News in Brief(2006年)
国連ニュースセンターがお届けする日々の記事を英語で読んでみませんか。
その日の記事テキストだけでなく、その記事を読み上げた音声を聞くこともできます。
» News in Brief
また1999年1月~2021年6月の記事は日本語要約をアーカイブにしています
2006年12月27日
- *ソマリア:事務総長、近隣諸国に関与止めるよう訴え
*スーダン:バシル大統領、3段階アプローチ受諾
*UNMEEに関する事務総長報告、発表
*ソマリア紛争激化:WFP、食糧空輸を停止
*ユニセフ、洪水に襲われたアチェ州に緊急援助 - *ソマリアの暴力が激化するなか、アナン事務総長は近隣諸国に対し、同国の紛争への関与をやめ、その主権と領土保全を尊重するよう訴えた。
*スーダンのバシル大統領はこのたび、国連/AU混合部隊のダルフール展開にいたる3段階アプローチを受諾した。安保理協議後、アナン事務総長がその旨を明らかにした。
*国連エチオピア・エリトリア・ミッション(UNMEE)に関する安保理宛事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は、エチオピアが国境画定委の決定実施を拒否し、エリトリアが暫定安全地帯の侵犯していることを指摘し、UNMEEの兵力の大幅な削減を提案した。
*ソマリアにおける紛争が激化するなか、世界食糧計画(WFP)は同国への食糧空輸を停止し、同国に残っていた国際職員を全員退避させた。
*インドネシアのアチェ州は洪水に襲われ100人が死亡し、20万人以上が緊急援助を必要とするなか、ユニセフは本日、100万ドル相当の緊急援助を搬入した。
2006年12月26日
- *ソマリア:事務総長、エチオピアやケニア指導者と電話会談
*ナイジェリアで燃料パイプライン爆破、多数の死傷者
*ダルフール:警察アドバイザー第1陣、数日間に展開予定
*移民の人権に関する特別報告者、インドネシア訪問
*オランダ、ユニセフに2億100万ドルを資金拠出 - *ソマリア紛争にエチオピアが関与し、同国による空爆で多数の負傷者がでるなか、アナン事務総長は事態の沈静化をめざし、エチオピア首相やケニア大統領らと電話会談した。また安保理においては、フォール事務総長特別代表がソマリア情勢に関する報告を行い、地域全体に及ぼす脅威に警鐘を鳴らした。
*ナイジェリアにおいて、燃料パイプラインが爆破し、多数の死傷者がでたことについて、アナン事務総長は悲しみを表明するとともに、災害予防に対する国連の支援を約束した。
*スーダン政府とアフリカ連合(AU)がこのたび、平和維持活動の展開に道を敷く合意を成立させた。これを受けて、今後数日間で、国連警察アドバイザーの第1陣がスーダン・ダルフールに展開する予定。
*「移民の人権に関する特別報告者」Jorge Bustamante氏は12月12日‐21日にインドネシアを訪れ、性的/精神的虐待、長時間労働や不正規給与支払いなどに関する事実調査を行った。訪問を終えた特別報告者は声明を発し、インドネシア政府が雇用業者による移民の人権保護を確実なものとするよう訴えた。
*オランダはこのたび、ユニセフに対し、2億100万ドルの資金拠出を誓約した。この金額は単体の資金拠出としては、ユニセフ60年の歴史上最大のものである。
2006年12月21日
- *安保理、コートジボワール首相に全面的支持
*スーダン:事務総長特別代表、バシル大統領と面会
*国連総会議長、ニューヨーク本部で記者会見
*ブルンジ:安保理、ONUBの労を称える
*UNDP総裁、不平等の広がりに警鐘 - *コートジボワールにおいて、バニー首相が良い統治を促進する努力を払っていることについて、安保理は全面的な支持を表明し、全ての当事者に対して、その目的達成のために協力するよう訴えた。
*スーダン訪問中のAhmedou Ould-Abdallah事務総長特別代表は本日、バシル大統領と面会し、国連/AU混合部隊について詳しく論じるアナン事務総長からの書簡を手渡した。
*ハヤ・ラシード・アル・ハリーファ国連総会議長は主要会期の終りにあたって記者会見し、来年、ジェンダー平等と文明間の対話について焦点をあてて、個別の非公式テーマ別討論を開催する予定を述べた。
*安保理議長は理事国を代表し、今年いっぱいで任期満了となる国連ブルンジ活動(ONUB)の労を称えるとともに、同国の長期的な平和と安定を強化するための継続的な努力を求めた。
*国連開発計画(UNDPのケマル・デルビシュ総裁はニューヨーク国連本部で記者会見し、世界に広く経済成長がみられるなかで、国家間、各国国内において不平等が広がっている状況に警鐘を鳴らし、グローバリゼーションのプロセスを世界の貧しい人々を利するよう一層包括的なものとすべきであるとの旨を述べた。
2006年12月20日
- *コートジボワールで緊張激化、事務総長が懸念
*事務総長特別代表が3日間の日程でスーダン訪問
*国連ブルンジ活動(ONUB)が今年末で任期終了
*安保理決議、対リベリア制裁を半年間延長
*安保理、大湖地域の安全/安定/開発に関する協定を支持 - *コートジボワールにおいて、緊張が高まっていることについて、アナン事務総長は声明を発し、懸念を表明するとともに、同国の政治指導者に対し、主要な問題に共通の基盤を見出し、対立を解消するよう訴えた。
*Ahmedou Ould-Abdallah事務総長特別代表は本日、スーダンを3日間の日程で訪問した。滞在中、先月アディスアベバで開かれたダルフールに関するハイレベル会合などについて、その詳細を明確にする。
*国連ブルンジ活動(ONUB)が今年12月31日で任期を終える。Nureldin Satti事務総長特別代表は国連本部で記者会見し、ブルンジに対する国連の継続的支援を誓った。
*安保理は決議1731を全会一致で採択し、憲章第7章の下、リベリアのダイヤモンドや武器禁輸を半年間延長するとともに、アナン事務総長に対し、専門家パネルを再任するよう求めた。
*15日にナイロビサミットで採択された「アフリカ大湖地域における安全、安定、開発に関する協定」について、安保理議長は理事国を代表し声明を発し、支持の立場を表明した。
2006年12月19日
- *アナン事務総長、最後の記者会見
*ダルフール危機:アナン事務総長、特使任命
*スペイン、MDG実現に7億ドル拠出
*インフルエンザ専門家チーム、韓国入り
*加盟50周年:アナン事務総長、日本にメッセージ - *アナン事務総長は国連本部で退任前最後の記者会見を行い、イラク戦争の阻止の失敗が10年間の任期中で最悪の時だったとするとともに、また国連についての評価が、石油食糧交換プログラムをめぐる不正事件ではなく、その数え切れない人道開発活動によって行われるよう切なる希望を表明した。
*アナン事務総長は、第60回国連総会議長を務めたスウェーデンのヤン・エリアソン氏をスーダン・ダルフール危機に関する特使に任命した。
*スペインはこのたび、ミレニアム開発目標の実現を支援すべく、7億ドルを資金拠出した。アナン事務総長は最後の記者会見で、これを賞賛する旨を述べた。
*国連の鳥インフルエンザ専門家チーム(9人構成)が韓国入り。専門家チームは同国政府の招請を受けて、10日間にわたって調査を行い、疫学的データを収集する。
*アナン事務総長は、18日に国連加盟50周年を迎えた日本に対し、メッセージを寄せて、様々な分野において日本が国連へのコミットメントを果たしていることを賞賛した。
2006年12月18日
- *ハリリ氏暗殺事件調査、慎重を要する段階に近づく
*アナン事務総長、文明の同盟ハイレベルグループ報告提出
*アナン事務総長、スーダンに特使を派遣
*カジ特別代表、イラク国民の連帯を求める
*インド洋津波、資金のほとんどを配分 - *レバノンのハリリ元首相暗殺事件に関する調査委(IIIC)のSerge Brammertz委員長は安保理に対し、調査が慎重を要する複雑な段階に近づいているとの旨を報告した。
*アナン事務総長は総会に対して、「文明の同盟に関するハイレベルグループ」の報告書を提出するとともに、登壇して演説し、文化間の一層の理解を求めた。
*アナン事務総長は今週、西アフリカ担当特別代表を務めるAhmedou Ould-Abdallah氏をスーダンに派遣する。特別代表は首都ハルツームでバシル大統領と会談し、最近の和平合意の詳細について話し合う。
*イラクにおける暴力拡大の現状について、カジ事務総長特別代表は声明を発し、暴力との闘いを進めるため、同国の全国民の連帯を求めた。
*2005-2006年の両年、インド洋津波信託基金に7500万ドルの拠出がなされたが、うち7200万ドル以上の資金が67件のプロジェクトに配分された。OCHAが本日、報告を発表し、明らかにした。
2006年12月15日
- *パレスチナ人権利:クアラルンプール宣言採択(12/17)
*ダルフール:安保理、治安状況悪化に懸念
*ガザ:アナン事務総長、治安状況悪化に懸念
*安保理、ルワンダ・旧ユーゴ国際刑事裁の進捗状況討議
*バングラデシュ:アナン事務総長、自制と妥協訴え - *パレスチナ人の不可譲の権利に関する委員会の主宰の下、マレーシアで開かれた会合はこのたび、クアラルンプール宣言を採択し、中東におけるイスラエルの軍事攻撃の激化と最近19人が死亡した事件に憂慮を示し、市民保護のための新しいシステム確立を求めた。(12/17)
*安保理は議長声明を発して、スーダン・ダルフールにおける治安状況悪化に懸念を示し、チャド東部における武装勢力の軍事攻撃の拡大が市民や人道活動家の生命に脅威を与えていることに警鐘を鳴らした。
*ガザ地区における暴力事件について、アナン事務総長は声明を発し、占領地域における最近の治安情勢の悪化に懸念を表明し、すべてのパレスチナ人民に対し、平和的な問題解決を訴えた。
*安保理、ルワンダ及び旧ユーゴ国際刑事裁判所の進捗状況について討議。カーラ・デルポンテ検察官は演説し、カラジッチとムラジッチはその逮捕の時期にかかわらず、裁きを受けるのだという強いメッセージを安保理が発信する必要を訴えた。
*バングラデシュにおいて、議会選挙を前に、暴力と緊張が続くなか、アナン事務総長は主要な政治関係者に対し、自制と妥協の精神で行動するよう訴えた。
2006年12月13日
- *人権理事会、ダルフールに調査団派遣へ
*総会、障害者の権利条約を採択
*ソマリア:フォール特別代表、対立の平和解決訴え
*安保理、コソボに関する公式会合
*平和構築委、ブルンジとシエラレオネ援助計画発表 - *人権理事会は本日、スーダン・ダルフールに5人構成のハイレベルミッションを派遣し、現地調査を行うことをコンセンサスで決定した。
*総会、障害者の権利条約を採択。アナン事務総長はこの21世紀初の人権条約について、世界の障害者6億5000万人にとって「新しい時代の幕開け」となるとし、各国政府に対し、早期の批准を行うよう訴えた。
*フォール事務総長特別代表はナイロビ(ケニア)で声明を発し、ソマリアの紛争当事者に対して、対立を平和的に解決するよう訴えた。同国は16年に及ぶ紛争で荒廃したうえ、最近、洪水に襲われ、大きな被害を受けている。
*安保理、コソボに関する公式会合。Joachim Rucker事務総長特別代表は会合で情勢報告し、コソボの恒久的地位の問題を迅速に解決するよう訴えた。
*平和構築委員会はこのたび、2日間にわたる国別会合を開催し、ブルンジとシエラレオネにおける進捗状況を検討し、両国に対する資金援助第1段として、2500万ドルをそれぞれに提供することに合意した。
2006年12月11日
- *アナン事務総長講演、国連活用訴え
*カジ特別代表、安保理でイラク情勢を報告
*ダルフール:チャド国境沿いで武力襲撃事件
*総会、安保理に関する年次討議
*イラク戦争:クウェート人行方不明者に関する報告 - *アナン事務総長はトルーマン大統領ミュージアム図書館で講演し、国際関係の主要な原則を達成する唯一の方法は国連を最大限に活用することであるとの旨を訴えた。アナン事務総長にとって、これが退任前の米国国民に対する最後の講演だった。
*カジ事務総長特別代表は安保理に対し、イラク情勢を報告し、同国で毎月5000人以上が死亡し、深刻な人道危機に陥る可能性があるとの旨を指摘し、地域および国際社会が協力し、イラク政府を支援する必要を訴えた。
*スーダンとチャドの国境沿いで武装勢力による襲撃事件が発生し、少なくとも31人が死亡したと伝えられる。事務総長副特別代表Taye-Brook Zerihounと米大統領特使Andrew Natsiosは昨日、ハルツームで会談し、ダルフール情勢の悪化について話しあった。
*総会、安保理に関する年次討議。ハヤ・ラシード・アル・ハリーファ議長は安保理改革を進展させるためには現実的なアプローチをはかる必要があるとの旨を訴えた。総会は1979年以降、この議題討論を開始。1994年には作業部会が提案の策定をスタートした。
*アナン事務総長、イラク戦争後のクウェート人およびその他の国民の行方不明者関する報告を発表。イラクの治安状況が悪いことから、この問題について進展が遅いことを指摘し、できるだけ早期にこの問題が満足のいく決着をみるよう期待を表明した。
2006年12月7日
- *ダルフール:人道援助活動危うく
*中央緊急対応基金、ハイレベル会合
*安保理、アフガニスタン調査団報告を討議
*フィジー:安保理、クーデターに遺憾の意
*国際会議での治安対策向上に関する会議 - *スーダン・ダルフール地域において、暴力が拡大し、避難民が増加していることについて、アナン事務総長は遺憾の意を表明するとともに、治安情勢の悪化によって、ダルフールおよび近隣のチャドや中央アフリカ共和国に対する人道援助活動の存続も危うくなっているとの旨を述べた。
*中央緊急対応基金(CERF)に関するハイレベル会合、開催。会合に参加したアナン事務総長は演説し、援助国などに対し、基金の総額5億ドルの目標達成に向けて、来年も資金拠出を継続するよう訴えた。
*安保理、アフガニスタン調査団の最終報告を討議。この調査団の団長を務めた大島大使がブリーフィングし、麻薬取引に関連してテロ活動が増加し、腐敗や法の支配の失敗などとあいまって、同国が不安定な状況となっていることを指摘した。
*今週のフィジーにおけるクーデター発生について、安保理議長は報道声明を発し、遺憾の意を表明し、民主的な選挙でつくられた政府ができる限り早く平和的に復帰することを強く望むとの旨を述べた。
*ニューヨーク国連本部において、主要な国際イヴェントや会議における治安対策向上に関する会議が開催された。国連国際犯罪裁判研究所(UNICRI)の主催。アナン事務総長はメッセージを寄せ、加盟国に対し、協力と情報交換の向上をはかるよう訴えた。
2006年12月6日
- *ソマリア:安保理決議、平和維持活動を設置
*コンゴ:事務総長、カビラ大統領就任を歓迎
*総会、通常兵器取引規制条約めざす外交プロセスへ
*ダルフール北部:国連とNGO、スタッフ退避
*旧ユーゴ国際刑事裁でセルビア政治家がハンスト - *安保理は決議を全会一致で採択し、憲章第7章の下、ソマリアにおける平和維持活動、IGASOMの設置を決めた。暫定連邦政府のメンバーを保護し、政府治安部隊に訓練を施し、暫定政府の拠点であるバイドアの治安を維持する。また暫定政府とイスラム法廷との対話の進展をモニターし、対話プロセスの全当事者の安全を確保する。
*コンゴ民主共和国において、ジョセフ・カビラ氏が大統領に就任した。アナン事務総長は歓迎の意を表明し、すべての国民が国の平和的発展に協力するよう訴えた。
*総会は第1委員会の勧告に基づいて、通常兵器の世界取引規制に関する新しい条約をめざす外交プロセスを開始する決議を採択した。決議案に賛成したのは153カ国、反対に回ったのは米国のみだった。
*ダルフール北部の州都エルファシェル及び周辺において、民兵とそのほかの武力勢力との衝突事件が発生し、治安懸念が高まるなか、国連人道諸機関やNGOはあわせて134人のスタッフを首都ハルツームに一時退避させた。
*旧ユーゴ国際刑事裁判所で民族浄化キャンペーンに果たした役割を問われ起訴された、セルビア政治家Vojislav Seselj氏は自らの裁判を待つなかでハンスト抗議を継続している。同刑事裁の報道官はVojislav Seselj氏の健康の鍵を握るのは同人であり、食事を拒否するという行為は自らの意思で行っているものである旨を述べた。
2006年12月5日
- *ダルフール北部:国連人道機関、活動縮小へ
*フィジーでクーデター:事務総長、非難声明
*キプロス:事務総長、UNFICYPの任期延長勧告
*チャド東部で治安情勢悪化、難民の生命危険に
*総会、紛争ダイヤなど15件の決議を採択く - *ダルフール北部地域において、政府軍と反政府勢力の衝突事件が数日間続き、その情勢への懸念が高まるなか、UNMISは警鐘を発し、国連人道諸機関やNGOが同地域における活動を縮小せざるを得なくなるとの旨を述べた。
*フィジーで、クーデター。アナン事務総長は非難声明を発し、平和的手段かつ包括的な対話による憲法支配への復帰を求めた。また太平洋諸島フォーラムや地域/国際アクターがこの目的の達成に努力を払うことを全面的に支持する旨を表明した。
*キプロス情勢に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長はキプロスの包括的政治解決の欠落を指摘し、国連キプロス平和維持軍(UNFICYP)の任期を半年間延長するよう勧告した。
*チャド東部において、政府軍と反政府勢力の戦闘が激しくなり治安情勢も悪化し、人道援助機関が職員の退避を余儀なくされていることから、約11万人のスーダン難民の生命が一層の危険にさらされている。UNHCRスポークスマンが本日、ジュネーブで記者会見し、述べた。
*総会は昨日、第6委員会の報告を取り上げ、紛争ダイヤモンドや国連と地域機関の関係などについて、15件を超える決議や決定を採択した。また、それらの決議の一つによって、平和維持活動に従事する国連職員らの犯罪への説明責任に関する委員会の設置が決まった。
2006年12月4日
- *国連職員による性的虐待容赦せず、事務総長
*安保理、武力紛争における文民保護を討議
*国際障害者デー。今年のテーマはE-アクセシビリティー
*UNEP、「いるか」への脅威に関する啓発活動へ
*ダルフール情勢、依然として危うく - *国連職員やNGOによる性的搾取/虐待を防止するためのハイレベル会議、ニューヨーク国連本部で開催。アナン事務総長は演説し、国連職員による性的虐待を容赦しない姿勢を明確にした。会議においては、PKOに参加する要員からDNAを回収する提案などが討議されている。
*安保理、武力紛争における文民保護について討議。エーゲラン人道問題担当事務次長は過去15年に紛争の数は減少したが、文民に対する攻撃は増加したと指摘した。
*国際障害者デー。今年のテーマは「E-アクセシビリティー」。この国際デーを記念するニューヨーク国連本部での催しで、参加企業の代表たちは、インターネットのアクセスを障害者にアクセスしやすいものにすることは道徳的に正しいというばかりでなく、ビジネスチャンスを提供するものである旨を指摘した。
*国連環境計画(UNEP)はこのたびヨーロッパの旅行会社TUIと協力し、魚網や生息地の環境悪化など、いるかに対する脅威への啓発活動を行っていくことを決めた。UNEPは移動性野生動物種の保全に関する条約(CMS)の事務局などの関連機関とともに、2007年を「いるかの年」と宣言している。
*UNMISが本日発表したところによれば、スーダン・ダルフールはこの1週間、暴力事件の減少がみられるが、その情勢は依然として危ういものである。
2006年12月2日
- *スーダン南部:戦闘負傷者治療に医療物資必要
*奴隷制廃止のための国際デー
*12月1日は世界エイズ・デー
*安保理、ネパールへの支援チーム派遣を支持
*シエラレオネ:UNIOSILに関する事務総長報告 - *スーダン南部のマラカルで、先月の戦闘による負傷兵士や市民への治療の強化するため、医療物資及びスタッフの提供が緊急に必要とされる。国連人道調整官がこのたび同地域を専門家たちと一緒に訪れ、その旨を述べた。
*奴隷制廃止のための国際デー。アナン事務総長は記念メッセージを発し、奴隷制を廃止し、人々が奴隷にならざるを得ないような貧困状況を改善するための一層の措置を求めた。
*12月1日は世界エイズ・デー。国連エイズ合同計画(UNAIDS)のピーター・ピオット事務局長はメッセージを発し、エイズの感染者数が増えていることに警鐘を鳴らす一方、抗レトロウィルス薬(ARV)などのサービスを提供する国が増加していることに期待感を表明した。
*安保理は議長声明を発し、政府と毛派の和平合意が成立したネパールに技術評価チームを迅速に派遣しようとする事務総長の意向に全面的な支持を表明した。(12/1)
*国連シエラレオネ合同事務所(UNIOSIL)に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長はシエラレオネの平和構築努力に進展がみられるが、来年の選挙を前に、再建に数々の課題が残っているとして、UNIOSILの任期を1年間延長するよう勧告した。
2006年11月29日
- *スーダン南部で政府軍とSPLAが激しい銃撃戦
*安保理、ソマリア武器取引の増加を非難
*人権理事会:事務総長、先進国と途上国の分裂回避訴え
*エーゲラン事務次長、最後の記者会見で保護する責任訴え
*ハイチ:今週日曜日、地方選挙がスタート - *UNMISによれば、この2日間、スーダン南部のマラカルおよび周辺地域において、政府軍とSPLAメンバーが激しい銃撃戦の応酬を行っている。アナン事務総長は声明を発し、この武力衝突が昨年の包括和平合意に対する重大な違反であるとし、双方に対し、情勢の安定に努めるよう訴えた。
*安保理は決議1724を全会一致で採択し、憲章第7章の下、ソマリアの武器取引の増加を非難するとともに、武器禁輸実施状況を監視する専門家グループの任期を半年間延長した。
*アナン事務総長は人権理事会・第3会期にメッセージを寄せ、理事会メンバーが先進国と開発途上国の分裂を回避するよう訴えた。
*今年末で人道問題担当事務次長の職を退任するエーゲラン氏はジュネーブ事務局で最後の記者会見を行い、世界各地の人道情勢の概要を説明し、国際社会がダルフールやイラク、ガザなどの人々を保護する責任を果たしていないと指摘した。
*ハイチにおいて、今週日曜日、地方選挙がスタートする。MINUSTAHはその平和的な実施を確実にすべく、選挙に必要な物資を投票所に配布するなど、同国当局を支援する。
2006年11月28日
- *コンゴ:アナン、大統領選敗者に選挙結果受諾訴え
*安保理、子どもと武力紛争を討議
*ダルフール:政府、国連/AU部隊に関する回答、明日までに
*イラク:各派結集する会議開催が安定促進、と事務総長
*チャド騒乱事態受け、東部からUNHCR職員移動 - *コンゴ民主共和国・最高裁判所がこのたびベンバ副大統領による大統領選不服申し立てを却下したことを受け、アナン事務総長は大統領選敗者およびその支持者たちに対して、選挙結果を平和的に受け入れるよう訴えた。
*安保理は公開会合を開催し、子どもと武力紛争について討議。アナン事務総長やクマラスワミ特別代表は演説し、この問題について、加盟諸国が過去10年間で多くのことを達成してきたことを評価しながらも、今後成し遂げなければならない課題はたくさんあるとの旨を述べた。
*国連/AU混成部隊のダルフール展開について、スーダン政府は明日までに正式回答することを約束した。アナン事務総長が国連本部で記者団に語ったところによると、同国のバシル大統領が本日、電話会談において、事務総長に対して、その旨を述べた。
*米国のイラク研究グループのメンバーたちと昨日会談したアナン事務総長は本日、記者会見において、国連がイラクで治安対策を担うかどうかを問われ、同国の各派が結集する会議を開催し、安定を促進することが可能であるが、その方向で行動をとるためには国際支援が必要であるとの旨を述べた。
*チャドにおける最近の騒乱に懸念が高まるなか、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)はチャド東部で活動する職員の一部を首都ンジャメナに一時的に移動させ、またその家族についてはカメルーンの首都ヤウンデに移した。
2006年11月27日
- *イスラエル/パレスチナ、停戦合意
*ミャンマーから戻ったガンバリ事務次長、安保理報告
*コンゴ:MONUC、反政府勢力のゴマ進出防ぐ
*中央アフリカ/チャド/スーダン:国境地帯に専門家チーム
*バングラデシュで騒乱事態、アナン事務総長が懸念 - *イスラエルのオルメルト首相とパレスチナ自治政府のアッバス議長が土曜日、ガザにおける停戦に合意した。アナン事務総長は歓迎の意を表明する一方、パレスチナ民兵がイスラエル内の民間施設を標的にロケットを発射し続けていることに深刻な憂慮を示した。
*4日間にわたるミャンマー訪問を終えてニューヨークに戻ったガンバリ政治担当事務次長は安保理に報告し、ミャンマー政府が政治犯解放や政治プロセス開放など具体的な措置を講じるべきであるとの旨を訴えた。
*コンゴ民主共和国において、MONUCの兵士たちは攻撃ヘリの支援を受け、反政府勢力部隊のゴマへの進出を防ぐべく、国軍の側にたって介入した。
*中央アフリカ共和国(CAR)、チャド、スーダンが国境を接する地域の政治・人道状況への懸念が高まるなか、国連専門家チームはこのたびCARにおける現地調査を終え、チャドへと向かう準備をしている。
*1月に選挙が予定されているバングラデシュで騒乱事態が発生したことについて、アナン事務総長は懸念を表明し、今週にも国連高官を同国に派遣する意向を示した。
2006年11月24日
- *チャド:反政府勢力が東部から首都へ(11/25)
*イラクでテロ襲撃事件、200人以上死亡(11/25)
*UNRWA、パレスチナ経済社会状況に関する報告
*コンゴ:MONUC、治安確保のため、必要であれば国軍支援に
*チョウドリー代表、貧困国の情報伝達手段アクセス拡大訴え - *チャドにおいて、反政府勢力が同国東部から首都に向かうなか、アナン事務総長は声明を発し、武力による権力獲得のいかなる試みも非難した。(11/25)
*木曜日、イラクのサドルシティーで、テロ襲撃事件が発生し、女性や子どもを含む市民200人以上が死亡した。カジ事務総長特別代表はテロ行為を非難し、同国指導者および国民に対し、国民対話をもつよう促すとともに、国際社会による支援を求めた。(11/25)
*UNRWAはこのたび、パレスチナ占領地域の経済社会状況に関する報告書を発表した。報告によれば、パレスチナ自治政府に対する経済封鎖の影響により、パレスチナ人たちの生活水準が急激に悪化し、現在、占領地域に住むパレスチナ難民の4人に1人、100万人以上が酷い貧しさに苦しんでいる。
*コンゴ民主共和国において、大統領選に敗れたベンバ氏を支持する勢力による暴力事件が起こったことから、国軍はこのたびこれら勢力に対し、首都を離れるよう通告した。MONUCは治安を確保すべく、必要であれば、国軍を支援する意向を表明した。
*水曜日、リオデジャネイロにおいて、「南南・南北コミュニケーションの新しい局面」と題する会議が開かれた。チョウドリー高等代表は演説し、メディアの貧困諸国の取り上げ方が依然として一面的であるとし、それら諸国のコミュニケーションツールへのアクセス 拡大が必要であるとの旨を述べた。
2006年11月22日
- *ダルフール:アナン事務総長、バシル大統領の回答待つ
*ウガンダ: LRAに和平への措置促す必要、とエーゲラン
*ネパール:事務総長、国連の速やかな支援誓う
*安保理ミッション、アフガニスタンから戻る
*事務総長個人代表、レバノン指導層と会談 - *スーダン政府がこのたび国連・AU混成部隊のダルフール展開に合意したことを受けて、アナン事務総長は現在、同国のバシル大統領からの書簡を待っているところ。安保理へのブリーフィング後、記者団に述べた。またこれより前、エーゲラン人道問題担当事務次長は安保理に対し、混成部隊がダルフールに展開するには数ヶ月を要するが、同地域の人々の状況は酷く、事態は急を要する段階にあると警鐘を発した。
*アフリカ訪問から国連本部に戻ったエーゲラン人道問題担当事務次長は本日、安保理で帰国報告し、ウガンダ反政府勢力LRAの指導層に対し、和平に向けた措置を講じるよう奨励する必要があるとの旨を述べた。
*ネパール政府と毛派がこのたび和平協定に合意したことを受け、アナン事務総長は声明を発し、同国の和平プロセスに向けて、国連の支援を速やかに行っていく意向を示した。
*日本の大島賢三大使が率いる安保理ミッションがこのたびアフガニスタンを訪れ、同国情勢を視察した。ニューヨーク国連本部に戻った大島氏は安保理で帰国報告を行い、最近のタリバンの暴力拡大、麻薬栽培の増加、脆弱な国家機構などについて詳述したうえで、国際社会の十分な支援がない限り、同国が破綻国家となる恐れがあると警告を発した。
*Geir Pedersen事務総長個人代表は本日、レバノン指導層と会談し、ジュマイル産業相の暗殺事件で自制を失わないよう静穏を呼びかけた。
2006年11月21日
- *事務総長/安保理、レバノン産業相暗殺を非難
*安保理、中東情勢に関する公開会合
*ダルフール:国連/AU混成部隊の展開、転換点に
*ハリリ元首相暗殺事件:安保理、特別法廷設置を支持
*人権理事会:活動の幅を広げる必要、と事務総長 - *レバノンの首都ベイルート郊外で、ピエール・ジュマイエル産業相が銃撃され死亡した。アナン事務総長は声明を発し、この暗殺を非難するとともに、遺族および同国政府に深い哀悼の意を表明した。安保理もまた議長声明を発し、深い憂慮を表明するとともに、同国および地域の全当事者に自制を促した。
*安保理、中東情勢に関する公開会合を開催。ガンバリ政治担当事務次長はこの1ヶ月の一連の暴力事件は政治交渉の道に戻る大切さを浮かび上がらせたとの旨を述べた。
*スーダン政府が先週、国連とAUの混成平和維持部隊のダルフール展開に合意したことについて、アナン事務総長はジュネーブでの記者会見において、ダルフールの情勢を改善する転換点となる可能性があるとの旨を述べた。
*安保理議長はこのたび、アナン事務総長に書簡を送付し、レバノンのハリリ元首相暗殺事件の犯人を裁く特別法廷の設置に対する支持を表明した。
*アナン事務総長はジュネーブで記者会見し、新設の人権理事会がパレスチナ・イスラエル問題討議だけにとどまらず、ダルフールなどほかの人権問題にも活動範囲に広げ、不公正というイメージを回避するようとの旨を述べた。
2006年11月20日
- *生物兵器禁止条約・第6回再検討会議スタート
*ダルフールで、400万人に人道援助の必要
*総会、経済社会理事会強化決議を採択
*ソマリアとケニアで洪水被害、WFPが空輸開始
*子どもと武力紛争に関する事務総長報告、発表
*NGOアクセス:総会/国連財団がフォーラムを主催 - *生物兵器禁止条約・第6回再検討会議、ジュネーブで開始。アナン事務総長は開幕演説し、生物兵器の恐怖は誰もが共有するものであることを強調し、テロリストたちがそれら兵器を手に入れることを防ぐための包括的な戦略の必要性を訴えた。
*スーダンを訪問中のエーゲラン人道問題担当事務次長は首都ハルツームで記者会見し、ダルフールで人道援助を必要とする人々がこの半年間で400万人に膨れ上がったことを指摘した。
*総会は経済社会理事会を強化する決議を採択。これにより、経社理は2008年から2年毎に開発協力フォーラムを開催する。また緊急の人道危機に迅速に対応し、また経社理の補助機関と平和構築委の関係を密にし、ポスト紛争国を支援していく。
*世界食糧計画(WFP)は、ソマリアとケニアで洪水の被害を受ける100万人を超える人々を支援すべく、固定翼機やヘリコプターを使って、人道援助要員や物資を搬入し始めた。
*子どもと武力紛争に関する事務総長報告、発表。少なくとも12カ国で活動する政府軍、反政府勢力、武装民兵、傭兵は子どもを兵士として使い、あるいは子どもを殺害し、拷問し、子どもに性的犯罪を行っているとの旨を述べた。
*世界各地のNGOは明日、総会議長と国連財団が主催するフォーラムに参加し、NGOの国連へのアクセスについて話し合う。
2006年11月17日
- *アナン事務総長、イラン、シリアの両大統領と会談(11/18)
*ダルフール:エーゲラン事務次長、ハルツームへ戻る
*チャド:ダルフール国境で襲撃継続、人権高等弁務官が憂慮
*コンゴ:安保理、大統領候補2人に暴力回避訴え
*ソマリア:国連ミッション、ユセフ大統領と会談へ - *アナン事務総長はレバノン情勢の安定を促進すべく、イラン、シリアの大統領に対し、対立解消の手段としての対話を唱導するよう訴えた。(11/18)
*スーダン・ダルフールの6箇所訪問を予定していたエーゲラン人道問題担当事務次長は同国政府から危険を理由にダルフール州都を離れることを認められず、ダルフール滞在を早めに切りあげ、ハルツームに戻った。
*アルブール人権高等弁務官はダルフールと国境を接するチャドの地域で市民をねらった襲撃事件が継続して発生していることに深刻な憂慮を表明し、チャド指導層に対し、自らの市民を保護するよう求めた。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発し、コンゴ民主共和国の大統領選で戦った候補二人およびその支援者に対し、暫定結果の発表後の暴力を回避し、不服の申し立ては法律に基づいた手続きをとるよう訴えた。
*アナン事務総長がこのたびソマリア紛争当事者に対し、和平交渉再開を呼びかけたのを受けて、フォール特別代表率いる国連ミッションは月曜日、暫定政府本部のあるバイドアを訪れ、ユセフ大統領と会談する予定。
2006年11月16日
- *スーダン政府、UNMISのダルフール展開に合意
*ウガンダ:安保理、政府とLRA和平交渉再開を歓迎
*エチオピアで、アフリカ開発フォーラム
*ハイチでMINUSAF兵士殺害:安保理が懸念表明
*UNCTAD、国連海上輸送レビューを発行 - *スーダン政府はこのたび、国連、AU、および安保理理事国代表らとの会合において、UNMIS平和維持活動員がAUとともにダルフールに展開することに合意した。
*安保理は議長声明を発し、ウガンダ政府と反政府勢力LRAの和平交渉再開を歓迎するとともに、LRAに対して、女性や子どもなど非戦闘員を直ちに解放するよう求めた。
*エチオピアの首都アディスアベバで、アフリカ開発フォーラム開催。アナン事務総長は同フォーラムで演説し、ミレニアム開発目標(MDGs)の達成において、アフリカが大きく遅れをとっているとし、途上国、援助国、国連の協力の必要性を訴えた。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発し、ハイチで先週MINUSTAFのヨルダン人兵士2人が殺害されたことに深い懸念を表明し、同国およびMINUSTAFへの支援継続を誓った。また来月3日の選挙が平和的に実施されるよう期待を表明した。
*UNCTAD、国連海上輸送レビューを発行。同報告によれば、世界の海上貿易は2005年、前年度に続いて、2年連続で拡大した。伸び率は3.8パーセント。2006年についても同様の拡大を予想される。
2006年11月15日
- *コンゴ:大統領選の暫定結果、発表
*ダルフール・チャド国境に国際プレゼンス、アナン訴え
*バーンハム管理担当事務次長、退任の記者会見
*アナン事務総長、COP12で演説
*国際貧困フォーラム、11月15-16日 - *コンゴ民主共和国大統領選・決選投票の暫定結果、発表。アナン事務総長はカビラ、ベンバの両氏およびその支持者に対し、その結果を冷静に受け入れ、結果に不服がある場合には暴力でなく、法に基づいた申し立てを行うよう求めた。
*アナン事務総長はこのたび、ナイロビで記者会見し、スーダン・ダルフールとチャドの国境沿いに国連監視団あるいは、なんらかの国際プレゼンスを置き、ダルフール紛争が隣国チャドに飛び火するのを防ぐ重要性を訴えた。また一方で、国連がダルフール自体に平和維持活動を展開するのをあきらめてはおらず、その両方が必要であるとの旨を述べた。
*本日で国連を退任するバーンハム管理担当事務次長は記者会見し、この数ヶ月の間に、アナン事務総長のイニシアチブで、国連の透明化や倫理基準が高まったとするとともに、この努力を今後も継続するよう求めた。
*アナン事務総長はCOP12(ナイロビ)で演説し、締約国会議が世界各国の政治指導者に対し、気候変動への真剣な取り組みを訴えるべく、明確で信頼できるシグナルを発信しなければならないとの旨を述べた。
*貧困根絶の10年を記念して、国際貧困フォーラムがニューヨーク国連本部で11月15日-16日、開催される。この10年の対策を振り返り、貧困をなくすための方策を考える。
2006年11月14日
- *ゲーノ事務次長、安保理でダルフール情勢報告
*アナン事務総長、ナイロビ訪問
*エーゲラン事務次長、ウガンダ大統領と会談
*コンゴ:大統領候補、軍や警察の非政治性尊重
*スリランカ:子どもが拉致され兵士にされる危険に - *ゲーノ平和維持活動担当事務次長は安保理でスーダン・ダルフール情勢報告を終えた後、記者団にブリーフィングし、軍事行動の激化を指摘するとともに、停戦の必要を訴えた。
*アナン事務総長はCOP12に出席すべく、ナイロビを訪問した。本日、ケニア大統領主催の式典において、事務総長は演説し、アフリカ諸国の指導者に対して、一国の紛争が地域全体に広がるのを防ぐよう訴えた。
*エーゲラン人道問題担当事務次長は昨夜、ウガンダの首都カンパラでムセビニ大統領と会談し、今年8月の停戦合意について話し合い、LRAの集会地の安全確保を改善する必要を強調した。
*MONUCによれば、コンゴ民主共和国において、先日の大統領決選投票に臨んだ二人はこのたび、大統領選の結果を尊重する合意の一環として、国家治安部隊や警察の非政治性について尊重する旨を誓った。
*アラン・ロック特別顧問(スリランカの子どもと武力紛争担当特別代表付き)は昨日、スリランカ治安部隊分子や反政府勢力LTTEが子どもを拉致したり、兵士として使ったりしていると指摘し、同国の子どもが危険に晒されている旨を訴えた。
2006年11月13日
- *文明間の同盟に関するハイレベルパネル報告
*ダルフール:事務総長、ハイレベル会合開催求める
*ガンバリ事務次長、ミャンマー訪問を終える
*ウガンダ:エーゲラン事務次長、LRA指導者と会談
*人権理事会、イスラエル軍事行動に関する特別会期 - *アナン事務総長はこのたび、「文明の同盟に関するハイレベルパネル」(High-Level Group of the Alliance of Civilizations)からの最終報告を受けとった。イスラムと西洋との間における不信や暴力悪化の事態を改善するには、若者たちにより良い教育や機会を与えることが大切であるとの旨を訴えた。このハイレベルパネルは、アナン事務総長が昨年、スペインとトルコの両首相からの提言を受けて創設した。
*UNMISの発表によると、スーダン・ダルフールにおいて、この数日間で市民40人近くがアラブ民兵に襲撃されて死亡した。アナン事務総長は声明を発し、今週、エチオピアにおいて、米国、EU、ロシア、中国などを交えて、ダルフール情勢に関するハイレベル会合を開催するよう求めた。
*ガンバリ政治担当事務次長は日曜日、4日間にわたるミャンマー訪問を終了した。同国に滞在中、事務次長は政府指導層に対して、アウン・サン・スーチー氏の解放など、政治プロセスを開放するための具体的な行動を求めた。
*エーゲラン人道問題担当事務次長は昨日、ウガンダの反政府勢力LRA指導者と会談し、敵対行為の停止尊重、そして、子どもや女性など非戦闘員の解放を求めた。
*人権理事会は水曜日、特別会期を開催し、イスラエルによるパレスチナでの最近の軍事行動について討議する。この会期は、アラブ連盟とイスラム会議機構の要請を受けて、開催されるもので、理事会が発足してから3回目。
2006年11月10日
- *ガザ:イスラエル軍事行動調査案に米、拒否権(11/11)
*ガンバリ事務次長、ミャンマーでスーチー氏と会談(11/11)
*中央アフリカ共和国:ダルフール沿いで治安情勢悪化
*スリランカ政府とLTTEの紛争激化:事務総長、懸念
*人間の連帯デーの立ち上げ式典、国連本部で - *安保理において、イスラエルによるこのたびのガザ軍事行動について調査すべく、現地にミッションを派遣する決議案が上程されたが、これに対し、米国は拒否権を行使した。カタールがスポンサー国となった決議案に対して、10カ国が賛成し、英国、デンマーク、日本、スロバキアの4カ国が棄権した。(11/11)
*ガンバリ事務次長はミャンマーを訪れ、政府指導者やアウン・サン・スーチー氏と会談した。スーチー氏は事務次長に対し、健康状態は良好だが、医者の定期訪問の回数増加が必要だとの旨述べた。(11/11)
*中央アフリカ共和国北東部、スーダン・ダルフールとの国境沿いで治安情勢が悪化していることについて、アナン事務総長は声明を発し、深い懸念を表明した。
*今週、スリランカ政府と反政府勢力LTTEの紛争が激化していることについて、アナン事務総長は懸念を表明し、暴力の拡大に終止符を打つことが緊急に必要であるとし、双方の当事者に対し、和平プロセスに即時復帰するよう求めた。
*国連本部において、本日、人間の連帯・国際デー(International Human Solidarity Day)の立ち上げ式典が執り行われた。この国際デーは第60回総会が決議を採択し、決めたもので、毎年12月20日に記念される。
2006年11月9日
- *国連システムの一貫性:ハイレベル・パネル報告書
*安保理公式会合、ガザの暴力事態を討議
*スリランカ:エーゲラン事務次長、市民保護を訴え
*UNDP、2006人間開発報告を発表
*難民高等弁務官、チャド東部の治安改善訴え - *「開発、人道援助、環境の分野における国連システムの一貫性に関するハイレベル・パネル」が国連改革に関する包括的な報告書”Delivering as One”をアナン事務総長に提出した。今後数週間のうちに、事務総長は同報告を総会に提出し、潘基文・次期事務総長がそのフォローアップを行うことになる。
*アラブ連盟、イスラム会議機構の要請で、安保理は公開会合を開催し、ガザの暴力事態について討議した。アンジェラ・ケイン政治問題担当事務次長補が最新情勢について報告し、イスラエル、パレスチナの双方に対し、交渉に戻るよう訴えた。
*昨日、スリランカにおいて、政府軍が市民の避難していた学校を爆撃し、多数の死傷者がでた。エーゲラン事務次長は声明を発し、政府と反政府勢力LTTEの間の紛争において、全当事者が市民を保護するよう訴えた。
*国連開発計画(UNDP)、「2006年人間開発報告」を発表。報告は、G8先進国に対し、世界の水/衛生の危機解決を主導するよう訴えた。
*グテレス難民高等弁務官はスーダン・ダルフールと国境を接するチャド東部において、国際プレゼンスなどによって、治安を改善する必要を訴えた。
2006年11月8日
- *イスラエルのガザ住宅街爆撃に衝撃と失望、と事務総長
*アナン事務総長、安保理メンバーとダルフール情勢協議
*ネパール政府と毛派、紛争終結のための和平合意
*ボスニア:改革実行権限を現地指導者に、と高等代表
*コンゴ:両大統領候補、選挙管理委を全面支持 - *イスラエルがガザの住宅街を爆撃し、女性や子どもを含むパレスチナ人市民18人が死亡したことについて、アナン事務総長は衝撃と失望を表明するとともに、イスラエル、パレスチナの双方に対し、行動の自重を求めた。
*アナン事務総長は安保理メンバーとのランチ会を行い、スーダン・ダルフール問題解決のための手段について話し合った。今年8月、安保理は決議を採択し、1万7000人以上の平和維持部隊をダルフールに派遣することを決めたが、スーダン政府は依然として、この部隊の受け入れを拒んでいる。
*昨日、ネパール政府と毛派が10年に及ぶ内戦を終結する和平合意を成立させた。アナン事務総長はこれを歓迎し、同国の全ての当事者に対し、和平プロセスへの弾みを維持するよう訴えた。
*ボスニア・ヘルツェゴビナ和平合意実施担当高等代表は安保理公式会合でブリーフィングし、国際社会に対し、ボスニア・ヘルツェゴビナの改革を進める責任権限を現地の指導者へと継続的に委譲しなければならないとの旨を述べた。
*昨日、コンゴ民主共和国のカビラ、ベンバ両氏は共同声明を発表し、今後明らかになる大統領選結果の集計発表を担う機関として、選挙管理委を全面的に支持する旨を表明した。
2006年11月7日
- *ソマリア:和平交渉は最大の希望、と特別代表
*ガンバリ事務次長、ミャンマー訪問へ
*安保理非常任理事国、ラテンアメリカからパナマ選出
*事務総長とFAO事務局長がWFP新事務局長を任命
*テニスプレイヤーのセレナ・ウィリアムズさん、アフリカ訪問 - *当初10月30日に開催が予定され、12月中旬に延期となったソマリア和平交渉について、フォール事務総長特別代表は記者団に対し、ソマリアに最大の希望を与えるものであり、近隣諸国は同国の問題に干渉したり、代理戦争に利用したりすべきでないとの旨を訴えた。
*ガンバリ事務次長は11月9日から12日まで、ミャンマーを訪問する。事務総長特使として、政府高官らと協議する。アナン事務総長は、人権、民主改革、国民和解などの問題について、ミャンマー政府が具体的措置を講じる必要を強調した。
*来年から2年間、ラテンアメリカ地域からアルゼンチンに代わって安保理の非常任理事国を務めるメンバーとして、総会は本日、パナマを選出した。本日の選挙は48回目の秘密投票となり、同国は192票のうち164票を獲得した。前回の投票まで、票を争ったグアテマラとベネズエラが立候補を辞退し、両国ともにパナマを推薦した。
*アナン事務総長およびFAO事務局長はこのたび共同で、ジェームズ・モリス氏の後任として、WFP事務局長に米国のJosette Sheeran氏を任命した。
*アフリカを初訪問中のテニスプレイヤーのセレナ・ウィリアムズさんはガーナを訪れ、妊婦および子どもをマラリア感染から守るよう訴えた。
2006年11月6日
- *フセイン死刑判決/人権高等弁務官、猶予求める
*コンゴ:選挙管理委、10余地区の暫定結果を発表
*気候変動枠組み条約・締約国会議、ナイロビで
*子どもと武力紛争担当特別顧問、スリランカ訪問
*アンジェリーナ・ジョリーさん、インドの難民訪問 - *イラク高等法廷において、このたび、フセイン元大統領らに死刑判決が下された。アルブール人権高等弁務官は声明を発し、同国当局に対して、死刑執行の猶予を呼びかけるとともに、被告たちの控訴の権利が完全に尊重されるよう促した。
*コンゴ民主共和国の大統領選・決戦投票について、選挙管理委はこのたび、結果がもうすでに決まっているとの噂を打ち消すべく、169選挙区のうち12地区の結果を発表した。また、最終結果については、11月9日まで待たねばならないとの旨を強調した。
*気候変動枠組み条約・第12回締約国会議(京都議定書・第2回締約国会議)がナイロビでスタート。会期は2週間。気候変動枠組み条約の締約国会議がサブサハラで開かれるのは初めて。
*アラン・ロック特別顧問(子どもと武力紛争担当)はこのたび、スリランカを訪問。9日間にわたって、現地調査を行い、紛争からの子ども保護のためのより良い方策を探る。
*UNHCR親善大使を務める映画俳優アンジェリーナ・ジョリーさんはこのたび、アフガニスタンやミャンマーから迫害を逃れ、インドに流出し、庇護を受ける難民たちを訪ねた。
2006年11月5日
- *中国アフリカ協力フォーラム、北京宣言
*気候変動:UNFCCC、アフリカへの国際支援訴え
*民主主義の確立に警察は不可欠、とUNMIL副代表
*ガザ北部でイスラエル攻撃による死亡者増加
*人権高等弁務官、スーダン人権状況・最新報告を発表 - *中国アフリカ協力フォーラム・第3回サミットが北京宣言を発表し、中国の対アフリカ援助を2009年までに倍増することを誓った。アナン事務総長は声明を発して、宣言を歓迎する意を表明した。
*気候変動枠組み条約の締約国会議のナイロビ開催を前に、UNFCCC事務局は報告を発表し、気候変動によって、アフリカの沿岸地域インフラのおよそ3割が水浸しになり、多様な種の生息地の4割が2085年までに失われる恐れを指摘し、国際支援拡大の必要を訴えた。
*リベリアにおいて、UNMILに従事するルワンダ人警察官たちに対し、平和維持メダルを授与する式典が執り行われた。ルイス・カルロス・ダコスタ事務総長副特別代表は式典で演説し、長引く紛争から抜け出しつつある国々において、民主主義を確立するためには、職業意識が高く、説明責任を果たし、訓練を積んだ警察が不可欠であるとの旨を訴えた。
*ガザ北部において、イスラエル攻撃による死亡者数が増えていることについて、アナン事務総長は深い懸念を表明。イスラエルに対しては、更なる事態の悪化を招く行為を控えるよう促すとともに、パレスチナ人民兵に対しては、イスラエル市民を狙ったロケット攻撃を止めるよう求めた。(5/4)
*人権高等弁務官は本日、スーダンの人権状況に関する最新報告を発表。報告によれば、西ダルフールにおける民兵攻撃によって、およそ50人の一般市民が死亡し、7000人近い人々に影響を与え、その多くは国境を越えてチャドに流出した。報告は、同国政府がこの民兵攻撃について即時に調査を開始すべきであると述べた。(5/3)
2006年11月2日
- *コンゴ:ゲーノ事務次長、安保理に情勢報告
*非常任理事国改選:ラテンアメリカ枠にパナマ浮上
*ソマリア情勢に関する事務総長報告、発表
*初のインターネット・ガバナンス・フォーラム閉幕
*安保理、アフガニスタンにハイレベル調査団を派遣 - *ゲーノ平和維持活動担当事務次長は安保理に対し、コンゴ民主共和国情勢に関するブリーフィングを行った。安保理議長は理事国を代表して報道声明を発し、10月29日の大統領選・決戦投票実施を歓迎するとともに、両候補に対し、いかなる結果が出ても受け入れるよう促した。
*安保理非常任理事国改選のラテンアメリカ枠を争っていたグアテマラとベネズエラが双方とも候補を辞退し、代わりにパナマを候補国として統一推薦した。総会は来週火曜日に正式な投票を行う。
*ソマリア情勢に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長はイスラム法廷の台頭が暫定政府を脅かしていることに留意したうえで、対話のみが危機の終結をもたらすとして、全当事者に対し、和平努力を倍加するよう訴えた。
*初のインターネット・ガバナンス・フォーラム、4日間の日程を終了した。ニティン・デサイ事務総長特別顧問(インターネット・ガバナンス担当)は参加者1200人を前に、閉幕演説し、公平性こそがインターネットを考えるうえでの重要な視点だとの旨を訴えた。次の会期は2007年11月にリオデジャネイロで開催される予定。
*11月の安保理議長国はペルー。ヴォト=ベルナレス大使は記者会見し、今月の安保理の予定を明らかにした。その予定によれば、安保理の9理事国で構成するハイレベルミッションがアフガニスタンを訪れ、現地調査を行う。
2006年11月1日
- *コートジボワール:安保理、暫定政府の任期延長
*総会、ラテンアメリカ枠改選を来週火曜日に延期
*中央アフリカ共和国:国連、人道空輸サービス開始
*コートジボワールの子どもと紛争:事務総長報告
*ガーナ:子ども2万人の命を救うキャンペーン - *安保理は決議1721を全会一致で採択し、コートジボワールの暫定政府の任期を1年間に限って最終延長したAUの決定を承認し、同国首相に対して、和平プラン実施および選挙準備のための新しい権限を与えた。
*安保理非常任理事国の改選で、ラテンアメリカ枠の一カ国を決める総会投票が本日予定されていたが、グアテマラとベネズエラの要請で、来週火曜日まで延期となった。
*中央アフリカ共和国北部において、国連はこのたび、武装勢力による暴力によって影響を受ける約100万人に対し、人道援助を提供すべく、新たな人道空輸サービスを開始した。
*コートジボワールの子どもと紛争に関する安保理宛事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は、同国において子どもたちがレイプや人身売買などの犠牲になっていることについて懸念を表明し、すべての紛争当事者に対し、対立を乗り越え、子どもを保護する責任を果たすよう訴えた。
*ガーナはこのたび、国連の支援を得て、来年1年間で子ども2万人の生命を救うための大規模な活動を開始した。本日は、210万の蚊帳を全国各地に配布し始めた。このキャンペーンは同国保健省が主導し、日本、ユニセフ、WHOが支援する。
2006年10月31日
- *DPRKの6者協議復帰、事務総長が歓迎
*イスラエルのレバノン領空侵犯、決議1701違反
*西サハラ:安保理、MINURSOの任期を半年間延長
*非常任理事国改選、ラテンアメリカ地域決まらず
*グローバル・ユース・リーダーシップ・サミット閉幕 - *朝鮮民主主義人民共和国がこのたび、6者協議に復帰するとのニュースについて、アナン事務総長は歓迎の意を表明し、協議の早期開催を呼びかけた。
*イスラエルによるレバノン領空侵犯が継続し、今朝はベイルートに擬似空爆が行われたことについて、国連スポークスマンは事務総長特別代表に言及し、安保理決議1701の違反であるとし、すべての当事者に対し、その尊重と実施を呼びかけた。
*安保理は決議1720を全会一致で採択し、西サハラの全当事者および近隣諸国に対し、MINURSOと全面協力し、紛争を解決するよう訴えるとともに、MINURSOの任期を来年4月末まで半年間延長した。
*安保理・非常任理事国の改選5カ国のうち、ラテンアメリカ地域に配分された一カ国分がまだ決まらない。本日、総会が10月16日から数えて5日目の投票を行った結果、これまでと同様、グアテマラがベネズエラより優勢であるものの、投票獲得数が3分の2の多数を占めるには至らなかった。本日は6回の投票が行われ、これまでの5日間のトータルでは47回。
*国連本部で開かれていたグローバル・ユース・リーダーシップ・サミットは本日、各国政府に対し、MDGの達成を呼びかけるサミット宣言を採択し、閉幕した。
2006年10月30日
- *コンゴ:大統領選・決戦投票、実施
*「人への投資」報告、発表
*初のインターネット・ガバナンス・フォーラム - *コンゴ民主共和国で昨日、大統領選・決選投票が実施されたが、その暫定結果が確定には10日間ばかり待たなければならない。アナン事務総長はその間、両候補と支援者に対し、暴力を全力で回避するよう訴えた。
*アナン事務総長は総会第5委員会に対し、「人への投資(Investing in People)」と題する報告を提出し、登壇し、国連職員雇用条件改善の必要を訴えた。報告は、今年3月に発表した「国連への投資(Investing in the United Nations)」の勧告に基づいて、国連職員の採用慣行を改善し、雇用契約の合理化を図るための具体的な方策を示した。
*初のインターネット・ガバナンス・フォーラムにおいて、アナン事務総長はその開幕にあたってメッセージを寄せ、途上国の開発促進のためにインターネットを利用する重要性を強調した。フォーラムは世界情報社会サミットの結果として、各国首脳からの要請を受け、アナン事務総長が設置した。意思決定機関ではなく、話し合いの場。
2006年10月27日
- *ユース・リーダーシップ・サミット開催
*リベリア:UNMIL、検察コンサルタント派遣
*スーダン:プロンク氏、年末まで特別代表職に
*安保理、プロンク氏残留を支持
*コンゴ:事務総長、暴力の高まりを懸念 - *国連グローバル・ユース・リーダーシップ・サミットが国連本部で3日間の日程で開始。アナン事務総長は演説し、ミレニアム開発目標の達成において、若者の力が不可欠であるとの旨を述べた。(10/29)
*UNMILは、リベリアのレイプや武装強盗などを扱う能力を高めるべく、同国の検察官の役職で、10人余りの検察コンサルタントを派遣した。(10/28)
*スーダン政府が更迭を求めているプロンク特別代表について、アナン事務総長は、代表が任期満了を迎える年末までその職に留まることを決めた。プロンク氏はTaye Zerihoun代行への円滑な引継ぎをすべく、来月ハルツームに戻る予定。
*アナン事務総長が、スーダン政府の更迭要請に拘わらず、プロンク特別代表を年末までその職に留めおくことを決定したことについて、安保理議長は報道声明を発し、全面的に支持するとの旨を述べた。またダルフール状況の悪化が地域にもたらす影響に懸念を表明した。
*コンゴ民主共和国において大統領選・決戦投票を前に、暴力のレベルが高まっていることについて、アナン事務総長は懸念を表明し、静穏な環境を維持し、透明かつ自由な選挙プロセスを確保するよう訴えた。
2006年10月26日
- *安保理、女性と平和、安全保障について討議
*スーダン:事務総長、プロンク特別代表と協議
*コンゴ民主共和国:日曜日、大統領選実施
*バーンハム管理担当事務次長、退任
*食糧に対する権利:特別報告者、国連本部で記者会見 - *安保理は本日、公開会合を開催し、女性と平和、安全保障について討議した。会合の終わりに、安保理は議長声明を発し、紛争から立ち直りつつある国において平和を促進するうえで女性が果たす役割の大切さを指摘し、社会再建への女性の完全参加と国連平和維持活動への女性の一層の関与を訴えた。
*アナン事務総長は本日、国連本部でプロンク特別代表と協議した。プロンク代表はこのたび、スーダン政府から退去命令を受け、ニューヨーク国連本部に戻った。
*コンゴ民主共和国において、日曜日、大統領選・決戦投票が実施されるのを前に、MONUCはこのたび、二人の大統領候補に対し、投票前後に国の統一を最優先に考え、7月の第1回選挙のときのような事態を回避するよう呼びかけた。
*国連初の倫理事務所の創設など国連改革で主要な役割を果たしたバーンハム管理担当事務次長がこのたび、民間セクターに戻るべく、退任した。
*「食糧に対する権利」特別報告者Jean Ziegler氏は国連本部で記者会見し、飢餓根絶に向けた国際社会の度重なる約束にもかかわらず、飢餓人口は増え続け、いまや8億5200万人以上となり、栄養不良などによって5秒に1人の子どもが生命を失っている
2006年10月23日
- *イスラエル機による南レバノン領空侵犯増大
*IAEA事務局長、ライス米国務長官と会談
*アナン氏、国連デーに事務総長として最後のメッセージ
*中央アフリカ共和国情勢に関する事務総長報告、発表
*拷問:特別報告者、ニューヨーク国連本部で記者会見 - *イスラエル機の南レバノン領空侵犯がこの24時間以内にも9回行われるなど、頻発するようになっていることについて、UNIFIL司令官は本日、深刻な懸念を表明した。(10/24)
*IAEAのエルバラダイ事務局長はワシントンでライス米国務長官と会談し、朝鮮民主主義人民共和国とイランの核プログラムについて話し合った。またこの会談の前には、ニューズウィーク誌とのインタビューにおいて、両国との交渉を呼びかけた。
*コフィー・アナン氏は国連事務総長として最後の国連デー・メッセージを発し、開発、安全保障、人権のための闘いにおいて、いまだ多くのことが未達成であるとし、世界各国の指導者たちに対し、潘基文・次期事務総長と協力して、国連をより強力かつ効率的にするよう訴えた。
*中央アフリカ共和国情勢に関する事務総長報告、発表。過去3ヶ月間を対象期間とした中間報告において、アナン事務総長は同国の悪化した治安/人権状況によって地域の安定が脅かされているとし、国連中央アフリカ共和国平和支援事務所(BONUCA)の任期を2007年末まで、一年間延長するよう勧告した。
*拷問などに関する特別報告者、Manfred Nowak氏はニューヨーク国連本部で記者会見し、拷問が司法の場で裁かれるケースは少なく、たとえ裁判があったとしても、ほとんどの場合、拷問の実行者は軽い罰を与えられるだけだとして、世界の国々の間に拷問の深刻さについての認識が欠けていることに懸念を表明した。
2006年10月22日
- *イラクで宗教指導者が暴力終結宣言
*スーダン政府、プロンク特別代表の退去要請
*アフガン政府と国連、人道資金求め共同アピール
*リベリア:安保理、ダイヤ産業の一層の改革訴え(10/20)
*インドネシア地震被災者にシェルター確保足らず(10/20) - *イラクにおいて、宗教指導者たちがこのたび、異宗派間の暴力終結を求める宣言を採択したことについて、カジ事務総長特別代表は歓迎の意を表明し、またこのイニシアチブに対する国連の支援を約束した。
*スーダン政府はこのたび、プロンク事務総長特別代表の退去を正式に要請。アナン事務総長はプロンク氏をニューヨークに呼び寄せ、協議することにした。
*アフガニスタン政府と国連はこのたび、ドナー諸国に向け、共同アピールを発し、旱魃の被災者および同国南部での戦闘犠牲者への人道支援資金として、4330万ドルを拠出するよう訴えた。
*安保理議長は報道声明を発し、リベリアの森林セクター改革の進捗状況を賞賛する一方、ダイヤモンド禁輸制裁を解除するためには、同鉱山産業の改革をさらに進める必要があるとの旨を訴えた。(10/20)
*OCHAによれば、今年5月の大地震で家を失った約5万人のインドネシア人家族が雨季を前に、依然として、シェルターを確保されない状態が続いている。(10/20)
2006年10月19日
- *安保理、中東情勢に関する公式会合
*ダルフール:政府軍機、北ダルフールを爆撃
*西サハラ:MINURSOに関する最新報告、発表
*非常任改選:ラテンアメリカ地域の1カ国決まらず
*平和維持活動:ゲーノ事務次長、総会第5委員会で演説 - *安保理、中東情勢に関する公式会合を開催。アルバロ・デソト中東和平プロセス特別調整官は最近の状況についてブリーフィングを行うなかで、中東において日々、危機と機会が混在していると警告し、現在の流血の永続的解決をもたらすのは紛争当事者の同時対話のみであるとの旨を述べた。
*スーダン・ダルフールにおける治安情勢が悪化するなか、UNMISに報告された情報によれば、政府軍機が昨日、北ダルフールを爆撃し、8歳の子どもが死亡した。また、報告によれば、今週火曜日には、許可なく写真撮影をしていたNGO職員2名が同地域南部で逮捕された。
*UNIFIL司令官はニューヨーク国連本部で記者会見し、安保理決議1701の採択以降、著しい進展があり、敵対行為の監視のための兵士もほとんど現地に展開している、と述べた。
*総会は本日、16日、17日に引き続いて、安保理常任理事国改選5カ国のうち議席が依然決まっていないラテンアメリカ地域からの1カ国について、あらためて選挙を実施した。本日は合計13回に及ぶ投票を行った。前回と同様、グアテマラがベネズエラより優勢だったが、出席国の3分の2を超える票は得られなかった。次回投票は来週水曜日に予定された。
*ゲーノ平和維持活動担当事務次長は総会第5委員会で演説し、国連が現在、世界各地で18の平和活動を展開し、その活動において、9万3000人の要員を擁するとし、今後、ダルフールに活動が展開すれば、その数字は14万人まで増加する可能性を指摘した。そして、国連平和維持活動やその効率性向上の重要性、安全保障への包括的アプローチの必要などを指摘した。
2006年10月18日
- *今週、貧困根絶デー/世界食糧デーを記念
*コートジボワール:ONUCIに関する最新報告、発表
*西サハラ:MINURSOに関する最新報告、発表
*タンザニアのブルンジ難民、米国が受け入れ面接へ
*コロンビアで子ども兵士の武装解除進まず、ユニセフが警鐘 - *今週の貧困根絶デーや世界食糧デーについて、アナン事務総長はメッセージにおいて、貧困根絶と食糧問題は不可分に結びついており、2つの問題に同時に取り組む必要があるとの旨を訴えた。
*国連コートジボワール・ミッション(ONUCI)に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は、コートジボワールの主要政治指導者たちの政治的意思の欠落によって、国連が安定化を図り、選挙を組織しようとする努力が損なわれているとの旨を述べた。
*国連西サハラ住民投票ミッション(MINURSO)に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は、モロッコとポリサリオ戦線が紛争の永続的解決に向け、前提条件を捨てて、まずは交渉に入るよう訴えるとともに、MINURSOの任期の半年間延長を求めた。
*タンザニアにおいて、将来の見通しが立たぬまま難民キャンプに何年もの滞在を余儀なくされていたブルンジの人々について、米国政府はこのたび、UNHCRの再定住プログラムの下、自国への受け入れに向けて、1万3000人の難民の面接を実施することに合意した。
*ユニセフはこのたび、コロンビアの子ども兵士の武装解除が遅遅として進まず、地雷の犠牲者が増えていることについて警鐘を鳴らし、同国における活動の推進のため、ドナーに対し、2500万ドルの資金拠出を求めた。
2006年10月17日
- *安保理、エリトリアに安全地帯からの即時撤退求める
*東ティモール:国連独立調査委報告、国民議会に提出
*安保理改選:総会、ラテンアメリカ議席を再投票
*タルール広報担当事務次長、総会第4委で演説
*貧困との闘いに立ち上がれキャンペーン - *安保理議長は理事国を代表して報道声明を発し、暫定安全地帯に兵士や戦車を侵攻させたエリトリアに対し即時撤退を求めるとともに、双方の当事者に対し、自制を促した。
*今年4月、5月の東ティモール騒乱事態に関する国連の独立調査委員会報告がこのたび、同国の国民議会に提出された。報告は、同国の内務大臣および防衛大臣が騒乱時の民間人への武器不正流出に責任を有するとし、訴追を求めた。
*総会は本日、安保理の改選5議席のうち、ラテンアメリカ地域の1議席について12回の投票を行ったが、グアテマラ、ベネズエラのどちらも3分の2の多数の票を得られずに、再度、今週木曜日に持ち越しとなった。
*タルール広報担当事務次長はこのたび、総会第4委員会で演説し、国連広報局が現在、国連システム内のパートナーシップを強化し、メッセージを明確にし、理解しやすい形で情報発信する努力をしているとの旨を述べた。
*国連主導の下、「貧困との闘いに立ちあがれ(Stand Up Againt Poverty)」と題する世界的キャンペーンが実施され、2,400万人近くの人々が参加した。この種の貧困対策イヴェントとしては最大規模の参加となった。
2006年10月16日
- *総会、安保理非常任理事国を改選
*エリトリア、エチオピアとの停戦違反
*スーダン政府と東部の反政府勢力、和平合意署名
*スリランカ内戦再燃、アナン事務総長が遺憾の意
*WHO、子どもに対する暴力防止の実用ガイド - *総会は安保理非常任理事国5カ国の改選を行い、ベルギー、インドネシア、イタリア、南アフリカの4カ国を選出した。ラテンアメリカ・カリブ地域については、全部で10回の秘密投票が行われたが、立候補国のグアテマラとベネズエラの双方とも、出席し投票する国の3分の2を超える投票を得られず、持ち越しとなった。
*エリトリアはこのたび、エチオピアとの停戦合意に違反し、自国兵士1500人と戦車14両を「暫定治安地帯」内に移動させた。アナン事務総長は声明を発し、エリトリアに対し、同地帯からの即時撤退を求めた。
*スーダン政府と、同国東部の反政府勢力連合Eastern Frontの間で、このたび和平合意が成立し、アスマラで署名された。アナン事務総長は声明を発し、歓迎の意を表明した。
*スリランカにおいて、軍用バスの車列が自爆テロ襲撃を受けてから、同国政府とタミル分離派との内戦が再燃していることについて、アナン事務総長は遺憾の意を示し、双方の当事者に対し、交渉のテーブルに戻るよう求めた。
*WHOはこのたび、各国政府や援助機関に向け、子どもに対する暴力の防止のための実用ガイドとして、”Preventing child maltreatment: a guide to taking action and generating evidence”を発行した。
2006年10月13日
- *DPRK:安保理、制裁決議を全会一致で採択(10/14)
*総会、潘基文氏を第8代事務総長に正式任命
*潘基文・次期事務総長、記者会見
*東ティモール大統領/議会選挙の検証にハイレベルチーム
*総会、安保理非常任理事国選出へ - *安保理は国連憲章第7章の下、決議を全会一致で採択し、今月核実験を実施した朝鮮民主主義人民共和国に対し、制裁を科すとともに、制裁の実施状況を監視する委員会を設置した。(10/14)
*総会は決議を全会一致で採択し、コフィー・アナン氏の後任として、韓国の潘基文・外交通商相を第8代事務総長に正式任命した。
*総会での次期事務総長に正式任命された潘基文氏は初の記者会見を行い、朝鮮民主主義人民共和国の核実験からスーダン・ダルフールの人道危機まで、数々の深刻な問題に全力で取り組む決意を示した。
*アナン事務総長はこのたび、東ティモールで来年実施される大統領/議会選挙を検証するため、ハイレベル専門家チーム(3人構成)を任命した。このチームはUNMITから独立して行動し、事務総長および東ティモール当局に対し、調査結果や勧告を提出する。
*総会は月曜日、来年1月から2年間の任期を務める安保理非常任理事国の5カ国を選出する予定。今回、地域配分された議席以上に立候補国があるのは、ラテンアメリカ(1議席をめぐり、グアテマラとベネズエラが立候補)とアジア(同じく1議席をめぐり、インドネシア、韓国、ネパールが立候補)の2地域。
2006年10月12日
- *DPRK:安保理は明日にも米決議案採決
*総会が明日、次期事務総長を正式任命へ
*ダルフール:人道援助要員に対する襲撃事件増加
*アフリカ:NEPADプロジェクトに平和が不可欠
*パレスチナ:イスラエル検問所増え人道アクセス阻害 - *朝鮮民主主義人民共和国の核実験を受けて、米国が用意した決議案について、安保理は本日、非公式協議を開催した。議長を務める日本の大島大使は報道陣に対して、早ければ明日にも、この決議案の採決を行うであろうと明らかにした。現在、決議案の共同提案国は英国、フランス、スロバキアと日本だが、その他の数カ国も賛同の意向を示唆している。
*総会は明日午後3時、会合を開催し、コフィー・アナン氏の後任として、韓国の潘基文・外交通商相を第8代事務総長に全会一致で正式任命する予定。
*OCHAがこのたび発表した「スーダン人道状況報告」によれば、ダルフールにおいて、今月は、以前に比べて、人道援助活動要員の国内避難民に対するアクセスが増えた一方で、これら要員に対する襲撃事件も増えている。
*「アフリカ開発のための新パートナーシップ(NEPAD)」の採択から5年目。レグワイラ特別顧問(アフリカ担当)は記者会見し、アフリカ大陸に平和が訪れない限り、NEPAD下のプロジェクトは実を結ばないとの旨を述べ、何よりも平和を創出するよう訴えた。
*OCHAの最新報告によれば、パレスチナ占領地区におけるイスラエル検問所や障害物の数が増えており、日常の生活物資に対するパレスチナの人々のアクセスが阻害されている。
2006年10月10日
- *DPRK核実験、安保理メンバー協議継続
*ソマリア南部の戦闘逃れ、数千人がケニアに流入
*女性に対する暴力報告、国連幹部職員が共同記者会見
*グアテマラ:ハリケーンの被害者、いまだ食糧援助に依存
*FAO、ケレス賞をスペイン女王に授与 - *朝鮮民主主義人民共和国の核実験の報について、安保理の5常任理事国は本日も協議を継続し、制裁措置やその実施などの対応を練った。協議後、安保理議長を務める大島大使は記者団に対し、話し合いの状況としては、具体的な詳細にまではいたっていないものの、大まかに言えば、お互いのスタンスや目指す到達点についてはほぼ理解しあったとの旨を述べた。
*ソマリア南部における政府軍とイスラム法廷の間の戦闘を逃れて、数千人がケニア領内に殺到して流入。また今週末以降、北東部の地方当局は、約1800人に及ぶ人々をすでに国外追放したか、あるいは予定している。UNHCRはこの2つの事態について懸念し、警鐘を発した。
*女性に対する暴力に関する事務総長報告について、ニューヨーク国連本部で国連の関連部局幹部職員による共同記者会見が行われた。オカンポ経済社会問題担当事務次長はこの問題は一部の国に特有のものではなく、世界に共通するとの旨を訴えた。
*ハリケーン・スタンに襲われ1500人以上が死亡し、多大な損害を被ったグアテマラにおいて、数千人が依然として、緊急食糧援助に頼った生活を営んでいる。WFPは来年2月までの食糧援助活動を維持するため、400万ドルを必要としている。OHCAが本日、プレスリリースを発表し、述べた。
*FAOは本日、スペインのソフィア女王に対し、開発途上諸国の農村女性の生活水準向上に貢献してきた努力を認め、ケレス賞(Ceres Medal)を授与した。
2006年10月9日
- *DPRK核実験:安保理、非難声明
*韓国の潘外相を新事務総長に、安保理勧告
*女性に対する暴力:事務総長報告、総会に提出
*WFP、サハラ砂漠以南の子どもの栄養不良を警告
*EU全加盟国で、難民の地位認定の最低基準発効 - *安保理は今朝非公式協議を開催し、朝鮮民主主義人民共和国の核実験実施の報について話し合った。今月の安保理議長を務める日本の大島大使は理事国を代表して報道声明を発し、核実験の報を強く非難し、DPRKに対し、さらなる実験を差し控え、6者間協議の席に戻るよう求めた。
*安保理は秘密会合を開催し全会一致で決議を採択、韓国の潘基文・外交通商相をアナン事務総長の後任として第8代事務総長に選出し、総会に対し、これを正式に承認するよう勧告した。
*アナン事務総長は本日、総会第3委員会に対し、女性に対する暴力に関する報告書(139ページ)を提出した。報告において、アナン事務総長は世界で広くみられる女性に対する暴力を人権侵害であるとして非難し、この問題に対応するため、一層の政治的意思と財政資源を求めた。
*世界食糧計画(WFP)はサハラ沙漠以南地域が収穫期に入ったにもかかわらず、子どもたちが百万人の単位で栄養不良の危機に瀕している、として警鐘を発し、ドナー諸国に対し、4700万ドルの資金拠出を訴えた。
*欧州連合(EU)の全加盟国において、難民の地位の認定に関する最低基準を設定した、「資格指令」が発効。UNHCRはこれを歓迎し、各国に対して、難民の地位認定について、道徳的および法的義務を果たすよう促した。
2006年10月5日
- *コートジボワール大統領の威嚇発言、事務総長が遺憾
*スーダン・ダルフール情勢:事務総長報告、発表
*東ティモール:指導者が国民に国連報告の受け入れ求める
*安保理会議場の特別企画ガイドツアー実施へ
*エイズ対策グローバル基金理事会、10月31日-11月3日 - *コートジボワール大統領が今週月曜日、自国に居住するECOWAS諸国の人々に対して、威嚇的な発言を行ったことについて、アナン事務総長は遺憾の意を示し、同国のすべての当事者に自制と対話の追及を求めた。
*スーダン・ダルフール情勢に関する安保理宛て事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は、ダルフールの治安情勢が急速な改善を見せない限り、人道援助組織が撤退したり、その活動を縮小したりするとし、重大な段階にあることを指摘した。
*東ティモールで今年4月と5月に発生した騒乱事態に関する国連の調査報告が今月発表される予定であるが、同国の大統領や首相たちはこのたび国民に対し、この報告を受け入れるよう求めた。Finn Reske-Nielsen事務総長特別代表代行は声明を発し、深い謝意を表明した。
*安保理会議場の特別企画ガイドツアー(45分)が今週土曜日と日曜日、建築物ファン向けに実施される。またビジターズ・ロビー、総会議場、代表団の入り口もツアーコースに含まれる。
*エイズ対策グローバル基金・理事会は10月31日-11月3日、グアテマラ市で会合を開き、約100カ国から申請があった今後2年間にわたるプロジェクト(総額9億5000万ドル)を承認する予定。
2006年10月4日
- *安保理、DPRKの核実験実施意向に懸念
*レバノン南部戦闘:独立報告者4人、人権理事会に報告
*ゲーノ平和維持活動担当事務次長、国連本部で記者会見
*ソマリア:フォール特別代表、エリトリアを訪問
*イラク:カジ特別代表、タリバニ大統領と会談 - *安保理は非公開協議を開催し、朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)の核実験実施意向表明について話し合った。協議後、今月の議長を務める日本の大島大使は理事国を代表して報道声明を発し、強い懸念を表明し、DPRKに対し、核実験を控えるよう強く促した。
*4人の独立特別報告者たちはこのたび、人権理事会に対し、レバノン南部の戦闘における人権侵害状況に関する報告を提出した。報告は34日間にわたる戦闘において、イスラエルとヒズボラが人権/人道法に違反したことを非難し、戦争犯罪の発生について確認すべく、さらなる調査を求めた。
*ゲーノ平和維持活動担当事務次長はニューヨーク国連本部で記者会見し、国連平和維持活動の数とその規模が前例をみないほど拡大しており、来年には14万人の要員が世界各地に展開している見込みであるとの旨を述べた。
*ソマリアの対立勢力間の和平交渉を前に、フォール事務総長特別代表は本日、エリトリアを訪問し、同国の指導者と会談し、同国の和平と和解促進について話し合った。
*イラクにおいて、カジ事務総長特別代表は本日、タリバニ大統領と会談し、最新の政治治安情勢について話し合った。
2006年10月3日
- *DPRKの核実験実施意向、事務総長が懸念
*来週月曜日、安保理、事務総長選出予定
*UNIFIL交戦ガイドライン、発表
*コンゴ、国連、欧州の共同警察巡回スタート
*事務総長、グルジアとロシアに建設的関与促す - *朝鮮民主主義人民共和国がこのたび核実験を実施する意向を示したことについて、アナン事務総長は懸念を表明し、そうした行為は非生産的であり、地域の緊張を悪化させるとの旨を述べた。
*来週月曜日、安保理は新しい事務総長を選出し、総会に対し、その承認を勧告する予定である。今月の安保理議長を務める日本の大島大使が記者団に述べた。
*UNIFILの交戦規定、発表。そのガイドラインによれば、レバノンにおいて、UNIFILはいかなる種類の敵対行為に対しても武力を行使する権限を有し、その活動地域が敵対活動のために使われないことを確実にする。
*コンゴ民主共和国の首都キンシャサにおいて、国連警察は同国および欧州諸国の警察との共同巡回行動を開始した。今月末に予定される大統領選を前に、武装勢力などの取り締まりを行う。
*グルジアにおいてロシア軍将校が逮捕されたことにより、両国関係の緊張が高まっていた事態が平和的に解決したことについて、アナン事務総長は声明を発し、歓迎の意を表明するとともに、双方に対し、建設的な関与を促した。
2006年9月28日
- *3つの対テロ委員会、安保理にブリーフィング
*レバノン南部で復興活動、順調に進む
*ユニセフ、水と衛生に関する報告を発表
*エチオピア、大規模なマラリア対策を開始
*UNCTAD事務局長、ドーハラウンドの迅速な再開求める - *テロ対策に関する3主要委員会(1267委、1373委、1540委)は本日、安保理に対し、ブリーフィングし、国連加盟国の一層の関与を求めるとともに、総会が今月採択したテロ対策グローバル戦略の重要性を強調した。
*レバノン南部における復興活動は順調に進んでおり、人道援助機関は近く、その活動を終え、関連政府当局あるいは国連の開発機関などに引き継がれる予定。早ければ明日にも、国連援助調整事務所(OCHA)は現地における援助調整の役割を国連開発計画(UNDP)に引き継ぐ。
*ユニセフはこのたび、水と衛生に関する報告を発表。報告の題名は、“Progress for Children: A Report Card on Water and Sanitation”。報告によれば、1990年以降、12億以上の人々が安全な飲み水を得られたが、少なくとも10人に4人は基本的な衛生条件が欠落した状態で生活しており、これにより、5歳未満の子ども150万人が下痢で死亡している。
*エチオピアにおけるマラリア流行の季節の到来を前に、同国政府はこのたび、大規模な同疾病対策を開始した。ユニセフ現地事務所代表は、同国がマラリアを克服する歴史的な機会が訪れたとの旨を述べた。
*UNCTADのスパチャイ事務局長は管理理事会で演説し、ドーハラウンドの速やかな再開を求め、先進国の市場を貧困諸国からの農産物などに開放する必要を強調した。
2006年9月27日
- *コンゴ:大統領選への準備
*UNIFIL、人道活動を展開
*開発情報技術:グローバル・アライアンス
*DPRK人権理事会に特別報告者報告
*旧ユーゴ裁、ボスニアの元セルビア人指導者に拘禁刑 - *MONUCのウィリアム・スウィング代表は国連本部で記者会見し、コンゴ民主共和国で来月行われる大統領選・決選投票に向けて、財政、後方、治安のすべての側面について準備を進めていく必要を述べた。
*安保理決議1701を受けて任務が拡大されたUNIFILは現在、レバノン南部において、道路の障害物除去や不発弾の処理、病人の手当て、水の配給などの人道活動を行っている。これら活動は一次的な任務として規定されるものではなく、その財政的資源は与えられていないことから、遂行に必要な追加的費用については個々の部隊が負担している。
*「情報通信技術・開発のためのグローバル・アライアンス」の第2回運営委員会、ニューヨーク国連本部で開催。アナン事務総長は演説し、グローバル情報社会の展望の実現を求め、開発のための技術利用の必要を強調した。
*朝鮮民主主義人民共和国の人権状況に関する特別報告者、ウィティット・ムンタボーン氏は人権理事会に報告書を提出し、同国の女性や子ども、障害者、高齢者などの人権侵害が由々しきものであるとの旨を述べた。
*旧ユーゴ国際刑事裁判所は本日、ボスニアのかつてのセルビア人政治指導者を人道に対する罪で有罪とし、27年の拘禁刑に処すことを決めた。
2006年9月26日
- *エチオピア/エリトリア:事務総長報告、発表
*UNIFIL司令官、レバノン/イスラエル将校と会談
*パレスチナ占領地域の人権状況、特別報告者・報告
*コンゴ民主共和国:事務総長報告、発表
*IAEA決議、加盟国に対し核テロ防止支援求める - *エチオピアとエリトリアの国境画定問題に関する安保理宛て事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は、国境問題が依然として解決しない状態に懸念を示し、UNMEEの任期を半年間延長するよう勧告した。
*今週土曜日までにイスラエルが先月、ヒズボラとの戦闘の際に占領したレバノン全拠点からの撤退することをめざして、UNIFIL司令官はこのたびレバノンおよびイスラエルの軍将校たちと会談した。
*パレスチナ占領地域における人権状況に関する特別報告者John Dugard氏は人権理事会に対し、報告書を提出し、2001年以降、一般のパレスチナ人にとって、占領地域の人権状況が悪化したことを指摘。イスラエル代表はこの報告について、一方的かつ均衡を欠いたものであると反駁した。
*コンゴ民主共和国に関する安保理宛て事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は、同国で来月29日に行われる大統領選・決選投票について、信頼性と透明性の必要を指摘するとともに、MONUCの任期を2007年2月中旬まで延長するよう勧告した。
*国際原子力機関(IAEA)はこのたび決議を採択し、すべての加盟国に対し、核テロ防止のために政治的、財政的、技術的支援を提供するよう求めた。
2006年9月25日
- *リベリア:特別代表、国連本部で記者会見
*スーダン:特別代表、対話の再開訴え
*アフガニスタンでジェンダー問題取り組む女性殺害
*人権理事会:テロ対策に人権侵害の恐れを指摘
*総会一般討論、バルバドス外相が演説 - *アラン・ドス事務総長特別代表は国連本部で記者会見し、新大統領誕生後のリベリアにおいて再建が進んでいるとして慎重な楽観的見通しを述べたが、そのうえで、治安対策の重要性と復興活動の推進の必要を強調した。
*プロンク事務総長特別代表はこのたび、スーダン政府およびダルフール地域の全勢力の指導者に書簡を送付し、ラマダン月を記念して、対話を再開し、敵対行為を停止するよう訴えた。
*今朝、アフガニスタン南部の都市カンダハールにおいて、ジェンダー平等の推進に取り組む女性指導者が自宅で殺害された。UNAMAは無分別な殺害であるとして、非難した。
*人権理事会・第2会期において、人権の保護と促進に関する特別報告者Martin Scheinin氏は報告書を提出し、テロ対策の5つの傾向を列挙し、人権侵害の恐れがあるとして懸念を表明した。
*総会一般討論において、バルバドス外相は演説し、ドーハ・ラウンド失敗の危機を指摘し、先進国に対し、対立を乗り越え、貧困諸国の生活水準の向上に資するよう訴えた。
2006年9月22日
- *イラク:特別代表、死刑廃止を呼びかけ(9/23)
*コンゴ:安保理、平和的選挙への支援誓う
*ダルフール:安保理、UNMIS任期延長
*コソボ:安保理、非公開協議開催 - *イラクにおいて、140人以上が死刑の宣告を受け、50人以上の処刑されたことについて、カジ事務総長特別代表は声明を発して、深い懸念を表明するとともに、更なる処刑停止と死刑自体の廃止を訴えた。(9/23)
*安保理は議長声明を発し、コンゴ民主共和国において、10月29日に予定される第2回選挙の実施への支援を誓うとともに、すべての当事者に対し、第1回選挙と同様、平和的選挙を実施するよう呼びかけた。
*安保理は決議1709を全会一致で採択し、スーダン・ダルフールの人道状況の悪化に深い懸念を表明し、国連スーダン・ミッション(UNMIS)の任期を10月8日まで延長した。
*安保理、コソボに関する非公開協議を開催。アーティサリ事務総長特使は記者会見し、コソボの地位をめぐる交渉解決について、関係諸国から包括的提案を求められていることから、この会議の重要性があるとの旨を述べた。
2006年9月21日
- *中東問題:安保理、閣僚級会合を開催
*AU平和維持部隊の任期延長、事務総長が歓迎
*国際平和デー:事務総長、平和の鐘を打ち鳴らす
*総会一般討論、3日目
*オーストリア、スペイン、ポルトガルなど演説 - *安保理はアラブ連盟の招請を受けて、中東問題に関する閣僚級会合を開催した。アナン事務総長は冒頭演説し、安保理に対し、地域のパートナーたちと協力して、責任を果たすよう訴えた。
*アフリカ連合(AU)がこのたび、ダルフールに派遣する平和維持部隊の任期を年末まで延長したことについて、アナン事務総長は声明を発して、歓迎の意を表明するとともに、国連平和維持活動の展開の必要性を再度指摘した。
*9月21日は、国際平和デー。世界各地において、この国際デーを記念する催しが行われた。国連本部においては、アナン事務総長が日本から寄贈された「平和の鐘」を打ち鳴らした。
*総会一般討論、3日目。オーストラリアのダウナー外相は本日演説し、包括的なテロ対策条約に関する合意を訴えた。
*総会一般討論において、スペインとポルトガルはそれぞれの演説において文化や文明の間の対話を真剣かつ持続的に行っていくことこそが世界の喫緊の課題解決に必要であるとの旨を述べた。
2006年9月20日
- *安保理、国連と地域機関の協力を討議
*中東外交カルテット、国連本部でハイレベル会合
*レバノン:仏、伊、西の部隊、UNIFIL参加
*UNAMI、イラク人権状況に関する最新報告
*イスラエル外相、総会一般討論で演説 - *安保理は閣僚級公式会合を開催し、平和と安全維持における国連と地域機関との協力について討議した。アナン事務総長は冒頭演説、今後10年間、平和維持活動、紛争予防などに対する需要が拡大していくとし、国連と地域機関との協力をあらたに明確かつ実用的、真剣なレベルに引き揚げていくよう求めた。
*アナン事務総長の招請で、ニューヨーク国連本部でハイレベル会合を開催した中東外交カルテットはコミュニケを発表し、パレスチナ自治政府のアッバス議長が最近、統一政府をつくろうと努力していることに歓迎の意を表明した。
*フランス、イタリア、スペインからの部隊がこのたび国連レバノン暫定軍(UNIFIL)に参加のため、レバノンに派遣された。これで、UNIFIL兵力数は5000人、つまり安保理1701が求めた兵力規模1万5000人の3分の1にまで拡大した。
*国連イラク支援団(UNAMI)はこのたび、イラクにおける人権状況に関する最新報告を発表した。この報告によれば、イラク政府が人権尊重、法の支配の再確立に多大な努力を払っているにもかかわらず、特に首都バグダッドにおける殺害事件が増加していること、また武力行使に関する中央統制の欠落がテロ襲撃事件の主原因であることなどを述べた。
*イスラエル外相は総会一般討論で演説し、安保理決議1701の完全実施、イスラエル捕虜の即時かつ安全な解放を求めた。
2006年9月19日
- *国連総会で一般討論、スタート
*事務総長、国連を通じたグローバル行動呼びかけ
*中東に平和が根付きつつある、とブッシュ大統領
*コスタリカ大統領、兵器支出なくすよう訴え
*イスラエルのパレスチナ占領に終止符を、とヨルダン国王 - *第61回国連総会で、一般討論スタート。アナン事務総長は演説し、世界の国々が国連を通じて、ともに世界的な行動をとることによって、開発、安全保障、人権という3つの大きな課題を乗り越えることができるとの旨を述べた。今年末で退任するアナン事務総長にとって、総会一般討論での最後の演説となった。
*ブッシュ米大統領は総会で演説し、中東に平和が根付き始めているとしたうえで、その平和を強固なものとすべく、地域の人々を支援する一層の努力を払うとの旨を述べた。
*アル・ハリーファ議長は総会の一般討論を開始し、世界の人々が実感できるような生活条件改善のため、各国に対し、約束を行動に移すよう促した。
*コスタリカのアリアス大統領は総会に対して、世界の人々の福祉のため、兵器にかける支出をなくし、貿易を自由化し、国際法と国連を支えるよう訴えた。
*ヨルダンのフセイン国王は総会で演説し、イスラエルのパレスチナ占領に終止符を打つことが中東の和平達成には欠かせないとの旨を述べた。
2006年9月18日
- *事務総長、国際社会にイラクへの支援拡大訴え
*ダルフール和平合意、死に体とプロンク特別代表
*人権理事会・第2会期、スタート
*ソマリア大統領暗殺未遂:フォール特別代表、非難声明
*安保理、ミャンマー情勢を議題に - *アナン事務総長は国連本部で開かれたイラク国際コンパクト・ハイレベル会合で演説し、国際社会に対し、イラクへの支援拡大を訴えた。
*安保理は公式会合を開催し、スーダン・ダルフール情勢を討議。プロンク事務総長特別代表は演説し、4ヶ月前に成立したダルフール和平合意について、反政府勢力の支援を欠いており、瀕死状態となっていると指摘した。
*アルブール人権高等弁務官は人権理事会・第2会期の初日、冒頭演説し、ダルフールの情勢が着実に悪化し、人権侵害事件が増えている旨を指摘した。
*ユスフ・ソマリア大統領を狙った暗殺未遂事件について、フォール事務総長特別代表は非難声明を発し、巻き添えになって死亡した人々に悲しみと哀悼の意を示した。また昨日、ソマリアの首都モガディシュでカトリック修道女が殺害された事件について、別の声明を発し、無辜の市民の生命を奪うことは許されないとの旨を述べた。
*安保理は賛成10、反対4(中国、コンゴ、カタール、ロシア)、棄権1(タンザニア)で決定を採択し、19日以降速やかに討議する意図をもって、ミャンマー情勢を議題に含めることを決めた。なお、この会合は、常任理事国による反対が拒否権行使とならないことが定められている手続き事項会合であった。(9/15)
2006年9月14日
- *移民と開発:ベルギー、グローバルフォーラム招請へ
*安保理、イラク情勢に関する事務総長報告討議
*レバノン南部:UNIFIL、今月末までのイスラエル撤退期待
*ダルフール:ウィーゼル教授/クルーニーさん、安保理で訴え
*エリトリアで拘束の国連ボランティア、依然拘束続く - *ベルギーがこのたび、アナン事務総長が開催を提唱する「移民と開発に関するグローバル・フォーラム」を来年、同国に招致する意向を表明した。アナン事務総長は本日、総会・ハイレベル会合で演説し、歓迎の意を表明した。
*安保理は公式会合を開催し、イラク情勢に関する事務総長報告について討議した。カジ事務総長特別代表はブリーフィングし、イラクの指導者がすべての国民の利益を考えて、国家の課題を設定しなければならないとの旨を述べた。
*安保理決議1701の採択から1か月が経過。UNIFILはプレスリリースを発行し、イスラエルのレバノン南部からの撤退が今月終わりまでに完了するよう期待を表明した。
*ノーベル平和賞受賞者のエリー・ウィーゼル氏と映画俳優のジョージ・クルーニー氏は安保理で演説し、スーダン・ダルフールの人々を支援する行動をとるよう訴えた。この会合はボルトン米大使の招請によって開催された。
*UNMEEによれば、エリトリアにおいて、3週間前、当局に逮捕され、身柄を拘束された国連ボランティア1人との連絡が依然、途絶えたままである。
2006年9月13日
- *アナン事務総長、中東歴訪から戻る
*ダルフール:スーダン政府の翻意必要、とアナン
*コソボ:安保理、UNMIKに関する報告討議
*東ティモール:独立委員会、騒乱に関する報告間近
*パレスチナ:アッバス議長とハマス、統一政府に合意 - *中東諸国歴訪から戻ったアナン事務総長は国連本部で記者会見し、スーダン政府がその考えを変えて、AU部隊を引き継ぐ国連平和維持兵を受け入れないかぎり、ダルフールには悲劇的な状況な待ち受けていると訴えた。
*アナン事務総長は国連本部で記者会見し、このたびの中東歴訪において、各国指導者が一様に示した見解は、レバノンの紛争が中東地域全体への警鐘となり、広範な中東和平の必要を浮かび上がらせたというものだったと述べた。
*安保理は公式会合を開催し、国連コソボ暫定行政ミッション(UNMIK)に関する事務総長報告について討議。Joachim Rucker事務総長特別代表(UNMIK代表)は席上演説し、孤立ではなく統合こそが、コソボのマイノリティーであるセルビア人にとって解決策だとの旨を述べた。
*今年4月から5月にかけて、暴力的騒乱が発生し、37人が死亡し、15万人が避難民となった事件について、東ティモール独立調査委員会が近く、報告書を完成させる。10月初旬までには、アナン国連事務総長と東ティモール議会に提出する予定。
*パレスチナ暫定自治政府のアッバス議長とハマス代表がこのたび、統一政府を作ることに合意した。アナン事務総長は本日の記者会見において、外交カルテットが来週、会合を開き、この動きと、占領地域に対する人道支援の方策について協議する、と明らかにした。
2006年9月12日
- *第61回総会、開幕
*レバノン:UNIFIL、シニョーラ首相に南部情勢説明
*エーゲラン緊急援助調整官、アフリカ諸国歴訪終え
*国連本部で、国際条約署名促進イヴェントへ
*レバノン:航空/海上交通、紛争前レベル回復へ - *第61回総会、開幕。議長を務めるSheikha Haya Rashid Al Khalifa氏は演説し、絶対的貧困の緩和と国連改革プロセスの進展に努力を傾注することを約束した。
*安保理決議を受けて、イスラエル軍がレバノン南部からの撤退を続けるなか、UNIFIL司令官はレバノンのシニョーラ首相に対し、同国南部の情勢を詳しく説明した。
*エーゲラン緊急援助調整官はスーダン南部、コンゴ民主共和国、ウガンダ、大湖地域への8日間の旅を終えるにあたり、ナイロビで記者会見し、地域の平和について、慎重ながらも楽観的な見通しを述べた。
*今週から来週にかけて、国連本部で、国際条約・署名/批准促進イヴェントが行われる。国連法務担当事務次長が本日、発表したところによると、今年は、30カ国による署名あるいは批准が行われる予定。このイヴェントは2000年に始まったもので、総会開幕の時期にあわせ、各国元首や外相らによる条約の署名/批准を促す。昨年は99カ国とEUをあわせて、条約への署名/批准件数は265件にのぼった。
*OCHAによれば、イスラエルの対レバノン封鎖が先週解除されてから、航空および海上交通が急速に1ヶ月間にわたる紛争以前のレベルに戻りつつある。またFAOはこのたび、レバノンの再建ニーズを評価すべく、今月、調査を実施する意向を表明した。
2006年9月11日
- *安保理、ダルフールに関する公式会合
*「9.11」5周年。事務総長、対テロ戦略実施訴え
*UNIFIL司令官、レバノン/イスラエル軍と会合
*第60回総会議長、退任の記者会見
*イラクに関する事務総長報告、発表 - *安保理、スーダン・ダルフール情勢に関する公式会合を開催。アナン事務総長は同会合で演説し、ダルフールの状況が危機的なレベルに達したとし、国際社会に対し、ルワンダの悲劇を繰り返さず、昨年の世界サミットで合意に達した保護する責任を果たすよう訴えた。
*米同時多発テロ事件「9.11」から5年。アナン事務総長は声明を発し、5年前のテロについて、人類全体を標的にしたものであると述べたうえで、加盟国に対し、総会が先週採択した対テロ戦略を実施に移すよう訴えた。
*UNIFIL司令官は本日、レバノン、イスラエル双方の軍隊代表と6回目の会合をもち、イスラエルの撤退継続、レバノン軍のさらなる展開について協議した。
*第60回総会議長を務めたエリアソン氏は本日、記者会見し、今総会の成果として、人権理事会や平和構築委員会の設立、先週の対テロ戦略採択などをあげる一方、成し遂げられなかったこととして、経済社会理事会の強化や安保理改革の問題をあげた。次の総会議長はHaya Rashid Al Khalifa氏。1969年以降、女性が議長を務めるのは初めて。
*イラクに関する事務総長報告、発表。イラクにおいて、毎日平均100人が死亡し、毎月平均1万4000人の一般市民が負傷しているとのイラク政府推計を指摘し、イラクが内戦状態に陥る危険性に警鐘を鳴らした。
2006年9月10日
- *エーゲラン事務次長、ウガンダ訪問
*アフガニスタン:パキア州知事暗殺
*アフガニスタンで襲撃事件拡大の傾向
*総会、対テロ包括世界戦略をコンセンサス採択
*レバノン封鎖解除、国連が海上パトロール開始
**DPI/NGO年次会合、スタート - *エーゲラン緊急援助調整官は土曜日、ウガンダ北部を訪れ、国内避難民との会合に参加し、それらの人々が直面する問題について話し合った。
*アフガニスタンにおいて、パキア州知事が暗殺された事件について、Tom Koenigs国連特使は非難声明を発し、その死がパキア州ばかりでなく、同国全体にとっての損失であるとの旨を述べた。
*アフガニスタンの首都カブールにおいて、爆弾テロが起きて、数多くの死傷者がでた。アナン事務総長は非難声明を発し、最近の襲撃事件の拡大傾向に遺憾の意を表明した。(9/9)
*総会はコンセンサス決議で、対テロ包括的世界戦略を採択した。戦略の行動計画はミレニアム開発目標(MDGs)の達成、紛争の解決、文明間の対話や寛容性の重要性を強調した。(9/8)
*イスラエルの対レバノン封鎖解除に続いて、国連による海上パトロールがスタートした。数週間のうちには、UNIFILの海上部隊が全面展開することになる。(9/8)
*第59回DPI/NGO年次会合、国連本部でスタート。会期は3日間。およそ50カ国から、少なくとも2500人のNGO代表が参加し、MDGの達成、国連と市民社会の戦略的パートナーシップなどについて話し合った。今年のテーマは「未達成の仕事?人間の安全保障と持続可能な開発のための効率的なパートナーシップ(”Unfinished Business:Effective Partnerships for Human Security and Sustainable Development”)。
2006年9月7日
- *レバノンからイスラエル軍の撤退進む
*イスラエルの対レバノン封鎖解除
*紛争予防:総会、事務総長報告の討論開始
*パレスチナ人支援:ジュネーブで市民社会会議
*ソマリアからイエメンへの密航シーズン到来 - *レバノン南部からイスラエル軍(IDF)の撤退が進む。UNIFILは、IDFが撤退した地域に入り、24時間以内にレバノン軍に管轄権を委譲する用意をしている。
*イスラエルの対レバノン封鎖解除について、アナン事務総長は、この数日間の集中的な国際努力の勝利であるとして、歓迎の意を示した。なお、事務総長はこのたびのシャトル外交の最後にスペインを訪れて、サパテロ首相らと会談し、安保理決議1701の履行などの問題について話し合った。
*総会は本日、紛争予防に関する事務総長最新報告に関する討論を開始した。54ページに及ぶ報告は3つのアプローチを概観する。第1は社会や国家、地域の緊張の発生源に的を絞ること、第2は平和の基準や体制を強化すること、第3は国家間の紛争の解決メカニズムを強化すること。
*ジュネーブにおいて、「パレスチナの人々を支援する国際市民社会会議」が開催。アナン事務総長はメッセージを寄せて、ガザにおける殺害を終わらせることを求めるとともに、イスラエル、パレスチナの双方に対し、永続的平和のための措置を講じるよう求めた。
*ソマリアからイエメンへの密航シーズンが到来。UNHCRは、今年9月から来年4月にかけて、毎日、約100人を乗せる船がイエメンに向かい、これら密航者の生命が危険にさらされる事態を予測し、警鐘を鳴らした。
2006年9月6日
- *イスラエル、対レバノン封鎖解除へ
*エリトリア、国連治安要員5人追放
*武力紛争予防:事務総長報告、総会討論へ
*エーゲラン緊急援助調整官、コンゴ訪問
*法務担当事務次長、レバノン入り - *イスラエルが対レバノン封鎖を明日解除すると決定したことについて、アナン事務総長は歓迎の意を表明するとともに、自らとしても、引き続き、安保理決議1701の完全履行に向けて、あらゆる手段を講じていくとの旨を述べた。
*エリトリア政府が国連治安要員5人の国外追放を決めたことについて、アナン事務総長は声明を発し、先日の同国政府によるUNMEE要員逮捕にもみられる、国連への敵対的な姿勢に遺憾の意を示した。
*武力紛争の予防に関する事務総長報告について、明日、総会討論が予定されているが、ガンバリ政治問題担当事務次長は記者ブリーフィングし、紛争の予防は政府のみでの達成は不可能であり、様々な分野からの協力が必要であるとの旨を述べた。
*コンゴ民主共和国訪問中のエーゲラン緊急援助調整官は本日、同国南部のカタンガ州の避難民キャンプや武装解除の地を視察した。
*Nicolas Michel法務担当事務次長、レバノン入り。事務次長は同国に3日間滞在して、ハリリ首相暗殺事件に関する国際裁判所の設置問題について話し合う予定。
2006年9月5日
- *事務総長、エジプトを訪問
*千人単位のレバノン人、いまだ帰宅できず
*ソマリア:暫定政府とイスラム法廷、合意
*新種の結核出現にWHOが懸念
*ギニアからリベリア難民最後の帰還 - *アナン事務総長、エジプトを訪問。同国の大統領や外相と会談した後、記者団に対し、レバノン南部をめぐる最近の紛争中に捕虜となったイスラエル人およびレバノン人の解放を支援すべく、調整者を任命する意向を明らかにした。またイスラエルによる対レバノン封鎖措置が48時間以内に解除されることに期待感を表明した。
*UNHCRによれば、レバノン南部における停戦が発効してから3週間以上が経った今も依然として、千人単位のレバノン人たちはその生活基盤を失ったために、自らの家に戻ることができない。
*週末、ソマリア暫定連邦政府とイスラム法廷は統一軍をつくることに合意した。アナン事務総長は、前向きな一歩であるとして、この合意に歓迎の意を表明した。
*世界保健機関(WHO)はこのたび、既存の医薬品で治療が不可能な新種の結核菌(XDR-TB)が出現したことに懸念を表明し、予防対策の強化を訴えた。
*先週、ギニア南部地域から最後のリベリア難民約300人が祖国に無事帰還したことから、今月後半には、同地域のUNHCR事務所は閉鎖される。2004年11月にUNHCR事務所が設置されてから、その支援を得て、3万8000人を超えるリベリア難民が祖国に帰還した。
2006年9月4日
- *アナン事務総長、サウジアラビア訪問
*アナン事務総長、カタール訪問
*イタリア軍、UNIFILに部隊派遣
*ダルフール:アナン事務総長、PKO受け入れを再度要請
*イラク:カジ特別代表、巡礼者殺害を非難 - *アナン事務総長はサウジアラビアを訪問し、同国外相および皇太子と会談した。外相と共同で行った記者会見において、事務総長はUNIFILとレバノン軍が9月中旬までにレバノン南部に展開すれば、イスラエルの完全撤退が可能になるであろうとの期待感を示した。
*アナン事務総長は本日、カタールを訪問した。同国外相との共同記者会見において、事務総長は、このたびの中東諸国歴訪において、紛争当事国を含む中東諸国が安保理決議1701を支持していることに確信を得たとの旨を述べた。
*イタリア軍兵士880名がレバノン南部に派遣され、UNIFILに参加した。週末、3箇所に別れて現地入りし、タイアには空路ヘリコプターで、ナクラには海路ボートで、ベイルートには固定翼機で到着した。
*アナン事務総長は本日、スーダン政府に対して、ダルフールへのPKO受け入れを要請した。スーダン政府はAMISと呼ばれるAU部隊に代わるいかなる国連部隊の展開にも反対する姿勢を示している。
*イラクにおいて、聖地カルバラへ向かう巡礼者14名が殺害された。カジ事務総長特別代表は非難声明を発し、哀悼の意を表明するとともに、イラク政府に対し、犯人逮捕と司法の場での裁きを求めた。
2006年9月3日
- *アナン事務総長、イラン大統領と会談
*アフガニスタンでケシ栽培拡大、UNODC報告
*アナン事務総長、シリア大統領と会談
*UNIFIL:イタリア派遣部隊がタイアに到着
*人権理事会、イスラエルによるレバノン市民殺害調査へ - *アナン事務総長はイランを訪問し、アフマディネジャド大統領と会談した。大統領は同国の核開発問題について交渉する準備があるが、ウラン濃縮活動は停止しないとの姿勢を示した。会談の後、アナン事務総長が記者団に語った。
*国連薬物犯罪事務所(UNODC)の年次報告によれば、アフガニスタンの南部地域において、ケシ栽培が拡大している。今年のケシ収穫量は6100トンで、世界全体の92パーセントを記録した。(9/2)
*アナン事務総長はシリアを訪れ、同国のアサド大統領と会談した。大統領はレバノンとの国境沿いに展開する警護部隊を拡充して、ヒズボラへの武器の流出を抑えるのに必要なすべての措置を講じることに合意した。会談後、事務総長が記者会見で明らかにした。(9/1)
*UNIFIL司令官が本日発表したところによると、同ミッション創設以来最大の追加兵力となる部隊がイタリアから派遣され、土曜日にタイアに到着した。また、今朝、レバノン軍隊が、このたびイスラエル防衛軍(IDF)が撤退したブルーラインの東部セクターに展開を開始した。(9/1)
*人権理事会は本日、決議を採択し、イスラエルによるレバノン市民殺害を調査するため、ハイレベル委員会のメンバー3人を指名した。投票内容は賛成27、反対11、棄権8。(9/1)
2006年8月31日
- *ダルフール:安保理、PKO展開決定
*ブラウン副事務総長、レバノン再建訴え
*IAEA、安保理にイラン報告を送付
*アナン事務総長、ヨルダン訪問
*UNCTAD、国連貿易開発報告を発表 - *安保理は決議1706を賛成12、棄権3(中国、カタール、ロシア)で採択し、年末までにスーダン・ダルフールにおける暴力連鎖や避難民発生を止めるべく、1万7000人を超える兵力規模の平和維持活動を同地域に展開させることを決定した。
*スウェーデンで開催されたレバノン国際援助会議において、マーク・マーロック・ブラウン副事務総長は演説し、国際社会がレバノン再建を早急に支援するよう訴えた。
*IAEAは本日、安保理に対し、イランの核開発活動に関する最新報告を送付した。報告は非公開文書であり、IAEA理事会と安保理が公開するとの決定を行わない限り、公表されることはない。
*アナン事務総長はヨルダンを訪問、同国外相と共同記者会見し、イスラエルのレバノンに対する封鎖の解除が重要であり、封鎖がレバノンの人々に対する集団的制裁となってはならないとの旨を述べた。
*UNCTAD、国連貿易開発報告を発表。世界貿易における著しい不均衡は長期的な経済の健全性に脅威を及ぼすとして、その危険性に警鐘を鳴らした。
2006年8月30日
- *アナン事務総長、イスラエル首相と会談
*ダルフール:安保理、PKO決議案採決へ
*イスラエル、クラスター爆弾使用 - *アナン事務総長は本日、エルサレムでイスラエルのオルメルト首相らと会談し、同国によるレバノンの陸海封鎖を即時解除するよう求めた。
*安保理は明日、スーダン・ダルフールに展開する国連平和維持活動の設置決議案について、採決を行う予定。安保理議長を務めるガーナ大使が安保理・非公式協議後、記者団に明らかにした。
*イスラエルがこの3日間、ヒズボラとの戦いを進めるレバノン南部地域において、クラスター爆弾を大量に使ったことについて、エーゲラン事務次長は国連本部で記者会見し、非道徳的であるとして非難するとともに、10万近くの爆弾が不発のまま残っていると警鐘を鳴らした。
2006年8月29日
- *レバノン:国連、兵力5000人への早期増強望む
*アナン事務総長、UNIFIL本部訪問
*フォール特別代表、コンタクトグループと会談
*キプロス:安保理、事務総長の解決努力を支持
*コンゴ:大統領候補、決戦投票時の暴力回避に努力 - *アナン事務総長は、国連がレバノン南部に展開する兵力を5000人規模に早期に増強することを希望しているとの旨を述べた。エルサレムでペレス国防相との会談後、記者団に語った。
*アナン事務総長はレバノン南部のUNIFIL本部を訪れ、同ミッション創設以来殉死した300人の兵士に哀悼の意を表明した。また記者団に対し、イスラエル、ヒズボラ双方が停戦を尊重しなければならないとの旨を述べた。
*フォール事務総長特別代表は国際コンタクトグループのメンバーと会談し、ソマリアの和平と開発を進める方策について話し合った。
*安保理非公式協議において、ガンバリ事務次長がキプロス訪問についてブリーフィング。協議後、安保理議長は報道声明を発して、キプロス問題の包括的解決をめざすアナン事務総長の努力に支持を表明するとともに、紛争の両当事者が7月8日に成立させた合意の早急な実施を促した。
*コンゴ民主共和国において、先月実施された大統領選の暫定結果が発表された後、騒乱が発生し死傷者がでた事件について、大統領候補2人はこのたび、この事件の調査および決戦投票の際の暴力の回避に向けた計画案に合意した。
2006年8月28日
- アナン事務総長、ベイルート入り
*ダルフール:エーゲラン事務次長、安保理報告
*ウガンダ政府/LRA停戦合意:エーゲラン氏、歓迎
*コンゴ:初の議会選挙結果発表、静穏続く
*ガザ経済、壊滅的状態、とWFP - *アナン事務総長は本日、中東諸国歴訪の皮切りにレバノンの首都ベイルートを訪問し、シニョーラ首相と会談し、安保理決議1701の履行について話し合った。
*エーゲラン人道問題担当事務次長は安保理で非公開ブリーフィングを行い、スーダンのダルフールの状況について警鐘を発出。安保理が暴力や略奪、避難民の問題に緊急に対処しない限り、前例のない規模の深刻な事態が数週間以内に発生する可能性があると訴えた。
*ウガンダ政府と反政府勢力LRAが今週、敵対行為の停止に合意したことについて、エーゲラン人道問題担当事務次長は声明を発し、地域における持続的平和へ向けた最大の希望を与えるものだとして、歓迎の意を表明した。
*MONUCの発表によれば、先月の初の議会選挙の結果が発表されたコンゴ民主共和国において、週末、静穏な状況が続いた。前週、大統領選の結果が発表された際の騒乱状態はみられなかった。
*ストックホルムで今週、レバノン復興に関する援助国会合が開かれるのを前に、本日、世界食糧計画(WFP)のガザ事務所所長は壊滅状態にあるガザ地区経済の問題を指摘し、経済の浮揚には十分な弾みを与える必要であるとし、その問題がレバノン情勢の影に隠れることがないよう訴えた。
2006年8月27日
- *障害者権利条約草案、合意成立
*コソボ:ミトロビッツァで手榴弾襲撃事件
*EU諸国、UNIFIL増強に兵力の半分提供へ
*レバノン:物的被害総額、36億ドルに
*PKO要員の性的搾取/虐待、訴え313件 - *金曜日、総会アドホック委員会において、障害者権利条約草案に関する合意が成立した。今年9月に始まる次期総会で正式に採択される予定。世界人口のおよそ1割、6億5000万人がなんらかの障害をもつと言われている。
*土曜日の夜、コソボのミトロビッツァ北部のカフェー・バーが手榴弾襲撃を受け、9人の市民が負傷した。Steve Schook事務総長特別代表代行は声明を発し、襲撃事件を強く非難した。
*ブリュッセルで開かれたEU閣僚会議において、欧州諸国がUNIFIL増強に必要な兵力の半分以上を提供することに合意。アナン事務総長は声明を発し、歓迎の意を表明した。(8/25)
*レバノン南部において、7月23日以降、WFPやUNFPAが緊急援助物資を南部の村落に運び入れているが、本日また、国連輸送車列が更なる援助物資を乗せて、ベイルートを出発した。国連の推計によれば、同国が被った物質的損害はおよそ36億ドルにのぼる。(8/25)
*国連平和維持活動局(DPKO)によれば、2004年初めからPKO要員の性的搾取/虐待の容疑に関する訴えは313件にのぼり、スタッフ17人は解雇され、その他の161人は強制的に派遣国に送還された。(8/25)
2006年8月24日
- *ダルフール:安保理、月曜日に討議
*エチオピア:国連援助機関、洪水被害対策支援
*コンゴ:MONUC、EUなど共同巡回活動
*レバノン:ユニセフ、文房具など確保へ
*スーダン:UNDP/世銀、裁判官訓練プログラム開始 - *安保理議長は報道陣に対し、理事会が来週月曜日、予定通り、ダルフール情勢の悪化について討議すると述べた。スーダン大統領は安保理議長に宛てて書簡を送り、この会合の延期を要望していた。
*エチオピアにおいて、豪雨による洪水の被害が続くなか、OCHAは人道対応資金として、5万ドルを提供し、UNDPは20万ドルを拠出する。
*コンゴ民主共和国において異なる大統領候補の支援者の間で起こった争いは沈静化したが、現在、同国兵士とMONUC、EUらが共同でパトロールし、この静穏を保つよう努力している。
*レバノンの教育部門が最近の紛争によって7000万ドル相当の損害を被ったといわれる中、ユニセフは現在、学校が再開するまでに、子どもたちにノートなど文房具を確保するよう努めている。
*スーダンの裁判制度強化をめざして、同国の財務省、UNDP、世銀はこのたび、国内の裁判官に対する訓練技術支援などのプログラムを開始した。
2006年8月23日
- *アナン事務総長、中東および欧州歴訪へ
*イランでホロコースト風刺漫画
*ユニセフ、ジンバブエのエイズ感染者援助
*適切な居住:特別報告者、オーストラリア訪問
*人権高等弁務官、障害者権利条約に期待 - *アナン事務総長はこのたび、中東および欧州を訪れ、レバノン情勢の改善のため、関係当事者と協議を行う。
*イランにおけるホロコースト風刺漫画コンテストについて、アナン事務総長としては、ホロコーストの真実を否定するのは偏狭であると見解を持っている。国連スポークスマンがニューヨーク本部で記者から訊ねられて回答した。
*ユニセフはこのたび、欧州連合(EU)から470万ドルの資金援助を得て、HIV/エイズに感染したジンバブエの50万人に対して、きれいな水の提供や衛生施設の改善を行うことが可能になった。
*適切な居住に関する特別報告者Miloon Kothari氏はこのたび、オーストラリアを訪れ、同国の居住問題を視察し、その政策を人権をベースにしたものとし、住居の不足や先住民へのサービスの問題に取り組むよう求めた。
*アルブール人権高等弁務官は声明を発して、総会アドホック委員会で現在、最終交渉が進められている障害者権利条約について、採択されれば21世紀初の人権条約となり、世界の障害者6億5000万人の待遇が改善されるだろうとの旨を述べた。
2006年8月21日
- *ハイレベル国連代表団、イスラエル外相らと会談
*レバノン軍、南部における展開地域広がる
*武力紛争予防に関する事務総長報告、発表
*鳥インフルエンザ、多くの国々で脅威
*国連、レバノンに更なる援助物資搬送 - *ラーセン事務総長特別顧問率いるハイレベル国連代表団は本日、イスラエルにおいて、同国外相らと会談し、レバノン情勢について話し合った。
*UNIFILによれば、イスラエルがレバノン南部地域から撤退し、停戦が維持される中、同地域におけるレバノン軍隊の展開範囲が広がっている。
*アナン事務総長は本日、武力紛争の予防に関する進捗状況報告を発表。報告は、国連による世界の紛争予防能力を強化するための諸策を提案した。
*FAOによれば、鳥インフルエンザの蔓延を抑える努力にもかかわらず、ますます多くの国々において、同疾病が脅威を及ぼしており、特にコーカサスおよびバルカン南部は現在、高リスク地域と考えられている。
*イスラエルとヒズボラ間の停戦が2週目に入るなか、国連は本日、さらなる援助物資をレバノンに運び入れた。ただし、OCHAによれば、不発弾が南部の多くの地域に散在しており、その除去には数ヶ月かかる。
2006年8月16日
- *レバノン:事務総長、ハイレベル特使を派遣
*イスラエル/ヒズボラ停戦、過去24時間遵守
*WFP警告:国際支援なければ、緊急援助止まると
*フォール特別代表、安保理でソマリア情勢報告
*レバノン沖石油流出問題:国際支援行動計画 - *アナン事務総長は明日、レバノンとイスラエルにナンビアール特別政治顧問とラーセン特使を派遣する。この2人は安保理決議の履行方法について、両国の指導者と協議を行う。
*UNIFILによれば、安保理決議を受けた、イスラエルとヒズボラ間の停戦はこの24時間、3つの事件を除いて、ほぼ遵守されている。
*レバノン人避難民6万人が国境を越えてそれぞれの家に戻るなか、世界食糧計画(WFP)は警告を発し、一層の国際支援がなければ、約100万人に対する緊急援助活動が停止するであろうと述べた。
*フォール事務総長特別代表は安保理で、ソマリア情勢について非公開ブリーフィングし、同国に対する武器禁輸の維持、国内問題への不干渉の必要を説き、紛争当事者に対話再開を訴えた。
*イスラエルによる発電所爆撃によってレバノン沖への石油流出問題に対応すべく、UNEP/IMO地域海洋汚染緊急対応センターの監督の下、国際支援行動計画が作られた。
2006年8月14日
- *レバノン/イスラエル北部で敵対行使停止
*スリランカ流血事件:事務総長、戦闘停止求める - *レバノンおよびイスラエル北部において敵対行為が停止しているとみえる状況について、アナン事務総長は安堵の念を表明し、すべての当事者に対し、進展を強固なものとするとともに、停戦を持続させるよう早急な行動を求めた。
*スリランカにおける流血事件増加の事態について、アナン事務総長は声明を発し、紛争当事者に対し、戦闘停止と和平交渉再開を求めた。
2006年8月13日
- *イスラエル・ヒズボラ戦闘激化
*南レバノン:国連、援助活動への準備
*障害者権利条約交渉、月曜日に再開
*南レバノン:8月14日、停戦発効へ
*南レバノン:安保理決議、即時停戦求める - *8月14日の停戦を前に、イスラエルとヒズボラの戦闘が激しさを増し、双方の側からUNIFIL施設に対する襲撃が行われ、大規模な被害がでたが、死傷者はなかった。
*OCHAによれば、レバノンおよびイスラエルにおいて、停戦が発効し、安全な陸の移動が可能となり次第、国連諸機関は援助活動を行えるよう、準備を整えた。
*国連障害者権利条約草案を完成させるべく、192加盟国および約90のNGOが月曜日、ニューヨーク国連本部での交渉再開に集まる。交渉が成功すれば、条約は次期総会で正式採択され、批准のため開放される見込み。
*アナン事務総長はレバノン、イスラエル両国の首相と協議した後、安保理の求める敵対行為の停止が月曜日に発効することについて合意が成立したと発表した。(8/12)
*安保理は決議1701を全会一致で採択し、イスラエルとヒズボラに対して、即時停戦と、それに続く、南レバノンにおけるレバノン兵力展開、UNIFIL拡大、イスラエル兵力撤退を求めた。(8/11)
2006年8月9日
- *レバノン:アナン事務総長、対話再開を促す
*イスラエル、UNIFILの食糧輸送に同意せず
*西アフリカ:安保理、広範な措置の必要訴え
*レバノン:イスラエル空爆で燃料提供できず
*国連、シリアに逃れた人々へ援助提供 - *アナン事務総長は声明を発し、レバノン情勢に関するメディア報道がイスラエル・パレスチナ紛争解決の必要から人々の関心をそらすことのないよう警告した。また当事者双方の市民が死亡している状況を非難し、当事者による対話再開を求めた。
*ヒズボラとイスラエルの激しい戦闘が続くなか、過去3日間、南レバノンにおいて、UNIFILによる食糧輸送や援助活動がイスラエル軍の同意が得られず、実施不可能となっている。
*安保理は議長声明を発して、西アフリカ諸国の平和を強固なものとするためには、地域を通じ、元戦闘員の武装解除や社会復帰、小火器の不正取引禁止、国家諸機関や市民組織の強化など、広範な措置を講じることが必要であるとの旨を述べた。
*レバノンにおいて、病院などで燃料が不足している事態に対応すべく、国連は同国当局とともに、燃料を運び入れる努力を続けているが、イスラエル空爆による道路遮断で搬送不可能となっている。
*レバノンの戦闘を逃れシリアに流入した人々について、ユニセフやUNFPA、WFPなど国連諸機関はその窮状を緩和すべく、援助提供を急いでいる。
2006年8月8日
- *カナ襲撃事件:事務総長、包括的調査を求める
*南レバノン:アラブ連盟、安保理の怠慢を非難
*ダルフール:特別代表、大統領顧問らと会談
*南レバノンへの人道物資輸送:国連、海上ルート検討
*UNIFIL、激しい戦闘継続を報告 - *アナン事務総長は安保理に宛て書簡を提出し、イスラエルによるレバノンのカナ襲撃が国際法違反にあたる可能性があるとして、この襲撃事件に関する包括的な調査を求めた。
*安保理会合において、カタール外相はアラブ連盟を代表して演説し、イスラエルとヒズボラの戦闘が続き、多くの死傷者がでるなか、安保理が何もせずにいると非難した。
*スーダンにおいて、プロンク事務総長特別代表は同国大統領顧問やAU特別代表と会談し、ダルフール問題について話し合った。
*イスラエルによる襲撃で、南レバノンの都市タイアに至る道路や橋が破壊されて、人道物資を運ぶ輸送車列の走行が不可能となったことから、国連は海上ルートで、ベイルート、シドン、タイアに物資を運びいれる可能性を検討し始めた。
*UNIFILによれば、南レバノン激しい戦闘が続き、過去24時間以内に、イスラエル軍、ヒズボラの双方がUNIFIL施設あるいはその近辺に襲撃を加えた。
2006年8月7日
- *レバノン戦闘継続:人道調整官、非難声明
*ダルフール:この2週間の死亡者、2年間の総数超える
*ソマリア紛争:特別代表、エチオピアの仲介努力を賞賛
*コートジボワール:安保理、当事者に役割果たすよう促す
*スリランカ:国連、NGO殺害を非難し、犯人逮捕求める - *一カ月にわたり、戦闘が続いて、千人以上が犠牲となって死亡するなか、レバノン人道調整官のデイビッド・シアラー氏は声明を発し、イスラエルによる民間施設爆撃、ヒズボラによるロケット攻撃を非難し、すべての当事者に対し、国際法の下、民間人保護の義務を遵守するよう訴えた。
*スーダン・ダルフールにおいて、この2週間で死亡した援助活動家の数が過去2年間の死亡者総数を上回った。OCHAはすべての当事者に対し、援助要員の中立性を尊重するよう訴えた。
*週末、エチオピアがソマリア紛争当事者間の仲介を行ったことについて、フォール事務総長特別代表は歓迎の意を表明し、6月にスタートした対話を早期に再開するよう求めた。
*安保理は議長声明を発し、コートジボワールのすべての当事者に対して、10月末までの自由かつ公正な選挙の実施をめざし、役割を果たすよう促すとともに、できる限り多くの可動式裁判所を展開し、有権者の身元確認および登録の支援を可能にするよう求めた。
*スリランカ北東部において、フランスのNGO、”Action Against Hunger”の活動家15人が処刑殺害されたことについて、国連は強く非難し、同国当局に対し、犯人逮捕を求め、タミル分離派と政府間の敵対行為の即時停止を促した。
2006年8月6日
- *UNIFIL本部にヒズボラ側から迫撃砲着弾
*援助輸送車列前を走る車、イスラエル軍の空爆受け
*レバノン:国連、援助提供活動を継続
*アナン事務総長、ドミニカ共和国を訪問
*ヒズボラとイスラエルの敵対行為、沈静化の兆しなし - *レバノン南部に駐屯するUNIFIL本部施設にヒズボラ側から発射された迫撃砲が着弾し、3人の中国兵が軽症を負った。
*OCHAの発表によると、レバノンにおいて、イスラエル軍による空爆によって、人道物資を運ぶ国連輸送車列の前を走行していた車両が被弾し、2人が死亡した。
*レバノンにおける戦闘が激化するなか、国連は同国で援助を必要とする人々への支援の提供を続けている。同国政府によれば、人口の4分の1が住居を離れざるを得ない状況。一方、安保理においては、レバノン情勢に関する決議案について、非公式協議が続行中。(8/5)
*アナン事務総長、ドミニカ共和国を訪問。首都サントドミンゴの国立宮殿で、ビデオ・プレゼンテーションを鑑賞したあと、同国のMDGsの進捗状況を賞賛する旨を述べた。(8/5)
*UNIFILによれば、南レバノンで3週間以上続くヒズボラとイスラエル軍の敵対行為はいまだに沈静化の兆しがない。(8/4)
2006年8月2日
- *南レバノン:イスラエルとヒズボラ、激しい戦闘続く
*IGAF緊急会合、国連政策を厳密に遵守する旨を宣言
*8月の安保理議長国はガーナ
*総会議長、障害者権利条約交渉の最優先化促す
*中東:緊急援助活動、道路や橋の破壊で困難に - *UNIFILによれば、イスラエル軍とヒズボラは昨日から、南レバノンの国連施設近くで激しい戦闘を継続している。
*ケニア、IGAD緊急会合を招請。会合はソマリアの情勢悪化を討議し、安保理の武器禁輸やその他の国連政策を厳密に遵守する旨の宣言を行った。会合に参加したフォール事務総長特別代表は声明を発し、宣言を歓迎した。
*8月の安保理議長国はガーナ。Nana Effah-Apenteng国連大使は記者会見して、中東の危機事態が今月の安保理活動の大半を占めることになるだろうとの見通しを示した。
*エリアソン総会議長は加盟諸国に書簡を送付し、8月14-25日の障害者権利条約に関する最終交渉を最優先事項として、纏め上げるよう促した。
*国連スポークスマンによれば、中東地域において、緊急人道援助活動が道路や橋の破壊、燃料の不足、治安の悪化によって、困難になっている。WFPは南レバノンの人々がすでに必要な食糧、水、医薬品を得られなくなっており、もう時間がないとの旨を述べた。
2006年8月1日
- *アナン事務総長、5常任理事国と非公式協議
*ダルフール:国連/AU特別代表、共同声明
*ユニセフ特別代表、ガザ地区の子どもの窮状訴え
*中東:緊急援助活動、道路や橋の破壊で困難に
*ネパール:和平プロセス合意成立に楽観的見通し - *アナン事務総長は本日、安保理常任理事国の5カ国の大使たちと非公式協議を行い、南レバノンをめぐる敵対状況停止、政治解決枠組み、国際部隊派遣などについて話し合った。
*スーダン・ダルフールにおいて、政府の支援を受けた民兵が反政府勢力を襲撃した事件について、国連とAUのそれぞれの特別代表は共同声明を発し、これを非難するとともに、敵対状況の即時停止を求めた。
*ガザを視察したユニセフ特別代表はエルサレムから声明を発し、世界の関心がレバノン情勢へと移り、ガザ地区の子どもたちの窮状が忘れられつつあることに警鐘を鳴らした。
*国連スポークスマンによれば、中東地域において、緊急人道援助活動が道路や橋の破壊、燃料の不足、治安の悪化によって、困難になっている。WFPは南レバノンの人々がすでに必要な食糧、水、医薬品を得られなくなっており、もう時間がないとの旨を述べた。
*ネパールの和平プロセスへの支援策を探るため、同国を訪れた国連ミッション代表Staffan de Mistura氏は本日、政府と共産党の合意成立に楽観的な見通しを述べた。
2006年7月31日
- *レバノン、安保理で暴力停止措置求める
*コンゴ:自由かつ公正な選挙実施
*安保理決議、イランの濃縮活動停止求める
*レバノン:UNIFIL兵士死亡調査へ、イスラエル
*安保理、UNIFILの任期を1ヶ月延長 - *レバノン外相代行は安保理で演説し、同国における暴力を沈めるべく、一連の緊急措置を求めた。一方、イスラエル国連大使は、自国が自衛の行動であるとし、レバノン当局に対し、全土掌握を求めた。本日の安保理会合は、日曜日にアナン事務総長が招請した会合から数えて4回目。
*コンゴ民主共和国において、45年間で初の自由かつ公正な選挙が平和裏に実施された。アナン事務総長は同国の和平プロセスにとって画期的な進展であるとしながらも、今後、解決しなければならない課題は多いとの旨を述べた。
*安保理は決議1696を賛成14、反対1(カタール)で採択し、憲章第7章第40条の下、イランに対し、ウラン濃縮活動の停止を求め、8月末までに履行されない場合には、制裁を科すことを決めた。
*アナン事務総長は安保理議長宛てに書簡を提出し、レバノン南部でUNIFIL兵士4人が死亡した事件について、イスラエルが調査を実施することを伝えた。なお書簡において、事務総長としては、イスラエル首相に対し、国連と同国の合同調査を希望する旨を伝えていると加えた。
*安保理は決議1697を全会一致で採択し、国連レバノン暫定軍(UNIFIL)の任期を8月末まで1カ月延長した。
2006年7月30日
- *レバノン:アナン事務総長、安保理を招請
*UNFIL、周辺地域への襲撃に抗議
*UNTSO本部で、UNIFIL殉死兵士追悼式典
*アフガニスタン:開発に対する国際支援継続、必要
*経済社会理事会、年次会期を終了(7/28) - *アナン事務総長、安保理を招請。事務総長は演説し、昨夜のイスラエルのレバノン南部襲撃事件を非難し、敵対状況の即時停止を求め、断固とした行動をとらなければ、国連を損ねることになるとの旨を述べた。
*レバノン南部において激戦が継続する中、UNIFILは本日、施設周辺地域が襲撃され、物質的損害が生じ、兵士2人が負傷したことについて、イスラエル、レバノン双方の当局に対し、抗議した。
*エルサレムのUNTSO本部において、このたび死亡したUNIFIL兵士4人の追悼式典が行われた。アナン事務総長はメッセージを送り、これら兵士の死を巡る様々な疑問に対し、答えを見つけなければならないとの旨を述べた。
*アフガニスタン・コンパクトの監督機関、「合同調整監視委員会」は本日、第2会期を終えるにあたり、アフガニスタン政府と国際社会の開発協力計画は今年1月の採択以来、確かな成果をあげてきたが、国際社会の継続的な支援がさらに必要であるとの旨を述べた。
*経済社会理事会は7月28日、国連森林フォーラムの活動活性化に関する決議などを採択したり、国連総会の次会期中に障害者権利条約の交渉をまとめるよう促したりして、年次会期を終了した。
2006年7月27日
- *UNIFIL兵士死亡:安保理、衝撃と苦悩を表明
*国連とイラク、経済社会発展のための協約結ぶ
*レバノン:国連、ジェジンとシドンに援助物資を搬送
*コートジボワール:国連高等代表、対話の必要を訴え
*ソマリア:特別代表、イスラム法廷に書簡 - *イスラエル軍の攻撃でUNIFIL兵士4人が死亡したことについて、安保理は議長声明を発し、衝撃と苦悩を表明し、同国政府に対し、この事件に関する徹底的調査を行うよう求めた。
*国連とイラクはこのたび、今後5年間にわたって、国際社会と協力して、平和を強固なものとし、政治的および経済/社会発展をめざすための協約を締結した。
*国連は明日、あらたに2つの輸送車列を組んで、レバノン南部の町、ジェジンとシドンの人々に緊急援助物資を届ける。
*コートジボワールにおける選挙を担当する高等代表Gerard Stoudmann氏は本日、国連本部で記者会見し、同国政府に対して、当事者間の対話と市民に対する情報提供の必要性を訴えた。
*フォール事務総長特別代表はソマリアのイスラム法廷執行委員会に宛てて書簡を送付し、暫定政府との和平協議の再開を繰り返し求めた。
2006年7月26日
- *レバノン:ハイレベル会議で事務総長、3本柱戦略提案
*UNIFIL兵士死亡:事務総長、合同調査を提案
*レバノン南部に初の援助物資輸送車列
*安保理、アフガニスタン情勢悪化に憂慮
*コートジボワール:安保理、暴力事件を非難 - *レバノン情勢に関するハイレベル会議(ローマ)において、アナン事務総長は演説し、危機を打開すべく、敵対状況の即時停止、広範な政治的枠組み、経済支援の3本柱で成る戦略を提案した。
*イスラエル攻撃によってUNIFIL兵士が死亡した事件について、アナン事務総長は本日、同国のオルメルト首相の深い悲しみの表明を受け入れるとともに、事件の合同調査を提案した。
*レバノンの首都ベイルートから南部地域への初の援助物資を運ぶ輸送車列(トラック10台)が本日、港湾都市タイアに到着した。これら物資はすでに困窮を極める人々に配られ始めた。
*安保理議長は報道声明を発して、アフガニスタンの情勢悪化に憂慮を表明し、同国政府および軍隊への支持を再確認した。
*週末、コートジボワールにおいて暴力事件が発生したことについて、安保理議長は報道声明を発し、暴力事件を非難するとともに、同国のすべての当事者に対して、アナン事務総長が今月招請した会議で合意した事項の実施のうえで、役割を果たすよう求めた。
2006年7月25日
- *イスラエル、UNIFIL駐屯地を攻撃
*コートジボワールで若者集団の暴力:事務総長が非難
*WFP、ベイルートおよび周辺で80万人に食糧提供
*イスラエル:ガザ襲撃、過度の武力行使、とエーゲラン氏
*アメリカ、鳥インフルエンザに準備の必要 - *イスラエル軍がレバノン南部のUNIFIL駐屯地を攻撃し、少なくとも2人の軍事監視員が死亡した。アナン事務総長は深い遺憾の意を表明し、イスラエル政府に対し、この攻撃について徹底調査を実施するよう求めた。
*コートジボワールにおいて、若者たちの集団が週末起こした暴力事件について、アナン事務総長は政党指導者が選挙実施のための身元確認プロセスを阻害するため扇動したものであるとして、強く非難した。
*レバノンの首都ベイルートおよびその周辺において、WFPの提供する食糧が約80万人に提供された。なおUNHCRによれば、アクセス確保が困難を極めていることから、2万人以上の避難民に対する援助物資が依然として、シリアで止められている。
*ガザを訪問中のエーゲラン緊急援助調整官は本日、イスラエルのガザ襲撃が過度の武力行使にあたるとの旨を述べた。また、イスラエル/パレスチナの全ての当事者が人道法違反を犯していると強調した。
*汎米保健機関(PAHO)、ワシントンで開催。会期は2日間。鳥インフルエンザに関する国連システム調整官を務めるディビッド・ナバロ氏はメッセージを送り、今はまだ感染例が報告されていないが、米大陸についてもこの疾病への備えが必要であるとの旨を述べた。
2006年7月24日
- *アナン事務総長、ローマに向けて出発
*安保理議長声明、武力紛争下の子ども保護訴え
*レバノン:国連人道アピール、1億4900万ドル求める
*ダルフール:5人に1人に援助物資が届かず
*「開発と地理学ー内陸開発途上国のケース」、発表 - *アナン事務総長、ローマに向けて出発。明日から同地で開かれる、レバノン危機の解決を図るための国際会議に参加する。アナン氏は出発前、国連本部で記者団に対し、会議において、具体的な戦略を練ることができるよう期待を表明した。
*安保理は公開会合で議長声明を発し、武力紛争地域の子どもたちを保護するため、一層の努力を払うよう求めた。
*国連は今後3ヶ月にわたって、レバノンの危機の影響を受ける80万人に対して、食糧や健康衛生などの援助をすべく、1億4900万ドルの資金を求める人道アピールを発した。
*UNMISが本日発表したところによると、スーダン・ダルフールにおいて、引き続く暴力と劣悪な治安状況により、援助を必要とする人々のなかで、少なくとも5人に1人に国連の援助物資を得ることができない状態が継続している。
*「開発と地理学 ー 内陸開発途上国のケース」と題する国連研究報告、発表。輸送の分野において、中継国との地域協力の醸成が内陸開発途上国の経済発展にとって重要であるとの旨を述べる。
2006年7月22日
- *エーゲラン緊急援助調整官、レバノンへ
*事務総長、CNN「ラリー・キング・ライブ」に出演
*中東:複数の人権特別報告者、共同声明を発表
*ナンビアール特使、安保理公開会合で視察報告
*コンゴ:事務総長、自由かつ公正な選挙プロセス訴え - *レバノンにおける死傷者数が増えるなか、エーゲラン緊急援助調整官が同国に向けて、出発した。政府高官、UNIFILやOCHAの代表らと交えた会合をもち、窮状下にある住民たちに対する物資搬送のため、「人道回廊」の設置を促進する。
*金曜日夜、アナン事務総長はニューヨークでライス米国務長官と会談した後、CNNの「ラリー・キング・ライブ」に出演し、中東の危機への対応において、国連と米国が長期的な目的を共有しているとの旨を述べた。
*中東において暴力が激化するなか、避難民の人権に関する事務総長代表やその他の人権特別報告者、あわせて6人は共同声明を発し、敵対行為の即時停止を呼びかけ、当事者に対し、市民保護の義務を尊重するよう促した。
*中東現地視察から戻ったナンビアール特使は本日、安保理公開会合でブリーフィングし、レバノンとイスラエル双方の指導者との会談において、地域の包括的停戦には深刻な障害があることがわかったとし、安保理に対し、市民の犠牲者を減らし、政治解決の枠組みを早急につくるために、団結するよう求めた。(7/21)
*コンゴ民主共和国の選挙に向けた準備における政治的抑圧が伝えられることについて、アナン事務総長は憂慮を示し、同国のすべての人々、特に候補者に対し、選挙プロセスが自由、公正、かつ透明であることを確実にするよう促した。(7/21)
2006年7月20日
- *レバノン:事務総長、安保理ブリーフィング
*レバノン:国連諸機関、物資搬送ルート安全求める
*ネパール:国連調査団、和平プロセス支援案協議へ
*レバノンとイスラエル境界線沿いで銃撃戦
*国連職員の訴え扱うメカニズムの改善案 - *アナン事務総長は安保理でブリーフィングし、レバノンとイスラエル北部の流血状況に早急に終止符を打つよう求めるとともに、永続的な解決のための政治的枠組みの諸提案を行った。
*レバノンの危機が悪化し、食糧入手などが困難になるなか、国連人道援助諸機関は同国への物資搬送ルートの安全確保をさらに強く求めて、アピールを発している。
*Staffan De Mistura前事務総長副特別代表が率いる、国連のハイレベル調査団は来週、ネパールを訪れ、関係当事者と会談し、和平プロセスへの国連支援案について話し合う。
*国連レバノン暫定軍(UNIFIL)の最新報告によると、過去24時間、レバノンとイスラエルの境界線沿いで激しい銃撃戦が継続している。
*国連職員によるクレーム対処や不正問題を扱うメカニズム改善のための専門家パネルは本日、総会に対し、報告書を提出し、諸勧告を行った。
2006年7月19日
- *レバノン:副事務総長、永続的解決訴える
*コートジボワール:安保理、議長声明
*レバノン・イスラエル暴力:ユニセフ/WHO、憂慮
*安保理、東ティモール情勢について協議
*イラク暴力:カジ特別代表、暴力連鎖停止訴え - *明日、レバノン訪問を終えた国連特使たち、ならびにアナン事務総長がニューヨークに戻る。本日、マーロック・ブラウン副事務総長は国連本部で記者団に対し、レバノン危機に対する永続的な解決が必要であり、無辜の市民を救うことが最大の優先事項であるとの旨を述べた。
*安保理は議長声明を発し、コートジボワールの和平プロセスを進める地域指導者たちのコミットメントを支持し、その努力を阻害する者に対して制裁を科す用意が十分に整っているとの旨を述べた。
*レバノンとイスラエルでの暴力激化によって、子どもを含む市民に死傷者が相次いで、また衛生面でのリスクが生じていることについて、ユニセフとWHOは共同声明を発し、深刻な憂慮を表明した。
*安保理、東ティモール情勢を協議。イアン・マーティン事務総長特使はこのたび同国を訪れて調査した内容を報告し、国際社会に対し、長期にわたる持続的な取り組みの必要を訴えた。
*イラクで暴力が激化するなか、カジ事務総長特別代表は声明を発して、同国政府の治安権限および法の支配が弱まる恐れがあることから、すべての人々に対し、暴力の連鎖を止めるよう訴えた。
2006年7月18日
- *安定化部隊、レバノンに全土掌握の猶予与える--アナン
*ダルフール:暴力に後戻り、事務総長、AU部隊支援訴え
*ラーセン特使、イスラエル外相と建設的会談
*東ティモール:フラッシュ・アピール資金、ほぼ満額に
*人権特別報告者、タイ政府に人権侵害条項撤廃求める - *アナン事務総長はブリュッセルで記者団に対し、レバノンに派遣する安定化部隊の兵力が現在2000人規模のUNIFILを上回り、政府が全土を掌握するのに要する時間を与えるだろうとの見通しを示した。
*スーダン・ダルフールが暴力の横行する状況に戻っていることについて、アナン事務総長は遺憾の意を示し、敵対行動の停止を求めるとともに、ドナー諸国に対し、同地域に展開するAU部隊を支援するよう促した。
*ナンビアール事務総長特別顧問が率いて中東地域を訪れている国連チームの1人であるラーセン特使はエルサレムでのイスラエル外相との会談後、声明を発し、会談が実り多い内容であったとの旨を述べた。
*東ティモールにおいて、Reske-Nielsen人道援助調整官は15万5000人の避難民を救援するためのフラッシュ・アピールについて、1960万ドルの必要資金がほぼ満額集まったとの旨を述べた。
*恣意的処刑に関する特別報告者、フィリップ・アルストン氏はこのたび声明を発し、タイ政府が非常事態宣言の延長にあたり、人権侵害にあたるような条項を撤廃するよう求めた。
2006年7月17日
- *中東:安保理、安定化部隊討議すべき、と事務総長
*中東:安保理、危機への永続的解決を活発に模索
*中東:ナンビアール特別顧問、レバノン政府高官と会談
*ジャバで地震発生、国連援助機関、犠牲者救出に
*コンゴ:ルワンダ人/ウガンダ人戦闘員、選挙に脅威及ぼさず - *アナン事務総長はサンクトペテルブルクで、ブレア英首相と記者会見した際、安保理が中東への安定化部隊派遣の可能性を討議すべきであるとの旨を述べた。
*安保理は非公式協議を開き、レバノン情勢について話し合った。協議後、安保理議長は報道陣に対し、理事会メンバーが危機事態への永続的解決を活発に模索しているとの旨を述べた。
*中東情勢の危機緩和のため3人チームを率いて地域を訪れたナンビアール事務総長特別政治顧問はベイルートで政府高官と会談した後、記者団に発言し、最初の段階において、前向きな努力をいくつか行ったとしたが、依然として、多くの仕事が残っているとの旨を述べた。
*ジャバで地震が発生し、37人が死亡し、60人が行方不明となった。国連援助諸機関は、インドネシア政府とNGOに加わり、犠牲者の救出にあたっている。
*コンゴ民主共和国に残る8000人のルワンダ人/ウガンダ人戦闘員の一部は一般市民に対する脅威ではあるが、7月30日に予定された国内選挙の成功を深刻に脅かすようなものではない。MONUCの動員解除/帰還プログラム部のPeter Swarbrick部長が述べた。
2006年7月13日
- *アナン事務総長、中東に特別政治顧問らを派遣
*イスラエル兵拉致:安保理で米国が拒否権
*ソマリア:安保理、暫定政府への支援表明
*米国、ジュネーブ条約遵守へ。事務総長、歓迎の意
*リベリア:安保理決議、UNMIL警官増員、軍人削減 - *イスラエル、パレスチナ、レバノン間の暴力激化に起因する危機事態について、アナン事務総長はナンビアール特別政治顧問の率いる国連チーム(3人構成)を広範な交渉のため、中東地域に派遣した。
*安保理において、ガザ地区でパレスチナ武装勢力が拉致したイスラエル兵の解放およびイスラエルによる軍事行動の停止を求める安保理決議案が投票に付されが、米国が拒否権を行使し、採択されなかった。デンマーク、ペルー、スロバキア、英国は棄権した。
*安保理は議長声明を発し、ソマリア暫定政府に対し、国際的に認知されたものであるとして支援を表明するとともに、土曜日の「イスラム法廷」との和平交渉を前に、全当事者に対し、対話の重要性を強調した。
*米国政府がこのたび、アルカイダやタリバンに対する措置を講じる際にジュネーブ条約、特にその第3条を遵守するとの決定を下したことについて、アナン事務総長は歓迎の意を表明した。
*安保理は決議1694を全会一致で採択し、国連リベリア・ミッション(UNMIL)の軍事要員を削減する一方、警察官を増員した。
2006年7月12日
- *レバノンでヒズボラ民兵拉致、事務総長が非難
*インドの列車爆破事件、安保理が非難声明
*ダルフール:ゲーノ事務次長、安保理ブリーフ
*リベリアの国際法遵守支援:ワークショップ
*経済社会理事会、ジュネーブで開催中 - *レバノンでヒズボラ民兵がイスラエル兵2人を拉致した事件について、アナン事務総長は声明を発し、兵士2人の即時解放を求め、またレバノン首相や米国務長官らと電話会談し、問題解決について話し合った。
*安保理は議長声明を発し、インドのムンバイで起こった列車爆破事件を最も強い調子で非難し、すべての国に対し、犯人逮捕のために、インド政府と協力するよう求めた。
*ゲーノ平和維持活動担当事務次長は安保理で、スーダン・ダルフールに関する情勢報告を行った。ダルフールにおける平和維持活動の展開について、スーダン政府と国際社会の認識の違いを解消すべく、同政府への働きかけが一層必要であるとの旨を述べた。
*リベリアの首都モンロビアにおいて、リベリアによる国際法の遵守支援に関して、5日間にわたるワークショップが今週月曜日、スタートした。
*オカンポ経済社会問題担当事務次長はジュネーブで開催された経済社会理事会で演説し、国連改革の成果として、国連諸機関の協力関係が改善しているとの旨を述べた。
2006年7月11日
- *インドで列車爆破事件:事務総長、非難声明
*ソマリア:フォール事務総長特別代表、記者会見
*ドイツで国連の新施設、オープン
*人権特別報告者、オランダ女性に対する暴力を調査
*エーゲラン人道援助調整官、国連本部で記者会見 - *インドのムンバイで列車爆破事件が発生し、多数の死傷者がでたことについて、アナン事務総長は声明を発し、非難するとともに、同国の政府および人々に対して、哀悼の意を表明した。
*ソマリアの首都モガディシュを制圧下に置くイスラム勢力の強硬派が深刻な事態を引き起こしているにもかかわらず、それら勢力とソマリア暫定政府間の対話が情勢の正常化の可能性を示唆している。昨日、フォール事務総長特別代表が安保理ブリーフィングの後、国連本部で記者会見して、述べた。
*ドイツにおいて、複数の国連事務所が入った新しい建物がオープン。アナン事務総長は記念式典で演説し、同国の国連支援を賞賛した。
*オランダを訪れて、女性に対する暴力の状況を調査した人権特別報告者は本日、同国のジェンダー平等に対する取り組みを求めるとともに、移民や難民の女性に対しては特別な関心を払う必要を指摘した。
*エーゲラン人道援助調整官は国連本部で記者会見し、ソマリアの市民に緊急人道援助を届けるうえでの困難な状況を指摘し、人道活動家のアクセス拡大とその保護、困窮する人々への支援の拡大を求めた。
2006年7月10日
- *東ティモール新首相任命:事務総長、連帯求める
*小型武器再検討会議、閉幕
*G8サミット:事務総長、エネルギーへの焦点求める
*モロッコで移民と開発に関する欧州/アフリカ閣僚会議
*国連経済社会局、世界経済報告を発表 - *東ティモールにおいて、新しい首相が任命されたことについて、アナン事務総長は声明を発し、同国のすべての当事者に対して、連帯を求めた。また、イアン・マーティン特使は2週間の同国訪問を終えるにあたり、記者会見し、国連および国際社会の支援が今後長年にわたり必要となる旨を述べた。
*小型武器再検討会議が金曜日、閉幕した。アナン事務総長は、各国の意見が対立して、成果文書が採択できなかったことに失望の念を示した。
*来週ロシアで開催されるG8サミットを前に、アナン事務総長はサミット参加国に対し、エネルギー安全保障とエネルギー消費の環境への影響について焦点をあてて取り組むよう訴えた。
*モロッコの首都ラバトで、移民と開発に関する欧州/アフリカ閣僚会議が開催。グテレス難民高等弁務官は、移民や難民がともに必要書類なく、密輸業者の助けを借りて移動する状況において、難民の権利を保護するよう訴えた。
*国連経済社会局は世界経済報告を発表し、開発途上国は2006年、最貧国50カ国を含め、過去2年にわたる6%の記録的な経済成長を続ける軌道に乗っているが、一次産品や金利の脆弱性にさらされているとの旨を述べた。
2006年7月7日
- *コンゴ:MONUCネパール兵、解放(7/8)
*事務総長、ガザ住民の窮状緩和措置訴え(7/8)
*イスラエル/パレスチナ:事務総長、当事者の自制訴え
*中央ア:安保理、対話による紛争解決を促す
*キプロス:両系住民指導者、直接会談へ - *コンゴ民主共和国において、民兵組織FNIに拉致されていたMONUCのネパール人兵士5人が解放された。アナン事務総長は即時に声明を発し、歓迎の意を表明した。(7/8)
*アナン事務総長はガザ地区住民の窮状に憂慮を示し、その状況の緩和のため緊急行動をとるよう訴えるとともに、またイスラエルに対して、国連援助諸機関への規制を解除するよう求めた。(7/8)
*イスラエルとパレスチナ間の暴力が拡大し続けている事態について、アナン事務総長は双方の当事者に対し、地域の住民たちのためにあらためて自制を求めた。
*安保理議長は報道声明を発し、中央アフリカ共和国の当局およびすべての当事者に対し、対話を通じた紛争解決をはかるよう促した。また、スーダン・ダルフールで引き続く暴力の影響と、チャドとスーダンの関係悪化に憂慮を表明した。
*キプロスのギリシャ、トルコ両系住民の指導者が明日、ガンバリ政治問題担当事務次長の同席の下、直接会談し、紛争解決の方法について話し合う。ガンバリ氏はニューヨークに戻ったあと、和平交渉の再開のための諸策をアナン事務総長に勧告する予定。
2006年7月6日
- *コンゴ:安保理公開会合ブリーフィング
*人権理事会、パレスチナ占領地に特別報告者派遣へ
*ブラウン副事務総長、イラク訪問
*カメルーン・ナイジェリア合同委、ナイジェリアで開催
*ガンバリ事務次長、キプロスを訪問 - *安保理調査団を率いてのコンゴ民主共和国訪問を終え、ニューヨークに戻ったフランス大使は本日、安保理公開会合でブリーフィングし、政治情勢の悪化にもかかわらず、今月の終わりに予定された選挙に向け、条件は整っているとの旨を述べた。
*イスラエルのパレスチナ占領地域に対する軍事侵攻について、人権理事会(特別会期)は決議を賛成29、反対11、棄権5で採択し、深刻な憂慮を表明して、現地に特別報告者を緊急派遣することを決定した。
*マーロック・ブラウン副事務総長は昨日、イラク政府の招きで同国を訪問。本日、首都バグダッドにおいて、タリバニ大統領やマリキ首相らと会談した。
*カメルーン・ナイジェリア合同委員会がナイジェリアの首都アブジャで開催。バカシ半島をめぐる対立解消のための合意の実施に向けた準備を行う。
*ガンバリ政治問題担当事務次長はキプロスを訪れ、ギリシャ系、トルコ系住民の双方の指導者と個別に会談し、対立解消のための交渉再開の可能性を探った。
2006年7月5日
- *DPRKミサイル発射:安保理、非公式協議
*人権理事会、イスラエルの占領地攻撃を討議
*コートジボワール:事務総長、ミニ・サミット
*東ティモール:事務総長特使、政党代表者と会談
*完全雇用:経済社会理事会、閣僚宣言を採択 - *安保理は非公式協議を開催し、朝鮮民主主義人民共和国によるミサイル発射問題について話し合った。協議後、安保理議長は理事国を代表して報道声明を発し、憂慮を表明し、緊急の対応の必要に合意した旨を表明した。
*人権理事会の特別会期において、パレスチナ占領地域に対するイスラエルの軍事活動について討議がなされた。多くの国々がイスラエルの軍事攻撃を国際人道/人権法に反するとして非難した。
*コートジボワールにおいて、アナン事務総長は同国の和平プロセスを進展させるべく、ミニ・サミットを招請し、地域の指導者たちと話し合った。
*東ティモールのUNOTIL本部において、マーティン事務総長特使と長谷川事務総長特別代表は現在の危機を打開すべく、すべての政党指導者と会談した。
*経済社会理事会は本日、閣僚宣言を採択し、完全雇用および生産的雇用、ディーセント・ワークがすべての国の持続可能な開発に不可欠であるとの認識を示した。
2006年7月4日
- *アナン事務総長、リベリアを訪問
*パレスチナ占領地域情勢:人権理事会、初の特別会期
*UNRWA、イスラエル軍のガザ封鎖緩和を歓迎 - *アナン事務総長はリベリアを訪れて、国会議員たちを前に演説し、同国が紛争から平和への移行を見事に成し遂げたことについて賞賛の念を表明する一方、依然として、多くの課題が残っている現状を指摘した。
*人権理事会は明日、パレスチナ占領地域情勢に焦点を当て、初の特別会期を開催する。総会による設置決議の下、人権理事会は3分の1のメンバー国の賛成によって、特別会期の開催が可能である。
*イスラエル軍がこのたびガザ完全封鎖措置を緩和したことについて、UNRWAは歓迎の意を表明する一方、人道物資が窮状下の人々に届かず、また衛生条件が整っていないなど、人道状況が依然として深刻であると指摘した。
2006年7月3日
- *アナン事務総長、シエラレオネ戦争犯罪特別法廷訪問
*ダルフール:プロンク特別代表、AU部隊派遣延長を歓迎
*経済社会理事会の年次会期、ジュネーブでスタート
*ミレニアム開発目標に関する進捗状況報告2006、発表
*中央アフリカ共和国情勢に関する事務総長報告、発表 - *アナン事務総長はシエラレオネを訪れ、国連職員や平和維持要員の労をねぎらったほか、同国のカバー大統領と会談し、国連の活動継続への決意と、選挙支援の準備を整えている旨を述べた。また同国の戦争犯罪特別法廷も訪問し、幹部職員からの状況報告を聴取した。
*AUがこのたび、スーダン・ダルフール部隊の派遣延長を決めたことについて、プロンク事務総長特別代表は歓迎の意を表明するとともに、民兵による国内避難民に対する攻撃が和平合意の実施に影響を及ぼしているとの旨を述べた。
*経済社会理事会の年次会期、ジュネーブでスタート、マーロック・ブラウン副事務総長は冒頭演説し、経社理がミレニアム開発目標の達成に焦点を絞るよう求めた。
*「ミレニアム開発目標に関する進捗状況報告2006」、発表。報告によれば、きれいな水へのアクセスと学校教育の分野において進展がみられたが、絶対的貧困の半減など、その他の目標については履行が遅れている。
*中央アフリカ共和国情勢に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は、同国の安定を脅かす事態として、北部における新たな反政府勢力の動きや隣国チャドの情勢、スーダンとの関係の緊張などを指摘した。
2006年7月1日
- *FIFAワールドカップ、UNEPの環境プロジェクトが勝者(7/2)
*経済社会理事会、ジュネーブで年次会期をスタート(7/2)
*バグダッドで爆弾テロ発生:カジ特別代表、非難声明
*総会決議、2006-2007年通常予算の支出制限を解除
*アナン事務総長、イラン大統領と会談 - *FIFAワールドカップにおいて、UNEP支援のグリーン・ゴール・プロジェクトが成功をおさめている。ワールドカップの期間中、観戦者たちに対し、環境に対する意識を啓発し、公共交通機関の利用などを通じて、温暖化ガス削減に貢献するよう奨励した。(7/2)
*経済社会理事会、ジュネーブで年次会期をスタート。世界の労働者の半分以上が極度の貧困を抜け出すのに十分な収入を得ることができない状態に鑑みて、生産的雇用とディーセントワークを創出するのに必要な措置を検討する。(7/2)
*イラクの首都バグダッドで、本日、爆弾テロが発生し、また国会議員が拉致されたことについて、カジ事務総長特別代表は声明を発し、これらを憎むべき行為として非難した。
*総会は本日、決議を採択して、6月末までの半年間と限定されていた国連通常予算(2006-07年)の支出制限を正式に解除した。総会はまた別の決議を採択、世界各地に展開する平和維持活動の予算として、47億2000万ドルを承認した。
*アナン事務総長は本日、ガンビアで、イランのアフマディネジャド大統領と会談し、外交のこう着状態を回避する必要を強調した。
2006年6月29日
- *イスラエル/占領地域の情勢:アナン事務総長、憂慮
*東ティモール:長谷川代表、静穏回復努力拡大呼びかけ
*ダルフール:安保理調査団戻り、安保理報告
*イラクでロシア外交官殺害:安保理議長、非難声明
*人権理事会、強制失踪者保護条約、先住民権利宣言を採択 - *イスラエルおよびパレスチナ占領地域における情勢について、アナン事務総長は憂慮を表明し、双方の当事者に対し、緊張を緩和する措置を講じるよう求めた。
*騒乱状態の東ティモールの首都ディリにおいて、数千人が街頭デモを行うなか、長谷川祐弘事務総長特別代表は静穏を回復する努力を拡大するとともに、当事者に対し、自制を呼びかけた。
*スーダン・ダルフール訪問調査を終え国連本部に戻ったパリー英国大使は安保理で報告し、国連部隊の同地域への派遣の必要を訴えるとともに、派遣の際には同国の政府と人々とのパートナーシップが重要である旨を述べた。
*イラクにおけるロシア外交官の拉致・殺害事件について、安保理は議長声明を発して、遺族に哀悼の意を表するとともに、この憎むべき行為を最も強い調子で非難した。
*人権理事会は本日、強制失踪者の保護に関する国際条約(International Convention for the Protection of All Persons from Enforced Disappearances)を採択した。また11年間にわたって討論してきた、先住民権利宣言(UN Declaration on the Rights of Indigenous Peoples)を賛成30、反対2、棄権12、欠席3で採択した。
2006年6月28日
- *ガザ暴力激化:事務総長、当事者に自制を求める
*総会第5委、通常予算の支出制限を解除
*総会、モンテネグロの国連加盟を承認
*安保理、武力紛争における市民保護に関する公開討論
*東ティモール:事務総長、静穏と連帯を呼びかけ - *ガザにおける暴力激化の事態について、アナン事務総長はニューヨーク国連本部で記者会見し、当事者の最大限の自制を訴えるとともに、パレスチナ人民兵によるイスラエル兵の解放が解決に向けた最初の一歩になるとの旨を述べた。
*総会第5委員会は決議を採択し、6月末までの半年間と限定されていた国連通常予算(2006-07年の2年分)の支出制限を解除、7月以降の支出を認めた。米国、日本、オーストラリアはいまだ十分な国連改革が行われていないことを理由として、このコンセンサス決議採択への参加をみあわせた。
*総会は決議を採択し、モンテネグロの国連加盟を承認した。アナン事務総長は歓迎の意を表明し、国旗掲揚式典で演説し、同国が政治目的の達成の最も効果的な方法が民主主義の価値と法の支配の尊重であることを示したとの旨を述べた。
*安保理は公開会合を開催し、武力紛争における市民保護に関する公開討論。エーゲラン事務次長がブリーフィングし、いまだ女性や子どもたちが紛争の犠牲となっている状況を説明し、国際社会に対し、より包括的な行動を求めた。
*アナン事務総長は声明を発し、騒乱状態の続く東ティモールの人々に対し、静穏と連帯を呼びかけるとともに、同国に対する国連の継続的支援の決意を示した。
2006年6月26日
- *小火器再検討会議、開幕。会期は7月7日まで
*マーティン事務総長特使、東ティモール入り
*イラクでロシア外交官殺害、事務総長が非難声明
*イラク:カジ代表、マリキ首相の国民和解努力支援
*スーダンで前向きな動き:国連移動制限解除など - *小火器再検討会議、開幕。会期は7月7日まで。アナン事務総長は冒頭演説し、2001年の行動計画採択以降、小火器の不正取引において、大きな歩みがみられたが、まだ重要な課題が残っているとの旨を訴えた。
*イアン・マーティン事務総長特使は本日、東ティモールのディリに到着した。今後2週間にわたり、騒乱状態の打開に向けて、国連のプレゼンス拡大のためのニーズを調査する。
*今月イラクで拉致されたロシア外交官が殺害されたことについて、アナン事務総長は衝撃を表明するとともに、この残忍な行為を強く非難し、同国当局に対し、犯人逮捕に全力を挙げるよう求めた。
*カジ事務総長特別代表は声明を発し、イラクで暴力が続き、多くの生命が失われるなか、国連として、イラクのマリキ首相による国民和解努力を支援していく決意を表明した。
*今週末、スーダンにおいて、国連活動に対する移動制限が解除されたり、国連幹部の出席の下、ダルフール合同委員会の初会合が開かれたりするなど、前向きな動きが見られた。
2006年6月23日
- *平和構築委員会、初会合を開催
*ミサイル試射:DPRK、国際社会を傾聴すべき
*コンゴ:事務総長報告、発表
*ゲーノ事務次長、スーダンで記者会見
*事務総長、ソーン教授の死去に哀悼の意 - *平和構築委員会がニューヨーク国連本部で初会合を開催した。アナン事務総長は冒頭、演説し、援助救済から開発までの空白を埋めるうえで、国連が歴史的な歩みを進めた、との旨を述べた。
*アナン事務総長は本日、記者団からの質問に応じ、朝鮮民主主義人民共和国がミサイル試射に関して、国際社会の要求に耳を傾けるべきであるとの旨を述べた。
*コンゴ民主共和国に関する事務総長報告、発表。約1ヶ月後に迫った同国選挙に関連し、アナン事務総長は脅しや腐敗などが伝えられることに憂慮を表明し、選挙プロセスの透明性を求めた。
*ゲーノ平和維持活動担当事務次長は木曜日、事実調査に訪れたスーダンで記者会見し、ダルフールの避難民たちが国連部隊の展開を求めているとの旨を述べた。
*アナン事務総長は、6月7日に死去したルイス・ソーン氏に哀悼の意を表明した。ハーバード大、ジョージア大で教鞭をとった同氏は1945年のサンフランシスコ会議に米国代表団のメンバーとして加わり、また1974年から1982年まで海洋法条約の草案作成会議にも関与した。
2006年6月22日
- *アナン事務総長、イラン外相と会談
*ソマリア暫定政府とイスラム法廷、和平合意
*ダルフール:国連部隊、スーダン受け入れに期待
*安保理公開会合、国際法の強化を討論
*安保理、モンテネグロの国連加盟を勧告 - *アナン事務総長は本日、ジュネーブ国連事務所でイランのモタキ外相と会談した。外相は事務総長に対し、核問題に関する交渉のテーブルに前提条件なしで着く用意があるとの旨を述べた。
*ソマリア暫定政府とイスラム法廷連合がこのたび和平協定に合意した。アナン事務総長はこれについて、前向きな動きであるとして、歓迎の意を表明した。
*アナン事務総長はジュネーブでの記者会見で、スーダンのバシル大統領がダルフールへの国連部隊の派遣を拒否したことに触れ、交渉は継続していることを指摘し、最終的に、同国当局を説得できることに期待感を示した。
*安保理は公開会合を開催し、国際法の強化について討論した。法務担当事務次長は演説し、紛争終結のために司法が犠牲になってはならないとの旨を述べた。
*安保理は決議1691を全会一致で採択し、総会に対して、モンテネグロの国連加盟を勧告した。来週の水曜日には、総会が加盟決議を採択する予定。同国が加盟した場合、加盟国数は合計で192となる。
2006年6月21日
- *アナン事務総長、ジュネーブ軍縮会議で演説
*中東:ガンバリ事務次長、安保理で月例報告
*イラク:フセイン元大統領弁護士、拉致殺害
*ガザ:子どもがイスラエル襲撃の巻き添えで死亡
*小火器見直し会議、6月26日-7月7日開催へ - *アナン事務総長はジュネーブ軍縮会議で演説し、9年間に及ぶこう着状態や、昨年の2度にわたるNPT交渉の失敗を指摘し、行動をとるよう訴えた。
*ガンバリ政治担当事務次長は安保理公開会合で中東情勢に関する月例報告を行い、最近の治安状況の悪化を詳述し、自制と人道法の尊重、交渉への回帰を求めた。
*イラクのフセイン元大統領弁護団のひとりが拉致、殺害された。昨年にも弁護団の2人が殺害されている。カジ事務総長特別代表は声明を発し、殺害や脅しによって法の支配と民主主義を損ねられるとの旨を述べ、非難した。
*ガザにおいて、3人の子どもを含む市民がイスラエルによる襲撃の巻き添えとなって死亡した。アナン事務総長は声明を発し、深い遺憾の意を表明した。
*小火器見直し会議が6月26日-7月7日、ニューヨーク国連本部で開催される。会議議長を務めるカリワサム・スリランカ大使は国連本部で記者会見し、小火器の不正取引の防止のため一層の行動が必要であるとの旨を述べた。
2006年6月20日
- *テーラー元リベリア大統領、ハーグへ移送
*ブルンジ:事務総長、暫定和平合意を歓迎
*コソボ:特別代表、安保理でブリーフィング
*DPRK:アナン事務総長、ミサイル試射に憂慮
*コンゴ:武力紛争/子ども事務総長報告、発表 - *テーラー元リベリア大統領が本日、オランダのハーグに移送された。元大統領は今後、同国においてシエラレオネ特別法廷による裁判を受ける。アナン事務総長は声明を発して、この移送に歓迎の意を表明し、すべての国が特別法廷に協力するよう求めた。
*ブルンジ政府と反政府勢力が暫定和平合意に署名したことについて、アナン事務総長は歓迎の意を表明し、13年に及ぶ紛争の終結に向けた重要な一歩であるとの旨を述べた。
*ジェッセン=ピーターセン事務総長特別代表は安保理において、コソボ情勢を報告し、コソボの最終的地位の問題の早期解決を求めた。同特別代表は今月終わりに退任の予定。
*朝鮮民主主義人民共和国による長距離弾道ミサイル試射の可能性が伝えられることについて、アナン事務総長は憂慮を表明した。パリで記者団からの質問に応じ述べた。
*コンゴ民主共和国における武力紛争と子どもに関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は子ども虐待が罰せられず継続していることを指摘し、子ども保護のための諸措置を強化するよう訴えた。
2006年6月19日
- *人権理事会、初会期をスタート
*フォール特別代表、安保理ブリーフィング
*スーダン・ダルフール:人道援助アクセス悪化
*国連欧州青年リーダーシップサミット、ウィーンで
*LDC行動計画実施に関する事務総長報告、発表 - *人権理事会、初会期を開始。理事会は47のメンバーによって構成されるが、この日は、100を超える国々が参加した。アナン事務総長は冒頭演説し、人権委にかつて浸透していた対立や不信に終止符を打つよう訴えた。
*このたびソマリアから戻ったフォール事務総長特別代表は安保理において、現地情勢を報告した後、記者会見し、モガディシュを制圧下に置いたイスラム法廷連合と暫定政府の指導者による対話の必要を訴えた。
*スーダン・ダルフールにおいて、同国政府と最大の反政府勢力が先月和平協定に合意したにもかかわらず、この数ヶ月の間に、200万人を超える避難民への人道援助アクセスが悪化した。マヌエル・アランダ・ダシルバ事務総長副特別代表が同国の首都ハルツームで記者団に語った。
*国連欧州青年リーダーシップサミット、ウィーンで開催。会期は3日間。アナン事務総長はメッセージを送り、若者たちが各国政府に対し、ミレニアム開発目標達成の約束を想起させるよう働きかけを行うことを求めた。
*LDC行動計画実施に関する事務総長年次報告、発表。報告において、アナン事務総長は2002年以降、開発援助資金が増大し、最貧諸国において、健康衛生と教育水準が向上し、ジェンダー平等が加速したが、全体的に貧困率の改善はみられない、と述べた。
2006年6月17日
- *ダルフール:デンマーク、国連部隊展開を支持(6/18)
*イラク:カジ特別代表、最近の一連の暴力事件を非難
*中東外交カルテット、EUのパレスチナ直接援助を詳述
*CICA、カザフスタンで開催
*安保理決議、テーラー元大統領のハーグへの移送承認 - *アナン事務総長はデンマークを訪問し、ラスムッセン首相と会談した。会談後、首相は同国がダルフールにおける国連部隊の展開を支持する旨を述べた。(6/18)
*イラクのバスラでのイスラム教指導者殺害やバグダッドのモスク襲撃など、最近の一連の暴力事件について、カジ事務総長特別代表は声明を発し、強く非難した。
*国連、米国、EU、ロシア連邦から成る中東外交カルテットは声明を発し、EUによるパレスチナへの直接援助提案について詳述し、他のドナーによる参加に期待を表明した。
*アジア交流信頼醸成会議(CICA)、カザフスタンで開催。アナン事務総長はメッセージを送り、地域の多様な国々が参加するCICAが主要な地球的諸課題への対応を進める上で大きな役割を担っているとの旨を述べた。
*安保理は決議1688を全会一致で採択し、安全と便宜上の理由から、リベリアのテーラー元大統領をシエラレオネからハーグに移送して、シエラレオネ特別法廷の主宰の下で裁判にかける道を敷いた。
2006年6月15日
- *安保理、イラク新政府樹立を歓迎
*アナン事務総長、国連本部で記者会見
*事務総長、ソマリアの人々に団結を訴え
*ダルフール:安保理調査団長、ブリーフィング
*英国、テーラー・元リベリア大統領拘留場所提供へ - *安保理議長は理事国を代表し報道声明を発し、イラク新政府の樹立を歓迎するとともに、多国籍軍の継続や開発基金(DFI)の取決めなどに合意した。
*アナン事務総長は国連本部で記者会見し、国連改革に関する加盟国間の分裂が癒えて、恐れられた予算危機が回避され、改革と現行の活動の継続を可能となるだろうと楽観的な見通しを述べた。
*アナン事務総長は上記会見で記者からの質問に答え、ソマリアの主要当事者-イスラム法廷連合、暫定政府、一般の人々-に対して、団結し、法と秩序を回復するよう訴えた。
*スーダンのダルフールから戻った安保理調査団の団長を務めたパリー英国大使は本日、安保理にブリーフィングを行い、ダルフールへの国連部隊の展開について、スーダン政府との間の合意はまだ成立していないが、合意の可能性が高くなってきたとの旨を述べた。
*英国政府がこのたび、リベリアのテーラー元大統領がシエラレオネ特別法廷によって禁固刑を科された場合、拘留場所を提供すると決めた。アナン事務総長は上記記者会見での冒頭、これを歓迎する旨を述べた。
2006年6月14日
- *ハリリ首相暗殺事件:安保理ブリーフィング
*ダルフール:ICC検察官、安保理ブリーフィング
*リベリア情勢に関する事務総長、発表
*東ティモール:長谷川代表、殺害事件調査の必要訴え
*ILO、職場における暴力に関する報告を発表 - *ハリリ元レバノン首相の暗殺事件調査委員会のSerge Brammertz委員長は本日、安保理でブリーフィングし、調査がかなり進んでいるとの旨を報告した。
*国際刑事裁判所のオカンポ検察官は安保理でブリーフィングし、スーダン・ダルフールににおける戦争犯罪を裁くうえで、単一ではなく、複数の犯罪ケースを起訴することになるだろうとの見通しを示した。
*リベリア情勢に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は、今年1月に新しい大統領が選出されてから、避難民の扱いなどについて、たいへん勇気付けられる進展がみられると述べる一方で、治安情勢の脆弱性を指摘して警鐘を発した。
*東ティモールにおいて、長谷川祐弘事務総長特別代表はこのたび、4月から5月にかけての殺害事件を調査するために同国を訪れた国際検察官たちと会合をもった。その後、代表は記者会見し、即時に調査を開始する必要を訴えた。
*ILOはこのたび「職場における暴力(Violence at Work)」と題する報告を発表し、いじめや精神的に不安定な同僚からの脅し、セクハラ、殺人など、職場での暴力が世界的に増えていることを明らかにした。
2006年6月13日
- *東ティモール:安保理、公式会合を開催
*ギニア:事務総長、街頭デモに深い憂慮
*安保理調査団、コンゴ民主共和国訪問
*安保理、対リベリア武器禁輸を一部解除
*イスラエルのガザ攻撃:事務総長、衝撃と悲しみ - *安保理は本日、東ティモール情勢に関する公式会合を開催。会合において、マーティン事務総長特別代表は情勢報告し、同国における新たなる国連活動を求める諸勧告の概要を述べた。アナン事務総長も席上演説し、国際社会による持続的な関与の必要を訴えた。
*ギニアの街頭デモで約10人の学生が死亡したことについて、アナン事務総長は深い憂慮を表明し、同国当局に対し、自制を求めた。
*安保理調査団はこのたび、コンゴ民主共和国を訪問、カビラ大統領らと会談したあと、来る7月に実施予定の選挙に向けた準備状況に満足の意を表明するとともに、全候補者と支持者に対し、排外主義的なレトリックを慎むよう訴えた。
*安保理は決議1683を全会一致で採択し、リベリアで新たに訓練された治安部隊がより大きな責任を担う必要を認識し、同国に対する武器禁輸を一部解除し、政府要員や警官、治安部隊による武器使用を可能にした。
*アナン事務総長は本日、国連本部で記者団に対し、イスラエルによるガザへのミサイル攻撃について、衝撃と悲しみを表明した。
2006年6月12日
- *ナイジェリア/カメルーン、国境紛争解決合意
*安保理調査団、コンゴ民主共和国訪問
*東ティモール:国連、人道援助資金拠出アピール
*献血確保の進捗状況、緩慢とWHO
*事務総長、フィナンシャル・タイムズ紙に寄稿 - *ナイジェリアとカメルーンの両大統領は本日、バカシ半島をめぐる国境紛争の解決を図る合意に署名した。ICJによる2002年の決定以降、アナン事務総長は問題解決のため集中的な仲介努力を続けてきた。
*安保理調査団はこのたびコンゴ民主共和国を訪れて、カビラ大統領らと会談した。来る大統領/議会選挙の民主的な実施を確実にすることをめざす。
*国連は本日、国際社会に対し、今後3ヶ月にわたって東ティモールへの人道援助を提供することをめざし、約1890万ドルの資金拠出を求めるフラッシュ・アピールを発した。
*WHOは今週水曜日の「世界献血デー」に献血に関する調査報告を発表し、安全かつ無償で自発的な献血を完全確保する目標に向けて、世界の進捗状況は緩慢であり、ほとんどの開発途上国は有償あるいは家族からの献血に頼っているとの旨を述べた。
*アナン事務総長はフィナンシャル・タイムズ紙に寄稿文を寄せ、国連が「真実のとき」に直面しているとし、すべての加盟国に対し、国連改革に関するレトリックを抑えて、予算危機を防ぎ、根本的な変革に道を拓くために賢明な妥協をするよう訴えた。
2006年6月9日
- *ナイジェリア/カメルーン:事務総長、指導者と会談(6/11)
*ハリリ暗殺事件調査:事務総長、安保理に報告提出(6/10)
*安保理調査団、北ダルフールで関係者と会合
*イスラエルによる市民殺害:事務総長、調査促す
*東ティモール:長谷川特別代表、事務総長にブリーフィング - *アナン事務総長は現在、ナイジェリアとカメルーンの国境紛争の問題を打開すべく、両国の指導者と一連の会談を行っている。国連スポークスマンによれば、月曜日には両国間の合意が最終的なものになる見通し。(6/11)
*アナン事務総長はこのたび、レバノンのハリリ元首相暗殺事件に関する独立調査委員会のSerge Brammertz委員長から最新報告を受諾し、これを安保理に提出した。今月14日、この報告について、安保理は公開会合および非公式協議を予定している。(6/10)
*安保理によるスーダン・周辺国視察調査団は本日、北ダルフールの関係者と会合をもち、治安、人道、ジェンダー関連の暴力について話し合った。
*ガザにおいて、イスラエル軍が市民を殺害したと伝えられることについて、アナン事務総長は調査を促し、全ての関係者に対し、自制を呼びかけ、さらなる流血を回避するよう訴えた。
*長谷川祐弘事務総長特別代表はニューヨーク国連本部に戻り、アナン事務総長に対し、東ティモールの最新情勢を報告した。一方、国連諸機関は10万以上の避難民援助のため、国際社会に対し、74億ドルの資金拠出を求めた。
2006年6月8日
- *イラク:危険な男の存在なくなった、と事務総長、安堵
*イラク正式政府発足:カジ特別代表、歓迎
*ソマリア:安保理、武器禁輸遵守求める
*総会議長にバーレーン人の女性選出
*EUとイランとの核交渉を事務総長、歓迎 - *イラクにおいて、武力集団を率いるヨルダン人指導者ザルカウィが米軍に殺害された。アナン事務総長は声明を発し、イラクの人々を傷つけ続けた悪い危険な存在がなくなったことに安堵の念を表明した。
*イラクの新政府の全閣僚が揃い、正式に発足したことについて、カジ事務総長特別代表は歓迎の意を示すとともに、新政府に対する国連の支援の意向を繰り返し述べた。
*安保理議長は報道声明を発し、ソマリアにおける暴力の激化について深い憂慮を示し、すべての当事者に対し、武器禁輸への遵守と不安定化の回避を求めた。
*バーレーン王族法律顧問を務める女性、Haya Rashed Al-Khalifa氏が第61回総会議長に選出された。女性が総会議長になるのは3回目。女性が初めて総会議長となったのは1969年。第61回総会は9月21日に開幕する。
*アナン事務総長は国連本部で記者団に対し、イランの核開発をめぐりEUが主導する同国との交渉が比較的良いスタートを切り、前向きに動いているように見えることを嬉しく思うと述べた。
2006年6月7日
- *ミャンマー、人権擁護家を解放
*2つの国連ミッション、ダルフール訪問
*旧ユーゴ/ルワンダ国際刑事裁判所、安保理で報告
*アナン事務総長、副事務総長講演を支持
*東ティモール:事務総長特使、9日間の訪問を終了 - *ミャンマー政府がこのたび人権擁護活動家Su Su Nwayの解放を決めたことについて、アナン事務総長は歓迎の意を表明するとともに、同国当局に対し、この動きをさらに進め、アウン・サン・スーチー氏の自宅軟禁解除など、国民和解促進の措置を講じるよう訴えた。
*スーダン・ダルフールでのAU部隊強化や国連部隊への移行などを探るべく、現在、英国大使率いる安保理視察団と、ゲーノ平和維持活動担当事務次長率いる国連・AU合同チームが同地に入り、それぞれ関係者との会合を続けている。
*旧ユーゴおよびルワンダ国際刑事裁判所のそれぞれの検察官は本日、安保理で状況報告を行い、加盟国に対し、裁判所への支援を訴えた。
*ブラウン副事務総長が米国の国連に対する一層の関与を求めた講演について、国連スポークスマンは、アナン事務総長はこれを支持する立場であるとの旨を述べた。
*マーティン事務総長特使は本日、東ティモールへの9日間の訪問を終了するにあたって、現地で記者会見し、今、国連に大きな役割が期待されているとの旨を述べた。
2006年6月6日
- *「国際移民と開発」と題する報告書、発表
*安保理視察団、スーダン入り
*スーダン:UNHCR、ジャンジャウィードによる襲撃に憂慮
*ソマリア:特別代表、イスラム勢力に対し交渉求める
*副事務総長、米国に国連への一層の関与求める - *アナン事務総長は本日、総会に対し、「国際移民と開発」と題する90ページに及ぶ報告書を提出した。すべての国連加盟国の主導で、常設フォーラムを設置し、各国政府が国際移民と開発に関する政策について、意見を交換、討議するよう提案した。
*安保理の視察団はこのたびスーダンを訪問し、政府首脳や国連特使、NGO代表らと会談した。視察団には安保理15カ国が参加しており、そのほとんどが大使レベルである。
*スーダンからチャド東部へのジャンジャウィードの襲撃が継続していることについて、UNHCRは憂慮を表明し、両国の当局に対し、国境地帯の治安を強化するよう訴えた。
*フォール事務総長特別代表は声明を発し、ソマリアの首都モガディシュを制圧下に置いたと伝えられるイスラム勢力に対し、すべての当事者との交渉に入るよう求めた。
*ブラウン副事務総長は「Power and Superpower」と題する講演を行い、多様な諸問題の解決には一国であたることはできないとし、米国に対し、国連への一層の関与を求めた。
2006年6月5日
- *ソマリア:事務総長、対立解消訴え
*東ティモール:特別代表、西部グレノへ
*ゲーノ事務次長、国連/AUチーム率いてダルフールへ
*女性警察官とソーシャルワーカー、ジャワ島入り
*ワールドカップと国連、普遍性で共通、と事務総長 - *ソマリアの首都モガディシュおよび周辺で継続する武力衝突について、アナン事務総長は憂慮を示し、当事者に対し、戦闘停止と交渉を通じた対立解消を促した。
*東ティモールにおいて、長谷川祐弘・事務総長特別代表は本日、ホルタ外相とともに、空路、西部地域のグレノへ向かった。アルカティリ首相の解任を求める武装勢力指導者と会談し、紛争終結を訴える。
*ゲーノ平和維持活動担当事務次長は今週、国連とAUの合同チームを率いて、スーダン・ダルフールに向かう。AU部隊の強化と国連部隊への移行準備をめざし、現地で広範な協議を行う。
*地震に襲われ、6000人以上が死亡したインドネシアのジャワ島にこのたび、ユニセフの支援を得て、女性警察官とソーシャル・ワーカーたちが到着した。子どもの権利や人身取引状況を監視し、子どもへの精神的支援を行う。
*アナン事務総長は今週、新聞各紙に寄稿し、ワールドカップと国連がその普遍性などにおいて類似しているとの旨を述べた。
2006年6月2日
- *イラク:文民への暴力行為継続(6/4)
*HIV/エイズに関する総会特別会合、閉幕(6/3)
*エイズ:事務総長、各国首脳に訴え
*国連/AU合同チーム、来週、ダルフールへ
*事務総長選出:安保理が7月、候補者検討へ - *イラクにおいて文民への暴力行為が継続し、つい最近もロシア大使館が襲われ、外交官一人が死亡するなどしていることについて、UNAMIはこのたび声明を発して、深い憂慮を表明した。安保理議長と事務総長もまた、文民襲撃事件を非難する声明を発した。(6/4)
*HIV/エイズに関する総会特別会合は本日、政治宣言を採択し、3日間の会期を終了した。政治宣言において、2008年に向けての暫定目標を含め、野心的な国家目標を定めた。(6/3)
*アナン事務総長はHIV/エイズに関する総会特別会合で演説し、各国首脳に対し、エイズの広がりをくい止めるため、それぞれが個人的責任を負うよう訴えた。
*国連とアフリカ連合(AU)の合同チームは来週、スーダン・ダルフールを訪れ、AUの平和維持部隊のニーズを評価し、国連部隊への移行の可能性を探る予定。
*6月の安保理議長を務めるデンマーク大使は総会議長に書簡を送り、7月上旬、安保理が事務総長の候補者を検討し始める意向であるとの旨を明らかにした。
2006年6月1日
- *東ティモール:マーティン特使、大統領らと会談
*ダルフール:反政府勢力2派、和平協定署名期限守らず
*HIV/エイズ:総会ハイレベル会合、2日目
*大量破壊兵器:独立委報告、広範な措置求める
*イラク:化学兵器に関する詳細な報告書、発表 - *東ティモールにおいて、イアン・マーティン特使は同国の静穏回復をめざし、大統領や首相らと会談した。一方、アナン事務総長はビデオ・メッセージを発して、同国の人々に対し、対立を超えて、協力して情勢の悪化を回避するよう訴えた。
*スーダン・ダルフールの反政府勢力SLM/Aの分派とJEMが期限までに和平協定に署名しなかったことについて、アナン事務総長は憂慮を表明するとともに、今後の措置について、アフリカ連合(AU)の指導者たちと協議する意向を示した。
*HIV/エイズに関する総会ハイレベル会合、2日目。オベイドUNFPA事務局長はパネル討論会で演説し、女性のエイズ感染者拡大を防ぐためには、女性のニーズや人権に取り組み、意思決定への完全参加を確保するしかないとの旨を述べた。
*大量破壊兵器に関する独立委員会は231ページに及ぶ報告書を発表し、大量破壊兵器がテロリストの手に渡るのを防ぐべく、それら兵器の完全な違法化や世界サミット開催など、広範な措置を求めた。アナン事務総長は、この報告書が軍縮・不拡散の論議に重要な貢献となると述べ、歓迎の意を示した。
*イラクの要請に応じ、UNMOVICはこのたび、イラクの化学兵器に関する詳細な報告書を発表した。この報告書はアナン事務総長から安保理に対し、提出された。
2006年5月31日
- *総会、HIV/エイズ特別会合を開催
*ソマリア:安保理、戦闘再発を非難
*コンゴ:MONUC兵士襲われ、死傷
*AU議長、安保理に説明報告
*エチオピア/エリトリア:安保理、UNMEE任期延長 - *総会、HIV/エイズに関するハイレベル特別会合を開催。アナン事務総長は冒頭演説し、参加者たちに対し、一致団結して、エイズとの闘いを進めるよう訴えた。
*ソマリアの首都モガディシュにおける武力衝突の再発について、安保理議長は報道声明を発し、強く非難するとともに、即時かつ無条件の停戦を求めた。
*コンゴ民主共和国において、MONUC部隊が襲われ、ネパール人兵士数人が死傷した。アナン事務総長は声明を発し、この襲撃事件を非難するとともに、拘束された兵士たちの即時解放を求めた。
*アフリカ連合(AU)の議長を務めるコンゴ共和国大統領が安保理でブリーフィングし、アナン事務総長が提示したアフリカ各地の紛争終結シナリオについて、暴力的危機事態の多くの側面を視野に入れており、解決の道を敷くものであるとの旨を述べた。なお来週には、安保理代表団がアフリカ視察ミッションへ向かう。
*安保理は決議を全会一致で採択し、UNMEEの任期を9月30日まで4ヶ月間延長するとともに、兵力規模を削減した。
2006年5月30日
- *ミャンマー:事務総長、スーチー氏解放努力の継続誓約
*UNAIDS、HIV/エイズ報告を発表
*東ティモール:マーティン特使、現地で活動開始 - *アナン事務総長は、このたび自宅軟禁措置が延長となったミャンマーの民主化指導者アウンサンスーチー氏の解放に向けて、引き続き、全力を尽くしていくとの旨を述べた。
*国連エイズ合同計画(UNAIDS)はこのたび、同計画10周年を記念して、HIV/エイズに関する最も包括的な報告(630ページ)を発表した。世界中で多くの国々が効果的な対応を図るべく、強力な基盤を整備している一方で、一部の特定地域では新たな感染者が発生し続けていると報告した。
*アナン事務総長から要請を受けて、騒乱状態の続く東ティモールに入ったイアン・マーティン特使が事態の沈静化をめざし、一連の会合を継続している。なお国連援助諸機関は10万人の国内避難民キャンプへの食糧配給を再開したが、キャンプの収容力を超える人数の避難民への対応の難しさと大雨のため、状況は悪化している。
2006年5月28日
- *アフガニスタン:路上事故きっかけに騒乱
*イスラエル・レバノン:撤退ライン沿い敵対行為、停止
*非同盟諸国閣僚会議、マレーシアで開催
*松浦事務局長、フィリピン人写真記者殺害犯逮捕求める
*5月29日は、国連平和維持要員の日 - *アフガニスタンの首都カブールにおいて米国輸送車と現地の住民を巻き込んだ路上事故がきっかけで騒乱状態が起こったことについて、UNAMAは犠牲者の遺族に哀悼の意を表明するとともに、静穏を呼びかけた。
*イスラエル・レバノン間のブルーライン沿いで衝突事件が起こった後、UNIFILと国連上級代表たちが仲介し、敵対行為の停止をもたらした。アナン事務総長はイスラエル、レバノン両政府が敵対行為の激化を回避したことを賞賛した。
*非同盟閣僚会議、マレーシアのプトラジャヤで開催。アナン事務総長はメッセージを送り、非同盟諸国が国連と共有する目標に向かって協力するよう訴えた。
*フィリピン人写真記者が殺害されてから10日目のきょう、松浦ユネスコ事務局長は非難声明を発し、フィリピンにおいて、数多くのジャーナリストが殺害されている状況に鑑み、政府当局が犯人を逮捕し、裁判にかけることの重要性を訴えた。
*国連平和維持要員の日(5月29日)を前に、アナン事務総長はメッセージを発し、昨年2005年には46カ国124人の要員が殉職し、この数字はこれまでで最大であることを指摘し、哀悼の意を表明した。(5/28)
2006年5月27日
- *インドネシア地震:事務総長、深い悲しみを表明
*東ティモール騒乱:非中核職員の一時退避へ
*世界保健総会、第59会期閉幕
*ソマリア:事務総長、武装勢力間の戦闘再発に憂慮(5/26)
*ミャンマー:事務総長、スーチー氏の解放求める(5/26) - *インドネシアのジャワ島沿岸を地震が襲い、千人単位の死亡者がでた。アナン事務総長は声明を発し、深い悲しみを表明、遺族に哀悼の意を示した。国連は被害地域に対して、緊急援助を提供する体制を整えた。
*騒乱状態が続く東ティモールにおいて、長谷川・事務総長特別代表は100人の国際職員を除く非中核職員をオーストラリアのダーウィンに一時退避させる旨を明らかにした。
*世界保健総会は本日、ジュネーブで第59会期を終了した。先日、李鍾郁事務局長が急死したことから、厳粛な雰囲気のなかでの閉幕となった。
*ソマリアにおいて武装勢力同士の戦闘が再発したことについて、アナン事務総長は深刻な憂慮を表明するとともに、即時かつ無条件の停戦を呼びかけた。(5/26)
*ミャンマー政府がアウンサンスーチー氏の処遇見直しの準備をするなかで、アナン事務総長は同氏の解放こそが同国における和解と経済発展に道を敷くものであると訴えた。(5/26)
2006年5月25日
- *東ティモール:事務総長、特使を派遣
*国連・AU合同調査団、ダルフール入り
*コートジボワール:人道調整官、国連本部で記者会見
*ソマリア:特別代表、武力対立の再開を非難
*先住民フォーラム、会期末に近づく - *アナン事務総長はこのたび、ネパールの国連人権ミッション代表を務めるマーティン氏を特使として、騒乱状態が起きた東ティモールに派遣し、状況を評価することにした。
*ブラヒミ特使がハルツームで記者発表したところによれば、国連とアフリカ連合(AU)の合同調査団が数日以内にスーダン・ダルフール地域に入り、AU平和維持活動のニーズについて調査をすることになった。
*コートジボワール担当の人道調整官Abdoulaye Mar Dieye氏はニューヨーク国連本部で記者会見し、同国が今、転換点にあり、資金拠出の増大が必要であるとの旨を述べた。
*ソマリア担当の事務総長特別代表Francois Lonseny氏は声明を発し、同国における武力対立の再開を非難し、全当事者に対し、即時・無条件の戦闘停止を促した。
*先住民に関するフォーラムが2週間にわたる会期の終わりに近づく。フォーラム議長のVictoria Tauli-Corpuz氏はニューヨーク国連本部で記者会見、新設の人権理事会に対し、先住民問題をしっかりと扱っていくよう訴えた。
2006年5月22日
- *ブラヒミ事務総長特使ら、スーダンに派遣
*WHO事務局長、死去 - *先日、安保理がスーダンに国連部隊を派遣し、AUの活動を引き継がせるとの旨を決めたことについて、ブラヒミ事務総長特使およびアナビ事務次長補が同国に派遣され、関係者と協議する。UNMISによれば、同国政府は国連高官2人の派遣を歓迎する意を表明した。
*WHO事務局長の李鍾郁氏が本日、死去した。享年61歳。アナン事務総長は弔意を表明、同氏の功績を称え、世界はきょう偉大な人を失った、との旨を述べた。
2006年5月18日
- *アナン事務総長、東京大学で講演
*ガンバリ事務次長、ミャンマー訪問
*国連とEU、行政管理に関する意見交換へ
*UNDP、選挙費用に関する世界報告発表
*コンゴ:難民高等弁務官、緊急援助資金求める - *アナン事務総長は本日、東京大学で講演し、世界各国が核拡散の危険に立ち向かわなければならないとの旨を訴えた。
*ガンバリ事務次長はミャンマーを訪れ、ニャン・ウィン外相やその他の政府高官と会談し、同国の民主化推進と人権尊重の必要を促した。
*ブラウン国連副事務総長とシーム・カラスEU副委員長は国連本部での会談後、コミュニケを発し、今後、国連とEUとの間で、監査や雇用など行政管理に関する知識や経験を分かち合うべく、意見交換していく方針を明らかにした。
*国連開発計画(UNDP)はこのたび、 選挙実施にかかるコストに関する世界概況報告を発表した。
*グテレス難民高等弁務官はこのたびベルリンで記者会見、コンゴ民主共和国においては、紛争関連の原因で、毎日、1200人が命を失っていると指摘し、緊急援助のための資金拠出を求めた。
2006年5月17日
- *アナン事務総長が日本訪問、小泉首相と会談(5 /17)
*アナン事務総長、インターネット・セキュリティ向上を訴え(5/17)
**安保理、シリアに対し、レバノンへの兵器持込に対策求める - *日本を訪問中のアナン事務総長は本日、小泉純一郎首相と会談し、国連改革や北朝鮮の核開発問題などについて話し合った。
*アナン事務総長は初の世界情報社会デーを記念するメッセージを発し、オンライン・ビジネスの促進を求める一方で、サイバー・スペースの安全性向上が急務であると述べた。また情報技術の潜在的可能性の更なる実現と経済途上国の発展推進に向けて、インターネットの安全対策を強化する必要を訴えた。
*安保理は決議1680を賛成13、反対0、棄権2(中国、ロシア)で採択し、シリアに対し、レバノンへの兵器持込への対策を講じるよう求めた。
2006年5月16日
- *ダルフール:安保理、国連/AU合同チーム派遣決定
*ソマリア・モガディシュ騒乱:安保理、無条件・即時停戦求める
*ガンバリ事務次長、ミャンマー訪問へ
*パキスタンからアフガニスタンへ:帰還難民、5万人超へ
*アナン事務総長、平和構築支援担当事務次長補を指名 - *安保理は決議1679を全会一致で採択し、スーダン・ダルフールで現在活動するAU部隊の代替として、国連平和維持活動を展開すべく、国連/AUの合同技術評価チームを同地域に派遣することを決めた。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発し、ソマリアの首都モガディシュにおける最近の暴力事件、それによる死傷者および避難民の発生に憂慮を示し、紛争当事者による無条件かつ即時の停戦を訴えた。
*ガンバリ政治問題担当事務次長は今週火曜日、3日間の予定でミャンマーを訪れ、同国政府高官や市民社会、NLDなど政党代表と会談する。国連が同国の民主化/人権問題について、政府と協議するのは約2年ぶり。
*今年に入って、パキスタンからアフガニスタンに帰還した難民は近々、5万人を超える見込み。UNHCRの実施する4年にわたる自発的帰還プログラムの下、これまでに帰還した難民の総数は300万人となる。
*アナン事務総長はこのたび、Carolyn McAskie(カナダ)を平和構築支援担当事務次長補に指名した。
2006年5月15日
- アナン事務総長はノムヒョン韓国大統領と会談
*ダルフール:安保理、国連/AU合同チーム派遣決定
*ソマリア・モガディシュ騒乱:安保理、無条件・即時停戦求める
*ガンバリ事務次長、ミャンマー訪問へ
*パキスタンからアフガニスタンへ:帰還難民、5万人超へ
*アナン事務総長、平和構築支援担当事務次長補を指名 - アナン事務総長は本日ノムヒョン大統領との会談を終え、韓国を後にした。会談では、北朝鮮の核開発問題及び日韓関係について話し合われた。
潘基文外相との昨日の会談後事務総長は、北朝鮮に関しては核問題が最重要課題であり、人権等の諸問題よりも最優先事項とすべきであると述べ、六カ国協議の再開を訴えた。
懸案となっている日韓・日中問題については、引き続き対話の必要性を説いた。
*安保理は決議1679を全会一致で採択し、スーダン・ダルフールで現在活動するAU部隊の代替として、国連平和維持活動を展開すべく、国連/AUの合同技術評価チームを同地域に派遣することを決めた。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発し、ソマリアの首都モガディシュにおける最近の暴力事件、それによる死傷者および避難民の発生に憂慮を示し、紛争当事者による無条件かつ即時の停戦を訴えた。
*ガンバリ政治問題担当事務次長は今週木曜日、3日間の予定でミャンマーを訪れ、同国政府高官や市民社会、NLDなど政党代表と会談する。国連が同国の民主化/人権問題について、政府と協議するのは約2年ぶり。
*今年に入って、パキスタンからアフガニスタンに帰還した難民は近々、5万人を超える見込み。UNHCRの実施する4年にわたる自発的帰還プログラムの下、これまでに帰還した難民の総数は300万人となる。
*アナン事務総長はこのたび、Carolyn McAskie(カナダ)を平和構築支援担当事務次長補に指名した。
2006年5月15日
- *アナン事務総長、韓国訪問
*AU閣僚級会合:プロンク特別代表、参加
*ハイチ大統領就任・政府樹立:安保理、歓迎
*エチオピア/エリトリア:安保理、UNMEE延長
*事務総長、UNOPSトップを任命 - *韓国を訪問中のアナン事務総長は本日、ソウル国立大学で学生たちとの質疑応答形式の会に臨んだ。事務総長は席上、学生たちに対し、国内で、より良い社会を築くとともに、国連を支援し、より良い世界を創出するよう訴えた。
*アフリカ連合(AU)の平和安全保障理事会が閣僚級会合をエチオピアの首都アディス・アベバを開催。プロンク事務総長特別代表は同会合に参加し、スーダン政府と反政府勢力の間で署名された和平合意を支援すべく、AU部隊に代わる強力な国連平和維持軍の派遣と人道資金の速やかな提供を訴えた。
*ハイチの新大統領就任および新政府樹立について、安保理は議長声明を発し、歓迎の意を表明、未来に向けて、より良い国づくりを求めた。
*安保理は決議1678を全会一致で採択し、国連エチオピア・エリトリア・ミッション(UNMEE)の任期を今月末まで延長した。
*アナン事務総長は国連開発計画・管理局のジャン・マットソン局長を、国連プロジェクトサービス機関(UNOPS)の長に任命した。
2006年5月13日
- *アフガニスタン:ユニセフ職員ら襲われる
*アナン事務総長、オーストリア訪問終え、アジアへ
*コソボ:事務総長特別代表、Decan/Decani訪問
*イラン核開発問題:事務総長、交渉に戻るよう訴え(5/12)
*ソマリア:事務総長、即時停戦訴え(5/12) - *アフガニスタンにおいて、ユニセフ職員らに対する襲撃事件が発生した事態を受けて、UNAMA代表やユニセフ事務局長は声明を発し、犠牲者の死を悼むとともに、援助活動に従事する要員の安全保護の重要性を指摘した。
*アナン事務総長は3日間にわたるオーストリア訪問を終え、本日、空路で、日本を含むアジア歴訪の旅に出発した。ウィーン滞在中、事務総長はEU・ラテンアメリカ・サミットに出席したほか、同国の大統領、外相らと会談した。
*ジェッセン=ピーターセン事務総長特別代表は本日、コソボのDecan/Decani市を訪れ、住民たちが民主的な多民族共存社会を築くために努力していることに賞賛の念を表明した。
*EU・ラテンアメリカ・サミットのオープニング・セッション終了後、アナン事務総長はオーストリア首相およびメキシコ大統領と行った共同記者会見において、イランの核開発問題をめぐる膠着状態に外交解決を図る必要を訴え、すべての当事者に対して、開かれた精神をもって、交渉のテーブルに戻るよう促した。(5/12)
*ソマリアの首都モガディシュにおいて、何日にもわたり戦闘が続き、百人を超える人々が犠牲となって死亡したり、数千人が避難民となったりしていることについて、アナン事務総長は憂慮を表明し、紛争当事者に対し、即時停戦を宣言するよう訴えた。(5/12) ニューヨーク国連本部で記者会見し、同室の任務は単に国連職員の行動ルール遵守を監督するだけでなく、職員としての義務を教育し、倫理の環境を創出することにあるとの旨を述べた。
2006年5月11日
- *コンゴ民主共和国:警察や軍事による人権侵害増える
*アフリカの角:人権高等弁務官、視察から戻り記者会見
*アナン事務総長、オーストリア入り
*南アのアンゴラ難民、帰還支援最後の年
*国連倫理室、単なる規制を超えて - *コンゴ民主共和国における大規模な人権侵害は2005年4月から12月にかけて、前年に比べ減少したが、警察や軍人による恣意的処刑や拷問、レイプなど個人の人権を侵害するケースは増えた。MONUCの人権部がこのたび発表した最新報告で明らかにした。
*2週間にわたるアフリカの角地域視察からジュネーブに戻ったアルブール人権高等弁務官は記者会見し、エチオピア、ソマリア、スーダンにおいて人権侵害が続く状況を詳しく述べた。
*アナン事務総長、オーストリア入り。同国のあと、約2週間かけて、韓国、日本、中国、ベトナム、タイのアジア5カ国を歴訪する。
*UNHCRは南ア政府と協力し、同国に滞在するアンゴラへの帰還を希望する難民に対し、国連が支援を提供するのは今年で最後になることを周知させるキャンペーンを開始した。
*国連倫理室を担当するアジズ事務総長特別顧問はニューヨーク国連本部で記者会見し、同室の任務は単に国連職員の行動ルール遵守を監督するだけでなく、職員としての義務を教育し、倫理の環境を創出することにあるとの旨を述べた。
2006年5月10日
- *持続可能開発委員会、ハイレベル会期スタート
*安保理決議、対ソマリア監視グループ延長
*ダルフール:エーゲラン次長、バシル大統領と会談
*イラン核問題:事務総長、外交解決に期待
*エイズ:ユニセフ事務局長、国会議員に最善の努力促す - *持続可能開発委員会のハイレベル会期(3日間)、スタート。アナン事務総長は冒頭演説し、エネルギーの利用について、効率性の向上や再生可能資源への投資拡大などに焦点をあてた対応を図る必要を訴えた。
*安保理は決議1676を全会一致で採択し、憲章第7章の下、対ソマリア制裁の履行状況を監視するグループの任期を半年間延長した。
*スーダンを訪問中のエーゲラン人道問題担当事務次長はこのたびバシル大統領と会談、ダルフールにおける国連部隊の展開に道を敷く調査ミッションの派遣への支援を求める。
*アナン事務総長は安保理の15理事国との月例昼食会を終えた後、記者団に対し、イランの核問題に対する理事会の関心が高まり、外交解決が図られることに期待感を表明した。
*第114回列国議員連盟、ナイロビで開催される。ユニセフのベネマン事務局長はニューヨークから、世界各国の国会議員たちに対し、HIV/エイズから子どもたちを守るため最善を尽くすよう訴えた。
2006年5月9日
- *中東外交カルテット、パレスチナ人直接援助承認
*総会、人権理事会の47カ国メンバーを選出
*ダルフール:安保理、特別閣僚会合を開催
*エイズやマラリアなどへの長期的対応必要、とアナン
*イラク・ヨルダン国境地帯のパレスチナ人、シリアへ - *国連、EU、ロシア、米国の4者で構成する中東外交カルテットは国連本部で会合をもち、パレスチナの人々に対し直接、援助を提供する暫定的なメカニズムの設置を承認した。
*総会は本日、秘密投票を行い、新設の人権理事会のメンバー47カ国を選出した。理事会の初会合は6月19日、ジュネーブで開催される予定。
*安保理は特別の閣僚級会合を開催し、スーダン・ダルフール情勢に関する討議を行った。アナン事務総長は国際社会に対し、政府と反政府勢力の間で先週成立した和平合意をフォローアップし、強力な国連平和維持活動を展開し、困窮する人々に速やかに援助を提供するよう訴えた。
*アナン事務総長は「フェローズ・オブ・ニューヨーク・アカデミー・オブ・メディシン」で演説し、HIV/エイズ、マラリア、鳥インフルエンザなどの世界的脅威に対して、包括的かつ長期的な対応が必要であるとの旨を語った。
*UNHCRによれば、イラクから暴力を逃れ、ヨルダンとの国境地帯で身動きがとれずにいた250人近くのパレスチナ人たちについて、シリア政府の入国許可がおり、火曜日朝、IOMのバスで同国に搬送された。
2006年5月5日
- *コートジボワールで国連バス襲撃(5/6)
*チョードリー高等代表、平和映画祭(別府)で演説(5/6)
*アナン事務総長、ダルフール和平合意を歓迎
*事務総長、ニューヨークで中東外交カルテットを主催
*人権高等弁務官、ダルフール視察訪問終える - *コートジボワールの首都アビジャンの郊外に位置するYapougonにおいて、国連のバスが襲撃されたことについて、UNOCIは声明を発し、強く非難した。(5/6)
*後発開発途上/内陸/小島嶼諸国の問題を担当するチョードリー高等代表は日本の別府市で開催された第1回グローバル平和映画祭のオープニングで冒頭演説し、最も貧しい国に住む数億の人々に対し、安全な飲料水を提供するよう訴えた。(5/6)
*ナイジェリアのアブジャにおいて、スーダン政府と反政府勢力がダルフール和平合意に署名したことについて、アナン事務総長は歓迎の意を表明するとともに、双方の当事者に対し、同国の悲劇の歴史に終止符を打つ機会を逃さないよう訴えた。
*火曜日、アナン事務総長はニューヨーク国連本部で、中東外交カルテットのハイレベル会合を主催する。米国はライス国務長官、ロシアはラブロフ外相、EUはソラナ高等代表らが参加する。
*アルブール人権高等弁務官は6日間にわたるスーダン・ダルフール視察訪問を終えるにあたり声明を発し、同地域の人権状況が悪化し、人道援助が減じていることを指摘した。
2006年5月1日
- *イラン、ウラン濃縮継続、とIAEA指摘
*ダルフール:事務総長、反政府勢力に交渉拡大求める
*持続可能開発委、2週間会期をスタート
*スリランカ:国連諸機関、援助物資を搬送開始
*リベリア:平和維持活動に関する訓練コース実施 - *安保理がイランにウラン濃縮活動停止を求めてから1ヶ月が経過。IAEAのエルバラダイ事務局長は安保理宛て報告書を発表し、イランの協力が得られないために、同国の核開発活動の確認に進展をみることができないとの旨を述べた。
*AUが設定するダルフール和平合意成立の期限を超えて一日が過ぎた。アナン事務総長は声明を発し、主要な反政府勢力に対し、状況打開に向けた努力を倍加するよう訴えた。
*持続可能開発委員会、2週間の年次会合をスタート。世界各国の閣僚約80人と市民組織などの代表1250人が参加。オカンポ経済社会問題担当事務次長は同会合で冒頭演説して、エネルギー、大気汚染、工業開発、気候変動などの相互に関連した諸問題について、制約や障壁となるものを明らかにすることが作業の中心となるだろうとの旨を訴えた。
*スリランカにおいて、政府と反政府勢力LTTEの暴力対立によって避難民となった1万を超える人々に対し、国連諸機関は食糧や水など基礎的なニーズを満たす援助物資を搬送し始めた。OCHAが本日、発表した。
*リベリアにおいて、UNMILとOCHAの主催で、複雑多岐な平和維持活動に関する訓練コースが1週間にわたって実施された。UNMILだけでなく、他の平和維持活動も考えて、軍人と文民の間の調整を強化する方策に焦点を当てた。
2006年4月27日
- *コートジボワール大統領、安保理ブリーフィング
*ネパール:事務総長、国王の民政復帰宣言を歓迎
*安保理決議、1540委員会を2年間延長
*スリランカ:人道援助調整官、政府/LTTEに市民保護訴え
*国連管理改革:事務総長、総会第5委員会で合意急ぐよう訴え - *安保理は公開会合を開催し、コートジボワール情勢について、同国のバニー大統領からのブリーフィングを聴取した。その後、議長声明を発して、同国の和平プロセスの進展に留意するとしたが、一方、戦闘員の武装解除と選挙準備の遅れに懸念を表明した。
*ネパールのギャネンドラ国王がこのたび民政復帰を宣言し、また毛派も停戦を宣言したことについて、アナン事務総長は声明を発して、政治解決に道を敷くものであるとの旨を述べ歓迎の意を表明した。
*安保理は決議1673を全会一致で採択し、憲章第7章の下、大量破壊兵器を不拡散に関する、いわゆる「1540委員会」を2008年4月27日まで2年間延長することを決定した。
*スリランカにおいて、政府と反政府勢力LTTEの暴力的対立が深まるなか、エーゲラン人道援助調整官は声明を発し、当事者双方に対し、インド洋津波の被害を受けた市民たちを保護し、援助を必要とする現地の人々に物資が届くことを可能にするよう訴えた。
*アナン事務総長は総会第5委員会で演説し、自身が行った管理改革提案に関して、当面、異論の多い問題は脇に置いて、合意を急ぐよう訴えた。
2006年4月25日
- *ダルフール:安保理決議、4人を名指し制裁
*スリランカで自爆テロ:事務総長が非難声明
*コンゴ:安保理決議、EU予備部隊の展開承認
*国連、犯罪に関与する発注業者の選別可能に
*コソボ:ロマ・マハラの再建スタート - *安保理は決議1672を賛成12、反対0、棄権3(中国、カタール、ロシア連邦)を採択し、
憲章第7章の下、スーダン・ダルフール紛争が国際の平和と安全に脅威を及ぼすとし、これに責任を有する4人の名前を特定し、制裁を科した。さらにこれとは別に議長声明を発し、紛争当事者に対し、今月末までに和平合意の成立を図るよう促した。
*スリランカの軍事施設において、自爆テロが発生し、軍人や民間人に死傷者がでたことについて、アナン事務総長は強く非難し、同国政府と反政府勢力LTTEに対し、交渉再開を求めた。
*安保理は決議1671を全会一致で採択し、コンゴ民主共和国において今年6月に実施が予定される大統領/議会選に向けて安定を図るべく、同選挙実施中およびその後の4ヶ月間、同国にEU予備部隊を展開させることを承認した。
*OCHAのケネディ調整対応部長はニューヨーク国連本部で記者会見し、リサーチ企業のWorld-Checkの支援を得て、マネーロンダリングや薬物取引などの犯罪に関与する業者を選別することが可能になったとの旨を明らかにした。
*コソボのロマ・マハラ地域の再建活動スタートを記念する式典において、ジェッセン=ピーターセン事務総長特別代表は演説し、ロマ避難民たちの故郷帰還を可能にするプロジェクトに対し、賞賛の念を表明した。
2006年4月24日
- *エジプトでテロ爆弾:事務総長が非難声明
*デソト調整官、安保理で中東情勢に関する月例報告
*UNHCRのネパール事務所代表、暴力控えるよう訴え
*ソロモン諸島暴動:アナン事務総長、平和的解決求める
*アナン事務総長、マカレスター大学で講演 - *エジプトのダハブ市でテロ爆弾事件が発生し、数多くの死傷者がでた。アナン事務総長はテロを非難し、遺族、エジプト政府及び国民に対し哀悼の意を表明した。
*アルバロ・デソト中東和平プロセス調整官は安保理で中東情勢に関する月例報告を行い、イスラエルとパレスチナ間の紛争が非常に悪化している旨を説明した。
*UNHCRのネパール事務所代表は、同国政府および反対勢力に対して、明日予定されている街頭デモにおいて、暴力を控えるよう訴えた。
*ソロモン諸島における暴動が発生した事態を受け、アナン事務総長は同国の人々に対し、暴力を控え、平和的な問題解決を図るよう訴えた。
*先週土曜日、アナン事務総長は米ミネソタ州のマカレスター大学で講演し、同大学が新設した地球市民研究所(Institute for Global Citizenship)について、国際理解の育成に向けた一歩であるとの旨を述べた。
2006年4月21日
- *イラク:カジ代表、国民統一政府樹立求める(4/23)
*ネパール:本日も街頭でも継続(4/22)
*ハイチ議会選挙:バルデス代表、祝賀の意を表明(4/22)
*ネパール国王が民生復帰宣言:事務総長、歓迎の意
*ネパール:国連人権監視チームに活動遂行許可 - *イラクの大統領や首相など政治指導者が選出されたことについて、カジ事務総長特別代表は祝賀の意を表明し、それら指導者に対し、国民統一政府の樹立を求めた。(4/23)
*ネパールにおいて、本日も街頭デモが継続。国連人権高等弁務官事務所の派遣した5つの監視チームによれば、首都カトマンズーの各所において、治安部隊はデモ参加者たちを暴力的な手段で散会させた。(4/22)
*ハイチでこのたび実施された議会選挙について、MINUSTAHのバルデス代表は同国の民主主義を強固なものにする一つの大きな歩みであるとして、賞賛の意を表明した。一方、3つの投票所の閉鎖につながる衝突事件があったことについて遺憾の意を示した。(4/22)
*ネパールにおいて、ギャネンドラ国王が民政復帰を宣言したことについて、アナン事務総長は本日、歓迎の意を表明。今後、民主的秩序の早期回復、紛争終結、内包的な対話プロセスを通じた永続的な平和の確立につながることに期待感を示した。
*ネパールにおいて、国連人権監視チームは本日、政府からその活動遂行の許可を得て、同国治安部隊の活動をモニターした。その結果、過度の武力行使を批判された治安部隊の活動はより抑止的になっているとの旨を報告した。
2006年4月20日
- *ネパール:民主化運動家の弾圧をOHCHRが非難
*コンゴ:選挙に向けて、平和維持要員を増派
*ダルフール援助に国際社会の一層の支援求める
*リベリア:国内避難民帰還、終了
*事務総長、グローバル・コンパクトの理事会メンバーを任命 - *ネパールにおいて、武器をもたない民主化運動家たちの街頭デモへの暴力的な対応で死傷者が出たことに対し、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は本日、許しがたい行為であるとして強く非難した。また、同国政府が外出禁止令を発令し、国連の監視チームの配置を禁止した措置について、同事務所との合意に違反していると非難した。
*昨年10月の安保理決議を受けて、コンゴ民主共和国のカタンガ州に増派されるMONUCの軍事要員の第1陣、149名が週末、同州に入った。今年6月の選挙実施に向け、治安を確保し、内戦から平和と民主主義体制への移行を手助けする。
*ダルフール、ウガンダ北部、チャドの視察訪問から戻ったエーゲラン緊急援助調整官はこのたび安保理において、ダルフール情勢を報告した後、記者会見し、同地域の人道状況悪化、政府による人道援助妨害、国際社会の支援の減退によって、緊急援助活動が破綻の瀬戸際にあるとして、一層の支援を求めた。
*リベリア政府と国連リベリア・ミッション(UNMIL)は本日、2004年11月に始まったリベリア国内避難民30万人の帰還支援プログラムの終了を祝い、記念式典を催した。
*アナン事務総長は本日、ゴールドマンサックス投資銀行と玩具メーカーのレゴをグローバル・コンパクト(GC)の理事会メンバーに任命した。現在、GC参加企業は、90カ国、2500にのぼる。
2006年4月19日
- *安保理、ウガンダ外相/国防相から報告聴取
*国連/トレランスセンター、ホロコースト映画上映へ
*UNIDO、南アに地域事務所を開設
*鳥インフルエンザ:国連専門家チーム、スーダン入り
*リベリア:現地の人々94%がUNMILを評価 - *安保理は公開会合を開き、ウガンダの外相および国防相から、同国情勢に関する報告を聴取した。両大臣は安保理に対し、子ども兵士徴用で悪名高い「神の抵抗軍(LRA)」によるテロ活動に終止符を打つべく、同勢力の追跡、武装解除のために強力な措置を支援するよう訴えた。
*来週、国連広報局とニューヨーク・トレランス・センターは、ホロコーストや憎しみ、人種主義や偏見などの危険に関する啓発映画「Sophie Scholl: The Final Days」の上映会を行う。
*国連工業開発機関(UNIDO)は本日、南アフリカの首都プレトリアに地域事務所を開設した。アンゴラやボツワナ、レソトなど、南部アフリカの国々の工業開発に対する支援の拡大をめざす。
*鳥インフルエンザに詳しい国連専門家チームが本日スーダン政府の招請で、同国を訪問した。鳥インフルエンザの人への感染が疑わる患者を検査する。もしも感染が確認された場合には、アフリカにおいては、エジプトに次いで、2番目の国となる。
*リベリアで活動する平和維持活動、UNMILに関するアンケートが実施され、現地の人々の94%は評価していることが明らかになった。国連平和維持活動局のベスト・プラクティス・ユニットの求めに応じ、このアンケートはニューヨーク市立大学とエール大学が実施した。
2006年4月18日
- *安保理、ダルフール状況に関する公式会合
*安保理、ボスニアに関する公式会合
*カジ特別代表、国民統一政府の速やかな樹立求める
*チェンバリン副難民高等弁務官、パキスタン訪問
*ガンバリ事務次長、ラブロフ・露外相と会談 - *安保理、スーダン・ダルフール状況に関する公式会合。政府と反政府勢力の仲介役を務めるアフリカ連合(AU)のサリム・アフメド・サリム特使がブリーフィングし、紛争当事者は依然として、和平協定の主要事項について妥協点を見出していないが、AUが設定した4月30日の期限内の成立は可能であろうとの見通しを示した。
*安保理、ボスニア・ヘルツェゴビナに関する公式会合を開催。Schwarz-Schilling高等代表は就任後初のブリーフィングを行い、国際社会が未解決の問題を整理することは必要としながらも、同国が自らの政治改革や経済開発に責任をもって当たらなければならないとの旨を述べた。
*昨日、イラクの首都バグダッドにおける暴力事件を受け、カジ事務総長特別代表は声明を発し、国民統一政府を速やかに樹立して、宗派対立が収拾不可能な状態になるのを防ぐよう訴えた。
*昨年10月のパキスタン地震で避難民となった多くの人々が仮設キャンプから故郷に戻るなか、チェンバリン副難民高等弁務官は現地を訪れ、被災者たちの声を聴き、支援継続を約束した。
*ガンバリ政治問題担当事務次長はロシアにおいて、ラブロフ外相と会談し、キプロス、中東などの問題について話し合った。
2006年4月17日
- *テルアビブで自爆テロ:事務総長、非難声明
*難民高等弁務官、昨夜、チャド大統領と会談
*コートジボワール:特別代表、安保理ブリーフィング
*安保理、中東情勢に関する会合開く
*安保理、イラクのクウェート侵攻関連問題報告聴取 - *本日、テルアビブで自爆テロが発生。アナン事務総長は声明を発し、これを強く非難し、パレスチナ自治政府がこうしたテロ行為に明確に反対する姿勢を示すよう求めた。
*グテレス難民高等弁務官は昨夜、チャドのデビー大統領と会談。スーダン・ダルフールから戦闘を逃れ同国に流入した難民について、同大統領は先週、強制追放するとの意向を表明していたが、昨夜弁務官と行った会談においては、これら難民の強制帰還は行わず、また国際的諸原則については遵守するとの立場を再確認した。
*ピエール・スコリ事務総長特別代表は本日、安保理でのブリーフィング後、記者会見し、コートジボワールにおいて、最近の政治合意や国際社会の関与により、選挙および和平に向けた進展のための好機が訪れたとするとともに、この好機の窓は非常に小さく、また、残された時間は少ないとの旨を述べ、警鐘を鳴らした。
*安保理は本日、中東情勢に関して会合を開き、30人以上の参加者から意見を聴取した。演説者の多くはイスラエル、パレスチナ双方に対し、自制を促し、和平プロセスへの回帰を阻害するような行為を差し控えるよう訴えた。
*1990年のイラクによるクウェート侵攻および占領に関連して、いまだ未解決の諸問題について、安保理は同問題担当特使のユリ・ウォロンツォフ大使から報告を聴取し、特使の活動に支持を表明した。
2006年4月14日
- *チャドで暴力拡大(4/15)
*イラン:IAEA、ウラン濃縮活動停止を訴え(4/15)
*ユネスコ、イラク人知識人の暴力からの保護訴え
*イラクで、少年司法に関するワークショップ
*ネパールでメディア襲撃:ユネスコ、憂慮表明 - *チャドにおいて暴力が拡大し、同国政府がダルフールの戦闘を逃れて流入した難民たちを追放する動きを見せている事態を受けて、プロンク事務総長特別代表は声明を発して、すべての当事者に対し、人道支援を必要とする人々を保護するとともに、対立を乗り越えて交渉のテーブルにつくよう求めた。(4/15)
*IAEAのエルバラダイ事務局長はこのたびイランの首都テヘランで政府高官たちと会談し、同国がウラン濃縮活動を停止するよう訴えた。(4/15)
*ユネスコの松浦事務局長は本日、パリで駐ユネスコ・イラク大使らと会談し、2003年以降、イラク人学者や研究者の多くが殺害されている状況を憂い、それら知識人を暴力から保護するための措置と国際的支援を訴えた。
*イラクにおいて、少年司法に関するワークショップが開催され、青少年施設や収監所に拘束されている子どもたちのニーズについて、孤児院や矯正施設など政府関係者が理解を深めた。駐イラク・ユニセフ特別代表のロジャー・ライト氏は「子どもたちには、正しいこととそうでないことの区別を教えて、地域社会に積極的に貢献するような生産的な生活を送れるようにすることができる」と語った。
*ネパールにおいて、メディアや人権団体に対する襲撃事件が多発し、民主主義と表現の自由が脅かされていることについて、ユネスコの松浦事務局長は本日、憂慮を表明した。
2006年4月13日
- *IAEA事務局長、イランへ向かう
*チャド首都からの国連要員避難開始
*ネパール:全当事者に援助物資搬送への協力呼びかけ
*安保理、エチオピア・エリトリア・ミッションを1カ月延長
*UNFPA、今年の人口基金賞受賞者を発表 - チャドと隣国スーダン・ダルフールとの国境沿いにおける政府と反政府勢力間の戦闘が本日、首都ヌジャメナに拡大したことについて、アナン事務総長は声明を発し、懸念を表明するとともに、紛争当事者に対し、対立の平和的解決を訴えた。安保理議長も理事国を代表して報道声明を発し、4月30日を期限として、和平合意を成立させるよう求めた。
世界食糧計画(WFP)によれば、チャドの首都ヌジャメナでの紛争発生を受けて、国連はすべての非中核職員およびNGO職員を同市から避難させ始めた。
ネパールにおいて、遠隔地への援助物資搬送が路上バリケードや外出禁止令、ストライキなどで困難になっていると事態を受けて、国連人道支援諸機関はこのたび全当事者に対して、食糧輸送車の安全な通行、および、約600万人の子どもに対するビタミン剤や虫下し剤の配給を可能にするよう呼びかけた。
安保理は決議1670を全会一致で採択し、国連エチオピア・エリトリア・ミッション(UNMEE)を今年5月中旬まで、1ヶ月間延長すると決定した。なお同決議は、国連ヘリ飛行制限の解除や国境画定委員会の決定の受諾といった同理事会のこれまでの要求を両国が満たせない場合には、UNMEEの監視団への変容や撤退の可能性もあると示唆した。
国連人口基金(UNFPA)は本日、今年の国連人口賞を、バングラデシュ家族計画協会事務局長のHalida Hanum Akhter博士と、ハイチのNGO、リプロダクティブヘルス・家族教育財団に授与する、と発表した。
2006年4月12日
- *IAEA事務局長、イランへ向かう
*国際司法裁判所、創設60周年
*パキスタン:イスラム教記念行事狙い自爆テロ
*ガンバリ事務次長、国連と地域機関の協力の重要さ訴え
*スーダン:英国がWFP道路再建プロジェクトに870万ドル - *イランがこのたび、ウラン濃縮に成功したと発表したことを受け、IAEAのエルバラダイ事務局長は同国との協議のため、イランへと向かった。アナン事務総長はすべての関係者に対し、外交解決に向けて活発に動くよう訴えた。
*国際司法裁判所、創設60周年。アナン事務総長はハーグの平和宮殿で演説し、より多くの国が国際司法裁の強制管轄権を受諾するよう訴えた。
*昨日、パキスタンのカラチで行われていたイスラム教記念行事を狙った自爆テロが発生し、数十人の死亡した。アナン事務総長は一般市民に対する暴力はいかなるものであれ、正当化できない、と強く非難する声明を発した。
*カタールにおいて、「民主主義、開発、自由貿易に関する第6回ドーハ・フォーラム」が開催。ガンバリ政治問題担当事務次長は席上演説し、国連と地域機関との協力がますます、世界の平和と安全に貢献するようになっているとの旨を述べた。
*世界食糧計画(WFP)が進めるスーダン南部の道路再建プロジェクトのために、英国がこのたび870万ドルを拠出したことについて、WFPは歓迎の意を表明した。しかし、依然として、プロジェクトの完工には7000万ドルが不足していることを指摘して、国際社会に対し、一層の拠出を訴えた。
2006年4月11日
- *ダルフール:安保理、AUから国連への引継ぎの措置求める
*チャド:難民キャンプへの襲撃事件に事務総長が懸念
*チェチェン事務所開設の準備あり、とUNHCR
*UNAIDS、ノルウェー王妃を特別代表に任命
*「持続可能な開発における傾向」、刊行 - *安保理は議長声明を発して、スーダン・ダルフールにおけるAUの活動を国連に円滑に引き継ぐべく、すべての当事者に対し、すべての必要な措置を講じるよう求めた。
*チャドのおいて、武装グループがスーダンとの国境沿いの難民キャンプを襲う事件があったのに続いて、スーダンと国境を接する同国東部地域における戦闘が激化し、また中央アフリカ共和国との国境を接する南部地域に武力対立が拡大していることについて、アナン事務総長は深い懸念を表明した。
*グテレス難民高等弁務官はモスクワで記者会見し、ロシア連邦のチェチェンにおいて、治安状況が許せば、事務所を開設する準備があるとの旨を述べた。
*国連エイズ合同計画(UNAIDS)のピーター・ピオット事務局長は本日、ジュネーブで、ノルウェー王妃を同計画の特別代表に任命したことを発表した。
*「持続可能な開発における傾向(Trends in Sustainable Development)」と題する報告書、発表。オカンポ経済社会問題担当事務次長は国連本部で記者会見し、オゾン層破壊物質や温暖化ガスなど、大気汚染物質の管理において多少の進展はあるが、貧困削減や開発促進を図るべく、クリーンエネルギーを提供するための緊急の行動が必要であるとの旨を訴えた。
2006年4月10日
- *コンゴ:安保理決議、ONUBからMONUCへ兵力移動
- *安保理は決議1669を全会一致で採択し、コンゴ民主共和国における選挙実施監視と治安強化のため、国連ブルンジ活動(ONUB)から兵力の一部を国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)に移すことを承認した。
2006年4月7日
- *事務総長、イスラエル、パレスチナに自制求める(4/9)
*イラク:事務総長、寺院襲撃を非難
*ルワンダ・ジェノサイドを考える国際デー
*アフリカの角:旱魃被災者援助に4億2600万ドル求めるす
*ネパール:街頭デモ始まり、参加人数少なくも逮捕者 - *中東における暴力の激化に鑑みて、アナン事務総長は本日、イスラエル、パレスチナの双方に対し、さらなる事態の悪化を招くような行動を控えるよう訴えた。(4/9)
*イラクの首都バグダッドにあるBuratha寺院が爆弾襲撃を受けたことについて、アナン事務総長は声明を発し、最も強い調子で非難した。
*ルワンダ・ジェノサイドを考える国際デー。ジェノサイド防止に関する事務総長特別顧問は国連本部で記者会見し、スーダン・ダルフールにおける情勢がルワンダのケースと類似していることに警鐘を鳴らした。
*エーゲラン緊急援助調整官はこのたび、「アフリカの角」地域で旱魃に苦しむ800万を超える人々の緊急ニーズに対応するため、国際社会に対して、4億2600万ドルの資金拠出を求めた。
*ネパールにおいて、政府の禁止した、野党勢力による街頭デモがはじまった。人権高等弁務官事務所によると、参加人数は予想より少なかったものの、デモがはじまるとすぐに、逮捕者がではじめた。
2006年4月6日
- *アナン事務総長、スペインを訪問
*人権理事会:米国、来月の選挙不参加決める
*国連システムの一貫性に関するハイレベル・パネル終了
*エチオピア/エリトリア:事務総長特別代表、国境画定促す
*移民担当事務総長特別代表、人口開発委員会で演説 - *スペインが同国警察官をハイチに派遣し現地の国連活動に参加し、コンゴ民主共和国における国連活動をバックアップする欧州緊急対応部隊に加わることを決めたことについて、アナン事務総長は歓迎の意を表明した。
*米国がこのたび人権理事会のメンバーを決める選挙への不参加を決めたことについて、アナン事務総長は声明を発し、米国の決定に失意の念を表明したが、同時にまた、同国がこれまでどおり、人権擁護の役割を果たし続けていくことに期待感を表明した。
*国連システムの一貫性に関するハイレベル・パネルが本日、初会期を終了した。パネルの共同議長を務めるパキスタンのアジズ首相、モザンビークのディオゴ首相、ノルウェーのストルテンベルグ首相は記者会見し、国連改革を世界の変化のスピードにあわせて実施していく必要を訴えた。
*国連エチオピア・エリトリア・ミッション(UNMEE)の代表を務める、レグワイラ事務総長特別代表は本日、離任記者会見において、エチオピア、エリトリア両国に対し、国境を画定し、残る問題を解決するよう促した。
*ピーター・サザーランド事務総長特別代表(移民担当)は人口開発委の年次会期で演説し、今や、純粋な移民ばかりでなく、多くの人々が国境を越えて移動する「モビリティの時代」に入っており、移民に対して制限的な法律よりは、国際協力が有効に機能するとの旨を述べた。
2006年4月5日
- *ネパール政府と野党勢力の対立、事務総長が懸念
*国連システムの一貫性に関するハイレベルパネル開始
*ダルフール:政府が避難民キャンプ運営NGO撤退命令
*ワークショップ:イラク非公式教育に関する戦略に合意
*国連とCSTOが議定書に署名、麻薬取引などで協力へ - *ネパール政府が首都カトマンズーでの街頭デモを禁止、また伝えられるところによると、多くの野党関係者を逮捕した。その後、政府と反対勢力との対立が深まっていることについて、アナン事務総長は声明を発し、懸念を表明した。
*国連システムの一貫性に関するハイレベル・パネル、スタート。アナン事務総長は冒頭、演説し、国連をより強力かつ効率的な組織とするため、リーダシップを発揮し、大胆かつ実施可能な勧告をだすよう訴えた。
*スーダン政府がダルフールの避難民キャンプを運営するノルウェー難民理事会(NRC)の撤退を命じたことから、キャンプ避難民9万人の生活状況は悪化していくと考えられる。このたびダルフール地域への立ち入りを拒否されたエーゲラン緊急援助調整官が述べた。
*イラクにおいて公教育の機会を与えられなかった60万人の子どもたちのニーズに関して、ユニセフ、ユネスコ、イラク教育省などの主催下で、ワークショップが開催された。本日、ワークショップは非公式教育に関する戦略に合意して、3日間の会期を終了した。
*国連薬物犯罪事務所と集団安全保障条約機構(CSTO)はこのたび、議定書に署名した。今後、麻薬取引、テロ、国境を越える犯罪に対して、協力して対策をとる。
2006年4月4日
- *事務総長、スーダン大統領との協議の機会を模索
*ソマリア人道調整官、国連本部で記者会見
*UNHCR、西アフリカの2前線で新たな動き
*地域名称に関する専門家グループ、会期終了
*コンゴ民主共和国:ONUBから一部兵力を配置へ - *スーダン政府がエーゲラン緊急援助調整官のダルフール入りを拒否した問題について、アナン事務総長は声明を発し、遺憾の意を示すとともに、同国大統領との協議の機会を模索しているとの旨を述べた。
*バルスレブ=オレセン人道調整官は国連本部で記者会見し、ソマリアにおける人道情勢は厳しい旱魃と最近の政治的な動きという両面から、喫緊の対応を必要とすると述べた。
*UNHCRはこのたび西アフリカにおいて、2つの前線で新しい動きをスタート。ひとつはガーナにおけるトーゴ難民たちの地位について、同国当局の決定を促進すること。もうひとつはギニアに長期滞在するリベリア難民たちの祖国への帰還を奨励すること。
*地域名称に関する専門家グループが本日、場所の名前をより一貫し正確な形で使うように促して、6週間会期を終了した。
*アナン事務総長は安保理議長に書簡を提出し、コンゴ民主共和国における選挙中およびそれ以降の治安と監視を強化すべく、ONUBの兵力の一部を同国に配置する意向を示した。
2006年4月2日
- *スーダン政府、緊急援助調整官の受け入れ拒否
*スポーツ:国際年の成果に関する報告書、記念式典で
*ブラウン副事務総長、総会第5委員会で改革支持訴え
*人権理事会メンバー選出に、17カ国が立候補
*人口開発委員会、1週間会期をスタート - *スーダン政府が昨日、エーゲラン緊急援助調整官を乗せた飛行機の同国への着陸を拒否したことについて、UNMISは遺憾の意を表明した。
*昨年の「スポーツと体育の国際年」を記念する式典がニューヨーク国連本部で催された。オギ特別代表から、国際年の成果に関する報告書を受け取ったアナン事務総長は歓迎の意を表明し、すべての政府および国連機関に対して、開発と平和を達成するためのツールとしてスポーツを利用するプログラムを支援するよう求めた。
*マーロック・ブラウン副事務総長は総会第5委員会(行財政委員会)で演説し、事務総長の提案した包括的改革案を支持するよう訴えた。
*来月9日に実施予定の人権理事会の理事国選出を前に、これまでに17加盟国がメンバーに立候補する意向を表明している。17カ国は以下のとおり。アルジェリア、バングラデシュ、パキスタン、チェコ共和国、グルジア、ハンガリー、ウクライナ、ラトビア、アルゼンチン、ブラジル、メキシコ、ペルー、ニカラグア、ドイツ、ギリシャ、ポルトガル、スイス。
*人口開発委員会、スタート。会期は1週間。オベイドUNFPA事務局長は開幕演説において、世界の移民が約2億人に上るなかで、移民が流出する先の国と祖国との間のパートナーシップが必要とされるとの旨を述べた。
2006年4月1日
- *エーゲラン緊急援助調整官、ウガンダ訪問
- *エーゲラン緊急援助調整官はウガンダ北部の避難民キャンプを訪れ、反政府勢力LRAによる襲撃の様子を避難民たちから聴いた。地域における治安改善を促進すべく、国際行動を呼びかけた。
2006年3月31日
- *リベリア前大統領、シエラレオネ特別法廷に初出廷へ
*フレシェット副事務総長、離任
*イラン地震:国連合同チーム、被災状況調査へ
*リベリア:安保理決議、UNMIL任期延長 - *リベリアのテーラー前大統領が来週月曜日、シエラレオネ特別法廷に初出廷する予定。前大統領は今週水曜日から同法廷の収監下にある。国連スポークスマンが明らかにした。
*フレシェット副事務総長が本日付で離任した。アナン事務総長は声明を発し、フレシェット氏が国連の効率化に果たした役割を称えた。
*イランが地震に襲われ、数多くの死傷者が発生した。WHO、ユニセフ、UNDPは明日、合同チームを同国に派遣し、被災状況を調査する。
*安保理は決議を全会一致で採択し、国連リベリア・ミッション(UNMIL)の任期を9月末まで延長した。
2006年3月30日
- *事務総長、イランにウラン濃縮停止求める
*シエラレオネ特別法廷、ICCにハーグでの裁判を要請
*パレスチナによる諸原則拒否姿勢に中東カルテット、憂慮
*アナン事務総長、様々な国連任務の見直し報告提示
*政治担当事務次長補、安保理で中東情勢報告 - *安保理が昨日、議長声明を発して、イランに対しウラン濃縮活動の停止を求めたことについて、アナン事務総長は同理事会のコンセンサスの精神を歓迎し、同国がこの求めに応じるよう訴えた。
*リベリアのテーラー元大統領を収監しているシエラレオネ特別法廷はこのたび、国際刑事裁判所およびオランダ政府に対し、フリータウンで元大統領の裁判を実施するのは安全面で問題があるとし、ハーグに場所を移しての裁判を許可するよう要請した。
*ハマス率いるパレスチナ自治政府が非暴力やイスラエル承認などの原則へのコミットメントを拒否していることについて、中東外交カルテットは必然的に同政府への直接援助に影響を及ぼすとの旨を述べた。
*アナン事務総長は総会に対し、国連に与えられた様々な任務の見直しに関する報告書を提示し、それらの見直しが国連を強化し、今日の最優先課題に向き合えるようにする良い機会であるとの旨を述べた。
*政治問題担当事務次長補のTuliameni Kalomoh氏は安保理において、中東情勢に関する報告を行い、イスラエル、パレスチナ自治政府の対立が深刻であることを指摘するとともに、双方に対し、ガザおよび西岸の住民の状況がさらに悪化させることのないよう求めた。
2006年3月29日
- *安保理、イランに対し、ウラン濃縮停止を求める慮
*テーラー・リベリア元大統領を乗せたヘリ、シエラレオネに
*安保理、コートジボワール指導者に自由公正な選挙実施促す
*事務総長、鳥インフルエンザの急激な広がりに深い憂慮
*安保理、ハリリ元首相暗殺裁く法廷設置交渉を事務総長に要請 - *安保理は公式会合において議長声明を発し、イランに対して、研究や開発を含むすべてのウラン濃縮関連・再処理活動を完全かつ持続的に停止するよう求めた。
*このたび身柄を拘束されたリベリアのテーラー元大統領を乗せた国連ヘリが本日、シエラレオネに到着した。シエラレオネ特別法廷での裁きを受ける。
*安保理はコートジボワール指導者に対し、今年10月末までに自由かつ公正な選挙を実施するとの最近のコミットメントを履行するよう促すとともに、選挙登録の進展をはかり、動員解除をスタートする緊急性を強調した。
*アナン事務総長は声明を発し、鳥インフルエンザが急激に広がっていることに深い憂慮を示し、特にアフリカの貧しい国々を支援するためにすでに誓約された19億ドルを超えて、資金を拠出するよう訴えた。
*安保理は決議1664を全会一致で採択し、レバノンのハリリ元首相暗殺の犯人を裁くため、国際的性格を有する裁判所の創設をめざし、アナン事務総長に対し、レバノン政府と交渉するよう要請した。
2006年3月28日
- *テーラー・リベリア元大統領失踪に安保理、憂慮
*アナン事務総長、アラブ連盟首脳会合にメッセージ
*コートジボワール西部にUNOCI、再配置
*地域名称に関する専門家グループ、会合スタート
*アナン事務総長レクチャーシリーズ、国連本部で - *リベリアのテーラー元大統領の失踪が伝えられることについて、安保理議長は本日、非公式協議後、報道声明を発し、憂慮を表明した。アナン事務総長もまたスポークスマンを通じて声明をだし、懸念を示し、地域のすべての国に対して、元大統領に庇護を与えないよう訴えた。
*アナン事務総長はハルツームで開かれているアラブ連盟首脳会合にメッセージを寄せ、イラクにおける宗派対立、イスラエル/パレスチナ紛争、スーダン問題など、アラブ諸国が数多くの課題に取り組むうえで、国連が支援を提供していく決意を述べた。
*UNOCIのバングラデシュおよびベニン小部隊がコートジボワール西部に再配置された。2ヶ月前、国連に対する抗議デモが行われた後、撤退していた。
*地域名称に関する国連専門家グループ(UNGEGN)、国連ウィーン事務所で会合を開始。場所の名前の一貫性と正確さの改善をはかり、地域名称の標準化をはかる。
*ニューヨーク国連本部での催しである「アナン事務総長レクチャー・シリーズ」において、ナイジェリア人小説家Chinua Achebe氏と、アイルランド人詩人Paul Muldoon氏による講演が行われた。今回のテーマは「戦争と平和における言語の使用」。
2006年3月27日
- *人権委員会、最後の会合を終える
*ハイチ:安保理/事務総長、次期大統領への支援訴え
*総会議長が加盟国に書簡、今総会の優先課題をあげる
*イラク:カジ特別代表、アラブ連盟に政府樹立への支援訴え
*スーダン:プロンク特別代表、国連事務所襲撃地域訪問へ - *人権委員会が本日、その活動をすべて人権理事会へと引き継ぐ決議を採択して、最後の会合を終えた。人権理事会の初会合は6月19日に開かれる予定。
*安保理はハイチに関する公開会合において議長声明を発し、同国のプレバル次期大統領による不安定と貧困との闘いに対する持続的な国際支援を求めた。アナン事務総長もまた、同会合で演説し、広範な政治和解へ向けた大統領の努力を後押しする必要を訴えた。
*エリアソン総会議長は全加盟国に宛て書簡を送付し、人権理事会創設に次いで、今総会で取り組むべき優先課題として、国連事務局及びマネージメント、経済社会理事会などの改革をあげた。
*カジ事務総長特別代表はイラクにおける暴力の激化に遺憾の意を示すとともに、アラブ連盟に対し、同国が狭い宗派対立を超えて国民政府を樹立するのを手助けするよう訴えた。
*スーダン南部で今月、国連事務所が襲撃され、地元警護官が殺害された事態を受けて、プロンク事務総長特別代表は今週、この地域を訪れ、和平交渉の関係者と協議する予定。
2006年3月26日
- *レバノンの新しい時代への海図に勇気付けられる、とラーセン特使
- *ベイルートにおける一連のハイレベル会合のあと、レバノンを本日離れたラーセン特使は同国が安定に向かって適切な海図を描いていることに勇気付けられるとの旨を述べ、全関係当事者に対して、連帯して進んでいくよう訴えた。
2006年3月25日
- *コンゴ:事務総長、EUのMONUC支援準備を歓迎
*パレスチナ民兵へのレバノンの統合アプローチ、ラーセン氏が支持
*スーダン:安保理、UNMIS任期延長
*リベリア:事務総長特別代表、安保理でブリーフィング - *EUがこのたびMONUCに対する支援の計画と準備のスタートを決めたことについて、アナン事務総長は歓迎の意を表明した。
*ラーセン特使はレバノン首相と会談し、同国におけるパレスチナ民兵の問題について、政府が統合的なアプローチをとっていることに歓迎の意を表明した。
*安保理は決議を全会一致で採択し、スーダン南部に展開するUNMISの任期を今年9月24日まで延長し、事務総長に対し、ダルフールのAU部隊の国連への引継ぎ計画を急ぐよう要請した。
*アラン・ドス事務総長特別代表は安保理でブリーフィングし、リベリアに展開するUNMILの性急な縮小に対し警鐘を鳴らし、同国経済を改善させるための行動を訴えた。
2006年3月22日
- *コンゴ民主共和国:事務総長、カビラ大統領らと会談
*UNAMI、イラク人権状況に関する隔月報告を発表
*ハリリ元レバノン首相暗殺事件調査、暫定報告発表
*ブルンジ:事務総長特別代表、国連本部で記者会見
*エクアドル洪水被害:WFP、5000世帯分の食糧提供へ - *コンゴ民主共和国訪問中のアナン事務総長は本日、カビラ大統領や4人の副大統領らと会談し、民主化移行に関する幅広い問題について話し合った。
*UNAMIはイラク人権状況に関する隔月報告を発表し、今年2月のサッマーラにおける寺院襲撃事件以降、人権侵害が悪化していると述べ、イラク政府がその治安部隊と全ての武装グループに対する支配権を至急確立する必要を訴えた。
*アナン事務総長はこのたびハリリ元レバノン首相暗殺事件に関する暫定調査報告を発表し、犯人を裁く国際法廷について、国家的、国際的性格をあわせもった法廷とすることが望ましいとの旨を述べた。
*ブルンジを担当するCarolyn McAskie事務総長特別代表は本日、国連本部で記者会見し、同国の平和を構築するためには、国際社会の持続的な支援が必要であるとの旨を述べた。
*エクアドルにおいて、2ヶ月間にわたり豪雨が続き、人々が洪水を逃れ、厳しい避難生活を送っていることから、世界食糧計画(WFP)はこのたび、同国政府に対し、5000世帯分の食糧を提供することを決めた。
2006年3月21日
- *プロンク特別代表、安保理でスーダン情勢報告
*アナン事務総長、コンゴ民主共和国を訪問
*リベリア:UNMILに関する事務総長報告、発表
*途上国への貿易支援が重要、とUNCTAD事務局長
*アフガニスタン: 新学期がスタートへ - *プロンク事務総長特別代表は安保理において、スーダン情勢を報告し、ダルフールでの殺害やレイプ、その他の人権侵害がスーダン全体の平和に脅威を及ぼしているとし、和平協定の迅速な締結と強力な平和維持部隊の展開を求めた。
*アナン事務総長は本日、コンゴ民主共和国に到着した直後、MONUC本部を訪れ、殉死した平和維持兵に対し献花し哀悼の意を示した。
*国連リベリア・ミッション(UNMIL)に関する安保理宛事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は、リベリア情勢が脆弱であることを指摘し、UNMILの任期を2007年3月末まで延長するよう勧告した。
*UNCTADのスパチャイ事務局長はジュネーブで開かれた「Aid for Trade」と称する会議において演説し、開発途上国のための貿易政策改善とサプライ障壁克服に対する援助計画が、WTO香港閣僚会議の最も重要な成果のひとつであるとの旨を述べた。
*アフガニスタンにおいて、新学期が明日スタートをするのを前に、同国を訪問中のユニセフのRima Salah事務局次長はこのたび、母子の死亡率の高さ、就学率の低さ、子どもの人権侵害のネグレクトなどが依然として継続している状態を指摘し、警告を発した。
2006年3月20日
- *リベリア:UNMIL中国部隊、サルボ橋建設
*ブルンジ:ONUBに関する事務総長報告、発表
*ラーセン特使、エジプトでムバラク大統領と会談
*小火器:軍縮担当事務次長代行、武器禁輸遵守に支援訴え
*人権理事会:事務総長、ウォール・ストリート・ジャーナル紙寄稿 - *リベリアにおいて、UNMIL中国人部隊が建設した耐荷能力33トンの橋梁、サルボ橋のオープニング式典が今週、執り行われた。この橋の開設によって、同国のRiver Gee郡とMaryland郡が結ばれた。
*国連ブルンジ・ミッション(ONUB)に関する安保理宛て事務総長報告書、発表。報告において、アナン事務総長は、ONUBの撤退が近づくなかで、ブルンジの状況を密接に監視し、その人権状況やガバナンスの改善を急ぐ必要があるとの旨を訴えた。
*ラーセン特使はエジプトの首都カイロで、同国のムバラク大統領と会談し、レバノンやその他の中東地域問題について話し合った。
*小火器撤廃行動計画実施に関する見直し会議を前にして、軍縮問題担当事務次長代行を務めるHannelore Hoppe氏は安保理で報告に立ち、紛争国への武器供与を断つためには、武器禁輸を遵守する国々に対する一層の支援が必要であるとの旨を訴えた。
*新設の人権理事会のメンバー選出(5月9日)を前に、アナン事務総長はウォール・ストリート・ジャーナル紙に寄稿し、全ての加盟国に対して、この理事会の活動を全面的に支持するよう訴えた。
2006年3月16日
- *ハリリ元レバノン首相暗殺:調査委、安保理報告
*カジ特別代表、安保理でブリーフィング
*アナン事務総長、マダガスカル訪問
*スーダン南部で、UNHCR襲撃事件
*UNFCCC事務局長、候補者5人リスト公表 - *ハリリ元レバノン首相暗殺事件調査委のコミッショナーを務めるSerge Brammerts氏は安保理公開会合で報告書を提出し、調査に関する前向きな進展がみられることを説明し、シリアが安保理諸決議への全面協力を示唆していることに鑑み、文書や施設へのアクセス、一般市民の聴取などを求めていく意向である旨を述べた。
*安保理で昨日イラク情勢に関してブリーフィングした、カジ事務総長特別代表は本日、記者会見し、イラクが内戦状態ではないものの、同国のすべての人々による政治プロセスへの協力がなければ、統治のない状態へと陥るであろうと警告を発した。
*アフリカ歴訪中のアナン事務総長は本日、マダガスカルにおいて、同国の大統領や首相らと会談した。
*昨夜、スーダン南部において、武装した男2人がUNHCR事務所を襲撃し、地元警護官1人を殺害し、国際職員らに重傷を負わせた。これにより、近隣諸国に流出した難民の帰還プログラムの一時中断を余儀なくされた。
*気候変動枠組み条約・事務局長ポストの候補者5人のリストが公表された。事務総長と上級顧問たちがすべての候補者から選考し、絞り込んだ5人。
2006年3月15日
- *人権理事会創設:総会、決議採択
*人権理事会:米国の協力を信頼、とアナン事務総長、
*人権理事会:総会議長、加盟国に謝意
*イラク:安保理、公開ブリーフィング
*ソマリア暫定連邦議会、初会合を開催 - *総会は決議を賛成170、反対4(米国、イスラエル、マーシャル諸島、パラオ)、棄権3(ベネズエラ、イラン、ベラルーシ)で採択し、人権委員会を廃止し、その代わりに人権理事会を創設することを決めた。
*総会による人権理事会創設決議に米国が反対していることについて、アナン事務総長は訪問中の南アフリカで記者団に発言し、米国が人権理事会に協力するであろうことを信頼しているとの旨を述べた。
*総会による人権理事会創設決議採択後、エリアソン総会議長は記者団に対し、賞賛の念を示し、加盟諸国が一国家の視点を脱し、国際的な視点を重視したことに感謝を表明した。
*安保理は、イラクに関する公開ブリーフィングを開催。カジ事務総長特別代表は同国における宗派対立の激化に鑑みて、政府樹立に関する交渉をまとめるため、あらゆる限りの術を尽くすことが必要であるとの旨を述べた。
*ソマリア暫定連邦議会、初会合を開催。安保理議長は報道声明を発し、歓迎の意を表明するとともに、同国への武器流入の拡大を非難し、すべての当事者に対し、戦闘の停止を求めた。
2006年3月14日
- *西岸/ガザで暴力事件:安保理、最大限の自制求める
*西岸/ガザ:アナン事務総長も憂慮を表明
*アフガニスタン:UNAMA代表、安保理で情勢報告
*アナン事務総長、南アフリカ議会で演説
*安保理決議、UNMEE任期を1ヶ月延長 - *西岸およびガザで本日起こった暴力事件について、安保理議長は理事国を代表して報道声明を発し、憂慮を表明するとともに、当事者に対し、最大限の自制と、静穏回復のための緊急措置を求めた。
*西岸/ガザにおいて暴力事件が発生し、パレスチナ警官などが死亡したほか、国際要員が拉致されたことについて、アナン事務総長は憂慮を表明し、静穏回復のための緊急措置と拉致された人々の解放を訴えた。
*UNAMA代表Tom Koenigs氏は本日、安保理で情勢報告を行い、アフガニスタンにおけるテロ拡大に鑑みて、同国政府が国際支援の下、国内各地のコミュニティー・レベルでの働きかけを行う必要があるとの旨を述べた。
*アナン事務総長は本日、南アフリカ議会で演説し、同国の成功体験が開発途上国に参考となるモデルになるとの旨を述べた。
*安保理は決議を全会一致で採択し、最近の国境画定をめぐる交渉再開が膠着状態を打開する時間的猶予を与えるべく、国連エチオピア・エリトリア・ミッション(UNMEE)の任期を4月15日まで1ヶ月延長した。
2006年3月13日
- *エチオピア/エリトリア国境紛争交渉、事務総長が歓迎
*ダルフール:平和維持活動、AUから国連へ
*第62回人権委員会、1週間の休会へ
*WFP、ローマ教皇の貧困・飢餓への取り組みに敬意
*ラーセン特使、ラブロフ・ロシア外相と会談 - *エチオピアとエリトリアが国境紛争解決取決め合意を成立させたことについて、アナン事務総長は勇気付けられたと述べるとともに、両国に対して、国境画定委員会に全面協力するよう促した。
*AUはこのたびスーダン・ダルフールにおける平和維持活動権限の国連への委譲を決めた。安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、歓迎の意を表明した。
*人権委員会は本日、第62会期をスタートしたが、人権理事会創設をめぐって各国が広範な合意を図る努力を続けるなか、開幕直後に、3月20日まで、1週間の休会に入ることを決めた。
*世界食糧計画(WFP)のモーリス事務局長は、ローマ教皇ベネディクト16世を同計画のローマ本部に招いた。モーリス氏はローマ教皇が貧困や飢餓に苦しむ人々を救うべく尽力を払っていることに敬意を表した。
*ラーセン事務総長特使はロシアのラブロフ外相と会談し、中東の脆弱かつ複雑な状況、特にレバノンの政治情勢について話しあった。
2006年3月12日
- *ミロシェビッチ元ユーゴ大統領、死去
*アフガニスタンで元大統領襲撃される
*中東:いくつかの紛争が発火点に近づく、とラーセン特使表
*イラク人権侵害:国内委員会設置に関するワークショップ
*コソボ:特別代表、最近の歩みを評価 - *ミロシェビッチ元ユーゴ大統領が日曜日、拘留施設で死去。旧ユーゴ国際刑事裁判所はその状況について調査を開始した。デルポンテ検察官は元大統領の死去によって、犠牲者たちが必要とし、また値する正義を奪われたとの旨を述べた。
*アフガニスタンにおいて、ムジャディディ元大統領を狙った襲撃事件が起こった。市民が巻き添えとなり死亡し、元大統領も負傷した。UNAMAは遺憾の意を表明した。
*ラーセン特使はパリでシラク仏大統領と会談した後、記者団に対し、拡大中東の状況がより複雑、脆弱、危険になっており、いくつかの紛争問題は発火点に近づいているとの旨を述べた。(3/11)
*キプロスにおいて、人権高等弁務官事務所とUNAMIは3月8-10日、イラクの人権侵害に取り組む国内委員会の設置に関するワークショップを開催した。(3/11)
*ジェッセン=ピーターセン事務総長特別代表はザルツブルクで開かれた会議に出席した際、コソボにおける進展状況を評価するとともに、多民族で構成する民主主義社会を醸成する努力の継続を促した。(3/11)
2006年3月9日
- *国連、中央緊急対応基金(CERF)を立ち上げ
*UNHCRのダルフールに対する活動予算削減
*「水の共有」と題する世界水開発報告、発表
*アナン事務総長、アフリカを2週間訪問へ
*ボリビアで洪水被害、1000世帯以上 - *国連はこのたび、5億ドル規模の中央緊急対応基金(CERF)を立ち上げた。これにより、将来の自然災害などへの迅速な対応を図る。これまでに36カ国が、基金総額の半分に相当する、2億5600万ドルの資金拠出を誓約している。
*スーダン・ダルフールにおいて、治安情勢の悪化によって、難民援助活動縮小や職員撤退を強いられているUNHCRは2006年の同地域活動予算を44%カットし、1850万ドルへと減額するとの旨を明らかにした。
*国連はこのたび、「水、責任の共有」と題する世界水開発報告を発表した。報告は3年毎に出版され、淡水資源に関して、最も包括的な評価を与える報告である。報告によれば、世界には十分な水があるが、管理体制の悪さや腐敗によって、世界の人々に均等な配分ができていない状況を訴える。
*アナン事務総長は週末、アフリカへ向けて出発する。2週間かけて、南アフリカ、マダガスカル、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国を訪問し、各国首脳らと会談し、様々な問題について話し合う。
*ボリビアにおいて、1000世帯以上の家族が洪水の被害を受けており、緊急の食糧援助を必要としている。OCHAが本日、明らかにした。
2006年3月7日
- *事務総長、国連強化のための包括案提示
*総会で、各国大使が意見表明
*事務総長、国連職員との対話
*コートジボワール:選挙管理委、始動
*「ダンク・マラリア」、マラリア撲滅啓発募金活動 - *アナン事務総長は総会に対し、”Investing in the United Nations: For a Stronger Organization Worldwide”と題する報告書を提出し、国連の効率性向上やコスト削減などについて、包括的な案を示した。この報告書は、昨年の世界サミットで採択された成果文書で、その作成を求められた。
*上記報告書に関し、総会において、エリアソン議長、南ア(G77代表)、オーストリア(EU代表)、米国、日本などの大使たちがそれぞれの意見を述べた。
*アナン事務総長は国連本部のコンファレンス・ルームで、またウェブキャストを通じて、上記報告書の意義を国連職員たちに訴えかけた。
*今年10月にコートジボワール大統領/議会選挙が予定されているが、昨日、選挙管理委が発足した。この選挙を担当する、アントニオ・モンテイロ国連高等代表は委員会の発足に歓迎の意を表明した。
*3月15日、国連とNBAの「ニューヨーク・ニックス」はマラリア撲滅のための啓発・募金活動ため、マディソン・スクエア・ガーデンで、「ダンク・マラリア」と銘打った記念イヴェントを行う。
2006年3月6日
- *国連民主化基金(UNDEF)の諮問理事会、初会合
*ノーベル平和賞受賞者、総会議長の人権理事会案に賛同
*イラン核:IAEA理事会での合意は今のところ期待薄
*今秋、国連本部で、世界ユースサミット開催予定
*ベニン:事務総長特別代表、平和的選挙実施を賞賛 - *国連民主化基金(UNDEF)の諮問理事会(17人構成)が本日、初会合を開催。アナン事務総長が議長を務めた。同基金は昨年7月、事務総長のイニシアチブに下、設置された。
*カーター元米大統領や金大中前韓国大統領ら、5人のノーベル平和賞受賞者がこのたび、ニューヨーク・タイムズ紙に寄稿し、エリアソン総会議長による人権理事会設置案に賛同する旨を訴えた。エリアソン議長はスポークスマンを通じて、この寄稿文に勇気づけられたとの旨を述べた。
*IAEA理事会において、イランの核開発問題に関する議論がされているが、今のところ、これといった打開策や前向きな合意は期待できない。エルバラダイ事務局長が本日、最新報告を理事会に提出する前に記者団に語った。
*今年10月、ニューヨーク国連本部において、初の世界ユースサミットが開催される予定。先週、世界各地域の若者たちがサミットのプランについて合意した。
*ベニンにおいて、先週、選挙が平和的に実施されたことについて、西アフリカ担当事務総長特別代表のAhmedou Ould Abdallah氏は賞賛の念を表すとともに、憲政プロセスが来月に予定される権力の委譲に実を結ぶよう期待感を示した。
2006年3月3日
- *安保理、エリトリアにUNMEE行動制限の解除求める
*マーロック・ブラウン官房長、副事務総長に任命
*チャド、ダルフール間で難民が流出しあう
*京都議定書のコンプライアンス委員会、スタート
*ソマリア:ユニセフ職員拉致、30時間後無事解放 - *エリトリアとエチオピアの間の緩衝地帯で心臓発作をおこしたUNMEE兵士を病院へと運ぶ国連ヘリがエリトリアの課す飛行制限のために通常より搬送に時間がかかり手当てが間に合わずに死亡した。3月の安保理議長を務めるアルゼンチンのセサール・マヨラル大使は本日の協議後、理事国を代表して報道声明を発し、エリトリアに対し、UNMEEの行動制約を解除するよう求めた。
*アナン事務総長は、マーロック・ブラウン官房長を副事務総長に任命した。今年4月1日付けで、同職に就任する。同氏は1999年から2005年1月に官房長に任命されるまで、UNDP総裁を務めた。
*今週、チャドから難民たちが暴力を逃れてスーダン・ダルフールに流出し始めた。UNHCRによれば、ダルフール側からも依然として一日100人から125人の難民がチャドに流出しており、両国の間で、難民が流出しあう状態となった。
*気候変動枠組条約(UNFCC)によれば、京都議定書の遵守状況をチェックするメカニズムとして、コンプライアンス委員会がこのたび活動をはじめた。委員会には、議定書の誓約目標に到達しない国々に対処するEnforcement Branchが備えられた。国連環境計画(UNEP)のテプファー事務局長は、これによって京都議定書が「牙」をもったと歓迎の意を表明した。
*ソマリアにおいて、ユニセフ職員が武装した男たちに拉致され、30時間後に無事解放された。国連は、援助職員が援助必要とする人々に安全に援助を届けられるようにすべきであるとの旨を訴えた。
2006年3月1日
- *人権理事会:総会議長、加盟国に合意求める
*コートジボワール:主要政党と軍事指導者、内戦後初会合
*コンゴ:MONUC兵士、国軍支援し、民兵攻撃
*ハリリ氏暗殺裁判:法務担当事務次長、レバノン代表と会談
*UNEP次期事務局長候補者リスト、発表 - *人権委員会の人権理事会への改組について、エリアソン総会議長は本日、加盟国に対し、それぞれの国の立場を超えて、できる限り早期に合意するよう訴えた。
*コートジボワールにおいて、主要政党および軍事指導者が2002年内戦後初の会合を開催したことについて、UNOCIは国民和解へ向けた重要な一歩であるとして賞賛の意を示した。
*コンゴ民主共和国において、MONUCの兵士約300人は現在、同国東部で略奪行為などを繰り返している民兵を地域から追放すべく、国軍を支援している。
*ニコラス・マイケル法務担当事務次長はニューヨーク国連本部で、レバノン政府代表と会談し、同国のハリリ首相暗殺を裁くための国際的性格を有する法廷設置の問題について話し合った。
*UNEPの次期事務局長の候補者リストが本日、発表された。現在の事務局長、クラウス・テプファー氏の任期は今年4月1日まで。
2006年2月28日
- *事務総長、キプロス大統領と会談
*中東:デソト調整官、安保理に情勢報告
*スーダン:国連不信やアルカイダ関与警戒高まる
*コンゴ:UNHCR/WFP/ユニセフ、合同ミッション
*ICAOのシェリフ現事務局長、再任 - *アナン事務総長はパリでキプロスのパパドプロス大統領と会談、事務総長の仲介の枠内での交渉プロセス再開がタイムリーかつ注意深い準備に基づいたものでなければならないとの点で意見の一致をみた。
*アルバロ・デソト中東和平特別調整官は安保理で中東情勢報告し、EUがパレスチナ自治政府への緊急援助実施を決めたことを歓迎するとともに、ハマスによる方針選択が地域の今後の行方を左右するとの旨を述べた。
*プロンク事務総長特別代表が本日語ったところによると、スーダンの首都ハルツームにおいて、ダルフールの平和維持活動をめぐる不安定な状況に関連して、国連に対する不信やアルカイダ関与に関する警戒が高まっている。
*UNHCR、WFP、ユニセフの3機関の事務局長はこのたび、コンゴ民主共和国への合同視察訪問を開始した。3人は隣国タンザニアから船を利用して帰還する難民たちと会う予定を組んでいる。
*国際民間航空機関(ICAO)のシェリフ現事務局長、再任。アルジェリア出身。2006年8月1日から2期目に入る。同氏が最初に事務局長に任命されたのは2003年8月1日。
2006年2月27日
- *事務総長、ガボン/赤道ギニア大統領会談をセット
*人権理事会:事務総長、加盟国に決議採択求める
*ダルフール:安保理、制裁措置を検討
*イラク:国連、シーア派寺院の再建支援の意欲示す
*PKOの効率的運営に、文民専門職員の常設化を訴え - *アナン事務総長は今朝、ジュネーブにおいて、ガボンと赤道ギニアの両国大統領の会談を主宰した。アナン事務総長が会談後記者団に語ったところによれば、石油資源を有する島の領有をめぐる対立について話し合あった両大統領は、対立解消に向けて柔軟性と意欲を見せた。
*人権委員会の人権理事会への改組に向け、総会議長が提示した決議案について、アナン事務総長は現時点でその文案を一行ずつ検討していくとなると、その採択に非常な遅れが生じ深刻な問題を引き起こすと述べ、加盟国が今週中に採択するよう訴えた。
*スーダンのダルフールにおける暴力が継続するなか、安保理は本日非公式協議において、同地域の平和および人権に脅威となる個人に対する制裁を検討した。
*日本を含む援助国が参加して開かれたイラク援助調整会議において、カジ事務総長特別代表は先週爆破されたシーア派寺院について、国連がイラク信託基金とユネスコを通じて、再建支援の準備があるとの旨を述べた。
*総会の平和維持活動特別委員会において、ゲーノ平和維持活動担当事務次長は演説し、平和維持活動の効率的な運営をめざして、2500人規模の中核的な文民専門職員の常設化を求めた。
2006年2月25日
- *カタールで文明間対話に関する会議(2/26)
*ムハンマド風刺漫画:事務総長、冷静な対応求める(2/26)
*ソマリア議会開幕:特別代表、国民和解求める
*カジ特別代表、襲撃事件に遺憾の意
*中東:事務総長、国際法尊重と市民保護訴え - *カタールで開かれた文明間対話に関する会議において、アナン事務総長は演説し、イスラム諸国と西欧の間は本質的に相反するものではないとし、ムハンマド風刺漫画騒動への冷静な対応を訴えた。(2/26)
*ソマリア議会、開幕。フォール事務総長特別代表は演説し、同国指導者に対して、国民和解の努力を求めるとともに、国際社会の復興支援を約束した。(2/26)
*アナン事務総長は訪問先のカタールで、OICおよびアラブ連盟の両事務局長らとともに声明を発し、ムハンマド風刺漫画をめぐる騒動に対する自制を呼びかけるとともに、寛容醸成のための行動を約束した。
*カジ事務総長特別代表はバグダッドにおいて、声明を発し、最近の襲撃事件に遺憾の意を示し、憎悪を煽る勢力に対する統一行動を促した。
*中東における暴力拡大について、アナン事務総長は憂慮を表明し、全当事者に対して、国際法尊重と市民保護を訴えた。
2006年2月23日
- *総会議長、人権理事会設置決議案提示
*平和維持兵/性的虐待:ゲーノ事務次長、安保理報告
*コートジボワール:安保理、人道援助機関支援を促す
*カメルーンで中央アフリカ共和国に対する援助国会合
*アナン事務総長、国連倫理室設置・特別顧問を任命 - *エリアソン総会議長は本日、人権委員会にかわる人権理事会の設置決議案を提示した。この決議案では、メンバー国は総会が個別に選び、重大な人権侵害を犯す国については、メンバーからはずすことができる。総会での決定は来週にも行われる可能性がある。
*ゲーノ平和維持活動担当事務次長は安保理でブリーフィングし、平和維持兵による性的搾取や虐待の問題においては大きな改善があったものの、今後さらに多くの努力を払っていく必要があるとの旨を述べた。
*コートジボワールにおいて、政治的騒乱によって、多くの人道援助機関が撤退していることに鑑みて、安保理は議長声明を発し、同国政府に対し、人道援助機関を支援するよう促した。
*カメルーンにおいて、中央アフリカ共和国に対する援助国会合。同国の100万の脆弱な人々に対し、4600万ドルの支援誓約が求められた。
*トランスペアランシー・インターナショナルのマレーシア支部の創設者、Tunku Abdul Aziz氏が国連倫理室の設置に関する特別顧問に任命された。アナン事務総長が本日、発表した。
2006年2月22日
- *イラク:シーア派寺院に対する挑発的襲撃
*PKO調達不正:ブラウン官房長、安保理でブリーフィング
*コンゴ:事務総長、新憲法の選挙法の採択を歓迎
*ハイチ:特別代表が安保理でブリーフィング
*100以上の国々が煙草禁止枠組条約の強化措置に合意 - *イラクにおいてシーア派寺院に対する挑発的な襲撃が行われた。アナン事務総長は声明を発し、同国の全コミュニティーに対し、最大限の抑止を求めた。
*マーロック・ブラウン官房長は安保理において、国連平和維持活動の調達をめぐる不正問題について、ブリーフィングを行った。この会合は3時間に及んだ。
*アナン事務総長は声明を発し、コンゴ民主共和国の新しい憲法と選挙法の採択について、同国の歴史上重要な分水嶺となるものだとし、歓迎の意を表明した。
*バルデス事務総長特別代表は安保理でブリーフィング、ハイチの選挙プロセスについて状況報告し、ブレバル氏が大統領に選出されたことを歓迎した。
*今月、100カ国以上がジュネーブに集い、2週間に及ぶ煙草に関する会議に出席し、煙草禁止枠組条約の強化策について話しあい、いくつかの措置について合意した。
2006年2月21日
- *安保理で、対テロ3委、ブリーフィング
*コートジボワール:信頼地帯への襲撃予告、調査
*リベリア、真実和解委員会の設置
*中央アフリカ共和国からチャドへ難民、今月4000人超
*貧困削減:エチオピアで、10年プラグラム見直し地域会議 - *安保理の決議に従って、対テロ、対アルカイダ/タリバン制裁、大量破壊兵器拡散防止に取り組む3委員会の委員長がそれぞれ本日、安保理でブリーフィングした。ブリーフィングのあとに発言した国々は委員会間、国際機関や地域機関との協力の必要を強調した。
*コートジボワールにおいて、政府と反政府勢力を分離する信頼地帯の村落などに襲撃を警告する匿名の手紙が送られた事態を受け、UNOCIの人権担当官が本日、調査を開始した。
*リベリアにおいて、真実和解委員会の設置式典。UNDPは、同国が14年の内戦で負った社会的傷跡を癒すのを支援すべく、同委員会に対し、50万ドルを拠出する。アラン・ドス事務総長特別代表が式典で明らかにした。
*中央アフリカ共和国から、政府軍や反政府勢力の襲撃を逃れて、チャドに流出する難民が今月、4000人を超えた。UNHCRが本日、明らかにした。
*エチオピアの首都、アディスアベバで、2001-2010の貧困削減プログラムの中期見直し・地域会議が2日間の日程で開始した。アフリカの後発開発途上国34カ国の代表80人近くが集まった。
2006年2月20日
- *ムハンマド風刺漫画:事務総長、文明間対話会議に参加へ
*事務総長/総会議長、人権理事会に関する進展に期待表明
*国連災害評価チーム、フィリピンに到着
*食糧の権利:人権規約締約国に支援義務あり、と特別報告者
*スーダン:ポリオ根絶に向け、予防接種キャンペーン - *イスラム教預言者ムハンマドの風刺漫画をめぐる暴力騒動が継続していることについて、アナン事務総長は深い懸念を有し、今週カタールで開かれる文明間の対話に関する会議、「High-Level Group for the Alliance of Civilizations」に出席する。このパネルは昨年7月、アナン事務総長が創設したもの。
*アナン事務総長は国連本部において、エリアソン総会議長とともに非公式な報道陣との会合の場で発言し、今週、人権理事会を含めて国連改革が進展をみせることに期待を表明した。
*国連災害評価チーム、フィリピンに到着。81人が死亡し、1400人がいまだに行方不明となっている先週の地すべりの状況について調査する。
*食糧に対する権利に関する特別報告者Jean Ziegler氏はジュネーブで声明を発し、社会権規約の下、締約国がアフリカの角地域において飢餓の恐れに直面する1100万人を援助する義務がある、との旨を述べた。
*スーダンにおけるポリオ根絶に向けた努力の一環として、政府当局、国連、パートナー組織は5歳未満の子どもたち800万人を対象にした予防接種キャンペーンを開始した。
2006年2月17日
- *UNMIL、コートジボワール国境沿いを集中巡回(2/18)
*イランのモスクワ協議への意向、事務総長が歓迎
*ハイチ大統領選:安保理、プレバル氏に祝賀
*フィリピン地すべり犠牲者に事務総長が哀悼の意
*リベリア安定:UNHCR、近隣諸国の難民たちの帰還促進 - *UNMILは現在コートジボワールとリベリア国境沿いにおける巡回活動を集中的に展開し、最近の不安定情勢の広がりを防ぐことに努めている。(2/18)
*イランが2月20日、モスクワにおいて、ウラン濃縮に関するロシアの提案について協議するとの意向を表明したと伝えられることについて、アナン事務総長は歓迎の意を表明した。
*安保理議長は報道声明を発して、ハイチ大統領選におけるプレバル氏の勝利を祝賀するとともに、同国の人々の忍耐強さと民主化へのコミットメントをたたえた。アナン事務総長もまた、声明を発し、プレバル氏に対し、国民和解を進めるよう求めた。
*フィリピンにおける地すべりで2000人が生き埋めになったことについて、アナン事務総長は声明を発し、犠牲者に対する哀悼の意を表明するとともに、災害評価チームを地域に派遣しているところであるとの旨を述べた。
*リベリアの情勢が安定してきたことから、UNHCRは現在、コートジボワール、ガーナ、ギニア、ナイジェリア、シエラレオネなど各地に流出した約16万人の難民帰還を積極的に促進している。
2006年2月16日
- *ハイチ大統領選:選管、プレバル氏勝利を宣言
*アナン事務総長、キプロス大統領と会談へ
*コートジボワール:エーゲラン氏、破壊程度に衝撃表明
*コートジボワール:今年10月選挙への準備を延期
*事務総長、世界各地の開発活動の調整にパネル設置 - *ハイチの暫定選挙管理委員会がこのたびルネ・プレバル氏を大統領選の勝者と宣言したことについて、MINUSTAH代表は本日、支持を表明した。
*アナン事務総長は2月28日、パリにおいて、キプロス大統領と会談し、同国情勢について話し合う。本日、スポークスマンが明らかにした。
*コートジボワールを訪問中のエーゲラン緊急援助調整官は本日、同国で活動する国連の事務所が襲撃を受け破壊された状況を視察し、深い衝撃を受けたとの旨を述べ、援助活動が一時的にストップしていることに憂慮を表明した。
*コートジボワールにおいて、今年10月の選挙実施が近づくなか、モンテイロ国連高等代表は本日、選挙管理委がその構成をめぐる対立のため、明日の作業開始予定を延期すると明らかにした。
*アナン事務総長は、世界各地における開発、人道援助、環境分野の活動を調整する方法を探るべく、ハイレベルパネルを創設すると発表した。同パネルは今夏までに報告書をまとめ、今年9月の総会に提出する。
2006年2月15日
- *ハイチ選挙不正懸念、平和的な訴えを、と安保理
*エーゲラン緊急援助調整官、コートジボワール訪問
*安保理決議1659、アフガニスタン・コンパクトを承認
*エチオピア南東部の旱魃:FAO、1850万ドルの拠出求める
*コンゴ:WFP、国連ヘリで30トンの食糧空輸 - *安保理議長は報道声明を発し、ハイチにおいて選挙実施後の抗議デモによって開票作業に支障が生じているとして、同国の人々に対して、不正疑惑に関する懸念の訴えを平和的かつ法的に行うよう訴えた。
*エーゲラン緊急援助調整官はコートジボワールを3日間にわたる訪問をスタート。本日、同国外相との会談後に発した声明において、エーゲラン氏は同国政府が国連要員襲撃事件について、その再発防止を約束したとの旨を述べた。
*安保理は決議1659を全会一致で採択し、1月31日にロンドン会議で成立したアフガニスタン・コンパクトについて、治安、開発、薬物に対する対策の枠組みとなるものであると承認した。
*FAOはアピールを発し、エチオピア南東部の旱魃に苦しむ農民や牧夫たちに援助を提供すべく、1850万ドルを拠出するよう訴えた。
*WFPは現在、コンゴ民主共和国東部の戦闘を逃れて流出する避難民や難民たちに対して、国連ヘリを使って30トンの食糧を空輸している。
2006年2月14日
- *安保理、ハイチ選挙を評価、静穏を訴え
*事務総長特別代表、安保理でコソボ情勢報告
*安保理、イラク議会選挙の結果発表を歓迎
*アナン事務総長、プリンストン大学で講演
*UNAIDS/欧州諸国高官、ルワンダのエイズ取り組みを賞賛 - *安保理議長は理事国を代表して報道声明を発し、ハイチで実施された選挙を評価するとともに、全当事者に対し、最終結果の確定を静穏のうちに待つよう促した。また安保理はこの日、決議1658を全会一致で採択し、MINUSTAHの任期を8月15日まで延長した。
*ジェッセン=ピーターセン事務総長特別代表は安保理において、コソボ情勢を報告した。今後数ヶ月のうちに、コソボ指導者や人々がその将来を決めるための協力の機会が訪れ、また国連活動は今、最も重要な段階に入ったとの旨を述べた。
*安保理は公式会合において議長声明を発し、イラク議会選挙の結果発表を歓迎するとともに、同国の指導者に対し、包括的な政府の樹立に向けて努力するよう求めた。
*アナン事務総長はプリンストン大学での20余の大学学長たちを聴衆に講演し、先進国も途上国も既得権に抗い、開発アジェンダを推し進めるために政治努力を持続し、途上国のガバナンス向上をはからねばならないと訴えた。
*UNAIDS事務局長は欧州政府高官たちとルワンダを訪れ、本日、首都キガリで記者会見し、同国のエイズとの取り組みを賞賛し、他の国々のモデルとなるとの旨を述べた。
2006年2月13日
- *今年4月に第2回ドキュメンタリーフィルム祭典(2/14)
*事務総長、ブッシュ米大統領と会談
*ハイチで街頭デモ続く、MINUSTAHは静穏促す
*コンゴ民主共和国に対する人道行動計画を立ち上げ
*トケラウ諸島、国連監視の下、第2回住民投票実施 - *今年4月22日―23日、ニューヨークのザ・ニュー・スクールにおいて、「Stories from the Field:第2回国連ドキュメンタリー・フィルム・フェスティバル」が開催される。メディア・コミュニケーションズ・アソシエーション・インターナショナルのニューヨーク支部と、国連広報局の共催。2005年の第1回祭典は、世界各地の国連事務所や機関によって作成されたフィルムだけを対象としていたが、今回は、一般からの参加応募も受け付ける。(2/14)
*アナン事務総長は本日、ワシントンでブッシュ米大統領と会談し、中東情勢やイラン問題などについて話し合った。またダルフール問題については、その解決のため、世界各国の政府と協力していくことに合意した。
*ハイチにおいて、Rene Preval 候補の支援者たちが同氏の大統領選での勝利宣言を要求して、街頭で示威行動を続けている。MINUSTAHは同国の人々に静穏を促し、最終選挙結果を待つよう求めた。
*ブリュッセル閣僚会合において、国連と欧州委員会はコンゴ民主共和国・人道行動計画を立ち上げた。同計画は、コンゴ民主共和国における3000万人を超える脆弱な人々を支援すべく、6億8100万ドルの資金拠出を求める。
*トケラウ諸島において、国連監視の下、この非自治地域の政治的地位に関する第2回住民投票が実施された。同諸島は、世界に残る16非自治地域のうちのひとつ。1945年には、72の非自治地域があった。
2006年2月10日
- リベリア:警察学校から24人が卒業(2/11)
*イラク議会選挙結果公表、事務総長が歓迎
*ハイチ、選挙直後から暴力事件が減少
*アフガニスタン、治安対策の拡大が不可欠
*世界の国内避難民2500万人、最も困難な問題 - *リベリアの首都モンロビアにおいて、警察学校卒業生24人に対し、卒業証書授与が行われた。一年間にわたる訓練コースは同国の法務省とUNMILが共同で運営。こうした警察学校からの卒業生輩出は24年ぶりのこと。(2/11)
*イラク独立選挙管理委員会はこのたび議会選挙の最終結果を公表した。アナン事務総長は議会メンバーが国民の多様性を反映している点について歓迎の意を表明し、同国指導者に対し、十分に包括的な政府を樹立するよう訴えた。
*ハイチ大統領/議会選挙の得票数計算が続くなか、MINUSTAHは選挙直後に比べて暴力事件が減っているとの旨を報告した。予定では、必要な場合に第2回投票が3月19日実施、新大統領の就任が3月29日、地方選が4月30日に実施されることになっている。
*アフガニスタンにおいて、暴力的な抗議行動や自爆テロなど衝突事件が増えるなかで、ゲーノ平和維持活動担当事務次長は安保理で状況報告し、同国の開発に向けた国際プランの実現のためには治安対策の拡大が不可欠であるとの旨を述べた。
*国連緊急援助調整官特別顧問を務めるデニス・マクナマラ氏は国連本部で記者会見し、2500万人に及ぶ世界の国内避難民について、人道コミュニティーにとって最も困難な問題であるとし、記者団たちに対し、その現状を説明した。
2006年2月9日
- *ハイチで選挙実施:安保理、祝賀声明
*事務総長、ムハンマド風刺漫画転載を非難
*アナン事務総長、ブッシュ大統領と会談へ
*イラン:アナン事務総長、交渉解決求める
*西岸の経済苦境対策求める報告、発表 - *ハイチで選挙が成功裏に実施されたことについて、安保理は議長声明を発し、同国の人々に祝賀の意を表明した。また、すべての当事者に対し、選挙結果を尊重を求めるとともに、政治プロセスへの関与と暴力放棄を訴えた。
*イスラム教預言者ムハンマドの風刺漫画の転載が続いていることについて、アナン事務総長は声明を発し、転載は火に油を注いでいるだけだと訴えた。また、自分としては言論や出版の自由に反対するものではないが、それらの自由には責任が伴わなければならない、と述べた。
*アナン事務総長は来週月曜日、ブッシュ大統領と会談する予定。本日、国連本部登庁時、記者団から短時間の質問を受けた事務総長は、国連がダルフールに兵力を展開する場合には、米国を含めて、高度な訓練を受け十分に装備した軍隊を有する加盟諸国に対し、兵力提供を求める意向を示した。
*イランのウラン濃縮関連活動再開をめぐる問題について、アナン事務総長は、IAEAから安保理に対し報告が行われる今月末まではまだ時間があるとし、対話による解決を探るよう訴えた。
*中東和平プロセス調整官は報告を発表し、西岸においてパレスチナ人が直面する経済的な苦境を緩和する対策の必要を訴えた。
2006年2月8日
- *ハイチ選挙実施:事務総長、高い投票率に祝賀
*イラクで相次ぐ襲撃事件、特別代表が非難声明
*UNHCR帰還実施2件、それぞれ帰還難民1万人超
*社会開発委員会、年次会期をスタート
*ケニア旱魃:350万人に緊急食糧援助が必要 - *ハイチの大統領/議会選が実施され、高い投票率が記録されたことについて、アナン事務総長は祝賀声明を発し、国際社会が引き続き、同国の安定と発展のため支援を行っていくとの旨を述べた。
*イラクにおいて、政治家を狙った襲撃事件が相次いでいることについて、カジ事務総長特別代表は非難声明を発し、すべての当事者に対し、対立を平和的に解決するよう訴えるとともに、イラク治安部隊に対し、暴力事件の徹底的調査と犯人逮捕/裁判を求めた。
*UNHCRがコンゴ民主共和国難民(DRC)に対して実施する2つの帰還プログラムのそれぞれにおいて、祖国に帰還した難民が1万人を超えた。ひとつはコンゴ共和国から、DRCのエクアトゥール州への帰還プログラムで、もうひとつはタンザニアから、同じく南キブ州への帰還プログラム。
*社会開発委員会、年次会期をスタート。オカンポ経済社会問題担当事務次長は演説し、開発途上国の経済成長が今年も継続し、平均6%となる見込みである旨を述べたが、同時に、援助の継続の重要性も強調した。
*5年続いて降雨量が少なく旱魃の被害に晒されるケニアにおいて、350万の人々が現在、約40万トンに及ぶ緊急食糧支援を必要としている。同国政府とWFPは本日、国際社会に対し緊急行動を訴えた。
2006年2月7日
- *ハイチで大統領選実施
*イスラエル・パレスチナ間の襲撃事件に事務総長、憂慮
*ムハンマド風刺漫画:事務総長、OICとEUと合同声明
*コートジボワール:安保理制裁委、3人の制裁対象者公表
*アルブール人権高等弁務官、チェチェン訪問へ - *ハイチにおいて、大統領選実施。大勢の人々が投票所に足を運んだ。バルデス事務総長特別代表は首都ポルトープランスのいくつかの投票所を視察した。
*イスラエル・パレスチナ間の最近の襲撃事件について、アナン事務総長は憂慮を示し、すべての当事者に対し、国際人道法を尊重し、暴力の激化を回避するよう訴えた。
*ムハンマド風刺漫画をめぐる暴力事件が世界各地に広がっている事態を受けて、アナン事務総長は本日、OICとEUの代表との合同声明を発し、異なる宗教コミュニティー間の対話を求めた。
*安保理のコートジボワールに関する制裁委員会は、決議1572と決議1643にしたがって、制裁の対象となる3人の個人名を公表した。これら3人は、国連要員や施設を襲撃したと疑われる指導者であり、同国の平和と国民和解に対する脅威を構成するとした。
*アルブール人権高等弁務官はプーチン大統領の招請を受け、今月19日から25日まで、チェチェン、モスクワ、サンクトペテルスブルクを訪問する。
2006年2月6日
- *コートジボワール:安保理、UNOCIの兵力を強化
*アナン事務総長、イランに交渉再開を呼びかけ
*事務総長、京都議定書で気候変動を止める行動訴え
*ルガー米上院議員、安保理で、事務総長の改革案を支持
*ハイチで明日大統領選、事務総長、平和的実施求める - *安保理は決議1657を全会一致で採択し、コートジボワールの脆弱な情勢に深刻な懸念を表明するとともに、UNMILの一歩兵隊を暫定的に3月末まで配置転換し、UNOCIの兵力を強化することを決定した。アナン事務総長は先週発表した報告書において、兵士3400人(あるいは4大隊)と警察官475人の追加を求めたが、事務総長の提案した数には及ばない。
*イラン問題について、エルバラダイIAEA事務局長による安保理への報告が2月末までに行われると予想されるなか、アナン事務総長はイランに対し、それまでの間に当事者が交渉に戻る環境を整え、信頼醸成措置を講じるよう期待を表明した。
*ドバイにおいて、アナン事務総長はザイド国際環境賞のグローバル・リーダーシップ・アウォード授与式典に出席、演説し、世界の指導者たちに対して、京都議定書を使って、気候変動に関する行動を起こすよう促した。
*米上院外交委員会の委員長を務める、リチャード・ルガー議員は安保理で演説し、国連の重要性を強調し、アナン事務総長の提言した国連改革案への支持を表明した。安保理の理事国とルガー上院議員との間で行われた1時間にわたる会合は、全加盟国、オブザーバー、そしてメディアにも開放された。
*ハイチにおいて、明日、大統領選挙が実施される。アナン事務総長は同国の人々に対し、選挙権を平和的に行使し、その結果を尊重するよう呼びかけた。また、選出される指導者に対しては、和解と内包性に対する取り組みを促した。
2006年2月4日
- *風刺漫画:アナン、イスラムの憤りに理解、暴力停止訴え(2/5)
*コートジボワール:事務総長、安保理にUNOCI兵力強化促す(2/5)
*IAEA理事会、イラン問題を安保理に付託
*リベリア:特別代表、EU選挙監視団の貢献を賞賛
*世界がんの日。がん対策に世界戦略を提案 - *デンマークの新聞に掲載されたムハンマド風刺漫画をめぐる騒動について、アナン事務総長は声明を発し、イスラム教徒の憤りは共有するとしたが、暴力への訴えはやめるよう訴えた。(2/5)
*アナン事務総長はコートジボワールにおける暴力継続に懸念を示し、安保理に対し、UNOCIの兵力を強化するよう促した。(2/5)
*IAEA理事会は決議を採択し、エルバラダイ事務局長に対し、イラン問題を国連安保理に付託するよう要請した。
*アラン・ドス事務総長特別代表は金曜日、リベリアにおいて、EU選挙監視団のマックス・ヴァンデンバーグ団長と会談し、民主化への貢献を賞賛した。1月16日、同国において、エレン・ジョンソン=シャーリーフ氏が大統領に正式就任した。
*世界がんの日。WHOは、来る10年に、がんで死亡すると見込まれる8400万人のうち800万人以上の命を救うべく、世界戦略を提案した。今年後半、WHOは「がん統制:知識を行動へ?効果的プログラムのためのWHOガイド」を出版する予定。
2006年2月2日
- *IAEA理事会でイランに関する決議案
*ダルフール:安保理、平和維持活動展開計画協議
*ハマーショルド生誕100周年:事務総長、メッセージ
*UNMIL人権保護担当官、リベリアの人権課題述べる
*HABITAT事務局長、女性の居住へのアクセス平等訴え - *IAEA理事会の特別会合において、本日、イランに関する決議案が上程された。決議案に関する討議は明日も継続する、とニューヨーク国連本部のスポークスマンは述べた。この理事会は、イランがウラン濃縮施設の封印を解除した後、フランス、ドイツ、イギリスのいわゆるEU-3が先月、求めていた。
*安保理は本日、非公開協議を開き、スーダン・ダルフールにおける国連平和維持活動展開計画について話し合った。協議後、今月の議長を務めるボルトン米大使は報道声明を発し、議長声明案について討議したと明らかにした。
*ハマーショルド元国連事務総長の生誕100周年を記念して、アナン事務総長は声明を発し、加盟国に対し、事務総長の国連管理権限を高めるよう訴えた。
*UNMILの人権保護担当官を務めるDorota Gierycz氏は国連ニュース・サービスの電話インタビューに答え、リベリアが人権面で課題を抱えているとの旨を語った。
*今週、ナイロビで開かれた、OECDと「女性/ジェンダー平等に関する機関間ネットワーク」による会合において、HABITATのティバイジュカ事務局長は演説し、各国政府に対し、女性たちが居住に対する平等のアクセスをもてるよう努力を促した。
2006年2月1日
- *コートジボワール:事務総長、国連職員襲撃事件に憂慮
*イラン:事務総長、核拡散に長期的展望の取り組み訴え
*プロンク特別代表、ナイジェリアでの和平協議出席へ
*ダイヤモンド禁輸解除に向け、リベリアへの協力を
*「津波への対応:人権評価」報告、国連本部で発表 - *コートジボワールにおける国連職員襲撃事件について、アナン事務総長は憂慮を表明し、同国当局に対し、暴力防止の責任を果たすよう訴えた。
*イランの核開発への野望に国際社会の関心が集まるなか、アナン事務総長はロンドン・ウェストミンスターにおいて、国連協会主催のイヴェントで講演し、核拡散の問題に対し、長期的かつヴィジョンをもった取り組みの必要を訴えた。
*プロンク事務総長特別代表は今週金曜日、ナイジェリアに向かう。同国で開催されるダルフール和平協議に出席し、同地域の治安情勢悪化の問題を提起する。
*アラン・ドス事務総長特別代表は昨日、モンロビアにおいて、キンバレープロセス確認スキーム(KPCS)の代表らと会談し、リベリアの人々がダイヤモンド禁輸措置の解除を望んでいる状況を伝えるとともに、国際社会に対して、禁輸解除に向け、同国政府と協力するよう訴えた。
*国際援助グループはこのたび、国連本部において、「津波への対応:人権評価」と題する64ページの報告書を発表した。昨年、東南アジアを襲った津波の被災者が依然として、水や衛生など基礎的サービスにアクセスできず、復興プロセスに置き去りにされた女性たちがドメスティックバイオレンスの犠牲になる事件が増えているなど、被災国政府が市民の人権を守っていない状況があると指摘した。
2006年1月31日
- イラン核開発:事務総長、長期的展望の取り組み訴える(2/1)
*アフガニスタン援助国会議、ロンドンでスタート
*政治担当事務次長補、安保理に中東情勢ブリーフィング
*事務総長、コソボ政治プロセス進展の緩慢さに憂慮
*革新と起業家精神に関する世界サミットが4月開催 - *イランの核開発への野望に国際社会の関心が集まるなか、アナン事務総長はロンドン・ウェストミンスターにおいて、国連協会主催のイヴェントで講演し、核拡散の問題に対し、長期的かつヴィジョンをもった取り組みの必要を訴えた。(2/1)
*ロンドンにおいて、アフガニスタン援助国会議が2日間の会期でスタート。アナン事務総長は演説し、国際社会に対し、復興支援を訴えた。
*アンジェラ・ケイン政治担当事務次長補は安保理に対し、マイケル法務担当事務次長が最近、レバノンを訪問した件についてブリーフィングを行った。同国において、ハリリ元首相暗殺事件の容疑者を裁くため、国際的性格を有する法廷を設置することに対し、人々による広範な支持がみられるとの旨を述べた。
*UNMIKに関する事務総長報告において、アナン事務総長はコソボ政治プロセスの歩みが緩慢であることや最近の暴力事件に憂慮を表明し、コソボのセルビア系指導者に対して、政府改革の促進などに努力するよう訴えた。
*今年4月1日-3日、オーマンで、革新と起業家精神に関する世界サミットが開催される。UNDPDのビジネス・パートナーシップ部のソネッソン部長は国連ニュースサービスに対し、企業が革新的な方法で小規模なビジネスを展開するのを支援することで、正規経済の外で、年間所得1500ドル未満で生計をたてる40億人の人々を救うことができるとの旨を述べた。
2006年1月30日
- *パレスチナ自治政府への援助に条件、と事務総長
*ドイツのラウ前大統領、死去。事務総長が哀悼の意
*チュニジアで、文化間対話に関するシンポジウム
*イラク:テレビ記者殺害に、ユネスコ事務局長が非難声明
*海洋や海岸に関するグローバル会議、パリで開催 - *アナン事務総長は本日、ロンドン中東外交カルテットを代表して声明を発表し、パレスチナ自治政府に対する今後の援助について、イスラエル承認や非暴力へのコミットメントなどがその前提条件となるとの旨を述べた。
*ドイツのラウ前大統領、死去。アナン事務総長はイスラエルとポーランドの和解に貢献したラウ氏の功績を称え、哀悼の意を表明した。
*チュニジアにおいて、2日間にわたって、文化間対話に関するシンポジウムが開催された。アナン事務総長はメッセージを寄せて、不寛容や極端主義、暴力が急激に拡大する時代において、対話から協調へと進んでいく異文化間交流努力が重要であるとの旨を述べた。
*イラクのラマディにおける戦闘を報道していたイラク人のテレビ記者が殺害されたことについて、ユネスコの松浦事務局長は非難声明を表明し、各国政府に対して、報道記者の安全確保に努めるよう訴えた。
*ユネスコの主宰で、海洋・海岸・島に関する第3回グローバル会議がパリで開催され、400人の環境専門家や政府高官が参加し、ヨハネスブルグサミットの打ち出した目的やミレニアム開発目標の進捗状況について討議した。
2006年1月29日
- *イラク:カジ特別代表、礼拝者の安全確保訴え
*コートジボワール大統領、議会延期を命令
*子ども一人ひとりにラップトップ運動:実現に近づく(1/28)
*国連総会ホールで、ホロコースト想起記念式典(1/27)
*ダルフールで暴力拡大:事務総長、国際人道法尊重訴え(1/27) - *イラクのバグダッドやキルクークの教会周辺で爆破テロが発生し、多くの死傷者がでた。カジ事務総長特別代表は非難声明を発し、同国当局や政治指導者に対し、礼拝者の安全を確保するため全力を尽くすよう訴えた。
*コートジボワール大統領が突然、同国議会の任期を延長したと伝えられることについて、アナン事務総長は憂慮を表明し、当事者に対し、平和実現のため協力するよう訴えた。
*ダボスで開かれている経済社会フォーラムにおいて、UNDP総裁と「子ども一人ひとりにラップトップ一台を」の運動を展開するネグロポンテ主宰は了解覚書に署名した。これによって、同プログラムはその実現に一歩近づいた。(11/28)
*国連総会ホールにおいて、ホロコースト想起記念の日を祝う式典が行われた。約2000人がニューヨーク国連本部に集い、この日を記念した。想起の日は、総会が昨年11月1日、104カ国が共同提案した決議案を無投票で採択して指定したもの。(11/27)
*スーダンのダルフールにおいて、暴力が拡大していることについて、アナン事務総長は憂慮を表明し、すべての当事者に対して、国際人道法を尊重し、交渉を通じて対立を解決するよう訴えた。(1/17)
2006年1月26日
- *パレスチナ評議会選挙、外交カルテットが祝賀声明
*アナン事務総長、世界経済フォーラムで演説
*コートジボワール:国連スタッフ400人が一時退避
*フレシェット副事務総長、ケベック大学で講演
*国際刑事裁判所の判事6人、選出 - *パレスチナ評議会選挙が自由、公正かつ安全に実施されたことについて、中東外交カルテットは祝賀メッセージを発し、全当事者に対し、選挙結果を受け入れるよう求めるとともに、武装活動は民主プロセスを阻害するものであると訴えた。
*アナン事務総長は、ダボスで始まった世界経済フォーラムに出席、演説し、国連が政府ばかりでなく、人々との関与を進めてこそ、今世紀の人類に有益な機関となることが可能であるとの旨を述べた。
*先週、コートジボワールにおいて、国連事務所に対する襲撃事件が起こってから、これまでに、約400人の国連スタッフがガンビアあるいはセネガルに一時退避した。UNOCI代表が本日、安保理非公開協議での報告後、記者会見で明らかにした。
*フレシェット副事務総長はケベック大学で講演し、国連が停滞し瀕死状態にあるという見方に論駁し、平和維持活動の拡大や制裁措置、人権擁護やテロ対策など、冷戦終焉後の諸問題に対し、革新的な対応を図ってきたとの旨を述べた。
*国際刑事裁判所の判事6人が本日、ローマ条約締約国総会(ハーグ)で選出された。同総会は締約国代表で構成されるが、現在、その数は100。
2006年1月25日
- *コンゴ:安保理、MONUC襲撃事件犯人の逮捕/裁判求める
*国連法務担当事務次長、レバノンへ
*事務総長、スリランカ政府/LTTEに停戦遵守呼びかけ
*サイバー・スクワッターをめぐる係争事件、増える:WIPO
*UNU、「治安セクター改革と紛争後の平和構築」を刊行 - *安保理は議長声明を発し、コンゴ民主共和国に対し、兵士8人が死亡したMONUC襲撃事件の犯人を逮捕し裁判にかけるべく、即時の対応をはかるよう求めた。
*ニコラス・マイケル国連法務担当事務次長は今週、レバノンを訪問し、同国当局に対し、ハリリ元首相暗殺事件の被告を裁く裁判所の創設に必要な国際支援の性格や範囲の問題について助言する。
*スリランカ政府とLTTEが先月、直接交渉を行うことに合意したことについて、アナン事務総長は歓迎の意を表明するとともに、両者に対し、停戦を厳守するよう求めた。
*世界知的所有権機関(WIPO)が発表したところによれば、2005年に同機関が扱った、サイバー・スクワッターをめぐる係争事件への対応がその前年に比べて、20%近く増えた。
*国連大学(UNU)はこのたび、「治安セクター改革と紛争後の平和構築(Security Sector Reform and Post-Conflict Peacebuilding)」と題する研究書を刊行した。同書は、イラクにおける安定回復のための国際的な努力が期待とは逆の効果をもたらしているとの旨述べる。
2006年1月24日
- *ダルフール:人権高等弁務官、安保理報告
*カンボジア政府、人権活動家4人に対する起訴取り下げ
*安保理決議、国連コートジボワール活動の任期延長
*コートジボワール:WFP、食糧援助活動を中断
*障害者権利条約・起草委員会、主要条項で合意に近づく - *グテレス難民高等弁務官は本日、安保理でブリーフィングし、スーダンのダルフールの状況が過去半年間で深刻に悪化したことを指摘し、大胆な行動をとらない限り、ダルフールやそのほかの場所で惨状に直面するであろうとの旨を述べた。
*カンボジア政府がこのたび4人の人権活動家に対する名誉毀損による起訴を取り下げたことについて、アナン事務総長は歓迎の意を表明し、同国における人権面の更なる進展に期待する旨を述べた。
*安保理は決議1652を全会一致で採択し、国連コートジボワール活動(UNOCI)の任期を12月15日まで延長し、兵力の大規模増強を求める事務総長の提案への同意は見送ったものの、兵力の見直しは継続して検討する意向を示した。
*コートジボワールにおいて、先週起こった騒乱事態のため、WFPはこのたび、食糧援助活動を中断することを余儀なくされた。
*コンゴ民主共和国において、同国軍がイトゥリのアルバート湖南の地域から民兵を追放する作戦を展開するなかで、漁民の恣意的処刑やレイプ、子どもの収監など、深刻な人権侵害がみられる。MONUCが最近の報告で明らかにした。
2006年1月23日
- *コンゴ:アナン事務総長、MONUC兵士殺害を非難
*安保理、レバノンに対し、民兵武装解除の促進求める
*OIOS報告、国連調達をめぐる疑惑を指摘
*英外相、キプロス、ギリシャ、トルコを訪問
*障害者権利条約・起草委員会、主要条項で合意に近づく - *コンゴ民主共和国において、MONUCに従事するグアテマラ兵士8人がウガンダ反政府勢力との銃撃戦で死亡し、他5人が負傷した。アナン事務総長は声明を発し、グアテマラ兵士殺害を非難するとともに、同国政府と遺族に対し、哀悼の意を表明した。
*安保理は議長声明を発し、レバノン政府に対し、領土支配および民兵武装解除の歩みを速めるよう求めた。またシリアに対しては、レバノン政府への協力を求めた。
*クリストファー・バーンハム管理担当事務次長は国連本部で記者会見し、国連内部監査部(OIOS)がこのたび調達をめぐる約200件の疑惑を指摘する報告書を完成させ、この関連で、8人の国連職員が有給で特別休暇を与えられたことを明らかにした。
*英外相がこのたび、キプロス、ギリシャ、トルコを訪問したことについて、アナン事務総長はキプロスの問題解決を図る国連の積極的関与を補完するものであるとして、歓迎の意を表明した。
*障害者権利条約の総会起草委員会の第7会期は先週、プライバシー尊重、平等、差別反対、生命に対する権利、自由などの条項について合意に近づいた。今会期の日程は、1月16日から2月3日まで。
2006年1月22日
- *麻薬:UNODC事務局長、アフガニスタン訪問
*チャド東部で暴力拡大、UNHCR、現地事務所職員を削減
*コソボ:ルゴバ大統領死去、事務総長特別代表が哀悼の意
*パレスチナ議会選挙が来週実施、事務総長、投票促す
*イラク:選挙管理委が結果公表、事務総長が歓迎 - *マリア・コスタUNODC事務局長はこのたび、2日間の日程でアフガニスタンを訪れ、カルザイ大統領やISAF-NATO司令官、国連諸機関代表らと会談、同国におけるケシ栽培の問題とその対策について話し合った。
*チャド東部において暴力が拡大している事態に対応し、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は地域に設置された5つの事務所のうち、2箇所の職員を削減した。
*ジェッセン=ピーターセン事務総長特別代表は本日、コソボ議会で演説、土曜日に死去したルゴバ大統領に哀悼の意を表明した。
*来週、パレスチナ自治政府の議会選挙が実施される。アナン事務総長は本日、パレスチナの人々に対しメッセージを発し、すべての有権者に投票を促し、この選挙が平和と国家への道を敷くよう期待を表明した。(1/21)
*イラクの独立選挙管理委員会(IECI)がこのたび先月の選挙の暫定結果を公表したことについて、アナン事務総長は声明を発し、歓迎の意を表明した。(1/20)
2006年1月19日
- コートジボワール:事務総長、指導者に静穏の回復訴え
*ネパール政府、政治家ら100人以上を逮捕
*イスラエルで自爆テロ:事務総長、悲しみを表明
*リベリア:特別代表、日本やイギリスからの代表団と会談
*ハリリ氏暗殺事件調査委の新委員長、レバノン入り - *コートジボワールの国連施設周辺において、国際作業部会(IWG)による議会解散勧告に反対する街頭デモが行われたことについて、アナン事務総長は懸念を表明、同国指導者に静穏を回復するよう呼びかけた。また安保理は議長声明を発し、IWGの最終コミュニケを承認するとともに、ONUCIや国際NGOの施設への暴力的襲撃を非難し、和平プロセスを阻害する者に対する制裁を示唆した。
*ネパール政府が政治家ら100人以上を逮捕したことについて、アナン事務総長は懸念を示し、全ての当事者に対し、交渉のテーブルに戻り、暴力を止めるよう求めた。
*イスラエルにおいて自爆テロが発生、多くの罪のない市民が犠牲になったとのニュースについて、アナン事務総長は悲しみを表明し、これによって、和平プロセスが崩壊しないよう訴えた。
*リベリアにおいて、アラン・ドス事務総長特別代表は本日、日本やイギリス、アイルランドから訪れた代表団と会談し、シャーリーフ大統領の諸課題を指摘し、同国の新政府に対する二国間援助を検討するよう促した。
*ハリリ・元レバノン首相暗殺事件調査委員会の新委員長、Serge Brammerts氏がレバノンに到着したことについて、アナン事務総長は歓迎の意を表明し、同国への内政干渉の終結を繰り返し訴えた。
2006年1月18日
- *コートジボワール:扇動メディアと暴力継続
*イラク:UNAMIによる隔月報告、発表
*鳥インフルエンザ:中国で国際拠出誓約国会議
*IAEA、2月2日にジュネーブで特別会合
*ダルフール:事務総長、AMISに対する資金拡大訴え - *コートジボワールにおいて、扇動メディアが国連平和維持兵への襲撃を煽るメッセージを放送し、多くの場所で暴力が継続しているなか、危機状態を打開するための外交努力が拡大している。国連スポークスマンが本日の記者ブリーフィングで述べた。
*国連イラク支援団(UNAMI)による隔月報告、発表。報告対象期間は、昨年11月1日から12月31日まで。報告によれば、テロや爆弾襲撃、無法、拉致、殺害などによって、市民の生活が影響を受け、女性や子ども、拘束者や宗教指導者に対する重大な人権侵害が行われている。
*中国において、鳥インフルエンザに関する国際資金拠出誓約国会議が開催された。国連システムとしての対応調整を図るデイビッド・ナバロ調整官は会議で19億ドルの拠出誓約がなされたことに歓迎の意を表した。
*IAEA理事会は2月2日、ジュネーブで特別会合を開催し、イランにおけるセーフガードなどの実施について話し合う。
*スーダンのダルフールにおいる緊張状態が継続し、安保理が国連部隊派遣を含めた対策を検討するなか、アナン事務総長は本日、国連本部で記者団に対し、同地域に展開するAU部隊に対する一層の資金拠出の必要を述べた。
2006年1月17日
- *コートジボワール:国連警察事務所に火炎瓶
*アフガニスタン:安保理、暴力激化を強く非難
*ハイチ:MINUSTAH兵士襲われ、2人死亡
*カンボジア:人権活動家4人釈放、事務総長が歓迎
*アナン事務総長、国連開発計画(UNDP)副総裁を任命 - *コートジボワールのサンペドロにおいて、国連警察事務所に火炎瓶が投げつけられたり、アビジャンの国連施設の周りでデモ集会が行われたりしたことについて、アナン事務総長は声明を発し、国連に対する暴力的な行動を即時に中止するよう訴えた。
*安保理は、非公開協議を開催し、Jean Arnault事務総長特別代表から、アフガニスタン情勢報告を聴取した。協議後、安保理議長は理事国を代表して報道声明を発出し、同国における暴力激化を強く非難するとともに、1月31日と2月1日に開催されるロンドン会議で、アフガニスタン開発のための新しい枠組み、アフガン・コンパクトが発表されることを指摘し、その会議の重要性を強調した。
*ハイチにおいて、検問所で任務にあたっていたMINUSTAHのヨルダン兵士3人が襲われ、2人が死亡、1人が重傷を負った。
*カンボジア政府が人権活動家4人を釈放したことについて、アナン事務総長は歓迎の意を表明するとともに、フンセン首相に対し、表現の自由と、人権や法の支配の尊重を確保するよう訴えた。
*アナン事務総長はこのたび、国連開発計画(UNDP)の副総裁に、オランダのAd Melkert氏を任命した。2006年3月1日付けで正式就任する。
2006年1月16日
- *アフガニスタン:襲撃事件で再建活動チーム要員死亡
*スリランカ治安悪化:事務総長、政府とLTTEに停戦支援訴え
*OSCE議長、国連との協力進める決意
*リベリア:シャーリーフ大統領、就任式典
*女性差別撤廃委員会、3週間の会期スタート - *アフガニスタンのカンダハールにおいて、暴力的襲撃事件が発生し、再建活動チームのカナダ人担当者ほか、多数の文民・軍事要員が死亡した。アナン事務総長はこの襲撃事件を非難するとともに、すべての関係当事者に対して、連帯と和解の精神をもって、再建に尽くすよう訴えた。
*スリランカにおける治安情勢の悪化について、アナン事務総長は声明を発し、同国政府およびLTTEに対し、停戦と交渉再開を支援するよう訴えた。
*欧州安保協力機構(OSCE)の新議長、ベルギー外相は安保理で演説し、国連との協力を進め、テロや人権など、相互に関連する問題に取り組んでいく決意を表明した。
*リベリアの大統領に、エレン・ジョンソン・シャーリーフ氏が就任した。アナン事務総長は就任式典に祝賀メッセージを寄せ、同国の和平プロセスの成功に喜びを表明した。
*女性差別撤廃委員会が3週間の会期をスタート。ジェンダーおよび女性の地位向上に関する事務総長特別顧問、Rachel Mayanja氏は冒頭演説し、同委に対して、スーダンによる女性差別撤退条約の遵守を奨励するよう訴えた。
2006年1月15日
- *ハイチ:MINUSTAHに対する中傷、アナン事務総長が非難
*クウェートのジャビル・アハマド・サザハ首相、死去
*PKO受入国から警官派遣国へ変わる国々:文民警察顧問、語る(1/14)
*リベリア:4千人の若者たち、モンロビアをボランティア清掃(1/14)
*プロンク特別代表、安保理でブリーフィング(1/13) - *アナン事務総長はハイチ首相に書簡を送付し、最近のMINUSTAHおよびバルデス特別代表に対する中傷行為について、許しがたいものであると非難した。
*クウェートの国家元首ジャビル・アハマド・サバハ首長が死去。アナン事務総長は声明を発し、哀悼の意を表明した。
*平和維持活動担当局文民警察部のMark Kroeker部長は国連ニュースサービスに対し、東ティモールやクロアチアなど、過去に国連が平和維持活動を展開した国々が国連活動に警官を派遣しているケースを説明し、歓迎の意を表明した。また女性の警官の割合が現在、わずかに3%であることを指摘し、各国がもっと女性警官を派遣するよう訴えた。(1/14)
*リベリアにおいて、シャーリーフ大統領の就任式典を前に、4千人の青年ボランティアたちが首都モンロビアで10日にわたる清掃運動に加わったことについて、アラン・ドス事務総長特別代表は賞賛の念を表明した。(1/14)
*プロンク事務総長特別代表は本日、安保理で、スーダン情勢に関するブリーフィングを行った。ブリーフィング後、特別代表は記者たちに対し、安保理が戦闘員や人権侵害者に対し、制裁を加えるべきであるとの旨を述べた。(1/13)
2006年1月14日
- *イラン:事務総長、ウラン濃縮活動に交渉解決促す
*国連行政裁などのシステム再構築へ、事務総長がパネル設置
*ダルフール:事務総長と安保理、国連の関与の仕方など協議
*イラク:カジ特別代表、暴力非難し、法の支配求める
*事務総長、G77/中国に人権理事会創設への関心寄せるよう訴え - *アナン事務総長は国連本部において、イランの核問題交渉担当者Ali Larijani氏と会談し、ウラン濃縮活動再開をめぐる問題に交渉を通じた解決を図るよう促した。このあと、事務総長はEU-3と呼ばれるフランス、英国、ドイツの3カ国と、ロシア、米国に対し、会談の内容を説明した。
*アナン事務総長はこのたび、国連改革の一環として、国連行政裁判所などの内部公正システムを再構築すべく、独立専門家から成る再設計パネル(Redesign Panel)を設置し、委員を任命した。パネルの設置は、総会決議で求められていた。
*スーダン・ダルフールにおいて展開するAU部隊を支える資金が今年3月までに尽きることが確実なことから、アナン事務総長は、安保理の15理事国との月例昼食会において、ダルフールへの国連の関与の仕方について、さまざまな選択肢について協議した。
*イラクにおける暴力と流血の事態について、カジ事務総長特別代表は非難し、同国の人々が指導者に対し、市民保護と法の支配を求めるよう訴えた。
*G77グループの議長国がジャマイカから南アフリカに移ることを記念する式典において、アナン事務総長は挨拶し、グループ途上諸国と中国に対し、人権理事会創設に関する早期合意を図ることに特別の関心を寄せるよう訴えた。
2006年1月12日
- *イラン:事務総長、ウラン濃縮活動に交渉解決促す
*国連行政裁などのシステム再構築へ、事務総長がパネル設置
*ダルフール:事務総長と安保理、国連の関与の仕方など協議
*イラク:カジ特別代表、暴力非難し、法の支配求める
*事務総長、G77/中国に人権理事会創設への関心寄せるよう訴え - *アナン事務総長は国連本部において、イランの核問題交渉担当者Ali Larijani氏と会談し、ウラン濃縮活動再開をめぐる問題に交渉を通じた解決を図るよう促した。このあと、事務総長はEU-3と呼ばれるフランス、英国、ドイツの3カ国と、ロシア、米国に対し、会談の内容を説明した。
*アナン事務総長はこのたび、国連改革の一環として、国連行政裁判所などの内部公正システムを再構築すべく、独立専門家から成る再設計パネル(Redesign Panel)を設置し、委員を任命した。パネルの設置は、総会決議で求められていた。
*スーダン・ダルフールにおいて展開するAU部隊を支える資金が今年3月までに尽きることが確実なことから、アナン事務総長は、安保理の15理事国との月例昼食会において、ダルフールへの国連の関与の仕方について、さまざまな選択肢について協議した。
*イラクにおける暴力と流血の事態について、カジ事務総長特別代表は非難し、同国の人々が指導者に対し、市民保護と法の支配を求めるよう訴えた。
*G77グループの議長国がジャマイカから南アフリカに移ることを記念する式典において、アナン事務総長は挨拶し、グループ途上諸国と中国に対し、人権理事会創設に関する早期合意を図ることに特別の関心を寄せるよう訴えた。
2006年1月11日
- *ハリリ暗殺事件調査:事務総長が新委員長を任命
*イラン:事務総長/IAEA、ウラン濃縮関連施設封印解除に懸念
*トルコの鳥インフルエンザ拡散の恐れ、FAOが警鐘
*エチオピアとエリトリア、国境地帯の緊張緩和
*総会、人権理事会創設に関する非公式協議をスタート - *アナン事務総長はこのたび、レバノンのハリリ元首相暗殺事件を調査委の委員長として、ベルギーの検察官や国際刑事裁判所の副主任検察官の経歴をもつ、Serge Brammertz氏を任命した。事務総長はスポークスマンを通じた声明において、前任者のDetlev Mehlis氏の業績を称え、感謝を表明した。
*イランがこのたびウラン濃縮関連施設の封印を解除したことについて、アナン事務総長とエルバラダイIAEA事務局長は本日、それぞれ声明を発し、懸念を表明した。
*FAOはこのたび、鳥インフルエンザがトルコを越えて、近隣諸国に拡散する恐れがあると警鐘を発した。
*UNMEEの司令官が本日記者会見し述べたところによると、エチオピアとエリトリアの国境地帯において、国連要員の移動規制や国連ヘリの飛行禁止は依然続いているものの、緊張状態は緩和している。
*総会は本日、人権委員会の後継となる人権理事会を創設すべく、非公開協議をスタートした。アナン事務総長は昨年3月、その創設を提案した際、現在の人権委員会にも強みや誇るべき歴史があるが、新しいニーズや二極化や選択性の問題などを考えて、作りかえる必要を訴えた。
2006年1月9日
- *トルコの鳥インフルエンザ:鳥から人への感染(1/10)
*エリトリア/エチオピア:安保理が非公開会合
*ハイチ:MINUSTAH司令官の後任探し、ブラジルから
*イラク:カジ事務総長特別代表、聖地への敬意求める
*小火器/軽兵器不正取引根絶再検討会議、準備会合スタート - *トルコにおける鳥インフルエンザ感染者について、WHOのGuenael Rodier伝染病特別顧問は調査の結果、アジア地域で見られるのと同様に人からでなく鳥からの感染であると明らかにするとともに、監視体制の強化を訴えた。(1/10)
*安保理、UNMEEに関する非公開会合。ゲーノ平和維持活動担当事務次長は会合の後、記者会見し、理事会において、エチオピア・エリトリア国境地帯の緊張状態に懸念が表明されたが、UNMEEの将来について性急な結論をだすことに躊躇があるとの旨を明らかにした。
*ゲーノ平和維持活動担当事務次長は国連本部で記者会見し、このたび死亡したMINUSTAH司令官のハイチ和平への貢献を称えるとともに、その後任として、同じ国籍のブラジル人からの人選を行っている旨を明らかにした。
*昨日、イラクのイスラム教寺院に治安部隊が入った問題について、カジ事務総長特別代表はすべての当事者に対し、聖地への敬意を払うよう訴えた。
*6月26日から7月7日に開催される小火器および軽兵器の不正取引の根絶のための再検討会議に向けて、本日、準備会合がスタートした。阿部軍縮問題担当事務次長は開幕演説し、2001年の行動計画採択以降、各国政府の小火器不正取引の根絶に対する取り組みに大きな進展があったとしたが、それでもなお、小火器が依然、悲惨な状況を生み続けていると指摘した。
2006年1月6日
- *ハイチ:MINUSTAH司令官が死亡
*安保理、ハイチ大統領選の延期に憂慮
*ザンビア:WFP資金不足、食糧供給量が半分に減少
*人種差別特別報告者、来週スイス訪問へ
*エチオピア/エリトリア、国境地帯は依然緊張 - *ハイチの首都ポルトープランスにおいて、国連ハイチ安定化部隊(MINUSTAH)司令官が宿泊施設で死亡しているのが見つかった。アナン事務総長は声明を発し、同氏のハイチの平和への貢献を賞賛し、哀悼の念を表明した。(1/7)
*安保理は議長声明を発し、ハイチの大統領選が最近延期になったことに憂慮を表明するとともに、同国の暫定政府および選挙管理委に対して、選挙日程を確定し、第1回投票を遅くとも2月7日までに実施するよう促した。
*ザンビアにおいて厳しい食糧事情と資金不足に直面するWFPは今週、難民たちに対する食糧提供が今後2ヶ月間途絶えることがないよう、毎日の供給量を半分に減らした。この措置により、コンゴおよびアンゴラ難民の間で飢餓の発生の恐れもでてきた。
*人種差別や排外主義などに関する特別報告者は来週、スイスを訪問、同国における実態を調査する。同国滞在中、政府や州、NGOの代表らと会談する。特別報告者は人権委員会の次会期に暫定報告を提出する予定。
*UNMEEのスポークスマンが本日発表したところによれば、エリトリアがUNMEEから一定の国の兵士撤退を要求してから1ヶ月、エチオピアとエリトリアの国境地帯は依然、緊張状態にある。
2006年1月5日
- *イスラエルのシャロン首相が重体:事務総長、憂慮
*ダルフール境界に武装兵士増大:国連中核スタッフ撤退
*コンゴ:事務総長報告、政治的進展を歓迎
*トルコで鳥インフルエンザ感染者
*コソボで路上バス爆破、負傷者はなし - *アナン事務総長は、重度の脳卒中に倒れたイスラエルのシャロン首相の容態に深い憂慮を示し、同首相の早い回復を祈る旨の声明を発表した。
*スーダンのダルフール境界地帯に展開する武装兵士の増大がみられることから、国連は安全対策として、中核スタッフを除く全要員を引き揚げた。一方、プロンク事務総長特別代表は和平交渉のため、ナイジェリアのアブジャへ向かった。
*国連コンゴ民主共和国ミッションに関する第20回事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長はコンゴ民主共和国における政治的進展を歓迎するとともに、同国政府に対し、軍隊に必要な資源を与え、外国武装勢力の武装解除を徹底するよう求めた。
*トルコで、鳥インフルエンザ感染者がでて、2人が死亡、9人が入院した。東アジア以外の地域では初めての感染者であるが、これまでのところ、ヒトからヒトへの感染ではない模様。国連システム・インフルエンザ調整官が本日、明らかにした。
*コソボにおいて、乗客55人を乗せた路上バスが爆破され、損壊したが、負傷者はゼロ。UNMIKは犯人の逮捕と裁きを求めるとともに、暴力による政治プロセス阻害を非難した。
2006年1月4日
- *イラクの葬儀場で自爆テロ:事務総長、非難声明
*1月の安保理議長はタンザニア
*カルパティア条約にハンガリー批准、発効
*アラブ首長国連邦のデュバイ首長、逝去
*カンボジア政府が人権活動家逮捕、人権高等弁務官が非難 - *イラクの葬儀場で自爆テロが発生し、30人以上が死亡し、多数の負傷者がでた。アナン事務総長はこのテロ行為を非難し、すべての当事者に対し、民主プロセスを損なう行為を控えるよう訴えた。
*1月の安保理議長国タンザニアのマヒガ大使が本日、国連本部で記者会見。安保理として、今月、ハイチ選挙やアフリカの角における危機を引き続き注視する一方、アフリカの大湖地域に関する閣僚級会合を開催する予定であることを明らかにした。
*ヨーロッパ中央に位置する森林や川、山脈の広大な地域の保護をめざす、カルパティア条約にハンガリーが批准し、同条約が本日、発効した。ハンガリーは、スロバキア、ウクライナ、チェコに続いて、4番目の批准国。条約発効には、4つの国の批准が必要だった。
*アラブ首長国連邦のデュバイのSheikh Maktoum bin Rashid Al Maktoum首長、逝去。アナン事務総長は、同国の首相や副大統領を務めた首長が示したリーダーシップを称え、哀悼の意を表明した。
*カンボジア政府がこのたび人権活動家2人を逮捕したことについて、アルブール人権高等弁務官は深い遺憾の意を示し、開放的かつ公正な社会への歩みを阻む恐れがあると警鐘を鳴らした。
2006年1月3日
- *エチオピア/エリトリア:事務総長報告、発表
*パキスタン豪雨/豪雪、国連機関が地震被災者に援助活発化
*ハイチ:MINUSTAH、元上院議員の車両に不法武器発見
*エジプト:UNHCR、スーダン難民に対し医薬品や毛布を提供
*絶滅の危機に瀕する動植物:CITES、キャビア割当不承認 - *エチオピアおよびエリトリア情勢に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は、両国の関係が危険な膠着状態に陥ったと警鐘し、UNMEEの撤退の可能性を示唆した。
*パキスタンにおける今週の豪雨と豪雪による生活条件悪化の事態を受けて、国連諸機関は現在、地震被災者に対する援助を活発化している。OCHAが本日、明らかにした。
*ハイチにおいて、MINUSTAHのチリ部隊はこのたび、元ハイチ上院議員のDany Toussaint氏が運転する車両に不法武器を発見した。同氏は警察に引き渡され、数時間収監された後、釈放された。
*先週、エジプトの首都カイロにおいて、再定住と生活条件改善を求めて街頭デモを行うスーダン難民が警官と対立して死傷者がでた後、UNHCRは難民たちに対して、医薬品や毛布などを提供している。
*「絶滅の危機に瀕する動植物の種の国際取引に関する条約」のジュネーブ事務局はこのたび、2006年のキャビアなどの輸出割当について、輸出国がチョウザメ捕獲に関する詳細なデータを提出しない限り、承認しないとの旨を発表した。