News in Brief(2007年)
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» News in Brief
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2007年12月18日
- *事務総長、アルジェのテロ襲撃地訪問
*総会決議、死刑廃止求める。賛成票104
*イラク:安保理、米主導多国籍軍を延長
*気候変動:先進国、途上国双方の努力必要
*コートジボワール:投票者確認、順調 - *国連職員17人の命を奪ったアルジェリアにおけるテロ襲撃事件から1週間を経た本日、潘基文事務総長はテロ襲撃地を訪れ、国連職員たちと会い、その活動に敬意の念を表明した。
*国連総会は第3委員会から上程された決議を賛成104、反対54、棄権24で採択し、死刑の一時停止を求めた。11月15日、第3委が採択したときの投票行動は、賛成99、反対52、棄権33だった。
*安保理は決議1790を全会一致で採択し、イラク政府からの正式な要請を受けて、米主導の多国籍軍(MNF)の任期を来年末まで、1年間延長した。
*第13回気候変動枠組条約締約国会議(COP13)が成功裏に終わったことについて、オア事務次長補(政策調整・戦略計画担当)はニューヨーク国連本部で行った記者会見において、先進国、途上国双方がこの機運を生かして努力し続けていかなければならないとの旨を述べた。
*コートジボワールにおいて、来年の選挙に向けた投票者確認作業の一環として、巡回裁判所の聴取活動が行われているが、現在、全体的に、この作業は順調に進んでいる。UNOCI選挙支援部・部長が本日、アビジャンで記者会見し、述べた。
2007年12月12日
- *事務総長、アルジェのテロを非難
*アルジェ:国連職員9人の死亡確認
*バリ会議:世界が打開策に高い期待
*コンゴ東部で暴力激化:事務総長、憂慮
*バリ会議:国連幹部、各国に行動促す - *アルジェリアの国連施設を標的にしたテロ襲撃について、潘基文事務総長は声明を発し、国連職員全体とその高い理想への攻撃であるとし、この悲劇によって国連がその援助活動の手を止めることはないとの旨を述べた。
*アルジェリアにおけるテロ襲撃によって、9人の国連職員が死亡した。また、2人の国連職員については瓦礫の下で生存が確認され、救出された。
*気候変動枠組み条約・第13回締約国会議(バリ会議)の首脳会合において、潘基文事務総長は冒頭演説し、地球温暖化との闘いが我々の世代の道徳的チャレンジであるとの旨を述べた。
*コンゴ民主共和国・東部地域の北キブ州における戦闘激化について、潘基文事務総長は深い憂慮の念を表明し、反政府勢力のLaurent Nkundaの率いる軍隊に対して、武器を置くよう訴えた。
*バリ会議において、気候変動枠組み条約事務局のボア事務局長は演説し、参加国の代表たちに対し、地球温暖化を食い止めるべく、緊急の行動をとるよう訴えた。
2007年12月11日
- *アルジェリアでテロ、事務総長が非難
*総会、国連ビル改修計画の迅速化を承認
*子どもにふさわしい世界:総会イヴェント
*安保理、レバノン大統領選延期に憂慮
*ユネスコ、10のプロジェクトに技術工学賞 - *アルジェリアでテロ襲撃事件が相次ぎ、11人の国連職員が死亡したほか、多数の死傷者がでた。潘基文事務総長は非難声明を発し、このテロ事件の調査をすべく、首都アルジェに幹部職員らを派遣した。
*総会は決議をコンセンサスで採択し、国連本部ビル改修を進めるべく、2008年―2009年予算として9億9300万ドルを承認した。
*総会は2日間にわたるハイレベル会合「子どもにふさわしい世界+5」をスタートした。2002年の特別総会で採択された、子どもにふさわしい世界のための行動計画の実施状況を検討する。
*安保理は議長声明を発し、レバノン大統領選の度重なる延期に深い憂慮を示し、選挙の遅延は緊迫情勢をさらに悪化させるとの警告を発した。
*国連教育科学文化機関(UNESCO)は昨夜インドのムンバイにおいて、モンディアロゴ技術工学賞・受賞式典を催し、同賞を世界の10件のプロジェクトに授与した。
2007年12月10日
- *12月10日は、人権デー
*ミャンマー:忍耐の限界に近い、と潘氏
*国連、24カ国人道危機に38億ドル要請
*カルラ・デルポンテ、安保理で退任演説
*国連海洋法条約、署名開放25周年 - *本日の人権デーを記念し、潘基文事務総長はメッセージを発し、すべての人々が世界人権宣言の謳う自由を享受できるようにしなければならないとの旨を訴えた。
*潘基文事務総長はバンコクで記者会見し、ミャンマーに対する国際社会の忍耐が限界に近づいているとし、同国が民主化と人権の尊重に向けた努力を倍化するよう求めた。
*国連はこのたび、2008年の人道アピールを発し、世界の24カ国の人道危機事態に苦しむ2500万の人々に緊急援助を提供すべく、国際社会に対し、38億ドルの拠出を求めた。
*今月末の退任を前に、旧ユーゴ国際刑事裁判所のカルラ・デルポンテ検察官は本日、安保理で演説し、ムラジッチ、カラジッチの戦争犯罪容疑者2人の拘束にセルビアが非協力的姿勢をとり続けていることについて、遺憾の意を表明した。
*国連海洋法条約の署名開放25周年を記念し、ミギロ副事務総長は総会演説し、各国に対し、人間活動の影響にさらされる海洋環境を保護する努力を訴えた。
2007年12月4日
- *気候変動:バリ会議、開幕
*倫理綱領、基金/プログラム職員にも
*国際刑事裁:事務総長、各国の協力促す
*事務総長、地雷撤廃の闘い訴え
*天候予報:WMO、初の国際シンポ - *インドネシアのバリにおいて、気候変動枠組み条約の第13回締約国会議がスタート。京都議定書後の地球温暖化対策について話し合う。
*事務総長は本日、告示を発し、国連の様々な基金やプログラムに勤務する職員にも適用される、国連事務局全体に同一の倫理綱領を明らかにした。
*ローマ規程の第6回締約国会議、ニューヨーク国連本部で開催。潘基文事務総長は演説し、国際刑事裁判所の成否は世界の国々の協力に依拠するとの旨を述べた。
*対人地雷禁止条約、10周年。潘基文事務総長はメッセージを発し、世界の人々と国々に対し、対人地雷の撤廃に向けた闘いを続けるよう促した。
*公的な天候予報サービスに関して、世界気象機関(WMO)はこのたび、初の国際シンポジウムを開催した。100人を超える専門家が集い、自然災害や気候変動の影響からコミュニティーを保護する対策について話し合う。
2007年12月3日
- *ホルムズ次長、スーダン訪問終了
*12月2日は、奴隷廃止デー
*12月1日は、世界エイズデー
*パスコ次長、中東和平会議の意義強調
*職場とエイズ、国連幹部研修会議 - *ホルムズ人道問題担当事務次長は4日間にわたるスーダン訪問を終えるにあたり、同国政府との建設的な対話を維持し、ダルフールの人びとが必要な援助を得ることをできるようにすることが必要であるとの旨を指摘した。
*12月2日の奴隷廃絶のための国際デーにあたり、潘基文事務総長はメッセージを発し、百万人の単位の人々が苦しみ続ける現代の奴隷制をなくすため、努力の倍化を訴えた。
*12月1日は世界エイズ・デー。この国際デーは今年、20回目を迎える。潘基文事務総長はメッセージを発し、数多くの分野において、強いリーダーシップが必要であり、それなしでは、前進はありえないとの旨を述べた。
*パスコ政治問題担当事務次長は安保理でブリーフィングし、中東和平会議について、この数年で最も意義深いであると述べたが、現場の人道治安状況を軽視してはならないとの旨を述べた。
*世界エイズデーを前に、潘基文事務総長は事務次長や事務次長補など幹部職員を招き、職場におけるHIV/エイズに関するオリエンテーション研修会議を開いた。
2007年11月29日
- *気候変動:事務総長、バリ会議に参加へ
*中東和平:ロバート・セリー氏、特使に
*万人のための教育:ユネスコ、報告発表
*国連特使、ソマリア大統領/首相と会談
*コンゴ東部:MONUC司令官、平和的解決訴え - *潘基文事務総長は来月、バリで開かれる気候変動枠組み条約締約国会議(12日-14日)に出席する。その後、タイ、東ティモール、インドネシアを訪問する予定。
*潘基文事務総長はこのたび、マイケル・ウィリアムズの後任として、ロバート・セリー氏を中東和平プロセス特別調整官に指名する意向を示した。
*ユネスコはこのたび、万人のための教育・ダカール合意の達成状況に関する報告を発表。、初等教育や女児の就学率、教育予算が過去10年に伸びたが、成人の非識字率は依然高く、多くの国において学校教育にかかるコストが高いことが子どもたちの就学を阻んでいると指摘した。
*ソマリア担当事務総長特別代表Ahmedou Ould-Abdallah氏は本日、同国大統領及び首相と会談し、すべての国民の関与を得て、現在の危機を平和的に解決する方策を話し合った。
*MONUCのBabacar Gaye司令官は本日、安保理の非公開会合で、コンゴ民主共和国の状況についてブリーフィングを行い、同国東部の紛争の平和的解決を促した。
2007年11月28日
- *スリランカ自爆テロ:事務総長、非難声明
*WFP報告、飢え/健康/エイズの関係を指摘
*安保理、ブルンジ平和定着の努力を賞賛
*旧ユーゴ国際刑事裁・検察官にブラメルツ氏
*東ティモール:安保理調査団、独立祝賀式に参加 - *スリランカの首都コロンボにおいて、本日、自爆テロが連続し、多数の死傷者がでた。また昨日、同国北部において、WFP事務所が襲撃され、建物が損壊した。潘基文事務総長は声明を発し、同国における暴力の連鎖の終結を求め、紛争当事者に対し、和平プロセスに復帰するよう訴えた。
*12月1日の世界エイズデーを前に、WFPはこのたび、「World Hunger Series 2007 -Hunger and Health」と題する報告を発表し、エイズ感染者に最も必要としているものが食糧である事実が見過ごされがちであるとし、飢え、健康、エイズの相関関係に関心を喚起した。
*安保理は公開会合を開催し、ブルンジ和平プロセスのファシリテーターを務める南アフリカの治安/安全保障担当大臣Charles Nqakula氏からブリーフィングを聴取した。会合後、安保理議長は報道声明を発し、その永続的平和の実現努力を歓迎し、いまだ和平プロセスに参加を拒む反政府勢力に対し、共同憲章監視メカニズム(JVMM)に戻るよう求めた。
*安保理は本日、決議1786を全会一致で採択し、カルラ・デル・ポンテ氏の後任として、旧ユーゴ国際刑事裁判所の検察官にセルゲ・ブラメルツ氏(ベルギー)を任命した。任期は来年1月1日から4年。同氏は現在、レバノンのハリリ元首相の暗殺事件調査委員会の委員長を務めた。
*今月24日から28日まで東ティモールを視察訪問中の安保理ミッション(7人構成)は本日、首都ディリにおいて、独立祝賀式典に参加した。滞在中、ミッションはUNMITの活動などを視察したり、政府への支援策を話し合ったりする。
2007年11月27日
- *米アナポリスで中東和平会議、開催
*カルテット、中東和平会議に支持表明
*2007年人間開発報告、気候変動に警告
*世界自閉症啓発デーの制定の必要訴え
*気候変動への取り組みに情報技術利用 - *米国メリーランド州アナポリスで開催された中東和平会議において、潘基文事務総長は演説し、中東問題の解決のため、今や、断片的なアプローチをやめ、すべての問題を扱う最終地位交渉をスタートするときであるとの旨を述べた。
*国連、EU、ロシア連邦、米国から成る中東外交カルテットはこのたび、声明を発して、米アナポリスで開催された中東和平会議への全面的支持を表明した。
*国連開発計画(UNDP)、2007年人間開発報告を発表。今年の報告のテーマは「気候変動との闘い 分裂した世界における人間の連帯」。気候変動への速やかな取り組みがとられなければ、世界の貧しい人々に重大な影響が及ぶとの警告を発した。
*カタール国連大使は国連本部で記者会見し、世界自閉症啓発デーの制定(4月2日)が世界の3500万人が患う自閉症に関心を喚起する好機を提供するとの旨を述べた。この国際デー制定に関する決議案はすでに、総会第3委員会で採択されている。
*ニューヨーク国連本部において、情報技術と気候変動に関する会議が開催された。国連経済社会局、ICTと開発のためのグローバルアライアンス(GAID)などが主催した。
2007年11月26日
- *ダルフール:中国とバングラの要員到着
*ケリム議長、総会の活性化を訴え
*ボリビアで暴力的対立:事務総長、憂慮
*総会、社会正義の日(2月20日)を宣言
*女性への暴力撤廃キャンペーン、開始 - *UNAMIDに参加する中国の工兵部隊とバングラデシュの警察官たちがこのたび、スーダンのダルフールに到着した。UNAMIDは国連/AUの混合部隊として、AMISを引き継ぎ、同地域に展開する。
*ケリム総会議長は本日、総会で演説し、加盟国に対し、総会の役割の重要性を強調し、192の加盟国で構成する同機関をより一層強力で効率的なものとするよう訴えた。
*ボリビアにおける暴力的対立について、潘基文事務総長は声明を発し、憂慮を表明した。そして、同国の民主主義、人権の尊重の強化に向けて、すべての政治的、社会的アクターに対し、静穏を保ち、暴力を控えるよう訴えた。
*総会は決議を全会一致で採択し、2009年以降、2月20日を「世界社会正義の日(World Day of Social Justice)と宣言し、各国に対して、1995年社会開発サミットの目的を実現すべく、活動を促進するよう求めた。
*国連女性開発基金(UNIFEM)はこのたび、インターネット上において、女性に対する暴力撤廃のためのキャンペーンをスタートした。このキャンペーンに賛同する人びとに対し、氏名とEmailアドレスの登録を求める。親善大使を務める女優のニコール・キッドマンさんが本日、初の署名人となった。同ホームページのアドレスは、http://www.saynotoviolence.org/
2007年11月21日
- *事務総長、中東和平会議出席へ
*安保理、コンゴとルワンダ合意を歓迎
*ミャンマー危機解決:国連役割強化を
*国連常設警察、チャドへ初派遣
*国際刑事裁・副検察官、記者会見 - *来週、米国のメリーランド州アナポリスで、中東和平会議が開かれる。潘基文事務総長は本日、総会の非公式会合でブリーフィングし、この会議に出席する予定である旨を発表した。
*安保理は公開会合で議長声明を発し、コンゴ民主共和国およびルワンダが11月9日署名した共同声明を歓迎し、その完全実施を求めた。
*イブラヒム・ガンバリ特使は本日、シンガポールで記者団に対し、ミャンマー危機事態の解決努力強化の必要を述べた。同地において、同特使はASEAN年次会合に集った地域の指導者たちとの会談を続けている。
*国連常設警察(SPC)の警官たちが本日、チャドに向けて出発した。SPCからの要員派遣はこれが初めて。同国の国内避難民やダルフールから流出したスーダン難民たちのための安全を確保すべく、同国の新規採用警官たちの訓練をスタートする。
*国際刑事裁判所のFatou Bensouda副検察官はニューヨーク国連本部で記者会見し、各国に対し、裁判所が起訴状を発行した容疑者たちを逮捕するよう訴えた。
2007年11月20日
- *文民保護:潘氏、安保理部会設置求める
*WHO/UNAIDS、2007年エイズ報告発表
*バングラ:サイクロン被災者援助に880万ドル
*来年の地雷除去に4億ドル超必要、と国連報告
*コンゴ:事務総長、MONUC延長を勧告 - *安保理、文民の保護に関する討論。潘事務総長は席上、演説し、世界各地の武力紛争で一般市民が犠牲となっていることに憂慮を示し、安保理に対して、この問題を専門に扱う作業部会を設置するよう求めた。
*UNAIDSとWHOはこのたび、2007年エイズ報告(2007 AIDS Epidemic Update)を刊行し、世界のエイズ感染者数について、より正確なデータを基にして、3320万人とする推計を発表した。昨年の発表数3950万人からは下方修正となった。
*国連はこのたび、大型サイクロンに襲われたバングラデシュの被災者への援助のため、中央緊急対応基金から880万ドルを充当した。
*国連平和維持活動局やUNDP、ユニセフなど国連諸機関はこのたび、合同報告を発表し、来年の地雷除去対策費が4億ドルを超える見込みであるとの旨を述べた。
*潘基文事務総長はこのたび、安保理宛て報告書を発表し、コンゴ民主共和国の治安状況がまだ不安定さが残ることを指摘し、MONUCの任期を一年間延長するよう勧告した。
2007年11月19日
- *レバノン大統領選:事務総長、慎重に楽観視
*バングラ:WFP、被災地に食糧を空中投下
*ダルフール:国連/AU特使、反政府勢力と会談
*ソマリア:安保理、暴力終結を促す
*チュニスで対テロ国際会議、終わる - *南極大陸や南米諸国、レバノンなどの歴訪からニューヨーク国連本部に戻った潘基文事務総長は本日、記者団に対し、レバノン大統領選について、慎重ながらも楽観視しているとの旨を述べた。
*大型サイクロンに襲われ被災したバングラデシュの地域において、世界食糧計画(WFP)は同国の空軍部隊と協力し、ヘリコプターを使って、高エネルギー・ビスケットを空中投下している。
*国連とAU両機関の特使は来月予定された同国政府との直接交渉に向けた機運を高めるべく、本日、スーダン南部において、和平プロセスに関与する反政府勢力と会合をもった。
*安保理、ソマリア情勢に関する非公式協議を開催。協議後、安保理議長は理事国を代表して報道声明を発し、同国の情勢悪化を憂い、すべての関係当事者に対し、和平に尽くすよう促し、国連平和維持活動の派遣検討の必要を指摘した。
*チュニスで開かれた「テロリズム:様々な側面、脅威、対策」と題する会議が終了した。国連政治局がイスラム会議機構(OIC)、イスラム教育科学文化機構(ISESCO)と協力し、開催した。15日から17日にわたる会議には、およそ200人が参加した。
2007年11月15日
- *潘基文事務総長、レバノンを訪問
*ダルフール:国連/AU特使、ハルツームで会見
*コソボ:将来の地位の明確さが不可欠、と特使
*石油産出国、気候変動対策恐れる必要なし
*アフリカ農村に3つの脅威の出現 - *潘基文事務総長、レバノンを訪問。事務総長はベイルートの空港に到着した際、記者団に対し、今月の自由かつ公正な大統領選実施が同国にとって分水嶺となるとの旨を述べた。
*来月、リビアのシルテで行われるスーダン政府とダルフール反政府勢力間の和平協議を前にして、国連とAUの両特使は現在、一部の反政府勢力に対し、協議における共通の立場を摸索するよう求めている。
*Jachim Ruker事務総長特別代表はウィーンを訪問し、OECDで演説し、コソボの将来の地位を明確にすることは欧州南東地域に広範にわたる安定を確保するのに不可欠であるとの旨を述べた。
*気候変動枠組条約事務局のボア事務局長はこのたび、サウジアラビアにおいて、OPEC主催のセミナーに出席し、地球温暖化への国際的な取り組みは石油そのものでなく、排出との闘いであり、むしろ、OPEC諸国に経済的な好機を提供するとの旨を述べた。
*WFP事務局長はセネガルとマリへの訪問を終えるにあたり、ダカールで記者団に対し、アフリカ農村地域の貧しい人々が食料品価格の上昇、気候変動、人口増加の3つの脅威に直面しているとし、国際社会に対し、協調支援の必要を訴えた。
2007年11月1日
- *国連、グーグル、シスコと貧困対策
*ダルフール:国連特使、和平交渉継続
*マケドニア国名めぐり、ギリシャと会合
*副事務総長、法の支配の重要性を強調
*旧ユーゴ刑事裁、セルビア系兵士に禁固刑 - *国連はこのたび、グーグル、シスコと協力し、ミレニアム開発目標(MDGs)の達成状況を追跡評価するためのウェブサイト、MDG Monitorを立ち上げた。
*エリアソン事務総長特使は現在リビアで行われているダルフール和平交渉の一環として、政府側、反政府勢力ら紛争当事者、および国際監視員や地域のパートナーたちとの協議を続けている。
*マケドニア旧ユーゴスラビア共和国の国名表記などの問題をめぐり、同国とギリシャの両国代表は本日、国連本部において、マシュー・ニメツ事務総長特別代表の主導下、協議を行った。
*国連本部において、オーストリア政府、ニューヨーク大・国際法/正義研究所)の主導で、安保理と法の支配に関するパネル討論会が開かれた。ミギロ副事務総長は持続的な平和と安全のためには法の支配が不可欠であるとの旨を訴えた。
*旧ユーゴ国際刑事裁判所の上訴裁判部はこのたび、ボスニア・ヘルツェゴビナのセルビア系兵士、Dragan Zelenovicの上訴を棄却し、15年の拘禁刑を確定した。
2007年10月31日
- *朝鮮半島平和促進:総会決議
*コンゴ東部:事務総長、側近派遣
*スーダン:安保理、UNMIS延長
*ガンバリ特使、ミャンマー再訪へ
*ソマリア:8万8000人が避難民に - *朝鮮半島の平和促進を促す総会決議が採択されたことについて、潘基文事務総長およびケリム総会議長はそれぞれ声明を発し、加盟諸国に対して、韓国と北朝鮮間の対話を引き続き支援するよう訴えた。
*コンゴ民主共和国東部における危機事態の継続について、潘基文事務総長は憂慮を示し、メンケリオス政治問題担当事務次長補を同地域に派遣する意向を表明した。
*安保理は決議1784を全会一致で採択し、スーダンの南北間の内戦終結のための包括和平合意(2005)を実施に移すよう当事者に促すとともに、国連スーダン・ミッション(UNMIS)の任期を来年4月末まで半年間延長した。
*ガンバリ事務総長特別顧問は11月3日―8日、ミャンマーを再訪し、前回の訪問で同国政府に行った諸勧告の実施を促し、政府と野党指導者たちの対話を促進する。
*OCHAの発表によれば、今週末、ソマリアの首都モガディシュにおける戦闘の拡大を逃れた8万8000人が国内避難民となり、支援と保護を必要としている。
2007年9月17日
- *ダルフール:暴力激化、和平協議に脅威
*総会議長、文明の対話促す
*事務総長、シエラレオネに支援約束
*核テロの脅威に一層の行動を
*盗品回収:国連、貧困国を支援 - *スーダンのダルフールにおける最近の暴力激化について、潘基文事務総長は深い懸念を表明し、来月予定される和平協議にも脅威を及ぼしているとの旨を述べた。
*第60回総会、終了。総会閉幕にあたって、ハリファ総会議長は本日、文明、文化、国家の間の対話の推進に力を注ぐ必要を訴えた。なお、次期総会議長はマケドニア・旧ユーゴスラビアのスルジャン・ケリム氏が務める。
*シエラレオネの大統領選において、コロマ野党党首が勝利した。潘基文事務総長は声明を発し、コロマ氏当選に暖かい歓迎の意を表するとともに、同国への支援継続を誓った。
*IAEAのエルバラダイ事務局長はウィーン総会で演説して、核物質の保護を強化すべく、核テロ防止条約の修正を受け入れるよう訴えた。これまでに修正に合意したのは、締約国128カ国のうち、わずかに11カ国。
*世界銀行と薬物犯罪事務所(UNODC)はこのたび、貧困国が腐敗指導者によって奪われた資産を回収するのを支援すべく、「盗品回収イニシアチブ(StAR)」と称した共同事業を立ち上げた。
2007年9月13日
- *総会、先住民権利宣言を採択
*世界の子ども死亡者、初の減少
*スーダン:子どもの人権侵害続く
*ブルンジ平和構築に努力拡大を
*オゾン層破壊物質削減努力拡大を - *国連総会は本日、先住民の権利宣言を採択した。投票行動の内容は、賛成143、反対(オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、米国)、棄権11で採択し、
*ユニセフの発表によれば、世界の子どもの年間死亡者が初めて減少。1990年は1300万人の子どもが死亡したが、はしかやマラリア対策などを功を奏し、1000万人を切り、980万人となった。
*スーダンにおける子どもと武力紛争に関する事務総長報告、発表。報告によれば、同国の子どもたちの人権侵害は依然として続いており、武力勢力により子ども兵士とされたり、レイプや性的虐待を受けたりしている。
*ブルンジ視察訪問から戻った平和構築委のJohan L. Lovald委員長はニューヨーク国連本部で記者会見し、同国の平和を強固なものとし、暴力と混沌へと後戻りするのを防ぐためには努力の拡大が不可欠であるとの旨を訴えた。
*カナダのモントリオールで、モントリオール議定書20周年記念会合が開催される。日程は5日間。UNEP事務局長はHCFCの利用をなくすための努力拡大を訴えた。
2007年9月12日
- *南ダルフール:事務総長、空爆に懸念
*事務総長、アフリカ開発会合を開催
*インドネシア:事務総長、地震/津波に懸念
*イラク:特別代表、クルド人地域襲撃に懸念
*核開発:イラン、未解決問題処理プランに合意 - *南スーダンにおいて、スーダン政府による空爆および地上攻撃が行われて、少なくとも25人が死亡した。潘基文事務総長は本日、安保理の非公開ブリーフィングにおいて、深い懸念を表明した。
*今週金曜日、潘基文事務総長はMDGアフリカ運営グループの初会合を開催し、アフリカ開発の支援について協議する。世銀、IMF、AU、アフリカ開発銀行、国連開発グループなどが参加する。
*潘基文事務総長はこのたび、インドネシアのスマトラ島沖地震と今後予想される津波の被害について、深い懸念を表明した。
*イラク北部のクルド人居住地域における戦闘が一般市民に与える損害と恐怖について、カジ事務総長特別代表は声明を発し、懸念を表明した。
*イランがこのたび、核開発に関する未解決問題の処理に向けたスケジュールに合意した。IAEAのエルバラダイ事務局長はジュネーブで記者団に対し、この合意を歓迎する意を表明した。
2007年9月11日
- *コンゴ:人道調整官、和平努力拡大求める
*南ダルフールで、あらたに激しい戦闘
*コンゴ:多数の難民がいまだウガンダに
*コンゴ中部でエボラ熱発生、160人死亡
*アフリカ:経済成長の果実、均等配分を - *5日間にわたる中央アフリカ諸国訪問から戻ったホルムズ人道援助調整官は本日、安保理で報告し、暴力的対立から市民を保護するには。軍事解決ではなく、対話と交渉の拡大が不可欠でありとの旨を述べた。
*UNMISはAMIS報告を発表し、南ダルフールにおいて、スーダン政府と反政府勢力の間で激しい戦闘の勃発を伝え、こうした動きが潘基文事務総長のスーダン訪問とそれに次ぐ前向きな環境に近い時期に起こったことに警告を発した。
*UNHCRのスポークスマンがジュネーブで発表したところによれば、コンゴ民主共和国から流出した、2万5000人から3万人の難民たちが依然、ウガンダに残っている。
*コンゴ民主共和国の中部地域においてエボラ出血熱、発生。少なくとも160人罹患者が死亡した。WHOは現在、同疾病の拡散を防ぐべく、同地域への医療援助を急いでいる。
*ディアラ高等代表(後発開発/内陸/途上国担当)は本日、今年7月の就任後初の記者会見に臨み、アフリカ貧困諸国における最近の経済成長の果実を均等配分する必要を訴えた。
2007年9月6日
- *ダルフール:和平協議、来月スタート
*リベリア:UNMIL、段階的に削減へ
*MONUC司令官、コンゴ東部の停戦促す
*チャド難民援助:WFP、8100ドル拠出求める
*先住民指導者、権利宣言の総会採択を期待 - *スーダン訪問中の潘基文事務総長は本日、バシル大統領との会談後、記者会見し、ダルフール和平協議が来月27日、リビアでスタートするとの旨を明らかにした。
*アラン・ドス事務総長特別代表は安保理非公開会合でブリーフィングし、UNMILの削減がリベリアの安定を損なわないよう、段階的に実施されるとの旨を述べた。
*コンゴ民主共和国東部で暴力が激化するなか、MONUC司令官はニューヨーク国連本部で記者会見し、停戦と交渉による紛争解決を求めた。
*チャド東部で苦境に喘ぐ同国避難民およびスーダン難民に対する食糧援助のため、WFPは本日、8100万ドルの資金拠出要請アピールを発信した。
*先住民常設フォーラムにおいて、ほとんどのメンバーたちは国連総会による先住民権利宣言が来週行われるよう希望を表明した。昨年6月、人権理事会が同宣言を採択した。
2007年9月5日
- *ダルフール:事務総長、平和と希望のメッセージ
*ダルフール:UNAMIDに関する事務総長報告発表
*リベリア:UNMILが豪雨で瓦解の橋を再建
*9月、安保理議長国はフランス
*コンゴ:ホルムズ事務次長、カビラ大統領と会談 - *スーダン訪問中の潘基文事務総長は本日、ダルフールの避難民たちと会い、希望と平和のメッセージを述べた。また国連/AU混合部隊の指導者と協議した。
*UNAMIDに関する事務総長報告、発表。報告において、潘基文事務総長はUNAMID設置に向けて着実な進展がみられるが、行く手には複雑な課題が待ち受けているとし、加盟国に対して、軍事的貢献を求めた。
*潘基文事務総長はこのたび、安保理に対し、イラク担当事務総長特別代表にスタファン・デミツラを任命する意向を伝えた。前任者のアシュラフ・カジ氏はスーダン担当特別代表に任命される予定。
*9月の安保理議長国はフランス。同国のJean-Maurice Ripert大使はニューヨーク国連本部で記者会見し、アフリカ問題が今月の安保理活動の主な焦点となるだろうとの旨を語った。
*コンゴ民主共和国の首都キンシャサにおいて、ジョン・ホルムズ人道問題担当事務次長はカビラ大統領と会談し、同国東部の北キブ州の情勢、ならびに一般市民を性的暴力から保護する必要などについて話し合った。
2007年9月4日
- *ダルフール:長老指導者、病院搬送へ
*ILO、貧困と生産性の関連性に関する報告
*中米:ハリケーン:国連、被災国に支援スタート
*シエラレオネ大統領選:候補者間で静穏に合意
*東ティモール:昨年の危機事態解決に進展
*潘基文事務総長、スーダンに到着
*ウガンダ北部の人権状況、大きく改善 - *スーダン政府はこのたび、国連に対し、ダルフールの長老指導者で、反政府勢力の一つSLMの元メンバーをケニアの病院に搬送する許可を与えた。同国を訪問中の潘基文事務総長は本日、バシル大統領と会談し、この措置を歓迎する旨を表明した。
*国際労働機関(ILO)はこのたび、「労働市場の主要インディケーター」と題する報告を発表し、貧困と労働生産性との間の関連性に焦点をあてて、訓練指導への投資不足が人々の貧困脱出の機会を減じているとの旨を述べた。
*今朝、ハリケーン・フェリックスがニカラグアに上陸。ユニセフなど国連援助諸機関は被災が予想される中米諸国に対し、支援の提供をスタートした。
*シエラレオネ大統領選を前に、2つの主要政党がこのたび選挙期間中の静穏を保つことに合意した。Victor Angelo事務総長特使は声明を発し、歓迎の意を表明した。
*UNMITに関する事務総長報告、発表。報告において、事務総長は同国が昨年の危機事態の解決に進展をみせたことについて、賞賛の念を表明した。
*潘基文事務総長、スーダンに到着。ダルフール危機解決に向けたこれまでの進展を強固なものとし、国連/AU展開部隊の展開を前に現地の情勢を自らの目で確かめる。
*ウガンダ北部の人権状況はこの4ヶ月間で大きく改善し、人権侵害や道路上の襲撃事件、不正武器の流通に著しい減少がみられる。
2007年8月30日
- *ネパール:特別代表、テロ爆弾襲撃を非難(9/2)
*イラク:国連保管の危険物質調査へ
*リベリア:UNMILが豪雨で瓦解の橋を再建
*ダルフール:人道状況が悪化、と副援助調整官
*MONUC、コンゴ東部に補強部隊を派遣へ - *ネパールの首都カトマンズーにおいて、テロ爆弾襲撃が発生し、多数の死傷者がでた。マーティン事務総長特別代表は声明を発し、一連の襲撃事件を非難した。(9/2)
*国連がイラクから持ち帰りニューヨークの施設に保管する物質に危険とみられる物質が見つかった問題について、潘基文事務総長はこのたび、外部専門家の援助を借り、内部調査を早急に実施するよう指示をだした。
*リベリアの首都リベリアにおいて、同国西部と隣国シエラレオネをつなぐ橋が数日前に豪雨に襲われ瓦解したが、UNMILはこのたび、パキスタン兵を派遣し、この橋を再建した。
*ワルストラム副緊急援助調整官は本日、ニューヨーク国連本部で記者会見し、スーダン・ダルフールの人道状況が悪化し、避難民の増加、援助活動要員へのリスク拡大、栄養不良の増大などがみられるとの旨を述べた。
*コンゴ民主共和国東部において、暴力が激化している事態に対応し、MONUCは補強部隊を同地域に派遣するとともに、また対立する武力勢力双方への外交圧力を強めている。
2007年8月29日
- *事務総長、イタリア、アフリカ訪問へ
*中東:国連特使、慎重ながらも楽観視
*リベリア:特使、女性への暴力撤廃訴え
*コンゴ東部:MONUC、紛争終結を訴え
*ペルー:UNFPA、85万ドルの拠出求める - *潘基文事務総長は今夕、イタリアに向け、ニューヨーク国連本部を出発する。イタリアのトリノに3日間滞在し、国連システム・カレッジで国連幹部職員たちの研修会の議長を務める。その後、スーダン、チャド、リビアを訪問し、ダルフールとチャド東部の状況をみる。
*中東地域訪問を終え国連本部に戻ったウィリアムズ中東和平プロセス担当特別調整官は本日、安保理で中東情勢を報告した。アッバス・パレスチナ自治政府議長とオルメルト・イスラエル首相の間で進む対話、国際外交レベルでの最近の集中努力などをあげて、慎重ながらも楽観的な見通しを示した。
*昨日、リベリアにおいて、コートジボワール国境沿いのウェボ地区の警察署を国連から住民に引き渡す式典が行われた。アラン・ドス事務総長特別代表は席上演説し、女性への暴力もなくす必要を訴えた。
*コンゴ民主共和国東部地域において、対立する武装勢力間の衝突が相次いでいることについて、MONUCは遺憾の意を表明し、暴力から市民を保護すべく、平和的解決に全力を尽くす決意を述べた。
*UNFPAは地震に襲われたペルーの被災者に保健衛生サービスを提供すべく、85万ドルの資金を緊急拠出するようアピールを発した。
2007年8月28日
- *事務総長が来週、スーダン訪問へ
*輸送コスト/規制措置、途上国の発展阻害
*スーダン、戦争犯罪者逮捕に非協力的
*アフリカの紛争予防と解決:安保理討議
*アフリカ緑の革命会議、明日、開幕 - *潘基文事務総長は来週、ダルフールの和平への進展を強固なものとすべく、スーダンと近隣国のチャド、リビアを訪問する。本日国連本部で記者会見した事務総長はダルフール危機への対応について、平和維持活動を迅速かつ効率的に展開させ、人道援助および開発活動の利益をより一層容易に入手可能なものとし、さらに和平プロセスを推進させていくとの3本柱戦略の概要を示した。
*今年7月に後発/内陸/小島嶼開発途上国担当高等代表に任命されたCheikh Sidi Diarra氏はモンゴルで開かれた、国際貿易/貿易促進に関する閣僚級会合で演説し、高い輸送コストや税関などの規制措置が後発開発途上国の発展の妨げとなっているとの旨を訴えた。
*国際刑事裁判所のモレノ=オカンポ検察官は国連ニュースセンターのインタビューで、スーダン政府がダルフールにおける戦争犯罪容疑者の逮捕に非協力的だとして、速やかな協力を求めた。容疑者2人のうち、ひとりは現在、人道問題担当大臣の要職にあるAhmad Muhammad Harun。
*安保理、特にアフリカにおける紛争の予防と解決に関する会合を開催した。35人以上が演説し、それぞれの意見を述べた。会合の終わりに発せられた議長声明は、近年、国家間、国内で起こる紛争はますます複雑化したとし、国連の対処能力向上の必要を訴えた。
*アフリカの緑の革命に関する会議が明日、ノルウェーの首都オスロで開幕する。今年のテーマは「生産性のためのパートナーシップ」で、官民協力の重要性に焦点をあてる。
2007年8月25日
- *チャド/中央ア:安保理、活動展開の用意
*シエラレオネ:第1回選挙、平和裏に実施
*ウガンダ北部担当特使、コンゴを訪問
*スーダン政府、NGO現地所長に退去命令
*ウィーンで気候変動交渉、スタート - *安保理は議長声明を発し、スーダン、チャド、中央アフリカ共和国の国境地帯の不安定情勢に懸念を表明。チャドと中央アフリカ共和国の両国において、一年間にわたり、国連活動を展開する用意があるとの旨を述べた。
*シエラレオネ大統領/議会選の第1回投票がこのたび平和裏に実施されたことについて、安保理は報道声明を発し、歓迎の意を表明した。また、同国の人々に対し、選挙管理委の独立性を引き続き尊重するよう求めた。
*チサノ事務総長特別代表(ウガンダ北部担当)は今週、コンゴ民主共和国を訪れ、同国のカビラ大統領と会談し、またMONUC幹部から現地情勢を聴いた。
*スーダン政府がこのたび、市民組織のCARE現地所長に72時間以内の退去命令を出したことについて、ホルムズ人道問題担当事務次長は深刻な懸念を表明した。
*今年12月にインドネシアのバリで行われる気候変動条約締約国会合に向け、ウィーンにおいて、京都議定書付属書1諸国の更なるコミットメントに関するアドホック作業部会がスタートした。
2007年8月24日
- *スーダン:特別代表、AU会合に出席
*ペルー地震:国連、被災者支援を活発化
*国連、シエラレオネ警察に装備提供
*安保理、UNIFIL任期を1年延長
*気候変動対策:投資行動変容の必要 - *アフリカ連合(AU)はこのたび、エチオピアの首都アディスアベバにおいて、スーダン包括和平合意の実施状況検討会合を開催。国連からは、Taye-Brook Zerihoun事務総長特別代表代行が出席。
*ペルーを襲った地震の被災者支援のため、国連は現在、中央緊急対応基金(CERF)から960万ドルを拠出をしたり、来週4000万ドルの資金要請アピールを発するなどしている。
*国連平和基金はこのたび、シエラレオネ警察に対して、犯罪削減、治安対策のため、100万ドル相当の暴動鎮圧装備を提供した。昨日、同国のUNDP本部事務所で装備引渡し式典が行われた。
*安保理は決議1773を全会一致で採択し、国連レバノン暫定軍(UNIFIL)の任期を1年間延長した。また、地域のすべての当事者に対し、昨年のイスラエル/ヒズボラ間の停戦合意を恒久停戦と持続的解決につなげるよう求めた。
*気候変動枠組み条約(UNFCCC)の事務局はこのたび、報告書を発表し、気候変動対策には投資行動と資金の流れの変化が必要であるとの旨を述べた。
2007年8月23日
- *WHO、今年の世界保健報告発表
*ミャンマー:事務総長、学生指導者逮捕に懸念
*北朝鮮:UNDP、不正疑惑独立調査
*スーダン:ユニセフ、下痢発生防止活動
*カンボジア:国連専門家、裁判官の独立に懸念 - *WHOの世界保健報告、発表。今年度報告のタイトルは「より安全な未来:21世紀におけるグローバル公衆衛生の安全保障」。ますます相互の関連性が強くなった世界において、これまでにない速さで、新しい疾病が出現し、国境を越えるようになり、国際協力と監視体制が不可欠となっているとの旨を述べた。
*ミャンマー政府が街頭デモに参加した学生指導者たちを逮捕したことについて、潘基文事務総長は声明を発し、この事態を懸念し、継続的に注視しているとの旨を述べた。
*朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)にかかわる不正疑惑のなかで、UNDPはこのたび、国連監査団(UNBOA)が未調査の問題について、独立委員会を設置し、調査することを決めた。
*スーダンにおいて、今年の雨季、ユニセフは下痢の大量発生を食い止める活動を行った。この結果、同国北部においては、昨年に比べると、下痢患者が9割近く減り、状況の改善がみられる。
*事務総長特別代表(カンボジアの人権担当)および判事/法律家の独立に関する特別報告者はこのたび、カンボジアにおける行政府からの裁判官の独立について懸念を表明した。
2007年8月22日
- *スーダン情勢:事務総長報告、発表
*中東和平:調整官、双方の当事者と会談
*ブルンジで政治家襲撃事件
*イラク、リベリアの副特別代表任命
*ウガンダで洪水発生、被災状況調査へ - *スーダン情勢に関する事務総長報告、発表。報告において、潘基文事務総長はスーダン和平合意の実施状況を説明し、軍隊が先月の撤退期限を過ぎても撤退を完了させていないことを指摘した。
*ウィリアムズ中東和平プロセス特別調整官は本日、エルサレムにおいて、イスラエルとパレスチナ自治政府の指導者たちと会談し、両当事者の対話の必要について話し合った。
*ブルンジにおいて、政治家たちへの襲撃事件が発生したことについて、国連主導のブルンジ統合事務所(BINUB)およびアフリカ連合主導のMIABはともに非難声明を発した。
*潘基文事務総長はこのたび、イラク、リベリアを担当するそれぞれの副特別代表を任命した。イラク担当はニュージーランド出身のDavid Shearerで、リベリア担当はガーナ出身のHenrietta Joy Abean Nyarko Mensa-Bonsu。
*ウガンダ東部で洪水が発生し、甚大な被害を及ぼしている。国連と同国政府は被災状況を評価すべく、調査チームを派遣する用意を整えている。
2007年8月21日
- *人権弁務官、スーダン軍の戦争犯罪非難
*キプロス:両系住民指導者、9月に会談
*ガザ:特別調整官、人道状況悪化を警告
*ヨルダン学校、イラクの子ども受け入れ
*カリブ海諸国のハリケーン被災状況を調査 - *人権高等弁務官事務所は20日、UNMISと協力し、スーダン人権状況に関する第8回定期報告を発表した。報告は、昨年末、ダルフールの村落が襲撃され、拉致された女性/女児が一ヶ月にわたり性的奴隷として監禁されたことについて、スーダン国軍や民兵組織などを非難し、戦争犯罪に当たる可能性を示唆した。
*キプロスの両系指導者の代理たちは今朝会合をもち、来月5日に指導者間の会談を実施することを決めた。会談場所は首都ニコシアの国連保護区にある事務総長特別代表公邸。
*ガザ地区において、検問所閉鎖などによって、人道状況が悪化している事態について、ケネディ中東和平プロセス副特別調整官は声明を発し、懸念を表明した。
*イラクから暴力を逃れて流出した難民の子どもたちに対し、ヨルダン政府がこのたび、同国全土にまたがる学校の門戸を開いた。UNHCRはヨルダン政府の講じた措置について、賞賛の念を表明した。
*カリブ諸国がこのたびハリケーン・ディーンに襲われ、甚大な被害を受けたことから、国連諸機関は現在、各国の被災状況を詳しく調査している。
2007年8月20日
- *安保理決議、AMISOM半年間延長
*国連賞、インド北部のコンドーム普及に
*リベリア:女性警察官たちの貢献称える
*ペルー地震:フラッシュアピール準備進む
*スーダン:CERFから870万ドル - *安保理は本日、決議1772を全会一致で採択し、アフリカ連合(AU)がソマリアにおいて、AMISOMの活動をさらに半年間継続する権限を承認した。また同国における国連平和維持活動の展開の可能性を探り、引き続き計画を練ることを承認した。
*インド北部におけるコンドーム利用促進啓発活動に対し、今年の国連グランド賞が授与されることが決まった。同賞の共同スポンサーは、国連広報局と国際PR協会(IPRA)。
*リベリアの首都モンロビアにおいて、UNMILに参加するインドの女性警察部隊の貢献を称える式典が執り行われた。アラン・ドス事務総長特別代表は式典で演説し、女性警察官だけで構成するユニットによる平和維持活動への初参加はジェンダーの観点から重要というばかりでなく、リベリア人女性の間に警察官志願者を増やしているとの旨を述べた。
*大地震に襲われたペルーにおいて、きれいな水、基礎的衛生、食糧、シェルター、暫定雇用が最も必要なものとなっている。UNDP現地調整官によれば、現在、被災者救援のためのフラッシュ・アピールの発出準備が進んでいる。
*洪水に襲われたスーダンにおいて、最終的に150万人以上への援助の必要が見込まれる。国連は本日、中央緊急対応基金(CERF)から870万ドルの資金を同国における救済支援に振り向けることを決めた。
2007年8月17日
- *ネパール選挙:国連幹部、楽観的見通し
*バグダッド爆破テロ、4周年
*オランダ、ハリリ暗殺法廷ホスト国に
*ペルー地震:国連、救済活動を活発化
*北朝鮮洪水:援助国、被災者支援誓約 - *ネパールを訪問したパスコー政治問題担当事務次長は本日、記者会見し、同国での選挙について楽観的見通しを示すとともに、選挙プロセスへの国連の全面的支援を約束した。
*バグダッド国連事務所の爆破テロ事件の4周年を記念し、アディスアベバ、バンコック、ジュネーブ、ナイロビなど、世界各地で、国連職員たちによる追悼の催しが行われた。
*オランダ首相はこのたび、潘基文事務総長に書簡を送り、ハリリ・レバノン首相暗殺事件を裁く特別法廷のホスト国となる意向を示した。事務総長はこれを歓迎する意を表明した。
*ペルーで今週、大地震が発生し、今後数日間で死傷者数がさらに増えていく恐れが指摘されるなか、国連は現在、被災者に対する支援を拡大しつつある。
*朝鮮民主主義人民共和国において、洪水が発生し、多数の被害者がでている事態を受け、韓国や日本を含め、10数カ国が被災者救済のための資金援助提供を誓約した。
2007年8月9日
- *ダルフール:安保理、プレ交渉協議を歓迎
*南アジア洪水:WFP、救済/復興活動訴え
*UNRWA、ガザ国境再開訴え
*ハイチ:千人単位で女性、警察学校登録
*女性性器切除:国連、4400万ドルプログラム - *反政府勢力の参加を得て、ダルフール和平交渉の事前協議が先週行われたことについて、安保理は歓迎の意を表明し、すべての当事者に対し、和平プロセスへの取り組みの決意を示すよう訴えた。
*世界食糧計画(WFP)のJosette Sheeran事務局長はこのたび、南アジアの洪水被災地域に対して、長期的な救済/復興活動の必要を訴えた。
*国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の副事務局長は記者会見し、ガザにおける経済的、人道的、政治的情勢の悪化を止め、状況の改善を図るため、パレスチナ自治政府、イスラエル、そのほかのすべての当事者に対し、イスラエル-ガザ国境再開に向け速やかな措置を講じるよう訴えた。
*MINUSTAHが本日発表したプレスリリースによれば、今週、ハイチにおいて、千人単位の女性が警察学校入学のための申請登録を行った。女性の警察官を増やすをめざし、同国の警察庁がキャンペーンを主導し、国連が支援を提供している。
*2015年までに女性の性器切除の慣行を4割減らし、1世代のうちにその悪習を断つべく、UNFPAとユニセフはこのたび、アフリカ16カ国で、総額4400万ドル規模のプログラムをスタートした。
2007年8月8日
- *韓国/北朝鮮首脳会談:事務総長、歓迎
*エリアソン特使、ダルフール訪問へ
*事務総長、バルバドス首相と会談
*リベリア:ドス特別代表、ベニン大統領と会談
*人道担当事務次長、スリランカ訪問 - *韓国と朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)の首脳会談について、潘基文事務総長はこのたび声明を発し、DPRKに核施設や関連物質を破棄に向けた交渉を進展させるものとし、歓迎の意を表明した。
*エリアソン事務総長特使、ダルフール訪問へ。現地で、地方政府や部族指導者、市民社会組織代表、避難民らと会談する。明日午後は、新設されるUNAMIDの本部を訪れる予定。
*バルバドス訪問中の潘基文事務総長は本日、同国首相と会談し、CARICOMに焦点を当て、話し合う。昨夜、潘事務総長は中東外交カルテットの特使となったトニー・ブレア氏と会談した。
*リベリアの首都モンロビアに置かれたUNMIL本部において、アラン・ドス事務総長特別代表はベニンのボニ大統領と会談し、リベリアの治安問題を中心にした話し合いを行った。
*ホルムズ人道問題担当事務次長はスリランカ東部を視察訪問し、国内避難民の声を聴取し、地方政府担当者と協議した。
2007年8月7日
- *イラク:安保理、国連の役割拡大に前向き
*ダルフール混合部隊派遣へ順調な滑り出し
*ソマリア:特使、反政府勢力に和解参加訴え
*南アジア洪水:事務総長、懸念を表明
*東ティモール:国連、犯罪行為摘発を警告 - *安保理、国連イラク支援団(UNAMI)に関する新決議を討議。安保理にブリーフィングを終えたLynn Pascoe政治担当事務次長は記者団に対し、イラクにおける国連の役割拡大について、安保理メンバーの間には強いコンセンサスがみられるとの旨を述べた。
*新設のフィールド・サポート局を担当するルート事務次長は本日、ニューヨーク国連本部で記者会見し、国連/AU混合部隊のスーダン・ダルフールへの派遣に向けて、国連が現在、順調な滑り出しを見せているとの旨を述べた。
*フォール事務総長特別代表は本日、ソマリア暫定連邦政府に対し、首都モガディシュで現在行われている国民和解会議に反政府勢力を招請するよう求めた。
*潘基文事務総長は声明を発し、南アジアの洪水で命を落とした人々に哀悼の意を表明し、国連としては被災者救済の準備を整えているとの旨再確認した。
*東ティモールにおいて、新政府の樹立以降、散発的な暴力事件が続いていることに鑑み、カーレ事務総長特別代表は犯罪行為に加担するものには、断固たる姿勢で臨むとの決意を示した。
2007年8月6日
- *ダルフール:反政府勢力、和平に協力へ
*南アジアで甚大な洪水被害のおそれ
*東ティモール:グスマオ首相、新政府樹立
*アフガニスタン:地雷除去要員3人殺害
*ミャンマー:特別顧問、シンガポール入り - *タンザニアの首都アルーシャで開かれた、スーダン・ダルフール和平・プレ交渉協議において、ダルフール反政府勢力はこのたび、国連/AUが提示したロードマップへの取り組みを誓った。
*ユニセフはこのたび、モンスーン・シーズンの豪雨が襲い続ける南アジアにおける甚大な洪水被害の虞を警告した。国連の推計によれば、インド、ネパール、バングラデシュにおいて、史上最悪の洪水により、約2000万人が被害を受けている。
*東ティモールにおいて、グスマオ首相が率いる新政府が樹立したことについて、UNMITは歓迎の意を表明した。また、カーレ事務総長特別代表は、ホルタ大統領が同国の人々の意見を広く聴き、最も国益にかなう解決方法を見出すのに多大な努力を払ったことに敬意を示した。
*アフガニスタンにおいて、地雷除去活動に従事する要員3人が何者かに襲われ殺された。Tom Koenigs事務総長特別代表は非難声明を発し、この3人の勇気ある要員たちに哀悼をいを示し、同国の人々はその犠牲を決して忘れることはないとの旨を述べた。
*ガンバリ事務総長特別顧問(ミャンマー担当)は本日、アジア歴訪の最初の国であるシンガポールに到着した。このあと、バンコク(タイ)、クアラルンプール(マレーシア)、ジャカルタ(インドネシア)を訪れ、それぞれの政府高官と会談し、ミャンマー問題について話し合う。
2007年8月3日
- *ダルフール:国連/AU、プレ交渉協議
*法務事務次長:ハリリ法廷判事候補提出促す
*国連、シエラレオネと協力し、警察訓練
*レバノン/イスラエル和平:安保理、協力要請
*潘基文事務総長、バルバドス訪問 - *今夜、スーダン:ダルフールの和平交渉のための事前協議がタンザニアの首都アルーシャで開かれる。昨年の和平合意には不参加の反政府勢力が参加する。国連とAUの両特使は、この事前協議の結果、今月終わりまでに和平交渉への招待状の発送が可能となるよう期待感を表明した。
*ニコラス・マイケル法務担当事務次長はこのたび、潘基文事務総長の代わりに加盟諸国に書簡を送付し、ハリリ元レバノン首相の暗殺事件の犯人を裁く独立法廷の判事候補推薦名簿を提出するよう求めた。
*国連はこのたびシエラレオネ政府と協力し開催した警察官訓練ワークショップが本日、終了した。3日間のワークショップは来週の議会/大統領選を前に行われ、ジェンダー問題や人権などに焦点をあてた。
*安保理は議長声明を発し、レバノン/イスラエル国境沿いの武器禁輸措置の執拗な違反やイスラエルによるレバノン領空侵犯が伝えられることに深刻な憂慮を示して、全当事者に対し、恒久停戦を実現すべく、国連との全面的協力を促した。
*潘基文事務総長はバルバドスを訪れ、首相代行や外相らと会談し、地域の紛争や環境、ハイチ、薬物や犯罪の問題などについて話し合った。
2007年8月2日
- *ハイチ:事務総長、国連の関与継続誓う
*安保理、8月の焦点はアフリカに
*ガザ経済、越境規制で悪化の一途
*コンゴ:ジャーナリストへの襲撃継続
*コンゴで列車脱線、国連救援チーム派遣 - *潘基文事務総長は昨日、2日の日程で訪れたハイチの首都ポルトープランスで、プレバル大統領と記者会見に臨み、同国に対し、司法改革、腐敗対策などを通じて法の支配を強化し、治安面でのこれまでの成果を強固なものとするよう促した。また、同国に対する国連の関与継続を誓った。
*8月の安保理議長国は、コンゴ共和国。同国のガヤマ国連大使はニューヨーク国連本部で記者会見し、安保理は今月、アフリカに関係する諸問題に焦点を当てることになるだろうとの旨を述べた。
*OCHAによれば、ガザ地区の経済は越境制限の継続によって悪化の一途をたどっており、6月中旬の検問所閉鎖以降の損害額は全体で、2300万ドルにのぼる。
*コンゴ民主共和国において、国連支援の下に運営されるラジオ局のレポーターなど、ジャーナリストたちへの襲撃が相次いでいることについて、MONUCは憂慮を表明した。
*コンゴ民主共和国の中部地域において、昨夜、列車脱線事故が起こり、約100人が死亡した。MONUCは現在、救援努力を支援すべく、医者、看護士、救援物資などを緊急搬送している。
2007年8月1日
- *コソボ:事務総長、トロイカ交渉主導歓迎
*総会会合:気候変動担当特使、楽観を表明
*CERF:世界16の人道危機に4000万ドル拠出
*グアテマラ、不正武装勢力調査委設置に合意
*女性性器切除根絶:グローバル技術会合 - *EU、ロシア連邦、米国がコソボの将来の地位に関する交渉を主導していくことについて、コンタクトグループの間でこのたび、合意が成立した。潘基文事務総長は声明を発して、これに歓迎の意を表明した。
*気候変動に関する非公式テーマ別会合の2日目(最終日)、事務総長担当特使たちは、世界各国の指導者が今後の取り組みに前向きの姿勢が見えると期待感を表明した。
*ジョン・ホルムズ事務次長はこのたび、世界のいわゆる見捨てられた16の人道危機事態に対し、中央緊急対応基金(CERF)から総額4000万ドルを拠出するとの旨を述べた。
*グアテマラ議会はこのたび、不正武装勢力の活動を調査する委員会(CICIG)の設置を決定した。潘基文事務総長は歓迎の意を表明し、今後、委員会の設置に向けて、同国政府と国連が密接に協力していくとの旨を述べた。
*国連人口基金(UNFPA)と開発援助分野で活動するNGOや政府、研究機関は7月30日-8月3日、アディスアベバにおいて、女性性器切除の根絶に向けて、グローバル技術会合を開催。
2007年7月31日
- *ダルフール:安保理、国連/AU混合部隊を創設
*気候変動:事務総長、総会で演説
*韓国人人質殺害:事務総長、非難声明
*MDG:事務総長、目標達成努力求める
*グアテマラ不正武装組織調査委、支持訴え - *安保理は決議を全会一致で採択し、スーダン・ダルフールに展開する国連/AU混合部隊を創設することを決定した。同部隊は軍事要員約2000人、警察官約6000人で構成する。
*総会、気候変動に関する非公式テーマ別討論を開催。潘基文事務総長は席上、演説し、加盟各国に対し、京都議定書の後継合意について、2012年の発効に備えて、それより3年前には批准のために成立している必要があるとの旨を訴えた。
*アフガニスタンにおいて、タリバンに拉致された韓国人のうち2人が殺害されたことについて、潘基文事務総長は非難声明を発し、女性を含み、残る人質たちの解放を訴えた。
*潘基文事務総長はこのたび、2015年までに、国連ミレニアム開発目標(MDGs)の諸目標を達成するためには、より一層の努力を払う必要があるとの旨を訴えた。
*国連はこのたび、グアテマラに対し、不正武装勢力の活動を調査する独立委員会(CICIG)を設置する機会を逃さないよう訴えた。
2007年7月28日
- *国連選挙監視員、ネパール訪問へ
*コンゴ裁判所、国軍兵士9人に有罪
*レバノン:UNIFIL、実弾発射訓練
*コートジボワール:武装解除、スタート
*アフガニスタン:学校襲撃事件、増加 - *今週、5人構成の国連選挙監視チーム(EEMT)がネパールを訪問し、今年11月実施予定の制憲議会選挙の支援を行う。
*コンゴ民主共和国の国軍兵士9人が、昨年、非武装市民を殺害し、戦争犯罪に問われていた問題について、同国の裁判所はこのたび、これらの兵士に有罪判決を下した。国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)は、この判決を歓迎する旨を表明した。
*レバノンにおいて、UNIFILの早期対応部隊のフィールド歩兵班がこのたび、その技術を磨くべく、実弾発射訓練を行った。
*コートジボワールにおいて、武装解除プロセスのスタートを記念する式典が催された。記念式典においては、反政府勢力からUNOCIが回収した武器を燃やすべく、火をつけた。
*アフガニスタン各地において、この半年間、学校に対する襲撃事件が相次いでいる。UNAMA広報官はカブールで記者会見し、同国の教育への負の影響を述べた。
2007年7月27日
- *事務総長、米カリフォルニア州訪問
*ブルンジ:反政府勢力、停戦監視取極離脱
*潘氏、サンフランシスコクロニクルで朝食会合
*国連、イラクの子ども教育援助資金求める
*ルワンダ、死刑制度廃止。人権弁務官、歓迎 - *潘基文事務総長、米カリフォルニア州訪問。事務総長はシュワルツネッガー同州知事と共同記者会見に臨み、同州の気候変動への取り組みを賞賛し、今年9月の国連ハイレベル会合への知事の参加を要請した。
*ブルンジにおいて、反政府勢力Palipehutu-FNLがこのたび、政府との間で昨年合意した停戦監視取極から離脱した。潘基文事務総長は深い懸念を表明し、双方の当事者に対し、敵対行為の再開につながるいかなる行為も控えるよう訴えた。
*潘基文事務総長はサンフランシスコ・クロニクルのスタッフと朝食会合を持ち、気候変動への取り組みに失敗すれば、すべての国に甚大な被害を及ぼすことになると述べ、国連の枠組みにおいて、緊急の対策を講じる必要を訴えた。
*国連はこのたび、イラクから暴力を逃れて流出する子どもたちが教育の機会に恵まれずに育つことに警鐘を鳴らし、国際社会に対し、計1億2900万ドルの援助資金拠出アピールを発出した。
*ルワンダ、死刑制度を廃止。アルブール人権高等弁務官は歓迎の意を表明。今後、同国において、ジェノサイドに関わった容疑者が死刑を科される心配がなくなり、各国からルワンダへの容疑者引渡しが進むであろうとの旨を述べた。
2007年7月26日
- *イラク:事務総長、爆弾テロを非難
*トルコ、イラク人100人超を強制送還
*東ティモール:国連、真実和解委を拒否
*事務総長、サンフランシスコ訪問
*ネパール:選挙に向けた環境創出、重要 - *バグダッドにおいて、サッカーのアジアカップでイラクの決勝進出を祝う市民たちが車爆弾テロに襲われ、50人以上が死亡した。潘基文事務総長は声明を発し、衝撃と悲しみを表明した。
*トルコがこのたび、庇護を求めるイラク人たち100人以上を強制送還したと伝えられることについて、UNHCRは同国政府に対し、説明を求めた。UNHCRはまた、これが事実であれば、「ノン・ルーフル原則」に違反するとした。
*インドネシアと東ティモールが立ち上げた真実和解委員会について、国連報道官はこのたび、人道に対する罪を犯した者を免罪するようなものであれば、それは認められないとの立場を再確認する旨を述べた。昨年8月、当時のアナン事務総長は東ティモール情勢に関する報告書を安保理に提出し、この立場を明確にしている。
*潘基文事務総長はこのたび、米サンフランシスコを訪れた。同市は1962年、潘氏が17歳の頃、赤十字ヴィスタプログラムに応募し、試験選抜された学生として、初めて訪れた海外だった。
*ネパールにおいて、来月22日、制憲議会選挙が実施される。イアン・マーティン事務総長特別代表は本日、安保理ブリーフィングの後、記者団に対し、選挙に向けた政治・治安環境の創出が重要であるとの旨を述べた。
2007年7月25日
- *国連特使、中東情勢に楽観表明
*ダルフール:暴力により援助に支障
*UNIFIL兵、不発弾処理事故で死亡
*IAEA査察団、来週イラン訪問へ
*コンゴPKO兵の不正に断固たる姿勢 - *マイケル・ウィリアムズ中東和平プロセス特別調整官は安保理公開会合で報告し、国際社会、イスラエルとファイヤド・パレスチナ首相への新たな関与など、最近の政治的進展の行方を楽観視しているとの旨を述べた。
*WFPのスーダン事務所代表は本日、ダルフールにおける人道援助要員たちへの襲撃事件の頻発化を非難し、こうした暴力によって、食糧提供活動が困難になっているとし、警告を発した。
*レバノン南部のシャマ渓谷において、国連レバノン暫定軍(UNIFIL)チームが不発弾の処理をしていたところ、爆弾が破裂し、兵士一人が死亡した。
*国際原子力機関(IAEA)は昨日、ウィーンで記者発表し、来週、同機関査察団をイランのアラク原子炉査察のために派遣するとの旨を述べた。
*ジェーン・ホール・ルート事務次長補(新設のフィールド・サポート局担当)はニューヨーク国連本部で記者会見し、コートジボワールとコンゴ民主共和国に展開する平和維持活動兵士による不正疑惑に関し、国連が断固たる姿勢で臨むとの旨を述べた。
2007年7月24日
- *南部アフリカで深刻な旱魃
*シエラレオネ:選挙監視員訓練終え
*ネパール:和平プロセス、軌道に
*ベナン:資金難で学校給食が危機
*日本、IAEA査察団を招請へ - *ホルムズ緊急援助調整官は本日、ニューヨーク国連本部で記者会見し、南部アフリカ諸国で旱魃が深刻化していること、特にスワジランドの状況が酷いことを指摘し、同国への支援のため、国際社会に対し、1500万ドルの資金拠出を求めた。
*シエラレオネにおいて、UNIOSILと国内選挙管理委はこのたび、3日に及ぶ選挙監視員の訓練コースを終えた。来月の大統領選/議会選に向けて、50人近くの委員たちに対して、投票用紙の数えかたなど、投開票の手続に関する訓練を施した。
*ネパールの和平プロセスに関する事務総長報告、発表。報告において、潘基文事務総長はネパール和平プロセスは平和と安定の軌道に乗っているように見えるが、この数ヶ月間、国内の政治状況はより複雑化し、困難なものになっているとの旨を述べた。
*世界食糧計画(WFP)は本日、ベナンの学校給食の危機事情に警告を発した。WFPによれば、あらたに100万ドルの緊急資金の拠出がない場合、新学期が始まる9月から、同国の学校に通う子どもへの給食を続けることが困難になる。
*日本はこのたびIAEAに対し、地震に襲われた日本(新潟県)の柏崎刈羽原子力発電所に査察団を派遣するよう要請。エルバラダイ事務局長は要請に歓迎の意を表明した。今後、日本政府と協議のうえ、派遣日程を決める。
2007年7月23日
- *ハリリ法廷:オランダに接受国検討請う
*安保理、コンゴ危機の政治解決促す
*対ソマリア制裁監視パネル、任期延長
*ICTYで、セルビア系ボスニア民兵裁判へ
*アフリカ:UNEP/ECA、温暖化のコスト調査 - *潘基文事務総長は本日、オランダ首相に書簡を送付し、同国政府がハリリ・レバノン首相暗殺事件を裁く特別法廷の接受国となることを検討するよう要請した。
*安保理は議長声明を発し、治安の悪化により70万人以上の避難民が発生しているコンゴ民主共和国情勢に深い懸念を表明するとともに、主要当事者に対し、さらなる軍事対決を招く行動を回避し、政治解決の道を探るよう促した。
*安保理は決議1766を全会一致で採択し、憲章第7章の下、対ソマリア武器禁輸監視グループの任期を半年間延長した。
*先週金曜日、旧ユーゴ国際刑事裁判所は、セルビア系ボスニア人民兵2人の裁判を合同裁判とすることを決めた。この2人はMilan Lukic被告と、いとこのSredoje Lukic被告。
*国連環境計画(UNEP)とアフリカ経済委員会(ECA)は本日、気候変動の経済コストや低炭素社会に向けた財政措置など、アフリカの環境に関連する問題について、協同研究を行っていくことを発表した。
2007年7月19日
- *中東:カルテット、ブッシュ氏呼びかけ支持
*ダルフール:国際会議、UN/AUの役割に支援
*ハリリ暗殺:調査委で容疑者特定に進展
*ガザ地区:大量レイオフで住民生活に影響
*コンゴ:ゲーノ事務次長、安保理ブリーフ - *リスボン会合を終えた中東外交カルテット(国連、EU、ロシア、米国)は本日、コミュニケを発し、今秋の国際会合の開催を求めるブッシュ米大統領の呼びかけに支持を表明した。
*ダルフールに関する国際会議(今月15日-16日、トリポリ)が包括的解決に向けた交渉における国連とAUの主導的役割への国際支援を再確認したことについて、潘基文事務総長は歓迎の意を表明した。同会議には、中国やロシア、アメリカを含む18カ国ならびに国際機関などが参加した。
*元レバノン首相のハリリ氏暗殺事件調査委のSerge Brammertz委員長は安保理の公開会合において、ハリリ氏殺害に関与した容疑者の特定において進展がある旨を報告した。
*OCHAがこのたび明らかにしたところによれば、ガザ地区において、検問所の閉鎖による供給ストップの結果、企業によるレイオフが6万5000人にのぼり、扶養家族45万人に影響が及んでいる。なお、この状況を受けて、UNRWAが雇用創出に乗り出す意向を表明している。
*ゲーノ平和維持活動担当事務次長は安保理、コンゴ民主共和国の東部情勢について報告し、その緊張緩和のため、軍事解決ではなく、政治解決を図ることが必要であるとの旨を述べた。
2007年7月18日
- *ミャンマー、国民議会が再開
*潘基文事務総長、米上下院議院と会談
*パキスタン:サイクロンで避難民
*スーダン:事務総長特使、ハルツーム
*LIFDCsで穀物生産落ち込み - *ミャンマーにおいて、国民会議が再開。潘基文事務総長は同国政府に対し、その政治的ロードマップを可能な限り、内包的かつ参加型で、透明度の高いものにするよう求めた。
*昨日、潘基文事務総長はワシントンで、米国の上下両院の外交委員会メンバーたちと会談し、国連改革やイラク難民などの問題について話し合った。
*先月、サイクロンと洪水に襲われたパキスタン南西部において、被災者の救援をすべく、国連は本日、フラッシュ・アピールを発出し、国際社会に対し、3800万ドルの資金拠出を求めた。
*エリアソン事務総長特使は本日、スーダンの首都ハルツームを離れた。同国滞在中、特使は政府高官と会談したほか、Nyalaに赴き、避難民や市民社会などの代表に面会した。
*FAOによれば、今年、多くの低所得食糧不足国(LIFDCs)において、穀物生産の割合が落ち込み、これらの国々における食糧不足は相当深刻化する虞がある。
2007年7月17日
- *事務総長、ブッシュ米大統領と会談
*安保理、アフガン支援策を歓迎
*中東:事務総長、国際会議開催を歓迎
*人道援助:CERF、半年間で2億ドル拠出
*ダルフール:エリアソン特使、スーダン入り - *潘基文事務総長は本日ワシントンで、ブッシュ米大統領と会談し、今秋開催予定の気候変動会議への出席を求めた。この他、2人はダルフールや中東問題などについて話し合った。
*安保理は議長声明を発し、アフガニスタンにおける最近の市民襲撃事件を非難する一方、ローマで開催された同国の法の支配に関する会議など、治安と安定、開発のためのイニシアチブに支持を表明した。
*潘基文事務総長はこのたび、ブッシュ米大統領が中東和平会議の今秋開催を提唱したことを歓迎する意を表明した。また大統領がイスラエル・パレスチナの2国家樹立構想へのコミットメントを新たにしたことに勇気付けられたとの旨述べた。
*OCHAが本日発表したところによれば、国連中央緊急対応基金(CERF)がこの半年間で拠出した緊急対応資金は過去最大の2億ドル超を記録した。
*エリアソン事務総長特使はこのたびAU特使とともに、スーダンの首都ハルツームに到着。3日間の同国滞在中、同国政府高官や避難民、NGOの代表らと会談する。2人の特使は15日、16日の両日にわたり、リビアの首都トリポリでダルフール和平国際会議の共同議長を務めた。
2007年7月16日
- *事務総長、西欧諸国訪問から戻る
*北朝鮮核施設封鎖:事務総長、歓迎
*コートジボワールUNOCI任期延長
*UNIFIL車両、爆破事件に巻き込まれる
*INTERPOL、ルワンダ国際刑事裁支援へ - *アフガニスタンおよび西欧諸国訪問から戻った潘基文事務総長は本日、ニューヨーク国連本部で記者会見し、スーダン・ダルフールへの迅速な平和維持活動展開とともに、紛争の永続的政治解決にむけた断固たる行動を約束した。
*IAEA専門家チームがこのたび、朝鮮民主主義人民共和国・寧辺の核施設の停止・封鎖を検証したことについて、潘基文事務総長は歓迎の意を表明した。
*安保理は決議1765を全会一致で採択し、コートジボワールにおける自由かつ公正な選挙の実施に向けて、同国に展開するUNOCIおよび、UNOCIを支援するフランス部隊の任期を来年1月15日まで延長した。
*レバノンにおいて、UNIFIL軍事警察の車両一台が通常活動を展開中、爆破事件に巻き込まれた。同車両に乗った要員に死傷者はなかった。
*タンザニアの首都アルーシャで開催されていたINTERPOL・第19回アフリカ地域会議が先週金曜日、閉幕にあたって、全加盟諸国に対し、ルワンダ国際刑事裁判所に支援を提供し、現在も逃亡中の18人の容疑者を逮捕するよう呼びかけた。
2007年7月13日
- *アフガン:ゴール州にUNAMA事務所(7/15)
*ガザ検問所閉鎖:事務総長、憂慮表明
*イラン、IAEA核査察に合意
*コンゴ:緊張高まり、人道状況悪化
*ソマリア和解会合開始:事務総長、歓迎 - *UNAMAはこのたび、アフガニスタン中部のゴール州に事務所を開設した。同州の開発、人道活動、人権、ガバナンス、法の支配を支援する。(7/15)
*検問所封鎖によってガザ地区の経済状況が悪化していることついて、潘基文事務総長は懸念を表明するとともに、同地区への人道物資や援助活動要員、商業物資の搬送を可能にすべく、すべての検問所再開を呼びかけた。
*IAEAとイランはこのたび合意を交わし、同国の主要核施設の査察が可能になった。今年8月、IAEAとイランは再び、会合を開き、残る問題の解決に向けた措置について話し合う。
*UNHCRやユニセフはこのたび、コンゴ民主共和国東部の北キブ州における人道状況悪化に懸念を示し、同州から紛争や略奪、レイプなどを逃れて流出する1万人以上の避難民への支援をスタートした。
*ソマリアの首都モガディシュにおいて、国民和解会議が今週スタートする。潘基文事務総長は声明を発し、同会議が成功裏にスタートするよう希望を表明した。
2007年7月12日
- *ハリリ首相暗殺:安保理に、最新調査報告
*東ティモール議会選:単独過半数の政党なし
*事務総長、ブッシュ米大統領と会談へ
*UNHCR、イラク難民支援額を倍増
*WMD不拡散に関する会議、開催 - *潘基文事務総長は本日、レバノンのハリリ元首相暗殺事件に関する調査委の最新報告を安保理に送付した。来週木曜日、調査委員長が安保理に対し、ブリーフィングを行う予定。
*東ティモールの控訴裁判所はこのたび、先月の議会選の結果を正式発表した。それによれば、今回の選挙において、単独過半数を獲得した政党はひとつもなかった。
*潘基文事務総長は来週、ワシントンを訪問し、ブッシュ米大統領と会談する。ダルフール情勢、気候変動、国連改革などについて話し合う。
*安保理の1540委員会は昨日、ニューヨーク国連本部において、国連加盟国と国際機関を招いた会合を始めて開催し、テロリストらへの大量破壊兵器不拡散との闘いに関する安保理決議1540の実施について話し合った。
*UNHCRはこのたび、イラク難民および避難民への支援額の目標を、これまでの金額から倍増し、1億2300万ドルとすることを明らかにした。
2007年7月11日
- *潘基文事務総長、ロンドンで講演
*西サハラ:当事者と近隣国の交渉再開へ
*ギニアビサウ:副事務総長、支援訴え
*障害者権利条約、署名100カ国に
*アフリカ農村地域住民ワークショップ - *潘基文事務総長は英王立国際問題研究所〔ロンドン〕で講演し、世界が直面する課題は複雑化し、個々の国家が個別に解決を図ることが難しくなったとし、国連の必要性が一層高まったとの旨を訴えた。
*西サハラ問題をめぐり、モロッコ、ポリサリオ戦線間の交渉が近隣2国のアルジェリアとモーリタニアの参加の下、来月再開する。安保理は報道声明を発し、これを歓迎するとともに、実質的交渉が行われることを希望するとの旨を述べた。
*先週、ギニアビサウを訪問したミギロ副事務総長はニューヨーク国連本部で記者会見し、同国をはじめ、紛争から脱却しつつある国々に対し、国際社会が一層の支援を提供するよう訴えた。
*今週、カタールが障害者権利条約に署名。これで署名国は100カ国となった。同条約は20カ国の批准から30日後に発効することになっているが、現在、批准国はジャマイカのみ。 条約事務局は今年末までに20カ国の批准が得られると見込んでいる。
*アフリカ農村地域住民に関するワークショップがケニアで開催された。会期は3日間。会議を主催する国連人道調整局(OCHA)のアフリカ課長は、アフリカ農村地域の住民たちに対し、自然災害発生の緊急支援の観点からばかりでなく、中長期的な支援を考えて関心を向けるよう訴えた。
2007年7月9日
- *事務総長、欧州諸国を歴訪
*イエメン:安保理、観光地襲撃を非難
*IAEA査察官、北朝鮮へ
*UNIFIL、レバノン/イスラエル高官と会談
*総会議長、LDC会議で演説 - *欧州歴訪中の潘基文事務総長は本日、ポルトガルの首都リスボンを訪れ、同国のシルバ大統領らと会談し、中東、東ティモール、MDGsなどについて話し合った。
*安保理は議長声明を発し、イエメンの観光地近くで先週起こった車爆弾テロを非難し、犯人を逮捕し、裁判にかける必要を訴えた。
*IAEA理事会はこのたびジュネーブで会合を開き、朝鮮民主主義人民共和国への査察官の派遣を決定した。査察官は同国の寧辺にある核施設の停止・封鎖を監視する。
*国連レバノン暫定軍(UNIFIL)のグラジアノ司令官は本日、レバノン軍(LAF)、イスラエル防衛軍(IDF)の代表たちと会談し、最近の暴力事件について話し合った。
*イスタンブールにおいて、LDC諸国の閣僚級会議がスタートした。総会議長は冒頭演説し、LDC諸国がグローバリゼーションの恩恵を十分に受けられず、逆に、負の影響に苦しんでいると訴えた。
2007年7月6日
- *GCリーダーズサミット、宣言採択
*キプロス:事務総長、真の関与促す
*ダルフール:特使、国連/AU部隊と会合
*コートジボワール:特使、地域指導者と会談
*UNHCR、イラク難民の緊急支援訴える - *第2回グローバルコンパクト・リーダーズサミットは閉幕にあたり宣言(21項目)を採択し、労働、人権、環境、腐敗対策などについて、企業の遵守すべき具体的行動をあげた。
*キプロスのギリシャ系、トルコ系双方の住民指導者の和平プロセス枠組合意から1年。潘基文事務総長は声明を発し、手続きに関する交渉から実質問題への真の関与を促した。
*エリアソン事務総長特使は本日、ハルツームにおいて、国連/AU混合部隊の司令官ら幹部と会合を持った。特使はまた本日、今月トリポリで開かれるダルフール和平プロセス会議に参加する諸国大使らと会談する予定。
*先週、コートジボワールにおいてソロ大統領を乗せた飛行機が襲撃された事件を受けて、UNOCIのムーサ代表代行は地域の主要アクターであるブルキナファソ大統領と会談し、和平プロセスの現状について話し合った。
*UNHCRは本日、世界各国に対し、イラク難民のほとんどを受けているシリアとヨルダンへの支援を拡大するよう促した。UNHCRによれば、4月の国際会議において支援の約束がなされてにもかかわらず、両国への支援は依然、皆無に近い状態である。
2007年7月5日
- *グローバルコンパクト:リーダーズ・サミット
*事務総長特使、スーダンに到着
*ナイロビで国際女性サミット開催
*事務総長、経済社会理事会で演説
*UNMIKに関する事務総長報告、発表 - *グローバル・コンパクト・リーダーズ・サミットがジュネーブで開催。潘基文事務総長は90を超える国々から集まった企業トップ、政府閣僚、市民社会組織代表らを前に演説し、気候変動やその他の国際問題の解決に向けた行動を促した。
*エリアソン事務総長特使はこのたび、ダルフール和平交渉を活性化すべく、スーダンを訪問した。首都ハルツームで、国連/AU合同仲介支援チーム(JMST)と会合をもち、15日と16日にリビアの首都トリポリで開かれる国際会議の準備について話しあった。
*ケニアの首都ナイロビで、国際女性サミットが開かれた。ミギロ副事務総長は席上演説し、HIV/エイズが女性と女児に及ぼす影響に取り組むため、より一層広範な努力を求めた。
*潘基文事務総長は本日、経済社会理事会(ECOSOC)のハイレベル会合で演説し、このたびジュネーブで幕を開けた「開発協力フォーラム」について、グローバルな開発協力の実施に向けた重要な一歩である、と述べた。同フォーラムはECOSOCのハイレベル会合の一環として隔年開催され、その第1会期は来年に予定されている。
*UNMIKに関する事務総長報告、発表。報告において、潘基文事務総長は、コソボの経済発展、民主制度の構築は全体的に進んでいるとしたが、一方で、同州の最終的地位が確定しない限り、それらが瓦解する恐れはあると警戒を発した。
2007年7月4日
- *BBC記者解放:事務総長、安堵表明
*IAEA報告、北朝鮮核施設監視プラン
*コンゴ:人権弁務官、無罪判決に憂慮
*海を超える難民:UNHCR/IMO、犠牲防止へ - *ガザで武装勢力に拉致され、16週間にわたって拘束されていたBBC放送のアラン・ジョンストン記者がこのたび無事解放された。潘基文事務総長は深い安堵の念を表明するとともに、世界各地で同様に拘束された人々の解放を求めた。
*先月26日から29日にかけて専門家チームを朝鮮民主主義人民共和国に派遣したIAEAはこのたび、報告書を発表し、同国における核施設監視活動のプランの概要を示した。IAEA理事会は7月9日、ウィーンで会合を開き、この報告書について検討する。
*コンゴ民主共和国の軍事法廷がこのたび、FARDCの反政府勢力掃討作戦における殺害や拷問に関する裁判で、無罪判決を下した。アルブール人権高等弁務官は本日、同判決に憂慮を表明した。
*難民たちが祖国の暴力や迫害を逃れ、あるいは移民たちがより良い生活を求めて地中海やアデン湾などを渡ろうとし、その途上で、命を落としている状況を改善すべく、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と国際海事機関(IMO)はこのたび、共同で対策にあたる方針を固めた。
2007年7月3日
- *アフガン:法の支配会議で事務総長、演説
*中央アフリカ:安保理、国内対話求める
*グアテマラ:事務総長、不罰との闘いに期待
*安保理、アフリカ危機が今月の最優先議題
*スーダン:ユニセフ、捨て子防止キャンペーン - *ローマで、アフガニスタンにおける法の支配に関する国際会議、開催。潘基文事務総長は席上、演説し、「アフガニスタンの不法の長い夜は明けようとしている」とし、同国のパートナーたちに対し、法と秩序の基盤を作るべく、協力するよう訴えた。
*安保理議長は報道声明を発し、暴力と不安定な情勢が続く中央アフリカ共和国において、政府と反政府勢力、市民社会組織が平和と安定をめざし、対話を行うよう求めた。
*グアテマラにおいて、同国議会が違法な武装勢力に関する独立調査委員会の設置に向けて、協議を進めるなか、潘基文事務総長は声明を発し、不罰との闘いのため、この重要な機会を生かすよう期待感を表明した。
*今月の安保理議長国は中国。中国の国連大使は国連本部で記者会見し、今月の議題の半分以上がアフリカ、中東の危機や紛争に関連するものとなるであろうとの旨を述べた。
*ユニセフとスーダン政府はこのたび共同で、捨て子を防止し、子どもを施設にあずけるのではなく代理家族を見つけるキャンペーンをスタートした。
2007年7月2日
- *MDG進捗状況報告、発表
*イエメンで車爆弾:事務総長が非難
*アフガニスタン:法の支配に関する会議
*国際刑事裁:ローマ規程発効5周年
*副事務総長、国連とAUの協力強化訴え - *潘基文事務総長は経社理(ジュネーブ)の実質会期でミレニアム開発目標(MDGs)の進捗状況報告を発表し、貧困国および先進国の政治指導者たちが緊急かつ協調的な行動をとりさえすればほとんどの国においてMDGsの達成は可能であるとの旨を訴えた。
*イエメンの観光地で車爆弾による自爆テロが起こり、9人が死亡し、8人が負傷した。潘基文事務総長は遺族に深い哀悼の意を表明し、市民に対する無差別攻撃を非難した。
*アフガニスタンの法の支配と正義に関する会議がローマでスタートした。2日間の日程。国連、アフガニスタン政府、イタリア政府が共同議長を務める。
*ローマ規程、発効5周年。モレノ=オカンポ国際刑事裁判所・検事は国連ニュース・センターのインタビューに応じ、同刑事裁が国々の行動パタ-ンに変容をもたらし、また各国の人々に戦争犯罪から保護される権利意識を芽生えさせているとの旨を述べた。
*ミギロ副事務総長は日曜日、ガーナの首都アクラで開かれたアフリカ連合(AU)・首脳会議に出席、演説し、国連とAUの協力関係の一層の強化を訴えた。
2007年7月1日
- *英国でテロ:事務総長、非難声明
*コロンビアで法律家殺害:人権弁務官、非難
*事務総長、アフガニスタンを訪問
*コートジボワール首相暗殺未遂事件
*イラク:UNMOVICマンデート終了 - *潘基文事務総長は声明を発し、英国で起こったテロ事件を非難するとともに、来週予定されたロンドン訪問の際、同国首相とこの問題について話し合うとの旨を述べた。
*コロンビアでFARCに拉致された法律家11人が殺害された。アルブール人権高等弁務官は非難声明を発し、この殺害の完全かつ公平な調査を促した。
*潘基文事務総長はアフガニスタンに予定外の訪問を行い、カルザイ大統領らと会談し、ガバナンスや不正薬物対策などについて話し合った。来月にはローマで、アフガニスタンの法の支配に関する会議が開催され、事務総長も出席を予定している。(6/29)
*コートジボワールのソロ首相を乗せた飛行機が襲撃され、同乗していた3人が死亡し、その他数人が負傷した。ソロ首相は無事だった。潘基文事務総長、およびUNOCIはともにこの襲撃事件を強く非難する声明を発した。(6/29)
*安保理は決議を賛成14、反対0、棄権1(ロシア)で採択して、UNMOVICのマンデートを終了させた。米国と英国が決議案の共同提案国。(6/29)
2007年6月28日
- *ソマリア:避難民、戦闘を逃れ首都流出
*シエラレオネ:安保理、特別法廷に支援訴え
*ガザ:UNRWA、カルニ検問所再開を歓迎
*LDC諸国は気候変動に最も脆弱、と高等代表
*東ティモールで投票用紙配布スタート - *ソマリアの首都モガディシュにおいて、戦闘が拡大し、この数週間で、3500人以上が避難民となって流出した。
*安保理は議長声明を発し、国際社会に対し、シエラレオネ特別法廷への財新支援を維持するよう求めた。なお今月、リベリアのテーラー元大統領の裁判がハーグで開始している。
*ガザとイスラエルの境界にあるカルニ検問所がこのたび再開し、5000トンの小麦のガザ搬入が可能になった。UNRWAは声明を発し、歓迎の意を表明した。
*今週土曜日の退任を前に、チョウドリー高等代表(後発開発途上国/内陸開発途上国/小島嶼国担当)はニューヨーク国連本部で記者会見し、LDC諸国のような最も脆弱な国々が気候変動の影響に対応するのを一層支援していく必要があるとの旨を強調した。
*UNMITによれば、今週末の東ティモール議会選挙に向けて、投票用紙の配布が首都ディリやその他の主要地区でスタートした。潘基文事務総長はビデオメッセージを送り、候補者や支援者に対し、選挙結果を平和的に受け止めるよう訴えた。
2007年6月27日
- *ダルフール:国連、重支援へ準備
*中東:ブレア前英首相、カルテット特使に
*レバノン独立国境評価チームが諸勧告
*事務総長、2週間にわたる欧州訪問へ
*平和構築委:日本の大島大使、委員長に - *スーダン・ダルフールへの国連/AU混合部隊の展開に向けた努力が進行するなか、国連は現在、同地域への重支援パッケージの準備を拡大している。アナビ平和維持活動担当事務次長補が本日、安保理ブリーフィング後、記者団に語った。
*中東外交カルテットはこのたび声明を発し、ブレア前英首相を特使(Representative)に任命したことを明らかにした。ブレア氏の任務はパレスチナ人への国際支援を動員、ドナー諸国などとの密接な連携、パレスチナ国家のガバナンス支援など。
*レバノン独立国境評価チームは昨日、安保理に対して、諸勧告を提示した。潘基文事務総長は声明を発し、それら勧告を全面的に支持する旨を表明した。
*潘基文事務総長は今週末、2週間にわたる欧州訪問の旅に出発する。国連スポークスマンによれば、訪ねる先はスイス、イタリア、ポルトガル、ベルギー、英国。最初の訪問先はジュネーブで、7月2日に開催する経済社会理事会で冒頭演説を行う。
*平和構築委員会の議長に本日、日本の大島大使が選出された。大島氏は、委員会が来年直面する大きな課題は、ブルンジとシエラレオネのためのプランと戦略を実施に移して、具体的な結果をだすことだとの旨を述べた。
2007年6月26日
- *インド/パキスタン、台風で大被害
*安保理、アフリカ訪問報告聴取
*中東メディア・セミナー、開催
*ジンバブエ、深刻な経済状況
*国連パブリックサービス賞、授与式 - *インド、パキスタン両国の一部地域を台風が襲い、多数の死傷者と損害が発生したことについて、潘基文事務総長は深い懸念を表明し、緊急支援を提供するうえで、それぞれの国を援助することを誓った。
*安保理は公式会合を開催し、エチオピア、スーダン、ガーナ、コートジボワール、コンゴ民主共和国の5カ国を一週間にわたり訪問した代表団ミッションの報告を聴取した。
*中東メディア・セミナー、日本(東京)でスタート。2日間の日程。潘基文事務総長はメッセージを寄せ、中東和平プロセスが最近の暴力事件の影響を受けていることに警告を発するとともに、セミナーに参加するメディアや市民社会の代表たちが平和と共存のためのメッセージを広めるべく、創造的なアプローチを講じるよう訴えた。
*駐ジンバブエ・ユニセフ代表は本日、ジンバブエが現在直面している深刻な経済状況を指摘し、それによって、子どもたちが窮状を強いられていることに憂慮の念を表明した。
*「国連パブリックサービス賞」(UNPSA)の授与式が本日、ウィーンで催された。今年は、電子投票導入イニシアチブ(スイス)、業績契約スキーム(ケニア)などについて、14の政府省庁や公的機関が受賞する。同賞は2003年、世界各国の公的部門におけるプロフェッショナリズムを促進すべく、設けられた。
2007年6月24日
- *エバグレーズ/プラータノ川、危機遺産外れる
*東ティモール:インドネシア、投票用紙用意
*安保理、武力紛争下の市民保護訴え
*スーダン紛争の原因に環境悪化、とUNEP
*ガザ:国境閉鎖継続により食料不足の懸念 - *米フロリダ州のエバーグレーズとホンジュラスのプラターノ川がこのたび、ユネスコの世界危機遺産リストからはずされた。世界遺産委員会がニュージーランドで会合を行い、決定を行った。
*土曜日、今月下旬の選挙を控える東ティモールにインドネシアのスラバヤから投票用紙が届いた。Atul Khare事務総長特別代表はインドネシア政府が投票用紙印刷に協力したことに歓迎の意を表明した。
*安保理は公開会合を開催し、武力紛争下における市民保護について討議した。会合後、議長は報道声明を発し、市民の窮状に深刻な憂慮を表明するとともに、紛争当事者の責任を強調した。(6/22)
*スーダンにおいて「紛争後調査」を実施したUNEPはこのたび、結果を報告にまとめ、ダルフールなどにおける紛争の根本的原因が環境悪化にあるとの旨を述べた。(6/22)
*UNRWA、WFP、ユニセフなど、パレスチナ難民を支援する国連援助諸機関は本日、ガザ地区において、カルニ検問所などの境界封鎖が続いた場合、数週間のうちに、食糧不足の危機に直面する恐れがあると警告を発した。(6/22)
2007年6月21日
- *ガザ:OCHAパレスチナ事務所長、記者会見
*対イラン制裁監視委、安保理に現状報告
*ブルンジ政府と反政府勢力、停戦実施に合意
*ダルフール:国際NGO人道物資輸送車襲撃事件
*タジキスタン:事務総長、和平合意10周年祝賀 - *OCHAのパレスチナ事務所・所長は国連本部で記者会見し、ガザ地区の人道情勢について、イスラエルが国境地帯の諸規制を緩和しない限り悪化の一途をたどるとの旨を述べた。
*対イラン制裁監視委員会の委員長は安保理に対し、加盟諸国の制裁措置実施状況を報告した。報告によれば、これまでに、73カ国が実施状況に関する報告を行っており、38カ国はすでに、対イラン制裁を法制化している。
*ブルンジ政府と反政府勢力がこのたび停戦の実施に合意したことについて、安保理議長は報道声明を発し、歓迎の意を表明した。また双方の当事者間協議を主催したタンザニアの努力に賞賛の念を示した。
*国連スーダン・ミッション(UNMIS)の報告によれば、スーダン・ダルフールにおいて、国際NGOの人道物資輸送車への襲撃事件が依然続いている。
*潘基文事務総長は声明を発し、タジキスタン和平合意10周年について、同国政府と国民に祝賀の念を表明した。
2007年6月19日
- 事務総長、中東諸国指導者と電話会談
*ネパール:毛派戦闘員監視、第2段階開始
*人権理事会、UPRの詳細に合意し閉幕
*「高齢化する世界と開発」報告、発表
*ドキュメンタリー遺産に38点追加 - *ガザ地区における人道問題が続くなか、潘基文事務総長は憂慮を表明し、またパレスチナ暫定自治政府のアッバス議長やサラム・ファヤド首相、ヨルダン外相と電話会談し、この問題について話し合った。
*ネパールにおいて、UNMINが毛派戦闘員に未成年者が含まれていないかどうか確認する監視活動をスタートした。潘基文事務総長はこの監視活動開始を歓迎する意を表明した。
*第5回人権理事会は本日、国連加盟国すべての人権状況を監視するUPRメカニズムの詳細などの新しい措置について合意し、その幕を閉じた。また、特別手続の仕組みについても、現在41あるマンデートを39に減らすなどの決定をコンセンサスで採択した。
*「世界経済社会報告2007- 高齢化する社会と開発」、発表。現在、高齢者数は世界的に前例のない割合で増えており、世界各国は年金や健康ケアなど、国内政策を検証し、諸措置を講じていく必要があるとの旨を述べた。
*世界初の長編映画「ケリー・ギャング物語」やアフルレッド・ノーベルの遺族アーカイブ、南アの反アパルトヘイト運動家たちの裁判記録など、計38点のドキュメンタリー映像がこのたび、ドキュメンタリー遺産(ユネスコ)に加えられた。
2007年6月14日
- *安保理、ソマリア活動計画の必要示唆
*ワルトハイム元事務総長死去、88歳
*安保理メンバー、アフリカへ発つ
*文明の同盟:2年プラン、事務総長に
*カーボベルデ、LDCを卒業 - *安保理は議長声明を発し、理事会がソマリアにおける新たな国連ミッションの展開を承認する決議を採択した場合に備えて、計画を立てておく必要を示唆し、事務総長からの報告が6月中旬までに提出されるよう期待を表明した。
*クルト・ワルトハイム元国連事務総長、死去。享年88歳。潘基文事務総長は悲しみを表明し、遺族、オーストリアの政府と国民に弔意を捧げた。
*安保理メンバーたちは本日、アフリカにおける和平努力を支援すべく、エチオピア、スーダン、ガーナ、コートジボワール、コンゴ民主共和国への一週間にわたる視察訪問に出発した。
*潘基文事務総長はこのたび、「文明の同盟」高等代表Jorge Sampaio氏から、イスラムと西側諸国の間の対話を進め、理解を育むための2年間プランを受けとった。同プランでは教育、メディア、若者、移民に焦点が当てられた。
*カーボベルデが後発開発途上国(LDC)から卒業。チョウドリー高等代表は祝賀の意を表明するとともに、同国の問題がすべて解決したわけではないとし、注意を促した。同国が抜けて、LDC認定国の数は49となった。
2007年6月13日
- *イラク:アスカリ聖廟爆破
*スーダン:安保理、ゲーノ次長報告聴取
*ベイルートで爆破事件、国会議員死亡
*コンゴ:DDRのプロセス必要と特別代表
*エイズ/結核/マラリア:事務総長、公/民協力訴え - *イラクにおいて、サマラのアスカリ聖廟が爆破されたことについて、潘基文事務総長は非難声明を発し、同国のすべての人々に対し、復讐の連鎖を回避すべく、最大限の自制を呼びかけた。
*安保理、ゲーノ平和維持活動担当事務次長からスーダン情勢に関する報告を聴取。議長は記者団に対し、スーダン政府が昨日、国連/AU混合部隊のダルフール展開派遣受け入れに合意したことについて、安保理として、そのタイムリーかつ全面的な実施を求めるとの旨を述べた。
*レバノンの首都ベイルートにおける爆破事件が発生し、国会議員一人とその息子などが死亡した。潘基文事務総長は非難声明を発し、同国当局に対し、犯人を逮捕し、裁判にかけるよう訴えた。
*コンゴ民主共和国において、スウィング事務総長特別代表は記者会見し、紛争から脱却しつつある国々の平和と安定への移行を成功に導くには、武装解除・動員解除・社会復帰(DDR)のプロセスが不可欠であるとの旨を述べた。
*潘基文事務総長はニューヨークにおいて、グローバル・ビジネス・コアリション(GBC)の努力を歓迎し、HIV/エイズ、結核、マラリアとの闘いのうえで、公的部門と民間部門のパートナーシップの果たす役割の重要性を指摘した。
2007年6月12日
- *ガザで暴力再発:事務総長、深い憂慮
*ダルフール:政府、混合部隊受け入れ合意
*人権理事会でソマリア情勢悪化報告
*パプア州:人権擁護者に依然、拷問など
*不正武器取引:専門家グループ、勧告 - *ガザにおける暴力再発で20人が死亡したと伝えられることについて、潘基文事務総長は深い憂慮を示し、パレスチナ内紛の即時停止を求めた。
*スーダン政府は本日、ダルフールにおける国連/AU混合部隊の展開を受け入れに合意した。この合意は、エチオピアの首都アディスアベバで、国連、AU、スーダン政府の3者の間で、2日間のハイレベル専門協議を経て、成立した。
*人権理事会において、ソマリアの人権情勢担当独立専門家のGhanim Alnajjar氏が本日、報告に立ち、避難民、レープや暴力の犠牲者が増え、同国の人権情勢が悪化している様子を述べた。
*1週間にわたって、インドネシアの西パプア州を視察した事務総長特別代表(人権擁護者の状況担当)のHina Jilani氏によれば、同州において、人権擁護者たちは依然として、拷問、恣意的拘束、警官や軍人、治安部隊からの嫌がらせを受けている。
*国連政府専門家グループはこのたび、不正武器取引の問題に法制化を通じて取り組むべく、一連の勧告を行った。このグループは2005年、総会の決議で設置されたもので、日本を含む25カ国を代表する専門家たちで構成される。
2007年6月11日
- *北朝鮮:UNDP資金不正疑惑、調査へ
*レバノン難民キャンプで赤十字職員殺害
*アフガニスタン:大統領暗殺未遂事件
*ハリリ暗殺:事務総長、特別法廷設置へ
*コンゴ:平和維持兵の過剰攻撃の事実 - *朝鮮民主主義人民共和国における国連開発計画(UNDP)の活動資金をめぐる新たな疑惑について、潘基文事務総長は早速、調査を行う意向を明らかにした。
*レバノンのパレスチナ難民キャンプにおいて、赤十字職員2人が殺害されたことについて、潘基文事務総長は非難声明を発し、レバノン当局がこの事件を徹底調査するよう希望を表明した。
*昨日、アフガニスタンのカルザイ大統領の暗殺未遂事件が起こったことについて、Tom Koenigs事務総長特別代表は大統領を選出した国民の意思に背くものであるとして、憤りを表明した。
*潘基文事務総長はこのたび、レバノンのハリリ元大統領の殺害犯を裁く特別法廷の設置に向けて措置を講じはじめた。6月10日の法廷設置期限を過ぎても、レバノン政府から、国連に対し、必要な法的措置を講じたとの通知はなかった。
*2005年、コンゴ民主共和国において、バングラデシュ平和維持兵が逃亡を図った拘束者に対し、過剰な武力を使ったとの問題について、国連内部監査室(OIOS)はこのたび事実であると結論に達した。
2007年6月8日
- *G8:事務総長、気候変動取り組み歓迎
*ダルフール:特使、ロードマップ提示
*安保理、シエラレオネ情勢会合
*事務次長、ソマリア訪問終える
*子どもの権利委員会、会期終える - *潘基文事務総長はG8サミット開催地の独ハイリゲンダムで記者会見し、気候変動がこの時代を決定付ける課題であると述べるとともに、先進諸国がその脅威への取り組みに合意したことを重要な一歩として歓迎する意を表明した。
*エリアソン特使はスーダン・ダルフールの和平に向けたロードマップを示し、すべての当事者に対し、敵対行為を停止し、来たる交渉に備えるよう求めた。
*安保理、シエラレオネ情勢に関する公式会合を開催。ミギロ副事務総長は安保理で演説し、シエラレオネ特別法廷の活動を2009年までに完了させるべく、同法廷に対し、追加的に6000万ドルを資金拠出するよう訴えた。
*4日間にわたってソマリアを訪問した政治問題担当事務次長はモガディシュ空港で記者団に対し、同国の人々との連帯を表明し、暫定連邦政府の指導者に対して、平和と和平のため、反対者への歩み寄りの姿勢を示すよう訴えた。
*子どもの権利委員会は3週間の会期を終えるにあたり、今会期でモニターした11カ国に対し、各国の子どもと青年の状況の改善に向けた措置を講じるよう促した。
2007年6月7日
- *G8、気候変動への取り組み合意
*国際刑事裁検察官、安保理ブリーフ
*レバノン:WFP、避難民の緊急支援へ
*ニューヨークで国連人口賞授与式
*汚職:元国連調達官に有罪判決 - *G8サミットで、先進国首脳はこのたび、気候変動に効果的に取り組み、国連の下で関連交渉を進めていくことに合意した。潘基文事務総長はこの合意を心より歓迎する意を表明した。
*国際刑事裁判所のモレノ=オカンポ検察官は安保理でブリーフィングし、スーダン・ダルフールで人道に対する罪を犯したとされる容疑者2人の名前をあげ、その逮捕を求めた。
*世界食糧計画(WFP)はこのたび、レバノンのパレスチナ難民キャンプ2つにおける騒乱事態を逃れ避難している人々への緊急食糧援助を行う旨を発表した。
*ニューヨーク国連本部において、国連人口賞授与式が催された。今年の受賞者はイランのHossein Malek Afzail博士、米国のAllan Rosenfield氏、アルジェリアのLe Comite National de Population、マレーシアのNational Population and Family Development Board。
*汚職/不正の容疑を問われていた国連調達担当官がこのたび米連邦裁で有罪判決を受けたことについて、潘基文事務総長は声明を発し、正義が行われたことに満足の意を表明するとともに、国連が集めた証拠が裁判で用いられたことに留意した。
2007年6月6日
- *潘基文事務総長、マドリッドで記者会見
*ダルフール:事務総長、安保理に改訂報告提出
*アフリカ開発目標:達成険し、と副事務総長
*ソマリア:コンタクト・グループ、停戦求める
*イラクのクウェート侵攻:安保理、裁判促す - *潘基文事務総長はスペインを訪れ、サパテロ大統領と会談した。会談後、共同記者会見に臨み、国際連合が世界で唯一のグローバル・フォーラムとして、気候変動への取り組みにふさわしい立場にあるとの旨を述べた。
*潘基文事務総長は安保理議長に宛てた書簡で、スーダン・ダルフールに展開する国連/AU混合部隊に関して、AUからの改訂を加えた報告を送付した。
*ミギロ副事務総長はこのたび、ミレニアム開発目標について、サブサハラ地域の進展状況の更新情報を発表した。ニューヨーク国連本部で記者会見したミギロ氏は多くの課題が残っているものの、進展もみられることを指摘した。
*ソマリアの国際コンタクトグループはロンドンでの交渉後、コミュニケを発表し、すべての当事者に対し、ソマリアにおける即時停戦と市民保護を訴えた。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発し、イラクのクウェート侵攻(1990年)に責任を有する者を裁判にかける必要を述べた。
2007年6月5日
- *6月5日は世界環境デー
*アラブ/イスラエル戦争40周年
*イラクのクウェート侵攻:事務総長報告
*国連援助機関、温暖化ガス削減求める
*東ティモール:全体的な治安情勢、安定 - *本日は世界環境デー。潘基文事務総長はインターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙に寄稿し、気候変動の影響に取り組むためには新しい考え方と内包性が必要であると述べるとともに、世界の貧困諸国のニーズに配慮したうえで世界的な緊急行動をとるよう訴えた。
*本日は1967年のアラブ/イスラエル戦争40周年。潘基文事務総長は声明を発し、すべての当事者に対し、パレスチナ国家樹立、イスラエル人たちのための平和、地域和平を武力で実現することは不可能であるとして、政治的解決を訴えた。
*潘基文事務総長は安保理に宛てた報告書を発表し、イラク政府に対し、1990年の同国によるクウェート侵攻/占領時の殺害に責任を有する者たちを裁判にかけるよう促した。
*明日のG8サミット開催を前に、国連援助諸機関は本日、世界の先進諸国に対し、温暖化ガスの削減と生物多様性の保護に向けて、大胆な措置を講じるよう求めた。
*東ティモールの治安情勢は全体的には安定しているが、週末に銃撃事件が起こったViequeque地区では依然、緊張した状況が続いている。UNMITが報告した。
2007年6月4日
- *アフリカ:副事務総長、課題解決訴え
*アフリカの角:政治担当事務次長派遣へ
*中東:総会議長、女性の政治参加促す
*シエラレオネ特別法廷、テーラー裁判
*ユニセフ:ヒルダ・ジョンソン事務局次長 - *ミギロ副事務総長は本日、ニューヨーク市弁護士連盟のアフリカ問題委員会で演説し、近年、アフリカの平和と安全に進展がみられることを賞賛する一方、大陸の開発と人権に対しても関心が払われるよう訴えた。
*潘基文事務総長は今週、ソマリアの平和と安定化を図るべく、「アフリカの角」地域にB.Lynn Pascoe政治担当事務次長を派遣する。アフリカ訪問途上、事務次長はロンドンに立ち寄り、ソマリア・国際コンタクト・グループの会合に参加する。
*総会議長はスペイン上院で演説し、中東でジェンダー平等を根付かせるためには、さらに多くの女性が公的な部門において指導的立場に立つことが肝要であるとの旨を述べた。
*シエラレオネ特別法廷において、チャールズ・テーラー元大統領の裁判がスタートした。潘基文事務総長は声明を発し、これを歓迎する意を表明した。
*潘基文事務総長はこのたび、ヒルダ・ジョンソン氏とオマル・アブディ氏をユニセフの事務局次長に任命した。アブディ氏は日本の丹羽俊之氏の後任。
2007年6月1日
- *中東情勢:事務総長、安保理に報告
*北朝鮮:人道資金不正転用疑惑、監査報告
*温暖化:排出国サミット開催を、と米大統領
*精神障害者に公衆衛生サービス提供を
*「ブルー・プラネット・ラン」、スタート - *中東カルテットが開かれたベルリンからニューヨーク国連本部に戻った潘基文事務総長は本日、安保理・非公開会合でブリーフィングし、中東情勢が依然、不安定かつ緊張していることを説明した。
*国連監査委員会はこのたび、朝鮮民主主義人民共和国への人道資金の不正転用疑惑をめぐる監査報告を事務総長およびACABQに提出した。報告によれば、国連援助機関が組織的に資金を不正転用している証拠はみあたらない。
*ブッシュ米大統領がこのたび温暖化ガス最大排出国サミットの開催を求めたことについて、潘基文事務総長は歓迎の意を表明した。
*コミュニティー・メンタルヘルスのためのWHOグローバル・フォーラム(ジュネーブ)で昨日、閉幕。同フォーラムにおいて、WHOは世界じゅうの精神障害者の窮状を緩和すべく、世界の国々に対し、各コミュニティーの衛生サービスの提供を求めた。
*オスカー受賞者の米女優ヒラリー・スワンクさんはニューヨーク国連本部において、“Blue Planet Run (青い惑星を走る)”プロジェクトの立ち上げを行った。このプロジェクトは、2015年までに、世界の人々に安全な水を提供すべく、資金を集め、啓発を行う。
2007年5月31日
- *ダルフール:国連/AU、合同部隊の詳細報告
*コンゴ:人権高等弁務官、性暴力の酷さ訴え
*ソマリア:援助物資、数十万人に届く
*ウガンダ政府とWFP、食糧配給を再開
*カンボジア:国連特使、人権改善を訴え - *国連とAUはこのたび両機関の合同部隊に詳細に関する共同報告書を発表し、部隊指揮における統一性および一貫性、ならびにスーダン政府の同意と協力が、その成功に不可欠である旨を訴えた。
*コンゴ民主共和国、ルワンダ、ブルンジの視察訪問(12日間)から国連本部に戻ったアルブール人権高等弁務官は本日、記者会見し、特に、コンゴ民主共和国とブルンジにおける性暴力が酷いレベルで横行していると述べた
*OCHAによれば、ソマリアの首都モガディシュにおいて、最近の戦闘で避難民となった40万人近くの9割以上に対し、援助物資が届いている。一方、人道上の難しい問題は依然、未解決の状態である。
*今週、ウガンダ北部において、援助物資を運ぶ輸送トラックに対する襲撃事件があり、援助活動が停止となっていたが、同国政府とWFPは本日、地域における援助活動の再開を発表した。
*ヤシュ・ガイ事務総長特別代表はカンボジアの法改革を歓迎し、今回の改革によって、不正な裁判やその他の人権侵害が是正されるよう希望を表明した。
2007年5月30日
- *ハリリ暗殺:安保理、特別法廷を設置
*中東外交カルテット、建設的努力求める
*安保理、ブルンジ政府に平和への措置促す
*コンゴ:事務総長、市民虐殺を非難
*ハイチ:安保理、司法システム改善求める - *安保理は決議を賛成10、反対0、棄権(中国、ロシア、インドネシア、カタール、南アフリカ)で採択し、ハリリ元レバノン首相暗殺事件の犯人を裁く特別法廷を設置した。
*中東外交カルテットはベルリンでのハイレベル会合の後、声明を発し、イスラエル、パレスチナの双方に対し、これまでの国際合意や諸決議に則ってパレスチナ国家の樹立に向けた進展が図れるような環境創出のため、建設的に努力するよう求めた。
*安保理は議長声明を発し、ブルンジにおける最近の政治的進展を歓迎するとともに、同国政府に対し、人権侵害に責任を有する者を裁判にかけるよう促した。
*コンゴ民主共和国東部でこのたび女性や子どもなど市民19人が虐殺された事件について、潘基文事務総長は強く非難する声明を発し、犯人を裁判にかけるよう訴えた。
*安保理議長は報道声明を発し、ハイチ政府とMINUSTAHによる暴力団対策と警察改革の努力に支持を表明するとともに、裁判システムの更なる改善を求めた。
2007年5月29日
- *事務総長、平和維持要員に哀悼捧ぐ
*平和維持要員の行動基準、了解覚書に
*ダルフール:潘氏、平和維持兵襲撃非難
*国連国境調査チーム、レバノンへ
*中東カルテット:事務総長、ベルリンへ - *平和維持要員の国際デーにあたり、潘基文事務総長は昨年一年間に平和のために命を落とした100人を超える国連平和維持要員に哀悼の意を表明し、国連要員の安全を守るため努力を尽くす旨を誓った。
*ゲーノ平和維持活動担当事務次長は国連本部で記者会見し、平和維持兵らによる一連の性的虐待事件などに対応すべく、兵力提供国が国連の間で取り交わす了解覚書の中に一定の行動基準を含めることに合意すべきであるとの旨を述べた。
*5月29日にスーダンのダルフールで国連要員一人が強盗に襲われ殺されたことについて、潘基文事務総長は声明を発し、強く非難した。
*国連のレバノン独立国境調査チーム(5人構成)は来週、レバノンを訪れ、同国とシリアとの国境地帯を監視する。その後、国境地帯の治安を改善する方策を練って、事務総長に報告する予定。
*中東外交カルテット、今週水曜日にベルリンでハイレベル会合を開催。潘基文事務総長はこの会合に出席すべく、現在、ベルリンに向かっているところ。
2007年5月28日
- *コンゴ:MONUC、襲撃殺害事件を非難
*東ティモールで選挙に関する合意署名
*明日は国連平和維持要員の国際デー
*事務総長/総会議長、平和維持要員称える
*WFP事務局長、ローマ法王に謁見 - *5月26日夜、コンゴ民主共和国東部において武装した民兵集団が南キブ州の村落を襲撃し、女性や子どもを含む18人の市民を殺害し、27人を負傷させた。MONUCはこの事件を非難するとともに、当局に対し、犯人を逮捕し、裁判にかけるよう訴えた。
*東ティモールにおいて、6月末の自由かつ公正な選挙実施をめざす合意文書にこのたび、署名がなされたことについて、UNMIT代表は歓迎の意を表明した。
*国連平和維持要員の国際デー(5月29日)にあたり、総会議長はメッセージを発し、女性の国連警察官や軍事要員が紛争地において、ロールモデルとして活躍していることを称えた。
*世界食糧計画(WFP)のJosettle Sheeran事務局長はローマ法王・ベネディクト16世に謁見し、カトリック教会のWFPへの支援について、法王に謝意を表明した。
*潘基文事務総長は国際平和維持要員の国際デーにメッセージを寄せて、要員たちの活動成果を称える一方、平和維持活動のさらなる改革を促した。
2007年5月25日
- *コンゴ:国連、民兵の不当な扱いの疑惑調査へ(5/26)
*ダルフール:UNMIS兵士、強盗に襲われ死亡(5/26)
*ダルフール:安保理、国連/AU部隊の詳細承認
*事務総長、スーチー氏軟禁延長に遺憾の意
*レバノン北部キャンプの避難民2万5000人移動 - *2005年2月、コンゴ民主共和国において、バングラデシュ部隊に拘束されたFNI民兵が拘束中に不当な扱いを受けたとして申し立てた件について、スウィング事務総長特別代表はこのたび国連内部監査事務所(OIOS)に対し、調査を要請した。今年5月19日、MONUC軍事警察が特別代表の指示を受けて行った調査結果を報告している。(5/26)
*スーダン・ダルフールにおいて、UNMIS兵士ひとりが武装した強盗たちに襲われて殺害された。UNMISは声明を発し、この強盗殺害事件を非難した。(5/26)
*安保理は議長声明を発して、スーダン・ダルフールに展開する国連/AU混合部隊の任務や組織を規定した両機関の共同報告の速やかな実施を求めた。
*ミャンマー政府がこのたびアウンサンスーチー氏の自宅軟禁延長を決めたことについて、潘基文事務総長は声明を発し、遺憾の意を表明するとともに、早期釈放を訴えた。
*UNRWAはこれまでに、レバノン北部のパレスチナ難民キャンプで戦闘に巻き込まれた避難民2万5000人を近くの別キャンプに移動した。
2007年5月24日
- *中東における暴力、和平の展望に脅威
*ダルフール国連/AU部隊:事務総長報告
*新総会議長、マルティラテラリズム訴え
*先住民、権利宣言への支持を訴え
*リベリア:特別代表、UNVの重要性を訴え - *B.Lynn Pascoe政治問題担当事務次長は安保理で中東情勢に関するブリーフィングを行い、ガザやイスラエル南部における最近の暴力が中東紛争の脆弱性をよく示しており、長期に継続すればするほど、イスラエル・パレスチナ和平の展望に対する脅威は大きくなるとの旨を述べた。
*潘基文事務総長はこのたび安保理に対し、国連/AU混合部隊に関する詳細報告を送付した。次の段階として、この提案書はスーダン政府に提示される。
*総会は本日、次期総会の議長として、マケドニア・旧ユーゴスラビア共和国のSrgjan Kerim氏を選出した。受諾演説において、同氏は、総会が効果的なマルティラテラリズムに向け尽力しなければならないとの旨を訴えた。
*先住民問題に関する常設フォーラムの年次会期において、先住民指導者たちは加盟国に対し、先住民権利宣言の採択を阻むことのないよう訴えた。
*リベリアの首都モンロビアにおいて、250人を超える国連ボランティア(UNV)たちの貢献を称える式典が執り行われた。アラン・ドス事務総長特別代表はUNVの死活的必要性を訴えた。
2007年5月23日
- *レバノン難民キャンプ:安保理、憂慮
*コンゴ:平和維持兵の武器密輸、調査中
*イラン:IAEA、安保理に報告を回覧
*東ティモール:安保理、選挙結果に祝賀
*中東カルテットに事務総長、参加へ - *安保理議長は理事国を代表して報道声明を発し、レバノン北部のパレスチナ難民キャンプにおいて、60人以上が死亡し、多数の負傷者がでた騒乱事態に憂慮を表明した。
*コンゴ民主共和国において平和維持活動要員が金と武器の密輸に関わったとされる疑惑について、国連内部監査質(OIOS)による調査が現在進行中である。3ヶ月以内には、調査報告が纏まる予定。
*国際原子力機関(IAEA)はこのたび、イランに関する報告書「NPT安全保障合意およびイランに関する安保理関連決議の実施」を安保理に回覧した。
*安保理は議長声明を発し、東ティモールのいまだ不安定な情勢に憂慮を表明しながらも、このたびの大統領選が信頼できる形で実施されたことについて、同国の人々を祝賀した。
*レバノン北部におけるパレスチナ難民キャンプの騒乱事態について懸念が高まるなか、潘基文事務総長は来週、ドイツの首都ベルリンで開かれる中東カルテット会合に出席する。
2007年5月22日
- *レバノン難民キャンプ騒乱:事務総長、憂慮
*中東:事務総長、特使派遣へ
*国際刑事裁、中央アフリカ調査へ
*UNEP、植林10億本を7ヶ月前倒し到達
*加盟国のテロ対策評価、完成近づく - *レバノン北部の難民キャンプにおける騒乱事態について、潘基文事務総長は声明を発して、憂慮を表明し、全ての当事者に対し、更なる流血の回避を訴えた。
*一週間にわたるパレスチナ内紛に起因する衝突事件やイスラエル軍事行動、パレスチナによるロケット攻撃などの事態に対処すべく、潘基文事務総長はマイケル・ウィリアムズ特使を地域に派遣した。
*国際刑事裁判所・検察官はこのたび、中央アフリカ共和国政府による付託を受けて、同国において特に2002年と2003年に広範にわたって行われたと疑われるレイプをはじめとする犯罪について調査を開始した。
*UNEPはこのたび、世界に10億本の木を植えるというキャンペーンの目標を7ヶ月前倒しで達成したと発表した。今年の生物多様性の国際デーを記念して、セネガルが2000万本の植林計画を明らかにしたことで、目標の到達となった。
*加盟国のテロ対策評価報告の完成が近づき、2007年5月の終わりまでには対テロ委員会に提出される予定。同委員会・委員長が本日、明らかにした。
2007年5月17日
- *ガザ:パレスチナ内紛沈静化
*人権理事会、14カ国改選
*コンゴ:暴力調査で証人に脅し
*パキスタン難民キャンプ、静穏求める
*マケドニア、国名めぐりギリシャと交渉 - *OCHAによれば、パレスチナ停戦合意が昨日発効し、ガザにおける内紛が沈静化したが、パレスチナ、イスラエル間の衝突は激化している。
*総会は秘密投票(2回)を行い、人権理事会(47カ国)の14カ国を改選した。6月20日から3年間の任期を務める理事国はアンゴラ、エジプト、マダガスカル、南アフリカ、インド、インドネシア、フィリピン、カタール、スロベニア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ボリビア、ニカラグア、イタリア、オランダ。
*今年3月、コンゴ民主共和国の首都キンシャサで政府軍と大統領選で敗れたベンバ候補の護衛との間で衝突が起こり、数百人が殺害された事件について、MONUCは調査を進め、約200人の犠牲者たちに事情聴取を行っている。しかし、政府からの協力はあまり望めず、また証言者が脅しを受けている。
*パキスタン南西部の難民キャンプの騒乱事件に対応し、UNHCRは静穏を呼びかけた。同国政府は治安上の問題を理由に、来月15日を期限にキャンプ閉鎖をすると発表している。
*ギリシャとマケドニア・旧ユーゴスラビア共和国はこのたびニューヨーク国連本部において、国連仲介の下、マケドニアの国名をめぐる交渉に臨んだ。
2007年5月16日
- *ガザで暴力拡大、事務総長が憂慮表明
*ソマリア:AU平和維持兵4人、殺害
*中東:マイケル・ウィリアムズ氏、調整官に
*特使、ボスニア指導者に和平推進の機訴え
*朝鮮半島の統一可能、と潘基文事務総長 - *ガザにおいて、パレスチナ内紛が激化し、衝突事件で死傷者がでていることについて、潘基文事務総長は深刻な憂慮を表明し、あらためて、パレスチナ指導者に対し、暴力行為に終止符を打つよう求めた。
*ソマリアの首都モガディシュにおいて、AUの派遣する平和維持兵(ウガンダ部隊)が襲撃され、4人が死亡し、複数の負傷者がでたことについて、フォール事務総長特別代表は声明を発し、襲撃を非難するとともに、犠牲者に哀悼の意を表明した。
*潘基文事務総長はこのたび、アルバロ・デソト氏の後任として、英国のマイケル・ウィリアムズ氏を中東和平プロセス特別調整官に任命した。
*ボスニア・ヘルツェゴビナ和平実施高等代表は本日、安保理でボスニア情勢について報告し、同国の改革が進んでいない状況を指摘し、同国指導者に対して、欧州に近づく機会を逃さないよう訴えた。
*ニューヨークで昨夜催されたコリア・ソサイエティ50周年晩餐会において、潘基文事務総長は演説し、国際社会が協力し、すべての当事者が冷戦下の緊張を脇に置くことに前向きになれば、朝鮮半島の統一は夢ではないとの旨を述べた。
2007年5月15日
- *事務総長、安保理メンバーと月例昼食会
*コンゴ:安保理、MONUC任期延長
*ウガンダ北部治安向上のなか深刻な問題
*マダガスカル:サイクロン被害対策支援訴え
*障害者の家族支援に関するパネル討論 - *潘基文事務総長、安保理メンバーと月例昼食会。事務総長は昼食会後、記者団の質問に応え、レバノンのハリリ元首相の暗殺事件犯人を裁く特別法廷設置に向け、安保理が必要な措置を講じるべきであるとの旨を述べた。
*安保理は決議1756を全会一致で採択し、憲章第7章の下、国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)の任期を今年末まで延長した。
*ウガンダ北部を訪問中のホルムズ人道問題担当事務次長は本日、現地当局担当者および援助要員と会談し、同地域における治安情勢の改善がみられる一方、依然として、深刻な問題が解決されずにいるの旨を述べた。
*昨年12月からの一連のサイクロンの被害に苦しむマダガスカルに対する復興/農業再建を支援するため、OCHAは2ヶ月前に発した資金拠出アピールの金額を倍増した。
*国際家族デーを記念し、ニューヨーク国連本部で、障害者の家族への支援をテーマに、パネル討論会が開かれた。参加した専門家たちは障害者の家族支援の必要を訴えた。
2007年5月14日
- *ホルムズ事務次長、ウガンダ大統領と会談
*イラク:カジ代表、憲法見直しに妥協促す
*コンゴ:スウィング特使、避難民支援誓う
*東ティモール:元内相の裁判称える
*総会議長、女性企業家への政府支援訴え - *ホルムズ人道問題担当事務次長はウガンダの首都カンパラを訪れて、ムセビニ大統領と会談し、同国政府と反政府勢力LRAの和平プロセスにおいて、市民の保護と人道ニーズの充足の重要性を強調した。
*イラクの憲法見直し期限を前に、カジ事務総長特別代表はコンセンサスを醸成し、すべての政治勢力に妥協を図るよう求めた。
*スウィング事務総長特別代表はコンゴ民主共和国北東部の避難民キャンプを視察訪問し、現地の国連要員や政府担当者らと協議した。同特別代表は今後も引き続き、これら避難民に対する支援を行う決意を示した。
*昨年の暴動において市民を武装した容疑で逮捕されたロバト元内相に7年半の禁固刑の判決が下され、このたび、上訴審でもこの判決が支持された。国連東ティモール・ミッション(UNMIT)代表は元内相が自発的、平和的に裁判に臨んだことに留意し、この裁判にかかわったすべての当事者を称えた。
*ニューヨーク国連本部で開かれたミレニアム開発目標に関する会議において、総会議長は演説し、各国政府が女性企業家を支援する政策を講じるよう訴えた。
2007年5月11日
- *ソマリア:ホルムズ事務次長、首都訪問(5/12)
*ダルフール空爆:非人道的と、OHCHR
*ソマリア:フォール特別代表、国民和解促す
*ウガンダ:アルブール弁務官、人権尊重訴え
*総会議長、文化間の相違の尊重を訴え - *ホルムズ人道問題担当事務次長は本日、ソマリアの首都モガディシュを訪問した。最近の戦闘によって影響を受ける地域の人道情勢を調査する。今回の訪問は、1990年代以降、最も高いレベルの国連職員の訪問である。(5/12)
*スーダンの北ダルフールにおける一連の空爆について、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は無差別かつ過剰な攻撃であるとして非難した。
*ソマリアの首都モガディシュにおいて、フォール事務総長特別代表は同国大統領や首相と会談し、国家の安定化をめざす諸措置を講じるよう促した。
*アルブール人権高等弁務官はウガンダ政府と反政府勢力LRAに対して、明日、ジュバで再開される和平交渉において、国際人権/人道基準の尊重確保を中心に据えるよう促した。
*総会プログラム「平和のための文明と挑戦:障害と機会」の閉幕にあたって、総会議長は世界の人々に対し、地球的諸問題を解決するため、相互の違いを乗り越えるよう訴えた。
2007年5月10日
- *東ティモール大統領選、平和裏実施
*ダルフール和平プロセス、分岐点に
*コソボ:静穏ながらも緊張、安保理
*総会で、「文明と平和のための課題」
*分離壁:事務総長、損害登録委任命 - *東ティモールの大統領選・決戦投票が平和的に行われたことについて、潘基文事務総長は声明を発し、たいへん勇気付けられたとの旨を述べた。
*ヤン・エリアソン国連特使はAU特使とのダルフール合同視察訪問を終えるにあたり、スーダンの首都ハルツームに置かれたUNMIS事務所で記者会見し、現在、ダルフールの和平プロセスが重大な岐路にあるとの旨を述べた。
*安保理、先月のコソボ現地調査団の報告を聴取した。6日間にわたる調査を行ったミッションの団長を務めた、ベルギー大使は報告は現地の治安情勢について、静穏であるものの、依然として、緊張は明らかであるとの旨を述べた。
*国連総会において、「文明、および平和のための課題:障害と機会」と題する2日間のプログラムがスタート。潘基事務総長および総会議長は報道界、宗教界、個人に対し、異なる文化尊重の重要性を訴えた。
*潘基文事務総長はこのたび、総会決議に沿って、イスラエルのパレスチナ分離壁建設によって生じた損害の登録のための委員会のメンバー3人を任命した。
2007年5月9日
- *北ダルフール空爆:事務総長、懸念
*気候変動と開発への同時対処、必要
*東ティモール大統領選、平和裏実施
*パキスタンで治安悪化、国連活動停止
*ドリュー・バリモアさん、WFP親善大使に - *北ダルフールにおけるこの3週間の一連の空爆について、潘基文事務総長は深い懸念を表明し、スーダン政府に対し、すべての攻撃の停止、和平合意および国際人道法の遵守を求めた。
*潘基文事務総長は本日、持続可能開発委・ハイレベル会期で演説し、気候変動、工業化、大気汚染、開発途上国へのクリーン・エネルギー供給拡大は同時対処を要する喫緊の地球的課題であるとの旨を訴えた。
*国連東ティモール・ミッション(UNMIT)は東ティモールのこのたびの大統領選・決戦投票について、暴力事件も起こらず、円滑かつ平和的実施されたとの旨を述べた。
*パキスタンのTehsil Bagh地域において、人道援助活動要員をねらった一連の襲撃が発生している事態に鑑みて、国連現地調整官事務所は同地域の活動を2週間停止するとの旨を発表した。
*米女優のドリュー・バリモアさんがこのたび、WFPの親善大使に任命された。バリモアさんは今後、学校給食プロジェクトの啓発活動を行っていく。
2007年5月8日
- *気候変動:国際レベルで対応を
*ダルフール:AU/国連、共通大使任命
*エチオピア/エリトリア:安保理、懸念
*国際刑事裁、フランス人判事辞職
*ジャーナリストの安全をめざす宣言 - *潘基文事務総長、気候変動担当特使3人と昼食会。ブルントラント氏ら特使3人は就任後初の記者会見を行い、気候変動はもはや科学的討論の対象ではなく、国際政治レベルでの行動の問題となったとの旨を述べた。
*国連とアフリカ連合(AU)はこのたび、コンゴ共和国外相をダルフール問題担当の共通特使に任命した。同特使は、ダルフールに展開する国連/AU混合部隊の代表を務める。
*安保理議長は報道声明を発し、エチオピアとエリトリアの間で高まる緊張に懸念を表明し、両国に対し、暴力を控えるよう求めた。
*国際刑事裁判所のフランス人判事Claude Jorda氏は病気のためその職を辞した。裁判所・所長は判事のこれまでの貢献を称えた。裁判所締約国会議(104カ国)は早速、後任判事の選出にとりかかる。
*ユネスコは、報道の自由に関する国際会議をコロンビアで主催。会期は5月4日―5日。世界各国からおよそ200人のジャーナリストたちが参加した。2日間にわたる会議は閉幕にあたり、宣言を採択し、ジャーナリストの安全を訴えた。
2007年5月7日
- *チャド/スーダン、緊張緩和合意
*イラク:ガンバリ特別顧問、リヤドへ
*ガザ:UNRWA学校近辺で暴力衝突
*アルバロ・デソト、国連勤務終える
*国際衛生年:第1回準備会合開催 - *チャドとスーダンはこのたびダルフールとチャドにおける緊張緩和のための合意を成立させた。潘基文事務総長はこの合意を歓迎する意を表明した。
*イラク安定化会議からニューヨークに戻ったイブラヒム・ガンバリ事務総長特別顧問は本日、国連本部で記者会見し、イラクコンパクト履行の詳細を関係諸国との間で煮詰めるべく、近く、サウジアラビアに向かう旨を明らかにした。
*昨日、ガザ地区において、UNRWAが運営する学校の近辺でパレスチナ内紛衝突事件が発生し、1人が死亡し、2人の生徒を含む8人が負傷した。潘基文事務総長はこの事件に深い憂慮を表明し、パレスチナ統一政府に対し、法と秩序の確保の責任を果たすよう訴えた。
*アルバロ・デソト氏、25年に及ぶ国連勤務にピリオド。潘基文事務総長は声明を発し、デソト氏の長年にわたる国連への貢献を称えた。
*国際衛生年(2008年)の第1回準備会合、ニューヨーク国連で開催。潘基文事務総長は会合で演説し、世界の26億人が衛生サービスを受けられない状況を指摘し、加盟諸国、市民社会などに対し、状況打開のための具体策を講じるよう求めた。
2007年5月4日
- *アゼルバイジャンの報道の自由に懸念(5/6)
*事務総長、イラク安定化への支援訴え
*ネパール:和平プロセスしっかり軌道に
*気候変動:断固たる行動を、と事務総長
*ハイチ:IAEA、乳幼児/女性の健康に - *報道と表現の自由に関する特別報告者を務めるアンベイ・リガボ氏はジュネーブで声明を発し、アゼルバイジャンにおける報道の自由に懸念を表明した。リガボ氏は4月下旬、同国を訪れ、大統領らと会談した。(5/6)
*今週、エジプトのシャルムエルシェイクにおいて、イラク安定化国際会議が開催された。潘基文事務総長は演説し、イラクへの地域および国際支援の誓いを具体的行動にして表す必要を訴えた。
*国連ネパール・ミッション(UNMIN)のイアン・マーティン代表は国連本部において、安保理への活動報告を終えたあと、記者会見し、6月中旬に予定された選挙は延期となったが、同国の和平プロセスはしっかりと軌道に乗っているとの旨を述べた。
*潘基文事務総長は声明を発し、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告書「気候変動2007:気候変動の緩和」を歓迎し、気候変動に関する断固たる行動を呼びかけた。
*国際原子力機関(IAEA)はニュースリリースを発し、現在、同機関がハイチにおいて、同国の健康省と協力し、核科学や放射線において有する専門性を利用し、乳幼児の栄養不良や女性頸がんの治療を進めることをめざしているとの旨を発表した。
2007年4月30日
- *ダルフール:国際会議、人道情勢に懸念
*ソマリア:安保理、戦闘再燃に遺憾の意
*ルワンダ・ジェノサイド展示、スタート
*インド:太陽エネルギープロジェクト成功
*西サハラ:安保理、MINURSO延長 - *週末、リビアの首都トリポリにおいて、ダルフール情勢に関する国際会議が開催された。国連、AU、スーダン政府、そして、14の国々あるいは地域機関が参加した。2日間の会期で開かれた会議は同地域の人道/治安情勢に深刻な憂慮を表明し、紛争の包括的解決の必要を強調した。一方、安保理は決議1755を全会一致で採択し、国連スーダン・ミッション(UNMIS)の任期を10月末まで延長した。
*ソマリアにおいて戦闘が再燃し市民が犠牲となり死亡したことについて、安保理は議長声明を発し、深い遺憾の意を示し、同国政府に対し、全土における広範な政治対話を促進するよう訴えた。
*ニューヨーク国連本部において、1994年のルワンダ・ジェノサイド展示がスタートした。潘基文事務総長は国際社会に対し、ルワンダでの出来事を決して忘れず、ジェノサイドの発生を二度と許さないよう訴えた。
*国連環境計画(UNEP)はインドにおける太陽エネルギーのパイロット・プロジェクトの成功を生かし、その他の開発途上国に広げていく計画をたてている。
*安保理は決議1754を全会一致で採択し、モロッコとポリサリオ戦線に対し、膠着状態にある交渉を誠実な精神で活性化させるよう促すとともに、西サハラ住民投票ミッション(MINURSO)の任期を10月末まで半年間延長した。
2007年4月28日
- *化学兵器禁止条約発効10周年(4/29)
*エチオピア/スーダン/チャド:栄養状態向上(4/29)
*国連森林フォーラムで包括的な協定に合意
*安保理代表団、コソボ訪問
*WFP、南スーダンからの資金拠出を歓迎 - *化学兵器禁止条約発効、10周年。潘基文事務総長はメッセージを発し、すべての化学兵器保有国に対し、その廃止と条約の早期批准を訴えた。(4/29)
*エチオピア、スーダン、チャド訪問を終えローマに戻ったWFPのJosette Sheeran新事務局長はこれらの国々の栄養不良状態が劇的な改善をみせたことを指摘しながらも、不安定な治安情勢によりこれらの成果が損なわれているとの旨を述べた。(4/29)
*国連森林フォーラムにおいて、森林の保護に関する包括的な協定に関する最終合意が成立した。
*安保理代表団は現在、コソボを訪れ、現地の社会、政治、経済情勢を視察したり、政治指導者たちと会談したりしている。先月、アーティサリ特使は報告書を提出し、コソボの唯一の選択肢は独立であると述べた。
*WFPはこのたび、南スーダン政府が同地域の再建プロジェクトに対して援助金5500万ドルを拠出したことに歓迎の意を表明した。
2007年4月26日
- *ソマリアで暴力拡大:事務総長、懸念
*難民高等弁務官、ダルフール訪問
*文明の対話特使、ポルトガル前大統領
*中央ア:国連諸機関、援助物資運びいれ
*UNDP、北朝鮮撤退前に書類など確保 - *ソマリアにおける暴力拡大について、潘基文事務総長は深い懸念を表明し、国際社会に対し、同国への支援提供の必要を訴えた。
*グテレス難民高等弁務官はスーダンの西ダルフール地域を訪れ、隣国チャドから紛争を逃れて流出した人々が収容されているキャンプを視察した。弁務官はこれら難民たちの水へのアクセスを改善する努力を誓った。
*潘基文事務総長はこのたび、文明同盟担当高等代表に、ポルトガルのサンパイオ前大統領を任命した。「文明の同盟(Alliance of Civilizations)」はさまざまな宗教、文化、国家の間の和解を促進することを目的にして、スペインとトルコが主導の下、2005年にスタートした。
*ユニセフやFAO、WFPなど国連諸機関はこのたび、中央アフリカ共和国の北東部に援助を提供すべく、首都バンギから、食糧などの援助物資を載せた輸送車列を出発させた。
*国連開発計画(UNDP)はこのたび朝鮮民主主義人民共和国における不正援助疑惑問題を受けて、職員を全員退去させる。現在、最後に残る職員2人が現場を離れる前に、監査が入り、書類などの確保を確認しているところ。
2007年4月25日
- *イラク、UNAMI人権報告
*中東情勢:安保理、公開会合
*安保理調査団、ブリュッセル訪問
*UNHCR、西ダルフール活動拡大へ
*人道アピール、6250万ドル求める - *UNAMIは4月25日、今年1月から3月までを対象期間としたイラク人権報告を発表し、大規模な無差別殺害と対象を絞った暗殺事件が引き続き、同国の安定と安全を進める努力を阻んでいるとの旨を述べた。これまでの9回の人権報告においては殺害件数の統計が記載されたが、今回はなし、UNAMIはイラク当局が本報告書の対象期間の死者数値(保健省保有)へのアクセスを拒否したことに遺憾の意を表明した。
*安保理、中東情勢に関する公開会合。Lynn Pascoe政治担当事務次長はブリーフィングし、中東和平プロセスを活性化するための外交努力は進展をみせているものの、治安情勢の悪化によって影響を受けているとの旨を述べた。
*コソボの最終地位に関する調査のため現地へ向かう安保理代表団は本日、ブリュッセルに立ち寄り、EU外交担当高等代表やNATO事務総長らと会談した。
*UNHCRはこのたび、スーダン政府との合意を成立させ、西ダルフールにおける活動を拡大することになった。同地域において、避難民はおよそ70万人を数える。
*人道問題担当事務次長はこのたびアピールを発し、国連とNGOの緊急危機事態対応能力を拡大すべく、ドナーに対し、6250万ドルの資金拠出を求めた。
2007年4月23日
- *ソマリア戦闘継続、事務総長が懸念
*事務総長、ドーハラウンド成功を訴え
*ガンバリ特別顧問、欧州・中東歴訪へ
*安保理代表団、コソボへ事実調査訪問
*バイオエネルギー利用、FAO専門家会合 - *ソマリアの首都モガディシュで激しい戦闘が継続し、この6日間だけでも、250人以上が死亡し、32万を超える人々が避難民となっている事態について、潘基文事務総長は深刻な懸念を表明し、暴力の終結を訴えた。
*カタールの首都ドーハにおいて、「民主主義・開発・自由貿易に関するセブンス・フォーラム」開催。潘基文事務総長は演説し、ドーハ・ラウンドの成功が不可欠であり、失敗した場合には貧困諸国がさらに後退し、多国間貿易体制が損なわれるとの旨を述べた。
*ガンバリ事務総長特別顧問はこのたび、イラク国際コンパクトへの支援を取り付けるべく、欧州・中東諸国歴訪の旅に出発した。本日滞在中の英国から、このあと一週間かけて、クウェート、ブルガリア、ベルギーを回り、ニューヨークへ戻る。
*安保理代表団は明日、コソボを訪れ、6日間にわたり現地の政治、社会、経済状況を調査し、国連特使の行ったコソボへの段階的な独立付与提案の可能性をさぐる。
*FAOはこのたび、ローマで開かれた専門家会合において、環境および食糧の安全に対する懸念を考慮に入れることを前提にしたうえで、各国政府がバイオエネルギーを農村開発の積極的な推進力として利用できるとの合意がなされた。
2007年4月20日
- *イラクコンパクト、エジプトで立ち上げ
*ソマリア治安情勢悪化で援助困難
*スーダンに関する事務総長報告、発表
*事務総長、フィジーに調査団派遣
*コートジボワール警察官、MONUCに - *イラク国際コンパクトが来月、エジプトで立ち上げられる。同コンパクトは今後5年にわたり、イラク政府と国際社会との協力によって、同国の平和、良い統治、経済再建を支援する。
*UNHCRやユニセフなど国連援助諸機関によれば、ソマリアにおける援助活動が治安情勢の悪化によって困難になっている。首都モガディシュにおいては十万人の単位で深刻な人道状況に直面し、苦しんでいる。
*スーダンに関する安保理宛事務総長報告、発表。報告において、潘基文事務総長は同国南北間の長期にわたる内戦を終結させる包括和平合意について、今年に入ってからの双方の兵力展開によって、微妙な段階に入ったとの旨を述べた。
*潘基文事務総長は安保理の要求に応じ、来週、フィジーに事実調査団を派遣する。昨年12月、同国において、クーデターが起こったが、この調査団はその後の状況を評価する。
*UNOCIによって選りすぐられたコートジボワールの警察官8人がこのたび、国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)に従事することになった。
2007年4月19日
- *イラク:事務総長、一連の襲撃事件非難
*スーダン:国連への税関手続など合理化
*アラブ連盟、中東和平プランへ取り組み
*東ティモール:副特別代表、治安確保に努力
*WHO:交通事故が世界の若者の死因No1 - *イラクの首都バグダッドにおける一連の襲撃事件について、潘基文事務総長は非難声明を発し、同国の政治・宗教指導者に対し、暴力の連鎖を止めるべく、互いを尊重する精神で連体するよう訴えた。
*スーダン政府はこのたびダルフールに展開するAU平和維持部隊への国連支援の効率化をはかるべく、AMIS職員へのパスポート発行や国連による医薬品持ち込みの際の税関手続などを合理化することを決めた。
*アラブ連盟・閣僚委が昨日、アラブ和平イニシアチブへの取り組みをあらたにするとの姿勢を打ち出したことについて、潘基文事務総長は歓迎の意を表明した。
*来月の大統領選・決選投票を控える東ティモールにおいて、エリック・タンク事務総長副特別代表(治安セクター支援/法の支配担当)は治安環境を強固なものとすべく、リキカ地区を訪れ、国連および現地警察代表らと協議を行った。
*世界保健機関(WHO)はこのたび、「青少年と道路の安全」と題する報告書を発表し、、毎年、10歳から24歳の若者40万人近くが交通事故で声明を落としており、若者の死因No1であることを指摘した。
2007年4月18日
- *スーダン武器禁輸違反に潘氏、憂慮
*潘基文事務総長、イタリア訪問
*イラク難民会議(ジュネーブ)、終わる
*レバノン・シリア武器移動:安保理、憂慮
*東ティモール大統領選、国連が歓迎の意 - *安保理は対スーダン武器禁輸状況に関する非公式協議を行った。スーダンが武器制裁に違反し、国連機を装った民間機など使って、ダルフールに重火器を運び入れていることが報告され、協議後、潘事務総長は深い憂慮を表明した。
*潘基文事務総長はイタリアを訪れ、同国の大統領らと会談し、中東情勢やレバノン、アフガニスタン、コソボ、気候変動、国連改革など広範な問題について話し合った。このあと、事務総長はスイス、カタール、シリアを訪問する予定。
*ジュネーブにおいて2日間にわたり開かれたイラク難民/避難民の窮状に関する国際会議が終了した。
*安保理は議長声明を発し、レバノン・シリア間の不法武器移動に深い憂慮を表明するとともに、事務総長に対し、独立調査団を早急に派遣するよう要請した。
*東ティモールで先週実施された大統領選の暫定結果について、国連は歓迎の意を示し、同選挙の非暴力的性格を賞賛するとともに、来月行われる第2回投票に期待感を表明した。
2007年4月17日
- *ダルフール:潘氏、AUのコナレ氏と協議
*安保理、気候変動に関する公開討論
*アフガン爆弾テロ:国連職員や子ども犠牲
*米バージニア工科大で乱射事件
*コソボ衝突事件に関する暫定調査報告 - *ニューヨーク国連本部でAU委のコナレ委員長らとの2日間にわたる協議を終えた、潘基文事務総長は記者団に対し、スーダン・ダルフールの深刻な人道および治安情勢を指摘し、敵対行為の即時終結と包括的な解決を求めた。
*安保理は本日、エネルギー、安全保障、気候に関する公開討論を開催した。潘基文事務総長は演説し、気候変動に対する長期的な地球規模の対応を訴えるとともに、水やエネルギーなどの資源不足の問題への対処において、安保理、加盟諸国、その他の国際機関の一致団結した努力を求めた。
*アフガニスタンのカンダハルの路上で起こった遠隔操作の爆弾テロで国連プロジェクトサービス機関(OPS)の職員5人が死亡。またヘラトの学校でも爆弾テロがあり、子ども4人が死亡した。UNAMAは悲しみを表し、遺族に対し哀悼の意を示した。潘基文事務総長はこの爆弾テロを強く非難する声明を発した。
*米国のバージニア工科大学で昨日起こった銃乱射事件について、潘基文事務総長は遺族らに哀悼の意を表明するとともに、無辜の市民や子どもを狙った殺害事件は決して許されるものでないとして、強く非難した。
*2ヶ月前、コソボにおける街頭デモで衝突事件が起こり、デモ参加者2人が死亡し、2人が負傷した。ロバート・ディーン国際検察官はこのたび、この事件に関する暫定調査報告をUNMIKに提出し、銃で発砲したルーマニア人が国連警察ユニットに属していたことを示す証拠があるとの旨を述べた。
2007年4月16日
- *ダルフール:スーダン政府、支援受諾表明
*ウガンダ:事務総長、停戦延長を歓迎
*北朝鮮制裁委:制裁実施、軌道に
*ダルフール:国連、AU兵士殺害を非難
*国連効率化、先進国/途上国の双方に利 - *スーダン政府はこのたび、ダルフールに展開するAU部隊への国連による兵力や警察などの包括支援提供を受諾することを表明した。これについて、潘事務総長は声明を発し、歓迎の意を表明した。また安保理は報道声明を発し、歓迎を表し、事務総長に対し、総会へ予算申請を行うよう要請するとの旨を述べた。
*ウガンダ政府と反政府勢力(LRA)が6月末までの停戦延長に合意したことについて、潘基文事務総長は歓迎の意を表明し、4月26日の交渉再開が包括解決につながるよう希望を表明した。
*対・北朝鮮制裁委員会が本日、会合を開き、制裁実施に関する討議を行った。会合後、マルセロ・スパタフォラ委員長は記者会見し、昨年10月採択の制裁措置の実施について、軌道に乗っているとの旨を述べた。
*スーダン・ダルフールにおいて、AU平和維持兵1人が武装した正体不明の男たちに殺害されたことについて、UNMISは非難声明を発し、すべての当事者に対し、治安状況の改善に努めるよう訴えた。
*潘基文事務総長はこのたび「国連システムの一貫性に関するハイレベル・パネル」の行った諸勧告に関する報告書を発表。本日、事務総長は総会で演説し、国連の効率性向上によって、先進国も途上国もともに利益を受けるとの旨を訴えた。
2007年4月11日
- *事務総長、アルジェリア爆弾テロを非難
*ネパール:UNMIN、武器登録をスタート
*対タリバン制裁委、2人の新メンバー
*高齢者、25年間で3倍に増加へ
*クレイ・アイケンさん、アフガン訪問 - *アルジェリアで起こった爆弾テロ事件について、潘基文は声明を発して、強く非難し、この忌まわしい事件はテロとの戦いに世界の協調行動が必要であることをあらためて示すものであるとの旨を述べた。
*国連ネパール政治ミッション(UNMIN)はこのたび、昨年の政府と毛派間の和平合意支援の一環として、国軍の保有する武器登録をスタートした。
*潘基文事務総長はこのたび、安保理に対し、対タリバン/アルカイダ制裁委の2人の新メンバーを任命したことを通告した。2人の任期は来年6月末まで。
*WHOマルティ・カントリー・スタディズ班のリーダー、Somnath Chatterji氏は本日、国連本部で記者会見し、高齢者は今後25年間で3倍に増え、その大半は途上国で生活することになるとの見通しを述べた。そして、先進国、途上国の政策立案者に対し、対処策を講じるよう訴えた。
*ユニセフ親善大使の米歌手クレイ・アイケンさんがこのたび、アフガニスタンの青少年に関する啓発活動のため、同国を初訪問した。アイケンさんは米テレビ番組「アメリカン・アイドル」に出場し、有名になった。2004年から同親善大使を務める。
2007年4月10日
- *UNHCR、チャド南東部人道状況指摘
*ハイチ:MINUSTAH、選挙委を支援へ
*2010ワールドカップ、WTO/FIFA協力
*エイズ治療薬値下げ、WHOが歓迎
*世界遺産、気候変動の深刻な脅威に - *UNHCRスポークスマンはジュネーブで記者会見し、チャド南東部における先月の襲撃事件後の人道状況が当初の見込みより悪く、200人から400人が殺害され、またスーダン・ダルフールのジャンジャウィード民兵による襲撃千人単位の避難民となっているとの旨を述べた。
*ハイチで今月実施される地方選挙について、国連ハイチ安定化ミッション(MINUSTAH)はこのたび、同国の暫定選挙委員会に対し、治安対策と後方支援を提供するとの旨を明らかにした。
*2010年に南アフリカで行われるサッカー・ワールドカップに向けて、世界観光機関(WTO)はFIFAと協力し、アフリカにおける貧困根絶なサステナブルツーリズムなどを促進していく態勢を整えている。
*アボットラボラトリーズがこのたび、低・中所得国で販売するHIV/エイズのセカンドライン治療薬、LPV/rの値段を下げたことについて、WHOは歓迎の意を表明した。
*ユネスコはこのたび報告書を発表し、グレートバリアリーフやキリマンジャロ国立公園、ベニスなど、世界自然・文化遺産が気候変動の深刻な脅威にさらされていると警鐘を発した。
2007年4月9日
- *東ティモール大統領選:事務総長、歓迎
*ルワンダ・ジェノサイドから13年目
*国連人口委員会、スタート
*国連民主化基金の諮問理事会、明日会合
*ソロモン諸島:国連、技術支援継続 - *東ティモールの大統領選が静穏に実施され、また高い投票率が予想されることについて、潘基文事務総長は歓迎の意を表明するとともに、国際社会に対して、同国への支援継続を求めた。
*およそ80万人が大量殺害されたルワンダ・ジェノサイドから13年が過ぎたことを記念し、潘基文事務総長は声明を発して、ジェノサイドに反対するグローバルパートナーシップを呼びかけ、ジェノサイド予防のための国連メカニズムの強化を誓った。
*国連人口委員会、スタート。オカンポ経済社会問題担当事務次長は冒頭演説し、各国に対し、世界の人口構造の変化がもたらす好機をとらえ、経済発展に生かすよう訴えた。
*国連民主化基金(UNDEF)の諮問理事会は明日、会合を開き、活動初年度の歩みを振り返り、今後の最優先事項や政策を決める。
*津波に襲われ、甚大な被害を受けたソロモン諸島において、国連は技術支援の提供を続けている。OCHAによれば、津波による死亡者は35人、約1500人が家を追われ、避難所で生活している。
2007年4月6日
- *アフガン人ジャーナリスト殺害(4/8)
*IPCC報告、温暖化の影響に警鐘
*弁務官、ダルフール性虐待調査求める
*東ティモール選挙:ディリ周辺で静穏
*ユニセフ、ニジェール栄養状況報告 - *アフガニスタンで先月タリバン過激派に誘拐されたアフガニスタン人ジャーナリストのAjmal Naqshbandiさんが殺害された。トム・ケーニッヒス国連特使は非難声明を発して、犯人逮捕を求めた。(4/8)
*気候変動に関する政府間パネル(IPCC)はこのたび、ブリュッセルで、「気候変動2007:影響、適応、脆弱性」と題する報告書を発表して、温暖化が地球の生態系に及ぼす影響に警鐘を鳴らした。潘基文事務総長は各国に対し、その影響を緩和する努力を訴えた。
*昨年12月のスーダン・ダルフールにおける政府軍と民兵による襲撃事件について、アルブール人権高等弁務官は新たな報告書を発表し、襲撃の際に行われた広範な性的虐待に関する調査を求めた。
*UNMITによれば、月曜日の選挙を前に、選挙運動期間が正式に終了した東ティモールにおいて、首都ディリおよびその周辺地域の静穏が続いている。
*ユニセフはこのたび、ニジェールの栄養状況について報告書を発表し、同国の子どもたちの栄養不足は昨年、かなり改善したものの、財政支援の継続がなければ、状況はまた逆戻りするであろうと警告を発した。
2007年4月5日
- *ダルフール:国連/AU/政府、技術会合
*潘氏、事務次長のレバノン派遣を示唆
*ソロモン諸島でマラリア発生の恐れ
*宇宙委員会、衛星登録など討論し終了
*国連警察顧問、2年間の任期終え離任 - *国連、AU、スーダン政府は月曜日、エチオピアの首都アディスアベバで開催される技術会合に参加し、ダルフールに展開するAU平和維持部隊への支援拡大について煮詰める。
*潘基文事務総長は安保理に対し、このたびの中東訪問について報告し、レバノンの政治的膠着状態に終止符を打つべく、ニコラス・マイケル法務担当事務次長を国際会議に参加させる意向を示した。また、同国がハリリ元首相暗殺容疑者を裁くための特別法廷を早期に設置する必要を述べた。
*国連人道援助機関はこのたび津波に襲われたソロモン諸島が深刻な衛生問題に直面する恐れに警鐘を発した。すでに避難民キャンプでは下痢症状の発生が伝えられ、マラリアの感染の拡大も予想されている。
*宇宙空間の平和利用に関する委員会は本日、会期を終了した。ウィーンで11日間にわたって開かれた会合において、宇宙空間に打ち上げられた衛星などの登録や宇宙関連の国連条約5つなどが主要テーマとなった。
*国連警察顧問のMark Kroeker氏が2年の任期を終えて離任した。同氏は国連ニュースセンターに対し、国連警察要員に対するニーズが高まり、国家警察の能力構築に国連警察が果たす役割がかつてなく重要になるなか、それら要員の質の維持が欠かせないとの旨を述べた。
2007年4月4日
- *中央ア:人道担当事務次長、安保理報告
*ハリリ暗殺:レバノン議員団、潘氏に覚書
*4月の安保理議長、英国大使が記者会見
*ギニアビサウ警察、コカイン押収
*ユニセフ/人権弁務官、ネパール児童保護訴え - *ホルムズ人道問題担当事務次長は安保理で演説し、中央アフリカ共和国北東部への国際部隊派遣が隣国チャドの承認がなくても可能であるとの旨を述べた。
*潘基文事務総長はこのたび、レバノンの議員70人から覚書を受けとった。覚書は、事務総長に対し、国連憲章の下に行動し、同国のハリリ元首相の暗殺の責任者を裁く特別法廷を設置するよう求めている。
*4月の安保理議長を務めるジョーンズ・パリー英国大使は本日記者会見し、スーダン・ダルフール情勢や気候変動の問題が今月取り組む主要な課題となる旨を述べた。
*ギニアビサウの警察がこのたび、のコカイン635キロ(5400ドル相当)を押収したことについて、国連薬物犯罪事務所のアントニオ・M・コスタ事務局長は賞賛の意を表明し、同国政府に対し、それら押収薬物の処理を適切に行うよう促した。
*ユニセフと人権高等弁務官の駐ネパール事務所は本日、共同アピールを発表し、同国の子どもたちを暴力や虐待から保護する必要を訴えた。
2007年4月2日
- *事務総長、中東歴訪から戻る
*ダルフールでAU兵5人殺害
*ユニセフ、医療物資を緊急配布
*ソマリア:2ヶ月で10万人が首都流出
*WFPとローレン・ブッシュ、飢餓啓発 - *潘基文事務総長、中東諸国歴訪からニューヨーク国連本部へ戻る。事務総長は記者団に対し、アラブ諸国指導者たちがパレスチナ問題やスーダン、ソマリア紛争などの解決に積極的な支援の態度と括弧たる決意を示したことに勇気付けられたとの旨を述べた。
*スーダン・ダルフールにおいて、AU平和維持兵5人が殺害されたことについて、潘事務総長は非難声明を発するとともに、この事件が国連/AU混合部隊の派遣の必要を示唆しているとして、派遣準備の一環として、アディスアベバに専門家チームを派遣する計画を発表した。
*ユニセフはこのたび、大地震に襲われたソロモン諸島の被災者を救援すべく、医療物資を緊急配布した。ユニセフ太平洋緊急フォーカルポイントの専門家たちが明日、同諸島を訪れる予定。
*この2ヶ月間で、ソマリアの首都モガディシュから10万人近くが戦闘を逃れ流出した。OCHAはすべての紛争当事者に対し、緊急援助が人々に届くことを可能にし、人々の窮状に終止符を打つよう訴えた。
*WFPとローレン・ブッシュ氏(WFP名誉スポークスマン)はこのたび、世界中の貧しい子どもたちに対する食糧提供支援と飢餓に関する啓発活動のためのプロジェクト「FEED Bag」をスタートした。
2007年3月31日
- *特別代表、ネパール暫定政府樹立歓迎(4/1)
*事務総長、レバノン南部を訪問
*中央ア:ホルムズ事務次長、大統領と会談
*コソボ修道院施設襲撃:特別代表、憂慮表明
*障害者権利条約署名開放、81カ国が署名 - *イアン・マーティン事務総長特別代表は声明を発し、ネパール暫定政府の樹立に歓迎の意を表明するとともに、議会選挙に向けた準備が続くなかで多くの課題が待ち受けているとの旨を述べた。(4/1)
*潘基文事務総長、レバノン南部を訪問。ナクラで行った記者会見において、事務総長は昨年末から続くイスラエルとヒズボラ間の敵対行為停止が恒久的な停戦へと移行するよう期待を表明した。
*中央アフリカ共和国を訪れたジョン・ホルムズ人道問題担当事務次長はフランソワ・ボジゼ大統領と会談し、人道援助、低開発など、広範な問題について話し合った。事務次長によれば、政府と反政府勢力の戦闘に巻き込まれた市民が自宅を焼かれるなど悲惨な状況に置かれていることついて、大統領は政府軍のいかなる関与についても調査を行うとの旨を述べた。
*コソボにおいて、セルビア人たちに重要な意味をもつ修道院が襲撃されたことについて、事務総長特別代表は声明を発し、憂慮を表明し、現在、事件の調査を行っている旨を述べた。
*障害者権利条約、署名のための開放。初日のきょうは、81カ国が署名した。また、ジャマイカは同条約に批准した第1番目の国となった。条約発効にはあと19カ国の批准が必要。
2007年3月29日
- *ソマリア:先週、首都から避難民流出
*安保理、イラン英兵拘束問題解決訴え
*ジンバブエ人道情勢、安保理協議
*ギニアビサウ情勢、安保理協議
*ダルフール:国連/地域機関など、解決努力 - *UNHCRによれば、先週、ソマリアの首都モガディシュから、1万2000人を超える人々が戦闘を逃れて流出した。2月初めから、避難民は計5万7,000人となった。潘基文事務総長は声明を発し、すべての当事者に対し、戦闘の即時停止を訴えた。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発し、イランによる英兵拘束問題の早期解決を求めた。一方、潘基文事務総長はリヤドでイラン外相と会談し、この問題について話し合った。
*安保理は非公式協議を開催し、ジンバブエの人道情勢について、OCHAのニューヨーク事務所所長からブリーフィングを聴取した。同所長は安保理に対し、同国への資金援助の拡大の必要を訴えた。
*安保理は非公式協議を開催し、ギニアビサウ情勢について、平和構築支援事務所の所長からブリーフィング聴取した。協議後、安保理議長は報道声明を発し、同国の首相が辞任し、その政治的、社会的緊張が高まっていることに懸念を表明するとともに、同国政府、議会に対し、対話による対立解決を呼びかけた。
*国連、スーダン政府、AU、アラブ連盟はこのたび、ダルフール紛争解決のための努力を倍化し、国連/AU混合部隊を同地域に派遣に向けて進展を図ることに合意した。
2007年3月28日
- *コートジボワール首相任命:安保理、歓迎
*中東和平:潘氏、アラブ首脳に支援要請
*ダルフール:国連/スーダン、共同声明署名
*安保理:国連とAUの協力の必要を訴え
*リベリア:国連報告、孤児院の劣悪条件訴え - *コートジボワールの相対立する政治指導者が先月成立した和平合意の実施努力の一環で、今週、ソロ首相の任命に合意したことについて、潘基文事務総長は歓迎の意を表明した。安保理もまた議長声明を発し、歓迎を表明するともともに、同国政治指導者に対し、そのほかの合意事項の実施も求めた。
*潘基文事務総長はアラブ連盟首脳会議(サウジアラビア、リヤド)に出席し、冒頭演説し、アラブ諸国政治指導者に対し、イスラエル・パレスチナ和平プロセスの重要な柱の一つである、「アラブ和平イニシアチブ」へのコミットメントを再確認するよう求めた。
*国連とスーダンは本日、ハルツームにおいて、共同コミュニケに署名。同国政府はダルフールにおける人道活動を支援、保護、促進することを誓った。
*安保理は議長声明を発し、紛争の予防や解決における国連とアフリカ連合(AU)の協力関係の死活的役割を認識するとともに、AUの資源と能力の向上の重要性を強調した。
*UNMILは報告書を発表し、リベリアの孤児施設の劣悪な条件を指摘した。また貧困家庭が経済的苦境から子どもたちを売って孤児院に入れているケースが多いことを述べた。
2007年3月26日
- *国連特使、コソボ独立を勧告
*事務総長、イスラエル首相と会談
*ホルムズ次長、ダルフール訪問終え
*障害者支援情報技術:フォーラム開催
*人権弁務官、障害者権利条約実施訴え - *アーティサリ事務総長特使はコソボの最終的地位に関する報告書を提出し、その独立を勧告した。現在の不安定情勢の継続は民主的発展と民族和解を脅かすと警告した。
*潘基文事務総長は本日、エルサレムでイスラエルのオルメルト首相と会談した後、記者会見し、事務総長はイスラエルとパレスチナの人々が中東における緊張緩和措置を講じる必要を訴えた。
*ジョン・ホルムズ人道問題担当事務次長は本日、スーダン政府高官と建設的協議を行い、5日間にわたる同国訪問を終えた。昨日、ダルフールの国内避難民キャンプへの立ち入りを拒まれたが、本日になって、別のキャンプを訪問した。
*ニューヨーク国連本部において、障害者支援の情報技術に関するグローバル・フォーラムが初開催され、IBMやヤフーなどの企業の重役たちが参加して、各社が開発した障害者支援の新製品などを紹介した。
*ジュネーブで開かれた人権理事会のパネル討論会において、アルブール人権高等弁務官は加盟国に対し、今週金曜日に署名のために開放される障害者権利条約の実施を訴えた。
2007年3月25日
- *事務総長、アッバス議長支援表明
*イラン:潘氏、安保理決議遵守求める
*ホルムズ次長、ダルフール入り阻まれる
*安保理、対イラン制裁決議採択(3/24)
*ソマリア:事務総長、即時停戦求める(3/24) - *潘基文事務総長はラマラにおいて、パレスチナ自治政府のアッバス議長と共同記者会見し、同議長の国家樹立プランに対する全面的支援を表明した。
*潘基文事務総長は声明を発し、イランに対し、安保理決議の完全実施を求めるとともに、同国の核プログラムが平和的目的であるとの信頼を国際社会から得るべく、必要な措置を緊急に講じるよう訴えた。
*ホルムズ人道問題担当事務次長は本日、スーダン・ダルフールに到着したが、数時間後、同事務次長を乗せた車列はクトゥムの軍事検問所で止められ、国内避難民キャンプ訪問を拒否された。
*安保理は決議1747を全会一致で採択し、武器禁輸や資産凍結拡大など、対イラン制裁を強化した。(3/24)
*ここ数日間のソマリアにおける戦闘について、潘基文事務総長は憂慮を表明、敵対行為の即時停止、ならびに、国民和解に向けた包括的政治対話をめざす措置を求めた。(3/24)
2007年3月21日
- *ハリリ氏暗殺事件、調査進展報告
*ホルムズ事務次長、ダルフールへ
*国連/イスラエル/レバノン軍人会談
*アフガン麻薬カルテル一掃努力を
*シエラレオネ選:メディア行動綱領 - *ハリリ・レバノン元首相の暗殺事件調査委のSerge Brammerts委員長は安保理でブリーフィングし、この3ヶ月間で調査が大きく進展した旨を述べた。
*ホルムズ人道問題担当事務次長、スーダンのハルツームに到着。今後2週間にわたり、ダルフールや近隣のチャド、中央アフリカ共和国を訪れる。一方、エリアソン特使はエリトリアの首都アスマラを訪れ、同国の仲介努力を国連とAUとの間でいかに調整するかについて話し合う予定。
*UNIFILのClaudio Graziano司令官はレバノン・イスラエル国境沿いの駐留施設で両国の軍司令官と会談し、調整の向上やブルーラインについて話し合った。一方、潘基文事務総長は安保理に対し、UNIFILに関する報告書を提出し、地域に長期的な安定をもたらすにはまだ多くのことがなされなければならないとの旨を述べた。
*アントニオ・マリア・コスタ事務次長はニューヨーク国連本部で記者ブリーフィングを行い、「黄金の三角地帯」などからアフガニスタンの麻薬カルテルを駆逐すべく、腐敗対策と国境管理を強化する必要を訴えた。
*シエラレオネ・ジャーナリスト協会はこのたび、国連および選挙委員会、ならびに市民社会の諸組織の協力を得て、今年7月に予定された議会・大統領選に向けた選挙キャンペーンに関するメディア行動綱領を作成した。
2007年3月20日
- *アフガン特使、安定化求める
*ダルフール、キャンプ収容限界
*ハリリ暗殺調査、動機に近づく
*移民人権条約、早期批准を
*潘基文、パレスチナ新政権を評価 - *安保理、アフガニスタンに関する公開討論。トム・ケーニッヒス事務総長特別代表はブリーフィングし、同国の再建と安定化のため、国際社会とイラクに対し、一層の努力を訴えた。
*スーダン・ダルフールの避難民キャンプの収容能力が限界に近づいている。先月だけで、約3万人がダルフールの紛争を逃れ避難民となった。2006年の50万人に加えて、今年1月以降にあらたに8万人の避難民が発生した。
*ハリリ・レバノン元首相暗殺事件・調査委員会のSerge Brammertz委員長はこのたび、報告書を発表し、2005年選挙戦でハリリ氏が勝利する見込みが高かったことが暗殺の動機だったとの見方が強くなっているとの旨を述べた。
*移民の権利に関する特別報告者Jorge Bustamante氏は人権理事会で演説し、移民およびその家族の権利条約の早期批准を訴えた。同条約は2003年に発効したが、これまでに批准した国は依然として、34カ国に留まる。
*潘基文事務総長はニューヨーク国連本部で記者ブリーフィングし、パレスチナ統一政権について、重要かつ前向きな一歩であると評価し、そのプロセスの促進を訴えた。事務総長は今週、中東諸国を歴訪する。
2007年3月19日
- *中東:事務総長、外交カルテットと会談
*ダルフール:解決への道長い、とゲーノ氏
*コソボ地位決定の遅れのマイナスを警告
*人権理事会、子どもに対する暴力討論
*セイロン茶にグローバル・コンパクト原則 - *潘基文事務総長は今週の中東訪問を前に、中東外交カルテットのアクターたちと会談し、パレスチナ統一政権に対する対応などについて話し合った。
*ゲーノ平和維持活動担当事務次長は安保理非公開会合後、記者団に対して、ダルフール情勢や国連/AU部隊派遣に関し、国連とスーダン政府との見解の相違は大きく、問題解決への道のりはまだ長いとの旨を述べた。
*コソボ担当事務総長特別代表Joachim Rucker氏は安保理非公開会合でブリーフィングし、コソボの人々の間で解決に対する期待が非常に高く、最終地位の決定プロセスの遅れは持続的解決を不可能とする恐れがあるとの旨を述べた。
*人権理事会は特別会合を開催して、子どもに対する暴力について討論した。昨年10月、総会に対し、この問題に関する報告書を提出した独立専門家、パウロ・セルジオ・ピンへイロ氏は子どもに対する暴力を防止したり犠牲者に対応したりする責任は政府だけでなく、社会のあらゆるセクターにあるとの旨を述べた。
*スリランカの会社がこのたび世界各地の企業責任を促進すべく、”A Home for Every Plantation Worker”プロジェクトを立ちあげた。セイロン茶のパックにはグローバル・コンパクトの10原則を記載される。
2007年3月16日
- *アフガン:タリバン、特派員を拉致(3/17)
*ワークショップ:女性警官増やすには(3/17)
*イラク国際コンパクト、国連本部で
*ダルフール:人権調査団、報告提出
*ガザ:覆面武装集団、国連車列を襲撃 - *アフガニスタンにおいて、イタリアの日刊紙“La Repubblica”特派員がタリバンに拉致されたことについて、UNAMAは声明を発し、その解放を訴えた。(3/17)
*3月20-23日、イタリア・ブリンディシの国連訓練センターおいて、国連平和維持活動局文民警察部は約30人のジェンダー専門家を招いたワークショップを開催し、女性の警察官の派遣数を増やす方策などについて検討する。(3/17)
*イラク国際コンパクト(ICI)が国連本部で開催された。昨年7月にスタートしてからニューヨーク国連で開催されるの初めて。潘基文事務総長は冒頭演説し、コンパクトがイラクの公的セクター管理、体制構築や人権開発などにおける潜在力を開花させる道具であるとの旨を述べた。
*スーダン・ダルフールの人権状況調査団の団長ジョディ・ウィリアムズ氏はこのたび、人権理事会に報告書を提出し、同国において、スーダン政府軍、ジャンジャウィード民兵などによって深刻な人権侵害が行われている状況について詳しく述べた。
*ガザ地区において、覆面をした武装集団がこのたび、国連の車列を待ち伏せ襲撃した。けが人はなかった。車列にはUNRWAのフィールドオフィス所長が乗っていた。
2007年3月15日
- *安保理、イラク情勢公開会合
*総会、事務総長の改革支持
*事務総長、バシル大統領と会談
*事務総長、パレスチナ新政府を歓迎
*アルブール弁務官、人権理事会で演説 - *安保理、イラク情勢に関する公開会合。カジ事務総長特別代表が同国の現状を報告し、地域の不安定情勢における紛争の近隣諸国の対話などを通じた国連の支援継続を約束した。
*総会は2件の決議をコンセンサスで採択し、国連平和維持活動局および軍縮局の改革について、それぞれ、潘基文事務総長が打ち出した提案への支持の姿勢を表した。
*土曜日、潘基文事務総長はスーダンのバシル大統領と電話会談し、国連/AU混合部隊の受け入れを求める国連の要求について、同大統領の回答が満足のいくものでないとの旨を伝えた。
*パレスチナ挙国一致政府樹立のニュースについて、潘基文事務総長は歓迎の意を表明し、新政府がこれまでの諸合意を尊重し、外交カルテットが概要を示した原則を政策に反映させるよう希望を述べた。
*アルブール人権高等弁務官は人権理事会で演説し、いずれの国も人権問題と無縁でなく、すべての国が国際人権メカニズムとの協力によって得るものがあるとの旨を訴えた。
2007年3月13日
- *ソマリア:安保理、対話の必要強調
*北朝鮮:UNDP、活動停止
*コソボ地位:潘基文、早期終結求める
*ジンバブエ裁判所判決:人権弁務官、歓迎
*グルジア:事実調査団、週末の襲撃事件調査 - *ソマリアにおける一連の暴力事態について、安保理議長は報道声明を発し、遺憾の意を表明し、政治プロセスの進展の必要を強調した。
*国連開発計画(UNDP)はこのたび、朝鮮民主主義人民共和国をめぐるスキャンダルをめぐり、UNDP執行理事会が提示した諸条件の実施が困難であることが明確になったことから、その活動を停止した。現地事務所の国際職員については今週末までに、2人を残してすべて引揚げる予定。
*UNMIKに関する事務総長報告、発表。報告において、潘基文事務総長はコソボの最終地位をめぐるアルバニア主導政府とセルビアの間の交渉が膠着状態にあることについて、交渉プロセスのタイムリーな終結が必要であるとの旨を述べた。
*ジンバブエのMDC指導者が警察官に暴力を振るわれて重傷を負った事件について、同国の高等裁判所このたび同指導者に有利な判決を下した。アルブール人権高等弁務官はこれについて歓迎の意を表明した。
*週末、グルジア北西部において、政府側の拠点に対する襲撃事件が起こり、UNOMIGが現在、政府およびアブアジアの代表を入れた調査団を現地に派遣し、調査を行っている。
2007年3月10日
- *イラク会議:事務総長、歓迎の意表明
*ジンバブエ:潘基文、警官による殴打非難
*ダルフール部隊派遣:政府支援呼びかけ
*ウガンダ北部:事務総長、和平協議を歓迎
*メディア、薬物の危険を伝える必要 - *潘基文事務総長はイラクの安定化会議を歓迎するとともに、会議によって、同国の安定化に建設的な役割を果たしていかなければならない近隣諸国に影響を与える問題を含め、主要な問題の進展に拍車がかかることに希望を表明した。
*ジンバブエで警官が反対勢力指導者を殴打した事件について、潘基文事務総長は声明を発して、非難するとともに、同国政府に対し、これら指導者の解放を促した。
*人権理事会のダルフール問題調査団は本日、報告書を発表し、スーダン政府が国連/AU混合部隊の派遣に全面協力する必要を述べるとともに、すべての武装反政府勢力に対し、人権法の厳密な遵守を訴えた。2月5日から3月5日にかけて活動した同調査団はビザ取得ができずダルフールに入ることはできなかったが、数多くの関係者から事情聴取し、人権状況に関連する膨大な量の文書を検討した。
*潘基文事務総長はウガンダ北部における悲惨な状況を終わらせる必要を強調したうえで、紛争当事者が昨日、戦闘終結に合意したことを歓迎するとともに、正式な和平交渉が再開するよう希望を表明した。
*麻薬委員会、ウィーンでスタート。UNODCのアントニオ・マリア・コスタ事務局長は冒頭演説し、メディアが薬物使用の悲惨な結末に目を向けず、有名人たちによる薬物使用を魅惑的なものとして取り上げてしまっていると訴えた。
2007年3月9日
- *気候変動:事務総長、EUの動きを歓迎
*ダルフール部隊派遣:事務総長に回答書簡
*アフリカ大湖地域:オーナーシップの必要
*イラク:明日の会議が安定に助け、と潘基文
*コンゴ:新政府、子どもの保護を最優先に - *欧州連合(EU)がこのたび、地球温暖化対策として、エネルギー効率および再生可能なエネルギー資源の利用に関する目標を設定したことについて、潘基文事務総長は歓迎の意を表明し、世界のエネルギーシステムをより持続可能なものとするのに助けとなる、との旨を述べた。
*木曜日、潘基文事務総長はダルフールに国連/AU混合部隊を派遣する提案へのスーダン大統領からの回答書簡を受け取った。事務総長によれば、書簡には国連/AU混合部隊派遣などに関する前向きな表現が含まれている。
*安保理は公式会合を開き、アフリカ大湖地域の情勢について討議。イブラヒマ・フォール事務総長特別代表は昨年12月に締結された「安全・安定・開発に関する協定」の実施状況を報告し、協定の実施プロセスについて、同地域が自ら責任を関与していかなければならないとの旨を述べた。
*明日、バグダッドにおいて、安保理5常任理事国、シリア、イランが会合をもち、イラクの安定化について話し合う。カジ事務総長特別代表も出席する。潘基文事務総長はこの会合がイラク近隣諸国の外相会合の準備に焦点を当てるよう期待を表明した。
*クマラスワミ事務総長特別代表は6日間にわたるコンゴ民主共和国の視察訪問を終えるにあたり、ゴマで記者会見し、同国の新政府が子どもの保護を最優先事項とする必要を訴えた。
2007年3月8日
- *イラン:IAEA、技術援助22案件停止
*国際女性の日
*ダルフール・キャンプ、アラブ民兵包囲
*アーティサリ特使、コソボ改定案を提示
*安保理、紛争予防解決における女性の役割訴え - *IAEA理事会は本日、イランの核開発をめぐる安保理制裁決議に沿って、同国への技術援助プロジェクト22件を停止した。
*国際女性の日。潘基文事務総長はメッセージを発し、女性や女児に対する暴力は今なおすべての大陸、国、文化で続いているとし、各国政府、国際機関、市民社会、民間セクターに対し、社会のあらゆるレベルにおける男女の関係変容に向けて努力するよう訴えた。
*UNMISによれば、スーダンの西ダルフール地域のアルダマタ避難民キャンプがアラブ民兵たち250人に包囲されて、人道援助活動が一時的に停止を余儀なくされた。今週水曜日には、アラブ民兵が民間人2人を拉致する事件が起こった。
*アーティサリ事務総長特使はコソボの最終地位に関する改訂案をセルビア政府、コソボのアルバニア主導政府の双方に対し提示した。今週土曜日のハイレベル会議を前にして、両当事者は現在、この改定案を検討しているところ。
*昨日、安保理は議長声明を発し、紛争の予防・解決と平和構築における女性の役割の重要性を再確認し、加盟国および事務総長に対し、女性のエンパワーメントおよび意思決定へ参加拡大を一層促進するよう求めた。
2007年3月6日
- *イラク:事務総長、爆弾テロ非難
*安保理、ダルフール情勢を討議
*スマトラ島地震、国連援助の用意
*北朝鮮:事務総長、国連監査協力求める
*気候:モントリオール議定書の重要性 - *潘基文事務総長は声明を発し、イラクのシーア派巡礼者を狙った一連の爆弾テロを非難し、同国のすべての指導者に対し、市民を保護するとともに、あらゆるコミュニティー間の対話を促進するよう求めた。
*安保理は非公開会合を開き、スーダンのダルフール情勢について討議した。会合の後、エリアソン事務総長特使は記者団に対し、政治プロセスを進めるため、当事者がすべての戦闘を停止し、援助物資提供活動の条件を改善しなければならないとの旨を述べた。
*インドネシアのスマトラ島で大地震が置き、約100人が死亡し、70人以上が負傷した。潘基文事務総長は悲しみを表明し、緊急援助提供の用意がある旨を繰り返し述べた。
*潘基文事務総長は朝鮮民主主義人民共和国に書簡を送付し、同国で活動する国連諸基金やプログラムの外部監査に協力するよう求めた。
*「気候の保護におけるモントリオール議定書の重要性」と題する研究書が昨日、発表された。国連環境計画(UNEP)のAchim Steiner事務局長は気候変動との闘いとオゾン層破壊化学物質の削減を同時に進める重要性を訴えた。
2007年3月5日
- *コートジボワール:和平合意成立
*女性/女児に関する人身売買・国際会議
*東ティモール騒乱事態、責任は少佐に
*管理局担当事務次長、記者会見
*人道問題担当事務次長、記者会見 - *コートジボワール政府および反政府勢力間で和平合意が成立したことについて、潘基文事務総長は歓迎の意を表明し、当事者に対し、合意の誠実かつ完全実施を求めた。
*女性・女児の人身売買に関する国際会議がニューヨーク国連本部で開催。会議に出席したミギロ副事務総長は参加者を前に演説し、政府、市民社会、法執行機関、民間セクター、国際機関が特に女性と女児の人身売買をなくすために努力するよう求めた。
*先週末、東ティモールにおいて、ISFがアルフレド・レイナド少佐と部下たちに対して、軍事行動を起こしたことについて、UNMITのAtul Khare代表は、責任は同国政府の降伏呼びかけを拒否した少佐たちにあるとの旨を述べた。
*アリシア・バルセナ管理局担当事務次長は本日、就任2ヵ月後の記者会見を行い、今年の優先事項は国連の効率性とアカウンタビリーティ改善の実施であるとの旨を述べた。
*3月1日に現職に就任したジョン・ホルムズ人道問題担当事務次長は本日、国連本部で初の記者会見に臨み、近いうちにスーダンのダルフール、およびその難民の流出先となっているチャド、中央アフリカ共和国の現地視察を行う意向を示した。
2007年3月2日
- *国連本部で「少女たちが語る」
*3月の安保理議長国は南アフリカ
*コソボ最終地位:セルビアとコソボ、対立
*レバノン南部:特別調整官、復興活動視察
*ソマリア:モガディシュから避難民流出 - *金曜日、「少女たちが語る」と題したイヴェントがニューヨーク国連本部で行われ、世界各地の少女たちが子ども兵士としての経験や、レイプや児童労働の被害者としての経験を語った。CBSのアンカー、Katie Couric氏が司会を務めた。
*3月の安保理議長国は南アフリカ。同国のDumisani Kumalo大使は本日、記者会見し、イランの核開発に関する決議案採択の見込み、ダルフール情勢や女性の役割などに関する討議など、今月の活動予定について説明した。
*アーティサリ事務総長特使事務所はプレスリリースを発し、コソボの最終地位に関する先月の提案について、セルビアとコソボの両者がまったく正反対の立場を示しているとの旨を述べた。
*レバノン担当特別調整官Geir Pedersenはこのたび、レバノン南部を訪れ、国連の復興再建活動の進捗状況を視察した。
*OCHAによれば、ソマリアの首都モガディシュから流出する避難民がこの一週間で、2万人近くまで増加し、公衆衛生の面での懸念を生んでいる。
2007年3月1日
- *事務総長、若い世代に地球温暖化訴え
*スーダン南部で千単位の地雷/不発弾処理
*平和構築基金:シエラレオネに3500万ドル
*ソマリア:人道調整官、国連本部で記者会見
*温暖化:国連、サンフランシスコとパートナーに - *潘基文事務総長は総会議場で国連インターナショナルスクールの生徒たちを前に演説し、若い世代が温暖化現象の問題に鑑みて、地球を自分自身以上に大切に扱う必要を訴えた。
*UNMISによれば、スーダン南部において、国連地雷除去活動員やパートナーの援助機関要員はこの数ヶ月間で、千単位の地雷や不発弾を除去した。
*潘基文事務総長は本日、シエラレオネの平和構築に対し、平和構築基金から3500万ドルを提供することを発表した。キャロライン・マカスキー平和構築担当事務次長補がニューヨーク国連本部で明らかにした。
*ソマリア担当国連人道調整官は国連本部で記者会見し、ソマリアにおいて、3ヶ月前、暫定政府がイスラム法廷を駆逐してから、同国が現在、平和と安定に向かう転換点にあると楽観的な見方と示した。
*国連はこのたび、温暖化対策の一環として、「米サンフランシスコ市とベイエリア・カウンシルなどとのパートナーシップの下、「気候リーダーシップ原則」と称するイニシアチブを立ち上げた。
2007年2月28日
- *イラク:周辺国と5常任理事国、会合へ
*ダルフール:事務総長、安保理に情勢報告
*レバノン南部:特別顧問、ベイルート訪問
*イラン核開発:IAEA、安保理報告
*国際麻薬統制委員会(INCB)、年次報告 - *イラク周辺国と安保理5常任理事国による会合がバグダッドで開催されることについて、潘基文事務総長は支持を表明した。同会合には、カジ特別代表がオブザーバーとして参加する。
*スーダン・ダルフール情勢に関する安保理宛事務総長報告、発表。報告において、潘事務総長はダルフールの深刻な状況を指摘、停戦を急ぐ必要を繰り返し、またすべての当事者の対話と交渉を求めた。
*マイケル・ウィリアムズ事務総長特別顧問はベイルートでレバノン政府高官と会談し、同国南部の情勢について話し合った。
*国際原子力機関(IAEA)は安保理に報告書を提出し、イランが安保理決議に違反し、ウラン濃縮活動を継続しており、透明性が確保されず現場査察も行えない中では、イランの核開発が平和的目的であるかどうかを確認できないとの旨を述べた。
*国際麻薬統制委員会(INCB)は年次報告を発表し、路上やインターネットで売買される国際的統制薬物および偽造薬物の双方が世界各地で人々の生命を脅かしているとの警告を発した。
2007年2月27日
- *事務総長、ギニアへの援助拡大求める
*スリランカ:事務総長、暴力停止訴え
*ミャンマー:強制労働申し立て制度設置
*開発のための情報技術会議、開始
*ファロー親善大使、チャド/中央ア訪問 - *ギニアにおいて、コンテ大統領がこのたび、コウヤテ氏を首相に指名したことについて、潘基文事務総長は歓迎の意を表明し、国際社会に対し、同国に対する援助を拡大するよう求めた。
*スリランカにおいて分離派LTTEによる襲撃事件が発生し、国連現地調整官や人道評価視察に訪れたミッションの政府高官たちが負傷したことについて、潘基文事務総長は非難声明を発し、紛争の両当事者に対して、暴力を抑え、交渉を再開するよう訴えた。
*ミャンマー政府とILOはこのたび、同国において強制労働被害者による不服申し立てを可能とする制度を設置する合意を成立させた。
*「情報技術および開発のためのグローバル・アライアンス」の運営委員会・第3回会合が本日、カリフォルニアのサンタクララでスタート。潘基文事務総長はビデオメッセージを送り、情報技術が開発、人の尊厳、平和を進めるために不可欠であるとの旨を訴えた。
*チャド、中央アフリカ共和国への訪問から帰国したミア:ファロー・ユニセフ親善大使はニューヨーク国連本部で記者会見し、これらの国において放置された脆弱な人々を救うべく、人道援助を迅速に提供するよう訴えた。
2007年2月26日
- *ボスニア:ジェノサイドについてICJ判決
*女性の地位委員会、第51会期スタート
*ゲーノ事務次長、平和維持活動特別委で演説
*ネパール:6月選挙延期可能性も、と特別代表
*北極南極研究プログラム、今週スタート - *国際司法裁判所は本日、1990年代にボスニア・ヘルツェゴビナでセルビア人によって多数の人々が殺害された問題について、セルビアが虐殺を防ごうとしなかったのは国際法違反にあたるとする一方、国家的にジェノサイドを犯したわけではないとの旨を述べ、ボスニア政府による賠償支払い請求は認めなかった。.
*女性の地位委員会、第51会期をスタート。ミギロ副事務総長は冒頭演説し、ジェンダー平等の目標達成のためにはまだ多くのことを成し遂げなければならないとの旨を述べた。
*ゲーノ平和維持活動担当事務次長は総会・平和維持活動特別委員会で演説し、国連平和維持活動の強みは高まる需要に応えることができる柔軟性と適応性であるとの旨を述べた。同事務次長によれば、現在、世界に展開する平和維持活動要員は10万人、年間予算は57億ドル。
*イアン・マーティン事務総長特別代表はニューヨーク国連本部で記者会見し、ネパール南部のテライ地域で暴力事件が発生したり、毛派兵士が宿営地を離れたりし、政党間合意も成立していない状況から、近いうちになんらかのコンセンサスが成立しない限り、今年6月に予定された選挙の延期が必要となるであろうとの見込みを述べた。
*国際極年(2007-2008)が3月1日に正式スタート。今週、地球温暖化に焦点を当てた、北極および南極研究プログラムが開始する。国連の支援を受けて、世界60カ国の千人単位の科学者たちが両極において220に及ぶプロジェクトを実施する。
2007年2月22日
- *イラン、ウラン濃縮停止期限過ぎる
*安保理、イラクのテロ襲撃を非難
*事務総長、AU代表と近く会談へ
*ダルフール:国際刑事裁、容疑者証拠提出へ
*非植民地化委、年次会合スタート - *ウィーンを公式訪問中の潘基文事務総長は記者団に対し、イランが安保理の定めた期限である2月21日時点で、ウラン濃縮活動を停止していないことに深刻な憂慮を表明した。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発し、イラクにおけるあらゆるテロ襲撃を非難し、各国に対し、テロ防止の義務を想起するよう訴えた。首都バグダッドにおいては、最近、爆弾テロに塩素ガスが使われるなどし、数多くの市民が死亡、負傷している。
*潘基文事務総長はウィーンで記者団に対し、近いうちにAU代表と会談し、スーダン・ダルフール問題について話し合うとの意向を述べた。先月だけで、ダルフールから流出した難民はおよそ5万人にのぼる。
*来週火曜日、国際刑事裁判所の主任検察官は、スーダン・ダルフールで戦争犯罪や人道に対する罪を犯した容疑者51人について、その証拠を提出する。
*非植民地化委員会、年次会合をスタート。ミギロ副事務総長は冒頭演説し、非植民地化に対する国連の取り組みはまだ終わっていないが、成功の物語であるとの旨を述べた。現在、16を数える非自治地域は国連創設時、72だった。
2007年2月21日
- *中東外交カルテット、ベルリンで会合
*コソボ:将来の地位に関する協議開催
*スーダン:AU部隊への支援協議
*イラン:事務総長、安保理決議遵守促す
*WFP、ボリビア洪水被害家族に食糧提供 - *中東外交カルテットは本日、ベルリンで会合を開き、イスラエル、パレスチナの関係改善の兆しを歓迎し、双方の自制と対話を促進させる決意を再確認した。
*ウィーンにおいて、コソボの将来の地位に関する協議がセルビアとコソボのそれぞれの代表の参加の下、行われた。アーティサリ事務総長特使は記者団に対し、包括案に関する一般的な諸原則について話し合った協議を始めた、良いスタートを切った、との旨を述べた。
*UNMISはスーダン政府やAMISの参加する3者協議(Tripartite Mechanism)の第6会合に出席し、AU部隊に対する文民警官提供などの支援パッケージについて話し合った。
*中東外交カルテットを前に、潘基文事務総長はドイツで記者会見し、イランの核問題が国際社会にとって深刻な懸念事項であるとし、同国政府が安保理決議を遵守し、国際社会との交渉を継続する必要を訴えた。
*ボリビアで豪雨が数週間続き、十万人単位の人々がその被害に苦しんでいる。これまでに同国の1万3000世帯に緊急食糧を提供した世界食糧計画(WFP)は現在、追加の4000世帯に対し、食糧提供を始めている。
2007年2月20日
- *ソマリア:安保理、AU主導の平和活動承認
*安保理、治安セクター改革の討論
*インド/パキスタン列車爆破:安保理、非難
*南部スーダンで性的搾取防止ワークショップ
*潘基文事務総長、明日、外交カルテット参加 - *安保理は決議を全会一致で採択し、憲章第7章の下、ソマリアの国民和解と人道援助の促進を支援すべく、アフリカ連合(AU)が同国において、AMISOMという呼称をつけた活動を展開することを承認した。
*安保理、治安セクターの改革に関する討論。潘基文事務総長は演説し、紛争後の国々の平和構築や開発努力における治安の重要性を指摘し、国連としては、その改革において、何十年にわたる紛争後の平和維持活動に携わった経験を生かして、各国に支援を提供するよう求めた。
*安保理は報道声明を発し、今週月曜日に起こったインド、パキスタンを結ぶ列車の爆破テロを非難するとともに、両国の対話へのコミットメントを歓迎する意を表明した。
*南部スーダンのジュバにおいて、政府、国連諸機関、国際機関、NGOの協力の下、UNMISは本日、性的搾取防止のためのワークショップを開いた。先月には同様のワークショップがハルツームで開催された。
*潘基文事務総長は明日、ベルリンで、中東外交カルテット会合に参加し、イスラエルとパレスチナ間の和平推進をめざす。
2007年2月19日
- *インド/パキスタン、列車爆破テロ
*東ティモール:脱走犯5人捜索活動続く - *インドのニューデリーとパキスタンのラホールを結ぶ列車「友好エクスプレス」がテロ爆破され、67人が死亡し、20人近くが負傷した。潘基文事務総長は声明を発し、このテロ事件を非難した。
*国連東ティモール統合ミッション(UNMIT)が本日発表したところによれば、東ティモールの首都ディリにあるベコラ刑務所から脱走した5人の捜索活動が国連警察および国際治安部隊(ISF)によって続けられている。
2007年2月18日
- *国連/AU特使、ダルフール訪問終える
*ワルストラム事務次長補、アフガン訪問
*イラク人口の3分の1、貧困状態
*コソボ:地位提案に対する広範な支持
*事務総長、テロ戦略実施に迅速な動き - *エリアソン国連事務総長特別代表とサリムAU特使、ダルフール訪問を終えるにあたり、バシル大統領と会談。会談のなかで、バシル大統領は和平合意に署名した勢力ばかりでなく非署名勢力との対話についても、政府として支援する意向を示唆した。
*OCHA担当事務次長補マルガレータ・ワルストラム氏はアフガニスタンを5日間の日程で訪れ、市民保護や支援提供の最善の方法を探る。
*イラク中央統計情報技術機関はこのたびUNDPの支援を得て研究報告を発表し、現在、イラクの人口の3分の1が貧困状態で暮らし、また5%以上が絶対的貧困に喘いでいるとの旨を述べた。
*Joachim Rucker事務総長特別代表はコソボのKline/Klina地区で開かれたタウンホールミーティングで演説し、アーティサリ特使が行ったコソボ地位に関する提案が国際社会の広範な支持を得ている点を強調し、この提案に対し、前向きな姿勢で臨むよう訴えた。(2/17)
*潘基文事務総長は総会に演説し、昨年採択されたグローバル・テロ戦略の実施に迅速に動き出しているとし、個々の加盟国が国内で、また他国と協力し、戦略を生かすことで、国連の努力は成功にいたるとの旨を述べた。(2/16)
2007年2月15日
- *ハイチ:安保理、MINUSTAHの任期延長決議
*ダルフール:人権視察団、チャドで難民聴取
*難民高等弁務官、米国務長官と会談
*コンゴ:安保理決議、MONUC任期延長
*ダルフール:暴力での解決は無理との合意 - *安保理は決議1743を全会一致で採択し、ハイチに展開するPKO、MINUSTAHの任期を10月15日まで8ヶ月間延長した。首都ポルトープランスにおいて、ハイチ国家警察が武装犯罪集団への攻勢を強化しているが、これを支援する活動の継続を求めた。
*スーダン政府からビザ発給を受けられずダルフール訪問を断念した人権視察団は代わりに隣国チャドを訪れ、同国に流出した難民たちから状況を聴取した。
*グテレス難民高等弁務官、ライス米国務長官と会談。会談後、記者会見した弁務官は、米国が最も脆弱なイラク難民7000人を受け入れ、人道支援継続に1800万ドルを拠出することを決定したことに歓迎の意を表明した。
*安保理は決議1742を全会一致で採択し、コンゴ民主共和国情勢が引き続き、国際の平和と安全に脅威を及ぼしているとし、MONUCの任期を4月15日まで延長した。
*ダルフールにおいて関係者と協議を続けたエリアソン国連事務総長特別代表とサリムAU特使は本日、記者団に対し、ダルフール紛争は暴力によって解決することはできないという点について全般的な合意はあるとの旨を述べた。
2007年2月14日
- *ダルフール:人権視察団、国外で情報収集
*イランでテロ爆破事件、少なくとも18人死亡
*ハリリ元首相暗殺から2年が経過
*トラテロルコ条約採択40周年
*洪水被害のボリビアに緊急援助急ぐ - *人権理事会のダルフール現地視察団はスーダン入国のためのビザ取得の可否が不確実ななか、現在滞在中のアディスアベバで声明を発し、水曜日にジュネーブに戻るまでの間、スーダン国外でできる限りの情報収集に努めるとの旨を発表した。団長はノーベル平和賞受賞者のジョディ・ウィリアムズ氏。同視察団は人権理事会が昨年12月に設置した。視察団は来月の第4回人権理事会通常会期に今回のミッションに関する報告書を提出する予定。
*イランにおいて、テロ爆破事件が起こり、少なくとも18人が死亡し、負傷者が多数でた。潘基文事務総長は非難声明を発し、遺族に弔意を示すとともに、いかなる理由もテロを正当化できないとの旨を述べた。
*レバノンのハリリ元首相暗殺事件から2年が過ぎた。潘基文事務総長は声明を発して、国連が引き続き、事実究明と犯人逮捕に取り組んでいくとの決意を示した。
*トラテロルコ条約採択の40周年にあたり、潘基文事務総長は同条約が長年にわたって、その有効性を証明してきたとの旨を述べ、さらに同条約が世界から核兵器の全廃に向けた努力を刺激していくことに期待を表明した。
*洪水被害に苦しむボリビアに対し、国連は現在、緊急援助を急いでいるところ。OCHAによれば、最も被害が大きい地域において、豪雨はやんだものの、多くの人々は今だに、仮シェルターに避難している。
2007年2月13日
- *6者協議合意:潘基文事務総長、暖かく歓迎
*ベイルートで爆破テロ:事務総長、憤りを表明
*イラクでテロ襲撃事件:事務総長、非難声明
*安保理、中東情勢に関する公開討論
*ギニア:事務総長、政府/労働界に情勢悪化回避訴え - *北京で行われていた6者協議において、合意が成立したことについて、潘基文事務総長は朝鮮半島の非核化に向けた第一歩であるとして、暖かく歓迎する意を表明するとともに、この弾みを維持し、実施を確実なものとするよう促した。
*今朝、レバノンの首都ベイルートにおいて、2台の通勤バスが爆破され、3人が死亡し、少なくとも18人が負傷した。潘基文事務総長はこのテロ襲撃に憤りの念を示し、犯人逮捕と裁判を確実するよう求めるとともに、同国の人々に対し、一連の暗殺やテロ襲撃に揺らぐことなく国家的統一を維持するよう促した。
*昨日、イラクの首都バグダッドの市場などにおいて、一連のテロ爆破事件が起こり、100人以上が死亡した。潘基文事務総長は襲撃事件を避難するとともに、同国の人々に対し、宗派間抗争を煽るような挑発行為に乗らないよう促した。
*安保理、中東情勢に関する公開討論。アルバロ・デソト中東和平プロセス特別調整官は月例報告を行い、パレスチナ統一政府に関する合意成立、6年ぶりのイスラエル・パレスチナ指導者間の政治交渉などを複合的な要因として、静穏の回復や2国家の共存という目標実現が促進される可能性があるとの旨を述べた。
*潘基文事務総長はギニアの政府および労働界指導者に対し、政治・治安情勢の悪化を回避するよう訴えた。この1ヶ月間、同国において、ストライキや暴力的な衝突事件、国連が子どもたちに用意した緊急食糧物資の略奪などが相次いでいる。
2007年2月12日
- *スーダン:国連・AU、ダルフール合同視察
*潘基文、サウジ/イスラエル/パキスタン電話会談
*東ティモール安保理、事務総長報告を討議
*モザンビーク、洪水の被害悪化の予測
*ネパール:国連特使、和平対話を歓迎 - *国連事務総長特別代表とAU特使、スーダンの首都ハルツームに到着。5日間に及ぶ合同視察を行い、膠着状態に陥ったダルフール和平プロセスの再活性化をめざす。
*潘基文事務総長は週末、サウジアラビアのアブドラ国王、イスラエルのオルメルト首相、パレスチナのアッバス大統領と電話会談し、イスラエル承認など、中東紛争解決のための国際的条件を繰り返し強調し、またパレスチナ統一政府樹立合意への支援を促した。
*安保理、東ティモール情勢について討議。Atul Khare事務総長特別代表は同国の脆弱な治安情勢を指摘し、今年実施される大統領/議会選挙への国際警察官派遣数を増やすよう、事務総長の呼びかけを再度訴えた。
*国連援助諸機関によれば、この数週間、洪水の被害に苦しむモザンビークにおいて、今後数日間で、さらに状況が悪化する恐れがある。
*ネパール政府と先住民、テライ地域に住む南部の人々との間で行われる対話について、国連ネパール政治ミッション(UNMIN)のイアン・マーティン代表は暖かく歓迎する意の声明を発する一方で、同国西部において、政党襲撃事件が起こったことに深い憂慮を表明した。
2007年2月7日
- *コンゴ:事務総長、新政府に騒乱収拾促す
*ダルフール:武装集団、援助NGO施設を襲撃
*ネパール:人権高等弁務官、暴力の終結求める
*社会開発委、年次会期をスタート
*ボリビア:国連援助諸機関、洪水被害者援助急ぐ - *昨日、コンゴ民主共和国政府樹立。潘事務総長と安全保障理事会はそれぞれ声明を発し、同政府が速やかにコンゴ西部の不穏な状況を解決すべく、野党との連携を図るよう強く要望した。MONUCによると、Bas Congo州の複数の町では選挙後の暴動で少なくとも70人が殺された。MONUCは状況調査のために2チームを派遣し、警察隊の援軍も送った。
*UNMISの報告によると、ダルフール北部のザムザムにある国内避難民キャンプのNGO施設が武装集団に襲撃された。スタッフにけが人は出なかったが、車4台と小型ラジオが奪われた。また、UNMISによれば、昨年末よりスーダン南部で髄膜炎が流行しており、WHOがスーダン政府と協力して対応している。
*国連人権高等弁務官はネパールのテライにおける騒乱事態に深い憂慮を表明し、全当事者に対し、暴力を止めるよう強く要求した。テライでは抗議者のみならず武装警察とネパール警察による過度の暴力も見られている。弁務官は国連スタッフがあらゆる所で職務を遂行できるよう要請した。
*社会開発委員会、年次会期をスタート。オカンポ経済社会問題担当事務次長は演説し、各国が経済成長による雇用創出で貧困をなくすべく、諸政策を講じることを呼びかけた。
*国連援助諸機関は大雨で被害を受けたボリビアに対し、後方支援と人道支援を緊急実施。WFPは支援する人数を3倍の41200人とし、週末までにさらに20000人に食料を援助する予定である。UNDACチーム(5名)は昨日ボリビアに到着、現場で他の関係機関を援助する。WHOとPAHOは公衆衛生的支援と薬剤の提供、UNDPは燃料の提供、UNICEFは水と衛生設備、保護や教育などのニーズ調査を行う。
2007年2月6日
- *国連特別代表とAU特使、スーダンへ
*ハリリ暗殺事件、国連とレバノンが法廷設置
*ブルンジ洪水:WFP、6月までの緊急援助訴え
*潘事務総長、コロンビア大統領と会談
*総会、平和構築委員会について討論 - *エリアソン国連事務総長特別代表とサリムAU特使は来週、ダルフール和平プロセスを膠着状態から脱却させるべく、スーダンを訪問する予定。
*国連はこのたび、レバノンのハリリ元首相暗殺事件に関する特別法廷の設置について、同国政府との協定に調印した。潘基文事務総長はレバノン政府が憲法に沿って、同協定を批准するよう期待を表明した。
*ブルンジにおいて、洪水が起こり、その被害者が約200万人に及んでいる事態について、WFPはこのたび、6月までに1200万ドル相当の緊急援助を提供しなければ、食糧危機が不可避であるとの警告を発した。
*潘基文事務総長は本日、ニューヨーク国連本部で、コロンビアのウリベ大統領と会談。潘氏にとって、これが1月の事務総長就任後、国連本部で行う国家首脳との初の公式会合。
*総会、平和構築委員会について討論。総会議長は演説し、同委員会がブルンジとシエラレオネに取り組みはじめたことを指摘したうえで、国際社会の支援の必要を強調した。
2007年2月5日
- *平和維持/軍縮:事務総長、改革提言
*温暖化:貧困国が最大の被害、と事務総長
*副事務総長にミギロ氏、就任
*事務総長、イスラエル、パレスチナに和平措置訴え
*加盟国、潘事務総長の改革案支持の必要に合意 - *潘基文事務総長は総会・非公開会合で演説し、平和維持活動と軍縮の2つの分野において、国連改革が必要であるとの旨を訴えた。具体的な提言として、現地の平和維持活動をより効率的に支援し、説明責任を明確にすべく、フィールド・サポート局を創設し、さらに、軍縮問題への事務総長とのかかわりを強めるべく、軍縮局を軍縮室として継続するよう求めた。
*潘基文事務総長はUNEP管理理事会/グローバル閣僚環境フォーラム(ナイロビ)にメッセージを寄せ、地球温暖化の最大の被害者はアフリカの貧困国や小島嶼国などであるとし、この問題を最優先事項として、その解決に取り組んでいくとの決意を述べた。
*タンザニアのミギロ外務・開発相が本日、副事務総長として、宣誓式典に臨み、正式就任した。その後、潘事務総長から、報道陣に紹介されたミギロ氏は国連管理・改革に尽力していく決意を述べた。
*カタールのドーハで、パレスチナ人への支援に関する国連セミナーが開かれた。潘基文事務総長はメッセージを送り、イスラエル、パレスチナの双方に対し、和平プレセス復帰のための相互的な措置を講じるよう訴えた。
*潘基文事務総長と主要国の大使との昼食会が催された。アラブ連盟代表として出席した、Yahya Mahmassani氏は、潘事務総長の改革提言について、出席者の間に合意がみられたとの旨を述べた。
2007年2月1日
- *事務総長、旧ユーゴ国際刑事裁を訪問
*スーダン情勢:事務総長報告、発表
*コソボの将来:アーティサリ特使、提案発表へ
*中東カルテット:事務総長、初参加へ
*FAO、都市農業促進プログラム立ち上げへ - *潘基文事務総長はオランダのハーグにある旧ユーゴ国際刑事裁判所を訪れ、裁判所所長のFausto Pocar氏と会談した。会談後、事務総長は記者団に対し、逃亡中のカラジッチとムラジッチの2人の逮捕に向けた努力を訴えた。
*スーダンに関する事務総長報告、発表。報告において、潘基文事務総長は包括和平合意の実施状況があまり捗っていないとしたうえで、ダルフール紛争の解決がスーダン全体に好影響をもたらすとの旨を述べた。
*アーティサリ特使は明日、セルビア政府およびアルバニア主導の暫定政府に対して、コソボの最終地位に関する提案を行う。
*明日、中東外交カルテットが会合を開く。潘基文事務総長は初参加となる会合に対し、言葉以上のものを期待するとの旨を述べた。
*FAOは本日、ローマ本部で声明を発し、開発途上諸国において、「Food for the Cities」と称する、都市農業を促進するプログラムをスタートするとの旨を発表した。
2007年1月31日
- *安保理、平和構築に関する公開討論
*潘基文事務総長、ケニア大統領と会談
*イラク:カジ特別代表、サウジアラビアを訪問
*国際刑事裁: 侵略罪定義、合意近づく
*コートジボワール:ONUCHI、寄贈書籍搬送 - *安保理、平和構築に関する公開討論。キャロライン・マカスキー事務次長補(平和構築支援担当)はブリーフィングし、平和構築支援事務所、平和構築委員会、平和構築基金が平和構築における3本柱であり、今後、紛争で疲弊した国々の安定を強固にするのを支援していくとの旨を述べた。
*潘基文事務総長はナイロビでケニアのキバキ大統領と会談し、スーダン情勢やソマリア難民、アフリカ大湖地域などの問題について話し合った。
*カジ事務総長特別代表(イラク問題担当)は本日、イラクの安定を図ることを目的に、地域の支援を得る努力の一環として、サウジアラビアを訪れた。
*国際刑事裁判所(ICC)・ローマ規程締約国会議の「侵略罪に関する特別作業部会」議長を務めるChristian Wenawaser氏はニューヨーク国連本部で記者会見し、侵略罪の定義に関して、締約国の話し合いが合意に向けて進展しているとの旨を述べた。
*コートジボワールにおいて、ONUCIはこのたび、Bouake大学に寄贈された法学関係書の搬送を支援した。昨年4月に再開した同大学は、紛争時に、図書館の蔵書の多くを焼失したり、略奪されたりしていた。
2007年1月30日
- *事務総長、ケニアのスラム街訪問
*エチオピア/エリトリア、UNMEE任期更新
*事務総長、パレスチナ内の対話再開促す
*リベリア:UNMIL参加の女性警察部隊、到着
*ハイチ:MINUSTAH参加のネパール部隊、到着 - *アフリカ訪問中の潘基文事務総長は本日、ケニアの首都ナイロビのスラム街(キベリア)を訪れ、住民たちに希望を失わないよう訴えるとともに、国連が貧困の根絶とその他の社会問題にこれまで以上に取り組んでいくとの旨を誓った。
*安保理は決議1741を全会一致で採択し、国連エチオピア・エリトリア・ミッション(UNMEE)のマンデートを半年間延長するとともに、エチオピア、エリトリア両国による和平プロセス進展への協力の欠落に失望を表明して、兵力数を現在の2300人から1700人へと削減した。
*過去一ヶ月にわたるパレスチナ内の暴力を終結する、ガザにおける停戦宣言に続いて、潘基文事務総長はすべてのパレスチナ人当事者に対し、国家統一のための対話再開を急ぐよう求めた。
*本日、女性警察官のみで構成する警察部隊がリベリアに到着した。この警察部隊は国連リベリア・ミッション(UNMIL)に参加し、同国における法の支配の強化と平和の維持に尽くす。
*ネパール部隊兵士350人の第一陣が今週、ハイチに到着し始めた。これら兵士全員が3月上旬までに展開し、首都ポルトープランスにおいて、犯罪集団が巣くうシテ・ソレイユの掃討作戦に加わる予定。
2007年1月29日
- *潘事務総長、AUサミットで演説
*ホロコースト犠牲者を追想する国際デー
*ハイチ:MINUSTAH代表、記者会見
*イスラエルで自爆テロ、3人死亡
*レバノン:UNIFIL、兵力数が1万2000人超え - *潘基文事務総長はAUサミット(エチオピア、アディスアベバ)に出席し、演説。スーダン・ダルフール情勢を世界最大の人道危機事態であるとして、アフリカ各国指導者たちに対し、ブルンジとシエラレオネに和平をもたらしたときと同様に、目的意識を共有し、国連と協力し、解決にあたるよう訴えた。
*ホロコースト犠牲者を追想する国際デー。潘基文事務総長は国連本部での記念式典にビデオメッセージを寄せて、ホロコーストが否定できない悲劇であるとし、犠牲者を追想し、反ユダヤ主義やその他の不寛容の台頭に警戒を続けることが重要である旨を訴えた。
*MINUSTAHのEdmond Mulet代表は国連本部で記者会見し、ハイチにおける経済再建と法の支配の回復の進展を報告したが、同時に、さまざまな深刻な問題が依然として残っているとの旨を指摘した。
*イスラエルにおいて、パレスチナ人による自爆テロが発生し、3人が死亡し、1人が負傷した。潘基文事務総長は自爆テロを最も強い調子で非難し、パレスチナ治安部隊に対し、襲撃事件の再発を防ぐための迅速な行動を求めた。
*本日、UNIFILにカタールの部隊が加わり、その兵力数が1万2000人を超えた。なお、UNIFILによれば、レバノン南部において、クラスターの爆弾除去にあたっていた要員2人が除去活動中に負傷した。
2007年1月25日
- *レバノン援助国会合:事務総長、支援訴え
*ガンバリ次長、安保理で中東問題解決訴え
*子どもと武力紛争:特別代表、スーダン訪問へ
*UNDP、北朝鮮における活動監査を勧告
*UNEP、起業家10人を開発貢献賞候補に - *対レバノン援助国会合、パリで開催。潘基文事務総長は席上演説し、国際社会に対し、レバノン復興支援を求めるとともに、近隣諸国に対し、レバノン干渉を控えるよう訴えた。
*ガンバリ政治問題担当事務次長は安保理において、中東情勢に関するブリーフィングを行い、中東やレバノンの問題解決に猶予は許されないとの旨を述べた。
*クマラスワミ事務総長特別代表は1月26日-2月1日、スーダン政府の要請で同国を訪れ、子どもと武力紛争の観点から、現地の状況を視察し、関係者との協議を行う。
*国連開発計画(UNDP)は本日、管理理事会に対し、朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)における国連活動について、外務監査を行うよう勧告した。
*国連環境計画(UNEP)はこのたび、「環境開発のための起業家支援(Seed)賞」の受賞者候補10人を発表した。最終的な受賞者は5人。
2007年1月24日
- *潘事務総長、初の海外訪問スタート
*ギニア:人権高等弁務官、殺害事件の調査求める
*グルジア:安保理、緊張状態に懸念
*ダルフール空爆:事務総長、懸念表明
*ハイチ:平和維持兵、武装犯罪集団の家宅捜索 - *潘基文事務総長、初の海外訪問をスタート。本日、ブリュッセルにおいて、EU指導者らと会談し、バルカンやダルフール、ソマリア、コートジボワール、気候変動、人権などについて話し合った。
*2週間前から全国的なストライキが始まったギニアにおいて、同国治安部隊が非武装のスト参加者を殺害した事件について、アルブール人権高等弁務官は独立調査を求める声明を発した。
*安保理は本日、グルジア問題について、事務総長特別代表から情勢を報告し、UNOMIGの最新報告について討議した。協議後、安保理議長は報道声明を発し、グルジア当局とアブハジアの緊張継続に懸念を表明する一方、昨年12月、コドリ峡谷における国連の巡回活動が再開したことなど、前向きな動きを指摘した。
*昨日、潘基文事務総長はスーダン外務次官と会談。ダルフールにおける一連の空爆について、事務総長は懸念を表明した、また金曜日に国連職員を含む20人が逮捕され、身体に危害を加えられたことについて、迅速な調査を求めた。
*今朝早く、ハイチの町シテソレイユにおいて、MINUSTAH兵士は治安を向上すべく、犯罪集団の住居を急襲し、掌握した。平和維持兵に負傷者はなかった。
2007年1月23日
- *レバノン:事務総長、対話再開求める
*ネパール:安保理、政治ミッションを設置
*バグダッドで爆弾テロ、死傷者
*国連警察顧問、PKOへの警察官派遣訴え
*ICJ、ウルグアイの保全措置要請却下 - *対レバノン援助国会合(パリ)を前に、レバノンにおいて街頭デモが行われた際に衝突事件が起こり、死傷者がでた。潘基文事務総長は同国の全ての当事者に対し、政治的意見の相違を乗り越えるため、対話を再開するよう求めた。
*安保理は決議1740を全会一致で採択し、ネパールの和平プロセスを監視すべく、国連ネパール政治ミッション(UNMIN)を設置した。任期は1年間。すでに35人の国連監視員が先遣隊として同国に派遣され、元戦闘員たちの武器登録と回収を始めている。
*昨日、イラクの首都バグダッドにおいて、爆弾テロが起こり、無辜の市民200人以上が犠牲となり、死傷した。カジ事務総長特別代表は声明を発し、同国の政治、宗教指導者に対し、全力を尽くして宗派間対立の連鎖を防ぐよう求めた。
*ナイジェリアのアブジャにおいて、国際平和維持活動局の諮問グループ、国際警察諮問評議会(IPAC)の第2回会合が開催された。警察顧問のMark Kroeker氏は30を超える参加国の代表たちに対し、国連加盟国が平和維持活動へのより一層の警察官を派遣することの意義を訴えた。
*ウルグアイの2つの製紙工場建設をめぐり、アルゼンチンの市民が主導し、両国国境にかかる橋の封鎖していた問題で、国際司法裁判所(ICJ)は本日、ウルグアイによる仮保全措置の要請を棄却した。昨年7月には、ICJは、製紙工場の即時停止を求めるアルゼンチンの訴えを棄却している。
2007年1月22日
- *事務総長、世界各地の国連活動監査要請
*ダルフール:集会参加の20人逮捕に国連抗議
*事務総長、国連職員の流動性促進訴え
*リベリア:インド人女性構成警察部隊、展開へ
*ボリビア洪水被害:国連、援助提供 - *潘基文事務総長は国連システム調整執行委(CEB)に対し、朝鮮民主主義人民共和国をはじめ、世界各地における国連活動に関する監査実施を要請することを決めた。
*スーダン・ダルフールにおいて、集会に参加していた国連スタッフ5人を含む20人が地元の警官に逮捕され、釈放されるまでに暴力的行為を受け何人かは重傷を負った。UNMISはこの事件を調査中であるが、憂慮を表明し、同国政府に正式に抗議を行う予定。
*潘基文事務総長は国連の様々な基金やプログラムの長たちと会談し、国連事務局の職員のモビリティー向上策について話し合った。先週金曜日、潘事務総長は事務総長室の12のポスト空席情報を国連システムに広く告知したが、これら国連幹部たちに対し、この前例に倣って、職員の流動性を促進するよう訴えた。
*UNMILによれば、約100人のほぼ全員がインド人女性で構成されるリベリア警察部隊(FPU)の長、Seema Dhundiya氏が日曜日、先遣隊の一環として、リベリアに到着した。国連平和維持活動に女性のみで構成される警察部隊が派遣されるのは初めて。
*ボリビアにおいて、大洪水と土砂崩れの被害を受ける4万人、8000世帯に対し、国連はこのたび、食糧提供援助などを開始した。
2007年1月19日
- *事務総長、ギニア情勢に懸念(1/21)
*朝鮮非核化:事務総長、米朝協議を歓迎
*UNDP、DPRKに対する現金支払い停止
*フォール特別代表、エチオピア訪問
*事務総長、数十の空席情報告知 - *潘基文事務総長はギニアにおける騒乱事態に懸念を示した。早期の解決をめざす交渉を含めて、状況の変化を注視するとともに、当事者に対し、自制を促した。(1/21)
*朝鮮半島の非核化に関して、ベルリンで行われた米朝協議について、潘基文事務総長は歓迎の意を表明し、6者間協議に関与する全当事者に対し、2005年9月19日の共同声明の実施に向けて、努力を倍化するよう訴えた。
*朝鮮民主主義人民共和国におけるUNDPの活動をめぐる報道を受けて、UNDPは同国の活動に対し、3月1日付けで、現金での支払いを停止する。潘基文事務総長は現地における国連システム全体の調査を求めた。
*フォール事務総長特別代表はソマリア暫定政府への支援部隊派遣について検討する予定のAU会合に参加すべく、エチオピアの首都アディスアベバを訪れた。
*潘基文事務総長は国連職員のモビリティーを奨励するキャンペーンの一環として、国連事務総長室の多数のポストの空席情報を国連システム全体に流した。
2007年1月18日
- *フォール特別代表、ソマリア訪問
*潘基文事務総長、欧州/アフリカの旅へ
*子どものはしか死亡率6割減少
*性的搾取:スーダンPKO、政府/ユニセフとタスクフォース
*経済社会理事会の新議長、国連本部で記者会見 - *フォール事務総長特別代表はこのたびソマリアの首都モガディシュを訪問し、暫定政府のユスフ大統領と会談。イスラム法廷の駆逐後の好機をとらえ、その支配権限を拡大し、軍閥たちの復帰を防ぐよう訴えた。
*潘基文事務総長は来週、欧州及びアフリカ訪問の旅に出発する。現職就任後、初の海外訪問となる。レバノン再建会議(パリ)に出席するほか、AUサミットに参加し、ダルフール、ソマリア紛争などについて話し合う。
*WHOやユニセフなど国連機関とパートナー組織によれば、子どものはしか死亡率は国連の設定した半減という目標を超えて、1999年から6割減少した。
*平和維持兵や人道援助活動要員などによる性的搾取を決して許さないという姿勢の一環として、UNMISはこのたび、スーダン政府、ユニセフと共同で、調整、情報共有のためのタスクフォースを設置した。
*経済社会理事会の新議長は国連本部で記者ブリーフィングを行い、今年、再活性化に向けて、ミレニアム開発目標の進捗状況を検討する年次閣僚レビューと、様々な人々の声を聴取する開発協力フォーラムが開かれる旨について説明した。
2007年1月17日
- *ダルフール:国連援助諸機関、治安情勢悪化憂い声明
*イラク:カジ特別代表、大学爆弾襲撃の犯人逮捕求める
*事務総長、米議会決定のPKO分担率上限解除求める
*事務総長、経済社会理事会で初演説し、ビジョン示す
*国連、ネパールで武装解除プロセス開始 - *スーダン・ダルフールにおいて、暴力が激化し、援助職員に対する武力襲撃が頻発する中、同地域で活動する13の国連諸機関は本日、共同声明を発し、この情勢が続いた場合、援助活動は回復不可能なダメージを受けるとの旨を訴えた。
*イラクの首都バグダッドのムスタンシリヤ大学において爆弾襲撃事件が発生し、多数の死傷者がでた。カジ事務総長特別代表はイラク当局に対し、この襲撃犯人を逮捕するよう求めた。
*2日間にわたるワシントン訪問から国連本部に戻った潘基文事務総長は記者会見し、ブッシュ米大統領や議会指導者に対し、米議会が決めた国連平和維持活動への拠出割合上限25%を解除し、国連の求める分担率27%の負担を求めたことを明らかにした。
*潘基文事務総長は本日、経済社会理事会での初演説を行い、経済社会理事会が開発分野で進展をはかることをめざして、事務総長としてのビジョンを提示した。
*国連はこのたび、昨年のネパール包括和平を受けた和平プロセスの新段階として、毛派の武装解除プロセスをスタートした。
2007年1月16日
- *潘基文事務総長、ブッシュ米大統領と会談
*イラク:UNAMI、第9回人権情勢報告
*チャド/CAR:安保理、国連プレゼンスを討議
*事務総長、米戦略国際研究センターで講演
*地中海漁業一般委員会、年次会合 - *潘基文事務総長はワシントンを訪れ、ブッシュ米大統領と会談し、国連と米国の協力の重要性を確かめ合った。
*UNAMIはイラク人権情勢に関して、第9回隔月報告を発表し、劣悪な治安情勢が継続し、報告対象期間の昨年11月-12月の2ヶ月間で、6400人のイラク人が殺害されたこと、2006年の1年間では、市民の死者総数は3万4452人、負傷者総数は3万6685人に上ることを明らかにした。
*安保理は議長声明を発し、チャド東部および中央アフリカ共和国北東部において国連のプレゼンスを置く可能性と、展開を決める場合にはその規模や権限をどこまでとするかについて、潘基文事務総長が来月中旬までに提案を行うよう要請した。
*潘基文事務総長は戦略国際研究センター(ワシントン)で講演し、国連がグローバルな諸問題に対処していくうえで、米国との良好なパートナーシップが不可欠である旨を訴えた。
*国連食糧農業機関(FAO)は今月、地中海漁業一般委員会(GFCM)の年次会合を開催し、地中海の漁業資源枯渇を防ぐべく、より選択的な網漁や半年間の禁漁期間などの措置を講じることを決定した。
2007年1月15日
- *国連調査団、中央アフリカ共和国へ
*イラク:フセイン元大統領側近2人死刑
*エリアソン事務総長特使、スーダン訪問終える
*水危機啓発:マラソン走者、サハラ沙漠を走る
*女性差別撤廃委員会、2週間会期スタート - *中央アフリカ共和国および隣国チャドへの平和維持部隊派遣を検討すべく、国連調査団がこのたび来週あるいは再来週、中央アフリカ共和国を訪問する予定。両国においては、政府軍と反政府勢力が衝突し、情勢が不安定化している。
*イラクにおいて、フセイン元大統領の側近2人の死刑が執行された。アルブール人権高等弁務官は声明を発し、この死刑執行に遺憾の意を表明した。
*エリアソン事務総長特使はダルフール現地視察を終え、一週間にわたるスーダン訪問を終了した。同国滞在中、バシル大統領やその他の政府高官、元反政府勢力やAU代表たちと面会した。
*水危機に関する啓発キャンペーン(国連後援)として、若いマラソン走者3人がサハラ砂漠を通り、セネガルからカイロに向けて走っている。現在、全距離の約3分の2の地点を走っているところ。この模様は2007年後半、ドキュメンタリー映画「サハラを走る(Running the Sahara)」としてリリースされる。
*女性差別撤廃委員会、2週間会期スタート。Rachel Mayanjaジェンダー問題特別顧問が席上演説し、女性や女子を暴力から守る重要性を訴えた。
2007年1月12日
- *UNMIS、ダルフールに軍事スタッフ派遣へ
*アフガニスタン大統領、警察官40人を追加任命
*ミャンマー:安保理、中国とロシアが拒否権
*ソマリア:国連諸機関、避難民援助を急ぐ
*エリアソン事務総長特使、ダルフールへ - *国連スーダン・ミッション(UNMIS)はこのたび、ダルフールに展開するアフリカ連合ミッション(AMIS)を支援すべく、同地域に10人の軍事スタッフを派遣すると発表した。(1/14)
*アフガニスタン大統領がこのたび、同国の安定のため、警察官をあらたに40人任命したことについて、Tom Koenigs事務総長特別代表は声明を発し、歓迎の意を表明した。(1/14)
*安保理において、英米はこのたびミャンマー政府に対し、全政治犯解放を求める決議案を提出し、本日採決が行われたが、この決議案に対し、中国とロシアが拒否権を行使した。投票行動は賛成9、反対3(中国、ロシア、南アフリカ)、棄権3(インドネシア、カタール、コンゴ共和国)。
*ソマリアにおいて、エチオピアの支援を受けた暫定政府とイスラム法廷間の戦闘により多数の人々が避難民となるなか、国連諸機関は援助活動をさらに急いでいる。ケニアとの国境沿いで困窮を強いられる6000人に対しては、1か月分の食糧が配給されている。
*スーダン訪問中のエリアソン事務総長特使は本日、ダルフールに向かった。北ダルフールの州都エルファシェルにおいて、ダルフール和平合意(DPA)の署名者たちや反政府勢力と会談する予定。
2007年1月11日
- *潘基文事務総長、初の記者会見
*ソマリア:事務総長、外交努力の倍化訴え
*スーダン政府、国連/AU混合部隊に支持
*朝鮮民主主義人民共和国:制裁委、各国に報告求める
*東ティモール:元内相の裁判に国民、静穏保つ - *潘基文事務総長はニューヨーク国連本部で初の記者会見を行い、スーダンや中東問題、事務局改革など、事務総長就任から10日間の取り組みについて語った。
*上記記者会見において、潘基文事務総長は米国によるこのたびのソマリア攻撃について、その必要性に理解を示しながらも、ソマリア問題の平和的解決のためには外交努力の倍化が欠かせないとの旨を述べた。
*潘基文事務総長によれば、スーダン政府は国連/AU混合部隊のダルフール展開に対する支持の姿勢をあらためて示した。スーダンを訪問中のエリアソン特使は本日、ハルツームでバシル大統領と面会し、建設的かつ実質的な話し合いを行った。
*朝鮮民主主義人民共和国に対する制裁委員会のブリアン委員長は安保理で演説し、全ての国に対し、制裁履行状況について報告するよう求めた。これまでに報告を行ったのは、46カ国とEU。
*Atul Khare事務総長特別代表は東ティモールの首都ディリで記者会見し、同国の人々がRogerio Lobato元内相の裁判に対し、静穏を保っていることに歓迎の意を表明した。
2007年1月10日
- *安保理非公式協議、ソマリア情勢を討議
*ダルフール:エリアソン特使、外相らと会談
*コートジボワール:安保理決議、UNOCIの任期延長
*潘基文事務総長、G77に対する初演説
*バングラデシュ政治危機:事務総長、憂慮の念を表明 - *安保理非公式協議、ソマリア情勢を討議。協議後、安保理議長は理事国を代表し、報道声明を発し、同国の不安定情勢に懸念を表明し、人道援助の拡大とより包括的な政治対話を求めた。またAU/IGAMの設置するIGASOM創設に対する支持を示した。
*スーダン・ダルフールを訪問中のエリアソン事務総長特使は本日、同国外相や元反政府勢力主要指導者らと会談し、紛争解決の方策について話し合った。
*安保理は決議1739を全会一致で採択し、国連コートジボワール活動(UNOCI)の任期を今年6月まで半年間延長するとともに、UNOCIがUNMILとの協力により、武器の国境移動を防止するよう任務変更した。
*潘基文事務総長はG77議長交代式典で演説し、国連とG77の密接な協力によって、より良い強力な国連を育んでいくことに期待を表明した。
*潘基文事務総長は声明を発し、バングラデシュにおける反対勢力同士の衝突などによる情勢悪化が今月の国内選挙の正当性を深刻に損なっているとの旨を述べ、全当事者に対し、暴力を控えるとともに、妥協の姿勢を大切にするよう訴えた。
2007年1月9日
- *エリアソン特使、スーダン入り
*米国、ソマリア空爆。事務総長、人道的影響に憂慮
*安保理、コンゴ民主共和国情勢を討議
*スリランカ:2万人以上の難民が戦闘逃れ流出
*ハイチ:事務総長、MINUSTAH司令官を任命 - *エリアソン事務総長特使(前国連総会議長)はこのたび、ダルフール危機の永続的解決を図る努力を倍加すべく、スーダンの首都ハルツームを訪問した。
*米国がソマリアに空爆。潘基文事務総長は市民への人道的な影響がでる虞に懸念を表明した。国連はこの軍事攻撃に関して、さらなる情報を集めているところ。
*安保理、コンゴ民主共和国情勢を討議。ゲーノ平和維持活動担当事務次長とガンバリ政治担当事務次長はブリーフィングし、同国の安定がアフリカ全体の利益であること、世界各国によるコミットメントが引き続き必要であるとの旨を訴えた。
*過去3週間で、スリランカ東部沿岸地区Vaharaiから、2万を超える難民が政府と反政府勢力LTTEの戦闘を逃れ、政府の支配下にあるBatticaloa地区に流出した。
*潘基文事務総長はこのたび、ブラジルのCarlos Alberto Dos Santos Cruz将軍を国連ハイチ安定化ミッション(MINUSTAH)の司令官に任命した。
2007年1月8日
- *潘基文事務総長、安保理で初演説
*ミャンマー、政治犯解放
*ギニアビサウ緊張:事務総長、最大限の自制求める
*フォール特別代表、AU平和安全委に出席
*エリアソン特使、ダルフールに向かう - *安保理は「国際の平和と安全に対する脅威」について討議。潘基文事務総長は安保理で初の演説を行い、ダルフール危機解決が自らの最優先事項のひとつであると指摘したほか、中東やアフガニスタン、コソボ、テロ、エイズ、極貧などの課題について語った。
*ミャンマーがこのたび、数十人の政治犯を解放したと伝えられることについて、潘基文事務総長は声明を発し、アウンサンスーチー氏をはじめとするすべての政治犯の解放を求めた。
*ギニアビサウの海軍トップ殺害事件後、緊張が高まるなか、潘基文事務総長は同国政府および政治指導者たちに対し、最大限の自制を求めるとともに、開発と和解に焦点をあてるよう呼びかけた。
*フォール事務総長特別代表は本日、アフリカ連合(AU)・平和安全委員会の会合に出席した。同代表はソマリア暫定政府に包括的対話の必要性を認識させるべく、AUが一層関与するよう求めた。
*ヤン・エリアソン事務総長特使はこのたび、スーダン・ダルフール紛争の永続的解決を図るべく、スーダンへ向かった。
2007年1月5日
- *グルジア:検問所で襲撃事件(1/7)
*イラク:潘基文事務総長、死刑執行ないよう訴え(1/6)
*タンザニアのミギロ外相、副事務総長に
*事務総長、自らの資産状況を書面提出
*ソマリア:国際コンタクトグループ、会合 - *グルジアにおいて、検問所に対する襲撃事件が発生し、警察官1人が死亡し、もう1人が負傷した。UNOMIGは同国政府、アブハジア分離派の双方に対して、暴力の激化を防ぐよう訴えた。(1/7)
*潘基文・新事務総長は本日、イラクの国連大使への書簡において、同国政府が国際的な人権および人道法を遵守し、死刑囚の執行を行わないよう促した。(1/6)
*潘基文事務総長はこのたび、マーク・マーロック・ブラウン氏の後任として、タンザニアのアシャローズ・ミギロ外相(50歳)を副事務総長に任命した。
*潘基文事務総長は国連の透明性確保の一環として、自らの資産状況を書面にして、倫理事務所に提出するとともに、すべての幹部職員に対し、資産報告を行うよう促した。
*ソマリアのための国際コンタクトグループは本日、先週の暫定政府とイスラム法廷との間の激しい戦闘後、初の会合を開催した。