国境地帯の緊張の高まりに国連ミッションが懸念
*スーダン政府、ダルフール治安対策詳細明らかにする見通し
*イラク国民会議が暫定評議会を設置
*ナディエ・ヨーネス記念基金、国際問題学ぶ学生を支援 - *木曜日はバグダッド国連事務所爆破テロ事件から1周年。ジュネーブにおいて、アナン事務総長は記念演説を行う。これは、ニューヨーク、アンマンに同時放送され、記念式典の参加者は皆、犠牲者に対し、一分間の黙祷をささげる。
*ブルンジ難民キャンプにおいて、先週、大量虐殺事件が発生、コンゴ民主共和国のツチ族150人が殺害され、フツ族反政府勢力が犯行声明をだしてから、同国の国境沿いの緊張が高まっている。この状況について、UNOBおよびMONUCはこのたび懸念を表明した。
*国連スポークスマンが本日発表したところによれば、スーダン政府は近々、国連に対し、ダルフール地域の治安対策の詳細を明らかにする見通し。
*イラク国民会議がこのたび暫定評議会を設置したことについて、カジ事務総長特別代表は2005年実施の選挙に向けた歩みにおいて重要な進展であるとの旨述べた。
*昨年8月のバグダッド国連事務所爆破テロで犠牲となって死亡した国連職員、ナディエ・ヨーネスを記念して、カイロ・アメリカ大学(AUC)が設置した基金について、同大学のKen Manotti副学長はこのたび、国際問題を学ぶ学生を支援し、よりよい将来に向けた道を拓くものであるとの旨述べた。
2004年8月17日
- *ブルンジ:国連諸機関、活動を強化
*スーダンから難民150人、チャドに流出
*安保理、対ソマリア制裁監視グループ延長
*ベネズエラ:大統領リコール国民投票、平和的実施
*ミロシェビッチ、弁護団受け入れを拒否 - *150人以上が先週、大量虐殺されたと伝えられるブルンジにおいて、国連諸機関は現在、ヘリコプターによる国境巡回警護活動や難民キャンプの安全対策を強化し、生存者を安全地帯に避難させている。
*UNHCRが本日発表したところによれば、今週、スーダンのダルフールから少なくとも500人の難民が隣国チャドに逃げ込んだ。これはこの2ヶ月間で最大規模の難民流出。
*安保理は決議を全会一致で採択し、対ソマリア武器禁輸の12年間にわたる違反を非難し、この制裁監視グループの半年間延長を求めた。
*ベネズエラにおいて、チャベス大統領のリコール国民投票が平和的に実施されたことについて、アナン事務総長は歓迎の意を表明し、同国国民に対し、建設的な対話精神で前進するよう訴えた。
*ミロシェビッチ元旧ユーゴ大統領の弁護士たちはこのたび、旧ユーゴ国際刑事裁判所が同氏に対し、自らの弁護に立つことを認めず、弁護団の受け入れを強制するならば、同氏の健康と権利を損ねることになるとの旨訴えた。
2004年8月16日
- *ブルンジ:国境から離れて難民キャンプ設営へ
*南ダルフールのカルマキャンプ、人道アクセス再開
*コートジボワール:ラジオ放送開始、統合めざす
*ネパール:UNAIDS、エイズNGOメンバー拘束に憂慮
*アフガン:一部地域で有権者登録、金曜日まで延長 - *ブルンジの難民キャンプにおける大量虐殺事件の詳細が明らかになる中、ブルンジ政府はこのたび、UNHCRの要請に応じて、コンゴ民主共和国との国境地帯から離れた安全な場所に、難民キャンプを設営することに合意した。
*スーダン政府は本日、南ダルフールのカルマ避難民キャンプを人道活動家に対し、再開した。昨日、プロンクが同国政府に対し、再開を呼びかけていた。
*コートジボワールにおいて、ONUCIは本日、FM波を利用し、ラジオ放送を開始した。分裂した国家を再び統合すべく、人々の間に、開放的かつ率直な対話を促進する。
*ネパールにおいて、性的少数者ために活動するエイズ関連NGO、ブルー・ダイヤモンド・ソサイエティのメンバー39人が逮捕、拘束されている事態について、UNAIDSは本日、憂慮を表明した。
*アフガニスタンにおいて、有権者登録をした人々が1000万人に近づくなか、同国南部と南東部において、登録期間が今週金曜日まで延長となった。UNAMAがこのたび、発表した。
2004年8月15日
- *ブルンジ難民キャンプで大量虐殺
*ブルンジ大量虐殺:安保理、事務総長が非難声明
*スーダンでジャンジャウィード依然として活発
*カジ特別代表、イラク国民会議で演説
*UNMIK代表、コソボ入り - *金曜日夜、ブルンジの難民キャンプで大量虐殺が起こり、コンゴ民主共和国の無辜の人々、160人以上が惨殺され、100人以上が負傷した。犠牲者のほとんどは女性や子どもだった。安保理は本日、議長声明を発し、これを非難するとともに、地域の国連特使に対し、事実を究明し、早急に報告するよう求めた。アナン事務総長も本日、憤りを示し、早急な調査と責任者の逮捕・裁判を求めた。
*国連ブルンジ活動(ONUB)はこのたび声明を発し、ブルンジで金曜日に起こった大量虐殺事件を強く非難した。
*スーダンにおいて、ジャンジャウィード民兵が依然、活発に動いていることについて、プロンク事務総長特別代表は本日、憂慮を示すとともに、最近の暴力事件の後、同国政府が閉鎖したダルフール避難民キャンプに対し、全面的アクセスを求めた。
*カジ事務総長特別代表は本日、イラク国民会議で演説し、イラクにとって今最も重要な目標は来年1月末の選挙の成功をめざし、信頼できる内包的な前提政権を選出することであるとの旨述べた。
*ジェセン=ピーターセン氏が本日、コソボ入りし、UNMIK代表の任務に就いた。同氏は空港で記者団に対し、コソボが地域の平和の鍵を握るとの旨述べた。
2004年8月12日
- *安保理、国連イラク支援団の任期延長
*スーダン:JIM第3会合、開かれる
*ジェンダー問題担当事務総長顧問、任命
*人権高等弁務官のグアテマラ現地事務所、開設
*ブルンジ:事務総長特別代表、恣意的処刑など非難 - *安保理は決議を全会一致で採択、国連イラク支援団(UNAMI)の任期を半年間延長した。同支援団は2003年8月14日の安保理決議1500で設置されたもの。
*今夜、スーダンにおいて、ジャンジャウィード共同実施メカニズム(JIM)の第3会合が開かれる。プロンク事務総長特別代表が共同議長役を務め、政府の武装解除や避難民保護の取り組みについて、その進捗状況を検討する。
*アナン事務総長はこのたび、アンジェラ・キング氏の後任として、Rachel Mayanja氏をジェンダー問題および女性の地位向上に関する事務総長特別顧問に任命した。また、キャロライン・マカスキー氏の後任として、Margareta Wahlstromを 副・緊急援助調整官に任命した。
*国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)のグアテマラ現地事務所が本日、開設した。今年の終わりにグアテマラを撤退するMINUGUAの人権監視活動を引き継ぐ。
*マカスキー事務総長特別代表はブルンジの首都ブジュンブラでニュースリリースを発表、国連ミッションが同国に入った6月以降、恣意的処刑、拷問、性的暴力などが続いていることを非難し、全当事者に対し、これらの停止し、休戦を遵守するよう求めた。
2004年8月11日
- *スーダン:ダルフール地域統治法案検討会議
*中東情勢:政治問題担当事務次長、安保理に月例報告
*ブルンジ:事務総長特別代表、首都以外を初訪問
*コートジボワール:諸政治勢力、監視グループ設置要求
*アフガン:選挙管理機関、大統領候補18人発表 - *スーダン政府はこのたび、部族、伝統的コミュニティの指導者たちを招き、ダルフール地域の統治に関する法案を検討する会議を開催した。プロンク事務総長特別代表も会議に出席した。
*プレンダガスト政治問題担当事務次長は安保理に対して、中東情勢に関する月例報告を行い、イスラエルとパレスチナの双方がそれぞれ、入植地拡大や暴力の停止の実行を怠り、和平の見通しを損ねている、との旨訴えた。
*Caroline McAskie事務総長特別代表はブルンジの首都ブジュンブラ以外の地を初訪問し、首都の南西120キロにあるギテガを訪問した。同地においては、国連ブルンジ活動(ONUB)の地域事務所4つのうち、最初の事務所が開設したばかり。
*コートジボワールの諸政治勢力はこのたび、最近のECOWASサミットで採択したアクラIII協定実施の進捗状況を2週間毎に国連、ECOWAS、AUに報告する監視グループの設置を求めることに合意した。
*アフガニスタン共同選挙管理機関(JEMB)は本日、10月9日の大統領選の候補18人の名前を発表した。一方、有権者登録については、900万以上の人々がすでに登録を済ませ、あと数日で一旦終了する。
2004年8月10日
- *ベネズエラ大統領リコール国民投票、日曜日に
*事務総長特別代表、スーダン外相と会談
*コートジボワール大統領、首相に一部権限委譲
*開発途上国の新興諸国への直接投資、急速伸張
*国連チーム、ハイチ北西部を視察 - *ベネズエラ大統領リコールに関する国民投票が迫るなか、アナン事務総長は同国の政治対立の全当事者に対し、協議と対話を通じた問題解決への継続的取り組みを求めた。
*プロンク事務総長特別代表は本日、スーダンの首都ハルツームでイスマイル外相と会談し、ジャンジャウィード武装解除に向けて、共同実施メカニズム(JIM)の次会合の準備について話し合った。
*コートジボワール大統領はこのたび、自らの責任の一部を首相に譲る権限分担令に署名した。
*UNCTADによれば、開発途上国による新興諸国に対する年次直接投資は過去15年間に先進国に比べて、はるかに急速に成長した。
*国連チームはこのたび、ハイチ北西部のHincheを訪れ、治安人道状況を視察した。
2004年8月9日
- *ダルフール:子どもへのはしかやポリオ予防接種へ
*IAEA、イラク各施設の年次査察終える
*コートジボワール、閣僚理事会開催
*ブルンジ:南アで暫定政権後の話し合い
*美浜原発蒸気漏れ事故、発生 - *スーダン西部ダルフールの反政府勢力代表たちはこのたび、通常の保健衛生サービスにアクセスできない約50万人の子どもたちが、はしかやポリオなどの予防接種を受けられるよう協力することに合意した。
*IAEAはこのたび、イラク核施設の年次査察を終えた。今回の査察はイラク外相の要請に応じて実施されたもので、フセイン前大統領の大量破壊兵器開発調査という安保理の委託を受けた任務とは別のものである。
*コートジボワール閣僚理事会が、今年3月以来初となる会合を開いた。アナン事務総長の招請によって先月、ガーナで開いたECOWASサミットで、同国の政党指導者たちがその開催を誓約していた。
*南アフリカにおいて、ブルンジの31の政党が集まり、暫定政権後の政府づくりに関して、2日間にわたる交渉を行った。Carolyn McAskie事務総長特別代表はこの進展を歓迎する意を表明した。
*日本の美浜原発で蒸気漏れ事故が発生し、4人が死亡した。IAEAはすでに同国当局から連絡を受けている。今後も事故の状況について、情報を継続的に受ける予定。
2004年8月6日
- *アフガン:ケシ栽培違法のファトワ
*イラク:ナジャフで暴力の広まり(7日)
*アフガン:選挙活動要員2人、殺害(7日)
*スーダン、外相と国連特使の交わした協定に正式合意(6日)
*イラク:UNAMIに関する事務総長報告、発表(6日) - *アフガニスタンにおいて、このたび、ケシ栽培が違法であるとの宗教的布告がでたことについて、国連薬物犯罪事務所(UNODC)の現地代表Mohammad Reza Amirkhizi氏は本日、歓迎の意を表明した。
*イラクのナジャフにおける最近の暴力の広まりについて、アナン事務総長は本日、平和的解決を求めるとともに、その達成に向け、国連の協力を約束した。(7日)
*金曜日、アフガニスタンにおいて、選挙運営委事務局の現地職員2人が襲撃にあって、死亡した。UNAMAのJean Arnault代表は本日、最も強い調子でこの殺害事件を非難した。(7日)
*スーダン政府はこのたび、ジャンジャウィード武装解除に向け、同国外相と国連特使が今週交わした協定の署名に正式合意した。(6日)
*国連イラク支援団(UNAMI)に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は職員の安全の問題が引き続き、イラクにおける国連活動の主要な制約要因となっている旨指摘した。(6日)
2004年8月5日
- *国連特使とスーダン外相、民兵武装解除に合意
*コートジボワール和平プロセス再開合意、安保理歓迎
*コソボ:PKO担当事務次長補、安保理ブリーフ
*WFP、世界飢餓地図を作成、発表
*フィリンピンでジャーナリスト殺害、ユネスコ事務局長が非難 - *プロンク事務総長特別代表とイスマイル・スーダン外相は昨夜、合意書に署名、同国政府が今後30日以内にジャンジャウィード民兵を武装解除することを誓約した。
*安保理は公式会合で議長声明を発表、コートジボワールの政治指導者たちが膠着状態にある和平プロセスを再開する合意に達したことを歓迎し、民兵武装解除の期限を遵守し、大統領候補選考プロセスを作成するよう求めた。
*アナビ平和維持活動担当事務次長補は安保理で、コソボに関する公開ブリーフィングを行い、今年3月の衝突事件以降多少の改善はみられるが、コソボが依然として、正常化と民族和解の進展、民主制度の強化、寛容かつ内包的社会の創出といった困難な課題に直面しているとの旨説明した。
*世界食糧計画(WFP)はこのたび、世界各地の飢餓に対する人々の関心を高めるべく、「世界飢餓地図」http://www.wfp.org/index.asp?section=2を作成、発表した。
*フィリピン北部でラジオ放送局記者が先日殺害された事件について、松浦ユネスコ事務局長はこのたび、社会全体に対する犯罪であるとして非難した。
2004年8月4日
- *事務総長、安保理ブリーフィング
*事務総長、アフリカ訪問について記者団に説明
*イラク国民会議、可能な限り広範な層で、と事務総長
*ダルフール:国連援助機関、人道物資搬送継続
*タジキスタン洪水:国連、飲み水の監視 - *アナン事務総長は安保理でアフリカ訪問に関するブリーフィングを行った後、記者団に対し、スーダン政府が民兵解除を進めない限り、国連が圧力を与え続ける、と述べた。
*アナン事務総長は記者団に対し、先週のECOWASサミットについて話すなかで、コートジボワール国民和解政府が和平合意実施の膠着状態を打破すべく、来週にも初の閣僚会議開催を予定しているとの旨述べた。
*アナン事務総長は国連本部で記者団に対して、イラク国民会議が可能な限り広範な層を抱きこんだものにならなければならないとの旨述べた。
*スーダン・ダルフールの避難民は依然、ジャンジャウィードによる襲撃、レイプ、略奪に苦しんでいると伝えられるなか、国連援助諸機関は人道物資の搬送を継続している。OCHAが本日、発表した。
*タジキスタンにおいて、先月の洪水による上水道汚染の状況が大きく改善されているが、依然として、腸チフス流行などの懸念が残っていることから、国連は現在、飲み水の監視を行っている。
2004年8月3日
- *スーダン政府、安保理決議遵守意向を示唆
*コンゴ:国連人権チーム、大量埋葬地を発見
*事務総長、世界各地の援助要員保護の必要を強調
*恣意的処刑特別報告者にフィリップ・アルストン氏
*スーダン難民:フランス軍、チャドに援助物資を空輸 - *スーダン情勢に関する安保理会合が明日予定されているなか、アナン事務総長は本日、国連本部で記者団に対し、スーダン政府が安保理決議を遵守し、ジャンジャウィード民兵の武装解除を進める意向を示唆しているとの旨述べた。
*、コンゴ民主共和国に入り、主要反対勢力間の紛争が発生した際の人権侵害調査をしていた国連人権チームはこのたび、少なくとも99人の遺体が埋められた大量埋葬地を3箇所発見した。
*アナン事務総長は本日、記者団からの質問に答え、昨年8月19日のバグダッド国連事務所爆破テロについて、安全に対する脅威を深刻に捉え、世界各地で活動する援助要員を保護する予防措置を講じる必要を訴えた。
*オーストラリアの法律家で、現在、ニューヨーク大学教授と同大学のヒューマンライツ・グローバルジャスティス所長を務めるフィリップ・アルストン氏がこのたび、裁判外/略式/恣意的処刑に関する特別報告者に任命された。
*UNHCRによれば、フランス軍がこのたび、チャド東部のスーダン難民キャンプに人道物資を空輸した。
2004年8月2日
- *国内避難民担当事務総長代表、ダルフールから戻る
*アフガン:有権者90%、登録済ませる
*リベリア:UNAMIL副特別代表、中国兵の献身に敬意
*ウミガメ保護:UNEP報告書、発表
*エチオピアのソマリ地域に人道支援事務所 - *事務総長代表(国内避難民担当)のFrancis M Deng氏はこのたび、1週間にわたるスーダン・ダルフール視察訪問から戻り、同国に対し、民族分裂を回避し、治安を回復するよう促した。
*アフガニスタン選挙管理当局によれば、同国の有権者の90%以上がすでに登録を済ませ、登録活動は8月15日にほぼ完了の予定である。UNAMAスポークスマンは、これについて、賞賛の念を表明した。
*中国建軍記念日に際して、リベリア担当事務総長副特別代表はコメントを発表し、UNMILに参加する中国の平和維持兵のコミットメントと献身に敬意を表明した。
*UNEPはこのたび、NGO数団体と協力し、"Catch Fish Not Turtles Using Longlines"を共同作成、発表した。メカジキ釣りの針を大きくすることで、危機に瀕するウミガメの保護に役立つとの旨を述べた。
*このたび干ばつに見舞われたエチオピアのソマリ地域において、人道危機事態が発生するのを防ぐべく、国連諸機関は同地域に人道支援のための事務所を開設した。
2004年7月30日
- *安保理決議、対スーダン制裁に道を開く
*ウズベキスタンの米・イスラエル大使館に爆弾攻撃
*バングダデシュ洪水:国連、災害調査チーム派遣
*コートジボワール和平サミット、一日延長
*コンゴ:国際刑事裁専門家チーム、視察訪問終了 - *安保理は決議を賛成13、反対0、棄権2(中国、パキスタン)で採択し、対スーダン制裁に道を開いた。同決議によって、同国政府がジャンジャウィード武装解除などで進めない場合、30日以内に制裁措置を講ずることが可能になった。
*ウズベキスタンの首都タシュケントにおいて、米国およびイスラエル両大使館に対する爆弾攻撃が発生。アナン事務総長は声明を発し、遺憾の意を表明した。
*OCHAの発表によると、国連災害調査調整チームがこのたび、大洪水に見舞われたバングラデシュに入った。同国政府を助け、被災地域支援を図る。
*コートジボワール和平プロセス進展をめざし、アナン事務総長が招請し、ECOWAS議長とガーナ大統領が共催したサミットは本日、当初の予定を一日延長し、和平協定の解釈に関する対立点について話し合った。
*国際刑事裁判所の専門家チームは本日、5日間にわたるコンゴ民主共和国への視察訪問を終えた。同チームは同国滞在中、この2年間におけるローマ規定違反の有無の確認調査を行った。
2004年7月29日
- *ダルフール:安保理、決議採決へ
*コートジボワール:事務総長、ECOWASサミット演説
*事務総長特別代表、ハイチで記者会見
*安保理、MONUC任期を延長
*安保理、UNOMIG任期を延長
*安保理、UNIFIL任期を延長 - *安保理は明日、ダルフールの人道危機事態に関連し、スーダン制裁を可能にする決議案について採決する。アナン事務総長は本日、地域の国内避難民に対する脅迫や襲撃の継続に深刻な憂慮を示し、スーダン政府に対し、市民の保護を訴えた。
*アナン事務総長はECOWAS首脳会合で演説し、コートジボワール反対勢力に対し、このサミットの機会を捉え、対立点について率直な意見を交換し、和平プロセスの膠着状態を打破するよう訴えた。
*バルデス事務総長特別代表はハイチの首都ポルトープランスで記者会見し、MINUSTAHの役割がハイチの治安改善だけでなく、同国の経済刺激、政治選挙制度の回復にある旨を述べた。
*安保理は決議1555を全会一致で採択し、コンゴ民主共和国情勢が国際の平和と安全に対する脅威を与え続けているとし、MONUCの任期を10月1日まで延長した。
*グルジア政府とアブハジアの和平交渉がほぼ膠着状態にあるなか、安保理は決議1554を全会一致で採択、UNOMIGの任期を2005年1月末まで延長した。
*安保理は決議1553を全会一致で採択、UNIFILの任期を2005年1月1日まで延長した。
2004年7月28日
- *ダルフール:監視グループ、視察訪問終える
*ECOWASサミットを控え、事務総長、ガーナで諸会合
*キューバ、昨年逮捕の政治犯らを解放
*「命のための水」国際の10年:長距離泳者がハドソン川泳ぐ
*DPRKに対する人道援助活動、深刻な資金不足 - *スーダン政府、国連、関係当事国の合同監視グループが本日、3日間にわたるダルフール地域視察訪問を終了し、首都ハルトゥームに戻った。
*明日のコートジボワール和平プロセスに関するECOWASサミットを控えて、アナン事務総長はガーナにおいて、同国首相や大統領、南ア大統領、ECOWAS事務局長らと会談した。
*キューバ政府はこのたび、昨年逮捕し拘束していた政治犯やジャーナリスト75人のうち11人を解放した。これについて、国連人権専門家ChristineChanet氏は声明を発し、歓迎の意を表明した。
*世界各地の地域水路の保護に関する市民の意識啓発のため、長距離泳者Christopher Swain氏が史上初めて、ハドソン川315マイルを泳いだ。「命のための水」国際の10年の啓発活動の一環として、行われた。
*OCHAによれば、朝鮮民主主義人民共和国に対する人道援助活動に必要な資金2億2100万ドルのうち、これまでの拠出金額は23%のみに留まっており、同国で飢餓に苦しむ人々への援助に深刻な影響がでている。
2004年7月27日
- *ダルフール:監視グループ、現地に入って2日目
*コンゴ:安保理、不正規軍に対する武器禁輸更新
*イラク:事務総長、内包的な国民会議の重要性訴え
*国連刑事裁スタッフ、コンゴ入り
*ベネズエラ:対話に向け、国連提案受諾 - *国連、スーダン政府、関係当事国の監視グループはスーダン・ダルフール地域に入って、2日目を迎えた。スーダン政府が7月3日のコミュニケを遵守し、ジャンジャウィード武装解除、地域の治安回復を進めているかどうか検証している。
*安保理は非公開会合後、決議を全会一致で採択、コンゴ民主共和国の不正規軍に対する武器禁輸を来年7月まで更新し、禁輸違反を分析する専門家グループの再設置を求めた。
*国連スポークスマンが本日、記者団に述べたところによれば、アナン事務総長は内包的かつ透明なイラク国民会議開催の必要性を強く信じている。
*国際刑事裁判所の派遣職員がコンゴ民主共和国入り。過去2年間に大湖地域で起こった深刻な国際法違反容疑について初の調査を行う。
*コルドベス事務総長特別顧問がアナン事務総長に伝えたところによると、ベネズエラの全政治アクターたちはこのたび、大統領リコール国民投票に関し、対話のための国連提案を受け入れた。
2004年7月26日
- *ダルフール南部:監視グループ、避難民キャンプ視察
*事務総長、ガーナ訪問へ
*安保理非公開協議、IAMB報告聴取
*デソト事務総長特別代表、西サハラ入り
*事務総長、アジア放送界に情報開放社会構築訴え - *ダルフール南部において、国連、スーダン政府、関係当事国3者が派遣したミッションは本日、避難民キャンプを訪問し、ジャンジャウィード民兵たちの武装解除を進めているかどうかを調査した。
*アナン事務総長は今週、ガーナ訪問を予定。コートジボワール和平プロセスを軌道に戻すべく、アフリカ諸国指導者との会合に参加する。
*安保理は非公開協議を開き、イラク開発基金(DFI)を監督する国際監視諮問理事会(IAMB)の報告書に関するブリーフィングを聴取した。
*アルバロ・デソト事務総長特別代表、西サハラ入り。モロッコとポリサリオ戦線との交渉進展に着手する。
*「アジア太平洋放送開発研究所」の第3回総会、スリランカ・コロンボで開催中。アナン事務総長はメッセージを寄せ、アジア地域の放送界に対し、人々の利益のため、開かれた情報社会を構築するよう訴えた。
2004年7月23日
- *バルデス特別代表、ハイチ入り(7/24)
*ダルフール:2反政府勢力、紛争解決交渉参加へ
*コルドベス特別顧問、ベネズエラ訪問終える
*アバカ人権独立専門家、リベリアから戻る
*フォーラム・バルセローナ、グローバル・コンパクト支持 - *バルデス事務総長特別代表、ハイチ入り。MINUSTAH代表の職務に取り掛かる。特別代表はラトルチュ首相との会談後、記者会見、本日がハイチと国際社会との協力にとって大切な日であるとの旨述べた。(7/24)
*スーダン西部ダルフールの2つの反政府勢力指導者は本日、紛争解決に向けた実質交渉参加に合意した。これを受けて、AUと国連は交渉場所および日程を決めるべく、スーダン政府と協議する。
*コルドベス事務総長特別顧問(ラテンアメリカ問題担当)は本日、ベネズエラ視察訪問を終えるにあたり、カラカスで記者会見した。同国政治アクターたちに対し、大統領リコール国民投票にいたるまでの間、人々が分裂し、二極化するのを回避するよう訴えた。
*アバカ人権独立専門家はこのたび、リベリア視察訪問からニューヨークに戻り、国連本部で記者会見、UNMIL展開により、同国の治安状況が非常に改善したとする一方、国際社会に対し、同国の警察・司法制度の強化を支援するよう訴えた。
*フォーラム・バルセローナはこのたび、グローバル・コンパクトに対する支持ならびに、バルセローナにグローバルコンパクトセンターを設置することについて、支援を表明した。
2004年7月22日
- *安保理、ダルフール危機に関する決議案討議
*イラク:事務総長とカジ特別代表、記者会見
*チャドのキャンプで争乱、スーダン難民2人死亡
*グルジア・アブハジア情勢、事務総長報告発表
*アルブール人権高等弁務官、記者会見 - *安保理、スーダン・ダルフール人道危機への対応に関する決議案を討議。討議後、アナン事務総長とパウエル米国務長官は共同記者会見、スーダン政府に対し、同地域の市民保護を訴えた。
*アナン事務総長とカジ特別代表は国連本部で揃って記者会見し、イラクで活動する国連職員の安全の重要性を強調するとともに、国連の役割がイラクの人々による政治移行実現を支援することである旨述べた。
*チャド西部の難民キャンプで暴力的争乱が起こり、政府軍が沈静化行動にでるなかで、スーダン難民2人が死亡した。この死亡事件について、UNHCRは懸念を表明した。
*グルジア・アブハジア情勢に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長はアブハジア紛争両当事者間で具体的な協力がみられるものの、主要問題に関する実質的対話が全くなく、地域の人権状況が危機的状態にある旨を指摘したうえで、国連グルジア監視団(UNOMIG)の半年間任期延長を勧告した。
*人権高等弁務官に今月就任したルイス・アルブール氏がジュネーブで記者会見、今後の活動計画を明らかにし、脆弱な人々の権利保護を最優先事項とする旨述べた。
2004年7月21日
- *ダルフール危機対処資金、2億ドル不足
*合同調査団、ダルフール視察訪問へ
*ハイチ援助会合、国際社会の関心の高まり
*コートジボワール:事務総長、近隣諸国サミット参加へ
*2005年エイズ対策資金、拠出額半分に満たず - *国連はスーダン・ダルフール地域の人道危機への対処のため総額3億4900万ドルを国際社会に対し要請しているが、これまでに受領した拠出金は1億4500万ドルに留まっている。アナン事務総長は本日、国連本部で行った記者会見で状況を説明、特に必要なものとして、ヘリコプターなどの援助物資輸送手段を挙げた。
*国連職員、各国大使、スーダン政府閣僚らの合同調査団は来週、スーダンのダルフール地域を訪れ、同国政府によるジャンジャウィードの武装解除や治安回復への取り組み状況などを視察する。プロンク事務総長特別代表が安保理非公開協議でブリーフィングした後、記者団に語った。
*昨日、対ハイチ援助会合(ワシントン)が終了。バルデス事務総長特別代表(ハイチ担当)は本日、国連本部で記者団に対し、この会合について、ハイチに対する国際社会の関心の高まりを反映したものと評価した。
*アナン事務総長は本日、国連本部での記者会見で、ガーナの首都アクラで来週開かれるコートジボワールの近隣諸国首脳会合に参加する意向を示した。コートジボワールの和平プロセスを討議するこの会合は2週間前には、エチオピアのアディスアベバで開かれた
*アナン事務総長は記者会見において、2005年だけでエイズ対策には120億ドルが必要であるが、現在、その半分の資金も集まっていないことを指摘した。
2004年7月20日
- *分離壁:総会、イスラエルにICJ意見遵守求める
*紛争終結国:安保理、国連と地域機関の協力求める
*スーダン政府、ダルフール避難民帰還計画
*ブルンジの難民コレラ、収束に向かう
*コルドベス事務総長顧問、ベネズエラに向かう - *総会は賛成150、反対6、棄権10で決議を採択、イスラエルに対し、パレスチナ分離壁建設に関する国際司法裁判所の勧告的意見に従うよう求めた。
*安保理は公開会合で議長声明を発し、紛争を終えた国々を安定化させるうえで、国連と地域機関の協力強化を求めた。
*スーダン政府はダルフール地域で活動する人道諸機関に対し、20万人以上の国内避難民の帰還計画が準備中である旨を通告。これに対し、国連諸機関は避難民の移動が自発的な性格であるべきとの点を強調した。
*コンゴ民主共和国からブルンジに流出した難民の間で流行していたコレラ感染が収束に向かう一方、髄膜炎が流行の兆しを見せ始めている。WHOは流行の事実確認がとれ次第、ワクチン投与活動を始める旨発表した。
*ラテンアメリカ問題に関する事務総長特別顧問、ディエゴ・コルドベス氏がベネズエラに向かった。同国の大統領リコール国民投票に関連し、最新情勢を視察する。
2004年7月19日
- *スーダン政府、ダルフール避難民帰還圧力
*安保理、対テロ委活動に支持表明
*分離壁建設:総会、決議案採決を延期
*事務総長、パレスチナ自治政府改革求める
*世界観光機関、執行理事会開く - *国連援助諸機関によれば、スーダン西部のダルフール地域の避難民が民兵による襲撃に晒されている状況に依然として改善はみられないものの、同国政府は避難民に対し、故郷へ帰還するよう圧力をかけている。
*安保理議長は公開会合で議長声明を読み上げ、対テロ委の活動に継続的な支持を表明し、同委に対し、各国のテロ対応能力評価を加速化するよう促した。
*総会は本日、イスラエルによる分離壁建設に関する決議案の採決を延期した。7月9日、ICJがこの問題に関する勧告的意見をだしたのを受け、ヨルダンが先週金曜日、決議案を提出していた。
*アナン事務総長はパレスチナ自治政府に対し、組織を改革し、特に治安部隊を指揮下に置くよう求めた。本日、国連本部で記者団に語った。
*世界観光機関(WTO)の執行理事会は、国際スポーツ年(2005年)記念の諸計画を作成した。今回の会合は、WTOが昨年10月、国連専門機関となってから、初の執行理事会。
2004年7月16日
- *事務総長、脅威・挑戦・変革パネルと会合
*事務総長、ルベルス弁務官セクハラ容疑は事実無根と
*ウガンダの子ども兵士の悲劇、訴え - *アナン事務総長は本日、オーストリアにおいて、「脅威・挑戦・変革に関するハイレベル・パネル」と会合を持った。事務総長はこれで、3週間にわたる中東・アフリカ・アジア・欧州歴訪を終え、来週にはニューヨークに戻る。
*アナン事務総長はこのたび、OIOS報告の徹底検証を終えて、ルベルス難民高等弁務官のセクハラ容疑が事実無根であるとの結論を下した。
*世界の関心がスーダン・ダルフール危機事態に集まるなか、ユニセフのベラミー事務局長はインターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙に寄稿文を寄せ、ウガンダの子どもたちが反政府勢力に拉致されて兵士として使われている悲劇を訴え、同国政府および国際社会に対し、取り組みを求めた。
2004年7月15日
- *UNDP、「人間開発報告2004」発表
*安保理公式会合、アフガン情勢を討議
*ダルフール:WFP、リビアを人道回廊に
*ゲーノ次長、安保理ブリーフィング
*HIV/エイズ、サブサハラに破壊的影響 - *国連開発計画(UNDP)は本日、「人間開発報告2004」を発表した。今年の報告は世界の国々に対し、文化の自由を基本的人権として扱う重要性を訴えた。
*安保理は公式会合を開催し、アフガニスタン情勢を討議、議長声明を発表し、同国当局に対し、大統領・議会選挙の実施までに、元戦闘員の武装解除の促進j、国軍・警察の強化、ケシ栽培の削減を求めた。
*WFPはこのたび、リビアとの協定を成立させ、100万人を超えるスーダン・ダルフールの避難民への緊急物資を搬送する際に、同国を人道回廊として使うことが可能になった。
*ゲーノ平和維持活動担当事務次長、安保理非公開会合でブリーフィング。全理事国は、今月行われたアナン事務総長とエリトリア・エチオピア両首脳の会合により、両当事者から、事務総長特使との建設的交渉に向けた新たなコミットメントが生まれることに希望を表明した。
*マロック・ブラウンUNDP総裁は「人間開発報告2004」の刊行にあたって、HIV/エイズがサブ・サハラ・アフリカに破壊的影響を及ぼし、平均余命や生活水準が落ちているとの旨指摘した。
2004年7月14日
- *イラク事務総長特別代表、国連で初会合
*ソマリア情勢、安保理公式会合
*中東:事務総長、ラーセン調整官への信頼表明
*ボリビア国民投票:事務総長、静穏を呼びかけ
*UN/ISDR、防災活動概観報告を発表 - *今週月曜日にイラク担当事務総長特別代表に任命されたアシュラフ・カジ氏は本日、国連本部で初めて、国連職員からのブリーフィングを受けた。国連スポークスマンによれば、アナン事務総長は現地の治安状況を判断し、できるだけ速やかにカジ特別代表をイラクに派遣する意向である。
*安保理公式会合、ソマリア情勢を討議。議長声明を発し、和平プロセス反対分子を非難、対立と紛争の道を執拗に続ける者が説明責任を問われるとの旨訴えた。
*ラーセン中東和平プロセス特別調整官が中東地域で歓迎されていないとの報道について、アナン事務総長は反駁し、同調整官に対する全面的支持と信頼を表明した。
*ボリビアにおいて、日曜日に実施が予定される天然資源に関する国民投票に向けた準備が進むなか、アナン事務総長は静穏を促し、国連がその紛争解決において支援を提供する旨を約束した。
*国際防災戦略・機関間事務局(UN/ISDR)、「リスクと生きる 世界防災活動概観」を発表。災害の発生件数が増加し、世界の人々の命や家が危機に直面するなか、各国地域の脆弱性対策の事例100件を示した。
2004年7月13日
- *ラーセン調整官、安保理で中東情勢報告
*事務総長、バンコクでタイ首相と会談
*分離壁:国連総会、ICJ勧告的意見の討議へ
*ソマリア緊急支援必要と、現地調整官
*ブルンジ:南アフリカ人、ONUB司令官に - *ラーセン中東和平プロセス特別調整官、安保理で中東情勢ブリーフィング。中東情勢の膠着状態とそれに伴う暴力による多くの生命の損失を指摘する一方で、イスラエルのガザ撤退が適切に実施されるなら、事態打開への道が開けるであろうとの旨述べた。
*アナン事務総長はタイの首都バンコクでタイ首相と会談し、エイズや地域問題について話し合った。
*パレスチナ占領地域におけるイスラエル分離壁建設に関するICJの勧告的意見を受けて、総会は今週金曜日、第10回緊急特別会期を再開し、その対応を討議する。
*ソマリア国連現地調整官Max Gaylard氏は国連本部で記者ブリーフィングし、ソマリア各地ではまだ治安情勢が悪い地域が多くあり、長期開発を促進するために緊急支援が必要であるとの旨述べた。
*南アフリカのDerrick Mgwebi少将がこのたび、国連ブルンジ活動(ONUB)の司令官に任命された。南アフリカ人が国連平和維持活動の司令官に任命されるのは初めて。
2004年7月12日
- *パキスタン駐米大使、イラク担当特別代表に
*エイズ:事務総長、各地域担当特使らと会談
*ダルフール:人道アクセス改善、障害も継続
*コンゴ民主共和国からブルンジへの難民流出減速
*アルゼンチン元政治犯、ジェノサイド防止特別顧問に - *アナン事務総長は本日、バグダッド爆破テロで死亡したセルジオ・デメロ氏の後任として、パキスタンのカジ駐米大使をイラク担当事務総長特別代表に任命した。
*国際エイズ会議出席のためバンコク訪問中のアナン事務総長は本日、各地域のエイズ禍担当特使やグローバル・エイズ基金担当事務局長と会合を持った。
*スーダン政府がビザ制限を解除し、人道物資の輸送を容易にしたことから、ダルフール地域の人道アクセス改善に進展がみられる。しかし、国連諸機関の報告によると、一部の地域においては、いまだに国連やNGO職員に対し、渡航許可証の取得を要求するところがある。
*コートジボワール和平プロセスが膠着状態に陥り、同国の村落では安全な飲料水が欠如し、農村地域では、ほとんどの家庭が適切な便所もない。
*UNHCRによれば、コンゴ民主共和国東部からブルンジへの難民の流出が大きく減速し、一部の人々は自力で故郷に帰還している。しかし、同地域の情勢は依然として、十分静穏なものでなく、帰還促進が望まれる状態ではない。
*アナン事務総長はこのたび、アルゼンチンの元政治犯、人権活動家/弁護士のフアン・E・メンデス氏をジェノサイド防止担当特別顧問に任命し、本日、安保理に通告した。
2004年7月11日
- *第15回国際エイズ会議、バンコクで開幕
*イスラエルでテロ:事務総長、非難声明
*世界人口デー:事務総長、メッセージ - *第15回国際エイズ会議、バンコクで開幕。アナン事務総長は冒頭演説、世界がエイズとの闘いに十分取り組んでいないとし、あらゆるレベルでのより強いリーダーシップを求めた。
*アナン事務総長はイスラエルで今朝起こったテロ攻撃を非難、パレスチナ指導者に対し、こうしたテロの発生を防止するため、あらゆる努力を払うよう求めた。
*アナン事務総長は世界人口デーに寄せるメッセージを発し、10年前のカイロ会議が女性のエンパワーメントの重要性に合意したことを指摘し、女性の権利促進のための一層の取り組みを求めた。
2004年7月10日
- *エイズ感染者の治療薬アクセス報告書
- *WHOとUNAIDSはこのたび、報告書を発表、エイズ感染者の治療薬へのアクセス向上のための国内的枠組みを創出するうえで、この半年間にみられた進捗状況を説明した。
2004年7月9日
- *イスラエル分離壁建設:ICJ、勧告的意見
- *国際司法裁判所は本日、イスラエルの分離壁建設を国際法違反とし、イスラエルに対し、建設の即時中止と損害賠償を求める勧告的意見をだした。
2004年7月8日
- *事務総長、ケニア訪問
*ダルフール:武装集団、人道活動家を襲撃
*HABITAT、マラウイの都市化問題指摘
*コソボ議会が憲法修正討議、UNMIK非難
*女性問題:アラブ地域会議 - *アナン事務総長はケニアを訪問、同国大統領らと会談し、スーダンやソマリア、HIV/エイズなどの問題について話し合った。
*スーダン西部のダルフール地域において、数多くの民間人や人道援助活動家が武装集団からの襲撃にさらされている。現地の国連要員たちが懸念を表明。
*HABITATはこのたび、マラウイの都市化が世界で最も速いペースで進んでおり、農村部から都市部への人口移動を止めるために大きな投資が必要である旨報告した。
*UNMIKはこのたび、コソボ議会が憲法の修正を討議したことについて、与えられた権限を超えるものであるとし、非難声明を発した。
*アナン事務総長は、女性問題に関するアラブ地域会議にメッセージを寄せて、アラブの女性たちが経済的、政治的に弱い立場に置かれていることを指摘し、地域および国内改革を進めるうえで、女性の地位向上を図るよう訴えた。
2004年7月7日
- *スーダン・ダルフール:安保理非公式協議
*安保理、スーダン政府への圧力持続求める
*事務総長、西アフリカ地域ミニサミット招請
*中央ア:安保理、来年の選挙に向け諸措置求める
*オーストリアのクレスティル大統領、死去
*女性差別撤廃委、3週間会期スタート - *アナン事務総長は安保理非公式協議にナイロビから衛生中継で参加し、スーダン・ダルフール地域の危機事態打開のための早急な決議採択を促した。
*安保理議長は理事国を代表し報道陣に本日の協議内容を語り、ダルフールの人道危機を解決すべく、スーダン政府への圧力の持続を求めるとともに、同国の対応如何によっては、安保理がより強硬な措置を講ずる可能性を指摘した。
*アナン事務総長は昨日、エチオピアのアディス・アベバにおいて、西アフリカ地域・ミニ首脳会合を招請。会合において、地域の9カ国首脳は今月、コートジボワール紛争当事者を集め、紛争解決に向けた膠着状態の打開をめざすことを決めた。
*安保理議長は非公式協議後、理事国を代表して報道声明を読み上げ、中央アフリカ共和国の安定を強固にし、来年の選挙に向けた道を敷くべく、諸措置を求めた。
*オーストリアのクレスティル大統領が火曜日、死去した。アナン事務総長は、大統領が同国と欧州諸国および国際社会との関係強化に果たした努力を賞賛、哀悼の意を表明した。
*女性差別撤廃委員会、3週間にわたる会期をスタート。今会期において、審議の対象となる国はスペイン、アンゴラ、ラトビア、バングラデシュ、ドミニカ共和国など。
2004年7月6日
- *事務総長、AUサミットで演説
*世界エイズ報告2004、発表
*中東カルテット、会合開催
*ダルフールで人道活動家輸送車襲撃
*国連人口賞、ニューヨークで授与 - *アナン事務総長はエチオピアで開催されたAUサミットで演説し、スーダン・ダルフール情勢がより大きな人道的惨害、地域の不安定化につながる可能性があるとの旨を指摘した。
*国連エイズ合同計画(UNAIDS)はこのたび、「世界エイズ報告2004」を発表、エイズ基金の立ち上げにもかかわらず、昨年のエイズ感染率が過去最高となったとし、革新的な取り組みの必要を訴えた。
*中東カルテット(国連、米国、EU、ロシア)は本日、会合を開催し、イスラエルのガザ撤退計画を成功に導くべく、エジプトがイスラエル/パレスチナ双方を援助していることについて、強い支持を表明した。
*スーダンのダルフール地域において、人道援助要員を乗せた輸送車が軍人や正体不明者に襲撃されており、同国政府および反政府勢力双方が戦略路の検問所を増やし、人道援助活動家の流入ペースが落ちている。国連スポークスマンがニューヨーク本部で記者たちにブリーフィングした。
*国連人口賞がニューヨークで、人口学者John Caldwellとアディス・アベバの病院創立者Catherine Hamlinに授与された。
2004年7月3日
- *国際共同組合デー
- *アナン事務総長は国際共同組合デーを記念してメッセージを発し、各地域の共同組合が広範な市場の新しい現実に適用するよう促した。
2004年7月2日
- *事務総長、スーダン難民キャンプ訪問
*スーダン政府、避難民強制移動
*7月安保理議長、ルーマニア
*WIPO、ビジネス・インキュベータに訓練研修
*ブーゲンビル:安保理、、UNOMB半年間延長に合意 - *アナン事務総長は本日、チャド東部のスーダン難民キャンプを訪問し、難民たちから、ダルフール地域の人権侵害状況の話しを聴いた。
*水曜日夜から木曜日昼にかけて、スーダン政府がダルフール地域の避難民たちを事前の相談や警告なしで強制移動させたことについて、国連人道諸機関は懸念を表明した。
*7月の安保理議長国はルーマニア。同国の国連大使は国連本部で記者ブリーフィングし、安保理のスーダン・ダルフール地域訪問やその他のアフリカ問題が7月の安保理議題となる旨述べた。
*世界知的所有権機関(WIPO)はIASPと協力し、3日間にわたる研修セミナーを開催し、企業育成支援施設の管理者らに対し、知的所有権に関する訓練を施した。
*年末までにブーゲンビル選挙を実施する可能性を視野に入れ、安保理はこのたび、国連ブーゲンビル監視団(UNOMB)の任期を半年間最終延長することに合意した。
2004年7月1日
- *事務総長、ダルフール避難民キャンプ訪問
*コロンビア政府と武装民兵勢力、正式交渉
*事務総長、UNラジオ「国連とアフリカ」出演
*総会活動合理化、決議採択
*総会、バチカン参加権限拡大
*アルブール氏、人権高等弁務官に就任 - *アナン事務総長、スーダン・ダルフールの3つの避難民キャンプを訪問。黒人住民たちに対し、安全が保証される状況となるまで、故郷に強制的に送還することはないと約束した。
*コロンビア政府と武装民兵勢力、正式交渉をスタート。アナン事務総長は両者に対し、交渉の前進のために停戦を遵守し、武装勢力の集結をはかるよう求めた。
*アナン事務総長はこのたび、UNラジオ新番組「国連とアフリカ」のインタビューを受け、アフリカの人々がエイズとの闘いを進めていることを指摘、アフリカ諸国首脳たちに対し、リーダーシップを発揮するよう訴えた。
*総会は決議を全会一致で採択し、複雑多岐にわたる議題を整理し、主要6委員会の焦点を絞り、膨大な資料の削減を開始する旨決定した。
*総会は決議を全会一致で採択し、一般演説への参加など、オブザーバーのバチカン市国の総会参加権限を拡大した。
*旧ユーゴ/ルワンダ国際刑事裁の主任検察官を務めたLouise Arbour氏が本日、人権高等弁務官に正式に就任した。
2004年6月30日
- *事務総長、スーダン入り
*シエラレオネ:国連ヘリ墜落事故調査
*安保理、西アフリカ情勢討議
*国連とコートジボワール、協力協定署名
*ユネスコ世界自然遺産、5箇所追加 - *アナン事務総長、スーダン入り。首都ハルツームにおいて、国連機関高官やNGO代表と協議し、同国情勢を話し合った後、時期を同じくして同国を訪問中のパウエル米国務長官と会談し、国際社会の講じるべき措置について検討した。また、同国の政府閣僚らとも会談し、ジャンジャウィード民兵の武装解除と人道援助活動の障害除去を求めた。
*シエラレオネにおける国連ヘリ墜落事故の原因を究明すべく、国連およびロシア連邦の派遣する調査チームが首都フリータウンに向かった。
*安保理、西アフリカ情勢討議。パリー英国大使は安保理代表団による同地域7カ国視察訪問について報告、同地域の潜在的可能性と脆弱性を指摘した。
*国連とコートジボワール政府はこのたび、アビジャンで式典を行い、同国における国連活動に関する協力協定に署名した。
*ユネスコの世界遺産委(中国・蘇州)において、世界自然遺産に5箇所が追加され、計154となった。なお、文化遺産には3つが追加されて、計585となった。
2004年6月29日
- *シエラレオネ:国連ヘリ墜落、生存者なし
*事務総長、イラク主権回復歓迎
*スーダン:人権特別報告者、記者ブリーフ
*スーダン難民:UNHCR、援助物資空輸
*旧ユーゴ/ルワンダ刑事裁、2008年審理完了めざす
*安保理、UNDOF任期延長 - *シエラレオネにおいて、国連ヘリが墜落し、搭乗者20人余が全員死亡した。アナン事務総長は遺族に哀悼を表明するとともに、これまで平和維持活動で殉死した全要員に対し、あらためて弔意を示した。
*アナン事務総長は本日、イラク主権回復について、同国の再建のチャンスであるとして歓迎の意を表明し、国連の全面的支援を誓った。アラブ首長国連邦のデュバイで記者団に語った。
*スーダン訪問からニューヨークに戻った人権特別報告者(裁判外/略式/恣意的処刑担当)は国連本部で記者ブリーフィング、同国のダルフール地域でアラブ民兵に殺害された黒人住民が夥しい数に上ると思われると指摘し、同国政府に対し、人権侵害者に対する不処罰の文化を終わらせるよう訴えた。特別報告者の正式報告書は来月末までに発表される予定。
*UNHCRは本日、スーダンのダルフール地域を逃れて、チャドに流入した15万を超える難民たちに食糧・緊急援助物資を届けるべく、大規模な空輸活動を開始した。
*旧ユーゴ、ルワンダ国際刑事裁判所の両検察官は安保理公開会合で演説し、両裁判所が安保理設定期限2008年までの全審理完了を目指しているが、多くの容疑者が依然、未逮捕であることに警鐘を鳴らした。
*安保理は決議を全会一致で採択し、国連兵力引き離し監視軍(UNDOF)の任期を12月末まで半年間延長した。
2004年6月28日
- *イラク:暫定政府に主権委譲
*ダルフール:人道アクセスめざし、政府と協議
*安保理、イラク主権委譲を歓迎
*中央アフリカ共和国:BONUCA月例報告
*経済社会理事会、年次会合スタート - *本日、米国主導のCPAからイラク暫定政府への主権委譲が行われた。アナン事務総長はイラクが独立主権国家ファミリーに戻ったことに歓迎を表明し、同国の人々に対し、安定と和解に努めるよう訴えた。
*国連機関、人道機関、援助国は現在、スーダンのダルフール地域へのアクセスの向上をめざし、同国政府と協議をはじめている。これら諸機関および諸国によれば、依然として、援助活動において、多くの障害や制限がみられる。
*安保理議長は報道声明を発し、イラク占領の終わりを賞賛し、CPAから暫定政府に主権が委譲されたことを歓迎した。
*国連中央アフリカ共和国平和建設事務所(BONUCA)の月例報告、発表。同国の年末の選挙実施に向けて、国家元首のボジゼ氏がこのたび、司法における腐敗を非難したことは前向きな兆しであるが、路上強盗や個人や集団の自由への脅しが依然、問題として残っている旨を指摘した。
*経済社会理事会・年次会合、ニューヨークでスタート。ソマビアILO事務局長やリクペロUNCTAD事務局長らは演説、世界の最貧50カ国に7億人が暮らしていることを指摘し、これらの人々への支援や地域市場の強化を訴えた。
2004年6月26日
- *アフガン:選挙監視員、襲撃受ける
*国際拷問者被害支援デー - *アフガニスタンのジャララバド郊外で選挙監視員の乗ったミニバスが爆弾襲撃を受け、女性2人が死亡した。これについて、国連特使は深い憤りの念を表明した。
*国際拷問被害者支援デー。アナン事務総長はメッセージを発し、平和時、戦時のいずれにおいても、拷問禁止が絶対的に必要であるとの旨訴えた。
2004年6月25日
- *事務総長、スーダン政府に市民保護訴え
*事務総長特使、DPRKから戻る
*安保理代表団、シエラレオネ特別法廷訪ねる - *アナン事務総長は本日、中東・アフリカ・アジア・欧州歴訪を前に記者会見、スーダンのダルフールの人々が危機的状況に陥っているとし、同地域への訪問を利用し、同国政府に対し、民兵グループによる引き続く残虐行為から市民を守るよう迫る旨を述べた。
*朝鮮民主主義人民共和国の訪問から戻ったモーリス・ストロング事務総長特使は本日、国連本部で記者ブリーフィングし、同国がその病める経済に対する支援を受けない限り、同国の核開発プログラムをめぐる国際的緊張の解決は難しいとの旨指摘した。
*西アフリカ諸国訪問中の安保理代表団は本日、シエラレオネ特別法廷を訪ね、その活動について説明を受けた。
2004年6月24日
- *事務総長、世界各国歴訪へ
*GCリーダーズ・サミット、開催
*WHO特使、スーダン訪問
*GC: 事務総長、企業界/労働界に協力訴え
*UNRWA、ガザに住宅建設へ - *アナン事務総長は今週末、中東、アフリカ、アジア、欧州歴訪をスタート。水曜日にはスーダンに入る。同国に3日間滞在、ダルフール国内避難民キャンプを視察した後、隣国チャドを訪れ、難民キャンプを視察し、同国大統領と会談する。
*グローバル・コンパクト・リーダーズ・サミットは本日、腐敗と闘うことに合意し、声明を採択した。
*WHOはDavid Nabarro特使をスーダンのダルフールに派遣した。特使は現在、同地の人道状況を視察訪問中。
*アナン事務総長はグローバル・コンパクト・リーダーズ・サミットで冒頭演説し、企業界、労働界の双方の指導者たちに対して、国連とともに協力し、より公正で安定な世界を築くよう訴えた。
*UNRWAはこのたび、パレスチナ自治政府と合意に達し、ガザ地区のラファに400棟の住宅を建設することとなった。
2004年6月23日
- *米、平和維持兵訴追免責決議案取り下げ
*政治担当次長、中東、政治解決の重要性訴え
*コートジボワール:安保理代表団、大統領らと会談
*市民保護:国連、24の国際条約に批准要請へ
*SHIRBRIG兵力提供国会合、開催 - *米国はこのたび、平和維持兵に対する国際刑事裁判所の訴追免責決議案を取り下げる旨発表した。アナン事務総長はこの動きについて、安保理の一体性を維持するものであるとして歓迎の意を表明した。
*プレンダガスト政治問題担当事務次長は安保理公開会合で中東情勢について報告、政治解決の重要性を訴えた。
*コートジボワールにおいて、安保理代表団は同国大統領や首相らと会談し、和平合意の義務遵守を促した。
*9月21日、国連はフォーラム(4日間)を開催し、加盟国に対して、市民保護に関する国際合意文書500件のうち、主要な24の条約への批准を求める。
*国連活動待機即応旅団(SHIRBRIG)・兵力提供諸国が会合を開催。日程は2日間。スーダンやその他のアフリカ諸国に派遣する国連活動などについて、討議が行われた。
2004年6月22日
- *コンゴ:安保理、戦闘行為に警鐘
*イラク:事務総長、韓国人人質殺害を非難
*安保理、平和建設/市民社会の役割を討議
*アフリカ西部/中部、最悪のポリオ被害の恐れ
*モーリス事務総長特使、南部アフリカ視察終え
*事務総長、UNDOF任期延長勧告 - *安保理は議長声明を発し、コンゴ民主共和国東部での戦闘行為に警鐘を鳴らすとともに、事務総長がMONUCに対する迅速対応能力付与の必要性を見極めるよう促した。
*イラクにおいて、先週テロリストの人質となった韓国人通訳が殺害された。アナン事務総長はこれを最も強い調子で非難するとともに、イラクで人質となっているすべての人々の解放を訴えた。
*紛争後の平和建設における市民社会の役割について、安保理公開討議。アナン事務総長は冒頭演説し、安保理が市民社会組織とのつながりの強化を図っていることを賞賛、国連の討議プロセスへの市民社会組織の一層の参加の必要を訴えた。
*ユニセフが発表するところによれば、アフリカ西部・中部が過去最悪のポリオ蔓延状況に直面し、千人単位の子どもたちが麻痺を患う可能性が高い。
*モーリス事務総長特使は南部アフリカ視察訪問を終えるにあたって、ヨハネスブルクで記者会見を行った。HIV/エイズにより保健衛生師や教員などが数多く死亡していることや、食糧事情の悪さが公的サービスの質を落とし、地域の安定を損なっているとの旨述べた。
*国連兵力引き離し監視軍(UNDOF)に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は緊張する中東情勢を指摘し、UNDOFの任期を半年間延長するよう勧告した。
2004年6月21日
- *事務総長、反ユダヤ主義の高まりに警鐘
*国連/市民社会:有識者パネル報告
*事務総長、ダルフール人道危機解決訴え
*安保理代表団、西アフリカ諸国訪問スタート
*スーダンのダルフールに雨季到来 - *アナン事務総長は不寛容に関する国連セミナーで演説、反ユダヤ主義の高まりに対する警戒を発した。
*国連と市民社会の関係に関する有識者パネルは本日、報告書を発表し、国連の意思決定プロセスを政府に限定することをやめ、市民社会に開放するよう訴え、具体的な諸提案を行った。
*アナン事務総長はUNラジオとのインタビューにおいて、スーダン西部のダルフールにおける人道危機事態が解決をみない限り、同国南部の和平合意の脆弱性は変わらないとの旨述べた。
*安保理代表団、西アフリカ7カ国訪問をスタート。日程は10日間。代表団に参加するのは、中国、フランス、英国、米国、アンゴラ、チリ、ドイツ、パキスタン、スペイン、アルジェリア、ベナン、ブラジル、フィリピン、ルーマニア。
*スーダンのダルフール地域に雨季到来。援助活動が困難となり、感染症が蔓延することも考えられ、人道状況の一層の悪化が懸念される。
2004年6月19日
- *オリンピック聖火、国連に
- *オリンピック聖火が、ニューヨーク国連本部に運ばれてきた。ユニセフの手配により、リベリア紛争を逃れた難民らが聖火リレーに参加し、走った。アナン事務総長は記念式典で演説し、世界のすべての紛争当事者に対し、アテネ五輪開催中の一時停戦を求めた。
2004年6月18日
- *サウジで米国人人質殺害、「悲劇的」
*IAEA、イランの協力不足に遺憾
*安保理、ギニアビサウ移行プロセス完了を賞賛
*日曜日、世界難民の日 - *サウジアラビアにおいて、米国人人質ポール・ジョンソン氏がテロリストに首を切られて殺害された。アナン事務総長はこの事件を「悲劇的」であるとするとともに、犯人の逮捕と裁判を求めた。
*国際原子力機関(IAEA)理事会は決議を全会一致で採択、核査察に対するイランの協力不足に遺憾の意を表明した。
*安保理は公式会合で議長声明を発表し、ギニアビサウ政府が2005年の大統領選に向けた移行プロセスを完了したことを賞賛した。しかし一方で、同国の構造的諸問題に起因する民主化プロセスの内包する脆弱性に懸念を表明した。
*日曜日は、世界難民の日。今年のテーマは "A Place to Call Home"。ルベルス難民高等弁務官は、難民/避難民たちに住む家を提供することの重要性を訴えた。
2004年6月17日
- *コンゴ:事務総長、緊張情勢に懸念
*事務総長、コンゴ訪問へ
*MDG:副事務総長、個人の努力の大切さ訴え
*アンデス地域、コカ栽培量、最低に
*平和維持兵の訴追免除、国連の信頼性に傷
*対リベリア制裁監視パネル、再設置 - *アナン事務総長は声明を発し、コンゴ民主共和国東部のブカブ等の不安情勢や緊張継続に懸念を表明し、全当事者に対し、同国の脆弱な和平プロセスを尊重するよう促した。
*アナン事務総長は国連本部登庁時、記者団に対し、近々、自らスーダンに赴き、現地の人道危機状況を視察する意向を明らかにするとともに、同国政府による市民保護の重要性を訴えた。
*フレシェット副事務総長はカナダのウォータールー大学で講演し、ミレニアム開発目標の達成において、一人ひとりの努力が非常に重要であることを強調した。
*国連薬物犯罪事務所(UNODC)の報告によれば、アンデス山脈域内のコカ栽培量が昨年、14年間で最低を記録した。
*国際刑事裁判所による国連平和維持兵訴追免除を決めた安保理決議が6月末に失効することについて、アナン事務総長は本日、記者団からの質問に応え、この免除の継続をした場合、安保理および国連の信頼性が損なわれる可能性があるとの旨述べた。
*安保理は決議1549を全会一致で採択し、対リベリア制裁パネルを再設置し、武器禁輸、渡航禁止、ダイヤモンド/木材輸出禁止を監視することを決めた。
2004年6月16日
- *イラク選挙の成否、公正な投票プロセスに依拠
*ハイチ:安保理、迅速な兵力派遣求める
*コンゴ東部:ジェノサイドの事実なし、と調査報告
*旧ユーゴ:ミロシェビッチ無罪動議、却下
*FAO事務局長、NGO公開書簡に回答 - *国連選挙支援部のペレリ部長はニューヨーク国連本部で記者会見し、来年1月末までに予定されるイラク選挙の成否が公正な投票プロセスにかかっているとし、またイラクの人々がいかなる投票をしようと攻撃の対象にならないことを保証する重要性を訴えた。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発し、国連ハイチ安定化ミッション(MINUSTAH)の円滑な展開を確保すべく、兵力提供誓約国に対し、迅速な派遣を求めた。
*MONUC人権チームが、コンゴ民主共和国東部のジェノサイド疑惑調査報告を発表した。調査の結果、同地においてジェノサイド発生の事実はなかったとの結論を下した。
*旧ユーゴ国際刑事裁判所は、ジェノサイドなどの罪で起訴されているミロシェビッチ・旧ユーゴ大統領(当時)の無罪放免動議を却下した。
*FAOのディウフ事務局長は、NGOからの公開書簡に応えて、2050年までに、世界人口が60億人から90億人に増加、60%の食糧増産が必要となり、開発途上諸国はこの課題を克服すべく、その科学的能力を高めなければならないとの旨述べた。
2004年6月14日
- *第9回国連貿易開発会議、開幕。
*人権特別報告者、スーダン視察終える
*エーゲラン次長、安保理ブリーフ
*IAEA事務局長、イランの協力訴え
*スーダン・ダルフール援助、部分的な進展 - *第9回国連貿易開発会議、開幕。アナン事務総長は冒頭演説し、他国に貿易の自由化を迫る国々は自国の貿易自由化も図らなければならず、そうでない場合には一貫性の欠如というばかりでなく、差別と呼んでも良い、との旨述べた。
*Asma Jahangir特別報告者(裁判外/略式/恣意的処刑担当)は13日間にわたるスーダン視察訪問を終えるにあたり、記者会見し、政府軍および民兵が市民を虐殺したと述べるとともに、ダルフールでの人道危機の深刻さに警鐘を鳴らした。
*エーゲラン人道問題担当事務次長は安保理でブリーフィング。事務次長は、世界各地で現在進行中の個別の20の紛争地域において、少なくとも1000万人が援助の手が届かない状態にあるとして、安保理に対し、武力紛争下の市民保護の強化を訴えた。
*IAEAのエルバラダイ事務局長は定例理事会で演説、イランの核開発に関し、同国が今後数ヶ月以内に疑惑の解明をめざし、一層の協力を行うよう求めた。
*エーゲラン人道問題担当事務次長は記者団に対し、スーダンのダルフール地域の100万を超える人々に対する援助物資提供の進展状況を語った。食料や仮設住宅の提供については進展がみられるが、安全な水、衛生、ワクチン投与、栄養などの面では進展が遅いことを指摘した。
2004年6月11日
- *事務総長、先進国・途上国パートナーシップ訴える(6/13)
*FAO、「アフリカの角」飢餓循環打破宣言を歓迎(6/12)
*スーダン:安保理、先遣隊派遣承認
*コンゴ:クーデター未遂事件発生
*ウガンダ北部市民虐殺:エーゲラン氏、非難
*安保理、UNFICYP任期延長
*西サハラ:ジェームズ・ベーカー特使、辞任 - *第11回国連貿易開発会議に参加すべく、ブラジルに集まった開発途上国政府閣僚に対し、アナン事務総長は演説し、先進国との間に真のパートナーシップを築くよう訴えた。(6/13)
*FAOのディウフ事務局長は、G8がこのたび「アフリカの角」地域の飢餓循環の打破宣言を行ったことについて、歓迎の意を表明するとともに、ドナーに対し、農業援助の拡大を促した。(6/12)
*スーダンへの新たな政治ミッション派遣を控えるなか、安保理は決議を全会一致で採択し、アナン事務総長の提案する先遣隊派遣を承認した。
*コンゴ民主共和国において、クーデター未遂事件発生。情勢が平常に戻りつつあるなか、アナン事務総長らは非難声明を発するとともに、同国の政治移行プロセス支援を誓った。
*ウガンダ北部において、この一カ月間、反政府勢力LRAが128人の市民を虐殺したことについて、エーゲラン人道問題担当事務次長は本日、反政府勢力に対して、市民に対する攻撃を即時にやめるよう求めた。
*安保理は決議1548を全会一致で採択し、国連キプロス平和維持軍(UNFICYP)の任期を今年12月15日まで半年間延長した。また、3ヶ月以内に行われるUNFICYPの見直し後、事務総長勧告に基づいて速やかに行動することに合意した。
*西サハラ担当事務総長個人特使を務めるジェームズ・ベーカー3世(米国)がこのたび、辞職した。同氏は1997年の任命以来、MINURSOとともに、西サハラ問題の解決支援に努めてきた。昨年、国連は和平プランを提示したが、今年4月、モロッコがこのプランを拒否し、西サハラに対し、限定自治を与えることを提案した。
2004年6月10日
- *アフガン:中国人建設作業員11人殺害
*コンゴ:情勢不安/人権侵害に事務総長懸念
*安保理、対リベリア制裁を討議
*事務総長、ブラジルを訪れる
*口蹄病統制・欧州委創設50周年 - *昨夜、アフガニスタンにおいて、中国人建設作業員11人が何者かによる襲撃を受けて、殺害された。アナン事務総長はこの襲撃事件を非難し、中国政府および遺族に深い哀悼の意を表明した。
*アナン事務総長は声明を発し、コンゴ民主共和国東部の情勢不安および人権侵害状況に深い懸念を表明した。一方、新たに同国の人々がブルンジに流出したと伝えられるなか、UNHCRは実態を調査すべく、4人構成チームを同国に派遣した。
*安保理、対リベリア制裁について討議。討議後、安保理議長は全理事国を代表して報道声明を発し、制裁の継続が和平プロセスを強固なものにするのに役立つとの旨述べた。
*アナン事務総長は週末、ブラジルを訪れる。第11回国連貿易開発会議に出席、開会挨拶を行う。
*FAOは口蹄病統制・欧州委創設50周年を記念し、同委メンバー33カ国のうち31カ国が今や、口蹄病を克服し、トルコとイスラエルに残るのみであるとの旨述べた。
2004年6月9日
- *コンゴ:反政府勢力、ブカブ撤退
*グローバルコンパクト:サミット、24日に
*エリトリア旱魃、住民移動
*中東:国連広報局、メディアセミナー開催
*WHO、家族間などの暴力の経済側面を報告 - *コンゴ民主共和国のブカブを占拠していた反政府勢力が撤退。散発的な銃撃戦も収まり、政府軍がブカブに入った。
*McKinsey & Companyはこのたび、グローバル・コンパクトに関する包括的研究を発表。ジョン・ルギー事務総長特別顧問は記者ブリーフィングし、コンパクトは多国籍企業ばかりでなく、開発途上国の民間/公的セクターに影響を及ぼしているとの旨述べた。アナン事務総長は24日、グローバルコンパクトサミットを招請する。
*OCHAによれば、エリトリアの旱魃は深刻な様相を呈しており、人々は水資源と牧草地を求めて、移動を始めている。
*国連広報局は16日―17日、北京で、国際メディア・セミナー「中東の公正かつ永続的平和の促進における市民社会の役割」を開催する。
*WHOは、家族などの人間関係における暴力の経済側面に関する報告書"The Economic Dimensions of Interpersonal Violence"を発表した。暴力が身体的/心理的影響ばかりでなく、経済的な負担をもたらし、一部の国においてはGDPの4%を超える、との旨指摘した。
2004年6月8日
- *イラク:安保理決議1546、採択
*スーダン:事務総長、先遣隊派遣求める
*キプロス:事務総長特別顧問、安保理報告
*コンゴ:ブカブ散発的銃撃戦、難民支援阻害
*ルワンダ:'94墜落機ボイスレコーダー調査発表 - *イラク暫定政権樹立から1週間後、安保理は決議1546を全会一致で採択し、同国の新指導部に対する承認を表明した。アナン事務総長は記者団に対し、国際社会が再び結束しようとする決意の表明であるとし、歓迎の意を表明した。
*スーダン包括和平が成立し、21年に及ぶ内戦に終わりを迎えるとの期待が高まるなか、アナン事務総長は安保理宛報告書において、スーダンへの国連平和維持活動展開に備え、先遣隊を派遣するよう求めた。
*アルバロ・デソト事務総長特別顧問は安保理で、キプロス情勢を報告した。デソト顧問は、統一キプロスとしてEU加盟のチャンスが失われた今、アナン事務総長としては仲介努力を再開する根拠がないとの考えであることを説明した。
*UNHCRによれば、コンゴ民主共和国東部のブカブで散発的な銃撃戦が続いているが、特に、ルワンダ近郊での高い緊張が国境周辺地域での難民支援活動を阻害している。
*1994年に墜落したルワンダ/ブルンジ両大統領搭乗機のブラックボックスに関して、国連内部監査部(OIOS)は調査報告を発表、墜落事件に関係する情報は何も入っていないとの結論をだした。同機墜落事件は後のジェノサイドの発端となった。
2004年6月7日
- *イラク政治移行:安保理公開会合
*スーダン:人道活動家、無事解放
*コンゴ:反政府勢力、ブカブ撤退
*パレスチナ難民援助への支援訴え
*カイロ行動計画見直し会議
*レーガン元米大統領、死去 - *安保理、イラク政治移行プロセスに関する公開会合。アナン事務総長とブラヒミ特別顧問は席上、演説し、イラクおよび新しい暫定政権に対する支援の継続を促した。
*スーダンのダルフール地域で反政府勢力に拘束されていた人道活動家16人がこのたび、無事解放された。アナン事務総長は、人質無事解放のニュースに歓迎の意を表明した。
*コンゴ民主共和国東部のブカブから、2つの反政府勢力が撤退。しかし、ひとつの勢力の100人はブカブ内に、もうひとつの勢力もブカブ北の空港周辺に留まっている。
*UNRWAのハンセン事務局長はジュネーブ支援会合に対し、パレスチナ難民援助活動を財政的に支援するよう促した。
*カイロ人口開発会議(1994)の行動計画見直し会議、セネガルのダカールで開催。UNFPAのアフリカ部部長は冒頭演説、アフリカ人たちが人口開発の諸課題への対処方法を学んできたもの、依然として、貧困削減や持続可能な開発、エイズといった問題に直面しているとの旨述べた。
*レーガン元米大統領、死去。アナン事務総長は、同氏が世界の諸問題を解決するうえで見せた指導力を想起し、悲しみを表明した。
2004年6月4日
- *スーダン和平:事務総長、包括解決促す(6/5)
*コンゴ:略奪行為に終止符を、とWFP
*イラク:人権状況に関する報告、発表
*イラク独立選挙委、設置
*スーダン:ユニセフ、はしか/ポリオ予防活動 - *スーダン和平交渉が最終段階に入るなか、アナン事務総長はメッセージを発し、当事者に対し、包括的解決の達成を促した。(6/5)
*コンゴ民主共和国全土で、略奪行為による食糧配給作業中止に追い込まれているWFPはこのたび、アピールを発し、この略奪行為に終止符を打つ必要を訴えた。
*イラク人権状況に関する国連報告、発表。報告は、政治移行、テロ、拘束者処遇、多くの人命の損失など、イラク情勢の複雑さを指摘した。
*国連選挙支援団のペレリ団長は本日バグダッドで、イラク独立選挙委の設置を発表した。同委は今後、2005年1月の選挙に向けて、準備を進めていく。
*ユニセフはこのたび、スーダン・ダルフール地域の子どもたちをはしかとポリオから守るため、ビタミンAやワクチンを提供する活動を開始した。
2004年6月3日
- *コンゴ:反政府勢力、ブカブ撤退協議
*イラク外相、新決議採択促す
*アフガン:国境なき医師団5人殺害
*安保理、リビア情勢討議
*スーダン:国連/米国/EU、2億3600万ドル拠出求める - *コンゴ民主共和国東部のブカブ情勢が比較的静穏さを保ちながらも不安定な様相を示すなか、反政府勢力指導者たちはMONUCと会合をもち、ブカブからの同勢力撤退について協議した。
*安保理、イラク情勢を討議。イラク暫定政府外相は安保理に対し、イラクへの主権委譲を重視した新決議の採択を促した。
*昨日、アフガニスタン北西部において、「国境なき医師団」のメンバー5人が襲撃を受け、死亡した。アナン事務総長は声明を発し、この殺害事件を非難し、同国当局に対し、犯人の逮捕、裁判を求めた。
*安保理、リビア問題を討議。UNMILのJacques Paul Klein代表はブリーフィングし、同国の和平プロセスがしっかりとした軌道に乗り、元兵士の武装解除が着実な進展を遂げているとの旨を述べた。
*国連、米国、EUの3者はドナー緊急会合を終えるにあたり、共同声明を発し、スーダンのダルフール地域の人道/人権危機状況を指摘し、2億3600万ドルの資金拠出を求めた。
2004年6月2日
- *ブラヒミ顧問、イラク離れる
*コンゴ:ブカブ、反政府勢力が掌握
*ハント総会議長、総会の権限拡大訴える
*コートジボワール和平:特別代表、軌道に戻す努力
*事務総長、UNFICYP任期延長求める - *イラク暫定政権の樹立を見届けた、ブラヒミ事務総長特別顧問は本日、同国を離れた。週末、ニューヨークに戻り、アナン事務総長および安保理に対し、報告を行う予定。
*コンゴ民主共和国東部のブカブが反政府勢力によって陥落した。政府軍兵士は背走し、あるいはMONUC部隊のなかに逃げ込んだ。
*6月の安保理議長国は、フィリピン。Lauro L.Baja大使は記者会見し、安保理が今月、新決議案など、イラク問題に集中して取り組むとともに、アフリカの紛争地域についても会合を予定していることを説明した。
*ハント総会議長はウィーンで記者団に対し、総会が新しいグローバルな諸課題への対応をはかるため、より大きな権限を与えられるべきであるとの旨述べた。
*Albert Tevoedjre事務総長特別代表は、膠着状態に陥ったコートジボワールの和平プロセスを軌道に戻すべく、同国大統領や反政府勢力指導者と会談した。
*アナン事務総長はこのたび、キプロスにおける国連活動に関する安保理に報告書を提出し、UNFICYPの任期を半年間延長するよう勧告した。
2004年6月1日
- *イラク暫定政府大統領にヤワル氏
*暫定政府樹立、事務総長が歓迎
*ブルンジ:AMIB兵士指揮権、ONUBに委譲
*国連ハイチ安定化ミッション、正式発足
*アフリカ・エイズ:特使、エチオピアから戻る - *ブラヒミ事務総長特別顧問は、イラク統治評議会の現議長を務めるガジ・ヤワル氏が今月末に発足する暫定政府の大統領に就任する、と発表した。
*イラク暫定政府樹立について、アナン事務総長は新しい始まりであると歓迎の意を表明したが、同国の治安情勢については、引き続き警戒の必要を訴えた。一方、安保理は本日、イラクに関する新決議について、非公開協議を行う予定。
*AMIBのアフリカ人兵士2612人の指揮権が本日、国連ブルンジ活動(ONUB)を率いるディンカ事務総長特別代表に委譲された。AMIBは、エチオピア、モザンビーク、南アフリカが派遣した兵力で構成し、ブルンジに展開していた。
*国連ハイチ安定化ミッション(MINUSTAH)が正式に発足。ハイチに展開、同国が直面する危機的状況を打開し、持続可能な将来を建設すべく、様々な側面から支援する。MINUSTAFは1993年以降、ハイチのために創設された5つ目の国連ミッションである。
*エチオピア視察訪問から戻った、Stephen Lewis事務総長特使(アフリカのHIV/エイズ担当)は国連本部で記者ブリーフィングし、同国の200万人から300万人がエイズに感染していることを指摘、同国を支援する必要を訴えた。
2004年5月28日
- *イラク:アラウィ任命を尊重、ブラヒミ顧問
*ユニセフ、ウガンダ紛争下の子ども救出訴える
*コンゴ:ブカブの巡回警護強化
*安保理、複合危機と国連対応を討議
*リベリア難民、モンロビア到着 - *イラク統治評議会がこのたび、暫定政権首相にイヤド・アラウィ氏を任命。ブラヒミ事務総長特別顧問はこの決定を尊重するとの旨を表明した。
*ユニセフのベラミー事務局長は4日間にわたるウガンダ訪問を終えるにあたって、首都カンバラで発言し、同国北部の紛争下にある子どもたちを救うための緊急行動を訴えた。多くの子どもたちは毎夜、反政府勢力による拉致を回避すべく、自らの家を離れて、避難している。
*コンゴ民主共和国東部のブカブ市において、戦闘が3日間継続していることから、国連はゴマやキンドゥから人員を補充し、同市の巡回警護活動を強化した。
*安保理は公開会合で、複合危機と国連対応について討議した。エーゲラン人道問題担当事務次長は演説し、国際社会に対し、人道危機への迅速対応を求めた。
*コートジボワールから祖国リベリアへの海路帰還を図り、大西洋上でエンジンが故障し、アビジャンに曳航された難民約300人がこのたび、UNHCRとIOMのチャーター機で搬送され、モンロビア空港に到着した。
2004年5月27日
- *スーダン:事務総長、調停支援の用意
*アフガン:特別代表、情勢報告
*専門家チーム、ハイチ/ドミニカへ
*スーダン:国連諸機関、援助へ
*UNODC事務局長、アフガン訪問へ - *スーダン・ダルフールの人道/人権危機に直面するなか、アナン事務総長のもとには世界中の数多くの個人、グループ、機関から緊急支援を求める声が届いている。事務総長は調停努力を支援する用意がある旨表明した。
*UNAMAを率いるJean Arnault事務総長特別代表は安保理でアフガニスタン情勢を報告し、紛争後の再建、選挙実施のためには国際的な治安支援が不可欠であるとの旨述べた。
*国連災害専門家の2チームが今夜から明朝にかけて、ハイチとドミニカ共和国に向かう。洪水と土砂崩れに襲われた両国において、被害状況を調査し、援助活動を調整する。
*スーダン政府と反政府勢力SPLM/Aが和平合意に署名したことを受けて、国連諸機関は同国の人々に対する援助を行う決意を示した。
*国連薬物犯罪事務所(UNODC)のコスタ事務局長は今週、アフガニスタンを訪れ、現地調査を行う予定。同国における2004年のケシ生産量が昨年の3600トンを上回り、最大を記録する可能性が危惧されている。
2004年5月26日
- *スーダン:事務総長、和平合意を歓迎
*安保理、イラク決議案協議
*ダルフール危機:政府協力/資金援助の必要
*コンゴ:MONUC要員の性的虐待調査
*ナイジェリア衝突犠牲者に援助
*ブルンジ:ONUB特別代表任命 - *スーダン政府と同国南部の反政府勢力SPLM/Aがこのたび、20年に及ぶ紛争に終止符を打つ合意に達したことについて、アナン事務総長は歓迎の意を表明した。また、同国西部のダルフール地域における人権/人道危機についても、この機会を捉え、解決の進展を図るよう促した。
*安保理は非公式協議を開き、イラクに関する決議案に関する討議を行った。一方、イラクにおいて、ブラヒミ事務総長特別顧問は、6月末の主権委譲を支援すべく、各層代表との接触を継続。本日は、同国に駐在するフランス代表Bernard Bajolet氏と協議した。
*OCHAのエーゲラン事務次長は安保理で非公開ブリーフィングし、スーダンの西部地域ダルフールの危機的事態を打開するためには、スーダン政府の協力および国際資金援助が不可欠である旨を強調した。
*国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)の要員による性的虐待容疑を調査すべく、国連内部監査部(OIOS)がこのたび、同国に調査団を派遣した。同要員1人については、すでに犯行が確認されたことから、同国から送還された。今後、出身国政府による訴追を受けることになる。
*ナイジェリア中部において、対立衝突事件が起こり、500人が死亡、約5万人が避難民となった。ユニセフ、UNDPなどの国連援助機関はBauchiやNassarawa州などに避難した人々に対し、援助の提供を開始した。
*アナン事務総長は安保理議長宛の書簡において、新設の国連ブルンジ活動(ONUB)を率いる事務総長特別代表に、現在OCHA副代表を務めるCarolyn McAskie事務次長補を任命する意向を伝えた。
2004年5月25日
- *イラク:ブラヒミ顧問、協議継続
*安保理、ダルフール人道悪化に懸念
*アルカイダ制裁委・委員長、記者ブリーフ
*事務総長、カリブ洪水犠牲者に哀悼の意
*コートジボワール情勢:安保理、懸念表明
*東ティモール事務総長特別代表に長谷川氏任命 - *ブラヒミ事務総長特別顧問、イラクで各層代表との協議を継続。本日は、世論調査機関のイラクリサーチ戦略研究センターのAl-Dulame所長らと協議した。
*安保理は公開会合を開き、スーダン情勢を討議、議長声明を採択し、ダルフール地域の人道/人権状況の悪化に懸念を表明するとともに、同国政府が武装民兵ジャンジャウィードの武装解除の責任を負うと強調した。
*アルカイダ/タリバン制裁監視委のムーニョス委員長は安保理で公開ブリーフィングし、国連が開発や平和、人権、国際法などの分野で成果をあげようとすれば、テロとの闘いが最優先課題となる旨を訴えた。
*ハイチやドミニカ共和国など、カリブ地域を襲った大規模な洪水によって、多くの人々が死亡し、甚大な損害が生じたことについて、アナン事務総長は悲しみを示し、犠牲者の家族に哀悼の意を表明した。
*コートジボワール大統領が反対勢力閣僚を更迭、また同国の国民和解政府に反対勢力が不参加を継続している事態について、安保理は公開会合で議長声明を発表し、懸念を表明した。
*国連東ティモール支援団(UNMISET)を率いる事務総長特別代表に、現在、副代表を務める長谷川祐弘(はせがわすけひろ)氏が任命された。
2004年5月24日
- *事務総長、日朝首脳会談を歓迎
*イラク:ブラヒミ顧問、協議継続
*コンゴ:ゲーノ次長、責任の自覚の必要訴える
*障害者権利条約起草、新たな諸問題を考える必要
*イラク再建:ドナー会議、明日から - *アナン事務総長は朝鮮民主主義人民共和国と日本の首脳会談について、タイムリーかつ励みになるステップであるとして、歓迎の意を示した。この会談が2国間の正常化につながるよう希望を表明し、両国指導者が北京プロセス枠組みにおいて核問題解決の継続へのコミットメントを示したことに留意した。
*イラクにおいて、ブラヒミ事務総長特別顧問は各層代表者との協議を継続。この数日間、イラクに駐在する日本や中国の政府代表、イラク国家創設会議、現文部大臣らと会談した。
*コンゴ民主共和国の選挙実施を1年後に控え、ゲーノ事務次長は本日、首都キンシャサで演説し、同国の人々に対し、平和への移行に対する自らの責任を自覚するよう訴えた。
*障害者権利条約起草・総会アドホック委のチリボガ委員長は国連本部で記者会見し、条約づくりのうえで、従来の人権問題に加え、情報技術、バイオテクノロジー、遺伝子工学、紛争、伝性病、グローバル化と貧困など、障害者に影響を及ぼす諸問題をも考えあわせる必要がある旨を述べた。
*イラク国際再建基金ファシリティー(IRFFI)のドナー会議が明日、カタールのドーハで始まる。同ファシリティーはイラク再建の支援提供のため、昨年10月にマドリッドで設置された。国連と世銀の2つの窓口がある。これまでに約10億ドルの拠出コミットメントがなさたが、日本が最大の拠出国となっている。
2004年5月23日
- *WHO総会、「食事/運動/健康世界戦略」採択
- *土曜日、WHO総会は生活習慣に起因する非伝染性の疾病の克服をめざし、「食事、運動、健康に関する世界戦略」を採択した。
2004年5月22日
- *アラブ連盟首脳会議、チュニスで開催
- *アラブ連盟首脳会議、チュニスで開催。アナン事務総長はメッセージを送り、パレスチナやイラクなど難しい問題を抱えるなか、アラブ指導者たちが人々に希望と繁栄を与えるべく、変革の努力を進めなければならないとの旨を訴えた。
2004年5月21日
- *安保理、国連ブルンジ活動(ONUB)を設置
*スーダン、ダルフールへの人道アクセス認める
*安保理、中東情勢会合
*先住民:常設フォーラム、年次会合終了 - *安保理は決議を全会一致で採択し、国連ブルンジ活動(ONUB)を設置し、ブルンジの平和回復、国民和解支援を決めた。同活動の軍事要員は上限5650人、任期は6月1日から6ヶ月間。
*スーダン政府はこのたび、ダルフール地域への人道援助提供を希望する人々に対して、入国ビザを早急に発給するとともに、これら援助活動家が同地域に入る際に当局の許可を必要しないよう取り計らうとの旨発表した。この措置について、アナン事務総長は歓迎の意を表明した。
*安保理、中東情勢に関する会合。プレンダガスト事務次長は自らの報告について「憂鬱なブリーフィング」であると形容し、イスラエル/パレスチナの対立によって、この4週間で、パレスチナ人128人、イスラエル人19人が死亡したことを指摘した。そして、双方に対し、膠着状態を乗り越え、ロードマップを前進させるよう訴えた。
*先住民問題に関する常設フォーラム、第3年次会合を終了。ハント総会議長は先住民が直面する多くの課題を指摘、人権委員会が現在起草中の先住民権利宣言が具体的にこれら課題に対処するとの旨述べた。
2004年5月20日
- *コートジボワール国民和解政府分裂
*安保理、スーダンに関する公開会合
*イラク石油食糧交換不正疑惑調査:活動スタート
*非植民地化:太平洋地域セミナー、終了
*アフリカ人歌手たち、エイズ歌収録 - *コートジボワール国民和解政府分裂の事態について、アナン事務総長は懸念を表明し、政府および反政府勢力に対し、さらなる暴力や対立につながる行為を回避するよう訴えた。
*安保理、スーダンに関する公開会合。ルベルス難民高等弁務官は、同国における紛争による市民や武装民兵の国境移動を指摘し、安保理に対し、国境を超えて展開する平和維持活動について検討するよう促した。
*このたび活動を開始した石油食糧交換プログラム不正疑惑調査委のポール・ボルカー委員長は、国連本部で記者会見し、国連における個々の職員の不正行為容疑ばかりでなく、もっと広範に、プログラムの不正管理運営の可能性を調査するつもりである旨を述べた。
*非植民地化特別委主催の下、パプアニューギニアで3日間にわたり開かれた太平洋地域セミナーが終了した。世界の16の非自治地域の状況に関する約50の結論/勧告がでた。
*ユニセフやUNDPの親善大使などを務めるアフリカ人歌手らが5月16日-20日、セネガルの首都ダカールに集まり、エイズをテーマにした歌の収録を行った。エイズの流行を食い止め、2015年までに極度の貧困の半減する重要性をうたった。
2004年5月19日
- *ガザ住宅破壊:安保理決議、懸念示す
*ガザ街頭デモ攻撃:事務総長、非難声明
*安保理、イラク情勢定期報告
*自発帰還のリベリア難民、漂流
*国際生物多様性の日 - *安保理は決議を賛成14、反対0、棄権1(米国)で決議を採択し、ガザ地区ラファの難民キャンプでの住宅破壊に懸念を示し、イスラエルに対し、国際人道法の下の諸義務を尊重するよう求めた。
*ガザ南部におけるパレスチナ人による街頭デモに対し、イスラエルが攻撃を加え、多くの死傷者がでたことについて、アナン事務総長は非難声明を発した。イスラエルに対し、軍事行動を即時終結するよう求めた。
*カニンガム米国次席大使、安保理でイラク情勢定期報告。同次席大使は加盟国に対して、イラクに派遣する国際治安部隊を拡大し、同国に復帰する国連職員を保護するよう訴えた。
*海路で自発帰還をめざしたナイジェリアのリベリア難民たちが、コートジボワール近くで、乗船するボートのエンジントラブルのために海上漂流を続けている。
*国際生物多様性の日を記念し、国連開発計画(UNDP)はコロンビア、インド、ナミビアに対し、コミュニティー貧困削減プロジェクトを称えるEquator Prizeを授与した。
2004年5月18日
- *イラク:ブラヒミ顧問、サリム議長葬儀に出席
*ラーセン調整官、イスラエルのガザ軍事侵攻に遺憾
*事務総長、ギリシャ首相と会談
*コソボ:鉄橋爆破容疑の文民保護隊員12人、復職
*西アフリカ:5つの国連平和ミッション代表、会合 - *ブラヒミ事務総長特別顧問は、今週月曜日に殺害されたサリム・イラク統治評議会議長の葬儀に出席、同議長がイラクに生命を奉げた真の愛国者であると述べて、哀悼の意を表明した。
*イスラエルによるガザ軍事侵攻について、ラーセン中東和平プロセス調整官は遺憾の意を表明し、イスラエルに対して、市民保護を訴えた。
*アナン事務総長とカラマンリス・ギリシャ首相は会談し、キプロスなど、多くの地域問題について話し合った。
*昨年4月のコソボ鉄橋爆破事件への関与を疑われ、一時停職となっていた文民保護隊員12人について、UNMIKのホルケリ代表は犯行容疑を裏付ける証拠は何もなかったとして、完全復帰させた。
*西アフリカ地域に展開中の5つの国連平和ミッション代表(事務総長特別代表)が今週金曜日、セネガルで会合を開き、政策/活動調整を行うとともに、横断的な諸問題について話し合う。
2004年5月17日
- *イラク統治評議会議長、殺害
*イスラエルによるパレスチナ人住居破壊
*安保理、平和維持活動に関する会合を開催
*ミャンマー国民会議にNLD不参加:事務総長、懸念
*コートジボワール街頭デモ:調査報告 - *サリム・イラク統治評議会議長が今朝、バグダッドで殺害された。アナン事務総長はこの殺害事件を非難するとともに、主権委譲に向けた国連支援に影響を及ぼすことのないよう最善を図る旨を述べた。
*イスラエルによるガザ地区のパレスチナ人住居破壊行為について、アナン事務総長は本日、再び非難する声明を発した。UNRWAの試算によれば、イスラエルの破壊行為によって、家を失った1万9000近くの人々に住居を提供するためには、約3200万ドルが必要となる。
*安保理、平和維持活動に関する会合を開催。討議後、議長声明を発し、加盟国に対し、今後、平和維持活動の最善の形での立ち上げ、効率的な活動展開を可能にすべく、政治/財政支援および文民/軍人要員の提供を行うよう求めた。
*アナン事務総長はこのたびのミャンマー国民会議に懸念を表明、NLDなどの参加が国民会議の信頼性に欠かせないと述べた。
*コンゴ民主共和国における街頭デモ(今年3月)で多数の無辜の市民が治安部隊に殺害された事件について、国連の調査委員会の報告書が安保理に提出された。報告は、事件に責任を有する者の訴追、平和維持活動の拡大、司法制度の改革強化、真実和解委の設置を勧告した。
2004年5月14日
- *ミャンマー:事務総長、当事者に合意促す
*安保理、コートジボワール情勢協議
*イラク:ブラヒミ顧問、各層代表と協議
*WHO総会、5月17日-22日
*5月15日は国際家族デー
*安保理決議、UNMISET延長
*ルワンダ/コンゴ:安保理、国境地帯安全強化求める - *アナン事務総長はミャンマーの当事者に対し、アウンサンスーチ氏の率いるNLDが来週の国民会議に参加できるよう、合意を達成するよう促した。
*安保理、コートジボワール情勢協議。ラムチャラン人権高等弁務官が、同国の人権侵害状況を調査した委員会の報告について、ブリーフィングを行った。協議後、安保理議長は理事国を代表して報道声明を発し、コートジボワールにおける人権侵害を非難、国内人権委の即時設置を求めた。
*イラクにおいて、ブラヒミ事務総長特別顧問は主権委譲に向けて、同国各層代表と協議を継続。本日はクルド族指導者のバルザニ氏と協議した。一方、選挙支援チームのペレリ団長は昨日バグダッドで記者会見、イラクの人々の声を聴くべく、まもなく一連の公聴会を開催する旨述べた。
*ガザでの戦闘激化について、アナン事務総長は遺憾の意を表明、イスラエルによる破壊行為を強く非難した。
*第57回WHO総会、5月17‐22日に開幕。192加盟国の参加の下、HIV/エイズ、肥満、交通事故などの問題について話し合う。
*5月15日は、国際家族デー。今年は国際家族年から10年目。1400万人の孤児を生み出しているエイズ禍、1億8000万人の若者に影響を及ぼす児童労働、女性のエンパワーメントの必要などを中心的テーマとして、世界中で記念行事が催される。
*安保理は決議を全会一致で採択し、国連東ティモール支援団(UNMISET)の任期を半年間延長した。また、その規模を縮小し、訓練助言サービスに重点を置きながら、来年5月までに段階的撤退を図ることを決めた。
*安保理議長は公開会合で声明を発し、ルワンダとコンゴ民主共和国の両国に対し、国境沿いの安全強化を求めるとともに、ルワンダ国軍のコンゴ民主共和国東部への侵攻およびルワンダ反政府勢力によるコンゴ民主共和国からの襲撃を非難した。
2004年5月13日
- *事務総長、スーダン大統領に民兵武装解除促す
*ルワンダ国際刑事裁:元民兵指導者、無罪主張
*UNRWA、救急医療搬送業務の中立性訴え
*スーダン政府/反政府勢力、和平合意交渉
*ホルケリ特別代表、過労で入院 - *アナン事務総長はスーダンのバシール大統領に書簡を送り、ダルフール地域で市民たちに襲撃を加える民兵たちを武装解除し、人道活動家の人道アクセスを改善するよう促した。
*イラクにおいて、ブラヒミ事務総長特別顧問は6月30日の主権委譲に向けて、同国各層の代表と協議を継続。本日は、ナジブ・テレブ首相(当時)らと会談した。
*ジェノサイドと人道に対する罪に問われ、先週コンゴ民主共和国で逮捕されたルワンダの元民兵指導者Yussufu Munyakaziが本日、ルワンダ国際刑事裁判所において無罪を主張した。
*国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は本日、アピールを発し、占領パレスチナ地域の全紛争当事者に対し、UNRWA救急医療搬送活動および職員の中立性/公平性を尊重するよう訴えた。
*スーダン政府と反政府勢力SPLM/Aは現在、ケニアで和平合意交渉を行っている。UNHCRはこの合意成立を受け、スーダン南部への難民15万人を帰還させる計画を作っている。
*UNMIKの発表によると、ホルケリ事務総長特別代表は昨日、このところの過密スケジュールによる疲労で倒れ、フランス・ストラスブルグの病院に入院した。
2004年5月12日
- *国連選挙支援チーム、イラク入り
*米民間人の残虐殺害:事務総長、非難
*ジンバブエ政府、食糧供給調査撤退
*大湖地域3カ国外相会合に期待
*スーダン:戦闘激化で南部から10万人流出 - *国連選挙支援チーム、イラク入り。来年1月末までに実施が予定される選挙に向けて、準備作業を行う。一方、ブラヒミ事務総長特別顧問は本日も、同国の各層代表との協議を継続した。
*イラクにおいて、米国民間人人質が残酷な方法で殺害され、そのビデオが世界中に放映されたことについて、アナン事務総長は非難し、犠牲者の家族に深い哀悼の意を表明した。
*先週、ジンバブエ政府が穀物食糧供給調査団(CSFAM)から、参加職員を撤退させた。これによって、FAOとWFPが加わって実施していた調査は事実上、打ち切りとなった。アンジェロ国連現地調整官は昨日、遺憾の意を表明した。
*コンゴ民主共和国、ルワンダ、ウガンダの3カ国外相会合(ワシントン)を前にして、MONUCのスウィング代表は記者団に対し、これら3カ国の関係改善につながるよう期待を表明した。
*国連スポークスマンが本日、記者団に発表したところによると、スーダン政府の支援を受けた民兵と反政府勢力SPLAの戦闘が激化、同国南部のShilluk Kingdomから10万人が流出し、人道援助の手が届かない状態となっている。
2004年5月11日
- *イスラエルのガザ侵攻で犠牲者
*UNMIK代表、安保理でコソボ情勢報告
*イラク:ブラヒミ特別顧問、各層と協議継続
*イラク:収監所/刑務所で子ども虐待の報道
*ラーセン特使、シリア大統領と会談 - *イスラエルがガザに侵攻、パレスチナ人およびイスラエル兵士が死亡した。アナン事務総長は深い遺憾の念を表明するとともに、パレスチナ、イスラエル双方に対し、さらなる暴力を控えるように訴えた。
*UNMIKのホルケリ代表は安保理でブリーフィングし、コソボで相次ぐ民族間衝突がUNMIKをその基盤から揺さぶっているものの、UNMIKとしては、犯人を逮捕、処罰し、また、コソボの自治達成に向けて任務を貫徹する決意である旨述べた。
*イラクにおいて、ブラヒミ事務総長特別顧問はイラクの各層代表者と協議を継続。本日、イスラム革命最高評議会のハキーム師と協議し、ブラヒミ顧問提案の暫定政権樹立構想について、シスターニ師が前向きに捉えている旨を伝え聞いた。
*イラクにおいて、子どもたちが収監施設や刑務所で虐待を受けていると報じられたことについて、ユニセフは、第3者の確たる証拠によって裏付けがないことに留意しながらも、深い遺憾の念を表明した。
*ラーセン中東和平プロセス調整官はシリアのアサド大統領と会談し、地域情勢、特に、膠着状態に陥った中東和平プロセスについて話し合った。
2004年5月10日
- *チェチェンでテロ、カドイロフ大統領死亡
*ブラヒミ顧問、イラクで協議継続
*ナイジェリア政府、住民間衝突調査
*コロンビア、人道危機深まる
*コンゴ民主共和国:CCGA、オープニング会合
*先住民問題に関する常設フォーラム、スタート - *日曜日、チェチェンでテロ襲撃事件が発生し、カドイロフ大統領らが死亡した。アナン事務総長および安保理(公開会合)は声明を発し、このテロ行為を非難した。
*ブラヒミ事務総長特別顧問はイラクにおいて、広範な層の代表たちと協議を継続、6月30日に実施予定の政治移行について話し合った。
*先週、ナイジェリア中部で発生した住民間の衝突・殺害事件について、ナイジェリア政府および地域担当者が犯人を裁きにかけ、対立の平和的解決を実現すべく、調査努力をしていることについて、アナン事務総長は歓迎する意を示した。
*コロンビアにおいて、拉致/暗殺事件が減少しているものの、人道危機はいよいよ深まり、過去15年間に200万人が(うち半分は過去3,4年に)国内避難民となった。OCHA代表のエーゲラン氏が国連本部で記者団に語った。
*MONUCのスウィング代表は武装グループ調整委員会(CCGA)のオープニング会合で演説し、コンゴ民主共和国東部の民兵たちに対して、イトゥリ州武装解除社会復帰プランにおいて、積極的な役割を果たすよう訴えた。
*第3回先住民問題に関する常設フォーラム、スタート。アナン事務総長は開幕演説し、国際社会に対し、先住民が不平等の歴史に終止符を打つのを助けるべく、連帯および尊重の精神で、諸課題に取り組むよう訴えた。
2004年5月7日
- *スーダン:人権高等弁務官、安保理報告
*パキスタン:モスク襲撃事件
*スーダン:WFP事務局長、安保理で報告
*OSCE議長、安保理ブリーフ
*オサマビンラディン、事務総長暗殺狙う - *チャドのスーダン難民およびスーダン西部のダルフール地域の状況視察報告書について、ラムチャラン人権高等弁務官は安保理非公開会合でブリーフィングした。報告書によれば、スーダンのダルフール地域において、アフリカ系黒人反政府勢力が開発を推進するなかで、人権侵害を行ったとみられる一方で、スーダン政府およびアラブ系民兵も戦争犯罪や人道に対する罪となる大規模な人権侵害を行った。
*パキスタンのカラチにあるモスクで襲撃事件が発生、10余人が死亡、100人以上が負傷した。アナン事務総長はこのテロ行為を最も強い調子で非難し、犯人を裁きにかけるよう訴えた。
*ジェームス・モリスWFP事務局長は安保理非公開協議でスーダンのダルフール視察訪問報告を行い、同地域の人道危機が極度の暴力および恐怖を特徴とする旨述べた。
*OSCE議長は安保理において初のブリーフィングを行い、要請があれば、OSCEとして、イラク/アフガニスタンの民主制度の再建支援を行う用意がある旨述べた。
*最近、オサマ・ビン・ラディンと思われる男がアナン事務総長を暗殺した者に報奨金を与えると述べたテープが流れたことについて、事務総長はCNN記者に対し、これを深刻に受け止め、いろいろな警戒措置を講じたうえで、自らの仕事を継続していくとの旨述べた。
2004年5月6日
- *ブラヒミ事務総長特別顧問、バグダッド入り
*ブーゲンビル:安保理公開会合
*総会決議、パレスチナ自決権確認
*LDC貿易閣僚会議、ダカールで
*ガンビアで子ども性的虐待増加 - *ブラヒミ事務総長特別顧問、バグダッド入り。6月末にCPAを引き継ぐことになる暫定政権の5月中の樹立に向けて、合意成立作業に着手した。
*ターク政治問題担当事務次長補は、安保理公開会合でブーゲンビル情勢を報告。パブアニューギニアからの分離独立闘争10年を経て、自治を獲得したブーゲンビルがこれまでに、国連ブーゲンビル監視団(UNOMB)の監督下で、少なくとも所有武器の半分以上を破棄したとの旨述べた。
*総会は決議を賛成140、反対6、棄権11の圧倒的多数で採択し、パレスチナ人が自らの領土に対する自決権および主権を有していることを再確認した。反対6カ国はイスラエル、マーシャル諸島、ミクロネシア、ナウル、パラオ、米国。
*ダカールで、第3回後発開発途上国貿易閣僚会議が開幕。後発開発/内陸/小島しょ途上国担当のチョウドリー高等代表は冒頭演説し、各国の貿易担当閣僚が国際社会に対し、後発開発途上国の生存が世界市場アクセスに依拠していることを明確に訴えるよう促した。
*ガンビア政府はユニセフ支援を得て、報告書を発表し、同国における子どもの性的虐待が英国および北欧諸国のセックスツーリズム、また同国の成人男性による買春によって、増加していると指摘した。
2004年5月5日
- *アフガン北西部で国際職員殺害される
*イラク人虐待:人権委・恣意的作業部会、懸念
*タリバン制裁委:安保理に宛て書簡
*リベリア:UNMIL、1万以上の武器回収
*レフュジーズ・インターナショナル25周年
*UNMILに関する事務総長報告、発表 - *アフガニスタン北西部の山岳地帯において、国際職員2人と通訳1人が9月の国内選挙に向けた有権者登録に相応しい場所を探していたところ、襲撃を受け、殺害された。UNAMA代表はスポークスマンを通じて声明を発し、この殺害事件を非難した。
*英米兵士によるイラク人拘束者虐待事件について、国連人権委の恣意的拘束作業部会は深刻な懸念を表明し、CPAおよびイラク統治評議会が国際人権法を尊重し、拘束者に対し、アクセスを認めるよう求めた。
*安保理の対アルカイダ/タリバン制裁委のムーニョス委員長は安保理に宛て書簡を送り、これまでに120を超える報告が提出されていると述べたうえで、一部諸国による報告義務の不履行は必ずしも意思の欠如ではなく、適切な資源の不足が原因である旨を指摘した。
*リベリアにおいて、UNMILはこれまでに1万8000人を超える兵士たちから1万以上の武器を回収し、その武装解除プログラムの第1段階を終えつつある。他の場所において、6つの武器集積所の建設が完了し、プログラムの第2段階が開始することになる。
*昨日、「レフュジーズ・インターナショナル」の25周年記念夕食会において、アナン事務総長は演説し、世界各地の5000万人に上る難民/避難民の背後には、戦争/迫害/人権侵害によって家を追われた人々が5000万人いるという厳しい現実がある旨を指摘した。
*UNMIKに関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は、今年3月の民族間暴力の発生に鑑みて、コソボ指導者および人々に今求められるのは、犯人を裁きにかけることだけでなく、少数者コミュニティの信頼を再建し、暴力の根本原因に取り組むことである旨述べた。
2004年5月4日
- *中東カルテット、シャロン提案に積極的反応
*スーダン、人権委員会メンバーに選出
*スーダンのダルフール、最大の人道危機
*安保理、エチオピア/エリトリアに協力求める
*5月安保理議長、パキスタン - *中東カルテット(国連、EU、ロシア連邦、、米国)、国連本部での会合後、コミュニケを発し、イスラエルのシャロン首相が提示したガザ/西岸一部撤退案について、ロードマップを再開させる可能性があるものとして、積極的な反応を示した。
*経済社会理事会は、人権委員会のメンバー(2005-2006年)14カ国を選出。アフリカが推薦した4カ国のうち、スーダンに対しては、米国が人権問題などを理由に反対したが、そのほかの3カ国(ギニア、ガーナ、トーゴ)とともに全会一致の承認を得た。
*スーダン人道調査を終えたWFPのジェームズ・モリス事務局長はロンドンで記者会見し、スーダンのダルフールでは、100万人が家を追われ、さらに10万人以上が隣国に流出しているとし、特に女性や女児にとっては、最大の人道危機の様相を呈している旨説明した。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発し、UNMEEへの協力の衰えを指摘し、エチオピア、エリトリア両国に対し、同平和維持活動、および相互の国に対し、全面協力し、膠着状態にある国境画定プロセスの前進をはかるよう求めた。
*5月の安保理議長国はパキスタン。同国のアクラム国連大使は本日、国連本部で記者会見し、今月17日には平和維持活動に関する特別討論が予定されていること、またスーダンなど、アフリカ諸国について活発な討論が継続すること、イラクについても相当の関心が払われることを述べた。
2004年5月3日
- *イラクの人々、選挙プロセス掌握すべき
*世界報道自由デー
*イラク:国連高官、ワシントン・ポストに寄稿
*事務総長、安保理に多国籍軍駐留継続の承認希望
*連帯都市/地方自治体創設会議、パリで - *イラクでのミッションを終えて、ニューヨークに戻った国連選挙支援部のペレリ部長は本日、国連本部で記者会見し、選挙の成功には、イラクの人々による選挙プロセスの掌握、安全な環境と適切な資源が不可欠である旨を強調した。
*「世界報道自由デー」を記念し、世界各国の報道関係者がニューヨーク国連本部に会し、メディアの果たす役割や責任について話し合った。アナン事務総長は、世界報道自由デーがあらゆる人々に対し、メディアの独立へのコミットメントを再確認させる機会を与えるものだとの旨述べた。
*国連事務総長室のコミュニケーション担当部長はワシントン・ポスト紙に寄稿し、国連イラク石油食糧プログラム不正疑惑について、ハイレベルパネルが調査を開始することになっていることを指摘したうえで、一部の人々が事実無根の話しや数字を繰り広げ、国連批判をしていることを指摘した。
*アナン事務総長は昨日、米テレビ番組「Meet the Press」に出演し、安保理が6月30日の主権返還後の期間をカバーする新決議のなかで、多国籍軍のイラク駐留継続を承認するよう期待するとの旨述べた。
*アナン事務総長は昨日、パリで開かれた「連帯都市/地方自治体の創設会議」にメッセージを寄せ、市長および地方指導者たちのコミットメントにより、この新しい組織が2020年までにスラム居住者1億人の生活向上を実効的にはかることができるだろうとの旨述べた。
2004年5月1日
- *スーダン:人道調査団、視察訪問終える
- *国連人道調査団はスーダン西部のダルフール地域の3日間にわたる訪問を終えた。治安状況および人道機関の窮状下の人々に対するアクセス改善が図られない限り、地域の危機事態は悪化するであろう、との警鐘を発した。
2004年4月30日
- *安保理、国連ハイチ安定化ミッション設置
*事務総長、イラク人人質虐待に遺憾
*コートジボワール:安保理、和平合意実施促進へ決意
*「世界が知るべき10の物語」(国連広報局発表) - *安保理は決議を全会一致で採択し、ハイチの安定化を支援し、民主的諸制度を設置し、最終的に自由かつ公正な選挙を組織すべく、国連ハイチ安定化ミッション(UN Stabilization Mission in Haiti=MINUSTAH)を設置した。MINUSTAHは6月1日付けで、米主導の多国籍暫定部隊(MIF)から権限を引き継ぐ。
*CBSの番組で、イラクのアブガリブ刑務所で、イラク人人質を米兵が虐待している映像が放送された。アナン事務総長は深い遺憾の意を表明した。また、どんな状況においても、拘束者を虐待することに反対を表明するとともに、米軍が責任を有する者を裁きにかける決意を明確に示したことに歓迎の意を表した。
*安保理は議長声明を発し、コートジボワール政府および反政府勢力との間で交わした2003年和平合意の実施を阻む活動に携わる個人に対し、必要な場合、諸措置を取る用意がある旨述べた。
*世界報道デーを前に、国連広報局は本日、国連本部で行った記者会見で、「世界が知るべき10の物語」を発表し、ウガンダの子ども兵士、サブサハラアフリカのエイズ孤児など、日ごろ、あまり報道されるがことはないが、重要な国際的問題に対する注意喚起を訴えた。
2004年4月29日
- *キプロス:安保理、失望を表明
*OCHA、アンゴラ女性・女児への救援求める
*スーダン・ダルフール:人道調査団、焼失の村訪問
*グルジア新首相、安保理演説
*地域名称専門家グループ、会期終了
*安保理決議、西サハラ・プラン支持 - *安保理議長は理事国を代表して報道声明を発し、キプロス問題解決に向けた努力が成功を治めなかったことに失望の念を示したうえで、包括的政治解決への支持を表明した。
*国連人道問題調整部(OCHA)は本日、アンゴラのダイヤモンド産地から最近、コンゴ民主共和国に追いやられた女性・女児に対する救援を訴えた。OCHAによれば、アンゴラの軍人たちは、コンゴ民主共和国の人々がダイヤモンドを隠匿しているとして、女性・女児に性的暴力を加えている。
*国連人道調査団はスーダンのダルフール地域で、内戦で焼失した村々を訪問、住民たちから状況を聴取し、地域政府担当者と市民保護の問題を協議した。
*グルジアのジュヴァニア新首相は安保理公開会合で演説し、同国の新指導部の主要目標が国家の領土保全の平和的回復である旨を述べた。
*国連地域名称専門家グループ、第22会期を終了。今年の会期においては、アフリカ諸国がタスクチームを作り、国内名称委の設置を支援、また地域名称標準化の活性化をめざすことになった。
*安保理は決議を全会一致で採択し、西サハラの人々が自らの政治的将来を決めることを可能とするプランを支持した。モロッコが同プランを拒絶し、西サハラの人々に限定自治を許すとの提案を行ったことについて、これを承認することはなかった。なお、決議はMINURSOの任期については、事務総長の勧告する来年2月末でなく、今年10月末までの延長を決定した。
2004年4月28日
- *イラク:軍事行動、抵抗高める、と事務総長
*安保理決議、テロリストのWMD獲得を犯罪に
*人道調査団、スーダンのダルフールへ
*キプロス:プレンダガスト次長、安保理ブリーフ
*イラク石油食糧交換不正:国連疑惑誇張の指摘に憤り
*持続可能開発委、ハイレベル会合 - *アナン事務総長は国連本部で記者会見し、イラクの全当事者が暴力を控えるよう訴えた。米国に対しては、軍事行動は単に状況の悪化をもたらすだけであるとし、ファルージャにおける対立の平和的解決をはかるよう促した。
*安保理は決議1540を全会一致で採択し、憲章第7章の下、テロリストなど非国家主体による大量破壊兵器の製造や獲得を犯罪とし、禁止することを決めた。
*国連人道調査団が本日、スーダン西部のダルフール地域に向けて出発した。現地の人道危機状況を視察する。アラブ民兵によるアフリカ黒人住民に対する民族浄化作戦により、推計100万人が家を追われ、うち10万人以上が隣国チャドに流出した。
*プレンダガスト政治問題担当事務次長は安保理会合において、キプロス情勢報告を行い、土曜日の住民投票が残念な結果に終わったが、国連がこれまでになくキプロス問題の解決に近づいたことを指摘した。
*アナン事務総長はイラク石油食糧交換プログラム不正疑惑について、国連関与の疑惑の指摘には建設的かつ思慮深いものもあるが、一部にはでたらめや誇張もあることに憤りを感じるとの旨表明した。本日、国連本部で行った記者会見で記者団からの質問に応えた。
*持続可能開発委員会、ハイレベル会合を開始。アナン事務総長は冒頭演説、国際社会の議題はイラク戦争にとらわれず、環境保護や社会の進展、経済成長なども含めて、均衡のとれたものとしなければならないとの旨訴えた。
2004年4月27日
- *アパルトヘイト廃絶・民主主義への移行10周年
*西サハラ:事務総長報告、発表
*ブラヒミ特別顧問、安保理ブリーフ - *総会は本日、会合を開き、南アフリカのアパルトヘイト廃絶/民主主義への移行10周年を記念した。アナン事務総長は演説、アパルトヘイトとの闘いがすべての人々の基本的人権と自由という共通の目的に向けて、各国政府および人々の連帯をもたらしたとの点を指摘した。
*西サハラ情勢に関する事務総長報告、発表。これまで13年にわたって和平交渉が行われ、国連は6億ドルに上る金額を費やしてきた結果、今、モロッコと西サハラは平和維持活動を終了させ総会に問題を戻すか、あるいは国連和平プラン実施に向けた活動継続のいずれかを選択しなければならないとの旨を指摘した。事務総長は国連和平プランに向けた活動継続に時間的猶予を与えるべく、MINURSOの2005年2月末までの任期延長を勧告した。
*ブラヒミ事務総長特別顧問は安保理公開会合で、先月のイラク訪問について報告、5月末までにCPAを引き継ぐ暫定政権の人選を行うべく、イラクの人々との協議を早急に再開する意向を述べた。
2004年4月26日
- *経社理とブレトンウッズ体制、合同会合
*スーダン・ダルフール:事務総長、交渉枠組み歓迎
*イラク:事務総長、ファルージャの戦闘なし解決を希望
*情報委員会・年次会期、開幕
*WHO、中国のSARS感染源調査チーム派遣 - *アナン事務総長は本日、経済社会理事会と世銀/IMF/WTO/UNCTADとの年次合同会合に出席、演説した。世界各国は今年、必要な改革や適切な対外支援の実施によって、2015年までに絶対的貧困を半減し、ミレニアム目標達成を成し遂げることができるが、この実施が来年では遅すぎるとの旨を訴えた。
*アナン事務総長はスーダンのダルフール地域の諸問題解決をめざす交渉の枠組みを歓迎し、紛争両当事者に対し、停戦合意の遵守と市民攻撃回避を促した。
*アナン事務総長は、軍事部隊増強地域での戦闘が非常に困難かつ危険であることを指摘し、イラクのファルージャにおける膠着状態が戦闘のない形で解決されることに希望を表明した。
*国連情報委員会の年次会期、開幕。タルーア広報担当事務次長は冒頭演説し、2003年にイラク戦争をめぐり国連の有効性を問う声が高まったが、一年が経過した今、地球的課題の解決における国連の役割が復活してきているとの旨述べた。
*WHOは本日、中国でSARS感染源の調査を支援すべく、北京および安徽省に国際チームを派遣する。
2004年4月24日
- *キプロス住民投票:事務総長案、否決
- *キプロスで、住民投票実施。アナン事務総長が提案したキプロス統合案にトルコ系住民が賛意を示したが、ギリシャ系住民の多数が反対。同案は否決され、キプロスの分断状態は続くこととなった。
2004年4月23日
- *DPRK列車爆発事故:国連調査チーム派遣
*スーダン:ダルフールに国連視察団
*ラーセン氏、中東情勢ブリーフィング
*中国でSARS感染疑い - *朝鮮民主主義人民共和国で列車爆発事故が発生し、50人が死亡、1000人以上が負傷した。国連は今週にも、調査チームを事故現場に派遣する予定。
*国連機関間ハイレベル視察団は来週、人道危機事態が懸念されるスーダンのダルフール地域を訪問し、紛争の被害者120万人の人道ニーズを調査する。
*ラーセン中東和平プロセス調整官は本日、安保理で公開ブリーフィング、イスラエルのガザ撤退が適切な形で行われるかどうかが肝要であるとの旨述べ、中東情勢について慎重ながらも楽観的な見方を示した。
*中国において、この2日間で4人がSARS感染の疑い。WHOはSARS感染者との接触が100人単位であった可能性を指摘し、その深刻性の高さに警告を発した。
2004年4月22日
- *事務総長、イスラエルのガザ侵攻に懸念
*イラク石油食糧交換:事務総長、調査委の成果確信
*安保理決議、子ども兵士使用を非難
*安保理公開討論、大量破壊兵器の脅威
*リビア大量破壊兵器破棄、安保理歓迎 - *イスラエルが2日間にわたり、ガザ北部に侵攻し、多くの死傷者がでた事態について、アナン事務総長は懸念を表明した。
*アナン事務総長は今朝、記者団に対し、イラク石油食糧交換プログラム不正疑惑調査委が成果を生むことを確信している旨を述べるとともに、同委が速やかに作業に取り掛かることに期待を表明した。
*安保理は決議を全会一致で採択し、子ども兵士の使用を非難するとともに、事務総長に対して、3ヶ月以内に監視メカニズムを創設し、タイムリーかつ客観的、かつ正確で信頼性のある情報を提供するよう求めた。
*安保理は本日、大量破壊兵器が闇市場を通じて非国家主体の手に渡った場合の国際平和への脅威の問題について、公開討論を行った。約50人が会合で演説し、それぞれの意見を述べた。
*リビアがこのたび、IAEAに協力し、大量破壊兵器開発プログラムを廃棄するとの決定を行ったことについて、安保理は議長声明を発し、歓迎する意を表明した。
2004年4月21日
- *イラク石油食糧交換:不正疑惑調査委メンバー発表
*安保理、調査委メンバー任命を歓迎
*キプロス:安保理でロシア拒否権行使
*キプロス:事務総長、統一キプロスの利益訴え
*イラク:バスラで自動車爆弾攻撃
*UNDP、「ラテンアメリカの民主主義」を刊行 - *アナン事務総長は本日、国連イラク石油食糧交換プログラムの不正疑惑を調査する独立委員会のメンバー3人を正式発表した。委員長を務めるのは、元・米連邦準備委員会議長のPaul Volker氏(米)。その他の2人はOECDマネー・ローンダリング専門家のMark Pieth氏(スイス)と元・旧ユーゴ・ルワンダ国際刑事裁・検察官のRichard Goldstone氏(南ア)。
*上記委員会の委員長に任命されたボルカー氏は国連本部で記者ブリーフィング、イラク石油食糧交換プログラムの不正疑惑について徹底調査を行うことを誓った。
*安保理、キプロス問題を討議。UNFICYPの任期終了および後継のUNSIMICの設置を承認する決議案が採決に付されたが、ロシア連邦の拒否権行使によって、否決となった。前回のロシアによる拒否権は、1994年のボスニア・ヘルツェゴビナ問題に関する決議案について行使された。これまでのロシアの拒否権行使は、計122回。
*安保理は決議を全会一致で採択、国連イラク石油食糧交換プログラムの不正疑惑を調査する独立委員会のメンバーが正式に任命されたことについて、歓迎の意を表明するとともに、全当事者に対し、調査に全面協力するよう求めた。
*土曜日のキプロス住民投票を前に、アナン事務総長はギリシャ/トルコ両系住民に対し、ビデオメッセージを送り、アナン事務総長の提案する統一キプロス樹立プランに賛成することの利益を考えるよう促した。
*イラクの要衝バスラで起こった自動車爆弾攻撃について、アナン事務総長はイラクへの国連復帰がその治安情勢次第であるとの立場を念頭に、イラクにおける暴力拡散の兆候に懸念を表明した。
*国連開発計画(UNDP)は本日、「ラテンアメリカの民主主義:市民の民主主義に向けて("Democracy in Latin America: Towards a Citizens' Democracy")と題する報告書を発表した。報告によれば、ラテンアメリカの人々は民主主義のもたらす利益に懐疑的である。アンケート調査対象2万人のうち、43%は民主主義を支持したが、同時に、55%は経済問題の解決が可能であるとの条件で、独裁政権を好ましいと回答した。
2004年4月20日
- *ハイチ:事務総長報告、発表
*地域名称専門家グループ会合、開始
*対人地雷:今年後半、見直し会議
*石油食糧交換プログラム不正疑惑調査委、正式発表へ
*リベリア第2の都市で武装解除プログラム - *ハイチ情勢に関する事務総長報告、発表。アナン事務総長は今年5月下旬から24ヶ月の任期で、ハイチの首都ポルトープランスに、米国主導の多国籍暫定部隊(MIF)の代替として、要員総数8300人で構成する国連ハイチ安定化ミッション(MINUSTAH)を派遣する旨提案した。
*地域名称に関する専門家グループ会合、スタート。約150人の言語や地域分類に関する専門家が集い、地図や地名辞典などの地域名称の使用における一貫性や正確性の発展をめざし、さまざまな措置について審議する。
*国連地雷除去サービス部のマーティン・バーバー部長は国連本部で記者ブリーフィング、対人地雷禁止条約発効から5年の間に大きな進展があったとしたうえで、世界の指導者に対し、今年11月29日-12月3日にナイロビで開かれる見直し会議の機会を捉え、対人地雷を永遠になくすよう訴えた。
*アナン事務総長は今週水曜日、国連イラク石油食糧交換プログラム不正疑惑を調査する独立委員会の発足を正式に発表する予定。エッカード報道官が記者団に明らかにした。
*リベリア第2の都市Buchanにおいて、UNMILが武装解除プログラムをスタートした。元MODEL兵士たちが列をつくって、秩序よく、武器の引渡しを行った。
2004年4月19日
- *安保理、ランティシ氏殺害討議
*キプロス:事務総長報告、発表
*ユニセフ、ハイチ調査団報告
*オカンポ次長、持続可能開発委で演説
*ゲーノ次長、ヘラルド・トリビューン紙に寄稿
*第110回列国議会同盟、開催 - *安保理は公開会合を開催し、イスラエルによるランティシ氏殺害事件について討議した。この会合において、約40人が発言する予定。まず、パレスチナ常駐代表、イスラエル大使、アラブ連盟大使が発言し、それぞれの立場を述べた。
*キプロスに関する事務総長報告、発表。統一プランに関する住民投票の実施が迫るなか、アナン事務総長は安保理に対し、キプロス統一共和国樹立基本合意を承認するよう求めた。また、同国に対する武器禁輸、UNFICYPに代わる国連活動の任務の承認を求めた。
*ユニセフのハイチ調査団は報告書を発表し、同国の政変をもたらした暴力が首都ポルトープランスのストリート・チルドレン2000人、および家政婦として働く女子12万人に深刻な影響を及ぼしているとの旨述べた。
*オカンポ経済社会問題担当事務次長は持続可能開発委で演説、2015年までに衛生・飲料水へのアクセスのない人々の数を半減するというミレニアム開発目標を達成するためには、世界がこれまでの2倍以上の資金を支出しなければならないとの旨訴えた。
*ゲーノ平和維持活動担当事務次長は本日、インターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙に寄稿し、新世紀において、1年間の武力紛争の犠牲者は90年代の10分の1に減ったとしたうえで、国際社会に対し、紛争後の国々の民主政府樹立や経済開発を支援すべく、時間と資金を投資し、新しい紛争勃発を防がなければならないとの旨訴えた。
*第110回列国議会同盟(IPU)、メキシコ市で開催。アナン事務総長はメッセージを寄せ、平和維持活動、平和建設、和解のためには、過去の過ちを公正に見直し、犠牲者の痛みを癒し、分裂状態を改善しなければならないとの旨述べた。
2004年4月18日
- *事務総長、ランティシ氏殺害非難
*ミトロビツァで銃撃事件、警察官3人死亡 - *アナン事務総長は、イスラエルによるハマス指導者ランティシ氏殺害を非難し、同国に対し、国際法に違反する殺害をやめるよう求めた。
*日曜日、ミトロビツァで銃撃事件があり、国際警察官3人が死亡し、10人余が負傷した。UNMIKのホルケリ代表は遺族に哀悼の意を表明した。
2004年4月16日
- *石油食糧交換不正疑惑調査委、メンバー3人公表
*ウガンダ大統領、LRAと交渉申し出
*事務総長、ブレア英首相と会談 - *国連イラク石油食糧交換プログラムの不正疑惑調査委のメンバー3人の氏名がこのたび、公表された。国連報道官が記者の質問に応え、明らかにした。この3人は、元・米連邦準備委員会議長のPaul Volker氏(米)、OECDマネー・ローンダリング専門家のMark Pieth氏(スイス)、元・旧ユーゴ・ルワンダ国際刑事裁・検察官のRichard Goldstone氏(南ア)。
*ウガンダのムセビニ大統領がこのたび、同国北部・東部での紛争の解決に向けて、反政府勢力LRAとの交渉を申し出たことについて、アナン事務総長は歓迎の意を表明した。
*アナン事務総長は国連本部でブレア英首相と会談、イラク政治移行の前進を支援すべく、安保理が新たな決議を採択すべきであると合意した。
2004年4月15日
- *事務総長、ブレア英首相と会談へ
*安保理、紛争影響下の国での企業の役割討議
*紛争国での企業活動に体系的アプローチを、と事務総長
*イスラエル、ガザ撤退可能性:事務総長歓迎
*持続可能開発委、水/衛生/居住を討議へ - *アナン事務総長は今夜、ブレア英首相と会談し、イラクの情勢と同国での国連の役割について話し合う。
*平和追求へのインセンティブとしての経済成長の重要性、企業行動監視の必要、開発における民間セクターの役割の検討など、安保理は本日、紛争の影響を受ける国々において企業が果たす役割について討議した。
*アナン事務総長は上記安保理討議で冒頭演説し、紛争影響下の国々における企業活動、およびその責任ある行動を確保すべく、国連がより体系的な取り組みを行うよう求めた。
*アナン事務総長はイスラエルのガザ撤退の可能性に歓迎の意を表明し、こうした措置が平和の実現に向けて、ロードマップにあらたに息を吹き込むことになるとの旨述べた。
*今年の持続可能開発委年次会合は、水、衛生、居住の問題に焦点をあてて討議を行う。同委・委員長が本日、国連本部で記者会見し、述べた。現在、水関連の病気に罹っている人で世界の病床の半数以上が埋まっており、やはり、水が原因で、300万から400万の人々が毎年死亡している。
2004年4月14日
- *イラク:ブラヒミ顧問、記者会見
*ウガンダ:安保理、非公開協議
*総会、道路の安全に関する初本会合
*小島しょ国開発:地域機関の役割向上を
*ゲーノ次長、コートジボワール視察開始へ - *イラクの幅広い層の人々との協議を終えたブラヒミ事務総長特別顧問は、バグダッドで記者会見、国連としては、6月末の主権委譲前のイラク暫定政権樹立を確信しているとの旨述べた。
*安保理、ウガンダに関する非公開協議。協議後、安保理議長は理事国を代表し報道声明を発し、ウガンダ北部において、反政府勢力LRAが子どもの誘拐/強制徴兵や性的奴隷化を行っていることを強く非難した。
*総会は、道路の安全に関する初の本会合を開いた。フレシェット副事務総長は演説し、車の衝突が「事故」という言葉で表現をされ、運命としてあきらめるのが当然視されるが、1年間に120万人の死者をだす車の衝突は少なくしたり、防いだりすることができるということに目を向けるべきであるとの旨訴えた。
*アンワルル・チョウドリー事務次長(小島しょ開発途上国問題担当)は持続可能開発委で演説し、小島しょ諸国の経済開発を進めるうえで、CARICOM太平洋諸島フォーラムなどの地域機関の役割が高められるべきであるとの旨訴えた。
*ゲーノ平和維持活動担当事務次長は明日からコートジボワール視察訪問をスタートする予定。滞在中、同国の大統領や暫定政府首相、外相らと会談し、その後、隣国ガーナも訪れる。
2004年4月13日
- *イラク:ブラヒミ顧問、幅広い層と協議
*コソボ:ゲーノ次長、安保理に情勢報告
*イラク石油食糧交換不正:調査メンバー、近く指名へ
*エーゲラン次長、スーダンのダルフール地域訪問へ
*持続可能開発委で、小島しょ諸国問題討議へ - *イラクの治安情勢悪化による移動の制限にもかかわらず、ブラヒミ事務総長特別顧問は本日、同国の幅広い層の人々との協議を継続した。アナン事務総長は記者団に対し、近い将来の大規模な国連チームが復帰することを予想しないとの旨述べた。
*ゲーノ平和維持活動担当事務次長は安保理公開会合で、コソボの情勢について報告し、コソボの指導者たちと人々が民族間暴力の根本的原因の解決を図るべく、具体的な対策を講じなければならないとの旨述べた。
*国連イラク石油食糧交換プログラムに纏わる不正疑惑調査について、アナン事務総長は、できれば一週間以内に独立パネルのメンバーを指名する意向を明らかにしたうえで、この不正疑惑を極めて深刻に受け止め調査するとの旨述べた。
*エーゲラン人道問題担当事務次長は来週、スーダンのダルフール地域を訪れ、人道情勢を視察調査する。
*明日、第12回持続可能開発委員会において、小島しょ開発途上諸国会合がスタートする。日程は3日間。この会合は、今年8月にモーリシャスで開催される会議の準備会合の役割も果たす。
2004年4月12日
- *ダゲスタンで誘拐されたボランティア解放
*コンゴ民主共和国東部:国連チーム、死体発見
*国連とパートナー、ファルージャに援助物資搬送
*スーダンのダルフール:OCHA、1億1500万ドル拠出訴え
*対コンゴ民主共和国武器禁輸監視委、委員長/副委員長選出 - *約2年前にダゲスタンで活動中に誘拐されたNGOボランティアのArjan Erkelさんがこのたび解放されたことについて、アナン事務総長は歓迎の意を表明した。
*先月、コンゴ民主共和国東部地域の森林地帯で3日間続いた殺害・レイプ・放火で少なくとも25人が銃で武装した者たちに殺された事件を調査中の国連チームはこのたび、同国のルクウェティで死体を発見、今週、さらに多くの調査員を派遣する。
*国連およびイラク保健省、赤心月社、ICRC、NGOは現在、ファルージャの脆弱な人々に緊急援助物資を届けるべく、全力を投入している。ロス・マウンテン国連特使がアンマンで述べた。
*OCHAはこのたび、スーダンのダルフールの国内避難民を援助すべく、ドナーに対して、1億1500万ドルを拠出するよう呼びかけた。
*安保理はこのたび、コンゴ民主共和国に対する武器禁輸監視委員会の委員長および2人の副委員長を選出した。委員長はアルジェリアのAbdallah Baali国連大使、副委員長の2人はベナンとフィリピンのそれぞれの国の代表。
2004年4月11日
- *イラク:事務総長、市民保護訴える
- *アナン事務総長は、イラクで暴力が激化している事態に重大な懸念を表明。パウエル米国務長官やブラヒミ事務総長特別顧問らと接触するとともに、全当事者に対し、市民保護を訴えた。
2004年4月10日
- *リベリア:武装解除/社会復帰プロセス、再開へ
- *Jacques Paul Klain事務総長特別代表とリベリア国民暫定政府のC. Gyude Bryant議長はモンロビアで記者ブリーフィングし、元兵士の武装解除や社会復帰プロセスを4月15日に再開させるとの旨発表した。
2004年4月9日
- *イラク:事務総長、日本人人質解放訴え
- *アナン事務総長は本日声明を発し、イラク武装集団の人質となった日本人3人の解放を強く訴えた。
2004年4月8日
- *イラク:事務総長、市民保護/暴力終結訴え
*スーダンのダルフール地域:停戦協定署名
*事務総長、キプロス統合の機会捉えるよう訴え
*人権委、移民/先住民の人権状況聴取
*イラクのクウェート侵攻:損害賠償支払い - *イラクにおける最近の流血事件および治安情勢の悪化について、アナン事務総長は声明を発し、深刻な憂慮を表明するとともに、市民保護および暴力終結のための努力強化を促した。
*チャドにおいて、スーダン政府および反政府2勢力がダルフール地域停戦協定に署名。アナン事務総長はこの協定署名を歓迎し、この協定によって、窮状下の人々への人道援助アクセスが可能となるよう希望を表明した。
*アナン事務総長は、キプロスの人々に対し、EU加盟前の同国統合を実現するユニークな機会を捉えるよう促す一方で、ギリシャ系指導者が事務総長解決案への反対姿勢を示したことに失望の念を表明した。
*人権委員会は本日、移民および先住民の人権について、それぞれの特別報告者から状況報告を聴取した。
*イラクのクウェート侵攻(1990年)に起因する損害の賠償問題を扱う国連賠償委員会は本日、1160を数える賠償請求に応じ、22カ国政府および2国際機関を通じた、総額1億8580万ドルの支払いを認めた。
2004年4月7日
- *ルワンダ・ジェノサイド10周年
*事務総長、ジェノサイド予防対策提示
*スーダン:ダルフール地域の町々に2万人流入
*ルワンダ・ジェノサイド:国連、1分間の黙祷
*ルワンダ国際刑事裁、記念式典 - *ルワンダでのジェノサイド10周年のきょう、アナン事務総長は人権委員会で演説、ジェノサイドを防ぐための5項目プランを提示した。またスーダンのダルフール地域における人権状況に深刻な憂慮を表明し、国際社会に対し、特別の関心を払うよう求めた。
*この一週間、スーダンにおいて、2万人近い人々がダルフール地域の町々に流入、これらの人々によれば、民兵グループが組織的な拷問やレイプを行っている。
*国連は本日、10年前のルワンダ・ジェノサイドを想起し、1分間の黙祷を奉げ、平和の鐘を打ち鳴らした。総会議長、安保理議長、フレシェット副事務総長らがそれぞれ、声明を発した。
*ルワンダの首都キガリにおいて、ジェノサイド10周年記念式典。アナン事務総長はメッセージを発し、ルワンダの人々がトラウマからの脱却で見せた回復力や威厳に敬意を払う一方で、国際社会がジェノサイド防止に失敗したことに遺憾の意を示した。
*ルワンダ国際刑事裁判所はアルーシャ本部でルワンダ・ジェノサイド10周年を記念し、特別式典を催し、世界各国に対し、残るすべての容疑者の引渡しを求めた。
2004年4月6日
- *ブラヒミ顧問、イラク主権委譲に関する意見聴取
*アフガン:安保理、ケシ栽培に憂慮
*スーダン:ダルフールでの人権侵害調査スタート
*ユニセフ:ストラ・エンソ社、基礎教育支援
*パレスチナ委、分離壁会議の暫定プログラム承認 - *ブラヒミ事務総長特別顧問は昨日に引き続き、イラク統治評議会メンバーと協議して、占領軍からイラクへの主権委譲に関する意見聴取を行った。女性NGO代表、人権活動家とも協議した。
*安保理は議長声明を発し、アフガニスタン再建支援会合(ベルリン)で82億ドルの拠出誓約がなされたことに歓迎の意を表明した。また議長声明はアフガニスタンの法の支配、治安、経済開発をケシ栽培が阻害する恐れを指摘し、国際社会に対し、不法麻薬産業との闘いを求めた。
*国連調査派遣団は本日、スーダンのダルフール地域の人権侵害状況に関する調査をスタートした。先週金曜日、エーゲラン人道問題担当事務次長は安保理に対して、ダルフール地域において、調整された大規模な民族浄化が行われていることを報告した。
*製紙会社のストラ・エンソ社はこのたび、ユニセフの企業パートナーとなり、世界の1億2100万人の学校に通えない子どもたちに対する基礎教育提供を支援する。
*パレスチナ人の不可譲の権利に関する委員会は、「東エルサレムおよび周辺等、占領地域における分離壁建設の影響に関する国際会議」(4月15日-16日予定)の暫定プログラム、およびNGOの12団体の参加を承認、採択した。
2004年4月5日
- *ブラヒミ氏、イラク統治評議会と会合
*アナン事務総長、ロシア訪問
*コートジボワール:ECOWASからUNOCIへの兵力委譲式典
*国連軍縮委員会、スタート
*アフガン再建支援会議、東京会議の2倍の拠出額 - *昨日イラク入りしたブラヒミ事務総長特別顧問は本日、イラク統治評議会と会合をもち、選挙および主権委譲について話し合った。
*アナン事務総長はロシアを訪れ、同国のプーチン大統領と会談、イラクや中東、コソボやアフガニスタン、グルジアの情勢などについて話し合った。
*コートジボワールのアビジャンにおいて、ECOWASから国連コートジボワール活動(UNOCI)への兵力委譲式典が催された。アナン事務総長はメッセージを寄せて、すべての当事者に対し、国連平和維持部隊が展開するなかで、和解をめざした政治対話を進めるよう促した。
*国連軍縮委員会、年次会合をスタート。阿部軍縮問題担当事務次長は演説し、軍備管理および不拡散に関する国際的懸念が高まるなか、安全と平和の多国間システム強化こそが重要である旨訴えた。
*先週のアフガニスタン再建支援会議において、東京で2年前開催された支援会議の2倍の拠出金が誓約されたことについて、国連アフガニスタン支援団(UNAMA)は歓迎の意を表明した。
2004年4月2日
- *ブラヒミ特別顧問、イラク入り
*スーダン人道危機:国連諸機関トップ、憂慮
*安保理、スーダン人道危機に憂慮
*キプロス:将来は国民の手に、と安保理
*コートジボワール:衝突事件調査委、設置へ
*CEB春会期スタート
*4月の安保理議長はドイツ - *ブラヒミ事務総長特別顧問、イラク入り。当事者の要請を受けて、同国の移行プロセスを支援する。
*アナン事務総長はじめ、国連機関トップは、スーダンのダルフールにおける人権侵害や人道危機について深い憂慮を表明し、当事者に対し、地域の一般市民保護を訴えた。
*エーゲラン人道問題担当事務次長は安保理にブリーフィングし、スーダンのダルフール地域で民族浄化が行われていることを報告した。安保理議長は理事国を代表して報道声明を発し、人道危機に憂慮を表明し、紛争の停止を訴えた。
*デソト事務総長特別顧問は安保理において、アナン事務総長のキプロス統合案に関するブリーフィングを行った。安保理議長は理事国を代表し報道声明を発し、事務総長およびデソト顧問の努力に感謝の念を表明するとともに、キプロスの将来は今やその人々の手中にあるとの旨述べた。
*コートジボワールのアビジャンで先月起こった街頭デモ衝突事件について、アナン事務総長はこのたび、人権高等弁務官事務所に対し、調査委員会設置を主導するよう要請した。
*アナン事務総長はウィーンでCEB春会期を開始した。国連の諸機関/基金/プログラムの長が一堂に会した。CEB(=Chief Executives Board)は1年に2度開かれる。
*4月の安保理議長はドイツ。Gunter Pleuger大使はスケジュールを記者ブリーフィングし、安保理が今月、非国家アクターへの大量破壊兵器拡散問題の決議案について討議する旨明らかにした。
2004年4月1日
- *キプロス:デソト特使、安保理報告へ
*事務総長、ウィーン訪問
*アフガン復興支援会議、82億ドル拠出誓約
*プリシュティナ空港監督権、UNMIKへ委譲
*コートジボワール:UNOCI司令官任命 - *アルバロ・デソト事務総長特別顧問はスイスで記者団に対し、キプロス統合最終案が今やギリシャ/トルコ両系住民の手にあり、それぞれの指導者は人々に対し、重大な説明責任を負っているとの旨述べた。同顧問はニューヨークに戻り、明日、安保理に対し、状況報告を行う予定である。
*アナン事務総長はウィーンで、オーストリア政府高官らと会談し、キプロス、イラク、コソボ、朝鮮民主主義人民共和国、中東、国連改革などの問題について話し合った。
*ベルリンで開かれていたアフガニスタン復興支援会議は、今後3年間の復興活動に対し、ドナーからの82億ドルの拠出誓約を得て幕を閉じた。Jean Arnault事務総長特別代表は、この会議の成功を称えた。
*国連コソボ暫定ミッション(UNMIK)は本日、NATO主導のKFORから、コソボ州都のプリシュティナ空港の監督権限を正式に委譲された。
*国連コートジボワール活動(UNOCI)の司令官に、セネガルのAbdoulaye Fall少将が就任する。安保理とアナン事務総長は書簡交換し、この任命に合意した。
2004年3月31日
- *キプロス:事務総長、両系指導者に最終案提示
*スーダン:ダルフールで紛争継続
*イラク石油食糧交換不正調査委:安保理、支持
*ミャンマー制憲議会:事務総長、広範な参加促す
*コンゴ民主共和国:治安改革、最優先の必要 - *アナン事務総長はキプロスのギリシャ/トルコ両系指導者に対して、5月1日のEU加盟前のキプロス問題解決最終案を提示した。両指導者に対し、国家統合と平和に向けた好機を逃さないよう訴えた。
*スーダン西部のダルフール地域で紛争継続について、アナン事務総長は、人々の生活と安寧に破壊的な影響を及ぼすものであるとして警告を発した。
*国連イラク石油食糧交換プログラム不正疑惑を調査するため、アナン事務総長が設置を決めた独立委員会について、安保理は、事務総長に支持を伝える書簡の内容に合意した。
*ミャンマーが制憲会議を開くと発表したことを受け、アナン事務総長は同国政府に対し、アウン・サン・スーチー氏の拘束を解き、可能な限り広範な参加をめざすよう促した。
*ゲーノ平和維持活動担当事務次長は安保理に対し、コンゴ民主共和国情勢に関する最新報告を行った。ブリーフィング後、ゲーノ次長は記者団に対し、同国西部のブニアおよびイトゥリの刑務所で脱走事件があったことを報告し、治安改革が同国の最優先事項であると指摘した。
2004年3月30日
- *キプロス:事務総長、両系住民代表と会談
*ウズベキスタン:事務総長、市民標的襲撃を非難
*ハイチ:長期的国際プレゼンスの必要
*旧ユーゴ刑事裁、セルビア系ボスニア人に拘禁刑
*シエラレオネ:UNAMSIL、半年間延長 - *アナン事務総長はスイスで、キプロスのギリシャ、トルコ両系住民代表と個別会談し、キプロスのEU加盟前統合案への反応を確かめた。
*この2日間、ウズベキスタンでテロ爆弾や暴力的襲撃が相次いでいることについて、アナン事務総長は憂慮を表明、市民を標的にした犯罪は決して正当化できないとの旨述べた。
*デュマ事務総長特別顧問は、ハイチにおける20年程度の長期的な国際プレゼンスの必要を訴える一方、再建プログラムのオーナーシップはハイチ人に譲るべきであるとの旨指摘した。
*旧ユーゴ国際刑事裁判所は本日、セルビア系ボスニア人Miroslav Deronjic氏(49)を人道の罪に問い、10年の拘禁刑の判決を下した。1992年当時、ボスニア・ヘルツェゴビナのセルビア民主党の幹部であり、Bratunac市の地方警察長官を務めていた同氏の命令に応じ、セルビア系勢力はGlogova村を焼き払い、ムスリム人たちを追放、多くの死傷者がでた。
*安保理は全会一致で決議を採択し、国連シエラレオネ・ミッション(UNAMSIL)の任期を半年間延長した。また、来年にはUNAMSILの規模を縮小したうえで、展開を継続することを承認し、治安権限を同国政府に円滑委譲をはかる旨決めた。
2004年3月29日
- *バグダッド事務所テロ爆破:安全対策不備調査報告
*キプロス:事務総長、両系指導者に解決案テキスト
*コンゴ襲撃事件:事務総長、懸念表明
*先進諸国企業、変革の使徒、と事務総長
*ゲーノ次長、平和維持活動特別委に定期報告
*イラク石油食糧交換不正:事務総長、安保理に書簡 - *国連イラク治安説明責任パネル報告、発表。昨年8月のバグダッド国連事務所爆弾テロに至る経過の中で、治安情勢の評価を誤った制度的/個人的責任を明らかにした。この報告を受けて、アナン事務総長は、セキュリティー・コーディネーターらの国連退任を求めるなどなど、一連の懲戒措置を講じた。
*5月1日のEU加盟までのキプロス統合案を纏め上げる期限が迫るなか、アナン事務総長はスイスでギリシャ/トルコ両系指導者と会合をもち、9000ページに及ぶ解決案テキストを手渡し、この機会を捉えて問題の永久的解決を図るよう促した。
*コンゴ民主共和国で週末起こった襲撃事件について、アナン事務総長は憂慮を表明し、全当事者に対し、公正かつ自由な選挙に向けた国民和解の道を歩み続けるよう求めた。
*アナン事務総長は、持続可能な開発/責任を有する企業のための第3回欧州フォーラムに対するメッセージを発し、先進諸国の企業が変革の使徒として、開発途上国の企業経営者とつながり、アドバイスを与え、技術支援を供与することができるとの旨述べた。
*ゲーノ平和維持活動担当事務次長は平和維持活動特別委員会に定期報告を行い、安保理がかつてない規模で平和維持活動を創出し、あるいは拡大するなか、国連が政治、兵站、雇用、治安面において、大きな課題に直面しているとの旨述べた。
*アナン事務総長は安保理に対し、国連イラク石油食糧交換プログラム不正疑惑独立調査に関する書簡を送付した。
2004年3月26日
- *国連支援チーム、バグダッド入り
*ルワンダ・ジェノサイド10周年
*安保理、対テロ委員会再構築
*コートジボワール:安保理協議
*コソボ警官2人殺害:安保理協議
*アフガン:UNAMA延長 - *国連選挙支援チーム、バグダッド入り。アナン事務総長はイラク統治評議会およびCPAから書簡で、6月末の主権委譲および来年1月までの選挙実施準備の支援要請を受け、支援チームを派遣する意向を表明。今週に入り、安保理は、この派遣決定を歓迎した。
*ルワンダでのジェノサイド発生10周年。カナダ、ルワンダ両政府は国連本部において、この10周年を記念する会議を開催した。アナン事務総長は冒頭演説し、当時平和維持活動局長として、ベストを尽くしたが、できることはもっとあったはずだとの旨述べた。また、この辛い記憶が自らの考えや行動に大きな影響を及ぼしている、とした。
*安保理は決議を全会一致で採択し、対テロ委員会を再構築した。委員会のテロとの闘いの努力を再活性化し、その任務の性格の進化への対応をはかる。
*昨日、コートジボワールにおける反政府デモで衝突事件が起こり、死傷者がでたことについて、安保理は協議を行った。協議後、議長が理事国を代表して報道声明を発し、深刻な憂慮を表明し、政治的合意が唯一の解決方法であるとの旨述べた。
*日曜日、コソボで警官二人が殺害された事件について、安保理は協議を行った。協議後、議長は理事国を代表し報道声明を発し、この殺害を非難し、コソボの全住民に対し、事件の調査のため、UNMIKおよびKFORと協力するよう呼びかけた。
*安保理は決議を全会一致で採択し、国連アフガニスタン支援団(UNAMA)の任期を1年間延長した。
2004年3月25日
- *ヤシン師殺害非難決議案、米が拒否権
*コートジボワールで衝突事件、多数の死傷者
*西アフリカ:安保理公開会合
*イラク食糧交換不正疑惑:事務総長、安保理と会合
*拘束/行方不明中の国連職員との連帯デー - *安保理は本日、イスラエルによるハマス指導者ヤシン師殺害非難決議案(アルジェリア、リビアが提案)について採決したが、米国が拒否権を行使し、否決された。投票内容は、賛成11、反対1(米国)、棄権(ドイツ、ルーマニア、英国)。
*コートジボワールにおいて、街頭デモの最中、衝突事件が発生し、多数の死傷者がでたと伝えられることについて、アナン事務総長は同国の人々に対し、静穏と対話を訴えた。
*安保理は公開会合を開催し、西アフリカ小地域/越境問題対策方法に関する事務総長報告について討議。アナン事務総長は冒頭演説、西アフリカの諸問題の根源はガバナンス、人権、透明性の義務が果たされていないことにあるとの旨述べた。会合を終えるにあたり、安保理は議長声明を採択し、西アフリカの紛争を削減するための事務総長勧告を重視し、越境活動および地域の国連平和維持活動間の協力強化を促進していく旨述べた。
*国連イラク石油食糧交換プログラムにおける不正疑惑の問題について、アナン事務総長は昨日、安保理メンバーと会合を持ち、独立調査パネルの活動詳細を非公式に共有した。スポークスマンは、事務総長がパネルに対する安保理メンバーからの協力を得られることを期待している、と記者団に語った。
*拘束中/行方不明中の国連職員との連帯デーを記念し、国連特派員協会(UNCA)は式典を催した。最新の国連統計によれば、現在、34人の国連職員が逮捕されたり、行方不明、あるいは拘束されている。
2004年3月24日
- *コソボ、UNMIK警察官2人殺害
*安保理、イラクへの国連チーム派遣を支持
*コートジボワール:事務総長、当事者に自制訴える
*コロンビア:事務総長、暴力終結/人道法尊重求める
*アフガン:UNAMA、事務総長報告
*キプロス:事務総長、欧州歴訪へ
*シエラレオネ:UNAMSIL、事務総長報告
*人権委、ヤシン師殺害非難 - *コソボにおいて、UNMIK警察官2人が殺害された。アナン事務総長は犠牲者および、その遺族に哀悼の念を表明するとともに、この殺害事件を最も強い調子で非難した。
*安保理は公開会合で議長声明を発し、主権委譲および将来の選挙を支援すべく、アナン事務総長がイラクへの国連チームの派遣を決めたことに強い支持を表明した。
*コートジボワールにおいて、反政府勢力が予定する大規模街頭デモを前にして、アナン事務総長は同国の全当事者に対し、最大限の自制、緊張緩和、情勢悪化回避のための努力を訴えた。
*コロンビアにおいて、ゲリラ/民兵組織による人権侵害が引き続いている事態について、アナン事務総長は懸念を表明し、暴力の終結と国際人道法の尊重を求めた。
*国連アフガニスタン支援団(UNAMA)に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長はアフガニスタンにおいて、特に農村部では平和と安定が定着していないと指摘したうえで、UNAMAの任期の一年間延長を勧告した。
*アナン事務総長は今週末から2週間、欧州各国を歴訪する。キプロス問題の解決が最大の焦点となる。
*国連シエラレオネ・ミッション(UNAMSIL)に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長はシエラレオネ政府に対する治安権限の円滑委譲を確保すべく、兵士3250人、軍事監視員141人、文民警察官80人の国連部隊を2005年末まで同国に残して、展開させるよう提案した。
*人権委員会は決議を賛成31、反対2(オーストラリア、米国)、棄権18で採択し、イスラエルによるハマス指導者ヤシン師殺害など、パレスチナで引き続く人権侵害を強く非難した。
2004年3月23日
- *中東情勢:安保理、公開会合
*イラク石油食糧交換不正:統治評議会、回答まだ
*事務総長特別顧問、ハイチ離れ、CARICOM会合へ
*ヤシン師殺害:人権特別報告者、懸念表明
*NATO、コソボ介入5周年 - *イスラエルによるハマス指導者ヤシン師暗殺を受けて、中東情勢の緊張が高まるなか、安保理は本日、公開会合を開催、40カ国近くが参加し、この問題について討議した。
*国連イラク石油食糧交換プログラムの不正疑惑について、アナン事務総長が調査パネルを設置する用意を整えるなか、イラク統治評議会はこの調査への支援を求める事務総長の要請に対し、いまだ回答を行っていない。
*デュマ事務総長特別顧問は明日、ハイチを離れ、セイントキッツネビスで開かれるCARICOM会合に出席する。
*イスラエルによるハマス指導者ヤシン師暗殺について、裁判外/略式/恣意的処刑に関する特別報告者Asma Jahangir氏は警告を発し、イスラエルの野蛮な武力行使は単に暴力の激化につながるだけであるとの旨訴えた。
*明日のNATOのコソボ介入5周年を前に、国連コソボ・ミッション(UNMIK)のホルケリ代表はコソボの人々に宛てた公開書簡を発し、意見表明の自由の尊重は強調しながらも、暴力を扇動するような行動は慎むよう訴えた。
2004年3月22日
- *イスラエル、ハマス指導者殺害
*イラク石油食糧交換:調査委の詳細、今週
*安保理、ブルンジ情勢協議
*世界の栄養摂取状況、報告書
*コートジボワール:事務総長、交渉支援求める
*赤道ギニアに事務次長補派遣
*コソボ:事務総長特別代表、民族衝突の町訪問 - *イスラエル、ハマスの精神的指導者ヤシン師を殺害。アナン事務総長はこうした行動がさらなる流血、死、復讐を招くとして憂慮を示した。また、裁判を伴わない殺害は国際法に違反するとし、イスラエル政府に対し、この慣行の即時中止を求めた。
*国連イラク石油食糧交換プログラムに纏わる不正疑惑について、アナン事務総長は今週、調査パネル設置の詳細を安保理に伝達する見込み。スポークスマンのエッカード氏が記者団の質問に応え、語った。
*安保理、ブルンジ情勢について協議。協議後、安保理議長は理事国を代表して報道声明を発し、ブルンジで引き続く紛争に懸念を表明、全当事者に対し、自制を促すとともに、和平交渉を成功裡に終わらせるよう求めた。
*バーティーニ管理担当事務次長は"Nutrition for Improved Development Outcomes"と題する報告書を発表した。報告書は、世界の貧しい人々の栄養摂取状況に多少の改善がみられるものの、その度合いは世界経済成長ペースに及ぶものではないとの旨を指摘した。
*事務総長特別代表Albert Tevoedjre氏はコートジボワールの全当事者に対して、新たな和平交渉を支援し、主要な和平合意実施に伴う諸問題の解決を図るよう求めた。
*アナン事務総長は、最近クーデーター未遂騒ぎがあった赤道ギニアの情勢に懸念を示し、事務次長補Tuliameni Kalomoh氏を同国に派遣し、治安状況を調査することを決めた。
*コソボにおいて、ホルケリ事務総長特別代表は本日、先週民族衝突が起こった町を訪問し、この騒乱を逃れ流出した千人単位の人々が自らの家に戻ることができるようにするとの旨を述べた。
2004年3月21日
- *水の日:諮問委、設置
*気候変動枠組条約、発効10周年 - *アナン事務総長は今年の国連水の日を記念し、水と衛生に関する諮問委員会を設置する、と発表した。貧困根絶と持続可能な開発の達成のための国際努力の一環として、水と衛生問題に関する地球的行動の活性化をめざす。日本の橋本龍太郎元首相が委員長の職に就くことを引き受けている。
*気候変動枠組み条約、発効10周年。UNEPのテプファー事務局長はメッセージを発し、エネルギーの効率的使用は最終的には資金および環境の両面で莫大な利益をもたらすものであり、気候変動との闘いは長期的には経済的な意義があるとの旨訴えた。
2004年3月19日
- *石油食糧交換計画:事務総長、安保理に書簡
*イラク:事務総長、国連チーム派遣意向
*コソボ:KFORに追加兵力、事態沈静化
*総会改革:2会期制を提案 - *メディアが報じた国連イラク石油食糧計画における不正行為に関連し、アナン事務総長はこのたび、安保理メンバーに書簡を送付した。書簡の内容は明らかにされていないが、アナン事務総長は今朝、記者団に対し、この問題について調査が行われるであろうとの旨述べた。
*アナン事務総長は安保理、イラク統治評議会、CPAに書簡を送り、イラクの主権委譲を手助けすべく、国連チームを派遣するとの意向を伝えた。
*コソボにおいて、セルビア系およびアルバニア系住民の衝突によって、多くの死傷者がでていたが、英米仏の追加兵力がKFORに参加し、事態が沈静化してきた。国連コソボ・ミッション(UNMIK)が本日、報告した。
*アルジェリア、ジャマイカ、オランダ、シンガポール、スロベニア、南アフリカの6カ国はこのたび、総会改革の非公式提案を行った。総会審議を1年2回にわけて、第2、3委の会期を秋に、第1、4、6委の会期を春に、また第5委を春秋両会期に開催するよう提案した。
2004年3月18日
- *イラク:事務総長、国連チーム派遣用意あり
*コソボ:安保理、民族間暴力非難
*安保理、中東情勢公開ブリーフィング
*キプロス会談:トルコ・ギリシャに参加招請
*経社理議長、LDC支援訴える - *イラク統治評議会から、6月末のイラク主権移行および将来の国内選挙実施への国連支援に歓迎の意を表明する書簡を受け取ったアナン事務総長は本日、返書を送り、「可能な限り早急に」、ブラヒミ特別顧問率いる国連チームをイラクに派遣する用意がある旨を伝えた。
*コソボにおける昨日からの大規模な民族間暴力で少なくとも31人が死亡していることについて、安保理は議長声明を発し、これを非難し、コソボ当局に対し、法の支配を維持し、犯罪に責任を有する者を裁きにかけるよう求めた。
*安保理、中東情勢に関する公開ブリーフィング。政治問題担当事務次長補Danilo T?rk氏はイスラエルのシャロン首相が示したガザ撤退案が和平に大きく貢献する可能性があるとし、同国政府が具体的な日程案を提示するよう求めた。
*アナン事務総長はこのたび、ギリシャとトルコに対し、来週スイスで開かれるキプロスのギリシャ・トルコ両系住民指導者の会談に加わり、EU加盟前のキプロス統合プラン完成を手助けするよう求めた。
*経済社会理事会のラシ議長は国連本部で記者ブリーフィングし、後発開発途上国(LDC)の現状について状況説明した。経済社会理事会は6月に始まる年次実質会期の準備段階にある。ハイレベル会合(6月28日―30日)のテーマがLDCおよびブリュッセル行動計画の実施となっている。
2004年3月17日
- *コソボ:事務総長、暴力即時終結を求める
*ハイチ:北部に食糧輸送
*ルワンダ:墜落機のフライト・レコーダー調査中
*バグダッド:ホテル爆弾テロ
*経社理会合、貧困対策が主要議題 - *コソボ各地において、アルバニア人とセルビア系住民の衝突事件が相次ぎ、少なくとも7人が死亡し、多くの負傷者がでている。アナン事務総長は声明を発して、暴力の即時終結を訴えた。
*一方、国連人道調査団によれば、同国の基礎的サービスは次第に回復している。ただし、FAOによれば、2月29日のアリスティド大統領退陣出国時の騒乱時に、ハイチの農業省が襲撃、略奪された。その後、WFPは同国北部地域に食糧を輸送、運びこんでいる。
*ルワンダ大統領を乗せ墜落した飛行機のフライト・レコーダーが先週、発見され、現在、国連内部監査部(OIOS)が調査を進めているが、今のところ、墜落事故につながるような録音は見つかっていない。
*バグダッドのホテルおよび近隣のアパートで本日、爆弾テロが起きた。アナン事務総長は記者団の質問に応え、「非常に悲劇的」であるとしたうえで、イラクの人々が日常生活を平穏に送れるようにすべく、国際協力を求めた。
*経済社会理事会は本日の会合においては、貧困対策実施の方策が大きな議題となった。理事会のラシ議長(フィンランド)は貧困国支援政策を醸成、国連の主要会議をフォローアップするうえで、経社理の担う中心的役割を強調した。今年後半、実質会期において、経社理は資金調達についてハイレベル会合を開催する予定。
2004年3月16日
- *事務総長特使、ハイチ指導者と会談
*国連、イラク支援の用意あり、とブラヒミ氏
*スペイン、安保理決議のETA非難を説明
*事務総長、グローバル・コンセンサスの重要性強調
*女性の地位委員会、終了 - *デュマ事務総長特使はハイチにおいて、暫定大統領や首相と会談し、政治・治安の問題について話し合った。来週中ごろまで滞在する予定。
*ブラヒミ事務総長特別顧問は国連本部で記者会見し、国連はイラクにおける役割を懇願するわけではないとしたうえで、イラクの人々に求められれば、もてる限りの能力を使いイラク支援を行う用意があるとの旨述べた。
*スペインのアリアス駐国連大使は安保理議長に書簡を送り、先週のマドリード爆弾テロ・非難決議採択の時点では、政府が得られる限りの情報すべてがETAを犯人と確信させるに足るものであった旨述べた。安保理はスペイン政府の通告を受け、決議において、ETAを名指し非難していた。
*集団安全保障に関する長年の理解の変化を迫る地球規模の諸問題が表出する中、アナン事務総長は、大きな脅威を明確化し対処を図るうえでの新しいグローバル・コンセンサスを形成することが一層重要あるとの旨述べた。アナン氏はデービッド・A・モース講演会に参加、リチャード・ハース米外交問題評議会会長と意見を交わし、こう語った。
*女性の地位委員会は金曜日、年次会合を終了するにあたり、男女平等を実現する闘いにおいて、男性関与の必要に関する広範な合意をみた。
2004年3月15日
- *イスラエルで自爆テロ
*事務総長特別顧問、ハイチ入り
*イラン:次の核査察、3月27日
*人権委、第50回年次会合開始
*ナディア・ヨウネス基金創設
*オカンポ氏、ボリビア支援フォーカル・ポイント - *イスラエルの湾岸都市アシュドッドで自爆テロが起き、少なくとも10人が死亡、16人が負傷した。アナン事務総長はこの自爆テロを強く非難するとともに、パレスチナ自治政府に対し、犯人を逮捕し、裁判にかけるよう促した。
*デュマ事務総長特別顧問は今朝、ハイチの首都ポルトープランス到着した。一方、国連評価ミッションはすでに同国に入り、その治安/輸送/人道状況について調査を遂行中。
*エルバラダイIAEA事務局長が本日ワシントンで発表したところによると、イランは、IAEAに対し、次の核査察の日程を3月27日に設定したと通告した。
*人権委員会、第50回年次会合をスタート。ベルトラン・ラムチャラン人権高等弁務官代行は冒頭演説し、昨年8月にバグダッド爆弾テロで死亡したデメロ氏が世界の人権保護の推進に大きく寄与したことを指摘。しかし、今もなお人権侵害が世界各地でみられるとし、テロ、貧困、人身売買といった諸問題への関心を訴えた。
*カイロのアメリカン大学は、昨年バクダッドの爆弾テロで死亡した国連職員のひとり、ナディア・ヨウネス氏を記念する基金を創設した。同国およ地域の学生への教育機会提供をめざす。
*アナン事務総長はこのたび、経済社会問題担当事務次長のホセ・オカンポ氏に対して、対ボリビア国際支援動員における国連システムのフォーカル・ポイントを務めるよう要請した。
2004年3月12日
- *コンゴ:安保理、武器禁輸監視委
*安保理、リベリア前大統領資産凍結求める
*安保理、UNMEE任期延長 - *安保理は決議を全会一致で採択、コンゴ民主共和国東部の全武装勢力に対する武器禁輸を監視する委員会を設置した。武器禁輸の強化をねらい、国連平和維持要員が武器を押収、廃棄する権限を与えた。
*安保理は決議を全会一致で採択し、すべての政府に対し、リベリアのテーラー前大統領および直系家族の資産の凍結を求め、不正資金がリベリアおよび地域における平和安定の回復阻害に使用されることを禁止した。
*安保理は全会一致で決議を採択し、エリトリアとエチオピアに対し、国境画定における国連特使への協力および両国相互協力を求めるとともに、国連エチオピア・エリトリア・ミッション(UNMEE)の任期を9月15日まで延長した。
2004年3月11日
- *事務総長、マドリード爆弾テロを非難
*テロ非難決議:安保理、全会一致で採択
*国連/OSCE、対テロ会議共催
*大統領退陣経緯調査、安保理に
*ルワンダ墜落機ブラックボックス調査 - *スペインの首都マドリードで爆弾テロが起き、多数の死傷者がでた。アナン事務総長は、一般市民を標的にした襲撃はいかなる正当化もできない旨強調し、犯人を逮捕し裁きにかける必要を訴えた。
*安保理は全会一致で決議1530を採択し、マドリードで起こったテロ襲撃を強く非難し、各国に対し、犯人逮捕への協力を求めた。
*国連とOSCE共催の対テロ会議が本日、ウィーンでスタート。会議冒頭、マドリードのテロ犠牲者に哀悼の念を示し、参加者たちは1分間の黙祷を奉げた。
*CARICOMおよびAUがハイチのアリスティド大統領の退陣にいたる経緯調査を求めているなか、アナン事務総長は、この調査を実施するかどうか決める責任が安保理にあるとの旨述べた。本日、国連本部登庁時、記者団からの質問に応えた。
*仏ルモンド紙がこのたび発表した報告を受けて、アナン事務総長は、10年前にルワンダジェノサイドの引き金となった、同国大統領とブルンジ大統領の搭乗機墜落事件の関連で、墜落機のブラック・ボックスが昨日国連事務所で見つかるまでの経緯について、内部監査部(OIOS)にさらなる調査を指示した。
2004年3月10日
- *国連チーム、ハイチ人道状況視察へ
*ラーセン調整官、ライス米特別補佐官と会談
*リビア、NPT追加議定書署名
*先住民:国連常設フォーラム、パネル討論会
*UNDP総裁、ザンビア入り - *アナン事務総長は昨日、カナダ首相との会談後、記者会見し、ハイチに対する取り組みが今後少なくとも10年間は必要となるとの旨訴えた。なお本日は、WFPおよびUNDPで構成する国連機関間チームがハイチを訪れ、人道状況を視察する予定。
*ラーセン中東和平プロセス特別調整官は本日、ワシントンにおいて、米大統領補佐官のコンドリーザ・ライス氏と会談し、イスラエルのシャロンによるガザ撤退案など、中東情勢について話し合う。
*リビアは本日、NPT追加議定書に署名。これにより、同国の核開発活動検証のためのIAEAのアクセスが拡大する。
*「先住民問題に関する国連常設フォーラム」が国連本部でパネル討論会を開催。国連の専門家たちは席上発言し、紛争に巻き込まれることが多い先住民の女性たちがそれぞれの国の意思決定プロセスに参画し、自らの生命について、十分な情報を得たうえで選択することが可能となるべきであるとの旨訴えた。
*UNDPのマロック・ブラウン総裁、ザンビア入り。本日、同国大統領と会談し、南部アフリカ諸国のHIV/エイズとの闘いを支援する、「南部アフリカ・キャパシティ・イニシアティブ」について話し合う予定。
2004年3月9日
- *ハイチ:3500万ドルフラッシュ・アピール
*ジェノサイド:事務総長、特別報告者設置提案
*キプロス:住民投票、4月20日に
*国連チーム、イラク南部訪問
*平和維持要員にフランス語で訓練
*国連本部内で映画撮影スタート - *国連は、300万のハイチ人の医療・栄養ニーズを今後半年間にわたってカバーすべく、3500万ドルの資金拠出を求めるフラッシュ・アピールを発した。
*ルワンダ・ジェノサイド事件10周年が近づくなか、アナン事務総長は本日、カナダ議会で演説し、ジェノサイド防止に関する特別報告者もしくはアドバイザーの設置を提案した。
*アルバロ・デソト事務総長特別顧問は昨日、キプロスを訪れ、ギリシャ/トルコ両系指導者に対し、住民投票の実施日が4月20日に決まった旨を通告した。
*国連チームは日曜日、イラク南部のバスラを訪れ、治安状況を調査した。紛争や制裁で貧困化したコミュニティーに帰還難民が押し寄せて、さらに状況を困難にしている旨指摘した。
*コートジボワール、ハイチ、コンゴ民主共和国において、平和維持活動が設置あるいは拡大されるなか、国連はこのたび、ガーナで、フランス語圏アフリカ諸国が派遣する平和維持要員に対して、訓練セミナーを催した。フランス語圏諸国からの要員を増やすことをねらう。
*ショーン・ペン、ニコール・キッドマンが主役を務める映画The Interpreter (シドニー・ポラック監督)の撮影がこのたび、ニューヨーク国連本部でスタートした。国連本部内での映画撮影は初めて。今年11月の公開見込み。
2004年3月8日
- *イラク暫定憲法、署名
*国際女性の日
*事務総長、中東の暴力事件に遺憾
*国連チーム、ハイチ到着へ
*女性のエイズ感染者急増
*エチオピア/エリトリア、事務総長報告 - *イラク暫定憲法署名のニュースを受けて、アナン事務総長はイラク人の間の内包的対話およびコンセンサス形成をし、イラクの安定促進を助ける重要性を強調した。
*「国際女性の日」。アナン事務総長はメッセージを発し、世界の男性たちが女性のエイズ感染を減らす責任を担うよう訴えた。
*週末、イスラエル、パレスチナ双方による暴力事件が相次いで、多くの死傷者がでた。アナン事務総長声明を発し、強い遺憾の意を表明した。
*国連チームが明日、ハイチに到着し始める。同国への安定化部隊派遣に際してのニーズについて調査する。これとは別に、国連は明日、人道援助フラッシュ・アピールを発する。
*UNIFEM事務局長は、国際女性の日記念のパネル討論会に参加し、今や、エイズ感染者に女性が占める割合が急増したことに警鐘を鳴らした。
*エチオピア/エリトリア情勢に関する事務総長報告、発表。同報告において、アナン事務総長は両国の国境画定作業が遅遅として進まない状況を指摘したうえで、UNMEEの任期を9月15日まで半年間延長するよう勧告した。
2004年3月5日
- *アフガン女子教育施設への襲撃(7日)
*コソボ警察、爆発物発見、無害化(6日)
*安保理、ハイチ情勢討議
*ミャンマー事務総長特使、訪問終える
*事務総長、ベネズエラ政情不安に懸念 - *アフガニスタンにおける最近の女子教育施設襲撃事件について、事務総長特別代表Jean Arnault氏は声明を発し、人々の願いに反し、同国の再建復興努力を阻害するものであると非難した。(7日)
*コソボ警察は本日、アパート建物近くで爆発物を発見し、KFORの支援を得て、UNMIK本部敷地外で無害化した。(6日)
*安保理、ハイチ情勢に関する非公開協議。協議後、安保理議長は理事国を代表して報道声明を発し、同国の脆弱な人々に対する安全かつ自由な人道アクセスを求めるとともに、フラッシュ・アピールの重要性を訴え、寛大かつタイムリーな国際支援を促した。
*イズマイル事務総長特使はこのたび、ミャンマー訪問を終えた。3月1日から4日までの滞在中、同国の首相や外相、アウン・サン・スーチー氏らと会談した。
*アナン事務総長はベネズエラ政情不安に懸念を表明するとともに、平和的解決に向けた国連の支援を約束した。
2004年3月4日
- *対テロ委、公開ブリーフィング
*ハイチ特使、ジャマイカ訪問
*事務総長、カナダ訪問へ
*コレル法務事務次長、退任前記者会見
*事務総長夫人、「女性の日」記念し演説
*女性2人、事務次長補に - *対テロ委、公開ブリーフィング。委員国はその活動を活性化する必要に合意し、各国による決議1373の履行を支援する安保理の能力向上をめざすプランに支持を表明した。
*デュマ事務総長特使はジャマイカを訪れ、CARICOM議長を務める同国のパッターソン首相と会談し、ハイチ情勢について話し合った。
*アナン事務総長は月曜日、カナダを2日間の予定で訪問する。カナダの国会で演説し、グローバルな問題の中心的課題として、開発に焦点を当てる。また、滞在中、同国首相や外相、防衛大臣、開発相らと会談する。
*コレル法務担当事務次長は国連本部で退任前の記者会見を行い、この10年に発効した環境関連の諸条約に言及し、地球環境の状態に一層の関心が払われる必要があると訴えた。
*ナーネ・アナン事務総長夫人は、米国UNIFEM国内委が主催する「国際女性の日」記念の昼食会で演説、エイズとの闘いについて、男女が協同し、ジェンダーといった根本的問題に取り組むほか、脆弱な若者をターゲットにする必要を訴えた。
*アナン事務総長は、2人の女性を事務次長補への登用を発表した。一人は、エリザベス・リンデンメイヤー氏(仏)で副官房長に、もう一人はアンジェラ・ケイン氏(独)で総会・会議管理担当事務次長補に任命した。
2004年3月3日
- *イラク安全対策不備:パネル報告
*ハイチ援助:ユニセフ輸送機、到着
*安保理、ボスニア情勢討議
*リベリア:内戦下の性犯罪調査
*アフリカ/エイズ:資金提供訴え - *昨年8月のイラク・テロ襲撃事件に関して、安全対策不備を調査していた専門家パネルが本日、アナン事務総長に報告を提出する。
*40万ドル相当の緊急援助物資を積んだユニセフ輸送機、ハイチの首都ポルトープランスに到着した。脆弱な女性や子どもたち約3万人を対象にし、今後3ヶ月をカバーする。
*安保理公開会合、ボスニア・ヘルツェゴビナ情勢を討議。アシュダウン高等代表は状況説明し、防衛、情報改革、税関、間接税の分野における進展を指摘する一方、国連/IPTFの警察官認定プロセスに課題が残ると述べた。
*UNDPが支援するプロジェクトの下、人権監視員22人が現在、リベリア各地を訪問し、14年にわたる内戦中の性犯罪の証言/証拠を集めている。
*アフリカのエイズ禍を担当するステファン・ルイス事務総長特使、国連本部で記者会見。2005年までに世界のエイズ感染者300万人に治療薬を提供しようとするWHOのイニシアティブが資金不足で困難に直面していることを指摘し、30の先進国に対して、今年および来年に必要となる2億ドルを拠出するよう求めた。
2004年3月2日
- *イラク、パキスタンでテロ襲撃
*コンゴ:安保理、協議
*イラク:UNMOVIC、定期報告
*ハイチ病院活動停止:PAHO
*事務総長、ブルッキングズ研究所講演 - *イラク、パキスタン両国でテロ襲撃が起こり、多くの死傷者がでた。アナン事務総長は声明を発し、テロを非難するとともに、遺族に対する哀悼の意を表明した。安保理議長、人権高等弁務官も同様に、非難声明を発した。
*安保理、コンゴ民主共和国情勢を協議。協議後、安保理議長は理事国を代表し報道声明を発し、ブカブにおける緊張緩和およびイトゥリにおける争乱の収拾に向けたMONUCの努力を評価した。
*UNMOVICは定期報告を発表し、安保理の要請に応じて、イラク大量破壊兵器の監視/破壊の作業を再開する準備があるとの旨述べた。
*汎米保健機関(PAHO)緊急事態準備災害援助代表のJean-Luc Poncelet氏が本日語ったところによると、ハイチのほとんどの病院や保健衛生センターは週末、その活動を停止し、多くの緊急医療ニーズが放置された。
*アナン事務総長は国連本部でブルッキングズ研究所・理事会メンバーに講演、国連の脅威、挑戦や変革を検討するハイレベルパネルが、テロや大量破壊兵器、貧困や飢餓をそれぞれ、先進国、途上国の問題と限定してとらえることのないよう訴えた。
2004年3月1日
- *ハイチ:国連、機関間人道アピールへ
*民間セクターと開発委、報告書
*政治担当事務次長、キプロスへ
*アフリカ難民:UNHCR、ジュネーブで会合
*人権特別報告者、コロンビアから戻る
*安保理、ハイチ多国籍暫定軍を設置 - *ハイチの首都ポルトープランスでの混乱状態に鑑み、国連は現地に駐在する職員に対し、安全のため自宅待機を命じた。また国連は同国における援助活動の強化をめざし、機関間人道アピールを準備している。
*「民間セクターと開発に関する委員会」の共同議長は本日、「企業家精神の解放:ビジネスを貧しい人々のために(Unleashing Entrepreneurship: Making Business Work for the Poor)をアナン事務総長に提出した。
*プレンダガスト政治問題担当事務次長、キプロスに出発。ギリシャ/トルコ両系指導者との個別会談を行い、継続中の直接会談に参加する。その後ニューヨークに戻り、事務総長に状況を報告する。
*アフリカ諸国の紛争を逃れ流出した多くの難民たちの帰還作業の準備を控えるなか、UNHCRは来週、アフリカ主要諸国、ドナー政府、その他のパートナーたちをジュネーブに招請し、アフリカ復興再建の問題について話し合う。
*アンベイ・リガボ人権特別報告者はこのたび、コロンビアから戻り、政府の対テロ措置、メディア・オーナーシップの集中などがジャーナリストの活動を阻害している、と述べた。
2004年2月29日
- *安保理、ハイチ多国籍暫定軍を設置
- *ハイチのアリスティード大統領辞任から数時間後、安保理は決議を全会一致で採択し、憲章第7章の下、多国籍暫定軍の同国への即時派遣を承認した。
2004年2月28日
- *イラク再建:国連、専門性/経験を有すると特使
*ハイチ:指導者は人道法違反に責任負う - *アラブ首長国連合で、イラク支援国会合。マウンテン事務総長特別代表代行は演説し、再建民主化を欲するイラク人の願いの実現を支援するに十分な専門性と経験を有しているとの旨述べた。
*ハイチが暴力の連鎖に深く陥る中、アナン事務総長は金曜日、声明を発し、同国指導者が将来、国際人権/人道法違反について個人的に説明責任を負うと警告を発した。
2004年2月27日
- *コートジボワール:安保理、UNOCI設置
*事務総長、コスタリカ大統領と会談
*マウンテン特使、イラク訪問終える - *安保理は決議を全会一致で採択し、国連コートジボワール活動(UNOCI)を設置した。兵力6240人、包括的停戦協定を監視する。任期は4月4日から1年間。現在展開するMINUCIは同日付で活動を終える。
*アナン事務総長は国連本部でコスタリカ大統領と会談し、ハイチ危機情勢などについて話し合った。
*マウンテン事務総長特別代表代行は2日間にわたるイラク訪問を終えるにあたって、失業、電力、医薬品、水などの問題について、喫緊の解決の必要を指摘した。
2004年2月26日
- *ハイチ:安保理、国際関与に選択肢
*英国情報機関、事務総長盗聴
*安保理、ハイチ危機討議
*安保理、グルジア/アブハジア情勢討議
*ハイチ:事務総長、特別顧問任命
*マケドニア大統領、搭乗機墜落死 - *安保理は議長声明を発し、ハイチの政治・治安・人道情勢に深い憂慮を表明したうえで、その政治解決を支援すべく、国際部隊の派遣を含め、国際関与の選択肢を緊急に検討する旨誓った。
*英国の情報機関がアナン事務総長の会話を盗聴していたとの疑惑に関する報道について、エッカード報道官は記者団に対し、報道が事実だとすれば遺憾なことであるとし、盗聴の中止を訴えた。
*安保理、ハイチ危機討議。ジャマイカ外相はCARICOMを代表し演説し、国連がハイチに平和維持活動を展開してきた長い歴史をもつことから、俄かに悪化する政治治安状況の打開支援に特別な責任を負っているとの旨述べた。
*安保理、グルジア/アブハジア情勢を討議。グルジア大統領は演説において、アブハジア紛争の平和的解決に対する揺るぎない取り組みを誓うとともに、安保理に対して、同国の持続的平和と安定の推進努力を高めるよう訴えた。
*アナン事務総長は本日、ハイチの政治経済社会危機打開を支援すべく、特別顧問として、トリニダード・トバゴのJohn Reginald Dumas氏を任命した。
*マケドニア旧ユーゴスラビア共和国のトライコフスキ大統領、搭乗機墜落事故で死亡。アナン事務総長および安保理メンバー、ホルケリ・コソボ特使はそれぞれ、深い哀悼の意を示した。
2004年2月25日
- *マウンテン特使、バグダッド入り
*ハイチ反政府勢力解決案拒否:安保理、遺憾
*アルブール人権高等弁務官を総会承認
*安保理、ソマリア和平プロセス阻害者を非難
*シエラレオネ:安保理、出国禁止者から2人削除 - *ロス・マウンテン事務総長特別代表代行、バグダッド入り。滞在中、CPA、統治評議会、国連現地スタッフらとイラク人道復興問題を協議する。
*ハイチ反政府勢力がこのたび、CARICOM/OASによる政治解決案の受け入れを拒否したことについて、安保理議長は理事国を代表して議長声明を発し、遺憾の意を表明した。
*総会は決議を全会一致で採択、カナダ最高裁判事のルイス・アルブール氏の人権高等弁務官への任命を承認した。アルブール氏(57歳)は1996年から1999年まで、ルワンダ/旧ユーゴ国際刑事裁の主任検察官を務めた。
*安保理は議長声明を発し、ソマリア和平プロセスを阻害する者たちを非難し、それらの者たちの説明責任を訴えた。
*安保理はこのたび、シエラレオネを出国し、外国に入ることを禁止した人物リストから、元兵士2人の名前を外した。シエラレオネ当局がこの2人の死亡を確認したことから。
2004年2月24日
- *イラク:英米大使、国連の役割拡大を歓迎
*事務総長、日本国会で演説
*ハイチ:衛生システム悪化、子ども死因
*モロッコ大地震:国連支援表明
*IAEA事務局長、リビア訪問終了 - *英米両国の国連大使はそれぞれ安保理でブリーフィングし、イラク復興における国連の役割が高まっていることを歓迎する旨を表明した。
*アナン事務総長、日本の国会で演説。イラクでの選挙実施や復興活動において、国連が主要な役割を果たすことが期待されるが、国連は公正かつ独立の組織としての活動を展開しなければならないとの旨述べた。
*ユニセフのハイチ代表は本日、ハイチ騒乱状態について発言し、同国衛生/教育システムが壊滅状態に陥っていることから、多くの子どもたちが死亡していると指摘した。
*モロッコ北部で大地震が発生、多くの死傷者がでた。アナン事務総長は犠牲者に対する国連の支援を表明した。
*IAEAのエルバラダイ事務局長は本日、2日間のリビア視察を終えるにあたり、報道陣に対して発言し、同国の協力姿勢、情報開示努力を評価する旨述べた。
2004年2月23日
- *イラク主権委譲:調査報告、発表
*事務総長、小泉首相と会談
*エルサレム自爆テロ、事務総長非難声明
*ウガンダ北部避難民キャンプ、反政府勢力が襲撃
*パレスチナ分離壁:国際司法裁、審理開始 - *イラクから戻った国連調査団が報告書を発表。イラクにおいて、6月末までに信頼に足る選挙を実施するのは不可能であるとした上で、一定の条件が整えば、今年末あるいは来年早々の実施が可能であると述べた。
*アナン事務総長、小泉首相と会談。会談において、イラクにおける国連の役割が大きな比重を占めたが、その他、国連改革、朝鮮民主主義人民共和国、アフガニスタン、グローバル・コンパクト、日本の国連支援などについても話し合った。
*昨日のエルサレムの自爆テロ事件について、アナン事務総長は憎むべき凶悪犯罪として非難する声明を発し、パレスチナ自治政府に対して、犯罪に責任を有するものを裁くよう求めた。
*ウガンダ北部において、反政府勢力が避難民キャンプを襲撃し、多くの女性や子どもを含め、少なくとも190人が虐殺されたことについて、アナン事務総長は強く非難した。
*土曜日、イスラエル/レバノン境界地帯の国連警備地点で、クルド移民が起こした騒ぎにおいて、国連レバノン暫定軍(UNIFIL)のガーナ人平和維持兵が銃で撃たれ死亡した。
*パレスチナ占領地にイスラエルが建設する分離壁の影響について、国際司法裁は本日、審理を開始した。昨年12月、総会が決議を採択、同問題について、ICJの勧告的を求めた。
2004年2月20日
- *事務総長、人権高等弁務官にアルブール氏任命意向
*ハイチ:事務総長、特別顧問任命へ
*キプロス:直接会談、継続
*6月、パレスチナ難民人道支援会議
*東ティモール情勢:安保理会合 - *アナン事務総長はこのたび、人権高等弁務官に、カナダの最高裁判事を務めるルイーズ・アルブール氏を任命する意向を示した。昨年8月イラクで起こったテロ襲撃でセルジオ・デメロ氏が死亡して以降、同ポストは空席となっていた。総会の承認を得て、正式就任となる。任期は4年。
*アナン事務総長はこのたび、ハイチの政治危機に対応すべく、特別顧問を指名する意向を示した。同顧問は地域機関とのハイレベル接触を行い、今後可能な国連の活動について、事務総長へのアドバイスを行う。
*キプロスのギリシャ/トルコ両系指導者は本日も直接会談を継続し、事務総長の提示する和平案について話し合った。
*UNRWAとスイス政府は今年6月7日―8日、ジュネーブにおいて、今後のパレスチナ難民人道支援に関する会議を共催する。
*安保理、東ティモール情勢に関する会合。会合において、ゲーノ平和維持活動担当事務次長は国連東ティモール支援団(UNMISET)に関する事務総長報告を提示、独立後、同国が著しい進展をみせていると述べる一方、治安面の脆弱性を指摘し、支援団の任期延長の必要を訴えた。
2004年2月19日
- *イラク:6月末前の選挙実施不可能
*インド/パキスタン関係進展を歓迎
*キプロス:両系指導者直接会談、再開
*イラク:ブラヒミ、調査派遣から戻る
*ハイチ北部、国連調査開始
*事務総長、日本訪問へ - *アナン事務総長は、イラクから戻ったブラヒミ特別顧問、「イラク友人グループ」と協議。6月末の主権委譲前の選挙実施が不可能であるとのコンセンサスが協議で出現したことを指摘したうえで、主権委譲から選挙実施までの間、暫定政府を建てるべきだとの旨述べた。
*アナン事務総長はこのたび、インド/パキスタンの2国間協議における着実な進展に歓迎の意を示すとともに、両国に対し、慎重を要する諸問題の解決を進めるよう促した。
*キプロスのギリシャ/トルコ両系指導者の直接会談、キプロスで再開。アナン事務総長が提示する、5月1日前のEU加盟期限前のキプロス統一案について、話し合う。
*イラクから戻った国連調査団のブラヒミ団長は本日、記者ブリーフィング。調査が成功したこと、また、様々な出来事が起こってはいるものの、見通しは明るいとの旨を語った。
*国連がハイチに派遣した10人構成ミッションは本日、同国北部における人道情勢の調査を開始した。
*アナン事務総長は明日、ニューヨークを出発し、日本を訪問する。日本訪問は6回目。2002年1月以来、2年ぶり。5日間の滞在中、天皇陛下との謁見、首相、外相との会談を予定。事務総長として、国会で初めて演説する。
2004年2月18日
- *事務総長、イラク友人グループと会談へ
*ハイチ:安保理、平和的解決を求める
*安保理、中東情勢に関する公開会合
*アフガニスタン、ケシ生産量増加
*イスラエル分離壁:ICJ、審理開始 - *アナン事務総長は明日、「イラクの友人グループ」と称する、イラク問題に関心を持つ国々と会談し、イラク情勢について意見交換する予定。
*安保理、ハイチ問題について討議。討議後、安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、同国政府および反政府勢力に対し、騒乱/政治危機の平和的解決を求めた。
*安保理、中東情勢に関する公開会合。ラーセン中東和平プロセス特別調整官はブリーフィングし、シャロン・イスラエル首相によるガザ入植地撤退意向表明を歓迎すべきである旨を述べた。
*国連薬物犯罪事務所(UNODC)はこのたび、アフガニスタンのケシ栽培に関する報告書を発表した。昨年、同国のケシ生産量が1999年以来最大の3600トンに上ることを指摘し、今年はさらに、この量を上回ることが予想される旨を述べた。
*来週月曜日、国際司法裁はイスラエルの分離壁問題に関する審理を開始する。昨年12月、緊急特別総会が同裁判所に対し、勧告的意見を求めた。
2004年2月17日
- *イラク調査団報告:事務総長、週内結論
*大湖地域:和平プロセス進展
*ハイチ:国連、積極関与を検討
*デソト特別顧問、キプロス入り
*IAEA事務局長、リビア訪問へ - *本日午後、国連調査団がイラクから戻る予定。アナン事務総長は調査団の報告を受けて、今週末までには、イラク選挙に関する結論をまとめる意向を表明した。
*コロモー政治問題担当事務次長補は安保理でブリーフィングし、この半年間におけるコンゴ民主共和国とブルンジの和平プロセスの進展を指摘する一方、この歩みを強固にし、大湖地域全体の平和を持続的なものとするうえで立ちはだかる課題は多いと述べた。
*ハイチ政府/反政府両勢力間の暴力的対立の継続について、アナン事務総長は懸念を示すとともに、国連が現在、同国支援により積極的に関与する方策を検討している旨述べた。本日、国連本部登庁時に記者団に語った。
*アルバロ・デソト事務総長特別顧問、キプロス入り。今週木曜日に再開予定のギリシャ/トルコ両系指導者の直接会談で議長役を務める。
*IAEAのエルバラダイ事務局長は来週初め、リビアを訪問し、同国の核兵器開発計画の実態解明進展を検証する。
2004年2月16日
- *コソボ:KPCメンバー、逮捕
*ILO、ウクライナ報告
*ユニセフ親善大使、初等教育無償化訴え
*FAO、森林の果たす役割強調 - *ホルケリ国連特使は、コソボの指導者らに対して、コソボ警護隊(KPC)メンバーが、アルバニア系住民殺害など重大な罪の関連で逮捕された旨を伝えた。
*ILOはこのたび、ウクライナの統計委員会と協力し、「人々の安全概況」と題する研究所を発表した。報告によれば、ウクライナにおいては貧困と不安定が蔓延り、労働者の賃金が一人当たり100ドル未満、40%の人々が賃金未払いの状態にある。
*ケニア訪問中のユニセフ親善大使のハリー・ベラフォンテ氏は、すべての途上国に対し、ケニアの例にならい、初等教育を無償にするよう呼びかけた。
*水曜日、FAOのアフリカ森林/野生動植物委員会、アクラで開催される。同会合を前に、FAOは貧困軽減や環境保護において、森林の果たす役割を旨強調した。
2004年2月13日
- *アフガン:地雷除去要員4人殺害(15日)
*キプロス:政治解決、もうすぐ手中に
*イラク:調査団、統治評議会と会合
*ハイチ:国連、人道回廊の設置訴え
*科学技術の能力開発を、と事務総長 - *土曜日、アフガニスタンにおいて、地雷除去アフガン復興機構の要員4人がヘラトからファラに移動中襲われて、死亡した。Jean Arnault事務総長特別代表は非難声明を発し、ショックと憤りを表明した。(15日)
*キプロスのギリシャ/トルコ両系指導者は本日、同国のEU加盟前に統一を実現するための事務総長案を受け入れ、交渉を再開することに合意した。この合意によって、キプロスの政治解決が手に届くところまで来た、とアナン事務総長は記者会見で述べた。
*イラクで活動を続ける国連調査団のブラヒミ団長はバグダッドで統治評議会との会合後、記者団に対し、同国の選挙を早期に実現する必要はあるが、無理をして日程を早めるべきではないとの旨を強調した。
*OCHAはこのたび、ハイチにおいて、人道回廊を設置し、人道活動家たちが同国北部を訪れることを可能にするよう訴えた。
*アナン事務総長は科学誌「サイエンス」に投稿し、すべての国々に対して、科学技術の能力開発に力をいれ、貧困や非識字の問題を克服するよう訴えた。
2004年2月12日
- *キプロス両系指導者、会談
*イラク:ブラヒミ顧問、協議継続
*イスラエル、ガザ軍事侵攻
*MONUC要員、襲撃受け死亡
*エルバラダイ、不拡散体制強化訴え
*丹羽敏之氏、ユニセフ事務局次長に - *キプロスのギリシャ/トルコ両系指導者は国連本部で第3回目の協議を行った。EU加盟期限が迫るなか、事務総長和平案について話し合った。
*国連調査団を率いるブラヒミ事務総長特別顧問はイラクで、シーア派やスンニ派指導者、女性組織代表らと協議した。
*イスラエル、ガザに軍事侵攻。民間人を含めて、少なくとも15人のパレスチナ人が死亡した。アナン事務総長は遺憾の意を表明するとともに、イスラエルに対し、国際法遵守を促した。
*コンゴ民主共和国東部において、カトトの武装集団の市民襲撃事件調査を終え、ブニアに戻る途中のMONUC車列が襲撃を受け、軍事監視員1人が死亡した。
*IAEAのエルバラダイ事務局長は昨日のブッシュ大統領の提案に歓迎の意を示したうえで、世界の核不拡散レジームを緊急に強化し、核物質や核兵器がテロリストの手に渡らないようにしなければならないとの旨訴えた。
*キャピタル・マスター・プラン・プロジェクト執行部長を務める丹羽敏之氏がこのたび、ユニセフ事務局次長に任命された。3月1日に就任する。
2004年2月11日
- *キプロス:直接会談、継続
*コンゴ:安保理非公開協議
*高齢化:国連本部でフォーラム
*西アフリカ3国のPKO司令官、協議
*ハイチ内紛:WFP、憂慮示す
*非自治地域委員会、年次会期 - *キプロスのギリシャ/キプロス両系指導者は昨日に引き続いて、事務総長和平案について協議した。明日も協議を継続する。
*安保理、コンゴ民主共和国に関する非公開協議。協議後、安保理議長は理事国を代表し報道声明を発表、同国の安定促進に向けた一連の措置を求めた。
*高齢化問題に関するフォーラム、国連本部で開催した。"International Council for Caring Communities"と複数の国連機関の共催。元米上院議員のベンジャミン・ギルマン氏は基調演説し、情報技術を通じ高齢者の生活を豊かにするという目標は、効果的な市民外交なしでは考えられないとの旨述べた。
*コートジボワール、リベリア、シエラレオネに展開している、それぞれの国連平和維持活動の司令官3人は今週金曜日、アビジャンで会合を開き、西アフリカ地域の越境協力、武装解除、元兵士の社会復帰等について話し合う。
*世界食糧計画(WFP)はハイチの内紛に憂慮を示し、主要道路の閉鎖によって、援助を必要とする27万人への食糧配給に重大な支障が生じることに警告を発した。
*非植民地委員会、年次会期をスタート。アナン事務総長が同委で演説、世界に残る16の非自治地域に対する行動を求めた。
2004年2月10日
- *キプロス両系指導者、直接会談
*イラク:国連調査団、統治評議会/NGOと会談
*ハイチ:人権高等弁務官代行、民兵衝突に憂慮
*先住民の栽培薬草:WIPO/UNEP共同報告
*移民問題:社会開発委、パネル討論会 - *キプロスのギリシャ/トルコ両系指導者が国連本部で、アナン事務総長を交えて直接会談し、「建設的」な話し合いを行った。明日の午後、会談を再開する。
*イラク選挙実施可能性を探るため現地入りした国連調査団は引き続き、イラク統治評議会メンバーやCPAと協力するNGOらと会談した。
*ハイチで起こった政権派と反政府派の武装集団の衝突について、ラムチャラン人権高等弁務官代行は憂慮を表明し、全当事者に対し、政治危機を平和的に解決するよう求めた。
*WIPO/UNEPはこのたび、共同研究書を発表し、先住民が伝統栽培してきた種々の薬草について、非先住企業が分析し特許をとった場合、その商業利用の孕む複雑な問題を指摘した。
*社会開発委、移民問題に関するパネル討論会を主催。討議に参加した専門家たちは国際移民問題へのグローバルな対応の調整の必要を訴えた。
2004年2月9日
- *イラク:選挙実施調査の結論、今月中に
*キプロス両系指導者、会談へ
*対アルカイダ制裁委・委員長、記者会見
*チャドのスーダン難民、安全地域へ避難
*ブルンジ:IMC、一週間会期スタート - *アナン事務総長は、イラクの選挙実施の可能性について、同国を訪問中の国連調査団の報告を受けて、今月末までには結論をだし、統治評議会に伝えたいとの希望を表明した。
*キプロスのギリシャ/トルコ両系指導者のニューヨーク会談を控えて、アナン事務総長はキプロスの人々が国を統一し、ともにEUに加盟する歴史的機会に遭遇している、との旨述べた。
*安保理の対アルカイダ/タリバン制裁監視委の委員長がニューヨーク国連本部で記者会見し、先月採択の制裁強化決議について説明した
*UNHCRはこのたび、数千人単位のスーダン難民をチャドの国境沿い難民キャンプから同国内の安全な場所へと避難させる作業をスタートした。
*ブルンジ停戦協定実施監視委(IMC)は本日、ブジュンブラで一週間の会期をスタートした。同国情勢にからんで、治安問題などが主な議題となる
2004年2月8日
- *アフガン、元兵士社会復帰
- *アフガニスタンの首都カブールにおいて、元兵士再統合プロセスがスタートした。今後数日間のうちに、100人を越える元兵士たちの社会復帰が期待される。
2004年2月7日
- *国連調査団、イラク到着
- *アナン事務総長は国連調査団のイラク到着を発表、暫定政府樹立にいたる政治プロセスの膠着状態打開に国連が役立てるよう期待を表明した。
2004年2月6日
- *リベリア再建支援会議、2日目
*モスクワで爆破テロ
*諸問題解決に団結不可欠、とアナン - *リベリア再建支援会議、2日目。アナン事務総長は冒頭演説、国際社会に対し、リベリアへの支援を訴えた。
*ロシアの首都モスクワで、爆破テロが発生し、多数の犠牲者がでた。アナン事務総長、安保理議長はそれぞれ声明を発し、この事件を強く非難した。
*リベリア再建支援会議の終了後、アナン事務総長は記者団に対し、イラクをめぐる対立が薄まりつつあることことを指摘するとともに、世界の諸課題の解決を図るうえで団結が不可欠である旨を述べた。
2004年2月5日
- *リベリア再建支援会議
*アフリカ平和維持活動の維持、大切
*コンゴ:大量虐殺疑惑調査
*芸術家/芸能人ら、国連支援
*科学技術:IAC報告、発表 - *リベリア再建支援会議がニューヨーク国連本部でスタート。2日間の日程。マロック・ブラウンUNDP総裁は冒頭演説し、同会議がリベリア復興の歩みにおいて重要な分岐点である旨を述べた。
*ゲーノ平和維持活動担当事務次長は国連本部で記者会見し、現在展開中の国連平和維持活動全兵力4万5000人のうち4分の3がアフリカに駐留していることを指摘。そのうえで、同大陸の平和への歩みに大きな進展があったものの、依然、多くの課題が残っているとし、それら平和維持活動の展開継続の重要性を訴えた。
*コンゴ民主共和国において、昨日、民兵からの襲撃を受けながらも、MONUCチームは本日、北東部の町ゴブに到着。疑惑の大量虐殺事件の調査を行う。
*"Artists for UN"、ニューヨーク国連本部で立ち上げ。国連とグローバル・ビジョン・フォア・ピースが合同で作ったもので、芸能人らがその知名度を利用し、人々に対し、国連支援を訴える。女優のドリュー・バリモアさんが"A Friend of the UN"に使命された。
*「より良い未来への投資:科学技術の世界的能力構築戦略」と題する報告書が本日、刊行、国連本部で発表された。インターアカデミー・カウンシル(IAC)が作成した同報告は全ての国に対して、世界の諸問題に対する効果的行動を取るべく、科学技術戦略をつくるよう求めている。
2004年2月4日
- *イラク調査団近々出発、とアナン
*ガザ入植地撤収計画、歓迎
*MINUC、任期延長
*キプロス:近日中に当事者招請
*2月安保理議長、中国 - *ブッシュ米大統領らとの会談を終え、昨日、国連本部に戻ったアナン事務総長は記者団に対し、国連調査団が、安全措置が確保でき次第、できる限り早急にイラクに向けて出発するとの旨述べた。
*イスラエルのシャロン首相がこのたび、ガザの入植地撤収計画を発表したことについて、アナン事務総長は最初の重要な一歩として歓迎する旨述べた。
*安保理は全会一致で決議を採択、国連コートジボワール・ミッション(MINUCI)の任期を2月27日まで短期間延長。また、同ミッションの完全な平和維持活動への拡大の可能性を示唆した。
*欧州訪問中にキプロス紛争当事者と一連の協議を行った、アナン事務総長は、近日中に当事者を交渉の席に招くとの旨述べた。本日、国連本部登庁時に記者団の質問に応えて、語った。
*2月の安保理議長を務める中国大使Wang Guangya氏は国連本部で記者ブリーフィングし、この1ヶ月間、安保理がコートジボワール、コンゴ民主共和国、ソマリア、リベリアなど、アフリカの諸紛争に関する非公式協議や公開会合を開くと同時に、イラク、中東に関しても、その動きを密接に追っていく旨述べた。
2004年2月3日
- *事務総長、米大統領と会談
*ILO、子ども労働根絶報告
*分離壁ICJ審理:エジプト判事参加へ
*緊急援助調整官、東欧歴訪から戻る
*エリトリア/エチオピア、紛争の兆しなし - *アナン事務総長はワシントンを訪れ、ブッシュ米大統領と会談し、イラク問題について、建設的な話し合いを行った。
*国際労働機関(ILO)、「すべての子どもへの投資:子ども労働根絶のコストと利益に関する経済的研究」と題する報告書を発表。同報告によれば、子ども労働の根絶の利益はそのコストの7倍。
*国際司法裁判所はこのたび、エジプト出身のナゼル・エララビ裁判官がイスラエル占領下のパレスチナ地域における分離壁建設の法的影響に関する審理に完全参加することを決定した。
*エーゲラン緊急援助調整官、チェチェンやチェルノブイリ事件被害国を含む東欧諸国の歴訪から、ジュネーブに戻る。本日、記者会見し、世界に対し、これら見過ごされがちな国々への関心を払うよう訴えた。
*UNMEE代表を務めるレグワイラ事務総長特別代表は国連本部で記者会見し、国境画定をめぐるエリトリア、エチオピアの間の対立が緊張を生んでいるものの、紛争再発の兆しはない、と述べた。
2004年2月2日
- *事務総長、米大統領と会談へ
*鳥インフルエンザ:ベトナム家族感染
*エチオピア/エリトリア軍事調整委
*アフガン代替作物栽培、資金アピール
*対アルカイダ:安保理、制裁強化(30日) - *アナン事務総長は明日、ワシントンを訪問し、ブッシュ大統領、パウエル国務長官、ライス大統領補佐官らと会談する。
*WHOは、鳥インフルエンザのヒトからヒトへの感染が疑われるベトナムの家族の症例について報告。今年1月、このベトナムの一家族の中で、男性からその妹、および妻に感染した可能性を指摘。
*22回エチオピア/エリトリア軍事調整委員会(MCC)、ナイロビで開催。両国軍幹部が、両国間の安定促進措置として、地方レベルの安全対策、暫定安全地帯(TSZ)の境界南部の治安事件調査に責任を有する複数のセクター軍事調査委設置に合意した。
*FAOは本日、アフガニスタン代替作物栽培計画のため、2550万ドルの資金拠出を求めるアピールを発した。同国のケシ栽培、蔓延する貧困、失業への対策を目的とする。
*安保理は決議を採択し、対タリバン/アルカイダ制裁を強化した。決議採択の後、安保理議長は報道陣に対し、この決議がテロとの闘いにおける大きな一歩であるとの旨述べた。
2004年1月30日
- *エチオピア/エリトリア:アクスワージー氏、特使
*UNIFIL任期延長
*UNOMIG任期延長
*MINURSO任期延長 - *アナン事務総長はこのたび、エチオピア/エリトリア担当特使にカナダのアクスワージー元外相を任命した。安保理議長は報道声明を発表し、アクスワージー氏の任命を歓迎し、その仲介努力に全面的な支援を表明した。
*安保理は決議を全会一致で採択し、国連レバノン暫定軍(UNIFIL)の任期を7月31日まで延長した。
*安保理は決議を全会一致で採択し、国連グルジア監視団(UNOMIG)の任期を7月末まで延長した。
*安保理は決議を全会一致で採択し、国連西サハラ住民投票ミッション(MINURSO)の任期を4月末まで延長した。
2004年1月29日
- *中東:事務総長、流血事件を非難
*事務総長、欧州議会で演説
*事務総長、欧州議会議長らと会談
*女子差別撤廃委、開催中
*職員婚姻に関し、行政ブリティン - *アナン事務総長は、中東における一連の流血事件を非難、イスラエル人、パレスチナ人の双方に対し、紛争の永続的解決を図るよう促した。
*アナン事務総長は欧州議会で演説し、EUに対し、合法的移民への政策改善、開発途上国の難民保護能力の強化を促した。
*アナン事務総長は本日、ベルギーで欧州議会議長らと会談し、イラク、キプロスなどの問題について話し合った。
*女子差別撤廃委、第30会期開催中。日程は1月12日-30日。今会期においては、ベラルーシ、ブータン、エチオピア、ドイツ、クウェート、キルギスタン、ネパール、ナイジェリアからの報告を審議。同委のFeride Acar委員長は国連本部で記者ブリーフィングし、女性差別の撤廃に向けて、大きな進展がみられることに歓迎の意を示した。
*国連は行政ブリティンを発行し、国連職員が同性結婚をしている場合などでも、出身国がそうした婚姻関係を承認していれば、その家族には、職員一般の受給する福利厚生などが認められるとの旨発表した。
2004年1月28日
- *中東:事務総長、EU代表と会談
*アフガン:対ISAF自爆テロ
*副事務総長、エイズ・プロジェクト見学
*不法移民:人口論議の最先端に
*鳥インフルエンザ:ワクチン生産に数ヶ月 - *アナン事務総長はブリュッセルでEU代表と会談し、中東和平プロセス支援の重要性について意見の一致をみた。
*アフガニスタンにおいて、ISAFに対する自爆テロが相次いだことについて、事務総長特別代表代行Jean Arnault氏は声明を発し、これを非難するとともに、平和回復努力継続の決意を表明した。
*フレシェット副事務総長はインドにおいて、エイズ啓発プロジェクト実施場所を訪問、見学した。その後、同国外相と会談し、インド・パキスタン関係、イラク、安保理改革などの諸問題について話し合った。
*国連人口部のJoseph Chamie部長は国連本部で記者ブリーフィングし、不法移民の大量移動、移民が受け入れ国で直面する困難な状況、人身売買などの諸問題によって、移民政策が今や、人口に関する論議のなかで最先端の問題であるとの旨述べた。
*世界保健機関(WHO)の鳥インフルエンザ対策担当者はこのたび、このワクチンの生産には数ヶ月を要するとの見通しを述べた。
2004年1月27日
- *イラク:事務総長、調査団派遣の意向
*米国/独ら、歓迎の意
*鳥インフルエンザ:FAO/WHO、資金技術援助求める
*ウクライナのジェンダー問題報告
*チェチェン:帰還難民増加
*安保理、西サハラ討議 - *パリ訪問中のアナン事務総長は、イラクにおける権限委譲前の選挙実施について、CPAが適切な安全対策を図るのであれば、調査団を派遣して、その可能性を探るとの旨述べた。
*アナン事務総長がこのたび、イラクに選挙実施可能性を探る調査団を派遣する旨述べたことについて、米国やドイツなど、安保理の複数理事国が歓迎の意を表明した。
*食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)はこのたび、世界動物健康保健機構(OIE)と共同声明を発出し、国際ドナーに対し、鳥インフルエンザが与える地球的脅威への対処支援のため、資金および技術援助を提供するよう訴えた。
*国連開発計画(UNDP)は「ウクライナのジェンダー問題 課題と機会」を発表。同国における女性の低い地位、ストレスに晒される男性の短命度を指摘した。
*チェチェンに自発的に帰還する難民が増え続けるなか、同地を訪問中のエーゲラン緊急援助調整官は本日、国連がチェチェン人道活動を強化する準備が整ったとの旨述べた。
*安保理、西サハラ情勢に関する非公開協議。協議後、安保理議長は理事国を代表し報道声明を発し、今週金曜日の会合で、MINURSOの任期更新が承認されるであろう、との見通しを明らかにした。
2004年1月26日
- *事務総長、ジェノサイド予防行動訴え
*スリランカ:総長、和平交渉再開願う
*コンゴ:MONUC、学生宿舎修繕など
*アフガン女性の政治参加、支援を
*事務総長、パリ入り
*紛争後の国民和解:安保理、国連の役割討議 - *アナン事務総長は本日、ストックホルム国際フォーラムで演説、旧ユーゴやルワンダで起こったジェノサイドを振り返り、地球社会に対して、政治的な、そして必要があれば、軍事的な緊急予防行動を取るよう訴えた。
*アナン事務総長は声明において、スリランカの困難な状況に懸念を示す一方、同国政府と反政府勢力LTTEの和平交渉が近い将来再開することに期待を表明した。
*コンゴ民主共和国において、MONUCはこのたび、"rapid impact projects"を実施に移し、ボヨマ大学生宿舎を改築修繕、また聴覚障害者訓練施設を建設した。
*アフガニスタンの女性の置かれた状況に関する事務総長報告書、発表。アフガニスタンで選挙登録が進むなか、アナン事務総長は、女性の地位委員会に対し、同国の女性が政治に完全参加するのを支援すべく、諸勧告を行うよう求めた。女性の地位委の次会期は3月1日-12日の予定。
*アナン事務総長、パリ入り。6月開催のグローバル・コンパクト・サミットを前に、「透明性、腐敗との闘い」をテーマに開かれる国際フォーラムに参加する。
*安保理、紛争後の国民和解の役割について討議、討議の終わりに、議長声明を採択し、国連の役割の重要性を再確認し、国連および安保理における協力の必要を指摘した。
2004年1月23日
- *キプロス:事務総長、トルコ首相と会談(24日)
*GC:事務総長、企業指導者に支援訴え
*ダボス:事務総長、各国指導者と会談
*国連安全対策チーム、イラク入り
*西アフリカ:かなりの進展みられる
*コンゴ:事務総長報告
*中央ア:安保理、諸改革推進促す
*ブルンジ:安保理、反政府勢力間対話歓迎 - *アナン事務総長はダボスでトルコ首相と会談、キプロス問題について話し合った。首相は問題解決に向けて、トルコ系住民がギリシャ系住民との協議再開に臨むことについて、トルコ政府の強い意欲を示唆した。(24日)
*アナン事務総長は世界経済フォーラム(ダボス)で演説。グローバル・コンパクトを提唱、企業に参加を促してから5年を経たなかで、企業指導者に対して、世界の経済開発促進の支援方策を考えるよう訴えた。
*世界経済フォーラムの合間を縫って、アナン事務総長はイスラエル・パレスチナ両外相、ポーランド大統領、カナダ首相、イラン外相らと会談、中東、イラク、エイズの問題などについて話し合った。
*国連の軍事顧問および安全調整官の2人がイラク入り。CPAと協議、安全問題について話し合う。
*コートジボワール、ギニアビサウ、リベリア、シエラレオネの西アフリカ4カ国情勢に関する事務総長報告について、Tuliameni Kalomoh事務次長補が安保理に対し、概要説明。これら4カ国の治安強化に関する安保理勧告について、かなりの進展がみられるものの、依然として、残る課題は多いとの旨述べた。
*コンゴ民主共和国情勢に関する事務総長報告、発表、報告において、アナン事務総長は、紛争後の困難な状況の打開に努める同国の暫定政府と人々は治安、人権、法の支配、選挙などの諸要件について、明確な優先事項リストを作成しなければならない、との旨述べた。
*安保理議長は報道声明を発し、中央アフリカ共和国当局に対して、当初の予定どおりの選挙実施を可能にすべく、諸改革を推し進めるよう促した。またBONUCAが選挙の管理において中心的役割を果たすよう提案した。
*安保理議長は報道声明を発し、ブルンジ紛争を軍事的には解決できないと強調し、今週、オランダで行われたブルンジ反政府勢力間の協議を歓迎した。
2004年1月22日
- *UNRWA、分離壁建設の影響報告
*コートジボワール、対市民襲撃
*ILO、雇用年次報告発表
*タルーア事務次長、NGOブリーフ
*経社理議長に女性大使 - *UNRWA、イスラエルの分離壁建設に関する報告を発表。分離壁建設が、教育、保健衛生、援助や社会サービスなど、パレスチナ人の生活に深刻な影響を及ぼしている状況を説明。
*コートジボワール西部で相次ぐ暴力事件で多数の人々が命を落とし、百人単位の人々が家を追われている。副緊急援助調整官Carolyn McAskie氏は本日、紛争当事者に対して、市民をねらった暴力をやめるよう訴えた。
*ILO、雇用年次報告を発表。報告によれば、2003年には世界の失業者数は世界全労働力の6%を超え1億8500万人を記録したが、年の後半の経済回復が雇用情勢好転に貢献したと思われる。
*タルーア広報担当事務次長は今年初のNGOブリーフィングにおいて、世界各地の不寛容、偏見、差別がとても根が深い問題で、新しい世紀に平和開発を促進しようとする集団努力を脅かしているとの旨述べた。
*経済社会理事会の議長にフィンランド大使のMarjatta Rasi氏が選出された。同理事会の議長に女性が就任するのは初めて。
2004年1月21日
- *事務総長、ドイツ訪問
*UNIFIL、事務総長報告
*西サハラ、事務総長報告
*UNDOF司令官退任会見
*シエラレオネ法廷:元高官、禁接触 - *アナン事務総長、ドイツを公式訪問中。バーデン・バーデンでドイツ・メディア賞受賞。受賞演説において、昨年はイラク問題の一点に世界の関心が集中してしまったが、2004年は貧困対策、集団安全保障システムの強化、異なる信仰や文化の人々の分裂克服といった問題に優先的に取り組む年とするよう訴えた。
*国連レバノン暫定軍(UNIFIL)に関する事務総長報告書、発表。報告において、アナン事務総長は過去半年間に暴力事件が増加し、レバノン南部の脆弱な状況が脅かされている、と懸念を表明したうえで、UNIFILの任期を7月末まで半年間延長するよう勧告した。
*国連西サハラ住民投票ミッション(MINURSO)に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は、モロッコに対し、和平案への対応をはかる猶予を与えるべく、MINURSOの任期を3ヶ月間延長するよう勧告した。
*Maj. Gen. Franciszek Gagor(ポーランド)はこのたび、国連兵力引き離し監視軍(UNDOF)の司令官を退任するにあたり、国連本部で記者会見。UNDOFは現地の情勢に応じて、設備を近代化し、活動も調整してきたとの旨を述べた。
*シエラレオネ特別法廷によれば、戦争犯罪で起訴されているサム・ヒンガ元シエラレオネ内務大臣が内乱を策略しているとの情報がもたらされたことから、今後14日間にわたり、弁護士以外との接触を禁止された。
2004年1月20日
- *ソマリア:事務総長、緊張に懸念
*子ども/紛争:安保理、年次討議
*陸封開発途上国会議へ、関係者協力
*対リベリア制裁委:専門家5人任命
*ガボン/赤道ギニア、紛争平和解決へ合意 - *ソマリアの和平プロセスが重大局面を迎えるなか、スール地域をめぐりプントランドとソマリランドの間で緊張が高まっている状況について、アナン事務総長は懸念を表明した。両者に対し、最大限の自制し、武力を行使しないよう求めるとともに、政治対話を通じた解決を図るよう促した。
*安保理、子どもと武力紛争に関する年次討議。オララ・オトゥヌ事務総長特別代表は武力紛争に晒された子どもたちの権利と安寧のための闘いが今、分岐点のときを迎えた、との旨述べた。
*8月30日-9月4日、陸封/移行開発途上諸国およびドナー諸国に関する国際閣僚会議が、モーリシャスで開催される予定であるが、同会議事務総長のチョウドリー氏は本日、国連本部で記者ブリーフィングし、今月末の地域間会合(バハマ)で様々な国際パートナーとの協力関係を醸成する意向を述べた。
*アナン事務総長はこのたび、対リベリア制裁の効率を評価すべく、同国および近隣諸国へのフォローアップ・ミッションを行う専門家5人を任命した。
*ガボンおよび赤道ギニアの外相はこのたび、石油資源に恵まれた戦略諸島をめぐる紛争を平和的に解決するため、国連の仲介条件に合意した。
2004年1月19日
- *イラク:アナン/統治評議会/CPAと協議
*イラク評議会、国連の関与を歓迎
*リビア核放棄:IAEA、英米と合意
*安保理、イラク非公開協議
*グルジア/アブハジア:事務総長報告
*小火器:安保理公開討論 - *アナン事務総長はイラク統治評議会およびCPAの代表と協議後、記者会見し、率直かつ開放的な意見交換を行うことができた、と述べた。また、当事者から、イラクに調査団を派遣し、6月末までの選挙実施の可能性、ならびに代替案を考えるよう求められているとし、現在、この要請について検討している旨述べた。
*上記協議後、イラク統治評議会およびCPA代表はそれぞれ記者会見し、イラクでの今後の暫定期間において、国連の関与を歓迎するとの旨述べた。
*IAEAは本日、英米との間で、リビアの核兵器放棄について合意を成立。IAEAが検証し、英米が支援活動を行うこと、となった。
*安保理、イラクに関する非公開協議。イラク統治評議会代表は、イラクの人々に主権を復帰するプロセスにおいて、同国への国連の復帰が鍵となるとの旨述べた。
*アナン事務総長はイラク統治評議会およびCPA代表に対し、国連が、地域の国際職員の支援の下、現地スタッフやイラクの契約業者を通じて、イラクの人々に対する幅広い支援を継続しているとの旨述べた。
*グルジア/アブハジア紛争に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は紛争の解決への歩みが非常に遅いとし、アブハジア側に対して、非妥協的態度を捨て、グルジア新政府と交渉を進めるよう訴えた。また、UNOMIGの任期を6ヶ月間延長するよう勧告した。
*安保理、小火器に関する公開討議。討議後、安保理議長は報道声明を発し、小火器や軽兵器がアルカイダなどのテログループの手に渡ることを警告、これら武器の不法な流れを止めるべく、世界諸国に対し、一層の努力を求めた。
2004年1月18日
- *アフガン:子ども売買に諸措置
*リベリア:無料保健衛生サービス - *アフガニスタンの子どもが安い労働力として他国に売られる状況をなくし、この問題に対する関心を高めるため、国連は現在、政府、NGOと協力して、包括的な諸措置を講じている。カブールで国連報道官が発表した。
*リベリアのクレイ地区において、UNMILはこのたび、初の医療キャンプを開設し、地域住民に対し、無料の保健衛生サービスを提供し始めた。
2004年1月16日
- *イラク:事務総長、統治評議会/CPAと協議
*安保理:中東情勢月例報告
*エイズ:事務総長、地域特使と会談 - *アナン事務総長は月曜日、ニューヨークで、イラク統治評議会およびCPAの代表と会談し、イラクにおける国連の役割について話し合う。
*プレンダガスト事務次長、安保理に対し、中東情勢に関する月例報告。イスラエル、パレスチナ双方の平和へのリスクを負う意思を欠いていることが中東和平プロセスが膠着状態にある原因である、との旨述べた。
*アナン事務総長はHIV/エイズに対する地域取り組みについて、ラテン・アメリカ、東欧、アジア太平洋、アフリカの4地域の各担当特使およびUNAIDS事務局長と初の年次協議。
2004年1月15日
- *エイズ:メディアに情報流布訴え
*アフガン:ブラヒミ代表、安保理報告
*コンゴ:キサンガニ武装解除要求終え
*アフガン:子ども兵士武装解除へ
*上海協力機構、事務局発足 - *「グローバル・メディア・エイズ・イニシアティブ」、発足。ニューヨークで行われた記念式典において、アナン事務総長は演説、式典参加の世界報道機関のCEOなど幹部らに対し、人々の間にエイズ情報を広めるよう訴えた。
*安保理において、ブラヒミ氏が事務総長特別代表として最後のブリーフィングを行った。アフガニスタンのロヤ・ジルガの成果の生んだ希望は大きいが、同国の前には困難な諸課題が待ち受けているとの旨指摘した。
*安保理、コンゴ民主共和国情勢を討議。決議を全会一致で採択し、暫定政府樹立による情勢変化を指摘し、キサンガニの完全武装解除の要求を撤回した。
*ユニセフとUNAMAはこのたび、アフガニスタンの子ども兵士5000人を今年中に武装解除するとの目標を定めた。
*上海協力機構(SCO)の事務局発足式典、北京で開催。アナン事務総長はメッセージを寄せ、歓迎の意を表明した。SCOの構成国は中国、ロシア、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、ウズベキスタンの6カ国。
2004年1月14日
- *イラク:来週、安保理非公開会合
*中東:安保理、自爆テロ非難
*コンゴ:来年、選挙実現可能、と特使
*UNDOF司令官任命
*欧州人口フォーラム、閉幕 - *安保理、非公開協議。協議後、安保理議長は記者団に対し、月曜日、安保理非公開会合を開催、イラク統治評議会議長を招き、同国現状と将来計画についての考えを聴く、との旨述べた。
*ラーセン中東和平プロセス担当特別調整官は声明を発し、エレズ検問所で起こったパレスチナ人自爆テロを非難するとともに、イスラエル・パレスチナ双方に対して、和平交渉を再開し、情勢悪化を防ぐよう求めた。
*MONUCのスウィング代表は昨日、コンゴ民主共和国の暫定議会・委員会で演説し、治安および政治的課題が解決されるなら、来年国民選挙を実施することが可能であろうとの旨述べた。
*国連兵力引き離し監視軍(UNDOF)司令官にこのたび、ネパール軍人のBala Nanda Sharma氏が任命された。ポーランド軍人のFranciszek Gagor氏の後任として、金曜日に同ポストに就任する。
*欧州人口フォーラム(ECE・UNFPA共催)が本日、3日間の討議を終了。閉幕にあたり、1994年の世界人口会議の諸目標達成に必要な資金拠出を訴えた。
2004年1月13日
- *イラク:安保理、非公開協議へ
*イランからアフガン難民帰還
*イスラム/ユダヤ排斥主義に対処を
*コソボ:平和的な歩みを
*バングラ/インド、虎生息調査 - *安保理は水曜日、イラクに関する非公開協議を行う。イラク計画開発協力大臣から開催の要請を受けた。
*イランにおいて、地震で家を失ったアフガニスタン難民約400人がこのたび、UNHCRおよびイラン政府の支援の下、祖国へ戻った。
*アナン事務総長は国連本部で講演し、イスラムやユダヤ排斥主義の台頭を警告し、黙認せず、これらに対する積極的な行動を訴えた。
*ホルケリ事務総長特別代表はプリシュティナで演説し、コソボが歴史上の転換点にあるとし、コソボの人々に対し、冷戦終焉後の中東欧の国々が歩んだ平和的民主的な道を選ぶよう訴えた。
*UNDP支援の下、バングラデシュとインドはこのたび、虎の生息状況の調査を開始する。UNDPは声明を発し、世界的に重要な多様性の保護のための越境協力を歓迎した。
2004年1月12日
- *対アルカイダ制裁委、安保理報告
*リビア、CTBT/CWC批准決定
*イラン地震:ドナー拠出2倍
*欧州人口フォーラム、開幕
*西アフリカ経済金融連合サミット - *対アルカイダ/タリバン制裁委の委員長、安保理にブリーフィング。国連加盟国の半数を超える国々がいまだ、同委に対する報告書の提出を怠っており、これにより、同委の制裁効率を測る能力が損なわれている、との旨述べた。
*リビアが包括的核実験禁止条約(CTBT)および化学兵器禁止条約(CWC)に批准決定。アナン事務総長は両大量破壊兵器の拡散停止に向けた世界的努力を後押しするものであるとの旨を述べて、歓迎の意を表明した。
*国連諸機関による対イラン資金援助要請アピールに対して、かつてない数のドナーからの拠出が相次いだ。通常、30のドナーからの拠出がみられるが、今回は60のドナーが拠出を誓約した。
*欧州人口フォーラム、ジュネーブで開幕。会期は、1月12日-14日。欧州各国における低出生率の原因と影響、開発途上国の保健衛生サービスに対する支援などについて、話し合う。
*西アフリカ経済金融連合サミット、ニジェールで開催。アナン事務総長はメッセージを発し、同地域首脳による開発協力が地域および世界を利すると賞賛の言葉を述べた。
2004年1月8日
- *イラン地震:支援拠出アピール
*中国SARS:WHO専門家派遣
*アフガン:治安不安で選挙登録進まず
*イラン復興指針で住居耐震性
*ゲーノ事務次長、パキスタン/バングラ訪問 - *エーゲラン国連緊急援助調整官は大地震で被災したイランのバムを訪れて、フラッシュ・アピールを発出。ドナーに対し、今後3ヶ月にわたる援助復興ニーズの必要資金として、3130万ドルの拠出を求めた。
*WHOは本日、中国広東省の広州にSARS感染調査のための専門家チームを派遣した。WHOは月曜日、32歳テレビ番組制作関係者がSARSに感染したことを確認している。
*アフガニスタンにおいて、不安定な治安情勢が原因で、今年6月の選挙に向けた投票者登録作業がなかなか進まずにいる。このままでは、当初の日程どおりの選挙実施が不可能である、と国連スポークスマンが述べた。アナン事務総長も最近、安保理宛報告において、懸念を表明した。
*人権委員会任命の「適切な居住に関する特別報告者」であるMiloon Kothari氏はイランの地震に関連し、復興努力における指針としての住居の耐震性を指摘した。
*ゲーノ平和維持活動担当事務次長、パキスタンおよびバングラデシュを訪れ、両国政府に対し、国連平和維持活動に対する兵力派遣の功績に謝意を述べるとともに、支援の継続を訴えた。
2004年1月7日
- *コートジボワール反政府勢力、政府会合復帰
*北朝鮮核:事務総長、最近の提案歓迎
*スーダン:特使、和平協議再開求める
*エチオピア/エリトリア、政治対話求める
*クロアチア:UNHCRの2事務所、閉鎖 - *コートジボワールにおいて、反政府勢力Forces Nouvellesがこのたび国民和解政府会合に復帰した。同勢力は昨年9月に会合参加を拒否していた。アナン事務総長は同国の和平プロセスが新たな弾みを得るとして、歓迎の意を表明した。
*核開発プログラムに関する朝鮮民主主義人民共和国、関係諸国によるこのたびの提案について、アナン事務総長は6カ国協議の再開を促すものであるとして歓迎の意を表明した。
*スーダン人道問題担当事務総長特使Tom Eric Vraalsen氏はこのたび、チャドの首都N'jamenaを訪れ、スーダン西部のDarfur地域に関する和平協議の再開を迫った。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発し、エチオピア・エリトリア国境画定作業が進んでいないことに懸念を表明し、両国に対し、関係改善のために広範な政治対話を確立するよう求めた。
*UNHCRはこのたび、クロアチアに残る3つの現地事務所を閉鎖。12年間にわたって、セルビア系難民10万人の帰還を支援した時代の幕を閉じた。この間、危機のピークには、同国におけるUNHCR事務所は10を数えた。
2004年1月6日
- *イラク:国連の役割協議へ
*インド・パキスタン関係改善へ歩み
*安保理、アフガン憲法採択を歓迎
*1月の安保理議長、チリ
*アフガンで爆弾襲撃
*中央ア、事務総長報告 - *アナン事務総長の招請により、今月19日、ニューヨークにおいて、イラクにおける国連の役割に関する協議が行われる。事務総長は国連本部登庁時に記者団に対し、米国政府について、高官レベルの出席を期待している旨を述べた。
*今週のインド・パキスタン首脳会議について、アナン事務総長は歓迎し、両国関係改善に向けた進展が南アジア地域に及ぼす好影響を強調した。本日、国連本部で記者団に語った。
*安保理は議長声明を発し、アフガニスタンのロヤ・ジルガがこのたび憲法を採択したことについて、平和で繁栄した民主国家に向けた意義ある一歩であるとの旨述べ、歓迎の意を表明した。
*1月の安保理議長を務めるチリのヘラルド・ムーニョス大使は本日、国連本部で記者会見、イラク情勢に関する公開会合の可能性は否定しないものの、当面、開催の予定はない旨を述べた。
*アフガニスタン南部の都市カンダハルにおいて、爆弾攻撃が発生、14人が死亡し、70人が負傷した。犠牲者のほとんどは子どもだった。アナン事務総長は声明を発し、この暴力事件を非難し、犠牲者に哀悼の意を表明した。
*中央アフリカ共和国情勢に関する事務総長報告、発表。報告によれば、国民和解は国の安定をもたらしているが、治安情勢は依然脆弱であり、経済も不安定である。
2004年1月5日
- *インド・パキスタン首脳会談
*アフガン:ブラヒミ任期満了
*イラン地震:フラッシュアピールへ
*広東省でSARS患者確認
*スーダン:大規模難民帰還へ準備 - *アナン事務総長は、このたびのインド・パキスタン首脳会談に歓迎の意を表明し、両国に対し、対立点の解決に向けた一層の対話を促した。
*アフガニスタン担当事務総長特別代表を務めたブラヒミ氏がこのたび、2年の任期を満了した。後任が正式に決まるまでの間、政治問題についてブラヒミ氏を補佐したJean Arnault氏がUNAMA代表代行を務める。
*OCHA代表のエーゲラン氏は、大地震に見舞われたイランへの援助資金拠出アピールを発するため、同国に向かった。援助資金は、仮設シェルター、食糧、水、衛生、教育などについて、今後3ヶ月間のニーズをカバーする。
*WHOはこのたび、中国広東省南部でSARS患者ひとりを確認した、と発表。ウィルス検査で、陽性の結果がでた。患者は32歳男性で、テレビ番組制作関係者。
*スーダン政府と反政府勢力の和平合意の成立が近く予想されることから、UNHCRは今、今年最大の規模になるとも思われる難民帰還活動に向けて準備を進めている。20年に及ぶスーダン内戦によって、国内に400万人が国内避難民を生んだとみられる。またウガンダ、チャドなど、近隣諸国にも57万人が流出し、難民として暮らしている。
2004年1月4日
- *アフガン、憲法採択
- *アフガニスタンのロヤ・ジルガがこのたび憲法を採択したことについて、アナン事務総長は、安定した民主的国家樹立への決意を示す「歴史的な成果」であると歓迎の意を表した。
2004年1月2日
- *エチオピア/エリトリア:事務総長報告
*UNHCRチーム、チャド東部到着
*事務総長、トリニダードトバゴ入り
*特別代表、ロヤジルガと会合
*ハイチ独立200周年
*グルジア、大統領選へ - エチオピア/エリトリア情勢に関する事務総長報告、発表。同報告において、アナン事務総長は2国間の和平が依然として不安定なものであると警告し、両国に対し、和平の根幹をなす国境の画定作業を急ぐよう求めた。
*UNHCRの専門家チームは明日、チャド東部に到着する予定。スーダン国境から離れた地域に安全な難民キャンプを設置し、大量のスーダン難民の移送の支援を図る。
*アナン事務総長、トリニダード・トバゴ訪問。同国首相と会談し、経済開発、HIV/エイズ、カリブ地域の直面する諸問題について話し合った。
*ブラヒミ事務総長特別代表はアフガニスタンのロヤ・ジルガから憲法採択への支援要請を受け、ロヤジルガのメンバーとの会合をもった。
*ハイチ独立、200周年。アナン事務総長は祝賀メッセージにおいて、同国に対し、開発を達成すべく、現在の政治的こう着状態を打開するよう促した。
*日曜日、グルジアの大統領選、実施予定。国連政治局、UNDP、UNVはEUおよびOSCEと協力し、自由かつ公正な選挙の確保をめざす。