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News in Brief(2005年)

国連ニュースセンターがお届けする日々の記事を英語で読んでみませんか。
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» News in Brief

また1999年1月~2021年6月の記事は日本語要約をアーカイブにしています

2005年12月27日

*ダルフール:略奪行為が横行、脆弱な治安情勢
*コンゴ:東部9地区での戦闘、MONUC兵士など死亡
*UNMISが本日発表したところによれば、スーダン政府と反政府勢力の双方が現在、停戦合意に違反するなか、ダルフールにおいて、略奪行為が横行し、治安情勢は脆弱なものとなっている。

*コンゴ民主共和国東部地域において、同国軍隊が9地区で軍事作戦を実施、反政府勢力の支配下から奪回したが、その際、ウガンダ反政府勢力指導者や国軍兵士、MONUC兵士1人が死亡した。

2005年12月26日

*ハイチでMINUSTAH兵士1人死亡
*リベリア:UNMILが孤児たちにお楽しみ会
*MINUSTAHが本日発表したところによれば、先週金曜日、ハイチにおいて、同ミッションに従事するヨルダン兵士1人が銃撃され死亡した。

*リベリアにおいて、UNMILは年末休暇を使って、同国の200人を超える孤児のためにサッカーの試合やダンス競技、生演奏など、お楽しみ会を行った。

2005年12月23日

*総会、支出制限付きで2006/2007年予算を承認(12/24)
*コンゴ:アナン事務総長、憲法草案国民投票実施を祝賀
*パキスタン:UNHCR、地震被災者たちへの援助を活発化
*人権高等弁務官、ウズベキスタン政府に国際法遵守訴え
*ルワンダ国際刑事裁:ベルギーでルワンダ元商務大臣の遺体
*総会はこのたび決議を採択、2006/2007年の2年間予算として、37億9千万ドルを承認したが、決議には支出制限が盛り込まれ、アナン事務総長は2006年の半年分、9億5千万ドルのみの支出を認められた形となった。(12/24)

*安保理は昨日、議長声明を発し、コンゴ民主共和国の憲法草案国民投票が成功裏に実施されたことを賞賛したが、アナン事務総長も本日、同国国民に対し、祝賀の意を表明した。

*パキスタン山岳地帯の村落において、気温が摂氏10度以下へと落ち込むなか、UNHCR は地震被災者たちに対する援助活動を活発化している。UNHCRのレッドモンド報道官が本日、ジュネーブで記者会見し、状況を報告した。

*今年5月、ウズベキスタンで行われた示威行動に関与した罪で、起訴されていた15人の被告が今月非公開で行われた裁判で有罪となったと伝えられる問題について、アルブール人権高等弁務官は同国政府に対し、国際法の基準を遵守するよう訴えた。

*ベルギーにおいて、元ルワンダ商務大臣Juvenal Uwilingiyimamaが遺体で発見された。ルワンダ国際刑事裁判所に起訴された同氏は、ルワンダ・ジェノサイドに関する調査に協力していたが、自らの身や家族に危険が迫っているとの旨を語っていた。

2005年12月22日

*イラクプログラム不正調査委:事務総長、業務延長に合意
*アナン事務総長はこのたび、イラク石油食糧交換計画をめぐる不正を調査した委員会のボルカー委員長に書簡を送り、ボルカー氏の要請に応じ、同委員会のフォローアップ業務の期間を2006年3月末まで延長することに合意するとの旨を通知した。

2005年12月21日

*アナン事務総長、今年締めくくりの記者会見
*シエラレオネ:UNAMSILが今月で任期終了
*ブルンジ:安保理、ONUBの任期延長
*ゴラン高原:安保理、UNDOFの任期を延長
*リベリア:安保理、制裁レジームを更新
*アナン事務総長はニューヨーク国連本部において、今年締めくくりの記者会見を行い、2006年の最優先課題の概要を説明し、平和の促進、貧困や疾病との闘いに加えて、国連の改革と刷新という広範な課題を実現させる決意であると述べた。

*国連シエラレオネミッション(UNAMSIL)が今月で満期を迎え、活動終息となるが、安保理はこのたび議長声明を発し、援助国や開発パートナーに対し、内戦を脱したシエラレオネがあらたな国づくりに取り組むうえで、支援を継続するよう訴えた。

*安保理は決議を採択し、ブルンジにおける敵対的行為に深刻な憂慮を示すとともに、ONUBの任期を2006年7月1日まで延長した。

*安保理は決議1648を全会一致で採択、中東における緊張情勢に留意するとともに、国連兵力引き離し監視軍(UNDOF)の任期を2006年6月30日まで延長した。

*リベリア情勢が依然として、国際平和への脅威であるとの報告を受け取った、安保理はこのたび、決議1647を全会一致で採択し、同国に対する木材や渡航、武器、ダイヤモンドの禁輸措置を含む、制裁レジームを更新した。

2005年12月20日

*安保理/総会決議、平和構築委員会を創設
*アナン事務総長、内部告発者保護のブリティンに署名
*安保理と総会は本日、それぞれ同様の決議を採択し、平和構築委員会の創設を決めた。委員会は政府間諮問機関として設置され、安保理、経済社会理事会、事務総長、あるいは紛争事態へと陥る危機にある加盟諸国からの要請に応じて、議題を設定する。また委員会の決定はすべてコンセンサスで行う。メンバーは、安保理の5常任理事国を含む理事国7カ国、経済社会理事会の7理事国、国連予算拠出上位5カ国、そして、国連ミッションの要員提供国のうち上位5カ国の計24カ国で構成する。

*アナン事務総長はこのたび国連管理改革の一環として、国連組織が開放的、透明かつ公正に機能することをめざし、内部告発者保護のブリティンに署名した。このブリティンの正式名称は、不正報告および適正な承認を得た監査あるいは調査に対する協力への報復をなくすための保護。2006年1月1日に効力を生じる。

2005年12月19日

*WTO香港閣僚会議:事務総長、公正貿易の達成訴え
*アフリカ経済報告2005、発表
*UNHCR、南スーダン難民の初帰還を実施
*結核の新治療方法開発
*コートジボワール:野党指導者の母親の墓、襲撃される
*日曜日に閉幕したWTO香港閣僚会議について、アナン事務総長は声明を発し、4年前にドーハで設定された公正貿易の野心的な目標がいまだ達成できずにいるとの旨を指摘した。

*「アフリカ経済報告2005」、発表。そのタイトルは、アフリカにおける失業と貧困の課題への取り組み」。アフリカの経済について、石油価格など上昇による成長がみられたものの、失業率は依然高いとして、貧困解消のためには毎年、およそ800万人の雇用を創出しなければならない、と述べている。

*先週土曜日、UNHCRは南スーダン難民の初帰還を実施した。この日故郷に戻ったのは131人。南スーダンにおいて、帰還した難民を迎える祝賀式典が行われた。

*WHOを拠点とする熱帯病調査訓練特別プログラムは現在、EUなどと協力して、結核の新しい混合治療方法を開発している。この治療方法が実現すれば、治療期間を6ヶ月から4ヶ月へと短縮することが可能。

*コートジボワールにおいて、野党指導者の母親の墓が襲われ荒らされたたことについて、UNOCIは本日、非難声明を発し、同国の静穏を呼びかけた。

2005年12月16日

*アフガン新議会召集:ユニセフ、子どもへの取り組み訴え(12/18)
*ハイチ:MINUSTAH兵士3人襲撃され、負傷(12/17)
*イラク国民議会実施:アナン事務総長、選挙監視委に祝賀
*エチオピア/エリトリア:国連要員、エチオピア撤退開始
*コンゴ:アナン事務総長、人々に対し、国民投票への参加呼びかけ
*アフガニスタンにおいて、新議会が召集された。ユニセフは議員たちに対し、子どもの問題に最優先に取り組むよう訴えた。(12/18)

*先週金曜日、ハイチにおいて、国連ハイチ安定化部隊(MINUSTAH)の兵士3人が襲撃され、負傷した。3人は、首都ポルトープランスの病院に搬送され、手当てを受けている。(12/17)

*昨日、イラクにおいて、国民議会選挙が実施され、同国の人々が積極的に参加したことについて、アナン事務総長や安保理は声明を発し、イラク独立選挙監視委(IECI)に対し、祝賀の意を表明した。

*エチオピア/エリトリア停戦維持のための国連ミッションの要員たちがエリトリア撤退を開始した。ゲーノ平和維持活動担当事務次長は、自らがアスマラを離れる前に記者会見し、国連ミッションが重大な岐路に立っているとの旨を述べた。

*アナン事務総長はコンゴ民主共和国の人々に対し、日曜日に実施される憲法制定のための国民投票に参加し、民主主義と繁栄を実現するよう求めた。

2005年12月15日

*災害対策:総会決議、中央緊急対応基金を設置
*ハリリ氏暗殺事件調査安保理、レバノンに協力求める
*南アジア地震特使:事務総長、ブッシュ元米大統領を任命
*旧ユーゴ国際刑事裁検察官、カラジッチ/ムラジッチ逮捕機運薄れ
*南スーダンのインフラ欠如、国際社会の人道援助支援の必要
*総会は本日、決議を採択、自然・人工災害に対する迅速な人道対応を図るべく、既存の中央緊急回転基金を格上げする形で、中央緊急対応基金(Central Emergency Response Fund=CERF)を設置した。

*安保理は決議1644を全会一致で採択し、シリアがハリリ元レバノン首相暗殺事件調査委に全面的かつ無条件の協力を行っていないことに重大な憂慮を表明し、同国政府に対し、調査に必要なすべての分野において、明確かつ即時の対応をするよう訴えた。

*アナン事務総長は本日、10月8日の南アジア地震の被災問題について、国連システムを代表して対応する特使として、ジョージ・H・ブッシュ前元大統領を任命した。

*旧ユーゴ国際刑事裁のカーラ・デルポンテ主任検察官は安保理に対し、今年前半にみられたカラジッチおよびムラジッチ逮捕への機運が薄れ、加盟諸国の協力が欠如しているとの旨を報告した。

*南スーダンにおける今年1月の和平協定は内戦終結後の人道援助への道を敷いたことは確かだが、インフラ欠如と政府による援助搬送能力の欠如などの問題があり実施は厳しく、国際社会が人道危機回避のための支援を継続することが不可欠である。南スーダン人道援助の副調整官が国連本部で行った記者会見で明らかにした。

2005年12月14日

*エリトリアから、一部の平和維持要員撤退へ
*アナン事務総長、イラク国民に平和的選挙訴え
*リベリア:事務総長、ウェア氏支援者に法的手段訴え
*ギニアビサウ:安保理、法支配へのコミットメント訴え
*キプロス:安保理、UNFICYP任期延長を決議
*安保理は公開会合を開催し、エリトリアによるヘリ飛行禁止や、特定国籍の平和維持兵撤退要求を非難するとともに、一部の軍事要員および文民をエチオピアに一時的に撤退させることを決めた。

*イラク国民選挙選挙を前に、アナン事務総長は声明を発し、同国の人々に対し、投票所へと足を運ぶよう、また暴力を控えるよう訴えた。

*リベリア大統領選結果をめぐる緊張状態について、アナン事務総長は決戦投票で敗れたジョージ・ウェア氏の支援者に対し、暴力を控え、法律に則った方法で自らの主張を行うよう訴えた。

*ギニアビサウにおける政治的緊張状態について、安保理議長は理事国を代表し報道声明を発し、すべての当事者に対し、法の支配に対するコミットメントを維持するよう促した。

*安保理は決議1642を全会一致で採択し、国連キプロス平和維持軍(UNFICYP)の任期を2006年6月中旬まで延長した。

2005年12月13日

*ハリリ氏暗殺事件調査委、第2回報告発表
*メフリス氏、安保理で調査報告ブリーフィング
*国際刑事裁・検察官、安保理でダルフール人権侵害報告
*WIPOをめぐる不正疑惑監査、不正の証拠なし
*アナン事務総長、レバノン指導者たちと会談
*ハリリ元レバノン首相暗殺事件調査委は新たに報告書を発表。前回の報告がレバノンとシリアの双方の関与を示唆したが、今回の報告書では、それを裏付けるような事実を提示している。

*安保理は公式会合を開催し、ハリリ氏の暗殺事件調査委の第2回報告書について、メフリス委員長のブリーフィングを聴取した。ブリーフィング後、レバノン代表は国際法廷の設置を求め、シリア代表はシリアの関与を指摘する報告書の内容については否定したが、調査委に対する全面協力を約束した。

*国際刑事裁判所のオカンポ検察官はこのたび、安保理から委託されたスーダン・ダルフール人権侵害調査について安保理に報告し、事実調査が順調に進んでいるとの旨を述べるとともに、証人保護のシステムをしっかりと確立する必要を強調した。

*世界知的所有権機関(WIPO)をめぐる不正疑惑が報じられるなか、監査を実施する監査企業アーンスト&ヤングは同社の調査では、WIPO職員あるいは第3者が不正を犯したとは言えないとの旨述べた。

*アナン事務総長はこのたび、レバノンの指導者たちと会談し、ハリリ氏暗殺事件の調査委員会を拡大し、他の殺害事件を含められるようにする可能性を話し合った。ニューヨークで記者団に対し、明らかにするなかで、この問題については、安保理が決める問題であるとの旨を述べた。

2005年12月12日

*レバノン:トエニ議員暗殺、事務総長/安保理、非難声明
*イラクで国民議会選挙、病院や収監施設で投票スタート
*国連高官2人、エリトリアへ
*ASEAN、ミャンマーに政治改革加速と政治犯釈放求める
*クウェート人など行方不明者・資産返還、事務総長報告
*レバノンにおいて、国会議員/ジャーナリストのトエニ氏が本日暗殺されたことについて、アナン事務総長および安保理は非難声明を発して、犯人を逮捕し、裁きにかけるよう訴えた。

*イラクで国民議会選挙、病院や収監施設で投票スタート。カジ事務総長特別代表は声明を発し、国連として、戦争で疲弊した同国が平和的な民主主義国への移行を引き続き支援していく決意を述べた。

*国連平和維持活動担当事務次長と軍事顧問の2人はアナン事務総長の緊急要請に応じて、エリトリアを訪問した。同国が特定国籍の平和維持要員の撤退を要求したことら生じた危機の打開をめざし、情勢調査を行う。

*ASEANが本日、ミャンマーに対し、政治改革の加速化とアウン・サン・スーチー氏を含む政治犯の釈放を求めたことについて、アナン事務総長は賞賛の意を表明した。

*イラクによるクウェート侵攻に伴うクウェート人など行方不明者と資産返還に関する事務総長報告、発表。イラクの治安が悪いことから、進展が緩慢であるとの旨を述べた。

2005年12月10日

*イラク:カジ事務総長特別代表、政党代表と会談(12/11)
*アフガニスタン、WFPが元兵士やその家族に食糧提供(12/11)
*国連気候変動会議、40以上の決定を採択し、閉幕
*リベリアで、UNMIL主催の下、人権デー記念式典
*クロアチア元将軍、旧ユーゴ国際刑事裁に移送
*イラクにおける選挙を間近に控え、カジ事務総長特別代表は本日、バグダッドで、様々な政党代表と会談し、脅しのない環境での公正な選挙実施の必要を強調した。(12/11)

*アフガニスタンにおいて、WFPはこのたび、「新しい始まりプログラム」の下、元兵士やその家族に対し、食糧パッケージの提供を開始した。(12/11)

*モントリオールで開かれていた、国連気候変動会議は本日、温暖化促進ガスの排出を抑える地球的取り組みを強化すべく、40を超える数の決定を採択し、閉幕した。

*リベリアにおいて、UNMIL主催の下、人権デー記念式典が行われ、アラン・ドス事務総長特別代表は式典に集まった数百人の若者に向かって、同国の安定が強固になるとともに、市民の人権侵害の歴史が過去のものとなりつつあるとの旨を述べた。

*1990年のバルカン紛争におけるセルビア人殺害や非人道的な行為を問われ、逮捕された、クロアチアのAnte Gotovina元将軍が本日、旧ユーゴ国際刑事裁判所に移送された。

2005年12月8日

*アナン事務総長、エリトリアに国連高官2人派遣へ
*エーゲラン緊急援助調整官、ジンバブエ人道状況説明
*ダルフール:事務総長、情勢悪化に懸念を表明
*イラク:事務総長、一連の拉致に懸念、即時/無条件解放求める
*事務総長、コモロへの寛大な支援を訴え
*エリトリアが特定国籍の平和維持要員の撤退を要請したことに対し、国連は昨日、拒否の回答を示す一方、アナン事務総長は平和維持活動担当事務次長と国連軍事顧問の2人を 同国に派遣することを決めた。

*4日間に亘るジンバブエ訪問からニューヨークに戻ったエーゲラン緊急援助調整官は本日、国連本部で記者会見し、同国の人道状況が極度に深刻な様相を呈し、なお悪化しつつあるとの旨を述べた。

*UNMISはこのたびスーダンのダルフールにおける略奪や民族間対立を報告。アナン事務総長は、状況の悪化に憂慮を表明するとともに、当事者に対し、停戦合意の尊重を訴えた。

*イラクにおける最近の一連の拉致事件について、アナン事務総長は懸念を表明するとともに、拉致された人々の即時/無条件の解放を求め、国際人道法の基本原則の尊重を訴えた。

*コモロが民主化を進め、来年の大統領選の実施が予定されるなか、アナン事務総長はこのたび、モーリシャスで開催された援助国会合において、同国への寛大な支援を訴えた。

2005年12月7日

*エリトリア、主要国の平和維持要員撤退を要請
*テロとの闘いで拷問禁止が犠牲に、人権高等弁務官が警鐘
*イラク北部で、選挙を前に重大な暴力事件
*モントリオールで気候変動枠組み条約締約国会議
*UNAIDS、「ジンバブエにおけるHIV後退の証拠」を発表
*エリトリアは本日、米国、カナダ、そしてロシアを含めた欧州の派遣するUNMEE平和維持要員を10日以内に撤退させるよう要請した。アナン事務総長や安保理、平和維持活動担当事務次長は非難声明を発し、同国政府に翻意を求めた。

*12月10日の人権デーを前に、アルブール人権高等弁務官は国連本部で記者会見し、国際人権保護における拷問禁止の重要性を強調し、テロとの闘いの中で、定義の緩和や秘密収監施設、適切なセーフガードなどを欠く収容者引渡しなどが行われていることに警鐘を鳴らした。

*イラク北部において来週の選挙を前に、重大な暴力事件が発生したことについて、カジ事務総長特別代表はすべての政治指導者に対し、選挙運動期間における支援者や活動家の自制を確保するよう求めた。

*モントリオールで開催中の気候変動条約締約国会議において、フレシェット副事務総長は演説し、気候変動への対応として、大胆かつ創造的な地球的行動を求めた。

*国連エイズ合同計画(UNAIDS)はこのたび、「ジンバブエにおけるHIV後退の証拠」と題する報告書を発表し、この5年間、ジンバブエにおいて、コンドーム利用率の増加やセックス・パートナーの数の減少などによって、エイズ感染者が減少している状況を示した。

2005年12月6日

*国連選挙支援部のペレリ部長、解雇処分
*エーゲラン調整官、ジンバブエ大統領と会談
*デロイト社、国連調達システムに関する報告
*コンゴ:安保理ミッション調査報告、発表
*スリランカ、暴力事件で多くの死亡者
*国連選挙支援部のペレリ部長は今朝、セクハラ疑惑や権限乱用などの不正行為を理由とする解雇処分を伝える事務総長書簡を受け取った。

*エーゲラン緊急援助調整官は今朝、ジンバブエにおいて、ムガベ大統領と会談し、同国政府のスラム街居住者強制退去者の人道ニーズについて話し合った。

*コンサルタント企業のデロイトはこのたび、国連調達システム(UNPS)に関する報告書をまとめ、同システムの監督およびセーフガードにおける深刻な欠陥を指摘、早急な改善を求めた。この報告は、国連イラク石油食糧交換プログラムをめぐる不正事件後、アナン事務総長のイニシアチブで、デロイトに作成を委託されたもの。

*今年11月に安保理ミッションを率いて、コンゴ民主共和国を訪れたサブリエール仏大使は本日、この訪問調査に関する報告を発表し、コンゴ民主共和国の和平プロセスは正しい軌道に乗っているが、今月の住民投票や来年6月末の議会選挙の実施には多大な後方支援努力が必要となる、との旨を述べた。

*スリランカにおいて、この数日間、暴力事件が立て続けに起こり、多くの死亡者がでたことについて、アナン事務総長は声明を発し、強く非難し、和平プロセスに対する政府、反政府勢力LTTEのコミットメントに影響が及ばないよう希望を表明した。

2005年12月5日

*イスラエルでテロ襲撃事件、発生
*コートジボワール新首相にバニー氏、任命
*ジェノサイド防止特別顧問、コートジボワール訪問終え
*エーゲラン国連緊急援助調整官、ジンバブエ入り
*第14回エイズ国際会議、スタート
*イスラエルで本日、テロ襲撃事件発生。国連やEUなど4者で構成する外交カルテットは非難声明を発し、シリアに対して、犯行声明をだしたパレスチナ人過激派組織の事務所を閉鎖し、同類組織による自国領土の利用を防ぐよう訴えた。

*コートジボワールの新首相にシャルル・コナン・バニー氏が任命されたことについて、アナン事務総長は歓迎の意を表明し、全当事者に対し、同氏に全面的協力を提供するよう求めた。

*ジェノサイド防止事務総長特別顧問を務めるフアン・メンデス氏はこのたび、4日間にわたるコートジボワール訪問を終えるにあたって記者会見し、同国当局に対し、人権侵害に対する不罰のサイクルを断ち切り、この分断国家のコミュニティーにおける不信と憎しみの根絶に向け努力するよう求めた。

*エーゲラン国連緊急援助調整官、ジンバブエ入り。同国に3日間滞在し、同国政府のスラム一掃政策の影響を受け、住む場所を失くした人々の人道ニーズを調査する。

*HIV/エイズおよび性感染症に関する第14回国際会議において、約5000人の参加の下、知的所有権政策やエイズ治療に関する貿易協定などについての検討がスタートした。

2005年12月4日

*コソボでバス襲撃事件:国連特使、治安強化訴え
*アフリカのエイズ・STI国際会議、スタート
*12月3日は、国際障害者デー
*リベリア収監施設、水/衛生施設の改修
*事務総長、予算と国連改革を切り離した扱い訴え
*コソボで昨日発生したバス襲撃事件を受けて、ジェッセン=ピーターセン事務総長特別代表は、UNMIK警察巡回活動や車両検問所など治安対策の強化を命じた。

*ナイジェリアの首都アブジャにおいて、アフリカのエイズ・性感染症に関する国際会議がスタート。ピーター・ピオットUNAIDS事務局長は冒頭演説し、アフリカの一部の国々においてエイズ後退が認められたが、今年、同大陸のエイズの広がりが以前に増して深刻であったとし、緊急かつ持続的な対応を訴えた。

*リベリア全土の収監施設における疾病の広がりを絶つべく、UNMILはこのたび、国際/現地パートナーと協力し、モンロビアの中央監獄施設が利用する水および衛生システムの改修工事を完成させた。

*12月3日は国際障害者デー。アナン事務総長はメッセージを発し、障害者の権利条約を纏め上げる交渉を成功に導くよう求めた。

*アナン事務総長はこのたび、国連加盟諸国に対し、国連改革の問題と、年末までに採択が必要な2年間予算の問題を切り離して考えるよう訴えた。

2005年12月1日

*アナン事務総長、アジア諸国歴訪を延期
*総会第6委、条約草案纏め上げられず
*12月1日は世界エイズデー
*エチオピア、エリトリア国境地帯で兵力移動
*アフリカ・フランス首脳会議、マリで
*アナン事務総長はこのたび、国連の2年間予算をめぐる加盟国間の対立の先鋭化など、緊急の政治的理由から、今週から2週間予定されていた、アジア諸国歴訪(日本含む)を急遽延期した。

*総会第6委員会はこのたび、テロに関するアドホック委に対し、国際テロに関する包括的条約草案の作成を再開すべく、来年2月に会期を再開するよう求めた。アナン事務総長は、強く希望していたにもかかわらず、条約案が纏め上げられなかったことに失望を表明した。

*12月1日は世界エイズ・デー。「エイズをストップ。公約の実現を」の標語の下、世界各地で様々な催しが行われる。アナン事務総長はメッセージを発し、ミレニアム開発目標の実現にエイズの広がりを食い止めることが前提となるとの旨を訴えた。

*UNMEE司令官が本日の記者ブリーフィングで語ったところによれば、エチオピア・エリトリア国境地帯の両国サイドにおいて、兵力の移動が認められる。

*ガンバリ政治担当事務次長は今週、同会議はマリの首都バマコを訪問、アナン事務総長を代表して、第23回アフリカ・フランス首脳会議に出席する。

2005年11月30日

*コートジボワール首相任命めぐる対立:安保理が憂慮
*エクアドル裁判所判事任命:事務総長、歓迎表明
*ラファ検問所開通:安保理、歓迎表明
*ブルンジ:安保理決議、ONUB任期延長
*事務総長、2006年人道アピール発出
*コートジボワールにおける暫定首相任命をめぐり、依然として意見が対立している状況について、安保理は議長声明を発し、深い憂慮を表明し、当事者に対し、2006年10月末までの選挙実施に向けて、合意成立を急ぐよう訴えた。

*エクアドルにおいて、最高裁判所の判事任命が国連特別報告者やOAS、CANなどの監視するなかで透明性をもって行われたことについて、アナン事務総長は歓迎の意を表明した。

*ガザとエジプト間のラファ検問所がこのたび開通したことについて、安保理は議長声明を発し、重要な前進であるとして、歓迎の意を表明した。

*安保理は決議1641を全会一致で採択し、選挙を控えたブルンジが依然、不安定な要素を抱えているとして、国連ブルンジ活動(ONUB)の任期を1月15日まで延長した。

*アナン事務総長は今年の人道アピールを発し、紛争や自然災害、旱魃などの被害を受け、援助を必要とする26カ国の3100万人に対する緊急支援を行うべく、47億ドルの資金拠出を求めた。

2005年11月29日

*ダルフール:第7回和平交渉、アブジャで
*イラク収監施設人権侵害:特別代表、政府高官と協議
*エチオピア/エリトリア:平和維持兵の移動自由に規制増す
*パキスタン地震被災地で、気温低下による初の死亡者
*ILOとアフリカ開発銀行、女性起業家を支援へ
*スーダン・ダルフール紛争収拾のための第7回交渉がAU主導の下、ナイジェリアの首都アブジャで再開した。アナン事務総長は和平交渉再開を歓迎するとともに、政府と反政府勢力2派の代表たちに対し、残虐行為と流血をやめ、公正かつ包括的な合意成立をめざし交渉するよう促した。

*国連スポークスマンは本日、イラク収監施設における人権侵害疑惑に対する国連の立場について記者団から問われ、カジ事務総長特別代表が同国政府高官との会談で、これまで何度にもわたって、その問題を取り上げてきているとの旨を述べた。

*UNMEEが本日発表したところによれば、国連ヘリの飛行禁止措置移行、平和維持兵の移動の自由に対する規制がますます厳しくなっており、エチオピア・エリトリア国境地帯における敵対行為の発生状況について国際社会に知らせることが一層難しくなっている。

*パキスタンの地震被災地において、初めて気温低下が原因で死亡した人がでた。子ども2人が肺炎で、成人男性1人が低体温症で死亡した。今後、特に高地を中心として、気温が零下より低くなるにつれ、より多くの犠牲者がでることが予想される。

*ILOとアフリカ開発銀行はこのたび、「成長志向の女性起業家支援」とのタイトルの下、女性起業家に対し、新たな支援を提供する事業計画を予定していると発表した。

2005年11月28日

*スーチー氏自宅軟禁延長、事務総長が深い失望表明
*プロンク特別代表、反政府勢力に和平交渉協力訴え
*カジ特別代表、イラク首相や防衛大臣と国民和解の協議
*コンゴ民主共和国:UNHCR、難民400人以上を移送
*リベリア:UNMIL、元戦闘員に公教育プログラム
*ミャンマー当局がこのたび、アウンサンスーチー氏の自宅軟禁を半年間延長したことについて、アナン事務総長は声明を発し、深い失望を表明した。

*プロンク事務総長特別代表はこの数日間、スーダンのダルフールで対立する2つの反政府勢力の指導者たちを訪ね、明日再開するアブジャ和平協議に歩み寄りの姿勢で臨むよう訴えた。

*カジ事務総長特別代表はこの数日間、イラク首相や防衛大臣らと国民和解について協議を行い、内包的な選挙と市民の保護の必要を訴えた。

*UNHCRはこのたび、コンゴ民主共和国の東部地域から新たに流出した400人を超える難民たちをブルンジ北部の難民キャンプへ移送し始めた。

*UNMILはこのたび、リベリアの元戦闘員2万人に対し、公教育を受けさせるプログラムをスタートした。アラン・ドス事務総長特別代表は開始式典において、DDRRプログラムに参加した若者たちに賛辞を送った。

2005年11月25日

*カジ特別代表、イラク大統領、首相と会談(11/27)
*ナイロビで会議、エチオピア/エリトリア非難応酬(11/26)
*FAO管理理事会、2006年予算、7億6570万ドル承認(11/26)
*メフリス委員長とシリア、シリア職員の聴取場所に合意
*エチオピアとエリトリア、軍事緊張が依然継続
*カジ事務総長特別代表は今週末、イラク大統領および首相と会談し、最近の政治情勢について話し合った。また大統領と首相の双方はカジ代表に対し、同国の収監施設における人権侵害の疑惑について調査し、状況を是正すると述べた。(11/27)

*ケニアの首都ナイロビにおいて、エチオピアとエリトリアの両国を招き、国連が議長役を務める会議が開かれた。両国は国境地帯における緊張状態について互いを非難しあったが、これ以上緊張を激化させないと約束した。(11/26)

*FAOの管理理事会は26日、2006年活動予算として、7億6570万ドルを承認した。今年の予算に比べると、1660万ドルの増額だが、これは単にインフレによるコスト増を部分的に補完せず、実質的には、3860万ドルにのぼるプログラム削減が必要となる。(11/26)

*レバノンのハリリ元首相暗殺事件調査委のメフリス委員長はこのたび、シリア当局と合意に達し、シリア政府職員5人の事情聴取の場所をウィーン国連事務所とすることとした。

*UNMEEスポークスマンは昨日、記者ブリーフィングにおいて、エチオピアとエリトリアの国境地帯において、軍事的緊張が依然継続しているとの旨を報告した。

2005年11月24日

*ユネスコ、オマール・シャリフさんにアインシュタイン賞
*FAOとブラジル政府、農業改革に関する国際会議開催へ
*映画俳優のオマール・シャリフさんがこのたび、文化の多様性への貢献を認められて、ユネスコのアインシュタイン賞を受賞した。映画監督のセルゲイ・アインシュタインの名を冠したこの賞は、映画界で人々の対話に貢献した個人に授与される。

*FAOは来年3月、ブラジルにおいて、同国政府と共同で、農業改革および農村開発問題に関する国際会議を開催する予定。会期は4日間。

2005年11月23日

*アフガニスタン選挙結果、安保理が祝賀
*イスラエル/レバノン:安保理、敵対行為に深い憂慮
*中東情勢:事務総長、安保理にブリーフィング
*エチオピア/エリトリア:安保理決議、制裁を示唆
*国連ブルンジ活動:事務総長報告、発表
*アフガニスタン議会選挙の選挙結果がこのたび確定したことについて、安保理は議長声明を発し、祝賀した。また同国を初訪問したグテレス難民高等弁務官は記者会見し、同国政府に対し、帰還難民のニーズに対する配慮を求めた。

*安保理議長は報道声明を発し、イスラエル・レバノン国境地帯における敵対行為に深い憂慮を表明、全当事者に対し、ブルー・ラインの尊重を訴えた。

*アナン事務総長は安保理に対し、このたびの中東訪問に関するブリーフィングを行い、そのなかで、テロ、シリア・レバノン、イスラエル・パレスチナ紛争の問題に触れた。

*安保理は決議1640を全会一致で採択し、エリトリアに対して、国連に対する飛行禁止の即時解除を求めるとともに、双方の国に対して、軍事増強をやめるよう求め、その要求が聞き入れられない場合、制裁措置を含む行動をとる可能性を示唆した。

*国連ブルンジ活動(ONUB)に関する第5回事務総長報告、発表。この報告において、アナン事務総長はONUBの規模を縮小したうえで、その任期を来年5月まで延長するよう求めた。

2005年11月22日

*イスラエル/レバノン国境地帯で銃撃戦
*国際防災タスクフォース、ジュネーブで開催
*プロンク特別代表、西ダルフール訪問へ
*コンゴ民主共和国:安保理代表団、報告書発表
*西アフリカ象保存:10数カ国が署名の見込み
*イスラエルとレバノン国境地帯で起こった銃撃戦について、アナン事務総長は最も強い調子で非難し、静穏の回復を訴えるとともに、全当事者に対し、最大限の自制を求めた。

*国際防災タスクフォースがジュネーブで開催。会期は2日間。議長を務めたエーゲラン人道問題担当事務次長は記者会見し、特に開発途上国を念頭に置き、より効率的な予防と備えを確立するよう訴えた。

*プロンク事務総長特別代表は本日の記者会見において、来週、スーダンの西ダルフールを訪問し、反政府勢力(SLM/A)との間で、スーダン政府との和平交渉準備について話し合うとの予定を明らかにした。

*コンゴ民主共和国の視察調査を終え、先日ニューヨークに戻った安保理代表団は報告書を発表し、数々の平和構築措置を提案した。安保理に対して、暫定政府による軍隊強化と給与支払い確保、同国東部に拠点を置くルワンダ反政府勢力の武装解除と祖国帰還の奨励を行うよう求めた。

*西アフリカ諸国に生息する象がかなりの減少をみせるなか、UNEPで開かれた「移動性野生動物の種の保全条約」締約国会議において、その保存に関する合意覚書に10余りの国が署名する見込み。

2005年11月21日

*安保理、EU安定化部隊の任期を延長
*子どもと武力紛争:安保理作業部会、初会合
*安保理は決議1639を全会一致で採択、ボスニア・ヘルツェゴビナに展開するEU安定化部隊(EUFOR)の任期を一年間延長した。憲章第7章の下、1995年のデイトン/パリ協定の遵守継続を確保し、安全な環境に対する貢献の維持を目的とする。EUFORは昨年11月、NATOの安定化部隊(SFOR)の後継として、安保理が設置した。

*子どもと武力紛争に関する安保理作業部会は16日、設置後初となる会合を開催した。今年7月26日採択の決議1612の実施状況について、審議をスタート。フランスが議長国を務めた。

2005年11月19日

*移動性野生動物の種の保全条約、第8回締約国会議(10/20)
*パキスタン地震、再建復興会議開催
*アラブ連盟、イラク国民合意会議を招請
*アナン事務総長、グルジア大統領と会談
*事務総長、パキスタン地震被災地を視察
*移動性野生動物の種の保全に関する条約の第8回締約国会議が明日、ナイロビで開始。UNEPは本日、国連主導の下、各機関協力組織を立ち上げ、国々やコミュニティーに対し、鳥インフルエンザの出現を警告することができるようにする計画を明らかにした。(10/20)

*パキスタンにおいて、地震の被災者援助および再建復興に関する国際会議が開かれた。アナン事務総長はアピールを発し、各国政府、NGO、民間セクターに対して、長期的援助の継続を求めた。

*アラブ連盟はこのたび、イラク国民合意のための会議を招請。アナン事務総長は会議にメッセージを寄せ、政治および市民社会の主要なアクターたちがイラクの政治プロセスを強化すべく、国民合意を成立させるよう訴えた。

*アナン事務総長はグルジアの首都トリビシに到着、サーカシビリ大統領と会談し、同国政府とアブハジアとの紛争終結を繰り返し求めた。

*アナン事務総長は昨日、地震に襲われたパキスタンにおいて、被災状況が最も酷い地域を視察した。事務総長は、クリントン前米大統領を津波に取り組む特使に任命したように、近いうちに、地震再建のための特使を任命する意向を明らかにした。

2005年11月17日

*地震復興:事務総長、パキスタン入り
*エチオピア/エリトリア:ゲーノ事務次長、安保理報告
*情報サミット:「子どもひとりにラップトップ一台を」
*イラクプログラム:調査委資料アクセスへ最後の詰め
*総会議長、成果文書進捗状況を説明
*アナン事務総長はこのたび、大地震に襲われた同国の再建復興援助に関する国際会議に参加するため、パキスタン入りした。イスラマバードに到着後すぐ、事務総長は記者会見し、各国政府や民間セクター、個人に対し、一層の援助資金を拠出するよう訴えた。

*ゲーノ平和維持活動担当事務次長は本日、安保理非公開協議で、エチオピア・エリトリア情勢を報告し、両国の示す対立姿勢によって、国境地帯を監視する国連の能力が収縮しているとの旨を述べた。

*世界情報社会サミットが開かれているチュニスにおいて、「子どもひとりにラップトップ一台を」というプロジェクトのメディア・イヴェントが行われた。アナン事務総長は100ドルのラップトップ・コンピュータを子どもに与え、教育を推進するプロジェクトを賞賛し、その推進を訴えた。

*国連は現在、イラク石油食糧交換プログラム・不正調査独立委の資料について、加盟国などがアクセスできるようにすべく、最終的な手続きに入っている。国連スポークスマンが本日、記者ブリーフィングで明らかにした。

*エリアソン総会議長は国連本部で記者ブリーフィングし、世界サミット成果文書でうたわれた平和構築委員会や人権理事会、包括的テロ条約、経済社会理事会の改組や国連管理改革などの提案の実現に向けた進捗状況を説明した。

2005年11月16日

*イラク:収監者虐待、アナン事務総長が憂慮
*情報サミット:事務総長、デジタル格差解消訴え
*レバノン:ガンバリ事務次長、訪問
*11月16日は国際寛容デー
*情報サミット:インターネット技術管理に関する合意
*イラク内務省の建物において多くの収監者が虐待を受けていたと報じられた件について、アナン事務総長は同国で続く人権侵害、特に収監者に対する適切なプロセスの欠如と虐待に憂慮を表明した。

*アナン事務総長は世界情報社会サミットで演説し、デジタル格差の解消のため、今や、討論を超えて、アクセスを欠く人々に対し、具体的なプランを提示し、教育をすることが必要であるとの旨を訴えた。

*レバノン訪問中のガンバリ政治担当事務次長は本日、シニオラ首相と会談後、記者会見し、ハリリ氏暗殺事件調査委に全幅の信頼を置いていることを繰り返し強調し、シリアに対し、全面的な協力を訴えた。

*11月16日は、国際寛容デー。アナン事務総長はメッセージを発し、世界各地でみられる排外主義や極端主義の高まりに鑑みて、相互理解/尊重に基づき、グローバルな対応を図る必要があるとの旨を述べた。

*本日、世界情報社会サミットが開幕。昨夜、インターネットの技術管理という、最も議論の分かれる難しい問題について、米国の拠点を置く非営利組織、ICANNが管理を継続することで、合意が成立した。

2005年11月15日

*EU高等代表、安保理でボスニア情勢報告
*アフリカ大湖地域:調査団長、安保理ブリーフ
*世界情報社会サミット、チュニスで、16日から
*イラクプログラム:事務総長、解雇処分を取り下げ
*EUのアシュダウン高等代表は本日安保理において、ボスニア・ヘルツェゴビナ和平合意実施状況に関する報告を行い、同国がまもなくEUに加盟するというところまで来たことについて感慨深げに語った。

*1週間のアフリカ大湖地域視察訪問から戻った派遣団の団長、Jean-Marc de la Sabliereフランス大使は本日、安保理にブリーフィングし、中央アフリカ諸国に進展の兆しがみられるとの旨を述べた。

*世界情報社会サミットの第2フェーズが11月16日から18日にかけて、チュニスで開催される。2003年12月10日-12日、スイスのジュネーブで、サミットの第1フェーズが開かれ、情報技術への平等なアクセスに向けて、原則宣言と行動計画が採択された。

*イラク石油食糧交換プログラムをめぐる不正行為で今年6月1日付で解雇処分となった国連職員のStephanides氏について、国連上訴機関である共同懲罰委(JDC)はこのたび、同氏を潔白とする結論を下した。この結論を受け、アナン事務総長は同氏の解雇日から今年9月の退職日までの給与については全額支払うこととしたが、同氏が入札業者に対するうえで、完全な公平性を規定した調達規則に違反するとともに、さらに情報を公開しなかった点を指摘し、解雇措置に誤りはなかったとの旨を述べた。

2005年11月14日

*アフガン:ISAF狙った自爆テロ、事務総長が非難
*イラク:UNAMI報告、暴力事件や権利侵害を指摘
*世界情報社会サミット:アナン事務総長、チュニス到着
*ガンバリ政治担当事務次長、レバノン訪問
*11月14日は世界糖尿病デー
*アフガニスタンでこのたびISAFを狙った自爆テロが発生したことについて、アナン事務総長は非難声明を発し、同国政府、同盟軍、ISAFに対し、治安改善のため、あらゆる必要な手段を講じるよう求めた。

*UNAMIはこのたび、イラク情勢に関する新しい報告書を発表し、市民に多数の犠牲者をだしている暴力・流血事件や権利侵害が恐怖を煽っている状況を記述するとともに、無法状態や免責との闘いに力を注ぐよう提案した。

*アナン事務総長は本日、世界情報社会サミット(WSIS)に参加するため、チュニスに到着した。11月5日付けのワシントン・ポスト紙において、事務総長は、サミットの目的が貧しい国々のインターネットへのアクセスを確保することにあるとの旨を述べた。

*ガンバリ政治担当事務次長は本日、レバノンを訪問し、大統領や外相、法相らと会談し、ハリリ氏暗殺事件調査に対する同国の協力に敬意を表した。

*11月14日は世界糖尿病デー。WHOと国際糖尿病連合(IDF)は、糖尿病によって30秒毎にひとつの下肢が失われていると警鐘を鳴らした。

2005年11月11日

*アナン事務総長、イラク入り(11/12)
*事務総長がヨルダン訪問。包括的テロ条約採択求める
*リベリア大統領選:安保理、国民のコミットメントを賞賛
*エチオピア/エリトリア:国境地帯、依然として緊張状態
*世界科学フォーラム、ブダペストで開催される
*アナン事務総長は今朝イラクを訪問し、ジャファリ首相ら同国の指導者やUNAMI職員らと会談した。(11/12)

*アナン事務総長、ヨルダン入り。カスラウィ外相との会談後、記者会見し、今週のテロ襲撃事件を非難するとともに、加盟諸国に対し、包括的テロ条約の採択を求めた。

*平和維持活動局のHedi Annabi事務次長補は本日、安保理において、リベリアの大統領選の結果を説明した。この後、安保理議長は理事国を代表して報道声明を発し、同国国民の平和へのコミットメントを賞賛するとともに、テーラー元大統領の帰還の恐れを指摘し、国連平和維持兵に対し、同氏の逮捕を求めた。

*UNMEEスポークスマンが本日記者会見で語ったところによれば、この一週間、エチオピア、エリトリア国境地帯は依然として緊張し、エリトリア政府による国連ヘリに対する飛行制限も解除されていない。

*ハンガリーの首都ブダペストにおいて、世界科学フォーラムが開かれ、およそ400人の科学者や政治家、国連機関やNGO、企業代表が集まり、科学の目的について話し合った。

2005年11月10日

*アナン事務総長、明日、ヨルダン訪問へ
*イラクで自爆テロ、30人以上死亡
*ガンバリ政治担当事務次長が来週、中東訪問へ
*リベリア:事務総長特別代表、大統領選敗者ウエア氏と会談
*パレスチナ人権利委、設立30周年
*アナン事務総長は明日、ヨルダンを訪問し、国王アブドラ2世と会談する。当初、本日の訪問が予定されていたが、テロ爆破事件で一日延期となった。

*イラクの首都バグダッドにおいて、自爆テロが発生、30人以上が死亡し、多数の負傷者がでた。アナン事務総長は声明を発し、無辜の市民に対する無差別攻撃の継続を強く非難した。

*レバノンの最近の動きや中東和平プロセスが重大な岐路にある状況に鑑みて、ガンバリ政治担当事務次長は来週、同地域を訪問し、政府高官らと協議する。ガンバリ氏にとっては、現職就任から初の中東訪問となる。

*大統領選決戦投票が終わったリベリアでは静穏が保たれているが、国連平和維持兵士は警戒を続けている。アラン・ドス事務総長特別代表は決戦投票で敗れたウエア候補と会談し、選挙結果に不満がある場合、党として正式に選挙管理委に申し立てるよう促した。

*パレスチナ人民の不可譲の権利行使に関する委員会の設立30周年。同委員会の事務局は声明を発し、この記念日は、パレスチナ人問題の公正な解決に向け、一層の努力が必要であることを私たちに想起させるものだとの旨を述べた。

2005年11月8日

*シリア大統領がハリリ氏暗殺事件調査に協力約束、と事務総長
*安保理、イラク多国籍軍の任期を来年末まで延長
*イラクでフセイン元大統領弁護士、襲われ死亡
*事務総長、カイロ・アメリカン大学で講演
*エリアソン総会議長、成果文書実施の道筋提示
*総会、米国の対キューバ制裁解除を求める
*エジプト訪問中のアナン事務総長は本日の記者会見において、シリアのアサド大統領がハリリ元首相暗殺事件調査への全面協力を約束した旨を明らかにした。

*安保理は本日、デンマーク、日本、ルーマニア、英国、米国が共同提案国となった決議1637を全会一致で採択、憲章第7章の下、イラクに展開する多国籍軍の任期を来年末まで延長するとともに、来年6月半ばまでの任務の見直し、あるいはイラク政府の要請に応じた任務終了を考慮することとした。

*イラクにおいて、フセイン元大統領の弁護士3人が襲われ、うち2人が死亡した事件について、アナン事務総長は非難声明を発し、特別法廷の全関係者の安全を確保することの重要性を強調した。

*アナン事務総長は本日、カイロのアメリカン大学で、ナディエ・ヨウネス記念講演を行い、2003年のイラク国連事務所爆破事件で死亡したエジプト人国連職員、ナディエ・ヨウネスを称えるとともに、極端主義や不寛容との闘いを進めていく必要を訴えた。

*エリアソン総会議長は先週、加盟諸国に書簡において、世界サミットの成果文書の実施状況を評価し、将来の行動に向けた道筋を提示した。

*国連総会は本日、決議を賛成182、反対4(イスラエル、マーシャル諸島、パラオ、米国)、棄権(ミクロネシア連邦)で採択し、41年間に及ぶ米国の対キューバ制裁の終了を求めた。この米国によるキューバ制裁解除を求める決議は、総会が毎年連続で採択してきており、今回が14回目。

2005年11月7日

*リベリア大統領選・決選投票。事務総長、投票呼びかけ
*大島賢三大使、エチオピア、エリトリア訪問をスタート
*ソマリア首相暗殺未遂事件、和平プロセスへの攻撃と副特別代表
*パキスタン地震:厳冬が近づくなか、300万人がホームレスの状態
*コンゴ民主共和国:安保理代表団、政治移行の加速を求める
*明日、リベリアの大統領選・決戦投票が実施される。候補者はエレン・サーリーフ氏と、ジョージ・ウエア氏のふたり。アナン事務総長は声明を発し、同国の人々に対し、平和的に、かつ秩序を保って投票し、平和と民主主義、そして繁栄の時代を招き入れるよう訴えた。

*平和維持活動に関する安保理作業部会の議長を務める、大島賢三大使が、エチオピア・エリトリア訪問をスタート。本日は、アディスアベバで、UNMEEのレグワイラ代表から、政治情勢について説明を聞き、また同ミッション軍事司令官から、ヘリ飛行が禁止されてからの平和維持活動状況に関する報告を受けたほか、エチオピア外相らと会談した。

*昨日、ソマリア首相暗殺未遂事件が起こった。バデジョ事務総長副特別代表はこの暗殺未遂事件が和平プロセスを壊すものであるとの旨を述べ、遺憾の意を表明した。フォール特別代表は今週、安保理ブリーフィングのため、ニューヨーク国連本部に滞在していた。

*パキスタン地震被災者への援助活動に関して、エーゲラン緊急援助調整官が国連本部で記者ブリーフィングを行った。厳しい冬が近づくなかで、およそ300万人が家のない状況に耐えているとの旨を報告した。

*コンゴ民主共和国の選挙準備状況視察のため、同国を訪れた安保理代表団はこのたび、政府当局に対し、すべてが決められたタイムテーブルに沿って運ぶよう、政治移行を加速するよう求めた。

2005年11月3日

*事務総長、中東、北アフリカなど5カ国歴訪へ(4日)
*エチオピア/エリトリア緊張激化:国連特使、両国訪問へ
* 国連高官ら、鳥インフルエンザ対応への青写真示す
* パキスタン地震:WFP、世界最大ヘリで食糧提供開始
* コンゴ:国連、拉致された選挙担当員4人を解放

2005年11月2日

*レバノン情勢:ラーセン特使、安保理ブリーフィング
*エチオピア/エリトリア国境で軍隊の移動、事務総長が懸念
*国連マネジメント改善:ラジャ・グプタ氏、事務総長特別顧問に
*ゲーノ平和維持活動事務次長、安保理ブリーフィング
*アフリカの子ども、はしか感染と死亡者数が減少
*レバノン議会選挙実施やシリア軍撤退など、安保理が定めた目標が実現したことから、国連は現在、民兵解体やレバノンとシリア国境画定など、残る課題の解決に傾注しようとしている。ラーセン事務総長特使が安保理非公式協議でのブリーフィングを終えたあと、記者団に述べた。

*エチオピア・エリトリア国境間における軍隊の移動が報じられたことについて、アナン事務総長は深い憂慮を示した。また両国に対し、最大限の自制を促すとともに、それぞれの国と安保理に対し、緊張激化を緩和する措置を講じるよう求めた。

*アナン事務総長はこのたび、国連のマネジメント改善をさらに進めるべく、マッキンゼー・アンド・カンパニーの元マネージングディレクター、ラジャ・グプタ氏を自らの特別顧問に任命した。今後、副事務総長・調整委員会に参加し、世界サミットの成果文書実施の監督を行うとともに、全体戦略策定のアドバイスを行う。一方、クリストファー・バーンハム管理担当事務次長は国連本部での記者会見で、内部告発者の保護と、倫理事務所の設置を含む財務情報開示という2重のアプローチをとることを明らかにした。

*ゲーノ平和維持活動担当事務次長は安保理非公開会合でブリーフィングし、来る安保理調査団のコンゴ民主共和国への派遣が当事者に対し、来年の選挙結果の受け入れが不可避であることを示すと述べた。

*アフリカにおいて、2億人を超える子どもたちがはしかの予防接種を受け、はしか感染とそれによる死亡者数が1999年以来、60%減少した。WHO事務局長が本日、明らかにした。

2005年11月1日

*総会、1月27日をホロコースト想起の日に指定
*エチオピア/エリトリア国境地帯の緊張高まる
*コソボ地位交渉:事務総長、アーティサリ氏を特使に
*安保理、中央アフリカ5カ国に調査団派遣
*パキスタン地震:国連、被災者援助に全力。資金足りず
*総会は本日、104カ国が共同提案した決議案を無投票で採択し、1月27日をホロコースト想起の日として指定した。アナン事務総長は声明を発し、歓迎の意を表明し、国連がホロコーストの人々の記憶を留め、ジェノサイドの再発を防ぐために役割を果たすとの旨を述べた。

*UNMEEによれば、エリトリア政府がこのたび科した国連ヘリ飛行禁止措置によって、エチオピア・エリトリア国境地帯の緊張が高まっている。先週、アナン事務総長は、安保理に対し、エリトリア政府のヘリ禁止解除を図るよう求めた。

*アナン事務総長はこのたび、アーティサリ・元フィンランド大統領をコソボの地位交渉の進展を図るための担当特使に任命する意向を表明した。

*中央アフリカ地域における和平実現の可能性が広がるなか、安保理は事務総長宛て書簡において、今週から地域の5カ国に視察団(15理事国構成)を派遣する旨を通知した。

*国連は現在、冬の到来を前に、パキスタン地震の被災者たちに援助を提供すべく、全力を尽くしているが、資金の大幅な不足から、厳しい状況に直面している。OCHAによれば、これまでのところ、5億5000万ドルを求める国連フラッシュ・アピールに対して、拠出額は4分の1以下の1億3110万ドルに留まっている。

2005年10月31日

*ハリリ暗殺事件:安保理、シリアに容疑者拘束を要求
*ジンバブエの国連支援拒否、事務総長が憂慮
*ニューデリー・テロ襲撃:安保理、非難声明
*総会決議、1月27日をホロコースト想起の日に指定へ討議
*グアンタナモ基地調査:人権委専門家、米の招請を歓迎
*安保理は閣僚レベル会合において、決議1636を全会一致で採択し、シリアがレバノンのハリリ元首相暗殺事件をめぐって、調査委員会が示した容疑者を拘束し、あらゆる未解決の問題を明らかにするよう求めた。また、シリアがこれに従わない場合、さらなる行動をとる可能性を示唆した。

*ジンバブエ政府が数多くのホームレスの人々に対する国連の支援の申し出に拒否の姿勢を示すなか、アナン事務総長は本日、その人道状況に憂慮を示すとともに、同政府に対し、人道援助提供を受け入れるよう訴えた。

*インドの首都ニューデリーで起こった一連のテロ襲撃事件について、安保理は議長声明を発し、このテロ行為を強く非難するとともに、すべての国に対し、同国と協力し、犯人を逮捕し、裁判にかけるよう促した。

*総会は決議を採択し、アウシュビッツ解放の日である1月27日を、ホロコーストを想起する日として指定することを討議し、すべての国に対し、将来の世代がジェノサイドを繰り返さないようホロコーストの記憶を留める手段を講じるよう促した。

*グアンタナモ米軍基地における拘束者の人権状況の調査にあたる、国連人権委の専門家5人はこのたび、米国政府からの基地調査招請を歓迎する一方で、拘束者との非公開面談を認めないとの条件には合意できないとの立場を明確に示した。

2005年10月30日

*カジ事務総長特別代表、イラク首相と会談
*インドでテロ襲撃事件:事務総長、非難声明(10/29)
*コートジボワール:事務総長、和平プロセス支援表明(10/29)
*事務総長/中東カルテット、最近の暴力を協議(10/28)
*コンゴ:安保理、MONUCの任期延長、規模拡大(10/28)
*カジ事務総長特別代表は本日、バグダッドで、イラクのジャファリ首相と会談し、憲法案・国民投票の結果について話し合った。(10/30)

*インドの首都ニュー・デリーでテロ襲撃事件が発生したことについて、アナン事務総長は非難声明を発し、同国政府に対し、犯人を逮捕し裁判にかけるよう促した。(10/29)

*アナン事務総長はこのたび、声明を発し、コートジボワール和平プロセスに対する支援を表明するとともに、当事者に対し、安定を損なう行動を差し控えるよう促した。(10/29)

*アナン事務総長および中東カルテットは、最近の暴力事件について協議した。水曜日にイスラエルで起こったテロ襲撃事件を非難し、シリアに対し、同事件の犯行声明をだしたイスラム過激派の事務所閉鎖など、速やかな措置を講じるよう求めた。(10/28)

*安保理は決議1635を全会一致で採択し、憲章第7章の下、国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)の任期を来年9月まで延長するとともに、300人兵士の増派を決めた。(10/28)

2005年10月27日

*イラク・プログラム不正調査、最終報告
*イラン大統領のイスラエル発言、事務総長が憂慮
*安保理議長声明、戦争犠牲者の女性保護など再確認
*国際選挙監視基準、国連で推奨式典
*コートジボワール:事務総長、新首相任命と選挙準備訴え
*アナン事務総長は本日、イラク石油食糧交換プログラムの不正調査委員会の最終報告を受け取った。事務総長は声明を発し、国連として、管理組織の改革に全力で取り組む決意を繰り返し述べたが、それと同時に、今回の不正には多くの加盟国でプログラムの仕事を受注するにふさわしいと認定された企業が複数関与したことを指摘し、加盟国に対して、自国企業の不正にしかるべき措置を講じ、同様の事件の再発を防ぐよう希望を表明した。

*イランのアフマディネジャド大統領がこのたび、イスラエルを地図上から消し去るべきだと発言をしたとされることについて、アナン事務総長は憂慮を表明するとともに、中東のすべての国が平和裏に存在する権利を訴えた。アナン事務は今後数週間内に、イランを訪問することになっている。

*安保理は議長声明を発し、戦争犠牲者の女性を保護し、平和創造者としての女性の役割を支援する決議1325を再確認するとともに、この決議の実施を加速する重要性を強調した。

*ニューヨーク国連本部において、「国際選挙監視原則宣言および国際選挙監視員のための行動綱領」の推奨式典が行われた。宣言/行動綱領は国連選挙支援部、カーター・センター、ナショナル・デモクラティック・インスティテュードの合同事務局が作成したもの。アナン事務総長は式典で演説し、このガイドラインが選挙の公正原則を推し進めるのに役立つとの旨を述べた。

*コートジボワールにおいて、AUが当初予定した選挙日(10月30日)が近づくなか、アナン事務総長は声明を発し、新しい首相の任命を急ぐとともに、来年に延期された選挙に向けて準備に努力を傾注するよう訴えた。

2005年10月26日

*パキスタン地震:国連、援助資金増額求める
*イスラエルでテロ襲撃事件、事務総長が非難声明
*テロ対策諸委員会、安保理で報告
*2005年版の世界公的セクター報告、発表
*平和維持活動担当事務次長補、総会第4委員会で演説
*南アジア地震被災者援助国閣僚級会合がこのたび、ジュネーブで開催された。国連は、パキスタン地震による被災者に対する向こう半年間にわたる援助資金として、当初の金額に8割プラスし、5億5000万ドルの拠出を呼びかけた。また、速やかな援助がない場合、死者数5万人がさらに倍増するであろうと警鐘を鳴らした。

*イスラエルのハデラでテロ襲撃事件が起き、数多くのイスラエル人が死傷した。アナン事務総長はこのテロ行為を非難し、暴力の激化に終止符を打つよう呼びかけた。

*安保理決議1540や1267などで設置された、テロ対策のための諸委員会の委員長たちが本日、安保理でブリーフィングを行い、加盟諸国に対して、報告書の早急な提出を訴えた。

*国連経済社会局はこのたび、2005年版の世界公的セクター報告を発表した。タイトルは”The World Public Sector Report 2005: Unlocking the Human Potential for Public Sector Performance”。オカンポ事務次長はニューヨーク国連本部で記者会見し、グッド・ガバナンスには良質の公的サービスが必要であるとの旨を述べた。

*平和維持活動担当事務次長補Jane Holl Lute氏は総会第4委で演説し、国連がパートナーと協力しながら、毎年埋設された個数を上回る地雷を除去しているとの報告を行った。

2005年10月25日

*ハリリ暗殺事件:メフリス調査委員長、安保理に報告説明
*イラク憲法案国民投票:政治的二極化が国民対話の必要を示唆
*エチオピア/エリトリア:事務総長、安保理に宛て書簡を送付
*パキスタン地震:道路寸断や降雪、資金不足で更なる死亡者の虞
*アナン事務総長、総会第5委で演説し、管理改革訴え
*シリアのハリリ前首相暗殺事件・独立調査委のメフリス委員長は本日、安保理の場で、今月提出した暫定報告に関する説明をし、調査委が脅しを受けていること、今後、委員会メンバーの直面するリスクがさらに高まるであろうとの旨を訴えた。

*イラク憲法草案に関する国民投票の結果が示した政治的二極化について、カジ事務総長特別代表はこのたび声明を発し、その度合いが包括的な国民対話と今年12月の総選挙への全コミュニティーの参加の重要性を示唆している、との旨を述べた。

*アナン事務総長は昨夜、安保理に宛てて書簡を送付し、エチオピア・エリトリア情勢の深刻な悪化がさらなる敵対行為をもたらす恐れに警鐘を鳴らすとともに、安保理に対し、エリトリアが国連平和維持兵に対する行動制約を解除するよう働きかけを求めた。

*パキスタン地震の被災状況について、世界食糧計画(WFP)はこのたび最新報告を発表、し、道路寸断や降雪、資金不足などにより、今後、多くの被災者が死亡する虞を指摘した。

*アナン事務総長はこのたび、総会第5委で演説し、国連の管理改革の必要を強く訴えるとともに、効率向上を図るべく、この問題を担当するシニア・アドバイザーの任命など、一連の措置を講じることを約束した。

2005年10月24日

*安保理、コソボの将来の地位交渉スタートを歓迎
*パキスタン地震:避難所の確保が喫緊の課題
*エチオピア/エリトリア:UNMEEに地上移動の制限加わる
*10月24日、国連デーの催しが世界各地で
*国連砂漠化対処条約締約国会議・ハイレベル会合、ナイロビで
*安保理は議長声明を発し、コソボの将来の地位に関する交渉スタートを歓迎するとともに、多民族が共存する民主的なコソボを築くという目的に対するコミットメントを再確認した。

*パキスタン大地震発生から2週間。寒さが厳しさを増すなか、被災者たちが毎日、山間の村を離れ、UNHCRの運営する難民キャンプに避難を求めて、到着している。OCHAは最新報告において、避難所の確保が喫緊の課題であると訴えた。

*エチオピアとエリトリアの国境を監視するUNMEEはヘリ飛行禁止措置によって、その活動に制限を加えられているが、約2週間前から、地上移動の自由の制限も受けるようになり、特に日没後の警戒活動を妨げられることが多くなっている。ニューヨークにおいて、国連スポークスマンが記者ブリーフィングで述べた。

*10月24日の国連デーを記念して、世界各地でさまざまな催しが行われた。ニューヨーク国連本部においては、ビジター・ロビーで職務中に命を落とした職員たちの冥福を祈って、献花式典が行われた。アナン事務総長はメッセージを発し、総会議長や安保理議長とともに、平和の鐘を打ち鳴らした。

*国連砂漠化対処条約締約国会議・ハイレベル会合がケニアの首都ナイロビで開催。テプファーUNEP事務局長は演説、土壌の悪化や砂漠化が貧困や飢餓との闘いに与える影響を訴えた。

2005年10月22日

*国連デー:ニューヨーク本部ビル、UN60のライトアップ
*ハイチ:MINUSTAH、武装グループメンバー7人を逮捕
*ハリリ前首相暗殺事件調査、レバノンとシリアの関与を指摘
*10月24日は、国連デー。国連創設60周年を記念して、ニューヨーク国連本部の事務局ビルにUN60の文字が21日(金)夜から24日(月)までライトアップされる。

*ハイチのベルエアーにおいて、国連ハイチ安定化ミッション(MINUSTAH)のブラジル部隊がこのたび、武装グループ・メンバー7人を逮捕した。

*ハリリ前首相暗殺事件に関する独立調査委員会(UNIIIC)がこのたび発表した報告書は、様々な証拠から、この暗殺事件における、レバノンとシリアの関与を指摘した。4ヶ月にわたる調査をまとめた63ページの報告書は20日、安保理に送付された。25日、メフリス調査委員長による安保理公開ブリーフィングが予定されている。

2005年10月21日

*事務総長、ハリリ氏暗殺調査の独立性を強調
*パキスタン地震被災者援助、事務総長、加盟国に訴え
*ハリリ前首相暗殺事件に関する独立調査委報告を受け取ったアナン事務総長はこのたび、声明を発し、同報告は完全に独立した調査委員会によるものであり、その作成にあたって事務総長の関与が一切ないことを強調した。

*アナン事務総長はこのたび、191加盟国の首脳に書簡を送付し、パキスタン地震被災者にとって、これから数週間の援助が生死を分けるとして、支援を即時に拡大するよう訴えた。

2005年10月20日

*レバノン首相暗殺事件調査報告、事務総長受け取る
*アラブ連盟、中東和平プロセス特別調整官の報告を非難
*ガンバリ政治担当事務次長、安保理に中東情勢報告
*パキスタン地震:エーゲラン事務次長、かつてない困難訴え
*フレシェット副事務総長、オキシデンタル大学で講演
*ユネスコ、生命倫理に関する世界宣言を採択
*アナン事務総長はこのたび、レバノンのハリリ首相暗殺事件に関する独立調査委から、調査報告を受け取り、これを安保理に提出した。

*アルバロ・デソト中東和平プロセス特別調整官が9月23日に行った安保理に対する報告について、アラブ連盟はこのたびイスラエルによる分離壁建設を支持したとして非難声明を発した。アナン事務総長は、デソト調整官による安保理報告は分離壁建設を支持するようなものではないとし、同氏に対する全幅の信頼を表明した。

*ガンバリ政治担当事務次長は本日、安保理に対し、中東情勢に関する月例報告を行い、イスラエルによるガザ撤退を持続的かつ交渉を通じた和平につなげていくには同国およびパレスチナ、国際社会のさらなる協力と関与が必要であるとの旨を述べた。

*エーゲラン人道問題担当事務次長は本日、ジュネーブで記者団に対し、このたびのパキスタン大地震の被災者への援助活動がかつてないほどの困難に直面している状況を訴えた。

*フレシェット副事務総長はオキシデンタル大学で講演し、国連加盟諸国が先月開かれた世界サミットの成果文書を実施に移すよう訴えた。

*パリで開かれている第33回ユネスコ総会は19日、「生命倫理と人権に関する世界宣言」を全会一致で採択した。宣言では、インフォームド・コンセントや秘密保持とい う既存の原則をこえて、良質の医療へのアクセス改善を含む社会的責任を、新たに強調。基本的な枠組みのないまま、生物医学的研究や幹細胞・胚などの取り引きが国境を越えて行われていることにも言及し、宣言が国際的な倫理基準へのニーズに見合うものになると述べている。

2005年10月19日

*コートジボワール武器禁輸監視団、任期延長を決定
*ユネスコ、ドーピング禁止条約を採択
*安全保障理事会は18日、決議1632を全会一致で採択し、コートジボワールへの武器禁輸を監視する専門家グループ(3人構成)の任期を今年12月15日まで延長した。同国では、2002年から政府と反政府勢力による武力対立が続き、昨年11月に安保理が同国に武器禁輸を科し、同グループはこの措置を監視するために今年2月設置された。
*パリで開かれている第33回ユネスコ総会は、競技会内外で事前通達なしのドーピング検査を促すドーピング禁止条約を、全会一致で採択した。ユネスコは、来年冬のトリノオリンピック前に30カ国が批准し、発効するのが望ましい、としている。これまで、効果が限定的な検査方法基準がほとんどで、国際オリンピック憲章の規定には必ずしも法的拘束力があるわけではなかった。

2005年10月18日

*安保理、ハイチ選挙実施の重要性を強調
*パキスタン地震:被災者援助、時間との闘い
*平和維持活動要員による性的搾取/腐敗:OIOS、報告
*PKO負傷者を陸路搬送:エリトリア、ヘリ禁止解除せず
*安保理制裁委員長、コートジボワール入り
*安保理は議長声明を発し、ハイチが年内に第1回選挙を実施することの重要性を強調し、同国当局に対し、この目標達成のための一連の措置を講じるよう促した。

*アラブ首長国連邦を訪問中のWFPのジャームズ・モリス事務局長によれば、パキスタン北部で大地震により家を失った約330万人に対する援助提供は現在、土砂崩れによる道路寸断などによって困難を極めており、冬の到来を前に、時間の闘いの様相を呈している。

*国連内部監査部(OIOS)がこのたび総会第5委員会に対し、報告書を提出し、平和維持活動要員による性的搾取や腐敗の急増を指摘、今や国連が取り組むべき主要な問題のひとつであるとの旨を述べた。

*エリトリア・エチオピア国境沿いで起こった路上事故で負傷した平和維持要員3人がこのたび、陸路8時間かけて、エリトリアの首都アスマラの病院に搬送された。国連は搬送にあたり、エリトリア政府に対して、ヘリ飛行禁止解除を要請したが、同政府がこれを拒否したため、陸路での搬送となった。

*安保理の対コートジボワール制裁委の委員長を務めるAdamantios Vassilakis氏が本日、コートジボワール入り。同国に3日間滞在し、人権侵害や治安状況などを視察する。

2005年10月17日

*経社理、新メンバー18カ国を選出
*イラク憲法国民投票:安保理、国民の勇気称える
*ヘリ飛行禁止で、UNMEEが監視拠点から撤収開始
*安保理決議、国連と地域機関の協力拡大訴え
*パキスタン大地震:OCHA調整対応部長、記者会見
*アナン事務総長、コロンビア大で基調演説
*総会は本日、2006年1月からの経済社会理事会の新メンバー18カ国を選出した。任 期は3年。新メンバーは、アンゴラ、オーストリア、ベニン、キューバ、チェコ、フ ランス、ドイツ、ギニアビサウ、ガイアナ、ハイチ、日本、マダカスカル、モーリタ ニア、パラグアイ、サウジアラビア、スペイン、スリランカ、トルコの18カ国。

*イラク憲法草案国民投票実施について、アナン事務総長はニューヨーク国連本部で記者団に対し、国民が投票で示した勇気を賞賛するとともに、12月に予定された選挙に期待感を表明した。一方、安保理議長も理事国を代表して報道声明を発し、イラク国民の勇気を称え、またイラク独立選挙委、UNAMIとイラク治安部隊の労をねぎらった。

*エリトリア政府のヘリコプター飛行禁止措置によって、UNMEEは本日、エチオピア・エリトリア国境沿いの監視拠点18箇所からの撤収を開始した。アナン事務総長は国連本部で記者団に対し、すでにミッションの活動に深刻な影響が生じていることを指摘し、その展開自体について再検討する必要もあるとの旨を述べた。

*安保理は決議1631を全会一致で採択し、過去10年にわたって、紛争から脱却しつつある国々を支えるうえで重要な役割を果たしてきた国連と地域機関との協力関係を一層拡大するよう求めた。

*OCHAのケビン・ケネディ調整対応部長は本日、国連本部で記者ブリーフィングを行い、パキスタン大地震の犠牲者に対する援助活動が冬の到来による厳寒のなかでますます困難なものになるとの旨を述べた。

*コロンビア大学において、国連改革に関する会議が開催された。アナン事務総長は基調演説、先月の世界サミット人権やテロ、平和構築、経済開発、組織管理改善など、数多くの国連改革の出発点となったとし、今後の課題は決まったことを実施に移すことであるとの旨を述べた。

2005年10月14日

*10月16日は、世界食糧デー(10/16)
*イラクで憲法草案に関する国民投票(10/15)
*コートジボワール選挙延期:安保理、承認声明
*事務総長、イベロ・アメリカン・サミットに出席
*国際刑事裁、ウガンダ反政府勢力指導者5人に逮捕状
*本日は、世界食糧デー。FAOのディウフ事務局長はメッセージを発し、異なる文化間の穀物や家畜の移動がそれぞれの食生活に革新をもたらし、貧困を削減してきた、との旨を指摘した。(10/16)

*イラクで、憲法草案に関する国民投票、実施。アナン事務総長は、イラク国民が困難な状況で暴力の脅威に負けず投票権を行使した勇気を称えるとともに、国連が同国の民主化を全面支援する決意を述べた。(10/15)

*AUがこのたび、コートジボワールの選挙を2006年10月まで延期したことについて、安保理は議長声明を発し、承認するとともに、UNOCIを支援すべく、必要な手段を講じる意向を示した。

*アナン事務総長はイベロ・アメリカン・サミット(スペイン)に出席し、ラテンアメリカ地域が世界の縮図であり、民主化の進展と不平等の微妙な関係がみられるとの旨を述べた。

*国際刑事裁判所(ICC)がこのたび、ウガンダ反政府勢力指導者5人の戦争犯罪を問い、逮捕状をだした。これについて、アナン事務総長は歓迎の意を表明した。

2005年10月13日

*イラク憲法国民投票:事務総長、平和と静穏呼びかけ
*コートジボワール治安情勢悪化、UNOCI代表が指摘
*パキスタン大地震:飢えや疾病の恐れ、一層の援助必要
*中米ハリケーン被害:WFP、食糧緊急空輸を継続
*西岸/ガザの貧困:FAOが追跡調査、最新情報提供へ
*国連財政、改善するもまだ脆弱
*イラク憲法草案に関する国民投票の実施を2日後に控えるなか、アナン事務総長は本日、メッセージを発しイラクのすべての当事者に対し、平和と静穏を呼びかけた。

*安保理は公開会合を開催し、コートジボワール情勢について討議した。UNOCIのPierreSchori代表は冒頭演説し、同国における治安情勢の悪化を指摘した。またAUは10月末に予定された同国選挙の実施を1年延期するよう提案した。

*国連は現在、パキスタン大地震の被害者に対し、緊急支援を継続している。WHO、UNHCR、WFPなど、国連機関の担当職員たちによれば、飢えや疾病の恐れが懸念されており、一層の援助が必要とされる。

*グアテマラとエルサルバドルにおいて、ハリケーンの被害にあった千人単位の犠牲者に対し、WFPは現在、食糧物資を緊急空輸している。

*FAOはこのたび、西岸とガザで飢えに苦しむ人々を減らすべく、パレスチナ自治政府に対し、貧困に喘ぐ家庭やグループ、その原因などに関する最新情報を提供することを決定した。

*国連の会計監査役ウォーレン・サック氏は本日、運営・予算を扱う総会第5委員会で報告し、財政の健全性確保のための唯一の方法は加盟各国が分担金義務を果たすことだ、と述べた。国連予算の収支状況は昨年に比べれば改善しているとはいうものの、滞納金は現在、PKO予算だけで20億ドルを超える。

2005年10月12日

*国連ビル仮移設プラン、ニューヨーク州議会が拒否
*アンジェリーナ・ジョリーUNHCR親善大使に表彰
*2005世界人口白書発表:ジェンダーの平等を訴え
*ユネスコ事務局長、松浦晃一郎氏が再任
*ニューヨーク州議会がこのたび、築50年で老朽化が進む、ニューヨーク国連本部ビル改修に伴う本部ビル仮移設プラ
ンを拒否する意向を示したことから、最終的に何億ドルもの追加費用が生じる恐れがある。キャピタル・マスター・プラン(CMP)担当のルイス・フレデリック・ロイターⅣ事務次長補が このたび国連本部で記者ブリーフィングを行い、最悪の場合、当初10億ドルと見積もられていたものが15億ドルに膨れ上がる可能性を指摘した。

*UNHCRの親善大使を務める女優のアンジェリーナ・ジョリーさんに、米国国連協会 (UNA-USA)より「2005グローバル・ヒューマニタリアン・アクション・アウォード」 が贈られた。世界20カ国以上の難民キャンプを訪れ、救済プログラムに何百万ドルも
寄付するなどの貢献に賞賛が向けられた。ジョリーさんはニューヨークでの式典で、寛容でより理解ある世界に子供たちが住めるようにすることほど、素晴らしい仕事 はない、述べた。

*国連人口基金(UNFPA)の「2005年世界人口白書」が本日、発表された。現在65億人の世界人口が2050年までに91億人になると予測する一方、リプロダクティブ・ヘルス支援の欠如などのため、毎年約53万人の女性が妊娠関連の理由で亡くなっていることを指 摘。トヤラ・オベイド事務局長はロンドンでの記者会見で、性差別を過去の歴史に しないうちは、貧困もなくならないとの旨を述べた。

*ユネスコ総会は本日、事務局長に松浦晃一郎氏を再任した。一期目は1999年から6 年間務めたが、二期目の任期は4年のみ。松浦事務局長は、より効率的で時代のニーズにあった組織にしたいとの旨を語った。

2005年10月11日

*パキスタン地震:国連、2.7億ドルの緊急支援呼びかけ
*リベリア内戦後初選挙、「有権者は投票へ」事務総長
*「世界経済社会調査2005」発表
*中米自然災害、「犠牲者の3分の1は子供か」ユニセフ
*旧ユーゴ刑事裁、容疑者起訴へ協力要請
*3万人以上の死者を出したパキスタン地震復興支援のため、国連は本日、今後6カ月にわたる2億7200万ドルの緊急支援を呼びかけた。ヘリでいち早く現場に着いた人道 問題調整室(OCHA)災害チームの報告によると、被災地では家屋の60~70%が倒壊、地滑りや降雨による土砂崩れで被災地へのアクセスは困難を極めている。
*リベリアで15年に渡った内戦後初めて選挙が実施されたのを受け、アナン事務総長はラジオで声明を発し、「平和と民主主義の発展に向けた第一歩」と祝福、リベリア の有権者に貴重な一票を投じるよう促した。
*「世界経済社会調査2005」が本日、発表された。開発途上国へのODAについて、多くが負債支払いに回され、開発のため使われる額は1990年と同水準と指摘し、援助の 中身を注視するよう求めた。
*国連諸機関は、ハリケーン「スタン」や火山噴火で大被害を受けた中米への支援を継続中。ユニセフのニルス・キャストバーグ南米・カリブ海地域部長は、「正確な数 字はまだ分からないが、犠牲者の3分の1が子供」である可能性を述べた。
*旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所のテオドール・メロン裁判長は昨日、「当時、高官の地位にあった容疑者7人を起訴できなければ、裁判所の歴史的功績に影を落とす」と総会で述べ、スレブレニッツァ虐殺に関わったとされるカラジッチ、ムラジッチ両氏などの起訴に向け、加盟各国の全面支援を求めた。

2005年10月10日

*安保理、新メンバー5カ国を選出
*総会は本日、2006年1月からの安全保障理事会の新メンバー5カ国を選出した。任期 は2年。新メンバーは、コンゴ、ガーナ、ペルー、カタール、スロバキアの5カ国。

2005年10月7日

*総会決議、青少年に関する世界行動計画を更新
*IAEAとエルバラダイ事務局長、ノーベル平和賞受賞
*総会は本日、決議を採択、1995年に採択した「青少年に関する世界行動計画」を再検討し、グローバリゼーションや情報技術、HIV/エイズ、武力紛争、高齢化社会などの問題に対する取り組みを加え、加盟国政府や市民社会に対して、合意済みの国際戦略に沿って、その諸施策を練るよう求めた。

*国際原子力機関(IAEA)とエルバラダイ事務局長がこのたびノーベル平和賞を受賞したことについて、アナン事務総長は声明を発し、これにより、軍縮と核不拡散に進展を図ることの重要性に関心が喚起されると歓迎の意を表明した。国連システムで、これまで、UNHCR、ILO、ユニセフ、国連平和維持活動、ラルフ・バンチ事務次長、ダグ・ハマーショルド事務総長、そして、国連自体とアナン事務総長に対し、ノーベル平和賞が授与されてきた。

2005年10月6日

*中米地域の洪水と火山噴火:国連、人道支援を急ぐ
*エリトリアのUNMEEヘリ飛行制限で平和活動に支障
*スウィング事務総長特別代表、国連本部で記者会見
*青少年のための世界行動計画採択10周年、総会記念会合
*世界サミット、知的なブレークスルー、とアナン事務総長
*中米地域においてハリケーンによる大規模な洪水や火山噴火が同時発生、深刻な被害が生じている事態に対応し、国連は現在、人道支援を緊急提供している。アナン事務総長は声明を発し、同地域に対する国際支援を動員することを誓った。

*ジョセフ・レグワイラ事務総長特別代表は本日、アディス・アベバで記者会見し、エリトリアがUNMEEのヘリ飛行制限を課したことにより、平和活動に重大な支障が生じているとし、この制限の即時解除を求めるとともに、エリトリア・エチオピアの対立解消をめぐる政治的膠着状態の打開を訴えた。

*スウィング事務総長特別代表はニューヨーク国連本部で記者会見し、MONUCの最近の活動について説明し、選挙実施、平和と安全の維持、復興開発など、今後9ヶ月のなかで、コンゴ民主共和国の政治移行における目標を達成しなければならないと述べるとともに、同ミッションに与えられた要員の少なさなどを指摘した。

*、総会は本日、本会合で、「2000年に向けた青少年のための世界行動計画」採択10周年を記念した。フレシェット副事務総長が世界各地から集まった若者の代表48人に対し演説し、貧困や非識字、失業、HIV/エイズなど、世界の諸問題に立ち向かうよう訴えた。

*アナン事務総長はこのたび、UNHCR執行委員会(ジュネーブ)に参加、演説し、先月の世界サミットにおいて、加盟諸国は初めて、安全保障や開発、人権などに不可分の関係があることを認めたという意味で、一種の知的なブレークスルーがあったとの見解を示した。

2005年10月5日

*事務総長、エリトリアにUNMEEヘリ飛行制限解除訴え
*ウガンダ反政府勢力のコンゴ侵攻:事務総長、非難声明
*イラク憲法:事務総長、国民投票の規則修正を非難
*ハマーショルド生誕100周年記念:ブラヒミ次長、講演
*ユニセフ報告:中東欧諸国の障害児童の人権侵害訴え
*アナン事務総長は本日声明を発し、平和維持活動にとって移動の自由が重要であることを訴え、エリトリア政府に対し、UNMEEによるヘリ飛行制限を即時解除するよう促した。

*ウガンダ反政府勢力LRAの武装分子がこのたびコンゴ民主共和国に侵攻したことについて、アナン事務総長は声明を発して、強く非難した。

*イラク議会がこのたび、憲法に関する国民投票の規則を修正したことについて、アナン事務総長は明らかに不適切であるとして非難し、翻意を求めた。本日、ニューヨーク国連本部で、記者団に語った。

*ハマーショルド生誕100周年記念の連続講座(スウェーデン国連常駐代表部・後援)において、ブラヒミ事務次長は講演し、5年前のハイレベル・パネル勧告を受けて講じられた諸措置について評価し、大きな進展があったものとそうでないものがあるとの旨を述べた。

*ユニセフはこのたび報告書を発表、中東欧諸国において、障害を負った子ども250万人のほとんどが隔離施設で暮らし、差別や人権侵害に苦しんでいるとし、これら子どもたちの社会への融和を訴えた。

2005年10月4日

*エリトリア:安保理、ヘリ飛行制限に翻意促す
*コンゴ東部:安保理、外国武装勢力の残存に懸念
*コソボに関する包括的見直し:事務総長、報告書受け取る
*バリ自爆テロ:安保理、非難声明
*今総会でテロ包括条約採択を、と法務担当事務次長
*エリトリアがこのたび決めたUNMEEヘリ飛行制限について、安保理は議長声明を発し、UNMEEの活動に深刻な影響を及ぼすとして、同国に翻意を迫った。

*安保理は議長声明を発し、コンゴ民主共和国東部に残存する外国武装勢力に懸念を示し、ルワンダ反政府勢力が武装解除と祖国帰還を進めていないことに遺憾の意を表明した。

*アナン事務総長はこのたび、Kai Eide特使から、コソボに関する包括的見直しについて、報告書を受け取った。このあと、事務総長は自身の勧告を付け加えて、報告書を安保理に提出する。安保理は今月下旬、この報告書の討議を行う予定。

*安保理は議長声明を発し、このたびのバリにおける自爆テロを強く非難し、犯人や資金支援者らを逮捕し、裁判にかけるよう訴えた。

*Nicolas Michel法務担当事務次長は総会第6委員会で演説、今会期中に、国際テロ包括条約を採択するよう訴えた。

2005年10月3日

*ダルフール:特別代表、当事者に権力分配等の討議訴え
*イラク:カジ特別代表、クウェート政府高官と会談
*ギニアビサウ大統領就任:事務総長、祝賀のメッセージ
*シエラレオネ:平和維持活動終了、あらたな開発の段階へ
*阿部事務次長、総会第1委で核問題の膠着状態打開訴え
*サリムAU議長がスーダン政府、SLM/A、JEM間の交渉仲介を行っているナイジェリアのアブジャにおいて、プロンク事務総長特別代表は本日、発言し、ダルフール紛争当事者に対して、和平交渉の場で、権力分配、富の共有、安全保障取決めの問題を討議するよう求めた。

*イラクの政治移行に対する近隣諸国の支持を得る努力の一環として、カジ事務総長特別代表は本日、クウェート政府高官と会談した。

*土曜日、ギニアビサウにおいて、ビエイラ新大統領の就任式典が執り行われた。アナン事務総長は祝賀のメッセージを送り、同国に対する国連の継続支援を誓った。

*このたび平和維持活動が終了し、あらたに開発の段階への移行をスタートさせたシエラレオネについて、 Daudi Mwakawago事務総長特別代表はニューヨーク国連本部で記者会見し、若者の失業や鉱山資源管理など、同国が直面する課題は山積しているとの旨を述べた。

*阿部軍縮担当事務次長は総会第1委員会で演説し、今年前半のNPT再検討会議と先月の世界サミットにおいて核問題に関する進展が何も見られなかったことを指摘し、外交的な膠着状態を打開するよう訴えた。

2005年9月30日

*インドネシア・バリで自爆テロ (10/1)
*イラクで自爆テロ、90人以上死亡
*ダルフールで避難民狙った襲撃、発生
*総会議長、成果文書フォローアップ提案
*コートジボワール:調整官、教会からの追放非難
*本日、インドネシアのバリで自爆テロが発生、少なくとも20人が死亡した。アナン事務総長は非難声明を発し、同国当局に対し、犯人を逮捕し、裁判にかけるよう訴えた。(10/1)

*この2日間、イラクで一連の自爆テロが発生し、90人以上の無辜の人々が死亡したことについて、アナン事務総長は重大な懸念を表明し、同国の人々に対し、このテロに屈せず、平和と民主主義を確立する努力を続けるよう訴えた。

*水曜日、スーダン・ダルフールにおいて、避難民を狙った襲撃が発生し、多くの犠牲者がでた。アナン事務総長は声明を発し、暴力激化に警鐘を鳴らすとともに、襲撃即時中止を訴え、同国政府に対し、市民保護と国民和解の措置をとるよう求めた。

*エリアソン総会議長は国連本部で記者会見し、このたび国連加盟諸国に書簡を送付し、世界サミットで採択された成果文書のフォローアップのために講じるべき具体的諸措置を提案したことを明らかにした。

*コートジボワールのDuekoueにおいて、同地区の軍事副長官がローマ・カトリック教会から3000人近くを強制追放する意向を表明したことについて、エーゲラン緊急援助調整官は人道原則に反するとして、非難声明を発した。

2005年9月29日

*ダルフール:武装アラブ集団、避難民キャンプ襲撃
*鳥インフルエンザ:事務総長、国連システム調整官任命
*アフガニスタン:兵士ねらった自爆テロ
*ユネスコ、平和の文化構築に関する進展報告
*UNHCR、約190のNGOとの年次協議
*スーダンの西ダルフールにおいて、武装アラブ人たちが避難民キャンプを襲撃し、多くの死傷者がでた事件について、UNHCRは深刻な憂慮を表明した。

*アナン事務総長はこのたび、鳥インフルエンザ・ウイルスを担当する国連システム調整官として、ディビッド・ナバロ博士を任命した。同博士はWHOにおいて、公衆衛生を担当する上級専門官を務めている。

*昨日、アフガニスタン・カブールにおいて、同国兵士を狙った自爆テロが発生したことについて、UNAMAは最も強い調子で非難する声明を発し、同国国民に対し、安定の回復のため、国軍に対する支援を求めた。

*ユネスコはこのたび、平和の文化構築に関して、この5年間の進展状況をまとめて報告を発表した。テロによる恐怖が蔓延するなか、平和の文化を促進する努力を訴えた。

*UNHCRのジュネーブ本部において、約190のNGO代表が集い、年次協議を行った。グテレス難民高等弁務官はNGOに対し、不寛容の拡大が難民保護の原則を危うくしているとし、より寛容な社会づくりを訴えた。

2005年9月28日

*ダルフール暴力激化、援助活動が一時停止
*国連特使、カイロでパレスチナ自治政府議長と会談
*ダルフール:プロンク特別代表、ナイジェリア訪問へ
*コソボ、警察長官に対する暗殺未遂事件
*コンゴ民主共和国に関する事務総長報告、発表
*スーダンの西ダルフールにおいて、暴力が激化し、危険な情勢となっていることから、国連援助諸機関は現在、一時的に活動を停止している。エーゲラン人道問題担当事務次長が本日、ジュネーブで記者会見し、語った。

*ラーセン事務総長特使はこのたび、カイロで、アッバス・パレスチナ自治政府議長と会談した。明日、エジプトのムバラク大統領と会談する予定。

*プロンク事務総長特別代表は年末までにスーダン・ダルフールにおける和平合意に成立させることをめざして、和平交渉当事者およびAUと協議すべく、今週末、ナイジェリアを訪れる予定。本日、ハルツームで、記者会見し、明らかにした。

*コソボにおいて、Gjilan/Gnjilane地域担当の警察長官に対する暗殺未遂事件が発生したことについて、ジェッセン=ピーターセン事務総長特別代表は今夜、非難声明を発した。

*コンゴ民主共和国に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長はMONUCに対する一層の兵力提供を求めるとともに、新政権樹立後、同ミッションを来年10月まで任期延長するよう勧告した。

2005年9月26日

*IAEA年次総会、ウィーンで開幕
*核不拡散:アナン事務総長、新しい取り組みに支援訴え
*トーゴ:国連人権高等弁務官、人権侵害状況調査報告
*ダルフール:ジェノサイド防止特別顧問、視察訪問終え
*国連人道・開発調査団、コンゴ民主共和国入り
*アナン事務総長はIAEA年次総会にメッセージを寄せ、先週の世界サミットが核不拡散の分野においては失敗だったとの旨を指摘するとともに、国際社会に対し、ノルウェーが示した新しい多国間イニシアチブを支援するよう訴えた。

*IAEA年次総会、ウィーン本部で開幕。エルバラダイ事務局長は冒頭演説し、核の危険性や利益について、ヴィジョンを示した。

*国連人権高等弁務官はこのたび、トーゴにおける人権侵害状況に関する調査報告を発表、今年に入ってから、大統領が死去し、その有効性に議論がある大統領選が実施されたあと、騒乱状況のなかで、数百人が死亡していることを指摘した。

*ジェノサイド防止特別顧問を務めるフアン・メンデス氏がスーダン・ダルフール視察訪問を終えるにあたって、記者団と会見し、同地域において、暴力や破壊が少なくなっているものの、ジェノサイドの責任者たちが裁きを免れてしまう可能性に懸念を表明した。

*副緊急援助調整官の率いる国連合同調査団が本日、コンゴ民主共和国入り。同国が民族対立を乗り越え、来年の選挙準備に取り組むうえで、直面する人道・開発問題について調査する。

2005年9月23日

*アナン事務総長、アフリカのための公正な貿易訴え
*総会議長、世界サミット実施の具体計画概要示す
*デソト特使、安保理に月例中東報告
*アナン事務総長、ライス米国務長官と会談
*総会一般演説、加盟各国、世界市場アクセス訴え
*ワシントンで開かれた米下院ブラック・コーカスにおいて、アナン事務総長は演説し、12月のWTO閣僚会合に焦点を絞り、アフリカとの公正な貿易を確保するよう訴えた。

*エリアソン総会議長は一般演説の終わりに際して、演説し、このたびの世界サミットの成果を実施に移すための具体的な行動計画の概要を示した。

*アルバロ・デソト中東和平プロセス特別調整官は安保理に対して、中東情勢に関する月例報告を行った。イスラエルのガザ撤退がこのたび成功裏に実施されたことは良かったが、結局のところ、包括的な和平に至る唯一の道はロードマップが示したとおり、イスラエルとパレスチナ双方による相互補完的な措置であるとの旨を述べた。

*アナン事務総長はワシントンで、ライス米国務長官と会談し、アフガニスタン情勢などについて話し合った。

*加盟各国は総会一般演説において、援助だけでは貧困諸国の経済成長を可能にすることはできないとし、世界市場に対するアクセスの拡大を訴えた。この日、グレナダ、トリニダード・トバゴ、アンティグア・バーブーダ、ノルウェー、エチオピア、メキシコ、カンボジア、フィンランド、シリア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、マーシャル諸島、バチカン市国などの国々が演説台に立った。

2005年9月22日

*スーダン国民統一政府樹立
*ブルンジ:安保理、国際支援メカニズム設置構想を歓迎
*総会一般演説、6日目
*シンガポール演説、ムスリムに対する偏見との闘い訴え
*ハビタット本部で、アフリカ諸国がスラム対策検討
*スーダン国民統一政府の樹立に際し、アナン事務総長は声明を発し、新政府が永続的な平和を築き、経済開発を進めるのを全力で支援するとの旨を述べた。

*安保理は議長声明を発し、先週のブルンジに関するサミットが国際支援メカニズムとして”Forum of Partners”の設置を提案したことを歓迎するとともに、事務総長特別代表に対し、同パネルの早期設置をめざして同国政府およびパートナーたちと協議するよう促した。

*第60回総会一般演説、6日目。中小国の代表たちが、国連改革、経済開発における公正確保、人権など、国際社会や自国政府が直面する課題について意見を表明した。この日、演説台に立ったのは、リビア、フィリピン、バルバドス、ハンガリー、セネガル、コスタリカ、セントルシア、ブルガリア、パラオ、トルクメニスタン、スリナム、フィジー、アンゴラ、エストニアなど。

*本日午前中、総会一般演説において、シンガポールが演説し、寛容の促進をはかる国連に対し、ムスリムに対する偏見をなくすため、具体的な行動をとるよう求めた。この日、このほかに、ヨルダン、パレスチナ、スーダン、カメルーン、ベルギー、モザンビーク、クロアチア、セルビア・モンテネグロ、朝鮮民主主義人民共和国、バハマ、セントキッツネイビスなどの国々が演説台に立った。

*ケニアのUN-HABITAT本部において、アフリカ諸国が集い、「スラム街のない都市プログラム」について検討した。このプログラムは現在、アフリカの9都市で実施されている。

2005年9月21日

*スーダン:プロンク特別代表、国連本部で記者会見
*イラク:カジ特別代表、安保理に事務総長報告を提示
*総会:ウガンダ、パキスタン、チリなどが一般演説
*テロ:エジプト、総会ハイレベル会合開催求める
*コートジボワール:安保理、和平努力に対する支援表明
*プロンク事務総長特別代表は国連本部で記者会見し、スーダンのダルフールおよび南部地域における情勢不安定、ハルツームにおける新たな緊張やその他の脅威にもかかわらず、スーダン紛争の政治解決に向けた着実な進展がみられるとの旨を述べた。

*カジ事務総長特別代表は安保理に対し、イラクに関する事務総長報告を提出し、今後、イラクの民主化において何が起ころうと、長期的には、イラクが自ら政治プロセスと安全の維持に責任をもつことが重要であるとの旨を述べた。

*本日午前中、総会一般演説において、エジプト外相は演説し、テロへの効果的な対策を練るべく、総会のハイレベル会合を開催するよう訴えた。その他、ウガンダ、パキスタン、チリ、トルコ、オーストリア、カナダ、チェコ、ルーマニア、モルジブ、ガイアナ、モンゴルなどの代表が演説し、それぞれの主張を訴えた。

*本日午後、総会は一般演説を継続。バヌアツ、ドミニカ共和国、ポーランド、ベラルーシ、エリトリア、コンゴ民主共和国、ベトナム、マルタ、ブルキナファソ、ミャンマー、アフガニスタン、タンザニア、カーボベルデ、トンガ、アルバニアなどの代表が演説台に立った。各国政府代表たちは、国際諸条約や国家活動について、安全保障、人権、経済社会開発に具体的かつ積極的な影響を与えるものとなるべきだとの旨を訴えた。

*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発し、コートジボワールにおける和平努力に対する支援を表明するとともに、和平プロセスを阻害したり、人権を侵害したりするような分子に対し、制裁措置を発動する可能性を警告した。

2005年9月20日

*イスラエルのガザ撤退完了:外交カルテット、賞賛の念
*総会一般演説、4日目
*紛争予防:安保理、市民社会の役割を討議
*イスラエル外相、安保理メンバーに立候補意欲
*ダルフールで新たな戦闘発生
*イスラエルのガザ撤退が完了したことについて、外交カルテットはこのたび、共同声明を発し、イスラエルとパレスチナ両国家が平和的に共存するビジョンの実現に向けた重要な一歩であるとして、主要なアクターたちに賞賛の念を表明した。

*総会一般演説、4日目。オーストリア、モロッコ、アイスランド、マケドニア旧ユーゴスラビア共和国、モーリタニア、デンマーク、中央アフリカ共和国、サンマリノ、コモロ、オランダ、ドイツ、ギニア、リトアニア、ソロモン諸島、ドイツ、グルジア、東ティモールなどの国々の代表が演説し、国連改革などに関する意見を述べた。

*本日午前中、総会一般演説において、イスラエルのシャロン外相は演説し、同国と国連の関係がかつてないほど良好であるとしたうえで、同国として初めて、安保理の理事国に立候補する意向を示した。そのほか、ギニアビサウ、トーゴ、クウェート、アルジェリア、スペイン、タジキスタン、グアテマラ、スイス、ラオス、ニジェール、アンドラ、キリバスなどの代表が演説した。

*安保理は、紛争予防/紛争の平和的解決における市民社会の役割に関する公開会合を開催した。アナン事務総長は声明を発し、国連が市民社会の経験や専門性を利用する必要を強調した。この安保理会合に先立って、今年7月には、武力紛争の予防と平和構築における市民社会の役割に関するグローバル会議が開かれ、市民組織代表600人が国連本部に集った。

*スーダン・ダルフールにおいて、新たな戦闘が発生し、人道支援を行っていた3つのNGOが撤退したことから一般市民3万3000人の生命が脅かされている。UNMISは戦闘員たちに対し、自制を求めた。

2005年9月18日

*第60回記念総会、一般演説2日目
*エクアドル、ナウル、ジンバブエ、ペルーなど演説
*アナン事務総長、総会参加首脳たちと個別会談
*アフガニスタン議会選挙実施
*ハリケーン・カトリーナ:ILO、米国に支援申し出
*第60回記念総会の一般演説2日目。午前中は、エクアドル、ナウル、ジンバブエ、ペルー、ザンビア、キプロスなどの国々の首脳たちが演説し、国連の指導的役割を強調した。

*アナン事務総長は、イスラエル首相やパレスチナ自治政府外相、インドやスーダン外相ら、第60回総会に集う世界各国の指導者と個別会談を継続し、中東、イラン核プログラム、ダルフール紛争などについて話し合った。

*本日午後、総会一般演説において、エルサルバドル、ボリビア、サモア、イタリア、ロシア、韓国、フランス、タイ、アルメニア、アゼルバイジャン、アルゼンチン、パプアニューギニア、ルワンダ、ラトビアなどの国々が演説台に立った。

*アフガニスタンで議会選挙実施。アナン事務総長は候補者および支持者に対し、当局に協力し、平和的かつ秩序ある選挙とするよう訴えた。

*ILOは他の国連諸機関と協力し、ハリケーン・カトリーナの被害に苦しむ米国に対する復興支援を申し出た。

2005年9月17日

*総会一般演説:ライス米国務長官、国連改革を促す
*第60回記念総会において、米国のライス国務長官は一般演説を行い、国連が加盟国にとって一層透明で説明責任のある機関となるべく、永続的な改革に着手するよう訴えた。

2005年9月16日

*世界サミット成果、全会一致採択
*総会は本日、40ページに及ぶ世界サミット成果文書を全会一致で採択し、3日間続いたハイレベル会合を終了した。成果文書はミレニアム開発目標の2015年までの達成に向けた各国政府による明確なコミットメントを確認し、貧困との闘いのために2010年まで毎年500億ドルの追加的資金を拠出することを誓約した。

2005年9月14日

*世界サミット、開幕
*アナン事務総長、開幕演説
*開発資金調達に関する特別セッション
*安保理、首脳レベル会合
*世界サミット、開幕。演説に立ったブッシュ大統領は各国首脳に対し、国連を創設理念実現に向けて強化するよう促した。

*世界サミットにおいて、アナン事務総長は開幕演説し、153カ国の首脳に対して、世界の人々の生命と希望が成果文書に盛り込まれる誓約の実現に託されているとの旨を訴えた。

*世界サミットにおいて、開発資金調達に関する特別セッションが開かれ、各国首脳たちは貧困緩和のため、言葉だけでなく、行動を起こし、ミレニアム開発目標を達成する必要を訴えた。

*安保理は首脳レベル会合を開催、2件の決議を全会一致で採択し、テロを非難し、すべての国に対し、必要な措置を講じるよう求めるとともに、特にアフリカにおける紛争を予防すべく、安保理の役割を強化するよう訴えた。

2005年9月13日

*第60回総会、開幕
*世界サミット成果文書の最終草案、完成
*第59回総会、閉幕
*アフリカにおける経済開発に関する報告、UNCTAD
*第60回総会が本日、開幕した。明日、世界サミットがスタートする。サミットには約150カ国首脳が参加し、国連改革の進展に弾みを与える。

*世界サミット成果文書の最終草案が完成。アナン事務総長は記者会見において、望んでいたすべてのものが盛り込まれたわけでなく、核不拡散と軍縮の項目が削り取られたことを残念に思うものの、とにかく重要な一歩であるとの旨を述べ、歓迎の意を表明した。

*第59回総会は本日、世界サミット成果文書草案を採択して、閉会した。ピン総会議長は最後の会合を終えるにあたり、サミットでの決定が国連にとって大切な転換点となるよう希望を表明した。

*UNCTADはこのたび、「アフリカにおける経済開発:海外直接投資の役割の再考2005」を刊行した。同報告は、海外直接投資への依存がアフリカ経済を歪めた、と述べる。

2005年9月12日

*世界サミット成果文書:事務総長、合意成立に向け協議継続
*ハリリ首相暗殺事件:調査委員長、レバノン入り
*イスラエルのガザ撤退:ロードマップ再活性化につなげ、と事務総長
*南極条約に関する事務総長報告、発表
*コンゴ難民、タンザニアから自発的帰還へ
*世界サミットが2日後に迫るなか、成果文書に関する合意が依然として、成立しない。アナン事務総長は本日予定された記者会見を一日延期する一方で、あらゆるレベルで加盟国との協議を継続している。

*レバノンのハリリ首相暗殺事件に関する国際独立調査委(UNIIIC)のメフリス委員長が本日、事件の調査を継続するため、シリア入りした。前回のミッションは、レバノン自らが実施した調査について、重大な不備があるとするとともに、シリアが事件後の政治緊張に主な責任があると指摘した。

*イスラエルのガザ撤退完了を受けて、アナン事務総長は声明を発して、この撤退および、
撤退実現のうえで、イスラエルとパレスチナ間にみられた協力・調整努力がロードマップ・プランの再活性化につながるよう期待感を表明した。

*南極条約に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は、密漁や観光、生物資源調査、気候変動、オゾン層破壊が拡大し、南極に大きな負担がかかっているとし、政府に対し、南極保護の努力を継続するよう訴えた。

*コンゴ民主共和国東部の紛争を逃れ、タンザニアに流出した難民15万人の一部が来月、祖国の安全地域に帰還する。UNHCRが本日、明らかにした。

2005年9月9日

*世界サミット:成果文書、間に合わない恐れに、事務総長が懸念
*イラク・プログラム不正調査報告:内部監査部がフォローアップへ
*アデン湾でソマリア難民死:UNHCR、密輸食い止め訴える
*モザンビーク飢餓:WFP、国際社会に1900万ドル緊急資金拠出求める
*ピン総会議長、DPI/NGO年次会合で演説
*第58回DPI/NGO年次会合の閉幕にあたり、アナン事務総長は演説し、世界サミットの成果文書に関する合意が数日後に迫った開催日に間に合わない恐れがあると懸念を示した。

*イラク石油食糧交換プログラムの不正疑惑に関する調査報告発表を受けて、国連管理局はこのたび、内部監査部(OIOS)に対し、この報告のフォローアップとして、調達分野で何らかの措置を講じることが必要かどうか検討するよう要請した。

*密輸船でアデン湾をソマリアからイエメンへ渡ろうとする多くの人々が途上で死亡している事態を受けて、グテレス難民高等弁務官はこのたび、国際社会に対して、難民密輸を食い止めるための緊急行動を訴えた。

*世界食糧計画(WFP)はこのたび、モザンビークで飢餓の危機に直面する数十万の人々を救うべく、国際社会に対し、1900万ドルの緊急資金拠出を求めた。

*ピン総会議長はDPI/NGO年次会合で演説し、貧困との闘いに最も必要なのは集団的な行動であるとの旨を強調した。

2005年9月8日

*ハリケーン・カトリーナ:国連、援助拡大
*イラク・プログラム不正疑惑:国連、最終報告勧告実施へ
*事務総長、全職員に書簡。信頼の回復訴え
*事務総長、ミレニアム開発目標の達成訴え
*イラク人権状況報告、発表
*ハリケーン・カトリーナの被災者に対し、国連は援助を拡大している。現地においては、3つの国連援助チームが米国政府と協力し、WFP、WHO、ユニセフはNGOを通じ、援助物資を搬送する準備を始めている。

*イラク石油食糧交換プログラムの不正疑惑に関する最終調査報告の提出を受けて、国連スポークスマンStephane Dujarricは本日、記者ブリーフィングし、国連としては、報告の勧告を実施に移すべく、内部監査委や倫理事務所の創設など、すでに行動を取り始めているとの旨を明らかにした。

*アナン事務総長はすべての国連職員に書簡を送付し、イラク石油食糧交換プログラムをめぐる不正によって傷ついた国連の信頼性を回復すべく、全力を傾注するよう訴えた。

*ニューヨーク国連本部で本日開催された連帯都市市長サミットや世界国会議長会議で、アナン事務総長は演説し、世界の都市当局や国会議員らがミレニアム開発目標を達成するうえで、重要な役割を果たすよう訴えた。

*イラクにおける人権状況報告、発表。カジ事務総長特別代表は、裁判外処刑、不必要に過度な武力行使、逮捕状なしの大量拘束、治安活動における強制立ち退きなど、イラクにおける人権侵害状況について懸念を表明した。

2005年9月7日

*イラクプログラム不正疑惑:事務総長、国連改革の重要性指摘
*成果文書草案:総会コアグループ、討議を継続
*世界各国首脳に、「人間開発報告2005年版」を配布
*イラクプログラム不正疑惑:ボルカー委員長、国連の信頼回復を訴え
*エチオピア/エリトリア:事務総長、UNMEEの任期延長を勧告
*イラク石油食糧交換プログラム不正疑惑に関する最終調査報告がこのたび、調査委員長のポール・ボルカー氏から安保理に対して提出された。アナン事務総長は安保理で演説し、国連の管理の在り方を改革する重要性を強調した。

*総会コアグループは本日も引き続き、世界サミットの成果文書草案を完成させるべく、討議を行った。アナン事務総長は記者団に対し、成果文書が骨抜きにならないよう期待する旨を述べた。

*UNDPは本日、「人間開発報告2005年版」を刊行した。国連加盟国191カ国首脳に対し、それぞれの代表部を通じて届けられた。報告は、ミレニアム開発目標を達成するうえで、資金と政治的意思が欠如しているとの旨を指摘した。

*イラク石油食糧交換プログラム不正疑惑・独立調査委(IIC)のポール・ボルカー委員長は安保理に最終調査報告を提出するにあたって、国連事務局を批判するとともに、加盟国と安保理も責任を共有する必要を指摘し、ユニークな機関である国連の信頼性を回復する緊急性を強調した。

*国連エチオピア・エリトリア・ミッション(UNMEE)に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は安保理に対し、UNMEEの任期を来年3月中旬まで延長するよう勧告するとともに、国際社会に対し、エチオピア、エリトリア両国を建設的対話に仕向けるよう求めた。

2005年9月6日

*グローバル・エイズ基金、40億ドルの資金拠出誓約受ける
*ハリケーン・カトリーナ:国連、機関横断型の3チーム立ち上げ
*UNCTAD貿易開発報告2005年、記者発表
*世界サミットまで、あと一週間
*コンゴ選挙に向けて、安保理、MONUC規模拡大
*グローバル・エイズ結核マラリア基金は本日、ロンドンで、基金補充会合を開催し、2006/2007年の2年間に対し、40億ドル近くの資金拠出誓約を受けた。来年6月の次回会合において、70億ドルの目標を達成することが期待される。

*OCHAによれば、国連は米国でハリケーン・カトリーナの被害を受けた人々を援助すべく、機関横断型の3チームを立ち上げた。

*先週末、国連貿易開発会議(UNCTAD)のスパチャイ新事務局長はロンドンで、「貿易開発報告2005年」の記者発表を行い、開発途上国が商品価格上昇や国際取引の増加の利益を享受できるよう支援する行動を呼びかけた。

*世界サミット(14-16日)まで、あと一週間。総会コアグループは成果文書草案を仕上げるべく、本日も活発な討議を行った。

*安保理は決議1621を全会一致で採択し、来年実施が予定されるコンゴ民主共和国全土に及ぶ選挙の準備と実施をカバーすべく、MONUCの規模を一時的に拡大した。

2005年9月4日

*ハリケーン・カトリーナ被災:米国、国連の支援受け入れ表明
*バグダッド将棋倒し事故:国連、援助物資など提供
*イラク政府、死刑執行へ:UNAMI、遺憾の意(9/3)
*ハリケーン:事務総長、米大統領に援助の申し出(9/2)
*「文明の同盟」:アナン事務総長、ハイレベルグループ立ち上げ(9/2)
*米国政府はこのたび、ハリケーン・カトリーナによる被災者援助について、国連の支援を受け入れるとの旨を表明した。OCHA、WFP、WHO、ユニセフ、UNHCRなどが必要な人員や物資の提供にあたる。

*先週のバグダッドにおける将棋倒し事故を受け、国連は現在、イラク政府、赤新月社と協力し、数多くの被災者に対し、食糧など必要物資を届けている。

*イラク政府が死刑執行を決めたことについて、UNAMIは国際的潮流に鑑み、イラク政府に対し、死刑を廃止するよう促した。

*アナン事務総長はブッシュ米大統領に電話し、ハリケーン・カトリーナ被災者への国連の援助の申し出を行った。

*スペインとトルコが「文明の同盟」を設置し、異なる信仰や伝統に対する相互理解を育成する構想を提案したのを受けて、アナン事務総長はこのたび、このイニシアチブを進めていくためのハイレベル・グループを立ち上げた。

2005年9月1日

*バグダッド将棋倒し事故:UNAMI、緊急酸素器材や医薬品搬入
*ハリケーン・カトリーナ:国連、被災者援助の用意の申し出
*ソマリア人権独立専門家、視察訪問終える
*UNAIDSの名をかたるEメイル詐欺に注意
*世界の麻薬取引:事務総長報告、発表
*イラク・バグダッドのイスラム教巡礼者の将棋倒し事故で1000人近い死者がでたが、UNAMIはこのたび、現地に緊急酸素器材や医薬品を搬入し始めた。

*ハリケーン・カトリーナが米メキシコ湾岸地域を襲い、多大な被害を及ぼしたことから、緊急援助調整官はボルトン米・国連大使に対し、書簡を送付し、国連に被災者援助の用意がある旨を申し出た。

*ソマリアの人権状況に関する独立専門家Ghanim Alnajjar氏はこのたび、ソマリア視察訪問を終えるにあたり、ケニアの首都ナイロビで記者会見し、同国の市民社会台頭、人権伸張に歓迎を表明するとともに、政界、経済界、宗教界の指導者たちに対し、人権活動家やメディアへの攻撃をなくすよう努力を求めた。

*国連エイズ合同計画(UNAIDS)の名をかたって、寄付金を求める偽装Eメイルが配信されている事態を受けて、UNAIDSはこの詐欺行為を非難するとともに、このEメイルを受信しても騙されないよう警告を発した。

*世界の麻薬取引に関する事務総長報告、発表。同報告において、アナン事務総長は不正栽培の根絶と代替作物の開発に大きな進展がみられる一方で、3220億ドルに上る世界麻薬取引との闘いでなすべき事が依然多いとの旨を指摘した。

2005年8月31日

*サミット成果文書:事務総長、総会コア・グループで演説
*FAO、鳥インフルエンザが野鳥で拡散する危険性を指摘
*ビエナール映画祭で、映画”All the Invisible Children”上映
*ソマリアのプントランドで子どもを学校に戻すプロジェクト
*安保理、コートジボワール協議
*アナン事務総長は、世界サミットの成果文書を作成する総会コア・グループ会合で演説し、「ミレニアム開発目標」が世界の経済社会問題を解決するうえで、先進国と途上国の合意形成の基盤であると指摘し、その重要性を強調した。

*FAOはこのたびローマ本部で記者会見し、アジア諸国を襲った鳥インフルエンザが野鳥飛来により、中東や応酬、南アジア、アフリカに広がりる危険性があるとの旨を指摘した。

*第62回ヴェニス・ビエナール映画祭で、「すべての見えざる子どもたち(All the Invisible Children)」と題する映画が上映されたが、WFPによれば、この映画は非識字、飢餓、搾取など、世界の貧しい子どもたちが直面する問題に光を当てるものである。

*ソマリアのプントランドにおいて、ユニセフやプントランド教育省などが協力し、就学年齢の子どもたちを学校に通わせようというプロジェクトをスタートして2ヶ月が経つが、すでに、5万7000人が登録を済ませた。

*安保理、コートジボワールについて協議。Pierre Schori事務総長特別代表は協議の場でブリーフィングした後、記者団に対し、同国における和平プロセスが国連の関与したグローバル的なものから、アフリカ連合(AU)の関与したアフリカ的なものへと移行しており、同国の人々がプロセスに責任を持たなければならない旨を指摘した。

2005年8月30日

*パキスタンのアフガン難民にあと9ヶ月滞在許可へ
*津波:シュワルツ特使、スリランカとインドネシアへ
*自然災害:被害は先進国、途上国の区別なく
*レバノン・ハリリ首相暗殺事件調査:容疑者特定
*事務総長、休暇きりあげニューヨークへ
*パキスタンにおいて、国境沿いのアフガン難民キャンプが明日、安全上の理由から閉鎖される。アフガニスタン、パキスタン両政府、および国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は現在、難民300万人に対し、自発的帰還プログラムの終わりまで、9ヶ月間の滞在許可を与えられるよう、公式合意の成立にむけて努力している。

*津波復興のための特使代理、エリック・シュワルツ氏は明日、スリランカとインドネシアを訪問し、10日間かけて、昨年12月の津波被害と復興の状況を視察する。

*ISDR事務局のブリセーニョ局長は本日、ジュネーブで記者会見し、ハリケーン・カトリーナによる米国南東部襲撃や中央ヨーロッパやスイスの洪水について、自然災害の影響は先進国、途上国の区別なく、誰もが受ける可能性があることを示しているとの旨を述べた。

*レバノンのハリリ首相暗殺事件を調査している国連独立調査委(UNIIIC)はこのたび、同国の情報安全関連諸機関の代表経験者3人と元国会議員1人を容疑者として特定した。

*アナン事務総長は休暇を途中できりあげ、本日、ニューヨークへ戻る。ピン総会議長を支援し、9月の世界サミットの成果文書をまとめあげる。

2005年8月29日

*アナン事務総長、ニジェール視察訪問から戻る
*ジンバブエ:国連と政府、資金拠出アピールへ共同委設置
*難民高等弁務官、スーダン南部の村を訪問
*津波被災者支援:ユニセフ、プロテニス選手協会に感謝
*コソボで殺害事件:特別代表、憶測やめるよう呼びかけ
*アナン事務総長はこのたび、ニジェール視察訪問から国連本部に戻り、フィナンシャル・タイムズ紙とル・モンド紙に寄稿し、アフリカで2000万人が飢餓のリスクに晒されていることを指摘し、緊急事態に対する早期警報体制の改善、予防の重要性、地域諸機関の強化、すべてのアクターの責任認識などを訴えた。

*ジンバブエにおいて、国連チームと政府担当者はこのたび、政府による立ち退き政策により困窮を余儀なくされている70万人を援助する資金拠出アピール案を練る共同委員会を設置することに合意した。

*グテレス難民高等弁務官、スーダンおよび、チャド/ケニア難民キャンプ視察訪問7日目。昨日、スーダン南部のヤリ村において、村民たちに語りかけ、先進国の政治指導者に対し、アフリカの人々の生活向上に向けて一層努力するよう訴えていくとの旨を述べた。

*ユニセフはこのたび、テニスプレーヤーで世界ランク1位のロジャー・フェデラーさんに対し、プロテニス選手協会(ATP)によるインド洋津波被災者支援プログラムへの資金調達努力に謝意を示し、記念の賞を贈呈した。

*コソボにおけるセルビア系住民2人の殺害事件をめぐり、さまざまな憶測が飛び交っている事態を受けて、ジェッセン=ピーターセン事務総長特別代表は事件現場を訪れ、その後、記者会見した。特別代表は無用な憶測をやめるよう呼びかけるとともに、政治指導者たちが警察に対し、事件の徹底調査の時間を与えるよう求めた。

2005年8月26日

*昨夜、コソボでセルビア系住民2人殺害(8/28)
*IAEA事務局長、イラン政府高官と会談
*ジンバブエ援助アピール:国連と政府、いまだ合意見ず
*ブルンジで内戦後初の大統領就任
*砂漠および砂漠化の国際年(2006年)、事務総長報告
*昨夜、コソボにおいて、セルビア系住民2人が殺害され、2人が負傷したことについて、ジェッセン=ピーターセン事務総長特別代表は非難声明を発し、犯人の徹底的捜査に全力をあげるよう訴えた。(8/28)

*IAEAのエルバラダイ事務局長はウィーンでイラン政府高官と会談、同国の核プログラムをめぐる問題の解決をめざして建設的な話し合いを行った。

*ジンバブエにおいて、人口余命が半減するなかで、政府の強制立ち退き政策によって、食糧危機、失業率やエイズ感染率の悪化が問題となっているが、国連は依然として、政府との間で、国際援助アピールに関する合意に達していない。エーゲラン人道問題担当事務次長が国連本部で記者会見し、語った。

*ブルンジにおいて、内戦後初の大統領として、ピエール・ンクルンジザ氏が本日、就任した。アナン事務総長は祝賀のメッセージを送り、同国の人々が前例のない移行プロセスを成功裏に終えようと強い決意を示したとの旨を述べた。

*砂漠および砂漠化の国際年(2006年)を前に、アナン事務総長は総会に対し、報告書を提出、アフリカなどにおける砂漠化の悪化を指摘し、より積極的な支援を呼びかけた。

2005年8月25日

*安保理、ハリリ首相暗殺事件調査委への支持表明
*貧困:国連経済社会局、豊かな国と貧しい国の格差報告
*クウェート人行方不明者存否:安保理、イラクの建設的関与歓迎
*事務総長報告、貧困やジェンダーに配慮した都市政策を求める
*開発と女性に関する事務総長報告、発表
*安保理は議長声明を発し、レバノンのハリリ首相暗殺事件調査委(UNIIIC)への支持を表明し、すべての国家および関係当事者に対し、情報提供を求めた。同委は、安保理決議(今年4月)で設置され、6月16日に機能をスタートしたもの。

*国連経済社会局はこのたび、「不平等の苦境(“The Inequality Predicament”)」と題する報告書を発表した。貧困の拡大、豊かな国と貧しい国の格差の広がりを指摘し、不平等解消の方策を提言している。

*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発し、クウェート人行方不明者の存否調査に対するイラク政府の建設的な関与を歓迎し、関係当事者が残る課題の解決に全力を尽くすことを確信しているとの旨を述べた。

*HABITAT II成果実施に関する事務総長報告、発表。ミレニアム開発目標が2020年までにスラム居住者1億人の生活向上を求めていることを指摘し、貧困やジェンダーの問題に配慮して、都市政策と行動計画を策定するよう求めた。

*開発と女性に関する事務総長報告、発表。グローバリゼーションがサービス部門などにおける雇用に対する女性の認識を高めた一方、職場における男女の役割は依然、硬直的で、女性の管理職への道は狭いとの旨を指摘した。

2005年8月24日

*アナン事務総長、ニジェール訪問2日目
*安保理、中東情勢に関する月例報告聴取
*「命のための水」国際の10年、事務総長報告
*コートジボワール:事務総長、不安定化停止訴え
*ダルフール避難民:誰も帰還を強制できない、とUNHCR
*アナン事務総長、ニジェール訪問2日目。タンジャ大統領と会談し、旱魃やバッタ大量発生による被害に苦しむ人々を援助すべく、同国政府や近隣諸国と協力する手段について話し合った。

*安保理、中東に関する月例報告を聴取。ガンバリ政治担当事務次長はブリーフィングし、イスラエル・ガザ撤退の第1段階がほぼ完了するなか、すべてのパレスチナ分派に対して、暴力拒絶と、平和的・民主的手段による目標達成を呼びかけた。

*「命のための水」国際の10年の記念諸活動に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は目標達成のためには、すべての関係者の持続的関与、協力と投資が必要であるとの旨を訴えた。

*アナン事務総長はコートジボワールのすべての政治指導者に対して、安定を崩す工作をやめるよう訴えた。

*グテレス難民高等弁務官はダルフール難民キャンプで演説し、スーダン政府による圧力があったとしても、誰も避難民を強制的に帰還させることはできないとの旨を述べた。

2005年8月23日

*アナン事務総長、二ジェールに到着
*アフガニスタン:安保理議長声明、テロ行為を非難
*アイルランドで人間の健康と生物多様性に関する国際会議
*ボランティア国際年:フォローアップ報告、発表
*パキスタンでアフガン難民キャンプ閉鎖期限近づく
*アナン事務総長は本日、ニジェールに到着。2日間、滞在し、旱魃や砂漠化、バッタ大量発生に対する国連の取り組みを視察する。

*アフガニスタンにおいて、議会選挙の準備が進むなか、安保理は議長声明を発し、政治プロセスの前進阻止をめざすテロ行為を非難するとともに、国際社会に対し、選挙支援に必要な資金の不足額3000万ドル近くを拠出するよう求めた。

*アイルランドにおいて、人間の健康に対する生物多様性の重要性に関する初の国際会議がスタートした。アナン事務総長は声明を発し、参加者に対し、ミレニアム開発目標達成に導く諸提案を行うよう促した。

*ボランティア国際年のフォローアップに関する事務総長報告、発表。同報告において、アナン事務総長は、ボランティアが現在ますますミレニアム開発目標の実現に向けて社会を前進させるものとして見られるようになっているとの旨を述べた。

*UNHCRによれば、パキスタン政府が設定したアフガン難民キャンプ閉鎖期限(8月31日)が近づくなか、KurramおよびBajaur地域において、帰還申請をする難民の数が急激に増えている。

2005年8月22日

*事務総長が明日、ニジェールへ
*スーダン政府、UNMISにヘリ墜落事故調査支援依頼
*アフリカの角:アーティサリ特使、事実調査をスタート
*ミレニアム開発目標:UNFPA、ラテンアメリカ地域進展報告
*コートジボワール:モンテイロ高等代表、初訪問終える
*アナン事務総長は明日、ニジェールへ向けて出発する。同国の人道状況に対し、国際的な関心を高める、また同国とその人々との連帯を示すことをめざす

*スーダン政府はこのたび、UNMISに対し、ガラン副大統領を乗せたヘリ墜落事故の調査支援を依頼した。UNMISは輸送および兵站支援を提供する予定。

*アフリカの角における人道危機に関する事務総長特使、マルティ・アーティサリ氏は本日、5年に及ぶ旱魃と2年間にわたるエチオピアとの国境紛争などの影響を受けるエリトリアの事実調査をスタートした。

*国連人口基金(UNFPA)はこのたび、ラテンアメリカ・カリブ地域におけるミレニアム開発目標の進捗状況に関する報告書を発表し、地域の保健衛生の向上措置を提案した。

*コートジボワールで10月選挙が近づくなか、アントニオ・モンテイロ国連高等代表はこのたび、11日間にわたる同国への初訪問を終えた。

2005年8月19日

*イラク:カジ代表、死刑執行回避を訴え(8/20)
*ギニアビサウ大統領選:安保理、最高裁決定受け入れ促す
*バグダッド国連事務所爆破テロ2周年
*アナン事務総長、ニジェールへ
*ブルンジ:ヌクルンジザ氏、新大統領に選出
*水曜日、イラクにおいて、副大統領が誘拐/殺人/レイプ容疑者3人を死刑に処する命令を下したことについて、カジ事務総長特別代表はこのたび声明を発し、同国政府に対して、処刑を行わないよう促した。(8/20)

*ギニアビサウ大統領選の結果について同国最高裁の判断が示されるのを前に、安保理は本日、議長声明を発し、選挙が成功裏に実施されたことを歓迎するとともに、候補者たちに対し、最高裁の決定を受け入れるよう促した。

*バグダッド国連事務所爆破テロ事件の2周年。ニューヨーク国連本部や世界各地の国連事務所において、この日を記念する催しが行われた。

*アナン事務総長は来週木曜日、ニジェールに向けて出発する。2日間滞在し、同国の砂漠化加速、旱魃の長期化、バッタ大量発生に対する国際的関心を高める。

*ブルンジにおいて、ピエール・ヌクルンジザ氏がこのたび新しい大統領に選出された。アナン事務総長は祝賀声明を発し、今後の課題解決における成功を祈る旨を述べた。

2005年8月18日

*コートジボワール:UNOCI代表、南アでAU仲介者と会談
*アフガニスタン:UNFPA、女性の早期婚に関するワークショップ
*アナン事務総長、ガーナのミレニアム・エクセレンス賞を受賞
*国連改革:アラタス特使、ミャンマーで政府高官と会談
*コンゴ民主共和国:MONUC、選挙委に車両やヘリなどを提供
*UNOCI代表は南アフリカでのAU仲介者との会談を終えて、コートジボワールに戻った際、記者団に対し、同国の和平プロセスが進まない客観的な理由はないも見あたらないとの旨を述べた。

*UNFPAはアフガニスタンの女性問題担当省と協力し、21日と22日の両日、カブールにおいて、同国における早期婚の問題に関するワークショップを開催する。

*アナン事務総長は明日、ガーナのミレニアム・エクセレンス賞を受賞する。同賞は5年に一度、世界平和や貧困/疾病の根絶に大きく寄与したガーナ国民に贈られる。

*国連改革の事務総長特使を務める、元インドネシア外相のアリ・アラタス氏はミャンマーの外相ら、政府高官と会談し、総会議長による成果文書草案などについて話し合った。

*コンゴ民主共和国において、MONUCは現在、来年の選挙実施を支援すべく、独立選挙委員会に対し、車両や飛行機、ヘリなどを提供し、必要物資の輸送を可能にしている。

2005年8月17日

*ニジェール飢餓:ユニセフ、ポリッジ供給やワクチン投与(8/18)
*ベルギー、WFPに500万ユーロ寄付(8/18)
*バグダッドで爆弾テロ:事務総長、非難声明
*コートジボワール西部でUPERGOやAP-WEなど武装解除へ
*中央アフリカ地域:安全保障問題に関する常設アドホック委、報告
*旱魃に襲われるニジェールの飢餓危機への国際社会の対応の最先端において、ユニセフは現在、栄養不足の子どもたちにポリッジ(粥)を供給するとともに、疾病予防ワクチンを投与している。(8/18)

*ベルギーはこのたび、WFPに援助資金を拠出。現在のメディアの関心対象、ニジェールに加えて、コンゴ民主共和国、タンザニア、マリ、南スーダン、ジンバブエ、マラウィの放置された危機地域への緊急食糧援助を可能にすべく、500万ユーロを寄付した。(8/18)

*バグダッドで爆弾テロが発生し、少なくとも43人が死亡し、数多くの人々が負傷した。アナン事務総長はこのテロを強く非難するとともに、犠牲者の遺族に対し、深い哀悼の意を表した。

*コートジボワール西部において、UPERGOやAP-WEなど武装勢力が来週水曜日、武装解除をスタートする計画に合意した。UNOCIはこのコミットメントに歓迎の意を表明した。

*中央アフリカにおける安全保障問題に関する常設アドホック委員会について、アナン事務総長はこのたび、報告書を発表した。報告によれば、アドホック委員会は地域の傭兵やその他の問題に焦点を当て、調査や情報交換を継続的に行っているが、事務総長は委員会に対し、長期的な平和と安定および開発を確保すべく、より具体的な行動を促した。

2005年8月16日

*イラク憲法起草:カジ代表、8月22日までの完了訴え
*イスラエルのガザ撤退:WFP、パレスチナ人に対する食糧備蓄
*ルワンダ刑事裁判所:茶産業管理組織の元統括者、出頭
*難民に対する敵対的報道是正へ、ロンドン・ローカル・プレス賞
*ダルフール:新たな暴力や略奪行為の発生、UNMIS発表
*8月15日の当初の期限を過ぎたイラク憲法草案づくりについて、ガジ事務総長特別代表は全当事者と指導者たちに対し、新たに期限とした8月22日までに完了するよう訴えた。

*イスラエルのガザ撤退に伴う食糧配給に対する障害や情勢の不安定化の恐れに備えて、WFPはこのたび、パレスチナ人に対する食糧を10月末分までガザ地区の倉庫に備蓄したとの旨を発表した。

*ルワンダの茶産業管理組織の元統括者、Michel Bagaragazaがこのたび、ルワンダ国際刑事裁判所に出頭した。1994年当事のジェノサイドの罪に問われていた。

*ロンドンの一部の新聞が難民たちについて、敵対的な記事を頻繁に掲載をしている事態に対応し、UNHCRは同市当局やジャーナリストたちとともに、初のロンドン・ローカル・プレス賞をスタートし、難民たちの市に対する貢献に関心を高めることとした。

*スーダン・ダルフールの難民キャンプにおいて、あらたな暴力や略奪行為が発生している。UNMISが本日、明らかにした。

2005年8月15日

*イスラエル、ガザ/西岸北部から撤退スタート
*インドネシア政府と自由アチェ運動、紛争終結の了解覚書署名
*事務総長、国連調達システムに関する全面的管理見直しへ
*国際海底機構、キングストンで2週間会期を開始
*ケマル・デルビシュUNDP総裁、就任
*イスラエルのガザ/西岸北部からの撤退、スタート。アナン事務総長はこの撤退プロセスを注意深く見守りながら、カルテット特使、ジェームズ・ウォルフェンソン氏の調整努力の成果のうえに、平和的および円滑な進展がみられるよう期待感を表明した。

*ヘルシンキにおいて、インドネシア政府と自由アチェ運動が30年に及ぶ紛争終結のための了解覚書に署名した。アナン事務総長はこれを歓迎し、この覚書が包括的な合意であることを評価するとともに、元フィンランド大統領のマルティ・アーティサリ氏の仲介努力に賞賛の念を表明した。

*イラク食糧交換プログラム不正疑惑に関する独立調査委および国連内部監査部(OIOS)が不正取引の実態を明らかにしたのを受けて、アナン事務総長は、国連の調達システムに関する全面的な財務的/内部的管理の見直しを、外部の独立コンサルタント会社に委託した。この見直しは9月末に完了する予定。

*国際海底機構はジャマイカ・キングストンの本部において、2週間の会期をスタートした。各国の境界を越える深海底の鉱物資源に関する規制について話し合う。

*トルコの元財相ケマル・デルビシュ氏が本日、UNDP総裁に就任した。今年4月にアナン事務総長から指名を受け、総会が5月、これを承認していた。なお開発援助を受ける国の出身者がUNDP総裁となるのは初めて。

2005年8月12日

*コートジボワール:UNOCIの移動自由阻止
*IAEAチーム、イランへ
*スリランカ外相殺害:事務総長、強く非難
*障害者権利条約に関するアドホック委、主要条項に合意
*非人道兵器条約締約国会議:政府専門家グループ、第11会期
*コートジボワールの政府支配下にある南部地域において、UNOCIの移動が阻止されたと伝えられることについて、アナン事務総長は遺憾の意を表明し、同国の人々に対し、和平プロセスを阻害する行動を慎むよう訴えた。

*IAEAチームは本日、イランのウラン濃縮プログラムに関して残る課題について話し合うべく、同国に向けて出発する予定。昨日、IAEA理事会はイランに対し、ウラン転換再開の決定を翻すよう求めた。

*スリランカ外相が同国の首都コロンボで殺害された。アナン事務総長は声明を発して、遺族に弔意を示すとともに、事件を強く非難し、犯人を逮捕し、裁判にかけるよう求めた。

*障害者の権利条約に関するアドホック委はこのたび、第6会期において、教育や子どもの障害者、アクセシビリティーなど、主要な条項に関して合意に達し、終了した。

*非人道的兵器条約の締約国会議の政府専門家グループはこのたび、第11会期を終了した。会期中、地雷、手榴弾、ブービートラップなどの兵器の人道リスク軽減の方策について、話し合った。

2005年8月11日

*イラク憲法起草:事務総長、ヴィジョンと政治的意思を求める
*IAEA、イランに対し、転換活動再開決定を覆すよう求める
*イラク:安保理決議1619、UNAMIの任期を一年間延長
*安保理改革:アナン、NHKインタビューで、弾みの維持訴え
*コンゴ民主共和国:安保理、フランス決議案を協議
*アナン事務総長はスポークスマンを通じて声明を発して、イラクにおけるすべての政治/宗教指導者および市民社会リーダーたちに対し、今後数日間で、新憲法草案に関する合意を成立させるべく、ヴィジョンと政治的意思を発揮するよう求めた。

*IAEA理事会は決議を採択し、イランの核計画について、依然未解決な問題が残っていることに留意し、同国に対し、ウラン転換活動再開決定を覆すよう求めた。

*安保理は決議1619を全会一致で採択し、国連イラク・ミッション(UNAMI)の任期を一年間延長した。イラク政府の要請があれば、安保理は一年以内に、UNAMIの任務に関する見直しを行うものとした。同ミッションは2003年8月14日、安保理決議1500によって設置された。

*アナン事務総長はNHKとのインタビューにおいて、安保理改革が9月のサミットで実現できなかったとしても、今の弾みを失わずに年末までの実現をめざすよう促した。また、今年3月の改革提言で訴えたそのほかの改革についても、進展を図る重要性を繰り返した。

*安保理は本日、非公開協議を開催し、コンゴ民主共和国における憲法に関する国民投票や選挙について、フランスが提出した決議案を協議した。今月の議長を務める大島大使が記者団に語った。

2005年8月10日

*イラン、ウラン転換施設の封印解除
*イラク不正疑惑:独立調査委、第3回暫定報告発表
*ハイチ:MINUSTAH、誘拐事件減少に務める
*ブルンジ:IMC、第31回(最終定期)会合を開催
*トルクメニスタン政府、タジキスタン難民に市民権付与
*イランがウラン転換施設のIAEA封印解除。数時間後、安保理メンバーとの月例昼食会を終えたアナン事務総長は記者団に対し、イランとEU3国から、交渉継続の意向の示唆を受けたとの旨を述べた。

*イラク石油食糧交換計画の不正疑惑に関する独立調査委が昨日、第3回暫定報告を発表、同計画担当のべノン・セバン元事務次長とアレクサンドル・ヤコブレフ調達担当官(当時)が不正に関与したとの結論をだした。アナン事務総長は安保理メンバーとの月例昼食会後、記者団に対し、国連が今後、腐敗防止のため全力を尽くす旨を述べた。

*ハイチにおいて、MINUSTAHは巡回活動を続けて、誘拐事件をなくすよう務めており、先月中旬に比べると、誘拐件数は大きく減少している。ブラジル部隊が昨日、不審な集団に近づいたところ、前日に誘拐された30代男性を置いて逃げ去った。MINUSTAH代表が本日、記者会見で語った。

*ブルンジの和平/和解のためのアルーシャ合意実施監視委(IMC)が8-9の両日にわたり、ブジュンブラで第31回(最終定期)会合を開催した。会合の終わりに、キャロライン・マッカスキー事務総長特別代表は記者団に対し、9月の選挙プロセス終了以降も、新生政府を継続支援していく決意を述べた。

*トルクメニスタン政府がこのたび、1万人を超えるタジキスタン難民に対し、同国市民権を与えたことについて、UNHCRは本日、賞賛の念を表明した。

2005年8月9日

*朝鮮半島非核化6者協議:アナン、相互尊重の精神を歓迎
*IAEA、イラン核計画の問題を協議
*イラク:憲法草案起草期限迫る
*ニジェール:初の大規模食糧配給スタート
*カリブ地域に保健ニーズの明確化改善の必要、とPAHO
*朝鮮半島の非核化をめぐる第4回6者協議において「相互尊重の精神」がみられたことについて、アナン事務総長は声明を発し、賞賛の意を表明した。

*IAEA理事会は本日、仏独英の要請に応じ、会合を開き、イラン核計画の問題を協議した。昨日、イランはウラン転換活動を再開した。

*イラク憲法草案起草期限(8月15日)が迫る中、カジ事務総長特別代表は同国移行政府のジャファリ首相と協議した。また、政治担当事務次長補Tuliameni Kalomoh氏から情勢報告を受けた安保理は、国連の支援を再確認した。

*ニジェールに対する支援金がようやく集まりはじめ、昨日、村落レベルで、初の大規模な食糧配給を実施した。今後2ヶ月の間に、全体で250万人に対する食糧提供につなげていく。

*汎米保健機関(PAHO)はこのたび、カリブ地域の保健大臣たちの同機関訪問に際して、同地域の輸送/インフラが改善したと述べたが、同時に、情報/ニーズ明確化システムを向上し、保健衛生サービスを強化する必要があるとの旨を指摘した。

2005年8月6日

*クック前英外相、死去
*広島平和記念式典:アナン事務総長、メッセージ
*ロビン・クック前英外相、死去。アナン事務総長は同氏との長年にわたる協力を振り返り、その外交術に敬意を払うとともに、悲しみと哀悼の意を表明した。

*広島、60回目の原爆の日を迎える。アナン事務総長は広島平和記念式典にメッセージを寄せて、核兵器がテロリストや非国家アクターの手に渡るのを防ぐため全力をあげるよう訴えた。

2005年8月5日

*ニジェール飢餓危機:改善の見極めに2ヶ月必要
*スーダン:ハルツーム静穏、夜間外出禁止令続く
*イラク:事務総長、UNAMIの任期延長を勧告
*国連人道問題事務次長補Margareta Wahlstrom氏は国連本部で記者会見、旱魃とバッタ発生に苦しむニジェールへの援助拡大要請について明確に説明し、飢餓危機が改善したかどうかを見極めるには、あと2ヶ月間程度が必要であるとの旨を述べた。

*スーダンのガラン第1副首相の告別式を前に、UNMISは首都ハルツームが静穏を保っているものの、夜間外出禁止令は依然、解かれていないとの旨を報告した。

*アナン事務総長は安保理に対し、書簡を提出し、国連イラク・ミッション(UNAMI)の努力に言及するとともに、その任期を来年8月まで延長するよう勧告した。

2005年8月4日

*モーリタニアでクーデター。事務総長、非難声明
*スーダンの首都および南部で静穏回復、とUNMIS報告
*ニジェール飢餓危機:国連、緊急アピールを8100万ドルに増額
*安保理決議1618、テロリストのイラク流出入阻止求める
*ユニセフ:ディック・ヘイワード氏死去、享年90歳
*モーリタニアでクーデターが発生。アナン事務総長は声明を発し、非難するとともに、人権尊重と法の支配の必要を訴えた。

*UNMISはこのたび、スーダンの首都ハルツームおよび南部地域で緊張が和らぎ、静穏が回復したとの旨を発表した。この3日間、第1副大統領のヘリ墜落死の後、暴動が続いており、アナン事務総長と安保理がそれぞれ、静穏を求めていた。

*ニジェールに対する援助資金拠出の状況が悪く、同国の飢餓危機が深刻化しているなか、国連は当初の緊急アピールで求めた資金額を増やし、最も脆弱な立場にある270万人への食糧援助のため、約8100万ドルの拠出を求めた。

*安保理は決議1618を全会一致で採択、イラクにおける最近の一連のテロ襲撃事件を非難し、加盟国に対し、テロリストたちのイラク流出入を食い止め、政治プロセス崩壊を阻止するよう訴えた。

*ユニセフで32年間勤めたベテラン職員、「ディック」・ヘイワードがこのたび、ニューヨークのロング・アイランドで死去した。享年90歳だった。元オーストラリア外交だった、ヘイワード氏は1949年にユニセフ事務局次長となり、その後、1975年には、事務次長補のランクで、上級次長補に昇進し、1981年までその職にあった。

2005年8月3日

*スーダン暴動継続、特別代表らが静穏を呼びかけ
*ニジェール飢餓危機:国連諸機関、緊急対策資金を倍増
*IAEA、イランに対し、転換再開待つよう訴え
*コンゴ民主共和国:国内避難民が自発的帰還
*アフリカのバッタ発生:FAO、最新情報を発表
*スーダン第1副大統領が先日墜落死してから、首都ハルツームにおいて、暴動や略奪が続いている。アナン事務総長とプロンク事務総長特別代表はそれぞれ、同国の人々に対し、静穏を呼びかけた。

*この数週間で、ニジェールの飢餓危機が悪化しておりことから、WFPやユニセフなど、国連援助諸機関は緊急対策資金の額を倍増して、7500万ドル近くの拠出を国際社会に要請した。

*IAEAはこのたび、イランに対し、ウラン転換施設における監視装置設置が済むまでの間、転換作業を再開しないよう求めた。

*コンゴ民主共和国東部のいて、治安が確立したことから、5000人を上回る国内避難民が故郷へと自発的帰還をし始めている。OCHAが本日、明らかにした。

*FAOはこのたび、アフリカのバッタ大量発生に関する最新情報を発表し、昨年に比べてバッタの発生量は少ないものの、警戒が必要であるとして、徹底した調査の継続を訴えた。

2005年8月2日

*安保理公開会合、スーダン情勢を討議
*イラン:事務総長、EU提案受諾前の核活動再開せぬよう訴え
*8月の安保理議長は日本:大島大使、記者ブリーフィング
*ハイチ:MINUSTAH、児童保護訓練スタート
*次期総会議席くじ引き、議場一列目にタイ
*安保理公開会合、スーダン情勢を討議。会合の終わりに議長声明を発し、ジョン・ガラン副首相の死によって、スーダンの人々の正義と尊厳を求める闘いが揺らぐことがないよう訴えた。また国際社会に対し、同国の和平プロセス強化を支援するよう求めた。

*イランのウラン転換再開通告をめぐり、アナン事務総長はこのたび、イランに対して、外交解決をめざしたEU提案を受諾する前に核活動を再開することがないよう訴えた。

*8月の安保理議長は日本。大島賢三大使は本日、国連本部で記者ブリーフィングし、今月の議題は比較的少ないが、イラクやアフガニスタン、中東など、主要な国際事項について、しっかり取り組んでいくとの旨を述べた。

*ハイチにおいて、MINUSTAHは児童保護に関する訓練コースをスタートするとともに、来る選挙にたつ政党に対し、今後の活動で子どもを中心に据えるよう訴えた。

*次期総会で議場一列目に座る国を決める抽選が行われ、タイが選ばれた。今総会では、セントキッツネイビスがくじにあたり、演壇の右側に席をとった。そのほかの国はアルファベット順に座り、慣習で決まった順番で演説を行うことになっている。毎年、ブラジルが最初の演説国で、国連本部のホスト国である米国が2番目に演説する。

2005年8月1日

*スーダン:第1副首相がヘリ墜落で死亡
*ジンバブエ:事務総長、大統領からの訪問招請を原則受諾
*イラン、ウラン転換再開をIAEAに通告
*コンゴ民主共和国:MONUCインド部隊、医療キャンプ設置へ
*ニジェール:ユニセフ、援助拡大/フランス、物資を提供
*スーダンにおいて、ジョン・ガラン第1副首相が乗ったヘリコプターが墜落し、同副首相は死亡した。アナン事務総長は声明を発し、すべての当事者に対し、同国政府と同国南部の反政府勢力間の包括和平協定(CPA)の履行に全力をあげ、ガラン氏の遺志を継ぐよう訴えた。

*アナン事務総長はこのたび、ジンバブエのムガベ大統領からの同国訪問招請を原則受諾した。しかし、国連スポークスマンは本日、記者ブリーフィングにおいて、同国における人々の苦境緩和や社会経済および政治的課題の解決という目的を達成するためには、実際の訪問の計画は慎重に練らなければならない、との旨を述べた。

*イランがこのたび、IAEAに口上書を提出し、ウラン転換を再開する意向を伝えた。これに対し、IAEAは本日、イランに対し、EUとの交渉を継続し、査察を妨げるような行動をとらないよう求めた。

*コンゴ民主共和国の北キブにおいて、MONUCのインド部隊が“Operation Dove Flight”というオペレーションの一環として、医療キャンプを設置し、先月再燃した紛争の犠牲者への援助を改善する活動を計画している。

*ニジェール、食糧不足危機に直面。国連児童基金(ユニセフ)が同国に対する緊急援助を拡大することを決定するなか、フランス政府は同基金に対して、1.7トン規模の医薬品や援助物資を無償提供した。

2005年7月29日

*アフガン:カジ特別代表、タリバニ大統領と会談(7/31)
*レバノン新政府発足:事務総長、歓迎の意(7/30)
*ダルフール:人権高等弁務官、レイプや性暴力に関する報告
*アルブール人権高等弁務官、人権理事会創設の必要訴え
*安保理:UNIFILやUNOMIG任期延長など決議4本
*カジ事務総長特別代表はアフガニスタンのタリバニ大統領と会談し、政治移行プロセスの支援などについて話し合った。(7/31)

*レバノン新政府が首相信任投票を経て正式に発足したことについて、アナン事務総長は歓迎の意を表明するとともに、同国の安定を強固にすべく、国連が全面的に支援する決意を示した。(7/30)

*国連はこのたび、スーダン・ダルフールに関するあらたな報告書を発表し、ダルフールにおいて、法執行担当者や軍人を含め、武装した者たちがレイプや性暴力を継続しており、その一方で、同国政府当局には、犯人に説明責任を追求する能力と意思が欠如しているとの旨を報告した。この報告書は、人権高等弁務官事務所(OHCHR)のイニシアチブで作成されたもので、その題名は「性的暴力の犠牲者に対する正義へのアクセス(Access to Justice for Victims of Sexual Violence)」。

*アルブール人権高等弁務官は本日、ニューヨーク国連本部で記者会見し、人権諸条約の履行状況が芳しくない状況を指摘し、人権理事会の創設の重要性を訴えた。

*安保理は本日、4本の決議を採択し、国連レバノン暫定軍(UNIFIL)、国連グルジア監視団(UNOMIG)の任期をそれぞれ半年間更新するとともに、コンゴ民主共和国に対する武器禁輸を1年間、また、対アルカイダ/タリバン制裁措置を17ヶ月間延長した。

2005年7月28日

*IRA、武装闘争停止/武装解除へ。事務総長が歓迎
*ハイチ:MINUSTAH、多くの課題解決に緩やかな進展
*事務総長、キルギスタン当局にウズベク難民送還停止訴え
*ジンバブエ:千人単位の人々、依然として住居を喪失
*イスラエル/パレスチナ和平交渉への女性参加へIWC設置
*IRAがこのたび、武装闘争の停止と武装解除を決めたことについて、アナン事務総長は歓迎の意を表明するとともに、すべての当事者に対し、この好機を捉え、聖金曜日協定(Good Friday Agreement)を強固なものとするよう訴えた。

*ゲーノ平和維持活動担当事務次長は本日、ハイチにおいて、MINUSTAHが多くの課題解決に緩やかな進展をみせていると述べる一方、都市部の治安対策では必要な専門的能力を欠いているとの旨を指摘した。安保理非公式協議後、記者団に対し、語った。

*アナン事務総長はこのたび、キルギスタン当局に対して、ウズベキスタン難民たちを、拷問を与える恐れがある祖国に強制送還しないよう訴えた。

*国連幹部たちがジンバブエ政府に対し、スラム住居の取り壊し停止を要請しているにもかかわらず、千人単位の人々が住居を失っており、援助物資の搬送量は引き続き、ニーズを越えてしまっている。ユニセフ駐在代表が本日、現状を報告した。

*7月26日-28日、トルコでの国連主催会議に参集した、パレスチナ、イスラエルの女性指導者、そして、そのほかの国際的女性指導者は、中東和平交渉への女性完全参加の保証をめざし、初の「国際女性委員会(IWC)」の設置を決めた。

2005年7月27日

*イラクでアルジェリア外交官殺害:事務総長、非難声明
*ジンバブエのスラム取り壊し:国連特使、安保理でブリーフィング
*コートジボワール:衝突事件の証拠なし、とUNOCI報告
*安保理、シャルムエルシェイクでのテロ事件非難
*「南アジアにおける人間開発:健康の挑戦」、発行
*イラクにおいて、アルジェリア外交官が殺害されたことについて、アナン事務総長は声明を発し、無辜の市民や外交官の殺害を非難するとともに、今年末までにテロ禁止条約を完成するよう訴えた。一方、安保理も議長声明を発し、この殺害事件を強く非難した。

*ティバイジャカ事務総長特使は本日、安保理非公開協議において、ジンバブエ政府によるスラム取り壊しについて、ブリーフィングを行った。

*コートジボワールの主要都市アビジャンの北部に位置する2つの町において、治安部隊と反政府勢力との間で大きな衝突事件があったとの知らせを受けて、UNOCIは現地に調査に入ったが、衝突事件の発生を示す証拠は何も見つからなかったとの旨を発表した。

*安保理は公開会合で議長声明を発し、エジプトのシャルムエルシェイクでのテロ襲撃を非難し、すべての国に対し、エジプト政府に協力し、犯人を逮捕し、裁判にかけるよう求めた。

*マブーブル・ハク人間開発センターの「2004年南アジアにおける人間開発:健康の挑戦」の発行記念式典が、ニューヨークのユニセフ・ハウスで催された。ユニセフのリマ・サラ事務局次長は演説し、世界の子ども3人が死ぬと、そのうち1人は南アジアで死んでいる、とし、報告書の統計に衝撃を覚えるとの旨述べた。

2005年7月26日

*DPRK核開発:6者協議再開、事務総長が歓迎の意
*安保理、子ども兵士禁止監視メカニズムを創設
*イラク憲法起草委にスンニ派メンバー戻る見込み
*7カ国外相が核不拡散政治宣言:事務総長、歓迎
*NEPAD支援:事務総長諮問パネル、報告書発表
*中国・北京で、朝鮮民主主義人民共和国の核兵器プログラムに関する6者協議が再開した。アナン事務総長は協議再会に歓迎の意を表明し、事務総長自身が関係者との協力を継続していくとの意欲を示した。

*安保理は本日、決議1612を採択、子ども兵士徴用の継続を非難するともに、子ども兵士禁止等の違反を監視、報告し、責任者を処罰するためのメカニズムを創設した。

*イラク憲法起草委にスンニ派メンバーが戻る見込みとなったことについて、アナン事務総長は歓迎の意を表明するとともに、イラクの政治移行に対する国連の支援継続を誓った。

*オーストラリア、チリ、インドネシア、ノルウェー、ルーマニア、南アフリカ、英国の7カ国外相が本日、核不拡散に関する政治宣言を発表し、9月の世界サミットへのインプットのため、総会議長に提出した。アナン事務総長は声明を発し、この7カ国イニシアチブが核不拡散/軍縮諸条約の遵守強化に関して、総会のコンセンサス合意につながるよう期待を表明した。

*アフリカ開発のための新たなパートナーシップ(NEPAD)への国際支援のための事務総長諮問パネルはこのたび報告書を発表し、民間セクターの創造性やダイナミズムを利用し、NEPADに対する国際支援を大きく拡大して、アフリカ開発の潜在的可能性を引き出すよう勧告した。

2005年7月22日

*エジプトで同時テロ:事務総長、非難声明(7/23)
*ジンバブエ住居取り壊し:事務総長特使、報告提出
*スーダン:プロンク特別代表、安保理でブリーフィング
*イラク憲法起草委、女性の権利制限へ
*安保理、中央アフリカに対する支援求める
*エジプトのシナイ半島における車爆弾による同時テロ発生の知らせに、アナン事務総長は「悲しみと憤り」を示すとともに、この一ヶ月に起こった全てのテロ行為をあらためて非難した。(7/23)

*ティバイジャカ事務総長特使はこのたび、アナン事務総長に対し、ジンバブエ政府による強制退去/住居取り壊しの問題に関する報告書を提出した。報告において、特使は、政府に対し、住居取り壊しを停止し、住居を失った人々への賠償を行い、政策実行者の責任を問うよう訴えた。この報告を受け取ったアナン事務総長は深い遺憾の意を示し、同国政府に対し、70万もの市民を悲惨な状況に陥れる不正義を即時にストップするよう訴えた。

*プロンク事務総長特別代表は安保理に対して、スーダン情勢に関するブリーフィングを行い、平和と安定に向けた確かな進展がみられるものの、同国がいまだ脆弱な状況にある旨を指摘した。

*国民議会憲法起草委がこのたび、新憲法の暫定草案に認められていた女性権利を制限し、イスラム法に基礎を置くものとしようとしていることについて、同国の女性たちが警告を発している。UNIFEMが本日、述べた。

*安保理は本日、公開会合で議長声明を発し、中央アフリカ共和国の新しい大統領や議会がいまだ脆弱であるとし、国際ドナーや金融機関に対し、寛大に支援するよう求めた。

2005年7月21日

*安保理、中東情勢に関する月例報告聴取
*紛争防止/市民社会の役割、国際会議閉幕
*グテレス難民高等弁務官、就任後初の記者会見
*パキスタンからアフガン難民帰還、250万人超え
*コソボにおける人身売買、3人に最高12年の禁固刑
*アルバロ・デソト中東和平プロセス特別調整官が本日、安保理で、中東情勢に関する月例報告を行った。イスラエル・パレスチナ関係を覆う不安や懐疑心について、イスラエル撤退や包括的解決への次のステップに関する明確な枠組みに関する合意の欠如が問題であるとの旨を指摘した。

*国連本部で3日間にわたって開かれていた、紛争防止における市民社会の役割に関する国際会議が本日、閉幕した。ガンバリ政治担当事務次長は閉幕の挨拶をし、紛争防止および平和構築の問題が開発と不可分に結びついているとの点を強調した。

*グテレス新国連難民高等弁務官は本日、ジュネーブ国連事務所で就任後初の記者会見を行い、不寛容や極端主義が高まりをみせるなか難民保護が一層困難となっていることから、政府、市民社会、メディアに対し、心の開放の奨励と極端主義と闘う努力を訴えた。

*UNHCRが本日発表したところによれば、タリバン政権崩壊後に始まった難民帰還計画で、パキスタンからアフガニスタンに戻った人々がこのたび、250万人を超えた。

*コソボにおける人身売買で逮捕されたアルバニア人3人がこのたび、最高12年の禁固刑の判決を下された。今回の容疑者3人に関する調査はUNMIK、コソボ警察および司法省、プリズレン地方検察局、KFOR軍事警察が協力して実施された。

2005年7月20日

*安保理、対テロ関連3委の委員長から報告聴取
*ジンバブエ強制立ち退き問題:事務総長特使報告
*国連内部監査部(OIOS)の新事務次長、初の記者会見
*紛争防止/平和構築における市民社会の役割、初の国際会議
*ニジェール食糧危機:国連の緊急援助アピール、3000万ドルへ
*安保理は本日、対テロ関連3委員会のそれぞれの委員長からの報告を聴取した。会合の終わりに、議長声明を発し、すべての国家に対し、テロ実行犯や団体、支援組織を捕捉し、裁くために全力をあげるよう訴えた。ブリーフィングを行ったのは対アルカイダ/タリバン制裁、反テロ、大量破壊兵器不拡散について、個別に担当する3つの委員会。

*ジンバブエにおける20万人超の強制立ち退き問題に関する事務総長特使、ティバイジャHABITAT事務局長はこのたび、同国への事実調査訪問について報告書を作成し、同国に送付した。この報告書は今週金曜日、あるいは来週月曜日に公表される予定。

*国連内部監査部(OIOS)を担当する新・事務次長、Inga-Britt Ahlenius氏が本日、国連本部で初の記者会見を行い、抱負を述べた。

*紛争防止/平和構築における市民社会の役割に関する初の国際会議が国連本部でスタート。会期は3日間。およそ600人が参加し、アフリカの将来やアラブ世界における紛争防止といった地域問題などに関する分科会が設けられ、活発な討論が行われる。

*ニジェールにおいて、昨年の旱魃やバッタ襲来による食糧危機が生じていることから、約250万人が一日一食も満足にならない状態となっている。そうしたなか、国連はこのたび、緊急支援要請アピールで求める金額を1600万ドルから3000万ドルとしたが、これまでのところ、そのうち拠出誓約がなされたのは1000万ドルのみ。

2005年7月19日

*イラク憲法起草委のスンニ派メンバー暗殺
*武力紛争防止:市民社会の役割に関するグローバル会議
*イラク:再建会議、指導部の役割の重要性を強調
*国連諸機関、500万ドルの資金拠出を緊急要請
*ハイチ/ブルンジ/ギニアビサウ:経社理アドホック委、協力継続求める
*イラク憲法起草委のスンニ派メンバー、Mijbil Sheikh al-Issa氏がこのたび、暗殺されたことについて、アナン事務総長は声明を発して、この犯罪行為を強く非難するとともに、この事件によって、起草委の仕事に支障が生じないよう希望を表明した。

*「武力紛争防止と平和建設における市民社会の役割に関するグローバル会議」が本日、国連本部で開幕した。市民社会から約600人のリーダーたちが参加する。アナン事務総長はメッセージを発し、市民社会が紛争予防においてパートナーとしての役割を果たすよう訴えた。

*ヨルダンで2日間にわたり開かれていた、国際イラク再建信託基金ファシリティー(IRFFI)の第4回ドナー会合が本日、終了した。会合は、再建において、イラク指導部が一層の役割を果たす重要性を強調した。

*WFPやUNHCRは本日、緊急資金拠出アピールを発出。タンザニアにおけるブルンジ/コンゴ難民への食糧配給が資金不足によって減少し、家族内暴力や性的搾取を引き起こしている他、難民たちがキャンプ外での不法就労で逮捕監禁される恐れを生んでいるとして、500万ドルの資金拠出を求めた。

*経済社会理事会、2005年会期を継続中。本日は、ハイチ、ブルンジ、ギニアビサウなど、紛争から立ち直りつつある、それぞれの国に関するアドホック・グループの議長たちが討論において、国際社会に対し、開発協力の継続を求めた。

2005年7月18日

*ジンバブエ住居取り壊し:事務総長、人権に一層の懸念
*安保理、HIV/エイズとPKOに関する会合
*イラク:事務総長、一連の自爆テロに非難声明
*インドネシア政府と「自由アチェ運動」、暫定和平合意
*UNIFEM副事務局長、紛争予防/解決における女性参加訴え
*ジンバブエにおける強制立ち退き/住居取り壊しをめぐる問題について、アナン事務総長は人権および人道的側面から、一層の懸念を表明した。

*安保理、HIV/エイズと平和維持活動要員について会合を開催。ゲーノ平和維持活動担当事務次長は冒頭のブリーフィングにおいて、国連平和維持活動がトータルで8万人近くの要員を擁するなか、国連諸機関が平和維持要員に対するエイズ感染予防に関する啓発活動に成果をあげていることを指摘するとともに、兵力提供国もまた自らの役割を果たすべきであると訴えた。
*イラクにおける最近の一連の自爆テロについて、アナン事務総長は声明を発し、これを非難するとともに、すべてのイラク人に対し、平和的手段によって、団結した、民主的で、豊かな国をつくるよう訴えた。

*昨日、インドネシア政府と「自由アチェ運動」が暫定和平協定に合意したことについて、アナン事務総長は暖かく歓迎する旨を表明し、双方に対し、決意とコミットメントの継続を訴えた。

*女性差別撤廃委員会(CEDAW)の会期が7月5日から22日まで続いているなか、国連女性開発基金(UNIFEM)のサンドラー副事務局長は国連本部で記者会見し、国際社会に対し、戦争と平和におけるジェンダーの側面を単に認識するに留まらず、紛争予防/解決における女性の参加を強化するよう訴えた。

2005年7月13日

*バグダッドで自爆テロ、事務総長が非難声明
*ケニアで武装集団が村落襲い、44人死亡
*コンゴ民主共和国東部の虐殺事件:安保理が非難声明
*ダルフール:反政府勢力が和平合意受け入れ姿勢
*国連特別報告者、ニジェールへの緊急援助求める
*イラクの首都バグダッドで自爆テロが発生し、数多くの子どもが死亡したことについて、アナン事務総長は声明を発し、市民に対する襲撃を強く非難した。

*ケニアにおいて、重武装した戦闘員が村落を襲い、44人が死亡し、特に、犠牲者の半数近くが子どもだったことについて、エーゲラン緊急援助調整官は非難声明を発した。

*コンゴ民主共和国東部村落で週末起こった虐殺事件について、安保理は議長声明を発し、この事件を非難した。また同国に対し、犯人の逮捕を求めるとともに、MONUCに対し、早急な調査を要請した。

*北ダルフール、エルファシェールへの2日間にわたる訪問から戻ったプロンク事務総長特別代表はこのたび、ダルフール地域の反政府勢力が政府との暫定合意を受け入れる姿勢を見せていることを明らかにした。

*Jean Ziegler特別報告者(食糧に対する権利担当)はこのたび、旱魃に苦しむニジェールからジュネーブに戻り、国際人権諸条約の締約国に対し、いかなる国であっても、飢餓に直面している場合、緊急援助を提供するよう訴えた。

2005年7月12日

*安保理、人道危機における自らの役割について討論
*総会、安保理改革討論をスタート
*コンゴ民主共和国東部で村民40人殺害
*ベイルートで車爆弾テロが発生
*小火器/軽兵器:開放型作業部会、草案報告を発表
*安保理、人道危機における自らの役割について討論。アナン事務総長は冒頭演説し、国連が先手を打ち、危機を回避する必要を訴えた。

*総会は昨日、安保理改革に関する討論をスタート。アナン事務総長は登庁時、記者団に対して、議論がまだ始まったばかりであるとの旨を述べ、総会が合意に至ることに期待感をあらわした。

*先週、コンゴ民主共和国東部地域において、正体不明の武装した男たちが南キブの村人たちを襲い、約40人を殺害した。MONUCが本日、発表した。

*レバノンのベイルート北部において、このたび、車爆弾テロが発生し、防衛大臣などが負傷した。アナン事務総長と安保理はそれぞれ、この暴力事件を強く非難し、同国政府に対し、犯人逮捕に全力をあげるよう訴えた。

*小火器/軽兵器の不正取引の確定、追跡、根絶のための国家支援に関する国際条約の交渉について、総会の開放型作業部会がこのたび、次回総会提出のため、その草案を発表した。

2005年7月11日

*スレブレニツァ陥落、10周年
*小型武器行動計画、第2回国際会議スタート
*ソマリア平和活動家、暗殺事件
*国連機関、G8の対アフリカ援助合意に賞賛の念
*中央アフリカ共和国:国連現地調整官、記者会見
*スレブレニツァ陥落10周年。アナン事務総長はメッセージを発し、ボスニアの国連指定安全地帯におけるセルビア系勢力によるムスリム約8000人の虐殺事件の教訓に学び、行動するよう訴えた。

*ニューヨーク国連本部において、小火器/軽兵器の不正取引防止行動計画実施・第2回会議がスタート。アナン事務総長は会議に寄せてメッセージを発し、今年9月の世界サミットに前に、小火器/軽兵器の不正取引防止のための法的拘束力のある条約作成の交渉を加速化するよう訴えた。

*ソマリアの平和活動家Abdulkadir Yahya Ali氏が暗殺されたことについて、アナン事務総長は声明を発し、この暴力行為を非難した。

*WHO、UNDPなどの国連援助諸機関はこのたび、先週のG8サミットが対アフリカ援助の倍増に合意したことについて賞賛の念を示した。一方で、農業貿易に関し、あまり進展がみられなかったことについて失望を表明した。

*中央アフリカ共和国に駐在する国連現地調整官Stan Nkwain氏は本日、国連本部で記者ブリーフィングを行い、同国の直面する深刻な財政危機を指摘し、国際社会に対し、早急な資金援助を訴えた。

2005年7月8日

*コートジボワール:人権高等弁務官、人権状況に懸念(7/10)
*スーダン国民統一政府樹立:事務総長、歓迎の意(7/9)
*G8サミット、アフリカ援助倍増に合意
*安保理、イラクにおける外交官暗殺を非難
*国連諸機関、ダルフール避難民キャンプを撤収
*コートジボワールを3日間にわたって訪問したアルブール人権高等弁務官はこのたび、UNOCI本部で記者会見し、同国西部における人権状況の悪化に懸念を示し、不罰によって悪化している人権虐待に終止符を打つよう訴えた。(7/10)

*スーダンの国民統一政府が樹立したことについて、アナン事務総長は本日、祝賀の意を表明するとともに、ダルフールで続く紛争の解決に全力を尽くすよう訴えた。(7/9)

*G8サミットにおいて、先進国指導者たちが対アフリカ援助倍増に合意したことについて、アナン事務総長は歓迎の意を表明した。

*安保理は議長声明を発し、イラクにおけるエジプト大使など外交官らの暗殺事件を非難した。

*スーダン・ダルフール避難民キャンプにおいて、食糧配給の準備をしていたWFPやUNHCRの職員たちが、こん棒や石をもった若い男たちに襲われたことから、国連諸機関はこれらキャンプからの撤退を余儀なくされた。

2005年7月7日

*ロンドン同時テロ:事務総長、非難声明
*ガンバリ政治問題担当事務次長、就任初の記者会見
*駐イラク・エジプト大使殺害:事務総長、非難声明
*コンゴ民主共和国東部:MONUC、最大規模の掃討作戦
*ジンバブエ:事務総長特使、ヴィクトリア瀑布へ
*アナン事務総長は、ロンドンで起こった同時テロについて、「人道に対する襲撃」であるとして強く非難し、こうした暴力によって、貧困との闘いの努力が挫かれることがないよう訴えた。一方、安保理は決議を全会一致で採択し、すべての国々に対し、犯人逮捕への協力を促した。

*ガンバリ・新政治問題担当務次長は本日、就任後初の記者会見において、ロンドン同時テロによって、G8諸国のアフリカに対する関心が揺らぐことはないとの旨を述べた。

*駐イラク・エジプト大使殺害事件について、アナン事務総長は非難声明を発し、イラク当局に対し、犯人逮捕に全力をあげるよう求めた。

*コンゴ民主共和国東部において、MONUC平和維持兵約1000人が本日、フツ族戦闘員を一掃すべく、これまでで最大規模の作戦を開始した。

*ジンバブエ訪問中のティバイジャカ事務総長特使は今朝、ヴィクトリア瀑布へと向かう途中、政府による強制立ち退き措置によって取り壊された住居の跡地を訪れた。

2005年7月6日

*アナン事務総長、MDGs達成の重要性訴え
*コートジボワール和平合意:安保理、その遵守求める
*ダルフール紛争終結暫定合意、事務総長が歓迎
*鳥インフルエンザ:クアラルンプールで国際会議
*G8サミット:国連、アフリカ援助/温暖化対策求める
*ロンドンの聖パウロ寺院で行われた貧困対策イベントにおいて、アナン事務総長は演説し、ミレニアム開発目標(MDGs)の達成の重要性を訴えた。また、豊かな国と貧しい国の双方が初めて、その責任を受け入れたという点で、MDGsが過去50年に約束されながら実現をみなかった諸誓約との違いがあるとの旨を指摘した。

*コートジボワール和平合意の実施宣言が6月28日に署名されたことについて、安保理は議長声明を発し、コートジボワールの全当事者に対し、この宣言の全側面を遵守するよう求めた。

*スーダン政府と反政府勢力がこのたびダルフール紛争終結に関する暫定合意に署名したことについて、アナン事務総長は歓迎の意を表明した。

*マレーシアのクアラルンプールにおいて、FAP、WHO、OIEがこのたび、3日間にわたって、鳥インフルエンザに関する会議を共同開催した。本日、会議の終わりに、鳥インフルエンザのリスクを軽減するための1億ドル相当のプログラムを発表し、国際社会に対し、資金拠出を要請した。

*WFPやUNEPはこのたび、G8サミットに参加する先進国指導者に対して、それぞれ、アフリカ援助と地球温暖化の主要課題への取り組みを訴えた。

2005年7月5日

*イラク:アナン事務総長、外交官襲撃事件を非難
*7月の安保理議長国、ギリシャ
*核物質防護条約改定会議、ウィーンで開始
*チャド南部、雨季前にUNHCRがCAR難民移動
*ソマリア津波被災者への食糧輸送船、ハイジャック
*イラクにおける最近の一連の外交官襲撃事件について、アナン事務総長は強く非難するとともに、国際社会のイラク支援の決意が揺るがないことを希望するとの旨を述べた。

*7月の安保理議長を務める、ギリシャのAdamantios Vassilakis大使は本日、記者ブリーフィングした。今月、アフリカの諸問題に多くの時間を割くと同時に、人道危機に対する安保理の役割が大きな関心事項となるであろう、との見通しを明らかにした。

*核物質防護条約改定会議、ウィーンで開始。IAEA事務局長は昨日、冒頭演説し、会議で修正を採択し、条約を強化し、核物質密輸や核施設破壊などを防ぐよう訴えた。

*チャド南部において、UNHCRは現在、中央アフリカ共和国から流入した難民1万人を移動させるべく、緊急の準備を進めている。7月中旬までには、雨季が到来し、洪水発生によって、これら難民たちに援助物資が届かなくなる可能性が高い。

*ソマリアの津波被災者2万8000人に対する食糧援助物資を積んだ船舶がハイジャックにあったことから、WFPは現在、同国に向けたすべての物資輸送船をストップしている。WFPの輸送船がハイジャックされたのは今回が初めて。

2005年7月4日

*AUサミット:事務総長、国連民主化基金創設訴え
*事務総長、G8サミットの開発イニシアチブに期待表明
*コソボ:プリシュティナで襲撃事件、国連特使、非難声明
*ジンバブエ:ティバイジャカ事務総長特使、視察継続
*アナン事務総長はこのたび、AUサミットで演説し、国連民主化基金を創設するとの旨を述べた。同基金創設は事務総長が3月に発表した国連改革に関する報告書で提案したもの。

*アナン事務総長は、今週のG8サミットが数々の開発支援措置に合意するよう期待を表明した。AUサミット出席のために訪れた、リビア・シルテで記者団に語った。

*土曜日、コソボのプリシュティナにおいて、3件の襲撃事件が発生した。幸い、死傷者はでなかった。翌日、ジェッセン=ピーターセン事務総長特別代表は声明を発し、この襲撃事件を非難した。

*ジンバブエにおいて、ティバイジャカ事務総長特使は、同国政府による立ち退き措置に関する調査を継続している。同国滞在中に、ビクトリア瀑布地域も訪れる予定。

2005年7月1日

*経社理、年次閣僚級会合を終了(7/3)
*アナン事務総長、Live8コンサートにメッセージ(7/2)
*ジンバブエ:事務総長特使、国内視察と関係者との協議
*コンゴ民主共和国:25万人以上が有権者登録
*中央アフリカ共和国情勢、事務総長報告発表
*経済社会理事会は金曜日、年次閣僚級会合を終了した。議長を務めたアクラム・パキスタン大使は主要な問題について広範な合意が得られたものの、閣僚宣言をだせなかったとし、議長総括を準備し、回覧するとの旨を述べた。(7/3)

*本日、ロンドンのハイド・パークでコンサートLive8が開催されるが、アナン事務総長はメッセージを寄せて、貧困との闘いに自らの時間と才能を捧げるアーティストたちに賞賛の念を表明した。(7/2)

*ジンバブエを訪問中のティバイジャカ事務総長特使は本日、同国政府によるスラム街居住者・強制立ち退きの人道的側面調査のため、国内視察や担当者との協議を継続した。

*この一週間、コンゴ民主共和国の首都キンシャサにおいて、25万人以上が有権者登録を行い、来る選挙への支持を表明した。

*中央アフリカ共和国情勢に関する安保理宛事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は選挙プロセスに支援を提供した国々や諸機関に謝意を表明するとともに、今後も、同国新政府に対し、同国再建のための支援を継続するよう求めた。

2005年6月30日

*安保理、アフリカ食糧危機に関する公開ブリーフィング
*コートジボワール、プレトリア合意実施取り組みあらたに
*南部レバノン特使、当事者にブルーライン尊重求める
*ブッシュ米大統領、マラリア防止治療に10億ドル超寄付発表
*事務総長、アフリカ開発途上国における保健衛生システム確立訴え
*安保理、アフリカの食糧危機に関する公開ブリーフィングを開催。南部アフリカの人道ニーズ担当事務総長特使を務める、ジェームズ・モリスWFP事務局長は南部アフリカ地域の人道危機が深刻なレベルにあり、平和と安定に脅威を及ぼしているとの旨訴えた。

*コートジボワールの主要当事者たちが29日、プレトリア和平合意実施に対する取り組みをあらたにすると宣言したことについて、アナン事務総長は留意するとともに、AU仲介役を務めたムベキ・南ア大統領の成果を賞賛した。

*レバノンのヒズボラ民兵がイスラエルを襲撃し、またイスラエルがこれに応酬したことについて、安保理と南部レバノン事務総長個人代表はそれぞれ、当事者の双方に対して、ブルー・ラインの尊重を求めた。

*毎年、マラリアによって100万人以上の命が失われるなか、ブッシュ米大統領はこのたび、アフリカにおける防止/治療のため、10億ドル以上を寄付すると発表した。アナン事務総長は声明を発し、このコミットメントを賞賛した。

*アナン事務総長はエジンバラ王立外科医師大学創立500周年の夕食会で演説し、アフリカなどの開発途上諸国における低額で利用できる効率的な保健衛生システムの確立のために全力を尽くすよう訴えた。

2005年6月29日

*経済社会理事会、ハイレベル会期をスタート
*国際刑事裁の主任検察官、安保理ブリーフィング
*イラク・プログラム:事務総長、安保理メンバーと協議
*コンゴ:安保理、平和的な議会選挙準備求める
*ジンバブエ:ティバイジャ特使、ムガベ大統領と会談
*経済社会理事会、3日間にわたるハイレベル会期をスタート。アナン事務総長は演説し、いまだ未解決の最大の課題が成長を万人のための発展へと変えていくことであるとの旨を述べた。

*国際刑事裁判所のルイス・モレノ=オカンポ主任検察官は安保理に対し、同裁判所設置後初のブリーフィングを行い、スーダン・ダルフール地域における重大な犯罪の発生に関して、信頼できる情報が数多くあるとの旨を述べた。

*アナン事務総長は本日午後、事務総長室において、安保理メンバーと協議し、国連イラク石油食糧交換プログラムの不正疑惑に関する独立調査委員会(IIC)に関して、最新情報を提供した。

*安保理は議長声明を発し、コンゴ民主共和国の当事者に対し、議会選挙に向け平和的に準備を進めるよう求めた。また声明は、同国政府に対し、透明な財政運営を求めた。

*ジンバブエ政府による強制立ち退き措置について、ティバイジャ事務総長特使は本日、同国のムガベ大統領と会談し、調査のために国内のあらゆる場所を訪問する許可を得た。

2005年6月28日

*事務総長、ライス米国務長官と会談
*ダルフール死亡率、共同調査
*エリトリア/エチオピア:事務総長、安保理派遣団求める
*事務総長、UNRWA事務局長を任命
*スーダンに関する事務総長報告、発表
*アナン事務総長は国連本部でライス米国務長官と会談し、国連改革、イラクやダルフール情勢など、広範な問題について話し合った。

*スーダン保健省、国連諸機関、NGOはこのたび、スーダンのダルフール地域の死亡率を共同調査した。その結果、ダルフール地域の人々の死亡率は下がっているが、一方で、その健康状態は依然、非常に脆弱なものであることが判明した。

*エリトリアとエチオピアの間の安全地帯における最近の襲撃事件について、アナン事務総長は懸念を表明し、安保理に対し、境界紛争の解決を図るべく、同地域に派遣団を送るよう求めた。

*アナン事務総長はこのたび、ピーター・ハンセン氏の後任として、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の事務局長に、米国籍のKaren AbuZayd氏を任命した。

*スーダンに関する安保理宛事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は国際国ドナーおよびスーダン当事者に対し、和平プロセスの進展や復興再建への貢献を果たす決意を示すよう求めた。

2005年6月27日

*総会特別記念会合、国連憲章署名60周年を祝賀
*新・国連難民高等弁務官、国連本部で記者会見
*ジンバブエ:人権特別報告者、強制立ち退きに憂慮
*総会、開発資金に関するハイレベル対話
*チョウドリー高等代表、EU砂糖輸入価格下げに憂慮
*総会は本日、特別記念会合を開催し、国連憲章署名60周年を祝賀した。アナン事務総長やピン総会議長は声明を発し、国連憲章の目標や原則に対する貢献を再確認した。

*グテーレス新・国連難民高等弁務官は国連本部で記者会見し、先進諸国に対し、難民たちを経済移民やテロリストと混同しないよう訴えた。

*人権や自由に関する特別報告者10人はこのたび、共同で声明を発し、ジンバブエ政府による不法居住者の強制立ち退き措置について懸念を表明した。一方、本日、UN-HABITATのティバイジュカ事務局長がジンバブエに到着、その人道的状況をみる。

*総会、開発資金に関するハイレベル対話を開催。アナン事務総長は演説し、先進諸国、貧困諸国の双方に対し、貧困に対する取り組みを求めた。

*EUが今後数年間で砂糖の輸入価格を下げるとの提案を行ったことについて、後発/内陸/小島嶼開発途上諸国担当のチョウドリー高等代表はこのたび、島嶼諸国に及ぼす悪影響の可能性に憂慮を表明した。

2005年6月26日

*アフガニスタン:暴力事件増加
*アフガニスタンにおける暴力事件が増えるなか、UNAMAのJean Arnault代表は声明を発し、同国およびパキスタンの両政府、国際部隊の協力などが永続的安定の創出に不可欠である旨を述べた。

2005年6月25日

*国連憲章署名60周年
*事務総長、キルギス大統領にウズベク人強制送還停止求める
*サンフランシスコで、50カ国代表が国連憲章に署名してから60年目を迎えるにあたり、アナン事務総長は声明を発し、国連改革が今ほど必要であり、また実現可能であるときはないとの旨を述べた。

*アナン事務総長は本日、声明において、キルギスタンのバキエフ大統領に対し、ウズベキスタンから同国に庇護を求めて流入した人々の強制送還をストップするよう求めるとともに、国連が問題解決に支援を提供するとの旨を述べた。

2005年6月24日

*総会、初のNGO公聴会終える
*コソボ避難民送還:カリン代表、主な障害指摘
*総会が本日、初のNGO公聴会を終えるにあたり、アナン事務総長は演説して、市民社会グループが果たす役割の重要性を訴えた。

*国内避難民の人権に関する事務総長代表を務めるウォルター・カリン博士は本日、声明を発し、コソボ国内避難民帰還における主な障害として、低度のハラスメント、移動の自由制限、雇用の機会の欠如などを指摘した。

2005年6月23日

*中東外交カルテット、ロンドンで会合
*安保理、ギニアビサウ情勢を協議
*安保理、コートジボワール情勢を協議
*国連パブリック・サービス・デー
*総会、平和維持活動14件の予算を承認
*総会、史上初のNGO非公式公聴会
*中東外交カルテットは本日、ロンドンでの会合後、イスラエルに対して、パレスチナの人々の経済的苦境を緩和すべく、速やかな措置を講じるよう訴えるとともに、パレスチナの人々に対して、イスラエルのガザ撤退前に暴力とテロと闘うよう求めた。

*安保理、ギニアビサウ情勢について協議。協議後、安保理議長は報道声明を発し、同国の全政党および候補者に対して、先週の大統領選の結果を尊重し、民主ルールを回復するよう促した。また国際的監視員に対し、決戦投票への準備支援の用意を求めた。

*安保理、コートジボワール情勢に関する非公開協議。明日、国連コートジボワール・ミッション(UNOCI)の兵力規模拡大に関する決議案について採決を行う予定。本日の協議後、UNOCIのPirre Schori代表は記者団に対し、同氏が求める規模の兵力が認められない限り、UNOCIの拡大は効果を生まないであろうとの旨を述べた。

*国連パブリック・サービス・デー。オカンポ経済社会問題担当事務次長は今年の国連パブリック・サービス・デー賞の受賞者を称えるとともに、ガバナンス改善における公的セクターの勇気や革新性の必要を指摘した。

*総会は本日、全部で22項から成る決議を採択し、世界各地に現在展開する平和維持活動14件の予算(2004-2005年)として、32億ドルを承認した。

*総会は本日、国連史上初のNGO非公式公聴会をスタートした。会期は2日間。9月の首脳会合に準備プロセスのなかで、NGOの代表たちからのインプットを得る。

2005年6月22日

*イラク国際会議:事務総長、再建の責任の共有訴え
*キプロス:政治担当事務次長、安保理に報告
*安保理、レバノン議会選挙実施に歓迎の意
*ウズベク難民:事務総長、キルギスタン政府に国際義務遵守訴え
*ブルンジ:ONUB、犯罪行為の即時停止求める
*EUと米国が共同で開催したイラクに関する国際会議において、アナン事務総長は冒頭、演説し、国際社会に対して、イラクの再建および安定化の責任をより広範に共有するよう訴えた。

*プレンダガスト政治問題担当事務次長は安保理に対し、最近行ったキプロスおよび周辺地域への視察訪問について報告し、ギリシャ系、トルコ系住民の双方が解決を望んでいるものの、そのためには、相互の信頼と勇気、ヴィジョンと政治的意思が必要であるとの旨を指摘した。

*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発して、レバノンでこのたび議会選挙が公正かつ信頼できる形で実施されたことに歓迎の意を表明した。

*キルギスタン政府がこのたび、ウズベキスタンから庇護を求めて流入した人々を強制送還する可能性があると伝えられるなか、アナン事務総長はキルギスタン政府に対し、難民や庇護を求める人々の扱いに関する国際的な義務を遵守するよう訴えた。

*ブルンジ議会選挙が来月に迫るなか、暴力/脅迫事件が起こっている事態を受け、ONUBはこのたび声明を発し、すべての犯罪行為の即時停止を訴えた。

2005年6月21日

*レバノン共産党指導者、爆弾襲撃で死亡
*武力紛争下の文民保護、エーゲラン次長が安保理報告
*イスラエル、パレスチナ指導者がエルサレムで会談
*ゲーノPKO事務次長、ハイチへ出発
*パキスタンのアフガン難民キャンプ統合、加速
*レバノン共産党指導者ジョージ・ハウィ氏が爆弾襲撃を受け、死亡した。アナン事務総長はこの殺害事件を強く非難し、レバノン当局に対し、犯人逮捕と裁判を求めた。

*エーゲラン緊急援助調整官が安保理に対して、武力紛争における文民の保護について、ブリーフィングを行い、市民や援助要員に対する襲撃事件をなくすために、政治的意思が必要であるとの旨を訴えた。

*シャロン・イスラエル首相とアッバス・パレスチナ自治政府議長がこのたび、エルサレム会談したことについて、アナン事務総長は歓迎の意を表明した。

*ゲーノ平和維持活動担当事務次長は明日、ハイチに向けて出発する。同国に5日間滞在し、MINUSTAH幹部との会合をもち、現状を検討する。

*UNHCRとパキスタン政府は現在、同国のアフガン難民キャンプの統合を加速化しているところ。

2005年6月20日

*レバノン議会選挙、成功裏に終わる
*ジンバブエ:不正居住者立ち退き問題、事務総長特使任命
*ギニアビサウ大統領選挙、平和裏に実施
*世界難民の日
*アンゴラに逃れたコンゴ民主共和国難民、帰還
*レバノン議会選挙が昨日、成功裏に実施されたことについて、アナン事務総長は祝賀の声明を発し、新政府に対する支援の用意がある旨を表明した。

*ジンバブエ政府が不正居住者らの立ち退き措置を講じたことについて、アナン事務総長はこのたび、その人道的側面を見直すため、UN-HABITATのティバイジュカ事務局長を、特使に任命した。

*ギニアビサウ大統領選挙がこのたび平和裏に実施されたことについて、アナン事務総長は歓迎の意を表明し、社会のすべての構成要素に対し、緊張を高める行動や発言を控えるよう求めるとともに、すべての候補者に対し、選挙結果を受け入れるよう求めた。

*世界難民の日を記念して、世界各地で催しが行われた。アナン事務総長はメッセージを発し、難民たちの不屈の勇気と忍耐に敬意を示した。

*UNHCRはこのたび、コンゴ民主共和国カタンガ州からアンゴラに逃れて、30年近くの間、難民生活を送っていた40人以上を故郷へ帰還させた。

2005年6月19日

*カジ特別代表、イラク閣僚や援助国大使らと会談
*土曜日、カジ事務総長特別代表はイラクの計画大臣ならびに、米国やデンマーク、日本などの援助国の大使らと会談し、対イラク支援調整について話し合った。

2005年6月18日

*特別代表、新・クルド自治政府議長と会談
*カジ事務総長特別代表(イラク担当)はこのたび、クルド自治政府議長に選出されたバルザニと会談し、祝賀の言葉を述べるとともに、イラクにおける国連活動の状況を説明した。

2005年6月17日

*米下院、国連分担金凍結求める法案通過
*政治担当事務次長、安保理に中東情勢報告
*ハリリ・レバノン首相暗殺事件調査委員長、記者会見
*世界難民数が減少、国内避難民は増加
*米下院がこのたび、国連に対する分担金の凍結を求める内容の法案を通過させたことについて。アナン事務総長は国連改革につながる生産的な行動ではない旨を述べた。

*プレンダガスト政治担当事務次長は本日、安保理に対し、中東情勢に関する月例報告を行い、イスラエルとパレスチナの両指導者会談の継続が希望の兆しを示唆するものであるとの旨を述べた。

*ハリリ・レバノン首相暗殺事件に関する調査委・委員長はベイルートで記者会見を行い、すべての国に対し、事件の解明のため、関連情報を提供するよう協力を求めた。

*世界の難民の数が2004年、4%減少して、920万人となり、25年で最低数を記録した。一方、国内避難民など、UNHCRの懸念の対象となる人々の数は前年の1700万人から、1920万人へと増加した。

2005年6月16日

*ハリリ・レバノン首相暗殺事件調査委、機能開始
*イラク政府が憲法起草委拡大に合意:事務総長、歓迎
*コンゴ民主共和国の首都で暴力拡大
*エリトリアで人口の3分の2が飢餓に直面:支援の遅れ
*第93回ILO年次総会、閉幕
*ハリリ・レバノン首相暗殺事件の調査委員会が全面的にその機能をスタートした。アナン事務総長はその旨、安保理に通告した。その任期は3ヶ月だが、事務総長の判断により、さらに3ヶ月の延長が可能である。

*イラク政府がこのたび、スンニ派コミュニティーをより内包すべく、憲法起草委員会を拡大することに合意した。アナン事務総長は歓迎の意を表明した。

*コンゴ民主共和国の首都キンシャサにおける暴力の拡大、および東部地域イトゥリ州における不正武器供与の問題について、MONUCはこのたび、選挙プロセスにマイナスの影響を及ぼす恐れがあるとして、憂慮の念を示した。

*エリトリアにおいて、その人口の3分の2が飢餓に直面しているが、支援金アピールへのドーナーの対応が遅れていることから、援助活動の規模縮小、あるいは援助活動停止を余儀なくされている。

*第93回ILO年次総会、閉会。世界的な失業危機の時代に鑑みて、より多くの人々のためのディーセント・ワークの創出に焦点を当てた次年度プログラムが承認された。

2005年6月15日

*事務総長、米国の国連改革報告を歓迎
*事務総長/安保理、ブーゲンビル暫定自治政府樹立を歓迎
*安保理、ブルンジ情勢ブリーフィング
*韓国とDPRK、首脳会談5周年
*ユニセフ、ソマリア北東部で活動を再開
*米国議会の委託を受けた、超党派タスクフォースはこのたび、国連改革に関する報告書を発表した。アナン事務総長はこの報告書を歓迎し、その勧告の多くを支持する旨を表明した。

*ブーゲンビルの暫定自治政府が樹立し、和平合意の完全実施にいたったことについて、アナン事務総長と安保理はそれぞれ、祝賀声明を発表した。

*ザックリン法務担当事務次長補は安保理で、ブルンジに関するブリーフィングを行い、真実委員会の設置の見通しなどについて報告した。

*韓国と朝鮮民主主義人民共和国の首脳会談、5周年。アナン事務総長は声明を発し、両国に対し、対話と協力を継続するとともに、両国に離れて暮らす家族の再会に向け努力するよう求めた。

*ユニセフはこのたびソマリア北東部Puntland地域において、活動を再開し始めた。最近、現地で活動する職員が殺害の脅迫を受けて以来、しばらく活動を停止していた。

2005年6月14日

*アナン事務総長、仏大統領と英首相と会談
*事務総長/UNHCR、ブルンジのルワンダ難民送還に遺憾の意
*コンゴ民主共和国:MONUC兵士、銃撃戦で負傷
*スーダン:プロンク特別代表、西ダルフールへ出発
*モロッコで文化/文明間の対話に関する会議
*昨日パリに到着したアナン事務総長は本日、シラク仏大統領とブレア英首相と会談し、今年9月の世界首脳会合に向けた準備状況、中東情勢、開発資金拡大の必要などについて話し合った。

*日曜日と月曜日、ブルンジが約5000人のルワンダ難民を祖国に送還したことについて、アナン事務総長とUNHCRはそれぞれ、声明を発し、この措置が国際法の義務に違反するとの旨述べた。

*昨日、コンゴ民主共和国において、MONUC要員が政府軍と身元不明の武装グループの銃撃戦に巻き込まれ、インド人要員1人が死亡し、他2人が負傷した。

*スーダンにおいて、UNMISのプロンク代表がハルツームから西ダルフールに向けて出発した。共同実施メカニズム(JIM)チームに参加し、安保理に対する誓約の履行状況を調査する。

*モロッコにおいて、「具体的かつ持続可能なイニシアチブによる文化/文明間の対話を育てる」というテーマの下、国際会議が開催される。ユネスコ、ISESCO、OIC、ALECSO、DCCDなどが共催する。

2005年6月13日

*イランで爆弾襲撃事件、事務総長が憂慮
*シリアでラーセン特使とアサド大統領が会談
*安保理、旧ユーゴ/ルワンダ国際刑事裁の報告検討
*スウェーデンのエリアソン駐米大使、国連総会議長に
*対リベリア制裁に関する事務総長報告、発表
*イランの首都テヘランやその他の都市において、爆弾襲撃事件が起こり、多数の死傷者がでた。アナン事務総長は憂慮を示すとともに、犠牲者の遺族および同国政府に対して、弔意を表明した。

*シリアにおいて、ラーセン特使とアサド大統領が会談し、建設的な話し合いを行った。アナン事務総長はこの知らせに勇気付けられたとの旨を表明し、安保理決議1559の実施に向けた努力を継続するとの決意を示した。

*安保理は公開会合を開き、旧ユーゴおよびルワンダ国際刑事裁判所のそれぞれの活動の進捗状況について検討した。それぞれの刑事裁について、裁判を待つ者の数が増えていることなどから、その終了時期が遅れざるを得ないとの見解が示された。

*スウェーデンのジャン・エリアソン駐米大使がこのたび、第60回総会議長に選出された。エリアソン氏はかつてスウェーデン外務次官や国連人道問題担当事務次長を務めた。また1988年から92年にかけては、スウェーデンの国連大使を務めている。第60回総会は9月13日に開幕する。

*対リベリア制裁に関する安保理宛事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は、リベリアにおいて、武装解除が完了し、各武装勢力が動員解除されたことを指摘し、和平プロセスの成功に期待感を示すとともに、安保理に対し、平和維持ミッションの強化と、ダイヤや木材の不正輸出の防止を求めた。

2005年6月10日

*ダルフール:NATOおよびEU、AMIS拡大支援へ
*イブラヒム・ガンバリ氏、政治担当事務次長に
*エチオピア選挙不正疑惑/騒乱:事務総長、平和解決求める
*アナン事務総長、キプロス仲介の具体的行動練る
*メキシコ政府、グローバル・コンパクトへの参加決める
*NATOおよびEUはこのたび、AMIS拡大を支援し、ダルフールへの追加的平和維持兵の空輸を誓約した。アナン事務総長は声明を発し、この動きを歓迎する旨を述べた。

*アナン事務総長はこのたび、プレンダガスト氏の後任として、ナイジェリアのイブラヒム・ガンバリ氏を政治担当事務次長に任命した。7月1日付けで就任する。ガンバリ氏は現在、アフリカ担当の事務総長特別顧問を務めているが、この任務は2007年2月まで継続する予定。

*エチオピアにおける選挙不正疑惑に対する暴力的な抗議行動が起こっているが、アナン事務総長はこの数日間、同国の首相および反対勢力指導者に対し、この状況の平和的解決を呼びかけている。

*今月はじめ、政治担当事務次長がキプロスを訪問したのを受け、アナン事務総長は現在、仲介ミッションの促進のための具体的行動を練り始めている。国連スポークスマンが本日、プレスブリーフィングで記者からの質問に応えて述べた。

*メキシコ政府がこのたび、グローバル・コンパクトへの参加を決定した。政府レベルでの参加はメキシコが初めて。

2005年6月9日

*「ミレニアム開発目標報告2005」、発表
*事務総長、開発目標達成に具体的措置訴える
*事務総長、ボリビアに個人特使を派遣
*コートジボワール:UNOCI、現地治安隊と共同巡回
*タジキスタンで、中央アジア教育改革フォーラム
*アナン事務総長はこのたび、「ミレニアム開発目標報告2005」を発表し、開発目標の進捗状況をグラフや図などを用いて示した。報告によれば、アジア地域の貧困削減率は高いが、サブサハラ地域では貧困が悪化した。

*アナン事務総長は上記報告を発表するにあたって記者会見し、今年こそ、各国の首脳たちがミレニアム開発目標の達成に向けた具体的な措置をとらなければならない年であり、世界の貧しい人々にとって岐路の年であるとの旨を指摘した。

*アナン事務総長はこのたび、ボリビア政府の要請に応じ、政治的危機に直面する同国の情勢を把握すべく、オカンポ経済社会担当事務次長を個人特使として、現地に派遣する意向を発表した。

*コートジボワール西部での不安定情勢が続くなか、UNOCIは本日、襲撃事件が発生したDuekoueおよび周辺地域において、現地の防衛治安隊との共同で巡回行動を開始した。

*タジキスタンにおいて、中央アジア5カ国の教育担当者の参加の下、教育改革に関するフォーラムが3日間にわたって、開かれた。同国のユニセフ事務所代表は声明をだして、同地域の教育改善の取り組みに賞賛の念を表明した。

2005年6月8日

*エチオピア:選挙結果めぐり暴動事件、事務総長が非難
*コートジボワール西部で市民殺害、特別代表らが非難
*ダルフール和平交渉:特別代表、ナイジェリアに向かう
*故デメロ特別代表描く映画、国連図書館で上映
*今年の国連人口賞、受賞者決まる
*エチオピアにおいて、このたびの選挙結果をめぐる暴動事件が発生し、治安部隊による発砲により死傷者がでたことについて、アナン事務総長は非難声明を発して、緊張状態に懸念を表明した。

*コートジボワール西部の主要なココア市場の近くで発生した一連の市民殺害や虐殺について、事務総長特別代表および軍事司令官はこのたび、非難声明を発し、現地を情勢視察に訪れた。

*プロンク事務総長特別代表は、スーダン政府とダルフールの2つの反政府勢力間で再開される和平交渉に参加すべく、その開催地であるナイジェリアの首都アブジャに向かった。

*今夜、ダグハマーショルド図書館において、1昨年8月のバグダッド国連事務所爆破事件で死亡したセルジオ・デメロ氏の人生を描いた映画、”En Route to Baghdad”が上映された。アナン事務総長は上映会にメッセージを寄せ、デメロ氏の外交術や勇気を称えた。

*フィリピンの人口学者Mercedes Concepcion氏と、グアテマラ最大の家族計画活動組織Asociacion Pro-Bienestar de la Familia de Guatemala(APROFAMONG)が、今年の国連人口賞の受賞者に決まった。7月、国連本部において、受賞式典が催される。

2005年6月7日

*英米、対アフリカ緊急援助資金拡大を呼びかけ
*安保理、レバノンにおける暗殺事件の影響に懸念
*コートジボワール:安保理、最近の市民虐殺事件を非難
*旧ユーゴ/ルワンダ国際刑事裁、安保理にそれぞれ活動報告を提出
*コンゴ民主共和国:民兵による市民襲撃、1000人以上が流出
*英米がこのたび、アフリカに対する緊急援助資金の拠出を誓約するとともに、国際社会に対して、対アフリカ拠出資金の拡大を呼びかけたことについて、アナン事務総長は歓迎の意を表明した。

*安保理は議長声明を発し、レバノンにおける政治指導者暗殺事件の影響に懸念を示し、そうした行為が議会選挙の透明な、かつ民主的実施を阻むことのないよう訴えた。

*コートジボワール西部における最近の市民虐殺事件について、安保理議長は報道声明を発し、強く非難することともに、同国当局に対し、早急に調査を開始し、犯人を逮捕し、裁判にかけるよう求めた。

*旧ユーゴ国際刑事裁とルワンダ国際刑事裁はこのたび、安保理に対し、個別に報告書を提出し、それぞれの活動の最終段階においてハードルとなっている問題について詳述した。

*この1週間、コンゴ民主共和国東部において、民兵が市民たちを襲撃し、1000人以上が襲撃を逃れ、流出した。国連人道問題調整部(OCHA)が本日、明らかにした。

2005年6月5日

*フレシェット副事務総長、コソボ入り
*世界環境デー。アナン事務総長、メッセージ
*フレシェット副事務総長は、コソボ入り。UNMIKのジェッセン=ピーターセン代表らと会談し、平和維持活動要員による性的虐待や搾取の防止対策について話し合う。

*アナン事務総長は世界環境デーを記念して、メッセージを発し、都市の偉大な知識と自然のダイナミズムを利用し、しっかり計画され、きれいで、健康的な環境において、人々が子どもを育て、夢を追い求められるような緑の都市を創出するよう訴えた。

2005年6月3日

*総会、9月ハイレベル会合について協議
*コートジボワール:UNOCI任期、3週間延長
*ブルンジで地方選挙、概ね平和裏に実施
*総会は非公式会合を開催し、今年9月14-16日のハイレベル本会合について協議した。ピン議長はこの会合で、加盟国に対し、成果文書の原案を提出した。

*安保理は決議1603を全会一致で採択し、国連コートジボワール・ミッション(UNOCI)の任期を3週間延長した。7ヶ月を任期延長することを目的にした措置であり、今後、兵力規模や任務拡大が実現する可能性が高まった。

*ブルンジにおいて、10年ぶりの地方選挙がおおむね平和裏に実施された。計129地区のうち5地区において、不正行為や暴力事件などが発生したことを受け、マッカスキー事務総長特別代表はこれら事件の深刻さを認識しているとの旨を強調した。

2005年6月2日

*エイズ:総会、コミットメント宣言の進捗状況を検討
*ピオットUNAIDS事務局長、国連本部で記者会見
*ジンバブエ:WFP、食糧提供準備中
*レバノン・ベイルートでジャーナリスト殺害事件
*プロンク事務総長特別代表、ダルフールへ
*国連総会はハイレベル会合を開き、エイズ・コミットメント宣言の進捗状況について検討した。アナン事務総長は冒頭演説し、大きな進展があったことは認めながらも、まだ十分ではないとし、一層の資金とリーダーシップを求めた。

*ピーター・ピオットUNAIDS事務局長は国連本部で記者会見し、エイズに対する闘いが思うように進展していないことに留意しながらも、エイズの問題に対し、他の喫緊の問題と同じレベルの関心を集まることができれば、世界の指導者たちは飛躍的成果を達成することが可能であるとの期待感を表明した。

*ジェームズ・モリス事務総長特別代表が昨日、ジンバブエ大統領と建設的な会談を行ったのに続き、WFPは同国の300万の人々に対し、食糧を提供する準備を始めている。

*ベイルートにおいて、レバノン人ジャーナリストが本日、車爆弾攻撃を受け、死亡した。アナン事務総長は非難声明を発し、犯人の逮捕と裁判を求めた。

*プロンク事務総長特別代表は本日、スーダンの首都ハルツームを出発し、ダルフールへ向かった。同地において、アラブ連盟のムーサ事務局長と会談する予定。

2005年6月1日

*アフガニスタン:カンダハールのモスクで自爆テロ
*コートジボワール西部で住民をねらった襲撃事件
*イラクプログラム不正:事務総長、政治局安保理担当部長を解雇
*南部アフリカ食糧不足:モリス特使、ジンバブエで大統領と会談
*UN21賞、国連事務局/機関等のプロジェクト8件に授与
*アフガニスタン・カンダハールのモスクにおいて、先月暗殺されたイスラム宗教指導者の追悼式典が執り行われていたところ、自爆テロが発生し、多くの死傷者がでた。アナン事務総長とUNAMAはそれぞれ、この事件に対する衝撃と憤りを表明した。

*コートジボワール西部の村において、鉈で武装した襲撃事件が起こり、40人以上が殺害され、多くの負傷者がでた。UNOCIはこの襲撃事件を強く非難し、人権専門家を同地域に派遣するとともに、同国政府に対し、犯人の逮捕と裁判を求めた。

*アナン事務総長はこのたび、イラク石油食糧交換プログラムに関連した、国連職務規定違反を問い、政治局安保理担当部のJoseph Stephanides部長を解雇した。違反行為の疑惑は、今年2月の独立調査委の報告によって指摘されていたが、疑惑の全側面に関する徹底的な検討が完了し、その違反を確定した。

*ジェームズ・モリスWFP事務局長(南部アフリカの人道ニーズ担当事務総長特使)はこのたび、ジンバブエを訪れ、ムガベ大統領と会談し、同地域の食糧不足の恐れについて話し合った。

*国連事務局や国連機関、ミッションなどが実施するプロジェクト8件に対し、このたび、UN21賞が授与された。UN21賞は国連活動の効率的な実施を奨励すべく、1996年に設置されたもの。

2005年5月31日

*事務総長、スーダン訪問から戻る
*FAO、イラクで家畜関連サービス復旧
*チョウドリー高等代表、南南協力ハイレベル委で演説
*安保理、イラク治安部隊の採用や訓練の進展を歓迎
*政治担当事務次長、キプロスを訪問
*アナン事務総長は、スーダン援助国会合で3億ドル近い拠出誓約があったことを指摘し、現在の危機事態対応の次段階に向けて、良いスタートを切ったとの旨を述べた。スーダン・ダルフール訪問から戻り、本日、国連本部に登庁する際、記者団に語った。

*FAOはこのたび、国民に対するたんぱく質源を提供する農業部門が低迷しているイラクにおいて、500万近くの人々を対象にして、家畜関連サービスを復旧した。

*チョウドリー高等代表は(後発/陸封/小島嶼開発途上国担当)は国連本部で、南南協力に関するハイレベル委員会の第14会期で演説し、貧困解消に進展がみられる国々に対して、より貧しい国々への市場開放や技術支援倍増を求めた。

*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発し、イラク治安部隊要員の採用、訓練などに進展がみられることを歓迎し、それら部隊が段階的に役割を拡大し、最終的にはイラクの国内治安に責任を担うようになることに期待感を表明した。

*プレンダガスト政治担当事務次長はこのたびキプロスを訪問、ギリシャ系指導者と会談した。明日は、トルコ系指導者と会談する。この後、6月2日から7日にかけて、ギリシャ、トルコを訪問する予定。

2005年5月30日

*ラテンアメリカの殺虫剤廃棄物:FAO、対策資金求める
*スーダン南部和平、ダルフール紛争解決に不可欠、と事務総長(5/29)
*レバノン選挙民主的実施、事務総長が歓迎の意表明(5/29)
*FAOはこのたび、ラテンアメリカで未使用および旧式の殺虫剤から排出された有害化学廃棄物の量が当初の予想をはるかに上回るとの旨を明らかにし、ドナーに対し、対策資金の拠出を呼びかけた。

*アナン事務総長はスーダン南部のRumbekにおいて、SPLM指導者と会談し、包括的和平合意の実施について話し合った。また、同地で、事務総長は国民憲法再検討委で演説し、同国南部の政治解決がダルフール紛争の解決に不可欠であるとの旨を訴えた。(5/29)

*レバノン議会選挙の第1段階がこのたび民主的に実施されたことについて、アナン事務総長は歓迎の意を表明するとともに、続く選挙に対する国連の支援継続を誓った。(5/29)

2005年5月27日

*事務総長、ダルフールを視察訪問
*事務総長、スーダンの首都ハルツームに到着
*パキスタンで宗教寺院爆弾テロ、多数の死傷者
*人権高等弁務官、「行動計画:保護とエンパワーメント」を提出
*特別代表、安保理に対し、コソボ最新報告
*アナン事務総長はスーダン・ダルフールの避難民キャンプを視察訪問、収容難民たちから直接にその窮状を聴いた。また副大統領や外相らと会談し、和平交渉の再活性化の緊急性などについて話し合った。(5/28)

*アナン事務総長、スーダンの首都ハルツームに到着。3日間の日程で、同国南部の訪問、ダルフール難民キャンプの視察、同国政府首脳との会談などを行う。

*パキスタンの首都イスラマバードにおいて、宗教寺院を狙った爆弾テロが起こり、少なくとも20人が死亡し、多くの負傷者がでた。アナン事務総長は非難声明を発し、同国当局に対し、犯人を逮捕し、裁きにかけるよう訴えた。

*アルブール人権高等弁務官は、「行動計画:保護とエンパワーメント」と題する報告を事務総長経由で総会に提出し、将来に向けた戦略的ビジョン、人権高等弁務官事務所がグローバル・リーダーシップを拡大し、個々の国への関与を高めるツールを求めた。

*ジェッセン=ピーターセン事務総長特別代表は安保理に対し、コソボに関する最新報告を提出するとともに、ブリーフィングを行い、不確実性の継続、政府の交替、セルビア系の参加拒否などにもかかわらず、ほとんどの最優先事項における進展が依然として、軌道に乗っているとの旨を述べた。

2005年5月26日

*ダルフール援助国会合:事務総長、AMIS支援訴え
*安保理公開会合、平和構築の重要性討議
*ハリリ・レバノン首相暗殺事件調査委、ベイルート到着
*事務総長とAU委員長、ワシントンタイムズに共同投稿
*明日、国連平和維持要員の国際デー、国連本部で式典
*スーダン・ダルフール援助国会合において、アナン事務総長は演説し、援助国に対して、AUミッション(AMIS)の拡大を財政的・政治的に支援し、ダルフールの危機に終止符を打つよう訴えた。

*安保理は終日に及ぶ公開会合を開き、平和構築について討論を行い、議長声明を発表。長期的な平和構築プロセスに対する真剣な関心を払い、国々が紛争に逆戻りするのを防ぐことの重要性を強調した。

*ハリリ・レバノン首相暗殺事件を調査するため、国連独立調査委がベイルートに到着した。メフリス委員長は到着後すぐに、暗殺事件が起きた現場に向かった。明日、同国の法相や外相らと会談する予定。

*アナン国連事務総長とコナレAU委員長はこのたび、ワシントンタイムズに共同投稿し、スーダン・ダルフールの窮状悪化を防ぐべく、国際社会に対し、緊急の行動を求めた。

*明日、国連平和維持要員の国際デーの記念式典が国連本部で行われる。世界各地で活動している8万人と昨年殉職した115人の平和維持要員に対し、敬意と哀悼の念を示す。

2005年5月25日

*EU、ODA大幅増額に合意
*事務総長が本日、アディス・アベバに到着予定
*コンゴ:MONUC、ルワンダ民兵による市民襲撃現場へ
*スーダンでポリオ予防接種キャンペーン開始
*コートジボワール:安保理、DDR合意に歓迎の意
*欧州連合(EU)が今後10年間でODAを大幅に増額し、その半分をアフリカに振り向けると合意したことについて、アナン事務総長は声明を発し、歓迎の意を表明した。

*アナン事務総長は本日、エチオピアの首都アディス・アベバに到着する予定。明日、同地で開催されるスーダン・ダルフール援助国会議において、AU委・委員長と共同議長を務める。

*コンゴ民主共和国におけるルワンダ民兵組織による市民襲撃事件を調査すべく、MONUCはこのたび、事件現場に調査チームを派遣した。

*スーダン保健省はユニセフやWHOなど国連人道援助機関の支援を得て、同国におけるポリオ根絶に全力を傾注し、5歳未満の子どもたちを対象にした、3日間にわたる予防接種キャンペーンを開始した。

*コートジボワール政府と反政府勢力がこのたび、武装解除/動員解除/社会復帰プロセス(DDR)に合意したことについて、安保理議長は報道声明を発表し、歓迎の意を表明した。

2005年5月24日

*事務総長、新・難民高等弁務官を勧告
*ハリリ首相暗殺調査:調査委、ベイルートへ
*シエラレオネ特別法廷・裁判長、安保理で報告
*中央アフリカ共和国、総選挙結果公表
*第3回青年リーダーシップ賞サミット、国連本部で
*アナン事務総長は総会に対し、アントニオ・グテレス・ポルトガル前首相を難民高等弁務官に任命するよう勧告した。任期は6月15日から3年間とした。

*ハリリ・レバノン首相暗殺事件に関する国連調査委のメフリス委員長は国連本部で記者会見し、明日、少人数の調査団を率いて、レバノンの首都ベイルートに発つとの旨明らかにした。

*シエラレオネ特別法廷のEmmanuel Olayinka Ayoola裁判長は安保理にブリーフィングを行い、法廷運営における資金不足の切実さを訴えるとともに、治安の維持や依然逃亡中の被起訴者の引渡しについて、安保理の支援を求めた。

*中央アフリカ共和国の総選挙の公式結果が公表された。アナン事務総長は同国の人々が選挙プロセスに積極的に参加したことについて賞賛の念を表明するとともに、国連の支援継続を誓った。

*第3回青年リーダーシップ賞サミット、国連本部で開催。主催者は、NGOのインスティテュート・フォア・シビック・リーダーシップ(ICL)。参加した学生たちは各国大使たちに対し、国連改革と人権に関する質問などを投げかけた。

2005年5月23日

*シリアのレバノン撤退検証報告、提出
*ダルフール援助会合、アディス・アベバで
*安保理、ブルンジ停戦宣言に歓迎の意
*9月14日~16日、多国間条約調印批准促進イヴェント
*イラク石油輸出収入/開発基金の会計監査報告、発表
*シリアのレバノン撤退を検証するため、同地に派遣されていたミッションはこのたび、完全撤退を報告。この報告書は事務総長を通じて、安保理議長に提出された。

*今月26日、エチオピアの首都アディス・アベバにおいて、スーダン・ダルフール地方援助国会合が開催される。アナン事務総長は会合に参加し、AU委員会のコナレ委員長とともに、共同議長を務める。

*安保理は議長声明を発表し、ブルンジの大統領と反政府勢力FNL指導者が5月15日、停戦宣言に署名したことに歓迎の意を示すとともに、すべての当事者に対し、政治移行と長期的安定の確保に努めるよう促した。

*9月14日~16日、多国間条約調印(批准)促進イヴェントが国連本部で催される。今年のテーマは「フォーカス2005:地球規模の諸課題への対応」。テロ、組織犯罪、人権、環境、海洋法など、32の多国間条約に焦点を当て、加盟国に対して、調印あるいは批准を促す。このイヴェントは2000年のミレニアムサミットにおいて、アナン事務総長のイニシアチブで始まったもので、毎年の催しとなっている。これまでの数年間のイヴェントにおいて、930以上の署名や批准などの手続きが行われた。

*国際イラク諮問監視委(IAMB )によれば、イラクの石油輸出収入や開発基金(DFI)に関する会計監査(最終報告)はこのたび、DFIの不完全な会計報告、イラク省庁による報告の遅れなどの問題点を指摘した。

2005年5月20日

*アフガン人捕虜虐待:特別代表、責任者の処罰求める(5/22)
*政治担当事務次長、30日にキプロス訪問へ
*ハイチ:MINUSTAHに関する事務総長報告、発表
*ブルンジ:ONUB兵士、同僚兵士に向け発砲、自殺
*コートジボワール選挙:国連特別ミッション、準備状況調査へ
*アフガン人捕虜2人がバグラムで同盟軍兵士の虐待を受け死亡したと報じられたことを受けて、Jean Arnault事務総長特別代表は声明を発し、虐待事件に責任を負う者の処罰を求めるとともに、拘束者の人権の保護に努力を拡大する旨を述べた。(5/22)

*プレンダガスト政治担当事務次長は今月30日のキプロス、周辺諸国訪問を前に、本日、ニューヨーク国連本部において、キプロス・ギリシャ系指導者タソス・パパドプロス氏が派遣した特使との一連の準備協議を終えた。

*国連ハイチ安定化部隊(MINUSTAH)に関する事務総長報告、発表。アナン事務総長は同部隊の任期の1年延長と規模拡大を勧告した。また、困難な状況の下、MINUSTAHが重要な任期を遂行し、政治移行を可能とする治安環境を創出したことを賞賛した。

*国連ブルンジ・ミッション(ONUB)の兵士が同僚兵士に発砲し、自らも銃で自殺した。撃たれた南アフリカ人兵士が死亡し、4人が負傷した。ONUBは事件の調査を行っている。

*国連政治局選挙支援部が率いる特別ミッションが本日、コートジボワールの首都アビジャンに到着する予定。2週間の滞在中、今年10月の大統領選に向けて、日程と準備状況を調査する。

2005年5月19日

*マロック・ブラウン官房長、米下院国際関係委で演説
*国連東ティモール支援団(UNMISET)、明日、任期終了
*コンゴ:事務総長、武器禁輸監視専門家5人を指名
*事務総長、トーゴ危機でのECOWAS活躍に謝意
*ブルンジ:マッカスキー特別代表、暴力の自制訴え
*マロック・ブラウン事務総長官房長は米下院の国際関係委で演説し、国連が現在、アナン事務総長の下、これまでに例をみないような多く改革を進めているとの旨を述べた。また、国連が十分な活動を展開するには資金が不足している現状、事務局へのあまりにも多くの制約が多くの場合、マイクロマネジメントをもたらしていることを指摘した。

*国連東ティモール支援団(UNMISET)が明日、任期終了となる。本日、東ティモールの首都ディリにある国連本部で、記念式典が行われた。新設の国連東ティモール事務所(UNOTIL)が今後、2006年5月20日まで、フォローアップ活動を行う。

*アナン事務総長はこのたび、安保理が4月に決議を採択し、コンゴ民主共和国に科した武器禁輸の遵守/違反状況を監視する専門家5人を指名した。

*アナン事務総長はこのたび、ナイジェリアの首都アブジャで開かれたECOWASサミットにメッセージを送り、トーゴ危機解決におけるECOWASの建設的な役割に謝意を表明した。

*ブルンジがすでに大幅に遅れている選挙の実施に向けた歩みを進める中、マッカスキー事務総長特別代表はAUのBah代表と共同宣言を発表し、同国の政治指導者に対し、暴力やその誘因を自制するよう訴えた。

2005年5月17日

*フレシェット副事務総長、記者ブリーフィング
*ギニアビサウ情勢、安保理議長が憂慮
*国連薬物犯罪事務所、アフリカ開発と犯罪に関する報告
*ノーベル平和賞受賞者のマータイ氏、森林フォーラムで演説
*国連管理担当事務次長に、米国務省のバーンハム氏が就任へ
*フレシェット副事務総長は国連本部で記者ブリーフィングを行い、国連イラク石油食糧交換プログラムの不正疑惑調査委員会による批判的報告などに対応し、国連が進める一連の改革を明らかにした。

*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、ギニアビサウの政治情勢について、憂慮を表明した。

*国連薬物犯罪事務所(UNODC)はこのたび、「なぜ、犯罪との闘いがアフリカの開発に役立つか:法の支配と最も脆弱な人々の保護」と題する報告をナイジェリアで発表した。

*ノーベル平和賞受賞者のワンガリ・マータイ氏は本日、国連森林フォーラム(第5会期)で演説し、コンゴ盆地の森林を保護すべく、中央アフリカ政府とその人々を支援するよう訴えた。

*アナン事務総長はこのたび、管理担当事務次長の職に、米国務省のクリストファー・バンクロフト・バーンハム氏を任命した。来月、就任する。前任者のキャサリン・バーティーニ氏は先月末に退任した。

2005年5月16日

*ウズベキスタン暴力事件:事務総長、憂慮表明
*コートジボワール、DDR合意
*東ティモール:Annabi事務次長補、安保理ブリーフィング
*クウェート、新法採択し、女性に参政権付与へ
*コンゴ民主共和国、憲法草案採択
*ウズベキスタン東部のアンディジャンで発生した暴力事件について、アナン事務総長は憂慮を表明し、全当事者に対し、武力の行使を控え、隣国キルギスタンに逃れる難民たちを助けるUNHCRチームに協力するよう訴えた。

*コートジボワール政府と武装反政府勢力がこのたび、DDR(武装/動員解除・社会復帰)に着手することに合意した。アナン事務総長はこれについて歓迎の意を表明するとともに、アフリカ連合(AU)の主宰の下に交渉が進むプレトリア合意の他の側面についても迅速に実施をはかるよう訴えた。

*平和維持活動担当事務次長補Hedi Annabi氏は安保理でブリーフィングを行い、東ティモールの発展において、もうすぐ任務を終えるUNMISETやその前身が主要な貢献をしたこと、今後は国連東ティモール事務所(UNOTIL)が民主統治の基盤づくりを可能とするであろうとの旨を述べた。

*クウェート国会が女性に参政権を与え、ジェンダー平等を進めるべく、新法を採択したことについて、アナン事務総長は歓迎の意を表明した。

*コンゴ民主共和国の国民議会がこのたび憲法草案を採択したことについて、アナン事務総長は歓迎を表明し、全当事者に対し、同国の選挙実施に向けた取り組みを求めた。

2005年5月13日

*レバノン撤退ラインで銃撃戦、事務総長が懸念
*ダルフール:ハイレベル援助国会合、26日開催
*ハリリ・レバノン首相暗殺事件:ドイツ人検察官が調査委員長に
*ハイチ:安保理代表団による調査報告、提出
*16日―27日、先住民問題に関する常設フォーラム、開催
*レバノン撤退ライン沿いで発生した銃撃戦について、アナン事務総長は深い懸念を表明するとともに、イスラエル、レバノンの双方に対し、自制を求めた。

*今月26日、エチオピアのアディス・アベバにおいて、スーダン・ダルフール地方に展開するアフリカ連合(AU)ミッションを支援すべく、ハイレベル援助国会合が開かれる。アナン事務総長はこの会合において、AU委・委員長とともに、共同議長を務める。

*アナン事務総長は安保理で演説し、レバノンのハリリ首相暗殺事件を調査する委員会のトップに、ドイツ人検察官のDetlev Mehlis氏を任命する意向を表明した。

*先月、安保理代表団による4日間のハイチ訪問調査を実施したブラジル国連大使は本日、安保理で調査結果報告を提出し、10月に予定された選挙がハイチ危機を全面的に解決することにはならないとしながらも、同国に正当な政府を樹立することは不可欠であるとの旨を述べた。

*16日―27日、先住民問題に関する常設フォーラムの第4会期が開催される。ミレニアム開発目標のうち、極貧/飢えの根絶と初等教育の普遍化を実現する戦略をたてる。

2005年5月12日

*ダルフール:安保理、AU増派に歓迎の意
*NPT再検討会議:参加国、議題に合意
*中央アジア4カ国、エイズ対策プロジェクトをスタート
*ESCWA、年次会期を終了
*コンゴ:MONUC兵士1人、死亡
*安保理は本日、会合を開き、アフリカ連合(AU)がスーダン・ダルフール地方における平和創造活動で指導的役割を担い、その平和維持部隊の兵員規模を今年9月末までに7731人に増員することを決定したことに歓迎の意を表した。

*NPT再検討会議の会期が半ばに近づくなか、参加国代表たちは昨日、議題に関して合意に達した。議長を務めるドゥアルテ・ブラジル大使は記者会見し、この合意が最初のわずかな一歩であり、実質的問題に今後入っていくために、この他にも解決しなければならない手続き上の問題が残っているとの旨述べた。

*近年、HIV感染者の増大が著しいカザフスタン、キルギスタン、タジキスタン、ウズベキスタンの中央アジア4カ国はこのたび、その経済的/人的損害の軽減をはかるプロジェクト(約2700万ドル規模)をスタートした。

*西アジア経済社会委員会(ESCWA)は第23閣僚レベル年次会期を終えるにあたって、ミレニアム開発目標達成に向けた宣言を採択した。

*コンゴ民主共和国東部のイトゥリ地区において、MONUC部隊40人を乗せた輸送車列が移動していたところ、武装グループの襲撃を受け、兵士3人が被弾し負傷、うち重傷を負った1人が死亡した。

2005年5月9日

*中東カルテット、モスクワで会合
*総会、第2次世界大戦終結60周年を記念
*イスラエルのレバノン領空侵犯:事務総長が憂慮
*事務総長、政策委と管理委を新設
*ユニセフとUAE、らくだレースの子ども騎手を祖国へ
*中東カルテット(国連、米国、EU、ロシア)はモスクワで会合を開催し、イスラエルとパレスチナを支援し、2国家共存を実現する決意を表明した。

*総会、第2次世界大戦終結60周年の記念会合を開催。フレシェット副事務総長は冒頭、演説し、戦争の悲惨さを振り返るばかりでなく、将来に向けて、人類にふさわしい世界の構築に全力で取り組むことの重要性を訴えた。

*イスラエルがこのたびレバノン領空を侵犯したことについて、アナン事務総長は憂慮を表明し、当事者に対し、現在の脆弱な状況に関心を払うよう訴えた。

*アナン事務総長はこのたび、国連事務局の業務遂行および内部監督の能力を強化すべく、政策委員会(Policy Committee)と管理委員会(Manegement Committee)の2つの委員会を新設した。

*ユニセフはとアラブ首長国連邦政府(UAE)はこのたび、協定に署名し、パキスタンやバングラデシュなどの国からUAEに連れてこられ、「らくだレース」の騎手をさせられている子どもたちを祖国に帰し、社会に戻すのを支援することを決めた。

2005年5月6日

*アフガニスタン:5万人以上が武装解除(5/8)
*アルバロ・デソト氏、中東担当特別調整官に
*アナン事務総長、レバノン首相と会談
*ブレア英首相再選:事務総長、祝賀メッセージ
*アフガニスタン:政治担当副特別代表、任命
*UNAMAによれば、アフガニスタンにおいて、5万人を超える元兵士がこれまでに武装解除し、うち9割が社会復帰プログラムに参加した。各種プログラムのなかで最も人気の高いのが農業分野で、参加者は全体の43.6パーセントにのぼる。(5/8)

*アナン事務総長はこのたび、アルバロ・デソト氏(ペルー)を、ラーセン氏の後任として、中東担当特別調整官に任命した。月曜日には、早速、アナン事務総長に随行し、中東カルテット会合に出席する。

*アナン事務総長はレバノン首相と会談し、同国の議会選挙、およびハリリ前首相の暗殺事件に関する国際調査委設置の問題などについて話し合った。

*アナン事務総長は、このたびの選挙で再選されたブレア英首相に祝賀メッセージを送り、英国政府との協力継続に期待感を表明した。

*アナン事務総長はこのたび、国連イラク支援団(UNAMI)において政治問題を担当する副特別代表に、Michael von der Schulenburg氏(ドイツ)を任命した。同氏は国際関係の分野で30年近いキャリアを持つ外交官であり、最近は、アフガニスタン担当事務総長特別代表事務所の所長などを務めた。

2005年5月5日

*総会、UNDP総裁と内部監査事務次長を承認
*シエラレオネ:UNAMSILに関する事務総長報告、発表
*国連職員による性的虐待/搾取に関する報告、発表
*アンジェリーナ・ジョリーさん、パキスタン訪問
*アフガン:UNAMA、女性3人殺害犯の捜索求める
*総会は本日、国連開発計画(UNDP)と国連内部監査部のトップ人事について、アナン事務総長の指名を承認した。UNDPの新総裁はトルコ人のKemal Dervis氏、内部監査部を新たに率いる事務次長はスウェーデンのInga-Britt Ahlenius氏。

*国連シエラレオネ・ミッション(UNAMSIL)に関する第25次事務総長報告、安保理に提出。報告において、アナン事務総長は、シエラレオネ政府がUNAMSILの撤退基準を満たしつつあることを指摘したうえで、同ミッションの今年末までの任期延長を勧告した。

*アナン事務総長はこのたび、国連職員による性的虐待/搾取に関する報告を発表。2004年には、性的虐待/搾取の疑いのあるケースが全てで121件だったが、これは2003年に報告された数の2倍を上回る。

*UNHCR親善大使、映画女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが昨日、4日間の日程で、アフガニスタンを訪問した。本日、500人のアフガニスタン人難民がトラックで帰還するのを見送った。

*UNAMAは本日、アフガニスタン当局に対し、バグラン州で女性3人を殺害した犯人を全力で探し出し、裁判にかけるよう求めた。

2005年5月2日

*NPT再検討会議、スタート
*イラク爆弾襲撃事件で多数の死傷者
*ネパール国家非常事態宣言解除、事務総長が歓迎
*国連改革:事務総長/総会議長、加盟国非公式協議を楽観
*事務総長、国連本部でユダヤ人50人と会談
*核不拡散条約(NPT)再検討会議、スタート。エルバラダイIAEA事務局長は冒頭演説し、NPTの真髄である安全保障と開発の均衡を図ることの重要性を強調した。

*イラクにおいて、先週金曜日から続く爆弾襲撃などの事件によって、100人以上の国民が死亡し、その倍にも上る負傷者がでている。アナン事務総長はこれを非難し、また犠牲者の遺族に弔意を示した。

*ネパールが国家非常事態宣言を解除し、この数週間に政党指導者ら数人を解放していることについて、アナン事務総長は歓迎の意を示す一方で、同国の人権状況に引き続き憂慮している旨述べた。

*アナン事務総長はピン総会議長ととともに、事務総長による国連改革案に関する加盟国の非公式協議(4月19日開始)の行方を楽観的な期待感をもって見ているとの旨を述べた。

*アナン事務総長は本日、欧州、ラテンアメリカ、アジア、北米、オーストラリアの各地から国連本部に集まったIDJLのユダヤ人50人と会談、反ユダヤ主義との闘いや人権啓発において積極的な役割を果たすよう促した。

2005年4月29日

*安保理、レバノンに関する公式会合
*NPT再検討会議、5月2日スタート
*アナン事務総長、イラクの暴力終結訴え
*クメール・ルージュ裁く特別法廷、設置合意発効
*国連対テロ専門家が、来週、ケニア訪問へ
*安保理は公式会合を開催、シリア軍隊のレバノン撤退について、ラーセン特使から状況報告を受けた。ラーセン氏は安保理決議1559の実施に関する初の半年間報告を提出、来月の議会選挙に向けて、国連がレバノン政府支援に関する協議を行っていること、そして、選挙チームが近く、同国に入る予定であることなどを報告した。

*核不拡散条約(NPT)再検討会議が5月2日、国連本部でスタートする。会期は、27日まで。議長を務めるブラジルのドゥアルテ大使は記者ブリーフィングにおいて、NPTへの信頼回復の重要性を強調した。

*レバノン情勢に関する安保理会合を終えて議場から出てきたアナン事務総長は記者団に対し、イラク新政府発足にタイミングを合わせて、暴力事件が起こったことに憂慮を示し、同国における暴力の終結を訴えた。

*クメール・ルージュ指導者を裁く特別法廷設置に関する、国連とカンボジアの合意が本日、発効した。

*国連対テロ専門家は来週、ケニアを訪れ、同国のテロ対策の状況を調査する。日程は、5日間。今年3月、専門家たちはモロッコを訪問している。

2005年4月28日

*イラク新政府発足:民主化への重要な一歩、と事務総長
*コートジボワール:大統領、選挙候補者資格の合意受け入れ
*「コミュニティー・オブ・デモクラシー」:事務総長、メッセージ
*リベリア事務総長特別代表が今週、任期満了
*インド軍事要員のエイズ感染防止へ、政府と国連が協力
*イラク新政府が発足したことについて、アナン事務総長は声明を発し、同国の民主化における重要な一歩であるとしたうえで、政治プロセスへの全当事者の参加を訴えた。

*コートジボワールのバグボ大統領がこのたび、10月末実施予定の大統領選の候補者資格に関するプレトリア合意を受け入れた。アナン事務総長は声明を発し、歓迎の意を表明。

*チリのサンチアゴで、「コミュニティー・オブ・デモクラシー」の第3回閣僚級会合、開催。アナン事務総長はメッセージを寄せて、民主化においては単一のモデルというものはなく、また選挙だけで実現するものでもない、との旨を述べた。

*ポール・クライン事務総長特別代表(リベリア担当)が今週、任期を満了し、離任する。後任は、現在、UNMIL人道問題担当副代表を務めるAbou Moussa氏。

*インド政府と国連エイズ合同計画(UNAIDS)はこのたび、インドの軍事要員のエイズ/HIV感染率を下げるべく、共同の取り組みをスタートした。

2005年4月27日

*アナン事務総長、インド訪問
*国連平和維持活動、第1陣スーダン入り
*ジブチ旱魃悪化、国連資金拠出アピール
*経社理、人権委や人口開発委などメンバー改選
*ユニセフのベラミー事務局長、最後の記者会見
*アナン事務総長はインドを訪れ、外相や首相らと会談し、国連改革や地域の安全保障、津波被災地復興活動、エイズなどの問題について話し合った。

*ネパール人兵士12人がこのたび、国連スーダン・ミッション(UNMIS)の第1陣としてスーダンに入った。先月、安保理は全会一致で決議を採択し、兵力1万人規模の平和維持活動のスーダン派遣を決定していた。

*ジブチにおいて現在、旱魃が悪化している事態を受けて、国連はこのたび、同国の食糧危機回避をめざし、約750万ドルの資金拠出アピールを発した。

*経済社会理事会は本日、人権委や統計委、人口開発委、女性の地位委、持続可能開発委、麻薬委などの下部委員会のメンバーを改選した。

*ユニセフのベラミー事務局長は離任にあたって、本日、国連本部で記者会見し、最近のユニセフ活動について総括し、子どもの死亡率が過去10年間で減少したことや、青少年を搾取やエイズ禍、極貧から保護すべく、その任務が拡大したことなどについて述べた。

2005年4月26日

*アナン事務総長、UNDP新総裁を指名
*アナン事務総長は本日、国連開発計画(UNDP)の新総裁にトルコのケマル・デルビシュ元財務相(元世銀副総裁)を指名した。国連総会が近く、この指名を承認することになる。

2005年4月25日

*事務総長、フォーリン・アフェアーズ誌に寄稿
*事務総長、レバノンに国連軍事チーム派遣
*津波:クリントン特使ら、国連本部で記者会見
*安保理、対テロの3委員会の報告聴取
*コンゴ民主共和国:MONUC、国軍支援に出発
*アナン事務総長はフォーリン・アフェアーズ誌に寄稿し、自らが最近提言した国連改革案に言及しながら、国連改革の実現の必要を訴えた。

*アナン事務総長は本日、レバノンに国連軍事チームを派遣し、同国からのシリア軍完全撤退の検証を行う。今週火曜日、事務総長はこの検証結果に関する報告を提出する予定。

*津波復興に関する国連特使を務めるクリントン前米大統領と、ビジネス・ラウンドテーブル代表を務めるハンク・マッキンネル氏は本日、エーゲラン緊急援助調整官とともに、国連本部で記者会見し、国際社会に対し、インド洋津波の経験を生かし、今後の対策を講じていくよう訴えた。

*安保理公開ブリーフィング。アルカイダ/タリバン、テロリズム、大量破壊兵器の不拡散に関して個別に設置された3つの対テロ委の各委員長から報告を聴取した。安保理議長は会合の終わりに声明を発し、テロリズムが世界の平和と安定に対する深刻な脅威であると再確認し、いかなるテロ行為もその動機にかかわらず、犯罪であり、正当化できないとの旨を述べた。

*コンゴ民主共和国東部において、MONUC兵力はこのたび、民兵の襲撃を受けた国軍の支援に向かった。

2005年4月24日

*トーゴ大統領選、平和裏に実施。事務総長、歓迎の意
*アンゴラでマルブルグ熱による死亡者、これまでに244人
*事務総長、ジャカルタで記者会見(4/23)
*事務総長、アジア・アフリカ会議で演説(4/22)
*4月25日、アフリカ・マラリア・デー(4/22)
*トーゴ大統領選挙がこのたび平和裏に実施されたことについて、アナン事務総長は声明を発し、歓迎の意を示し、この選挙の成功が同国の今後の安定と繁栄の土台となるものだとの旨を述べた。

*アンゴラにおいて、マルブルグ熱に感染し死亡した人はこれまでに244人を数えるが、死亡者数は減少している。WHOはこのたび、減少傾向を発表するとともに、気を緩めず、警戒を継続するよう訴えた。

*アナン事務総長はアジア・アフリカ会議出席のために滞在するジャカルタで記者会見し、自らの国連改革案に対する支援を訴えた。(4/23)

*アナン事務総長はアジア・アフリカ会議で演説し、アジア、アフリカ両大陸の指導者たちに対して、50年前の指導者たちの革新性やビジョンをもって、国連改革案を支持するよう訴えた。(4/22)

*4月25日の「アフリカ・マラリア・デー」を前に、ユニセフはこのたび、「ロール・バック・マラリア・パートナーシップ」によって、アフリカのマラリア対策に著しい進展があったとの点を指摘した。(4/22)

2005年4月21日

*事務総長、バンドン会議参加国にブリーフィング
*プレンダガスト事務次長、安保理で月例報告
*西サハラ情勢に関する事務総長報告、発表
*人権専門家チーム、ネパール訪問を終了
*コンゴ民主共和国東部:避難民への援助提供できず
*明日、インドネシアでアジア・アフリカ会議がスタートするが、アナン事務総長は本日、参加国代表たちに対し、3時間近いブリーフィングを行って、国連改革案を説明し、広範な開発の諸課題への取り組みを求めた。

*プレンダガスト政治問題担当事務次長、安保理で月例報告。同氏は、中東の最近の動きが平和への可能性を引き続き示しているとしながらも、そのプロセスは依然、脆弱なものであるとの旨を述べた。

*西サハラ情勢に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は西サハラ政治情勢が改善しているとしながらも、同地域の人々の自決権をめぐるこう着状態は終わっていないとの旨を指摘した。そのうえで、事務総長はMINURSOについて、現状兵力を維持して、今年10月末まで任期延長するよう勧告した。

*人権専門家チームはこのたび、ネパール訪問を終了した。同チームは、カリン事務総長特別代表(国内避難民の人権担当)とマクナマラ国内避難民部・部長が統率したもので、同国の国連人権事務所拡大の必要について調査した。

*コンゴ民主共和国東部において、コレラ発生が報告されるなか、援助活動家たちが難民キャンプの避難民2万5000人にアクセス不可能となっているため、感染者ばかりでなく、食糧や水などの基礎的物資を必要とする人々の状況の悪化も懸念されている。

2005年4月20日

*トーゴ:事務総長、暴力につながる言動控えるよう訴え
*安保理、ハイチ情勢に関する公開ブリーフィング
*テッド・ターナー氏、アラン・クランストン平和賞を受賞
*インターネット・ガバナンスに関する作業部会、第3会期終了
*イラク:モーリス・ストロング特使、独立調査委の捜査対象に
*日曜日のトーゴ大統領選を前に、アナン事務総長は声明を発し、同国の全当事者に対し、暴力につながるような言動を慎むよう訴えた。先週末には、同国与党支持者と反対勢力との間で衝突事件が起こっている。

*安保理、ハイチ情勢に関する公開ブリーフィング。ハイチ訪問を終えて、ニューヨーク国連本部に戻った安保理調査団の代表(ブラジル国連大使)は同国の治安情勢の段階的な改善を指摘し、慎重ながらも楽観的な見通しを表明した。しかし同時に、都市部における暴力および貧困の問題の解決を進めるためには、国際社会の継続的な関与が欠かせないとの旨を訴えた。

*テッド・ターナー氏、アラン・クランストン平和賞を受賞。同氏は1997年、国連に対し、10億ドルを寄付し、国連財団を立ち上げている。

*「インターネット・ガバナンスに関する作業部会」の第3会期が本日、3日間の日程のを終えた。会期中、スパム、ネットワークセキュリティ、サイバー犯罪などの問題に焦点を当て、討論を行った。

*モーリス・ストロング事務総長特使(朝鮮民主主義人民共和国担当)はこのたび、イラク石油食糧プログラムに絡む疑惑で国連独立調査委員会の捜査対象となり、この疑惑が晴れるまでの間、特使の任務を離れるとの旨を述べた。アナン事務総長もこれに同意した。

2005年4月19日

*事務総長、新ローマ法王に祝賀メッセージ
*安保理、クウェート行方不明者問題に関する聴取
*コートジボワール:政府/反政府勢力の交渉
*UNDPの融資プログラム、中小企業の貧困削減を支援
*国連情報委員会、スタート
*新しいローマ法王にベネディクト16世が就任したことについて、アナン事務総長は祝賀メッセージを発し、平和や社会正義、人間の尊厳等の価値の強化に対する新法王の貢献に期待感を表明した。

*安保理は本日、イラク侵攻後のクウェート人行方不明者について、事務総長ハイレベル調整官から現状報告を受けた。安保理議長は理事国を代表して報道声明を発し、イラクの新議会から、行方不明者の問題解決に向けた協力が期待できるであろうとの旨表明した。

*コートジボワールにおいて、同国政府と反政府勢力が双方の対峙する前線からの重火器撤去に関する交渉を本日、スタートするが、UNOCIもこれに参加することになっている。

*UNDPはこのたび、中小企業による貧困削減、生物多様性保全を支援する融資/無償援助プログラム、”Equator Ventures”をスタートした。

*国連情報委員会、スタート。タルール広報担当事務次長が冒頭演説。国連はメディアによる攻撃に反駁し、国連の物語を世界の隅々の人々に伝えようと賢明に努力しているが、多くの国において、国連に対する世論はこれまでになく厳しくなっているとの旨を述べた。そして、国連が現在、この挑戦に立ち向かうべく、全力を尽くしていると語った。

2005年4月18日

*インド/パキスタン首脳の共同声明、事務総長が歓迎
*北キプロス:タラト氏が新大統領に
*事務総長、ダルフール情勢に関する月例報告を発表
*コンゴ民主共和国:安保理、武器禁輸を延長
*持続可能開発委、水/基礎衛生/居住に関するパネル
*インド/パキスタン両首脳が週末、共同声明を発して、両国の対話は後戻りするものでないとの旨を宣言し、追加的な信頼醸成措置の概要を示したことについて、アナン事務総長は歓迎の意向を表明した。事務総長は今週、ジャカルタで開かれるアジア・アフリカ会議(バンドン会議)50周年記念会議に出席した後、インドを訪れる予定。

*北キプロスの大統領にタラト氏が選出されたことについて、アナン事務総長は祝賀声明を発して、キプロス問題の平和的解決への取り組みの新たな証明であるとして歓迎の意を表明した。

*アナン事務総長、スーダン・ダルフール情勢に関する今年3月の月例報告を発表。報告において、アナン事務総長はダルフールにおける同国政府と反政府勢力の争い、国際援助要員への襲撃事件、レイプ、子ども虐待、治安部隊による拷問などが継続し、状況が極めて厳しいとの旨を述べた。

*安保理は決議1596を全会一致で採択、コンゴ民主共和国情勢が国際の平和と安全に対し引き続き脅威を与えているとし、同国に対する武器と軍事資金の禁輸を延長した。

*持続可能開発委員会が招請した、水/基礎衛生/居住に関するパネルにおいて、アナン事務総長は各国の開発担当大臣を前に演説し、きれいな水や基礎衛生、適正な居住に対する投資は健全であり、高い社会的リターンがあるとの旨を述べた。

2005年4月14日

*スーダン:事務総長、ニューヨークタイムズ紙に寄稿
*グアテマラ:MINUGUAに関する事務総長・総括報告
*安保理代表団、ハイチでラトルチュ暫定首相と会談
*中東カルテット:ウォルフェンソン氏、イスラエル・ガザ撤退担当特使に
*知的財産:WIPO開発協力常設委、2日間の会期スタート
*アナン事務総長はニューヨーク・タイムズ紙に寄稿し、過去に、カンボジア、ルワンダ、リベリアなどの国において、約束された筈の金額が拠出されずに多くの人々が死んでいったことに言及し、このたびのスーダン支援国会議で誓約された資金を確実に拠出するよう求めた。
*国連グアテマラ検証団(MINUGUA)に関する事務総長・総括報告(A/59/746)、発表。報告において、アナン事務総長は同ミッションが示した多角的な平和構築活動の成功事例が現在展開中あるいは今後の平和維持活動に貴重な教訓となるであろうとの旨を述べた。MINUGUAは昨年12月末で、10年間にわたる人権検証および和平合意実施支援の活動の幕を閉じていた。
*ハイチを訪問中の安保理代表団は本日、ラトルチュ暫定首相と会談し、安全保障および軍縮、開発、人道問題、来年2月に実施予定の議会選挙などについて話し合った。また、同会談後には、国連ハイチ安定化ミッション(MINUSTAH)幹部と協議した。
*世銀総裁を近く退任するウォルフェンソン氏がこのたび、イスラエル・ガザ撤退監督担当の中東カルテット特使に任命されたことについて、アナン事務総長は歓迎を表明した。
*WIPOの「知的財産に関連する開発のための協力に関する常設委員会」は本日、2日間の会期をスタートした。開発途上諸国が知的財産に関する政策や戦略を練るうえで、WIPOの提供する支援について協議する。

2005年4月13日

*総会、核テロ防止条約を採択
*インド洋津波:事務総長、クリントン特使を正式紹介
*安保理代表団、ハイチ入り
*アンゴラのマールブルグ熱:WHO、感染者の早期発見/隔離訴え
*WHO、インフルエンザ・ウイルスのサンプル即時廃棄求める
*総会はコンセンサスで決議を採択し、核テロ防止条約を承認した。アナン事務総長は、テロリストの核兵器入手を防ぐ多国間努力において、重要な一歩であるとして、歓迎の意を表明した。同条約は、今年9月14日の第60回総会ハイレベル本会合において、署名のために開放される。

*アナン事務総長はこのたび、クリントン前米大統領を津波で被災したインド洋諸国支援のための事務総長特使として任命していたが、本日、国連本部でクリントン氏とともに記者会見にのぞみ、正式に紹介した。

*安保理代表団、ハイチ入り。4日間の滞在中、高い失業率、援助資金の配分/使途、自然災害対応などを含め、同国が直面する経済開発の諸課題を評価する。

*WHOはこのたび、アンゴラにおけるマールブルグ熱を蔓延を防ぐためには、感染者の早期発見と隔離が不可欠であるとの旨を述べ、警鐘を発した。

*WHOはこのたび、米国臨床病理医協会(CAP)が世界各国の研究機関4000近くに送付した「H2N2」型のインフルエンザ・ウイルスのサンプルを即時に廃棄するよう求めた。

2005年4月12日

*アナン事務総長、EUのODA増額提言を歓迎
*ラトビア大統領、国連改革支援特使に
*スーダン支援国会合、45億ドル(2005-2007年)拠出誓約
*コンゴ:週末、性的搾取/虐待の疑いのある事件
*安保理、ルワンダ反政府民兵FDLRの武力行使放棄宣言を歓迎
*EUはこのたび、メンバー国に対し、ODAを増額し、2010年までに250億ドルの追加的援助を可能とするよう提言した。これについて、アナン事務総長は、ミレニアム開発目標の達成に向けた強力な後押しであるとして、歓迎の意を表明した。

*アナン事務総長はこのたび、ビケ=フレイベルガ・ラトビア大統領を、今年9月の総会に向けて、自らの国連改革提言の側面支援を行う特使に任命した。事務総長はこれまでに、アラタス・元インドネシア外相、チサノ・モザンビーク前大統領など、4人の特使を任命しているが、これで5人チームが完成した。

*スーダン支援国会合において、2005-2007年の援助資金として、45億ドルの拠出誓約が行われた。これは、事務総長が昨日、会合冒頭に支援国に対して拠出を訴えた金額を20億ドル近く上回るものである。

*コンゴ民主共和国において、週末、性的搾取/虐待の疑いがある事件が起こり、MONUCが現在、調査を進めているところ。

*安保理は公式会合で議長声明を発し、ルワンダ反政府民兵FDLRがこのたび対政府武力行使を放棄する旨を宣言したことについて、歓迎の意を表明した。

2005年4月11日

*スーダン支援国会合、オスロで開始
*カジ事務総長特別代表、安保理ブリーフィング
*新事務総長特別代表、コートジボワール入り
*WHO、アンゴラにおけるマールブルグ熱報告
*クリントン財団、エイズ感染の子ども治療に寄付
*スーダン支援国会合が、ノルウェーの首都オスロにおいて、2日間の会期をスタートした。アナン事務総長は冒頭演説、国際社会に対し、今後2年半にわたるスーダン再建復興資金として、26億ドルの拠出を訴えた。

*カジ事務総長特別代表は安保理公開ブリーフィングにおいて、イラク情勢について報告するなかで、イラク人のほとんどが政治移行期間における国連の役割拡大を望んでいるとの旨を述べた。

*Piere Schori新事務総長特別代表、コートジボワール入り。UNOCI代表を務めることになる新特別代表は2000年から2004年までスウェーデンの国連大使を務めた後、これまでアデルフィ大学・客員教授の職にあった。

*WHOはこのたび、アンゴラにおけるマールブルグ熱に関する最新報告を発表し、家族が患者を入院させず、自宅で感染を防ぐ手立てもなく看護することで、感染が広まっていく恐れを指摘した。

*クリントン財団が2005年、貧困諸国においてエイズに感染した子どもたち1万人が治療を受けることを可能にすべく、1000万ドルを寄付するとの意向を明らかにした。ユニセフのベラミー事務局長はこのイニシアチブについて、「大きな最初の一歩」であるとし、賛辞を呈した。

2005年4月8日

*事務総長による改革提言:総会、3日間の討議終了
*事務総長、ヨハネ・パウロ2世葬儀に参列
*ダルフール:武装民兵による残虐な襲撃事件
*グルジア/アブハジア:事務総長の友人たち、2日間協議終了
*旧ユーゴ国際刑事裁、元軍事司令官の起訴内容明らかに
*総会は本日、アナン事務総長の改革提言に関する3日間にわたる討議を終了した。ピン総会議長は討議の終わりに際して演説し、各国首脳が集う9月総会において、その提言の採択を可能とすべく、各国の合意形成に全力を尽くす旨述べた。

*アナン事務総長は本日、バチカンで執り行われたヨハネ・パウロ2世の葬儀に参列した。中央執行委員会の議長を務めるべく、ローマを離れる前、アナン事務総長は空港で記者団に対し、ローマ法王が信念と行動の人であり、数多くの多様な人々を結びつける能力を備えていた、と賛辞を述べた。

*7日木曜日、スーダン・西ダルフールにおいて、350人を超える武装民兵による残虐な襲撃がが行われた。プロンク国連事務総長特別代表とキンギベAU大使は共同声明を発し、この襲撃を非難した。

*仏、独、露、英、米で構成する「事務総長の友人グループ」はグルジア/アブハジア和平プロセスに関する2日間にわたる協議をジュネーブで終えるにあたって、報道声明を発し、両当事者の協議参加がその平和的解決へのコミットメントを示唆するものだとの旨を述べた。

*旧ユーゴ国際刑事裁判所はこのたび、Milorad Trbicセルビア軍事司令官(当時)の起訴内容を明らかにした。先月、刑事裁は、同司令官について、1995年にスレブレニッツァにおけるイスラム系ボスニア1000人以上の虐殺を計画、実行した容疑で起訴していた。

2005年4月7日

*ルワンダ・ジェノサイド、11周年
*ジャム・カシミール、印パ結ぶバス運行スタート
*ハリリ首相暗殺事件:独立調査委、設置
*FAO、森林に関する年次報告を発表
*ルワンダ・ジェノサイド発生11周年。アナン事務総長は人権委員会で演説し、委員会の改革が行われない場合、国連の信頼性が損なわれる恐れがある、と警告を発した。

*ジャム・カシミールの停戦ラインを越え両国を結ぶバス運行が開始したことについて、アナン事務総長は、平和を示唆する力強いジェスチャーであり、60年近く分断された家族たちの再会の機会を提供するものであるとの旨述べて、歓迎を表明した。

*安保理は決議1595を全会一致で採択し、レバノンのハリリ首相暗殺事件に関して、国際的な独立調査委員会を設置するとともに、すべての国および当事者に対して、全面的協力を求めた。

*FAOはこのたび、森林に関する年次報告を発表し、世界の暴力的紛争の多くが森林地域に起こっているのは、反政府勢力が隠れ場所、そして、希少な自然資源を利用することができるからであるとの分析を示した。

2005年4月6日

*イラク新大統領にタラバニ氏:事務総長、歓迎の意
*ジャム・カシミール:バス乗客滞在施設、襲撃
*コートジボワール政治指導者、戦闘停止と武装解除に合意
*:総会、一分間の黙祷、ヨハネ・パウロ2世に哀悼示す
*アディス・アベバでアフリカ諸国の輸送・インフラ会議
*イラク新大統領にジャラル・タラバニ氏、選出。アナン事務総長は歓迎の意を表明するとともに、国民的統一の必要を訴えた。

*ジャム・カシミール停戦ラインを越える印パ直通バスを利用する予定だった乗客が滞在していた施設が襲撃された。アナン事務総長はこの襲撃を強く非難しするとともに、バス運行が予定どおりスタートするよう希望を表明した。

*コートジボワールの政治指導者が南アフリカで会談し、戦闘停止と武装解除開始に合意した。アナン事務総長は歓迎の意を表明するとともに、当事者たちに対し、合意の誠実な履行を促した。

*ピン総会議長は先日死去したヨハネ・パウロ2世の死を悼み、バチカン・コミュニティ、世界各地のカトリック信者などに対して、弔意を示した。その後、総会は一分間の黙祷をささげた。

*アディス・アベバで、アフリカ諸国の輸送・インフラ担当閣僚たちが集い、会議を開いた。後発/内陸/小島嶼開発途上国担当のチョウドリー高等代表は演説し、アフリカの多くの国において、効率的な輸送システムの欠如が原因で開発が遅れており、システム改善を優先事項にすべきである、との旨述べた。

2005年4月5日

*アナン事務総長、国連スタッフとの集会
*ダルフール:事務総長、国際刑事裁に容疑者リスト提出
*平和維持活動特別委で、兵士たちの性的搾取/虐待問題扱う
*ラーセン特使、レバノン指導者たちとの会談継続
*ナイジェリア/カメルーン国境画定活動、再開へ
*ニューヨーク本部で、本日、アナン事務総長と、国連全スタッフとの集会が開かれた。アナン事務総長は、国連の説明責任と透明性を一層高めることを約束するとともに、国連のために働くことを誇りに思い、前に向かって歩んでいく決意を固めるよう訴えた。

*アナン事務総長はこのたび、国際刑事裁判所に対し、スーダン・ダルフールにおける戦争犯罪に責任を有する容疑者リスト(51人)を提出した。

*平和維持活動に関する特別委員会において、Zeid Ra’ad al-Hussein事務総長特別顧問は演説、兵力提供国に対し、平和維持兵たちによる性的搾取/虐待の深刻さを訴え、防止努力を求めた。

*ラーセン事務総長特使は本日、ベイルートにおいて、レバノン指導者たちと会談を継続し、シリアのレバノン撤退問題について話し合った。

*先週木曜日、国連西アフリカ事務所(UNOWA)は、ナイジェリアからKoja村の国境線検証をしないとの意向を通告されていたが、この問題をめぐる対立が解消しナイジェリア/カメルーン合同委員会が近く、国境画定活動を再開することとなった。

2005年4月4日

*シリア、4月30日までのレバノン撤退に合意
*ヨハネ・パウロ2世死去:国連各機関、哀悼の意
*事務総長、ジンバブエ選挙の平和的実施を歓迎
*ハビタット管理理事会、第20会期スタート
*ベトナムで、あらたに鳥インフルエンザ感染者5人
*シリアはこのたび、ラーセン事務総長特使との間で合意に達し、安保理決議に従って、国連の検証の下、4月30日を期限として、レバノンから自国のすべての兵力を撤退すること約束した。

*このたび死去したヨハネ・パウロ2世に対し、安保理、ユニセフ、WFP、ユネスコなど、国連システム各機関はそれぞれ、哀悼の意を表明し、生前の偉大な功績に敬意を表明した。

*ジンバブエにおいて、議会選挙がこのたび、平和裏に実施されたことについて、アナン事務総長は歓迎の意を表明した。

*ハビタット管理理事会、第20会期をスタート。ティバイジュカ事務局長は開発途上諸国のスラム増加を2020年までに反転させるためには、1年につき、3000万人 -当初の目標では500万人であったが - のスラム居住者の生活向上をはかる必要があるとの旨を述べた。

*ベトナムにおいて、新たに5人が鳥インフルエンザに感染し、12月半ば以降の感染者数は合計で33人になった。

2005年4月1日

*ヨハネ・パウロ2世、死去。事務総長、悲しみ表明
*安保理、ダルフール問題を国際刑事裁判所に付託
*総会アドホック委、核テロ防止条約草案を採択
*コンゴ民主共和国北東部で、元民兵が百人単位で武装解除
*対コートジボワール武器禁輸監視委のメンバー3人、任命
*ヨハネ・パウロ2世、死去。アナン事務総長はローマ法王が不屈の平和唱導者であったとして、深い悲しみを表明した。ピン総会議長も同法王の死去がポーランド、カトリック・コミュニティー、人類全体にとって、大きな喪失であるとの声明を発した。

*安保理は決議を賛成11、反対0、棄権4(アルジェリア、ブラジル、中国、米国)で採択し、スーダン・ダルフール問題を国際刑事裁判所に付託することを決めた。アナン事務総長は歓迎の意を表明した。

*総会アドホック委員会は、核テロ防止条約草案を全会一致で採択した。草案は核テロを定義、これに取り組む国際法的枠組みの強化をめざす。草案は2週間以内に総会に送られ、9月14日に調印のため開放される。

*コンゴ民主共和国北東部の元民兵たちが本日、武装解除/社会復帰プログラムの最終日である深夜までに、100人単位でこれに参加し、これまでに武装解除した民兵が合計でおよそ1万5000人となった。

*アナン事務総長は本日、対コートジボワール武器禁輸監視委のメンバー3人を任命した。3人は、スイスのGilbert Charles Barthe氏、セネガルのAtabou Bodian氏、英国のAlex Vines氏。

2005年3月31日

*ルワンダ:主要反政府勢力、祖国帰還の意向
*ラーセン事務総長特使、シリア/レバノンへ向かう
*安保理、ギニアビサウ情勢を討議
*世界銀行総裁にウォルフォビッツ氏選出
*カザフスタンで内陸開発途上諸国ハイレベル会議
*ルワンダの主要反政府勢力はこのたび、1994年のジェノサイドを非難するとともに、武力行使を放棄、武装解除し、コンゴ民主共和国から自国への平和的帰還、国際司法システム協力を約束した。アナン事務総長は歓迎の声明を発表した。

*ラーセン事務総長特使は今夜、シリアとレバノンへ向かう。両国大統領と会合を持ち、事務総長からの私書を手渡す予定。

*安保理は本日、ギニアビサウ情勢を討議、議長声明を発して、同国における進展を認識するとともに、平和的な選挙プロセス、自由、透明、公正な選挙に向けて取り組むよう求めた。

*世界銀行総裁にこのたび、米国のポール・ウォルフォビッツ氏が選出された。アナン事務総長は祝福のメッセージをだし、世界の貧困との闘いにおける新総裁との密接な協力に期待を表明した。

*カザフスタンで開かれていた内陸開発途上諸国に関するハイレベル会議が本日、3日間の会期を終了した。チョウドリー後発開発/内陸/小島嶼開発途上国担当高等代表はこの会議の成果を来週のアフリカ閣僚会議、ならびに9月のミレニアムサミットに生かしていくとの旨を述べた。

2005年3月30日

*インドネシア地震:国連諸機関、援助本格化
*ミレニアム・エコシステム・アセスメント総合報告、発表
*安保理、アフリカ問題を討議
*ラーセン特使、ライス米国務長官と会談
*ノルウェー/スウェーデン連合解消100周年
*インドネシアの地震被災者に対し、WFP、ユニセフ、WHOなどの国連諸機関は現在、援助を本格化し、水浄化や食糧提供、ロジスティクスを最優先に活動を展開している。

*アナン事務総長は本日、ミレニアム・エコシステム・アセスメント総合報告を発表した。過去50年、人類がどの時代にも比して、環境を急速に変化させたことから、きれいな水や空気などが劣化したとし、今世紀前半には状況がより悪くなる恐れがあるとの旨述べた。

*安保理は本日、アフリカ問題に関する討議を行い、3月の活動を締めくくった。1998年以降、アフリカにおける平和維持、平和創造、平和建設活動が増加しており、今や安保理の議題の6割がアフリカ問題に割かれている、と安保理議長は述べた。

*ラーセン事務総長特使はライス米国務長官と会談し、シリア兵力のレバノン撤退問題について話し合った。同特使は明日、事務総長が4月19日に安保理に提示することになっている報告書を纏めるべく、1週間の日程で地域に戻る予定。

*ノルウェー/スウェーデン連合解消の100周年を記念し、アナン事務総長は声明を発し、その平和的解決のあり方が今日の紛争処理の模範となる旨を述べた。

2005年3月29日

*イラクプラグラム不正疑惑、第2次調査報告
*インドネシア地震被災:国連援助機関、本格的活動
*安保理、対スーダン武器禁輸強化
*IIC調査報告:マロック・ブラウン官房長、国連本部で記者会見
*リベリアの首都モンロビアで、新警察官100超、配備
*イラク石油食糧交換プログラムをめぐる不正疑惑の調査委(IIC)がこのたび、第2次調査報告をアナン事務総長に提出した。アナン事務総長が息子の勤務していたスイスのコテクナ社の契約決定に影響力を行使した事実はないとした。国連本部での記者会見で、ここ最近の国連をめぐる一連のスキャンダルなどの責任をとって辞任する可能性があるかを問われたアナン事務総長は、すでに解決された問題を蒸し返すことは不毛であるとの旨を指摘し、これらの教訓を生かして、諸課題に取り組んでいくつもりであると述べた。

*インドネシアで発生した地震で被害を受けた人々に援助を提供すべく、WHO、ユニセフ、WFPなど、国連諸機関が本格的に活動をスタートした。

*安保理は決議を賛成12、反対0、棄権3(アルジェリア、中国、ロシア)で採択、スーダン政府および反政府勢力に対する武器禁輸について、実施監視委員会を設置し、強化することを決めた。同決議案は米国が提案した。

*IICの第2次報告の発表後、マロック・ブラウン官房長は国連本部で記者会見し、国連がイラク石油食糧交換プログラムの不正疑惑を晴らす責任は終わり、今後、不正疑惑追及を継続しようとする場合には、そちらの側に立証責任があるとの旨を述べた。

*リベリアの首都モンロビアにおいて、警察官養成訓練学校の新卒業生100人以上が配備された。

2005年3月28日

*インドネシア西岸で地震:緊急援助調整官、早期警報システム求める
*安保理、コートジボワール情勢を協議
*ブルンジ国際調査委:事務総長報告、発表
*ダルフール:事務総長、NGO代表と会談
*特別代表、ベオグラードでセルビア代表と会談
*インドネシア西岸で地震が発生。エーゲラン緊急援助調整官はニューヨーク国連本部で記者ブリーフィングし、早期津波警報システムの確立を急ぐよう訴えた。

*安保理、コートジボワール情勢を協議。ドス副事務総長特別代表がブリーフィングし、和平プロセスの進展に向けて、実質的な歩みがみられないとの旨を報告した。

*ブルンジ国際調査委設置の評価ミッションに関する事務総長報告、発表。報告によれば、真実究明委をつくる一方、特別法廷については、ブルンジ国内裁判所のなかに設置するよう提案した。

*アナン事務総長は国連本部で主要NGOと会談し、スーダン・ダルフール情勢への対応について話し合った。

*ジェッセン=ピーターセン事務総長特別代表はベオグラードで、セルビア人代表と会談し、コソボのセルビア人たちに対し、政治プロセスへの参加を促すよう求めた。

2005年3月27日

*レバノンで爆弾攻撃、2人死亡、8人負傷
*コソボ、セルビア正教会施設の再建に道(3/25)
*イースターを前にした今週末、レバノンの首都ベイルートにおいて、爆弾攻撃が発生し、2人が死亡し、8人が負傷した。アナン事務総長はこの暴力事件を非難するとともに、同国政府に対し、治安状況の悪化を防ぐよう求めた。

*コソボにおいて、自治政府とセルビア正教会との間で、セルビア宗教施設の再建に道を敷く合意が成立したことについて、ジェッセン=ピーターセン事務総長特別代表は歓迎の意を表明した(25日)。

2005年3月24日

*平和維持活動と性的搾取/虐待:事務総長報告、発表
*安保理、国連スーダン・ミッション(UNMIS)を設置
*中東:プレンダガスト事務次長、安保理に月例報告
*コートジボワール情勢に関する事務総長報告、発表
*ギニアビサウ情勢に関する事務総長報告、発表
*平和維持活動と性的搾取に関する総会宛事務総長報告、発表。コンゴ民主共和国で平和維持兵による性的搾取/虐待の問題を受けて、作成されたもの。すべての要員が平等に説明責任を負うよう国連が規則の標準化をしたり、平和維持兵ベビーなどに対する兵士個人の責任を問うべく兵力提供国が自国の法律を修正したりするよう勧告した。

*安保理は決議を全会一致で採択し、国連スーダン・ミッション(UNMIS)を設置した。兵士1万人と、文民警察官700人を半年間の期間で、スーダン南部に派遣し、同国政府と反政府勢力SPLM/Aの和平合意の実施を支援する。

*プレンダガスト事務次長(政治担当)は安保理に対して、中東情勢に関する月例報告を行い、イスラエルが植民地拡大の凍結を怠っており、和平プロセスの後退が避けられないと指摘したうえで、国際社会の支援が以前にもまして重要であるとの旨訴えた。

*コートジボワール情勢に関する安保理宛事務総長報告、発表。コートジボワールの治安状況が不安定で、民兵系勢力の動員が拡大していることを指摘し、同国当事者に対して、最大限の自制を求めた。

*ギニアビサウ情勢に関する安保理宛事務総長報告、発表。UNOGBISが諸政党間の緊張緩和に努め、1ヶ月遅れとなっている選挙を平和的、公正かつ透明に実施できるよう環境を整備している様子を説明した。

2005年3月23日

*事務総長、アラブ連盟サミットで演説
*レバノンで爆弾テロ、事務総長が非難
*事務総長特別代表、コソボ新政府選出を歓迎
*ダルフール:文民援助活動家の保護に千人単位の兵力必要
*来週、カザフスタンで内陸開発途上諸国の輸送通過問題討議
*アラブ連盟サミット、アルジェで開催。アナン事務総長は演説、このたび発表した国連改革提言に対するアラブの支援を求めるとともに、特にパレスチナ領土におけるテロ対策を主導するよう訴えた。

*今朝、レバノンにおいて、爆弾テロが起こり、3人が死亡、8人が負傷した。アナン事務総長は遺憾の意を表明し、全当事者に対して、同国の安定と国民統一を守るよう最大限の努力を求めた。

*ジェッセン=ピーターセン事務総長特別代表はコソボの新政府選出、ならびに、コスミ首相が反対勢力も関与させる意図を表明していることも歓迎した。

*スーダン・ダルフールにおいて、人道物資輸送車両が昨日、襲撃されたことについて、プロンク事務総長特別代表は非難声明を発し、ダルフール西部において文民/援助活動家を保護するためには、少なくとも8千人の兵力が必要である旨を述べた。

*来週、カザフスタンにおいて、40を超える国際機関および地域機関が集まり、内陸開発途上諸国の輸送通過システム問題をめぐって、意見交換を行う。

2005年3月22日

*UNDP総裁候補6人のリスト公表
*アフガニスタン:事務総長報告、発表
*ハイチ:MINUSTAHと現地警察、警察署を解放
*フランクリン・ルーズベルト国際障害者賞授与式典
*シエラレオネ特別法廷検察官、オランダ企業家逮捕を歓迎
*今年1月、国連事務総長官房長に転じたマーク・マロック・ブラウン氏の後任として、UNDP総裁の候補にあがる6人の名前がこのたび、明らかになった。このなかには、日本の外務省経済局の石川薫局長も含まれる。

*アフガニスタン情勢に関する安保理宛て事務総長報告、発表。9月に実施される議会選挙をもってボン合意が完了するが、それ以降も、同国に対して、持続的な国際支援が必要であるとした。UNAMAの任期を2006年3月25日まで1年間延長するとともに、援助国に対し、選挙の必要資金の拠出を勧告した。

*ハイチにおいて、警察署が武装勢力に占拠されていた問題で、同国暫定政府が交渉解決の見込みなしと判断したことから、MINUSTAHはこのたび、現地警察と協力して行動、警察署の解放に成功した。

*明日、国連本部において、フランクリン・ルーズベルト国際障害者賞授与式典が行われる。今回の受賞者は、ヨルダン。同賞スポンサーは世界障害者委およびフランクリン&エレノア・ルーズベルト研究所。

*オランダの企業家Gus Kouwenhovenがこのたびリベリア人に対する戦争犯罪、および国連武器禁輸違反の容疑で逮捕されたことについて、シエラレオネ特別法廷・検察官は歓迎の意を表明した。

2005年3月21日

*事務総長、国連改革報告を総会に提出
*ハイチでMINUSTAH兵士2人が武装勢力に撃たれ死亡
*キルギスタンでの暴力拡大、事務総長が憂慮
*3月22日、世界水の日
*スーダンの首都ハルツームで国際ドナー視察団、会合
*アナン事務総長は総会に対し、包括的な国連改革プランに関する報告書を提出し、さまざまな提言をひとつのパッケージとして扱うよう訴えた。

*ハイチ中部の検問所において、MINUSTAHのネパール部隊が、女性や子どもを人間の盾にした武装集団に襲われ、兵士1人が死亡した。また、昨日、昨年8月から武装集団に占拠されていた警察署に対し、MINUSTAHとハイチ警察が共同作戦を行い、奪還に成功したが、作戦遂行中、スリランカ人兵士1人が銃弾を受け死亡した。

*キルギスタン南部で、先月の選挙結果に抗議する示威行動が続いているが、アナン事務総長は本日、暴力拡大に憂慮を示すとともに、アカイェフ大統領が対話の開始を提案したことに歓迎の意を表明した。

*3月22日は世界水の日。この国際デーに、「命のための水」国際の10年がスタートする。アナン事務総長はメッセージを発して、農業における水の効率性向上や、水管理に関する意思決定への女性の参画の必要を訴えた。

*昨日、国際ドナーたちがスーダンの首都ハルツームで会合を開き、5日間にわたって同国の各地域の人道状況を視察した印象について意見交換を行った。

2005年3月20日

*アナン事務総長、改革案を発表
*事務総長勧告は大胆かつ実現可能、とマロック・ブラウン官房長、
*パキスタン寺院で爆弾テロが発生
*ベイルートで車爆弾テロが発生(3/19)
*アナン事務総長は本日、「より大きな自由を求めて」と題する報告書を発表し、貧困や安全に対する脅威、人権侵害への取り組み、国連改革に関する包括的な勧告を行った。昨年12月のハイレベル・パネル報告や今年1月のミレニアムプロジェクト報告を基にして、安保理の9理事国増加や人権委員会に代わる人権理事会の創設などを提言した。

*マーク・マロック・ブラウン官房長は国連本部で行った記者ブリーフィングにおいて、アナン事務総長がこのたび発表した上記報告書について、大胆かつ実現可能なものであり、またバランスがとれているとの旨を述べた。

*パキスタン・バルチスタン州の寺院で、爆弾テロ発生。アナン事務総長はこれを強く非難する声明を発し、犯人を捕えて裁判にかけることを求めた。

*レバノンの首都ベイルートで車爆弾テロが発生し、11人が負傷した。アナン事務総長は同国の全当事者に対し、最大限の自制をはたらかせ、国家の安定を維持し、国民の統一を守るよう訴えた。(3/19 )

2005年3月17日

*事務総長、4月-5月を期限にシリアのレバノン撤退を希望
*コンゴ:MONUC、民兵の兵器/弾薬を押収
*コートジボワール:北東部の町で電気や水の不足
*コンゴ:国連文民要員17人、性的搾取の容疑で調査
*平和維持活動の代表たち、ニューヨークで年次会合
*ラーセン特使が中東諸国を歴訪し、各国で行った一連の協議について、アナン事務総長は本日、特使自身から説明を受けた。そのあと、声明を発し、4月中旬から5月中旬に予定されたレバノン議会選挙のまえに、シリア軍隊がレバノン撤退を完了するよう期待を表明した。

*コンゴ民主共和国北東部のイトゥリ地域において、MONUC平和維持兵たちはこのたび、民兵らの所有する兵器や弾薬を発見、押収した。

*UNOCIによれば、コートジボワールの政府軍が北東部の町Bounaへの幹線道路を封鎖したことから、この町において電気や水の供給が不足している。

*コンゴ民主共和国において援助活動に携わるUNVなど、文民要員17人が現在、現地の女性に対する性的搾取の容疑で調査を受けている。このうち、3人については証拠不十分として調査が終了した。

*世界各地に展開する18の国連平和維持活動の代表たちが明日から、ニューヨークでの年次会合に集い、元戦闘員たちの社会統合や、国連平和維持活動の管理や説明責任の問題について話し合う。

2005年3月16日

*イラク暫定国民議会、開会
*事務総長、中東訪問終え、ニューヨークへ
*経済社会理事会、6月ハイレベル会合へ準備
*ハイチの首都近郊で、MINUSTAHが清掃治安活動
*トケラウ島、サイクロンで多大な被害
*イラク暫定国民議会、開会。アナン事務総長は声明を発し、同国の将来に無限の可能性が広がっているとして、期待感を表明した。

*アナン事務総長はこのたび、イスラエル、パレスチナ双方の指導者と一連の会談を終え、和平に向けた新たな動きに希望を抱くなかで、ニューヨークへの帰途に着いた。

*一連の世界会議から10年目の見直しが終わったところで、本日、経済社会理事会は会合を開き、6月のハイレベル会合に向け、諸目標の実現のための諸策について話し合った。

*昨日、ハイチの首都ポルトープランス近郊の低所得地域において、MINUSTAH部隊は大々的な清掃・安全対策活動を行った。

*国連緊急調査団はこのたび、トケラウ島の農業がサイクロンで多大な被害を被ったとの旨を報告した。

2005年3月15日

*事務総長、不寛容に対する取り組み決意表明
*安保理、対ソマリア武器禁輸監視グループ再設置勧告
*コソボでルゴバ大統領襲撃、事務総長が非難声明
*イラク政府職員、ドナー支援データベース訓練スタート
*ブルンジで、食糧供給状況が悪化
*アナン事務総長はイスラエルのヤドバシェムを訪れ、ホロコースト歴史記念館発足式典で演説し、国連が憎悪や不寛容の問題に取り組む決意を示した。

*安保理は決議を全会一致で採択し、事務総長に対し、対ソマリア武器禁輸監視グループを再設置するよう勧告した。また、関連制裁委に対し、ソマリアを訪れ、武器禁輸を十全に機能させる決意を示すよう勧告した。

*コソボにおいて、ルゴバ大統領を乗せた車両に対する爆弾攻撃が行われた。ジェッセン=ピーターセン事務総長特別代表は声明を発し、この襲撃事件を強く非難した。

*UNDPおよび世銀国際復興基金ファシリティ(IRFFI)の支援を得て、イラク計画開発協力省の職員12人はこのたび、ドナー支援データベース(DAD)の運営/管理について、10日間の訓練を受け始めた。

*ブルンジにおいて、食糧供給が不安定な状況が悪化し、およそ760万人のうち4分の3の人々が飢えに直面している。WFPスポークスマンがジュネーブで語った。

2005年3月14日

*アナン事務総長、中東訪問2日目
*第61回人権委員会、スタート
*エチオピア/エリトリア:UNMEE、任期延長
*対ソマリア制裁監視グループ、報告書提出
*クック諸島、サイクロン被災深刻
*アナン事務総長、中東訪問2日目。本日、パレスチナ自治政府のアッバス議長と会談し、イスラエルのガザ撤退、パレスチナ経済再建、自治政府の進捗状況について話し合った。

*第61回人権委員会、スタート。アルブール人権高等弁務官は冒頭演説、各国政府による自由の保護の強化をめざし、国連が先陣を切って取り組んでいるとの旨を述べた。

*安保理は決議を全会一致で採択、エチオピアとエリトリアに対し、関係改善と国境画定を求めるとともに、国連エチオピア・エリトリア・ミッション(UNMEE)の任期を9月半ばまで延長した。

*対ソマリア制裁監視グループは安保理に宛て報告書を提出、武器禁輸にもかかわらず、ソマリア民兵たちが武器を入手し、戦闘員を訓練し続けていることから、暫定連邦政府の平和的樹立に対する暴力の脅威が深刻に拡大しているとの旨を述べた。

*先月、熱帯サイクロンに襲われたクック諸島の被災状況は深刻な様相を呈している。OCHAの最新情勢報告が発表した。

2005年3月13日

*アナン事務総長、エルサレムに到着
*カジ事務総長特別代表、イラク南部のバスラ訪問
*アフガン:国連スポークスマン、離任
*アナン事務総長は本日、エルサレムに到着した。イスラエル、パレスチナ双方の指導者と会談し、和平プロセスの推進をめざす。

*カジ事務総長特別代表はイラク南部のバスラを訪問し、同地域の再建努力を国連が支援する決意を表明した。

*アフガニスタンにおいて、国連スポークスマンManoel de Almeida e Silva氏がこのたび、その任務を終えるにあたり、最後の記者ブリーフィングを行った。まだ多くのことが課題として残っていることを指摘しながらも、着任以来、過去3年間に大きな成果があったに一定の満足感を表明した。

2005年3月11日

*テロとの闘いに多国間主義が不可欠、と事務総長
*ブレア英首相諮問委、アフリカ報告を発表
*セネガルで、マラリア根絶募金コンサート
*女性の地位委、北京女性会議から10年目の見直し終える
*アナン事務総長はマドリッドで記者会見し、テロとの闘いが成功をおさめるためには、多国間主義、完全な国際協力、貧困国援助が不可欠であるとの旨を強調した。

*ブレア英首相のアフリカ諮問委員会(17人構成)がこのたび453ページにおよぶ報告書を発表し、援助諸国に対して、アフリカに対する支援額の増大などを求めたことについて、アナン事務総長はアフリカ問題の解決に大きく寄与するものであると歓迎の意を表明した。

*セネガルにおいて、ユニセフやWHO、グローバル・エイズ基金が主催するマラリア根絶募金音楽コンサートが行われた。アフリカでは、一日につき、およそ3000人の子どもたちが、マラリアが原因で死亡している。

*女性の地位委員会はこのたび、北京女性会議(1995年)が採択した政策/計画の実施状況について、2週間にわたる検討を終了した。

2005年3月10日

*事務総長、テロ対策5項目戦略を提示
*安保理、国連スーダン先遣隊の任期を延長
*アフガン:国連諸機関、雪解けによる洪水に備える
*事務総長、安保理に、エチオピア/エリトリア訪問を提案
*民主主義に関するセミナー、国連本部で開催
*民主主義・テロリズム・安全保障に関する国際サミットにおいて、アナン事務総長は演説し、国連がテロ対策を講じるための5項目戦略を提示した。

*安保理は決議を全会一致で採択、国連スーダン先遣隊(UNAMIS)の任期を3月17日まで延長した。

*アフガニスタンにおいて、厳冬と豪雪によって、多くの人々が食糧供給を絶たれ、ヘリによる食糧空輸が必要となっている。国連諸機関は現在、雪解けの季節の洪水発生に備えた事前対策を講じているところ。

*アナン事務総長は安保理に報告書を提出。同理事会メンバーがエチオピア/エリトリアを訪問し、両国政府に対し、国連による和平プロセス推進支援の決意を示すこと、UNMEEの任期を今年9月半ばまで延長することを提案した。

*民主主義推進をめざす国々、約100カ国のつくる非公式グループ、Community of Democraciesが本日、チリとUNDPとの共催で、国連本部で、民主主義に関するセミナーを開催した。

2005年3月9日

*テロ:事務総長、マドリッドで基調演説
*ボリビア:事務総長、平和的な合意成立を歓迎
*ダルフール:エーゲラン緊急特別調整官、記者ブリーフ
*オギ事務総長特別顧問、ヘルシンキ・セミナー演説
*ハイチ:安保理、政治指導者の解放を歓迎
*「民主主義・テロリズム・安全保障に関する国際サミット」の閉会会議(マドリッド)において、アナン事務総長は基調演説し、国連のテロ対策戦略の概要を示した。

*ボリビア政府と反政府勢力がこのたび、同国の政治・社会・経済問題について平和的対話を通じ合意に達したことについて、アナン事務総長は歓迎の意を表明した。

*エーゲラン緊急特別調整官は国連本部で記者ブリーフィングし、スーダン・ダルフールの避難民収容キャンプの生活条件が改善しているを指摘しながらも、同地域の情勢の見通しが依然暗いものであり、400万人の避難民たちが今年半ばまでに緊急食糧支援を必要としているとの旨訴えた。

*スポーツと体育の国際年(2005年)の一環で、ヘルシンキにおいて、スポーツに関するセミナーが開催された。オギ事務総長特別顧問は演説し、ミレニアム開発目標を達成するうえで、スポーツが果たす役割を強調した。

*ハイチにおいて拘束下にあった政治指導者の一部がこのたび解放されたことについて、安保理議長は理事国を代表して報道声明を発し、歓迎の意を表明する一方で、懸案事項の早期実施と、全市民対象のしかるべき措置を確保するよう求めた。

2005年3月8日

*国際女性の日
*ダルフール:国連、AU調査団に参加へ
*中東和平:事務総長、国連の活動継続の決意表明
*フレシェット副事務総長、ベルリン訪問
*総会、人間クローン禁止宣言を採択
*国際女性の日。世界各地でこの国際デーを記念する催しが行われた。アナン事務総長はメッセージを発し、北京女性会議から以降10年間の成果を称える一方で、子どもや女性の人身売買、武力紛争における女性をねらった攻撃、HIV/エイズに感染する女性の増大など、新たな諸課題を指摘した。

*アナン事務総長は国連本部で行われた臨時記者会見において、スーダン・ダルフールの治安改善を図るために必要な事柄を検討すべく、アフリカ連合(AU)が現地に派遣する調査チームに国連が参加するとの旨を明らかにした。

*ジュネーブで開かれたパレスチナ問題に関する国際会議に対し、アナン事務総長はメッセージを寄せて、現在の好機を捉え、国連がパレスチナ自治政府、イスラエル政府などと協力し、紛争終結を現実のものとするために活動を継続する決意を表明した。

*フレシェット副事務総長はベルリンを訪れ、フィッシャー独外相と会談し、広範な問題について話し合った。

*総会は決議を賛成84、反対37、棄権36で採択し、「人間クローン禁止宣言」(United Nations Declaration on Human Cloning)を承認した。決議は、医療目的を含めたあらゆる人間クローン作成技術について、人間の尊厳と人命の保護に反するとして、その禁止をうたっている。

2005年3月7日

*ダルフール:事務総長、安保理メンバーと会合
*安保理、ソマリア暫定連邦政府への支援訴え
*円卓会議「西アフリカにおける主権と移行」、スタート
*米、ボルトン国連大使指名
*PKO:副事務総長、コソボ訪問へ
*アナン事務総長はスーダン・ダルフールの悲惨な状況に憂慮し、安保理メンバーを招請し、現地の国際部隊強化に向けた支援の必要を訴えた。

*安保理議長は理事国を代表して声明を発し、加盟国に対し、ソマリアの暫定連邦政府の支援を求めるとともに、同国における国連の役割の段階的な拡大に歓迎の意を表明した。

*セネガルの首都ダカールで、円卓会議「西アフリカにおける主権と移行」がスタート。会期は2日間。Ahmedou Ould-Abdallah事務総長特別代表は冒頭演説し、地域指導者たちに対し、一層の憲政尊重を求めた。

*ジョン・ボルトン氏が米・国連大使に指名されたことについて、アナン事務総長は歓迎の意を表明した。

*フレシェット副事務総長は今週、コソボを訪れる。世界各地の平和維持活動展開地域を訪問し、平和維持兵らによる性的虐待を許さない立場を訴える。

2005年3月4日

*アフガン:パンジシール渓谷で重火器回収完了(3/6)
*中東:事務総長、ラーセン特使を派遣へ(3/5)
*女性の地位委、北京行動綱領の再確認宣言(3/5)
*事務総長、安保理メンバーとスーダン情勢協議
*コンゴ:事務総長、スウィング特別代表と会談
*UNAMAはこのたび、アフガニスタンのパンジシール渓谷における重火器回収の完了を宣言した。本日現在、カブール、ジャララバードなど、同国7地域で、すべての重火器が回収ずみ。(3/6)

*シリア大統領がレバノンからの同国軍隊の段階的撤退の意向を示した。アナン事務総長は声明を発し、同大統領の演説に留意するとともに、注意深く検討するとの旨を述べた。また、この問題に関する協議のため、ラーセン特使をベイルートとダマスカスに派遣することを明らかにした。(3/5)

*女性の地位委はこのたび、北京行動綱領を再確認する宣言を採択した。採択に先立ち、米国が中絶に関する文言の修正提案を取り下げた。(3/5)

*アナン事務総長は月曜日、安保理メンバーたちと会合をもち、スーダン・ダルフールの情勢について話し合う。(3/4)

*アナン事務総長は本日、コンゴ民主共和国(DRC)担当のスウィング事務総長特別代表と会談し、同国東部の情勢について話し合った。(3/4)

2005年3月3日

*コンゴ:MONUCと民兵の間で銃撃戦、死傷者
*開発の女性の役割に関する報告、女性と国際移民
*はしか死亡者、大幅減
*コンゴ民主共和国東部において、MONUCと民兵との間で銃撃戦があり、民兵50人以上が死亡した事態について、アナン事務総長はMONUCが現在、情勢の安定に努めているとの旨述べた。今朝、国連本部登庁時に記者団から質問を受け、応えた。

*「開発における女性の役割に関する2004年世界報告:女性と国際移民」、刊行。女性の移民が急増していること、人身売買の犠牲になる女性が増えていることなどを指摘した。

*わずか10年前ほど前には、百万人単位の人々がはしかで死亡していたが、1999年以降、ワクチン投与キャンペーンが大々的に行われた結果、この人数が40%近くも減少した。

2005年3月1日

*パレスチナ:ロンドン会議、開催
*ブルンジ国民投票実施:国連、支援の用意あり
*国際薬物統制委、2004年年次報告
*コートジボワール:UNOCI幹部、大統領と会談
*イラン、パルチン軍事施設へのIAEA再査察拒否
*パレスチナ自治政府の支援のためのロンドン国際会議、開催。アナン事務総長は席上、演説、イスラエル/パレスチナ紛争において約束と可能性のときがやってきたとの旨指摘し、国際社会に対して、独立した民主的なパレスチナ国家への支援を求めるとともに、国連として、ガバナンス、治安、経済発展の3つの領域における援助を提供する用意があるとの決意を示した。

*ブルンジにおいて、政治移行期後の憲法に関する国民投票実施。アナン事務総長はその成功を祝福し、また当事者に対し、議会選挙の早急な実施を求めた。

*国際薬物統制委(INCB)、2004年の年次報告を発表。供給サイドの削減戦略が有効機能するためには、需要サイドの削減も同時に必要であるとの旨指摘した。

*コートジボワール西部における緊張が高まっている事態を受けて、UNOCI幹部は本日、同国大統領と会談し、治安問題について話し合った。

*イランはこのたび、IAEAのパルチン軍事施設に対する再査察要請を拒否した。今年1月、イランは同施設へのIAEA査察を受け入れたが、このときは限定的な区域のみだったことから、IAEAはそれ以外の区域に対する査察を申し入れていた。

2005年2月28日

*イラク:車爆弾による自爆テロ、多数の死傷者
*女性の地位委員会、スタート。北京会議10周年
*UNCTAD事務局長に、スパチャイWTO事務局長
*シエラレオネ特別法廷の検察官、今夏に退任
*ハイチ:MINUSTAH兵士、パトロール中、銃撃受ける
*イラクのヒッラーにおいて、車爆弾による自爆テロが発生、110人を超える市民、警官、国家護衛ボランティアらが死亡し、少なくとも130人が負傷した。アナン事務総長はこのテロ襲撃を非難するとともに、イラクの人々による再建努力支援を継続する決意を示した。

*女性の地位委員会、スタート。今会期では、第4回世界女性会議の宣言および行動計画が10周年を迎えることから、その進捗状況についての検討が行われる。

*アナン事務総長はこのたび、WTOのスパチャイ・パニチャパック事務局長を、UNCTAD事務局長に指名した。総会の承認が得られれば、昨年9月に退任したリクペロ氏の後任として、同職を引き継ぐことになる。

*シエラレオネ特別法廷のディビッド・クレイン検察官はアナン事務総長に書簡を送付し、今任期が切れた後は再任を求めず、7月15日付けで退任するとの旨通告した。

*土曜日と日曜日、ハイチの首都ポルトープランスにおいて、MINUSTAH平和維持兵がパトロール中、何者かによって銃撃を受け、計3人が軽傷を追った。

2005年2月25日

*アフガン:WFP、遠隔地に援助物資の空輸(2/27)
*トーゴ大統領辞任:アナン事務総長、歓迎の意(2/26)
*コンゴ:MONUC部隊が襲撃受け、兵士9人死亡
*テルアビブで自爆テロ発生
*安保理、西アフリカでの和平取り組みを討議
*アフガニスタンにおける劣悪な道路事情および豪雪に対応し、世界食糧計画(WFP)は同国遠隔地のTulakとSagharに援助物資の空輸を開始した。(2/27)

*トーゴのフォレ・ニャシンベ大統領が辞任したことについて、アナン事務総長は歓迎の意を表明し、その政治移行に対する国連の支援を約束する旨述べた。(2/26)

*コンゴ民主共和国において、パトロール中のMONUC部隊が身元不明の民兵に襲撃され、バングラデシュ兵9人が死亡した。アナン事務総長は声明を発し、この襲撃事件を非難し、犠牲となった兵士の遺族に弔意を表明した。

*今夜、テルアビブで自爆テロ発生。アナン事務総長は声明を発し、この襲撃事件を最も強い調子で非難した。

*安保理、西アフリカにおける和平への取り組みについて討議。アナン事務総長は演説し、同地域における治安セクターの改革や民兵の社会復帰を進める資金が不足していること、若年層の高い失業率が情勢不安をもたらす可能性があることを指摘した。

2005年2月24日

*コソボ:事務総長特別代表、安保理ブリーフ
*世界人口予測、2050年に91億人へ
*ハイチ平和維持活動員のレイプ容疑調査
*途上国の債務返済、エイズ対策に深刻な影響
*持続可能な観光、文化多様性の尊重が必要
*ジェッセン=ピーターソン事務総長特別代表は本日、安保理でブリーフィング、コソボの最終的地位に関する交渉につながるプロセスが今年後半にスタートする可能性があるとする一方で、緊張が高まる危険性もあると指摘した。

*国連人口部は2004年の世界人口予測を発表し、世界人口が今年7月に65億人に達したあと、2050年には91億人にまで増加すると予測した。

*ハイチにおいて、現地女性が国連平和維持活動要員によってレイプされたと訴えていた事件の調査が土曜日に始まった。中間報告によれば、この女性と要員の関係には売春行為の疑いがあるが、平和維持員の行動綱領は現地女性とのその類の接触を禁じており、懲罰の対象となる。

*チョウドリー高等代表はこのたび、「希望 能力構築 後発開発途上国のHIV/エイズへの挑戦」と題する報告書を発表し、LDC諸国が所得の大半を債務返済に費やし、衛生や教育に傾けるべき予算をカットしなければならず、エイズ対策にマイナスの影響を与えている点を指摘した。

*世界観光機関(WTO)のオーマン会議は今月、マスカット宣言を採択し、建物密集地域における持続可能なツーリズムは住民と観光客の双方にとってよりよい都市環境を確保し、文化の多様性を尊重するものでなければならないとした。

2005年2月21日

*国連へのメディア圧力回避のため辞任、とルベルス弁務官
*UNDP、アフガニスタン人間開発報告を刊行
*総会第6委、人間クローンに関する国連宣言を採択
*ルベルス難民高等弁務官は115カ国以上で働くUNHCR職員6000人に書簡を送付し、国連へのさらなるメディア圧力を回避するために辞任したとの旨を伝えた。

*UNDPは初の「アフガニスタン人間開発報告」を刊行した。2001年後半のタリバン崩壊以降、同国は顕著な歩みをみせているが、いまだ脆弱であり、混乱と貧困に逆戻りする危険性があると警鐘を鳴らした。

*総会第6委はこのたび、決議を賛成71、反対35、棄権43で採択し、人間クローンに関する国連宣言を採択した。

2005年2月18日

*ルベルス難民高等弁務官、辞職(2/20)
*トーゴ危機:アナン事務総長、平和的解決促す(2/19)
*東ティモール人権侵害:事務総長、独立専門委任命
*ダルフール:緊急援助調整官、記者ブリーフィング
*ミャンマー国民議会、NLD抜きで開催:事務総長、遺憾
*セクハラ容疑をめぐり騒ぎがあったルベルス難民高等弁務官が辞職。アナン事務総長は、同氏の難民問題への取り組みに謝意を示す一方で、その辞職については、UNHCRの広範な利益にかなうことであると歓迎の意を表明した。(2/20)

*トーゴの危機解決をめざした西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)の話し合いが膠着状態に陥った事態を受けて、アナン事務総長は声明を発し、同問題の平和的解決のための行動を促した。(2/19)

*アナン事務総長は、東ティモールにおける人権侵害事件(1999年の住民投票実施当時)の責任者不処罰の問題を再検討する独立専門家委のメンバーを任命した。3人のメンバーには日本の横田洋三教授も入った。

*エーゲラン緊急援助調整官は記者ブリーフィングにおいて、スーダン・ダルフール情勢が急速に悪化し、400万人以上が今年半ばまでに生存のための援助を死活的に必要としていると説明した。その上で、安保理および世界全体が迅速に行動を起こし、現場に強力な軍隊を派遣し、すべての当事者に圧力をかけるよう呼びかけた。

*木曜日、ミャンマー国民議会が開かれたが、NLDなど反対政党の参加が許されなかったことについて、アナン事務総長は遺憾の意を表明し、同国当局に対し、国民和解プロセスをより包括的なものにするよう呼びかけた。

2005年2月17日

*安保理、小火器/軽兵器問題を討議
*イラク選挙最終結果、公表
*社会サミットから10年:見直し会合
*エジプト、PKO向け輸送船のスエズ運河通行支払い免除
*UNU、大都市地価開発の災害リスク研究の必要指摘
*安保理は小火器/軽兵器に関する事務総長報告を討議後、議長声明を発し、武器輸出国に対し、国際法に則り、これら武器の取引に最大限の責任を持つよう訴えた。

*イラク選挙最終結果が本日、公表された。国連選挙支援部のカルロス・バレンズエラ氏は記者会見し、選挙の成功に歓迎の意を示した。

*社会開発委員会が本日、社会開発サミット10年後再検討会合を終えた。経済社会問題局のJohan Scholvinck氏は記者ブリーフィングし、同会合によって、社会開発の問題を国連の中心的議題に戻すことができたとの旨述べた。

*エジプトはこのたび、ハイチやブルンジなど遠隔地の国連平和維持活動向けに軍事装備を輸送する船舶は、スエズ運河通過の際の加重料金支払いを免除するとの旨決めた。

*国連大学の専門家Srikantha Herath博士はこのたび、大都市の地下開発において、自然災害発生の際のリスク研究を十分に行う必要を指摘した。

2005年2月16日

*ダルフール調査報告:人権高等弁務官、安保理ブリーフ
*イラク:安保理議長声明、包容性と透明性を求める
*ダルフール調査報告:事務総長、安保理演説
*京都議定書、発効。事務総長、祝賀メッセージ
*安保理、イスラエル/パレスチナ首脳会合を歓迎
*スーダン・ダルフール紛争に関する国際調査委員会の報告について、アルブール人権高等弁務官は安保理でブリーフィングし、スーダン政府による戦争犯罪関与の程度に鑑みて、同政府の新たなイニシアチブに信頼を置くことはできないとの旨を述べた。

*安保理は公式会合を開催し、イラク情勢について討議。議長声明を発し、次の移行段階における包容性と透明性を求め、国連の全面的支援を約束した。

*スーダン・ダルフール紛争に関する国際調査委の報告について、アナン事務総長は安保理に対し、さらなる死者発生や苦しみを防ぎ、犯罪責任者を裁くべく、即時に行動するよう促した。

*京都議定書、発効。アナン事務総長は京都で行われた式典にビデオ・メッセージを送り、祝賀の言葉を述べるとともに、議定書を遵守し、次のステップに踏み出すよう求めた。

*先週、エジプトにおいて、イスラエル首相とパレスチナ自治政府議長の首脳会合が開催されたことについて、安保理は公式会合で議長声明を発し、歓迎の意を表明した。

2005年2月15日

*事務総長、シリアのレバノン撤退を希望
*ボルカー調査委:副事務総長、記者ブリーフ
*レバノン前首相暗殺:安保理、非難声明
*パレスチナ女性、配偶者の喪失による貧困に喘ぐ
*リベリア難民、祖国へ戻り始める:UNHCR
*アナン事務総長は本日、国連本部登庁の際、記者団に対し、今後2ヶ月以内に、シリア兵力がレバノンから撤退する明確な兆しがみえることを希望するとの旨述べた。

*フレシェット副事務総長は国連本部で記者ブリーフィングし、このたびボルカー調査委が国連イラク石油食糧交換プログラムの不正疑惑を指摘した時期移行、国連がすでに調達について職業意識や透明性を高めているとしたうえで、今後さらに最善の慣行/基準を確保する手段を講じていくとの旨を述べた。

*安保理は公式会合において、レバノンのハリリ前首相暗殺事件を非難するとともに、同国政府に対し、この憎むべきテロ行為に責任を有する者を裁判にかけるよう求めた。

*アナン事務総長は女性の地位委員会に報告書を提出し、パレスチナ女性が妊娠あるいは育児の時期に栄養不良で苦しんでおり、また、夫を亡くした女性たちが貧困に喘いでいることなどを指摘した。

*ギニア難民キャンプに暮らしていたリベリア人たちが祖国のロファに戻り始めた。同地はリベリアの14年にわたる内戦期間中、最大規模で人々が故郷を追われたところであり、UNHCRはリベリアの和平プロセスに対する信任のひとつの表れであるとの旨を述べた。

2005年2月14日

*レバノン前首相暗殺:事務総長、非難声明
*事務総長、イラク選挙結果を歓迎
*ILO、グローバル雇用傾向を発表
*コンゴ:国連、避難民5万6000人に援助物資提供
*コンゴPKO性的搾取:モロッコ、自国兵士を逮捕
*ハリリ前レバノン首相が暗殺されたことについて、アナン事務総長は声明を発して、最も強い調子で非難するとともに、同国のすべての人々に対し、最大限の自制を求めた。

*アナン事務総長はイラクの選挙結果を歓迎するとともに、移行期間中の次段階において、国連が十全の役割を果たす決意を繰り返し示した。

*国際労働機関(ILO)はこのたび、「グローバル雇用傾向」と題する報告書を発表した。 報告は、2004年、世界経済の成長が5パーセント伸びたのに比べて、世界の雇用の割合が1.7パーセントのみの増加に留まったことに失望を表明した。

*OCHAの発表によれば、コンゴ民主共和国東部のレンドゥ族とヘマ族の民兵たちの対立によって発生した避難民のうち5万6000人に対し、国連援助諸機関は緊急物資を提供した。

*モロッコ政府がこのたび、コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)に参加するモロッコ軍兵士のうち、性的搾取に関与した容疑のある者6人を逮捕した。MONUCは同政府の決定を歓迎する旨を述べた。

2005年2月13日

*安全保障政策に関するミュンヘン会議
*コートジボワールで国連ヘリ墜落
*アフガニスタン:ジャララバードで武装解除
*コソボ:特別代表、セルビア大統領と会談
*安全保障政策に関する第41回ミュンヘン会議において、アナン事務総長は、ヨーロッパと米国が将来を見通して、長期的なグローバル集団安全保障の芽を植えるうえで、支援を提供するよう求めた。

*コートジボワール中部のダロアにおいて、国連ヘリが墜落し、同ヘリに乗っていたUNOCI要員4人が負傷した。墜落の原因は現在、調査中。

*国連スポークスマンによれば、アフガニスタンのジャララバード地域がこのたび、武装解除を完了した。アフガニスタンにおいて、これまでに唯一武装解除済ませていたマザリシャリフに続いて、2番目。

*Jessen-Petersen事務総長特別代表はこのたび、コソボ来訪中のセルビア大統領と会談し、同国の信頼醸成に対する意欲を示すよう促した。

2005年2月10日

*事務総長、ロンドン・セミナーで演説
*社会開発委ハイレベル会合で副事務総長演説
*事務総長、DPRKを交渉に戻すよう求める
*HABITAT事務局長、記者ブリーフィング
*コンゴ民主共和国でレンドゥ/ヘマ武力衝突
*ロンドン訪問中のアナン事務総長は英首相主催の国連改革に関するハイレベルセミナーで演説し、テロや貧困などの複合的脅威に立ち向かうことができるのは国連しかないとの旨を訴えた。

*フレシェット副事務総長は社会開発委員会のハイレベル会合で冒頭演説し、開発途上国政府に対し、人々が市場経済に参加できるよう基礎的サービスに投資し、社会的不平等や阻害をなくすような社会開発を加速するよう呼びかけた。

*朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)がこのたび6カ国協議参加の無期限中断を発表したことについて、アナン事務総長は6カ国協議に参加している国々に対して、できるだけ早急に同国を交渉のテーブルに戻すための努力を求めた。

*ブレア英首相が立ち会えたアフリカ委員会のメンバーの一人である、ティバイジュカHABITAT事務局長は本日、国連本部で記者ブリーフィングを行い、同委員会が来週会合を開き、ミレニアム開発目標に焦点を当てた革新的な報告を作成するとの旨述べた。

*コンゴ民主共和国のイトゥリ地区において、レンドゥ、ヘマ両部族間の武力衝突が発生し、50人以上が死亡し、千人単位の人々が家を追われて避難民となった。

2005年2月9日

*コンゴ:事務総長、性的搾取への対策支援求める
*マロック・ブラウン官房長、ワシントンで米主要議員らと会談
*武力紛争と子ども:オトゥヌ特別代表、報告書発表
*イラクプログラム:国連幹部職員2人に停職処分通知
*コートジボワールで治安悪化:UNOCI、憂慮
*アナン事務総長は安保理に書簡を提出、国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)を強化し、性的搾取など不法行為の調査を拡大すべく、警察官やフランス語の堪能な調査官の増員を求めた。

*マロック・ブラウン国連事務総長室官房長はワシントンにおいて、米議会の主要議員らと会談し、国連石油食料交換プログラムの不正疑惑調査や国連管理体制改革が進んでいる旨を説明した。

*オトゥヌ事務総長特別代表はこのたび、武力紛争と子どもの問題に国際的な関心を喚起すべく、武力紛争あるいは懸念すべき状況における子ども虐待を体系的に監視、報告するための行動計画を発表した。

*国連イラク石油食糧プログラムをめぐる不正疑惑に関する調査委の報告を受けて、その関与を指摘されたベノン・セバン氏とジョセフ・ステファニーダスの2人に対し、停職処分通知が送られた。

*コートジボワール、特に最大都市アビジャンにおける治安悪化と犯罪事件増加について、UNOCIはこのたび、憂慮を表明するとともに、同国当局に対して、武装勢力の武装解除を求めた。

2005年2月8日

*イスラエル/パレスチナ停戦宣言:事務総長、歓迎
*安保理、スーダン情勢を協議
*スリランカでタミル幹部殺害:事務総長、非難
*社会開発委員会、明日スタート
*ラーセン特使、レバノン大統領らと会談
*アナン事務総長はイスラエルとパレスチナの両指導者による停戦宣言を歓迎し、和平プロセス再開の機会に期待感を表明した。

*1月9日のスーダン南部の和平合意から3ヵ月後、安保理(ニューヨーク)は、スーダン政府と反政府勢力SPLA/M両代表の参加の下、同国情勢について討議した。安保理議長は国際社会が同国を支援する責任を指摘するとともに、現在、同国への国連ミッション派遣決議案を準備している旨を述べた。

*スリランカにおけるタミル幹部殺害事件について、アナン事務総長は非難声明を発し、紛争当事者に対し、停戦協定の瓦解につながるような行動を慎むよう促した。

*社会開発委員会が明日、スタート。会期は2月9日から18日まで。1995年の社会開発サミットでの誓約の進捗状況を評価する。

*ラーセン事務総長特使はこのたび、レバノンのラフード大統領やカラミ首相らと会談し、同国に以前駐留するシリア兵士1万4000人の問題について話しあった。

2005年2月7日

*大統領選出手続きに事務総長が懸念
*イラクプログラム不正疑惑、国連幹部2人停職
*パレスチナ委員会、2005年会期をスタート
*アフリカのエイズ孤児に関する会議
*事務総長、近々、対テロ戦略に関する考えを発表
*アナン事務総長は、このたび死去したトーゴのエヤデマ大統領の後任を選ぶ上で、憲法で規定された手続きがとられなかったことに懸念を示して、憲法遵守の必要、法の支配の尊重を訴えた。

*国連はこのたび、石油食糧交換プログラムの不正疑惑に関する調査報告が名指しした、国連幹部2人を停職処分にした。この2人は、当時、プログラム事務局長を務めたべノン・セバン氏と、安保理問題部の副部長を務めたジョセフ・ステファニーダス。

*パレスチナ人民の不可譲の権利行使に関する委員会が本日、2005年の会期をスタート。アナン事務総長は冒頭演説し、全加盟国に対し、当事者を支援し、平和への進展の機会を逃さないよう訴えた。

*アフリカのエイズ孤児に関する会議、スペインのバルセロナで開催。ステファン・ルイス特使は演説し、ユニセフとWHOが協力し、18ヶ月以内に、子どものエイズ治療を開発し、発表できるであろうとの見通しを明らかにした。

*サウジアラビアの首都リヤドで、対テロ国際会議が4日間の日程でスタート。アナン事務総長はメッセージを発し、「脅威、挑戦、変革に関するハイレベルパネル」が国連に対し包括的な対テロ戦略を練るよう勧告したのに呼応し、近いうちに自身の考えを発表するとの旨述べた。

2005年2月6日

*カジ特別代表、イスラム聖職者協会代表と会談
*アフガン:航空機墜落事故調査
*障害者権利条約:総会起草委、主要条項に関する合意成立
*トーゴのエヤデマ大統領、死去(2/5)
*イラク・プログラム不正調査結果に迅速対応、と事務総長(2/4)
*土曜日、カジ事務総長特別代表はイスラム聖職者協会の代表と会談し、イラク政治情勢や全国民による対話プロセス参加、国連の役割について話し合った。同日、カジ特別代表は暫定政府計画大臣とも会談し、政治情勢について意見交換した。

*アフガニスタンでのカムエアー航空機墜落事故の調査のため、ISAFが率いる合同安全委センターが発足しているが、UNAMAの連絡官もこのたび、このセンターに加わった。

*障害者権利条約に関する総会起草委はこのたび、司法へのアクセス、プライバシー、自立など、条約の主要条項に関する合意を成立させ、2週間の会期を終えた。

*トーゴのエヤデマ大統領が死去。アナン事務総長は故人が平和創造者として、アフリカの紛争の平和的解決に活躍したとして、哀悼の意を表明した。(2/5)

*アナン事務総長は国連本部登庁時、記者団からの質問に答え、国連を疑惑が覆っている状態をなくしたいとし、石油食糧交換プログラムの不正疑惑に関する独立委の調査結果について迅速な対応をとると述べた。(2/4)

2005年2月3日

*イラクプログラム不正疑惑調査報告、アナン氏受け取る
*スーダン:事務総長、平和支援ミッション派遣を勧告
*貧しい人々の知的財産保護:世銀刊行物、発表
*西ダルフール、国連路上移動一時停止
*IAEAで癌対策話し合い
*アナン事務総長は本日、イラク石油食糧交換プログラム不正疑惑調査委の暫定報告書をボール・ボルカー委員長から受け取った。この200ページを超える報告書について、本日、ボルカー氏の記者会見が予定されている。

*アナン事務総長は安保理に報告書を提出し、憲章第6章の下、スーダン南部に平和支援ミッションを派遣するよう勧告、内戦が終結したばかりであることに警戒を喚起しながら、加盟国に対し、兵士1万人および文民700人の提供を呼びかけた。

*世界銀行はこのたび、「貧しい人々の知識:開発途上国の知的財産を保護する」と題する書籍(263ページ)を刊行した。貧しい国々やそこに住む人々が自らの伝統的な知識を商業利用し、利益を得るためのケーススタディを示し、また克服すべき問題点を指摘する。

*スーダンの西ダルフールにおいて、移動中の国連車両が何者かによって襲われ、運転手と乗員が持ち物をすべて奪われた。これを受け、国連は事件が起こったGeneinatとMorneiを結ぶ道路を使った移動をしばらく見合わせることを決めた。

*欧州27カ国政府の健康衛生閣僚やオンコロジー専門家がこのたびIAEA本部において、毎年、欧州の170万人の命を奪う、癌への対策を話し合う。

2005年2月2日

*イラク:カジ特別代表、アラウィ首相と会談
*今月の安保理議長国はベナン
*イラクプログラム不正疑惑調査報告、近々発表
*副事務総長、国連と米国の協力の重要性指摘
*コートジボワール:UNOCI代表、反政府勢力と会談
*カジ事務総長特別代表はイラクのアラウィ首相と会談、日曜日の議会選を終えたイラクにおける国連の役割について話し合った。

*今月の安保理議長国はベナン。同国のアデチ国連大使は国連本部で記者ブリーフィングし、スーダンにおけるジェノサイドの有無を調査した委員会の報告書発表を受け、今月の安保理活動の焦点がスーダン情勢にあてられるとし、戦争犯罪や人道に対する罪を行った者は誰も罪を逃れることはないとの固い決意を述べた。

*AUサミットから戻ったアナン事務総長は本日、国連本部登庁の際、記者団と短時間の質疑応答を交わすなかで、国連イラク石油食糧交換プログラムの不正疑惑調査報告が近々発表されるのを待ち望んでいるとの旨を述べるとともに、国連がすでに国連の管理体制の向上を図るべく、様々な措置をとり始めていることを強調した。

*フレシェット副事務総長はワシントンで開かれた「ウィメンズ・フォーリン・ポリシー・グループ」の会合で講演し、国連と米国の協力の重要性を指摘した。

*コートジボワールにおいて、UNOCIのドス特別代表代行とフォール軍事司令官は本日、反政府勢力代表と会談し、同勢力の暫定連合政府への参加復帰および治安の問題について話し合った。

2005年2月1日

*ダルフール:ジェノサイド調査委、報告書発表
*ネパール国王による政府解任、事務総長が懸念
*津波被災国支援:クリントン前米大統領、事務総長特使に
*脅威/挑戦/変革パネル報告:総会非公式会合、6回
*HABITAT、貧しい都市の在住者支援プロジェクト表彰
*スーダン・ダルフールにおけるジェノサイドの有無について調査を進めていた委員会がこのたび177ページに及ぶ報告書を作成した。報告書は同国政府によるジェノサイド政策ととってはいないとしながらも、同政府とジャンジャウィードが国際法の下の犯罪に責任を有するとし、安保理に対し、国際刑事裁判所への即時付託を強く勧告した。

*ネパールのギャネンドラ国王がこのたび政府を解任したことについて、アナン事務総長は深い憂慮を表明した。

*アナン事務総長がこのたび、クリントン前米大統領に対し、先月のインド洋津波被災国の支援にあたる事務総長特使に任命すると申し出、クリントン氏はこれを受諾した。この任命に関する正式な発表は3月に行われる予定。

*ピン総会議長はこのたび、脅威/挑戦/変革ハイレベルパネル報告について総会で行われた6回に及ぶ非公式セッションを要約し、多くの加盟国が集団安全保障システムにおける開発の中心的役割を認めながらも、十分な検討を尽くしていないと批判的な発言を行ったことを説明した。

*HABITATのティバイジュカ事務局長はこのたび、アルゼンチンやウズベキスタンなどの貧しい都市に住む人々を支援する複数のプロジェクトに対して、ベスト・プラクティス賞を授与した。

2005年1月31日

*事務総長、イラク議会選挙の成功を宣言
*ゲーノ事務次長、平和維持活動特別委で演説
*安保理、イラク政治移行プロセスに支援継続表明
*障害者権利条約起草委、諸条項文言に合意
*西ダルフールで暴力継続伝えられる
*アナン事務総長は声明を発し、イラク議会選挙を成功と宣言、イラク国民の勇気と独立選挙管理委の効率的な運営を称えた。一方、カジ事務総長特別代表は主要な政治家たちと会談し、イラクの国づくりにおける全国民参加の必要を強調した。

*ゲーノ事務次長は平和維持活動特別委員会で演説し、多くの平和維持活動が期待以上の仕事を成し遂げたとしたうえで、今後、過剰な数の平和維持活動を展開しないよう注意を呼びかけた。ちなみに、特別委員会は1年間に一つの平和維持活動のみの設置を勧告しているが、2003年末にリベリアに最大規模の活動を展開したあと、昨年前半にはブルンジ、ハイチ、コートジボワールに3つのミッションを派遣した。

*安保理議長は理事国を代表して声明を発し、イラク議会選挙の成功を祝い、同国の政治移行プロセスに対する支援継続を誓った。

*障害者の権利条約起草・第5回総会アドホック委は先週、法の下の平等、拷問や暴力からの自由に関する文言など、草案の諸条項に合意、今週は、表現の自由、情報へのアクセス、プライバシー保護、自立などの文言に関心を向けた。

*UNAMISが本日発表したところによれば、スーダンの西ダルフールにおいて暴力の継続が伝えられ、南ダルフールのいくつかの道路が治安の悪さから閉鎖され国連職員の移動が不可能となっている。

2005年1月28日

*アフリカ連合(AU)の首脳会議(1/30)
*イラク議会選挙:事務総長、投票を呼びかけ
*ダルフール空爆:事務総長、深い遺憾
*緊急援助調整官、津波援助の教訓ブリーフ
*安保理、UNIFIL任期を延長
*アナン事務総長は声明を発し、イラク議会選挙を成功と宣言、イラク国民の勇気と独立選挙管理委の効率的な運営を称えた。一方、カジ事務総長特別代表は主要な政治家たちと会談し、イラクの国づくりにおける全国民参加の必要を強調した。

*ゲーノ事務次長は平和維持活動特別委員会で演説し、多くの平和維持活動が期待以上の仕事を成し遂げたとしたうえで、今後、過剰な数の平和維持活動を展開しないよう注意を呼びかけた。ちなみに、特別委員会は1年間に一つの平和維持活動のみの設置を勧告しているが、2003年末にリベリアに最大規模の活動を展開したあと、昨年前半にはブルンジ、ハイチ、コートジボワールに3つのミッションを派遣した。

*安保理議長は理事国を代表して声明を発し、イラク議会選挙の成功を祝い、同国の政治移行プロセスに対する支援継続を誓った。

*障害者の権利条約起草・第5回総会アドホック委は先週、法の下の平等、拷問や暴力からの自由に関する文言など、草案の諸条項に合意、今週は、表現の自由、情報へのアクセス、プライバシー保護、自立などの文言に関心を向けた。

*UNAMISが本日発表したところによれば、スーダンの西ダルフールにおいて暴力の継続が伝えられ、南ダルフールのいくつかの道路が治安の悪さから閉鎖され国連職員の移動が不可能となっている。

2005年1月27日

*アフリカ援助アピールへの反応緩慢
*対コンゴ武器禁輸:専門家グループ報告書、発表
*女子差別撤廃委、8カ国の報告書検討
*ダルフール:ジェノサイド調査委、報告書
*スーダン政府による北ダルフール空爆伝えられる
*安保理、アフリカの人道的諸課題について協議。エーゲラン緊急援助調整官は演説し、最近の国連人道アピールの5分の4近くはアフリカ問題を扱っているが、それらに対する援助国の反応はほとんど皆無であるといってよいほど、緩慢なペースであるとの旨訴えた。

*対コンゴ民主共和国・武器禁輸違反状況を調査する専門家グループは安保理に報告書を提出、MONUCの兵力が予定より7200人少ないことを指摘したうえで、MONUCに対し、空港の厳密な監視により、不正空輸取引を減らして、違反の手段や機会を少なくするよう勧告した。

*女子差別撤廃委はこのたび、アルジェリア、クロアチア、ガボン、イタリア、ラオス、パラグアイ、サモア、トルコの8カ国の報告を検討した結果、これらの国々に依然として性差別の法律が残存し、女性が男性に比べて低い地位に置かれているとの勧告をだした。

*スーダン・ダルフール地域におけるジェノサイド発生の疑いを調査していた独立委員会が纏め上げた報告書が本日、ニューヨーク国連本部に届いた。

*スーダン・ダルフール北部のRahad Kabolong村において、スーダン政府が空爆を行い、およそ100人が死亡したと伝えられることについて、OCHA調整対応部のケネディ部長は声明を発し、深刻な懸念を表明するとともに、国連諸機関が現在、避難民に援助を届けるべく努力している旨を述べた。

2005年1月26日

*イラク:プレンダガスト次長、記者ブリーフ
*インド洋津波:国連調整援助、二次災害回避に成功
*UNIFEM、「平等への道:CEDAW、北京、MDG」を発表
*コンゴ民主共和国:MONUC、武装反政府民兵キャンプを壊滅
*人権高等弁務官、ネパール訪問終了
*プレンダガスト政治担当事務次長は国連本部で記者ブリーフィングを行い、来るイラク議会選挙の準備がすべて整ったとしたうえで、この選挙について、それ自体が目的というわけではなく、一連の重要な段階のひとつであるとの旨を述べた。

*インド洋津波が沿岸諸国を襲ってから1ヶ月。エーゲラン緊急援助調整官は国連本部で記者ブリーフィングし、国連の調整を通じた国際援助により、二次災害の回避に成功したことを指摘した上で、今後の復興活動において多くの課題が待ち受けている旨を説明した。

*第49回女性の地位委員会を前に、国連女性開発基金(UNIFEM)はこのたび、「平等への道:女子差別撤廃委、北京、そしてミレニアム開発目標(MDG)」を刊行した。

*コンゴ民主共和国東部のイトゥリ地区において、MONUCはこのたび、武装反政府民兵キャンプ4つを取り壊し、女性変装具やなた、麻薬などを押収した。

*アルブール人権高等弁務官は本日、3日間にわたるネパール訪問を終えるにあたり、首都カトマンズで声明を発し、ネパール政府および毛派に対し、和平を実現するひとつの重要なステップとして、人権に関する合意に署名するよう求めた。

2005年1月25日

*イラク議会選挙まで、あと5日
*「世界経済の現状と展望2005」、発表
*安保理、グルジア情勢を協議
*イラクプログラム:事務総長、ICC聴取受ける
*国連エイズ合同計画、事務局長再任
*イラク議会選挙実施まで、あと5日。カジ事務総長特別代表はバグダッドで開かれた独立選挙管理委員会で演説、国連が同委員会に支援を提供できることに誇りを感じるとの旨述べた。

*国連経済社会問題局はこのたび、「世界経済の現状と展望2005」、発表。循環的な経済回復は2004年、特に開発途上国にとってピークに達し、グローバル規模での突然の破壊的是正の可能性が依然残っているとの旨述べた。

*安保理、グルジア情勢を協議。Heidi Tagliavini事務総長特別代表の現状報告を聴取し、同国政府およびアブハジア分離派に大使、永続的な政治解決を図るよう訴えた。

*アナン事務総長は本日、イラク石油食糧交換計画をめぐる不正疑惑について、独立調査委員会(IIC)からの聴取を受けた。事務総長の聴取はこれで3回目、1回目は11月9日、2回目は12月3日に実施されている。

*国連エイズ合同計画(UNAIDS)のピーター・ピオット事務局長がこのたび、4年の任期で再任された。ピオット氏がUNAIDSに初任命されたのは、1994年12月12日。

2005年1月24日

*総会、ナチ強制収容所解放60周年
*津波、水・衛生教育の必要に関心高める
*ブルンジ:州知事が銃で撃たれ死亡
*コロンビア:事務総長特別顧問が4月に任期終了へ
*世銀部長、国際マイクロクレジット年記念シンポで演説
*総会は本日、ナチ強制収容所解放60周年を記念する特別会期を初開催した。アナン事務総長は、この記念日は過去の惨劇の犠牲者ばかりでなく、現在そして今後、犠牲者となり得る人々のことを考える日であるとの旨を訴えた。

*英オクスフォードにおいて、「水、衛生、衛生教育に関する円卓会議」が3日間の日程でスタート。水衛生センターの主催。ベラミー・ユニセフ事務局長は冒頭、挨拶し、インド洋津波の際の援助活動の中で、水・衛生に関する学校教育を行うニーズへの関心が高まったとの旨述べた。

*昨日、ブルンジのブバンザ州知事が何者かによって銃で撃たれ、死亡した。国連ブルンジ活動(ONUB)は本日、遺憾の意を表明した。

*コロンビア担当事務総長特別顧問を務める、James LeMoyne氏が今年4月、5年の任期を終え、コロンビアの長年にわたる紛争終結支援における積極的な国連関与は一旦止まる。

*世界銀行のリトルフィールドCGAP部長は、フィナンシャル・ウィメンズ・アソシエーション(FWA)主催のシンポジウムで演説し、数十年前に貧しい人に対する小額金融として始まった金融システムが現在では、さらに多様なサービスに育ってきたとの旨を述べた。

2005年1月23日

*国連防災世界会議、兵庫行動枠組み採択
*コートジボワール:銃撃戦で犠牲者
*国連防災世界会議はこのたび、「兵庫行動枠組み2005-2015」を採択、防災を政治課題と国家政策の中心に据えるよう、各国に呼びかけ、閉幕した。

*身元不明の武装した2人が国連車両を盗もうとしてUNOCIとの銃撃戦が発生し、傍らにいた市民1人が巻き込まれて死亡した。ONUCIは犠牲者の家族に哀悼の意を表明した。

2005年1月21日

*インド洋津波、環境にダメージ
*UNEPが本日発表したところによると、インド洋津波は人的災害ばかりでなく、インドネシア沿岸の環境にダメージを与え、損害額はエコシステムに6億7500万ドルにのぼる。

2005年1月20日

*国連防災世界会議、飢餓や栄養不良への対処に焦点
*マイクロクレジット:FWA、シンポ開催
*事務総長、対リベリア制裁委の専門家5人を指名
*ガザ北部へパレスチナ警護部隊展開
*国連調査団、コスタリカ洪水被災地域訪問
*毎週、飢餓や関連疾病によって、インド洋津波犠牲者数16万5000人以上に相当する人々が死亡していくなか、国連防災世界会議は本日、こうした飢餓や栄養不良などの問題対処について焦点を当てた。

*国際マイクロクレジット年のスタートから2ヶ月。フィナンシャル・ウィメンズ・アソシエーション(FWA)は土曜日、国連本部で、シンポジウムを開催し、貧困の削減における小額融資の役割の進化について検討する。

*アナン事務総長は本日、対リベリア制裁委の専門家5人を指名した。同委はリベリアの木材/ダイヤモンド、武器の禁輸を監視、経済社会および人道問題に関する助言を提供する。

*パレスチナ警護部隊が暴力をおさめるべくガザ北部に展開している状況について、国連スポークスマンは本日、勇気付けられる動きであるとの旨を述べた。国連本部での記者ブリーフィングで記者からの質問に応えて。

*WHO、PAHO、UNDP、ユニセフの代表で構成する調査団はこのたび、今月洪水に襲われたコスタリカを訪問、2日間の日程で、被災状況を視察する。

2005年1月19日

*ナチ強制収容所解放60周年:来週、記念特別総会
*自然災害:国連、国際早期警報プログラム(IEWP)を発表
*安保理・対テロ委、カザフスタンで第4回会合へ
*プロンク特別代表、スーダン南部訪問終える
*ECOWAS首脳会議:アナン事務総長、メッセージ
*国連が来週、特別会期を開き、ナチ強制収容所解放60周年を記念するのを前に、アナン事務総長は本日、記者ブリーフィングで発言し、ホロコーストの邪悪が依然、世界に脅威を与えているとし、世界に対し、あの恐ろしい残虐事態を二度と起こさないよう訴えた。

*国連は本日、自然災害の犠牲者数を減らすべく、データの迅速な伝達や危険に瀕する人々の訓練とあわせたグローバル早期警報システムを構築するための包括的プラン、国際早期警戒プログラム(IEWP)を発表した。

*安保理・対テロ委(CTC)は今月26日から28日まで、カザフスタンにおいて、第4会合を開く。対テロ委・委員長を務めるロシアのデニソフ国連大使と、同委事務局(CTED)のルペレス事務局長は国連本部で記者会見、会議の内容や今後の委員会の方向を語った。

*プロンク事務総長特別代表は2日間にわたり、スーダン南部を訪問し、スーダン人民解放運動/軍(SPLM/A)と会談し、国連平和支援ミッションの展開準備について話し合った。この後、エチオピアを訪れ、アフリカ連合(AU)と会合を持ち、国連と同地域機関の協力関係拡大について話し合う。

*アナン事務総長はこのたび、アクラで開かれた西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)の首脳会議にメッセージを送り、ECOWASについて、開発途上国の小地域グループのなかで最も進んだものであり、紛争管理予防能力を強化してきたが、治安や経済の大きな課題に直面しているとの旨述べた。

2005年1月18日

*国連総会、本会議でインド洋津波話し合う
*国連防災世界会議、スタート
*対テロ委、カザフスタンで会議
*ブルンジの首都ブジュンブラ郊外でコレラ発生
*旧ユーゴ国際刑事裁判所の臨時判事の任期延長
*国連総会は本会議を開催、インド洋津波について話し合った。早期警報システムの緊急構築を求める決議を採択する見通し。一方、OCHAのケネディ調整対応部長は国連本部で記者ブリーフィングし、調査チームがようやく、最大の被害を受けたインドネシア・アチェ州に入ったとし、現場の甚大な被災状況について説明した。

*インド洋津波から3週間目、国連防災世界会議が神戸でスタートした。エーゲラン人道問題担当事務次長は150を超える国々から集まった4000人の参加者を前に演説し、災害に対し脆弱な国々が明確かつ目標を定めた災害軽減政策や行動計画をつくる必要を訴えた。

*安保理・対テロ委は今月、カザフスタンにおいて、国際/地域機関の代表たちを招集し会合を開き、反テロのグローバル・ネットワーク強化をめざす。また今年3月、加盟国のひとつに初訪問する予定。同委・委員長が安保理に今年1月-3月の活動予定を説明、明らかにした。

*ブルンジの首都ブジュンブラ郊外で、コレラが発生。50人以上の感染が伝えられる。OCHAが本日、発表した。

*安保理は本日、2008年までにすべての被告の裁判を終結できるよう、旧ユーゴ国際刑事裁判所の複数の臨時判事たちの任期を延長した。

2005年1月17日

*ミレニアム開発目標:諮問委報告、発表
*国連防災世界会議、開幕
*国連防災世界会議で津波早期警報システム論議
*スーダン全土でポリオ予防接収キャンペーン
*中東:事務総長、ロードマップ軌道に戻す努力誓う
*アナン事務総長は本日、国連ミレニアム・プロジェクトの作成した、合計3000ページに及ぶ報告書「開発への投資:ミレニアム開発目標達成のための具体的計画」を発表した。プロジェクト特別顧問のジェフリー・サックス氏がユニークな報告書と呼ぶドキュメントは先進国に対し、貧困諸国への投資を倍増し、ミレニアム開発目標を達成するよう訴える。

*インド洋津波以後、その確立の必要が強調されるようになった津波早期警報システムについて、今週、本格的に議論される見通し。明日、神戸でスタートする国連防災世界会議において、ユネスコと日本の気象庁は特別セッションを主催、同システムの青写真および実施機関との間の効果的調整枠組みを検討する。

*1月10日から3日間にわたり、スーダン全土で実施されたポリオ予防接種キャンペーンは紛争各派からの協力を得て、5歳未満の子ども500万人に対する予防接種に成功した。

*6500人近くが死亡、4万人が負傷した阪神淡路大震災から10年目、神戸において、明日から国連防災世界会議が開かれる。

*パレスチナ暫定自治政府の新議長選出により新たな希望が生まれた矢先、イスラエルとパレスチナ間で暴力が激化したことについて、アナン事務総長は警鐘を鳴らすとともに、ロードマップを軌道に戻すべく、あらゆる手を尽くす旨を述べた。

2005年1月15日

*事務総長、パレスチナ人に新指導者支えるよう訴え
*防災会議:UNEP事務局長、津波早期警報システム合意求める
*インド洋津波被災諸国視察および小島嶼開発途上国会議参加を終えたアナン事務総長は本日、ニューヨークへの帰途、デュバイ空港で受けたインタビューで、今週木曜日に発生したパレスチナにおける自爆攻撃について、中東和平プロセスにダメージを与えるものであるとの旨述べ、パレスチナ人たちに対し、新たに選ばれた指導者を支え、長年の目標である国家樹立を達成するよう訴えた。

*UNEPのテプファー事務局長は本日、来週神戸で開催される国連防災世界会議について発言し、同会議がインド洋津波早期警報システムに関する合意形成に寄与すべきであるとの旨述べた。

2005年1月14日

*津波被災:援助活動順調と、ユニセフ事務局長
*小島嶼開発途上国に関する国連会議、終了
*ガザ検問所で自爆テロ、事務総長が非難声明
*アナン事務総長はモーリシャスで記者ブリーフィングし、津波に対するグローバル早期警報システム構築への自身の呼びかけに賛同が得られたことについて満足の意を示した。一方、ユニセフのベラミー事務局長は被災者に対する援助活動が順調に進んでいるとの旨述べたほか、津波に際した混乱に便乗した子ども人身売買が伝えられる問題については、かなりの誇張があるとしたうえで、警戒の必要を強調した。

*小島嶼開発途上諸国に関する国連会議、終了。会議で成立した合意は、一部の小島嶼国が海面上昇の脅威に晒されるなど、気候変動の影響をすでに受けているとし、再生可能なエネルギー資源、よりきれいな化石燃料技術の利用の促進を最優先事項として呼びかけた。

*木曜日夜、イスラエルとガザ地区の間にある検問所でパレスチナ人による自爆テロ攻撃が発生し、イスラエル市民6人が死亡し、その他4人が負傷した。アナン事務総長はこれを非難した。

2005年1月13日

*津波:事務総長、グローバル警報システム構築訴え
*プレンダガスト事務次長、安保理に中東情勢報告
*津波:エーゲラン緊急援助調整官、記者ブリーフ
*アフリカ8カ国保健大臣、ジュネーブ会合
*ハイチ:MINUSTAH文民要員、投石受け負傷
*バルバドス行動計画から10年目の見直し会議において、アナン事務総長は演説し、津波やサイクロンなどの自然災害や、地球温暖化によって生じる海面上昇に備え、グローバル警報システムの構築の必要を訴えた。

*プレンダガスト政治担当事務次長は本日、安保理で中東情勢の報告を行い、イスラエルとパレスチナの間の紛争解決進展への大きな可能性を指摘、昨年の暗い兆しに対比して、控えめながらも楽観的な展望を抱いている旨述べた。

*エーゲラン緊急援助調整官はインド洋津波被害/援助状況に関する記者ブリーフィングにおいて、これまでの感染症など津波の二次災害はかなり回避できたとの旨を述べた。

*アフリカ8カ国の衛生保健担当大臣たちは本日、ジュネーブでの会合において、ポリオに対する大規模な予防接種運動を実施し、監視活動を活発にすることを誓った。

*ハイチの首都ポルトープランスにおいて、MINUSTAH文民要員が、泥棒と疑われ群集から暴行を加えられていた者を救出しようとしたところ、自身が投石を受けて負傷した。

2005年1月12日

*インド洋津波:国連、誓約援助金の確実な拠出訴え
*ハイチ:安保理、武装解除/治安情勢に懸念
*国連は、インド洋津波被害の復興支援会合で示された国際社会の寛大な対応を賞賛するとともに、誓約した援助金を確実に拠出するよう訴えた。また、インドネシアがこのたび治安制限を課したことについて、理解を示す一方、それが援助の障害とならないよう当局の明確な回答を求めたことを明らかにした。

*安保理は公開会合を開き、ハイチ情勢に関して、バルデス事務総長特別代表のブリーフィングを聴取した。安保理議長は会合の終わりに、理事国を代表して声明を発表し、同国における武装解除/治安情勢に懸念を示すとともに、今後数ヶ月間のうちに、同国に対し、ミッションを派遣する意向を表明した。

2005年1月11日

*インド洋津波:ジュネーブで支援国会合
*プロンク特別代表、安保理でスーダン情勢報告
*安保理、レバノン南部紛争当事者に自制促す
*パレスチナ分離壁:損害登録発足へ一歩近づく
*ナチ収容キャンプ解放60周年:特別総会招請へ
*インド洋津波被害に関する支援会合、ジュネーブで開催。援助国、被援助国あわせて、70カ国の代表たちが集まった。本日の時点で、国連の求める9億7700万ドルのうち、7億1700万ドルの資金拠出がすでに確約された。

*プロンク事務総長特別代表は安保理に対して、スーダン情勢に関する月例報告を行い、先日のスーダン南北和平合意の署名を称えるとともに、同国政府およびダルフール反政府勢力に対し、紛争を終結するよう呼びかけた。

*日曜日、レバノンとイスラエル間の撤退ラインにおいて、ヒズボラとイスラエル警護隊/防衛軍の間で武力衝突が発生し、国連軍事監視員1人(フランス人)が死亡し、スウェーデン人要員が負傷した。安保理は本日、レバノン南部の当事者たちに対して、あらためて自制を促した。

*イスラエルが占領地域に建設する分離壁がパレスチナの人々に与える損害の登録手続きについて、アナン事務総長はこのたび、総会に書簡を提出し、その枠組みと今後の講ずる措置を示した。これにより、その登録制度の発足に一歩近づいた。

*国連総会は今月24日、特別会期を招請し、ナチのユダヤ人収容キャンプの解放60周年を記念する。

2005年1月10日

*イラク食糧石油交換計画、不正疑惑の調査分析
*パレスチナ暫定自治政府議長にアッバス氏当選
*インド洋津波:国連活動、アクセス困難な地域に
*スーダン:安保理、和平協定実施支援を迅速に検討へ
*アフガン:特別代表、国際社会に1億超求める
*ボルカー元米連邦準備制度理事会議長が率いる独立調査委員会(IIC)はこのたび、イラク食糧石油交換計画の不正疑惑に関して、国連内部報告と委員会による最初の分析を明らかにし、運営不備を指摘した。今後数週間内に発表される暫定報告において、包括的な調査内容が明らかにされる。国連スポークスマンは本日、国連本部で記者ブリーフィングを行い、国連の現在の全体的な管理構造の見直しが行われるとの旨を述べた。

*パレスチナ暫定自治政府議長に、マハムード・アッバス氏が当選した。アナン事務総長は歓迎の意を示し、独立したパレスチナ国家樹立に向け、同氏との協力して取り組んでいくことに希望を表明した。

*インド洋津波の被災者に対する援助活動が開始してから3週目。津波の犠牲となり死亡した人の数が16万人に達するなか、国連活動は本日、これまで援助が届かなかった地域に焦点を当て、フル回転し始めた。

*安保理、スーダン情勢に関する協議。協議後、安保理議長は理事国を代表して報道声明を発し、平和支援活動の展開など、政府および反政府勢力が昨日署名した和平協定の実施支援策を迅速に検討するとの旨述べた。

*アフガニスタン議会選挙が今春に迫るなか、Jean Arnault事務総長特別代表は安保理に情勢報告し、今後任命される選挙管理委の決める最終的な日程に応じて、1億2000万ドルから1億3000万ドルの必要経費を負担するよう訴えた。

2005年1月7日

*スーダン:事務総長、停戦協定署名を歓迎(1/9)
*インド洋津波:事務総長、被災地域を視察
*コンゴ民主共和国:国軍暴徒、市民を襲撃
*OCHAケネディ部長、記者ブリーフィング
*コンゴ民主共和国でMONUC兵士、性的虐待
*スーダン政府と反政府勢力はケニアの首都ナイロビで、包括的な停戦協定に署名した。アナン事務総長はメッセージを送り、協定署名を歓迎するとともに、国連活動のプランの概略を早急に示すとの旨述べたが、一方で、今後厳しい試練が待ち受けているとの警告を発した。(1/9)

*アナン事務総長は本日、インド洋津波の被災地域を訪れた。被災状況を視察し、現地で援助活動を行う軍隊の指揮官から活動について説明を受けた。

*MONUCが本日発表したところによれば、コンゴ民主共和国において、以前ANCメンバーだった大隊に属する国軍の暴徒たちが、元ジャクソングループのマイマイ民兵だった国軍兵士たちに仲間兵士3人を殺されたことを恨み、復讐すべく、少なくとも30人の市民を襲撃し、殺害した。

*インド洋津波から2週間近くが経ったが、OCHAのケネディ調整対応部部長は国連本部で本日、記者ブリーフィングし、国連援助が依然、すべての地域には届いていないこと、特に危機事態の中心であるインドネシアで援助を必要とする人々に支援を提供することが最優先であることを指摘した。

*国連内部監査部(OIOS)はこのたび報告書を発表し、コンゴ民主共和国において、MONUC兵士たちが昨年6月から9月に東部ブニアで調査が行われた後も、女性や女児に対する性的虐待を継続していたと指摘した。

2005年1月6日

*インド洋津波被害:ジャカルタで首脳会議
*小島嶼国:UNEP、複数の報告書を作成
*アナン事務総長、フラッシュアピール
*国連民主共和国ミッション:事務総長報告発表
*IAEA、イランのパルチン軍事施設査察へ
*アナン事務総長はジャカルタで開催された首脳会議で演説、津波に襲われた国々の二次災害を防ぐため国際社会の協調努力の重要性を指摘するとともに、被災諸国への緊急援助のためのフラッシュアピールを発出、総額9億7700万ドルを求めた。

*モーリシャスで小島嶼開発途上諸国に関する国連会議が開かれるのを前に、UNEPは、カリブ海、大西洋、太平洋、インド洋の小島嶼国に関し、複数の報告書を作成し、津波やサイクロンなどの自然災害が汚染や乱獲などとともに、それら諸国の経済に甚大な影響を与える危険を指摘した。

*アナン事務総長が本日、10億ドル近い援助金を求めるフラッシュアピールで発したが、この援助金によって、今後半年間の200万人対象の食糧援助費(2億5600万ドル)などが賄われる。

*国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)に関する第16次事務総長報告、発表。アナン事務総長は同報告において、ルワンダが隣国コンゴ民主共和国(DRC)に拠点と置く反政府武装勢力に懸念を有することに理解を示す一方で、ルワンダ自ら、あるいはDRCの近隣諸国が和平に必要な条件整備を促進していないとの旨指摘した。

*核実験関連の疑惑があったイランのパルチン軍事施設について、同国がこのたび、IAEA査察受け入れに合意。これを受けて、IAEAは数日内に、同施設に査察官を派遣する。

2005年1月5日

*インド洋津波:援助金拠出誓約額、40億ドルに近づく
*アナン事務総長、ジャカルタに到着
*イラク:カジ特別代表、ヨルダン首相らと会談
*今月の安保理議長国、アルゼンチン
*地雷除去プログラム、必要資金不足
*インド洋津波の被災諸国に対する援助金拠出誓約額が40億ドルに近づくなか、WHOは本日、きれいな飲料水やその他の基礎的ニーズが数日以内に供給されない場合、15万人が予防可能な病気で死亡する危険があるとの警告を発した。

*アナン事務総長は本日、ジャカルタに到着。同地で、今後半年間にわたる緊急ニーズに対応する資金を求めるフラッシュアピールを発する予定。

*ヨルダンにおける地域外相会議を明日に控え、カジ事務総長特別代表は本日、ヨルダン首相らと会談し、イラク選挙について話し合った。

*今月の安保理議長を務めるアルゼンチンのマヨラル大使は本日記者会見し、パレスチナ選挙の公正な実施のため、中東紛争当事者の間で自制が働くことを希望する旨述べた。

*国連地雷除去サービスが本日発表した報告書によれば、世界各地の地雷除去/犠牲者支援プログラムが今年必要とする金額は3億7100万ドルだが、うち受領済みの資金は7700万ドルであり、アフガニスタンの場合、不足額は4900万ドルと、最も深刻である。

2005年1月4日

*津波:援助調整官、救済活動の進展と障害を説明
*事務総長、イスラエル/パレスチナに国際義務遵守訴え
*PAHO、災害時における遺体管理マニュアル発行
*スーダンでポリオ予防接種キャンペーン開始へ
*津波:エーゲラン調整官、各国支援の迅速さを強調
*アナン事務総長や各国指導者が津波被害に関する首脳会議に出席すべく、インドネシアに向かうなか、エーゲラン緊急援助調整官は国連本部で記者ブリーフィングし、援助活動に顕著な進展がみられる一方で、様々な障害にも直面している状況を説明した。

*月曜日、パレスチナによるロケット攻撃を受け、イスラエルがガザ北部に軍事侵攻、7人のパレスチナ人市民が死亡した。アナン事務総長は憂慮を表明するとともに、来週予定のパレスチナ大統領選を前に、イスラエル、パレスチナ双方に対し、国際的な諸義務を遵守するよう訴えた。

*汎米保健機構(PAHO)は「災害時における遺体管理」と題するマニュアルを発行、援助要員に対し、災害発生後の遺体の扱いにおいて、いたずらに埋葬を急ぐのではなく、地域コミュニティーの伝統や文化を尊重し、また、できるだけ遺体の身元を明らかにするよう述べた。

*来週、スーダンにおいて、600万人近くの子どもたちを対象にして、3日間のポリオ予防接種キャンペーンがスタートする。プロンク事務総長特別代表は昨日、首都ハルツームで記者会見し、政府およびダルフールの反政府グループがキャンペーン実施期間の戦闘停止の重要性を訴えた。

*エーゲラン緊急援助調整官は、先週の津波被災者に対する支援が緩慢すぎるとの批判に反駁し、国連加盟国が見せた今回の対応の迅速さを強調した。

2005年1月2日

*津波被害:事務総長、インドネシア訪問へ
*アナン事務総長は米ABCテレビ番組This Weekにインタビュー出演、インドネシアのジャカルタを訪問し、同地で今週開催される津波被害に関する首脳会議に出席する意向を表明した。

2005年1月1日

*津波:拠出誓約額20億ドル超える
*エーゲラン緊急援助調整官は国連本部で記者ブリーフィングし、インド洋津波の被災者たちに対し、40以上の国々が支援を申し出、これまでに拠出誓約額は20億ドルを超えた。ちなみに、そのなかで日本の誓約額は最も大きく、5億ドル。

2004年12月31日

*津波:アナン事務総長、パウエル米国務長官と会談
*津波:国連、多様な援助活動を展開中
*スーダン南部内戦終結:政府とSPLM/A、議定書に署名
*コンゴ:インド/パキスタンの兵士たち、MONUC参加へ
*アナン事務総長は国連本部で、パウエル米国務長官と会談した後、記者団に対し、現在のところ、援助資金は順調に集まっているが、最大の課題は援助物資搬送における障害を乗り越えることにあるとの旨述べた。

*インド洋津波によって、12万人以上が死亡、50万人が負傷、1万人が家を失い、500万人が基礎サービスを奪われた。国連は現在、インドで貯水タンクをキャンプに運んだり、モルジブで妊婦に分娩キットを配ったり、あるいはインドネシアに漁業専門家が送り込むなど、多様な援助活動を展開している。

*21年に及ぶスーダン南部内戦終結のための和平合意が成立し、同国政府と反政府勢力SPLM/Aが2つの議定書に署名した。アナン事務総長は声明を発し、歓迎の意を表明した。

*インド兵850人とパキスタン兵892人が現在、コンゴ民主共和国キブスに向かっている。同地に入り、国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)に参加する。